四天王 カトレア部屋
トウヤ「うーん…」クツロギ
カトレア「…」スヤスヤ
トウヤ「ふうあ……」ムクリ
カトレア「ん…どこか行くの?」ゴロリ
トウヤ「そうだね……暇だし、外に行ってくるよ」
カトレア「チャンピオンの業務はどうするの?」
トウヤ「業務といっても…そんな人こないし、ほとんど皆の部屋でくつろいでただけだし」
カトレア「それもそうね…ふぁあ…」
トウヤ「カトレアは…来ないか」
カトレア「行くわ」
トウヤ「え?」
元スレ
カトレア「ジムリーダー風情がトウヤに近づかないでくれる?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1336294317/
カトレア「なによ…アタクシと一緒に行くの、いやなの?」ジト
トウヤ「いや、いやじゃないけど。意外だったから」
トウヤ(ベッドから出たとこあんまり見たことないし)
カトレア「そうね…確かに意外ね。アナタがいなかったら、こんな気にはならなかったかも」
トウヤ「…………そっか」
カトレア「ん」サシノベ
トウヤ「?」
カトレア「自分で起き上がるのめんどくさいの。エスコートして」ヒラヒラ
トウヤ「はいはい。ほっ」グイ
カトレア「ふう…ありがと。行きましょうか」
トウヤ「うん…………」
カトレア「なに?」
トウヤ「その格好で行くの?」
カトレア「なにか…問題かしら?」
トウヤ「いや、本人がいいなら別に」
カトレア「ふああ…やっぱり立つのは疲れるわね。はい」サシノベ
トウヤ「?」
カトレア「ちゃんとエスコートしなさいよ…歩くの疲れるんだから」ネムネム
トウヤ「色気ないなあもう…」ギュ
四天王部屋前 ロビー
シキミ「うーん…」
トウヤ「あれ」
カトレア「シキミ…」
シキミ「あれ!?トウヤ君にカトレアさん…!?てっ手をつないで…!?」
トウヤ「あっいやこれは」
カトレア「ふぁあ……」ウトウト
シキミ「そう…だったんですか…トウヤ君…たまにカトレアさんの部屋に行ってると思ったら…仕事中
にもかかわらず二人でいかがわしいことを…!!」
トウヤ「ちっちがいます!これはただカトレアが歩くの面倒くさいからって!」
シキミ「…ふふふっ冗談ですよ。トウヤ君慌てすぎです」
トウヤ「なっ…きついですよシキミさん…」
シキミ「良くあたしたちの部屋、同じくらい訪れてますよね。ギャンブルしたり運動したり、私の部屋だと本読みに来たり」
トウヤ「すいません…決行暇なもんで」
シキミ「いいんですよ、あたしたちも一緒ですから。むしろどんどん来てくれた方が私も嬉しいです」
トウヤ「そうですか…」
カトレア「…っ…っ…」コックリコックリ
シキミ「あららカトレアさん…でも珍しいですね。カトレアさんが外に出てるなんて」
トウヤ「シキミさんもそう言えば」
シキミ「あたしは息抜きにちょっと出てたんですよ」
トウヤ「僕とカトレアも一緒ですよ。ちょっとイッシュを回ろうかなって」
シキミ「なるほど…んー…」
トウヤ「?」
シキミ「あたしも…ご一緒していいですか?」
カトレア「……」ピク
トウヤ「ええ、構いませんよ。ネタに詰まってる感じですか?」
シキミ「そうなんですよー。こういうときは外に出たほうがいい物が思いつきますから!あっ着替え持ってきますね!」
カトレア「…………」ジー
シキミ「………」
トウヤ「それじゃあ、行きましょうか」
シキミ「はい♪」
カトレア「……うん」
トウヤ「レシラム、そらをとぶ」
レシラム「モエルーワ!」
飛行中…
カトレア「ふぁ……ひざ」
トウヤ「はいはい」
カトレア「ん…」ゴロン
シキミ「………………」ジー
カトレア「………」スヤスヤ
トウヤ「まったく……ふふ……」ナデ…
