朝比奈「ここはどこですか…?どうして私、こんな所に干されてるんですか!?」
ハルヒ「あれ…おかしいわね…、確か布団に入って寝たはずなのに?」
長門「……………………」
古泉「このシチュエーションは…!もしかすると僕が涼宮さんに貸したライトノ(ry」
キョン「状況を説明しろ、古泉」モウヤダ
ガラッ
上条「」
元スレ
キョン「不幸だ」上条「それ俺のセリフ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328189926/
ハルヒ「ん?誰よアンタ…見ない顔ね」
古泉(おや、某小説のことは覚えてないのでしょうか?)
上条「…不幸だ」ハァ
ハルヒ「って何よアンタ?いきなり人の顔を見て溜息つくなんて、喧嘩売ってんの!?」ギロッ
キョン「おいハルヒ…初対面の相手にその言葉遣いはないだろ」
キョン「…おそらく、ここはあなたの家のベランダなんですよね」キョロキョロ
上条「ええ、まあ。とりあえずここじゃなんなので…部屋の中へどうぞ」
―室内
上条(…やれやれ、うちのベランダにはどうしてこう…布団以外のモノが引っかかるんだ?)
上条(しかも5人…)
上条(禁書が不在なのは不幸中の幸い…かも知れないな)オチャデモイレルカ
キョン(その青年の後姿は差し詰め受験に3度くらい失敗した浪人生そのものだった…)
ハルヒ「狭苦しい部屋ね~。何か息が詰まるから外に出ましょ!」ガタッ
キョン「っておいこら待てハルヒッ!?」ダダダ
朝比奈「ま、待ってください涼宮さん、キョンくん!?」ダダダ
古泉「そういえば土足で上がっていましたね。申し訳ありません」ヌギヌギ
上条「もういいですよ…後で掃除しますから」ハア
上条「それよりアンタの中身…まさか海原(偽)じゃないだろうな…?」ナントナク
古泉「海原さん…ですか?」
古泉「僕が所属する機関にはそのような名前の方は(勿論)いらっしゃいませんよ」
上条「何ですかその機(ry」
古泉「とりあえず僕も涼宮さんを追うことにします。…できれば、あなたにも協力を願いたいのですが」
上条「涼宮ってのは、あの高飛車っぽいカチューシャの子だな?で、協力って何に?」
古泉「単刀直入に言いますと、僕達はあなたがたにとっては異世界人といえる存在なのです」
上条「今度は異世界人……ですか」ハア
古泉「ええ。そしてこれから僕達は、元の世界に帰還する方策を見つけ出さねばなりません」
古泉「その上で、恐らく…いえ、間違いなくあなたが鍵を握っていると確信しています。…少なくとも僕は」
上条「……よくは分からねえが、とりあえずアンタ達が何か困っているんだなってことは分かったよ」
上条「俺でよければ、なんなりと協力するぜ…!」キリッ
古泉「…助かります」
長門「…………これ」ツンツン
上条「はい?」
長門「………少し、借りていい?」つ『AIM拡散力場と“私だけの現実”』『能力発現の原理』etc
古泉「こ、これはこれは…」
上条「ん?そんな専門書が読みたいのか?…別にいいぜ、貸しても。つか全然面白くないと思うぞ」
長門「~~~~~」パラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラ
上条「え」
長門「―――解析は完了した」バタン
長門「もう問題ない」
上条(な、何が問題ないんだ……つーか何ださっきの超速読技術は…?)
古泉「それでは…行きましょうか。…長門さん、上条さん」スタスタ
長門「…………………」スタスタ
上条(何で上条さんの名前まで知られているんだ…ッ!?)マッテクレ
―路上
ハルヒ「何かこの街風力発電が流行ってるみたいね」キョロキョロ
朝比奈「さっきすれ違ったお掃除ロボットさんには私もびっくりしました…!」
朝比奈「まさかこの時代にも既にあのような高性能ロボットが実用化されていたなんてっ!」ヒソヒソ
キョン「あ、朝比奈さん!ハルヒのいる前であまりそういう発言は…」ヒソヒソ
ハルヒ「キョン、それよりここはどこなのよ?…周りの人間見る限り日本なのは間違いないけど」
キョン「…それはこっちのセリフだ」
キョン(…というより、この街…何ていうかまさしく未来都市って感じだな。いろいろと)
キョン(古泉が何やら心当たりがある様子だったが…とりあえずあいつらが追いついてくるまで何も起りませんように…!)
