翠「しっかし、案外あっけないものですね」
ジュン「二階の窓から落ちて塀に頭を打ち死亡……か」
翠「へこんでますね、頭」
ジュン「治らないなぁ、これ」
翠「当たり前ですよ。おまえの体はもう灰になって骨壺の中ですから」
ジュン「ははは、違いない」
翠「あはははは」
ジュン「あはははは」
銀「………………」
元スレ
翠星石「ジュンが死んだですよー」テケテン
http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1244523410
ジュン「しっかし、マジで足無いんだな」
翠「無いというか、薄いですね」
ジュン「おー、腕が壁を突き抜ける」
翠「す、すげーです!!もう一回やって見せるです!!」
ジュン「ほらほら」
翠「ほわぁぁぁぁ……羨ましいですね、それ」
銀「………………」
ジュン「いやー、幽霊もなかなかだな!!」
翠「案外楽しそうで何よりです」
ジュン「いやー。………………あれ?」
翠「どうしたですか?」
ジュン「………………僕」
ジュン「何で死んだんだっけ?」
銀「~~~~~~っっ!!!!」ドキィッ!!
翠「忘れたんですかチビにんげ……もとい、チビ幽霊」
銀「………………」ダラダラ
翠「おまえが死んだのは、ぜーんぶ…………」
銀「~~~~~~っ!!」
翠「この水銀燈のせいです!!」
銀「ひぃっ!!!!」
回想
紅「ジュン、あなた少しは運動しないの?」
ジュン「はぁ?なんだよ急に……」
紅「気のせいか、少し頬が丸くなってきてるわよ」
ジュン「げっ!!ま、まじ?」
翠「そういえば、なんだかふにふにしていそうな……」
雛「ジュンのほっぺやわらか~い……」フニフニ
ジュン「や、やめろよ……」
ガシャァァアアアン!!!!
銀「真紅!!今日こそあなたのローザミスティカ……いただくわ!!」
紅「くっ……水銀燈!!」
銀「さぁ、楽しい時間の始まりよ!!」
ぶしゅっ……ぶしゅぅぅううぅぅ!!!!
雛「わ、ジュンの首から赤い噴水が……」
翠「が、ガラスがジュンの首を裂いたです!!」
紅「ジュン!!ジュン!!??」
ジュン「あ…………あぅ……」
銀「あ、…………う、うそ……」
翠「ジュン!!そっちは窓です!!」
ジュン「あ……そら……あか……る……ひぃっす!!ひっ……ひぃ、ひっく……」
銀「あ、あわ、あわわわわわ…………」
ガシャァァアアアン!!
ゴッ!!!!
ドサァッッ!!!!!!
紅「いやぁあああああぁぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!」
銀「うっ………………ぉぇ……」
雛「ジュン……真っ赤になっちゃった……」
翠「はわわわわわ」
回想終了
翠「というわけです」
翠「あの一件以来、真紅は心壊れ毎日涙を流し天井を見上げるだけ」
翠「雛苺は真紅から力を貰えずに動きをとめ……」
翠「のりは塞ぎ込み部屋から出なくなった」
翠「さらにジュンの下には運悪く金糸雀が……」
翠「あんな体験をしたチビカナは眠りにつき、この時代から離脱」
翠「もうさんざんですよ」プンプン
銀「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……………………」
ジュン「そっかぁ……なるほどなぁ」
翠「お葬式には巴が来てたですよ。大泣きして床を引っ掻いて爪が剥がれたり、大変でした」
ジュン「じゃあ、僕がいま水銀燈のいる教会にいる理由は……」
ジュン「復讐?」ニタァ
銀「いやぁあああああぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!」
銀「悪気は無かったのよ……ちょっと派手に登場したかっただけで……」
ジュン「あれ、蒼星石は?」
翠「あぁ、蒼星石は……」
ガシャァァアアアン!!!!
蒼「水銀燈がぁぁああばああああぁぁぁぁぁああ!!!!」
銀「きゃぁああああ!!!!」
翠「こうなったのも力の無い僕のせいだといって、復讐に燃えてるです」
ジュン「こえー」
蒼「レンピカ!!レンピカ!!レンピカ!!」
銀「やめっ、や、ちょ、いやぁ!!」バシィ
蒼「けふぅ!!」
ジュン「あ、弱い……」
翠「蒼星石ぃっ!!!!」
蒼「あぅあぅ……」
翠「もう休むです……おまえは頑張りすぎです……」
蒼「翠星石……ごめん……少し、少しだけ、休むよ……」
銀「うぅっ……ひっく……」
ジュン「痛かったなぁ……」
銀「…………うぅ」
ジュン「血液が減るたび思考がまわらなくなって……」
銀「ごめ……なさ……」
ジュン「おまえたち人形からしたら……人間はあっけないね」
銀「そんな……つもりじゃ……」
ジュン「化けて出てやる!!」
銀「今まさに出てるじゃない!!」
銀「もう帰って……」
ジュン「どこに?」
銀「うっ……」
ジュン「さて、幽霊らしく、隅っこでじーっとしてますか」
銀「な、何もしないの?」
ジュン「幽霊だし」
銀「そ……そう……」
翠「とりあえず、おまえは客に茶もださねーですか?」
銀「……なんであんた偉そうなのよ」
翠「それでですね、雛苺が……」ペチャクチャ
銀「う、うん……」
ジュン「……ぁぅ……ぃ……ぃ」←体育座り
翠「真紅はテレビと本ばかりで……」ペチャクチャ
銀「ふ、ふぅん……」
ジュン「ぃ……ぃ……たす……け……」
翠「のりの料理は絶品で……」ペチャクチャ
銀「……そうなの……」
ジュン「ぅぅぅ……あぃ……ぁぁぁ……」
銀「いやぁあああああぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!」
銀「なんなのよ!!隅っこでしゃべらないで!!」
ジュン「え、僕しゃべってた?」
翠「無意識だったですか……なんか『痛い』とか、『助けて』とか言ってたです」
銀「ひっ!!」
ジュン「ダメだな、隅っこはだめだ。暗くなる」
銀「い、椅子でよければ……」
ジュン「ははは!!触れられないのに、何言ってんだか」
翠「ふふふ……」
銀(もういやぁ……)
翠「そういえばこの間……」ペチャクチャ
銀(思い出話ばかり……うぅ……)
カタ……カタカタ……カタカタカタガダダガダガダガダ
ガダダガダガダガダガダ!!!!