カトレア「ん……」スヤスヤ
シキミ「………よく、膝お借ししてるんですか?」
トウヤ「ごく最近ですけどね。なんか気に入ったみたいで」
シキミ「そう…ですか…」
トウヤ「……?」
シキミ「ふっふっふっ…ポケモンの上で男女二人が膝枕…これはいいネタになりそうですねっ」キラーン
トウヤ「うっ勘弁してください…」
シキミ「ぷふっもう、からかいがいがありますねえトウヤ君?ほらほら」プニプニ
トウヤ「わっまったく…ふふ…」
カトレア「……………ふん…」ゴロン
シキミ「…ふふ………」
シキミ(カトレアさん…トウヤ君を小間使いみたいに…)
カトレア「邪魔な女…」ボソ
トウヤ(カトレアとシキミさん、表面上は穏やかだけどなんか最近仲悪そうなんだよな。これがきっかけで良くなってくれるといいんだけど…)
カノコタウン
トウヤ「ただいまー」
ママ「あら、おかえりなさい!」
カトレア「ふぁ…」
シキミ「おじゃましますー」
ママ「まあ、綺麗な女性を二人も連れ来ちゃったの!?ベルちゃんに連絡しなきゃ!」
シキミ・カトレア「「ベル?」」
トウヤ「なんでベルが出てくるんだよ。部屋使うよ」
ママ「ごゆっくりー」
ガチャ
トウヤ「ここが僕の部屋…ここで初めてのポケモンをもらったんだ」
カトレア「これがトウヤのベッドね…」ボスン
トウヤ「おいおい」
シキミ「そっか…ここでトウヤ君のトレーナーの旅が始まったんですね!詳しく聞かせてもらえますか!?」キラーン
トウヤ「ええ!?旅のことはシキミさんの部屋でよく話してるじゃないですか」
カトレア(なんですって)
シキミ「やっぱり現地を見ながら聞くのとは違いますよ!お願いしますう」ギュウ
トウヤ「わわ、…わかりました。あの時は幼馴染のチュレンとベルと一緒で…」
カトレア(ベルは幼馴染の女の子ね…)キキミミ
シキミ(警戒しといて損はなさそうですね)
ママ「トウヤー宅急便出てー」
トウヤ「はーい。二人ともちょっと待ってて」
シキミ「はい♪」
カトレア「ん」
ガチャ
シキミ「…………」
カトレア「…………」
玄関
フウロ「おっとどけものでーす!やっほートウヤ君!」
トウヤ「やあフウロさん。お仕事順調?」
フウロ「もちろん!トウヤ君にも会えたし今日はハッピーだなあ…」スリスリ
トウヤ「はいはい。僕はいいですけど、他の男の人だったら勘違いしちゃいますよ?」
フウロ(勘違いしていいのに…こんなことするのトウヤ君だけだよ)
トウヤ「あれ…この手紙は」
フウロ「カミツレちゃんからのパーティーの招待状だね!またモデルで賞もらったみたいだよ!すごいよねえ…アタシもみならいたいなあ…」
トウヤ「フウロさんだって、その気になればすぐにモデルに転身できますよ。顔も可愛いしスタイルいいし…」
フウロ「ほう…トウヤ君私のスタイル注目してたんだ」
トウヤ「あっいや…はい」
フウロ「素直でよろしい!トウヤ君…服の下も見てみる?」ジリ
トウヤ「え…」
フウロ「ぷっ…その顔!トウヤ君のエッチ」
トウヤ「あっ…!うう…///」プイ
フウロ「ごめんごめん。怒んないでよー!アタシも招待状もらったから、またその時にね!」
トウヤ「はい。フウロさんも体気を付けてね」
フウロ「うん!今日はトウヤ君に会えてよかった!待ったねー!」
トウヤ「またね、フウロさん!…相変わらずだな」
ママ「はあ…何時から息子はこんな節操なしに…」
トウヤ「旅の時にお世話になって友達になっただけだよ」
ママ(ある時期から家に荷物届けるの全部あの子になったんだけどね…しかもトウヤがいないと目に見えて落ち込むし)
