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【安価】苗木「超高校級の欠点か…」江ノ島「完結編だゴラァ!」ファック!【前編】
………
……
…
そして時は過ぎ、3年後…
…ではなく3日後の1月6日、僕は一足早く学校の寄宿舎へと戻った
始業式は7日からなんだけど、早めに荷物を置きにきたというのと、
年末年始と留守にしてたからホコリのたまったであろう部屋を軽く掃除するためだ
>苗木の部屋(寄宿舎)
ガチャ…
苗木「ただいま~…なのかな?」はは…
苗木「実家もいいけど、寄宿舎でのんびり一人の空間ってのも落ち着くよなあ~」ぼすん
苗木「……ベッドのシーツも洗わなきゃな~」ゴロン…
苗木「荷物片付けたらランドリーに行こうかな」よっこらせっと
ピンポーン…
苗木「ん?他にも誰かこっちに帰って来てたのかな。はーい」
だれだ?
安価↓
ガチャ
不二咲「久しぶり~」えへへ
苗木「不二咲さんももう戻ってきてたんだ」
不二咲「うん!ちょうどさっきね。苗木くんが部屋に入って行くのがみえたから」ニコニコ
苗木「不二咲さんも部屋の掃除?」
不二咲「うん、そんなとこかな…あ、そうそう!すっかり遅くなっちゃったけど、はい!」ペラッ
苗木「あ、年賀状」
不二咲「結局元旦に間に合わなかったんだよね、もう直接渡した方が早いかなって思って…」
苗木「でも、完成したんだね!すごいよ、写真付きだし!」
不二咲「実家に戻って親戚のおじさんにつきっきりで教えてもらってなんとかね」えへへ
苗木「親戚のおじさん?」
不二咲「お父さんもひどいパソコン音痴だからさ…」
苗木「…遺伝なんだね」
苗木「この写真は?」
不二咲「あ、それね。他の作業で手いっぱいですっかり撮り忘れてたから元旦の初詣にいったときの写真を使ったんだ~」
苗木「なるほど。オレンジ色の着物、すごい似合ってるよ」
不二咲「えへへ、そうかな。ありがとう!」ニコニコ
苗木(不二咲さんまじ天使…………ん、なんか写真をよく見たら後ろのほうに見覚えのある後ろ姿が)
だれだ!
安価↓
苗木「ねぇ、ここに写ってるのって…」
不二咲「あ!それね十神くんだよ!神社で甘酒配るアルバイトしてたみたい」
苗木「やっぱり」たはは…
不二咲「でも僕が話しかけたらすごく機嫌が悪くなって…僕、なにか余計なことしたのかなぁ…」しゅん…
苗木「いや、不二咲さんが悪いわけじゃないよ。運が悪かったね」
苗木(お互いに…はは)
そのあとは年末年始の話題で一通り盛り上がったあと、『じゃあ僕も片付けがあるから、また明日ねぇ~』ってことでひとまず解散した
………
……
よっこらせっと…
苗木「ふぅ…思ったより早く片付いちゃった」ぼすん
苗木「部屋にいてもつまらないし、どこかに遊びにいこっかな」
1.外に出よう
2.学校を探検しよう
安価↓
苗木「そうだ、学校を探検しよう!」
苗木「誰もいない学校ってワクワクするよね!」
………
……
>廊下
ガチャガチャ…
苗木「…っていっても教室とかはまだ閉まってるか」
苗木「つまんないなぁ~…あっ」
苗木(あそこにいるのはもしかして…)
安価↓
苗木「桑田くん!」
桑田「おっ?……ああ、苗木か。びっくりさせんなよな」ぽりぽり
苗木「桑田くんももうこっち帰ってきてたんだね」
桑田「家にいてもすることねぇしな~明日朝早くこっち来るのもたりーし…」
桑田「まあこっちきても予想以上にすることねぇんだけどな…」ふわぁ…
苗木「あ、そうだ!」
桑田「ん。なんだよ」
苗木「いやぁ、この前はゴメンね?はは…さすがに申し訳なかったから、いまさらだけど誕生日プレゼント買ってきたんだ」ガサゴソ
桑田「え!?…べ、別に全然気にしてなかったんだけどよ…仕方ねぇな」チラッチラッ
苗木(めっちゃ嬉しそう)
苗木「気に入ってもらえたらいいけど…」
そのプレゼントとは
安価↓2
ガサゴソ…
桑田「お…、おおおおおおおおお!?!?!?」ガタァッ!!
桑田「え?え!?これってもしかしてブルガリの香水じゃね!!??」
苗木「桑田くん香水好きだからさ、喜んでもらえるかと思って」えへへ
苗木「…っていっても香水はよくわかんないから店員さんがオススメしてくれたの買ってきたんだけど…」はは…
桑田「これマジで欲しかったんだよ!!え、マジで?マジでこれもらっちゃっていいの!!??」
苗木「もちろんだよプレゼントだもん!」
桑田「うおおおお!!マジでマキシマムにサイコーだぜ苗木!!誕生日忘れてたこと帳消しにしてもお釣り出るぜマジで!!!」ガシィ!!
苗木「いやぁ、そんなに喜んでもらえるとは…」たはは…
桑田「こりゃさっそく使わせてもらうしかないな」ガサガサ
苗木「あ、そうそう。これって女子にモテる香水なんだって。そこも気に入ってもらえるかなって思って」
桑田「ああもちろん知ってらあ。なんたって女性雑誌で人気ナンバーワンの香水だからな!!マジでこりゃ新学期から女子の俺を見る目が変わっちまうかもしれねぇぜ?」シュッシュッシュッシュッ!!
苗木(かけすぎじゃない…?)
むんむん…
桑田「すはーっ…やっぱいいわ、このにおいサイコーだぜマジで」
苗木「そ、それはよかったよ…」たはは…
苗木(うぅ、においが濃過ぎて気持ち悪い…)
桑田「よーし、このまま街へでも繰り出していっちょナンパでもしてくらぁ!センキューな苗木!!」バンバン
苗木「う、うん(うっ…)」
桑田「手料理楽しみにしとけよ、お礼に腕によりをかけてやっからよ!じゃあな!」むんむん…
タッタッ…
苗木「残り香がひどい…げほげほ。男にはあまり受けないにおいなのかな」
苗木「ま、気に入ってもらえたみたいだからいっか」たはは…
苗木「しかし、この感じだと、他にも誰か帰ってきてるかもな…」
苗木「例えば…あの人とか…」
安価↓
>朝日奈の部屋の前
ピンポーン…
苗木「…いないか」
<はーい
ガチャ
朝日奈「あれ苗木じゃん!帰ってきてたんだ」
苗木「やっぱり朝日奈さんも帰ってきてたんだね。いや、いるかな~?って思ってさ」はは
朝日奈「えへへぇ、まあね。私のことよくわかってんじゃん」
朝日奈「そうそう苗木さ、私ちょうど暇してたんだよね~なんか話付き合ってよ」
苗木「いいよ。そうだなあ…」
1.年末年始どうしてた?
2.宿題終わった?
3.新年の抱負
4.他
安価↓2
苗木「宿題終わった?」
朝日奈「あったりまえじゃん!明日提出日だし」
苗木「あ、そうなんだ」
朝日奈「もしかしてどうせできてないだろとか思ってたんでしょ?心外~」ぷぅ
苗木「いやあ、そんなことは…(その通りだけど)」はは…
朝日奈「まあさくらちゃんに手伝ってもらったんだけどね~」へへん
朝日奈「みよ、この完ぺきな宿題を!」バッ
苗木「……ここ計算間違ってない?」
朝日奈「え!?さくらちゃんは合ってるって言ってたよ!?」
苗木「だってここ小数点にはならないし…」
朝日奈「え?え?なんでなんで?」
苗木「…教えよっか?」はは…
朝日奈「うん、入って!入って!」
苗木「失礼します」たはは….
………
……
朝日奈「うわぁ間違いだらけじゃん…どうしよ明日なのに、…苗木の写しちゃダメかな?」えへへ…
苗木「はは、今回だけだよ」
朝日奈「やったー!苗木やっさしぃー!!」ぎゅう!
苗木「ちょ、」
朝日奈「あれ、なんか苗木いいにおいする…」くんくん
朝日奈「苗木って香水とかするんだね」くんくん
苗木「え?…うわ、桑田くんの香水が服についちゃったんだ」
朝日奈「いいにおい~」くんくん
苗木(む、胸が…///)
朝日奈「なんかずっとこうしてたいかも…」くんくん
苗木(だ、だめだこのままじゃいろいろと!///)
苗木「ちょ、ちょっと離れよっか?ね?」
朝日奈「やだぁ~」ぎゅうう
苗木(どうしようマジでこれ)
1.引き剥がす!
2.いやこのまま耐えるんだ…
3.ここで突然の来訪者が!!(キャラも指定)
安価↓2
ガチャ!!
江ノ島「ただいまー!!」
苗木「あっ…」
江ノ島「…ん?」
朝日奈「え、江ノ島さん!?」くんくん
江ノ島「……んんんんんー??」
江ノ島「あ、部屋間違えた」
苗木「いや間違えるような部屋の位置関係じゃないよね…」
江ノ島「てへ☆……てか苗木てめぇなに女を部屋に連れ込んでイチャイチャしてんだよ!!」オラァ!!
苗木「いや連れ込んでないよ!てかここ朝日奈さんの部屋だし、それに…、」
朝日奈「ちがちがちがちがうし!!!そんなんじゃないし!!!!!」バッ!!!!
朝日奈「ほ、ほんと全然そんなんじゃないから!!てかちょっと寄りかかってただけだし!!??」カァー
江ノ島「寄りかかってた?それどころかその豊満なおバストを苗木の顔に押し付けているように見えましたが…二人はそういう仲だったんですね。ショックです…」どよーん
朝日奈「違うんだって!やめてよ!!もう、苗木もなんかいってよ!!」
苗木「え、ええー…」
1.正直に状況を話す
2.てきとうにはぐらかす
安価↓2
苗木「えっと…、なんか僕の服からいいにおいがするからって朝日奈さんがかいでたんだよ」
朝日奈「そうそう!それだけ!はい、この話おしまい!」
江ノ島「ふーん……そんないいにおいがするっつーんなら私様もかがねぇわけにはいかねぇよな!!?」ファック!
苗木「えっ…」
江ノ島「苗木きゅん!新年初はぐぅ~!!」ぎゅううううう
苗木「ぐ、ぐるじぃ…」バンバン
江ノ島「うわほんとにいいにおい!これはメロメロになっちゃうぞぉ~」くんくん!
苗木「いや江ノ島さん、ほんとにくるしいって」バンバン!
江ノ島「あーばーれーなーいーのー」きゅるるん☆
苗木「あ、朝日奈さん、たすけ…、」
朝日奈「わ、私もかいでもいいかな…?」そわそわ…
苗木「えっ」
朝日奈「苗木、ごめんね!」ぎゅうう
苗木「こ、この状況はおいし……くない!!早くだれか助けて!!!」バンバン!!!
そのあとは二人にサンドイッチにされながら僕は天国と地獄(窒息的な意味で)の狭間でさまよっていた…
途中はっと冷静になった朝日奈さんが『こ、こんなのダメだよ!///』とか言って僕ら二人を部屋から追い出してくれたおかげでなんとか逃げることができたけど…
>苗木の部屋
苗木「しかし女子にモテる香水おそろしい…これ以上トラブルになったら困るしあとで服洗っとくか」はぁ…
苗木「そういや桑田くん大丈夫かな…いや今頃モテモテうはうは状態で喜んでるかな?」たはは…
苗木「夕方か…食堂は明日まであかないし、明るいうちに学校の近くで食べに行こうかな…」
なに食べに行こうかな…
安価↓2 自由指定
苗木「…マックでいっか。1人でも入りやすいし」
………
……
>マック
店員「…はいお待たせしました、ビックマックセットでドリンクコーラのお客様~」
苗木「はーい」よいしょっと
店員「ごゆっくりどうぞー」
苗木「さて、すみっこのお一人様席に座って食べよ……あれ、あそこにいる巨体は……」
山田「んむぅ………いやぁこうじゃないですなぁ………」ブツブツ
苗木「山田くん!」ぽん
山田「うおぅ!?…びっくりしたー誰かと思ったら苗木誠殿ですか。お久しぶりですぞ」
苗木「はは、あけおめ。山田くんも夕食?となりいいかな」
山田「もちろんいいですが、んむむ?夕食というにはまだ少し時間が早過ぎるとおもいますぞ?」
苗木「まあね。僕は夕食がわりだけど」もぐもぐ
山田「なぬ!?マックで夕食など不健康極まりないですぞ!?」でぷでぷ
苗木「だって食堂空いてないし。てか山田くんに不健康とか言われたくないよ」
山田「なんぬぅ!?デブには発言の権利すらないとそう仰りたいのですか苗木誠殿!?」ビシィ!
苗木「そ、そこまではいってないけどさ」たはは…
なに話そうかな
1.年末年始のこと
2.そういえばさっきなにかやってたみたいだけど
3.山田くんはなに食べてるの?
4.他
安価↓2
苗木「そういえばさっきなにかやってたみたいだけど」
山田「む!目ざといですな苗木誠殿!ふっふっふっ、特別に教えてあげますぞ!スバリ新作の同人誌を作っていたのです!!」キラーン
苗木「どうじんし?」
山田「まあ平たくいえばファンによる二次創作みたいなやつですな」
苗木「ふーん」
山田「そのいかにも興味ないみたいな反応されると少し傷つきますなあ…」
苗木「だってアニメとかそういう類なんでしょ?僕そういうのあまり詳しくないもん」
山田「む!そういう先入観は良くありませんぞ苗木誠殿!!原作を全く知らなくても同人を読んでみたら気になるキャラができてそのまま原作にハマるってのもよくある話ですぞ!!」
山田「二次において各々のキャラの扱われ方はどれも似たり寄ったりなので、舞台設定を抑えたら誰でも読むことはできますぞ!ほら苗木誠殿も先入観は捨ててまずは読んでみるといいですぞ~!!」
山田「例えばこれなんかは過去の僕の作品なんですがなかなかの自信作なんですぞ!!」エッヘン
苗木「そ、そこまでいうなら…」ペラ
苗木(なんだこれ。画面にたくさんの微生物がひしめき合ってる…)ペラペラ
山田「どうですかな?」
苗木「えっと…解説お願いできるかな?」はは…
山田「ぬ!キャラ説明がまだでしたな。えっとですね、こちらが主人公で魔法少女のマロカでして…」
苗木「え、これ人間なの!?」
山田「む?それはどういう意味ですかな?」
山田「んで、こっちが先輩のマムと親友のサユカですぞ~なかなかかわいく描けてるとおもいますが」キラーン
苗木(山田くんがゾウリムシとミジンコ指しながらなにかいってる…)
山田「原作が割と殺伐としてるので、ほのぼのギャグを描いてみたんですがこれが思いの外筆が進みましてなぁ…」
苗木(ほのぼの…ギャグ?おどろおどろしい背景に禍々しい物体がひしめき合ってるんだけど…)ペラペラ
山田「こういう妄想を形にできるのもまた二次創作の魅力というものですな!」
苗木(ここに落ちてる大量の目玉と腕のようなものはなんだろうな…シュールギャグなのかな…)
山田「苗木誠殿~そんなに真剣に読まれると照れますぞぉ~アラがばれてしまうではないですか~」
苗木「う、うんなんかすごいねこれは(いろいろと…)」ペラペラ
………
……
苗木(結局最後まで理解に至れなかった…)ペラ…
山田「む!読み終わりましたかな?」
苗木「ま、まあね」はは…
山田「それでは苗木殿、ズバリ感想をお願いしますぞ!!」ビシィ
苗木「え、感想?」
山田「やはりこういうのは生の声が欲しいですからなぁ~今後の参考にここは正直な感想をいただきたいですぞ!!」
苗木(ど、どうしよう…)
1.とりあえずほめてみる
2.正直に感想をいう
3.他
安価↓
苗木「この同人読んでみたら原作に興味でてきたよ」はは…
苗木(この禍々しい同人の元となった原作が一体どんなものなのか見てみたくなったという点では嘘じゃないぞ…)
山田「それは本当ですかな苗木誠殿!?いやぁ~こうやって自分の同人によって原作ファンが増えてくれるのはなんとも同人冥利に尽きますなぁ~」てれてれ
山田「いいですぞ!ではこのようつべででさっそく一話を鑑賞してみましょう!」ピコピコ
………
……
<きゅっぷい
山田「いやぁ~このシーンは何度見ても震えますなぁ~」
苗木「…みるアニメ間違ってない?」
山田「なにをおっしゃいますか!正真正銘のあなたが興味をもった原作ですぞ!!」
苗木(なんか全然違う…絵柄かわいいし…)
苗木「…あれ、このキャラ山田くんの同人にいたっけ?」
山田「なにをおっしゃいますか苗木誠殿!これがサユカですぞ!」
苗木「え、……えっとごめん、どこに出てきてた、かな?」はは…
山田「ここにちゃんと出てきてるではないですか!しっかりしてくださいよ~!」パンパン
苗木「あ、これが………なるほど」
山田「……ホントにちゃんと読んでたんですかな?」むーん?
苗木「いやぁ、…まだ顔とキャラが一致してなくて…」はは…
山田「そうですかな?…まあいいですけども」
………
……
山田「…いやぁ面白かったですなぁ~といってもまだまだ導入の導入なんですが。三話目からが本番なんですぞ~」
苗木「うん、面白かった。なんだか先が気になる感じだよね」
苗木(確かに面白かったけど…でも、やっぱり山田くんの同人とちっとも繋がらないや…はは)
山田「苗木誠殿も一通り見終わったら同人に挑戦してみるといいですぞ!作るのは大変ですが一度始めたら病みつきですぞ~」ふふふ
苗木「考えとくよ…」はは…
山田「まあまずは全話見終わったら報告しにきてくれるといいですぞ!そのときは一緒に語り合いましょう!」キター!
苗木「わかったよ、そのときはよろしくね」
山田「約束ですぞ~」ほくほく
………
……
…
>苗木の部屋
<ちゃんちゃん
苗木「いやぁ、なんだかんだで気になって全話ぶっ通しで見ちゃったけど、結構面白かったこれ…」のびぃ…
苗木「…しかしホントに衝撃展開の連続だったな…これは日常ほのぼの妄想が捗るっていうのも分かるな」
苗木「………いや、やっぱり山田くんの同人は理解に至れなかったけど…」ペラペラ… ←もらった
苗木「…………」
苗木「僕もなにか同人作ってみよっかな。もしかしたら山田くんの気持ちがわかるかも…?」
苗木「あまり絵は下手ではないはず」シュッシュッ
………
……
ちゅんちゅん…
苗木「四コマだけど、なんかできた」
苗木「……ってもう太陽昇ってちゃった」カーテンシャーッ
苗木「今日は10時からの始業式だけだし、もう起きとくか…」ふわぁ…
苗木「誰かに見てもらいたいな~これ」ふわぁ…
苗木「7時過ぎか………今日くる組がぼちぼちやってきてるかも」
苗木「ちょっと散歩してこよっと」よっこらせっと
誰がいるかな
安価↓2
ガチャ…
>廊下
苗木「う、廊下寒い…」
葉隠「お~苗木っちぃ~!あけおめだべぇ~!!」ブンブン
苗木「あ、葉隠くん。その荷物は…いま来たとこ?」
葉隠「そうだべ~ちょうどいまやってきたところだべ」
葉隠「始業式に遅れたらいやだから早め早めに来たんだべ!偉いだろ~」えっへん
苗木「あ、うん。そうだね」
葉隠「だべべべ~!!その『はいだべだべ』みたいな反応は結構傷つくってぇ~!!」
苗木「それはそうとさ、暇だから四コマ作ったんだけど読んでみてよ」
葉隠「ん?苗木っちが四コマ?…あーこれ知ってるべ!ちょっと前すごい話題になったアニメだべ!!」
苗木「あ、原作知ってるんだ。じゃあ話が早いや。それを元にした二次創作なんだけど…」
葉隠「ふむふむ、じゃあ読んでやるべ」
苗木の漫画の出来は…
安価↓のコンマ数を100点満点にして点数判定
………
……
葉隠「ふむ……」ペラペラ
苗木「どうかな?(なんか緊張するな)」
葉隠「んーなんつーか……」ペラペラ
葉隠「悪いとはいわねぇが、特別くすりともこないっていうか…50点ってとこだべ」ペラペラ
苗木「そ、そっかぁ…」
葉隠「いや、まあ…初めての作品なんだろ?まあやってるうちにコツがつかめるとおもうべ?最初はみんなこんなもんだべ~」カッハッハッ
苗木「フォローありがとう…」はは…
葉隠「しかし、…なんでまた急に四コマなんか描いたんだべ?苗木っちってアニメとかみるタイプだったか?」
苗木「いやぁ、実は…」
………
……
葉隠「山田っちのやつが同人をね~!それで苗木っちも影響されたんだべ?単純なやつだべ!」カッハッハッ
苗木「いやぁでも漫画っていざ描いてみると難しいね…僕もあんまり他の人をバカにできないや」はは…
葉隠「苗木っちはその山田っちの同人いま持ってんのか?」
苗木「うん、まあ、もらったからね」
葉隠「ちょっと俺も山田っちのやつ見てみてーんだけど、ダメかな?ちょっと興味あるべ…怖いもの見たさにな」
苗木(どうしようかな…)
1.いいよ
2.んー許可なしに見せちゃまずいかな
安価↓2
苗木「いいよ、まあもらったものだしね」
葉隠「ほーぅこれが画伯様の同人か。なんかワクワクすんな…どれどれ」ペラペラ
葉隠「………」ペラペラ
葉隠「これ、……なんだべ?」ペラペラ
苗木「それがたしかマムさんだったかな…?」
葉隠「なるほど言われてみれば…………とはならないべな」ペラペラ
苗木「ちょっと難解だよね」
葉隠「これホントに苗木と同じアニメを題材にしてんだよな……ちょっと人類には早すぎる気がするべ……」ペラペラ
葉隠「ん、ちょっと待てよ…苗木っち、ちょっと広げて持っててくれねぇか?」
苗木「うん?いいけど」バッ…
葉隠「むむむむ……」じーっ
苗木「どうしたの水晶玉なんかもって」
葉隠「……ダメだべ。もしかしたら水晶玉ごしに見たらなんか見えてくるかと思ったがそんなことはなかったべ……」がっくし
苗木「貸して貸して……あーなんか横に伸びて余計に気持ち悪い…うわ、目があっちゃった…」
葉隠「さすが画伯様だべ……いや、ここまでくるとある種芸術だと思うんだけどなぁ」
葉隠「俺はその道をずっと勧めてるんだが、山田っちのやつなかなか聞き入れようとしないんだべ」だべだべ
苗木「ポリシーがあるんだろうね…」
葉隠「…んじゃあ俺は荷物置いたりしてくっからまた後でな~」
苗木「うんわかったよ。また後でね~」
葉隠「だべべべ~」タッタッ…
苗木「まだ時間あるし、もうちょっとぶらぶらしよっと」
だれかいるかな
安価↓2
腐川「あら…苗木じゃない」
苗木「このまえぶり、だね」
腐川「そうね……」
苗木「うん……」
「………」
苗木(なにか話すことないかな…)
1.そうそう四コマ描いたんだけどさ感想くれない?(苗木のを見せる)
2.これちょっと見てくれる?(山田のを見せてみる)
3.他
安価↓2
苗木「そうそう四コマ描いたんだけどさ、よかったら感想もらってもいいかな?」
腐川「四コマ?あんたが描いたの?」
苗木「うんちょっと暇しててさ…」はは…
腐川「まあいいけど別に……」ペラペラ
腐川「……」ペラペラ
苗木「……どうかな」
腐川「……」ペラペラ
腐川「………つまらないわね」ペラペラ
苗木「そ、そんなにかなぁ…描いてる時は面白いと思ってたんだけど、なんだか自信なくなってきちゃった…」
腐川「…まあいいんじゃない。同人なんてこんなもんよ。ちゃんと読めるだけ幾分かマシだわ」
苗木「そ、そうかな…」はは…
1.腐川さんも同人描いたりするの?
2.よかったらアドバイスもらえないかな
3.他
安価↓2
苗木「腐川さんも同人描いたりするの?」
腐川「二次創作って意味ならノーよ。……正直あまり好きじゃないのよねそういうの」チラッ
腐川「好きな作品をてきとうな感じにいじられるとすごく腹が立つから……そんなものはとても読めたもんじゃないわ」わなわな
苗木「えっと、なんかごめん…」
腐川「………私はあまり好きじゃないってだけよ。あんたは好きにやればいいんじゃない」プイッ
腐川「……まあそれはそれなりに読めたわ。もう少し原作を読み込むべきだと思うけど……キャラのブレが少し気になったから」ちらっ
苗木「そ、そっか。ありがとう」はは…
腐川「………じゃあ、私やることがあるから」
苗木「あ、うん。また始業式でね」
腐川「………あとでね」タッタッ
………
……
>苗木の部屋
苗木「……」かくん
苗木「……はっ!やば、寝かけてた…」
苗木「……もうそろそろ行った方がいいかな」ふわぁ
苗木「たしか最初は教室に集まって、みんなで体育館いくんだよな…」よたよた…
ガチャ…
………
……
>教室
ガヤガヤ…
苗木「ちょっと早めにきたけどけっこう集まってるな」
誰がいる?