銀「きゃっ!!地震!?」
翠「テーブルの下に隠れるです!!」
ガシャン!! バリン!!
翠「あれ、変ですね?地面がゆれてないです?」
ガタガタガダダガダガダガダガダ
銀「でも、家具が!?」
ガタン
銀「私の机!!」
ガシャァァアアアン
銀「私のタンス!!」
パリィィン!!
銀「私の鏡まで!!??」
翠「もしかして……ジュン?」
ジュン「なに?」
翠「貧乏ゆすりはみっともないですよー」
ジュン「あぁ、わるい」
カタカタ……カタ…………
銀「収まった?」
翠「ジュンの貧乏ゆすりがポルターガイスト現象をおこしたです」
銀「…………え?」
ジュン「へぇ、僕すごいな」
翠「です」
銀「………………」
ぐちゃ……
銀「私の住みかが……」
ジュン「わ、悪かったよ水銀燈……お詫びにさ、一発芸見せてやるよ」
銀「は?」
ジュン「首が360度、回転しまーす」
銀「ひぃっ!!」
ジュン「縦に」
銀「きやぁっ!!」
翠「おぉ~。すごいです」
ジュン「それほどでも……」テレテレ
銀(絶対、絶対私に怨みはらそうとしてる……)
銀「逃げなきゃ!!」バサァッ!!
翠「あっ!!どこ行くですか!!」
銀「めぐ……めぐ……!!」
翠「おーい……なんなんですかね?」
ジュン「………………」
カラカラ……
銀「めぐ!!」
めぐ「すやすや……」
銀「……ねてる……」
めぐ「うにゅ……」
銀「…………はぁー……」
ジュン「めぐの顔がジュンになりまーす」うにゃ
銀「きゃぁああああぁぁぁぁ!!!!!!」
ジュン「しーっ、めぐさん起きるよ?」
銀「な、ななな、何でめぐの顔が、じ、ジュンに……」
ジュン「いや、触れられないからさ、こう顔を後ろからくっつけてずらせば……」
銀「離れなさい!!めぐから離れなさい!!」
ジュン「応用すればパジャマの内側も……おほっ!!」
銀「見るな!!見るな見るなぁ!!」
ジュン「ふくらみかけ……」
銀「いやぁあああああぁぁぁぁぁぁああああああ…………」
ジュン「し、下も……」
銀「死ね!!」
ジュン「死んでます」
ジュン「やべ、体の内側見ちゃった……グロい……」
銀「もう……やめてぇ……」
ジュン「さ、教会に帰ろうか……」
銀「うううぅぅぅ……」
ジュン「あっははははは」
銀「お父様……お父様…………」
ジュン「ただいまぁ」
銀「ただい……ぅぅ……」
翠「おかえりなさい。ごはん今作ってるから、待ってるですよ」
銀「他人の家の台所……」
銀「台所?」
銀「………………!!」
翠「どうしたですか?」
銀「そこを退きなさい!!」ドン
翠「きゃっ!!」
銀「台所には……台所には塩がある!!」
銀「塩でジュンをお祓いするわ!!」
蒼「させない!!」ババッ!!
銀「蒼星石!?」
蒼「塩が欲しいなら、僕を倒してからにするんだね……」
銀「ファニーボーン!!」コッ!!
蒼「ぐぁっ、肘が痺れる!!」
銀「勝った!!!!」
銀「塩……塩……あった!!」
『アジシオコショウ』
銀「………………」
メイメイ「………………」
銀「も、問題ないわよ……」
メイメイ「………………?」
銀「………………たぶん」
ガシャァァアアアン!!!!
銀「なにっ!?」
ヒタ……ヒタ……ヒタ……
銀「何かくる!?」
ヒタ……ヒタ……ヒタ……
銀「あ、あなた……真紅?」
紅「………………」
銀「ど、どうしたのよ?」
紅「………………す」
銀「…………へ?」
紅「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
銀「 」
紅「悪魔……契約……ジュン……また……一緒……」
銀「いやぁぁぁあああ!!変な方向にトチ狂ってらっしゃる!!」
紅「水銀燈ががががががあああぁぁぁぁぁ!!!!!!」
銀「いやぁあああああぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」
悪魔「ケケケ」
紅「クケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ…………」
銀「なんなのなんなのなんなのよぉ!!!!????」
紅「死ねっ!!氏ねじゃなくて死ねっ!!」
銀「助けて!!いやぁ助けて!!」
蒼「肘痺れてるから無理」
銀「役立たず!!!!」
翠「わ、なんかひどいことになってますね……」
銀「助けて!!翠星石助けて!!」
翠「塩でもまいたらどうですか?」
銀「あ、アジシオコショウしか……」
翠「あー、物は試し、ドールは度胸です」
銀「うぅ、えいっ!!」バフッ
紅「わぷっ」
銀「えいっ、えいっ、えいっ!!」
バフッ バフッ バフッ
紅「わぷっ、ちょ、ま、わぷっ!!」
悪魔「ぎゃぁぁあああ!!!!」スゥッ……
翠「消えましたね」
紅「へっくしゅ!!ひっくち!!はっくしょん!!くしっ!!」
蒼「はっくしっ!!は、はっくしょん!!ひっくしょん!!」
銀「くしゅん!!くしゅっ!!くしゅっ!!」
ジュン「ご飯まだ?」
翠「あ、ちょっとまつですよー」
ジュン「はーい」
翠「ごはんですよー」
蒼「はーい」
銀「もういや……助けて……」
翠「はい御供え」
ジュン「………………どうも」
蒼「真紅は?」
翠「向こうで寝てるですよ」
銀「うぅ、もにゅもにゅ」
蒼「食べるには食べるんだね……」
ジュン「……ふふっ」
銀「な、なによぉ……」ビクビク
ジュン「いや、やっぱりおまえたちといるのは楽しいな」
蒼「……ジュン君……?」
翠「………………もう、満足ですか?」
ジュン「あぁ、ありがとうな、翠星石」
蒼「ジュン君、まさか!!」
ジュン「楽しかったよ、翠星石、蒼星石……真紅……」
ジュン「それに、水銀燈」
銀「ひっ!!」
ジュン「ごめんな、翠星石……」
翠「ジュン……さよならです」
すうぅぅ
銀「き、消えた……?」
翠「ジュンは、死んでしまったですからね……」
銀「な、なによ、なら何で今までここにいたのよ!?」
