1 : 以下、名... - 2014/05/24 15:59:44 bb.PHjD2 1/7


「デスノート?古くない?」

「違う違う。そもそも、デスノートって死のノートじゃないじゃん。ノートオブデスにしないと」

「その英語もどうかと思うけどね」

「死のノートって聞いたら、どういうの思い浮かべる?」

「んー…死を呼ぶノート」

元スレ
友「死のノート」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1400914784/

2 : 以下、名... - 2014/05/24 16:00:18 bb.PHjD2 2/7


「私は、死を書き留めるノートのことじゃないかなと思ってさ」

「あんた最初からそれ言いたかっただけでしょ」

「うん」

「で?死を書き留めるって、どゆこと?」

「死ぬ時の気持ち、みたいのをさ、書き留めたノート」

「そんなの、書き留めとく余裕ないでしょ」

「じゃぁ、自殺する人が、その前の気持ちを書き留めたノート」

「へぇ…自殺者の日記、みたいなものか」

「そんなのあるんだ」

「あるんじゃない?日記書いてた人も居るでしょ」

「そういうのってさ、移るって言うよね」

「そういうのって何さ?」

「鬱とか、そういう人と話してると、引っぱられて相手もおかしくなっちゃうんだって」

3 : 以下、名... - 2014/05/24 16:00:54 bb.PHjD2 3/7


「へぇ。よく知ってんね」

「そういうの好きだから」

「っつーか、さっきから気になってたんだけどさ。そのノート何?」

「普通のノートだよ。白紙」

「ならいいけど」

「これから特別なノートにするの」

「…うわー」

「ここにさ、頭のおかしい人の日記みたいの書いてさ、道に落としとこうよ。死のノート!」

「あんた、変な奴だとは思ってたけどさ、これは冗談きついって…」

「…変かな?」

「……あ、あたし帰るわ。またね」



「……じゃぁね、さよなら」

4 : 以下、名... - 2014/05/24 16:01:33 bb.PHjD2 4/7




「……何か相談したかったのかな、もしかして」

「…プロでも、気付くのは難しいって言うから。お前が気に病む必要はないよ」

「でも、変なこと言ってたし…あの時気づいてあげられてたら」

「言われなきゃわかんないって。…それに、その話聞いてると、もし止めてたら、お前に…」

「…なぁに?」

「いや。…ただ、あんまり自分を責めるなよ。いつでも、話したくなったら呼んでいいから」

「……ねぇ、それ」

「ん?ああ、このノート?さっき道で拾ってさ、新品みたいだったから、もらおうと思って」

「…死のノート…」

5 : 以下、名... - 2014/05/24 16:02:10 bb.PHjD2 5/7


「ど、どした?大丈夫か?」

「貸して!」

「うおっ!?」

「………あの日の日付…あの子、ホントに…ホントに作るなんて…」ペラッペラッペラッ

「作るって…ただの、白紙のノートだろ!?」

「…ごめんね。ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね…」ペラッ・・・

「…お、おい!」

「……このノートは、死のノートです……」

「何を言ってるんだ!?」

「だって、だってここに書いてある!あの子の字で!ほら。…ほら!」

「落ち着け――」


「……帰って」

6 : 以下、名... - 2014/05/24 16:02:55 bb.PHjD2 6/7


「え?」

「帰ってよ!あんたが二股かけてたんでしょ!?…帰ってよ!」

「…!何で知って――」

「書いてあったのよ!出てって!」ぐいっ

「ま、待て、ここ窓――」


悲鳴が二つ、聞こえた。

7 : 以下、名... - 2014/05/24 16:03:55 bb.PHjD2 7/7

終わり。
ギャグ書きたかったのにどうしてこうなったのか

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