安価↓ キャラクター4、5人
苗木「みんなあけおめー」
舞園「あ、苗木くん…あけましておめでとうございます」ニコ…
苗木「っていっても舞園さんは正月に会ったけどね。十神くんも…、」
十神「…忘れろ」
苗木「え…、 十神「…そのことは忘れろ。いいな?」
苗木「う、うん…」はは…
大和田「んー?なんかよくわかんねぇけど、あけおめだな苗木ィ!まあ今年もよろしくしてくれよ、な!」ガシッ
苗木「あ、うん。よろしくね…で、桑田くんはさっきからなにしてるの?」
桑田「あー…なんかさっきからずっとこの調子でよ…ちっとも離してくんねぇんだよ。はぁ…」むんむん
霧切「いいにおい…」ぎゅううううう
苗木「そ、そっか…」
苗木(舞園さんは平気なのかな…)チラッ
舞園「……自制がきくので」
苗木「読まれた?」はは
舞園「苗木くんは分かりやすいです」ふふ…
大和田「にしてもよー、おめぇ香水かけすぎだろ…ぜってー石丸になんか言われっぞ」くっせぇ
桑田「そうか?…俺は全然気になんねぇーんだけど」くんくん
霧切「いいにおいだからいいの………」くんかくんか
ぎゅううううううう
桑田「いたいたいたいたい!!肩外れんだろ!!アホ!!!」バッ
十神「昨日も外で幼稚園児の集団にもみくちゃにされて大変だったんだろ。少しは自重したらどうなんだ…」ケホッ
桑田「ありゃあマジ災難だったぜ…肩外れてるっつーのにあいつらマジで容赦ねぇ…」あぽぽ…
桑田「でもまあこれのおかげでナンパもうまく行ったからさ~まあハイリスクハイリターンってわけで結果オーライだろ」ケケケッ
苗木(老若問わずなんだな。すげえなあの香水…)
セレス「みなさまご機嫌よう…な、なんですかこのにおいは…」バッ
モノクマ『異様なにおいが教室に立ち込めてるクマー!換気換気!!』
大神「ヌゥ…なんだかくらくらするようなにおいだ…」ふらっ…
山田「いやぁ、純粋に臭いんですが…」
葉隠「桑田っちか?こりゃねぇべ…ケホッケホッ」
朝日奈「あ、苗木のにおいだ!…てなんで桑田からにおってくるのよ!」ガラガラッ
江ノ島「いやぁ~なんか心臓の裏側をくすぐられるようなにおい…たまらないですねぇ」ゾクゾク…
戦刃「その例えはよくわかんないけど、…でもいいにおいだね」くんくん…
不二咲「そ、そうかな…ケホッ」
桑田「なぜか野郎にはすこぶる受けが悪ぃみてぇだが…ま、女にはマジで受けがいいみてぇだからオーライってとこか」
霧切「動かないで…」くんかくんか
ガラガラ!!
石丸「諸君!揃ってお…げほがほげほっ!!!」
苗木「い、石丸くん大丈夫!?」
石丸「な、なんだねこの…なんとも形容しがたい不快なにおいは!!」ビシィ
石丸「げぼがほがはっ!!!」
モノクマ『換気換気~』ガラガラ…
ハァ…ハァ…
石丸「また桑田くんかね!君は、全く!香水は、校則違反だと、前も注意したではないかね!!」ゼェハァゼェハァ
石丸「没収だ没収ゥ!!」ゼェハァゼェハァ!!!
桑田「やーだね!」べろべろばー!
石丸「ぐぬぬ、なんと反抗的な態度!内申がどうなっ……いやっ!これ以上下げてたら本当にどうしようもなくなるぞ!!」ビシィ!!
桑田「内申とか興味ねーし!学生生活どう送ろうが俺の勝手だぜ」へへん
石丸「内申は大事だろう!!このまま中退でもして路頭に迷いたいのかね!?そうはさせぬぞおおううう!!」ガシィ
桑田「な、なんだよ!肩引っ張るな!!」
石丸「まだ始業式まで時間がある!さあ、風呂に入ってとりあえずそのにおいを落としてきたまえ!そんな状態で始業式に出られたら混乱必至だ!!」ぐぐぐぐ
桑田「はあああああ!?んなもん嫌に決まってんだろ!もう髪もセットし終わってんだぞ!?」
霧切「そうよ迷惑よ…」ぎゅうううう
舞園「…霧切さんは離れてなさい」ぐいっ
霧切「いやぁあああ」
ギャアギャア…
モノクマ『ふぅ、やっと空気が薄くなったクマー』
セレス「…まったく。直で嗅いだら霧切さんみたいなことになってたと思うと恐ろしいですわ…」はぁ…
不二咲「…はぁやっと空気が吸えるよ…」
葉隠「マジでたべべべ~だべぇ…」うぇ
霧切「…はっ、私は一体…」
舞園「桑田くんに抱きついてたんですよ」はぁ…
霧切「え、なにそれきもい…」ぞくっ
………
……
石丸「お待たせしたな!!さてみんな整列整列ゥ!!体育館に向かうぞ!!遅れ気味だからキビキビと!!さぁ!!!」ほかほか
苗木(なんで石丸くんまでお風呂に入ってるんだろう)
桑田「あぽぉ…こんなぺたんこ髪じゃ入学式出れねぇよ…」ズーーン
大和田「俺のウィッグつかうか?」二カッ!
桑田「そういう問題じゃねぇんだよ!」バンッ!
大和田「び、びびんねぇぞおおおお!!!」オラァ!!
腐川「なんでもいいからキビキビ動きなさいよ…」
………
……
>教室
江ノ島「ふわぁ~まじ始業式ほど退屈で時間の無駄なものはないわ~」ふわぁ…
戦刃「今回も学園長の話長かったね~」
葉隠「俺はずっと寝てたべー」ふわぁ
霧切「私もよ…」ドヤァ…
朝日奈「なんでそんなに得意げなの…」
石丸「なっ!学園長はあんなにいい事を仰られていたのに誰一人聞いていないとは!!」
セレス「話をするのは一向に構いませんが、椅子に座らせるという心遣いくらいはあるべきでしたわ」はぁ…
モノクマ『全くもって分かってないやつだクマー!!』
桑田「…なあ、おめえワックス持ってねぇの」
大和田「あーウィッグにしてからいらなくなったから捨てたんだよ」二カッ!
桑田「なんでだよ!!」バンッ!!
大和田「な、なんでとはなんだオラァ!!」バンッ!!
パンパンッ!!
石丸「諸君、静聴せよ!!これから宿題を回収する!!皆、机の上に宿題を出したまえ!!!」
えー!ザワザワ…
葉隠「で、出た~石丸チェック!」
苗木「ちゃんと持ってきた。よし、…朝何度も確認したもんね」
石丸「ムッ…!机の上に宿題が出てないやつがいるな…」
宿題を忘れたやつはだれだ!
安価↓
石丸「それは…」
石丸「なんと僕ではないか!こりゃ参った!ハッハッハッ!!」
((えっ………))
石丸「なっ!今のは笑いの渦に包まれるところではないのかね!!」カーッ
葉隠「え、まさかあの石丸っちが忘れたんか…?」
石丸「そ、そんな訳ないだろう!!今のはみんなに偉そうに机の上に宿題を出させて置いて、当の自分が出し忘れているというボケではないかッ!!!!」
石丸「ほら、ここに!僕の宿題はあるだろう!ボケだボケ!!」バンッバンッ
石丸「ほら葉隠くん突っ込みたまえ!さあ!!」ビシィ!!
葉隠「え、え!?えーっと、このぉ~石丸ゥのドジっ子~」
石丸「いやぁ~こりゃあ失敬失敬!」ハッハッハッ!
江ノ島「なにこれ…」どんびき
戦刃「さ、さぁ…」
石丸「ぐぬぬ…あまりうけなかった…」
セレス「黒歴史確定ですわね」
モノクマ『自動録音しておいたクマー』
石丸「わ、忘れろ忘れろ忘れろビーム!!!!」バンバン!!!
苗木「ほっ…今回は全員提出できたんだね」
葉隠「優秀だべ~」
戦刃「結局、盾子ちゃんの宿題は今日まで徹夜…しかも後半ほとんど私が解いたようなもん…」
江ノ島「お疲れ様!あとでブラックサンダーおごってあげるね!」きゅるるん☆
こほんっ!
石丸「えー!じゃあ宿題はこの僕が責任をもって先生に提出するので、皆はここで解散だ!明日は教室の掃除!明後日から授業だ!準備を怠らないように!!遅刻も厳禁だぞ!!」ビシィ
桑田「へいへい」
石丸「はいは一回でいいぞ桑田くん!!」
石丸「では解散だ!!」
ザワザワ…
苗木「今日はこれでおわりか…」ふわぁ…
苗木「せっかくだから誰かに話しかけてみようかな…」
だれにしよう
安価↓
苗木「桑田くん」
桑田「お、苗木!お前ワックス持ってねぇか?」
苗木「え?持ってないけど」
桑田「マジかよ…」
苗木「僕ワックスとか使わないし…」
桑田「え、そのアンテナ天然かよ」
苗木「ああこれ。くせ毛」
桑田「ちっなんだよ、しゃーねーな。たりーけど部屋戻って取ってくっか…」
苗木「まいんじゃない、たまには。髪下ろしもなかなか似合ってると思うよ」
桑田「ホントかよ。でも落ちつかねぇーんだよな…いつもデコだしてっからさ」
桑田「それはそうとよーお前の香水なかなか重宝させてもらってるぜ。ありがとよ」へへっ
苗木「それはよかったよ…はは、でも自重してね」
桑田「わかってーって。ありゃあここ一番って時だけにしといた方がいいみてぇだな」ぽりぽり
桑田「そーいやぁよお、手料理の件なん…、」
江ノ島「はーーーっい!いつする?ねぇねぇいつする!?」グイグイ
桑田「急に割り込んでくんなよびっくりするじゃねぇか!」
戦刃「手料理するなら私たちが立会いしないとね!ちゃんと罰ゲームが遂行されたか見張るために!」
桑田「なにそれ最高にたりー…」
戦刃「もう今日やっちゃえば?あんまり引き延ばしでもだるくなるだけだしさ!」
江ノ島「そうと決まったら早速食堂に移動するよ~ぉ!!」グイグイ
桑田「え、マジかよ!?てかちょっとまて肩ひっぱんなって!!」
江ノ島「ちなみに作るメニューは私様がすでに選んでおきました。それはズバリ…」
なんだ?
安価↓2
江ノ島「オムライスゥ~!!」
戦刃「いぇーい!」パチパチ
苗木「基本的な料理だしちょうどいいんじゃないかな?」
桑田「変なのがこなくて安心したぜ…」ほっ
江ノ島「ま、単純に私が好きってのもあるけどねー」
戦刃「オムライスっていったらやっぱりケチャップアートだよね~」
江ノ島「あ、苗木のにはもちろんハートマークね」きゆるるん☆
桑田「はぁ!?なんでだよ!!」
江ノ島「だってただのオムライスだったら罰ゲーム感がうすいしぃ~」ぶぅぶぅ
戦刃「あ、そうだ!苗木くんの目をみながらハートマーク描かせようよ!」
苗木「えっ」
江ノ島「それなんてBL…異議なしです…うぷぷ」
桑田「いや誰得だよ」
江ノ島「うだうだいってねぇでさっさと作ってこーーーい!!」ドーン
桑田「いてぇ!蹴るなよアホ!!」
………
……
>食堂
苗木「集中するから厨房はのぞくなって~」
戦刃「桑田くんって料理上手いのかな?」
江ノ島「ぶっちゃけあまり想像できねぇよな!!」ヒャッハー!
苗木「練習したっていってたし、それなりのものがくるんじゃないかなぁって思ってるけど…」
<バーーン!
<うわっちっちっ!!
苗木「…ちょっと心配、かな」たはは…
戦刃「うんこがくるくらいのハードルでいこうか」
苗木「いや、うんこは食べたくないなさすがに…」
江ノ島「うぷぷ…なんだかいいにおいがしてきましたね~」くんくん
………
……
桑田「できたぞー」よいしょ
苗木「あ、できたみたいだよ」
戦刃「お、これは思ったよりいい感じかも」
江ノ島「見た目はね。大事なのはそのお味です…うぷぷ」
桑田「はんっ!けっこう頑張ったんだからな!ありがたく食いやがれってんだ」えっへん
苗木「よかったー安心したよ。こっちが罰ゲームになったら元も子もないからね」
戦刃「はい、桑田くん。ケチャップ」
桑田「それマジでやんのかよ…」あぽー…
江ノ島「ほら男見せろよ~」ギャハハ!
桑田「なにが楽しくて野郎と……しゃーねーな。おら、さっさと終わらせんぞ苗木」じっ
苗木「う、うん(顔近いな…)」
ぶりゅりゅーーー
桑田「目ぇ見ながらだとうまく描けねぇな…」
苗木(なんだか照れるからはやく終わらせてくれないかな…)たはは…
戦刃「てか擬音がきもちわるい」
江ノ島「この映像をお届けできないのがまことに残念です…うぷぷ」
桑田「うしっ!これでいいか?」
江ノ島「ずいぶん歪なハートですが、まあなかなか面白い映像が見れたのでよしとします…うぷぷ」
苗木「なんかこっちが緊張したよ…」
戦刃「さ、冷めないうちに食べよ食べよ~」
江ノ島「はい苗木きゅん!あーん!」
苗木「え、あ。あーん」
江ノ島「えへへ、どう?おいしい?」
桑田「おい、俺のオムライスだからな」
もぐもぐ
ん!?これは…
桑田のオムライスのお味は…?
安価↓ コンマ以下の数で点数判定(100点満点)
598 : 以下、2... - 2014/01/13 23:08:02.99 jquwcpls0 585/790てい
…………
………
……
ガチャ
苗木『おかぁさんただいまぁ!』
ママ『あらおかえりなさい』
苗木『…!いいにおい!なにオムライス!?』キラキラ
ママ『そうよ、前に食べたいっていってたでしょ?』
パパ『よかったな誠!』
苗木『あ、パパ!今日は仕事早いんだね!』
パパ『ああ、たまにはな。今日はいつものお詫びにいっぱい遊んでやるぞー』ぽんぽん
苗木『え!ほんとに!?やったー』
パパ『ほーらこまる、ママのオムライスおいしそうだな』たかいたかーい
こまる『はやく食べたーい!!』きゃっきゃっ
ママ『こらこら手を洗って席についてー』
苗木『もう洗ったよ!はやくはやく!』
パパ『ママは料理上手だから待ちきれないよなー』
こまる『はやくはやくぅ!!』きゃっきゃっ
ママ『もうみんなして』うふふ
パパ『…みんな揃ったかな?じゃあいただきますしようか』
こまる『お兄ちゃんはやくいただきますしてー!!』
苗木『じゃあ、みんな手を合わせて…』
『いただきます!』
……
………
…………
苗木「……お母さん」ほろり…
江ノ島「な、泣いてやがる…こいつ」たじっ…
桑田「わりぃ…なんか変なの入ってたか…?」ぽりぽり
江ノ島「んなことあったら承知しねぇぞ!!」ファッキュー!!
苗木「え!あ、いや、美味しすぎて…なんだろう、この心の中からじんわりくる感じ…」
苗木「あれ、おかしいな、涙が止まらないや…」ゴシゴシ
戦刃「ちょいちょい苗木くんさすがに涙は大げさでしょ!そんないくらなんでも涙を流すほどとか、そんなわけ…」もぐもぐ
戦刃「…………ホンマや」カランッ… ←スプーン
戦刃「って、いやほんとになにこれ!え?私だいぶ味にはうるさいほうだけど、これは革命レベルだよ!?ほら盾子ちゃんも食べてみ?間接キッスしてみ??」グイグイ
江ノ島「はーあ?そんないくらなんでもありえなくない?みんな優しいんだから~うぷぷ」もぐもぐ…
江ノ島「な、なにこれ絶望……いい意味で」カランッ
桑田「そ、そんなにか。いやー参ったな。ふつーに作ったんだが…」
苗木「ごめん。正直、桑田くんなら冷凍をチンとかしてくるんだろうなーとか…」
戦刃「うんこ出してくるくらいのハードルでいこうとか思ってたけど…」
江ノ島「どうかいままでのご無礼をお許しくださいでござり奉る!せ、切腹ゥ!!」ずしゃー
戦刃「盾子ちゃんが新キャラだすほど動揺してる…」
………
……
苗木「うまい!うまいよお母さん!!」もぐもぐ
戦刃「桑田くんに負けるなんて悔しい!でも、スプーンが止まらない!!」もぐもぐ
江ノ島「うめぇ!うめぇぞこりゃあ!オラァさっさとおかわり持って来いや!!」ファッキュー!!!
桑田「ちょっと、おまえら流石にもう卵の在庫がねぇーって!鶏肉もけっこう使っちまったし!」
戦刃「私、植物園で鶏捕まえてくるね!!」ガタッ
桑田「あぽ?」
江ノ島「おら!ぼさっとしてる暇があったら次のご飯炊いとけや!!」げしげし
桑田「わかった!わかったから蹴るな!アホ!!」
苗木「桑田くんにこんな才能があったなんて…こりゃ進路決まったね」もぐもぐガツガツ
苗木「僕もおかわり!」
桑田「フライパンもつ腕がそろそろピークなんだが…勘弁してくれよ…」とほほ…
………
……
戦刃「も、もうお腹いっぱい…もっと食べたいけど…」げぷぅ…
苗木「いやぁ食べ過ぎた…でもこの満足感が心地いいや。僕もうこのままブタになってもいいかも」ははは…
江ノ島「桑田の料理なしには生きられない体になっちゃったらどうしよ…うぷぷなにそれ超絶望的」げぷぅ…
桑田「いやぁ…なんか照れるな。ここまで喜んでもらえるとよ…」ぽりぽり
戦刃「こりゃあまた定期的に作ってもらいたいよね」
苗木「他の人に教えるのがもったいないくらいだよ」
江ノ島「おい桑田ァ!お前、私様の専属料理人になれよ!それなりの待遇にしてやっからよぉ!!」ファッキュー!!
戦刃「あーずるい!」ガタッ!
苗木「桑田くんはみんなのものだよ!!」ガタッ!
江ノ島「へっ!こういうのは先につばつけたもん勝ちだぜ!」ぺっぺっ!!
ギャアギャア!!!
桑田「お、お前らなぁ…」あぽぽ…
その後、桑田くんの神の腕をめぐる江ノ島さんと僕らとの抗争がしばし繰り広げられたが、
結局『食に国境はない』ってことで抜け駆けはせずみんなで仲良く桑田くんの料理をいただくってことで和解した。
桑田シェフ同好会の発足だ!
『俺の腕がぶっ壊れたらどうすんだよアホ!アホ!』
…とかいってたけど、美食は人の快楽の多くを占めるからね。仕方ないね
………
……
>苗木の部屋
苗木「ふわぁ…お腹いっぱいになったらいい具合に眠くなってきた…」
苗木「てか今日寝てないんだった。ちょっと早いけど、もう寝よっかな…」ごろん
苗木「…お母さんの味が恋しくなってきちゃった…」きゅるる…
苗木「桑田くんには明日もなにか作ってもらおっと…」もぞもぞ
苗木「………ふわぁ」
苗木「おやすみなさい………」むにゃむにゃ
苗木「すーっ………」zzz
………
……
…
………
……
ちゅんちゅん…
ジリジリジリジリ…パシッ!
苗木「んー…」もぞもぞ
苗木「今日は何の日だっけ…」
苗木「んんんー…」もぞもぞ
苗木「あー教室の掃除する日か…」
苗木「9時に教室集合だから、まだ時間があるな。食堂でさっと朝ごはん食べてこよっと」
今日は明日からの授業開始に備え、年末年始にたまった教室のほこりを掃除する日だ。年末前に大掃除はしたから、それに比べたら軽めの掃除だけどね
………
……
>教室
ガラガラ
苗木「ふぅ食った食った。 あ、みんなもう集合してるね」
石丸「五分前だ!むしろ遅いぞ苗木くん!!」ビシィ
苗木「間に合ってるんだからいいじゃん…」はは…
桑田「じゃあみんな揃ったしさっさと始めようぜ石丸ゥー」たりー
葉隠「終わったところから解散だろ?はやく終わらして外で遊ぶべ!」
朝日奈「あ!そういえば朝に運動場みたらうっすら雪が積もってたよ!」
江ノ島「わーい!雪合戦しよー!」
石丸「なにをいう!明日から授業開始だぞ!予習をしたまえ予習ゥ!!」
不二咲「まあ雪合戦できるほどは積もってなかったけどねぇ…寄せ集めたら雪だるまくらい作れるかな」えへへ
セレス「…その話はあとでゆっくりしてくださいな。確か男子は掃き掃除、女子は拭き掃除でしたわね。私はあそこで座ってみておりますので、さっさと終わらしてくださいね」うふふ
腐川「あんたも動きなさいよ…」
セレス「いやです」キッパリ
山田「あのー、とりあえずここにみなさんのホウキと雑巾を置いておきますぞー」
………
……
桑田「おいブーデー!さっさと机運べや!」
山田「これが最速ですぞー!!」でぷでぷ
葉隠「あんまり汚れてないから楽だべ~」はきはき
大和田「おい、ちりとりはどこだ」
苗木「はーい、こっちこっち」
舞園「うぅ、雑巾が冷たいですね…」はーはー
腐川「なんで女子が雑巾かけなのよ…」
不二咲「あれぇ、霧切さんは?」
江ノ島「さっき十神が相手してたよ~」
戦刃「なんとしてもバケツには近づけないようにしないと…」
十神「ほら霧切、この雑巾でこの窓をこのようにだな…、」
霧切「…分かってるわよ」バッ!
びちゃびちゃあ…
十神「おい!ちゃんと絞れと言っただろうが!」
ガラガラ!
石丸「ム!捗っておるかね!」
苗木「あれ石丸くんどっかいってたの?」
石丸「ウム、少し職員室に呼び出しがあってな。気にすることはないぞ」ビシィ
桑田「うっし、掃き掃除おわり!」
セレス「さて、あとは雑巾かけ組を待つだけですわね」ズズ…
不二咲「セレスさんも少しは手伝ってよぉ…」
戦刃「よーし、あとは床をさっと吹いて机戻して終わり!がんばろ!」
江ノ島「水つめたーい!もう無理ー!」
腐川「あと少しなんだから頑張りなさいよ…ったく」ふきふき
葉隠「よし、じゃあ俺が江ノ島っちと代わってやるべ」ふきふき
江ノ島「えマジで!ラッキー!あとよろしくぅ~」
大神「ヌゥ…助かるぞ」ふきふき
朝日奈「葉隠やさしー!ほらあんたたちもみてないで手伝いなさいよね!」ふきふき
山田「えーだってだって、もう男子の分は終わったですぞー!」でぷでぷ
セレス「…はぁ、これだからブーデーは」
桑田「ブーデー!ブーデー!」
山田「なにもしてないあなたには言われたくないですぞー!!桑田怜恩殿も乗っからなくてよろしい!!」
大和田「しゃーねーな、俺も手伝ってやっか。おい朝日奈代われ」
朝日奈「さすが!大和田もいいとこあるじゃん!あとでドーナッツあげるね!」
苗木「僕も代わるよ舞園さん」
舞園「ありがとうございます。手がそろそろ限界だったので助かります…」ニコ…
山田「ズルい!その展開はズルいですぞーー!!」
腐川「ほらさっさと代わりなさいよ…それとも私みたいなブスには雑巾かけがお似合いだっていうの?」ぎりり…
山田「なんだか乗り遅れた感が否めないいいいい!!」でぷでぷ
………
……
不二咲「よいしょ、よいしょ…ふぅ。この机が最後かな?」ガタン
苗木「だね!はー疲れたー」ふぃー
葉隠「みんなで協力したらさっさと終わったべ!」カッハッハッ
石丸「ウムご苦労であった!教室も新学期に相応しくキレイピカピカだな!みなさぞやこの生まれ変わった教室での授業が待ち遠しいことだろう!!」ハッハッハッ!
桑田「いや、別に…」
石丸「な、なんだとぉお!?」ガタァ!
朝日奈「そんなことよりみんな外みて!雪だいぶ積もってるよ!!」
不二咲「ほんとだぁ!すごぉい!」ぱあぁぁあ!
セレス「あら、こんなに積もるとは珍しいですわね…」
葉隠「みんなで雪合戦するべー!」タッタッ
江ノ島「さんせーい!つか最初に雪を踏むのはこの私様なんですけどー!!」タッタッ
石丸「なっ!明日から授業開始だぞ!予習したまえ予習ゥ!!」ビシィ!
朝日奈「さくらちゃんもやろうよ雪合戦!」
大神「ヌゥ…ずいぶんと久しぶりであるな。行くか、朝日奈よ」タッタッ
不二咲「み、みんな待って~!」タッタッ
石丸「な、話を聞きたまえ!」
桑田「んじゃ先いってっからな石丸」タッタッ
苗木「石丸くんもあとできなよ、じゃ」タッタッ
大和田「お、おい!おいてくなよ!」タッタッ
ガヤガヤ………
石丸「高校生にもなって雪に浮かれよって…ぐぬぬ嘆かわしい!!」
石丸「コラ待ちたまえ!廊下は走るな!!」ササササ!!(早歩き
霧切「……あと鍵よろしくね。じゃあ」スタスタ
十神「ぐぬぬ…」ギリ
………
……
>運動場
苗木「うわーキレイに積もってるねー」
桑田「雪なんて久しぶ…、」
バシャッ
葉隠「隙ありだべー!!」
桑田「なっ!てめぇやりやがったな!お返しだ!」バッ…ガクッ!
桑田「うぐお、肩があぁ…」
十神「なにをやっているんだお前は……貸せ」ガシガキッ
桑田「いつもすまねぇな…」あぽぽ…
不二咲「十神くんの肩入れも手慣れたもんだよねぇ…」
朝日奈「ねぇねぇ、不二咲ちゃんもこっちで雪だるま作ろー」
不二咲「うん、いいよぉ!」
ワイワイ…ガヤガヤ…
苗木(みんな思いも思いに遊んでるみたいだな)
誰かに話しかけてみようかな
安価↓
苗木「江ノ島さ…、」
江ノ島「なになに苗木きゅん呼んだぁ?」ひょこっ
苗木「うわ、急に下から出てこないでよびっくりするなぁ」たはは…
江ノ島「隙ありー!」ベシャッ
苗木「いや正面から至近距離で雪だま投げてこないでよ…前がみえな、」
戦刃「いまだ!!」ガシッ
苗木「え!?なになにちょっと戦刃さん!?なんで僕抱えられてるの!?」
江ノ島「こっちこっち!」
戦刃「ハッ!」
ザクッ!ズドーーン!
