1 : 1 - 2014/04/03 22:16:31.61 flg+ES4t0 1/223

のんのんびよりとスーパーヒーロー大戦のクロスssです。

基本あの映画をのんのんの子供たちが観る流れです。





元スレ
れんげ「スーパーヒーロー大戦を観るん!」蛍「…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396530991/

2 : 1 - 2014/04/03 22:19:21.75 flg+ES4t0 2/223

「ここはのんのん村(正式名称不明)
私がこの村に来てから既に〇ヶ月が過ぎました、素敵な友達に恵まれて楽しい毎日を送っています。
けどひとつだけ大きな問題が…」


~朝~


小鞠「みんな朝のキテレツ始まったよ!」

夏海「やっぱ朝学校に行く前はキテレツだよね!」

いざ進めやキッチン~♪めざすはジャガイモ~♪

「…」


~昼~


れんげ「お昼のキテレツが始まったのん!」

夏海「いやぁ、給食を食べながら見るキテレツは格別ですなぁ♪」

すいみん、すいみん、すいみん、すいみん、スイミン不足♪

「…」


~夕方~


小鞠「夕方のキテレツ始まったよ!」

夏海「うんうん、夕飯食べながら見るキテレツは格別だね!」

れんげ「なっつんTV観ながら食べるのはお行儀が悪いんな!」

はじめての チュウ~♪ 君とちゅう♪ I will give you all my love♪

「………うわああああああああああああん!!!!」


3 : 1 - 2014/04/03 22:19:54.79 flg+ES4t0 3/223

夏海「大変だ!ほたるんが突然キレたぞ!?」

れんげ「現代の若者は突然キレてしまうん、嘆かわしい事なんな…」

小鞠「蛍どうしたの!?」

「朝もキテレツ…昼もキテレツ…夕方もキテレツ…この村は何で朝昼夕と四六時中キテレツ放送してるんですか!?
もうキャベツ~はどうした~?じゃありませんよ!この村の放送局がどうしたですよ!?」

れんげ「ほたるん文句言っちゃダメなん。この村には放送局が一局しかないのん!
それにキテレツはキテレツで面白いのん!」


4 : 1 - 2014/04/03 22:23:10.66 flg+ES4t0 4/223

「うんそうだねれんちゃん…キテレツは面白いよ…
けどね…この村の子供向け番組…とくに日曜日のスーパーヒーロータイムだけど…
早朝6時半からΩじゃない聖闘士星矢に始まってスーパー戦隊は地球戦隊ファイブマンとライダーの枠が何故かメタルヒーローの特警ウインスペクター、
仮面ライダーは朝10時から仮面ライダーBLACKRXがやっています…
それに最後は何故かプリキュアじゃなくセーラームーンがやっているのは誰もおかしいと思わないの!?
この村はスイミン不足じゃない!最新のアニメ不足なんだよおおおおお!!」

れんげ「ウチはほたるんが何を言っているのかさっぱりなん…ウチはどれも面白い番組で満足してるんな!」

夏海「星矢といえばさぁ、十二宮編に入ってから鋼鉄聖闘士の連中見なくなったよね。
あいつら一体どこに行っちゃったのかな?」

「鋼鉄聖闘士の次の登場は星矢Ω2期がやる26年後です。
うちのお父さんも東京で星矢Ω見てた時に『まさか鋼鉄聖闘士が再登場するとは夢にも思わなかった』と話してますから…
ちなみに彼らが戦線離脱した理由は鋼鉄聖衣の負担と反動も大きかった所為で戦線離脱せざるをえなかったとか…
まさに取ってつけたような後付設定ですよ!」


5 : 1 - 2014/04/03 22:23:55.32 flg+ES4t0 5/223

小鞠「え~と…それでつまり蛍は何が言いたいの?」

「だから元来のTVっ子の私が言いたいのは最新のアニメが見たいんです!
まどか☆マギカとかゆるゆりとか桜TRICKとか主に女の子がイチャイチャしたりイチャイチャしたりちゅっちゅしてる百合アニメを見て…
そしてこまちゃん先輩とはじめてのチュウしたい…I will give you all my loveなんですよ!!」

れんげ「ほたるんが訳のわからない事を喚いてるのん…」

夏海「うん…けど最後はアニメみたいと言うより単なる願望が混じってるけど…」

「」

小鞠「え…お兄ちゃんそれ本当!?
みんな、聞いて!今度の日曜日に楓姉や一穂姉が私たちのために映画を観せてくれるって!!
良かったね蛍♪」

「「映画…!?」」


6 : 1 - 2014/04/03 22:25:02.32 flg+ES4t0 6/223

【日曜日】


~旭ヶ丘分校~


「オッス、どうやら全員集まったようだな。
まったく現金だなお前ら、こういう時の集合だけは早いんだからよ…」

一穂「いやぁ、私の生徒はみんな優秀だからねぇ。朝の朝礼でもみんな私よりも先に来ているからさぁ。」

れんげ「それはねぇねぇがお寝坊さんなだけなん…」

一穂「もっと仕事に励めよ公務員…」

「」コクッ

「それで駄菓子屋さんと一穂先生は今日何を見せてくれるんですか?」


7 : 1 - 2014/04/03 22:25:34.62 flg+ES4t0 7/223

夏海「そうそう勿体ぶらずに早く教えろよ駄菓子屋!それと映画なんだからポップコーンとコーラ寄こせ!!」

「うるせえバカ!お前は田んぼのタニシでも喰ってろ!
まあ業者から買い叩いた映画のフィルムなんだが…今日見せる映画はなんでもあのスーパー戦隊と仮面ライダーが共演する映画だそうだ。」

小鞠「あのスーパー戦隊と仮面ライダーが共演!?」

夏海「マジかよ駄菓子屋!それって夢の競演じゃん!!」

れんげ「ウチ…ワクワクしてきたのん!!」

「そうか、よかったなれんげ。私もわざわざ業者のヤツを脅して買い叩いた甲斐があったよ…」

夏海「脅して買い叩いたのかよ…やっぱ駄菓子屋恐ええ…」

「」コクッ


8 : 1 - 2014/04/03 22:26:05.22 flg+ES4t0 8/223

「…」

小鞠「あれ?蛍の顔が青ざめてるけどどうかしたの?」

「あの駄菓子屋さん…つかぬ事を伺いますが…その映画のタイトルは何でしょうか…?」

「映画のタイトル…?確か『スーパーヒーロー大戦』とかいうタイトルだけど?」

れんげ「スーパーヒーロー大戦…ヒーローの競演に相応しいタイトルなん!」

夏海「おう!なんたってあのスーパー戦隊と仮面ライダーが力を合わせて悪の軍団と戦うんだよ!
きっと面白そうな映画に決まってるよ!!」

「」コクッ、コクッ!


9 : 1 - 2014/04/03 22:26:59.07 flg+ES4t0 9/223

小鞠「うん、楽しみだよねぇ蛍!あれ…?蛍…?」


「あ…あ…あぁ…うああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」


ガッシャーン!

夏海「た…大変だぁぁ!!ほたるんが急に暴れ出したぞ!?」

「しかも映画のフィルム叩き壊そうとしてやがる!?おいやめろ!それ後で返さなきゃいけないんだぞ!!」

れんげ「ほたるん落ち着くん!何で暴れるのん?みんなで一緒に映画観るん!!」

「と…止めないでください!私が悪かったんです!最新のアニメを見たいとかキテレツはもうコリゴリラだとか言って!?
でもこれがみなさんのためなんです!お願いだから止めないでください!!」


10 : 1 - 2014/04/03 22:28:05.82 flg+ES4t0 10/223

夏海「ええい!キレやすい(?)10代の若者め…こうなったら…兄ちゃん出番だよ!」

「」シュバッ!

「うぐぅぅぅぅぅ!?」

れんげ「スゴイん!暴れていたほたるんを瞬く間にロープで縛りつけたん!」

小鞠「え…え~と…蛍大丈夫なの?」

「どうせ縛られるなら…こまちゃんに縛られたかった…」

夏海「うん、大丈夫だからさっさと映画始めようか。」

カチャ…カタカタカタカタ

「あぁ…映画が始まってしまいました…結局止められなかったよ…まさかこれから観る映画が…
仮面ライダー、スーパー戦隊の両方のファンから避難殺到した曰くつきの映画だなんて…」


11 : 1 - 2014/04/03 22:28:48.66 flg+ES4t0 11/223



ヒュゥゥゥ


れんげ「映画が始まったのん!赤いコートを着た海賊っぽいお兄ちゃんが荒野を歩いてるのん!
このお兄ちゃんは一体何者なのん?」

「この人は35番目のスーパー戦隊、海賊戦隊ゴーカイジャーのリーダーキャプテンマーベラス。
またの名をゴーカイレッドというんだよ…」

ザッ、ザッ

夏海「反対の方向からも誰かが歩いてきた!あぁーーー!あれは!?」

小鞠「仮面ライダー1号、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガーの栄光の7人ライダーだ!
けど何で歩いてるんだろ?ライダーならバイクに乗ればいいのに…?」

「それはたぶん…ライダーマン~ストロンガーまでのマシンが既に東映の撮影所に現存されてないからです…
今更新規で作る予算もありませんから…(たぶん)」


12 : 1 - 2014/04/03 22:29:41.43 flg+ES4t0 12/223

「おぉー!7人ライダーとは懐かしいですね一穂先輩!」

一穂「そうだねぇ、ウチらの世代のヒーローだもんね。
でもスカイライダー放送していた時はこの人たち主役のスカイライダー差し置いてちょっと目立ち過ぎだったと思うけど…」

「その影響で翌年のスーパー1じゃ先輩ライダーたち自粛してましたからね…」

※この村の放送は大体25年以上遅れています。なのでこの二人はスカイ~スーパー1世代に相当します。



13 : 1 - 2014/04/03 22:32:55.96 flg+ES4t0 13/223

『たったひとり、栄光の7人ライダーに戦いを挑む男がいた。
その名は…宇宙海賊キャプテンマーベラス!またの名をゴーカイレッド!!』

夏海「このゴーカイレッドってヤツたったひとりで7人ライダーと戦おうとしてるよ!」

「おいおい無謀だな、いくら戦隊のレッドでもひとりで7人ライダー相手に出来るわけないだろ。
つーか戦隊なのに何でひとりでいるんだ?」

『ゴーカイチェンジ!』

『バーイオマン!』

「「えぇぇぇぇぇぇ!?」」

「こ…こいつバイオマンのレッドワンになりやがったぞ!」

一穂「え…え~とどういう事なのかな…?」

「一応説明するとゴーカイジャーは34のスーパー戦隊にゴーカイチェンジする事が出来るんです。
けどこの映画はゴーカイジャー最終回後の映画だから最終回でレンジャーキーを、
歴代の戦隊に返却したから基本他の戦隊にゴーカイチェンジできないはずなんだけど…
こうして見返してみると本当にこの映画って設定があってないようなモノだよね…」


14 : 1 - 2014/04/03 22:33:59.79 flg+ES4t0 14/223

『ファイヤーソード!』

『うわっ!?』

小鞠「そんな…1号と2号が…!?」

『ゴーカイチェンジ!』

『カークレンジャ!』

『隠れ流、分け身の術!』

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

夏海「えぇぇぇぇぇ!!??あのV3やライダーマンがぁぁぁ!!」

れんげ「Xやアマゾン…それに7人ライダーの中で一番強いストロンガーまで負けてしまったん…」

「しかも負けただけじゃなくみんな消えちまったぞ…どうなってんだこれ…?」

「だから見ないでと言ったんです…ちなみに彼らが消えた理由はあとでわかります。」


15 : 1 - 2014/04/03 22:38:20.41 flg+ES4t0 15/223

『全てのライダーは…俺が倒す!』

『ならば…全ての戦隊は俺が倒す…!』

れんげ「今度は頭にバーコードが貼ってあるピンク色のヒーローが現れたん!何者なん!?」

「彼は門矢士、そして平成ライダー10番目の仮面ライダーディケイド。毎度お騒がせなライダー一のトラブルメーカーです…
ちなみに彼もこのゴーカイレッドと同じく他の仮面ライダーの力を駆使して戦う事が出来ます。」


16 : 1 - 2014/04/03 22:39:37.44 flg+ES4t0 16/223

「ところで…今更気づいたけど…このスーパーヒーロー大戦ってもしかして…」

一穂「ヒーローたちが力を合わせて悪の怪人たちと戦うんじゃなく…」

夏海「ヒーロー同士の戦いって事なの…?」

小鞠「嘘…信じらんない…」

「」フルフル

れんげ「こんな事して何になるん…?」

「はいそうです、もうみなさん察してるかと思いますがこれはヒーロー同士の小競り合いです…」

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!????」」

「というわけでのんのんびよりとスーパーヒーロー大戦のクロスss、始まります…」


26 : 1 - 2014/04/05 15:55:55.43 05cX9yY40 17/223

「ど…どうしますか?引き返すなら今ですけど…」

「そ…そうだな…ちょっと子供には刺激の強そうな映画だしこの辺で止めるか…」

れんげ「イヤなん!ウチは最後まで観るんな!ライダーがあんな負けるわけないん!きっと何か事情があるのん!!」

小鞠「そ…そうだよ!れんげの言う通りこれにはきっと深いわけがあるんだよ!」

夏海「このまま中途半端に終わったら後味悪いからね、最後まで観ようぜ!」

「」コクッ

一穂「じゃあ映画続けるよ。」

『お、流れ星だ!』

『願い事、願い事♪』

小鞠「宇宙服を着た女の人と…」

れんげ「米粒みたいな顔をした変なのがいるのん!これは…何者なん?」

「なんかこの米粒みたいな顔してるヤツどこかで見たような…」

一穂「ほらあれだよ、ウチらが小さい頃にやってた宇宙鉄人キョーダインに似てるんだよ。」


27 : 1 - 2014/04/05 15:57:28.50 05cX9yY40 18/223

※今更な注意事項ですがこのssでは蛍以外の子供たちは仮面ライダーをRXまで、戦隊をファイブマンまでしか知りません。

鎧武とかトッキュウジャーとか何それ?です。

28 : 1 - 2014/04/05 15:58:04.17 05cX9yY40 19/223

「当たらずも遠からずですね。
彼は仮面ライダー40周年記念にちなんだ平成ライダー13人目の仮面ライダーフォーゼ。
宇宙をテーマにした主人公で主人公如月弦太郎はライダーでは珍しい高校生ライダーなんです。
先生や駄菓子屋さんが言ったようにそのキョーダインと似ているのはフォーゼのデザインがキョーダインを参考にされているからです。
ちなみにキョーダインとはこの映画の後で公開された、
その年の夏の映画『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』にて、
リメイクされたキョーダインと共演を果たしています。」

夏海「こいつが仮面ライダー?ウチを騙そうたってそうはいかないよほたるん!
きっとこいつはアレだよ、スカイライダーに出てくるがんがんじいみたいなサブキャラなだろ………って大変だ!?
流れ星が大量に表れて地球に向かっているぞ!!」

