真紅「貴方の態度が目に余るわ」
翠星石「そうです。もっと翠星石を大事にしろですぅ」
雛苺「翠星石だけじゃないの! ヒナも! ヒナも!」
翠星石「ええい、チビ苺は黙ってろですぅ!」
真紅「可愛がれとまでは言わないわ。
もう少し、レディーは丁寧に扱いなさいと言っているの」
JUM「……後悔するなよ?」
元スレ
JUM「可愛がっても良いんだな?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1255302688/
真紅「後悔? それはどういう意味かしら」
JUM「そのままの意味だよ」
JUM「――僕は」
JUM「――お前達を」
JUM「――本気で可愛がる」
JUM「……お前達に、そうされる覚悟があるのか?」
ドールズ「……」
真紅「貴方がどうするつもりかわからないけれど……」
翠星石「な、なんだかそこまで言われると……」
雛苺「は~い! ヒナ、ジュンに可愛がって欲しい~!」
翠星石「ちょっ、ちょっと待つですおチビ!」
JUM「雛苺……良いんだな?」
雛苺「うんっ!」
真紅「翠星石、ここは少し様子を見ましょう」
翠星石「……そうですね。全く、翠星石を差し置いて……!」
雛苺「それじゃあジュン、抱っこしてっ!」
JUM「嫌だね。どうして僕がそんな事しなきゃいけないんだ」
雛苺「えっ……?」
真紅「ジュン、話が違うわ」
翠星石「そうです。いくら本当は翠星石を……
こ、これ以上は言わせるなですぅ!」
JUM「なんてな」
ぎゅっ
雛苺「じゅ、ジュン? 抱き方が違うのよ……?」
JUM「良いじゃないか、たまにはさ」
雛苺「で、でも……その……///」
JUM「嫌か?」
雛苺「うっ、ううん! あったかくて、ホワホワするの~」
JUM「雛苺」
雛苺「何……?」
JUM「可愛い」
雛苺「……うにゅ~///」
翠星石「~~~なんですか!? なんなんですかアレは!?」
真紅「……恐らく、ジュンは雛苺を可愛がっているのよ」
翠星石「そんなの言われなくてもわかるです!」
翠星石「どうして、おチビは普段と、その……」
翠星石「ああもう! イライラするですムカムカするですモヤモヤするですぅーっ!」
真紅「雛苺も大人しくしているし……なんだか入り込めないわね」
JUM「雛苺、何かしたい事はあるか?」
雛苺「えっ?」
JUM「今なら……『ジュンのぼり』だったか?」
JUM「アレをしても怒ったりしないぞ。
何でもするし、されてやる」
雛苺「えっとね、えっとね、それじゃあね……」
JUM「うん?」
雛苺「ギュッとしたまま……ナデナデして欲しいの……」
翠星石「調子に乗りすぎです雛苺!」
真紅「けれど、それはジュンが許していることよ」
翠星石「翠星石は許した覚えはねーですよ!」
翠星石「い~っひっひっひ! 油断している今がチャンスですぅ!」
翠星石「行くですよ、スィドリ――」
真紅「待ちなさい翠星石。あれを見るのよ」
翠星石「……?」
雛苺「ねえ、ジュン~」
JUM「なんだ、どうかしたのか?」
雛苺「なんだかね、眠くなってきちゃったの……」
JUM「それじゃあ、眠っても良いぞ」
雛苺「じゃあね、眠るまでギュッとしてナデナデしててくれる……?」
JUM「可愛い雛苺の頼みだ。嫌なんて言うもんか」
雛苺「……えへへ。ジュン、だ~いすき……」
真紅「……」
翠星石「……本当に眠っちまったです」
真紅「起きてから間も無いのに……」
JUM「――雛苺をベッドに寝かせてきたぞ」
真紅・翠星石「!」
JUM「さあ――次に可愛がって欲しいのはどっちだ?」
真紅「ジュン。貴方、雛苺に一体何をしたの」
JUM「見ていた通りの事しかしてないぞ」
