さやか「ほらっおいでおいで」
杏子「……」キッ!
さやか「警戒してるな~」
まどか「やめようよ~噛まれるかもしれないし」
さやか「ほらっパン食うかパン」
杏子「……」ピクッ
まどか「そろそろ行かないと学校遅れちゃうよ」
さやか「ん~ここに置いてくから食べちゃいなよ~」
元スレ
さやか「あっ野良の魔法少女」まどか「ほんとだ~」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1320273673/
まどか「ねぇさやかちゃん」
さやか「なに?」
まどか「さっきの子後ろからつけて来てるよ」
さやか「えっ?」ピタリ
杏子「……」ピタリ
まどか「ねっ」
さやか「ほんとだ」
まどか「もうすぐ学校だね」
さやか「困ったな学校に着いてこられたら怒られる」
まどか「校門で先生が見張ってるしどうしよう」
杏子「……」キラッ
まどか「あっソウルジェムが光った」
さやか「学校の中まで着いてきたけどみんな気づいてないみたい」
まどか「教室まで着いてこられちゃった」
さやか「授業中は大人しくしてくれるかな」
まどか「あっ寝始めた」
さやか(かわいい)
さやか「あっという間にお昼かー」
まどか「屋上行こっか」
さやか「お前も来るか?」
杏子「……」スタスタ
まどか「この子賢いね」
さやか「そうだね」
まどか「ご飯食べるかな」
さやか「ほーら卵焼きだぞー」ヒョイ
杏子「……」パクッ モグモグ
まど さや「かわいい」
杏子「あんっ!」
まど さや「!?」
さやか「初めて声聞いた」
まどか「かわいい声だったね」
さやか「まだ食うかい?」ヒョイ
杏子「……」パクッ モグモグ
杏子「あんあんっ!」
まど さや「やっぱりかわいい」
杏子「あんあんっ! あんあんっ!」
さやか「何か嬉しそう」
まどか「かわいいけどこの子どうしよう」
さやか「うーん野良だしな」
杏子「あん……」
まど さや「かわいい」
まどか「でも家にはタツヤがいるから」
さやか「ならあたしがこの子を引き取るよ」
杏子「あんあん!あんあん!」
まどか「喜んでるみたいだね」
仁美「それでは失礼します」
まど さや「またねー」
まどか「一日中横にいたのに気付かなかったね仁美ちゃん」
さやか「人から見えなくする魔法でも使ったのかな」
まどか「うーん、まあいいかな」
さやか「あたしらも帰ろう」
杏子「あんあんっ!」
キュイイィィィン
まどか「さやかちゃん、これって……」
さやか「前にマミさんが見せてくれた……魔女の結界!?」
まどか「どうしよう……マミさんもいないし……」
さやか「大丈夫、あたしが着いて……」
杏子「……」ダッ
さやか「おい危ないぞ!」ダッ
まどか「待ってよさやかちゃん!」ダッ
まどか「ここが結界の一番奥、なのかな……」
杏子「……」ジャキン
さやか「壁なんか作って……あたしらを守ってくれるのか」
まどか「いくら魔法少女でも野良の子で大丈夫かな……」
杏子「……」ピクッ
ボゴォッ
さやか「何よあの巨大な槍」
ザシュッ
まどか「一撃……」
まどか「帰ってこれた」
さやか「この子すごいよ!」
杏子「あんあん!あんあんっ!」
さやか「そういや名前決めてなかったっけ。あんあん鳴くからあんこはどうかな」
杏子「あんあん!」
まどか「喜んでくれてるみたい」
さやか「よーしあんこ、帰ろっか!」
杏子「あんあんっ!」
さやか「ただいまー!ママ、今日からこの魔法少女も家で暮らすよ」
さやか「えっダメ……」
杏子「あん……」
さやか「そんな顔すんなって。絶対説得してやるから」
杏子「……」キラッ
さやか「これって……そっか、昼間に使った気付かれない魔法か」
杏子「あんあんっ!」
さやか「ちょっとちょっと!そんなに騒いだらママが……」
「何騒いでるの。もうすぐ夕ごはんよ」
さやか「はーいママ」
さやか「見えてないなら分かるわけないか」
さやか「ごちそうさま」
さやか「ごめん、残りは部屋で食べるから」
さやか「あんこー!ご飯だぞー!」
杏子「あんあんっ!」モグモグ
さやか「かわいい」
さやか「それにしても泥だらけだな。仕方ないか、あたしらを守ってくれたんだし」
杏子「あんあん!」
さやか「そうと決まったら一緒にお風呂タイム!」
杏子「あんあんっ!」
さやか「さあ魔法少女の服を脱がすよー」ワキワキ