れんげ「しかもアレは流れ星じゃないのん!宇宙艦隊だったん!?」


29 : 1 - 2014/04/05 15:58:37.89 05cX9yY40 20/223

『わー!?』 『きゃー!?』

小鞠「うわ、どこかの学校…これ高校なのかな?そこに悪の怪人たちが押し寄せてきたよ!」

「あ、懐かしい。ここ天ノ川学園ですよ。
先ほど説明した仮面ライダーフォーゼたちライダー部の部員のみなさんが通う学校です。」

『うわぁぁぁぁぁ!?』

れんげ「なんか変なリーゼント頭の兄ちゃんが敵に挑んで吹っ飛ばされたん!」

一穂「にしても酷い髪型だな、あんなリーゼント頭の不良はこの田舎の村にもいないぞ…」

「あれ校則違反にならんのかね?担任の顔が見てみたいわ…」

れんげ「普段ぐうたらしてるねぇねぇに言われても説得力0なん。」


30 : 1 - 2014/04/05 15:59:14.76 05cX9yY40 21/223

「ちなみに彼が如月弦太郎さん、仮面ライダーフォーゼに変身するヒーローです。」


「「マジで!?」」


夏海「こんなヤンキーの不良がライダーなんて世も末だわ…」

れんげ「不良が仮面ライダーになるるとは嘆かわしい事なんな…」

一穂「いや…まあアマゾンとかパンツ一丁の野生児だしあれと比べたら…」

「彼…こんな格好してますけど不良じゃないですから…学園のみんなとダチになりたい男なだけですから…」


31 : 1 - 2014/04/05 16:00:07.52 05cX9yY40 22/223

『お前が如月弦太郎か?』

『アンタは?』

『俺はキャプテンマーベラス、宇宙海賊だ。』

れんげ「さっき7人ライダーを倒した悪のゴーカイレッドなんな!」

『俺が貰うのはライダーの命だ!ゴーカイチェンジ!』

『売られた喧嘩は買わしてもらうぜ!』

『3!』『2!』『1!』

『変身!』

夏海「おぉっ!弦太郎ってヤンキーがベルトを付けてさっきのフォーゼってのに変身した!」


32 : 1 - 2014/04/05 16:01:06.58 05cX9yY40 23/223

れんげ「さっきの米粒頭が現れたん!」

「だから米粒じゃないから…」


『宇宙キターーーー!!』


れんげ「宇宙…?」

小鞠「キター…?」

「え~と掛け声ですよ掛け声!RXみたく『俺は太陽の子!』っていうアレみたいなものですから!」


33 : 1 - 2014/04/05 16:01:38.55 05cX9yY40 24/223

「あぁ、そういう事か。けど何でわざわざベルト取り出してんだこいつ?
仮面ライダーは改造人間なんだから自動的に腰からベルト出るもんじゃないのか?」

れんげ「そうなんな、おかしいんの?」

「あ、すいません。
言ってませんでしたけど平成ライダー…つまりクウガ以降の仮面ライダーは基本改造人間じゃないんです…」


「「なんだってーーーーー!!??」」


れんげ「じゃあこのお兄ちゃんって普通の人間なん!?」

小鞠「な…何で改造人間じゃないの…?」

「私も詳しい事は知りませんけど…今改造人間とかいう設定をやると色んな団体さまの抗議がうるさいからだとか…」



34 : 1 - 2014/04/05 16:02:18.81 05cX9yY40 25/223

『仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らしてもらうぜ!』

夏海「おお!フォーゼとゴーカイレッドの戦いが始まったぞ!二人とも互角の戦いだ!」

『ゴーカイチェンジ!デーンジマン!』

『ELEK on』

れんげ「あぁー!ゴーカイレッドだけじゃなくフォーゼも姿が変わったのん!?
まるでRXのロボライダーやバイオライダーみたいなん!」

「そうだね、仮面ライダーフォーゼ・エレキステイツ。フォーゼの強化形態だよ。
でも他の強化フォームが出てからはエレキステイツの出番もめっきり減ったんですけどね…」


35 : 1 - 2014/04/05 16:02:55.10 05cX9yY40 26/223

『ゴーカイチェンジ!マージレンジャー!』

『レッドファイヤー!』

『FIRE on』

「あ、今度はファイヤーステイツだ。」

『レッドファイヤーフェニックス!!』

『うわっ!?』

夏海「おわっ!フォーゼが吹っ飛ばされたぞ!?」

れんげ「すぐにやられてパワーアップした意味ないんな…」

「いつも思うけど販促が終わった強化フォームの扱いって適当だよね平成ライダー…」


36 : 1 - 2014/04/05 16:03:21.04 05cX9yY40 27/223

『ライダー狩りだ、やれ!』

夏海「うわわわっ!?なんかゴーカイレッドのヤツ手下の怪人どもを引き連れてるぞ!こいつやっぱり悪いヤツなの!?」

小鞠「大変!このままじゃフォーゼがやられちゃう!」

『そこまでだ!!』

れんげ「さっきのゴーカイレッドとは色違いな5人が現れたん!何者なん?」

「彼らもゴーカイジャーのメンバーです。
ゴーカイブルーのジョー・ギブケンさん、ゴーカイグリーンのドン・ドッゴイヤーさんこと通称ハカセ、
ゴーカイピンクのアイム・ド・ファミーユさんにゴーカイイエローのルカ・ミルフィさん。
それと最後にゴーカイシルバーの伊狩鎧さんです。
ちなみにゴーカイジャーは私はアイム×ルカのカップリング一押しです!」

小鞠「へ?カップリング?蛍何言ってるの?」


37 : 1 - 2014/04/05 16:03:57.03 05cX9yY40 28/223

『久しぶりだな。』

『マーベラス、何故ライダーと戦うんだ?』

『答えは簡単だ、ライダーはスーパー戦隊の敵だからな。』

れんげ「な…これはどういう事なん!?」

小鞠「そうだよ!何で仮面ライダーがスーパー戦隊の敵になるの!?」

『ゴチャゴチャ言うな、全てのライダーは俺が倒す!それだけだ。』


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


夏海「ひぃー!?さっきの流れ星の艦隊が現れた!」

『こいつらが俺の新たな部下どもだ!やれ!!』

小鞠「キャァァァァ!?ゴーカイレッドが仲間のゴーカイジャーを撃ってる!どうしてなの!?」


38 : 1 - 2014/04/05 16:04:23.32 05cX9yY40 29/223

『新たな敵が出現だと?どういう事だ?』

「あ、懐かしい。流星さんだ。」

れんげ「もう一人茶髪のお兄ちゃんが現れたん!しかもベルト持ってるん!」

小鞠「もしかしてこの人も仮面ライダーなの?」

「はいそうですよ、平成ライダーはアギト以降シリーズに複数のライダーがいるのはもはや常識ですから。」

「へぇ、じゃあバンダイは色々と売り付けなきゃいけないのか。都会は大変だな…」


39 : 1 - 2014/04/05 16:05:05.06 05cX9yY40 30/223

『METEOR READY?』

『変身!』

夏海「おお!青い丸っこいのからまたもう一人ヒーローが現れたぞ!登場シーンがカッケー!」

「彼は朔田流星さんが変身する仮面ライダーメテオ。
この映画じゃお互いフォーゼとメテオって呼び合ってるけど…ああそっか。
この時点じゃまだ流星さんは自分の正体をライダー部の人たちには明かしていないんだっけ。」

『俺はライダーハンターシルバ!ライダー粒子反応を示す者は全て破壊する!』

一穂「「あぁーーーーーーーー!!??」」

夏海「うわ、二人が驚いた声を上げている!ど…どうしたん!?」

一穂「こ…こいつ間違いない…バイオマンの…」

「うん、間違いないねぇ。バイオハンターシルバだよ。
バイオマン相手に『バイオ粒子反応あり!破壊!』とか言ってたのにいつのまにライダーハンターに転職しちゃったのかね?」


40 : 1 - 2014/04/05 16:06:00.60 05cX9yY40 31/223

『うわぁぁぁぁぁ!?』

『メテオーーーーーーーーー!!』

夏海「えぇーーーー!?あのメテオってライダーがやられた!あれだけカッコよく登場したのに嘘だろ…」

「当時の現行ライダーなのに扱い酷かったよねメテオ…
この後の展開でもメテオはあまり見せ場の無いまま終わっちゃったし散々な扱いだよ…」

れんげ「しかもフォーゼまで爆風にやられてしまったん…酷いん…」

『マーベラス!もう止めてよ!』

『止めるわけにはいかねえ、既にゴレンジャーを始め…多くのスーパー戦隊が倒されたからな。』

一穂「おいおいマジかね…」

「あの…ゴレンジャーが…だと?」


41 : 1 - 2014/04/05 16:07:13.10 05cX9yY40 32/223

『誰がそんな事を…?』

『仮面ライダーディケイド!』

夏海「ディケイドって確か…」

小鞠「さっきのバーコード頭のライダーだよ!」

「ちなみにフォーゼたちの出番はここで一旦終了です。次はこの映画の終盤になってから登場します。」

49 : 1 - 2014/04/05 20:09:54.03 05cX9yY40 33/223

『うわぁぁぁぁ!?』 『きゃぁぁぁぁ!?』

れんげ「場面は変わって…大変なん!ショッカーの戦闘員たちが街の人たちを襲っているん!」

「あ、街の中心に…懐かしいですねエネトロンタンクですよ。という事は…」

『何なんだあいつらは?』

『ちょっと時代錯誤な感じだけど…』

『相手が誰であろうと人類の敵はシャットダウンする!』

小鞠「今度は赤、青、黄のジャケットを着てサングラスを掛けた男女の三人組が出てきたよ!
この人たちは何なの…?」


50 : 1 - 2014/04/05 20:11:02.46 05cX9yY40 34/223

「彼らはゴーカイジャーの次の36番目の戦隊、特命戦隊ゴーバスターズです。
レッドバスターの桜井ヒロムさん、ブルーバスターの岩崎リュウジさん、それに紅一点のイエローバスターの宇佐見ヨーコです。
ところで陣さんたちは…この頃まだ出てないんだっけ…森の管理人もいないみたいだし…」

『現れたな、特命戦隊ゴーバスターズ!』

「何だ?変な鎧着込んだおっさんが出てきたぞ。何者だこのおっさん?」

「この人は…鳴滝さん…未だによくわからない人です…本当にこの人に関しては上手く説明できません…」


51 : 1 - 2014/04/05 20:11:46.46 05cX9yY40 35/223

『私はドクトルG、大ショッカーの偉大なる大幹部だ!』

「「大ショッカー?」」

夏海「ショッカーはわかるけど…大ショッカーって何?」

小鞠「私も初めて聞くよ!」

『ライダー界の悪の組織が大同団結した悪の秘密結社である!』

一穂「つまり…デストロンとかGODの歴代の組織を吸収合併したって事なのかな?」

「悪の組織もM&Aとか世知辛い世の中だなおい…」


52 : 1 - 2014/04/05 20:12:36.34 05cX9yY40 36/223

『そしてこの御方こそ大ショッカーの大首領仮面ラーーーイダーディケイド!!』

『門矢士だ、覚えておけ。』

夏海「こ…今度は変なパーマの兄ちゃんが現れた…もしかしてこいつが…」

「そうです、彼が門矢士、仮面ライダーディケイドです。
それにしてもこのヘンテコパーマ…どう見ても髪の毛失敗してるよね…どこの美容院でやってもらったんだろ?」

『お前らがゴーバスターズか?』

『だったらどうする?』

『潰す…!』

『変身!』

『カメンライド、ディケイド!』

れんげ「なっ…なっ…なっ…これはどうなってるん!?」

夏海「そうだよ!わけわかんねーよ!何で仮面ライダーが悪の首領で戦隊を潰そうとしてるんだよ!?」


53 : 1 - 2014/04/05 20:14:08.43 05cX9yY40 37/223

「とりあえず落ち着いて…それはこの後で色々とわか………らないかもしれないけど!
あ、ほら戦闘シーンでも見ましょう!」

『カメンライド、ファイズ!』

夏海「あ、また姿が変わった。けど姿変わったら押されてるっておかしくない?」

「そりゃ当時の現役戦隊相手にガラケーで戦う旧式のヒーローじゃぁ…
それにしてもこの555の着ぐるみですけど結構クタクタだよ、新調した方がいいですよ東映さん…」

『カメンライド、カブト!』 

『クロックアップ』

「うわ、すげえ…今度は目にも見えない速さでゴーバスターズってのを攻撃してんぞ!」

夏海「ほほぅ、けどRXのバイオライダーの前じゃ大した事無さそうだね。」

(実はディケイドはそのRXを一度倒した事があるとは…言わない方がいいよね…)

54 : 1 - 2014/04/05 20:14:45.77 05cX9yY40 38/223

『落ち着いて、高速で移動しているだけだよ。』

『あぁ、俺には見える!』

「そういえばレッドバスターも高速で動けるんでした。」

『うりゃっ!』

「高速勝負はレッドバスターの勝利ですね。さすがのカブトも最新の戦隊には勝てなかったようです。」


55 : 1 - 2014/04/05 20:15:52.72 05cX9yY40 39/223

『お前がディケイドか…』

『マーベラスの言っていた事は本当みたいね。』

『仮面ライダーディケイド!何でスーパー戦隊を倒すんだ!?』

「ここで先ほどのゴーカイジャーが合流しました。」

『じゃあ何故戦隊はライダーを倒す?』

『戦隊が…?』

『マーベラスは1号をはじめ多くのライダーを倒した、俺に出来る事はこれ以上ライダーを倒されないよう戦隊を潰して行く事だ!』


「「え?…え…?え?え?え?え?えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」」


れんげ「な…なっつん…ウチ…このディケイドの言ってる事がわけわかんないのん…?」

夏海「ゴメンよれんちょん…ウチも理解不能だわ…何がどうなってるの?」

小鞠「え~と…ディケイドはライダーを潰されないために戦隊を倒そうとして…
ゴーカイレッドも戦隊を潰されないためにライダーを倒そうとしている…」

「何だコレ?どう考えてもおかしいだろ!」

一穂「そうだねぇ、この人たち一度話し合いをすべきじゃないかな…」

「この辻褄の合わない戦いの原因…なんとかならなかったのかな…」


56 : 1 - 2014/04/05 20:16:48.48 05cX9yY40 40/223



『ガアアアアアアア!!』


『何なの?』

『でかいぞ!』

れんげ「あれって…RXのクライシス帝国の移動要塞クライス要塞なん!」

夏海「それじゃあまさかクライシスも大ショッカーの一員なんかー!?」

『出でよーーーー!悪の大幹部たち!!』

ズワァァァ!

れんげ「あそこにいるのジャーク将軍なん!やっぱりクライシス帝国も大ショッカーの一員なん!」

一穂「おや、あれはGODのアポロガイスト…?」

「デルザー軍団のジェネラルシャドーもいますよ先輩!」


57 : 1 - 2014/04/05 20:18:50.11 05cX9yY40 41/223

『消えろ!』

ザシュッ!

『うわぁぁぁぁ!?』

夏海「あぁ…そんな…」

れんげ「信じられないん…ディケイドがゴーカイジャーの三人を倒してしまったん…」

『集中砲火だ!』


ドン!ドン!ドン!ドン!


小鞠「あぁー!生き残ってるゴーバスターズやゴーカイジャーが…」

れんげ「ディケイドやめるん!?」

「はい、ここでゴーバスターズの出番も一旦終了です。
まったく現役のライダーと戦隊が序盤と終盤しか登場しないなんて…
やっぱり撮影スケジュール的にこの時期に映画やるのは無謀じゃないのでしょうか東映さん?」

58 : 1 - 2014/04/05 20:20:35.69 05cX9yY40 42/223

夏海「それだけじゃないよ、他にも悪の組織の連中が人々を襲っているよ!
見ろよ、あそこにいる男女が悪の怪人たちから逃げてる!」

『ヒナちゃん!』

『映司くん!』

「あ、この二人は…」

『我らは大ザンギャック!やれ!私の分身どもよ!』

「それに救星主のブラジラさんだ、確かこの時ゴセイジャーから3年連続の出演だったんだよね。ご苦労様です。」


59 : 1 - 2014/04/05 20:25:14.59 05cX9yY40 43/223

『変身!』

『タカ!』 『トラ!』 『バッタ!』 『タ・ト・バ♪』 『タトバ♪タ・ト・バ♪』

れんげ「さっきの女の人と逃げたお兄ちゃんがメダルで赤黄緑の信号機みたいなヒーローに変身したん!」

夏海「けどタトバって何?」

「彼は火野映司こと平成ライダー12人目の仮面ライダーオーズ。
三枚のコアメダルの力を駆使して闘うライダーで『劇場版仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』では、
あの暴れん坊将軍と共闘したりとイベント性の高いライダーなんですよ!」

一穂「マジか…あの暴れん坊将軍とライダーが…世の中信じられん事ばかりだねぇ…」

「なるほど、メダルで変身するのか。
今のご時世無駄に馬鹿高い玩具を大量生産するよりもあの手の小物の商品を売りつけた方が人気あるんだな。
本当子供向け番組って下手な経営学よりも為になるな。」

「私が言うのもどうかと思いますがそういう汚れた大人の視点でヒーロー番組観るのはやめてください…」


60 : 1 - 2014/04/05 20:27:08.90 05cX9yY40 44/223

ブオオオオ!

『火野!派手にやれてるな!』

『加勢しに来たぞ!』

れんげ「そこに同じ顔をした二人組がバイクに乗って助けに来てくれたん!けど誰なん…?」

「彼らは仮面ライダーバース。
セルメダルを使って戦う鴻上ファウンデーションが開発した仮面ライダーですよ。
変身しているのは伊達さんに後藤さん。
後藤さんが正規バースで伊達さんが胸や手足に赤いラインの付いているプロトバースなんですけど…
確かこの映画の前のMOVIE大戦MEGAMAXでプロトバースは大破して、
廃棄処分になったって映画で語れていたはずなのに何で登場してるんだろ?
そういえばMEGAMAXといえばこの映画の冒頭で初っ端に負けちゃった7人ライダーもカッコいい活躍を見せてくれたのに…
作り手が違うと扱いがこうも違うのはなんとかならないのかな?」


61 : 1 - 2014/04/05 20:28:13.05 05cX9yY40 45/223


『伊達さん!後藤さん!』

『後藤ちゃん!昔言ってたアレ、もう一度聞きてえな!』

『今なら自信持って言えますよ、世界の平和は俺が守る!』

『いいねぇ、そんな後藤ちゃんに付いてくよ!』

小鞠「この二人ってどんな関係なんだろ?さん付けとちゃん付けってよくわかんないな…?」

「TVシリーズではこの二人は最初師弟関係にあるんですよ。
けど私はそうは思えませんね、きっとこの人たちホ〇ですよ!〇モ!何故だか知りませんが私にはわかります!!」

「」(キミウチノイモウトニチカヅクノヤメテクレル…)


