御坂「うん。丁度チケット貰ったから一緒にどうかなーって」アハハ
上条「温泉かー」
御坂「うん。…ダメ、かな?」
上条「いえいえ、他ならぬ美琴サマのお達し、上条さんが断るはずがありませんのことよ?」
御坂「!?それじゃあ!」
上条「是非、ご一緒させて頂きますよ」
御坂「うん!」
上条(こんなに、目をキラキラさせちまいやがって、可愛いなぁ)
上条「それじゃ、インデックスを小萌先生に預けて、旅行の準備でもするとするか」
「……」キラーン!
―旅行当日
上条「おう、待ったか?」
御坂「んー、私も今来たところ」
御坂(なんてね。楽しみで二時間前から待ってたつーの///)
上条「それじゃ、電車の時間もあるし、早速改札に行くとしますか」
御坂「おっけー」
―電車内
ぷあーん
上条「そういや、白井とかはどうしたんだ?」
御坂「いや、実は旅行だってことは誰にも言ってなにのよ」アハハ
上条「へ?そうなの」
御坂「実は、ちょっと寄りたいとこがあるんだけど、いいかな?」
上条「いいけど、何処に寄るの?」
御坂「ちょっとした大学に私の論文、届けに行くのよ。今回の旅行はそのついでってことにしてんのよ」
上条「と言うことは、」
御坂「?」
上条「温泉のチケットが当たったって言うのは―」
御坂「…へへっ、嘘でしたー」
上条「まったく」クスッ
御坂「本当は、向こうで論文届けたついでに講演することになってんのよ」
上条「へーっ、すごいな。大学で講演なんて」
御坂「へへっー、凄いでしょ?ほめてほめて」
上条「おーっ、凄いぞ御坂」アタマナデナデ
御坂「へへーっ」ニッコー
御坂「それで、このチケットはその講演のお礼って言うわけ」
上条「ほーっ、凄いな御坂は」
御坂「ほめてほめて」
上条「よしよし」ナデナデ
御坂「えへへ」
御坂「それで、このチケットを貰って、二枚あるんだし当麻を誘いたいと思ってね」
上条「それはそれは、光栄ですよ」
御坂「うむ、苦しゅうない」
上条「へへーっ」
御坂「最近二人でゆっくり会えていなかったじゃない?」
上条「この間、デートしたじゃないか?」
御坂「あの程度のデートじゃ、私の当麻メーターは全然足りませーん」
上条「全然?」
御坂「そう、全然」
御坂「それで、たまには二人っきりでゆっくりしたいと思ったってわけよ」
上条「なるほどなるほど」
御坂「感謝なさい」フンス
上条「ははーっ」
御坂「でも、たまには当麻もゆっくりしたいんじゃない?」
上条「そうだなー、いつもワガママな妹君の世話におわれる毎日ですからねー」
御坂「そうそう」
上条「そういう御坂はどうなんだ?」
御坂「わたしはねー」
ぴんぽんぱんぽーん
「次、京都、次、京都に止まります」
御坂「おっ、次の駅だ」
上条「おっ。そうか」
御坂「忘れ物無い様にしてね?」
上条「あいよ」
ぷあああーん…
――――――
上条「おーう、御坂。お疲れー」
御坂「待ったー」
上条「いえいえ」
上条「でも、凄いのな、御坂は」
御坂「?何がー?」
上条「いや、あんな大勢の前であんなに堂々としゃべるんだからなー」
御坂「そうかな?」
上条「そうだよ」
上条「あーいうの見ると、上条さんは自信なくしちゃいますよ…」
御坂「当麻…」
上条「たまに思うんだけどさ、俺みたいなしがないレベル0が御坂みたいな娘と付き合っていて、お前の邪魔にならないかと心配に―」
御坂「上条当麻!!」
上条「はっ、はい!」ビクッ
御坂「前にも言ったのよね、そういう風に自分を卑下しないでって」
上条「でもよ…」
御坂「当麻」ギュッ
御坂「この能力者の基準なんてものは所詮学園都市が勝手に作った、自分たちに都合のいい判断基準だって言ったわよね?」
御坂「だから、そんな基準なんて気にする必要なんてない」
上条「…御坂」
御坂「それに、当麻の力は世界だって変えてしまう凄い力よ?そんな力を分からない奴らになんて、わたしは評価されたくない」
上条「…」
御坂「だから、そういう言い方しないで。そういう風に当麻が元気ないと私まで力が無くなっちゃうから…」
上条「…ゴメン」
御坂「分かれば、よし!」
上条「御坂…」ギュッ!