フウロ(あああー!!アタシのバカバカ!どうしてあそこで自分から引いちゃうのよ!けど軽い女とは見られたくないし…ううー…。でも…今日はトウヤ君に会えてよかった…。また届けものあるといいなあ…)
トウヤ部屋
シキミ「…カトレアさんはトウヤ君を小間使いみたいにして楽しいんですか?」
カトレア「…はあ?」
シキミ「トウヤ君は優しいですから気にしてないみたいですけど…度が過ぎる前に釘を刺しておこうと思って。トウヤ君だって自分だけの時間を…」
カトレア「哀れね…」
シキミ「!」
カトレア「…男を得るためにいちいち媚びなきゃいけないのは哀れだと言ったの。アタクシは別に黙っててもトウヤが来てくれる。せいぜい無駄な努力頑張ってね?売れない小説家さん」
シキミ「…睡眠するしか脳のないお嬢様が何を言ってるんですか?どうせトウヤ君とは睡眠を取ってるだけで、ろくに会話もしてないんでしょう?私はトウヤ君の生活から好みまで全部暗唱できますよ?」
カトレア「暗唱?笑わせないで…アタクシとトウヤはそんなことする必要もないの。取材と称してでもしないと距離を詰められないどこかのメガネと違ってね」
シキミ「仕事もせずにダラダラするだけの女と、旦那のために仕事も一生懸命で会話も弾む女…長期的に見てどちらを妻に迎えるなんて明白ですけどね」
カトレア「何か勘違いしてるみたいだけど、仕事をしないんじゃなくてする必要がないの。もちろん結ばれた夫にも労働なんて無駄なことさせないわ。努力だけで夫を養う財力も持てない足でまといとは比べるまでもないわね」
シキミ「そんな堕落した生活をトウヤ君は望みませんよ。やっぱりなんにもわかってないんですね」
カトレア「希望と現実の区別はちゃんとつけてくれる?あなたの頭の中のトウヤとお幸せに」
シキミ「…………」
カトレア「…………」
ガチャ
トウヤ「お待たせ」
シキミ「おかえりなさい。お話の続き聞きたいです!」ニコ
カトレア「ふぁ…退屈だから早く…」
シキミ「…」イラ
トウヤ「はは…わかりましたよお嬢様。それじゃあどこまで話したっけ…」
トウヤ「大丈夫?この部屋二人で寝るの狭くない?」
シキミ「お構いなく~。お泊りなんて学生時代を思い出して楽しいですよ」
カトレア「ふぁ…まあ…そこそこの寝床ね」
トウヤ「それじゃあ僕はこっちの部屋で寝るから、おやすみなさい」
シキミ「おやすみなさい」
カトレア「おやすみ…」
ガチャ
シキミ「………」
カトレア「………」
シキミ「…………」
カトレア「………スゥ…………スゥ………」
シキミ「…………」スッ
カトレア「どこに行くの?」
シキミ「…寝たんじゃなかったんですか」
カトレア「寝れたもんじゃないわ。トウヤの香りを堪能しようと思っても…腐ったナスの臭いが強すぎて」
シキミ「ただ四六時中寝てたからでしょう?あなたの口の悪さをトウヤ君が知ったらなんていうでしょうね」
カトレア「なにも変わらないわ。アタクシとトウヤはそれぐらいで切れるような絆ではないの」
シキミ「おめでたい人…」
カトレア「それで、どこに行くのかしら?」
シキミ「…お手洗いですよ」
カトレア「売女ね…不潔」
シキミ「お手洗いと言いましたが?寝すぎると老化が早くなるって本当だったんですね」
カトレア「本当の事を当てられたのがそんなに不快かしら…?お手洗いに行くのにポケットに入ってるカメラは必要ないわ」
シキミ「…チッ………出し忘れてただけですよ」ガチャ
カトレア「…ふぁ………ふふ…トウヤは…アタクシを支えるのが一番幸せなのよ…」
トウヤ部屋
トウヤ(カミツレさんの招待状か…元気にしてるかな。なになに…)
カミツレ『元気トウヤ?またどこかの雑誌が賞をくれたみたいなの。パーティーに出席しなきゃいけないんだけど、友人を呼んでいいって言うから、あなたには是非来て欲しいわ』
