一通「カ・・・ク・・・・・・クカ・・・」
一通「クカケコカクケコカコカクキキカコカクケケコカキキカクケコ!!!」ドッ!
ブオオオォォォォォォオ!!!
THOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMMMM!
御坂「!?あ、一方通行!能力が・・・暴走してる!」
初春「つ、翼が・・・」
麦野「ふう・・・やっと出てこれた・・・・・・!?な、何だこりゃ!?どういう状況だ!?」
滝壺「あくせられーたが・・・暴走してる」
一通「クカケコクキキククカコカコキクカコケキクコカクキコクコケカキクカアアアアアアアアア!!!」ドドドォオオ!
ジョーカー「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!キレたか!?キレちまったか!?HAHAHAHAHAHA!やってみろ!HAHAHAHA!」
一通「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ブオオオオオオオオォォォォォオオオオオオ!!!
HAHAHAHAHAHHAHA HAHHAHAHAHAHAHAHA HAHAHAHAHAHAHA
ジョーカー「HAHAHAHA HAHAHA HAHAHHAHA HAHAHAHAHAHAHA HAHAHAHA!」
HAHAHAHAHHAHAHAHAHAH AHAHAHAHAHAHAHAHA
バサァ
ジョーカー「!HAHAHAHA!来た!キタキタキタキタ!」
バットマン「そこまでだ。アクセラレータ」
一通「!!?」
ジョーカー「HAHAHAHAHAHAHA!来たか!やっぱり来たなァ!コウモリ男だ!」
佐天「!ば、バットマンさん!?」
麦野「どうしてここに!?」
バッツ「落ち着くんだ。話を聞け」
一通「どけェェェ!!!テメェごとソイツをブチまけてやンぞォォォォォ!!!」ブオオオォォォ!
バッツ「ラストオーダーは無事だ」
打止「ミサカは大丈夫だよー!ってミサカはミサカは自身の安否を声いっぱい叫んだりー!」ブンブン
一通「!!!」
ウルヴァリン「俺を忘れてたなアクセラレータ。無敵の俺をよお」ボロボロ・・・
御坂「ウルヴァリン!アンタが打ち止めを!?」
ウルヴァリン「ああ、アクセラレータがあの城に入るよりも先に俺が中にいた。ラストオーダーのニオイを追って、先に見つけだしてたのさ」シュウウ・・・
佐天「に、ニオイって・・・打ち止めちゃんのニオイとか言うと犯罪臭が・・・ニオイだけに」
初春「でもウルヴァリンさんが打ち止めちゃんを守ったってことですね!」
打止「うん!最強のボディガードだよってミサカはミサカはウルヴァリンの超回復能力って便利すぎ」
一通「・・・・・・・・・打ち止め・・・・・・」シュウウゥゥゥ・・・・・・
ジョーカー「・・・HA!そこでやめるってか。そりゃあねェぜ!」
ジャキンッ
御坂「!?ジョーカーの袖の中から銃が飛び出した!?」
佐天「仕込み型の隠し銃!」
一通「!」
ジョーカー「だったらこの場で始末すりゃいいんだよ」
バッツ「!打ち止めを狙って――」
THWIP!
ジョーカー「!」
スパイディ「ギリ間にあったかな?ヒーローは遅れてくるっていうもんね。っま、ヴィランが悪事を働く尺を作るための言い訳だとは思うけど」
御坂「スパイディ!」
麦野「ジョーカーの銃を糸で封じた!」
スパイディ「やあバッツ、久しぶり。君が来たってことは、ジョーカーはアンタの身内?」
バッツ「ああ、コイツの相手は私だ。学園都市には迷惑をかけたな・・・」
ジョーカー「HAHAHA!そうだ。お前が悪いんだ。俺があんなにかまってちゃんアピールしてたってのに、フィナーレ直前でのご登場とはな。もっと早く来てりゃこんなことにはならなかったのに」
麦野「こいつッ・・・」
バッツ「我々の世界からこちらの世界に移動するのは簡単なことではない。そもそも、ジョーカーがこの世界にいることもつい先ほどまで気づかなかった」
バッツ「ジョーカーが雷に打たれ、姿を消した不審に思ったが、調べなかったのがまずかった。一向にジョーカーが姿を現さなかったのでもしやと思い、サイボーグにこの世界のことを観測してもらった」
バッツ「それでようやくジョーカーがここにいることを知り、ブームチューブを使ってこちらに来た。・・・すまない。私のせいで学園都市が・・・」
一通「・・・ッ」
麦野「そんなのはどうでもいい。さっさとコイツを消し炭にすっぞ」フォン
バッツ「ダメだ」
麦野「!?はァ!?お前何言ってんだ!」
スパイディ「・・・」
バッツ「コイツは病院に叩きこむ。それが私のやり方だ。それに・・・これ以上君達の手を血で汚したくない」
御坂「バッツ・・・」
麦野「何を今更・・・こいつがどんなことをしてきたと思ってんだ!」
バッツ「だからこそだ。ここで君達が一線を越えれば・・・それこそジョーカーの思うツボだ。コイツは君達を堕としめたいのだ。自分と同じレベルに」
麦野「ッ・・・」
一通「・・・」
スパイディ「そうだよ。ここはジョーカーの保護者のバットマンに任せよう。僕達の世界のヴィランだってそうしてきただろ」
御坂「・・・・・・そうね。それが一番」
ジョーカー「HAHAHA・・・お前らサイコーだよ。ここまでされて、報復もナシにおうちに帰すって?甘ちゃんにもほどがあるぜ。それとも・・・一線を超えるのがこわいのか?」
麦野「コイツッ・・・」
滝壺「ダメだよむぎの。ばっとまんの言うとおり、じょーかーは一線を超えさせようとしてるんだから」
麦野「だけど・・・」
一通「・・・」ズイッ
麦野「!」
グイッ!
ジョーカー「っ」
御坂「一方通行!ダメよ!」
一通「・・・」グググ
ジョーカー「HA、胸ぐら掴んで何する気だ?ン?お前のサイキョーのノウリョクで俺を爆散させるか?やってみろ。最強ってんなら簡単だろ?手を触れるだけで済む」
一通「・・・」グググ
打ち止め「・・・」
バッツ「アクセラレータ」
一通「・・・」グググ
バッ! ドサッ
ジョーカー「・・・」
一通「・・・・・・テメェの後始末はコウモリ野郎に任す」
バッツ「・・・」
ジョーカー「ッHA」
一通「最悪のヴィランには、最高のダークヒーローをってな」
バッツ「私はジョーカーを連れて帰るが、何もせずに帰っていいのか?学園都市が受けたダメージはかなりのものだろう。特に・・・精神的なものが」
御坂「大丈夫よ。この街の連中はタフだから。アンタがジョーカーの代わりに頭下げて周っても、何にもならないし」
バッツ「・・・すまない」
御坂「だから、アンタが頭下げても意味ないって」
スパイディ「今までの戦いの時みたいに、皆もきっと今回のことも乗り越えられるよ」
ジョーカー「HAHAHA。笑えるね。どんな困難も乗り越えるヒーロー達か」
ジョーカー「あ、そうだっ。お前ら、こんなジョーク知ってるか?」
ジョーカー「とある男が医者を訪れた。男はうつむき加減で医者に言った。『人を信用できないし、仕事もうまくいかないし仲間も自分をないがしろにする。つらくて仕方がないんです』」
ジョーカー「医者は言った。『それならばピエロのジョニーのショーを見に行きなさい。きっと大笑いして、元気が出ますよ』」
ジョーカー「すると男は突然泣き出し、すすり声で答えた。『先生、私がピエロのジョニーなんです』」
ジョーカー「HAHAHA。観客は大爆笑。ドラムロールが鳴り、幕が閉じる。最高のジョークだ。誰だって笑う。HAHAHA」
麦野「・・・」
一通「・・・何が言いてェ」
ジョーカー「ヒーローを気取るお前達でも・・・どうしようもない時が来る。皆に笑顔と平和をもたらすヒーローにも、その時がくる」
ジョーカー「どうあがいても、何をしようとも、どうすることもできない時が・・・必ず来る」
ジョーカー「その時・・・お前達ならどうする?HAHAHA・・・HAHAHAHAHA。HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」
御坂「ッ・・・」
バッツ「黙れ。行くぞ。・・・それ以上・・・それ以上笑うな」
ジョーカー「そりゃあ無理ってもんさ!HAHAHA!」
BOOOM・・・・・・
ジョーカー「あばよガクエントシ。なかなか楽しかったぜ。HAHAHAHAHAHAHAHAHA!」
御坂「二度と来るんじゃないわよ」
BOOOM・・・
バッツ「・・・・・・さらばだ」ピッ
BOOOM・・・・・・
佐天「・・・行っちゃった」
初春「これで・・・全部解決したんですね」
スパイディ「・・・!ねえ、絹旗達は?」
麦野「!そ、そういえば!」
佐天「フレンダさんとフレメアちゃんも!」
フレメア「誰かー!大体来てー!」
滝壺「ふれめあ!」
フレメア「こっちに来て!絹旗とお姉ちゃんが!」