戦刃「よし、これで完成?」ぱんぱん
江ノ島「苗木だるまかんせーい!!」きゅるるん☆
苗木「いやぁ…人の体を雪だるまの胴体に刺して遊ぶのはできたらやめて欲しいかな…」たはは…
江ノ島「あ、バケツ忘れてた☆」かぽっ
苗木「このバケツデカすぎて前が見えないんだけど…」
戦刃「じゅんこちゃーん、雪運んできたよー」ゴロゴロ…
江ノ島「でかした!んじゃ苗木だるまを的にいっちょ雪合戦始めるっか!!」
戦刃「いえーーい!」
苗木(逃げよう)
命の危険を感じた僕は重い雪を振り払い、江ノ島さんらの雪玉の応酬を避けながら命からがら逃げてきた…
苗木「次は安全な人のところに行きたいな…」
安価↓
苗木「十神くんのところに行こうかな…って、十神くんどこにいるんだろ」きょろきょろ
苗木「あ、ベンチで本読んでる」
十神「……」ペラ…
苗木「十神くんは遊ばないの?」
十神「フン、この俺が雪ではしゃぐ柄に見えるか?」ペラ…
苗木「それもそうだね」はは…
ひゅんっ!
十神「分かったらあっちで遊んで来い。俺は本を読むのに集中…、」
べしゃぁ…
葉隠「隙ありだべ!!」ギャハハ!!
十神「………」ぽたぽた…
苗木「あ、十神くんの本が雪で…」
びちゃぁ…
十神「………葉隠か」ギロッ
葉隠「そのぉ…本に当てるつもりはなかったんだべ?ほんとだって…」はは…
十神「この本は……」
十神「俺が正月返上でバイトしてせっせと貯めたお金で買った本だぞ!分かってんのか葉隠ェ!!」ガタァッ!!!
葉隠「ひいいいいいすまないべええええけなんでもしますから許してくれってええええええ」ビエーーーーン!!!
苗木「良い子のみんなは読書中の人に雪だまを投げるのはやめようね!」
その後は葉隠くんがひたすらに拝み倒しの結果、十神くんのダメになった本を葉隠くんがきっちり弁償するってことで仲直りしたけど、これがなかなか値のはる本だったようで葉隠くんのお財布は涙目だったみたい…ま、自業自得だよね
苗木「落ち込んでいる葉隠くんはほっといて違う人のところにいってみよう」
安価↓
苗木「朝日奈さーん」
朝日奈「あ、苗木だ!いま雪だるま作ってんだけど苗木も手伝ってよ」
苗木「いいよ。でも雪足りてなくない?」
不二咲「そうなんだよねぇ…だからいま大神さんに猫車で向こうの雪を運んできてもらってるんだぁ」
苗木「大神さんが?」
大神「ぐぬぬぬぬぬぬ」のっそ…のっそ…
朝日奈「あ、きたきた!」
苗木(なんかすごい重そうに運んでるけど大丈夫かな…)
不二咲「大神さんこっちこっちー!」
大神「ム、ぐぬぬぬぬぬゥ…!」のっそ…のっそ…
苗木「…手伝おうか?」たはは…
大神「すまぬな…助かるぞ…」ぐぬぬぬ
苗木「いくよ、せーの」
ガタン、コロコロコロ…
苗木「え、猫車軽っ」
大神「ヌゥ…苗木よ、力持ちであるな///」
苗木「あ、うん」
………
……
苗木「よし胴体はこれでよしっと」
不二咲「あとはこの頭部をのせて完成だね」
朝日奈「さくらちゃん、のせるの手伝って!」
大神「任せよ、朝日奈よ…フンッ!」ぐぬぬぬ…
朝日奈「……よいしょっと」ひょいっ
苗木(朝日奈さんが一人でやったほうが早いような)
不二咲「うん!いいかんじだねぇ」えへへ
苗木「んー、でも雪だまだけってのはちょっとさみしいような気がするかなぁ」
朝日奈「なんだろうやっぱり飾りつけでもする?マフラーとかほうきの手とか」
大神「ウム、木の枝ならさきほどたくさん落ちていたから我が取ってこよう」
苗木「それはあとでみんなでいこっか」はは…
苗木(でもどうせならインパクトあるものが欲しいかな…あの人のあれを少し借りよっかな…)
苗木「そうだ。大和田くんのリーゼントを借りてきてつけるとかどうかな?」
朝日奈「あ!それいいねー!」
大神「しかし、大和田のリーゼントなぞどうやって持ってくるのだ」
苗木「今の大和田くんのリーゼントはウィッグで、確か江ノ島さんに刈られたリーゼントの剥製が大和田くんの部屋に保管されてたはずだよ」
朝日奈「つまりそれを借りてくればいいんだね!」
不二咲「…でもそんな大事なもの貸してくれるかなぁ…?」
苗木「ちょっくらかけあってみるよ」
………
……
苗木「ダメだった…」
不二咲「大和田くん、なんて?」
苗木「『んなもんできるわけねぇだろゴラァ!!』って凄い剣幕で怒鳴られちゃったよ…」たはは…
朝日奈「年明けてからなぜか大和田のやつ強気なんだよねーあとでしめなきゃ」うんうん
大神「しかし困ったな…」ぐぬぬ
苗木「よしこうなったら他の人に協力を頼もう」
不二咲「なんとしてでも奪う気なんだねぇ…」えへへ…
誰に頼もう!
安価↓
苗木「セレスさんに協力を頼もう!」
不二咲「また協力してくれなさそうな人を選んだね…」
朝日奈「ま、頼むだけ頼んでみようよ」
………
……
セレス「……なぜ私がそんな面倒くさいことに付き合わなくてはいけないのですか」ズズッ
モノクマ『優雅なティータイムを邪魔するなクマー』ズズッ…びちゃあ
朝日奈「お願い!大和田のリーゼントがないと雪だるまが完成しないの!」
セレス「嫌です。他の人に頼んでくださいまし」しっしっ
苗木(なんとかしてセレスさんの重い腰をあげられないかな…)
セレスさんがやる気になるような交換条件を提示しよう!
安価↓2
苗木「お願いだよ!セレスさんじゃないとダメなんだ!」
セレス「くどいですわよ」ズズッ
苗木「あとでおいしいギョウザをいくらでもご馳走するから!!(桑田くんが)」
セレス「…」ぴくっ
セレス「そ、そんなもので私が釣れると思って?」ズズッ
セレス「……まあ話だけ聞いて差し上げますわ」
苗木(マジちょろ)
セレス「して、私はなにをすればいいのです?」
不二咲「もう作戦は考えてあるんだ!セレスさんはこの紙に書かれてるように行動してくれるかな」
………
……
ガヤガヤ…
セレス「…大和田くん、少しよろしいかしら?」
大和田「お、なんだ?めずらしいな」
セレス「少し相談事がありまして…みんなのいる前では少し話しづらいことですので、あちらに移動しませんこと?」
大和田「俺におめぇが相談事だぁ?まあ構わねぇが…」
セレス「うふふふ…あなたにしか相談できないことなのです…ではこちらへ」
大和田「お、おう。…おーい桑田!俺ちょっと抜けるわー」
<はーあ!?なんでだよ!?
…………
セレス『…大和田くんを確保しましたわ』←無線
苗木「オッケーじゃあそのまま引き止めといて」
セレス『…了解ですわ』
…………
大和田「…んで相談事ってなんだよ」
セレス「実はさきほど、寄宿舎の方で不審者を見かけまして…」
大和田「ふ、不審者だぁ!?」
セレス「ええ。それはもう紛れもなく不審者でしたわ…」
大和田「んで、俺にどうしろっつーんだよ」
セレス「簡単な話ですわ。退治して欲しいのです。あんなものにいつまでもうろつかれていては夜もうかうか眠れませんわ」
大和田「た、退治しろって…言われてもよぉ……」←小声
セレス「……ビビってるんですの?そんななりのくせして情けないですわね」うふふふ
大和田「び、ビビってねぇぞ!?」ガタァッ!
セレス「ではよろしくお願いしますわね」うふふふふ
大和田「お、おう…」ぽりぽり
………
……
>寄宿舎、廊下
大和田「退治しろって言われてもよぉ…どこにいるんだよその不審者は」
セレス「たしかこちらの方に……別れて探しましょう。見かけたら合図しますわ」タッタッ
大和田「じゃあこっちの方探すか……」そろーりそろーり……
<どっひゃーーーーー!!!!!
大和田「ッ!?…ど、どうした!?」タッタッ
………
セレス「ふ、不審者があちらに!」
大和田「ひっ本当にいたのかよ!?ど、どこに逃げやがった!?」きょろきょろ
セレス「私が叫んだあと、あそこの部屋に逃げ込みましたわ…」
大和田「あそこって…俺の部屋じゃねぇか!つか、鍵かかってるし」ガチャガチャ
セレス「内鍵をかけたのでしょう…大和田くん、鍵は持ってまして?」
大和田「そりゃ持ってるが……ここで開けちまったら不審者が逆上してくんじゃねぇのか?ここは見張りをおいて応援をだな……」
セレス「ぐたぐたいってねーで開けろっつーてんだろこのビチグソがああああ!!ビビってんじゃねぇーぞこの偽トウモロコシ野郎!!」ドンッ!!
大和田「う、うっせええええ!開けりゃあいいんだろ開けりゃあよおおおお!!」カチャ!
セレス「………開けましたわ」
苗木『ラジャー』
大和田「…ん、誰もいねぇぞ…?シャワールームに逃げ込んだんか?」そろーり…
セレス「…失礼しますわ」
ボカッ!
バッターーーン!
セレス「大和田くんを倒しましたわ」
タッタッタッ
苗木「いやー名演技だよセレスさん!」
セレス「当然ですわ」
不二咲「ハンマーで殴って気絶させなくてもよかったんだけどねぇ…」
朝日奈「よーし大和田が気を失ってる間にリーゼントの剥製をくすねないと!」
不二咲「ご、ごめんねぇ大和田くん。終わったらすぐ返すからねぇ」あせあせ
大神「しかし、気絶した大和田をここに放置しておくわけにもいくまい。ベットに移動させてやろう…ふんぬ!!」ぐむむむむむ……
苗木「あー、それは僕がやっとくよ。大神さんはこのハンマー片付けてきてくれるかな?」たはは…
大神「すまない」しょぼん
朝日奈「あった!リーゼントの剥製!」
セレス「では私は帰らせてもらいますわ…苗木くん、夕食を楽しみにしておきますわね」うふふふふ
不二咲「じゃあ大和田くんが起きる前に雪だる完成させて帰ろう!」
………
……
スチャ…
朝日奈「よし、完成だね!」
苗木「いやあやっぱり大和田くんのリーゼントが映えるね」
不二咲「頑張ったかいがあったねぇ」えへへ
大神「ウム。では帰るとするか…あまり長時間いると体を冷やすぞ」
朝日奈「そうだね!あ、あとでみんなにロイヤルミルクティーいれてあげるね!ドーナツといっしょに!」
不二咲「そういえばまだ何も食べてなかったねぇ…じゃあ食堂に移動しよっか」
ザッザッザッ…
その後は食堂で朝日奈さんにロイヤルミルクティーとドーナツをご馳走になりながら、三大天使たちとのガールズトークに花を咲かせた
………
……
>苗木の部屋
苗木「ふーお腹いっぱい。もう当分甘いものはいいや」げぷ
苗木「…今日はもう何もないしな。暇だしどこか遊びにいこっか」
1.廊下
2.音楽室
3.ランドリー
4.教室
安価↓2
………
……
>音楽室
ガラガラ…
舞園「……あら苗木くん」
苗木「ははは、やっぱりここで練習してたんだね」
舞園「…もしかして練習を見にきてくれたんですか?」
苗木「うん。正月に約束してたしね」
舞園「…うふふ、嬉しいです」ニコ…
苗木「どう?順調?」
舞園「まだまだ、といったところですけど…これでも最初のころよりはだいぶ改善したんですよ?」
苗木「そっか」
1.練習の成果、かな?
2.楽しめてるようで嬉しいよ!
3.あと少しだね。一緒に頑張ろう!
4.他
安価↓2
苗木「楽しめてるようで嬉しいよ!」
舞園「うふふ、わかります?」
舞園「そうなんです。最近歌の練習が楽しくて楽しくて仕方がないんです…」
苗木「それは…目標ができたから?」
舞園「えへへ、覚えててくれたんですね。なんだか照れちゃいます…」
苗木「オーディション受けるんだよね」
舞園「もちろんそれもあるんですけど、……それよりもっと大きなきっかけは」
舞園「やっぱり笑う練習をしたことかなぁ…」
舞園「笑う練習をするようになってから、歌うときも心なしか体が軽い気がするんです」
舞園「なんて、表現したらいいのか……前までの、『歌は好き。でもこんな歌いかたをする私は嫌い。』っていうのが『歌が好き。歌を歌う私も好き。』になれたみたいな」
舞園「心の底から楽しんで歌ってるなって実感できるような…」
舞園「そんな不思議な感じなんです…」ふふっ
苗木(舞園さんの本当に嬉しそうな笑顔をみてるとこっちまで嬉しくなるな)
舞園「でもこれもすべて苗木くんのおかげだから…本当にありがとうございます。」ニコッ
苗木「え、僕なんかなにも…」
舞園「謙虚なんですね。きっかけをくれたのは他でもない苗木くんじゃないですか」
舞園「あの日、苗木くんが外に出てきて天体観測に付き合ってくれていなかったら……もしかしたらいまだに鉄仮面をかぶてたかも……」ふふ…
苗木「もしそうだとしたら…どうなってたかな」
舞園「きっといまだにみんなに馴染めずに…つまんない学生生活だったかもしれないですね」
舞園「でも私、いま最高に楽しいんですよ?」
舞園「心の底から楽しめてるなって…そう思えるんです…」
苗木「自分を好きになれたことが大きいのかな?」
舞園「…かもしれませんね」ニコ…
舞園「あ、そうだ。せっかくですから聞いていってください。私の歌……すごい特訓したんですから!」ふふ
苗木「もちろん喜んで!」
舞園「じゃあいきますよ」
舞園「~♪~~♪、~♪…」
苗木(音がついてる。最初のころとは全然ちがう……)
舞園「………どうでしたか?」ジトー
苗木「最高だよ!やっぱりすごいや舞園さんは」パチパチパチパチ
苗木「これはオーディション総なめかもしれないね」はは
舞園「茶化さないでくださいよ…でも、嬉しいです」
舞園「その、……ありがとうございます」えへ…
もし舞園さんが本当にアイドルになって、その過程でどんなに辛いことがあったとしても、今日のことは絶対忘れないでほしいな…
だって今日の舞園さんはすごく輝いてるから
舞園「忘れたりなんてしませんよ」
苗木「…またエスパー?」はは
舞園「はい!…だから苗木くんも忘れないでくださいね。約束ですよ?」うふふ
舞園「苗木くんは私の大切な大切なマネージャーさんなんですからね」ニコッ
★★★<パチパチパチパチ
その後は舞園さんの特訓にとことん付き合った。
楽しんでやる特訓はこんなにも楽しいんだ。
舞園さんにはずっとこの気持ちを忘れないでほしいな…
………
……
>教室
苗木「でもいつの間にか特訓される側になってたけど…」はは…
苗木「あっという間に追い抜かれちゃった…やっぱり素質があるんだろうな」
苗木「喉が…」ケホン
苗木「まだ3時か…つぎはどこに行こうかな」
1.廊下
2.プール
3.ランドリー
4.教室
安価↓2
>ランドリー
ガチャ…
葉隠「おっ、苗木っちか」
苗木「あ、葉隠くん。雪遊びはもう終わったの?」
葉隠「まあな。おかげで服がびっちょびちょになっちまったからランドリーで乾かしてるんだべ」ペラッ
苗木「そっか(暇つぶしに雑誌読んでるのかな?)」
葉隠「苗木っちも服乾かしにきたんか?」
苗木「いや、僕は暇つぶしかな~となりいい?」
葉隠「もちろんいいべ!ちょうど暇してたんだって。せっかくだからなにか話すべ」
苗木「そうだなぁ…じゃあ」
なに話そうかな?
1.年末年始のこと
2.なに読んでるの?
3.なにかについて(指定)
4.他
安価↓
苗木「なに読んでるの?」
葉隠「ん、あー。これはな月刊ムーっていう雑誌だべ。俺の好きなオーパーツ特集してっから読んで見たんだべ」
苗木「オカルト雑誌?」
葉隠「ちげーって!オカルトじゃねぇーって」
苗木(いや、オカルトでしょ)
葉隠「いやーでもやっぱりオーパーツはいいべ。ロマンがあるよな!な!」
苗木「うん、よくわかんないけど…」はは…
1.こういうの好きなの?
2.やっぱり集めたりしてるの?
3.僕にはよく分からないかな~
安価↓2
苗木「こういうのが好きなの?」
葉隠「だべ。昔から好んで見てるべ」
苗木「そういえば葉隠くんっていつも水晶玉持ち歩いてるよね。あれもその一環?」
葉隠「んーまあ外れてはねーな。昔はこれでよく占いとかしてたんだべ」
苗木「え!水晶玉に未来を映し出したりとか!?」
葉隠「いんや…占いはインシュピレーションだべ」
苗木(水晶玉いらないじゃん)
苗木「あれ?でも葉隠くんっていまは占いからっきしとか言ってなかったっけ」
葉隠「ん、まあちょっとな…」
苗木(なんだか歯切れが悪いな…)
苗木「インシュピレーションが枯れちゃった、とか?」
葉隠「昔いろいろあってな…それ以来なーんにも浮かばなくなっちまったんだべ!」カッハッハッ
苗木(葉隠くんには前々から引っかかるところがあった。例えばお金に対する過剰な怯え具合。それにこの占いがからっきしになった原因)
苗木(全部全部、過去の出来事に起因しているのかな…)
苗木(友達なんだから、抱えているものがあるなら肩を貸してあげたい。なんとかして聞き出す方法はないかな…)
1.ストレートに聞いてみる
2.小さいころの話題をふってみる
3.家庭環境の話題から入ってみる
安価↓2
苗木「そういえば葉隠くんって、どんな家庭に育ったの?」
葉隠「というと?」
苗木「例えば…お父さんお母さんってなにしてるひとなのかなーって」
葉隠「ごく普通の家庭だったとおもうべ。親父は自営業でお袋と俺でよく手伝いしてたっけな。懐かしいべ」
苗木(だった、か)
苗木「…今はもう店をたたんじゃったのかな?」
葉隠「だべ…とても経営なんてできる状態じゃなくなってたしな…」
葉隠「親父もいまはどっかのパチンコでプー太郎してんじゃねぇのか?長いこと会ってねーからよく知らねえべ!」カッハッハッ
苗木「…いろいろあったんだね」
葉隠「まあな。…でも全部俺のせいみたいなもんなんだって。俺の占いが家庭をぶち壊しちまったんだべ」
苗木「聞いちゃだめかな…葉隠くんが抱えてるもの、なにか手伝えることがあるなら僕、力になりたいんだ」
葉隠「…………」
葉隠「だべ。この学園にいるのだって、これを乗り越えるためなんだもんな。」
葉隠「いいべ。苗木だったら委ねられそうな気がするって……ちょっと長くなっけど構わねぇか?」
苗木「うん大丈夫だよ。最後までちゃんと聞き遂げるから」
葉隠「さて、どこから話すべ…あれは中学校一年生ときだったか」
………
……
俺は今こそからっきしだが、昔は近所じゃそこそこ評判のいい占い師だったんだべ
なんでも『葉隠に占ってもらえば必ず三割の確率で当たる』ってな…まあすげえんか微妙なんかいまいちわかんねぇが…
あれは…そう年末で町中が慌ただしくしてたころ、俺は学校帰りの道すがら宝くじの看板を目にしたんだべ。年末恒例、巨額当選の宝くじってやつだな。
それをポケーっと眺めていた俺は何を思ったか、なんとなく軽い気持ちで一枚買ってみたんだべ。所詮三割、まあお小遣い程度に当たったらラッキーだな~とか思ってたんだべ。…あれはたしか任意の数字を塗りつぶして、それがピッタリ一致したら…ってやつだったべ。だから俺はぱっと頭に浮かんだ数列を順番に塗りつぶしていったんだって
…まあもう分かると思うが、所詮三割がされど三割だったわけだ。
そう、見事一等の三億が当たっちまったんだべ。
当選を聞いた帰りはまるで夢の中にいるようにふわふわと地面に足がついてないような感覚だったべ。親に報告したら最初はなかなか信じてくれなかったけど、銀行から連絡がきた途端そりゃあもう狂喜乱舞。
俺も友だちに自慢しまくったさ。友だちも目の色を変えて食いついてきてさ、なんだかヒーローになったみてぇですげえ嬉しかったんだべ。
俺も親と三人で仲良く分けても一億という有り余るお金をなにに使おうか。欲しかったプラモデル?水晶玉?…もうその日の晩は楽しくて楽しくてなかなか寝付けられなかったべ
でも、事件は起こったんだべ。
それは親父が銀行から三億を受けとってきて帰ってきた晩のことだったべ…
突然の名前も聞いたことのないような遠い親戚と名乗るやつらからの鳴り止まない電話、どこから湧いてきたのか玄関先にしつこく押しかけてくる謎の人、人…
そしてみんな口を揃えてこういうんだべ
『どうか少しでいいので私達にお金を恵んでください』
しかしいくら有り余るほどあるっていってもさすがに見知らぬやつらに貸せるほどこっちも不防備じゃねーってな
でもあいつら、こっちに金を出す意思がないとみた途端に手のひらを返しやがんだ
『守銭奴!!!』
『血も涙のないやつめ!!!』
『意地汚い!!金の亡者め!!!』
数日もしない間に近所に噂が広まって、まわりはそのネタで持ちきりさ
…それからは坂を転がる石のように早かったべ
お袋はノイローゼになって寝たきりに、自営業を営んでいた親父はとてもやっていけなくなってやむなく閉店
そのあとは逃げるように引越しを転々と繰り返したべ
その度に転校…転校…
俺もさすがに精神的に参っちまって、しまいにゃ不登校。
なんせ俺がすべての原因なんだもんな。寝たきりの母の看病をしながら放心状態。世界に取り残されたような、そんな感覚。いま思い出してもぞっとするべ…
葉隠「…まあそこからなんとか持ち直していまの俺があるわけなんだけどな。ここまでに戻るにはなかなかに苦労したべ…」
葉隠「でもまあそれ以来、占いの方はからっきし。どう頑張っても全くインシュピレーションが降りてこねぇってんだべ。」
葉隠「そして今でも巨額の金を目の前にすると、あの頃のトラウマが蘇って、頭がグワングワン…ってなって…」
葉隠「なんかもう冷静じゃあいられなくなるんだべ…なんかまたおかしくなってしまいそうで…すげぇ怖えんだべ」
苗木(やっぱり、この前の金塊の件の異常な怖がりようは葉隠くんの過去が原因だったんだ…)
葉隠「……ここまでが俺の昔話だべ。で、苗木。もう少し話続けてもいいか?」
苗木「うん。ここまできたら最後まで付き合うよ」
葉隠「苗木っち、俺さ………」
葉隠「やっぱり占いやりたいんだべ」
苗木「え、占いを?」
葉隠「だべ。…多分もう脳が占うことを拒否してやがんだろうけど、でも乗り越えてんだべ。」
葉隠「占いができねぇってことは、まだきっと心の奥底で怯えてんだ…」
葉隠「もし、またもう一度占いができるようになったら、…それが乗り越えたっていう証になるって思うんだべ」
葉隠「協力してくれるよな?苗木っち」
苗木「もちろんだよ!だって、僕ら…」
苗木「'友だち'、でしょ?」
葉隠「な、苗木っち…お、俺はお前と友だちになれてホントーに良かったべ!!!」ガシガシ
苗木「僕もだよ、葉隠くん!」
ガッハッハッハッハ!
その後、僕は葉隠くんの占いの特訓にとことん付き合った。そんな一日二日でどうにかなることじゃないのは分かってるけど、でも今の葉隠くんならきっと…
★★★<俺の好感度は3割うまる!
………
……
>食堂
ばくばく!ガツガツ!ガヤガヤ!
江ノ島「うめぇ!マジでこの餃子うめぇぞ!!」ガツガツ!!
戦刃「だめ、これ以上は口臭がやばいことになる!でも、でも、箸が止まらないよぉ~!」ばくばく!
苗木「ああ~お腹がぷにぷにになっちゃう!でもいいや!食欲は前に進むんだ!!」ガツガツ!!
セレス「…完敗ですわ。桑田くんは私の専属料理人にして差し上げます」ばくばく!!!
江ノ島「ああ?桑田は私様が先にツバつけてんだよ!ゴスロリたえちゃんは宇都宮に引っ込んどけ!!」ガツガツ!!!!
セレス「お分かりですか?私はもう普通の餃子では満足できない体になってしまいましたの。桑田くんにはキッチリ責任をとっていただきます」ガツガツ!!!!
桑田「いやー俺、その専属料理人とかそういうのなる気ねぇし…」たりー
セレス・江ノ島「「なにボサッとしてんだよ!!ちゃっちゃとおかわり持って来いや!!!」」ゴラァ!!!
戦刃「あ、私は水餃子で!」
苗木「僕はご飯おかわり!」
桑田「へいへい…わかりましたよーっと…」あぽぽ…
桑田「どうしてこうなった…」
朝日奈「桑田ー!ミンチと餃子の皮の補充ここに置いとくねー」
桑田「お、おう…」
不二咲「もうお腹いっぱいだよー」げぷっ
ガラガラ!
大和田「…!おいおめぇ大丈夫か!?」
苗木「あー大和田くん。どうしたの?」げぷっ
大和田「いや不審者に襲われてさっきまで気を失ってたんだが…」
セレス「あら、それでしたらもう問題ありませんわ。ご迷惑おかけしましたわね」ガツガツ
大和田「へ?」
桑田「おかわり持ってきたぞー」ドンッ
江ノ島「やりぃー!!おら四回戦目はじめんぞ!!」ゴラァ!!