カミツレ『チャンピオンになってからのこととかいろいろ話したいし。二人までならあなたのお友達も呼んでも大丈夫よ。いい返事を期待してるわ…あなたのカミツレ チュ 』
トウヤ(パーティーかーチュレンとベルに連絡してみよう。フウロさんも来るみたいだし楽しみだな…あなたのカミツレていうのは新しいキャッチコピーかな?ってこれ、最後の、キスマーク!?うわあ…カミツレさん大胆だな…///)
トウヤ(さて…明日もあることだし、今日はもう寝よう。カトレアとシキミさんもいることだし…パーティーかあ…楽しみだなあ)
パーティー会場
記者「カミツレさん!写真お願いします」
カミツレ「どうぞ(パーティーなのに、これじゃ気が休まらないわね)」
フウロ「やっほーカミツレちゃん!」
カミツレ「フウロ。来てくたのね」
フウロ「もちろん!受賞おめでとう」
カミツレ「ありがとう。……」キョロキョロ
フウロ「トウヤ君は…まだ来てないみたいだね」キョロキョロ
カミツレ(くるわよね…?トウヤ…結構勇気出して手紙書いたんだから…トウヤ…トウヤ…)キョロキョロ
フウロ「カミツレちゃん!あそこ!」
トウヤ「ここか…すごい…!」
シキミ「わ…綺麗な人がたくさんいますね」
カトレア「別に…珍しくもないわ…ふぁ…」
フウロ「トウヤ君!」
カミツレ「トウヤ」
トウヤ「あっ!フウロさん、カミツレさん!カミツレさん…受賞おめでとう」
カミツレ「ありがとう。…あら」
カトレア「お久しぶり。カミツレとフウロには何度か別荘を貸したわね」
シキミ「初めましてシキミです。私も昔別荘何度かお借りしたんですよ」
カトレア「…昔ね」
カミツレ「てっきりチュレンとベルを連れてくるのかと思ったわ」
トウヤ「二人とも都合がつかなくてね…」
記者「おお!チャンピオンのトウヤ君ですよね!?」
トウヤ「はっはい」
記者「すごいですねえカミツレさん!現ポケモンチャンピオンとも深交が!」
カミツレ「ええ、ツーショットの写真いるかしら」
記者「是非是非!握手してもらっていいですか?」
カミツレ「トウヤ」
トウヤ「えっえっ」
カミツレ「ふふ…もっと寄って」ギュ
トウヤ「は…はい///」カチコチ
記者「おお!似合いのカップルに見えますよ!!いい絵をありがとうございます!」パシャパシャ
カミツレ「ありがとう」フフン
フウロ「…………むー…」
シキミ「…………」
カトレア「………ふん…………」
カミツレ「ねえトウヤ?あなたは将来の夢はあるの?」
トウヤ「夢?」
カミツレ「ジムリーダーや四天王…その殆どはポケモントレーナーとは別に職業を持ってるわ。あなたはチャンピオンとして頂点になってから、退屈した日々を送ってるんじゃない?」
トウヤ「うん…そうかも。けどずっとチャンピオンになることを夢見てやってきてたし…今は特には…」
カミツレ「それなら、私のマネージャーをしてみない?」
トウヤ「マネージャー…?」
カミツレ「チャンピオンと言っても、ずっとあそこで日々を過ごすことはないでしょう?。空いてる日だけでいいから…どう?将来違う仕事をするとしても、悪い話ではないと思うの」
トウヤ「マネージャーか……」
トウヤ(チャンピオンってまず四天王を突破できる人が少ないから確かに暇なんだよね…アデクさんもよく放浪の旅に出てたし…ベルも今はアララギ博士の研究手伝ってるしなあ)
カミツレ「トウヤ…あなたが居てくれれば私はもっと輝けるわ。そしてその姿を、一番近くで見て欲しい」
トウヤ「!!……少し…時間をくれるかな」
カミツレ「ええ。いい返事を期待してるわ」
フウロ(嘘…カミツレちゃん…トウヤ君に…どっどうしよう!?)