御坂「こっ、こら!ばかとーま!!」
上条「ちょっとだけ、抱きしめさせてもらってもいいか?」
御坂「全く」フゥ
御坂「大きな赤ちゃんでちゅねー」イイコイイコ
上条「うるせえ」キュッ
上条「男は惚れた女には、つい甘えたくなる生き物なの」
―――
御坂「ついたー!」
上条「やっと着いたな、温泉に」
御坂「おんせーん、おんせーん」
上条「高いな、テンションが」
御坂「へへっ、つい嬉しくなっちまったのさ」
上条「でも、立派な旅館だよな」
御坂「ここは、料理も有名らしいし、大浴場も広いらしいよ?」
上条「へーっ、そうなんだ」
御坂「ちなみに、混浴はありませーん」
上条「えー…」ガッカリ
御坂「そんなにがっかりして、何期待してたのかなー?」
上条「別にィー…」
御坂「ほれほれ、おねーさんに言うとうみい」ホレホレ
上条「やめろ、御坂。大体お前の方が年下だろうが」
御坂「ばれたか」
上条「ばれてるよ」
御坂「しっかーし、そんなむっつり少年に朗報がある!」
上条「なんで年上目線!?」
御坂「まあまあ、ノリよ、ノリ。こーいうところでは、ノリの良さが重要さっ」
上条「もはや、鶴屋さんに近いノリだな、おい」
御坂「そうかな?」
上条「そうだよ」
御坂「この温泉には何と!」
上条「何と…!」ゴクリッ・・・
御坂「家族風呂がある!!」
上条「!?」
上条「なっ、なんだってー!!」
御坂「ふっふっふっ!どうやら息を吹き返したようだね、少年!」
上条「おおっ、てなんで年上目線!?」
御坂「気にしたら負けさっ!!」
上条「ほんとーに、鶴屋さんだな、おい」
御坂「ふっふーん」
上条「威張るな!!」
御坂「さて、最近、急発達してきた私のボディーは後でたっぷりお披露目してあげるとして」
上条「何処まで行くんだろうね、この娘のキャラ崩壊は!?」
御坂「まずは、チェックインよ!」
上条「聞けよ!!」
「……」キラーン
―――温泉
上条「ふーっ」ザバーッ
上条「にしても、御坂のやつ、テンション上がりすぎだろ…」
上条「まぁ、そこが可愛いところでもあるんだが…」
上条「…に、しても」シャンプーダシダシ
上条「飯食ったら、御坂と一緒に家族風呂か…」
上条「やべ、想像したら立ってきた…」ムクムク
上条「収まれ、マイサン!まだ、戦いのときには早いっ!」
上条「ぐああっ!」
上条「シャンプーが目に入ったァァァ!!」
ざばーんっ!
「大丈夫か、上やん?」
上条「ああ、助かったぜ土みか、ど?」
土御門「よう、上やん」ニヤニヤ
上条「土御門ーォッ!!」
土御門「なーに、びっくりしてるのかにゃー?」
上条「びっくりしない方がおかしいだろうが!?つか、なんでいるのォォォ!?」
「なーに騒いでいやがる、三下ァ」
上条「一方通行までいたァァァァ!!」
海原「ついでに、僕も居ますよー」
上条「海原まで!?ど、どうなってんだ一体!?」
土御門「さあにゃー?」
土御門「まあ、実際不可抗力で行き先がかぶっただけなんだぜい」
上条「本当か?本当だろうな!?」
土御門「本当なんだぜい」
土御門「口が裂けても、俺たちロリショタ友の会の行き先を決めるときに第三位の行き先を調査してあわせたなんて言うはずないぜい」
上条「思いっきりしゃべってるだろうがァァァァ!!」
海原「おやおや」
上条「つか、お前らロリショタ友の会って何なの、どーいう組織なんだ!?」
土御門「それは―」
海原「僕から説明します」フッ
上条「海原!?」
海原「我々ロリショタ友の会は、ロリショタの為ならば命を懸ける、そんな狂った生き様を共有するイカした仲間たちなのです!!」ザッパーン!