スパイディ「!?絹旗!フレンダ!大丈夫!?」
絹旗「・・・うう・・・・・・」
御坂「ひどい・・・身体中に大やけどが・・・」
麦野「待ってろ!すぐに病院に・・・」
一通「・・・おィ、あれはなンだ?」
ウルヴァリン「!」
ウジュルウジュル・・・
ヴェノム「・・・」
スパイディ「!?べ、ヴェノム1?」
ドサッ・・・ ウジュル
初春「中からテレスティーナさんが!」
御坂「ちょ、ちょっと!どういうこと!?」
佐天「テレスティーナさんは私達を逃がそうとしてくれたんだけど、ジョーカーにやられたんです・・・」
スパイディ「シンビオートが彼女を連れてきたってトコか。絹旗の前の宿主だったっていうし」
ウルヴァリン「悪人とはいえ、元の宿主をほっておけないってか」
御坂「このさい細かいことはいいわ!早く皆を病院に!」
243 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/17 23:07:32.80 PoOT94mC0 125/351>>240
シンビオートが~:シンビオートは宿主の意志に反して行動することがある。ピーター(スパイディ)に寄生していた頃は、ピーターが眠ってる間に夜な夜な活動していた
ピーターの身体を操って(ブラックスパイダーマンの見た目で)勝手に行動していた。初代ヴェノムことエディに宿っていた頃も、エディを離れて元の宿主であるピーターの方に戻ろうとしたりしていた
―病院
ドヤドヤドヤ ガヤガヤガヤ ドタバタドタバタドタバタ
「こっちだ!こっちの部屋に運べ!」バタバタ
「おい!手伝ってくれ!まだ患者がたくさんいるんだ!」ガヤガヤ
「早く!手術室に運ぶぞ!急げ!」ドタバタ
御坂「・・・大忙しでてんやわんやね」
スパイディ「ジョーカーの爆弾騒ぎで、一旦全員外に出した患者達をまた戻してるから・・・」
佐天「治療中の人も医療器具を外して避難させてたみたいですね・・・かなり危ないんじゃないかな・・・」
初春「・・・固法先輩や風紀委員の皆さんはどうなったんでしょうか・・・・・・」
御坂「・・・」
初春「・・・・・・私・・・怖くて・・・聞けません・・・・・・」
麦野「絹旗・・・フレンダ・・・」
絹旗「・・・・・・」
フレンダ「・・・・・・」
フレメア「うう・・・二人とも・・・大体いつもみたいに元気になってよ・・・」
滝壺「・・・大丈夫だよふれめあ。すぐにまた元気になるよ」
浜面「絹旗・・・フレンダ・・・お前らともあろう者が・・・こんなにやられちまうなんて・・・っく!俺がついてりゃあ身代りになってやったってのに!」
麦野「・・・アンタはここで頑張ってたんだろ。人質にされたヤツらを支えてたらしいじゃない」
浜面「麦野・・・」
麦野「絹旗もフレンダも、暗部の人間よ。このくらいの負傷は覚悟の上だし、なによりこのくらいでヘコたれたりしないわ」
一通「・・・まだ目ェさまさねェか」
禁書「うん・・・とうまの傷は思ったより深いんだよ。絶対安静なのにジョーカーのゴタゴタで治療が遅れてるんだよ」
打止「ジョーカーの悪時は本当にヒドすぎるってミサカはミサカは恐怖さえ覚える」
一通「・・・・・・ッチ、何が最強だ・・・たった一人のただの人間に・・・ここまでムカつかせられるとはよォ・・・」
黒子「・・・それでは・・・もうジョーカーの件は解決したのですね」
御坂「そうよ。だからアンタは安心して元気になりなさい」
佐天「すみません白井さん・・・私達を探しててジョーカーの罠にかかってしまったって・・・」
黒子「いえ・・・これは私のミスですわ。・・・まだ・・・・・・立ち上がるほどの体力はありませんが・・・」
初春「白井さん・・・」
ローガン「ヒーリングファクターを分けてやりてえぜ。お前のそんな姿見てられねえ・・・」
黒子「あら、お優しいのですねローガンさん。・・・・・・ですがご心配なさらず・・・すぐに元気になって、またアナタをセンチネル内に空間移動してさしあげますわ」
ローガン「ッヘ、待ってるぜ」
スパイディ「・・・」
ス・・・
佐天「あれ?スパイダーマンさんどこに行くんですか?」
スパイディ「・・・ちょっと・・・風に当たってくる」
THWIP
初春「あ・・・行っちゃった」
御坂「・・・スパイディ、何か様子が変だったわね」
ローガン「・・・」
THWIP
スパイディ「・・・学園都市を見渡せる場所に来ると・・・・・・どれほど傷ついてるのかがわかるな・・・ヒドイありさまだ・・・」
スパイディ「今までとは違う・・・サノスやオンスロートの時は、まだ皆に活気があった。だけど・・・今回は心までも傷ついてる・・・」
スパイディ「それに・・・一体どれほどの犠牲者が出たんだろう・・・・・・ジョーカーは・・・どれほどの傷痕を残していったんだ・・・」
スパイディ「・・・・・・どうすればいいんだ・・・僕は・・・・・・僕に何かできることはないのか・・・」
スパイディ「・・・クモのスーパーパワーを手に入れたスーパーヒーローの僕でも・・・・・・学園都市の人々の傷を癒すことなんかできっこないってか・・・」
スパイディ「・・・・・・ジョーカーが言ってたのはこれか・・・どうすることもできない時って・・・・・・」
スパイディ「・・・・・・僕は・・・・・・僕には何もできないのか?・・・」
ザッ
ローガン「ここにいたか。高いとこから街を見下ろして考えごとか?」
スパイディ「ローガン・・・」
ローガン「お前また一人で背負いこんでるだろう。顔に出てんだよ」
スパイディ「あれ?マスクやぶれてる?」
ローガン「・・・俺達ァ悪人をぶっ飛ばすことにかけちゃプロだが、医術やカウンセリングは専門外だ。そうやって悩んでも何にもなりゃしないぜ」
スパイディ「・・・だよね。わかってる。・・・・・・だからこそ、何かできることはないか頭ん中かき回してるんだよ」
ローガン「黒子達は強い。俺達がどうこうしなくても平気さ」
スパイディ「・・・ああ、黒子や当麻、絹旗やフレンダ達は強いよ。きっとすぐに元気になってくれる。でも・・・他の人は?一体どれほどの人が爆炎に包まれたと思う?」
ローガン「・・・」
スパイディ「アンタが助け出したアンチスキルの人達だって、どれだけの人数が目を覚ましてないんだ?僕達はどれほどの犠牲を出してしまったんだ?」
スパイディ「街の皆が、どれほど心をズタズタにされた?・・・・・・僕がもっと早くジョーカーの存在に気づいていれば・・・こんなことには・・・」
ローガン「・・・」
スパイディ「・・・僕のせいだ。僕が・・・この学園都市に来なければこんなことにはならなかった・・・・・・僕がこの世界に来たから、ヴィランが押し寄せて来た・・・」
スパイディ「・・・僕が学園都市に来たことが、全ての始まりだったんだ」
スパイディ「・・・・・・僕は・・・・・・っく・・・」グスン
ローガン「・・・泣き虫なヒーローだぜまったく。それでいてマイナス思考ときたもんだ」
スパイディ「・・・・・・ローガン、僕が考えてること・・・わかる?」
ローガン「・・・・・・ああ」
スパイディ「・・・・・・決めたよ。学園都市を癒すために・・・」
ローガン「・・・・・・さみしくなるな。けっこう気に入ってたんだぜ、この街」
スパイディ「僕だってそうさ・・・でも・・・・・・僕達はこの世界にいるべきじゃない・・・」
―――――
トニー「帰ったかピーター。こっちは大変だったんだぞ。まあ、なんとかなったけどさ。学園都市の方は何ともないかい?」
スパイディ「ボチボチかな。それよりちょっと宇宙に行きたいんだけど」
ブルース「おいおい、戻ってくるなりいきなり宇宙だって?故郷の世界に戻ってきたんだから少しは休んだらどうなんだい」
スパイディ「それを言うなら君達さ。大物のA級ヴィランの団体をおもてなししてたんだろ?ほら、僕にかまってないでウチに帰ってチーズバーガーでも食べてなって」
ブルース「まあ確かに、今回はかなり骨が折れたよ。僕じゃなくハルクのだがね」
トニー「宇宙か・・・なら宇宙専門の者達を呼ぼう。ちょうどアベンジャーズタワーにいるからな」
スパイディ「コズミック系のヒーローが?」
トニー「ああ。それと、ソーがアベンジャーズタワーでアスガーディアン達と宴をしてるよ。彼らも今回の戦いに協力してくれたから、場所をあげたんだ」
ブルース「たぶん彼らと一緒に戦いの後の休息をとっているよ」
スパイディ「そ。ならちょいと神々の宴に乱入してくっかな」
THWIP
ブルース「・・・なあトニー、ピーターの様子・・・変じゃなかったか?」
トニー「ん?そうかな・・・レディーなら一目で分析できるんだけど」
ソー「皆の者!今日は飲めや歌えや大いに食らえ!偉大なる主神オーディンの子であるこのソーも、皆の戦いぶりは実に誇らしくおもうぞ!」マイティウタゲ!
