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603 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:19:23.08 2LCCjpZCo 414/598

現在の生存者は、一方通行、初春飾利、上条当麻、絹旗最愛、黒夜海鳥、白井黒子、浜面仕上 の7名

604 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:19:51.50 2LCCjpZCo 415/598

――― 6日目 ―――



絹旗「【垣根は超人狼でした】」



   \ 青 一 初 垣 上 絹 黒 佐 白 削 滝 土 浜 姫 御
   属 狂 _ _ 狼 _ 霊 _ 人 狼 結 占 結 _ 人 人
   色 白 灰 灰 黒 灰 白 灰 白 黒 白 白 白 灰 白 白
   占 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
   吊 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

605 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:20:18.31 2LCCjpZCo 416/598

―――――



白井は残った片目で絹旗をきっと睨みつけた
瞳から、ぽろぽろと涙が零れ落ちる

白井「新月、新月…!
   ぁあ、あぁああ!!

   人間め!

   触らないで! 新月の身体に、汚れた手で触らないでぇえ!!」

白井は爪を振り回し、処刑台の遺骸を守ろうとする



黒夜「…やめておけ、白井。
   そんな情けない狩りの作法を見たら、垣根…いや、『新月』か…が悲しむぞ?

   とりあえず今のお前は悲しいよ。
   安らかに生き延びるのが叶わないなら…早く楽にしてやる」

黒夜は絹旗の首に伸びる白井の手首を爪で引き千切った

黒夜「…この爪も牙も、土御門が受け入れ、土御門が守ってくれたもの…。
   だったら、私はこの刃を…土御門が愛したものを守るために使うよ。
   どうせ私が切り払わなくても、その腕はもう元通りにはならないだろう…。
   お前の処刑は、そこに居る一方通行がやってくれる。
   お前を裁くのは、愛した女のために放たれる、冷たい鉛玉だ」



―――――

606 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:20:46.19 2LCCjpZCo 417/598

黒夜「…削板……。
   お前のお陰で私は目を覚ます事が出来た…。恩に着るよ。
   それと白井、長々と世話になったな。

   今日で、さようならだ」

上条「…!!

   これで…、これで、やっと一人…!
   削板、墓場から見守っていてくれ…」

607 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:21:13.22 2LCCjpZCo 418/598

白井「人間め、人間め…。

   にんげん、め…。

   …何故、決断できたんですの?」

絹旗「仮決定も本決定も超試しだったんですよね。
   吊られる人の反応を超見るための。
   垣根だけ超必死だった。超それだけです」

608 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:21:42.37 2LCCjpZCo 419/598

―――――



白井は泣き濡れて垣根の骸を見つめた

黒夜「まったく、私とお前は似てるよ………」

白井「…ふふ、くっくっく……。

   似てるものですか。黒夜さん。
   あなたには血を求める心が欠けてますの。
   …せっかくの獲物を、噛み裂きもしないで土に埋めてしまって。

   結局あなたは、わたくしたちとは違うんですのね」

黒夜「ああ、お前と私は違う。
   最初に言っただろ、私は人間でも狼でもない、ただの化け物だって。私には獲物はいらない。
   そうだな…私はただの『力』、ただの『刃』のようなものであればそれでいい…。

   それに、あれは私の『獲物』じゃない。あれは私が『愛した人』だ。
   …お前が、そこの男の骸に手をつけないのと、同じ事だ。

   ……淋しいんだな、白井。…そこまでして、仲間を増やしたがる位に。
   もしかしたらお前とは仲良くなれたかもしれないな。
   『嫌われた方が安全だなんて悲しい』と言ってくれたお前のままだったら、な…」

609 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:22:14.83 2LCCjpZCo 420/598

上条「…白井…。

   …お前の気持ちは、どうなんだ。
   狼である身を晒されて、それでも生かされ続けてる、今の状況は…。
   それでも、お前が居てくれる事が。1日でも長く姿を見ていられる事が…俺にとって、嬉しい事だなんて。
   こんな事を思うのは…きっと、罪深い事なんだろうな…」

610 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:22:45.62 2LCCjpZCo 421/598


白井はのろのろと起き上がり、新月を括るロープの結び目を解こうとする
左手がない事に気付き、右手と歯で結び目を解いた
暫く悪戦苦闘を続けると、物言わぬ肉体がどさり、と地面に落ちる

白井「ごめんなさい、新月…。
   ごめんね、ごめんね…」

白井は人狼新月の骸に縋って、泣いた



―――――

611 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:23:19.31 2LCCjpZCo 422/598

絹旗「【超今日の議題】

   1、灰考察
   2、グレースケール
   3、削板襲撃理由
   4、守護者は誰か
   5、吊り先」

612 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:23:45.45 2LCCjpZCo 423/598

黒夜「絹旗、【守護者は誰か】は答えさせるべきじゃないと思う。まだ守護者は生存してるかもしれない。
   それに、白井を吊ってもまだ最後の狼は残ってる…。少しでも抑止力にするためには、守護者については触れない方がいいと私は思う。

   あと…一応結果オーライで素晴らしい判断だったんだが…。
   その、今度からは理由もある程度それらしいのでいいから付けてくれると助かる。
   正直、本当に大丈夫か気が気じゃなかった…」

黒夜は白井を悲しい目で見つめてから、土御門の部屋へと戻って行った

絹旗「いや白井さんの吊りはまた超伸ばしたいんですけど…。
   守護者は誰か、って超考えるだけですよ。別に超守護者COしろって言ってないです。
   それに………。

   まあ、超反対なら回答しなくていいです」

黒夜「…今日中に狼を一匹で孤立させてしまった方が、相談をさせないって意味でもいいと思うんだが…。
   まあ、これについて考察してくれると嬉しい。

   白井………それが、私や一方通行の気持ちだよ。
   『愛』っていう感情だ…。ちょっと、遅かったな…」

613 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:24:30.93 2LCCjpZCo 424/598

―――――



白井は重い男性の身体を持て余しながら、ゆっくりと新月の骸を引き摺った。
手足が震え、それだけの事にひどく汗をかく。
小石を踏んだ弾みでバランスを崩し、倒れこんだ先にはこちらを見つめる上条の姿があった

上条「…白井…」

白井「はあっ、はぁっ、はぁ…。

   教会まで、牽いていただけませんか。
   お願いします…」

上条「………白井は、立てるか?