上条「なんだよ、バックの津波の演出は!?」
一方「俺のサービスだァ」ニッ
上条「お前の仕業かい!!」
海原「フッ」
上条「フッ、じゃねーよ。フルチンで格好つけるな気持ち悪い」
海原「おや、残念」
上条「お前の頭が残念だよ」
上条「つか、待てよ?お前ら三人の中にショタコンっているの?」
一方「いンや」
土御門「流石にまだ、ショタには手を出していないんだぜい」
上条「まだって、どういう事!?これから手を出す予定でもあんの?!」
一方「展開次第では、あるかもなァ」チャポン
海原「やれやれ」イイユダナァ
上条「って言う事は、お前ら、まさか!?」
土御門「そう、女連れだぜい」
海原「もっとも、ショタコンですけどね」ハハハッ
上条「笑うとこなのか、そうなのか!?」
一方「…もう少しテンション下げろ。三下ァ」
土御門「まあ、とって食われるわけじゃないんだにゃー。ここは、ゆっくりと温泉を楽しむんだにゃー」
上条「くそっ」
上条(無事でいてくれよ、御坂…)
浜面「いい湯だなぁ…」
―女湯
御坂「うわぁーっ、結構おっきなお風呂ねー」
「おっきくて気持ちよさそうだぞー」
御坂「これならあいつも喜んでって、…」
「よっ、みさか。奇遇だぞー」
御坂「…なんであんたがいるんだ土御門ォー!!」
舞夏「なんでだろー。考えてみろー」
御坂「分かんないわよ!?」
舞夏「そうかー、分かんないかー。もうちょっと、考えてみろー」
御坂「ぐぬぬ」
舞夏「はーい、タイムアップ。実は兄貴たちのグループと一緒に来たんだぞー」
御坂「アンタのお兄さんのグループと?」
舞夏「そうなんだぞー」
「はーい、わたしもいるよって、ミサカはミサカはお姉様に飛びつきダイブ!!」
御坂「へっ?打ち止め!?」
「なーに、ぼさっとしてるのよ。さっさと入りなさい」
打ち止め「はーい、ってミサカはミサカは子供らしく元気に返事してみたり!」
御坂「…なんでアンタまでいるのよ、結標」
結標「まあ、所属サークルのイベントに強制参加させられたのよ」
御坂「…なんのサークルに入ってるのか、全然検討もつかない面子ね…」
結標「私としちゃあ大して参加したくもなかったんだけど、こういう付き合いって大切だしね」
舞夏「もっともなんだぞー」
結標「ほら、あんたも恥ずかしがってないで早く入りなさい」
「……お邪魔します」
御坂「彼女は?」
舞夏「ショチトルって言うんだぞー」
ショチトル「…どうも」ペコッ
打ち止め「この人はね、海原って言う人の恋人さんなんだよって、ミサカはミサカはさっき知ったばかりの秘密を暴―」ムッー、ムッー!
ショチトル「こっ、こらっ!いきなりない言い出すんだ!?」アタフタ
御坂「そうやって慌てるところが怪しいわねー」ニヤニヤ
ショチトル「なっ!?」カァァァァァ!
舞夏「おーおーっ、紅くなってる」ニマニマ
御坂「へーっ」ニマニマ
ショチトル「///」カァァ
御坂「ま、好きな人がいるってのは良いことなんだから」
ショチトル「そ、そうか?」
御坂「そうよ。だから恥ずかしがらないでいなさい」
ショチトル「そっ、そうか…」
舞夏「そうだぞそうだぞ。わたしも兄貴のことが大好きで、爛れた関係を―」
御坂「それは隠せ」
「すいません。中に入りたいんですけどー」
御坂「すっ、すいませ―」
「あっ」
御坂「あっ」
「―テメェは、第三位!?」
御坂「―あのときのおばさん!?」
麦野「おばさんちゃうわ!!」
結標「まさか、麦野沈利まで一緒の宿だとは…」
麦野「…何でテメェがここに」チッ
御坂「…それはこっちのセリフよ」
麦野「なんなら、ここでケリをつけてやっても―」
結標「やめときなさい」
麦野「ああっ!?」
結標「ここまで来て暴れるなんて、面倒でしょ?」
麦野「…ちっ」
舞夏「そうそう」
打ち止め「今日はみんなで楽しく温泉に漬かってみたり、ってミサカはミサカは提案してみたり!」
麦野「…まあ、ガキに免じて許してやるか」
舞夏「そーそー、平和が一番だぞー」ウンウン
御坂「ところで、なんであんたらは温泉に来たの?」
結標「実はさ、海原の提案で、ショチトルの静養のために温泉にしたのよねー」
御坂「へーっ。随分愛されてるじゃない」ニマニマ
ショチトル「あ、う。そ、そうかな?」
御坂「そうよ、そう」ニヤニヤ
結標「妬けちゃうわー」
ショチトル「あ、う」カァァ
麦野「そういうアンタはなんで温泉に来たの?」
御坂「へっ?別に大したようじゃ―」
舞夏「男だなー」
結標「男ね」
御坂「…男です」
ショチトル「そうなのかー…」
御坂「ううっ」カァァ
御坂「そ、そういうアンタはどうなのよ!?」