63 : 1 - 2014/04/05 20:28:43.29 05cX9yY40 46/223

夏海「あ、さっきフォーゼを襲ったマーベラスが現れたぞ!そこにもう一人…」

『何者だ?』

『海賊如きに名乗るつもりはない。』

『思い出したぞ、ふざけた泥棒のライダーがいるってな!名前は確か仮面ライダーディエンド!』

「あ、出ました。
ディケイドや鳴滝さんと同じレベルのお騒がせライダーの仮面ライダーディエンドの海東大樹さんです。」


64 : 1 - 2014/04/05 20:30:19.53 05cX9yY40 47/223

『面白い、そのお宝を僕が頂く。変身!』

小鞠「あ、蛍のおうちにあったゲーム機みたいな顔したライダーが現れたよ!これが仮面ライダーディエンド?」

夏海「ていうかさっきのバースってのもだけど普通に銃使って戦ってるね。
銃を使って戦うライダーってロボライダーだけじゃないんだ…」

「はいそうです、PS2みたいな顔してるのが仮面ライダーディエンドです。
ちなみに平成じゃ銃使いのライダー=ヘタレという妙な偏見があるんですけど…」

『うわぁぁぁぁ!?』

『伊達さん!後藤さん!』

れんげ「あわわ…バースの二人が倒されてしまったん…」


65 : 1 - 2014/04/05 20:30:50.20 05cX9yY40 48/223

夏海「次にゴーカイレッドが襲うのはディエンドだよ!でもダメだ!避けられない!?」

『危ない!』

小鞠「そこにオーズが止めに入ってくれた!けど今度はオーズが…」

『破壊!』

『うりゃっ!』

『どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

れんげ「今度はオーズまで倒されてしまったん…」

「ゴーカイジャーと同期のライダーなのに扱い悪いよねオーズ組…」


79 : 1 - 2014/04/08 19:00:23.96 fGmL+P7C0 49/223

小鞠「け…けど…生き残ったゴーカイブルーとグリーンが海東さんやヒナさんと合流したよ!
これでなんとかなるかも…」

「次にディケイド率いる大ショッカーの標的は34番目のスーパー戦隊天装戦隊ゴセイジャーを襲っています。
そしてゴセイジャーが倒されてしまいました…」

『うおおおおお!!』

れんげ「ゴーカイブルーがたった一人で大ショッカーに挑んでいったん!無茶なん!」

『グハッ…』

夏海「本当に無茶だった…ディケイドのヤツ…手下の怪人を使ってゴーカイブルーを倒そうとしているよ!」


80 : 1 - 2014/04/08 19:01:01.11 fGmL+P7C0 50/223

「ちなみにこの手下の怪人はネオ生命体ドラスです。
かつて仮面ライダーWとのMOVIE大戦のディケイド編でボス役を務めたのに今ではこの扱い…
あ、助けに入ったゴーカイレッドにやられた、かつてのボス役も惨めなモノです。」

『ライダーを滅ぼさない限り、全ての戦隊は滅びちまう。』

『何ぃ!そんなバカな…!?』

『俺がお前たちに嘘を付いた事があるか!』

「今見返してもこのシーンのジョーのホ〇っぽい演出は…子供向け映画だという事すっかり忘れてるような気がしますね…」

一穂「キミは子供向け映画でホ〇、〇モ言うのやめなさい。」


81 : 1 - 2014/04/08 19:01:50.99 fGmL+P7C0 51/223

『同じ事だ、戦隊を滅ぼさない限りライダーも滅びてしまう。』

『何故そんな事に…』

夏海「本当だよ!何でこんな事になってんだよ!?」

『その理由はアカレンジャーだけが知っている。』

「アカレンジャーってまさか…あの…!」

一穂「秘密戦隊ゴレンジャーのアカレンジャーかね?」

『ここは我らダブルシャドーにお任せを!』

小鞠「うわわっ!?あのシャドームーンがジェネラルシャドとタッグで…これは大変だよ!!」


ドシュッ! ドシュッ!


「あ、普通にやられてる。
やっぱり番組補正が無いといくら過去の名悪役でもその辺の戦闘員と大して変わらない扱いされちゃうんだ…」


82 : 1 - 2014/04/08 19:08:12.10 fGmL+P7C0 52/223

『変身!』

『ゴーカイチェンジ!』

れんげ「そんなこんななうちに大ザンギャックの大軍が現れたん!もうこの二人の戦いは止められないんな!」

「そして戦いは激しさを増してディケイドはカメンライドして剣、それに響鬼、に…」

「ゴーカイレッドもジャッカー電撃隊のスペードAやバトルフィーバーJのバトルジャパンになって戦ってるぞ。」

「そして最後はディケイドは龍騎、ゴーカイレッドはゲキレッドになって…」

『お前が一番手応えがありそうだな。』

『楽しみは一番最後に取っておいてやる。』

れんげ「結局決着は着かなかったん…」


83 : 1 - 2014/04/08 19:09:03.54 fGmL+P7C0 53/223

小鞠「そしてゴーカイガレオンに戻った一行は真実を聞いたジョーさんは海東さんを倒そうとするけど…」

『ハァ…ハァ…』

『仲間を信じ切ろうと思いながら…残酷になりきれないキミの優しさ…甘いねぇ、甘すぎる。
でも嫌いじゃない。』

小鞠「これってつまり…」

れんげ「二人は和解したんな!」

「どうでも台詞回しがニーサンぽいですね。いい台詞だ、感動的だ、だが無意味な的な…」


84 : 1 - 2014/04/08 19:14:13.83 fGmL+P7C0 54/223

夏海「それでハカセってのが過去の世界に行ってゴレンジャーのアカレンジャーにこの戦いの原因を聞きに行こうって提案したよ!」

れんげ「けどどうやって過去に行くん?RXみたく超便利マシンのライドロンでもあるん?」

「大丈夫だよれんちゃん、平成ライダーにはタイムマシンを持っている人がいるから。」


ガッシャンガッシャンガッシャン!


『あぁーー!!いた!てんめぇ!見つけたぞ!』

れんげ「海東がプリンをかざしたらいきなり変な電車が現れたん!しかも中から赤い鬼が現れたんな!?」


85 : 1 - 2014/04/08 19:19:07.23 fGmL+P7C0 55/223

「懐かしい…デンライナーだ!それにあれはモモタロスですよ!!」


「「桃太郎!?」」


「いえ…桃太郎じゃなくモモタロスで、平成ライダー8番目の仮面ライダー電王です。
モモタロスはイマジンという存在で契約者の野上良太郎さんに憑依して変身する事で仮面ライダー電王になります。
それと戦闘時にはこのデンライナーで戦ったりもするんですよ!(でもCG予算の都合でTVシリーズじゃ後半はただの乗り物扱いでしたけど…)」

小鞠「でもさぁ、これ車内にいるのはえ~と…うぇぇ…プリン乗せ炒飯食べてる変なおじさんと…
それにお姉さんと…あと何この青と黄と紫の怪人は…?
その良太郎って人は何処にいるの?」


86 : 1 - 2014/04/08 19:21:55.49 fGmL+P7C0 56/223

「はい、説明するとプリン乗せ炒飯食べてるのがデンライナーのオーナーさん。
こっちのお姉さんはオシリーナでお馴染みのナオミさん、そしてこの怪人たちは…
女の子大好きなウラタロス、力持ちのキンタロス、子供っぽいリュウタロスと、
先ほど紹介した喧嘩っ早いモモタロスと同じ電王のマスコットキャラです。」

夏海「へぇ~、それで良太郎ってのは何処にいるの?」

「え~と…良太郎は…その…(中の人が売れちゃったらか映画出れなくなっちゃったんですよね…)
そういえばこの映画の枠も元は電王とキバの春の仮面ライダー祭りからスタートしたんですよね。
それが今じゃ大戦の枠に…しかも電王は光の方じゃない幸太郎やコハナさんすら出番無くなって…
コハナさん…可愛かったのになぁ…いきなりいなくなるとか本当勘弁してください…
せめて東映さんは電王シリーズに何かしらの決着を付けて終わらしておくべきだったのではないでしょうか?」

れんげ「ほたるんが何やら哀愁漂う目で映画のスクリーンを見つめてるん。
ウチにはほたるんが何を想っているのかさっぱりわからんのな?」

一穂「れんちゃんも大人になったらわかる事だよ…(たぶん)」


94 : 1 - 2014/04/09 17:58:58.68 NIZTMeeY0 57/223

『ライダーと戦隊、どっちが強いのか蹴りをつけようぜ!』

『せやけどな、俺らイマジンやで。どっちに付くんや?』

『ヘヘッ、色だけ見たら僕たち戦隊っぽいよね!』

『赤いのが一番威張ってんだからさ。』

『俺がイマジン戦隊のリーダーだぜ!』

『ちょっと!頂き~♪』

夏海「アハハ!面白れえこいつら!」

小鞠「本当、このモモタロスたち仲良さそう!」

「まったくだ、さっきみたいな殺伐とした雰囲気が嘘みたいだ…」

「電王シリーズだけで9作は作られていますからね。最後はオーズとのオールライダーですけど…
まぁ、それだけ人気作ですからこうしてヒーロー大戦の枠が作られた訳なんですが…」


95 : 1 - 2014/04/09 17:59:38.17 NIZTMeeY0 58/223

『な~るほど、確かに仮面ライダーとスーパー戦隊は並び立たないものなのかもしれませんねぇ。』

れんげ「デンライナーのオーナーもライダーと戦隊は仲良くできない言ってるんな!」

『何故なら、仮面ライダーの枠が無くならなければ戦隊の枠が生まれなかったのですから。』

「枠?何言ってんだこのおっさん?」

一穂「何やら大人の話っぽいねぇ…」

れんげ「はい、間違いなくその通りです。ちなみにこの話の続きはスーパーヒーロー大変に続きます。
(え~と確か1974年に仮面ライダーアマゾンがNETテレビ(現・テレビ朝日)からTBS系列に移って、
後にクウガまでライダーはTBS枠だったらしいとか…
そしてアマゾンの後番組が最初のスーパー戦隊である秘密戦隊ゴレンジャーだったそうです。
つまりライダーの枠が無くならなければスーパー戦隊は生まれなかったとそういう大人の話なんですけど…)」


96 : 1 - 2014/04/09 18:00:29.19 NIZTMeeY0 59/223

夏海「ま、何の事だか知んないけどさっさと過去の世界に行っけー!」

小鞠「そーだ!そーだ!」

れんげ「早くアカレンジャーに会うんな!」

「」コクッ

「そんなドロドロな大人の話はする必要ないですよね☆」


97 : 1 - 2014/04/09 18:01:19.99 NIZTMeeY0 60/223



プァァァァァァン!


れんげ「1976年の冬にデンライナーが辿り着いたんな!」

夏海「そこに変なヤツが出た!」

一穂「おや、あいつは…」

『俺の名は野球仮面!この俺を打ち取れるなら打ち取ってみよ!!』

一穂「やっぱり、ありゃゴレンジャーに出てきた野球仮面だね。
けど何か妙に真新しくなってる気がするけど…?」

「そういえばさっき出てきたアポロガイストとジェネラルシャドウも恰好が私らが子供の頃に見たのと微妙に違ってましたね。
何でだろ?」

「それはアポロガイストはディケイド。ジェネラルシャドウはオールライダー。
そしてこの野球仮面は『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』でデザインが今風にリニューアルされたからです。
むしろ昭和の怪人でデザインがリニューアルされず当時と同じなのはシャドームーンくらいしかいないんじゃ…?」


98 : 1 - 2014/04/09 18:02:22.29 NIZTMeeY0 61/223

『レッドビュート!』

『そりゃないぜ!せにょ~!?』

一穂「うわっ、いきなり現れたアカレンジャーが野球仮面を倒した!」

「さすがアカレンジャーだな。」

『話はわかった、しかしライダーが滅んだから戦隊が生まれた訳ではない。』

「いや…ライダー滅んでませんから…」


99 : 1 - 2014/04/09 18:03:25.76 NIZTMeeY0 62/223

『我々は人類のために戦う仲間だ!その想いはライダーも同じはず、今こそ力を合わせ悪に止めを刺すのだ!!
私をその未来に連れて行ってくれ。』

一穂「さすが元祖戦隊ヒーローのゴレンジャーだね。」

「さっきのゴーカイレッドとは言う事が違いますね。」

「……ま、この後の展開でわかりますけどこのアカレンジャーは…」

れんげ「ところでこのアカレッドの声…ナレーションの人と同じ声なのは気のせいなんな?」

小鞠「そういえば…」

一穂「はて?アカレンジャーの声はもっとドスの効いた声だと思うんだけど…」

「この映画…兼ね役多いから声優さん使い回しなんです…
そして2012年4月21日の現代に戻ってきました、この日付…この映画が公開された当日の日付だ…!」


100 : 1 - 2014/04/09 18:07:12.62 NIZTMeeY0 63/223

『アカレンジャー!』

夏海「そこにアカレンジャーの下に駆けつけたスーパー戦隊が現れたよ!まず現れたのは大戦隊ゴーグルファイブだ!!」

『よぅ!』

「え~と確か…この戦隊はゴーカイジャーの最終話直前にレジェンドが駆けつけてくれた恐竜戦隊ジュウレンジャーだっけ?」

『トォッ!』

れんげ「おおーーーー!超獣戦隊ライブマンも来てくれたん!!」

小鞠「ファイブマンの前の前の戦隊だね!しかも後半に現れたブラックバイソンやグリーンサイも来てくれてるし!!」

「中の人の嶋大輔さんは当時よりも肥えちゃったから199戦隊出れなかったという話を聞いたような…
けど代わりにイエローライオン役の西村和彦さんが出演してくれましたね。
西村さんはイエローライオンのスーツを着てお子さんと一緒にゴーカイジャーと記念撮影をしたとか。
微笑ましい話です。」


101 : 1 - 2014/04/09 18:07:57.10 NIZTMeeY0 64/223

『ハアアッ!』

「他にも出てきたぞ、何だこいつらは?」

「これは確か電磁戦隊メガレンジャーとかいう戦隊ですね。
私もあんまり詳しく知らないけど確かメガレンジャーは高校生の戦隊だって言ってたような…」

夏海「高校生…?それじゃターボレンジャーと同じだね!」

『うおおお!』

「何故かSWATモードで登場の特捜戦隊デカレンジャー!
スーパー戦隊でも1、2を争うほどの人気の戦隊ですよ!
ウメ子×ジャスミンのカップリングは幼い私に戦隊女子のカップリングについて教えてくれた聖典のような存在です!!」

小鞠「また蛍が訳のわからない事を呟いてる…」


102 : 1 - 2014/04/09 18:08:53.58 NIZTMeeY0 65/223

れんげ「けど生き残った戦隊が集結したん!それにアカレンジャーも加わってもう安心なんな!!」

「ま、あとはあのディケイドってのとゴーカイレッドの馬鹿をなんとかすればいい話だからな…」

「…」

小鞠「あれ?蛍どうしたの?また顔が顔色が悪くなっているよ…?」

「いえ…これから追い打ちを掛けるような展開が始まるかと思うと…目まいがして…」

小鞠「?」


109 : 1 - 2014/04/10 18:55:42.59 2wilJjes0 66/223

ブオオオン!!

「このバイクの排気音は…まさか!」

夏海「あれは……仮面ライダー1号だ!!」

小鞠「それに…誰だか知らないけど生き残った仮面ライダー(?)たちを引き連れてやってきたよ!」

「ちなみに説明しますが1号が引き連れてきたライダーたちは…
平成1作目の仮面ライダークウガ、4作目の仮面ライダー555、7作目の仮面ライダーカブト、
9作目の仮面ライダーキバ、それに平成11作目の仮面ライダーWです。
ちなみに何でこの人選だったのかは私も知りません。」


110 : 1 - 2014/04/10 18:56:18.61 2wilJjes0 67/223

れんげ「うん?なんだかおかしいんな!」

一穂「れんちょん、どうかしたのかい?」

れんげ「1号は冒頭でゴーカイレッドに倒されているはずなん!だからここに来れるはずがないんな!」

「あ、そういえば…じゃあこの1号は一体…?」

「それはこの後の展開を見ればわかりますよ…」


111 : 1 - 2014/04/10 18:56:50.51 2wilJjes0 68/223

『来たな、仮面ライダー1号!』

『待たせたな、アカレンジャー!』

「おお!ライダーと戦隊の元祖が同じ画面で対峙してんぞ、こりゃ絵になるな!」

一穂「うんうん、当時を知るウチらには夢の共演だよね♪」

「先生や駄菓子屋さんって普通ならクウガ世代だと思うんだけど…」


112 : 1 - 2014/04/10 18:57:21.32 2wilJjes0 69/223



『遂に長きに渡るライバル関係に決着を付ける時が来たのだ!!』


『仮面ライダーとスーパー戦隊は共存できない!!』


「「ななななななな………なにぃぃぃぃぃぃ!!!!????????」」


夏海「ど…どうしたんだよ!1号にアカレンジャー!?」

「そんな…じゃあ本当にライダーと戦隊が戦うしかないのかよ…」

れんげ「ダメなん!みんな戦っちゃダメなんな!?」


113 : 1 - 2014/04/10 18:57:52.13 2wilJjes0 70/223

『GO!』

『うおおおおおおお!!』

『行くぞ!』

ブオオオオオン!!