「風紀委員ですのッ」テレポートッ
キョン「え」ポカーン
朝比奈「へ」ポカーン
ハルヒ「ええええッ!?」
黒子「はい…?」
黒子(この驚愕ぶりは…わたくしの能力そのものに対して向けられたもの、のようですわね)
黒子(見慣れぬ制服でしたので、気になって職質するつもりでしたが…正解でしたの!)
黒子「あなたがたは何者ですのッ!!」キッ
ハルヒ「そんなことより今の何ッ…!何にもないところから、いきなり現れたわよね!?」
ハルヒ「何かの手品ッ!?魔法とかッ!?…それとも、もしかしてテレポートとかッ!!?」
キョン(今確信に変わった…これはどうやらハルヒの夢だな…)
朝比奈「え、え~と…どうしましょうキョンくん…!!?」オロオロ
黒子「見ての通り空間移動ですが、何か?」
ハルヒ「本当…なのね!?本当に本当のテレポートなのね!?もういっぺんやって見せて欲しいわ!」
黒子「はあ…それではもう一度だけ」シュンッ
黒子「まあこの通りですの」シュタッ
ハルヒ「すごいわ…!素晴らしいわ…!まさか本物の超能力者に会える日が来るなんて…!!!」カンドー
キョン(俺達…元の世界に帰れるんだろうか…)
朝比奈(この展開は…もしかしてシンデレラEDが待っているんじゃ…?)
黒子「え、ええと…わたくしは超能力者ではなく大能力者なのですが…」
黒子(ここまで能力を見て感動されたことは…少なくともこの街の中では初めてですの)
黒子「ってそんなことより…!」キッ
黒子「あなたがたは、この街の学生ではありませんわね…!不法侵入の疑いで身柄を拘束させてもらいますの!」
朝比奈「ひっ!?み、身柄を…拘束ぅ…!?」
キョン(好き好んで不法侵入したわけじゃねえっての…)ヤレヤレ
ハルヒ「何警察みたいなこと言ってんの?…最近の小学生の間ではお巡りさんごっこが流行ってるわけ?」ププッ
黒子「…ムカつきましたの」イラッ
黒子「ならば力づくで取り押さえさせてもらいますの…!」ジャリ
キョン「な、何か攻撃してくるみたいだぞ!!?」ヒィ
ハルヒ「出番よみくるちゃん!」ガシッ
朝比奈「ひょえ!?」
ハルヒ「あの子に超能力が使えて、みくるちゃんに使えない道理があるはずないでしょ!!」グイッ
キョン「おいやm」
ハルヒ「みくるビ―ム発射ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
朝比奈「ぴええええええええええええええええ!!?」カッ
ズダ――――――――――――――――――――――――――――――――――ン
黒子「んなッ!?」
シュンッ
ドッカ――――――――――――――――――――――ン☆
黒子「…!」シュタッ
キョン「」
朝比奈「」
ハルヒ「まずまずの威力ね」
黒子(ま、まさか…外部の人間なのに…能力者ですの!?)
黒子(しかも目からビームっていくらなんでも漫画チック過ぎですのよ…!?)