ボルスタッグ「かの戦いは唄となりて、永久に人間達の間で語られるであろう!特に勇敢なるボルスタッグの荘厳なる戦いぶりはソーと並ぶだろう!」ガッハッハッハ!
ファンドラル「ハハハ!その通り!貴様がつまずき、押し倒したビルディングが連鎖して倒れて悪の軍勢を足止めした様子は語り草であろうな!」ファファファ!
ホーガン「なに!あれは貴様のせいだったかボルスタッグ!我が相対していた戦士との決闘を邪魔しおって!この寡黙なるホーガンを怒らせたな!」ムッカー!
ボルスタッグ「なな、何をする気だホーガン!戦鎚を構えるな!このビフテキをやるから武器をおさめろ!ムムムッ!このビフテキ・・・実にうまそうだ!」ア、ヨダレズビッ!
ホーガン「貴様!やると言っておいて自分で食うな!お、おい!私のTボーンステーキまで食うんじゃない!こらッ!」テメ!コノヤロッ!
ファンドラル「ハハハ!ボルスタッグの前に料理を並べて食うなと言うのは、ロキにムジョルニアを持ちあげろと言うようなもの!不可能だ!」ファファファ!
ソー「そーだそーだ!ハハハハハ!」マイティムリー!
スパイディ「お邪魔するよ。・・・ずいぶんにぎやかなお食事会だね」
ソー「おお!スパイダーマン!お主も我らの宴に入り混じるか?」マイティナカーマ!
スパイディ「いや、そーじゃなくてさ・・・コズミック系のヒーローがここにいるって聞いたんだけど」
ホーガン「銀河の守護神達のことか?なればとなりの部屋だ。やつらの食らうものは我らアスガーディアンの口には合わん」マズイゼ!
スパイディ「へえ、君達はここで大宴会?」
ファンドラル「ハハハ!そうとも。戦の後の勝利の美酒は何にも勝る!美女もいれば万々歳なんだがな!」ファファファ!
ボルスタッグ「偉大な勇者ボルスタッグは宴も楽しむのだ!ウムウ!実に美味い!この酒とこの肉!実に美味!」ガッツガツー!
スパイディ「ま、たくさん食べてってよ。僕達の世界を救ってくれたんだから、ゆっくりしてってね」
254 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/18 00:43:13.87 9uU2FtRH0 131/351>>253
アスガーディアン:ソーの国、アスガルドの者のこと。地球で言う、北欧神話上の存在。コミックでは喋り方がいちいち壮大
また、原書ではセリフの文字が特殊なフォントでちょっと読みづらい
ボルスタッグ:ソーの仲間、『ウォリアーズ・スリー』の一人。勇敢なるボルスタッグ、勇猛なるボルスタッグ、大食漢ボルスタッグなどの呼び名がある
巨漢(太っちょ)で、口が達者な戦士。自分のことを自分でめっちゃほめる上に臆病な所もあるが、勇敢かつ強い戦士であることは間違いない
猛々しいキャラの多いマイティ・ソー誌で貴重なコメディリリーフ。15人の子と妻がいる。そして何よりも奥さんが怖い
ファンドラル:ソーの仲間、『ウォリアーズ・スリー』の一人。颯風なるファンドラル、痛烈なるファンドラル、爽烈なるファンドラルなどの呼び名がある
おしゃれヒゲをはやした剣士で、美しい剣さばきの戦士。女好きで酒好き。その戦う姿は美しく、颯爽。普段のおちゃらけた立ち振る舞いと、戦の時の勇敢な戦いぶりの切り替えがすごい
ウォリアーズ・スリーはソーの仲間で友でもあるが、ファンドラルは特に同年代の仲間っぽい感じがする
ホーガン:ソーの仲間、『ウォリアーズ・スリー』の一人。容赦なきホーガン、寡黙なホーガン、いかめしきホーガンなどの呼び名がある
通り名の通り、戦の達人でとても強い戦士。ものしずかな男だが強い戦士との戦いを求めており、称賛されるような行動をしてもそれをひけらかさずに黙っている。また、治癒の薬を持ち歩いている
実写映画版では日本人の浅野忠信が演じたことで、日本では有名。他のハリウッド俳優達に並び、カッコイイ演技を見せている
スパイディ「こっちか。入るよ」ガチャ
スターロード「お?なんだ?スパイダーマン!珍しいな!アンタが俺達の下を訪ねるなんて。バンドメンバーでも募集してるのか?」
スパイディ「コズミック系ヒーローって君達のことだったのか。ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」
ドラックス「俺達に用か?ニューヨークを飛び回るお前が珍しいな」
ガモラ「安心してちょうだい。あなたの故郷のNYはしっかり守ったわ。私達と地球のヒーロー達がね」
スパイディ「ありがとう。これで僕が不在でもNYを任せられるね」
ロケットラクーン「おいおい、冗談じゃねえぜ。今回は特別だったんだぜ。アニヒラス艦隊も地球を狙ってたんだからな」
グルート「I AM GROOT!」
スパイディ「わあ、植木鉢サイズのグルートだ。かっわいー」
スターロード「ちょいちょい、お前何しに来たんだよ?グルートをなでなでしに来たのか?それともアライグマをモフモフしに?」
ラクーン「それ以上フザけたことぬかすと口を縫い合わすぞ」
256 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/18 01:24:56.72 9uU2FtRH0 133/351>>255
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー:MARVEL世界の宇宙を守るコズミックヒーローチーム。1969年に別の世界で結成されたチームと、2008年に正史世界で結成されたチームがある
こちらは2008年版のチーム。近年ではガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーといえば大体こちらを指す。あらゆる次元の均衡を保つために活動している
今年、実写映画が公開されることとなった。『アベンジャーズ』に連なるマーベル・シネマティック・ユニバースに含まれる作品なので、見逃すわけにはいかないぞ!
