長門「っ!っ!」ガッガッ
朝倉「ひ、ぎぃっ!!」
キョン「お、おい長門やめろ!パウンドなんて女の子がするもんじゃない!」
長門「離……せ…っ!」グィグィ
キョン「朝倉大丈夫か!?長門は抑えてるから早く離れ」
朝倉「こ……の……ドチビビチ糞ビッチィ!」
長門「ころす……完璧にころす……」
キョン「ひ、ひぃ……!」
元スレ
キョン「長門と朝倉が取っ組み合の喧嘩?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1258892611/
部室に入ると何故か長門と朝倉が喧嘩をしていた
喧嘩と言っても、もはや殺し合いの域だこれは
この前見た総合格闘技の試合みたいに長門の小さな握り拳が朝倉の顔面にめり込む
めり込む度に床に鈍い音を立てて小さくバウンドする朝倉の頭
長門「しね……しね……」ガッガッ
長門はいつにも増して殺る気マンマンだった
しかし朝倉もやられているばかりでは無かった
馬乗りにされている状態からがむしゃらに引っ掻き攻撃にでたのだ
顔面にいいのを貰いながら繰り出すささやかな抵抗、その程はたかが知れている
しかしそんながむしゃらな引っ掻きに長門は怯んだ
顔面を抑えて大きくのけぞりながら悶絶する長門
朝倉はその隙を見逃さずのけぞっている長門の顎を蹴り上げた
よくよく朝倉の爪を見ると皮膚とも肉ともとれる赤いグチャグチャ物体が付着していた
長門は蹴られた衝撃で脳天から部室の床に叩きつけられた
ブリッジの様な状態で活動を一時停止している長門に朝倉がたたみかける
乱暴に長門の胸倉を掴み寄せ、カウンターの要領で長門の鼻面に頭突きをめり込ませる朝倉
繰り返し繰り返し頭突きをする度に、長門の体は僅かに跳ね上がった
生物の時間にやったカエルの脚を使った反射の実験の様に長門は跳ね上がった
対照的に朝倉は笑顔だ
青い髪を所々赤黒くして、朝倉はいい笑顔だった
朝倉は、しばらく頭突きをすると飽きた様に立ち上がり、長門の襟首を引っ張りあげた
いや、すまん、正確には長門を部室の壁に投げつけた
まるで小学校低学年の子供が戯れにカエルをコンクリートに勢い良く投げつけるように朝倉は長門を投げた
しばらく壁に貼り付いた様になっている長門はまだ闘争心を燃やしているようでふにゃふにゃと握り拳を振りかざす
しかし、朝倉はそれを見て満足げな表情を浮かべながら長門の胴体にタックルをかましたのだ
ジーザス。
長門が強烈な衝撃を腹部に受けたせいで吐瀉物をぶちまけやがった
しかしそれを気に留める様子もなくまるで朝倉はダンプカーが追突するような勢いで長門を壁に打ち付ける
長門は目を白黒させながら朝倉の髪を掴んでいるが、それは最早朝倉にとってなんの抵抗にもなっていなかった
部室中に耳を塞ぎたくなるような生理的に嫌な音と声が響いていた
突如朝倉と長門は部室から消えた
計21回目の体当たりを以て長門と朝倉は部室から忽然と消失したのだ
代わりにコンピ研部室とSOS団部室の境に大きな穴があいていた
朝倉の猛烈な体当たりによって壁にドデカい穴があいてしまっていた
俺は今がチャンスとばかりに部室の定位置に座った
だいぶ部室内はぐちゃぐちゃになっているが、椅子を直して定位置についた
古泉はまだこないのだろうか
穴の向こうでは引き続き長門が朝倉にコンピ研連中を被害に巻き込んでなぶられ続けていた
朝倉に顔面を部室の床に叩きつけられ押し付けられている長門の手に俺は注目していた
長門はスカートのポケットを弄っていた
中から見慣れない金属製小型の何かが引っ張り出される
長門が朝倉のこめかみか耳の穴付近にそれを強く押し当てると、一撃を放った
110万Vが朝倉を襲った
¥1,7000の威力はなかなかに朝倉の戦意を削ぐ働きをした
しかし長門は尚、スタンガンを朝倉の頭部を集中的に狙って粘着質に使用する
それでも朝倉はまだ元気だ
元気というにはやや難があるがまだ動いていた
言うことをなかなか聞かない体を引きずってSOS団部室に帰還しようと懸命だった