   垣…、えっと、新月…の身体に俺が触れる事は…許せないか?
   もし許されるなら、俺が抱えて運ぶけど…」

白井「…お願いします。

   あなたを、信じますの。死に餓えた村の人間達とは違う、上条さんを…」

上条は白井から新月の骸を預け取り、抱きかかえる

上条「白井は、大丈夫か…? その、手も、目も………」

白井「苦しみは、耐えられますの…。
   耐え、忍んで、今日までずっと生きていましたもの。

   新月を、お願いします」

上条「…解った。協会まで手伝うよ…」

一瞬新月に視線を落とし、教会へと向かう
白井は遠ざかるその背中をじっと見つめていた



―――――

614 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/14 22:25:15.84 2LCCjpZCo 425/598

―――――



白井は部屋で一人、昔から覚えていた何かの一節を呟いている

白井「God blesses you who are hungry now, for you will be satisfied.
   God blesses you who weep now, for the time will come when you will laugh with joy.
   God blesses you who are hated and excluded and mocked and cursed because you are identified with me, the Son of Man...」

そして…いつの間にか、意識を失っていた



上条は白井に声を掛けようと部屋のドアを開け、倒れ込んでいるのに気付き、近付く
部屋の隅に積んであった毛布を取り、白井の上にそっと掛けた

上条「………。

   俺には、何もない。せめて力があれば…。愛しい人を、このまま晒しておく事なんて…許さないのに。
   相容れない運命だって解ってる。…それでも、俺は…構わない。
   最期まで絶対目は逸らさない…。

   一刻も早く終わらせよう。こんな、悲しい物語は…」



―――――

621 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:24:10.48 I0LYk5cKo 426/598

上条「【灰考察】
   ・初春さん
   垣根が人狼だった事でぐっと白くなった。
   2日目っていうかなり早い段階で対立、昨日も垣根を吊り先に希望してる。
   狼の仲間切りなら周到すぎる、演出過剰としか言えない。
   個人的には黒夜を吊って、もし白だったら次が初春さん…って考えだ。

   ・一方通行
   行動から白く見てたけど、昨日の考察内容…そこから、垣根を狼と導き出した。
   これが狼の行動とは思えない。仲間切りならもっと単純な理由でも問題ない筈だ。

   ・黒夜
   消去法から、もっとも黒く感じる。
   昨日も言ったけど、土御門を襲撃できたのは、残りの狼が白寄りの位置に居たからじゃないかと。
   それと昨日垣根が黒夜に対しては『初日纏め役立候補は分の悪い賭け』と言ってるのに、一方通行の霊能騙り撤回はそう取らなかった。
   逆に怪しい点として追求してたのが、仲間の擁護だったんじゃないかって気がしてる。

   ・浜面
   …狼じゃない事を信じるしか出来ない。

   【グレースケール】
   【黒】黒夜>初春さん>一方通行=浜面【白】

   【削板襲撃理由】
   …これ以上灰は狭められない。守護者が居ないって自信がなかった? だから無難に削板を狙ったんじゃないかな…。

   【守護者は誰か】
   俺も明言は避けるべきだと思う。沈黙する事を選ばせてもらう」

622 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:24:40.68 I0LYk5cKo 427/598

初春は集会所の片隅で目を覚ました

初春「おはようございます…。

   良かった…良かったです…。やっと見つけられたんですね…。
   隠れてる狼は…あと一匹ですね。

   恐ろしくて長い夜は…もうすぐ明けて、この村から晴れた空が見えるように…なります。
   そのためにも頑張らないと…」

623 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:25:09.71 I0LYk5cKo 428/598

―――――



一方通行が気が付くと、既に夜が明けていた
外は相変わらず雨が降っている

一方「ンァ…、悪ィ。昨日風呂上がってっからの記憶がねェ…。

   垣根が人狼だったか…! やっと一匹…っ!」

佐天が以前壁に貼った滝壺の写真をじっと見つめる

一方「もォ直だ…必ず仇は討つ。
   俺の声が、オマエに届くなら…見守っててくンねェか。

   ……オマエの声が、聞きてェ…。
   なァ…、オマエは側に居ンのか……滝壺…」



―――――

624 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:25:38.50 I0LYk5cKo 429/598

―――――



浜面は垣根と削板の墓の前に立っていた

浜面「………」

浜面は手にした油性ペンで、垣根の墓の『墓』の字に濁点を書き加えた

浜面「あと一人だ」



―――――

625 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:26:06.85 I0LYk5cKo 430/598

一方通行は誰も居ない集会所に戻ってきた

一方「雨は大分落ち着いてきてンな…。
   今日も山の方を見て来たが、何箇所か小規模の土砂崩れが起きてやがる。
   危険だから近付くンじゃねェぞ」

前日に怪我をした右足を庇いながら、二階に上がっていく
着替えて戻ると窓際の席に座って軽く目を閉じた

626 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:26:33.91 I0LYk5cKo 431/598

一方「黒夜への返答だ。

   >>423【1日目】
   ・御坂占いにした理由はともかく、その時点で自分を占うっつー選択肢が欠けてる。『結構皆御坂を挙げてた』事が何故安全策なンだ?
   結局、纏め役立候補した事実だけが残り、皆に白印象を与える事に成功してる。

   ・占い師3CO、霊能者確定、結社1COならそれこそ護衛の範囲が広がり、能力者が食い放題になンじゃねェか?
   オマエは占い師3CO、霊能者確定になった事で占い師が襲撃され易い不利な状況っつってたよな。
   もしその占い師が欠けちまった場合、灰を狭める事が出来る潜伏結社は重要じゃねェのか?
   それに、俺が結社だった場合、真っ先に食われるだろォな。
   非結社COが安心感…俺が非結社COして皆が安心出来たンか?
   『狼じゃねェ』っつー疑念を払拭しねェ限り、安心感には結びつかねェと思うが。
   村人なら、その無実を完全に証明するには占いか吊りしかねェ。オマエはどっちの策も取らなかった。
   騙ってると思ったンなら吊れば良かった。俺に対する安全策を取りたかったンなら、非結社CO後に占えば良かった。俺はそう思うがなァ。