「そして大戦が始まりました、戦隊はバイクで迫りくるライダーたちをそれぞれの武器で迎撃しています。
しかしライダーたちもそんな戦隊たちの攻撃を物怖じもせずにバイクで突進してきました。
そして…」


『ヤリビュート!!』


『うわぁぁぁぁぁぁぁ!?』


『ライダーキック!!』


『ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!?』


「気付けばその場には1号とアカレンジャー以外のヒーローが全て倒されてしまいました…」


114 : 1 - 2014/04/10 18:58:21.81 2wilJjes0 71/223

れんげ「何でなん…何でこんな事するん!?」

夏海「そうだよ!アカレンジャーが全てを解決してくれるって言ったじゃんかよ!」

小鞠「それに何で1号まで…!?」

『俺はアカレンジャーではない。』

『俺も、1号ではない。』

れんげ「ど…どういう事なん!?」

「それは…こういう事です。」


シュゥゥゥン


夏海「あぁーーーーー!?こいつらは!!」


115 : 1 - 2014/04/10 20:10:59.96 2wilJjes0 72/223

夏海「あぁーーーーー!?こいつらは!!」

れんげ「1号がディケイドに…それにアカレンジャーがゴーカイレッドになったん!?」

「そうです、つまりディケイドは1号にカメンライドしてゴーカイレッドもアカレンジャーにゴーカイチェンジしていたんです。」

『スーパー戦隊の力を結集させたのは、ライダーどもを一網打尽にするためだ!』

『それはこっちの台詞だ、チマチマ始末するより一度に殺った方が手っ取り早いからな!』

夏海「チックショー!なんてヤツラだ!?」

小鞠「じゃ…じゃあこれって…」

「つまりはこのディケイドとゴーカイレッドが生き残っていたライダーと戦隊を誘き寄せるための芝居だったんです。」


116 : 1 - 2014/04/10 20:12:44.38 2wilJjes0 73/223

れんげ「そんな…酷いん…」

「それじゃあ何でさっきの過去の世界にアカレンジャー(ゴーカイレッド)がいたんだ?矛盾しているだろ!」

「本当そうですよね…まぁ脚本が矛盾しているのはもう諦めた方がいいのでツッコミませんけど…」

『まさかお前…俺たちを利用するためにこんな芝居を打ったのか…!お前……それでも俺たちの仲間か!?』

『お前たちを仲間に思った事など…一度も無い!』

小鞠「ゴーカイレッド酷い!ジョーはマーベラスの事を信じてたのに!?」

「本当にそうですよね…
TVシリーズを知っている私としてもマーベラスが演技でもこんな台詞を仲間に吐くとは絶対に思えないし思いたくもない…」


117 : 1 - 2014/04/10 20:14:06.33 2wilJjes0 74/223

『うおおおおおお!!』

「怒ったジョーがゴーカイレッドに斬りかかりました!けど…」

バシッ!

『ぐっ…』

小鞠「ダメッ!ゴーカイレッドの方が強いよ!?」

れんげ「しかも止めを刺そうとしてるん!やめるんな!!」

『ぐおっ!?』

夏海「海東が防いでくれたぞ!」

『彼は十分傷ついた。もういいだろ…』

「珍しく海東さんが士さん以外にデレてますよね、でもそんな珍しくないかも…
ディケイドTV版の響鬼編や超電王のエピソードイエローでも妙に男性に好かれたりホ〇の素質がなせる技ですね!」

一穂「今シリアスな展開の真っ最中だから〇モ言うのやめなさいね。」

118 : 1 - 2014/04/10 20:17:15.47 2wilJjes0 75/223

『海東、お前に友情なんて似合わないんだよ。』

『士…』

夏海「けどこれゴーカイレッドとディケイドって本当酷い事してんな。ウチもう見ていらんないよ…」

小鞠「正直目を背けたくなっちゃうよ…」

「私も映画公開時観ましたけどこのシーンは本当につらかったです。
あ、ところでこれはそろそろですね。」

ドシュッ!

『うわぁぁぁぁぁぁ!?』

れんげ「あ…あぁ…ジョーと海東がディケイドとゴーカイレッドにやられてしまったん!?」

小鞠「そんな…二人とも最期までディケイドとゴーカイレッドの事を信じていたのに…」

夏海「やい!ディケイドにゴーカイレッド!お前ら一体何がしたいんだよコラー!!」



119 : 1 - 2014/04/10 20:19:15.56 2wilJjes0 76/223

『そろそろ決着をつけるか。』

『ライダーとスーパー戦隊、この戦いで負けた方が滅びる。』

小鞠「滅びるって…」

夏海「もうお前らしかいないじゃんかよ!?もう二人で勝手に戦ってろよ!」

れんげ「もうやめるん!?こんなヒーロー同士が傷つけあう姿なんて…ウチ…観たくないん…」

「れんげ…もういい…こんな胸糞悪い光景無理して観んな。
それにしてもこのディケイドとゴーカイレッドの野郎…ヒーローの風上にも置けないヤツだな!」

一穂「本当にね、これで生き残った方を応援…なんて正直したくはないねぇ。」

「」コクッ

「もうこの辺りは当時観ていた私もどう贔屓目にみても擁護できません。だってもう意味不明ですもん…」


130 : 1 - 2014/04/11 18:58:44.16 UMdTO2LJ0 77/223

『くぅ…』

『ハァ…ハァ…』

「結局二人の力量は互角で力尽きて変身が解かれてしまいました。するとそこへ…」

ザッ、ザッ、ザッ、

れんげ「あれは…大ショッカーなん!」

夏海「それに大ザンギャックまでいるぞ!」

小鞠「どうして大ショッカーと大ザンギャックが一緒にいるの!?
この二つの組織は敵対していたはずじゃ…」


131 : 1 - 2014/04/11 18:59:42.26 UMdTO2LJ0 78/223

『よくやったぞ。ゴーカイレッド、仮面ラーーーーイダーディケイド!』

『おかげでスーパー戦隊とライダーを全滅させることが出来た。』

『貴様らは我々の手の中で踊らされていたに過ぎん!』

『ライダーと戦隊のどちらかしか生き残れないという嘘にまんまと騙されたのだ!』


「「う………嘘!!!!???」」


れんげ「やっぱりライダーと戦隊が共存できないなんて嘘だったんな!」

小鞠「当たり前だよ!大体こんなわかりやすい嘘にまんまと引っ掛かってヒーロー同士で傷つけあうなんて!!」

夏海「お前らの所為でウチらの大好きなライダーや戦隊が倒されたんだぞ!!」

一穂「まあまあ…抑えて…と普段なら言いたいけど…これはもう子供たちの言い分の方が正しいねぇ…」

「こんなくだらねえ嘘を信じて仲間同士で殺し合ってこいつらヒーローでもなんでもないぞ!
そこらの悪の怪人と何も変わんねえだろ…」

「みなんさんの感想がもうボロクソですね、でも確かに…そう言われても仕方ないかも…
そして嘘と知ったマーベラスと士さんは揃ってその場に倒れ込んでしまいました。」


132 : 1 - 2014/04/11 19:00:38.68 UMdTO2LJ0 79/223

『戦隊粒子反応、ライダー粒子反応、共に0!』

「このシーン…ハカセさんは泣いていいと思います…」

『戦隊とライダーが全滅した今こそ、ビッグマシン計画を実行する時!!』

「ビッグマシン計画だぁ?」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 


夏海「大変だ!大ショッカーのクライス要塞と…」

「大ザンギャックのギガントフォースがひとつになろうとしてますね。」

『闇の力よ!ひとつに!!』

小鞠「大変!シルバとドクトルGが持ってるそれぞれの組織のエンブレムが二つの戦艦を合体させようとしているよ!?」

れんげ「けど…悪の組織に立ち向かえる正義のヒーローはディケイドとゴーカイレッドの所為でいなくなってしまったん…」

「まったく、まんまと敵の罠に落ちやがって情けねえな!」


133 : 1 - 2014/04/11 19:03:12.21 UMdTO2LJ0 80/223

「いえ、心配しなくても大丈夫ですよ。だってそれは…」


バキューンッ!


れんげ「エンブレムが弾かれたん!?」

夏海「やったのは士とマーベラスだ!二人は生きてたんだ!」

『手の中で踊らされてたのはお前らの方だ。』

『何!?』

『お前らが巨大な計画を立ててライダーと戦隊を潰そうとしている事を知った俺たちは、自らその先頭に立つ事にした。』

「「へ?」」

『手っ取り早く実行させた方がどんな計画かわかるかならな。』

「「は?」」

『そしてそれがライダーと戦隊の悪の要塞をを一つにした最強最悪のビッグマシンを作る事だとわかった。』

『そんなとんでもねえお宝は…俺たちがぶち壊してやる!』

「「え?え??」」

れんげ「ど…どういう事なん?二人は騙されてたんじゃないんの?」

「いや…だからそれは…え~とつまりですねぇ…
二人はあえてそれぞれの悪の組織に潜入してたんですよ!」

小鞠「でも…マーベラスと士以外ヒーローはもういなっくなっちゃったよ…
こんな悪の軍団を相手にどう立ち向かうの!?」


134 : 1 - 2014/04/11 19:03:47.15 UMdTO2LJ0 81/223

『我々と戦う戦隊もライダーも最早いないではないか!?』

『それはどうかな?』

シュンッ!

れんげ「あぁーーーっ!倒されたはずのゴーカイジャーのみんなが変なオーロラから出てきたん!」

夏海「じゃあつまり…ディケイドとゴーカイレッドはヒーローたちを倒してなかったって事!?」

一穂「他にも1号とアカレンジャーも復活てしいるねぇ。」

「何気にオーズも…しかし既に変身した状態でいますけど…」


135 : 1 - 2014/04/11 19:04:54.43 UMdTO2LJ0 82/223

『お前たちは…死んだのでは…なかったのか?』

『全ては士とマーベラスが立てた作戦だったのだ!』

『私たちは消滅したかのように見せて実は時空の狭間で待っていたのだ!』

『俺たちスーパーヒーローの手でお前たちに止めを刺すために!』


「「ななななななな………なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!????」」


夏海「じゃあ今までのはつまり…」

れんげ「全部茶番だったんな!!」

「そうです…」

小鞠「えぇーーー!それじゃあつまりは…」

一穂「ウチらも…」

「騙されていたって事かよ!?」

「」ガクッ…

「はい、そういう事になります!」


「「おのれディケイドォォォォォォォォォォ!!!!!!」」


「みなさんのおのれディケイドなツッコミが入りました。さて映画の方は…」


136 : 1 - 2014/04/11 19:06:24.75 UMdTO2LJ0 83/223

『おのれ汚い手を使いおって…それでも正義のヒーローか!?』

「悪役にこんな事言われたくもないような…あ、例のディケイドの説教BGMが入りました!」

『悪を倒すためならどんなに汚れた泥でも被る、それが本当のヒーローってモンだろ。』

れんげ「…」

「ヒーローってそんなモノなんかね…」

一穂「価値観は人それぞれだからどうにも言えないねぇ。」

『ディケイド!!何なんだお前は…』

「長年追い回してるのにまだ正体知らないんですか鳴滝さん…」


137 : 1 - 2014/04/11 19:07:01.62 UMdTO2LJ0 84/223

『通りすがりの仮面ライダーだ。憶えておけ!変身!!』

『カメンライド!ディケイド!!』

『お前ら、行くぜ!ゴーカイチェンジ!!ハッ!!!』

『ゴーカイレッド!』

『ゴーカイブルー!』

『ゴーカイグリーン!』

『ゴーカイイエロー!』

『ゴーカイピンク!』

『ゴ~カイシルバー!』

『海賊戦隊ゴーカイジャー!!!!!!ド派手に行くぜ!!』

れんげ「ディケイドとゴーカイジャーが変身したん!」

「この映画主役がディケイドとゴーカイジャーの扱いだからオーズが…
同じ同期のライダーなのに同時変身に参加できないってスタッフさん…これはちょっと酷いのでは?」


138 : 1 - 2014/04/11 19:08:32.62 UMdTO2LJ0 85/223

『所詮貴様ら等、ショッカーザンギャック連合の敵ではないのだ!』

『わぁぁぁぁぁ!』

『キキーッ!』

夏海「おわぁぁぁぁ!悪の怪人たちが無数に群がってきた!」

小鞠「こんなに大勢の怪人たちに囲まれたらいくら正義のヒーローでも勝ち目が無いよ!?」

「あ、それは大丈夫ですよ。ほら!」

『うおおおお!』

『ハァッ!』

れんげ「前半に出てた米粒頭とレッドバスターがバイクに乗って現れたんな!」

『舐めるな!ライダーの力を!』

『そしてスーパー戦隊の力もな!』

「当時の現役ライダーと戦隊もやっと登場、そしていつの間にかドサクサ紛れで復活しているメテオ…」


139 : 1 - 2014/04/11 19:09:25.86 UMdTO2LJ0 86/223



シュゥゥゥゥゥ


れんげ「また光のオーロラが現れるん!」

「今度は誰が出てくるんだっ……て…何だこりゃ!?」


『おおおおおおお!』


『だああああああ!』


『はああああああ!』


『わああああああ!』


『ライダー粒子反応…戦隊粒子反応ともにMAX!?』

れんげ「こ…これは…スッゴイんな!!」

夏海「仮面ライダーとスーパー戦隊が大集合してるぅぅぅぅぅ!?」


140 : 1 - 2014/04/11 19:12:07.77 UMdTO2LJ0 87/223

小鞠「これって100人以上いるんじゃ…
ターボレンジャーの時にバトルフィーバーJ~ライブマンまでの戦隊ヒーローが、
集まった時も凄かったけどこれはさらにその倍はいるよね…!」

「いや…これ100人じゃ利かないだろ…」

「そうですね、単純に計算しても…
ちなみにこの映画に出演しているヒーローは仮面ライダーは50人で…スーパー戦隊で175人だったそうです。」

一穂「仮面ライダーが50人…?」

「スーパー戦隊175人ってマジか?」

「ちなみにこの時の戦隊はゴーカイジャー以外の6人目の戦士とか出てきませんでしたが、
それをカウントすれば200人以上はいるはずです。
それに仮面ライダーも龍騎で13人、555ではなんと1万人にも増えましたから50人程度は驚く数じゃないですよ。」

夏海「1万人!?都会のライダーは一体どうなってるんだよ!?」

「大丈夫ですよ夏海先輩、1万人といってもその辺のショッカーの戦闘員と扱い変わりませんから。」


141 : 1 - 2014/04/11 19:13:00.51 UMdTO2LJ0 88/223




『行っくぞぉぉぉぉ!!』



『おおおおおおおお!!』



『イィーーーーーー!!』



「そして今度こそ本当の大戦が始まりました。スーパーヒーローたちと悪の怪人たちの乱戦です。」

れんげ「あれ?ウチ重大な事に気付いたん!これおかしいんな!?」

夏海「れんちょん、もうあんまり驚く事も無いと思うけどどったの?」


142 : 1 - 2014/04/11 19:15:17.23 UMdTO2LJ0 89/223

れんげ「なっつん、BLACKとRXが一緒にいるん!
BLACKはRXがパワーアップしたん!そのBLACKとRXが一緒にいるのはどう考えてもおかしいんな!?」

小鞠「あ、本当だ。BLACKとRXが両方いる!
でもRXって前にBLACKと一緒に戦った事あるから(※仮面ライダー世界に駆ける)たぶんまた時空を超えて共闘してるんじゃないかな?」

「公式の見解だと最近のBLACKとRXはそれぞれ別の人物の扱いだそうです。」

れんげ「それにこのRX太ってる気がするんな!」

「それはスーツアクターの次郎さんのお腹が…」

一穂「おやや?」

「げっ…なんだこいつ!?」

夏海「二人ともどしたん?」

「なんかヒーローに混じって一人だけ緑の化け物がいるぞ!?」

一穂「ほら、この気色悪い緑のバッタ(?)みたいな怪人が他の怪人を次々倒してるんだよ!」

夏海「うげっ!?本当だ!何やってんだこいつ!?」

「彼は仮面ライダーシン、確かあのRXの次のライダーで序章のみ終わった可哀想な人なんです。
彼の待遇に関しては今現在も陳情は適わないようですが…」バサッ

小鞠「蛍…赤い薔薇持って何してるの?」


143 : 1 - 2014/04/11 19:15:55.12 UMdTO2LJ0 90/223

『やぁお嬢さん、怪我はありませんか?』

『ニャァ~!ニッキニッキのワックワックだぁ!』

『ねぇ見て見て!撃つけどいいよね?答えは聞いてな~い!』

『ところでキミ僕に釣られてみる?』

『カメ公!ナンパしてんじゃねえ!』

『マジマジ!ゴゴールジンガジン!!』

『ハァッ!!』

「電王とゲキレンジャー、それに響鬼とマジレンジャーの同期ヒーローたちが力を合わせて次々と敵をやっつけて行きますね。」

「けどなんかヒーロー側の声が妙に違和感あるように聞こえるんだが…」

一穂「まるで変な作り声になってるよね。」

「この乱戦シーンは声優さんの数が足りないから他のヒーロー役の人たちが声色変えてアフレコしてるんですよ。
本当に大人の都合が見事なまでに作品を表現していますよ。」


144 : 1 - 2014/04/11 19:17:21.85 UMdTO2LJ0 91/223

『やめろ信彦!』

『邪魔をするなブラックサン!』

夏海「あっ!BLACKとマスクマンがシャドームーンとジャーク将軍を相手に戦っているよ!」

小鞠「けど相手はシャドームーンだよ!BLACKが親友の信彦を倒せるわけが…」

『トォッ!』

『おわっ…』

小鞠「あれ?普通にキックして倒してるんだけど…?」

「この映画では原作の設定をあまり気にしない方がいいですよ。」



145 : 1 - 2014/04/11 19:18:27.51 UMdTO2LJ0 92/223

『メディテーション!』

れんげ「マスクマンのレッマスクド以外の4人がオーラパワーを集中してメディテーションでシャドームーンとジャーク将軍の動きを止めたん!」

『今だ!』

『行くぞ!』


『ライダーキック!!』


『ぐわぁぁぁぁぁ!?』

夏海「うおお!BLACKとレッドマスクのダブルキックだ!!」

れんげ「勝ったん…けどBLACKが親友の信彦を…」

「大丈夫だよれんちゃん、信彦さんはどうせ来年には何事も無く甦っているから。」


146 : 1 - 2014/04/11 19:19:12.67 UMdTO2LJ0 93/223

『行きますよ伊達さん!』

『オゥッ!』

『セイヤーッ!!』

夏海「あ、オーズたちだ!バースの二人も復活して敵の怪人をやっつけたぞ!」

「ゴーカイと同期のライダーなのにオーズの扱いが軽いよね。
他の戦隊たちとコンビネーションプレイのある戦い方をしてほしかったのに…」


147 : 1 - 2014/04/11 19:19:51.57 UMdTO2LJ0 94/223

『抜いて刺す!これでも喰らえ!!ライダー超電磁ボンバァァァァァ!!』

『ぐはぁぁぁぁ!?』

「フォーゼとアポロガイストの決着も案外あっけなく終わりました。
マグネットステイツとか懐かしいなぁ、コズミック得てからはろくに使わなくなったけど…
ところで…メテオはどこ行ったんだろ?」