朝倉がようやく体を持ち上げた時
背後の長門はコンピ研に置いてある一昔前の重そうなディスプレイを振り上げ、朝倉の頭目掛けて勢い良く振り下ろした
ボンッという軽い爆発音が景気良く響いた
フラフラとその場に昏倒する、頭がディスプレイになってしまった朝倉を長門は踏みつける
踵を使って頭蓋骨を打ち砕くように体重をかけて踏みつける
何度も何度も踏みつける
やがて朝倉は微動だにしなくなった
長門「……」
キョン「……」
長門「……どう?」
キョン「……は、はあ?」
キョン「ど、どうって」
長門「朝倉涼子、起きて」ユサユサ
朝倉「……ん゛、ん゛あ゛~」ムクッ
キョン「え!?」
朝倉「死ぬかと思ったわ……」
キョン「お、お前ら何やってんだよ……」
長門「キャットファイト」
キョン「俺にはただの殺し合いにしか見えなかったが」
長門「そう」
朝倉「やっぱりやり過ぎたのよ」
長門「……」
キョン「……で、なんでキャットファイトなんだ?」
長門「仲のいい友達同士はケンカをするから」
キョン「そうか……」
朝倉「可愛い女の子同士のケンカ、楽しめた?」
キョン「いや、正直……」
キョン「トラウマになった」
糸冬
\(^o^)/
別パターン
キョン「ちょっ…何してんだやめろ!!やめろって!!」
朝倉「キョンくんは黙って!て!!」ビシバシ
長門「そっ…う。貴方は部屋から出っ!!て」ガシガシ
キョン「あぁもう!!お前らブレイク!!」「ブレイクだ!!」
朝倉「キョン…くん!?」ピタッ
長門「……」
キョン「喧嘩はダメだ。理由話してみろ」
~回想~
朝倉『長門さん?一緒に買い物行きませんか?』
長門『……』
朝倉『はい行きましょう!!だって今日は……』
キョン「……?どうした?」
朝倉「ちょっと説明できないわねぇ」
長門「……」
キョン「それじゃあ解決しないだろ俺が」
朝倉「キョンくんは家に帰っていいわよ。てゆうか道端寒いし」
キョン「何なんだ一体……まぁ喧嘩は収まったしいいか」
古泉「終わりましたか?」ヒョコ
キョン「てめぇ呼ぶだけ呼んで隠れやがって…」
古泉「だって怖いじゃないですかあの二人。あなたと違って僕はあの人たち苦手なんです」
キョン「何か訳ありみたいだが……何ごともなかったし帰るかな」
~長門ん家~
朝倉「まったく…長門さん部室で暴れるのはやめて下さい」
長門「……」プイッ
朝倉「しかもキョンくんに止められるなんて…」
朝倉「確かに言い方は悪……いえ私は悪くないわ。そもそも長門さんあなたが」
長門「私が悪かった。申し訳ない」
朝倉「最初から謝ってれば…というか謝る相手が違うでしょう?」
朝倉「えぇ確かにキョンの誕生日にプレゼントを買いに行くと言うのはよかっです」「ですけどね?」
キョン「……あれ?」
古泉「どうしました?」
キョン「俺の財布がない」
朝倉「……ってのはダメでしょ」
長門「彼の趣向を知りたかった」
朝倉「まぁ明日返しましょう。しかたないから誕生日プレゼントはその時に渡しましょ?早いけどね」
~翌日~
キョン「参ったなぁ」
ハルヒ「どうかしたの?」
キョン「昨日から財布なくしてな」
ハルヒ「確かにそれは私たちが困るわね……」
キョン「おい」
谷口「おーいキョン!!長門さんが呼んでるぜ!!」
キョン「ん?お、おぉ」
キョン「朝倉もか。二人してどうした?」
朝倉「長門さん、ほらっ」
長門「……」スッ
キョン「おっ?なんだこれ」
長門「…誕生日プレゼント」
パサリ
キョン「これは……財布じゃないか!!」
キョン「ちょうど財布を無くして困ってたんだが……さすが情報とうごっ……」
キョン「中身が入ってるだと……?」
長門「ほんの気持ち」
キョン「……お前ら凄いよ本当にありがとう」
朝倉(………)
朝倉「ま、まぁキョンくんが喜んでくれたならいいわ!!」
長門「そう。丸く収まった」
キョン「じゃあそろそろ教室戻るな。また今度お礼させてくれ」
朝倉「いやっ、そんなお礼なんていいわよホントに」