スターロード:GoGのリーダー。軽いノリの男だが、仲間思いのイイ奴。GoGの結成のきっかけでもあるが、最初は仲間を洗脳して無理やり結成させた
本名はピーター・クィル。地球人と宇宙人のハーフ。そのため高めの身体能力を持っている上、頭脳を使った戦略などを得意とする
二丁のコスモガンと格闘能力が武器。戦闘時にはヘルメットを装着する。敵にやられそうな時でもジョークをとばすところはスパイディに似ているかも
ドラックス:正式名称はドラックス・ザ・デストロイヤー。超人的なパワーと戦闘能力を持つ宇宙の壊し屋。あのサノスを倒すために改造された人造人間
元は地球人で、本名はアーサー・ダグラス。家族でエルヴィス・プレスリーのライブに行った帰り、サノスの宇宙船の攻撃を受けてしまう
その後、サノスの父と祖父がアーサーを回収し、サノスを倒す兵器としてドラックスに改造した。また、娘はサノスの故郷であるタイタンにて育てられ、ムーンドラゴンという超人になる
元は飛行能力やブラスト能力があったが、後の展開で使えなくなった。GoGでは主にソード(短刀)の二刀流で戦う
ガモラ:宇宙一危険な女と呼ばれるGoGの紅一点。サノスの養女だったが敵対しており、GoGのメンバーとして参加している
サノスが未来世界のとある星から救い、強力な戦士に育てあげた。肉体強化されており、超人的なパワーと戦闘技術を持っている上、作戦を立てたりする能力も高い
コズミックヒーローの中ではセクシー担当とのこと
ロケットラクーン:過去作でもちょっと登場した宇宙一危険なアライグマ。様々な銃器を扱う最強のアライグマ。その見た目に反して口が悪いアライグマ
実写映画版では『ハングオーバー』や『特攻野郎Aチーム』、『アメリカンハッスル』などに出演したイケメン俳優のブラッドリー・クーパーが声を当てる。公式イケメンボイス
グルート:人型の木のような宇宙人で、GoGの萌え担当。「I AM GROOT」としか喋れない。かわいい。いわゆる木人。癒しキャラ
超人的なパワーと硬度な木の皮膚を持ち、木や水を吸収して巨大化したりできる。木々を操ることも可能で、自身は欠片さえあれば再生可能
普段は植木鉢に入るサイズになって宇宙船内にいる。元の星では皇帝だったが、GoGの癒しキャラとして定着。植木鉢サイズでの「I AM GROOT」はかわいいとしか言いようがない
実はずっと昔の(スパイディの登場よりも昔に)SF誌でモンスターキャラとして登場している。その頃は喋ってたらしい。地球人をさらいにきたが白アリに追い返されたとか
―宇宙・・・・・・
スターロード「はい終点。宇宙の果ての果てにございまーす」
グルート「I AM GROOT」
スパイディ「グルートって木の枝から再生するんだよね?僕ん家のベランダにも一人飾りたいなあ」
ガモラ「ペットじゃないのよ」
ラクーン「おいスパイディ、グルートにメロメロになってる場合じゃねえ。俺達が送れるのはここまでだぜ」
スパイディ「え?」
ドラックス「ここから先は彼に任せよう。『彼ら』に会いたいのなら、彼が会わせてくれるだろう」
スパイディ「彼って・・・・・・!・・・あれは・・・」
キャプテンマーベル「話は聞いている。スパイダーマン、『彼ら』に会いたいのなら、私がとり合おう」
スパイディ「キャプテンマーベル?なんで健康そうなの?」
ドラックス「並行世界のキャプテンマーベルだ。『彼ら』に会うのなら、俺達よりも役立ちそうだろ?」
スパイディ「まあ・・・そうだね」
スターロード「ひどい!ここまで連れてきたのは俺だぞ!」
グルート「I AM GROOT!」
258 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/18 01:46:25.17 9uU2FtRH0 135/351>>257
キャプテンマーベル:その名の通り、MARVELの名を与えられし宇宙の英雄。MARVEL世界では偉大なる宇宙の英雄として名の知られたスーパーヒーロー
本名、マー・ベル。宇宙3大列強の一角、クリー帝国の宇宙人で、地球にはクリー人のスパイとして潜入していた。が、地球人に感化され、ヒーローとなった
超人的肉体に飛行能力、卓越した戦闘技術に加え、クリーのアイテムであるネガバンドでのあらゆる能力も扱える。太陽エネルギーの吸収なども備えている
また、宇宙意志なるものとも連動しており、未来、現在、過去に対する絶対的な知識も持っているらしい。ハチャメチャすぎる
が、とある事情からガンになり、永眠してしまった。それでも大型クロスオーバーイベントなどでは、クローンやスクラルの変身などで間接的な登場をしている
DCコミックにも同じ名のヒーローがいてややこしかったが、近年のNEW52によるリランチでDCのキャプテンマーベルはシャザムと改名した
MARVEL世界では基本設定ではもういないので、このSSでは平行世界の無事のキャプテンマーベルということで
キャプテンマーベル「・・・ここで待っていろ。話を聞いてくれるそうだ」
スパイディ「マジかあ・・・自分で言っといて何だけど、こんなの無茶苦茶だよ。今になって怖くなってきた」
キャプテンマーベル「そう憶することはないさ。君の心は強い。きっと答えてくれるさ。それでは、私は一旦席を離れる。ここは宇宙だが、特殊なフィールドだから安心してくれ」
スパイディ「ああ。帰る時は迎えに来てね」
スパイディ「・・・・・・さて・・・コズミック・ビーイングさん、僕の話を聞いてくれるってホント?できれば姿を見せてほしいな」
OOOOOOOOOOOoooooo・・・・・・
スパイディ「・・・・・・来た」
エターニティ「我は宇宙の化身、エターニティ。地球人よ、何用だ」
260 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/18 01:54:40.82 9uU2FtRH0 137/351>>259
エターニティ:コズミック・ビーイングの一角にして、宇宙と時空の化身。その見た目は、宇宙を人型に切りぬいたかのよう
あまり詳しいことは不明だが、宇宙そのものでもあり、人類の考えうる領域をはるかに凌駕している超存在。いわば何でもできる神
普通は一介の地球人がコズミックビーイングに謁見するなどありえないことだが、大目に見てくらさい
スパイディ「えーと・・・やっぱ敬語とか使うべきなのかな?コズミック・エンティティとサシでトークするからには土下座しながらじゃないと割りにあわないかな?でもソーとかにはタメ口なんだけど」
エターニティ「そのような無意味な問答をするために来たのではないだろう」
スパイディ「・・・あ、やっぱ知ってるの?」
エターニティ「我は宇宙、我は時空、我は次元・・・お前がこの宇宙とは異なる世界に赴いていることは知っている。そして・・・お前がここへ何を求めにきたのかも」
スパイディ「そう・・・じゃあ言うよ。こんなこと簡単に聞きいれてもらえるとは思わないけど・・・・・・学園都市を・・・学園都市の傷を癒してほしい」
エターニティ「・・・」
スパイディ「僕達・・・学園都市の世界とは違う異世界の者が関わったことで犠牲となった人々を救い、皆を元気にしてほしい・・・・・・あの活気があって・・・元気がありあまってた学園都市に戻してほしい・・・」
エターニティ「・・・」
スパイディ「自分でも無茶苦茶言ってるのは理解してる。こんなの・・・勝手だもんね。アンタに言えば全て聞いてもらえるなんて思っちゃいない。こんなのは・・・ズルみたいなもんだもんね・・・」
スパイディ「でも・・・あの街をこのままにしておけない。僕のせいで・・・あんなに元気で明るい街が傷ついてしまった・・・皆・・・いい奴だったのに・・・・・・」
スパイディ「毎日犯罪は起こるし、暗部とかで悪いことしてるし、ろくでもない街だけど・・・最高の世界なんだ。ろくでもなくて素晴らしい最高の街なんだ」
スパイディ「あんたはコズミックエンティティーズなんだろ?全能の存在なんだろ?・・・できるんだろ・・・時空を変えることだって・・・・・・」
スパイディ「どうか・・・どうかッ・・・皆を救ってほしいッ・・・・・・学園都市に・・・笑顔を取り戻してくれ!」
スパイディ「あの最高の街を・・・元に戻してくれ」
266 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/19 23:53:19.43 i3U3Pw0F0 139/351>>265
コズミックエンティティーズ:コズミックビーイングのことをアメリカではこう呼ぶ場合が多いらしい。宇宙の神とも呼べる超越存在達のこと
ちなみに、一介の星の神(地球におけるソーら北欧神話世界の王であるオーディンら)はコズミックビーイングではない
エターニティ「理解しているようだな。それがどれほど勝手なことだと。いわば世界を描き換えることだ。時空をねじ曲げ、自然の摂理に反することだ」
スパイディ「・・・」
エターニティ「だが、そうする他にない」
スパイディ「!」
エターニティ「なぜお前とこうして話していると?我もあの世界を描き換えることは仕方のないことだと思っているからだ」