ハルヒ「我々に抵抗するというのならみくるちゃんが容赦しないわよ!」
朝比奈「わ、私はそ、そんなつもりじゃ!!?」
キョン「おいハルヒ、朝比奈さんが困ってるじゃないか!やるなら自分d…いやそれはもっとダメだな」ゴクリ
「私の後輩を可愛がってくれているようね…!」ザッ
黒子「お姉さま…!!」
ハルヒ「何あの子!?今度は何か電気タイプって感じね…!」ワクテカ
キョン「…ポケモンじゃないんだからそういう表現はよせって」
美琴「喰らいなさいッ!!」コイントスッ
朝比奈「ひええええええええっ!!?」
上条「待て、ビリビリ!!」ザッ
キョン「おお、お前ら…!!」
古泉「―――おっと、ここは僕にお任せを」ザッ
古泉「どうやら僕は、この世界では発火系統の超能力者のようですね」ボォウ
長門(………ようやくSYSTEMへの疑似到達が完了した)
美琴「うりゃああああああああああああっ!!」ビリバリ
古泉「 ま っ が ー っ れ ッ !!!」ブオン
キョン「街中でやるなーッ!!?」朝比奈「こ、怖いですぅぅぅ」ガクブル
黒子「とりあえず逝って下さいまし」ドゲシッ 上条「のわっ!?」
ドキュ――――――――――――――――――――――――――――――――――――ン
上条(…やれやれ)
ギュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン
上条「まずは(ry」 長門「…」ザッ
長門「………その必要はない」ヴン
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…
美琴「ええッ!?」
黒子「こ、これは…!?」
古泉(さすがは長門さん、対応が早いですね)
上条「え、何だよ…上条さんが右手で触れる前に…消えた?」
長門「………“自分だけの現実”に干渉を加えることで、発現した超常現象を改竄・無効化した」
長門「それだけ」
上条「良く分からんが…アンタが何か凄い奴だってことはわかった…」
朝比奈「ほ、ほえ~」
キョン「ってそういえば、ハルヒはどこ行った…!!?」
美琴「ってそういえば何でアンタまでいるのよ!?そこにいる変な連中はアンタの知り合いなわけッ!?」
古泉「涼宮さんを一人にしては非常にまずい気がしますね…早く追いかけましょう」タタタ
キョン「今はお前に同意しておこう…!」ダッ
朝比奈「ま、待ってください~」トテトテ
長門「…………………」シュタッ
上条「悪いビリビリ、白井…こいつらは俺が何とかするから今は見逃してくれッ」ダダダ
美琴「ちょっと、待ちなs」ガシッ
黒子「お姉さま、…ここはあの殿方に任せた方がよろしいかと…」
黒子「何となく…わたくしたちの手に負える相手じゃない気がしますの、あの5名の方々」
美琴(ま、まあ…確かにあの紫髪の人は得体が知れないわね)
黒子「というわけでお姉さま~黒子と一緒にお茶でも(ry」ゴツン
美琴「アンタは風紀委員の仕事があるでしょーが」ッタク
―窓のないビル
アレイスター「妙な侵入者が(ry」
【 長門「…………………」クルッ 】
アレイスター「…?」
【 長門「既に“滞空回戦”は把握している。学園都市の機密情報も、あなたの計画の全容も逆算した」 】
アレイスター「え」
―路上
古泉「あ、あそこです!…涼宮さんがいましたよ!」
朝比奈「誰か知らない子を連れていますね…ご存じですか?」
上条「…いや、俺も知らないんだが」
キョン「おい長門、今何か言ったか…?」
長門「……………何も」
ハルヒ「見てみてこの子超可愛いんだけどッ!うちの新マスコットキャラにしたくない~!?」
絹旗「唆されて超ついてきてしまいました…!!」ヒョコ
朝比奈「わあ~可愛い~」ナデナデ
古泉(見たところ…小学校高学年といったところでしょうか?)
上条「おいおい、さすがに俺以外の一般人を巻き込むのは…」
長門「………(AIM拡散力場を感じるので)一般人ではない」
キョン(うちの妹と等価交換したいくらいだ…!)
麦野「おいこら」ザッ
ハルヒ「誰?…もしかしてこの子のお母さん…?」
麦野「あァ!?」ギロッ
滝壺「…むぎのが大人っぽい綺麗な女性(ひと)ってことだよ…きっと」
麦野「…ああ、そういうことね」
浜面「って上条、何やってんだ…こんなとこで?」
上条「御覧の通り…よく分からない連中に(ry」
ハルヒ「よくわからない連中とは失礼にもほどがあるわ!!我々にはSOS団というレッキとした称号があるのよ!」キリッ
浜面・上条「「SOS…団…??」」
麦野「それより絹旗はうちのマスコットなんだから返せよな」
絹旗「わ、私の扱いって…超マスコットだったんですか!?」ガーン
滝壺「……私はマスコットなきぬはたも陰ながら応援してるよ」
ハルヒ「アンタ達もひょっとして…何かの組織のメンバーなわけ…!?」
麦野「まあね。私はアイテムっていう組織のリーダーよ」
絹旗「…といっても超暗部とは手を切ったので、活動内容は未定ですけどね」
滝壺「えすおーえすだんって…もしかして新しく結成された暗部組織…?」
ハルヒ「え~と、…まあそんなところよッ!!」
キョン・上条「「嘘つけ」」
古泉「ええと、浜面仕上さんでしたか…?」
浜面「え、何で俺の名を…?」
朝比奈(初対面なのに…?)