麦野「わたし?私は男と―」
結標「その男ってのが」ププッ
結標「別の女の男なのよねー」
麦野「!?何処でどれを!?」
結標「こういう仕事してたら、色んな噂が耳に入ってくるのよねー」フフーン
御坂「…寝取りね」
舞夏「…寝取りだー」
ショチトル「…寝取りってなんだ?」
打ち止め「あのね、寝取りっていうのは恋人のいる人から無理やりその人をとっちゃうことなんだよって、ミサカはミサカはおねーさんに説明してみたりっ」
ショチトル「そ、そうなんだ」
麦野「寝取りじゃないもん!!まだ、私にもチャンスはあるもんっ!!」グスッ
御坂「あー、もう。泣かなくても…」
麦野「泣いてないわ、このひんにゅ…」
バイン
御坂「貧乳がなんだって?」プルンッ
舞夏「何時の間にー」
御坂「ま、努力しましたから」エッヘン
ショチトル「う、うらやましい…」
麦野「ハッ、どうせ男に揉ませたとかなんだろうが!」
御坂「あら、よくお分かりね?でも、私はちゃんとした彼氏に揉んでもらったわけだしー?」
麦野「ううっ」グスッ
結標「あらあら、自分で墓穴掘っちゃったわねー」
麦野「うっさい!」
打ち止め「ねーねー」
ショチトル「ん?どうした」
打ち止め「一方通行に毎晩揉んでもらってるのに大きくならないのはなんでかなって、ミサカはミサかはショックを受けてみたり」
「「「「ブッ!!!!」」」」
御坂「あいつは人の妹になにしてやがんだぁぁぁ!!」
舞夏「私も毎日兄貴に揉んでもらってるけど、なかなか大きくならないぞー」
麦野「グループのメンバーってこんなやつらなわけ!?」
結標「ま、当然のことといっちゃあ、当然のことよね」
麦野「受け入れるんかい!?」ガビーン!
ショチトル「私も揉んでもらえるのかな…?」ムニムニ
結標「ところで」
麦野「?」
結標「あんたら二人できてるわけ?」
麦野「…他の連中には言わないで」
結標「一個貸しね」
麦野「とほほ」
御坂「ねー、打ち止め」
打ち止め「なーに?」
御坂「あとで、ジュース買ってあげようか?」
打ち止め「わーい」
御坂「その代わり、今日のことは誰にも言っちゃダメよー?」
打ち止め「はーいっ、ってミサカはミサカは元気よく返事してみたり!」
打ち止め「あっ、あとゲームコーナーで遊んでみたいなーって、ミサカはミサカはおねだりしてみたり!」
御坂「はいはい」
打ち止め「わーい」
舞夏「あと、ショチトルも遊びたいって言ってるから、私も付き合うぞー」
ショチトル「わ、わたしはなにも…」
御坂「分かった分かった。全員面倒見てあげるわよ」
「「「「「わーい!!!」」」」」
御坂「あんたらは別!!」
結標「あらら」
麦野「ばれたか」
――ゲームコーナー
打ち止め「わーい、お姉さま、これしようって、ミサカはミサカは誘ってみたり!」
御坂「はいはい」
舞夏「おっ、エアホッケーか。やろーやろー」
麦野「うし、かかってきやがれ第三位。ギタギタにしてやんよ!」
御坂「ダブルスね。まあいいわ」チャリーンチャリーン
結標「結局麦野の分まで払ってるじゃない」
ショチトル「ま、そこがいいとこなんだろ?」
結標「やれやれ」
御坂「よっ」カコーン
麦野「うらああああっ」バキーン!
打ち止め「うひゃああああ!!」ガキッ、カラーン
麦野「よっしゃああああああ!!」グッ
御坂「ちょっ、子供もいるんだから少しは手加減しなさいよっ!」
麦野「そんなの知りませーん。勝負の世界のは厳しいんですー」
舞夏「どっちが子供か分からないんだぞー」
結標「同感ね」
ショチトル「うんうん」
……
結標「―二対一で、麦野・土御門ペアの勝利ね」
麦野「よっしゃああ!!」
舞夏「勝ったんだぞー」
御坂「残念。負けちゃった、ってあんたムキになりすぎなのよ」ハァ
麦野「そんなの知りませーん。」ピューピュー
結標「子供ね」
ショチトル「ああ、子供だ」
打ち止め「次は負けないよって、ミサカはミサカは早速次のゲームに向かってみたり」
御坂「走っちゃダメよー」
打ち止め「はーいって、ミサカはミサカはおねーさんを誘ってみたり!」グイグイ
ショチトル「あ、ああ。分かった」
打ち止め「わーい」パタパタ
ショチトル「こら、引っ張るなって」
御坂「全く、子供は元気ねー」ヨッコイショ
麦野「ガキはあれくらいで十分なんだよ」
御坂「そーかもね」ヤレヤレ
麦野「―っと、結標のやつはどうした?」キョロキョロ
御坂「あれっ、さっきまでそこにー」
結標「ねーねー、ボク。おねーさんと一緒に似遊ばない?怖いことしないからさぁ」ハアハア
御坂「子供をナンパするなーっ」ベシッ!