   >>560『最終的に海鳥をスケープゴートにしたかった』…逆に俺がスケープゴートにされてる気分だ。
   オマエも垣根も、発言の濃厚さなら上位。二人が生きてる事が不自然じゃねェよう、同じように目立つ存在である俺を残し、白井に結社の相方として名乗らせた。
   一瞬で白黒入れ替わる俺の立場を、上手く利用してンなと思う。

   >>560【2日目】
   ・『多弁が確定白なら、頼りになるって意味で安心していいと思ったんだけど』
   それは好みじゃねェか?
   多弁なら発言で判断してェってヤツも居る。オマエが言う安心と、他のヤツが考える安心は同じじゃねェと思う。
   『『確定白襲撃を嫌がるように見える』初春おねぇちゃんと一方通行おにぃちゃんを疑う理由でもあるんだけど』
   占いが早期に失われる可能性がある以上、確定白の存在はデケェと見てる。状況にもよるが。

   ・なら、仮に占い師二人、霊能者二人の状態なら安全と言えンのか。
   その状態なら、現状より有利と言えンのか?
   占い師三人、霊能者確定状態より有利と言えンのか。
   占い師が何人でも、一人襲撃され早々に占い機能破壊されちまえば、どうとでも転ぶと思ってンのは俺だけなのか。
   それとも占い師二人、霊能者二人なら占い機能破壊されても現状よりはラインが見えンのかねェ。

   そもそも、どういう状態なら村が有利なのか教えてくれ」

627 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:27:06.44 I0LYk5cKo 432/598

一方「>>560【3日目】
   ・【何度も言ってる】が、結社潜伏に地雷効果は考えてなかった。っつーか、占い師が欠けた状態で地雷なンて効果あンのか?
   これについちゃ垣根にも同じ事言われた気がすンな…。

   灰襲撃だが、村人が襲撃されたら灰は確実に狭まる。欠点は守護者が襲撃される可能性だな。
   守護者は居るかも知ンねェと匂わせるだけで充分抑圧効果があると思う。
   ただ、守護者と結社員に関しては4日目の垣根の説明に納得させられたのも事実だ。…狼に乗せられてたンだが。

   『絹旗おねぇちゃんを一人確定白で孤立させるつもり?』…どォいう意味か解ンねェな…。
   結社が出れば確定白で孤立しない、が、だから…? って具合だ。結社が出れば絹旗の盾になれるっつー意味なンか…。

   『さきに潜伏結社さんが食べられちゃったら、どっちみち潜伏させる意味がないのに』
   現状がそうなってンな。
   だがその分、灰襲撃に対して考察する材料も増える。なンでコイツを狙ったンか、なンでコイツは狙われなかったンか、な。これは意味がない事かァ?

   ・『村人騙りや結社騙りを切り捨てて考えようっていうのがそもそも意識の誘導に見えたの』
   斬り捨てる訳じゃねェ、【口に出すべきじゃねェ】と言いてェンだが。
   基本的に俺は結社も守護者も村人騙りも、ソイツらが思った通りに動いて欲しい。但し、自己責任でだ。
   単独行動を取るっつー事は、それを理解され、結果を残さなけりゃ意味を成さねェ。
   理解されてェなら早目にCOすべきだろうが、何より結果を残すまではソイツも名乗り出られねェンじゃねェか?

   あと、白井の行動を引き合いに出してるが、アイツは人狼だぞ? 信用も何もねェと思うが?
   仮に白井が結社だったなら、それは結社の作戦が失敗した(占い師襲撃されちまった)っつー事だ」


628 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:27:35.95 I0LYk5cKo 433/598

一方「>>561『そういう風に言う事自体が、一方通行おにぃちゃんの思うツボかなって』
   ………オマエにゃ不審な点が多いから指摘してンだが。
   『海鳥とにたような意見の垣根おにぃちゃんはあんなに疑われて、今日は吊り候補に挙げられちゃってるし』
   『だったら、海鳥をラストウルフって事にして吊るために、海鳥を最後までのこしにくるだろうなーともおもったよ』
   垣根は黒だった。が、昨日の時点じゃ白黒どっちが出るか解らなかった筈だ。
   それなのに『海鳥をラストウルフって事にして』ってのはなンでだ…。黒が出る事を解ってたような言い方だと思った。

   俺も覚悟して霊能者騙りを行ったっつーのに、霊能者確定が有利じゃねェと言われて辛ェ。
   疑われる事は覚悟してたが、残した結果に意味がねェと言われちまったら…な。
   それとも、俺が霊能者騙りなンかしなけりゃ…滝壺は死ななかったンか…。そう考えると、俺は馬鹿だなァ…。
   一番守りたかったアイツを、一番最初に失う切欠を作ったンだからな………。

   『『護衛先がぶれる』って理由から『生存する確定白を一人でも作りたくない』ってのが見てとれるね』
   意味が解ンねェ………。

   GJ狙いで俺は守護者に動けとは言ってねェが?
   俺はあくまで、守護者の考えた通りにして欲しいと思ってる。そう言ってもまだ納得出来ねェか?
   霊能者を必ず守れなンて表で言っちまったら、狼が他のヤツを躊躇いなく襲撃に出るだろ。だから守護者本人に任せるっつー考えなンだが。

   黒夜を占いから外した理由は
   1、纏め役立候補から白寄り
   2、多弁だから発言から判断出来ると思った。
   そして現在…俺は黒夜が狼だと疑ってる。だが、結局占い候補を決定したのはオマエだよな。

   俺が襲撃されねェ事に疑念を持ってるみてェだが、俺は少なくとも結社員候補じゃねェ。
   いくら発言力があるとオマエが思ってても、結局俺は白黒表裏一体には変わりねェよ。
   寧ろ、結社員や守護者の可能性を秘め、白寄りに見られてた発言力のあるオマエが襲撃されねェのが不思議だ」

629 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:28:18.17 I0LYk5cKo 434/598

一方「議題に答える。

   【灰考察】
   昨日とあンま変わンねェな。
   あえて言うなら、垣根が狼だった事で、黒夜が最後の狼だっつゥ印象が深まった。
   >>534垣根の黒夜に対する見解は不自然だと思った。
   初春は垣根と対立してる位置に居たから白さが上がったなァ。それより白いのが上条と浜面だ。