長門「……………………」
古泉「何か…願い事など…ございませんか?」
古泉「例えば、…亡くなってしまった人に生き返って欲しい…といった」
浜面「…そうだな。生き返って欲しい人と言えば、…フレンダだな」
浜面「…実は以前(ry」
ハルヒ「…それは辛い体験だったわね」
絹旗「ジー」滝壺「ジー」朝比奈「ジー」長門「ジー」上条「ジー」 麦野「…おいこっち見るな」
キョン「おい古泉お前…」ヒソッ
古泉「まあまあ、いいではないですか。これくらいのことは」ヒソッ
フレンダ「なぜか生き返ったわけよっ!!」ザッ
浜面「ってマジかよ!!?」
ハルヒ「良かったじゃない…!」
絹旗「超幽霊じゃないですか…?」
麦野「最近疲れてるんかも…」クラクラ
ハルヒ「とりあえずそこのファミレス入らない?キョンのおごりよ!」
キョン「は」
上条(普通ならこういう時は上条さんがおごらされるんだが…)
滝壺「……ゴチになります」
朝比奈「ええっと、全員で…11人ですね」
古泉「――後5分程度で席が空きそうですよ」ミテキマシタ
長門「……………………」
―ファミレス
キョン「不幸だ」
上条「…それ俺のセリフだって」
浜面「まあ安心しろよキョン…とやら。俺達も鬼じゃねーし」
滝壺「やさしいね、はまづら」
古泉「僕達も払いますんで、ね」ニコッ
キョン「お前ら…!!」パアア
長門「…………………」パクパク
麦野「ねえ、なんとなくこの子使えそうだからスカウトしたいんだけど」チラッ
ハルヒ「ダメよ、SOS団のメンバーはこの5人じゃなきゃいけないんだから…!これは規定事項よッ!」
朝比奈「実は私、未来から来たんですよ~」
絹旗「超未来人なんですかッ!?」
フレンダ「タイムマシンとかに乗って来たのっ!?」
麦野「実は私ら、今から復活した第二位をブッ倒しに行くのよ」
浜面「なんでも…新しい暗部組織を立ち上げようとしてるらしいんだ」
滝壺「危険の芽は…早く摘んでおいた方がいいから」
フレンダ(あれ、また私粛清フラグ立ってるんじゃ…)ゴクリ
ハルヒ「だったらあたし達も協力してあげるわ…!!」
ハルヒ「…で、その第二位ってどんな奴なの?」
絹旗「一言でいえば超メルヘン野郎ですよ!」
滝壺「能力は“未元物質”」
フレンダ「決め台詞は(ry」
キョン「知ってるか?」
上条「聞いたことないな」
古泉「まあ、涼宮さんがそう仰るのであれば…僕は反対しませんが」
朝比奈「あ、えっと、…私もです」
長門「…………………」
滝壺(この人達……能力追跡ができているようで…できていない気がする……)
麦野「まあお前ら、浜面より(戦闘で)断然使えそうだから来てもいいよ」
浜面「…」ショボーン
キョン「そう気を落とさないでくれ。俺(と朝比奈さん)はアンタよりも戦闘力はないから…」
上条「第一位と第三位ならよく知ってるんだがなあ…」
絹旗「超マジですかっ!?」
フレンダ「アンタは何者なわけ…!?」
―同じ頃・とある喫茶店
垣根「次いつ会えんだ?」
初春「もう金輪際会いたくないのですが」
垣根「いい加減メアド教えてくれよ」
初春「イヤです…!」
垣根「…じゃあスリーサイズは?」
初春「私もう帰らせてもらいますからッ」ガタッ スタスタ
垣根(…ったくツレねぇ奴だなー)ポリポリ
心理定規「メアドからいきなりスリーサイズって…飛躍しすぎでしょ」
番外個体「デリカシーないね」
禁書「で、てーとくは私達を集めて何をする気なの…?」パクパク
垣根「あ?…決まってんだろ」ニヤリ
心理定規「…まさかまた第一位を倒すとか言い出すんじゃないでしょうね?」
番外個体「冗談抜きでやめた方が身のためだよ」ウヒャヒャ
垣根「――――作るんだよ」
垣根「 隣 人 部 を ッ ! ! 」キリッ
心理定規「それじゃ、解散ってことで」 ガタッ スタスタ
番外個体「ミサカが家まで送ったげるね ガタッ スタスタ
禁書「ありがとうなんだよ、わーすと」 ガタッ スタスタ
―路上
長門「第二位の居場所は既に分かっている。………ついてきて」スタスタ
滝壺(私の出番……)
麦野「行くよ涼宮」ザッ
ハルヒ「それじゃ、行くわよ皆~!」ザッ
上条(どこのどなたかは存じませんが…未元物質さん…)
キョン(とりあえず…ご愁傷様)シッタコッチャネーヤ
―10分後
美琴「やっぱ気になって私一人追いかけて来…って…な、な、何であんたらまでいんのよぉぉぉ!!?」
一方「何だァオリジナル?ビビってンのか~?」
食蜂「何だか引き寄せられちゃってぇ~☆」
削板「悪人退治ということなら…協力してやろう」
ハルヒ「何だか面白いように仲間が増えていくわね…!」オイデオイデ
麦野(今日はレベル5のバーゲンセールなわけ…?)