蒼「未練、かい?」
翠「ジュンは、望んでいたのです。あと一度でも、私たちと楽しい時間を過ごすことを……」
回想
翠「ジュンが……ジュンが……」
翠「……あの、おばか……」グスッ
ジュン「誰がバカだよ、誰が」
翠「ぴぃぃぃっ!!じ、ジュン!?」
ジュン「久しぶり、翠星石」
翠「ジュン……ジュン!!」
ジュン「真紅は、僕が問い掛けても反応しないほど、心が壊れてしまった……」
翠「翠星石だって、翠星石だって……ぅぅ……」
ジュン「ごめんな?」
翠「ジュン……ジュンは、どうしてここにいるですか?」
ジュン「未練があるんだ……」
翠「未練?」
ジュン「悔しいけど、おまえたちと過ごした時間が、僕にはとても楽しかったらしい」
ジュン「もういちど、おまえたちと楽しい時間を過ごしたいんだ」
翠「…………ジュン……」
回想終了
翠「だから、翠星石は、明るく努め、おまえの場所に来たです」
銀「…………」
蒼「…………ジュン君」
翠「さ、ジュンもちゃんと逝けたようですし、帰りますか」
銀「……あの……」
翠「翠星石がいないと、誰がのりや真紅、巴の面倒を見るですか」
翠「翠星石のこの時代での役目は、あいつらの面倒を見ることです」
蒼「僕も、手伝うよ……」
銀「………………わたし……」
翠「水銀燈……」
銀「………………」
翠「翠星石は、おまえを恨んだりしないですよ」
銀「…………え?」
翠「ジュンがおまえを恨まなかったですからね。ただ、逃げるんじゃないですよ」
銀「……うぅ……ぐすっ……」
蒼「……翠星石……」
翠「……翠星石は泣かないですよ」
翠「あのバカが、楽しい時間を望んだんです」
翠「私が泣いて、どうするですか」
蒼「………………うん」
銀「うぅ……ぅ……」
めぐ「…………水銀燈?」
銀「めぐ!?どうしてここに……」
銀「…………めぐ」
銀「…………………………足は?」
おわり
71 : サボテン - 2009/06/09(火) 16:21:16.57 dAuFf4QKO 39/123いつもより展開と終わりがあれなのはアレなことがあったからです。
まだやります。
77 : サボテン - 2009/06/09(火) 16:33:49.35 dAuFf4QKO 40/123なんかお題ください。
友人が
「うはwwwwww変態蒼星石wwwのwwww時代はwwwwwおわりwwwwおまえ涙目wwwwwwひょーwww」
とか言ってたけど、まじですか?
79 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/06/09(火) 16:36:32.58 bwji0urgO 41/123変態レベルが下がってきてるだけだ
吹っ切れば問題ねぇ!
81 : サボテン - 2009/06/09(火) 16:41:13.53 dAuFf4QKO 42/123じゃあ誰もついてこられないくらい吹っ切って変態金糸雀やるよ。
変態レベルが下がる、が、よくわからない。他の人が書いてるのにあまりでくわさないからなぁ。
金「ジューン、ジュンは卵出せるのよね?」
ジュン「えぇ、主に卵白を少々」
金「ジュンから放たれる卵白をおでこにぬりぬり……絶対幸せ……」
金「あぁ、どうしておちんぽのさきっぽは、あんなにくわえるのに適した形なのかしら」
金「おちんぽのさきっぽに、そっと唇を添える……」
金「あぁ、天才のカナでもわからないことがあるのね……」
ジュン「僕はおまえがわからないよ……」
金「天才のカナでもわからないことがあるの」
ジュン「申してみせよ」
金「触手がお尻からお口に貫通する場面、お腹の排泄物はどこに行ったの?」
ジュン「……触手がたべたんじゃ?」
金「ふぇぇ、触手はみるくもだして、排泄物も食べるなんて、とんだ変態かしら……」
ジュン「いや、普通だよ」
金「そうね、よく考えれば普通ね」
金「天才のカナでもわからないことがあるの」
ジュン「申してみせよ」
金「触手の射精量。あんな大量のみるく、いったいどこから……」
ジュン「触手それぞれ別々に射精するよね?」
金「本体は一つではないのかしら?」
ジュン「うーん、ほら、涎を口移ししながら腰動かしても、別々に射精して涎垂らせるじゃない」
金「なるほど。そういうこと……」
金「………………」
金「いや、やっぱりおかしいかしら」
金「天才のカナでもわからないことがあるの」
ジュン「申してみせよ」
金「触手とか、巨大おちんぽ挿入でおなかが『ぽこん』ってなるわよね?」
ジュン「あぁ、表現としてな」
金「お腹大丈夫?」
ジュン「大丈夫じゃない?」
金「内臓位置がおちんぽでうごかされるのよ?」
ジュン「逆に考えろ、それすら越えてきもちいいと」
金「ゴクリゴクリゴクリゴクリゴクリゴクリゴクリ………………」
金「じ、ジュン!!今すぐ実践かしら!!」
ジュン「ははは、ことわーる」
金「天才のカナでもわからないことがあるの」
ジュン「申してみせよ」
金「触手のことだけど……」
ジュン「まて、さっきから触手ばかりだな」
金「未知の分野だから(生物学的に)」
ジュン「これやるよ。おまえらのサイズならちょうどいいだろ」
タコ「おっす」
金「あ、……あぁ……」
金「ぁぁ……はぁ……」
金「はぁーーーん!!!!」
ジュン「うるせー」
金「吸盤がぁ……おまめ……子宮のうちがわれぇ……」ヒクッヒクッ
ジュン「満足しましたか?」
金「まんぞくかしらぁ……」ヒクッヒクッ
ジュン「じゃあ帰っていいよ」
タコ「はーい」
ジュン「…………やっぱりまっつ」
タコ「はい?」
ジュン「ぼ、ぼくも……吸盤オナニーを……」
タコ「や、やめてくだせえ!!」
ジュン「うるせえ!!そのくちばしで僕の尻にキスをしな!」
タコ「うわぁぁぁああああ!!」
97 : サボテン - 2009/06/09(火) 17:07:36.11 dAuFf4QKO 49/123これ続けて大丈夫?