結標「あいた」
御坂「全く、油断もすきもありゃしないわねー」
麦野「全くね」
結標「ショタの本能にはあがらえないのよ?」
御坂「威張るな、少しは自重しろ」
麦野「やれやれ」
結標「あっ、そこのボクー」
御坂「だから、自重しろってのっ」
麦野「それにしても、野郎ども遅いわねー」
御坂「そうね、ちょっと遅いわね」
結標「ちょっと、連絡してみる?」
御坂「そうね」
「おーい」
御坂「おーい、じゃないわよ、全く」
上条「すまんすまん。三人を介抱してたら遅くなっちまって」
御坂「介抱?」
上条「そ」ヨット
一方「……」チーン
海原「……」チーン
結標「…なにやってんだか」
土御門「いやー、すまんすまん。我慢大会をサウナでやってたらついつい盛り上がりすぎちまったんだぜい」
結標「本当にアンタがついていながら」
土御門「すまないにゃー」ハハッ
御坂「やれやれ」
麦野「んで、誰が勝ったの」
浜面「さあな、俺と上条は途中であがったし」
土御門「しょーじき、みんな意識が朦朧としてたから、誰が一番耐えられたか分からなかったんだぜい」ハハッ
御坂「そんなところで命をかけるなっ」
舞夏「でも、そういうところが兄貴っぽいんだぞー」
土御門「舞夏…」
結標「無駄なラブシーンね」
土御門「ほっとけ」
―旅館の中の料理屋
その一
土御門「えー、それでは我々RSYのますますの発展を願いまして、かんぱーい!」
「「「「かんぱーい!」」」」
土御門「さあ、今日は無礼講でドンドン盛り上がるんだぜい」
一方「オイ、ビールが足んねーぞ」グビグビ
土御門「いきなり、ラッパ飲みから入んなくても」
一方「ぐびぐび」
舞夏「ささ、兄貴にお酌してやるぞー」
土御門「おっ、さんきゅー」トクトク
土御門「ぷっはー、舞夏の酌で飲むビールは格別だにゃー」
舞夏「そうか、おいしいかー」
打ち止め「ねーねー、ミサカもミサカもあなたにお酌したい!」
一方「…ほらよ」スッ
打ち止め「わーい」トクトク
打ち止め「さあさあ、飲んで飲んでって、ミサカはミサカはあなたにお願いしてみる!」
一方「オらよ」グイーッ
舞夏「おお」
海原「見事な飲みっぷりですね」パチパチ
土御門「流石は学園都市第一位だにゃー」
一方「ぐびぐび」
ショチトル「…」
海原「?どうしました、ショチトル」
ショチトル「…私もお酌をしてやる」
海原「ほう、これはこれは」
ショチトル「ほら、コップ渡せ」
海原「では、お願いしますよ」
ショチトル「…ふん」トクトク
あまり、設定とかに気にせずに読んでいただければと思います…。
海原「ぷはーっ、おいしかった」
ショチトル「そ、そうか」
海原「では」
ショチトル「?」
海原「あなたにも、ついであげますよ」
ショチトル「んな!?」
海原「ささっ」トクトク
海原「遠慮せずに」
ショチトル「う、うん」
ショチトル「…」グイーッ
ショチトル「ぷはーっ」
結標「おーっ、良い飲みっぷり」パチパチ
土御門「そんじゃ、土御門さんもついでやるぜい」
結標「そんじゃ、私もー」
海原「こらこら、あまり彼女に無理させないでください」
海原「代わりに僕がお受けしますよ」
土御門「そんじゃー、お前についでやるぜい」トクトク
一方「潰れるまで飲ましてやるからよォ。覚悟しやがれっ」ヒック
海原「お手柔らかにお願いしますよ」
―個室その二
麦野「かんぱーい」
浜面「かんぱーい」
麦野「ぷはーっ、生き返るわねー」
浜面「おっさんくさいセリフ言うなよ」
麦野「そんなの気にしませーん」グビグビ
浜面「やれやれ」グビグビ
麦野「でも、アンタも結構いい飲みっぷりね」
浜面「そうか?」
麦野「そうよ」グビグビ
浜面「お前には負けるけどな」
麦野「ほらほら飲んで。今日はあんたの慰労なんだし」トクトク
浜面「おっ、さんきゅ」
浜面「でも、何か悪いな」
麦野「何が?」
浜面「いや、こんな立派なとこにつれてきてもらってさ」
麦野「そう?」