148 : 1 - 2014/04/11 19:20:20.12 UMdTO2LJ0 95/223

『ワーッハハハハ!!』

『うわぁぁぁぁぁ!?』

「ギガントフォースからの巨大化ビームでバカ息子のワル・ズギルとザンギャックの皇帝アクドス・ギルが巨大化しました。」

れんげ「あいつらが撃ったビームでヒーローたちがピンチなん!」

『あいつは俺たちに任せてくれ、行くぞ!』

『了解!』

『CB01、GT02、RH03、発進!』

「司令官だ、この人番組放映時に中の人がプライベートで本当に悪人捕まえたって一時期ニュースでやってたっけ!
そんなわけでゴーバスターズの巨大ロボ、ゴーバスターオーが発進しました。」

れんげ「何でこれだけいるのに他の戦隊はロボ出動させないん?」

夏海「だよね、巨大化した敵は2体だけだし他の戦隊のロボたちを出せば一気に倒せるじゃん!」


149 : 1 - 2014/04/11 19:21:21.73 UMdTO2LJ0 96/223

「一応フォローすると何で他の戦隊がロボ使えないのかというと…それはたぶん…
レジェンド大戦でほとんどの戦隊のロボが大破してまだ修理中だからではないでしょうか?」


「「レジェンド大戦?」」


「あぁ、そっかみなさん知らないんだっけ。
簡単に説明するとこのザンギャックがこの映画が始まる1年前に地球に攻めてきたんです。
それをスーパー戦隊が迎え撃ったのですがその時にほとんどの戦隊のロボは大破したそうな…
ちなみにその時スーパー戦隊も残っていた力をザンギャックを倒すために、
宇宙に放出してしまいゴーカイジャー最終話まで変身できませんでした(一部戦隊を除いて)」

れんげ「レジェンド大戦…」

夏海「ウチらの知らないところでそんな戦いが繰り広げていたのか…」

小鞠「でもあの合体できるスーパーライブロボや超巨大要塞のターボビルダーまで大破するなんて…」

「」コクッ

「でもどうせ本当のところは制作側が他のロボの着ぐるみ用意するのが間に合わなかったとかそんな理由だと思いますけど…」


150 : 1 - 2014/04/11 19:21:50.80 UMdTO2LJ0 97/223

夏海「けどウチはさっきの合体する前の赤いロボの方がカッコいいと思ったんだけどなぁ。」

小鞠「私もそう思う、さっきチラッとしか出なかったけどあの赤いロボちょっとカッコよかったよね!」

「さすがみなさん眼が肥えてらっしゃる。
ゴーバスターズは劇中でもゴーバスターオーよりもゴーバスターエースの方が活躍していますからね。
TVでもラスボスのメガソードωをエースで倒してましたから。」

「まぁそんな大人の事情はさて置いてだ、これで後はあの巨大化したラスボスを倒せばいいんだな。」

一穂「そうだね、あとシルバとか残ってるけどバルジオン出すのかな?」

「いいえ、ラスボスは巨大化したワルズ・ギル&アクドス・ギル親子でもシルバでも鳴滝さんでもなく…
みなさんの予想を大きく裏切る展開がこの後起こります。」


151 : 1 - 2014/04/11 19:23:07.09 UMdTO2LJ0 98/223

『士!』

れんげ「あ、海東なん!海東も復活してたんな!」

『敵を騙すのは味方から、敵を倒すのも味方から、そして最後には大逆転。
見事だよ。でも、見事過ぎて気に入らないね。』

「見事…?かなり穴だらけの作戦だと思うけど…」

れんげ「海東が何か持ってるん!けどあれは…」

夏海「さっきドクトルGとシルバが持ってた大ショッカーと大ザンギャックのエンブレムだ!」


152 : 1 - 2014/04/11 19:23:56.45 UMdTO2LJ0 99/223

『キミは作戦遂行のために友情とやらを踏みにじった。』

『友情…?』

『僕はそんなものに興味ないが、その心の痛みキミも味わいたまえ。』



ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド



小鞠「あわわわ…さっきは阻止できたけど…あのクライス要塞と…ギガントフォースが合体しちゃったよ!?」

れんげ「これが…ビッグマシン…圧倒的なん!?」

『うわぁぁぁぁ』

『父上ー!?』

「ちなみにバカ息子と皇帝の親子は合体時に巻き込まれて倒されました。
バカ息子さんは映画でもいいとこ無しで負けましたね…」

『僕が傷ついた分、今度はキミが傷つきたまえ。』

「あのディエンドってのがビッグマシンのコクピットに乗り込んだぞ!」

一穂「まさかこの映画のラスボスって…」


153 : 1 - 2014/04/11 19:24:27.11 UMdTO2LJ0 100/223

「そうです、この映画のラスボスは…
友情なんて興味ないねって言ったのに実は思いっ切り傷ついてその腹いせにビッグマシンを起動させた海東さんがラスボスなんです!!」


「「なんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!???????」」


れんげ「こ……こんな展開さすがにあり得ないんな!?」

「そ、そうだ!れんげの言う通りだ!
仮にも正義のヒーローがラスボスになるとかそんな脚本が合ってたまるか!」

「まあ落ち着いてください、今は悪の仮面ライダーとか普通にいるから。王蛇とかカイザとか…」

夏海「シャドームーン以外にも悪の仮面ライダーがいるのか…余も末だわ…」


154 : 1 - 2014/04/11 19:25:49.77 UMdTO2LJ0 101/223

『きゃぁぁぁぁぁ!?』

小鞠「大変だよ!イエローバスターがロボのコクピットから落ちちゃった!」

『フォーゼ…私の代わりにゴーバスターオーに乗って…!』

『おお!任せろ!』

夏海「けどそれをフォーゼが助けて…そのまま乗り込んだ!」

『戦隊ロボキターーーー!!』

『一緒に戦うぞ!』

『おお!タイマンなら誰にも負けねえ!』

『こういうのはタイマンとは言わないの!僕ウサダ、よろしくね!』

れんげ「ライダーが戦隊のロボに乗り込んで戦ってるんな!」

「信じられん光景だな。」

「」コクッ


155 : 1 - 2014/04/11 19:27:30.09 UMdTO2LJ0 102/223

「けど今回の映画に出てくるバディ・ロイドでまともに喋ってるのってウサダしかいないんだよね。
ニックとかゴリサキとか全然喋ってないし…」

夏海「フォーゼが加勢に入ったおかげで……スッゲー!ビッグマシンを宇宙に押し上げた!?」

『宇宙まで来たぞ!』

『面白い、闇の力を存分に味わいたまえ。』

「おお!宇宙で巨大ロボ戦とか豪華だな。」

一穂「ウチらの時代じゃ合体ロボすらなかったからねぇ…」


156 : 1 - 2014/04/11 19:28:01.28 UMdTO2LJ0 103/223

小鞠「でも地上じゃシルバがゴーカイジャーとオーズをボコボコにしてるよ!?」

「バルジオンがないのによくやるなシルバ。」

『破壊!破壊!!破壊!!!破壊!!!!』

れんげ「シルバ…なんて強さなん!」

「けどそんな若い戦隊とライダーにバイオマンのレッドワンさんから迷言を頂きました。」

『ゴーカイシルバー!本当のシルバの力を見せてやれ!』

「これもっといい台詞思いつかなかったんですか脚本家の人…」


157 : 1 - 2014/04/11 19:28:57.96 UMdTO2LJ0 104/223

『ゴーカイジャー!これを!』

れんげ「オーズがゴーカイジャーに何かのメダルを渡したんな!」

『うぉー!何だコレ!!』

小鞠「あれ?メダルを渡したはずなのにいつの間にか鍵になってるよ?」

「まあそんな疑問はさて置いて、渡されたのはオーズの各フォームに変身できるレンジャーキーでした。」

『これがオーズの大いなる力…!』

『よし、行くぞお前ら!ゴーカイチェンジ!!』

『カーーーメンライダーーーオーズ!!』

「オーズのレンジャーキーを得たゴーカイジャーのみなさんはゴーカイチェンジします。
そしてゴーカイレッドがタジャドルコンボ、ゴーカイブルーがシャウタコンボ、ゴーカイグリーンがガタキリバコンボ、
ゴーカイイエローがラトラータコンボ、ゴーカイピンクがプトティラコンボ、ゴーカイシルバがザコーゾコンボにゴーカイチェンジしました。」

れんげ「せ…戦隊がライダーに変身したんな!?」

夏海「ど…どうなってんの!?」

小鞠「もう訳が分かんないよ…」

「」コクッ

「まあまあ、お祭り映画にツッコミは無粋ですよ。」


158 : 1 - 2014/04/11 19:29:39.67 UMdTO2LJ0 105/223

『ゴーカイガレオンバスター、ライダーキーセット!』

『ギガスキャン!』

『タ~ジャドルチャージ!ハーピングオーフ!!』

『ぐわぁぁぁぁ!?俺の粒子反応消失…』

「ゴーカイジャーがシルバをやっつけたぞ!」

一穂「なるほど、こういう変則的な戦い方もありなんだね。」

「でも後ろでただ呆然と突っ立っているオーズ(本物)が…
ゴーカイジャーのみなさんはオーズにもガレオンバスターを撃たせてあげるべきだったのでは?」


159 : 1 - 2014/04/11 19:30:05.52 UMdTO2LJ0 106/223

夏海「場面が変わって今度はドクトルGがライダーたちに追い詰められてるぞ!」

『全ての仮面ラーーーイダーどもよ!私が相手をしてやる、ホオオオオ!!』

『カニカーニカニ!』

小鞠「これって…怪人になった!」

「もしかしてこれカニレーザー?」

一穂「ウチらが子供の頃に見たカニレーザーとはかなり姿が違うねぇ?」

「まあリメイク版ですから…」

『うっ…』

『ぐわっ!?』

れんげ「けどライダーたちはカニレーザーに苦戦してるん!」


160 : 1 - 2014/04/11 19:30:40.10 UMdTO2LJ0 107/223

「そこへゴセイジャーが現れました、カードを託そうとしています。」

『ゴセイジャーのカードだ、使って!』

「ゴセイジャーから渡されたカードはディケイド、龍騎、剣のカードを使って戦うライダーたちが使用します。」

一穂「けどこれ…同じ画面にいる1号ライダーが何故か不憫でならないねぇ…」

『ハァァァァァ!!』

『ぐわぁぁぁぁぁ!?』

「そしてゴセイジャーのカードのおかげでカニレーザーのレーザー攻撃を防いだ、
ディケイドたち三人のライダーキックがカニレーザーに決まりました。」

夏海「けどこの戦闘シーンだけどさっきのゴーカイジャーの戦闘シーンよりもちょっと地味じゃないかな?」

「そこは私も当時思いました…ライダースタッフはもっと工夫を凝らすべきですね…」


161 : 1 - 2014/04/11 19:31:42.71 UMdTO2LJ0 108/223

『全てを破壊し、また新たな何かを生み出したか。
おのれディケイド!!お前がいる限り、私の旅も終わらない…』

『鳴滝…お前は一体…』

れんげ「カニレーザーがヨレヨレのコートを着た普通のおじさんに戻ってそのまま何処かへ消えたん。」

「結局このおっさんは何だったんだ?」

「『おのれディケイドー!』の台詞を言うだけの人ですからあまり気にしないでください。
たぶん公式でもこの人の設定は曖昧だろうし…」


162 : 1 - 2014/04/11 19:32:21.17 UMdTO2LJ0 109/223



ドドドドドドドド!!


『僕は…負けない!』

『止めだ!』

小鞠「うわっ!宇宙じゃゴーバスターオーとビッグマシンの激闘が続いてる!」

「フォーゼの力を受けてパワーアップしたロケットドリルゴーバスターオーが、
土星を旋回しその加速たスピードでそのまま大気圏にいるビッグマシンに止めを刺そうとしています。」


『戦隊ライダー宇宙キック!!!!』


『戦隊とライダーの頂点に立つのは…僕だぁぁぁぁぁ!!??』


「海東さん…あなた泥棒なのに何言ってるんですか…?」


『これが俺たちの…仮面ライダーとスーパー戦隊の力だ!!』


『アギャァァァァァ!?』


れんげ「仮面ライダーとスーパー戦隊が力を結集してビッグマシンが破壊されたんな!!」


163 : 1 - 2014/04/11 19:33:23.81 UMdTO2LJ0 110/223

「そして戦いが終わり仮面ライダーとスーパー戦隊はそれぞれの同期のヒーロー同士で打ち解けあっていました。」

『俺はこれからも戦って勝つよ、絶対に!』

『あぁ、俺も負けないぜ!そして全てのスーパーヒーローと友達になってみせる!!』

夏海「フォーゼとゴーバスターズが互いに握手を…あれ?なんか握手の仕方違くない?」

「これはフォーゼが相手をダチと認めた時に交わす友情のシルシです。
これでフォーゼとゴーバスターズはダチになりました。」


164 : 1 - 2014/04/11 19:33:53.19 UMdTO2LJ0 111/223

れんげ「マーベラスがみんなのとこに戻ってきたん!」

「そして変身を解いた映司さんと打ち解けてますね。」

『仮面ライダーとスーパー戦隊の友情、それこそが宇宙最高のお宝かもしれねえな。』

『あぁ、これからも思いっ切り手を伸ばせば届くはずだ。ライダーと戦隊の垣根を超えた友情!』

小鞠「こっちは普通に握手なんだね。」

「最後に取ってつけたかのようにオーズとゴーカイジャーの友情劇を…
思えばライダー側の主役をオーズにすればよかったのではと思うのは私だけなのかな?」


165 : 1 - 2014/04/11 19:34:48.83 UMdTO2LJ0 112/223

夏海「そういえばラスボスの海東は何処に行ったんだろ?」

一穂「大気圏でビッグマシンが大破してるからね、生きてたら奇跡だけど…」

れんげ「あ、海東が生きてたんな!?」

『同情などお断りだね。』

『同情なんかするか…』

小鞠「黒焦げだけど海東が生きてたよ!?」

夏海「けど大気圏から落ちたくらいでボロボロなんて情けないね。
RXの光太郎なら生身で大気圏突入してそのままパワーアップしちゃうのにな?」

「あんな規格外の太陽の子と泥棒ライダーを比較するのは酷ですよ…」

「ちなみに士ってのも普通の格好になってるな。」

一穂「あのおばちゃんパーマやめたのは正解だと思うよ。」


166 : 1 - 2014/04/11 19:35:41.70 UMdTO2LJ0 113/223

『まぁお前が言った通り、俺の作戦にも落とし穴があった。』

「あなたが考えた作戦なんていつも落とし穴だらけじゃないですか…」

『勝負は引き分けって事だ。』

「勝負なんかしてたっけ?」

『受け取りたまえ、僕にとってはただのゴミ屑になった。』

れんげ「ディケイドのカメラなん!」

小鞠「でも海東も可哀想だよね、ディケイドの作戦を知らせなかったのに一方的に悪いヤツになっちゃうとか…」

『キミはキミだけの道を行きたまえ…』

れんげ「海東ボロボロなん、今にも倒れちゃうん!」

『一応伝えておくが、もし俺が友情ってものを感じた事があるとすれば…それは…』

『よしてくれ!キミの事など二度と考えたくない…』

「士さん…その友情を一度でも感じた事のある人間ですが…
クウガの世界のユウスケさんの事を忘れてはいませんか?」


167 : 1 - 2014/04/11 19:36:47.45 UMdTO2LJ0 114/223

『だが、忘れもしないさ。』

『俺のカード!いつの間に…』

「あれはディケイドの変身用のカード!」

れんげ「最後にディケイドが海東に一杯喰わされたんな!」

『あいつにも友情の手が届いたようだな。』

『はい…』

『たぶん、ジョーの友情の手も…』

『どうかな…?』

夏海「…」

れんげ「最後フォーゼとゴーバスターズが映ってるん!」

『悪に立ち向かう心にライダーも戦隊もないもんな!』

『おぅ!俺たちの心はひとつだぜ!!』

『『ひとつだーーーーーーーー!!!!』』

れんげ「終わったん。」

「最後のシーン、オーズ&ゴーカイにフォーゼ&ゴーバスと揃っている中で一人だけぼっち状態のディケイドが色々と酷いですね。
可哀想なのでスタッフさんシンケンジャーを呼んできてあげてください…」


168 : 1 - 2014/04/11 19:39:07.24 UMdTO2LJ0 115/223

「さて、映画も終わった事だし…あ~、改めて聞くがこの映画どうだった…?」


「「………」」


夏海「いや…どうと言われてもな…」

「私は最初に観るのやめようって止めたんですけどねぇ…」

小鞠「蛍の言う通りだったね。けどまあ…ライダーと戦隊が一杯見れてよかった…かな?」

一穂「そうだね、けどこういうお祭り騒ぎは一回限りという事なら…あまり何回もやってほしくはないわ…」

「」コクッ


169 : 1 - 2014/04/11 19:39:48.08 UMdTO2LJ0 116/223

「れ…れんげはどうだった…?正直に言っていいんだぞ…」

れんげ「これは…この映画は…」

「この映画は…?」

れんげ「これは…ただの茶番なんな!!」

「本当その通りですね…」

れんげ「前半のライダーと戦隊のバトル全然いらなかったんな!
ディケイドとゴーカイレッドはバトルせずにみんなにお願いして集まってもらえばよかったのん!!」

「まったくもって言い返す事も出来ません…」

一穂「まあまあれんちょん落ち着いて、…けどウチもその意見に大いに賛成だから困るわ…」


170 : 1 - 2014/04/11 19:40:23.71 UMdTO2LJ0 117/223

れんげ「ウチは…ウチはもう…ヒーローなんか信じないんなぁぁぁぁぁ!!」


ダダッ!