99 : [―{}@{}@{}-] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/06/09(火) 17:11:14.01 DO9Wh/ALP 50/123金糸雀で変態は微妙でござる
100 : サボテン - 2009/06/09(火) 17:12:21.23 dAuFf4QKO 51/123なんかお題ください。
101 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/06/09(火) 17:13:07.31 NiklDrDk0 52/123紅×銀
102 : 紅モップ ◆SINKU/Li2s - 2009/06/09(火) 17:13:18.51 8SjKGYu6O 53/123巻いてないジュンをみんなでリンチ→精神崩壊
103 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/06/09(火) 17:13:48.19 6FiogFqI0 54/123いや、さすがに変態はもういいよ
104 : [―{}@{}@{}-] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします - 2009/06/09(火) 17:15:39.14 DO9Wh/ALP 55/123俺が書きたいけど今他の書いてるし百合スキル不足で書けない
翠×紅
>>101-104順番にやる。
紅「…………ぁぅ……ぅー」
銀「ほら、あぶないから、こっちにおいでー」
紅「んー……ん」
銀「いい子ねー」
紅「おねぇちゃ、いいこ」
銀「んーいい子ねー」
紅「えへへ……」
あらすじ
真紅が猫に舐められ幼児退行したらあんがい銀様のハートを射止めた。
ジュン「お前今日も来たのかよ……」
銀「悪い?」
ジュン「……いや」
ジュン「しかし治らないな、幼児」
翠「まぁいつもよりおとなしいから、このままでもいいんじゃないですかね?」
ジュン「……おまえな……」
紅「うあ?」
雛「これは、うにゅーなのよ」
紅「うにゅー?」
銀「雛苺、真紅にわけてあげて」
雛「ん、はい、どーぞ」
銀「ほーら、よかったわねー」
紅「んむ……んむ……ふわぁぁああ」キラキラ
銀(あぁぁ、可愛い……)
銀「人間、頼みがあるわ」
ジュン「なんだよ」
銀「真紅を一日、あずからせて」
ジュン「えー、そこまでか?」
銀「あなたはわからないの!?普段の糞生意気なあの真紅が……」
紅「ぁ、おねぇちゃん……」トテトテ……
銀「こんなんなのよ!!」
ジュン「何も泣きながら言わなくても……」
教会
銀「ほーら、ここが私の家よ」
紅「ぅ、……くらいの、こわい……」グスッ
銀「明かりを付けてメイメイ!!」
メイメイ「………………!!」
紅「まぶし……」
銀「ちょっと消して!!」
メイメイ「………………!!」
紅「……だいじょぶ」
銀「んーよかったわねー」
メイメイ「………………」ゼェゼェ
紅「おなか……」キュルル……
銀「あら、じゃあご飯にしましょうか」
紅「おねぇちゃん、つくる?」
銀「えぇ」
紅「……たべたい」パァァ
銀「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁだきしめぁぁぁあああああ!!!!」
紅「ふぇっ!!」ビクッ
銀「子供大好きパスタにしましょう」
銀「あ、でもナポリタンとか服汚れるかしら?」
銀「じゃあスープパスタね。野菜たっぷりコンソメスープね」
銀「これなら、野菜の栄養がスープにとけて、子供でもたべられるでしょ」
紅「………………」
銀「あら、どうしたの?」
紅「……んー。……おて、つだい」
銀(…………お父様、わたし、幸せです……)
銀「はい、いただきますは?」
紅「ん、んっと、……おてて、くっつける」
銀「はい」
紅「いたーだきます」
銀「はい、いただきます」
紅「ちゅるちゅる……」
銀「おいしい?」
紅「んー!!」キラキラ
銀「あぁ……あぁ……アリスが目の前に……」
たっぷり野菜のポトフにパスタ浸すイメージ。
ベーコンや鳥肉、人参、キャベツ、椎茸、エノキダケ、シメジ、もやし、玉葱、長葱、ブロッコリー、じゃがいも、等々、たっぷりコンソメで煮込むのがサボテンです。
紅「……ん」
銀「あら、ニンジンさん嫌い?」
紅「…………うん」
銀「でも、ニンジンさん一人になったらかわいそうでしょ?」
銀「ほら、真紅もニンジンさんも赤い、仲良しさんじゃない」
銀「ニンジンさんに、意地悪しちゃうの?」
紅「………………」フルフル
銀「真紅も一人はいやだもんね?」
紅「………………んー」
ぱくっ
紅「~~~~~~っっ!!」モグモグ
紅「………………?」
銀「おいしいでしょ?」
紅「…………うん!!」パァァ
ブシュッ
銀「あ、鼻血が……」
銀「さぁ、夜は眠りの時間よ……」
紅「まっくら……」
銀「大丈夫よ……ほら、くっついて寝ましょう」
紅「んー」
ふにゅん
紅「………………」
紅「………………?」
銀「どうしたの?」
紅「なにこれ?」
ふにゅんふにゅん
銀「何これといわれても……」
紅「……やーらかい」
銀「こーら、あまり動かないの」
紅「んー……ん」
ふにゅん
銀「こら、そんなところにかお埋めたら……」
紅「………………ん」スヤスヤ……
銀「…………まったく、甘えん坊ね」
銀「……おやすみなさい」
紅『…………ぅ?』
猫『にゃー』
紅『……ひっ!!』
猫『ふにゃん♪』
紅『やあああぁぁぁぁぁ!!』
紅「ああああああああ!!」ガバッ!!