麦野「ま、あんたにはなかなか縁のないとこだろうけどね」
麦野「…やっぱり、私より滝壺ときたかった?」
浜面「い、いや。そんなことは―」
麦野「顔に書いてある」ムーッ
浜面「い、いや。今日は麦野の普段とは違うところ、そう、何つーかその、女の子っぽいところも色々見られたし」
麦野「二人で来て良かった?」
浜面「ああ」
麦野「そう」フフッ
麦野「じゃあさ、浜面。隣に来て?」
浜面「ああ」ヨット
麦野「へへっ」ニマー
麦野「それじゃあさ、今日のお礼に浜面。あんたが私にご飯を食べさせて?」
浜面「ええっ?!」
麦野「ほら」アーン
浜面「マジですか?!」
麦野「ほらほら、早く」アーン
浜面「いや、でもね!?」
麦野「…はーまづらぁ」
浜面「は、はい!」
麦野「腕がいーたーいなー」
麦野「どっかの誰かさんにやられたうーでーがー」
浜面「分かった、分かりましたよ。食べさせりゃーいいんでしょ!?」
麦野「そのとーり、分かったらさっさと食べさせなさーい」
浜面「ヘイヘイ」
浜面「ほら、あーん」
麦野「あーん」パクッ
麦野「えへへ」
浜面「う、上手いか?」
麦野「うん。おいしい」モグモグ
浜面「そ、そうか」
麦野「ほら、浜面も」アーン
浜面「あ、あーん」パクッ
麦野「おいしい?」
浜面「あ、ああ。うまい」
浜面「でも、ちょっと恥ずい…」
麦野「ま、いいじゃない。この先こんなことする機会なんてあるかどうかわかんないし」
浜面「ま、しゃーねーか」アーン
麦野「あーん」パクッ
―個室その三
御坂「かんぱーい!!」
上条「かんぱーい!!」
ぷはーっ
御坂「今日も一日お疲れ様でしたー」
上条「ほんとーに、ご苦労さん。ほら、のめのめ」トクトク
御坂「おっとっと」グビグビ
御坂「ぷはーっ、生き返るわー」
上条「ほら、どんどん飲め」トクトク
御坂「おっとっと」
御坂「そんなに飲ませてどうする気ー?」
上条「どーされたい?」
御坂「どーされちゃおっかなー」グビグビ
御坂「ふふっ」
上条「ははっ」
上条「上条さんといたしましては、このまま御坂をぱくりといただきたいところですが?」
御坂「はいはい、そういうお楽しみは後にとっておきましょー」
御坂「その前に」
上条「目の前の料理を」
上条・御坂「「いただきます!」」
御坂「でもさ、」
上条「ん?」
御坂「あんたとこんな風に一緒にいられるようになるなんて考えても見なかったなぁ」
上条「そうか?」
御坂「そうよ?」
御坂「だから、私、今とっても幸せ」
上条「そ、そうか」
上条「上条さんも、御坂といられて幸せですよ?」
御坂「そう?」
上条「そうだ」
御坂「えへへ」
御坂「あ、それとって」
上条「あいよ」ヒョイ
御坂「さんきゅ」
上条「…なあ、こういうのって何かいいな」
御坂「そう?」
上条「なんか、家族って感じでさ」
御坂「あら、私はアンタにとっては家族みたいなものなの?」
上条「え?いやー…」
御坂「家族って、元からの家族と、そうなっていく家族と二通りあるのよ?」
御坂「私は、どっちかなー?」
上条「なっていく家族に決まってんだろ?」
御坂「即決ね」
上条「即決ですよ」
御坂「えへへ、何か嬉しいな」テレテレ
上条「?」
上条「ごちそうさまでしたー」
御坂「どういたしまして」
上条「さて、このあとどうする?」
御坂「もうちょっと、休んでいきましょう」
上条「そうだな」
御坂「結構あったもんねー」マンプクマンプク
上条「そんじゃ、そのあとは」
御坂「借りてある家族風呂に入りましょー」
上条「よっしゃあぁぁぁぁ!!」グッ
御坂「こらこら、叫ばない。どんだけ楽しみにしてんだか」ヤレヤレ
上条「でも、上条さんにとってはこの旅行、最大のイベントですよ!?」
御坂「はいはい」
御坂「でも」
御坂「そんだけ期待されると、こっちも何か嬉しいような照れるような///」
上条「ゴクッ」
上条「みさかぁぁぁぁ!!」
御坂「こっ、こら!いきなり抱きついてくるな!」ボカッ!