エターニティ「本来ならば決して交わることのない別々の世界が交差した結果、あの世界は犠牲を被ってしまった。本来の歴史軸から外れ、歪曲した時空となった」
エターニティ「それこそが、自然の摂理に反することなのだ。異世界の介入によって、本来起きることのない出来事が立て続けに起こり、ねじれた世界となったのだ」
エターニティ「全てを本来あるべきものに戻し、正すべきなのだ。元々の・・・あるべき時空、あるべき宇宙にすることが・・・宇宙を司るコズミック・エンティティーズのすべきこと」
スパイディ「じゃ、じゃあ・・・」
エターニティ「我はエターニティ・・・この宇宙の『必然』を司る存在・・・・・・かの世界を元の世界に戻そう。お前達、異次元の世界者による関与を全て消去しよう」
スパイディ「!」
エターニティ「だが・・・・・・―――」
そのちょっと後・・・・・・
―学園都市―
病院の一室・・・・・・
御坂「あ、スパイディ。どこ行ってたのよ。もう夕方よ」
初春「ローガンさんもどっか行っちゃうし、何かあったんですか?」
スパイディ「ごめんごめん、黒子のお見舞いの品を買いに行ってたのさ。ほら、おっいしいプリンだよ」ジャーン
佐天「おおッ!おいしそう!」
黒子「そんなわざわざ・・・」
初春「今まで時間がかかったなんて・・・」
スパイディ「いやあ、店の前で並んでたらひったくりが横切ったて、それを捕まえたらまた最初から並び直し。そしたら道を尋ねられたから送ってってあげたんだ。で、並び直し」
佐天「大変だったんですね」
スパイディ「っま、こうやってここに持ってこれたからイイじゃん。皆で食べようよ」
初春「ローガンさんは?」
スパイディ「あー・・・・・・たぶん来ないと思うよ。ああ見えてセンチな部分があるからね」
佐天「センチネル!?」
初春「そのセンチじゃないですよ」
御坂「何か知らないけど、せっかくだし食べましょう」
御坂「ん~~~ッ!オイシイッ♪」
佐天「濃厚で食べ応えがあるね!」
黒子「お高かったのではありませんの?」
スパイディ「うーん、僕の生活費の半分ってトコかな」
佐天「んなッ!?」ゲホゴホッ
初春「そ、そんなに高いんですかコレ!?」
御坂「あるいはスパイディの生活費が少ないか」
スパイディ「キッツイなあ・・・」
黒子「気がひけますわ・・・後で建て替えさせてくださいまし」
スパイディ「いいっていいって。僕が買ってきたかったから買ったんだから。それにJCに立て替えてもらうって方がつらいよ」
黒子「ですが・・・」
スパイディ「なんかムショーにこうやって皆とお話したかったんだ。だからいいんだよ」
黒子「・・・そうですの・・・ありがとうございますの」
佐天「あ、お話といえば聞きたいことがあったんですけどー」
スパイディ「なに?この際だから皆の聞きたいことに答えるよ」
御坂「スパイダーマン、トークライブね」
初春「おおー。佐天さん、何聞くんですか?」
佐天「スパイダーマンさんってお給料いくらほどもらってるんですか?」
スパイディ「ガクッ」ズルッ・・・
初春「なかなか鋭いトコつきますね佐天さん・・・」
スパイディ「アメイジング・スパイダーマンに聞く質問の第一問がそれかよ・・・トホホ」
御坂「元の世界じゃ色々大変だって言ってたけど・・・それでも人々を守ってたんでしょ。勲章もらったりしてないの?」
スパイディ「ヒーロー稼業に関してはボランティアみたいなもんだって言ってるだろ。お給料なんてありません」
黒子「これまでに何度世界をお救いに?」
スパイディ「えーっと・・・アベンジャーズ達と協力したのを含めると・・・・・・夜空の星を数えるようなもんだね」
佐天「それなのに無給なんですか!?」
スパイディ「だね。普段はデイリー・ビューグルっていう新聞社に写真を売ってお給料をもらってるよ」
初春「カメラマンってことですか」
スパイディ「そそ。その新聞社、スパイダーマンの写真を買ってくれるんだ。つまり僕が自分で撮った写真を売ってるってこと」
御坂「それを新聞社の人は知ってるの?」
スパイディ「アハハ、知るわけないさ」
黒子「一種のサギですわね・・・」
スパイディ「でも向こうも安値でしか買わないんだよ。持ちつ持たれつさ」
佐天「スーパーヒーローが自分の写真を売って生活なんて・・・なんだかせちがらいね」
御坂「アイアンマンにとりもってもらったりしたらどう?あれでもすごい社長なんでしょ」
スパイディ「いやあ・・・・・・一度でコリゴリだよ」
御坂「?」
272 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/20 01:06:29.72 miTWbUhc0 143/351>>271
デイリー・ビューグル:ピーターが写真を売りこんでいる新聞社。悪人と戦う姿をタイマーセットしたカメラで撮り、新聞社に売っている
社長のジェイ・ジョナ・ジェイムソンはスパイダーマンをきらっており、批判する記事を書いているが、話によってはスパイディと仲直り(本心を語る)などしていることも
また、ピーターのことをこき使ったり安い値段でしか写真を買わないが、信頼関係はそれなりにあるよう。旧実写映画版ではグリーンゴブリンから脅されながらもピーターをかばった
また、Ifの世界ではピーターがジェイムソンの養子となっている話もある
一度でコリゴリ~:超人登録法が執り行われた際、スパイディはアイアンマンの意見に賛成し、政府に登録して正式な超人として認められた。公務員として扱われて給料も支給された
しかし、『マスクかぶってるヤツを公式に雇えないぞ』と言われ、公の場でマスクを脱ぎ、スパイダーマンの正体は世間に知られることとなった。(ジェイムソンはぶっ倒れた)
その結果、スパイディの家族がヴィランに狙われるという事態に。他にも色々あって結局アイアンマンに辞表をつきだし、元の無法者ヒーローとなってしまった
黒子「そういえば、スパイダーマンさんはどのくらいヒーロー活動をなさっておりますの?ずいぶんなベテランのようですが・・・」
佐天「あ!それ私も聞きたい!トニーさん達と一緒にアベンジャーだそうですけど、年齢はだいぶ違いますよね?」
スパイディ「どれくらい・・・うーん、自分でもわかんないなあ・・・・・・色々なことがありすぎて50年以上に感じるよ」
初春「めちゃくちゃ濃密な毎日なんですね」
スパイディ「ああ、そうさ。この学園都市だっていいトコだけど、僕の世界だって素晴らしいんだから」
御坂「へえ~。そっちも退屈しないみたいね」
スパイディ「ああ・・・僕がヒーローとして活動を始めたころは・・・本当に毎日が全力疾走みたいだった。次から次に悪人が現れて・・・ヒーローも増えていって・・・」
黒子「よほどの濃度のようですわ」
スパイディ「嵐のように毎日が燃えていた。息が切れるまで戦った・・・あの頃は色々とシンプルでね。ヴィラン達も単純な連中で、毎日毎日戦い続けて・・・・・・」
御坂「・・・」
スパイディ「でも・・・連続花火みたいな毎日だったよ。揺れていた時代の・・・熱い風っていうか・・・・・・身体中で時を感じてたんだ」
佐天「詩的ですなあ」
初春「青春って感じですね」
御坂「悪人と戦うのを青春と言えるのかしら」
274 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/20 19:29:10.80 TJ43gDGr0 145/351>>273
どのくらいヒーロー活動~:スパイディは1962年に『アメイジング・ファンタジー』誌にて初登場。いわゆるオリジンが掲載され、読者からの大反響を得て単独タイトルが決まった
当時、アメイジング・ファンタジーは廃刊が決まっていたらしく、原作者のスタン・リーは『もう最後だからやりたいことやったっていいか』とスパイダーマンを書いた
当時、制作側の人達から『クモのヒーローなんか気味が悪くてウケない』、『ひょろひょろの高校生が主人公なんて誰が読むんだ』などと批判的な意見が多かった
しかし、『大いなる力には、大いなる責任がともなう』ことを描き、等身大のどこにでもいる悩める青年を主人公としたスパイダーマンは、ご存じの通り世界で最も知られるヒーローの一人になった
ちなみに、アイアンマンよりもデビューが早い。
一緒にアベンジャー~:実はスパイディは長年アベンジャーズのメンバーではなかった。一緒に戦うことはあれど、正式なメンバーになったのはつい最近のこと
ちなみにスパイディのヴィランの一人、サンドマンがアベンジャーズの予備メンバーになったり、指揮をとったこともあった
活動を始めたころ~:スパイディが登場したのはアメコミの歴史における、『シルバーエイジ』と呼ばれる時代。多くのMARVELヒーローが登場していった時期である
第二次大戦前の、1938年に『スーパーマン』、1939年に『バットマン』が発表されたスーパーヒーロー物の幕開けの時代を『ゴールデンエイジ』と呼ぶ
『ゴールデンエイジ』の流れを受け、『シルバーエイジ』では数多くのヒーローが描かれ、ファンタスティック・フォーやアイアンマンらもこの時期に登場している
DCコミックの方でフラッシュやグリーンランタンなどの『ゴールデンエイジ』の頃に登場したヒーローを代替わりさせてリニューアルしたり、ヒーローコミックの歴史の大きな変更点とも言える