セレス「負けませんわよ……うふふふふふ!」
大和田「お、………おう?」
………
……
げぷっ…
セレス「……残念ですが、これ以上は胃が受け付けませんわね……今日はこのくらいにしておきましょう」カチャ
江ノ島「おいおいその程度かよぉ!?……ていいてーとこだが、私様もこれ以上はくびれのシルエットに支障が出るのでやめておきます」うぷぷ…
江ノ島「命拾いしたな桑田ァ!!…げぷぅ!!」
桑田「もうすでに俺の腕は半殺し状態だっての…」
大和田「おいちょっと待て!俺はまだ全然食ってねぇぞ!!」バクバク!!
桑田「そこに材料あんからテメェで作れやこのアホボケウンコタレ!!」オラァ
苗木「あーデブ木になっちゃうー」げぷぅ…
大神「美味しい餃子を作ってくれたお礼だ、洗い物は我が引き受けよう…」カチャカチャ
朝日奈「べ、別に桑田のためじゃないんだからね!次はドーナツ作ってもらうんだから!」えっへん!
桑田「休ませてくれ、頼むから…」アポォ…
ガラガラ!
石丸「やあ諸君!盛り上がってお……、」
げぷうううううう~~ん…
石丸「ニラくさっっっっ!!!」ゲホゴホガホォ!!!
葉隠「もう石丸っちのはねぇーぞ!」カッハッハッ
石丸「換気したまえ換気!!」ガラガラガラガラ!!
びゅううううーーん!!
江ノ島「さっむううううううい!!」
セレス「風邪ひくだろがこのビチグソがああああ!!!!」
石丸「君たちッ!!口臭がひどいぞ!!」ビシィ!!
セレス「なっ……」モゴモゴ
江ノ島「ん、んなことないし…」モゴモゴ
セレス「し、失礼しますわ…!」そそくさ…
ガラガラガラ!
<ななっセレス殿ではないですか!!
<いま貴方に構っている暇はありませ…、
<ニラくっさああああああ!!!
<ぐ………ッ!………ッ!!
苗木「げぷぅ…うわ、自分の息くさっ!!あとで歯磨き念入りにしなきゃ…」
………
……
シャカシャカシャカ……ペッ!
苗木「もう臭いなくなったかなぁ…口臭は自分じゃ気づきにくいから怖い」ハァーッ
苗木「ランドリーも大行列だったし…時間ずらして顔出そうか…」
苗木「それまでどこかに遊びにいこっかな」
1.美術室
2.プール
3.視聴覚室
4.教室
安価↓2
………
……
>プール
ガラガラ…
朝日奈「あ!苗木だー!」
大神「ム、苗木か」
苗木「あれ二人ともなにしてるの?」
朝日奈「んーとねー。練習?」
大神「朝日奈がプールに浮かぶことができるよう特訓しているのだ…」
苗木「そうなんだ。進歩した?」
朝日奈「えへへ~これでも浮き輪使ったら浮かべるくらいにはなったんだよ!」
朝日奈「顔をつけるのはまだ特訓が入りそうだけどね…」
大神「ここまでくるのにずいぶん時間がかかったがな…だが大きな進歩だ」
朝日奈「さくらちゃんが毎晩のように付き合ってくれたおかげだよ~」
大神「いや朝日奈の頑張りがゆえだ…」フッ…
朝日奈「もう~さくらちゃんってばぁ~」
苗木(イチャイチャが始まった)
1.あと少しだね安心したよ
2.でもまだ気を抜いちゃダメだよ!気合いだ気合い!
3.僕も朝日奈さんの成果みてみたいな
安価↓
苗木「僕も朝日奈さんの成果みてみたいな」
朝日奈「そう?じゃあ特別に見せてあげる!」
大神「無理はするなよ朝日奈よ」
朝日奈「大丈夫だよ~もうコツはだいぶつかめたんだから!」
朝日奈「まずプールサイドに座って足だけつける!」ちゃぷん
朝日奈「そして、体に水をかける!!」バシャバシャー
朝日奈「浮き輪を装備して…」
朝日奈「ゆっくーり、ゆっくーーり…」ちゃぷちゃぷ
朝日奈「体を水中にスライドさせて……」ちゃぷーーん
朝日奈「そして、浮き輪が着水したら、身を委ねるように……」
大神「浮力を感じるのだ!朝日奈よ!!」ドンッ!
朝日奈「………さくらちゃん、私負けないよッ!!」ぷるぷる
ぷかぁ~
朝日奈「ねぇさくらちゃんいま浮かべてる!?ねぇねぇ浮かべてる!?」
大神「朝日奈よ、もう目を開けて良いぞ…」フッ…
朝日奈「やったー!成功だよ!!ねぇ見てた苗木!?」
苗木「最初から目は開けたほうがいいんじゃないかな…」たはは…
朝日奈「さくらちゃーん!!」ぷかぷか
大神「ウム、我も付き合おう」ヒュッ
ざっぷーーーーん!!
苗木「うわっキレイな飛び込み」
ザッパァ!
朝日奈「波に揺れてたのし~!苗木も入りなよ~」ぷっかぷっか
苗木「ぼ、僕は遠慮しようかな(風邪ひくし)」
朝日奈「えーこんなに楽しいのにー!ねぇねぇさくらちゃんもっと波起こして!!」ぷっかぷっか
大神「いいだろう」
ざっぷーーーーーん!!
ザッパァ…
朝日奈「きゃ~~~!!」ぷっかぷっか
苗木「ひっくり返らないようにだけ気をつけてね…」はは…
………
……
朝日奈「あー楽しかった~プールで泳ぐってこんなに楽しいんだね~」えへへぇ
苗木「朝日奈さんはいままでそういう機会がなかったんだっけ」
朝日奈「うん…やっぱりいままで水に入るのはすごく抵抗があったからさ…」
朝日奈「でも、いざ入れるようになるとこれがまたすんごく楽しいんだよね。学校のプールの自由時間でみんながはしゃいでた気持ちが分かったかも」
苗木「特訓が楽しめるようになったらもうゴールは近いね」
大神「苗木の言う通りだ…朝日奈よ、その気持ちを忘れてはならぬぞ…」
朝日奈「うん頑張るよ!ありがとね、さくらちゃん!」
朝日奈「…特に背中を押してくれた苗木には特に感謝しなきゃね」えへへぇ
苗木「え!僕はそんな…」
朝日奈「苗木は覚えててくれてるかわかんないけど、私がプールサイドでもうダメかな~って諦めかけてた時」
朝日奈「励ましてくれてつきっきりで特訓に付き合ってくれたの、…あれすごく嬉しかったんだよ?」
朝日奈「『諦めたらそこで試合終了だよ!』っていってさ、みんなでプールに行くために頑張ろうねって、」
朝日奈「あそこで苗木が背中を押してくれてなかったら、きっとここまで頑張れてなかったかなって思うんだ」えへへぇ
朝日奈「だから………ありがとね」
苗木「はは…改めて言われるとなんだから気恥ずかしいけど…」
苗木「僕も嬉しい、かな?」
朝日奈「……よーしっ!今年の夏には絶対ぜーったいみんなでプールにいくんだから!」
大神「コツコツと努力あるのみだ朝日奈よ。我もとことん付き合うぞ」
苗木「ははは、楽しみにしてるからね!約束だよ!」
朝日奈「うん!」
朝日奈「だって諦めたらそこで試合終了だもんね!!」えへへぇ
★★★<ザッパァ…!
その後は朝日奈さんと大神さんの心温まる特訓を見守り、僕は部屋へと帰った
………
……
>苗木の部屋
苗木「やっぱランドリーに行くのめんどいからリセッシュでいいや」シュッシュ
苗木「よし、におい消えた。便利だな~」
苗木「…ふぅ、しかしお腹が満腹すぎてさっきから眠気がすごい」ふわぁ…
苗木「今日は寝るか。明日から授業だし……」もぞもぞ
苗木「……………」ゴロン
苗木「………お腹がもたれて横になると気持ち悪い」うぇ
苗木「………でも眠い」
苗木「おやす…みな…………」
苗木「スーッ…」zzz
………
……
…
706 : ◆DqyonRfKCg - 2014/01/18 11:46:49.87 gMGB1iL4O 637/790
☆ここまでのまとめ
苗木 >>> 平均値
大和田 >>> ヘタレ ★★★
石丸 >>> 暴君 ★★☆
不二咲 >>> パソコンオンチ ★★☆
桑田 >>> 肩関節不安定症 ★★★
十神 >>> 器用貧乏 ★★☆
山田 >>> 画伯 ★☆☆
葉隠 >>> お人好し ★★★
大神 >>> 見かけ倒し ★★★
舞園 >>> 無愛想 ★★★
江ノ島 >>> 存在感皆無(残念) ★★★
戦刃 >>> けが人(残念じゃない) ★★★
霧切 >>> バカ ★★★
朝日奈 >>> カナヅチ ★★★
セレス >>> カモ ★★★
腐川 >>> 悪文作家 ★☆☆
持ち物>>>
話題の本
………
……
ぴょぴょ…
苗木「ん~…!」のびーぃ
苗木「っはぁ~」
苗木「……いい朝だ」シャーッ
苗木「なんか今日は目覚めがいいから、このまま食堂いって朝食べよっと」
食堂に誰かいるかな?
安価↓
………
……
>食堂
ガラガラ…
苗木「あ、石丸くん」
石丸「ムム!苗木くんかね!朝早く起きて朝食とは実に感心だな!」
苗木「はは…今日はいつもより早く目が覚めちゃってさ」
石丸「ナヌッ!もしかして君も今日から始まる授業が楽しみで楽しみでいつもより早く目が覚めてしまった口かね!?ハッハッハッ奇遇だな、実はこの僕もそうなのだよ!いやぁお恥ずかしい!」ハッハッハッ!!
苗木「あ、うん(面倒くさいからそういうことにしておこう)」
1.勉強好きなんだね
2.石丸くんっていつも規則正しいよね
3.予習は完璧?
安価↓
苗木「でもホント石丸くんっていつも規則正しいよね。いつも早起きして勉強してるの?」
石丸「当然だろう!なにせ風紀委員だからな!」ビシィ!
苗木(風紀委員は特に関係ないような…)
石丸「もとい僕のなかではもはやこれが習慣となしているのだよ。今さらやめろと言うのも無理な話というものだ」
石丸「無論やめる気もないのだがな!この生涯を終えるまで一片の悔いも残しはしないぞ!フーハッハッハッ!!」
苗木(暑苦しい…)
1.教育に厳しい家庭だったんだね
2.ゲームとかしないの?
3.僕には真似できないな~…ははっ
安価↓2
苗木「教育に厳しい家庭だったんだね」
石丸「……あまり意識はしたことはないが、凡人の苗木くんがそう思うのならそうなのかもしれぬな」
苗木(あれ、なんだかさりげなくバカにされた気がする)
石丸「しかし僕はただ親の期待に答えてきただけだ。苦痛に感じたことなど一度たりともないぞ!」
苗木「親の期待って…例えば、模試で全国50番以内に入れとか?」
石丸「なにをいう!目指すは常に1番しかないだろう!」ビシィ!
苗木「え~僕なんか80、90点代をとっただけでも親は大喜びなのにな」はは…
石丸「…期待されるということはそれだけ目をかけてもらっているということだ。それには答えない道理などない」
苗木「ふーん、そっか…」
1.何か目標があるのかな?
2.でもそれだけできる石丸くんって偉いよ
3.他
安価↓
苗木「でもそれだけできる石丸くんって偉いよ」
苗木「僕だったらそんなに期待されちゃったらプレッシャーで逆にグレちゃうよ」はは…
石丸「…偉いという言葉はあまり好きではないのだがな。それ相応の努力をしてきたに過ぎない」
石丸「そもそもグレるなど精神の鍛えが足りぬのではないのか!全くもって理解ができないぞ!!」バンッ
苗木「いやまだグレてないから…」はは…
石丸「なーに、万が一に苗木くんがグレたとしても僕が責任をもって更生してみせるから安心したまえ!この石丸清多の目が黒いうちはな!!」ハッハッハッ!!
苗木「そのようことがないように頑張るよ…」はは…
………
……
石丸「ムム!すっかり話し込んでしまったな。では僕はそろそろ朝サウナに行かせてもうとしよう。苗木くんも付いてくるかね?」ガタッ
苗木「いやぁ…僕はいいかな…」
石丸「ハッハッハッ軟弱だな!ではまた授業で会おう!」ビシィ
タッタッタッ…
ガラガラ…
苗木「サウナってそんなにいいのかなぁ…僕にはよくわかんないや」はは…
ガラガラ…
苗木「ん、また誰か来たのか」
安価↓2
腐川「……」
苗木「腐川さんおはよう!」
腐川「…!……いたのね。びっくりさせるんじゃないわよ……」
苗木「腐川さんも朝早いんだね」
腐川「悪かったわね…朝からこんな面を拝ませてしまって…!」ギリギリ
苗木「誰もそんなこと思ってないよ…」はは…
腐川「やっとあの暑苦しいやつが帰ったと思ったら……この学園にはゆっくり一人で作業できる空間がないのかしら……」ぶつぶつ
腐川「………」
腐川「………」チラッ
苗木「な、なにかな」
腐川「……まあちょうどよかったわ。あんたには話さないといけないことがあるから……」
苗木「え?」
腐川「ま、まさか忘れたなんて言わせないわよ!?それとも私になんか興味がないからすぐそうやって…!」ギリギリ
苗木「いや、えっと…」
1.腐川さんの別人格の話かな?
2.僕なにか悪いことしたかな…?
3.今日の夕食の話かな………?
安価↓2
苗木「それってもしかして、前にチラッと言ってた…」
腐川「覚えてたのね。そうよあいつの話。……あれからずいぶんかかっちゃったけど、あまり引っ張りたくもないからあんたには話すわ」
腐川「………いいわよね?」チラッ
苗木「僕でいいならいくらでも」はは…
腐川「………」
腐川「………じゃあ誰かに邪魔されてもいやだから私の部屋に来てくれる?」
………
……
>腐川の部屋
ガチャ…
腐川「……入って」
苗木「お、お邪魔しまーす…」
苗木(初めて入ったけど……丸められた紙や読みかけの本がいっぱい散らばってるな)チラッ
腐川「汚くて悪かったわね…あんまりジロジロ見ないでくれる…?」ササッ
苗木「え、いやぁ……えっと、僕はどこに座ればいいかな」
腐川「そこのベッドでも使いなさいよ」
苗木「あ、うん。じゃあ…遠慮なく」ボスン
腐川「…………」
苗木「…………」
腐川「…………」
苗木「…………えっと」はは…
腐川「あ、あんたから話しなさいよ」ぷいっ
苗木「え?えー…じゃあ、」
1.そもそも腐川さんの別人格ってそもそも何なのかな?
2.どういう関係なのかな?
3.他
安価↓
苗木「そもそも腐川さんの別人格って何なのかな?」
腐川「さあね…あいつは突然私の中に現れたのよ…原因もハッキリしないわ」
腐川「ただ分かってるのは、何らかの衝撃やはずみで人格が入れ替わってしまうってことだけよ」
苗木「確か、サッカーの時も葉隠くんが弾いたボールに顔面をぶつけたのが原因で入れ替わったんだっけ」
腐川「あれは完全に油断してたわ…まさかこっちにボールを飛ばしてくるなんて思わないじゃない…」ギリリ…
苗木「…その後のことは全く覚えてないの?」
腐川「そうよ…私とあいつは知識は共有しても記憶は共有しないから…」
腐川「ずっと抑え込んできたのに、保健室で事情を聞いた時は震え上がったわ…」
苗木「でもなんていうか…陽気な人だったよ。敵としては厄介だったけど、おかげで盛り上がったし…」はは…
腐川「悪かったわね根暗でノリが悪くて…」わなわな
苗木「いやぁ…そういうことを言いたいわけじゃ…」
腐川「…私は実際にあいつと話したことあるわけじゃないから知らないけど」
腐川「でも迷惑かけたのは違いないでしょ………石丸を転ばして捻挫させたって」
苗木「そ、それは…」
腐川「あいつはあんまり気にしてないみたいだったけど……でも私の責任みたいなもんじゃない……!」わなわな
腐川「怖いのよ…今回はそれだけで済んだからいいけど、またなんかのはずみであいつが出てきてとんでもないことをやらかしたらって思うと…!」わなわな
腐川「私の記憶のないことで、みんなに白い目で見られることが怖いのよ……!」わなわな
苗木(責任と恐怖か……みんなはあの一件はそこまで気にしてないと思うんだけど、本人としてはずっと引きずってるんだろうな……なんとかして励ましてあげないと……)
1.ちゃんと事情を説明したらみんな分かってくれるよ
2.深く考え過ぎないほうがいいって。だって終わったことは仕方ないでしょ?
3.そりゃビックリもしたけど…そのうちみんな慣れてくるって
4.腐川さんは悪くないよ!今度あいつが出てきても僕が全力でフォローするから安心して!
安価↓2
苗木「ちゃんと事情を説明したらみんな分かってくれるよ」
腐川「そ、そうかしら?普段が普段なのに、陽気な裏人格があるなんて余計に変なやつって思われて疎まれるに決まってるわ…!」
腐川「苗木に言うのだって、かなり勇気がいったんだから…」ギリギリ
苗木「でも腐川さんが本当に申し訳なく思ってるって分かったら、誰も笑ったり、疎んだりなんかしないと思うな」
苗木「だってここはみんな何かしら欠点をもってる人たちが集まっている学校だもん。お互いに助け合っていままで過ごしてきたじゃん。腐川さんの裏人格が済んだけ少し迷惑をかけたくらいで、だれも気にしないし責めたりなんかしないよ!」
苗木「現に、あれから腐川さんに対するみんなの態度が変わったりした?」
腐川「それは、そうだけど………でも、きっと気を使わせてるのよ!腫れ物に触るみたいに…」ギリギリ
苗木「気にしすぎだって!もし事情を説明してそれでみんなが腐川さんを責めるようなことがあったなら、僕が責任とるよ」
腐川「………どうして、そんなに…」
腐川「……どうしてそんなに優しくしてくれるの?」
苗木「それは…」
苗木「仲間、…だからかな」
腐川「…ないから…」
苗木「……え?」
腐川「許さないんだから!そんなに優しくしてくれるあんたを、絶対に…!」ギリギリ
苗木「え?え!?」
腐川「もう用事はすんだから帰りなさいよ!ほら!」グイグイ
苗木「え、ちょ、」
バタン!!
苗木「……えー……」
苗木「もしかして嫌われちゃったかな…」はは…
苗木「でも腐川さんの不安の種を取りのぞけたならよしとしようか」
これが腐川さんがみんなに心を開くきっかけになればいいけど…
たはは…
★★☆
キーンコーンカーンコーン…
苗木「あ、予鈴」
苗木「準備して教室に行くか」
………
……
>教室
ガラガラ…
舞園「あ、苗木くん」
苗木「おはよう舞園さん」
桑田「あ~ぁ、長いようで短かった冬休みだったなー」たりー
大和田「あー帰りてぇ~」
不二咲「朝からずっとそれいってるよねぇ」えへへ…
セレス「嘆いても仕方ないですわよ。いい加減に適応してくださいな」はぁ
山田「ところで一限目はいったい何でしたかねぇ~」
葉隠「ちょっくら占ってやるべ!」
葉隠「んんんん~…」
葉隠「……うん!さっぱりわっかんねぇべ!!」カッハッハッ
セレス「……」パッシィン!!
葉隠「いってえええ!!」
苗木「えっと、確か一限目は…」
安価↓ 教科
苗木「倫理…だね」
桑田「なんでよりにもよって一発目が倫理なんだよ…」ありえねー
大和田「よし寝るか」
不二咲「だ、ダメだよぉ」
江ノ島「くかー」zzz
山田「もう寝てるしッ!!」でぷでぷ
ガラガラ…
先生「始めるぞー」
………
……
先生「…自己評価、つまりセルフエスティームが低く、自己を肯定的に受け入れられず、自分を無価値な者として否定的にみて、さらには社会の承認する価値や規範を否定し、非行や暴力的な反社会的行動をとることによって自己を主張することを…」
大和田「ぐがぁーーぐ」zzz
桑田「ぐがーぁ」zzz
腐川「寝るなら静かに寝なさいよ…」
苗木「スー」zzz
江ノ島「すぴすぴすぴ~」zzz
戦刃「ねぇねぇ舞園さん」ひそひそ
舞園「どうしたんですか?」ひそひそ
戦刃「盾子ちゃんの寝顔かわいいね」ひそひそ
舞園「は、はぁ…」ひそひそ
セレス「すー……げふっ」zzz
石丸「つまりこのような場合は、社会に対抗する否定的な行動から抜け出し、社会に受け入れられる形で自己を表現できる肯定的なアイデンティティへ成長することが課題になるわけですね!」ビシィ
先生「あ、うん、そうだな。よく予習できているぞ」
石丸「ありがとうございますッ!」かきかきかきかき
先生「それに比べて…」はぁ…
葉隠「くかーーーー」よだれびちゃぁ…zzz
朝日奈「えへへ…もう食べられないよぉ…」zzz
大神「うぐ…朝日奈よ。授業中であるぞ…むぐ、」かく…かく
先生「…十神は何をしているんだ」
十神「内職です。学園長には許可は取りました…なにか問題でも?」せっせ、せっせ
先生「…霧切は…」
霧切「つまらないから…」かきかき
先生「だからといってカメを教室に持ち込むのはやめなさい…」
霧切「学園長には許可はとってあるわ…」ドヤァ…
先生「はあぁ……で、第二章だが…」
………
……
キーンコーンカーンコーン…
先生「よしじゃあ今日はここま…、」
桑田「おわったぁー!!」ガバッ!!
大和田「うおおおお!!」ガバッ!!
朝日奈「え!?なになに、ドーナツ!?」ガバッ!!
腐川「素晴らしい反射神経ね…」はぁ…
石丸「君達!先生の授業をちゃんと聞いていたのかね!!?」
先生「石丸、もういい…ありがとう」ガラガラ…
大神「あやつは新任のようだな。新任早々にこのクラスを担当とは…」フッ
戦刃「心労で倒れるのがお決まりだからね~」
桑田「さぁーて、次はお楽しみのあの授業だぜ!」
安価↓2 教科
桑田「イーングリーッシュ!!」
苗木「え、桑田くん英語好きだったの?」
大和田「デカイからな」
苗木「え?なにが?」
桑田「いやぁ、あの谷間とタイトなスカートはやべぇよな~」
苗木「あーはいはい」
朝日奈「あーあーあーー!!」
大神「朝日奈の前で下世話は話はしないでいただこう…」ゴゴゴゴゴ
ガラガラ…
桑田「きた!!」
先生「ハーイ!ハーワユー?」
桑田・大和田「アイムファーインセンキューー!!!エンドユーー~!??」ガタァ!!!
石丸「ぐぬぬ…出遅れた…!」
先生「アーイムファイン!ハーイ大和田クン!今日もサイコーにイカしてワネそのリーゼント。先生嫌いじゃナイわヨ?」うっふん ぱちっ
大和田「うっひょおおーー!ありがとうございまーす!!」うおおお!!
先生「桑田クンも今日もイカしてるワヨ?あら………耳のピアスもステキね」ふっ
桑田「はわわわわわわ…」へにゃぁ
朝日奈「あーいーうーえーおーー!!!!」
セレス「せめてアルファベットにしなあさいな…」
先生「ハーイ授業始めるワヨー!」パンパン
江ノ島「くかーっ」
戦刃「盾子ちゃんの寝顔かーわーいーいー」パシャパシャ
霧切「私のタートルもベリーキュートよ……」パシャパシャ
………
……
先生「桑田クーン、じゃあ次の文を読んでくだサーイ」
桑田「えっと、ノーヒーイズボブ!」
先生「エクセレーーント!」パチパチ
桑田「と、当然っすよ」えっへん
大和田「アイラブプッピー、ベリーベリーと」メモメモ
石丸「……」かきかきかきかき
苗木「すごい熱心に勉強してるね…」
石丸「自力で進めたほうが早いと気づいたのだ…」かきかきかきかき
朝日奈「さくらちゃん、英語しりとりしよー!えっとね、アポー」
大神「ぽ、ぽ、ポテチ…」
十神「あと、二箱で午前のノルマ終了だ…」サッサッサッ
霧切「カメざぶろう、おいしい?」
苗木(十神くんの作った封筒を霧切さんのカメが片っ端から噛んでるけど大丈夫なのかな…)
………
……
キーンコーンカーンコーン
先生「ハーイ、今日はここまでデース!シーユーアゲーン、バーイ」ガラガラ…
桑田「シーユーアゲイン!ハバナイスデーイ!」ガタァ!
大和田「マイヘアーイズフェイク!!イヤー!!センキュー!!」ガタァ!
朝日奈「おわったー!昼たべよー昼ー!」
大神「そうだな。久しぶりに頭を使ったらお腹がすいていかぬ…」
山田「何に頭を使ったんですかああーー??」でぷでぷ
江ノ島「くかー」zzz
霧切「これで5匹目よ…」そろーり
舞園「霧切さんは先ほどから何をしてるんですか…?」はぁ
戦刃「カメを上に積み上げて行ってカメタワー作ってるんだって」
苗木(この学校大丈夫かな)
苗木「……気にしたら負けだ。食堂に昼を食べに行こう」
誰を誘おうかな
安価↓2
苗木「不二咲さん、昼ごはん食べに行かない?」
不二咲「うん、いいよぉ~でもちょっと待ってねぇ」かきかき
苗木「なにしてるの?」
不二咲「黒板時間内に書ききれなくて…えへへ」かきかき
苗木「ゆっくりでいいよ」
不二咲「ごめんねぇ…」かきかき
不二咲「…よし、書けたぁ。じゃあ行こうか」ニコニコ
………
……
>食堂
苗木「いやぁ、しかし久しぶりの授業は疲れるよね」もぐもぐ
不二咲「本当だよねぇ、倫理なんか何度もウトウトしちゃったよぉ…」えへへ…
苗木「僕も。テストがいまから不安だよ…」たはは…
不二咲「『だからあれほど予習をしろと言ったではないか!!』…っていう声がいまにも聞こえてきそうだよねぇ」
苗木「全く反論の余地もないよ…」もぐもぐ
不二咲「えへへ…」
苗木(授業の話をだらだらするのもなんだし、なにか話題振ってみるか)
1.パソコンの特訓は順調かな?