JUM「さあ、どっちだ? 真紅か? 翠星石か?」
翠星石「――べっ、別に翠星石は可愛がってくれなくても良いです!」
翠星石「でも……ど、どうしても翠星石が良いって言うなら――」
蒼星石「こんにちは。皆お揃い……って、雛苺は寝てるのか」
翠星石「そっ、蒼星石!?」
蒼星石「? どうしたのさ翠星石。そんなに驚いて」
翠星石「今は危ないんですよ!」
蒼星石「危ない? どういう事だい?」
真紅「ジュンに可愛がられた雛苺が……眠ってしまったのよ」
JUM「別にそれは危なくないだろ」
蒼星石「うん、僕にも危ないようには思えないな」
翠星石「とにかく! 危ないものは危ないんです!」
蒼星石「だってさ、マスターに可愛がって貰うのは良いことじゃないか」
翠星石「でも……アレはなんだか違ったんですよ!」
蒼星石「へえ?……ねえ、ジュンくん」
JUM「どうした?」
蒼星石「可愛がるっていうのは、僕もして貰えるのかな?」
真紅・翠星石「!?」
JUM「当たり前だろ」
翠星石「何を言ってるですか蒼星石!?」
蒼星石「何がどう危ないのか、ちょっと興味が沸いてね」
真紅「蒼星石、貴方……自分が何を言っているのかわかってないのよ」
蒼星石「それ位わかるさ」
JUM「蒼星石」
蒼星石「? 何だい?」
JUM「大好きだ」
蒼星石「……えっ?……ええっ!?」
蒼星石「だっ、大す……いっ、いきなりどうしたんだい……?」
JUM「お前は可愛い」
JUM「気配りも出来るし、本当に優しい奴だ」
JUM「それに、凄く女の子らしいしな」
蒼星石「じゅ、ジュンくん……?」
JUM「スカート、似合ってたぞ」
蒼星石「……///」
真紅「……始まったわね」
翠星石「……」
真紅「? どうしたの翠星石」
翠星石「翠星石だって、可愛いし優しいし女の子らしいですぅ……!」
翠星石「それに、こ~んなに綺麗なスカートもはいてるのに……!」
真紅「……けれど、今の貴方の表情は見られたものではないわ」
翠星石「うるせーですぅ――ッ!」
蒼星石「……お世辞だってわかってても、
やっぱり褒められると嬉しいね」
JUM「僕はお世辞が苦手なんだ」
蒼星石「それじゃあ、今のは本心から……?」
JUM「じゃなかったら引きこもってなんかないさ」
蒼星石「! ジュンくんには、良いところが沢山あるよ!」
JUM「はは、ありがとうな。可愛い子にそういわれると嬉しいぞ」
蒼星石「も、もうっ! あんまり可愛いって言わないでよ……///」
真紅「完全にあの二人の世界ね」
翠星石「全く! 見てられないですぅ!」
翠星石「そもそも、チビ人間は翠星石と……」
真紅「契約をしているのに、という事?」
翠星石「そうです。なのに、あんなにイチャイチャ……」
翠星石「――って、何を言わせるですか!」
JUM「そうだな……感謝の気持ちを表すか」
蒼星石「? どうしたんだい、急にしゃがみこんで」
JUM「蒼星石」
蒼星石「な、何? ジュンくん、顔が近――」
JUM「可愛い」
ちゅっ
蒼星石「~~~っ!?///」
…パタリッ
翠星石「ちゅっ、チューしたですよ!? チュー!?」
真紅「せめて口付けと言いなさい」
真紅「……それに、倒れた蒼星石の心配はどうしたの」
翠星石「! そっ、そうでした!」
JUM「――大丈夫だ。床に倒れる前に抱きかかえたからな」
蒼星石「……ちゅ……ちゅ~っ……」
JUM「雛苺と一緒にベッドに寝かせてくる」
真紅・翠星石「……」
JUM「――悪い、待たせたな」
真紅「いいえ……別に待ってはいないわ」
翠星石「お姫様だっこ、ですか……」
JUM「さあ、次はどっちだ?」
真紅・翠星石「……」