当時のコミックは1コマにおける展開が非常に早く、話の密度がとても濃い。その分、状況説明などはナレーションで一気に説明したり、キャラのセリフが説明口調だったりする
今の時代から見れば、当然のことながら古く感じてしまうものの、不思議な魅力があってついつい読みふけってしまう作品が多い。一部では『一周回ってクール』という意見も多いとか
スパイディ「どうだろうね。確かに大変だったけど、なんだか楽しかったって気がしないでもないよ」
佐天「最近はそうでもないんですか?」
スパイディ「・・・最近はちょっと大忙しってレベルじゃなくってね・・・」
佐天「?」
スパイディ「それに・・・時代が替わると色々変わるんだ。悪人だってただ泥棒をしたり銀行を襲ったりするなんて単純なものじゃなくなっていって・・・」
御坂「・・・」
スパイディ「何が正義で、どういう者がヒーローなのか・・・そういう疑問が尽きないよ。長いことヒーローやってるとややこしくなってこんがらがっちゃうんだ」
黒子「この学園都市もごちゃごちゃしてきましたからね」
スパイディ「似たようなもんだよね。学園都市が僕達の世界みたいに混沌としてしまわないように気をつけてね」
御坂「大丈夫よ。混沌の化身みたいな悪人を追い返したとこじゃないの」
初春「ジョーカー・・・本当にとんでもない悪人でしたね」
黒子「・・・今までのヴィランとは違った恐ろしさでしたわ」
佐天「あれで無能力者の普通の人間だって言うんだからおどろきですよね」
スパイディ「星を簡単に壊すようなヴィランよりも恐ろしいかもしれないな。結局、普通の人間の方が得体のしれないものがあるのかもしれないね」
276 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/20 20:19:46.71 TJ43gDGr0 147/351>>275
最近はちょっと~;『アメイジング・スパイダーマン』の最終号にてピーターは死亡してしまった。この展開は話題になって非常に有名
余命いくばくもないドクターオクトパスがピーターと精神を入れ替え、ピーターがオクトパスに、オクトパスがピーターに入れ替わってしまった
ピーターとオクトパスの最終決戦の最中、オクトパスは『ピーターの人生』を目の当たりにし、ヒーローとして活動することを決意。こうして新スパイダーマンとなった
この時、オクトパスはピーターの人生を体感し、『こんなこと耐えられない!』と衝撃を受けていた。ちなみにこの時、回想シーンがオクトパスで描かれているのでちょっとシュール
時代が替わると~:時代が進むと物語もリアル志向なものが増えていった。9・11のテロの際にはMARVEL世界でもテロが起こったことになっている
この時、人々が互いに助け合う姿をスパイディは何もすることができずに目の当たりにしていた。そして人々からは「何をしてたんだ!」と批難される
このコミックの表紙は『アメイジング・スパイダーマン』のタイトルロゴがあるだけで、真っ黒に塗りつぶされた印象に残る表紙となっている
また、このテロの現場には多くのキャラクターが駆けつけており、マグニートーやDr,ドゥームと言ったヴィランまでも悲しみ、涙を流している
何が正義~:近年、『アベンジャーズ・ディスアッセンブルド(解散)』のイベント以降、『ニューアベンジャーズ』から始まるしばらくの時期のMARVELコミックは『正義とは何か』がテーマらしい
人々の理想の世界を舞台にしたり、ヒーロー同士がそれぞれの主義のために衝突したり、ヴィランがアメリカの権力を握ったりといった展開が続いている
他にも、暴走するハルクを宇宙に追放したり、ヒーロー達を公務員として正式に統率したりなど、『ヒーローのすることか?』と思うような展開が多い
実際、世界が人々の理想の世界に改変された時、元の世界に戻そうとするヒーロー達の会話の中で『本当に元に戻すべきなのか?』という議論も行われている
これらの時期はヒーローにとって風当たりのキツイ時期ではあったが、自身の持つ暗黒面に恐怖するヒーロー、セントリーの死亡とともに幕を閉じた
セントリーが初登場したのはこの暗黒の時期の始まりであり、『セントリーは正義の価値を問うためのキャラクターとして描かれた』という考えもあるらしい
また、ヒーロー暗黒時代の締めくくりである『シージ』というイベントの後は、王道ヒーロー物路線に戻ることを意味してか『ヒロイックエイジ』と呼ばれる時期が始まった
普通の人間の方が~:スーパーパワーを持つ超人達がハバをきかせているコミックの世界ではあるが、何の超能力も持たない普通の人間キャラも多くいる
バットマンやジョーカーを筆頭に、無慈悲なパニッシャー、MARVEL最強ヴィランの一人であるDr,ドゥーム(魔法を使うが普通の人間)、あのロールシャッハなど、錚々たる顔ぶれ
普通の人間キャラの方がある意味とんでもないということは少なくない
佐天「それは否定できませんね。なんせ無能力者であるこの佐天さんでも、あのセンチネルを退治するのに一役買ったんですから」フンス
初春「それずっと自慢してますよねー」
御坂「そういえば・・・センチネルと戦ったのが皆でスパイディと一緒に戦った最初の事件だったわね」
初春「ローガンさんもあの時が初めてでした」
佐天「そうそう、センチネルと一緒に空の渦から降ってきたんだよねー」
御坂「アタシ達以外の時間が止まってて・・・・・・今思ってもめちゃくちゃだったわね」
黒子「もしあの時私達が動けてなかったらどうなっていたことか・・・センチネルは能力者にとって天敵ですの」
スパイディ「ああ、あの事件がドゥーム・・・じゃなくて悪魔博士の仕業だったなんてね。それも単なる手違いで」
御坂「うーん・・・今考えてもやっぱりめちゃくちゃね・・・」
黒子「懐かしいですわ・・・初めてスパイダーマンさんがこちらの世界に来られた時から一ヶ月くらい経ってからでしたわね」
スパイディ「その間に御坂と一緒に学園都市の犯罪者をやっつけたり、一方通行や子御坂達と会ったりしてたんだ」
佐天「あの後にもスパイダーマンさんを追ってきたっていうヴェノムと一悶着あったんですよね?」
御坂「そうそう。私とスパイディで何とかやっつけたけどね」
初春「で、その後はトニーさんの登場ですね」
佐天「固法先輩を見るなりナンパしてたねー」
スパイディ「僕達の世界の連中がいっぱいこっちに来てたんだって。婚后達がデッドプールに会ったって言ってたよ」
御坂「で、ウルトロンの襲撃ね」
黒子「街中にロボットの軍団が現れて大変でしたわ。あの時が、学園都市の方々皆が協力してヴィランと戦った最初の事件でしたわね」
初春「街の皆が能力を駆使したり、避難させたり・・・」
佐天「私達はその時のウルトロンさんとは戦ってないんですけど、どんな感じだったんですか?」
御坂「うーん・・・強かったわね。アイアンマンも歯が立たないし、私の電撃も大して効かない。一方通行もベクトル操作を上書きされてボコられてたわ」
初春「だ、第一位の一方通行さんが・・・」
黒子「その時はどうやって勝利を?」
スパイディ「僕が開発した3種類の新ウェブを一気に混ぜ合わせて、ウルトロンを溶かしたんだ。学園都市の材料を使って作った新ウェブをね」
初春「科学の力ってすごい!」
スパイディ「今思うとこれもすんごい事だよ。あのウルトロンを僕と御坂と一方通行、トニーだけで倒したなんてさ・・・ありえないありえない」
黒子「勝負は時の運ともいいますの。それにお姉さまがいれば何の疑問もありませんわ!」
御坂「はいはい」
スパイディ「その後かな。僕が当麻とイージーと出会ったの」
佐天「前から思ってたんですけど、インデックスさんのことイージーって言うのスパイダーマンさんだけですよ?」
スパイディ「・・・自分でもこの呼び名でいいのか疑問ではあるよ」
初春「ソーさんやハルクさん・・・バナー博士と出会ったのもその頃ですね」
御坂「そうそう。ロキがいきなり現れて・・・」
黒子「ああ、あのチョロ神」
スパイディ「北欧神話の神をなんて扱いだ」
佐天「スパイダーマンさんはその時いなかったんだっけ?どうしてたんですか?」
スパイディ「フッドっていうヴィランをやっつけてた。当麻達とね」
御坂「そして、ドーマムゥか」
佐天「街中に魔獣が現れて・・・ピンチ!って時に――」
黒子「キャプテンアメリカさんのご登場。そこから一気に皆さんが活気を取り戻して、ドーマムゥの軍勢に反撃をはじめたのでしたわね」
スパイディ「トニーにソー、キャップにハルクとウルヴァリンが揃って、僕達もドーマムゥと戦ったね。御坂がドーマムゥにさらわれた時はどうなるかと思ったよ」
黒子「そう!そこでマイティお姉さまのご登場ですの!」キュピーン
御坂「っぐ・・・それをまた引き出すのね・・・」
佐天「あの時の御坂さんはまさしく雷神でしたよ」
初春「ドーマムゥを一方的に攻撃してましたからね。それに怒ったドーマムゥが、この世界をダークディメンションに飲み込もうとして・・・」
佐天「上条さんとスパイダーマンさんの活躍でそれを止めたんですよねー」コノコノ~
スパイディ「テレますな~」イヤー
御坂「さすが・・・としか言いようがないわ」
初春「・・・・・・あれ?その後ドーマムゥは帰ったんでしたっけ?」
佐天「え?・・・・・・」
黒子「・・・・・・」