紅「………………あ?」
チュンチュン……チュン
紅「………………朝?」
紅「私、今まで……」
紅『あぅ……ぁー』
紅「な、なんてことを……」
銀「ぅぅ……ん……」
紅「っ!!水銀燈!?」
銀「真紅……真紅……」
紅「……水銀燈………………」
紅「………………」
朝食
銀「あら、どうしたの真紅?トースト食べないの?」
紅「………………」
銀「マーガリンじゃなくて、イチゴジャムの方がすき?」
紅「………………」
銀「それとも、アプリコットのほうが……」
紅「…………水銀燈……」
銀「あら、なぁに真…………く……」
紅「………………水銀燈」
銀「………………真紅?」
銀「……あなた……もどったのね……」
紅「…………迷惑かけたようね」
銀「本当よ……まったく、手のかかる……」
紅「ありがとう」
銀「………………は?」
紅「すべて、覚えているもの」
紅「私が食べやすいように食事を作ってくれたり、暗がりを怖がる私を支えてくれたり……」
銀「あ、あれは……べつに……」
紅「きっと、姉妹というのは……ああいう感じなのね……」
銀「…………何言ってるのよ」
銀「……姉妹なのに」
紅「…………そうね」
銀「早く食べなさい。トースト、かたくなるわよ」
紅「………………そうね」
ジュン「……で、それが水銀燈がうちの台所に立つ理由か?」
のり「お姉ちゃん、たすかっちゃうな」
翠「本当に食べられるものが出るんですよね?」
紅「味は確かよ。私が食べたのだもの……」
雛「おいしそうなにおいが、はぅぅん……」
紅「悪いわね、水銀燈。あなたの料理、食べたくなって……」
銀「いいのよ、べつに」
銀「はい、いただきますは?」
翠「手を付けて……」
紅「……じゃあ……」
いただきます!!!!
おわり
まいていない世界のジュンと、雪華綺晶をあわせるわけにはいかない。
紅「たとえ、出会ったとしても、まいていないジュンの精神が崩壊していて……」
銀「人間として心を失っていれば、雪華綺晶と接触しても無意味」
翠「それがラプラスの言い分……」
紅「向こうの世界に行けるドールズは、YJ的に考えて私たち三人」
銀「本当は六人でやりたかったけど……」
翠「仕方ないです、三人でやりますか」
紅「……じゃあ、行くわよ……」
……まっくらだ……何も見えない。
目蓋は開いているはずなのに、閉じていようが開いていようが、まったく変わらず闇が瞳をおおっている。
目の前にかざした自分の手さえ見えない。影もない、本当の闇だ。一切の光を許さない、すべてを混ぜ合わせ煮詰めたような濃度の高い闇。
「…………おーい……」
声は響かない。なぜ?反響していないのだろうか。壁がない、もしくはあまりにも遠くに?天井もないのだろうか。
「……おーーい…………」
帰ってこない。発した声が、すっと、目前で闇に溶けたようだ。
……なぜ反響しない?地面はあるだろう。足の裏に感じる確かな気配。てでふれれば、ほら……。
「……あれ?」
何もない。そんなバカな。足場は、僕の足元だけ?
いや、違う。まさか、なぜだ。なぜ足を持ち上げていないのに、足裏を触れる。
僕はいま、どこに立っているんだ?
「…………そんな、ばかな……」
疑問は、闇に消えた。
これは、なんだ。夢か。夢だとしたら、ずいぶんと悪趣味な人間の夢なのだろう。僕は信じない。これは、誰か別人の夢だ。そのなかに僕が入り込んだんだ。だとしたら、待つしかない。ただじっと、その誰かの夢が覚めることを。
足元の不安の所為で一歩も動けない。歩きだしていいのだろうか?腰を下ろしていいのだろうか。そっと、一歩、足を動かしてみる。すると、足はどこかでぴたりと支えられた。一歩、踏み出せたはずなのに、不安は拭えない。やはり、足裏に触れることができた。
「意味がわからない……」
ここでは、僕の声は闇に飲まれる。
僕はゆっくりと歩きだした。闇のなかに。目前に確かに存在する、僕の存在を否定するかのような闇。このまま歩いていたら、どこにたどり着くのだろうか。たどり着けるのだろうか……。
不安なんて、無意味なのかもしれない。なにせ、これは他人の夢なのだから……。
歩く。歩く。どこまでも、いつまでも歩く。歩くことに意味はあるのだろうか。もがき続けることに意味はあるのだろうか。
それを確かめたくて、数を数えてみた。自分で秒を読む。できるだけ正確に、思い出すんだ。一秒の長さを。
……それが無意味だとわかったのは、31525まで数えてからだった。意地になり数を数えた。自分を殺すように、ただ無心に数を数えても、圧倒的な虚しさに涙が出た。
次に歩数を数えた。距離をはかりたかったわけではない。ただ、歩くことの意味を探したかっただけだ。
それなのに、127563歩数えても、意味は見いだせなかった。
解放してくれ。足元から崩れ、膝をついた。
僕が何をしたのだと言うのだろう。……いや、何もしなかったことへの報いか。なにもしなかったことに対する罰か。
いつも、目先にぶらさがったチャンスを見つけても、棒にふるってきた。その報いか、目先は、闇しかない。もう、チャンスも見つからない……。
涙が流れる。だれか……だれか……。
「おばかさん……」
……声?確かに、聞こえたんだ。いま、声が聞こえた。
「おーい!!おーい!!ここだ!!ここだぁ!!」
どこかにむかって、手を振る。誰かにむかって手を振る。誰でも良い。誰だって良い。ただ、手を振る。がむしゃらに。早く、早く僕を見つけてくれ!!
「ほんとに、おばかさん……」
どこからだかわからない。だけど聞こえる。幻聴なんかじゃない。どこかにいるんだ。
「助けてくれ!!ここから出してくれ!!」
返事はない。なぜだ、なぜなんだ。わからない。この闇にすべてはぐらかされる。なぜ、見つけてくれないんだ!!
「見つけてもらおうとしているからよ」
…………え?
「どんなときでも、他人に頼るのね……。見えなくたって、チャンスはある」
「声が聞こえたら、歩けばいいじゃない」
体が闇に、溶けた気がした。
……目が覚めたのだろうか。ぼんやりと霞んだ光が視界に入る。見覚えのある景色、部屋。そうだ、ここは僕の家。一人暮らしをする前に、家族と過ごした家のバスルーム。
タイル張りの壁、白い天井、換気口。そして、バスタブ……の中にいる僕。
頭がぼんやりする。なぜこんなところにいるのだろう。なぜこんなことになっているのだろう。
……なぜ、僕は縛られているのだろう。それに気付いてから、全身が冷えた。それなのに汗が噴き出し、呼吸は強くなった。
心臓が痛いくらいに脈打つ。なんだ、なぜだ?どういうことなんだ?