キョン「……?おぉじゃあな長門」
長門「……」
朝倉(まぁいいか…)
~おわり~
別パターン
キョン「コラ!!やめろお前ら!」
朝倉「あなたは黙ってなさい」
長門「戦闘を継続する」
キョン「今すぐやめればこのポッキーをやろう」
朝倉「ポリポリ」
長門「ポリポリ」
キョン「よしよし。いい子だ」
長門「なくなった」
朝倉「無くなったわね」
キョン「食べたもんな。俺の分まで食べたもんな」
朝倉「……」
長門「……戦闘を再開する」
キョン「あ、あーぁあ!家に帰ればフランとプリッツがあるのになぁー!」
長門「戦闘を中止する。早速あなたの自宅へ行くことにする」
朝倉「あ、私プリッツは要らないわ」
キョン「お前ら……」
―キョン宅―
キョン「ほれ。あがれよ」
朝倉「お邪魔します」
長門「お邪魔します」
キョン「適当に座って待っててくれ。確か……この辺に」
朝倉「あっ、グリコ!」
キョン「コラ。そりゃ妹のだ」
長門「プッチンプリン……」
キョン「他人ん家の冷蔵庫を勝手に開けるんじゃありません」
キョン「てか、座って待てっつの」
朝倉「長門曹長!高そうな缶カンのお菓子を発見しました」
長門「よくやった朝倉軍曹。彼に気づかれないよう慎重に開けて。今すぐ」
キョン「気づいてるぞ」
長門「任務失敗」
朝倉「痛い痛いっ!首根っこ引っ張らないでよっ」
キョン「席に着いておとなしく待ってろ。ほら、テレビつけていいから」
テレビ『ごめんやしておくれやして!』
長門「ユニーク」
朝倉「ぜんぜん面白くないわよ。はぁ、さっきの缶カンのやつが食べたいわ」
長門「ゴニョゴニョ……不可視フィールドを展開」
朝倉「さっすが長門さん。話がわかるわね!これなら彼に気づかれずに缶カンのお菓子を食べれる!」
…………ギィ
キョン「ん?棚が開いたか?」
……ガサ…………
キョン「……まさか、な」
朝倉「そっとよ、そぉっと」
長門「わかってる……あった。缶カンの奪取に成功」
朝倉「よっしゃ!早く開けて食べましょう」
バリバリッ、ガンガン、バコッ
キョン「……おい」
朝倉「バレた?」
長門「それはない。誰にも私達を認識することは不可能」
朝倉「よね。わぁっ、クッキーね!」
キョン「おい」
長門「チョコのは私が」
朝倉「じゃあこのツブツブのは私ね」
キョン「ここか!」
わしっ
朝倉「え?」
キョン「はははっ、捕まえたぞっ。お菓子だけフワフワ浮いてちゃココに居ますって知らせてるようなもんだ。観念しろ」
長門「不可能フィールドを解除」
キョン「え」
朝倉「あ……うぅ」
長門「あなたが捕まえたのは朝倉涼子の胸」
キョン「な、あ、これは」
朝倉「ぐすっ、ふぅぅっ」
キョン「スマン!悪気はないんだ!ソレ食っていいから!な?泣くなよ?」
朝倉「やったわ長門さん!もうけた!」
長門「機転の利く仲間を持っていて良かった」
キョン「くおおぉっ!コイツら……っ!」
テレビ『大きい声出したらアバラ折れました……』
朝倉「んー、そこそこね。でも何回も使うネタじゃないかな」ボリボリ
長門「発声をした程度で肋骨が折れることはない。意味不明」パリパリ
キョン「母さんが楽しみにしてたヤツなんだがなぁ」モグモグ
朝倉「口が乾くわね。コーラ頂戴っ」
長門「私も」
キョン「何だか2人のハルヒを相手してる気分だぜ。ちょっと待ってろ」
テレビ『ジャーパネットジャーパネットー♪』
朝倉「――あ」
長門「――っ」
朝倉「一枚余ったわね」
長門「そう」
朝倉「ここはジャンケンで決めましょ」
長門「それがいい」
朝倉 長門「ジャン、ケン、ポン!」
朝倉「勝った!」
長門「……今のは無効試合。あなたは0.0002秒も後にパーを出した」
朝倉「なっ、言いがかりは止しなさい」
長門「嘘ではない。よって不正な勝敗」
朝倉「……んー、そろそろ黙ろうか?」
長門「43秒後、沈黙するのはあなた」
ゴゴゴゴゴゴ
ドン、ゴゴン
キョン「家が揺れてる?嫌な予感が……」ダッ
バスンッ!