   【グレースケール】
   【黒】黒夜>>>初春>上条>浜面【白】
   上条と初春だが、やっぱ上条のが白さが上だ。理由は姫神の一件でのやり取りだ。

   【削板襲撃理由】
   現在の確定白は絹旗と削板。
   絹旗はまだ護衛されてる可能性がある、だから削板を狙ったンじゃねェか。

   【守護者は誰か】
   …絹旗にどンな意図があっての質問か、正直解ンねェな…。
   俺も深く語るべきじゃねェと思うから黙秘させてもらう」

630 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:28:44.14 I0LYk5cKo 435/598

―――――



初春は小走りに集会所に飛び込んできた
そのままの勢いで一方通行に走り寄り―――思い切りハリセンで殴った

初春「間違えました!! ご、ごめんなさい!!」

一方「ぶッ」

一方通行は吹っ飛んだ
初春はその様子を見て、自分の隠れた才能に驚いている

一方「………油断したぜ…」ボロッ



―――――

631 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:29:18.79 I0LYk5cKo 436/598

初春「き、気を取り直して…。

   【灰考察】
   ・黒夜さん
   最後のステルス狼だと思ってます。
   垣根さんの考察は一方通行さんは疑うのに黒夜さんは疑わない…むしろ、白さを証明するような内容でした。
   仲間同士だからだと思ってます。
   黒夜さんのグレースケールも垣根さんは白寄りに置かれてます。

   垣根さんの白井さん考察は狂>真>狼、黒夜さんの白井さん考察も狂>真>狼でした。
   白井さん狼、とみなさんにあまり考えさせたくなかったのかなと…。

   黒夜さんはほぼ暫定白と見られてました。
   垣根さんが吊られても、黒夜さんに疑いが向くとは考えなかったんじゃないでしょうか。
   狼である垣根さんが熱心に黒夜さんを庇う必要はなかったと思うんです。

   ・上条さん
   垣根さんと上条さんの考察は、お互いを一番疑うというのではなく、大体お互いを黒から二~三番目に置いて考えてたようでした。
   丁度いい仲間切りとも取れるんですけど、黒夜さんの方が疑いが強いです。
   もし黒夜さんが狼じゃなかったら…とは私も思います。

   ・一方通行さん
   白印象のままです。
   昨日の長い考察も、議事録から狼を探す白の姿勢だと思います。
   垣根さんとのやり取りを見ても、仲間切りには思えないです。
   一方通行さんの霊能騙り撤回直後から垣根さんは疑ってました。あんなに白く見られてる仲間を、わざわざ黒くしようとする事はないと思います。

   ・浜面さん
   >>500の通りです。

   【グレースケール】
   【黒】黒夜さん>>上条さん>>一方通行さん=浜面さん【白】

   【削板さん襲撃理由】
   確定白で護衛の可能性が薄いからだと思います。

   【守護者は誰か】
   回答する必要がないと思います…。

   【今日の吊り先】
   白井さんを外すのなら、【黒夜さん】です」



   \ 青 一 初 垣 上 絹 黒 佐 白 削 滝 土 浜 姫 御
   属 狂 _ _ 狼 _ 霊 _ 人 狼 結 占 結 _ 人 人
   色 白 灰 灰 黒 灰 白 灰 白 黒 白 白 白 灰 白 白
   占 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
   吊 _ _ 黒 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

632 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:29:47.33 I0LYk5cKo 437/598

―――――



白井は毛布を跳ね上げて飛び起きた

白井「夢っ…では、ありませんのね。

   初めて心から美味しいと感じ、初めて他人に嘘を付き、…初めて、同じ血に連なる者を失った。
   いっそなにもかも、あの微睡みに胡蝶が夢見た、一抹の幻だったらよかったんですの…」

白井はずきずきと痛む左手首を右手で包んで労った



白井は『あの頃』を思い出して、中身のないカップをテーブルに並べてみた
初春と一方通行、そして自分の分の紅茶を注ぎ、中央に残ったお茶請けを目に留め、一口齧った

白井「もぐ、もぐ…。

   …やっぱり、美味しくありませんの。
   もうそんな素振りをしてみせる相手もいませんし、それで構わないのですけれど」

633 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:30:15.82 I0LYk5cKo 438/598

一方「………」

一方通行は窓際の席を立ち、カップが配られたテーブルの席に着く

一方「………俺は、オマエを許す事は出来ねェ…。
   オマエは、俺の一番大切なモンを奪い殺した…。
   許せる筈もねェ…許す事なンて、出来ねェ。

   同時に…、この状況で生かされ続け、仲間を失おうとしてるオマエを哀れに思う」

紅茶を一口啜り、また元の窓際の席に戻って目を閉じた

634 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:31:10.49 I0LYk5cKo 439/598

初春は少し怯えたように一方通行と白井を交互に見て、カップを手元に寄せて目を伏せた

初春「全部…夢だったらいいのに。

   目が覚めたら…、
   私が歌って、上条さんがそれに合わせて歌って、
   滝壺さんが舞って…一方通行さんと目を合わせて優雅に笑ってみせるんです。

   佐天さんが写真を撮って、青ピさんが大袈裟に賛辞を述べて、白井さんが惜しみない拍手を送ってくれて…。

   土御門さんと黒夜さんが口喧嘩して、
   垣根さんがお酒を飲んで…削板さんが支えて、絹旗さんが解放するんです。

   御坂さんと姫神さんが困ったように笑ってて、その後浜面さんの作ってくれた食事をみんなで食べるんです…」

口にしながら、ぽろりと涙を零した

初春「…いつになったら、目が覚めるんですか…。

   こんなに長くて、怖い夢は…もういや………」



―――――

635 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:31:53.81 I0LYk5cKo 440/598

黒夜「すまない、遅くなった…。皆、…消耗してきてるな。

   今日は完全に私が疑われているな。
   まあ、あれだけ発言力があって皆の信頼も厚い一方通行と衝突し続けては、いずれこうなるだろうな…。
   唯一の救いは今日私を吊ってもまだ負けは確定しないという点か。
   上条の疑いなんて完全に私の身から出た錆だが…そろそろしんどくなってきたよ。

   一方通行の質問に対する返答はもう少し待ってくれ。
   『私の間違いでしたごめんなさい』で済ませてしまえばきっと楽なのかもしれないが、村人としてそうもいかないしな…。

   あと、私としては今日中に白井を吊ってしまいたいと思ってる。
   虎視眈々と守護食い、絹旗食いを狙ってる狼がいるのに、今日守護者を吊る可能性は減らしたい。
   それに、もし絹旗襲撃があった場合に『今日白井を吊って終わるかどうか』で迷うのは…な。