水銀燈「――あらあらぁ~、こぉんな時間なのにまだ寝てる子が居るのねぇ」
真紅「水銀燈っ!?」
水銀燈「ローゼンメイデンの名前が泣くわよぉ?」
真紅「……何をしに来たの」
水銀燈「お茶でもしに来たように見える?」
水銀燈「……――決まってるじゃなぁい」
水銀燈「――アリスゲームをしに来たのよ!」
JUM「待ってくれ、水銀燈」
水銀燈「?」
JUM「今、雛苺と蒼星石は眠ってるんだ。起こさないでやって欲しい」
翠星石「何を言ってるですか! そんな場合じゃねーです!」
真紅「そうよ、ジュン。こうなっては――」
JUM「静かに」
真紅・翠星石「っ……!」
水銀燈「媒介の言いなりなんて、呆れたものねぇ」
JUM「……水銀燈、僕とゲームをしよう」
水銀燈「何ですって?」
JUM「僕がお前の羽を掻い潜って、お前に触れたら僕の勝ち」
JUM「途中で倒れたら、お前の勝ちだ」
水銀燈「そんなのに付き合うメリットが無いわ、お馬鹿さぁん」
JUM「真紅と翠星石には手出しをさせない」
真紅「えっ――!?」
翠星石「なっ――!?」
JUM「静かに」
水銀燈「へぇ……面白そうじゃなぁい」
水銀燈「上手く行けば、真紅と翠星石のマスターを始末出来る……」
JUM「その通り」
水銀燈「――良いわ。付き合ってあげる」
真紅「やめなさい、ジュン!」
翠星石「そうです! いくら水銀燈の羽が当たりにくいからって……!」
水銀燈「っ! 言ってくれるじゃなぁい!」
ポンッ
水銀燈「――えっ?」
JUM「はい、触った。僕の勝ちだな」
水銀燈「触ったって……汚いわよ!?」
JUM「確かに、服に埃がついたりしてるし綻びもあるな」
水銀燈「――貴方、私を侮辱する気?」
JUM「ちょっと待っててくれ。針と糸を持ってくる」
水銀燈「待ちなさい。私はそんな事頼んで無いわ」
JUM「僕がしたいからするだけだ。勘違いするなよな」
水銀燈「……ふん」
真紅「……どうやら、大事にはならずに済みそうね」
翠星石「今の、ちょっと卑怯じゃねーですか?」
真紅「けれど、そのおかげでジュンは無事だったのよ」
翠星石「……まあ、それはそうですけど」
真紅「……それよりも、私を方って水銀燈に構うのが納得いかないのだわ」
翠星石「し、真紅……? なんだか顔が怖いですよ……!?」
JUM「服は着たままで良いぞ」
水銀燈「当たり前でしょう」
JUM「……」
水銀燈「……」
JUM「……」
水銀燈「……何か言いなさいよ」
JUM「……」
水銀燈「……ふん、話しかけたのも気付かない程集中してるのね」
翠星石「……やけに真剣ですね」
真紅「ジュンは水銀燈の服がほつれているのが許せないだけよ」
翠星石「? どういう意味ですか?」
真紅「水銀燈の事はなんとも思っていないのだわ」
翠星石「そういうものですかね……」
真紅「そうよ。そうに決まっているわ」
JUM「――よし、これで終わったぞ」
水銀燈「……おかしな人間ねぇ」
JUM「それじゃあ、ちょっと後ろを向いてくれ」
水銀燈「?」
JUM「出来れば、窓枠でも良いから腰掛けてくれないか?」
水銀燈「何をするつもり?」
JUM「その方が、髪に櫛を通しやすいからな」
翠星石「髪にくs」
真紅「髪に櫛を通すですって!?」
真紅「ああ……なんてことなの……」
真紅「いくら貴方が優しいと言っても、そこまでする必要は無いのよ……!」
真紅「それに……そういう事は私にするべきよ……!」
翠星石「し、真紅……!?」
水銀燈「私はそこまでしろなんて――」
JUM「可愛いお前には、ちゃんとしてて欲しいんだよ」
水銀燈「か、可愛っ……!?」
JUM「ただ、それだけだ」
水銀燈「……ふん、せめて美しいと言いなさい」