上条「あいた」
―家族風呂
御坂「へーっ、結構広いじゃない」
上条「檜の風呂でいい感じだな」
上条「それじゃ、入るか」ヌギッ
御坂「うん」、
上条「おーい、先はいるぞー」
御坂「分かったー。先はいっといてー」
ガラガラガラー
上条「へえ、木の香りがしていい風呂じゃねえか」
上条「さて、体でも流しますかね」ザバーッ
上条「さてさて、そろそろ御坂のやつが来てもいいころだけど」
御坂「お待たせー」ガラガラ
上条「おっ、やっと来たな。上条さんはすっかり待ちくたびれてしまいましたよ」
御坂「ゴメンゴメン。ちょっと準備に手間取っちゃって」
上条「いやいや、それくらい何でもありませんの事よ?」
上条「…ところで御坂?」
御坂「なに?」
上条「…何で、水着?」
御坂「何でって?」
上条「しかも、ビキニタイプじゃなくて、白のワンピースタイプじゃないですか!?」
御坂「そうよ?」
上条「そうよって」
上条「あああ、上条さんのボルテージが、ボルテージがぁぁぁ!!!」
御坂「全く、何期待してたのあんたは?」フフッ
上条「ああ、妙に蟲惑的な笑顔なのに、その水着がぁぁぁぁ!!」
御坂「はいはい、あんまり大きい声出さないで
上条「とほほ」
御坂「さて、私も体流そうかなー」
ざぱっ…
上条(…おおっ、何と言うことだ)
上条(御坂の水着が水に濡れて、透けて来ているじゃありませんか…!!)
上条(それに、水着がぴっちり張り付いて、御坂の美しいボディーラインがより一層強調されている…)
上条(これは、単に裸でいるよりもエロい…!)ゴクッ
御坂「なーに、こっち凝視してんの?」
上条(そう言われても、あの御坂から、もう目が離せませんよ!)
御坂「ふふっ」
御坂「さてと」
御坂「体洗おっかなー」
上条(……)ゴクッ
上条「あー、御坂」
御坂「なーにー?」
上条「その、なんだ、背中流してやろうか?」
御坂「…んーと、そうねぇ」チラッ
上条「ドキドキ」
御坂「じゃあ、お願いしよっかなー」
上条「お、おう。任せとけ!!」
御坂「でも、変なところ触っちゃダメよ?」
上条「わ、分かってるって」
御坂「ふふっ」
御坂「じゃあ、お願いしまーす」
上条「任せとけって」
上条「でもよ、この水着、背中が大胆に開いてるなぁ」ゴシゴシ
御坂「そーお?」
上条「ああ、ほとんど丸出しじゃねえか」シュッシュッ
御坂「まあ、いいじゃない?どうせ、あんたの前でしか着ないんだし」
上条「そ、そうか。それならいいんだ」ハハッ
御坂「ふふっ、安心した?」
上条「ああ、安心した」
御坂「ふふっ」
上条「さて、背中を洗い終わったことだし」
御坂「ありがと」
上条「今度は体の前を洗ってあげませう」スルッ
御坂「ひゃんっ///」
御坂「こっ、こら///」
上条「ぬりぬり」
御坂「水着の下に手を入れてくるなぁ///」
上条「ここは、特に念入りに洗わないと」キュッキュッ
御坂「あふっ」
上条「どうしました、御坂さん?」ニマニマ
上条「急に変な声出しちゃって」
御坂「も、もう。当麻が変なところ触るから…」
上条「変なところって」キュッ
御坂「きゃうっ」
上条「ここかなー?」
御坂「もっ、もう」
上条「さて、」
ざぱーっ
御坂「へっ?」
上条「御坂の体も洗い終わったところで風呂に入りますかねー?」
御坂「そ、そうね。お風呂につからなきゃね」アセアセ
ちゃぷん…
上条「いい湯だなぁ」
御坂「そ、そうね」
御坂「…、あのさ」
上条「ん?」
御坂「隣行っていい?」
上条「もちろんもちろん、大歓迎ですよ?」
御坂「それじゃ」スイーッ
御坂「おじゃましまーす」チャプン・・・
御坂「ふーっ」
御坂「あったかいね」
上条「あったかいねぇ」
御坂「ね、ねえ。それでさ」
上条「ん?」
御坂「さっきの続きはもうしないの…?」
上条「あれれー」ニヤッ
上条「余計なとこは触っちゃいけないんじゃないんですかー?」ニマニマ
御坂「ううっ」
御坂「…意地悪」
上条「そう、上条さんは意地悪ですよ?」
上条「それに」スッ
上条「こんな風に御坂をいじめられるのは上条さんだけの特権なのですから」キャッ!
御坂「きゃうッ!胸をそんなに…」
上条「胸をどんな風に揉んで欲しい?」ニマニマ
御坂「あ、あの」
上条「こんな風に揉むのはどうかな?」モミモミ
御坂「ふあっ?!や、やわらかい…」
上条「ははっ。結構気持ちよくなってきていたりする?」
御坂「う、うん…」
上条「もっとして欲しい?」
御坂「うん…。揉んで欲しい…///」
上条「そうかそうか」
上条「じゃ、こんな風にしたらー」
御坂「やっ、激しい…!」
上条「そんで、ここをこうするとー」
きゅっ、ぎゅっ!