2.~について(人もの限らず、指定)
安価↓
苗木「ところで、パソコンの特訓は順調?」
不二咲「うん、ボチボチかなぁ…でも母音のa.i.u.e.oの位置は完全に覚えたし、アルファベット打つのも両手の人差し指打ちに最近は親指も加わったんだよぉ!」ニコニコ
苗木(すごい嬉しそう)
1.頑張ってるね!今度また実力を見せてよ
2.年賀状終わったし、次の目標はあるの?
3.他
安価↓
苗木「でも年賀状もちゃんと完成したし、不二咲さんってほんと頑張ってるよね」
不二咲「うん、早くいろいろなことができるようになりたいなぁって思ってたら自然ともっと頑張ろうって気持ちになるんだぁ…」えへへ…
苗木「年賀状終わったけど、次の目標はあるの?」
不二咲「そうだねぇ、目下の目標は今のところないかなぁ…とりあえずシステムの動かし方とかそういう基礎的なところを頑張らなきゃ…」
不二咲「でもそれがスムーズにこなせるようになったら、その後は………」
苗木「その後は?」
不二咲「えへへ、内緒だよぉ!」
苗木「えー教えてよー」
不二咲「恥かしいよぉ…でも、またいつか苗木くんには教えてあげるね」えへへ
苗木「気になるなぁ…じゃあ、その時を待つよ」たはは…
その後、さりげなーく詮索を試みたけどのらりくらりとかわされてしまった
きっとその"いつかやってみたいこと"があるから頑張れてるんだろうな
気になるけど…いつか話してくれるのを待つか
………
……
不二咲「…ごめんねぇ。話も途中だけど、この後職員室に用事があるんだぁ。だから悪いけど先に戻るねぇ」カチャカチャ
苗木「あ、そうなんだ。いってらっしゃい」
不二咲「えへへ、誘ってくれてありがとう。また三限目でねぇ」ふりふり
タッタッ…
苗木「不二咲さん帰っちゃったなぁ……まだ昼休みあるし、だれかに会いにいこっかな」
だれに会いにいこうかな
安価↓
苗木「よしじゃあ江ノ島さんに…、」
江ノ島「よ、ん、だ?」背中ツー
苗木「ヒィッ」ビクゥ
苗木「え、江ノ島さん!?驚かせないでよ…」たはは…
江ノ島「苗木きゅんのいるところに私様ありです。うぷぷ」
江ノ島「んで、私様に何の用かなぁ?積りに積もったお話でもするぅ?それともゲーム?恋バナ?デート?」
江ノ島「それとも…」
江ノ島「一緒に桑田の料理でも食うか!?今日の料理もサイコーにイカしてるぜ!?」ヒャッハー!!
桑田「…あぽ」←目がうつろ
苗木「あ、うん、どうしようかな」たはは…
1.積りに積もった話
2.ゲーム
3.デート
4.恋ばな
5.桑田の料理を一緒に食べる
安価↓2 (2つくらいまで複数選択可)
苗木「じゃあ…場所変えて積もる話でもしよっか?」
苗木(なにが積もってるのか分からないけど…とりあえず桑田くんを解放してあげなきゃね…)たはは…
江ノ島「つまりデートってこと?わかったァ~!じゃあいこいこー!桑田、後片付けよっろしくねぇーん☆」
桑田「あぽ…」カチャカチャ
江ノ島「で、どこいく?ねぇねぇどこいく?今日は特別に苗木がリードしていいよ?」
苗木「そ、そうだなあ、じゃあ…」
1.屋上
2.中庭
3.図書館
4.僕の部屋、くる…?
5.他
安価↓2
苗木「じゃあ僕の部屋…、くる?」
江ノ島「その、初めてだから優しくしてね?///」
戦刃「そんなのいけません!!」ガタァ!!
苗木「え?あ、いや、やらしい意味じゃなくてね?」
江ノ島「デートで男の家に呼ばれた時は覚悟を決めろって亡くなったおばあちゃんがいってました…」
戦刃「まだ生きてるよー」
江ノ島「とりあえず、そうと決まったらグズグズしてはいられねぇってんだ!さっさとずらかるぜ!!」ヒャッハー
タッタッ
苗木「ちょ、ちょっと待ってよ!」
戦刃「……万が一のときには責任とってね」ぐすっ
苗木「え、なんの!?」
………
……
>苗木の部屋
江ノ島「わーい!苗木のベットふっかふかだー!」きゃっきゃっ
ボスンボスン!!
苗木「布団の上で跳ねないで…ほこりがまうから」たはは…
江ノ島「わかったァ」ぼすん
江ノ島「えへへーでなにする?」ニコニコ
苗木「えっと、…積もる話?」
江ノ島「あーそうだったな!すっかり忘れてたぜ!!」
苗木「でも積もる話ってなにかな?年明けにも会ったし…」
江ノ島「それを苗木が考えるんだよぉー!?」
江ノ島「女の子に話題を提供させる男子ってぇーどうかとおもいまぁーすぅ」きゅるるん☆
苗木「えっと、じゃあ…」
1.授業のこと、とか?
2.だれか、なにかについてとか?
3.最近おもしろかったことある?
4.他
安価↓
苗木「じゃあ、最近おもしろかったこととかある?」
江ノ島「最近おもしろかったことー?そうだなぁー、うーん!うーん!」
江ノ島「…特にないです…」ズモーン
江ノ島「なにせ私様にとってはこの世のすべての事象が予定調和…」
江ノ島「全知全能でチワワ百頭分のこの愛くるしい容姿と蠢く灰色の脳細胞の前にはすべてが滑稽でタイクツ…」
江ノ島「嗚呼、ツマラナイ…」
江ノ島「…っていう新キャラ作ってみたんだけどどうよ!?」ギャハハハハ!!
苗木「あ、うん、いいんじゃないかな?」たはは…
江ノ島「でもよォ!朝っぱらから最高にタイクツで絶望的にツマンネェ授業受けさせられて、私様はマジチョベリバマックスになんだよマジで!!」ファック!
苗木(ずっと寝てたくせに)
江ノ島「だからさぁ、また近々パーっとやろうぜ!そういや新年会とかまだやってなかったよなぁ!?料理なら桑田に作らせるからよォ!!」
苗木「それに賛成だよ!」ドンッ
苗木(桑田くんアーメン)
江ノ島「だよね?だよね?じゃあまたおねぇちゃんと企画しとくね!」きゅるるん☆
苗木「うん、楽しみにしてるよ」
江ノ島「苗木の一発芸楽しみにしてっからよぉ!!」ギャハハハハ
苗木「えー…」
キーンコーンカーンコーン…
江ノ島「ゲッ!もうこんな時間かよ!………サボろっか?」てへっ☆
苗木「いやダメだよ。鍵閉めるから、ほら行くよ」グイグイ
江ノ島「苗木、真面目か!!」ずるずるあ
………
……
苗木「えっと、三限目は…」
安価↓ …そして寝る
苗木「生物か…って移動教室じゃなかったっけ?やばっ教室に戻って教科書とってこないと、江ノ島さんも急いで!」
江ノ島「大丈夫だいじょーぶ。きっとおねぇちゃんが気を利かせて私様たちの教科書を持って行ってくれているはずです」キリッ
苗木「え、いやさすがに」
江ノ島「まあまあ、早くいかなきゃ遅刻しちゃうよー」グイグイ
………
……
>生物室
戦刃「遅いよーサボりかと思っちゃった。はい二人の教科書とノートね」
苗木「まじか」
江ノ島「でしょー!」えっへん
戦刃「勝手に机あさっちゃってゴメンね!ついでにぐちゃぐちゃになってたプリントも整理しといたよ」
苗木「まじ有能」
ガラガラ…
先生「はーい授業はじめまーす」
先生「えー…では前学期の続きから…」
桑田「くかー」zzz
大和田「ぐぅーがぁー」zzz
十神「くそっ!こんなペースでは間に合わん…!」せっせっせっせっ
霧切「……」もぐもぐ
腐川「時間内に食べ終わりなさいよ…」
先生「…しようかと思いましたが、休み明けでみんな頭が動いてないとおもうので、今日はフィールドワークに…」
霧切「……!?」ガタァッ!!
江ノ島「さんせーーい!先生のそういうとこだいすきぃーー!!」きゅるるん☆
朝日奈「やったぁー!!」
先生「遊びじゃないぞ?今から配る所定の紙に、校内にいる生物をスケッチして…」
山田「得意分野ですぞーー!!!」キター
葉隠「じゃあ早速いくべ!!」
朝日奈「さくらちゃんもいこいこー!!」
大神「ウム、そうだな…」
不二咲「ま、まってよぉ!」
ガヤガヤワイワイ
ガラガラガラ…
苗木「みんな行動早っ…僕もプリントもらって外出るか…」
誰についていこっかな
安価↓
苗木「…霧切さん追いかけるか」
………
……
>中庭
苗木「あ、いたいた。おーい霧切さーん!」
霧切「あら苗木くん……」
苗木「霧切さんはなにを……って聞くまでもないね」
霧切「ええ…苗木くんも小池のカメを観察しにきたのかしら…?」フフ…
苗木「いや、まあ…そうだね」はは…
霧切「ふふ、一緒に観察しましょうか…ちょうどうちのカメじろうちゃんと小池の野良カメを交流させてたの…」
苗木「うんじゃあご一緒するよ」
霧切さんとまったりとカメ同士の甘噛み対決を観察した
………
……
霧切「…さてそろそろ戻りましょうか、カメじろうちゃん」ひょいっ
カメ「?」ジタバタ
苗木「もう終わるの?」
霧切「ええ、相性をみたかっただけだから…」
霧切「よいしょ」
苗木「な、なにしてるの?」
霧切「いまからこの子をスカウトするわ……」ひょいっ
野生カメ「?」ジタバタ
霧切「…うちにくるわね?」
野生カメ「??」ジタバタ
霧切「うふふ…そう。じゃああなたは今日からカメじゅうぞうよ…」
ぎゅむむむ
苗木「やめて!ポッケにカメを押し込めないで!!」
霧切「ふふ…じゃあ私は先に帰るわ……」
霧切「新しい家族をみんなに紹介しないと……」タッタッ
苗木「たはは…」
苗木「……他の人のところにいくか」
安価↓
………
……
>植物園
ガラガラ…
山田「やや、これはこれは苗木誠殿!」
葉隠「苗木っちもニワトリ観察しにきたんか?」
苗木「あー、まあね。二人はもう描いたの?」
山田「当たり前ですぞ!この山田一二三の手にかかればこれしき…、」
葉隠「見てくれって山田っちの絵!相変わらずひでぇもんだべ!」カッハッハッ
山田「なっ!これのどこが酷いと言うんですかぁー!!」
苗木「はは…どれどれ…」
苗木「あー…」
山田「なんですかその全て望みを諦めたような顔はー!傷つきますぞー!!」でぷでぷ
葉隠「題名を変えるべ。ニワトリを消してゾウリムシっと…」
山田「勝手に人の絵の題名を書き替えないでくださいー!!」
苗木「ははは……さて、僕もニワトリでも観察するか」かきかき
………
……
苗木「よし、こんなもんでいっか」
葉隠「おっ苗木っちも描けたんか?じゃあ残り時間遊ぶべ!」
山田「まだまだ時間は余っておりますからねぇ…誰かにちょっかいでもかけにいきますかな?」ふっふっふっ
葉隠「それ面白そうだべ!んじゃあ、>>791のとこ行くべ!」
苗木「十神くんって….葉隠くん、この前雪だまぶつけてこってり絞られたばっかりじゃない?」たはは…
山田「懲りないですなぁ~」
葉隠「十神っちにしろってインシュピレーションが降りたんだべ…まあ、なんとかなるって!」カッハッハッ
葉隠「まあ応酬が怖えからあまり過激なことは控えるべ」
山田「ですと…なににしますかな?」
葉隠「そうだなー…」
1.メガネ隠すべ
2.本をエロ本と入れ替えるべ
3.後ろから思いっきりイスを引くべ
4.膝カックンするべ
5.他のアイディアを頼むって
安価↓2
葉隠「メガネ隠すべ!」
山田「まあそれくらいなら可愛いもんじゃないですかねー」
苗木「でもメガネ隠すってもどうやって?まさか正面から取るわけじゃないでしょ?」
葉隠「甘いべ甘いべ~十神っちは本を読んで目が疲れたときに、よくメガネを脇に置いて仮眠をとるんだべ!そこを狙い撃ちだべ!」
苗木「そんなうまく行くかな~」
山田「やってみるだけやってみましょう!十神白夜殿はおそらく教室で内職してますぞ~」
………
……
>教室
十神「……」
山田「ちょうど休憩の時間だったみたいですな」ヒソヒソ
葉隠「ナイスタイミングだべ」ヒソヒソ
苗木「で誰が行くの?」ヒソヒソ
葉隠「ここはやっぱりじゃんけんに決まってるって!」ヒソヒソ
じゃんけんぽんっ
コンマ末尾が
123 苗木
456 山田
789 葉隠
0、ゾロ目 刺客来週
安価↓
セレス「…先ほどからなにをコソコソとなさってるんです?」
葉隠「ひっ!?せ、セレスっちか。ビックリさせんなって」
セレス「あらこれは失礼。ですが、入り口にあなたたちのような男三人にたむろされてはこちらも通りたくても通れませんわ」はぁ…
山田「それは失礼いたしましたぞ!ささ道を開けましょう」ササッ
セレス「うふふ。で、男三人が集まってなにをなさっていたのです?」
苗木「えっと、その…」はは…
葉隠「それは、いやーセレスっちは気にしなくてもいいべ!」
セレス「…山田くん?」
山田「いやぁー…そのぉー…」
セレス「何をしてんのかって聞いてんだよおおおお!!!!」ファック!!!!
山田「ひいいぃぃぃぃぁぁあああ!!!」ぶひー
………
……
セレス「…あら、十神のメガネを?」
モノクマ『テメェーらガキかよ。クマー』
苗木「まあ慌てる顔みれたらすぐ返しておわるけどね」たはは…
セレス「でもあのお方、なかなかに警戒心が強いですわよ。おそらく後ろからあなたたちがそっと忍び寄ったところですぐ気づかれてしまうのがオチですわ」チラッ
山田「こまりましたなぁ…」
葉隠「なにかいい方法はねぇべかなぁ…」
セレス「うふふ、見返りがあるのならこのモノクマを使わせて差し上げてもよろしくてよ?」
モノクマ『クマー』
………
……
モノクマ『………』トテトテトテ
十神「……」
モノクマ『………』キュピーン
ぴょーん
モノクマ『………』メガネキャッチ
モノクマ『………』トテトテトテ
モノクマ『クマー』
セレス「うふふ、よくできましたわ」
葉隠「うおーすげぇー!!」
山田「早業ですな」
苗木「完全に気配消してたね」
セレス「ではこのメガネはあなたがたで処理してくださいな。私は食堂でミルクティーでも飲んできますわ」うふふふ
モノクマ『見返りの餃子食べ放題楽しみにしるクマー』うぷぷぷー
スタスタ…
葉隠「…さーて、取ったはいいがこのメガネどうするべ」
山田「とりあえず十神白夜殿が起きるまで待つしかないですなぁ」
苗木「大切に扱わないと、私物だし」
葉隠「…似合うべ?」スチャ
山田「なに装着してるんですかぁー!!」でぷでぷ
葉隠「うげ、度がキツイべ」
十神「……ん」
苗木「あ、十神くん起きたっぽい」ヒソヒソ
葉隠「とりま隠れるべ」ヒソヒソ
十神「……」カサカサ
苗木「眠りまなこでメガネさがしてるね」ヒソヒソ
十神「……?」カサカサ
山田「あれここにメガネ置いたはずだが…って顔してますなぁ」ヒソヒソ
十神「……なぜないんだ」ブツブツ
ガタァッ
十神「……どこだ俺のメガネは……!」カサカサ
葉隠「じ、地べたを這いずり回って探してるべ…」ヒソヒソ
十神「……ない!ない!どこに消えやがった……!!クソッ!!」カサカサ!!
十神「……お前を買うのにいくらかかったと思ってるんだ……!!」カサカサ!!
十神「……くっそおおおおおおおお!!!」ダン!ダン!
葉隠「…どうすっべこれ…」ヒソヒソ
苗木「大事になる前に返した方がいいかも…」たはは…
山田「ですな…」
葉隠「十神っちぃ……」ソロー
十神「……誰だ。その声は葉隠か?」
葉隠「見えてねぇのか、…えっと俺だけどよ。これ…」
十神「それは俺のメガネ……!どこにあった!」
葉隠「えっと、そのぉ……足元に落ちてたべ」カッハッハッ!
苗木(ウソついたーーー!!)
十神「……そうか。感謝する」スチャ
葉隠「い、いいってことよ…」だべ~…
葉隠「じゃあな!!」ピューッ
山田「お疲れですぞ」ぽんっ
葉隠「罪悪感で胸が締め付けられそうだべ…」
苗木「十神くんへのイタズラはやめよう(戒め)」
………
……
キーンコーンカーンコーン
ガラガラ…
先生「みんな帰ってきたか?じゃあプリントを提出したものから順に休憩だ」
「はーい!」ガヤガヤワイワイ…
不二咲「終わったぁー!」
苗木「今日は確か短縮授業で三限までだったよね」
不二咲「そうだねぇ。じゃあ僕は部屋に帰ってパソコンの練習しよーっと」
苗木「僕も一旦部屋に帰って仮眠しよっかな」ふわぁ…
不二咲「うん、それじゃあまたね」ふりふり
苗木「またねー」
………
……
>苗木の部屋
苗木「じゃあまだ昼過ぎだけど、夕食まで仮眠するか~」ふわぁ…
苗木「………」もぞもぞ
苗木「おやすみなさーい…」
苗木「スー」zzz
………
……
苗木「むにゃむにゃ…」zzz
ピンポーン…
苗木「…んん~」ごろん
ピンポーン…
苗木「誰かきた?…せっかく気持ちよく寝てたのに…」ガバッ
苗木「はーいだれですか?」
ガチャ
だーれだ
安価↓
江ノ島「どーも!江ノ島盾子ちゃーんでーす!」きゃぴっ☆
苗木「ああ、江ノ島さん」
江ノ島「せっかく会いにきてあげたのに反応うすぅーい!…あー、もしかして寝てた?寝癖がついてるー☆」ツンツン
苗木「ま、まあね…はは。でなんの用かな?」
江ノ島「部屋まで会いにきた女の子に用件を急かすなんて…」どよーん
江ノ島「ま、いいや。この前新年会やろーっていってたじゃん。あれ明後日することにしたから!それだけー」
苗木「明後日ってことは…土曜日か」
江ノ島「そゆこと。あ、全員一発芸してもらうから苗木もなにか考えといてねーちなみに一番つまんなかったひとには…」
苗木「罰ゲーム?」はは…
江ノ島「分かってんじゃん!さっすが苗木ィ~じゃ、まったねー」ふりふり
ガチャ…タッタッ
苗木「騒がしい人だ」はは…
苗木「もしものときはマジックでもしようかって決めてたけど、またネタとか考えとかないとな」
苗木「……目が覚めちゃった」
苗木「どこか行くか…」
1.視聴覚室
2.図書館
3.美術館
4.大浴場
5.教室
安価↓
………
……
>図書館
ガラガラ…
十神「……苗木か」ペラッ…
苗木「十神くん。はは、本の虫だね」
十神「フンッ読書は手軽に時間が潰せるからな。しかも図書館は静かで快適な空間を提供してくれ、何冊読んでも借りても無料だ…まさに聖域と呼ぶに相応しい…」ペラッ…
苗木「そ、そっか…」はは…
苗木(なにか話そうかな)
1.何の本読んでるの?
2.オススメの本ある?
3.邪魔しないでおく
4.他
安価↓2
苗木「何の本読んでるの?」
十神「これか?経営学の専門書だ」ペラッ
苗木「また難しそうなのを…」はは
苗木(そういえば以前に、ここを出たら企業するんだって言ってたっけ)
苗木(せっかくだから詳しく聞いてみようかな?)
1.勉強は順調?
2.どんな分野で企業するの?
3.他
安価↓
苗木「そういえば以前に、ここを出たら企業するって言ってたよね」
苗木「どの分野で、っていうのはもう決めてたりするの?」
十神「フン、いい質問だな…」ペラッ…
十神「だが正直なところ決めかねている。それくらいこれは簡単な話ではないのだ」ペラッ…
苗木「そうなんだ。今流行っているものに便乗して、とかじゃダメなのかな?」
十神「フン、甘いな。今流行しているものに対して今さら準備を始めたところで出遅れは必定だ。もっというなら誰かがすでに目をつけたものを二番煎じで始めたところで大した利益は得られん」
十神「ここを卒業するのが2年後、そこから下積みが2.3年、早くて4.5年後先の流行を見据えて動き出さねばならないのだ」
苗木「4.5年後…僕だったら大学2.3年生か、想像できないな」はは…
十神「そうだ。だからそれは簡単なことではない。日々のニュースと傾向から今後の流行を分析しマーケティングを地道に行っていくことが大切なのだ」ペラッ…
苗木「はは…すごいや」
1.なにか手伝えることがあったら言って欲しいな
2.最初のお客さんは僕だからね
3.もし十神くんの店が大流行したらどうする?
安価↓
苗木「僕にもなにか手伝えることがあったら言って欲しいな」
苗木「経営とかそういう難しいことはよく分からないけど…でもすごく頑張ってる十神くんをみてるとやっぱり応援したくなるっていうかさ」はは…
十神「フン、苗木にはすでにいく度も助けてもらっている。これ以上借りをもらう気はない」ペラッ
苗木「そっか…」
十神「…だが、そうだな。起業後に一人で店を回していくのには限界がある」
十神「お前が構わんというのなら……その時は一緒に店を回してくれ」
苗木「え、いいの!?」
十神「ああ、当然最初はアルバイトとしてだがな。大学に行くのなら少しは時間に余裕もあるだろう、下手なやつを雇うよりははるかに効率的だ」ペラッ
苗木「分かった!その時は絶対に顔出すよ!」
十神「はしゃぐな…図書館では静かにしろ」
十神「まあ、精々楽しみにしておくことだな…」フンッ
なかなか笑顔をみせない十神くんだけど、最後の言葉じりには嬉しさがにじみ出ていた気がした
まさか一緒に働こうって言ってくれるとは思わなかったけど…それだけ信用されてるってことだよね?
十神くんの元で働くことになっても恥ずかしくないよう、僕も立派な大人にならなきゃな…
5年後が楽しみだ!
★★★<愚民め…
十神くんはその後すっかり読書の方に集中してしまった
僕もとなりでしばらく本を読んでたけど、適当に区切りをつけて帰ってきた
………
……
>苗木の部屋
苗木「まだ夕食まで時間があるな…」
どこ行こうかな
1.視聴覚室
2.教室
3.美術館
4.大浴場
安価↓2
………
……
>美術室
ガラガラ…
苗木「あ、山田くん」
山田「ムム!苗木誠殿ではありませんか!」
苗木「こんなところで何してるの?」
山田「フフフ…よくぞ聞いてくれましたぞ!ズバリ新しい同人誌の作成ですぞ!」キター
苗木「あれ、この前も作ってなかったっけ?」
山田「そうでした苗木誠殿には見せたんでしたな。まあ早い話があれの続編みたいなものですぞ」
苗木「創作意欲旺盛だね」はは…
1.そういえば原作のアニメ全話みたよ
2.続編もみてみたいな
3.そういえば4コマ描いたんだけど
安価↓2
苗木「その続編もみてみたいな」
山田「ヌヌ、やはり興味がありますかな?まだラフ画の段階ですが、…苗木誠殿には特別に見せて差し上げますぞー!」
山田「あ、読んだ以上はしっかり感想もお願いしますぞ!読者の声も立派な燃料なんですぞ~」
苗木「うん、分かったよ」ペラペラ
苗木「どれどれ…」ペラペラ
苗木(うん。なんというか相変わらずといった感じだな…全くどういう内容なのか分からないや)ペラペラ
山田「どうですかな?」わくてか!わくてか!
苗木(どうしようかな。この前も感想はなんとなくはぐらかしたけど…)
苗木(どうにかして気づかせる方法はないんだろうか…)
1.正直に言っちゃう
2.それとなく改善点をアドバイスする
3.原作をとなりに並べてチラッチラッ
4.他
安価↓
苗木「えっとねぇ…」
山田「正直に言ってくれていいですぞー!」
苗木「その…ちょっと画面が見にくいかな?」
山田「というと?」
苗木「なんていうかな…ちょっと、詰め込み過ぎかなーって感じがするんだよね」
山田「なるほど…描き込みがある方が読み応えがあるかと思いましたが、そういう意見もあるのですな。なるほどなるほど」フムフム
山田「ウムムゥ…確かに同人誌は手軽に読めた方がいいですし…参考にさせていただきますぞ」
苗木「あと、そうだなぁ…」
苗木「キャラの造形が…分かりづらいかな?」
山田「キャラがですか?」
苗木「うん。ちょっと、どれがどのキャラか分かりづらいかなーって、さ」はは…
山田「………」ヌーーーン
苗木「いや、あくまで僕の意見だけどね?」
山田「つまり、苗木殿はこの同人誌が読みづらく分かりづらいと言いたいのですな…?」ズモーーン
苗木「え、あ、その…」
苗木(落ち込ませちゃったみたいだ…どうにかフォローしないと)
1.でも評価してくれる人もいると思うし?