御坂「・・・・・・」
スパイディ「?」
佐天「そ、それからアベンジャーズグッズがセブンスミストで発売しだしましたね!で、私達が恵まれし子らの学園に」
御坂「スパイディの世界のパラレル世界のね。ややこしいったらありゃしないわ」
黒子「X-MENの皆さんと一緒に能力のことを学び、遊び、ヒーロー活動をしてましたわね」
初春「色んな教師陣に色々教えてもらって・・・佐天さんは一人すごく強くなってましたね」
佐天「ブレイズ先生との修行でね!」フンス
御坂「それから・・・磁界王マグニートーの登場とフェニックスの来訪」
スパイディ「今思えば、あの時期にフェニックスがジーンと融合するなんてありえないことだよなあ。やっぱり異世界の者が介入すると歴史が歪むんだな」
黒子「結果的にはマグニートーさんとフェニックスさんとも理解しあえることができたのでよかったですわ」
佐天「かと思えば、学園都市ではウルトロンさんが復活して大暴れ。ホントに色々めちゃくちゃですね」
初春「X-MEN皆で学園都市に戻って、皆で役割分担してウルトロンさんと戦いましたねー」
黒子「そんなウルトロンさんは今や改心して学園都市の人工衛星にプログラムとして残り、テレビやラジオのパーソナリティーですの」
スパイディ「何度も言うよ。ほんとめちゃくちゃだね」
佐天「御坂さんの電撃が効いたのかな?」
スパイディ「あー、イージーと協力した魔術的な電撃のやつか」
御坂「・・・あ、あれも今思うとはずかしいかも・・・」
初春「インデックスさんと魔術の詠唱してたやつですね」
黒子「あの時の活躍もトニーさんからバッチリ映像をもらってますの」
御坂「おい」
スパイディ「その後は・・・バッツ達ジャスティスリーグのご登場かな」
黒子「当初は何者かと疑っていましたが・・・まさかヒーローでしたとは・・・」
初春「スパイダーマンさん達の世界以外の人が来たのはアレがはじめてでしたね」
御坂「最初はケンカふっかけられたのよ私。ワンダーウーマンに」
黒子「ダイアナさん・・・純粋でしたが純粋すぎましたの」
佐天「まあ、誤解が解けて仲直りしたからいいじゃないですかー」
御坂「まあね。その後に休む間もなくサノスとダークサイドの襲来だったけど・・・」
黒子「初春と佐天さんがさらわれてましたわね」
スパイディ「その後に黒子と子御坂と滝壺もね」
黒子「うぐ・・・」
御坂「レベル5の能力が奪われて・・・あの時はどうなるかと思ったわ」
初春「でもジャスティスリーグの皆さんと協力してサノスとダークサイド、それから途中でやってきた怪物をやっつけたんですよね」
佐天「その時に、この世界が複数の異次元世界と融合させられそうになって、スパイダーマンさんが喰いとめたんですね」
黒子「今思えばあれがきっかけで、この世界と別世界の境界が緩くなり、さらに異世界の方々が来ることになりましたのね」
スパイディ「めちゃくちゃすぎる。御坂、これ何回目かな?」
御坂「数えてたらキリがないわ。全部めちゃくちゃなんだから」
スパイディ「返す言葉もないよ」
佐天「後は・・・御坂さんがスパイダーレディーになりましたね」
黒子「革命ですの」
御坂「スパイディが風邪なんかひくから・・・」
スパイディ「ごめんごめん。でも御坂だってノリノリだったろ?」
御坂「うぐ・・・ま、まあそうだけど・・・・・・そういえばその頃にドクターオクトパスとエレクトロが現れたんだっけ」
スパイディ「スパイダーコンビでやっつけたよね」
佐天「私達は初春と白井さんと風紀委員、警備員の皆さんとA.I.M.を追い返したんだよね」
スパイディ「アクセ達はブラックハートと戦ったって聞いたよ。スポーンと一緒に」
初春「アイテムの皆さんはヘルボーイさんと学園都市の治安を守ってたって聞きました。なんでも異世界の人達を追い返して歩いてたんそうです」
御坂「そんなに色々あったのかしら?」
初春「麦野さんの愚痴をずーっと聞いてあげましたから」
黒子「それがオンスロートのパワーになったんでしたわね」
佐天「そうそう、オンスロート!すっごく強かったですねー。レベル5を3人も取り込んで」
スパイディ「だけど皆と学園都市が手を合わせてやっつけた。ホントにすごいよこの街は」
御坂「あんなとんでもないパワーを持った相手、私達だけじゃ太刀打ちできなかったわね」
初春「なんだか・・・つい昨日のことみたいですね・・・」
佐天「これがスパイダーマンさんの言う、身体中で時を感じたってことなのかな?」
黒子「確かに、嵐のような毎日ですわね」
御坂「スパイディがいれば退屈なんて無縁かもしれないわね」
スパイディ「・・・・・・ああ」
御坂「・・・?」
スパイディ「・・・さて、僕はそろそろ行くね」スッ・・・
佐天「え?どこ行くんですか?」
スパイディ「やらなきゃならないことをやりに行くんだよ」
初春「またパトロールですか・・・本当に大変ですね」
黒子「すみませんスパイダーマンさん・・・本来なら私達ジャッジメントのお仕事なのに・・・」
スパイディ「気にしないで。黒子はまだ安静にしてなきゃ。それにどっちにしろ僕はいつもパトロールしてただろ?」
御坂「ジョーカーの件が終わったとはいえ・・・まだ何かあるかもしれないからね。私も行くわ」
スパイディ「いや・・・僕一人で行くよ。御坂はここにいて」
御坂「・・・」
スパイディ「じゃあ・・・・・・」
初春「・・・?」
佐天「・・・な、なんですか私達をジっと見て・・・」
黒子「・・・スパイダーマンさん?」
御坂「・・・」
スパイディ「・・・・・・皆・・・親愛なる隣人、スパイダーマンを忘れないでね」
御坂「っ」
黒子「へ?」
初春「な、なんですか今更・・・」
佐天「忘れるわけないじゃないですか。どうしたんですか?」
スパイディ「・・・それじゃあね」
THWIP
初春「?・・・何か様子が変でしたね」
佐天「お腹でも痛かったんじゃない?」
御坂「・・・」
黒子「お姉さま?どうしましたの?」
御坂「・・・・・・わかんない。・・・けど・・・・・・」
御坂「なんだか、もうスパイディに会えない気がした・・・」
―――――少し前、宇宙の果てにて・・・・・・
エターニティ「我はエターニティ・・・この宇宙の『必然』を司る存在・・・・・・かの世界を元の世界に戻そう。お前達、異次元の世界者による関与を全て消去しよう」
スパイディ「!」
エターニティ「だが・・・・・・それは虚無を意味する。かの世界の者達はお前達のことを忘れ、多元世界に関する知識を全て忘れる。そして・・・かの世界に再び行くことはできない。永遠に」
スパイディ「・・・」
エターニティ「お前達はかの世界を忘れずとも、かの世界はお前達を忘れる。そして二度と異世界と交わることのないように時空を封印する・・・二度と、かの世界の者達には会えぬぞ」
スパイディ「・・・・・・それくらいですむなら大いにやってくれ。僕の家族を代償に~とか言うかと思ったけど、さすが宇宙の化身、魔界の長とは格が違うや」
エターニティ「・・・かの世界との永遠の別れとなる。他の多元世界の者達も二度と行きつけることはない。・・・それが本来の・・・世界のあるべき姿なのだがな」
スパイディ「・・・ねえ・・・・・・最後にちょっとだけ学園都市にいる友達と話をしてもいいかな?もう二度と・・・会えないんだったら・・・・・・」
エターニティ「・・・いいだろう。だが、かの世界の者達はその会話も忘れるぞ?意味がないとは思わないか?」
スパイディ「思わないさ。僕は絶対に忘れないからね」
エターニティ「・・・・・・では行くがいい。お前がかの世界から離れたら、かの世界から異世界に関するもの全てを取り除く。記憶もな」
スパイディ「・・・・・・ああ」
―――――・・・・・・
285 : ◆t8EBwAYVrY - 2014/03/20 22:19:45.67 TJ43gDGr0 156/351>>284
僕の家族を代償に~:ピーターが正体を世間に公表した結果、メイおばさんが悪人に撃たれ死に瀕し、スパイディは悪魔メフィストと契約し、メイおばさんの命を救ってもらった
それだけでなく、スパイディの正体明かしの出来事を世界中から『なかったこと』にし、歴史が書き換えられた。これによってスパイディの30年くらいの歴史がリセットされた
だが、その代償としてピーターの妻、MJとの『愛』を奪われた。MJとの結婚は『なかったこと』になった。これが悪名高き『ワン・モア・デイ』というイベントである
ちなみにこの展開はファンからは不評で、ソフトバンクのCMで有名なアメリカ人、ダンテ・カーヴァーもTVで『あれにはファンが皆怒ってますよ』と言っていた
魔界の長とは~:メフィストのこと。本来ならコズミックビーイングにこんなことをしてもらえることはないだろうがSSだし大目に見てください
―学園都市、とあるビルの屋上・・・・・・
スパイディ「・・・・・・リードからもらったこの装置を使えば・・・僕の世界に戻れる。・・・・・・学園都市とは・・・お別れだ・・・・・・」
スパイディ「皆が負った傷も・・・犠牲となった人達も・・・皆元通り元気になる。そして・・・別の世界からの襲撃を受けることもなくなる・・・」
スパイディ「・・・・・・」スゥ・・・
スパイディ「・・・いい街だ。皆優しくて、皆いい奴だ。・・・・・・二度と・・・会えない・・・か」