長門「……………………」
滝壺「……………………」
フレンダ「…帰りたい」
絹旗「心強いですね…でも正直超怖いです…」
上条「これは、…やっぱりその…涼宮さんの力か何かなのか…」ゴクリ
古泉「―――ええ、間違いなく」
キョン「よく分からんが…ものすごくヤバそうな連中だということは分かるぞ」ゴクリ
上条「上条さんも…そんな気がしますよ。…で、何でお前までいるんだ、青髪ピアス」
青ピ「何や知らんが上やんか誰かに引き寄せられてしもうてな~」
浜面「…俺、帰っていいか?」ゾク
一方「あァン?どういう意味だ三下共ォ…?」ギロリ
食蜂「えー!?あの人がぁ~!?信じられなぁ~い」ヒソヒソ
削板「あの白いモヤシのような男が第一位だと!?」ヒソヒソ
美琴「それがマジなのよ…!しかもあいつは(ry」ヒソヒソ
青ピ「麦野はんでしたっけ?メアド交換しまひょ…!」
麦野「…誰だよこのヘラヘラした薄気味悪い野郎は?」
一方「実は俺、障害者なンだよ…」
ハルヒ「そうなの…。早く治ればいいわね…」
―路地裏
垣根(ヒマだな…)
垣根(…何か面白いことでも起きねぇかな)
垣根(とりあえずウサ晴らしにあのクソ野郎を潰しに行くか…)
「アンタがメルヘン野郎とかいう痛い奴なのねッ!!」ザッ
垣根「あ?誰d」クルッ
一方「スクラップの時間だぜェ!!ていとくゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!」ドヤッ
美琴「とりあえず…悪人は生かしておけないわね」パリパリ
麦野「また会ったね、第二位。悪いけど死んでもらうわよ」
ハルヒ「無駄な悪足掻きをしたら、死★刑だからッ!!」
食蜂「大丈夫だゾ!私のチカラで痛みを感じないようにしてあげるからぁ~☆」
青ピ「悪いけどこっから先は一方通行やで~!」
削板「根性をもって貴様を成敗してやろう…!」
上条「あ、どうも…初めまして(てか青ピのポジショニングって…)」
垣根(マジ…かよ…)ボーゼン
垣根(これは…逃げるしかねぇだろ…!)クルッ
滝壺「能力追跡。――未元物質に干渉を続行」ヴン
長門「能力操作。――垣根帝督の“自分だけの現実”を解析・無効化」ヴン
垣根「」
絹旗「超あきらめた方がいいですよ(迫真)」
フレンダ「大丈夫…一瞬で終わるだろうし(憐憫)」
浜面「まあ、…運が悪かったと思ってあきらめてくれ」
朝比奈「…ご愁傷さまです」
古泉「あなたは神を信じますか…?」
キョン「 や っ ち ま 」
「待ってください―――――――ッ!!!!」
キョン「…え?」
美琴「って初春さん!?…どうしてここに…?」
垣根「おいバカかお前!?危険だから逃げろ…ッ!!」
初春「逃げませんッ」キッ
初春「私は風紀委員として…いえ、その前に一人の人間として…!!」
初春「ようやく生き返った垣根さんが、また死ぬのを…見たくありませんから…ッ!!」ウルッ
初春「たとえどんな過去を抱えていようとも、私は…この人の未来に期待したいから…ッ!!」
垣根「テメェ…」
上条(何だこの流れは…)
キョン(まるでこっちが悪役みたいじゃないか…)
長門「………………………」
絹旗「超感動的なシーンですね…」ウウッ
フレンダ「こんな健気な女の子を気持ちを踏みにじるなんて…ひどいよ麦野」
麦野「って私のせいなの…!?」
滝壺「最初に第二位を始末しようって言い出したのはむぎのだよ」
浜面「なあ麦野、今回はこの辺でいいんじゃないか…?」
麦野「指図するな」ボカッ 浜面「ゲホッ」
キョン「なあハルh」
ハルヒ「アンタは黙ってなさい」 キョン「イエッサー」
麦野「まあ、…今回は頭の上お花畑な子に免じて見逃してやるか」
ハルヒ「…そうね。――――これにて一件落着ッ!!」
キョン・浜面((どこがだよ!?))