2.でもこれはこれで味があるかな
3.でも山田くんがいいとおもうのでやればいいと思うよ
4.他
安価↓
苗木「でも、山田くんがいいとおもうのでやればいいと思うよ」
苗木「作るのも売るのも山田くんだからね」はは…
山田「でも読み手に評価のされない同人誌なんてただのゴミ同然ですぞ…」はぁ…
苗木「そ、そんなこと…」
山田「フォローはいらないですぞ…売れてないのは事実なんですから…」はぁ…
山田「薄々は勘付いてたんですぞ…僕の同人誌は内容で評価されてるのではなく、見てくれの奇抜さで笑われてるだけなんだって…」
苗木「そ、それは違うよ!」
山田「少し愚痴らせてください苗木誠殿……初めて自分の絵をネットに投下したのは確か中学二年生の頃でしたか……」
山田「ちょうどその頃二次絵を投稿、閲覧できるSNSがブームでしてな。僕も一絵師として流行りにのってみた次第で」
山田「いやぁーしかし、ネットを経由して全世界に自分の絵が発信されるというのはすごく緊張しましたが…」
山田「自慢じゃないですが、初投稿は噂が噂を呼び、閲覧数と評価数共にものの数時間で1000レビューを超え!」
山田「タグもコメントもそれはたくさん…[現代医学の敗北][病院も逃げ出すレベル][人類には早すぎる漫画]…まあそんな感じでびっくりするほどの反響にそれはそれは鼻高々でした」
山田「きっと、僕の漫画が高く評価されたんだ!ってね。その時は全く疑いませんでした」
山田「でも、次第にあれぇって思ってくるんですよ…」
山田「初めてそれを強く感じたのはオンリー同人誌の即売会で初のサークル出店したときのこと…」
山田「その頃なるとネットではそこそこの有名人でしたから、サークルの初出店が決まったときはそれはそれは嬉しくてですねぇ~売り切れも考えて、印刷所の方にはたくさんたくさん刷ってもらって…」
山田「もう前夜はドキドキで全く眠れなくて、栄養ドリンクを一気飲みして気合で会場に向かったのを覚えてますぞ!」
山田「…ですが、…」
山田「それはそれは残念な結果でした…」ズモーーン
山田「買い手には僕のサークルの前を通るたびに顔を歪められ、両隣のサークルは煙たがられ、いかにもお前は場違いだと言わんばかりの避けられよう…!」ぐぬぬぬ
山田「それでも最初は『これが出る杭は打たれるとやつですな。きっとみんな僕の才能に嫉妬しているに違いないwwうはwww』程度に考えてたのです」
山田「……まあ正直、大量の在庫をかかえた段ボールを運ぶ帰り道はいく度も泣きそうになりましたが……」
山田「でも僕はここで挫けたら奴らの思う壺!僕は負けじと同人誌を描きつづけたのです!」キリッ
山田「……ですが、謎は全て解けました」
山田「苗木誠殿、僕はようやく気づくことができましたぞ…」
山田「あの僕の絵を忌み嫌うような視線の意味が!!そしてどれだけ僕が勘違い野郎だったかを!!」
山田「くぅ~疲れました!これにて同人生活終了ですぞ!!」
山田「もう同人なんかやめてやるううううう!!!」ビリビリビリィ!!!
苗木「山田くん…!」
山田「もうバカにされるのはこりごりですぞ!苗木誠殿もこれ以上構わないでください!!」
苗木(どうやら山田くんの地雷に触れちゃったみたいだ…)
苗木(山田くんの絵は確かにあれだけど、でもあんなに好きだった絵を描くことをやめてしまうということはなんとしてでも阻止したい)
苗木(なにかいい方法はないだろうか…)
1.たとえ今評価されなくても極めれば一流だよ!
2.でもそれが山田くんの画風で個性なんだから、合わない人は切り捨てればいいんだよ!
3.たとえ評価されなくても絵を描くことを辞めるのだけは絶対に絶対にダメだよ!!
4.他
安価↓2
苗木「例え評価されなくても絵を描くことを辞めるのだけは絶対にダメだよ!!」
山田「でもぉ!でもぉ!もぅこりごりなんですぞぉおおお!!」ムキー!!
苗木「なにも人からの評価だけが全てじゃないでしょ?みんなから冷たくあしらわれてもここまで続けてこれたのはそれでも絵を描くのが好きだったからなんでしょ?」
山田「それは、そうですが……」
苗木「じゃあそんな簡単に投げ出したりしたらダメだよ!だってそれって悔しくない?」
苗木「山田くんの同人への情熱はそんなものだったの!?」バーン!!
山田「そ、そんなことないですぞおおおおお!!!」
山田「僕の同人への情熱は山より高く海より深いのです!舐めてもらっちゃあ困ります!!」
山田「……なるほど理解しましたぞ。他人の目などどうでもいいのです、好きなものこそ上手なれ!僕がそれでいいならそれでいい。苗木誠殿はそう言いたいわけですね!!」
苗木「そうだよ!」
山田「フムフム、なるほどなるほど。わかりました!もう絶対に投げ出すなんて言いませんぞ!」
山田「そしてこれが僕の個性だと言い張れるまで極めて見せます!あいつらを見返してやるまで、絶対に!」
苗木「よかった。応援してるからね!」
山田「ええ応援してくださいませ苗木誠殿!」
山田「あー!そうこう言ってたらまた創作意欲が湧いてきましたぞー!!」キター!
山田「よーし一丁ペンを走らせてきますかな。では苗木誠殿、またですぞー!!」タッタッ
苗木「はは、よかった。」たはは…
自分が好きなこと、夢中になれることがあるっていいことだよね
そして、それを投げ出すっていうのはとっても悲しいことだと思うんだ
自分の好きなことをする!それは誰にもけなせるものではないんだよね
苗木「僕もなにか夢中になれること見つけなきゃな…」たはは…
★★★<でぷでぷ!
………
……
ガチャ
苗木「さて、ぼちぼち夕食食べに行くか…」
不二咲「あ、苗木くーん!」ふりふり
苗木「あれ、不二咲さん。どうしたの?」
不二咲「えへへ…今から夕食?よかったらご一緒してもいいかな?」ニコニコ
苗木「構わないけど?」
不二咲「よかったぁ!じゃあ行こっかぁ」
………
……
>食堂
不二咲「へー山田くんがねぇ」
苗木「うん、一時はどうなるかと思ったけど、最終的にはまたやる気を出してくれてよかったよ」たはは…
不二咲「夢中になれることかぁ…」
苗木「不二咲さんだったら…パソコンの特訓かな?」
不二咲「まあ、そうなるのかなぁ…昔は苦手でただただ嫌なものでしかなかったけど、今となっては何よりも夢中になれることなのかなぁ」
苗木「いいね、そういうのがあるのってさ」
不二咲「苗木くんはないのぉ?」
苗木「夢中になれることかぁ…今までの人生それなりにいろいろやってきたけど、どれもこれと言って実を出さずに終わっちゃったからなぁ…」たはは…
不二咲「実を出すことにこだわる必要なんかないと思うよぉ。好きでやってるって気持ちが大切だと僕は思うなぁ」
不二咲「だってイヤイヤやっても成長はしないでしょ?」えへへ
苗木「好きでやってるっていう気持ちかぁ…」
苗木「不二咲さんがここまで特訓を続けてこれたのも"好きでやってる"から?」
不二咲「うん、それと目標があるからかな」
苗木「それは、昼に言ってたやつ?」
不二咲「そうだよぉ。目標があると、それに向かって頑張ろうってなれるでしょ?」
苗木「不二咲さんの今の目標は…」
不二咲「昼は恥ずかしかったから内緒にしてたんだけどね」
不二咲「僕ねぇ何か人の役に立つような仕事をやりたいんだぁ」
苗木「人の役に立つ仕事?」
不二咲「そう。まだ具体的にこれ!ってのは決めかねてるんだけどね」
不二咲「でも今の時代、パソコンが使えたら選択肢がたくさん広がるでしょ?そう考えるともっと強くならなきゃ!って気持ちになるんだぁ」えへへ
不二咲「苗木くんは将来の夢ってあるのぉ?」
苗木「うーん…そうだなぁ。今までそういうことはあまり考えずに生きてきたからなあ」
不二咲「まあそんな焦って決めることでもないよね!えへへ。でも苗木くんってどんなことでもできそうな気がするな!」
苗木「買いかぶり過ぎだよ」たはは…
不二咲「本音だけどね。でも…僕でよかったらまた相談にのらせてほしいな」
不二咲「苗木くんにはたくさん助けてもらったし…ダメかな?」
1.いいとも!
2.もちろんだとも!
3.よろしくお頼み申す!
安価↓
苗木「もちろんだとも!」
苗木「その時は絶対に相談させてもらうよ」
不二咲「えへへ約束だよ!」
やりたいこと、なりたいものか…この学園にいる間に見つけられるかな
★★★
その後は不二咲さんと他愛もない話で盛り上がった
不二咲「じゃあ僕、特訓の続きがあるからそろそろ行くね」カチャカチャ
不二咲「付き合ってくれてありがとうね!またね」ふりふり
タッタッ
苗木「じゃあ僕もどこかいくかな」カチャカチャ
………
……
>教室
ガラガラ…
腐川「…!……苗木。何の用よ」サッ
苗木「いやぁ、居るかなぁっておもったらやっぱり居るよね」はは…
腐川「い、いちゃ悪い?」
苗木「全然悪くなんかないよ!邪魔はしないから安心して」
腐川「……そう。じゃあ勝手にすれば?」ぷいっ
腐川「……」かきかき
苗木「……」
腐川「……ッ」かきかき
苗木「……」
腐川「ああーーもう!見られてたら集中できないじゃないッ!!」ガシガシ
苗木「ご、ゴメン…本読んでるよ」はは…
腐川「なによ、なんなのよ…もう集中力が完全にきれたわよ…」はぁ…
苗木「じゃあなにかお話しようよ」
腐川「何でそうなるのよ」
腐川「……まあいいけど、その代わりなにか面白い話題提供しなさいよね」チラッ
苗木「じゃあ…」
1.何書いてたの?
2.腐川さんの将来の夢ってあるの?
3.多重人格の件どうなった?
安価↓
苗木「腐川さんの将来の夢、聞きたいな」
腐川「なによそれ」
苗木「さっき不二咲さんと話してたんだけどね、僕っていままで平凡に生きてきたからさ、なんかこれといって打ち込めるようなこともないし」
苗木「一体将来の自分はどうなってるんだろうなーって考えちゃってさ。なんかあんまり具体的なビジョンが見えてこないんだよね」
苗木「いろんな人の意見を聞いたらもしかしたらヒントになるかなーって、」
腐川「……つか」
苗木「え?」
腐川「小説家っていったの!何度も言わせないでよ!」
苗木「それはやっぱり、書くのが好きだから?」
腐川「そうよ、悪い?」
苗木「悪くなんかないよ、でも」
腐川「悪文作家が作品を出したところで誰も読まないだろうって?そんなの言われなくても分かってるわよ…!」ぐぎぎ
苗木「なにもいってないよ…」たはは…
1.でもじゃあなんで小説家に?
2.僕は読むよ!
3.今書いてたのも小説なのかな?
安価↓
苗木「じゃあなんで小説家に?」
腐川「…別に小説家っていっても、それで食って行こうなんてこれっぽっちも考えてないわ」
腐川「もっと言うなら外に発表するつもりだってない」
苗木「じゃあ…、」
腐川「…ただ書いていたいのよ。別に評価されなくたっていい、誰に読んでもらえなくたっていい、ただ闇雲にペンを走らせたいだけ」
腐川「これが私の好きなことだから…、」
腐川「…………」
苗木(好きなこと、か)
1.絶対に投げ出しちゃダメだよ!
2.なんだかカッコいいね、そういうの
3.応援してるよ!がんばって!
4.他
安価↓
苗木「応援してるよ!頑張って!」
腐川「あ、あんたの応援なんて求めてないわよ!」ぐぎぎ
苗木「え、あ、ごめん。でも、本当の気持ちだからさ」たはは…
腐川「……………」
腐川「…………あっそ。じゃあ好きにしたら」ぷいっ
腐川「私は私でやるだけだし…」
腐川「………」
腐川「………」チラッ
苗木「な、なにかな?」
腐川「また自信作ができたら、あなたに読ませてあげるわ……その時はちゃんと感想聞かせなさいよね……」
苗木「え、ほんと!」
腐川「き、期待するんじゃないわよ!?気が向いたらだからね気が向いたら!!」ぎぎぎ
腐川「用が済んだなら帰りなさいよ!ほら!」ぐいぐい!
苗木「ちょ、ちょっと…!」
腐川「次は勝手に入ってくるんじゃないわよ……あんたの介入のせいで完成しなかったら許さないんだから……!!」
バタンッ!!
苗木「はは……最後は相変わらずだな……」たはは…
まあその"気が向いたとき"をゆっくり待ちますか…読みやすい文章を心がけてくれるといいんだけど
苗木「意地でも解読してみせるけどね…」はは
★★★<キィーッ!!
苗木「さて、追い出されちゃった訳だけど……」
苗木「ってもう9時か。いい時間だな…」
苗木「よし大浴場に行こう(使命感)」
苗木「最近シャワーだけで済ませてたからたまには、ね」
………
……
>大浴場
カポーーン
苗木「…誰もいないや。あとで浴槽で泳ぐか」ゴシゴシ
苗木「快適快適ー」ザパーン
ガラガラッ!!
石丸「サウナだー!!!」ビシィッ!!
苗木「うお、ビックリした。石丸くんか」
石丸「ムム!苗木くんかね!!はは奇遇だな!!君もサウナか!?そうなんだろう!!」ハッハッハッ!!
苗木「いや違います。その僕は湯船につかりにきただけであって…」ザパーン
石丸「まあまあ苗木くん!君とはなんだかんだでまだサウナの契りを交わしていないからな!!サウナで男同士、裸の付き合いでもしようではないかッ!!」ハッハッハッ!!
ぐいぐいー!!
苗木「そ、それだけは勘弁してくださいいいいいい!!!」
ズルズルズルズル…
バタンッ!!
………
……
>サウナ
石丸「ウム、今日も実にいい感じの温度設定だな」ポタッポタッ
苗木「う、うん、そ、そうだね…」だらだらだら…
石丸「苗木くん!まだ五分も経ってないぞ?もっとシャキッとしたまえ!」バシバシ
苗木「あ、はい…」ビシィ
苗木(暑い…単純に慣れてないからかもしれないけど…なんか話でもしてないと持たないよ…)
1.サウナ…、…好きなん…だね
2.てか…、サウナの…契りってなに…
3.おっ…ぱっぴー…
安価↓
苗木「てか…、サウナの…契りってなに…」
石丸「何をいうサウナの契りはサウナの契りだ、苗木くん!そこに深い意味などないぞ!!」ハッハッハッ!!
苗木「ないん…かい」ビシィ…
石丸「…だが苗木くん。僕はこの年になってやっと気づいたのだよ、こういう地道な付き合いこそが大切なのだと…!」
苗木「え…、…どうしたの急に……」
石丸「聞いてくれたまえ苗木くんよ!僕はいままで君達には高圧的に接してきた。…しかし最近は随分と丸くなったなと自分でも思う」
石丸「だがまだ足りないのだ…圧倒的な何かが僕には…!」
石丸「それが何か分かるかね!!」ビシィッ!!
苗木「え、……と」
1.友情………?
2.信頼………?
3.余裕………?
安価↓
苗木「友じょ…、石丸「全部だあああああ!!!」ガタァ!!
石丸「僕には!!何もかもが!!足りていない!!!」ぶわっ
石丸「友情も!信頼も!余裕すらも!!!」鼻水プッシャー!!
苗木「と、とりあえず…落ち着いて…」
石丸「す、すまない苗木くん!つい熱くなってしまった」
石丸「だが僕はこの学園にきて初めてその事実を痛感したのだ…!」
石丸「僕はいままでの自分が完璧だと思って疑わないでいた。高圧的に接すれば皆が畏敬の念を示し、事実、従ってくれていると思っていたのだ…!」
石丸「だが違ったのだ、そこに生まれるのは畏敬ではなくただ畏怖。皆が僕を恐れ、嫌々ながら従っていただけだったのだ…!」
石丸「それを事もあろうに僕は皆が従ってくれていると勘違いし、みんなの気持ちなど全く顧みず…僕は…!!」
バッターー~ーーーん!!!!
石丸「…な!どうした苗木くん!」
苗木「いいお話のところ……悪いん…だけど……もう、…限界……」ガクッ
石丸「し、しっかりしたまえ!!苗木くゥーーーーん!!!」
………
……
>苗木の部屋
石丸「済まなかった…熱くなるのと周りが見えなくなるのも僕の悪い癖だ…」ぐぬぬ…
苗木「いや、ごめん。僕も早く言えばよかったんだけど…」はは…
石丸「ウム、水があるから飲みたまえ」
苗木「うん…」ゴクゴク
石丸「付き合わせて悪かった。今日はゆっくり休みたまえ」
苗木「ありがとう、じゃあそうさせてもらうよ」モゾモゾ
石丸「なんなら子守歌を歌ってやってもいいぞ!!」ハッハッハッ!!
苗木「それは遠慮しておくよ」たはは…
石丸「ハッハッハッ冗談だ。歌えといわれても逆に困るというものだ」
石丸「しかしこのまま帰るわけにもいくまい。苗木くんがぐっすり眠るまでここで見守らせてもらうぞ。それが風紀委員の勤めだ」ビシィッ!!
苗木(風紀委員関係ないし、見守られても逆に寝づらいんだけどな…)
苗木「じゃあ、折角だから石丸くんのこと聞かせてよ。さっきは話半分で終わっちゃったし」
石丸「いいだろう。ではこの際だ苗木くんには特別に僕の生い立ちからモラル、生きざまからなにからなにまですべて包み隠すさず話してくれよう!!」ビシィッ!!
苗木「いや、そんなヘビーなのはいいです」
石丸「まずは僕の人生を語る上では外せない偉大なる祖父の話からだ。静聴したまえ!!」ハッハッハッ!!
苗木(聞いてない…)
石丸「僕の祖父が何者だったのか、それはさすがの苗木くんでも知っているだろう」
苗木「元日本国総理大臣だよね。すごい支持も高かったし知らない人の方が珍しいんじゃないかな。確か、任期も結構長かったよね」
石丸「ああ、そうだ。いまは辞職しているが、それはもう"天才"と呼ぶに相応しい仕事ぶりだった」
石丸「官僚的な頭の堅いやり方を嫌い、大胆かつ周到で、決して上に媚びたりせず、そのせいで衝突こそあったがその任期を終えるまで一切の汚職に関わっていなかった」
石丸「僕はそんな偉大なる祖父の背中をみて育ってきた」
石丸「憧れ、誇り…それはもう物心ついたときには早く追いつきたい、そして追い越したいと願いひたすらに勉学に励んだのだ」
石丸「そして、実生活にも祖父は多大な影響を与えた。…そう彼の偉大さは僕の自尊心を極限まで高めたのだ」
石丸「僕はあの偉大なる祖父の孫なのだ!だから僕も常にトップであらなければいけない!偉大あらなければいけない!!決して誰にも舐められるわけにはいかないのだ!!!」
石丸「確かに僕の努力は実り成績も常にトップを維持した。先生からの信頼も勝ち取り、高圧的な態度で歯向かうものを片っ端からねじ伏せた」
石丸「…だが、そんなものは上辺だけだったのだ…!」
石丸「確かに祖父はその立場上、下のものに舐められないよう、時には高圧的に下のものを従え、自分の尊大さを常に示していた」
石丸「だが、それでも祖父が偉大であり続けたのはそこに双方の"信頼"があったからではないか…!」
石丸「権力を振りかざすだけの暴君に誰が心から尊敬するというのか!」
石丸「学生という身でありながら"友情"の大切さを僕は何にも分かっていなかったのだ…!!!」
石丸「初めてそれに気づかされたのは君達としたサッカー大会だ」
石丸「僕の影でコソコソとやっているのが無性に気に入らなくてね、半ば強引に乱入したのだが…」
石丸「最初は圧倒的実力差を見せつけて畏敬の念を高めるだしにしてやろう程度に考えていたのだよ」ハッハッハッ!
石丸「しかし予想外にも腐川さんに転ばされてしまって捻挫という大失態…!結果チームの足を引っ張る形になってしまった」ぐぬぬ…
石丸「フン、僕がもし苗木くんらの立場であったなら有無も言わさず切り捨てていただろう」
石丸「だが君たちは見捨てなかった!僕は応援席に引っ込む形となったが、邪険にせず僕のいない分を必死に埋めようと努力してくれていたのだッッ!」ブワッ
石丸「僕はその姿をみて心の底から何か助けになりたいと思っだ!!だから応援席から必死に相手のプレイをがんざづじ、舞園さんの静止も押し切り声をがらじで応援しだ!!」ぐずっぐずっ!
石丸「そしたら事もあろうに君だちば、最後の最後にはこの足でまといでしかなかった僕を円陣にいれてくれたのだッッッ!!!!!」鼻水プッシャー!!
石丸「感動しだ!!!!これが友情なのかと!!!!!」
石丸「そして同時に非常に情けなくなったのだ。僕の身近にはこんな素敵な仲間がいたというのに、全く気に留めた事がなかった…!」
石丸「桑田くんも戦刃さんも苗木くんも、僕にとってはただの"クラスメイト"でしかなかった!どんな人物かなんて知ろうとしたこともなかった!!」
石丸「部下の事を全く気にも留めない上司など慕われる道理がないではないか。僕は根本から間違っていたんだって痛感したのだよ」
石丸「だから僕は生まれ変わることにしたのだ!もっともっと交流して、もっと深くみんなのことを知って行きたいと!」
石丸「…だがいまだわだかまりはある。一年の終わりという比較的早い段階で自分の愚かさに気づけたものの、依然として最初の頃の印象を引きずってしまって距離をとっている人もいるようだ…」
石丸「だが、叱責も甘んじて受けるつもりだ。それが僕に課された試練だというのなら乗り越えてみせる!!」ビシィッ!!
石丸「だからお礼を言わせてくれ!苗木くん!!僕は君と同じチームになれて本当に……!!」ガバッ
苗木「スー…」zzz
石丸「………」
石丸「また熱くなりすぎてしまったようだな」
石丸「………体を冷やすんじゃないぞ。風邪が流行っているようだからな」ポンポン
石丸「冷えピタも替えておこう」ペタペタ
石丸「よし」
石丸「いい夢を見たまえよ!我が兄弟よ!!」ビシィッ!!
石丸「それでは失礼する!!」
ガチャン…
苗木「……へへ…」ごろん
苗木「……石丸くんもいい夢みてね…」
★★★<ハッハッハッ! !
………
……
…
………
……
…
ちゅんちゅん…
苗木「…………」
その日僕は夢をみた
朝目が覚めたときにはもう内容は全く思い出せなかったけど、でもなんだかとても混沌としていて、それは僕をとてつもなく不安な気持ちにさせた
みんなが深く絶望して引き裂かれてしまうようなそんな……
苗木「………行かなきゃ」
僕はなんだか無性にみんなに会いたくなって、寝汗びっしょりの服を着替えると部屋を飛び出していた
僕は食堂へと急いだ
霧切「………あら、苗木くん」もぐもぐ
そこでは霧切さんがいつものように朝食をとっていた
彼女は超高校級のバカだ。
最初は意思疎通がなかなか図れなくてて彼女との付き合いあまりは得意ではなかった。
でもそれは彼女の複雑な親子関係に起因するもので、「馬鹿が治る薬」をめぐる騒動でその見え方が変わってきた。
それを知ってしまった僕はしっかり責任を取る、守っていくって決めたんだ。大切な友達として
気づいたら僕は思わず霧切さんに抱きついていた
霧切「なに……」
苗木「いや、なんとなく人肌が恋しくて」
霧切「……そう」
彼女は男に抱きつかれているというのに、全くといっていいほど無関心だったが、ふっと箸を止めるととまるでカメを撫でるように優しく優しく頭をなでてくれた
霧切「甘えん坊さんね」
彼女はそうポツリというと、ご飯の咀嚼を再開した。相変わらずマイペースだ。
霧切「………そういえば、先日お母さんに会ってきたわ」もぐもぐ
苗木「お母さんに?」
霧切「………ええ、お父さんが手配してくれたの」
彼女は再び箸を止める
霧切「お互いに顔なんか全然覚えてないくらい会ってなかったんだけど、あの人少しもいやな顔をしないで私のことこうやってぎゅうって抱きしめてくれた………」
霧切「すごく嬉しかった………」もぐもぐ
苗木「よかったね」
霧切「うん………」
霧切「だから、これ……」
コトン
苗木「それは、…」
霧切「バカが治る薬……クリスマス会で江ノ島さんにもらった」
霧切「………もし会って、お母さんが私のせいで距離を置くようだったらこの薬、迷うことなく飲もうと思ってたの」
霧切「でも、もう私には必要ないわ……」
苗木「霧切さんがそう思うならそれがきっといいんだとおもう」
霧切「だから悪いけど、処分しておいてくれないかしら」
霧切「迷うといやだから。……これが私なりのけじめ」
苗木「わかった。じゃあ責任もって処分するよ」
霧切「よろしくね……」
霧切「お礼に苗木くんにはカメごろうちゃんをあげるわ」もぐもぐ
苗木「いや、それはいいかな」はは…
霧切「………そう」もぐもぐ
ガラガラ
朝日奈「あ、苗木だー!それと霧切ちゃん、おはよー!」
大神「今日もよい朝だな…」
朝日奈さんの元気な声と大神さんの落ち着きのある力強い声が食堂に響きわたった
朝日奈さんは超高校級のカナヅチだ
小さい頃のトラウマで最初は水に浸かるのことさえままならなかった。
でも『みんなと一緒にプールで遊びたい!』っていう強い意思をもって頑張って頑張って必死に特訓して、うきわをつかって水遊びができるくらいに成長した
『諦めたらそこで試合終了なんだ!』って言ってくれた
大神さんは超高校級の見かけ倒しだ
『女は弱くていい。男に助けられるもの』という風潮が嫌で、プロテインをつかって強靭な肉体を手にいれたが、筋力が伴わないその身体に余計にコンプレックスを感じ、自身もそれを仕方がないこと諦めていた
でも彼女は理解したんだ。それでバカにされるなら見返してやれるような相応の筋力をつければいいのだと。土台はできているのだからあとは中身を鍛えるだけだと。
単純なことで逆にいままでなかなか気づけなかったことに気づき強くなったんだ
朝日奈「どしたの苗木。私たちの顔を交互にまじまじとみちゃってさ。ねぇさくらちゃん、私の顔になにかついてる?」
大神「ム…よくみればドーナッツの破片が少しついておるな」
朝日奈「え!本当に?やだもーちゃんと拭いたんだけどなー」ゴシゴシ
大神「あまり朝からガッツくのでないぞ…」
朝日奈「はーい」
ガラガラ
桑田「くぁーねみぃー」ふわぁ…
不二咲「あ、もうみんないるね!おはよー!」えへへ
大和田「おう、苗木となりいいか?」
つづいてやってきた三人は、桑田くん、不二咲さん、大和田くん。
この学園でよく一緒につるんで遊んでくれた友達だ
苗木「もちろんいいよ!」
桑田「わりぃな。くぁー」
桑田くんは超高校級の肩関節不安定症
ほんとにちょっとした肩への衝撃で関節が外れてしまうというすごく不便な体質をしている
でも偶然開花した彼の料理の腕前は革命児レベルで、肩関節のハンデをもろともしない輝かしい未来への可能性を秘めているんだ
大和田「おい桑田、休んでるヒマあったら朝飯の一つでも作れや」
桑田「だぁれがテメェのためにこの貴重な腕を使うかよ、このアホ!アホ!」
大和田「いいじゃねぇかよ減るもんじゃねぇーし」ぼりぼり
大和田くんは超高校級のヘタレだ
元来ひびりやすいたちで、兄の死を引きずってその体質は悪化していたけど『自信』を取り戻して今は少しづつだけど克服してきている
桑田「俺の肩の寿命が減るわアホ!つかテメェ最近態度がやたらでけぇんだよ!このクソボケウンコタレ!!」バン!!