スパイディ「・・・・・・スポーンやヘルボーイ達、別の世界の人達も、もう来れなくなるけど・・・仕方がない・・・また後で説明すればいい。ウルトロンだって僕達の世界に戻される」
スパイディ「もしこの世界にまだ異世界の人がいても、元の世界に戻されて・・・学園都市から異世界に関するものは全て消える・・・・・・誰もこの世界を傷つけることはなくなる」
スパイディ「・・・皆は・・・僕達のことをキレイさっぱり忘れちゃうんだな・・・・・・でも・・・それが・・・この世界のあるべき姿なんだ・・・」
スパイディ「・・・・・・僕がこの街で過ごした日々は・・・絶対忘れない。泣いて、怒ったり、笑ったり、皆を愛したりした・・・あの日々を・・・・・・」
スパイディ「学園都市の日々は終わらない・・・僕が愛した、このタフで優しい日々は・・・・・・」
スパイディ「・・・御坂・・・黒子・・・初春・・・佐天・・・皆・・・・・・元気でね・・・・・・親愛なる隣人、スパイダーマンを忘れないで・・・・・・君達は忘れちゃうだろうけど・・・僕は忘れないよ」スッ・・・
スパイディ「僕は忘れないよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
御坂「ん~~~ッ!今日もいい天気ねー」ノビーッ
黒子「ここのところ晴天が続いてますの。熱中症にならないように気をつけてくださいまし」
初春「こんなにいい天気だとどこかにでかけたくなりますね~」
佐天「あ!そうだ!それならこないだ言ってたプリン屋さんに行こうよ!すっごくおいしいって評判なんだよ!」
御坂「プリンかぁ・・・いいわね。でも行列とかできてそうじゃない?」
佐天「そりゃあ人気商品ですからね~。待ってる間もおしゃべりしてたらあっという間ですよ」
初春「そうですね。前からあのプリン食べてみたかったんですよ~」
プルルルル
黒子「あら、電話・・・固法先輩からですわ」
初春「えっ」
御坂「なに?まさかジャッジメントの仕事とか・・・」
黒子「そのようですわ。どうやら学生がカツアゲをされてるという通報があったそうですの」
初春「そ、そんなぁ~・・・プリンが・・・」ガクッ
佐天「もー、固法先輩も仕事熱心だね~。たまには休んだらどうなのかな~」
黒子「仕方ありませんわ。それがジャッジメントですの」
御坂「よーし、なら私も一緒にカツアゲこらしめてあげる。そうすればすぐに終わるでしょ!」
初春「!さ、さすが御坂さん!」
黒子「なりませんの!一般人であるお姉さまを・・・そもそもお姉さまには常盤台のエースとしての品位が――」
佐天「それじゃ御坂さん!行きましょう!」ダッ
御坂「うん!」ダッ
黒子「あ!ちょっとお姉さま!」
初春「ああっ!待ってくださいよ~!」
一通「・・・おィ、ここンとこ・・・何があった?」
打止「えー?この本棚の一角?・・・・・・うーん・・・何か飾ってたみたいに部分的にスペースが空いてるねってミサカはミサカは首をかしげつつ思いだそうとする」
番個「ちょっと~、DVDプレーヤーに入ってるDVD誰の~?なんかしんないけどハンディカメラで撮ったヤツっぽいのに何も録画されてないけどー」
一通「あァ?・・・」
芳川「ねえ、この写真立て、何も入ってないわよ。誰か写真抜いた?というか、何の写真が入ってたかしら・・・」
黄泉川「なんか知らないけど、ウチのもんが減ってる気がするじゃん・・・ッハ!まさか泥棒!?このアタシの家に盗みに入るとはいい度胸じゃん・・・」メラメラ
打止「おっと、何やらリベンジの炎をメラメラしてるーってミサカはミサカはあぢぢ」
番個「泥棒だとしても金品じゃなくて写真とか盗る訳ないじゃん。ギャハ☆何を熱くなってんだか」
黄泉川「ぬぬぬ・・・だって最近のアンチスキルの仕事と言えば学生同士のケンカの仲栽だったりしょぼいのだらけじゃん・・・本格的な犯罪を取り締まりたいじゃん」
芳川「平和でいいことじゃないの。まあ盗まれたとしてもしょぼいのは変わりないと思うけど」
一通「・・・なンかしらねェがとりあえずその辺のもンでバランス合わせとけ。ものが減ってる気がして気になる」
打止「はーい!ってミサカはミサカは写真立てに家族写真を差し込んでみるー」スッ
麦野「暇ね~・・・・・・」ボー
絹旗「麦野が滝壺さんみたいに超ボーっとしてます」
滝壺「仕事がないから仕方ないよ。何だか最近暗部の仕事少ないし」
フレンダ「あれれ~?皆ー、ここのガレージに何があったか知らない?」
絹旗「・・・?何か超ポッカリ消えた痕みたいになってますね」
フレンダ「何かあったっぽいけど、ここに何か置いてた記憶がない訳よ。でも周りに整備品みたいなのがいっぱい散らかってるし・・・あ!浜面か!?」
浜面「お、俺か!?俺は何もシラネーぞ!なあフレメア!俺は何も知らないよな!?」
フレメア「大体、知らないかどうかを知らない」
滝壺「・・・浜面?何か知ってるの?」
浜面「いやマジで知らないから!フレンダが武器でも作ってたんじゃねーのか!?」
フレンダ「結局、そんな記憶は無い訳よ!」
絹旗「?・・・はて、超ソファーが一個多い気がします。・・・?麦野が持ってきたんですか?」
麦野「・・・あ~?・・・・・・知らないわよ~・・・そんなデカいソファー誰用なのよ」
フレンダ「そりゃボンキュッボンの麦野――」
麦野「アタシはこんなおっきなソファーじゃないとダメってことかにゃ~ん?」
フレンダ「ッヒ!?そ、そういう訳では・・・・・・」
麦野「フ・レ・ン・ダ・ァ~」
フレンダ「ヒーーーッ!」
婚后「あら、食蜂さん。ごきげんよう」
泡浮「こんにちわ食蜂さん」ペコッ
湾内「お散歩ですか?」
食蜂「あらぁ☆ごきげんようなんだゾ♪こんなにいい天気だからちょっとブラブラしてただけよぉ♪」
婚后「それはそれは・・・派閥の皆さんはご一緒ではないのですか?」
食蜂「ずーっと派閥の子と一緒だとこっちも疲れるんだゾ☆」
泡浮「なるほど、おひとりでゆっくりしたいということですね」
湾内「かっこいいですわ~」
食蜂「そんなことないと思うけどぉ」
婚后(・・・・・・?・・・はて、私達は・・・いつの間に食蜂さんと知り合いになったのでしたっけ?・・・まあ、些細なことよね)
―病院
禁書「とーま!早く元気になってほしいんだよ!」
上条「ああ、すぐに元気なるからよ。だからインデックス、俺のために持ってきてもらったお見舞いの品を全部食わないでくれ」
禁書「とーまがいないとごはんが食べられないから仕方ないんだよ」モグモグ
ステイル「まったく、君は何度この病院に入院すれば気が済むんだい?」
上条「面目ない・・・」
神裂「まあ、私達も魔術関連の事件がイギリスで起こっていたので学園都市に来れなかったのは事実です。なので今回なぜそんなケガをしたのかは問いません」
上条「そうだったのか・・・魔術サイドも大変だったんだな・・・」
禁書「とーま、元気になったらなんでケガしたのか教えてほしいかも。秘密のままなんて納得できないんだよ」
上条「・・・え?・・・・・・だって俺はジョーカーに――」
ステイル「おい、上条当麻。この子を危険に巻き込むなと何度言えば・・・」
神裂「あまり問題に首をつっこまないことです。確かにあなたは物事を解決する力がありますが、気をつけてください」
上条「あ・・・ああ・・・・・・」
御坂「っちぇー、結局黒子だけで解決しちゃったー」
黒子「当然ですの!ジャッジメントのお仕事ですから!お姉さまに関わらせるわけにはいきませんの!」
初春「まあまあ、これでプリン食べに行けるじゃないですか」
佐天「その通り!私と御坂さんは白井さんがムキになって素早く解決するだろうと見越してハッタリをきかせたのだ!」バーン
御坂「そのとーり!」バーン
黒子「はうっ!・・・お、お姉さまの術中にまんまとかかってしまいましたの・・・・・・ぐへへ」
初春「なんでそこでぐへへが出るんですか・・・」
佐天「白井さんは空間移動っていう立派な能力があるんですから、素早くかつ的確に仕事をこなすべきなのです!」ドーン
黒子「それは納得しがたいですの・・・」
御坂「大いなる力には、大いなる責任がともなうってね」
初春「そうですよ。立派な能力は有効に使わないと!」フンス
黒子「・・・そうやってこき使おうというハラなんでしょうが、そうはいきませんの」
初春「ッギク!・・・そ、そんなわけないじゃないですか~。アハハ・・・」
黒子「・・・」ジトー
御坂「まあまあ、その辺にしてプリン食べに行きましょう」
佐天「おお!御坂さんノリ気ですね!」
初春「またどこかで事件でも起きたら途中で退場することになりそうですけど・・・」
御坂「大丈夫よ。この学園都市にはジャッジメント以外にもヒーローがいるんだから」
初春「ヒーロー?」
佐天「御坂さんの口からヒーローという言葉が出るとは・・・」
御坂「・・・?・・・あれ?・・・あたし・・・なんで急にヒーローなんて・・・」ハテ
黒子「ふふ、ですがお姉さまの言う通り、学園都市にヒーローは・・・いるのかもしれませんわね」
御坂「・・・」
初春「・・・そうですね」
佐天「・・・学園都市の・・・皆のヒーロー、ですね」
御坂「・・・ええ・・・・・・そう・・・・・・私達の・・・」
御坂「親愛なる隣人」
The end
【 パート3 】
へ続きます。