御坂「!?きゃっ、きゃうっ!?」ビクッビクッ
上条「そろそろかな?」ニマニマ
御坂「あ、う」ハアハア
上条「そろそろ、イキそう?」ニコニコ
御坂「う、うん」ハアハア
御坂「そろそろイキそう…」
上条「それじゃ、」ピーンッ
御坂「きゃうっ!?」ビックーン
上条「そろそろフィニッシュを―」
御坂「まっ、待って!」
上条「?どうした」
御坂「と、当麻の顔を見ながらイキたい…」ハアハア
上条「まったく、御坂はわがままだなぁ」
御坂「ううっ」
御坂「べっ、別に、あんただけなんだからね、こういうことするの!」カアアア
上条「はいはい」クスッ
上条「それじゃ」コリッ
御坂「きゃっ?!そこはよわい…」ヒウッ
上条「そろそろスパートをかけてあげませう!!」コリッコリッキュッ!
御坂「う、うああああ!!」フルフル
御坂「そんなに激しくしちゃいやぁっ!!」ハアッハ、アッ!
上条「まだまだ!」ギュッ。ギュッ!
御坂「うああああ!!」ヒイヒイ!
御坂「あああ…」ポーッ
上条「全く、犬みたいに舌出して…」
ちゅっ…
上条「可愛いよ、御坂…」
御坂「う、あ。と、うまに、きす、された」ハアハア
上条「それじゃ、」スッ・・・
上条「御坂、」キュッ
上条「イカせてやるぞ…」
御坂「う、うん…。でも…」
上条「なに?」
御坂「胸だけじゃ、イケないよぅ」フルフル
上条「そんなことはないっ」コリリッ!
御坂「ひゃうっ!」ビクッ
上条「もし、お前が胸だけでいけないっていうのなら―」クリクリ
御坂「ひいっ、ひいっ!」ガクガク
上条「その幻想を―」キューッ・・・
御坂「あ、がが」ヒイッ、ヒイッ
上条「ぶち殺す!!」
スッ…、パァーン!!
御坂「!!!!!?」
御坂「イッ」ブルッ!
御坂「くうぅぅぅ…・・・」クテッ
御坂「……」ジョロロー・・・
御坂「…ん、あれ?!」ガバッ
御坂「ここは…」
上条「ようやく目を覚ましたか」スッ
上条「ジュース飲むか?」
御坂「う、うん。ありがと」ゴクゴク
御坂「そっか、私、お風呂場できをうしなっちゃたんだ…」
上条「そうだよー。ま、上条さんも少しやりすぎたかなって反省中」
御坂「全く、その通りよ」ハァ
御坂「もう少し手加減してくれてもいいのに」プウ
上条「いや、ごめんごめん」ハハッ
上条「あんまりにも御坂が可愛すぎたんで、ついテンションがあがりすぎちゃって」
御坂「もうっ」プンプン
上条「それじゃ、どうする。今日は寝るか?」
御坂「そうね。疲れちゃったし、そうしましょう」
上条「えーっ…」クスン
御坂「冗談よ」クスッ
上条「へっ?」
御坂「散々やったんだから、ちょっと位私にも主導権を持たせなさーい」
上条「それじゃあー」パアアア
御坂「まだ夜も長いし、ちょっとくらいなら、ね?」ニコッ
上条「それじゃあ…」
御坂「んっ…」
ちゅっ…
御坂「へへっ」
御坂「また、当麻とキスしちゃった」ニコッ
上条「御坂、なんて可愛いんだァァァァ!!」ドサッ
御坂「だから、いきなり来るなっての」ボカッ!
上条「あいた」
―翌朝
御坂「忘れ物ないー」
上条「おう、こっちは大丈夫だ」
御坂「それじゃ、そろそろチェックアウトしましょう」
上条「おう」
上条「でもさ、」
御坂「なにー?」
上条「もうちょっと、ゆっくりしていきたかったな」
御坂「そうね。今度はもっと、ゆっくり出来るように、ね」ニコッ
上条「ああ、そうだな」
こうして二人のあわただしい温泉旅行は過ぎていったが、このあと、尾行していたシスターズの手によって二人の旅行がみんなに知られることなろうとは今の御坂には気づく予知はなかったのであった。
完
340 : 以下、名... - 2010/12/23(木) 03:30:34.39 rGwbRFkj0 125/125終わりです。
最後はちょっと駆け足になってすいませんでした。
そのあとの御坂と上条の夜はかなり濃厚なものになったと思います。
また、他のメンバーの分も書いたらよかったかなと思いました。
ここまで保守、お付き合いいただいた方本当にありがとうございました。
また別の機会にお目にかかればと思います。
それでは、みなさんおやすみなさい。