   一方通行の質問だが、正直反論の余地がないな…。
   私としては良かれと思ってやった事で、自分の意見として発言した事だったが、どれもこれも失策で筋違いだったみたいだ。
   正直、恥ずかしくて何も言い返せない。皆を混乱させてしまい、申し訳なかった」

黒夜はテーブルに並べられたカップを眺め、その中の一つを選んで紅茶を注いだ。

636 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:32:27.25 I0LYk5cKo 441/598

黒夜「反論にすらなってないが、そうだな…弁解のようなものはしておこう。

   ・御坂占いについては、纏め役として多数決を最終的に取った。
   自分占いをあまり強く推すのも皆の意見に反しているかと思ったんだ。
   占われたがりの狂人というように利用されるのを恐れたとも言える。あの時点で潜伏狂人がいる可能性もあったからな。

   ・一方通行に対しては【結社COを期待してあの発言をした】んだ。
   もしかしたら狼かもしれない一方通行が何者かが最後まで曖昧ではよくないと思った。
   結社の占い騙り解除なら信頼をおけるが、そうでないなら一方通行自身が狼だった場合に無条件で信頼をおかれるポジションになるのは危険だと思って。
   まあ、最終的には失策だったんだろうな。

   ・『騙ってると思ったンなら吊れば良かった』…絶大な信頼を置かれているお前を吊れる訳がないだろう。
   疑いは持ち続けてたが、実際お前を吊り候補に挙げたのは私と垣根だ。あとは多少削板がお前を疑っていたか。
   それに、初日本決定権は最終的に絹旗だった。絹旗が信頼していたお前を私が独断で吊る訳にも、占い候補にも挙げられないよ。
   一瞬で白黒変わるどころか、お前の白さは恐らく揺るがない。

   ・私はそこまで霊能確定しない状態が有利だとごり押ししたつもりはなかったんだが…。
   ただ、霊能確定している状況が絶対的に有利と言う論調になっているように感じられたのに危機感があった。
   特に、結社のように白確定する者が霊能を確定させたのならともかく、灰色のお前が確定させたことに何らかの作為を感じたのでね。
   霊能占い二人ずつなら、まだ有利だと思う。
   ラインが作り易いというのと、占いが二人の方が真偽判定や狼・狂人の判定がまだ楽だと思う」

637 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:32:59.33 I0LYk5cKo 442/598

黒夜「・『絹旗おねぇちゃんを一人確定白で孤立させるつもり?』
   絹旗を一人確定白で残すと守護者を食われる可能性がある。もしそれで守護がいないと決め打ちされて絹旗が食べられたら悲惨だ。
   確定白が増えているうちは、そちらに無難に食いが向くと思ったんだ。
   それに、灰部分が狭まる方がステルスもしにくいと思ったしな。潜伏結社を吊りに挙げて一手損になる方が厳しいと勘違いしたんだ。

   ・『仮に白井が結社だったなら、それは結社の作戦が失敗したっつー事だ』
   …結社員の作戦が失敗するような状況を作りたくなくて口出ししたんだが。
   白井の行動は結果的に人狼のそれだった。
   ただ、一方通行の『早く結社COしてれば滝壺は死ななかった』っていうのが作戦上のミスを責めてると勘違いしたんで、『結社COタイミングについて任せきりは良くない』と思ったんだ」

   ・『海鳥をラストウルフって事にして』
   別に垣根に黒が出るって解っててした発言じゃない。
   誰が吊りになっても、結局私は最後まで残されて『ラストウルフぽい』って言われるような状況に持っていかれるんだろうなって思っただけ。
   私は真っ黒だからね、心象的に。
   白井を残す方向で話が進んでる位だ、最後に私を吊って『これで終わりだろう、いくらなんでも』って思わせて狼勝利のエピローグ行きにしたいのかなって。
   考えすぎだけどな、流石に。でもあの時はそれくらい思ってた。

   ・『霊能者確定が有利じゃねェと言われて辛ェ』
   …それは全面的に私が悪かった。こんな勘違いを延々ふっかけられて、さぞ迷惑だったと思う。本当にごめんなさい。
   ただ、私も纏め結社COが延々出ない状況で良かれと思ってやった纏め役立候補が、逆にこれだけ村にとって迷惑だったかと思ってガックリしている。

   弁明はこんな所だ。
   ここで挙げなかった部分に関しては、弁明の余地すらないい。
   それだけ私が浅はかだったと言う事だ。本当に皆には迷惑をかけたよ…」

638 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:33:27.77 I0LYk5cKo 443/598

黒夜「【削板襲撃理由】
   結社かつ確定白、無難な所だ。
   下手に灰襲撃して灰を狭めるのも嫌だろうしな。
   発言が昨日になって増えてきたことだし、ここから確定白の発言が増えるのを封殺してしまった方が、疑心暗鬼の音はより深くなるだろう。
   絹旗襲撃はまだ博打にも程がある。

   【灰考察】
   …正直、全員白く見えてきた。困ってる。
   発言内容的には昨日からそれ程変わらないが、状況的に誰を疑っていいか解らない。
   この中にあと一匹狼がいる事自体がもう信じられない。

   ・一方通行
   ずっと意見がぶつかり続けて、私も最黒に見てきたけど…。
   これだけちゃんとした理論をもって事を行うっていう事は、恐らく本当に村人なんだろう。
   狼たちの頭脳だったら嫌だな…と思っていたが、もはや杞憂か。一番白い。

   ・初春
   やっぱり白い。
   が、その白さの出所が【ずっと一方通行と意見を重ねてきた】という所にあるようにやはり思えてしまう。
   あとは、1日の最初に議題を出す辺りが『自分が皆から聞き出したい事』を予め設定されているような気がしてな。
   発言は白いだけに、状況での判断ばかりになるが…今居る中では黒寄り。
   狼側としては、ずっと意見をぶつけ合わせてきた私と一方通行に、それぞれ垣根と初春を配置するのもありなのかなとも思えて。

   ・上条
   判断がし難い。一番無難なポジションという印象。印象論でしかないが。
   『垣根とは仲間切りにしては周到すぎるから初春を疑えない』というのは理由としては少々弱いのは気には掛かる。
   周到にやってこその仲間切りだと個人的には思う。