キョン「おい!何してる!?」
朝倉「あ、いま終わらせるから12秒待ってね」
長門「9秒で終わる。あなたが」
キョン「ちょ、喧嘩は止めろ!せめて余所――」
朝倉「終わらせてみるか?ん?」
長門「ゴニョゴニョ――終わらせる」
シュッ!ババババッ!バシン!
キョン「やめろよ……止めてくれ!」
朝倉「これでどう!?」
ガッ!ガスンッ!
長門「……無駄」
ザクッ!ブシュシュッ!
キョン「なんてこった……家がもう半分以上……」
長門「貫け」
朝倉「散れ」
ヒユイィィィィィンッ!!
キョン「あ……あぁ……」
ズドンンッ!!!!!
―病院―
喜緑「本当に申し訳もないです。どうお詫びしていいものやら……」
キョン「いえいえ。喜緑さんが謝るようなことじゃないですよ。家も何とか元に戻してもらってるみたいだし」
喜緑「あの2人には十分以上に反省して頂くので、どうか今回の件、お許し下さい」
キョン「許すもなにも怒ってないですよ。体もたいして傷ついてなかったし、こんなメロンもらっちゃったし」
喜緑「ありがとうございます。また退院日にお迎えにあがらせて頂きますので、それでは失礼します」
キョン「――はぁぁ……。何がどうしてこうなったってんだ?あいつらはそんなに仲が悪いんだろうか?」
コンコン
キョン「どぞー」
ガララッ
朝倉「……」
長門「……」
キョン「……なんだよ」
朝倉「あの、ね?本当に悪いことしたと思ってるわ。ごめんなさい」
長門「深く反省している。すまない」
キョン「ったく」
朝倉「っ!」ビクッ
長門「……!」ビクッ
キョン「ほら、喜緑さんがくれたメロン。食えよ。あんまり気にしてないからさ」
朝倉「あなた……」
長門「感謝する」
キョン「うまいだろ。絶対高いぞコレ」
朝倉「ほんと。美味しいっ」
長門「美味」
キョン「ん。今後なにが起ころうと喧嘩は禁止だ。いいな?」
朝倉・長門「はい」
朝倉「……一切れ余ったわね」
長門「そう」
キョン「……」
朝倉「長門さん、食べなさいよ」
長門「あなたが食べるといい」
朝倉「私はいいから長門さん食べてよ」
長門「私は要らないあなたが食べて」
朝倉「……」
長門「……」
朝倉・長門「じゃあ私が」
朝倉・長門「……」
朝倉「長門さんが食べていいって言ったんだからコレ、私のよね?」
長門「あなたが食べろと言った」
朝倉「ん?」
長門「なに?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
キョン「ゴルアアァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
朝倉・長門「」ビクゥ!!
キョン「ちっとも反省してねぇだろがっ!!あ!?」ガン!!
朝倉・長門「ひっ!」
キョン「あんまり調子こいとったらそのスプーンでお前らの目ェひり抜いて食うたるぞゴラァ!!」バコン!!!
朝倉・長門「ひいぃっ!?」
キョンの説教は消灯の時間まで延々と病院にコダマしたという……
おしまい