JUM「美しいけど……やっぱり可愛いぞ」
水銀燈「……馬鹿じゃなぁい」
真紅「――さあ、アリスゲームを始めましょうか」
翠星石「ま、待つです真紅っ!」
真紅「止めないで頂戴」
翠星石「今の真紅は、チビ人間ごと水銀燈に攻撃しそうですぅ!」
真紅「あら……問題があるの?」
翠星石「大有りですぅ――ッ!」
JUM「……綺麗な髪だな」
水銀燈「当然よ。私は誇り高きローゼンメイデンの第一ドール」
JUM「なあ」
水銀燈「……何」
JUM「気が向いたら、また来いよ」
水銀燈「ふぁ……考えて……おくわぁ……」
水銀燈「……スゥ……スゥ……」
翠星石「お、落ち着いたですか真紅……?」
真紅「……」
JUM「――やれやれ、まさか僕のベッドに三人寝る事になるとは」
真紅「ジュン」
JUM「? 何だ?」
真紅「私を差し置いて、一体どういうつもり」
JUM「意味がわからない」
真紅「貴方と契約しているのは私よ」
翠星石「それに、翠星石もです」
真紅「なのに、他の子達を先に可愛がるなんて……」
翠星石「……し、しかもあ~んな事まで……!」
JUM「だって、お前達が可愛がってくれって言わないからだろ」
真紅・翠星石「……」
JUM「僕だって、嫌がるお前達を可愛がろうとはしないさ」
JUM「……そうだろ?」
翠星石「すっ、翠星石は別に嫌がってませんよ!」
真紅「わ……私もよ」
JUM「なんだ、そうだったのか。それじゃあ――」
真紅・翠星石「……」
JUM「可愛がりパワーは残り一人分しかないから、どっちか片方だな」
真紅・翠星石「……えっ?」
翠星石「ど、どっちか片方!?」
JUM「ああ。それ以上は無理だ」
翠星石「そ、それじゃあ~……」
真紅「……仕方ないわね」
真紅・翠星石「ここは――」
金糸雀「お~っほっほっほ! 皆お揃いみたいね!」
真紅・翠星石「!?」
真紅「……誰!?」
金糸雀「か、カナの事を忘れたのかしら!?」
金糸雀「ローゼンメイデン一の策士、第二ドールの金糸雀かしら~!」
翠星石「ええい、帰れです引っ込めですお呼びじゃねーですぅ――ッ!」
金糸雀「なっ、何なのかしらこの扱いは……!?」
金糸雀「――って、どうして水銀燈がベッドで寝てるのかしら!?」
翠星石「チビ人間に可愛がられるのは翠星石です!」
真紅「待ちなさい。先にジュンと契約をしたのは私よ」
金糸雀「可愛がるのと眠るのと、どういう関係が……」
翠星石「デコっぱちは要らないって事です! それ位わかれです!」
真紅「何をしに来たの? 迷惑なのだわ」
金糸雀「それは、みっちゃんが真紅達に会いたいって言うから――」
金糸雀「――あれ? みっちゃん……?」
真紅「? ジュン、どこに――」
翠星石「――ま、まさか――!?」
みつ「じゅ、ジュンジュン……?」
JUM「みっちゃんさん……いいや……みつ」
みつ「ど、どうしたの……?」
JUM「可愛い」
みつ「ええっ!?……そ、そうよね! 真紅ちゃん達はかわい――」
JUM「違う。僕は、貴方が可愛いって言ったんだ」
みつ「お、大人をからかっちゃ駄目だってば……」
翠星石「~~~お前のせいですぅ――ッ!」
ギリギリギリッ!
金糸雀「がじら゙ぁ~~~っ!?」
真紅「……これで、ジュンの可愛がる力は最後なのね」
翠星石「……らしいですね」
金糸雀「手を離じで欲じい゙がじら゙ぁ~~~っ!?」
JUM「可愛い」
みつ「あ、眼鏡を取っちゃ……」
JUM「可愛いよ、みつ」
みつ「ジュンジュン……」
JUM「大好……――あっ」
みつ「わ、私も……って、どうしたの……?」
JUM「すみません、みっちゃんさん」
JUM「可愛がりパワーが切れたので今のことは忘れてください」
おわり