「あ、待てれんげ!れんげが飛び出して行っちまった…」

小鞠「私も…ちょっとこれは無いわぁ…れんげの言う通りヒーローが傷つけあう光景はちょっと不快感が募るよ…」

「あっ!先輩もフラフラと何処かへ行ってしまいました!」

夏海「しょうがない。二人の様子はウチが見ておいてやるよ!」

一穂「そう言い残して夏海までいなくなってしまったよ。」


191 : 1 - 2014/04/12 16:27:25.95 qHD5f1vg0 118/223



「………」


「やっぱり私もみんなの事(主にこまちゃん先輩)が心配なので後を追います!」

「私もあいつらの事(主にれんげ)の事が心配だから見に行ってやるか。」

「」コクッ

一穂「行っておいで~、ウチはダルいからここで待ってるわ~♪」

「「このダメ教師め…とにかく出発~!」」

「」コクッ



192 : 1 - 2014/04/12 16:28:18.11 qHD5f1vg0 119/223


「………」

一穂「一人きりになってしまい暇だ…昔録画したサンバルカンのビデオでも観るかな…おや?電話が…?」

ひかげ『あ、もしもし姉ちゃん?今から帰るからね!
え?学校で映画観てるって…?しかもこれからサンバルカンを観るって!そんじゃそっち行くわ!
あ、でも行く前にたった今駅で知り合った人を連れてくからよろしくね!』

一穂「おー、わかったよ。早くおいで…駅で知り合った人?もしや彼氏か…?いや…まさかね…」


193 : 1 - 2014/04/12 16:31:10.49 qHD5f1vg0 120/223



~秘密基地~


ここは越谷姉妹が昔廃墟を利用して作った秘密基地。(※詳しくはアニメ3話Bパートをご覧ください)
そこには先ほど学校から飛び出していったれんげ、小鞠、夏海の三人の少女たちがため息をつきながら落ち込んでいた…
(ナレーション:関智一)

れんげ小鞠夏海「「ハァ…」」

れんげ「ウチはもうヒーローを信じられなくなってしまったん…」

小鞠「私も、ヒーロー同士で傷つきあう光景を延々見せつけられるなんて勘弁してほしいよ…」

夏海「あぁ…ウチも…」

小鞠「アンタもやっぱりあの映画観て思うところがあったんだね。」


194 : 1 - 2014/04/12 16:33:10.23 qHD5f1vg0 121/223

夏海「いや、実は今日母ちゃんに命じられて畑仕事の手伝いを頼まれたんだけどすっかり忘れてこうしてすっぽかしちゃってさ…
どうしよ…家帰ったら母ちゃんに怒られるよ…」

小鞠「アンタだけ別件で落ち込んでんじゃん…でも…」

れんげ小鞠夏海「「ハァ…」」

再びため息をつくれんげたち、するとそこに光のオーロラが出現しそこからある一人の男が出てきた。

??「フッフッフ、そこでため息をついているお嬢さんたち。どうかしたのかね?」

れんげ「おじさんこそ誰なん?」

小鞠「だ…ダメだよれんげ!こんな怪しいおじさんに話かけちゃ!きっとこの人変質者か何かだよ!?」

夏海「姉ちゃんの言う通りだ、変なヨレヨレのコートを着て頭にチューリップ帽子…
よくTVのニュースでやってる変質者そのものだよ!!」


195 : 1 - 2014/04/12 16:34:23.86 qHD5f1vg0 122/223

??「落ち着きたまえキミたち、私は何も怪しくはない。」

夏海「自分から怪しくないと言ってる人に限って怪しく見えるけど!」

??「まあ私の事はさて置いてだ、キミたちの悩みを私は理解しているぞ。
キミたちの悩み、それはあのスーパーヒーロー大戦を観て憤りを感じているのだろう?」

れんげ「ハッ!何故その事を!?」

??「キミたちの悩みを解決させるべく私は遥々こののんのんびよりの世界にやってきた。
さて、キミたちの悩みを解決するにはこの壺の封印を解くしかないのだ!」

そう言いながら男はれんげたちの前にある壺を取り出した。
その壺はまるで封印をされているようで簡単に開けられるような代物ではなかった。
(ナレーション:関智一)


196 : 1 - 2014/04/12 16:34:57.17 qHD5f1vg0 123/223

小鞠「何この壺?かなり前…20年くらいは年季が入ってそうだね。」

夏海「何だろ?中から変な歌が聞こえてくるけど…?」

れんげ「この壺…一体何が入ってるん?」

??「これは封印のツボ、この中には今から22年前にある魔女が封印されてしまったのだ。
その魔女の封印を解けばキミたちに大いなる力を与えてくれるだろう。」

れんげ小鞠夏海「「大いなる力?」」

??「そうだ、その力さえあれば全てが思いのままだ!
だがこの壺を開けられるのは心に何か悩みを抱えている子供たちでなくてはダメだ。
どうだね?壺の中を開けて見たくなったかね?」


197 : 1 - 2014/04/12 16:35:48.61 qHD5f1vg0 124/223

「「………」」

小鞠「ど…どうしよう…?」

夏海「このおっちゃんメチャクチャ怪しいけど…でも正直ウチとしては実はかなりあの壺に興味があるんだけどな!」

れんげ「どうせ壺を開けるだけなんな、何も心配ないん!」

小鞠「じゃ…じゃあ三人一緒で開けてみよっか…」

パカッ!

三人は壺を開けてみた。
するとその壺の中から何やら怪しげな光が溢れだしてきたではないか!
(ナレーション:関智一)


198 : 1 - 2014/04/12 16:37:06.78 qHD5f1vg0 125/223

小鞠「な…何これ!?」

夏海「やべー!やっぱりこんな怪しいおっちゃんの言う事なんか聞くんじゃなかった!!」

「二人とも…よく見るん!壺から誰かが現れたん!」

そう、れんげの言う通り壺から男が言っていた魔女らしき人物が現れた。
そしてその魔女はれんげたちに向かいこう言った。

?????「ふあ~ぁ!よく寝たよ。あれから22年の時が流れてしまったようだね。
ほぅ、この壺の封印を解いたのはお前たちかい?」

れんげ小鞠夏海「「ま…魔女…?」」

?????「ほう、お前たち…何やら心から光が無くなっているようだね。
いいだろう、壺から出してくれたお礼だ。お前たちの心を悪に引きずり込んでやろう!」

れんげ小鞠夏海「「あわわわ…」」

突如壺から現れた謎の魔女、その狙いは一体何なのだろうか!?
(ナレーション:関智一)


213 : 1 - 2014/04/14 18:10:42.79 IAqQNnYg0 126/223



~駄菓子屋~


蛍、楓、卓の三人は村中を隈なく探したがれんげ、小鞠、夏海の三人の姿は何処にも見当たらずにいた。
(ナレーション:関智一)

「クソッ、れんげたち何処に行きやがったんだ?
もう探すところといったらうちしか残ってねーぞ、それに…」


ピカッ!ゴロゴロ!


「天気が崩れと曇り空に、おまけに雷まで…三人とも無事だといいんですけど…」

「」コクッ

ガサゴソ ガサゴソ

「あれ?駄菓子屋さんのお店に人の気配がしますよ!もしかしたら先輩たちとれんちゃんかも♪」

「何だ三人ともうちにいたのか、まったく心配かけさせやがって……うん!?」

しかしそこにいたのはれんげたちではなかった。
驚くべき事にそこにいたのはなんと…
(ナレーション:関智一)


214 : 1 - 2014/04/14 18:13:59.85 IAqQNnYg0 127/223

((バクバクッ!ムシャムシャッ!))

マーベラス「ここにある菓子だが…意外と美味いないけるぜこりゃ!」

「やはり俺のようなライダーの頂点に立つ男は宇治金時のかき氷が一番似合うな。」

「何だお前ら泥棒か!?うちの商品を勝手にタダ食いしてんじゃねえ!!」

「待ってください駄菓子屋さん!この二人はまさか………!?
間違いありません!!
さっき私たちが観たスーパーヒーロー大戦に出ていた戦いの元凶である…
仮面ライダーディケイドの門矢士さんとゴーカイレッドのキャプテンマーベラスさんですよ!!」

そう!駄菓子屋にいたのはあの門矢士とキャプテンマーベラス本人であった!!
彼らこそれんげたちが飛び出していった原因なのであるが…
(ナレーション:関智一)


215 : 1 - 2014/04/14 18:14:46.76 IAqQNnYg0 128/223

「それでお前ら店のモン勝手に食い散らかして何してんだよ…?」

マーベラス「しょーがねえだろ、この村じゃろくに店やってねえし店主は店を留守にしてるんじゃな…」

「そして俺たちは腹が減っていた、あとはわかるだろ?」

「いやいや、それはお店の物を勝手に食べていい理由にはなりませんから…」

「」コクッ

「お前らなぁ…金払う前に店の物食べちゃダメなんて事うちに来る小学生の子供たちだって知ってるぞ!
二人ともそこに立て!お前らをこの村じゃまったく売れないDXバナナスピア(税込2900円)の錆びにしてやる!!」

「あぁ…まだそれ売れ残っていたんですね…」


216 : 1 - 2014/04/14 18:17:31.55 IAqQNnYg0 129/223

「ハァ…まあいいや、こっちは立て込んでいるんだ。さっさと金払って出て行け。」

「まったく、それが客に対する態度か?だからこの店にはお客が来ないんじゃないのか?」

マーベラス「ふぅ、食った食った♪」

「相変わらず尊大な態度の士さんにマイペースなマーベラスさんとかまさにTVで観るお二人そのものですね…」

「いいから金払ってさっさと帰れ!立て込んでるって言ったろうが!!」

「わかったわかった、だがその前にひとつ問題がある。俺たちは…」

マーベラス「金なんか持っちゃいねえ!」


ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン!バナナオーレ!!


「うらっ!スピアビクトリー!!」

ゲシッ! ボカッ! バキッ!

マーベラス「「ごへっ!?」」


217 : 1 - 2014/04/14 18:19:46.59 IAqQNnYg0 130/223

「タダ食いしておいてその偉そうな態度はなんだ!」

「駄菓子屋さんが士さんとマーベラスさんをボコボコにした、けど気持ちはわかるかも…」

「」コクッ

「お…おい…玩具で人をボコボコにするのはやめろ…
この手の玩具はガキンチョの全力に耐えられるように設計されているから意外と頑丈で当たると結構痛いんだぞ!?
それに…落ちつけ…この世界で俺がすべき事は既に分かっている。
そのお前たちが探している子供たちを見つけ出す事だな。」

「いえ、あなたがまずすべき事は食べた物の代金を支払う事です。」

マーベラス「俺もこの村にあるという宇宙最高のお宝を探しにやってきたんだ。
ちなみにこいつとはその途中でばったり再会したんだが…」

「そういえばマーベラスさんはお一人なんですね。他の人たちはどうしたんですか?」

マーベラス「それが…」


218 : 1 - 2014/04/14 18:20:29.68 IAqQNnYg0 131/223

「こいつはこの前のヒーロー大戦で仲間からそっぽを向かれたらしくて、
暫く頭を冷やして来いってゴーカイガレオンから追い出されたらしいんだ。
まああれだけやらかしたんだから当然と言えば当然だな。」

マーベラス「お前だって変身用のカードを海東に取られたままじゃねーか!人に事言える立場か!?」

「つまり同じ穴のムジナ…」

「」コクッ

「まあいいや、それでお前られんげの居所は…」


219 : 1 - 2014/04/14 18:21:08.74 IAqQNnYg0 132/223

マーベラス「「知らん!!」」

「今さっきこの村に来たばかりの俺たちが子供たちの居場所なんて知るわけないだろう。」

マーベラス「俺もこの村にある最高のお宝が目当てで来ただけだからな!」

「こ…こいつら…!」

「以前この村に来た光太郎さんとは大違いなこの対応、まあ二人とも人助けするようなキャラじゃないですからね…」

怒りに震える楓、するとそこへ矢文が!
(ナレーション:関智一)

ポスッ!

「ぐへっ、何だこの玩具の矢は?当たったら危ないだろ!」

「でもこれ玩具ですよ、矢の先っちょはゴムですから。
それはともかくこの矢…手紙が付いてますね、え~と何々?」


220 : 1 - 2014/04/14 18:25:01.39 IAqQNnYg0 133/223


============================================


ちょーせんじょー

やい!ゴーカイレッドとディケイド!
ウチとこまちゃん(こまちゃんって書くな!)とれんちょんは、
おまえたちにちょうせんじょうをたたきつけてやるぞ!
じぶんたちがひきょーものじゃないというならウチたちのけっとうのちょうせんをうけてみろ!!
けっとうのばしょはひみつきちだ!!ワッハハハハハ!!

これかいたの夏海ちゃんだよ☆


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221 : 1 - 2014/04/14 18:25:27.18 IAqQNnYg0 134/223

「……だそうです。とりあえず三人とも無事みたいですよ。」

「よかった、この手紙を読んだ限りじゃれんげも無事のようだな。
けどどうでもいいが夏海ってもう中1だよな…
こんな自分の名前以外の漢字も書けない文章書いてあいつ学力大丈夫なのか?
他人事だけど心配になってきたぞ…」

「本当に頭の悪い文章だな。」

マーベラス「中1でこの頭の悪さは大丈夫なのかおい?」

「夏海先輩…あなたこんな手紙一枚で知らない人にまでフルボッコ状態です。」

「」イモウトヨ、アニハハズカシイヨ…


222 : 1 - 2014/04/14 18:26:13.20 IAqQNnYg0 135/223

「とにかくれんげたちを迎えに行かなきゃいけないわけだが…」

「悪いが俺はパスだ、こんな子供の悪戯に付き合う気はない。」

マーベラス「俺もまだ腹が減っててな、まったくガレオンを追い出されてから碌なモン喰ってねえんだ。」

「本当にこの人たちは…」


「」(ブチッ!)


「」イマナニカヘンナオトガシタ


223 : 1 - 2014/04/14 18:28:21.07 IAqQNnYg0 136/223

「おいそこのディケイド、お前金払わないならそこに置いてあるお前のバイクをバ〇ク王に売り払うぞ。」

「なっ!?」

「これHONDAのDN-01の改造車だろ、それでも買い取り価格で30万はするだろうし。
残りの金は迷惑料で受け取ってやるからありがたく思えよ。」

マーベラス「ざまぁねえなハハハ!」

「お前はこの携帯電話な、これいくらになるかわからんが質屋に持って行って売り捌く。」

マーベラス「お…おい…ちょっと待て!?それがないと俺は変身できないんだぞ!!」

「それが嫌ならお前ら文句言わずに付いてこい!元はといえばお前らが仕出かしてこうなったんだからな!!」

マーベラス「「ハイ…」」

「秘密基地までの場所ならお義兄さんが知っているそうです。さっそく行きましょう!」

こうして嫌々な態度の士とマーベラスを引き連れて決闘の場所である秘密基地へと向かう蛍たち。
しかしこれから向かう秘密基地には彼らがこれまで出会った事もない恐るべき強大な敵が待ち受けていた!!
(ナレーション:関智一)


235 : 1 - 2014/04/16 00:10:33.75 KCSYvUBe0 137/223



~秘密基地~


そして秘密基地の場所までやってきた一行。
しかし既にそこは先ほどのような廃墟ではなかった。
(ナレーション:関智一)

「ここって確か開発途中で業者が建設中止しちまった廃墟だよな…けど…何だこりゃ?」

「えぇ…廃墟の上に…まるで宮殿のような建物が…」

そう、楓と蛍の言うように秘密基地がある廃墟の場所にはなんと宮殿が建っているではないか!
そして宮殿からはなんとも愉快な歌が流れてきた。
(ナレーション:関智一)


236 : 1 - 2014/04/16 00:11:01.59 KCSYvUBe0 138/223



ドードラドーラドドドラド~ラ♪ ドドララドドララバンド~ラ♪


ドードラドーラドドドラド~ラ♪ ドドララドドララバンド~ラ♪


この世で一番嫌いなものは、ヒーローだヒーローだどうにもならない♪

変身されりゃ手ごわい、必殺技を放たれたらこっちは大爆発間違い無し、♪

ほっとくわけにもいかないやっかいな奴ら。ぷぷぷぷはぁ~♪


ドードラドーラドドドラド~ラ♪ ドドララドドララバンド~ラ♪


ドードラドーラドドドラド~ラ♪ ドドララドドララバンド~ラ♪




237 : 1 - 2014/04/16 00:11:34.52 KCSYvUBe0 139/223

「これは…歌…か…?」

マーベラス「妙な歌を流しやがるな、一体何者だ?」

「しかもこの歌声…先輩たちの声も交じっているような…」

鳴滝「フハハハハハ!遂に現れたなディケイドォォォォ!!」

「お前は…鳴滝!お前もこの世界にやってきていたのか!」

そう、まず現れたのは先ほどれんげたちに壺を開けるように強要させた謎の男。
その正体はディケイドと共に各世界を旅する鳴滝であった!
そして鳴滝の背後からもう一人、ある人物が姿を見せた!!
(ナレーション:関智一)


238 : 1 - 2014/04/16 00:14:16.59 KCSYvUBe0 140/223

バンドーラ「お前たちが例のディケイドにゴーカイレッドとやらかい?」

「なんだあの派手な格好した婆さんは?」

マーベラス「見た事ねえ婆さんだな。」

鳴滝「貴様ら口を慎まんか!この御方をどなたと心得ておられるか!
あの偉大なる魔女バンドーラさまであるぞ!!