食蜂「こんなに大勢で一人を攻撃するなんて、ひどいよねぇ~御坂さん?」
美琴「そ、そうよね~(つかアンタも結構乗り気だったでしょ…)」
削板「集団で弱い者いじめなど根性無しのやることだな!」キリッ
上条「だな!そんなふざけた幻想はこの俺がぶち殺してやるぜ!」キリッ
青ピ「おっと…そろそろ魔法少女カナミンインテグラルの再放送の時間や…!お先に帰らしてもらうわ~」スタスタ
一方「おっと行けねェ、そういや買い物を頼まれてたンだった…。俺も先帰るとするか」スタスタ
垣根「…とりあえず行こうぜ、…かざりん」スタスタ
初春「もう…暗部には関わらないようにしてくださいよ!」スタスタ
削板「帰るか」スタスタ
食蜂「私もぉ~☆」スタスタ
美琴「あ、じゃあ…私も」スタスタ
上条「あ、いっけね…禁書の夕飯作らないと…!悪いけど浜面…後頼むわ!」タタタッ
浜面「俺かよ…ってどうすりゃいいんだよッ!?」
麦野「…とりあえずアジトに戻る?」
絹旗「超そうしましょう!」
古泉「アジトですか…実に興味深いですね」
朝比奈「私がお茶を入れさせてもらいますね…!」
キョン「そのピンクのジャージ、似合ってますよ」
滝壺「…え?…あ、ありがとうございます」ペコリ
フレンダ「あれ、涼宮って子は?」
長門「……………あそこ」
ハルヒ「ふあ~あ…何か急に眠くな…」フラッ
ストッ
キョン「おいおい大丈夫かハル…って!?」ハルヒ「zzz」コオオオオオオオ
絹旗「2人が…超輝いてますよ…!?」
長門「…………………」コオオオオオオ
滝壺「あ、ながとも…」
朝比奈「こ、これは…もしかして…」コオオオオオ
浜面「もしかしてって何なんだ…?」
古泉「どうやら、…お別れの時が来たようですね。僕達は元いた世界に帰りますんで…それでは」ノシ
麦野「…ってアンタら本当に異世界人だったの?」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
滝壺「行っちゃったね」
浜面「…ああ」
フレンダ「結局、よく分からない人達だったけど」
絹旗「超滑稽な人達でしたね!」
麦野「――――で、何でアンタだけ残ってるわけ?」
古泉「…お、おかしいですね」ポツーン
―翌日・SOS団の部室
キョン「で、お前は誰だよ…。なんか古泉っぽいけど」リーチ
海原「それはむしろこちらが聞きたい位なんですが…」アガリデス
朝比奈「もしかして涼宮さんが間違えて…」オチャデスヨ~
長門「……可能性はある」
ガラッ
ハルヒ「みんなー!部活始めるわよー!」
ハルヒ「何だか超能力者にはもう飽きちゃったから、今日は魔術師を探しに行こうかしら…!」
―学園都市内
土御門「さて、仕事だ!…行くぞ」ザッ
一方「さっさと片付けちまおうじゃねェか…!」
結標「ちょっと、…グループも解散したはずじゃ(ry」
古泉(涼宮さん…一体いつになったら僕は元の世界に帰れるんでしょうか?)
(終)