フウロ「とっトウヤ君!ちょっといいかな!?」
トウヤ「うん?いいよ」
フウロ「こっちにきて…!」
カミツレ「……………」
カトレア「ちょっといいかしら?」
カミツレ「なに?」
カトレア「…あんなことをしてアタクシのトウヤの気を引いたつもりでいるのかしら?」
カミツレ「…アタクシの?」
カトレア「ジムリーダー風情がトウヤに近づかないでくれる?」
カミツレ「あなたになんの権利があるの?」
カトレア「トウヤはチャンピオンなのよ?それをマネージャーなんて…チャンピオンの品位というものを知らないのね」
カミツレ「四天王だってギャンブラーや格闘家との兼業をしているじゃない。どうしてマネージャーが品位を落とすことになるのかしら?」
カトレア「黙りなさい…トウヤはアタクシを支えてる時が一番幸せな顔をするのよ?知らないでしょ?トウヤの膝の寝心地…頭を撫ででくれる手の暖かさ…」
カミツレ「な…!?」
カトレア「ふふ…まっいいわ。せいぜい媚を売りなさい…なにをしようと、トウヤはアタクシのベッドに帰ってくるのだから…ふぁ…」
カミツレ「…その余裕、あとで泣きを見させてあげる。絶対にね」
フウロ「あっあのさ!トウヤ君は…空輸配達に興味ない!?」
トウヤ「えっ…?」
フウロ「あのね!ポケモンで空を飛ぶのもいいけど、飛行機で飛ぶのもすっごく気持ちいいんだよ!いろんな街にも行けるし!今ちょっと人手不足で…トウヤ君に手伝って貰えたらなあって!」
トウヤ「でも…飛行機運転できませんよ」
フウロ「あたしが教えてあげるよ!最初は私の助手から始めてさ!トウヤ君とあたし…二人で色んな場所回るの、きっと楽しいと思うんだ!」
トウヤ(確かに…飛行機運転するのって憧れるし…フウロさんと一緒に回るの楽しいだろうなあ)
フウロ「だ…だめかな…」
トウヤ「うん、すぐに返事は出せないけど…考えてみるよ」
フウロ「本当!?じゃあ、その気になったらすぐ連絡してね!それじゃあ!」ピュー!
トウヤ「あっフウロさん!…行っちゃった…顔真っ赤だったけど…まさかね」
フウロ(あああもう!なんて回りくどいのアタシ!正直に気持ち伝えればいいのに!!ずっと一緒にいてって…うう…でもそんなこと、いざ言おうと思うと…///)
フウロ(…でも、この話トウヤ君が受けてくれたら…二人で…!!カミツレちゃんごめん。こればっかりは譲れない…!)
シキミ「………そういうことですか…」
フウロ「え!?シキミさん…?」
シキミ「フウロさんでしたか…トウヤ君と仲がよろしいんですね」
フウロ「あ…はい」
シキミ「好きなんですか?トウヤ君のことが」
フウロ「ええ!?」
シキミ「好きなんですね…」
フウロ「……………はい……シキミさんも…ですか?」
シキミ「はい…不思議な子ですよね…トウヤ君は。優しくて一緒にいてとても楽しいのに…本人はあっちにフラフラこっちにフラフラ。独り占めしたくなっちゃいますよね」
フウロ「…はい」
シキミ「アタシは…もう我慢しません。あなた達のように回りくどいこともしない」
フウロ「え…!?」
『トウヤ「この話すごく面白いよシキミさん!絶対ヒットするよ!」』
シキミ「…アタシの話も…夢も真剣に聞いて、応援してくれたのはトウヤ君だけなんです…だから…」
フウロ「そんなの…………アタシだって…!」
シキミ「…」スタスタ
フウロ「………」
トウヤ「あっシキミさん。どうしたの突然呼び出して?」
シキミ「…トウヤ君に、どうしても伝えたいことがありまして」
トウヤ「?」
シキミ「あたしは…トウヤ君が好きです。あたしと、付き合ってください」
トウヤ「…………!!」
シキミ(即答は…しないですよね…)
シキミ「……すぐに…答えは要りません。待ってますから…」スタスタ