バンドーラ「そうさ、アタシの名はバンドーラ!
かつてあの忌々しい恐竜戦隊ジュウレンジャーたちによって封印された魔女だよ!!」

魔女バンドーラ、かつて恐竜戦隊ジュウレンジャーと戦った伝説のバンドーラ一味のボスである。
それに他にも…
(ナレーション:関智一)

ブックバック、トットバット「「zzz」」

プリプリカン「こりゃお前たち!22年も寝続け取るんだからいい加減起きんかプリプリ!」

グリフォーザー「バンドーラ様、長きに渡る眠りからお目覚めになり何よりでございます。
ちなみにラミィは今回育児のためにこの戦いに参加できませぬ。」

バンドーラ一味の従者であるブックバックにトットバット。
それにプリプリカンにグリフォーザの姿があった!
(ナレーション:関智一)


239 : 1 - 2014/04/16 00:16:18.50 KCSYvUBe0 141/223

「あの人…もしかして…電子戦隊デンジマンに出ていたヘドリアン女王?
やべえな、私デンジマンよりヘドリアン女王の方が好きだったんだけど。」

バンドーラ「ほほぅ、お前はヘドリアンを知っているのかい?
あいつはアタシの親戚なのさ、しかし悲しいねえ。
ヘドリアンの名は知られているのにまさかアタシの名が知られていないとは…」

「ジュウレンジャーがこの村で始まるのは次に始まるジェットマンの次ですからね。
……ってそれよりも先輩たちは!?」

「そうだった!え~とバンドーラさん、れんげはどうしたんですか!?」

「悪のボスに対して何故敬語…?」

マーベラス「俺たちにはため口なくせに…」


240 : 1 - 2014/04/16 00:17:01.16 KCSYvUBe0 142/223

バンドーラ「ククク、あの三人の娘たちの心は…絶望に支配されて悪にその身を堕としてしまったのさ!」

「なんだって!?」

マーベラス「へっ、所詮は悪党だな。本性を見せやがったぜ!」

鳴滝「ディケイドにゴーカイレッドよ、見るがいい!
これが悪の組織に魂を売り渡して生まれ変わったあの三人の娘たちの姿だ!!」


シュゥゥゥゥ!


宮殿の奥から凄まじい煙が舞い上がりそこから三人の少女の姿が!!
(ナレーション:関智一)


241 : 1 - 2014/04/16 00:18:40.16 KCSYvUBe0 143/223

「おお!れんげ無事だったか!心配したんだぞ!」

「それにこまちゃん先輩たちも!よく無事で……あれ?」


「「ワーッハハハハハ!!」」


???「れんげ?こまちゃん?ウチらは既にその名を捨てたのん!」

??「そうさ、魔女バンドーラさまによってウチらは悪の怪人に生まれ変わった!」

??「みんな生まれ変わった私たちの姿を見て驚くといいよ!」

バンドーラ「フフフ、三人とも見せてやるといい!悪に忠誠を誓ったその姿をね!」

「そ…そんな!その姿は!?」

そう!恐るべき事になんと魔女バンドーラはれんげ、小鞠、夏海、の三人の少女を悪の怪人に仕立て上げてしまったのだ!
その正体は恐るべきものであった!!
(ナレーション:関智一)


242 : 1 - 2014/04/16 00:20:17.09 KCSYvUBe0 144/223

ヨロイ元帥(れんげ)「ウチは最早れんげではなく大ショッカーに代わる新組織大デストロンの大幹部ヨロイ元帥なん!
ディケイドとゴーカイレッドを倒すために大デストロン生まれ変わったんな!!」


ツバサ大僧正(夏海)「そしてウチも夏海ちゃんではなく大デストロンのツバサ一族の頂点に立つツバサ大僧正だよ!」


「そんな…れんげがヨロイ元帥だと!?」

「それに夏海先輩がツバサ大僧正なんて…(え~と…ツバサ大僧正って誰だろ?)
それじゃあこまちゃん先輩は!?」


243 : 1 - 2014/04/16 00:20:53.06 KCSYvUBe0 145/223









コマチャンダー(小鞠)「…」









245 : 1 - 2014/04/16 00:26:24.64 KCSYvUBe0 146/223

ツバサ大僧正「驚いたかディケイドにゴーカイレッド!
こまちゃんはなんとあの仮面ライダースーパー1と戦った悪の組織ジンドグマが誇る怪人コマサンダーを上回る怪人コマチャンダーになったんだ!!
どんな衝撃にも耐えられるウルトラスチールのボディー!
凄まじい破壊力を持つ右手のコマチャンハンマーに地面を引き裂く頭部のコマチャンドリル!
最早向かうところ敵無しの最強の怪人なのだ!!」

ヨロイ元帥(れんげ)「フッフッフ!最強の怪人を前にしてみんな言葉を失ってしまったようなん!」

鳴滝「どうだディケイド。
大ショッカーを超えた悪の組織大デストロンとその最強の怪人たちの前に恐れを為して言葉も出せんようだな!」

「いや…その小鞠って子だがもう涙目になっているぞ…」

コマチャンダー(小鞠)「う…うぅ…ひっく…グスッ…」

ヨロイ元帥(れんげ)「こま…じゃなくてコマチャンダー!泣いちゃダメなん!」

ツバサ大僧正(夏海)「そうだよ姉ちゃんここで泣いちゃ駄目だって!最強の怪人がビービー泣いてたら誰もビビらないじゃんかよ!」

コマチャンダー(小鞠)「だって…だって…!
二人はいいよ!幹部役になれてさ!けど私は怪人だよ!しかも何このダッサイの!?
せめてシャドームーンとかボスガンとかもっとカッコいいのがよかった…びぇぇぇぇぇ!!」


246 : 1 - 2014/04/16 00:28:34.61 KCSYvUBe0 147/223

マーベラス「おいおい…今度は号泣してんぞ…」

「戦う前からグダグダだな。」

「まあヒーローごっこやるとしたら必ず怪人役の子が出るしな。
小鞠のヤツは昔っからジャンケンとか弱いからああやって変な役当てられてたよな…」

「大丈夫ですよ先輩!コマチャンダーな先輩も可愛くて素敵ですよ♡」

コマチャンダー「うぅ…怪人なのに可愛いとか言われても嬉しくないよぉ…」

ヨロイ元帥(れんげ)「駄菓子屋ー!見るんな!ウチ悪の組織の幹部になったん!」

「おぉー、よかったなれんげ。ちょっと記念写真撮ろうか?」

グリフォーザー「お母さん!写真撮影は有料だぞ!ちゃんとお金を払って撮影してもらおうか!」

「いや…お母さんじゃないから…ていうか写真撮影が有料ってケチ臭くね?」

「こういうヒーローショーのイベントだと写真撮影は有料なんですよね。」


247 : 1 - 2014/04/16 00:32:44.52 KCSYvUBe0 148/223

マーベラス「まあ話の脱線はここまでにしてもらおうか!」

「答えろ鳴滝!これは一体どういう事なんだ!?」

鳴滝「まだわからんのか、この娘たちが率いる大デストロンと…」

バンドーラ「このバンドーラ一味が手を組んだのさ!そして…」

鳴滝バンドーラ「「我らは最強の悪の組織である大バンドーラ、デストロン連合をここに結成したのだ!!」」

ヨロイ元帥(れんげ)「ディケイド!それにゴーカイレッド!覚悟するんな!!」

ツバサ大僧正(夏海)「ウチらの大バンドーラ、デストロン連合の前にお前たちなんか簡単に捻り潰してやる!!」

コマチャンダー(小鞠)「あの…だからもっとカッコいい役を…ねえ誰か聞いてる…?」

258 : 1 - 2014/04/17 00:01:58.53 2qCNYFnT0 149/223

バンドーラ「プリプリカン!バンドーラ一味復活祝いだ!封印されている間に作ったドーラモンスターを出すんだよ!!」

プリプリカン「封印されていても芸術は衰えずさらに発展を続けていますぞ!プリプリ!」


バシュゥゥゥゥ!


プリプリカンは粘土の像を宮殿内部にある窯に入れた。
それはネンドーラと呼ばれるプリプリカンが作り出したドーラモンスターを生み出す為の魔法の窯。
そこから最強のドーラモンスターが誕生した!
(ナレーション:関智一)


259 : 1 - 2014/04/17 00:02:46.18 2qCNYFnT0 150/223

ドーラバルジオン「「ハカイ!ハカイ!」」

プリプリカン「完成じゃ!
かつて超電子バイオマンと戦ったバイオハンター・シルバが操縦していた巨大ロボット!バルジオン!!
それを等身大のドーラモンスターに改良し我らの思うがままに操れるドーラバルジオンじゃ!!」

マーベラス「バルジオンだと!?」

「知ってるのかマーベラス?」

マーベラス「いや知らねえ。
ただ何となく驚いてみただけだ。鎧なら何か知ってるかもしれねえが…」

「あのバルジオンを知らないとかそれでよく戦隊ヒーロー名乗れるなお前…」

「いやいや…ゴーカイジャーにレジェンド戦隊出ましたけど意外と余所の戦隊についてはあまり知らないみたいでしたよ。
よくて顔見知り程度ですから…」



260 : 1 - 2014/04/17 00:03:58.80 2qCNYFnT0 151/223

「」コネコネ

ツバサ大僧正(夏海)「おお…プリプリカンの爺ちゃんの職人技に影響されて兄ちゃんの職人魂に火が付いた!?」

プリプリカン「おのれ小僧!一体何を作る気じゃ…むむっ!それは…」

「」サッ


プシュゥゥゥゥ!


バンドーラ「この小僧プリプリカンに勝るとも劣らないドーラモンスターを作り上げたよ!
見所のある小僧だ、お前もうちに入るといいよ!」

「」コクッ

ツバサ大僧正(夏海)「さすがは兄ちゃん!
あのバンドーラさまからヘッドハンティングを受けてるよ!」

マーベラス「つーかさらに事態をややこしくしてんじゃねえ!?」

「それで、その怪人は一体何なんだ?」


261 : 1 - 2014/04/17 00:04:51.25 2qCNYFnT0 152/223

鳴滝「フフフ、これぞ大デストロンが誇る最強の合成怪人!タイホウバッファローⅡ世だぁぁぁぁ!!」

タイホウバッファローとは…
1973年に公開された映画、仮面ライダーV3対デストロン怪人にて四国制服を企むデストロンが用意した怪人であった。
タイホウバッファローの最大の特徴は両肩に二門の大砲、
この大砲の攻撃は1号、2号、V3のトリプルライダーを窮地に追い込んだほどである!
(ナレーション:関智一)

鳴滝「そうだ、そしてこのタイホウバッファローⅡ世はそのタイホウバッファローの進化形態!
かつてのタイホウバッファロー以上の大砲の威力があるのだ!今回ばかりは貴様に勝ち目はないぞディケイド!!」

コマチャンダー(小鞠)「あれ…?大デストロン最強の怪人って私じゃないの…?」

「先輩はたぶん大デストロン最可愛な怪人なんですよ!」

「そんな事より…この村の連中は何でマニアックな怪人ばかり扱うんだ…?」

「この村…放送が25年以上遅れていますから…情報が少ないんですよ…」


262 : 1 - 2014/04/17 00:05:46.83 2qCNYFnT0 153/223

マーベラス「どうでもいい、要はぶっ倒せばいいわけだろ!」

「まあな、こんな骨董品みたいな奴らなんぞ変身するまでもなく楽勝だな。」

バンドーラ「おやおや、デカい口を叩くじゃないかい。
さぁ、行きな!ドーラバルジオン!そしてタイホウバッファローⅡ世!!」


マーベラス「「ハァッ!」」


ザシュッ!


「なんだと!?」

マーベラス「チッ…」

ライドブッカーソードモード、ゴーカイサーベルでドーラバルジオンとタイホウバッファローⅡ世に同時に斬りつける士とマーベラス。
だが二体のドーラモンスターは二人の攻撃を避けようともせずに正面から受け止める。
まるでお前たちの攻撃など避ける必要すらないと言うかのように…
(ナレーション:関智一)


263 : 1 - 2014/04/17 00:06:49.80 2qCNYFnT0 154/223

「中々やるな。だがこれならどうだ!」

マーベラス「お前も喰らいな!」


ガンッ!ガンッ!ガンッ!


次に剣から銃に武装を変更して銃弾を浴びせる士とマーベラス。
だがその攻撃も先ほどと同じく二体のドーラモンスターに傷ひとつ負わせる事が出来なかった…
(ナレーション:関智一)

「俺たちの攻撃をこうも凌ぐとは…」

マーベラス「お互いこの前の戦いのダメージがまだ癒えてない…から…か?」

「馬鹿言え…俺があんな戦いなんかでダメージを負う訳が…まだまだこれからだ、行くぞ!」

バンドーラ「フフフ…」

再び悪の怪人に立ち向かおうとする士とマーベラス。
だがその時、突如として彼らの身体に異変が起きた!?
(ナレーション:関智一)


264 : 1 - 2014/04/17 00:08:26.42 2qCNYFnT0 155/223



((ズシッ!))


「なっ…なんだこれは!?」

マーベラス「か…身体がまるで鉛のように重たくなった…これじゃ満足に動けねえ!?」

バンドーラ「…」

急に体に違和感を感じた二人。
しかし敵はそんな二人の事など気にもせず今度は自分たちから攻撃を仕掛けてきた!
(ナレーション:関智一)


265 : 1 - 2014/04/17 00:09:04.15 2qCNYFnT0 156/223

タイホウバッファローⅡ世「ガアアア!」


ドオーン! ドオーン!


「ぐわぁぁぁぁ!?」

タイホウバッファローⅡ世の大砲の衝撃を受けて士は吹っ飛ばされた!
(ナレーション:関智一)

鳴滝「フハハハハ!どうだディケイド!手も足も出まい!」

マーベラス「おいディケイド!?」

バンドーラ「他人の心配をしている場合かい?お前の相手はそこにいるドーラバルジオンだよ!」

ドーラバルジオン「バルジオンメーザー!」

ガキインッ!

ドーラバルジオンの必殺剣バルジオンメーザーとゴーカイサーベルの鍔迫り合い!
力勝負なら負けないと意気込むマーベラス、だが…
(ナレーション:関智一)

マーベラス「クソッ…ダメだ…また力が入らねえ…」


バシッ! ズバッ!!


マーベラス「うわぁぁぁぁ!?」

ドーラバルジオンとマーベラスの鍔迫り合いはドーラバルジオンの圧倒的なまでの力の差で圧勝した!

そして…

(ナレーション:関智一)


266 : 1 - 2014/04/17 00:10:31.55 2qCNYFnT0 157/223



タイホウバッファローⅡ世「グオオオオ!!」


ドーン! ドドーン!! ドドオオオオン!!


ドーラバルジオン「反バイオ粒子斬り!!」


ドバッ!ズバッ!


マーベラス「ぐふっ…!?」

激しい猛攻の前に遂に地面に倒れ伏す士とマーベラス…
かつてないピンチが二人を襲った!
(ナレーション:関智一)

鳴滝「ハーッハハハハ!無様だなディケイド!この世界でお前の旅も終わるのだ!」

マーベラス「この程度で…へこたれるわけにはいかねえ…ぐっ!?」

「それにしても…俺たちの身体に感じるこの違和感は一体…
まさか!あのバンドーラとかいう魔女が俺たちの身体に何か細工をしたんじゃ…どうなんだ答えろ!?」

士はバンドーラが自分たちの身体に何か細工をしたのではと考えた。
一方そのバンドーラはというと…
(ナレーション:関智一)


267 : 1 - 2014/04/17 00:13:19.31 2qCNYFnT0 158/223

バンドーラ「さぁ、大バンドーラ・デストロン連合結成の記念写真を撮るよ。みんな集まるんだよ!」

ヨロイ元帥(れんげ)「駄菓子屋!一緒に撮るん!」

「おお、わかった。わかったって…うちの子がすんませんねぇ、ヘドリアン女王…じゃなかったバンドーラさん。
あ、カメラはさっきディケイドのヤツのを持ってきたんでこれ使ってください。」

ブックバック、トットバット「「zzz」」

グリフォーザ「この二人はまだ寝ているのか…」

プリプリカン「ほほう、この粘土で作った少女の人形もよくできておるのう。
しかもスカートの下のパンツまで再現するとは…
小僧、お前さん中々見どころがあるのう。ワシの弟子にならんかプリプリ。」

「」コクッ

コマチャンダー(小鞠)「うぅ…グッスン…」

ツバサ大僧正(夏海)「ほらこまちゃん、バンドーラ様が写真撮るっていうんだからいい加減機嫌直しなって…」

「そうですよ、コマチャンダーは宇宙最強の可愛さを持つ怪人ですよ♪」

バンドーラ「ほらほらお前たち、さっさと写真撮るよ!」


「「ハイ、チーズ!!」」


パシャッ!