杏子「あんあん」パッ
さやか「あっそうか変身解いたのか。じゃあコイツを脱がしますか」
杏子「あんあん///」
さやか「恥ずかしがることないじゃない。見た目同年代の女の子同士なんだし」
杏子「あんあん……///」
さやか「へー、分かりにくかったけどあたしと一緒くらいの身長なんだね」
チャポン
さやか「やっぱり魔法少女だけあってしっかりした体つきだね」ジーッ
杏子「あんっ……」
さやか「よーし、さやかちゃんが今日一日の汚れを落としてあげるからねー」ザバァッ
ゴシゴシ
さやか「気持ちいいかな?」ゴシゴシ
杏子「あんあんっ///」
さやか「あれー? 何か今の声は色っぽいな?」ゴシゴシ
杏子「あんあん!あんあんっ///」
さやか「よーし次はもっと下行くぞー」
杏子「!?」
杏子「ぁん……」スッ
さやか「こーら、手で押さえられたら洗えないでしょーが」ゴシゴシ
杏子「ぁんぁん……///」
さやか「よしよし、素直で賢くていい子だなーあんこは」ゴシゴシ クチュッ
杏子「んっ……」
さやか「中までキレイキレイしましょーね」クチュクチュッ
杏子「あん……ふっ……」
さやか「はい中からキレイに流しましょうねー」ズプッズプッ
杏子「」プシャッ
さやか「ふーすっきりした」
杏子「……」カリカリ
さやか「もしかして怒っちゃった? ごめんごめん」
杏子「……」プンプン
さやか「でも体をキレイにするのって大切なんだよ」
杏子「……」プリプリ
さやか「それにね、さっきのあんこ、すっごい可愛かった」
杏子「///」カッ
さやか「そろそろ寝よっか」
杏子「……」
さやか「……あんこ、おいで」
杏子「あんあんっ!」
さやか「あんこの体、あったかいね」ギュッ
杏子「あんあん……」ギュッ
さやか「何だか不思議な気分。あんこといると、体の中からあったかくなる気がするんだ」
杏子「あんあん……」
さやか「魔法少女は、夢と希望を叶える存在だってマミさんが言ってた」
杏子「あんあん……」
さやか「今日出逢ったばかりだけど、あんこはあたしのにとっての希望なのかもね」ギュッ
杏子「あんあんっ……」
さやか「時々不意に寂しさを感じるときがあるんだよね……なんてね」
杏子(いいよ、一緒にいてやるよ。さやか……)
さやか「えっ……あんこ……?」
─────
───
─
まどか「さやかちゃん、学校にあんこちゃん連れてきて大丈夫なの?」
さやか「いやーあんこったらあたしと離れたがらなくってねー」
杏子「あんあん!」
さやか「見えないようにしてるみたいだから大丈夫でしょ」
まどか「ふーん、何かわたしあんこちゃんに嫉妬しちゃうなー」
さやか「やだまどかったら」
杏子「あんあんっ!」
さやか「あんこがいなくなった」
まどか「うそ」
さやか「どうしよう……あんこがいないとあたし……」
まどか「さやかちゃん……」
ガタッ
さやか「あんこ!」
杏子「……」ボロッ
さやか「これはグリーフシード……そっか、あんこは魔法少女だからね……」
杏子「……」ゼェゼェ
さやか「魔法少女は常に死と隣り合わせ……そのことはマミさんが身をもって教えてくれた」
さやか「もう……あんな別れ方は嫌だよ……」グスッ
杏子 ペロッ
さやか「ん……あんこ……」
杏子 ペロペロ
さやか「やっ……くすぐったいよ……」
さやか「心配……したんだからね……」
杏子 ペロペロ
さやか「あんこはいつまでも……一緒にいて、くれるよね……」
杏子(約束したろ。一緒にいてやるって)
さやか「あんこ!?」
杏子(そりゃもちろん魔法少女だからな、危険な事もあるよ)
杏子(でももう一度約束するよ。さやかがいる限り、アタシは決して黙っていなくならない)
さやか「本当……本当に?」
杏子(ああ!いつまでも……いつまでも一緒だよ、さやか)
さやか「あっ野良の魔法少女」まどか「ほんとだ~」
完
~エピローグ~
まどか「さやかちゃん、昨日あんこちゃんにプレゼント買ったって言ってたよね」
さやか「まーね」
まどか「ねえねえ、何を買ってあげたのかな」
さやか「じゃあ見せたげる。おーいあんこ!」
杏子「……」オズオズ
まどか「これってペット用の首輪……だよね」
さやか「そう!あんこはあたしだけのものだって証だよ!似合ってるかな?」
杏子「あんあんっ!」スリスリ
まどか「ははは……(なんかエロい……)」
完