   ・浜面
   ………何もいう事はない。これで狼でだったら辛いな。

   【グレースケール】
   【黒】初春>上条>一方通行>浜面【白】
   …こんな所だな」

639 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:33:54.22 I0LYk5cKo 444/598

―――――



一方「黒夜、返答感謝すンぜ。

   俺がこの考察に…黒夜狼っつゥ答えを導き出したのは、決してふざけた上辺だけのモンじゃねェ。
   何時間も、最初から議事録を辿ってようやく行き着いたンだ。
   済まねェな…黒夜が狼だと思ってる。

   あと、昨日の事は…気にすンな。
   オマエが土御門を喪って、おかしくなっちまう程悲しかった思いは…解る。
   俺も………、狂っちまえたら、どンなにいいかと思った。
   なンもかンも投げ出して、後を追えたらいいと…思った…。

   だが、それは滝壺のために何かをしてる事にはなンねェ…。
   アイツの望む事は…、アイツが俺に望むのは…。

   前に踏み出すしか、道はなかった。
   それに気付かせてくれたのは、初春だったがな…」



―――――

640 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:34:26.56 I0LYk5cKo 445/598

絹旗「【超仮決定】

   【今日の吊り先:初春さん】
   って事で」

641 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/15 19:39:14.02 I0LYk5cKo 446/598

以上、お粗末様でした

初春のハリセンアタックは人狼審問独自ルールの『アクション』のミスですw
(自分)が(誰か)に○○した、みたいな会話文ですらない一行アクションを行うコマンドがあるんです
そこに挨拶とかハリセンとか色々あるんですけど、マウスホイールの暴走が原因、との事でした

ちなみに地の文みたいに見えるので短いやつは大体そのアクション文をそのまま持ってきてます
長いのとか、小説の一文っぽいのは関連した中の人の発言にあるやつですよー

削ろうか迷ったんですけど、明日分にも出てくるので、ハリセンアタックw
折角なので元ログ通りに一方さんには吹っ飛んでもらいました(キリッ

明日は絹旗暴走回ですねー、その後もう1回で6日目は終わるかな?
やっぱり人数が減ると展開は早いですね

645 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:37:16.86 +gTQGRdvo 447/598

一方「…『仮』は解るが…。なンで初春なンか説明してくれ」

絹旗「超本決定の時、でいいですか。

   とりあえず初春さんを吊る事について、超意見欲しいんですけど」

黒夜「初春を疑ってる身としては構わないが…説明はお願いする。
   初春が狼だとしても、説明なしの吊りは賛成出来ない。

   あと一方通行…お前が私を狼と思う事を責めはしない。私も散々お前を疑う発言を続けてきたからな。
   それに、狂ってしまったらいいと思って本当に狂ってしまったのは私の弱さだ。
   そこで踏み止まれたお前に対して、私がどうこう言う権利はないよ…」

646 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:37:50.75 +gTQGRdvo 448/598

一方「…現時点で、俺は黒夜が狼だと思ってる。
   初春にも怪しむ点はあるが、黒夜程強ェ確信はねェ。

   説明がねェなら、俺は【仮決定には了解出来ねェ】」

黒夜「…私としては一番黒く見ているだけに文句はない、【仮決定には了解する】
   垣根との対立も仲間切りだと思えば納得出来る節もあるし。

   ………ただ、正直な所、思い切ったことをすると吃驚したよ。
   意見の出方を見る限り、間違いなく今日は私だろうな、と半ば諦めていたからな。初春は私以外あまり黒く見てないし。
   とりあえず絹旗が理由を説明しないと誰も納得しないだろう」

647 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:38:17.63 +gTQGRdvo 449/598

初春は厨房で仮決定の声を聞き、驚いて包丁を取り落とした

初春「【仮決定に断固反対します!】

   絹旗さん、昨日も言いましたけど、どうして私を狼だと思うんですか?
   理由を言ってもらえないと反論も出来ません。
   私の推理や考えは議事を通して全部出したつもりです」

648 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:38:46.90 +gTQGRdvo 450/598

一方「絹旗が仮決定で初春を選ンだのは、絹旗にはなンか感じたモンがあったって事なンだと思う。
   だが、それは俺がずっと議事録を辿り導き出したモン(黒夜狼)とは違ェ。
   もしかすると、俺がなンかを見落としてる可能性もある。

   絹旗が初春を選んだ理由を明確にしてくれ。
   でなけりゃ、俺は仮決定も本決定も納得出来ねェと思う」

初春「どうすればいいのか、解りません…。
   私の所為で、村を窮地に追い込んでしまうなんて嫌です…。

   >>黒夜さん
   一方通行さんと私の意見は全然違ったと思います。どの辺が『重ねてきた』んでしょうか?
   占い吊り希望もグレースケールも、私は私の言葉で答えてます」

黒夜「そうだな、初春を狼と見ている私ですら呆気に取られてる位だ…。
   一方通行、そして初春本人は余計に納得出来ないだろう。
   絹旗、本決定を出す前に説明を頼む。流石に後味が悪い…」

649 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:39:20.24 +gTQGRdvo 451/598

絹旗「ちょ、ちょっと待ってください。
   超落ち着いてくださいってば。

   とりあえず、上条さんはともかく浜面は超いますか?」

650 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:39:46.44 +gTQGRdvo 452/598

初春「落ち着けません!

   絹旗さん、間違ってますから!
   私の行動や推理が間違っていて、おかしくて、狼だと思ったならそう言ってください」

651 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:40:39.10 +gTQGRdvo 453/598

絹旗「むーん。超しょうがないですね。

   【超仮決定】
   【今日の吊り先:浜面】

   こっちが超ホントの仮決定です。
   初春さんを吊りに選んだらどういう反応があるか超見たかっただけなのに、そんなに超鶏冠立てないでくださいよ」

652 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:41:26.83 +gTQGRdvo 454/598

絹旗「初春さんは狼と見てないですし。
   昨日超言ったじゃないですか。垣根←→初春さんだって。

   どっちかが超狼って意味ですから。垣根が超狼だったら、初春さんは超人間って事です」

初春は絹旗の頭をハリセンで二度殴った

絹旗「うわぁぁぁぁん! 超引っ叩かれました! 超痛いですー!」エーン



黒夜「………いや、そっちの仮決定の方が余程『何故?』なんだが…」

一方「なンでそうなる…」



絹旗「じゃあ一体誰を超吊ってほしいんですか!?」

絹旗は逆切れした

初春「絹旗さんのばかぁ! わぁん!