トウヤ「…シキミさん……」
トウヤ(僕は……)
カトレア「ここにいたのね…トウヤ。ふぁ…」
トウヤ「カトレア……見てたの?」
カトレア「ええ…シキミが何か言ってたようだけど、よく聞こえなかったわ」
トウヤ「そう…」
カトレア(全部聞こえてたけどね…)
カトレア「トウヤ…」ギュ
トウヤ「どうしたのもたれかかって?また眠い?」
カトレア「ええ…トウヤ…アタクシの眠る場所はここよ。………トウヤ、また撫でて」
トウヤ「………」ナデ…
カトレア「ん…あなたは…私のもの……」スヤスヤ
トウヤ「カトレア…………」
カミツレ(トウヤ…どこに行ったのかしら)キョロキョロ
フウロ「…カミツレちゃん」
カミツレ「フウロ、トウヤを知らない?」
フウロ「ううん…カミツレちゃんはさ」
カミツレ「?」
フウロ「トウヤ君のこと、好き?」
カミツレ「ええ、好きよ。もちろん男として」
フウロ「う、即答だね」
カミツレ「自分には嘘つかないの。…フウロも好きなのね」
フウロ「うん…」
カミツレ「トウヤに何か言った?」
フウロ「一緒に…お仕事してみないって…」
カミツレ「そう…」
フウロ「………」
カミツレ「トウヤは、私を選んでくれると思うわ」
フウロ「!!」
カミツレ「けど…フウロも、ありえると思う」
フウロ「!…」
カミツレ「もしそうなっても…私は絶対にあきらめないわ」
フウロ「む!私だって!!」
カミツレ「……」
フウロ「……」
トウヤ「カミツレさんがホテルとってくれてよかったよ…よいしょっと」
カトレア「んん…」スヤスヤ
トウヤ「…」
『カミツレ「トウヤ…あなたが居てくれれば私はもっと輝けるわ。そしてその姿を、一番近くで見て欲しい」』
『フウロ「トウヤ君とあたし…二人で色んな場所回るの、きっと楽しいと思うんだ!」』
『シキミ「あたしは…トウヤ君が好きです。あたしと、付き合ってください」』
『カトレア「ええ…トウヤ…アタクシの眠る場所はここよ」』
トウヤ「………」
カミツレ「…………」
『トウヤ「お疲れ様、カミツレさん。乾杯」チン』
『カミツレ「トウヤがこんないいところを予約してくれるなんて、さすが私のマネージャーね」』
『トウヤ「カミツレさんのためだから…満足してくれた?」』
『カミツレ「ええ。そろそろ、さん付けじゃなくてちゃんと名前で呼んで…パートナーなんだから」』
『トウヤ「…カミツレ…今日も綺麗だったよ」』
カミツレ「ふふ…」
フウロ「………」
『トウヤ「えーと…次は…」』
『フウロ「ここのレバーを引くの…それで」』
『トウヤ「…///」』
『フウロ「どうしたの?」』
『トウヤ「いや…こんなフウロさんと密着してると…ドキドキしちゃって…///」』
『フウロ「もう…トウヤ君ったら///集中しないと///」グイグイ』
『トウヤ「ふ…フウロさん!僕…もう!」ガバッ』
『フウロ「あっ…!私…トウヤ君だったら…///」』
フウロ「えへへ…///」
トウヤ「カミツレさん」
カミツレ「トウヤ、探してたわ」
トウヤ「さっきの…返事をします」
カミツレ「…」
トウヤ「せっかくのお誘いだけど…ごめんなさい」
カミツレ「…………そう」
トウヤ「僕は…ちゃんと考えてみたいんです。チャンピオンになったあとのことなんて、今まで考えたことなかったから…僕がこれから…なにをしたいのか…だから」
カミツレ「わかった…それじゃあ、お手伝いさせて」
トウヤ「え?」
カミツレ「あなたがこれから何をしたいのか、決めるお手伝い。いつでも相談するし、協力するわ。もしマネージャーする気になったら、いつでも言って」
トウヤ「はい…!頼りにさせてもらいます。ありがとうカミツレさん…それじゃあ…また」
カミツレ「ええ…またね」
カミツレ「はあ………」