天井には、いつのまにか赤い文字で『立て』と書いてある。それができれば、それができれば苦労はしない。
足は頑丈に縛られ、腕も、体全体も縛られている。
そして、口にはガムテープ。笑えない。なんの映画だよ……。
唐突に、体にいくつもの水滴が降りそそぐ。シャワーだ。シャワーの蛇口が開いたのだろう。勢い良くシャワーヘッドから、何本もの水流が射出されている。
バスタブの栓は、ガムテープで強固に固定され、鎖をちぎられている。開くことはできない。
ゆっくりと、ゆっくりとバスタブに水が浸る。冷たい。寒い。頭が働かなくなってくる。寒さで意識が朦朧とする。
立ち上がること何でできるのか、自分は。自分はほんとうに立てるのか?けれど、立たなきゃ、立たなきゃ死んでしまう。
にしたって、縛りが強固すぎる。口をふさぐガムテープの内側に、舌を少しずつ這わせる。
わずかに、かすかに、進んでいく舌。少しで良い、このガムテープを剥がせれば……。
「むぐっ……む、うぅ~~っ」
すでに水位がみみの穴を塞ぐには十分注がれた。仰向けの態勢で、鼻に迫る水位を伺い、必死に起き上がろうとする。
ガムテープはなんとか剥がれた。何度も叫んだ。助けて。誰か、ここにいるんだ!!なんど家族の名前を呼んでも出てこない。ここは本当に、僕の家なのだろうか。
水位があがる。なぜ、なぜ自分がこんなめにあうのだろうか。
誰を恨めば良い。誰を憎めば良い。寒さに頭痛を覚える。だれか……だれか……。
「…………ジュン?」
いつのまにか、僕を一人の少女が見下ろしていた。霞んだ視界でははっきりとは見えない。赤い服を着た、金髪の少女……。
「た……たすけ……僕を……助けて……」
「可愛そうなジュン。自分で進むことをやめた、可愛そうなジュン」
何を、この少女は、何を言って……。
「私の下僕でさえ、自分で立てるのに、あなたは私を見たら、立つことをあきらめたわね」
だって、立ち上がれない。立ち上がれないんだ。立つことができない。
「あなたを縛る鎖は……もうないのよ?」
水面の揺らぎの中、少女の姿は見えなくなった。真っ暗に意識が沈む直前、僕縛る何かがすでに消えていたことに気付いた。
結局、僕は甘えていただけなのか。甘えることに居心地の良さを感じたから、縛りが消えたことにも気付かなかったのか……。
いつも、気付くのが遅いんだ。
すべてがおわってから気付く。
ぼくは、いつもそうだ。
僕は、なぜ存在するのだろう。自分から動くことのできない自分に、何の意味があるのだろうか……。
わからない。わかりたくもない。……そうだ、あの時も、こんなふうに自分のことを考えていた。部屋に閉じこもり、ただ他人を避けた。
他人と触れれば、自分の弱さが見える。見たくないものが見える。
その度に思う。
「消えたい……」
「できますよ」
突然あらわれた声。真っ暗な世界に、そこだけ貼りつけたかのように少女が立っていた。
緑色のドレスに、長い、甘いココアのようなブラウンの髪の毛。左右で色の違う、不思議な瞳の少女。
「あそこに、一本の木があります。それをへし折るだけで、おまえは楽になれます」
木、と言うには、あまりに小さく頼りない。雑草に絡まりいびつな形をした植物。
なんてことのない植物なのに、見ているだけで不快な気分になる。
「あれを、折るだけ?」
「です。自分で動くことのないおまえへの、最後のチャンスになるかもしれないですね」
「どういうこと?」
「あれは、おまえ自身ですから」
あの歪な木が、僕自身。なるほど、見るだけで不快になる理由がわかった。
僕のような人間を見て、不快にならないほうがおかしい。
最後のチャンス、か。今までの僕なら、見向きもしなかった。
けど、おわらせたい。僕は僕自身を。最後のチャンスは、僕を終わらせるためのもの。なら、無駄にはできない。
木は、簡単に折れた。
あーあー きこえてるですかー? 聞こえてなくても、教えておいてやるです。
勝手に他人の夢と勘違いしていた見たいですけど あれは紛れもなくおまえ自身の夢です。
暗い世界は、光から逃げたおまえの心。狭いバスタブに満たされる冷たい水も、冷えたおまえ自身の勝手な妄想です。 妄想の水に溺れた感想はどうでした?自分で縛った体は?
あ、しゃべられないんでしたね。
翠星石は言ったですよ? 最後のチャンスになるかもしれないと。 あきらめなければ、チャンスなんてたくさん見つけられるのに、あきらめたから最後になったです。
もっと早く気付けたですのにね……。
ほんと、おばかさん
なさけないわね
じゃ、翠星石たちは自分たちの場所に帰るですよ。さらば!!です!!
おわり
紅「ジュン……ジュン!?」
翠「ちび人間は図書館にいったですよ」
紅「あら……いつのまに?」
翠「真紅がくんくん見ているときでしたね、確か」
紅「……紅茶を頼もうとしたのだけど、仕方ないわね。私が自分でやりましょう」
翠「ええぇぇ!!真紅が自分で……?」
紅「……なによ?」
紅「雛苺もいないのね……。いいわ、たまには二人きりでお茶を楽しみましょう」
翠「ほえぇぇ……明日は雪が降るですかね……?」
紅「……あなたの分はいらないのかしら?」
翠「あああ嘘です!!紅茶いただきまーす!!」
紅「いい子ね。待ってなさい」
翠「ああぁ、やっぱり雪が降るです……」
コポポポポ…………
翠「な、なんだか良い匂いですね……」
紅「さ、どうぞ」
翠「あ、す、スコーンあるですよ」
紅「ありがとう」
翠「じゃ、いただきます」
翠「…………ん」
翠「んんん、これは、おいしいですね……」
紅「ジュンや翠星石も、これくらいの味を出せたらいいのだけれど……」
翠「はぁ、頑張っているですけどね……」
紅「紅茶は相手を想うことが重要よ」
翠「むむむ……ちょっと待つです!!」
台所
翠「し~ん~く~し~ん~く~……」
紅「ち、ちょっと待って翠星石!!」
紅「なによ、その呪術的ないれかたは……」
翠「難しいですね……」
紅「あなたは……もう。いいわ、お茶の続きを楽しみましょう」
翠「むむむ……」
サクッ
紅「……私には、このスコーンを焼くほうが難しく感じる……」
紅「紅茶もスコーンも似たようなものよ?」
翠「単なる得意分野な気もするですけど……」
ジュン「ただいま」
翠「お、帰ってきやがったですね。ちび人間にも紅茶を用意してやるかです」
ジュン「お、スコーンだ。なんだ、二人きりでお茶会でもしていたのか」
紅「えぇ」
ジュン「ふぅん。仲良いんだな」
紅「ふふ、羨ましい?」
ジュン「別に」
翠「ほらほら、紅茶をいれたですよ」
ジュン「ん、ありがと」
ジュン「ん、うまい」
翠「とーぜんです!!」
紅「……あら、この紅茶……」
翠「な、何か問題あるですか?」
紅「問題がないことが問題ね」
翠「………………?」
紅(さっきの紅茶よりずっとおいしい。……ジュンのために入れたから?)