   私を含め、みなさんが狼と思ってる黒夜さんを吊らないのは、何か考えがあっての事ですか?
   浜面さんに黒夜さんより強い黒要素があるんですか?」

初春はハリセンを握り締めたまま、涙目で震えている

653 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:41:53.24 +gTQGRdvo 455/598

一方「二人とも落ち着け。

   まず絹旗に質問だ。
   浜面を吊るからには、狼だと思ってンだろ?
   俺らの考察じゃ浜面は全員白寄りだ。何故、絹旗は浜面を狼と思ったンだ、理由を聞かせてくンねェか。

   そして、俺の【吊り希望は黒夜】だ。
   明確にしてなかったからな、混乱させたンなら悪かった」



   \ 青 一 初 垣 上 絹 黒 佐 白 削 滝 土 浜 姫 御
   属 狂 _ _ 狼 _ 霊 _ 人 狼 結 占 結 _ 人 人
   色 白 灰 灰 黒 灰 白 灰 白 黒 白 白 白 灰 白 白
   占 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
   吊 _ 黒 黒 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

654 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:42:21.95 +gTQGRdvo 456/598

黒夜「>>初春
   そうだな…灰考察・グレースケールの結果としては確かにずれてるな。
   だが、なんというか…微妙に論理展開の仕方などが被ってるように感じたんだ。
   あれだけ多くの人間に質問を飛ばすお前が、一方通行の意見は特に疑問や質問点を大きく出さないことに違和感があったとでも言おうか。
   恐らく、そのあたりの印象は、一方通行の発言の直後や途中に初春の発言が混ざっている印象が強いからかもしれない。
   いずれにしても、印象論の域を外れていないのかもな…うーん、説明が難しい。

   >>絹旗
   落ち着いてくれ。
   吊りについてどういう意図があったのか解らないと、それがどんな判断なのか判別できない。
   特に、殆どの人間が白いと見てる浜面については余計にそうだろう。
   私は吊られてやる気はさらさらないが、もし私を吊り候補に挙げたとしたら『理由は!?』って噛み付くだろう。
   だから、初春の気持ちも解ってやれ」

655 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:42:54.29 +gTQGRdvo 457/598

絹旗「超簡単な話ですよ。狼は超三種類居たんです。

   ・騙り狼
   ・多弁ステルス狼
   ・寡黙ステルス狼

   騙りと多弁は超見つけました。あとは超寡黙ステルスだけですよね?
   現状で引っかかるのが上条さん←→浜面なんで、浜面を超選んだんですけど。

   もしかして超愚策ですか?」

656 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:43:26.12 +gTQGRdvo 458/598

絹旗「あれ!? みんな超口をあんぐり開けてますね。

   どうしちゃったんですか!」

一方「…狼のスタイルが必ずしもそうとは限ンねェンじゃねェか?
   発言から狼と思った箇所はねェのか?

   悪ィが…絹旗のその考えじゃ、浜面吊りは賛成出来ねェ…」

初春「>>絹旗さん
   その根拠は一体どこから…?

   私は推理した上で黒夜さんを狼と考えました。
   詳しい理由がないのなら、黒夜さん吊りを希望します」

黒夜「………『そうなのか?』って絶句するより他なかったんだが…。
   そういうならまだ上条の方が解る…。
   発言じゃなくてもいい、状況的なものでもいいから、浜面吊りについて思う所を上げてくれ。
   そうじゃないなら、私は初春吊りを希望する。
   もし絹旗が決め難いならむしろ白井吊りだ。白井を吊ってしまえば、霊能判定をするまでもなく、誰かを吊って次の日があるかどうかで判別が付く」

657 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:43:59.25 +gTQGRdvo 459/598

上条「ただいま…遅くなった。
   …で、何なんだ、この騒ぎは」

絹旗「あ、上条さん。
   えーっと、【初春さん吊り】が超冗談で、
   初春さんと一方通行が超本気で怒って、
   【浜面吊り】が超納得出来なくて、
   【黒夜吊り】なんだけど【初春さん吊り】なんです。
   超仮決定なんですけど。どう思います?」

上条「吊り対象が浜面って事よりも…その挙げ方に納得がいかない。
   本当にこんな考え方だったら…今まで俺達が、毎日毎日、考察を重ねてきた結果と内容は…絹旗にとっては、ただの多弁と寡黙を分ける行為でしかなかったって事か?

   それから、俺と浜面を対象に挙げてるけど…なんでそうなるのか俺にはよく解らない。昨日も聞いたけど流されたよな。
   初春さんと垣根や、一方通行と黒夜は意見が対立してたから、その位置に置いて考えるのは理解できる。
   けど、俺と浜面は、いつそんな関係になったんだろうか…。

   絹旗、はっきり言うが、そんな考えで決定するなら俺は従えない。というか、従いたくない。
   絹旗が考察して導き出した答えで…それを俺達にちゃんと示してくれるなら納得も出来るけど…。
   ちょっと、悪ふざけが過ぎないか。

   あと、俺の吊り希望は【黒夜】だ」



   \ 青 一 初 垣 上 絹 黒 佐 白 削 滝 土 浜 姫 御
   属 狂 _ _ 狼 _ 霊 _ 人 狼 結 占 結 _ 人 人
   色 白 灰 灰 黒 灰 白 灰 白 黒 白 白 白 灰 白 白
   占 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
   吊 _ 黒 黒 _ 黒 _ 初 _ _ _ _ _ _ _ _

658 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/16 21:44:53.82 +gTQGRdvo 460/598

黒夜「これで全員私吊りか…まあ、そうだろうな。絹旗、本決定を頼んだ。
   確かに辛くて重い役目を背負わせてしまっているとは思う。
   だが…、皆、自分の命と信念を賭けてやってるんだ。その辺は察してほしい」

絹旗「浜面が超居ませんね。まぁいいです。

   超ちょっと待ってくださいね」

上条は大きく息を吸い込んでゆっくり吐き出した
黒夜は土御門の遺髪のお守りを握り締めて目を閉じる

664 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:44:07.63 8JnFjN+Lo 461/598

―――――



一方通行の頭ががくんと落ちる…寝ているようだ



初春は一方通行の頬をつんつんと突いた
黒夜は一方通行の鼻先を尻尾で擽った

一方通行は首をぶんぶん振り、両手で頬を叩いて無理矢理起きる

一方「くしゅン!」

何やら可愛らしいくしゃみが聞こえた気がした



初春は一方通行にティッシュを手渡した

初春「…こうして千切るんでしたっけ?」ハテナ?