大和田「はんッ!んなもんでビビると思ったら大間違いだゴラァ!!」バンバン!!
不二咲「ど、どうどう…」
不二咲さんは超高校級のパソコンオンチ
最初はダブルクリックすらままならないような状態だったけど、周りのみんなに感化され、『僕も強くなるんだ!』って人一倍努力を重ねてきた
桑田くんに続く輝かしい未来への可能性を秘めていると思うな
不二咲「でも、僕も桑田くんの作った朝ごはん食べたいなぁ…」えへへ
桑田「テメェもかよ!」
ガラガラ!
江ノ島「どーも、みんなのアイドル江ノ島盾子ちゃんだよー!!」きゅるるん☆
戦刃「おはよー」
そうこうしていると桑田くんたちに続くさらなる賑やかしがやってきた
江ノ島「あぁん?朝からテメェら随分と楽しそうじゃねぇかよ!私様もまぜろっての!!」ファック!!
江ノ島さんは超高校級の存在感皆無…だった。
その背景には普段の天真爛漫さからは想像もできないほど壮絶な過去があったのだが、僕のちょっとした行動で本当に嘘みたいにあっさりと治ってしまった。
その事実を知った時の彼女はとってもうれしそうで、それ以来すっかり懐かれてしまっている
今となってはクラスのムードメーカとしてなくてはならない存在だ
大和田「お、ちょうどよかった。江ノ島からもなんとか言ってくれよ」
桑田「おいてめぇ!こいつを使うのは反則だぞオラァ!!」
戦刃「なにかあったの?」
不二咲「実はね…」
戦刃さんは超高校級のケガ人……というエピソードについて言及することは特にないが。
超高校級の良妻といっていいほどなにをやらしてもそつなくこなす有能さには僕もいく度か助けられたことがある
桑田「おい不二咲テメェ、お前も裏切んのか!」
戦刃「なるほどね~」ニヤニヤ
戦刃「盾子ちゃん」チラッ
江ノ島「悟りました」チラッ
「「うぷぷぷぷ!!」」
江ノ島さんと絡むと、キャラがぶれちゃうこともあるけど…
ガラガラッ!
石丸「ブワッハッハッハッ!!朝からずいぶんと賑やかだな!!実にいいことだっ!!!」
葉隠「真横で石丸っちに叫ばれっと耳キーンとするべ…」たべべぇ…
石丸「ナヌ!すまない!以後気をつけるとしよう!!ハッハッハッハッ!!!」
ここにきてある種一番騒がしい人が登場する
石丸くんは超高校級の暴君で、最初のころは随分と世話を焼いたものだ
そのことがもう懐かしく感じるほど、いまではだいぶみんなに溶け込んでいる
きっと彼なりにみんなともっと関わりを持とうと努力をしているからだろうな
桑田「おい石丸!こいつらなんとかしてくれよマジで!」
石丸「なにっ!事情は知らんが我が兄弟をいじめるとはどういう了見だ!言いたまえ!!」ビシィ!!
不二咲「ただ桑田くんに料理を作ってほしいってお願いしてただけだよぉ」
石丸「なんだそんなことか。そのくらいやってあげればいいではないか!水くさいぞ兄弟よ!ハッハッハッハッ!!」バンバン!!
桑田「俺にとっては'そんなこと'じゃねぇーんだよ!ああ、テメェに頼んだ俺がバカだったわ…つか肩を叩くな…」アポォ…
葉隠「だべべっ!俺の占いによるとラッキーアイテムは桑田の料理と出たべ!!」
桑田「もはや意味わかんねぇーし!強引にねじ込んでくんなし!」
葉隠「俺の占いはまれに当たる!!」ダベァ…
葉隠くんは超高校級のお人好しだ
その点についてはなんら問題はないのだが、その性格の背後にはそれはそれは悲惨な過去があることを僕に打ち明けてくれた。
でも彼はいまその大好きだった占いができなくなった過去を必死に乗り越えようとしている。僕もそんな彼を応援して行きたい
江ノ島「私様のラッキーアイテムはー?」
葉隠「んーっとな、むむむ。出たべ!!江ノ島っちのラッキーアイテムは桑田の…、」
桑田「てめぇぜってぇてきとうに言ってんだろ!ぶちころすぞ!!」
ギャアギャア!!
ガラガラ…
十神「なんだなんだ朝から騒々しい…」
セレス「ふふふ…十神くんはこういう喧騒は好みませんこと?」
十神「フン…俺は静かな方が好きだが、まあたまにはいいだろう」
十神くんは超高校級の器用貧乏だ
なんでもできるに、その困窮極まりない家庭環境が足を引っ張り、随分と苦労を強いられてきた。
彼はそんな様子などおくびにも出さないが、僕は彼が影でどれほど努力しているか知っている
セレス「あら、隅に座って読書を?では私も隣にお邪魔させていただこうかしら」
十神「……邪魔はするなよ?」
セレス「うふふふ。私もその辺のマナーはくらい心得ておりましてよ」
セレスさんは超高校級のカモだ
彼女のギャンブルごとに関する因果律レベルの弱さにはしばしば閉口させられた。
だが、自らの勝ちにこだわるのではなくその能力を逆手に利用し協力して勝ちを取るという喜びに気づけた彼女はギャンブルの楽しさを再認識したんだ
ガラガラ…
山田「ななっ皆様お揃いでございますな!!」
腐川「朝からここまでに騒げるエネルギーを少しは分けて欲しいものね…」
山田くんと腐川さん。二人は超高校級の画伯と悪文作家だ
二人はプロセスは違えど、お互いに自身の作品が他人に理解されないことに悩み苦労してきた
でもお互いに、自分のやりたいことをすることが大事なんだって、他人に理解されなくても好きなことをやるんだって決意したんだ
山田「笑いは人生のスパイスですからな!よーし僕もネーム入れ頑張っちゃいますぞー!」
腐川「……ねぇ、あんた」
山田「むむ?なんですかな腐川冬子殿?」
腐川「またもう一度一緒に創作活動しない?…お互いに文句なしで、どこに発表するでもなくあくまで趣味として…」
山田「……いいですぞ!ではもう一度手を取り合って同人誌を作るとましょう!」
山田「鬼才同士の化学反応!これはどんなものができるか予想ができませんなー!」
腐川「ふふふ、お互いにジェラシーを高め合うのよ。きっと素晴らしい作品ができるに違いないわ、ええきっとそうよ…ふふふふ」
ガラガラ…
舞園「みなさんおはようございます…って、すっかり出遅れちゃったみたいですね」ふふ…
遅れて最後にきたのは舞園さん。
超高校級の無愛想…だった彼女はいまはそれをおくびにも出さないほどにこやかに笑っている
彼女もまたアイドルになるという目標をかかげ、影でひたすらに練習を重ねた努力家だ
舞園「苗木くん、となりいいですか?」
苗木「え、あ。もちろんいいよ」
舞園「ふふ、なに人の顔をみてぼさっとしてるんですか。もしかして寝不足ですか?」
苗木「いや、むしろぐっすり眠らせてもらったよ」はは…
舞園「変なの。あ、苗木くん」
苗木「どうしたの舞園さん?」
舞園「えへ。ちょっとあとでお話があります。時間空いてますか?」ヒソヒソ
苗木「いいけど、なにかな?」ヒソヒソ
舞園「ここではちょっと恥ずかしいので、あとで」ヒソヒソ
彼女はそういうとにっこり笑った
気がつけば食堂は総勢16人の生徒が所狭しとひしめき合っていた
桑田「わかったわかった!作りゃあいいんだろ作りゃあ!!」
江ノ島「やりぃー!!」
不二咲「やったぁー!!」
大和田「やったぜ!!」
戦刃「あ、私はフレンチトーストね」
朝日奈「私はドーナッツ!」
大神「プロテインを入れるのを忘れるではないぞ……」フッ……
桑田「…こんなんじゃここを卒業するまえにぜってぇ腕ぶっ壊すわ」ぶつぶつ
葉隠「石丸っちのラッキーアイテムはなー、んーと…サウナと出ただべ!」
山田「それイメージで言ってるだけじゃないですかねぇ…」
石丸「ぬはは!違いない!なんなら葉隠くんも一緒に入るかね!!」
葉隠「いんやぁ、俺のアンラッキーアイテムがサウナなんだべ。ほんと残念だべ…」
石丸「なぬ!それは誠によろしくないな!では次の機会としよう!!」ビシィッ!!
腐川「うまいことかわしたわね…」
セレス「ふふふ、私もその推理小説ちょうど読んでいるところですの。よかったら推理対決でもいたしませんこと?」
十神「やめろ。お前の考察などただのネタバレでしかない」ペラ…
セレス「なっ…」
霧切「………ムグッ」ケホッ
舞園「霧切さん大丈夫ですか…?」
霧切「喉に詰まっただけよ……心配には及ばないわ……」胸バンバン
舞園「ならいいんですけど……」
ザワザワ…ザワザワ…
キーンコーンカーンコーン
不二咲「え、うわ。もうこんな時間!」
石丸「ナヌ!僕としたことが予鈴がなるまで気づかないとは!」ぐぬぬ!
山田「それだけ楽しい時間を過ごせているということですな!」
苗木「一限目なんだっけ」
戦刃「確か、体育じゃなかったかな?」
舞園「大変、早く着替えて運動場にいかないと…」
石丸「さあ皆急ぐんだ!遅刻は許されないぞ!」
「「はーい!!」」
ザワザワ…ぞろぞろ
桑田「テメェの食器は片付けていけアホー!!」
………
……
>運動場
先生「おいお前ら遅いぞ~」
山田「ひぇ~すみません!」でぷでぷ
石丸「僕がいながら…誠に申し訳ないです!!」ぐぐぅ
江ノ島「まーいーじゃんこうしてちゃんと集合したんだからさー!先生、今日はなにするのー?あ、持久走とかは却下ね」
葉隠「なるべく楽なのがいいべ!」
朝日奈「私は最近あんまり運動してないから体があったまるやつがいいかなー」
セレス「なんでもいいですわ」
腐川「あなたはせめて体操着に着替えなさいよ…」ぐぎぎ
先生「おいおいお前ら好き勝手いうな。今日の種目はだな……」
これだ!
突然の安価↓2
先生「サッカーだ!もちろん全員参加!」
男子「「よっしゃーー!!」」
女子「「えぇーー…」」
先生「まあミニゲームみたいなもんだから安心しろ。1.2.3…全員で16人だから4人組の4チームでいいな。ほら安広もさっさと着替えて…、」
セレス「その名前で呼ぶなっつってんだろぅが!はったおすぞ先公!」ファック!!
………
……
舞園「でもちゃんと着替えてくるんでるね」
セレス「いい加減出席日数がヤバイですからね」はぁ…
山田「ウィッグを外したセレス殿もなかなか…」
セレス「それ以上みたらこのアームでぶっさすぞゴラァ!」ジャキンッ
山田「ヒィーーーー!」でぷでぷ
先生「よしじゃあ4人組つくれー」パンパン
江ノ島「じゃあわたしおねぇちゃんと組むー!!」ぎゅう
戦刃「いーよー。あと二人誰にしよっか」
江ノ島「テキトーでいいっしょ。おいそこの葉隠!どーせテメェあまんだから私様のチームに入れや!」
葉隠「ひでぇ言われようだべ!!」
戦刃「腐川さんもどうかな?」
腐川「はーぁ?なんであんた達なんかと…」
戦刃「ダメならいいけど…」
腐川「い、いやってわけじゃないけどっ!?し、仕方ないわね…!!」
戦刃「…?じゃあ決定ね」
苗木「どうしようかな…」
桑田「よーし苗木組もうぜ!」
苗木「いいよ」
舞園「苗木くん、私もいいですか?」えへ…
桑田「もっち歓迎だっての!あと一人は」
苗木「んじゃあセレスさん、どうかな?」
セレス「はぁ、まあ構いませんわ」
朝日奈「あと二人どうしよー」
大神「そうだな…そこにいる十神を誘ってみるか…」
朝日奈「えーやだよあんな噛ませメガネ」
十神「聞こえてるぞ…」ぐぬぬ
石丸「フッハッハッハッハッ!君たち!十神くんは僕とすでにタッグを組んでいるのだ!これは合体して一チームになるしかないなっ!」ビシィッ
朝日奈「なっしかも石丸のオマケつき!?……どうするさくらちゃん?」
大神「フッ…面白そうではないか。二人のタッグを楽しませてもらうとしよう」
朝日奈「……ま、いっか。んじゃほどほどによろしくねー」
不二咲「大和田くんとー、山田くんとー、霧切さん……でいいかな?」
大和田「………こんなメンバーで大丈夫か?」
山田「大丈夫だ、問題ない。」
霧切「任せなさい……」ふふふ
…………
A>>>苗木、舞園、桑田、セレス
B>>>不二咲、大和田、山田、霧切
C>>>十神、石丸、朝日奈、大神
D>>>江ノ島、戦刃、葉隠、腐川
…………
先生「よし、じゃあ三点先取の総当たりだ!一試合目はA対BとC対Dだ。位置についてー、」ピー~ッ
苗木「いやーサッカーなんてこの前ぶりだねー!今日もいっちょ走りますか!」ぶんぶん
桑田「前回も優勝したし余裕っしょ!俺も思いっきり活躍してやるぜ!」よっしゃっ!
舞園「ところでキーパーは誰がするんですか?」
桑田「……お前やれよ」チラッ
苗木「……いやだよ桑田くんがやってよ」チラッ
桑田「俺が腕弱いことしってんだろ」ぐいぐい
苗木「顔面で受け止めればいいじゃん」ぐいぐい
桑田「はーぁ?」
ギャギャア!!
セレス「はぁ…。仕方ないですわね。キーパーは私がやりますわ」
舞園「え、でも…」
セレス「ゴール脇に座ってればいいんでしょう?ボールを追いかけて走り回るなんて私のキャラではありませんから」
桑田「いやぁ、ありがてぇーんだけど、出来ればボールをとる努力だけでもしてくれると…」
セレス「あぁ!?なんだとこのピアス野郎が!!てめぇらが相手チームにゴールを決めさせなかったらいい話じゃろがい!!分かったらさっさと位置につけや!!」ファック!!!
桑田「む、無茶いうなよ…」あぽぽ…
先生「はじめっ!」ピー~っ
Aチーム vs Bチーム
霧切「……じゃあBチームが先攻でいいわね?」
苗木「いやなにがじゃあなのか分からないし、さも当然のように先攻奪わないでよ」
大和田「なんか文句アンのか、ぁん?」ビキビキ
苗木「いや、文句しかないよ」
不二咲「じゃあいくねぇ~」バンッ
大和田「よっと」バンッ
桑田「おい勝手に始めてんじゃねぇーぞ!!」アポ!
大和田「霧切パス!」バンッ
霧切「……任せなさい」
霧切「……ッ!」
スカッ!
霧切「あっ……」
大和田「おいなにしてんだよ!取りにいけ!」
舞園「えっと、じゃあもらいますね」バンッ
桑田「舞園ちゃんナイス!」バンッ
バンッバンバンッ
不二咲「と、通さないよ!えいっ!」ズシャー
桑田「甘いぜ!」ひょいっ
バンッバンバンバーン!
大和田「やべぇ!山田止めろ!!」
山田「えぇー!無理ですぅ!!」でぷでぷ
バッシュー~ーーーン!!
山田「いやぁああ~~~~!!」しゃがみ
桑田「ちょろいぜ」
A:1-0:B
大和田「くそぉ、桑田のやつ…」ぐぎぎ…
霧切「肩パンしてやりましょうか」しゅっしゅっ
不二咲「そ、それは反則だよぉ…」
大和田「とりあえず桑田マークしてっからお前らはゴールまえはっとけ」
桑田「このままコールド勝ちだぜ!」
舞園「じゃあBチームさんも位置についてくださーい」
霧切「これをあなたに蹴ればいいのね」
不二咲「優しく、でいいからね?」
霧切「いくわよ……」
霧切「はぁっ!!!」
バッシューーーーン!!
不二咲「」顔面ボコォ…
バタァーン
大和田「おいなにやってんだ霧切!つか大丈夫か不二咲!」
不二咲「だ、だいじょぶ…たぶん」えへへ…
舞園「とりえず先生呼んできます!」タッタッ
………
……
先生「まあ大丈夫だろうが、鼻血がでてるな。あっちで少し休んでおけ」
不二咲「はーい…」とぼとぼ
先生「じゃあ、残ったもので再開だ」
大和田「む、無茶いうなっての……」
霧切「不二咲さんは犠牲になったのよ……頑張りましょう大和田くん」
大和田「いやいやいやいや」
不二咲さんの抜けたチームの戦力はお察しの通りである
大和田「おい霧切!パスッ!」
霧切「はぁっ!!!」
バッシューーーーン!!
大和田「んだから足振りすぎなんだよボケ!!」バシィーン
桑田「ハンドー!!」
大和田「仕方ねぇだろ顔面きてんだからよぉ!!」
舞園「Aチームのボールですね」
桑田「いただきっ!」バンッ
バンッバンバンバーンッ!
桑田「苗木パスッ!!」バンッ
苗木「よっと」バンッ
バッシューーーーン
山田「ひいぃぃぃぁぁぁああ!!」しゃがみ!
………
……
…
大和田「どいつもこいつも…」ぐぎぎ
不二咲「ご、ごめんねぇ…」
大和田「いや、オメェはいいんだ」
霧切「次があるわ。頑張りましょう」ポンポン
大和田「オメェはちったぁ反省しろっ!!」
桑田「いやぁ、張り合いなかったな」ポキポキ
苗木「まずは一勝だね」
舞園「このまま勝ち進んでいきましょう」
………一方、Cチーム対Dチーム
戦刃「腐川ちゃん!パスッ」バンッ
ジェノ「あっひゃひゃ!まっかせなさーい!!」バンバンバーン!!
江ノ島「葉隠が腐川にボールをぶつけてくれたおかげでいい感じです」うぷぷ
十神「何だ?何が起こっている!?」
朝日奈「うわぁーん!ボール全然取れない!!」
石丸「ぐぬぬ…敵に回すと恐ろしい戦刃&腐川タッグ…」
Dチームの圧勝でした
葉隠「キーパー暇だべ」くかー
先生「次はA対DとB対Cな」
石丸「次こそは勝ってみせる!」
朝日奈「おーっ!!」
桑田「次の対戦相手は石丸んとこのチームか。ヘッ、なにやらDチームに惨敗だったみたいだな」
石丸「ハンッ、勝ちを譲っただけさ。このくらい痛くも痒くもない」
石丸「次こそひねり潰す!完膚なきまでに!覚悟したまえ!!」ビシィッ!!
十神「おい石丸。あまりフラグを立てすぎるな」
先生「位置について、はじめーっ」ピー~っ
先生「間違えたわ。A対CとB対Dな」
苗木「あ、はい」
十神「前試合で負けたチームが先攻だったな」
石丸「よし、ここはフォーメーションCでいこう!!」ビシィッ
十神「おい石丸。勝手に変なフォーメーションを作るんじゃない」
朝日奈「えっと、とりあえず蹴るよ?えいっ!」バンッ
石丸「ふんぬっ!」バンッ
バンッバンバンバーンッ!!
石丸「十神くん!」バンッ
十神「フン、任せろ」バンッ
十神「このまま決めさせてもらおう」
バンバンバンバンバーン!!
桑田「隙ありー!!」ズシャー
十神「なっ!」
桑田「苗木パスッ」バン!
苗木「任せて!」バンバン!
苗木「舞園さんパスッ」バン!
舞園「よっと、ありがとうございます。…うんしょ」バンバン
十神「おい朝日奈いけ!」
朝日奈「こっからじゃ間に合わないわよ!あんたが行きなさいよメガネ!!」
十神「なっ!なにを言ってる!!」
石丸「コラコラ!喧嘩はやめたまえ!!」
ギャアギャア!
舞園「えいっ」バンッ!
山田「ひぃえああー!!」しゃがみっ
A:1-0:C
桑田「俺がいうのもなんだが、それは取れよブーデー…」
山田「け、怪我したらどうするんですかぁー!!」
……一方、Bチーム対Dチーム
ジェノ「うぉりゃぁー!!」
バッシューーーーン!!!!!!
大神「なんだこのシュートは…」たじっ
大和田「ば、バケモンだ…」がくがく
不二咲「こ、怖いよぉ…」ふえぇ…
ジェノ「ったく、このチームも張り合いねぇな!なあむくたん!」ギャハハハハハ!!!
戦刃「余裕だね!」ぶんぶん
江ノ島「二人ともお疲れ~あとは苗木達のAチームだけだよー!」
Dチームの圧勝でした
葉隠「くかーー」zzz
先生「よく見たらBとCのキーパーの大神と山田が入れ替わっている…だと…」
苗木「と、トレードしたんですよ!!」
※ミスです。すみません
………
……
バッシューーン!!
桑田「よーしこれで2勝だ!」
朝日奈「うわぁーん、もう噛ませメガネー!!」
十神「なっ!今のはどう考えても貴様が…」
石丸「やめたまえ!喧嘩両成敗だ!!」ビシィッ!!
ギャアギャア
舞園「チームワークの難が如実にでてましたね」
苗木「たはは…」
先生「最後はA対D、B対Cだな。位置につけ~」ピー~ッ!
戦刃「さーて、苗木くんには悪いけどさっさと勝って休憩しますか」ぽきぽき
ジェノ「さんせーい!でも次こそは骨のある相手を期待してっけどー!」ギャハハハハハ
江ノ島「フレーフレーおねぇちゃん!腐川ちゃん!」
桑田「次はこそは強敵みてぇだな」
苗木「よーし、気合いれるか」ぶんぶん
舞園「お互い二勝のチームですから、実質優勝戦といえますね…」
先生「んじゃ、はじめーっ」ピー~っ!!
桑田「今回はお互いに前戦は勝利側のチームだから先攻はじゃんけんで…、」
ジェノ「先手必勝~!むくたんパスよぉ~ん!!」バンッ!
桑田「なってめぇ!」
戦刃「フン!戦場では食うか食われるかだよ!」バンッ!!
苗木「……え、だからなに!?」
江ノ島「苗木きゅん~!」トテテテ
江ノ島「苗木きゅんホールド☆」ぎゅううう
苗木「って江ノ島さんはなにをしてるの!?」
桑田「おい苗木テメェなにしてやがる!!」
苗木「江ノ島さん離してよ!」
江ノ島「やだあああー」ぎゅううう
戦刃「いっくよー!腐川さん!」バンッ
腐川「任せてぇ~~ん!!」バンッバンッ
バッシューーーーン!!
セレス「あら怖い怖い」
A:0-1:D
ジェノ「いぇあー!」
戦刃「やりぃー!」ハイタッチ
桑田「おい、江ノ島ちゃん、苗木を離せっ!!」ぐいいいい
江ノ島「私様達の愛は誰にも引き剥がせない!!」ぎゅううう
苗木「江ノ島さんイタイイタイ!!」バンバン
舞園「これって反則じゃないんですかねぇ…」
………一方、Bチーム対Cチーム
十神「おい朝日奈、大和田をマークだ!」
朝日奈「なんであんたに命令されないといけないのよ!」
十神「なっ!まだたてつくか!」
石丸「き、君たち、いい加減にしたまえ…」
大神「さっきからなにをしているのだ……」
ギャアギャア
不二咲「い、いれちゃっていいのかなぁ…」おろおろ
大和田「…いけ不二咲」
不二咲「う、うん」
コロコロ…バシーン
不二咲「む、虚しい」
霧切「ところでここの地面に描いていたカメちゃんを消したのは誰なの……」
………
……
…
戦刃「次のボールそっちのチームだよー」
桑田「じゃあ俺と苗木で…」
江ノ島「こらーにげるなー」ぎゅううう
苗木「離してよ!」ギャアギャア
桑田「………舞園ちゃん、俺に蹴って」
舞園「分かりました。えいっ!」バンッ
桑田「よっと、ナイスパス!」
バンバンバーン!
ジェノ「オラオラオラー!そのボールもらったぁー!!」ズシャー
桑田「おっと、あぶねぇ!」ひょいっ
ジェノ「なにぃ!」
戦刃「…と思わせといて、横がガラ空きだよっ!!!」ズシャー!!
桑田「ちょっ!うわっ」
戦刃「へへっもらいー!!」バーンッ
バンバンバンバンバーン!
ジェノ「さすがむくたん!このままきめちゃってー!!」ギャハハハハハ!!
戦刃「シュート!!」
バッシューーーーン!!