紅「……妬けるわね」
翠「…………ふぇ?」
おわり
まだとおい距離的な。
蒼「翠星石、見てごらん。空に虹が出ているよ」
翠「はぁぁ、結構でかいじゃないですか……」
蒼「こんな話し、知ってるかい?虹の足元には宝物があるらしいんだけれど……」
翠「た、宝!?そ、それはどんな……!?」
蒼「それは解らないよ。なにせ虹は、近づけば近づくほど遠ざかるからね」
翠「んー、実質近付けないですからね」
蒼「夢があるよね」
翠「夢だけで飯が食えるか!!です!!」
蒼「……ね、追い掛けてみない?」
翠「な、なんですかそのやる気は」
蒼「たまにはね、僕だって無邪気に遊びたくなるんだ」
翠「……いつだって、翠星石の傍にいるときは、無邪気でいていいですよ」
蒼「……ありがとう、翠星石」
翠「じゃ、翠星石は一足お先にはしるですよ!!」タタタ……
蒼「あ!!ま、待ってよ!!」
翠「……ひっ……ひぃ……ひぃ……」
蒼「はは、翠星石はやく!!」
翠「ちょっと、ちょっとまって……」
蒼「……だいぶ走ったなぁ……」
翠「ひ、走りだした場所が見えないですよ……」
蒼「……虹、遠くに行っちゃったね」
翠「で、でも、たしかこの辺じゃなかったですかね」
蒼「……よし、掘り返してみよう」
翠「ふえぅぇ!?」
ざっく ざっく
蒼「服が汚れそうだね……」
翠「気を付けて掘るですよ……」
ざっく ざっく
蒼「何も、よっ、出ないね……」
翠「そりゃ……そうですよね……」
蒼「ふぅ、結構深く掘ったね」
翠「なんだか楽しそうですね」
蒼「…………うん、たのしい」
翠「大したことはしてないですけど」
蒼「……最近、二人きりになれなかったから……」
翠「…………蒼星石」
蒼「翠星石といると、どんなことでも楽しめるよ……。みんなといるのも楽しいけど……」
翠「……変な奴ですね、おまえは」
蒼「変かな」
翠「可愛いですよ」
蒼「か、かわいいって……」
翠「抱きついてやるです!!うりうりうり」
蒼「わ、す、翠星石……」
翠「うりうりうりうり」
蒼「あははは、はは、ははは!!」
おわり
翠「…………」
銀「…………」
翠(き、気まずい……)
銀「…………」
翠(な、なんでこんなことに……)
紅「いい?水銀燈は私たちに敵意を抱いているわ。特に私に」
翠「はぁ……」
紅「彼女が来たらなんとか、平和的に水銀燈を追い出してちょうだい」
翠「……なんで翠星石ですか?」
紅「私は無理。雛苺も頼りない。なら……」
翠「……うぅ……」
そんなこんなで
翠「そ、粗茶ですが……」
銀「何で遇されてるのよ」
翠「ま、まぁたまには……」
銀「粗茶なんていらないの。あなたのローザミスティカをよこしなさい……」
翠「あ、あの、疲れないですか?」
銀「はぁ?」
翠「翠星石たちは、せっかくの姉妹なのに、みんなで仲良くしたことがないです……」
銀「必要ないでしょ」
翠「で、でも普通は」
銀「私たちは、普通じゃない」
翠「………………」
翠「でも……でも……」
銀「私たちは、そういう使命があるのよ」
翠「……うぅ……」グスッ
翠(し、失敗したら真紅に今晩の夕飯はなしだといわれてるです……)
翠(は……はなまるハンバーグがぁぁ)オヨヨ
銀「……泣くんじゃないわよ」
翠「な、泣いてねーですよ!!」
銀「……はぁ」
翠(ふ、不純な動機で泣いてしまったです……)
銀「……私だって、疲れないわけではないわよ」
翠「……へ?」
銀「これ、日本茶ね?」
翠「玄米茶ですが……」
銀「………………ん」ククッ
銀「…………初めて飲んだ」
翠「…………」
銀「……なによ」
翠「……す、スコーンもあるですよ!!」
銀「……用意しなさい」
翠「ジャムがあるですよ!!」
銀「出しなさい」
翠「紅茶と日本茶は……?」
銀「日本茶でいいわ。面白い味だし」
紅「翠星石、うまく追い返してるかしら……」カチャ
紅「どれどれ……」ソッ
翠「それでですね、雛苺が床に落書きしてですね……」
銀「ふぅん……」
翠「ちび人間がくだらない買い物をですね……」
銀「それ効くの?」
翠「のりが塩を床にぶちまけたときは……」
銀「抜けてるわね……」
紅「………………」
紅「何で仲良くなってるのよ……」
おわり
金「およよ……」
ジュン「……何で泣いてるんだよ……始まったばかりなのに」
金「最近の真紅達のカナに対する扱いがひどい……」
ジュン「どんな感じに」
金「いつもカナをいないかのように扱うかしら……」
ジュン「なんでだろうな?」
金「それが解れば苦労はないかしら……」
ジュン「……空気って言われてるよね」
金「ぐっ!!」
ジュン「存在感だ!!」
金「そ、存在感?」
ジュン「存在感を醸し出せば良いんだよ」
金「存ざ、うーんうーん」
金「閃いた!!!!」
ジュン「よかったな」
金「とりゃ、ジュンのぼり!!」
ジュン「わっぷ!!なにすんだよ!!」
金「よいしょ」
ジュン「のっか、わ、あ?なに、肩車?」
金「そう。これならみんな大注目間違い無しかしら!!」
ジュン「はぁ……。ったく。落ちんなよ」
金「よっ」ギュ
ジュン「じゃ、実験してみるか」
金「みんなのとこに行くわよ!!」
ガチャ
ジュン「うーっす」