―――――

665 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:44:41.91 8JnFjN+Lo 462/598

絹旗「【超本決定です】

   【今日の吊り先:黒夜】

   超纏め役としては、灰三人が吊り先に挙げてる事が超理由です。

   超個人的な意見としては、纏め役立候補して灰に戻った事で超白印象になった。
   占い結果発表を白井さん>滝壺さん>青ピさんとしてた事から、霊能者CO撤回がなくても超最初から占い師襲撃を検討してたと考えました。
   特に黒夜は占い>霊能だったみたいですし。
   白井さんの結社COに対して、削板の相方COまで超迫っていた事。
   今日の白井さん吊りを超勧めた辺り。
   超こんな所です」

666 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:45:17.77 8JnFjN+Lo 463/598

一方「【本決定了解だ】

   絹旗、色々押し付ける形になっちまって済まねェ…。
   だが、俺は後で後悔しねェようにテメェの意見だけはきっちり言っときてェンだ」

初春「【本決定了解しました】

   吃驚してしまって、取り乱してしまって、ごめんなさい…」

667 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:45:53.36 8JnFjN+Lo 464/598

黒夜「そう、か……私が、か……はははっ…。
   そうだな…これだけ多くの者が私吊りに賛同してるんだ。これなら文句は出ないだろう…。
   私を吊る余裕はまだある。しかし、これでもう吊りは失敗出来ない…。
   その時に思い出してくれ、今までどういう順番で食われたか、垣根以外の人間が何故あの順番で吊られていったかを。

   …まあ、私の意見はこの村では異端過ぎたかな。今この事態に陥ってるのは私自身の無力故だ…。

   さて、そうなると問題は…明日白井を吊って終わらなかった場合どうなるか、だな。
   似たようなグレースケールを出す灰が三人………あとは、今日の襲撃先にもよるか」

668 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:46:35.80 8JnFjN+Lo 465/598

―――――



黒夜「それじゃあ、私はもう逝くよ。

   皆の手は借りない、誰の手も私なんかの血で染めさせない…。
   私は土御門の側で逝く………」

黒夜は皆に別れを告げて、土御門の墓へ向かう
白井は黒夜をじっと見つめていた

黒夜「…もう少し遊んでやりたかったんだがな、まあ、笑ってくれ」



一方「黒夜…」

一方通行は掛ける言葉が見つからず、小さな背中を見送った
疲れたように溜息を吐いて二階へ上がっていく



初春「………明日の朝に、また…。おやすみなさい…」

初春は黒夜を見つめて、目を伏せた
階段に寄りかかりながら二階の部屋へ戻っていく



上条「………、」

上条は黒夜の後姿が見えなくなるまで立ち尽くし、ゆっくりと集会所を後にした


―――――

669 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:47:08.37 8JnFjN+Lo 466/598

―――――



黒夜「白井…最期に一つ聞きたい…。
   お前らの中に、私の母さんを犯した者……いや、最期だからな……私の父さんはいるのか?

   もしいたらそいつに伝えてくれ。
   『母さんは天国にいるからお前は絶対に会えない。代わりに、私が地獄で待ってる…その時はお前を切り刻んでやる』と…」

白井「残念ですが、居ませんわ。
   新月も違いますわよ。生前に、見に覚えがないと言ってましたもの。
   …黒夜さんのお父様はきっと、どこか他所の村に行ってしまったのでしょうね。

   村人から逃げ延びた古強者、一度お会いしてみたいですの」



―――――

670 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:47:38.32 8JnFjN+Lo 467/598

―――――



黒夜「…土御門……ごめんね…私、お前の仇は討てなかった…誰も守れなかった……。
   私が自分の弱さに負けなければ…いや、今となっては仕方ないか…。

   土御門……私にはお前しかいなかったんだ…。
   お前が優しくしてくれて、受け入れてくれて…私は生きていけた……。
   復讐なんかより、そういう生き方をしていればよかったのかな? …って、お前が言ってたよな、何度も。
   馬鹿だ…お前には何度も馬鹿って言ったけど、私が一番馬鹿だ………」

黒夜は、自らの胸を爪で貫いた…
白井は惨劇を残った瞳に焼き付ける



―――――

671 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:48:20.31 8JnFjN+Lo 468/598

―――――



自らの手によって、黒夜海鳥は命を絶った



―――――

672 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:48:55.31 8JnFjN+Lo 469/598

―――――



黒夜「ぐっ! ………ぐふっ…かは………。

   土御門………ごめんね、きっとそっちではお前に会えない…。
   私みたいな罪の子が行く天国は神様は用意してくれてないよ…。

   ごめん、ね……あいた、か、た…けど………だい、すき、だった、よ…。

   かあさん…ごめんね………。

   つちみかど。…あいして、る………」

白井は黒夜のちいさな頭をそっと抱き寄せて、膝に乗せた

黒夜「かあさん………?
   あったかいおひざ…おかあさん………?



   えへへ…」

黒夜は幸せそうな笑顔で…ひとつ、息を深く吐いた…

白井「そう…、あったかい?
   よかったですの。ずっと、ずっと…こうしていますわ」

白井は黒夜のさらさらの髪を、ゆっくり手櫛で梳った

673 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:49:25.75 8JnFjN+Lo 470/598

黒夜が最後に大きく息を吐いてから、もうそれきり、小さな胸は上下しなかった
白井が開いたままの瞳をそっと閉じてやると、見違えるほど穏やかな、あどけない少女の寝顔がそこには残っていた

白井「…黒夜さん…」

黒夜が最期に見上げた空はどんな風だろう?
気になって仰ぎ見ると、細い細い弧を描いた月が、静かに輝いている
白井は黒夜のもう聞こえない耳元で、こっそり『三日月』と呼びかけた



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674 : ◆4s.KNAmrG6 - 2014/06/17 21:49:51.17 8JnFjN+Lo 471/598

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次の日の朝、浜面仕上が無残な姿で発見された



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続き: 一方通行「月下の人狼に哀憐を」【禁書×人狼】7日目


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