A:0-2:D
舞園「はぁ…セレスさん。この試合どうなると思います?」
セレス「うふふふ。これはDチームの圧勝…とみせかけてここからAチームが大逆転ってのがやはりお決まりでしょうか。」
舞園「あっ…(察し)」
Dチームの圧勝でした
江ノ島「いえーい!」
戦刃「やったぁー!!」
ジェノ「ハンッ余裕だっての!!」
桑田「なんだこれ、なんだこれ…」バンバン…
苗木「げほげほっ…やっと離してくれた」
舞園「……セレスさん。まあそんなもんですよ、実際」
セレス「………」プイッ
先生「よーしじゃあ終わったとこから片付けて並べ~」
大和田「さーって、ボール片付けんか」
不二咲「霧切さーん、そこのボールこっちに蹴って~」
大和田「おい、不二咲!」
不二咲「あっ…!」
霧切「分かったわ……っはぁっ!!!!」
バッシューーーーン
ジェノ「ギャハハハハハ!マジウケる!!」
戦刃「あ、ボール!」
ジェノ「あ?ボールがなんだって!?」
ジェノ「」ボコォ…
腐川「………ハッ!」ガバッ!
腐川「え、やだ。また…」
戦刃「あれ、戻った?」
腐川「ごめんなさい…またあいつが迷惑を…」がくがく
戦刃「迷惑?」
江ノ島「なーんにも迷惑かかってないよ~!てかむしろ腐川ちゃんのおかげで優勝できたしぃ~!!」
「「ねーーっ!!」」
腐川「え、あ、……」
江ノ島「裏人格ちゃん愉快だからまた出してよ~!すんごい仲良しになれそうっ!」
腐川「き、気持ち悪くないの……!?」
戦刃「え?なんで?気持ち悪いわけないじゃん!」
腐川「だって、だって……」
江ノ島「あー、もーなしなし!あれも腐川っちのキャラみてぇなもんだろ!?私様もしょっちゅうやってっしお互い様っつーことで!なっ!!」バシバシ
腐川「!」
苗木「ほらね、案外みんな気にしてないでしょ?」
腐川「そ、そうね……」
腐川「ふふふふ……これが友達なのね」ふふふふ
………
……
先生「よーし、じゃあ結果は…一位がDチーム、二位がAチーム、三位がBチーム、……最下位がCチームだな」
腐川「うふ、うふふふふ…」
葉隠「なんか知らんけど勝ったべ~!!」
江ノ島「まあ、当然の結果っての?」
戦刃「だよねー」
桑田「二位だけど、ま、いっか」
舞園「頑張りましたしね」
苗木「はぁ、最後が悔やまれるよ…楽しかったけど」
セレス「ふんっ」
大和田「まあこんなチームでも最下位じゃなかったんだしよしとすっか」
不二咲「だねぇ」えへへ!
霧切「私のおかげね……」ドヤァ
山田「僕がいうのはなんですが、それは違いますぞ…」たらーっ
石丸「僕はぐやじい!!」ぶわっ!!
十神「どうしてこうなった……」ぐぬぬ…
朝日奈「あーもう最悪ぅ~!ねぇねぇさくらちゃん肩車して~」
大神「いいだろう」よっしょ
先生「よーしお前ら旗もって並べ~!」
「「はーい」」
ゾロゾロ…ワイワイ…
パシャッ
先生「うん、いい笑顔だな」
先生「よし、じゃあ2限目の体育は…自由に遊べ!解散!」
「「やったぁ~~~!!」」
苗木「うーん、じゃあどうしよっかな。いつもの三人誘って…、」
江ノ島「じゃあ、苗木きゅん遊ぼー☆」ぎゅううう
苗木「え、江ノ島さん!」
桑田「あーぁ、なんだか悔しいからあっちでサッカーの練習すっか」タッタッ
苗木「ちょっと、桑田くん」
大和田「じゃあお二人はよろしくやっとけよ。じゃあな」タッタッ
不二咲「あとでねぇ」タッタッ
苗木「二人とも~!」
江ノ島「邪魔ものはいなくなったぜ!さぁ二人で思う存分遊ぶとすっか!!」ギャハハハ!!
苗木「うげぇ~」ずるずるずる…
………
……
苗木「どこまで連れてくの~?」ずるずるずる
江ノ島「どこまでしょ~?」
苗木「そろそろ疲れた、かな」たはは…ずるずるずる
江ノ島「うーん、じゃあここでいいや」ドサッ
苗木「うわっ、…いたた…急に手離さないでよ」
苗木「てかこんなところに連れて来て…体育館の裏?…なにして遊ぶの?」
江ノ島「えへへなにしてあそぼー?なにしたいー?」
苗木「え?そうだなー…じゃあかくれんぼ?」
江ノ島「つまんなーい」
苗木「…鬼ごっこ?」
江ノ島「つまんなーい」
苗木「地面にお絵描きでも…する?」
江ノ島「つまんなーい」
苗木「えー。じゃあ江ノ島さんはなにしたいの?」
江ノ島「えっとねー」
江ノ島「もっと楽しいこと…苗木としたいな」うぷぷぷ
苗木「楽しいこと?」
江ノ島「そう!楽しいこと!」
苗木「……例えば?」
江ノ島「それを苗木が考えるのー」
苗木「えー、無茶振りだよ…」
苗木「そもそも江ノ島さんの楽しいことって…」
江ノ島「じゃあこうしよ!苗木が3分以内に私様を笑かすことができたら勝ち、できなかったら負け。負けた場合は…」
苗木「罰ゲームって?」たはは…
江ノ島「そーゆーこと!」ニカッ
江ノ島「さあ、私様を笑わせてみよ」
そういって江ノ島さんは真剣な顔になった
苗木(急に笑わせてみろって言われてもな…)
江ノ島「…まだぁ?」
江ノ島さんが急かしてくる
苗木「えっと、じゃあ石丸くんのまね!」
苗木「忘れろ、忘れろ、忘れろビーム!!」ビシィッ!
江ノ島「なにそれつまんない」
苗木「アポアポアポアポアポ!!!」
江ノ島「つまんなーい」
苗木「ぼ、ぼく男の子だよぉ…」
江ノ島「つまらん」
苗木「江ノ島盾子殿ぉ~!た、たまらんですぞぉ~!!」ハァハァ
江ノ島「ツマラナイ」
苗木「みて、これミキプルーンの苗木…、」
江ノ島「だからぁ!つーまーらーなーいーっていってんのおおおお!!!!」ダーン!!!
苗木「え、えっと。江ノ島さん…?」
江ノ島「分かってないなぁ…そういうのじゃないでしょぉ…?」ハァ…ハァ…
僕には全く意味がわからなかった…
江ノ島「やめやめ!やっぱ変える!」
江ノ島「苗木はいまからする私様の質問に全部嘘をつかずに答えること!いい!?」
苗木「え、なにそれ?」
江ノ島「一つ目!彼女の有無!」
苗木「いないけど?」
江ノ島「じゃあ、気になる人は!?」
苗木「…これといってないかな。そういうのよくわからないっていうか…」
江ノ島「苗木、……もしかしてあんたホモなの?」ドンビキ
苗木「え、違うよ!」
江ノ島「じゃあなんでこんなに私様がアタックしてるのになびかないのよ!!」
苗木「え、…え?」
江ノ島「意味わかんない!こんなにわかりやすくしてやってんのに、うんともすんとも反応しやがらねぇ!さすがの私様もいい加減にしびれきらしてんだよぉ!?」
苗木「え、えっと…」
江ノ島「なんなんですか…私様のこと弄んでるんですか…?それともロリコン?老け専?あ、清楚系がタイプ……なるほど」どよーーん
苗木「いや、そんなんじゃなくて!」
江ノ島「じゃあなに?なんなの!?こういうプレイってか!?」
江ノ島「だとしたらマジ絶望的だぜぇ!なぁ?」ギャハハハハハ
江ノ島「……ってこういうやりとりもいい加減に飽きたんだよね。そろそろハッキリしてよ。私様のことウザい?めんどい?ねぇ、どうなのよ苗木」
苗木(僕の江ノ島さんに対する気持ち…)
安価↓3 セリフで打ち抜け!!
苗木「好きだけど、アタックされてなびいてDTキモいとか思われそうだったからあえて無視してましたすみません。」
江ノ島「…は?」
苗木「えっと、つまり…」
苗木「僕ってあんまり恋愛経験ないからさ…江ノ島さんもどこまで本気なのかわからなくて」
苗木「その、あえて流してた節はあるかな。ゴメンね?」
苗木「でも、……江ノ島さんのことはウザイともめんどいとも思ってないし」
苗木「好き…なのかな?」
江ノ島「はあぁぁ~ぁ。苗木ってほんと苗木だよね」
江ノ島「そんななんとなくな気持ちじゃちっとも笑えねぇっての」
苗木「ご、ごめん…」
江ノ島「ま、いいや。苗木が超がつくほど草食系男子ってのは重々承知だったしさ」
江ノ島「あーあ、ほんとツマンナイわ~」
江ノ島「だからさ、罰ゲームね」
苗木「え?」
江ノ島「罰ゲーム。何にしよっかな。そーうだ」
江ノ島「明日、新年会じゃん。あそこで皆のまえで私様に告白してよ!うぷぷ絶望的だね!」
苗木「え、そんなことできな…、」
江ノ島「ダメー!苗木に拒否権はなーしっ!」
江ノ島「えへへ、でも本当に好きなんだったら罰ゲームでもなんでもないかー?」
江ノ島「ま、楽しみにしてるね~うぷぷぷ」
苗木「ちょ、ちょっと!」
江ノ島「じゃぁーねぇー☆」うぷぷぷぅ!
タッタッ
苗木「いっちゃった…」
好きって気持ち…まだよくわかんないんだけどなぁ…
確かに江ノ島さんは明るくて笑顔もかわいくて、いつも何かと僕に構ってくれて…でもそれは江ノ島さんの好意によるもので、それには僕もうすうす気がついてたんだけど、でもどうすればいいのかわかんなかったから…
<おーい苗木ィ!ハッハッハッ…
大和田「なぁ、どうだったんだよ?!」
不二咲「江ノ島さんなんて?」
桑田「うらやましいな!このやろ!」バシバシ
苗木「え、なんの話?」
桑田「はーぁ?とぼけんなよ。江ノ島ちゃんに告白したんだろ?」
不二咲「『てめぇら試合のあと苗木にアタックさせっから空気読めよな!ファック!』っていわれたから僕ら空気読んで待ってたんだよぉ?」
大和田「どーなんだよ?教えてくれたっていいじゃねぇかよ」
苗木「え、えっと…明日みんなのまえで告白することになった、かも」
「「はあぁーああ!?」」
大和田「いや、どういうことだよ」
不二咲「保留にしたってことぉ?」
苗木「いや、なんだかまだよくわかんなくて…ハッキリしない答えをしちゃったから、それが江ノ島気に入らなかったみたいで」たはは…
桑田「それはお前が悪い!」
苗木「え?」
桑田「江ノ島ちゃんが苗木のことが大好きですアタックしてんのくらい誰が見ても明白だろ!その気持ちにいつまでも答えねぇからんなことになるんだよ!」
大和田「知らねぇだろうけど、オメェがいねぇときいつも『苗木のやついつになったら襲いにきてくれんのよー!!』って愚痴ってんぞアイツ」
不二咲「なんとなく…とか、よく分からないけど…、とかじゃなくてビシッと言って欲しかったんだよ江ノ島さんは!」
苗木「そっか、悪いことしたな…」
桑田「まあもう悔いても仕方ねぇだろ!明日ビシッといえ!…いや今すぐ行って来い!女を待たすなんて最低だぞ!」
不二咲「好きなら好き!なんとも思ってないならハッキリ言ってあげなきゃ!」
大和田「江ノ島呼んでくっから、そこで待っとけ!んで、ちゃんと言葉考えとけ!いいな?!」タッタッ
苗木「う、うん…」
………
……
大和田「連れてきたぞー!」
戦刃「ほら、苗木くんが呼んでるよ!」グイグイ
江ノ島「………なんの用?」
苗木「えっと、その…」
なんとなく江ノ島さんの目元が赤くなってる気がした
苗木「えっと…ゴメン」
江ノ島「…なんで謝るの」
苗木「その…いままでずっと分かってたのにハッキリしない態度とってたから…」
苗木「さっきのも…なんか煮え切らない感じのこと言っちゃって」
江ノ島「ほんとそれ…」
苗木「その…」
江ノ島「…明日でいいっつたのに、今日わざわざ呼びつけてまで言いたいことってなによ」
苗木「僕は…」
苗木「僕は、その…江ノ島といるとほんとに楽しくて」
苗木「いつも場を明るくしてくれて、盛り上げてくれて…いつも僕に構ってくれて」
江ノ島「……」
苗木「江ノ島さんがいなくなったらきっとさみしいと思うし、これからもずっと一緒にいたいって思うし、…」
苗木「だから…、きっと僕は江ノ島さんのことがす…、江ノ島「あーやめやめ!この話おわり!」
苗木「えっ」
江ノ島「なんつーかもうサイコーにむずかゆいっつーの!もうむずかゆくてむずかゆくて全身かきむしりたいくらい!!」ガリガリ
苗木「…でも、」
江ノ島「ずっと一緒にいたいっていうのはホント?」
苗木「ホントだよ!」
江ノ島「じゃーそれ聞けただけで十分!」ニカッ!
江ノ島「いやー正直嫌われてんのかと思ってたんだよねーあんまりにもあんまりだからさぁ。苗木ってそーいうとこ気ィ使いそうなタイプじゃん?」
江ノ島「さっきのもなんとなく流されて言ってるんだったら、明日ハッキリさせればいっかって思ってたんだけど」
江ノ島「でも、もういいや。ここまでしてくれるってことは嫌われてはないってことなんだよね」
苗木「嫌ってなんかないよ、むしろ大好きだよ!」
江ノ島「じゃあさ、そこまでいうんだったら絶対ゼッタイぜーったい、ずっと一緒にいてよね」
江ノ島「それで証明して」
江ノ島「私が苗木のそばに居るってこと。苗木の瞳の中に私がいるっこと。私が苗木の中に存在してるってこと。」
江ノ島「……なんてね☆」
江ノ島「ありがと。うれしかった。だからもうこの話はおしまい、おしまい!」パンパン
江ノ島「周りのおせっかいなみんなもありがとねーじゃあねー」ふりふり
タッタッ…
不二咲「いっちゃった…」
桑田「…まあ、誤解解けただけでもいーんじゃねぇの?」
苗木「そうだね、僕も次からちゃんと態度で示すようにするよ」たはは…
大和田「んだな、それが一番だ」
不二咲「えへへ、応援してるよぉ!」
戦刃「うぅ、おねぇちゃんは嬉しいです…」ぐすぐす
………
……
…
僕はなんだかもう一度気持ちを整理させたくなって…というか一人でいろいろ考えたくなって、みんなと分かれて運動場の隅っこを一人でとぼとぼと歩いていた
苗木「好意って難しいな…」
<苗木くーん
その声の主は舞園さんだった
舞園「えへ、こんなところを一人で歩いてなにしてるんですか?」
苗木「うんと…、考え事?」
舞園「ふーん…」
舞園「……ご一緒してもいいですか?」
苗木「構わないけど」
舞園「えへ、よかった」
僕は舞園さんと特になにか会話するわけでもなくとぼとぼと歩いた。…どのくらい経っただろう。彼女はふいに口を開いた
舞園「相談なら…のりますよ?」
えっ、と僕は振り返った
舞園「なんだか元気なさそうだから…、」
舞園さんは心配そうな面持ちでこちらを見つめてきた
苗木「その、なんっていうか…」
舞園「江ノ島さんのことですよね?」
苗木「…えっと」
舞園「見てました。さっきのやりとり…細かい会話までは聞いてませんけど」
舞園「苗木くんも不器用ですね」ふふ
苗木「見られてたのか、はは、はずかしな…」
舞園「相手の好意と自分の好意がよく分からない…って感じですか?」
苗木「そんなところかな」
苗木「なんというか臆病になってるのかも…」
苗木「だって僕、経験がないからさ。相手の好意をどこまで本気に取ればいいのか、自分の好意をどこまでいえば伝わるのかっていう駆け引きがさ…」
舞園「自分の好意を相手に知ってもらうには、ハッキリ伝えればいいんです」
舞園「…っていうのはもう散々言われたと思いますけど。相手の好意を測るってのはなかなか難しいですよね…」
舞園「特に苗木くんのようなハッキリしないタイプだと好意を寄せている女の子は『なにを考えてるんだろう。伝わってるのかな?流されてるのかな?』って不安になってしまうんですよね」
苗木「はは、全くその通りだね」
舞園「ふふ…私もそうだったから…」
苗木「それって…」
舞園「私も苗木くんのことが好きです」
苗木「えっ、…と」
舞園「いままでハッキリ言えなくてごめんなさい…でもこんな無愛想でなんの可愛げのない私にあんなに構ってくれて、練習に付き合ってくれて、優しくしてくれて…」
舞園「私、本気に本当に…嬉しかったんです…」
舞園「いつからか苗木くんのこと目で追うようになって、…でもなかなかちゃんと言葉にできなくて」
舞園「えへ、でも江ノ島さんに先こされちゃった…」
そういってほほえむ舞園さんの目には涙が浮かんでいた…
舞園「…でも、お似合いだと思います。とっても明るくて華やかな江ノ島さんと苗木くん。とっても…」
苗木「舞園さん…」
舞園「いいんです!伝えられただけで…えへ…それでもう私は十分」
舞園「あのですね、朝食のときにいったこと…覚えてます?」
苗木「えっと、確か話があるって」
舞園「えへ…苗木くんには一番に伝えておきたいなっておもって」
舞園「実は書類審査通ったんです…」
苗木「え、ホントに!?」
舞園「えへ…まだ始まったばかりですけど、アイドルになるって夢、踏み出すことができました」
舞園「これも苗木くんのおかげ…」
苗木「いや、でも舞園さんの努力の成果だよ!」
舞園「えへ、でもアイドルは恋愛禁止なんです。だから…、この気持ちも吐き出してしまいたかったんです…」
舞園「吹っ切れました。…振られたのになんだかとっても清々しいです」
苗木「舞園さん…」
舞園「……応援してくださいね!私、苗木くんが今日振ったことを死ぬほど後悔するくらい人気者のアイドルになってやりますから!」
舞園「だから苗木くんも、私に未練を残させないくらい江ノ島さんのことちゃんと愛してるあげてくださいね?」
舞園「じゃないと、奪っちゃいますから…なんてね」えへ
苗木「わかった。ありがとう!舞園さんのこともずっとずっと応援してるから!」
舞園「ありがとうございます」えへへ
舞園「えへ、今日はなんだかとってもいい歌が歌えそうです!」のびー
舞園「じゃあ、苗木くん。またあとでね」ふりふり
タッタッ…
彼女のうしろ姿を見送りながら僕はまた考えていた。
好意ってなんなのだろう。
分かっているようで分かってなくて
伝えてるつもりで伝わってなくて
理解しているつもりで理解できていなくて
それは恋愛においての好意だけじゃなくて、友人関係における好意も…
僕はいままでちゃんと伝えてきただろうか
ここの人たちは、みんな何かしら欠点を持っていて、でもそれを克服するためにみんな人一倍頑張っていて
いままで出会ってきたどんな人よりも力強くて…
元気をもらったし、いろいろ学ぶことも多かった
僕はその感謝をちゃんとみんなに伝えただろうか
伝えたつもりになってない?
言わなきゃ
伝えなきゃ
ハッキリと
『いままでありがとう』って言おう
『これからもよろしくね』って言わなきゃ
だから
僕は走った
運動場の真ん中へ、全速力で
そして、振り返る
運動場にいるみんながなんだなんだとこっちに注目しはじめる
視線が集まる
苗木「みんな集まって!!」
大和田「どうしたよ?」
不二咲「なになに?なんかあったのぉ?」
桑田「今度はなにおっぱじめる気だ…?」
僕の声にみんなが集まってくる
腐川「な、なんなのよ…」
葉隠「余興か?」
十神「くだらんことだったら怒るぞ…」
セレス「といいつつちゃっかり集まるんですわね」
みんなが
山田「苗木誠殿が人を集めていると聞いて」キター
朝日奈「なになに?なんかするの?」
大神「何もしないのに集まれとはなかないであろう…」
石丸「フッハッハッハッ!なんだなんだ!」
僕の声に
霧切「…なにかしら」
戦刃「ほら苗木くんが呼んでるって」ぐいぐい
江ノ島「だーるーいー」ずるずる
舞園「ふふ、ちゃんと歩かないと服よごれちゃいますよ?」
集まってくれた
僕は大きく息を吸い込む
苗木「あのね、僕。みんなとどうしてもやりたいことがあるんだ」
朝日奈「え、なになに?ドーナッツ?」
苗木「あはは、近いかな」
朝日奈「え、冗談だったんだけどな」
大和田「みんなでドーナッツつくりてぇーってか?」
桑田「はぁ?俺はやらねぇぞ!アホ!」
苗木「違う違う。そうじゃなくて」
苗木「円陣つくりたいな。みんなで」
苗木「ダメ…かな?」
山田「ダメっていうか…なんでまた」
江ノ島「いいじゃん!面白そう!やろやろー!」
朝日奈「まぁ、みんながやるっていうんなら…」
桑田「なんかよくわかんねーけど、しゃーねーな」
十神「面倒臭いが…まあ付き合ってやろう」
霧切「?…お互いに肩を組めばいいの?」
戦刃「こんな感じで、腕回して」
葉隠「なんかしんねぇーけどワクワクすんべ、これ」
腐川「うふふふふ…こんなの始めてよ……」ふふふふ
ガシッガシッ
運動場の中央には総勢16名の大きな輪ができた
大和田「…んで、これでどうすんだ苗木」
苗木「実は僕ずっと言いたかったことがあるんだ」
不二咲「言いたかったことぉ?」
苗木「そう。なかなかみんなにちゃんと伝える機会がなくて…」
石丸「だからこうしてみんなを集めて心の内をぶちまけようってわけか!!」
桑田「なんだよ水くせぇ野郎だな。言いてぇことがあんならさっさと言っちまえよ」
苗木「僕ね、みんなにとっても感謝してるんだ…」
苗木「超高校級の欠点をもつ人たちが集まるこの学園で、僕は平均値の学生として入学してきたわけだけど」
苗木「みんな分け隔てなく接してくれて、とっても仲良くしてくれて…、」
苗木「みんな本当に強くて、学ぶことも多くて、僕は本当にこの学園にこれてよかったって…、」
江ノ島「………」
苗木「だから…、」
桑田「ありがとう。…ってか?」
苗木「…え?」
桑田「…んなもん、こっちがいうセリフだっての…」
朝日奈「そうだよ、みんなみんな苗木に感謝してるんだよ?」
大神「我も、苗木の言葉にはいつも助けられてきたぞ」フッ…
十神「今さら言うまでもない…」
セレス「…まあ感謝してるのは事実ですわね」
不二咲「えへへ、苗木くんってばもう…」ぐすっ
大和田「感謝してもしたりねぇーんだよ、こっちはよぉ…」
山田「苗木誠殿が感謝している以上に僕達は苗木誠殿に感謝しておりますぞ!!」
葉隠「そうだべそうだべ!!」
腐川「あんたが気づかせてくれたんだからね…いろいろと…せ、責任とりなさいよぉ!?」
舞園「もう、泣かせないでください……」ぐすっ
霧切「…ありがとう。苗木くん。…私もとても感謝してる……」
石丸「本当に君ってやつばぁ…!!!」
戦刃「やだなぁ、もう苗木くんてば……ねぇ盾子ちゃん」
江ノ島「………」
江ノ島「私、苗木のそーゆうところキライ」ぷいっ
江ノ島「あーもうマジで意味わかんない!!なによこの青春ドラマ!!」バッ!
江ノ島「私だってねぇ!苗木には誰よりも誰よりも感謝してんだから!!」
江ノ島「『僕もみんなに感謝を伝えなきゃ!』とか、そんな短絡的思考でこんなことやってんだろっけどさ、あんたにこんなことされたらマジで私らやってらんないっての!ちったァそこらへん自覚しろっての!!」
江ノ島「このお人好し!鈍感!平凡人間!!」
江ノ島「次こんなことしたらタダじゃおかねぇかんな!!!」
江ノ島「ハァ…ハァ…」
苗木「ご、ごめん…」
江ノ島「……………」
江ノ島「………だからもう十分だっての」
江ノ島「よーし決めた!おいお前ら!私様たちがどれくらい苗木に感謝してるかってーのをよぉ、今日はとことん分からせてやろうぜ!!?」
苗木「え、それはどういう…」
江ノ島「おい野郎ども!かかれっ!」
「「うおおおおおっしゃあああああ!!」」
江ノ島さんの一声でみんなが僕の周りに群がってくる
苗木「え、なになに、ちょっと!」
「覚悟するべ!!ごちょこちょー」
苗木「やめ、くすぐったい!ちょっ」
「これでもか!これでもか!」
苗木「やめてーやめて、ほんと、ほんと、タンマタンマ!!」
「タンマはなしですぞーほら今度はこっち」
苗木「ギブギブ!!」
ギャハハハハハ!!!
………
……
…
苗木「ヒィー…」ハァハァ
江ノ島「参ったァ?」
苗木「参った参った。降参するから」
江ノ島「それで、よし」ニカッ
山田「それではこれで感謝はお互い様ということにいたしましょう!」
桑田「ったく、変な真似は今日で最後だかんな」
戦刃「みんなで遊ぶ誘いだったらいつでもオッケーだけどね!」
十神「フン、苗木ももうさすがにこりただろう」
腐川「ふふふ。クセにならないといいけど…」
葉隠「そんな変態な苗木っちは誰も見たくねーって」カッハッハッ
舞園「じゃあそろそろ時間ですし戻りましょっか」
霧切「そうね…ふふ…」
セレス「はぁ、なんだか最後にどっと疲れましたわ」
朝日奈「あーあ、でも楽しかった!」
大神「なんだかまだ遊び足りないくらいだな…」
大和田「遊び足りねぇっつーくらいがちょうどいいんだよ。また遊ぶ楽しみができんだろ?」
不二咲「そうだね!だから残りの学園生活も悔いのないようみんなでいっぱいいっぱい遊ぼうねぇ!!」
石丸「そうと決まったらみんな前進だ!誰一人立ち止まってはならないぞ!みんなで足並み揃えて確実に!」ビシィッ!
「「だからこれからもみんなずっと一緒にいようね!!」」
苗木「約束だよ!」
先生「……青春だなぁ」ずぴー
完
設定も、有りだと思う。次回も、期待してるよ!作者さん!