翠「あ、じゅ……ん……」
紅「ジュン、はやく紅茶……を……」
雛「うわぁ……カナリア、高い……」
金「み、みんながカナを見ている……」
翠「ちょ、降りるです!!今すぐそこから下りるです!!」
雛「いいなー、ヒナも、ヒナも!!」
紅「ま、まったく、みんな子供なんだから」ソワソワ
ジュン「成功、か?」
金「きょうはこの場所はカナの特等席だから、みんなはだめー」
翠「くぅぅぅ……なぜチビカナがぁぁ……」
ジュン「特別だな」
紅「特別?」
雛「カナリアは特別なの?」
ジュン「そうだな、特別だな」
金「そ、それは少し大げさじゃ……」
翠「何顔を赤くしてやがるですか!!??」
金「ジュン髪の毛固いのね」
ジュン「こんなもんだろうよ。つか、あんま握らないで」
金「カナやみっちゃんの髪とは大違い……」
ジュン「……どれ」
なでなで
金「ふぅっ!?」
ジュン「おお、細いな。見えないけど」
金「あ、頭を上げると、おぉ落ちる……!!」ガシッ
ジュン「でででっ!!」
ジュン「おまえ髪の毛やわらかいな」
金「真紅達もこんな感じよ」
ジュン「水銀燈とか髪の毛やわらかそうだよな」
金「女の子の髪の毛を触りながら他の女の子の髪の話をするなんて……」
ジュン「え?」
金「むー」ポカポカ
ジュン「わ、ちょ、やめ、やめろって!!」
のり「ごはんできたわよー」
金「わーい」
ジュン「え、食ってくの?」
金「う、じ、自重します……」
ジュン「いや、確認しただけだよ?食っていけよ」
金「じゃあ、お言葉に甘えます……」
いただきまーす
金「あむあむ……」
ジュン「え、なに、僕の頭で食うの?」
のり「あら、その場所がお気に入りなのね」
翠「さすがに、行儀が悪いと思いますが……」
紅「………………」ソワソワ
雛「あむあむ、もにゅもにゅ、はぐはぐ」
金「んぐんぐ……」
ぽた
金「……あ」
金(ジュンの頭にニンジンが……)ヒョイ
金(あぁ、ソースが残って……へんに拭いたらバレルかも……)
金「…………」キョロキョロ……
金「…………はむはむ……」
金(ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!恥ずかしい!!!!!!)
金(恥ずかしさでローザミスティカ出る!!!!)
ごちそうさまー
金「ぁぅぁぅ……」
ジュン「おい、そろそろ降りろよ」
金「え、お、おりる?」
ジュン「そろそろ疲れたんだよ」
金「んー……」
翠・紅・雛「………………」ギラギラ
金「お、降りられないかしら……」
ジュン「おまえらなぁ……」
カチカチ……カチ
ジュン「……ネット通販、最近掘り出し物ないな……」
すぅ……すぅ……
ジュン「…………カナリア?」
金「……すぅ……すぅ……」
ジュン「……マジかよ」
金「…………たまご……」
ジュン「ねてやがる……」
みつ「すみませーん、夜分遅く……」
のり「いえ、いいんですよ」
ジュン「こいつ、なんとかしてくれ」
みつ「あら、カナかわいい~!!」
ジュン「離れないんだけど……」
みつ「困ったわねぇ……」
のり「ねぇ、ジュン君……」
ジュン「…………何言うか大体予想できるんだけど……」
チュンチュン……
金「…………ん……朝……?」
金「あれ、カナ、カバン……」
ジュン「…………すぅ、すぅ」
金「………………」
金「か、カナ……あのまま寝ちゃって……?」
金「ジュン……重くないのかな……」
ジュン「重いよ」
金「ひぃっ!!」
ジュン「耳元でしゃべられたら起きるよ、そりゃ……くぁ……」
金「カナのこと、起こしてもよかったのに……」
ジュン「鏡みたら気持ち良く寝てるみたいだったからさ」
金「あぅ……ごめんなさいかしら……」
ジュン「いいよ……もう」
金「カナを枕にしなかったのね」
ジュン「しないよ」
金「ジュンはやさしいかしら」
ジュン「そうか?」
ジュン「やっとおりたよ」
金「申し訳ない……かしら……」
翠「おはよーさんです!!……ジュン?」
ジュン「どうした?」
翠「…………首、まがってるですよ?」
ジュン「寝違えた」
金「本当に申し訳ないかしら……」
おわり
雛「………………」
雛「………………あれ?」
蒼「かーえーるーのーうーたーがー」
蒼「きーこーえーてーくーるーよー」
紅「かーえーるーのーうーたーがー」
蒼「ぐわ、ぐわ、ぐわ、ぐわ」
紅「きーこーえーてーくーるーよー」
翠「かーえーるーのーうーたーがー」
蒼「けろけろけ、ちょっとまって!!」
紅「だわ、だわ、だわ、だ……」翠「きーこーえーえー?」
雛「かーえーるーのー?」
354 : サボテン - 2009/06/10(水) 03:27:50.24 /qsqb9EjO 122/123よし、寝ましょう、みんなで。
明日(今日?)も仕事がんばりましょう。おつかれさまです。
おやすみなさい。よい夢と、よい一日がありますように。
雛「………………ぐすっ」
雛「ひ、ヒナは、強い子だから、泣かないもん!!」
雛「出番なくても、ひっく、なかない……」
雪「……………………」
雛「ひっ!!」
雪「一緒ですね……」
雛「にゅぁあああああ!!たす、助けてぇぇぇ!!!!!!」
おやすみなさい。