カミツレ「ま…あきらめないからね、トウヤ」
トウヤ「そういうわけで…ごめんなさい、フウロさん」
フウロ「」ガーン
トウヤ「ふっ…フウロさん?」
フウロ「そ…そんな…」ズーン
トウヤ「(こんなに落ち込むとは…)あ…あのフウロさん」
フウロ「なにぃ…?」
トウヤ「仕事はまだ…いろいろ考えたいんですけど…もしよかったら、今度飛行機後ろに乗せてもらえませんか?」
フウロ「え…」
トウヤ「ダメ…ですかね」
フウロ「」フルフル
フウロ「いいよ!トウヤ君なら!アタシの貨物機に人は乗せないんだけど…トウヤ君なら特別!」
トウヤ「ありがとうフウロさん。それじゃ」
フウロ「うん!待たねー!………」
フウロ「よし…まだチャンスはあるよね…トウヤ君。アタシの飛行機に乗せたら…その時には…」
トウヤ「シキミさん」
シキミ「トウヤ君…」
トウヤ「返事を…伝えに来ました」
シキミ「………」
トウヤ「ごめんなさい。僕は、シキミさんの気持ちに答えられません」
シキミ「どなたか…好きな人がいるんですか?」
トウヤ「いえ、いません。シキミさんのことも、大切な友達だと思ってます。だけど…」
シキミ「わかりました。もういいです」
トウヤ「…」
シキミ「ふう…じゃあ次トウヤ君に告白するときは、もっと小説の腕も女も磨いてからしますから。覚悟しといてくださいね!」
トウヤ「シキミさん…」
シキミ「ちゃんと返事をくれてありがとうトウヤさん。おやすみなさい」
トウヤ「…おやすみなさい」
シキミ「…………」
シキミ「………うっ……」グズ
シキミ「」フルフル
シキミ「………さて!貯めてた原稿済ませてから寝ますか!」
シキミ(…トウヤ君…あなたの好きな人に、私はなってみせますから)
トウヤ「…ふう」ガチャ
カトレア「……」
トウヤ「…………なんで僕のベッドで寝てるの?」
カトレア「言ったでしょう?アタクシの眠る場所は、あなたのそばよ」
トウヤ「………それにはもう、応えられないかな」
カトレア「………どうして?」
トウヤ「チャンピオンの座、降りようと思うんだ。これから僕は…新しい自分のやりたいことを見つけたい。そのためには、チャンピオンの座は足枷にしかならないから」
カトレア「…」
トウヤ「だから、もうカトレアの傍には居られない…」
カトレア「………いつやめるの?」
トウヤ「戻ったら…申請する」
カトレア「……そう」
トウヤ「………」
カトレア「…………応援してあげるわ、トウヤ。見つけられるといいわね」
トウヤ「ありがとう。…おやすみ、カトレア」
カトレア「……おやすみ…」
数日後…
トウヤ「新しい旅立ちか…って」
カミツレ「言ったでしょ?手伝うって」
フウロ「お仕事休業して来ちゃった!てへ♪」
シキミ「作家は旅をしながらでも出来ますから♪新しいトウヤ君、長期取材させてくださいね」
カトレア「ふぁ…眠いわ…おんぶしなさいトウヤ」
トウヤ「どうしてこうなった。てかジムリーダーと四天王の仕事は?」
カミツレ「さあ?」
フウロ「代理を立てたから大丈夫だよ!」
カトレア「いいんじゃない?二天王で」
シキミ「きっと大丈夫ですよ!」
トウヤ「…まあ…いいのかな…?」
カミツレ「いいに決まってるわ」ギュ
フウロ「さっ行こう!トウヤ君!」ギュ
トウヤ「わわっ!」
シキミ「…媚びるのは哀れなんじゃなかったんですか?」
カトレア「別に…トウヤが捨てられた子犬のような顔をしてたから…しょうがなくよ…」
シキミ「どっちが子犬なんだか…」
カミツレ「これで対等よ。負けないから」
フウロ「私だって…!」
カトレア「…ふん…」
トウヤ「シキミさんとカトレアも捕まって!」
シキミ「はい♪」ギュ
カトレア「ん…」ギュ
トウヤ「いくぞレシラム!そらをとぶ!」
END