268 : 1 - 2014/04/17 00:15:02.88 2qCNYFnT0 159/223

「そこ!こっちが大ピンチな時に何和んで記念写真撮ってるんだ!?しかもそれ俺のカメラ!?」

鳴滝「大バンドーラ・デストロン連合結成である立役者であるこの私が記念撮影に参加できてないだと…
おのれディケイド!やはり貴様は悪魔だ!?」

マーベラス「いや…それはちげえだろ…
まあそんな事よりもバンドーラ!お前、俺たちの身体に何か細工でもしたのか!?」

バンドーラ「細工?何の事だい?アタシはただドーラモンスターを作っただけだよ?」

「そんなバカな!?」

マーベラス「じゃあ俺たちのこの鉛のような身体の鉛のような重さはなんだ!?」

バンドーラ「あぁ、なるほど。それはだねぇ…」

そしてバンドーラは士とマーベラスが何故ここまで苦戦を強いられたのか…
その原因を説明する、しかしその原因は二人がかつて行ったある事が関係していたのであった。
(ナレーション:関智一)


269 : 1 - 2014/04/17 00:16:24.89 2qCNYFnT0 160/223

バンドーラ「このれんげたちの頭の中を覗いて大体の事がわかったよ。
どうやらアタシらが封印されている間にお前たちはスーパーヒーロー大戦とかいうとんでもない戦いがおっ始めていたそうじゃないか。
まあ、アタシたちが参戦していればヒーローどもに負けはしなかったろうが…
それにしても酷い戦いだねぇ、お前たちは勝つためにわざと仲間を傷つけたとは嘆かわしいよ。」

マーベラス「そ…それは…」

「お前たち悪の軍団に勝つために仕方なくやった事だ。」

バンドーラ「だがその所為で、キャプテンマーベラス。
お前は仲間たちの下を追い出され、それにディケイド。お前は変身するためのカードとそして友を失ったじゃないか!」


「「……」」


二人は何も言い返せなかった。
魔女バンドーラが言った事は全て事実に違いないからだ…
(ナレーション:関智一)


270 : 1 - 2014/04/17 00:18:31.86 2qCNYFnT0 161/223

「だが…それでも誰かが泥を被らなきゃいけなかったんだ!」

マーベラス「じゃなきゃあの戦いには勝てなかった…」

バンドーラ「けど誰がお前たちに泥を被ってくれなんて頼んだんだい?お前かい小鞠?」

コマチャンダー(小鞠)「い…いや私じゃないよ…?」

バンドーラ「ではお前なのかい夏海?」

ツバサ大僧正(夏海)「いやいやウチでもないし…」

バンドーラ「じゃあお前かいれんげ?」

ヨロイ元帥(れんげ)「ウチでもないん。でも…勝つために友達裏切るなんてそんなの絶対やっちゃいけない事なん!
そんな事はウチみたいな子供でも分かる事なんな!!」

バンドーラ「だとさ!誰もお前たちにそんな汚い事をしてくれと頼んじゃいない!
お前たちは勝利欲しさに仲間との友情を傷つけただけに過ぎないのさ!
それではアタシら悪の怪人たちと何も変わらないねえ、この愚か者たちめ!!」

「…俺たちがやった事は…」

マーベラス「仲間との友情を傷つけただけだと…」

二人は思い返していた。
あのヒーロー大戦での戦いでの事を、最後まで自分たちを信じてくれたジョーや海東たち。
そんな彼らの心を傷つけた事を今になって悔いていた…
(ナレーション:関智一)


271 : 1 - 2014/04/17 00:19:18.47 2qCNYFnT0 162/223

バンドーラ「そしてもうひとつ、お前たちが満足に戦えない理由がある。
それは……お前たちの所為で他にも心を傷つけられた者たちがいるんだよ!」

「仲間の他にも…」

マーベラス「俺たちの所為で心を傷つけられた者たちだと…?一体誰の事だ!?」

バンドーラ「お前たちはそんな事にも気付かないのかい?本当に愚かだねぇ…
よ~く見るといい…これがお前たちの所為で心を傷つけられた者たちだ!!」


シュィィィン!


魔女バンドーラは魔法の杖を空に掲げてあるビジョンを映した。
するとそのビジョンからは無数の子供の泣き叫ぶ声が聞こえてきたではないか!
(ナレーション:関智一)


272 : 1 - 2014/04/17 00:20:39.03 2qCNYFnT0 163/223



『うぇぇぇぇぇぇん!?』


『もうやだ!こんなの観たくないよ!』


『やめて!ヒーローが死んじゃダメ!』


『ゴーカイレッド!ディケイドももうやめて!?』


「な…何だこれは…?」

マーベラス「子供たちが映画館みたいな場所で泣き叫んでやがる…?
しかもあいつらが観ているのは…俺たちが他のライダーや戦隊を潰している光景だ!?」

そう、この子供たちが泣き叫んでいる理由は映画スーパーヒーロー大戦を観たからだ。
あの映画を観た子供たちの誰もが泣き叫んでいた…
中にはこの光景を観たくないと親と一緒に劇場内を出て行く子供たちの姿もあった。
(ナレーション:関智一)


273 : 1 - 2014/04/17 00:22:52.42 2qCNYFnT0 164/223

バンドーラ「おやおや、可哀想にねぇ…
悪党のアタシらにはわからないが子供らにとってヒーローとやらは希望の光なんだそうだよ。
そのヒーロー同士が戦って傷ついて、そして倒されていく…
そんな光景を見た子供たちはどう思ったんだろうかね?」

「…」

マーベラス「…」

バンドーラ「それと…これはおまけだよ。」

バンドーラはおまけと言ってもうひとつあるビジョンを映す。
そこに映っていたのは…
(ナレーション:関智一)


れんげ『もうこんなの観たくないんなー!』


小鞠『酷い!こんなのあんまりだよ!?』


夏海『そんなに戦いたきゃお前らだけで勝手にやれー!』


それは先ほどスーパーヒーロー大戦を観ていたれんげたちの光景。
れんげたちもまた士とマーベラスによって心を傷つけられた子供たちだった…
(ナレーション:関智一)


274 : 1 - 2014/04/17 00:28:49.06 2qCNYFnT0 165/223

「これはさっきの私たちの光景…」

マーベラス「そうか…お前らも…だがそれと俺たちのこの身体の違和感と何が関係しているんだ…?」

「なるほど、そういう事か…」

バンドーラ「そっちのディケイドとやらは察しがついたみたいだね。
お前たちのその鉛のような身体の重さの原因は子供たちにあったのさ!」

マーベラス「子供たちだと…どういう事だ!?」

バンドーラ「お前たちが今感じているその鉛のような重さはある意味子供たちからの呪いなのさ。
お前たちはアタシたちのような強大な敵負けそうになった時、いつもどうやって立ち上がってこれたんだい?
どこからかお前たちを応援する声を聞いたから立ち上がれたんじゃないのかい?」

マーベラス「俺たちを応援する声…?」

「…」

彼らは思い返していた。
自分たちのこれまでの長い戦いを…苦しい時、もうダメだと諦めそうになった時…
必ずどこからともなく誰かが自分たちを応援する声を…


『頑張れー!』 『負けないでー!』


その声援を送っていた者たちの正体こそ、
自分たちの戦いを観て応援してくれている子供たちである事にようやく気付いたのだ!
(ナレーション:関智一)


275 : 1 - 2014/04/17 00:29:58.91 2qCNYFnT0 166/223

バンドーラ「そうだよ、お前たちはいつも一人で戦っていた訳じゃない!
そこには必ず子供たちの声援があった!なのにお前たちはそれを裏切った!!
悪の組織に勝つために子供たちが愛するヒーロー同士を傷つけさせた!
そんなお前たちを誰が信じる?誰が応援してくれると言うんだい?
だからお前たちは満足に戦えなくなっちまったのさ、全ては自分たちの不始末の原因だったのさ!!」

「俺たちは勝利を求めるあまり大事な事を見失っていたのか…」

マーベラス「これじゃあ俺もかつて俺を裏切ったバスコの事をどうこう言えねえな…」

鳴滝「子供たちから声援を受けられないヒーローなど最早恐れるに足りん!
タイホウバッファローⅡ世、ドーラバルジオン!ヤツらに止めを刺せ!!」


タイホウバッファローⅡ世「ガアア!」


ドーラバルジオン「フンッ!」


ガッ!


タイホウバッファローⅡ世、ドーラバルジオンの二体のドーラモンスターの強力な攻撃が士とマーベラスに襲い掛かった!
だがしかし、二人は…
(ナレーション:関智一)


276 : 1 - 2014/04/17 00:31:14.88 2qCNYFnT0 167/223

「なるほど、これが子供たちが受けた心の痛みってわけか…」

マーベラス「確かに痛えな…」

二人は敵の攻撃をまるでわざと当たるように正面から受け止めた!
(ナレーション:関智一)

ヨロイ元帥(れんげ)「なっ…どうして避けないん?」

ツバサ大僧正(夏海)「そうだよ!今のは避けられないような攻撃じゃなかったはずだよ!?」

コマチャンダー(小鞠)「それなのにどうして…?」

「それは…俺たちもまたお前たちの心の痛みとやらに正面からぶつかりたかったからだ!」

マーベラス「目的のためには手段を選ばない、そんな事じゃダメだったんだ…
俺は…いや!俺たちスーパーヒーローとやらはどんな事があっても仲間と…
そして俺たちを応援してくれる子供たちの心を傷つけちゃいけなかった!
この攻撃をわざと受けたのはそんな俺たち自身と…そして子供たちへのケジメだ!!」


277 : 1 - 2014/04/17 00:33:02.74 2qCNYFnT0 168/223

バンドーラ「ほほぅ…」

「マーベラスさん…それに士さんも…やっぱり肝心なとこじゃ二人ともヒーローですよね!」

鳴滝「くだらん、何がケジメだ!そんな事をしてどうなるというのだ?
戦況は何も変わらん、お前たちの不利はそのままでディケイドは変身できず仕舞い!
それに今ここには貴様らを心配してくれる者たちも…
ましてや一緒に戦ってくれる者たちすらいないのだぞ!?」

鳴滝の言う通りであった。
今この場には彼らと共に戦ってくれる者など誰もいない…そう思っていた時であった!
(ナレーション:関智一)


278 : 1 - 2014/04/17 00:34:41.96 2qCNYFnT0 169/223



ゴォォォォォォォォォン!


バンドーラ「何だいありゃ?空から赤い船がやってきたよ!」

グリフォーザ「あの船の旗印…まるで海賊旗のようだ…」

「海賊…?それじゃあの船は…間違いありません!あれはゴーカイガレオンです!?」

マーベラス「俺の船が…何でここに…?」

そう!蛍の言う通り上空より現れたのはキャプテンマーベラスの乗る船、
ゴーカイガレオンであった!!
(ナレーション:関智一)


「「ハッ!」」


コマチャンダー(小鞠)「船からロープが投げ出されて誰かが降りてきた!」

ツバサ大僧正(夏海)「あれって確か…」

ヨロイ元帥(れんげ)「間違いないん!映画に出てたゴーカイジャーのみんななんな!」

ゴーカイガレオンから降りてきたのはれんげの言うようにジョー、ハカセ、ルカ、アイムの4人であった!


279 : 1 - 2014/04/17 00:36:02.91 2qCNYFnT0 170/223

マーベラス「お前ら…」

ハカセ「まったく…僕たちがいないとどうしようもないんだからマーベラス。」

ルカ「私ら仲間なんだからこんな事くらいでアンタを見捨てたりしないっての!」

アイム「ですけど…やっぱりヒーロー大戦の時は私たちにも一言教えて頂きたかったですわ。」

ジョー「さあ立て、戦いはこれからだろ!」

マーベスラ「あぁ、そうだな!」


ガシッ!


ジョーたち仲間から差し伸べられた手を強く握り締めるマーベラス。
マーベラスは実感した、再び仲間と共に戦える期待と喜びを!
(ナレーション:関智一)


280 : 1 - 2014/04/17 00:36:56.63 2qCNYFnT0 171/223

グリフォーザ「ええい!戦隊が5人揃ったところでなんだというのだ!こうなれば拙者が…」

グリフォーザが剣を掲げてマーベラスたちに斬りかかろうとする、だが…

トスッ!

グリフォーザ「痛っ!?」

ヨロイ元帥(れんげ)「グリフォーザの頭に何か刺さったん!」

コマチャンダー(小鞠)「これって…カードだ!しかもディケイドの写真が入ってる?」

「なんだと?」

士は痛がるグリフォーザからカードを抜くとそれは変身用のディケイドカード。
海東に盗られたはずのカードが何故ここに…?そう思い周囲を見回してみると…
(ナレーション:関智一)

??「士!僕にとってそのカードはある意味お宝だ!
しかしキミが真にお宝を守りたいという意志があるのなら僕はそのカードを改めてキミに託すとするよ!
その力でキミはキミのお宝を守ってみせるといい!!」 

ジョー「あの声…まさか…」

「あいつは…ま、これでこっちの準備は整った!」


281 : 1 - 2014/04/17 00:37:51.86 2qCNYFnT0 172/223

マーベラス「オゥ!行くぜお前ら!!」


「「ゴーカイチェンジ!ハッ!!」」


ゴーカイレッド「ゴーカイレッド!!」


ゴーカイブルー「ゴーカイブルー!!」


ゴーカイグリーン「ゴーカイグリーン!!」


ゴーカイイエロー「ゴーカイイエロ!!」


ゴーカイピンク「ゴーカイピンク!!」


「「海賊戦隊ゴーカイジャー!!超ド派手に決めるぜ!!!!!」」


282 : 1 - 2014/04/17 00:39:45.11 2qCNYFnT0 173/223

鳴滝「おのれディケイド!今度こそうまくいくと思っていたのに…お前は一体何なんだ!?」

「もう何度も言ってるはずだ、通りすがりの仮面ライダーだ!いい加減憶えておけっ!変身!!」


【カメンライド――ディケーイッ!】


ディケイド「行くぜゴーカイジャー!」

ゴーカイレッド「あぁ、ディケイド!」

「「今度こそ守ってみせる!子供たちの心とスーパーヒーローへの希望をな!!」」


293 : 1 - 2014/04/17 20:11:47.53 2qCNYFnT0 174/223

ヨロイ元帥(れんげ)「おのれ…ディケイドたちが復活したん!」

ツバサ大僧正(夏海)「しかもゴーカイジャーも仲間が揃ってるし!」

コマチャンダー(小鞠)「こ…これってもう私たち悪役が負けちゃうパターンじゃ…」

バンドーラ「フンッ、まったくこの程度の事でビクついて最近の若いのは情けないねえ!
こちとら何万年悪党をやっていると思っているんだい!ドーラモンスターたちよ、やっておしまい!!」

タイホウバッファローⅡ世「グオオオ!」

ドーラバルジオン「ハカイ!ハカイ!」

迫りくる二体のドーラモンスターたち。
2大ヒーローたちはそれぞれの敵を前にどう戦うのか!?
(ナレーション:関智一)


294 : 1 - 2014/04/17 20:12:17.35 2qCNYFnT0 175/223

ディケイド「身体の違和感はまだ残っているか…」

ゴーカイレッド「丁度いいハンデじゃねえか、俺たちはドーラバルジオンを倒す。
そっちの大砲くっ付けた牛野郎はお前に任せたぜ!」

ディケイド「いいだろう、あいつをステーキにして後でお前らに喰わせてやる。」

「あぁっ!ディケイドはタイホウバッファローⅡ世を!
ゴーカイジャーはドーラバルジオンとそれぞれに別れて戦い始めちゃいました!?」

バンドーラ「馬鹿なヤツラめ、連携して戦えば勝ち目があるかもしれないのにね!」

それぞれの敵を相手にする2大ヒーローたち!
まずは仮面ライダーディケイド対タイホウバッファローⅡ世!この勝負どうなる!?
(ナレーション:関智一)


295 : 1 - 2014/04/17 20:14:13.44 2qCNYFnT0 176/223

ディケイド「この村じゃ昭和ライダーしか知られていないらしいな、ならこのカードを使うか!」


【カメンライド――1号!】


「おい…あれってまさか…仮面ライダー1号!?」

ヨロイ元帥(れんげ)「ディケイドが1号になったんな!」

「そんな…ディケイドが昭和ライダーにカメンライドできるなんて…
あ、そういえばさっきの映画でやってたっけ!」

1号(ディケイド)「俺は既に昭和の10人ライダーの力を手に入れている。
まずは技の1号だ、行くぜライダーキック!」

タイホウバッファローⅡ世「ぐふっ!?」

コマチャンダー(小鞠)「あぁ!よろけた!?」

ヨロイ元帥(れんげ)「そんな攻撃じゃタイホウバッファローⅡ世はやられないんな!力勝負なん!」

タイホウバッファローⅡ世「グゴオオオ!」


296 : 1 - 2014/04/17 20:15:20.82 2qCNYFnT0 177/223

1号(ディケイド)「ほう、だがまだまだこれからだぞ。」


【カメンライド――2号!】


2号(ディケイド)「お次は力の2号だ!ライダーパンチ!」

タイホウバッファローⅡ世「ぐげっ!?」


【カメンライド――V3!】


V3(ディケイド)「そして力と技の戦士V3の力だ!V3反転キック!」

タイホウバッファローⅡ世「グゥゥゥ…」


297 : 1 - 2014/04/17 20:16:21.91 2qCNYFnT0 178/223



【カメンライド――ライダーマン!】


ライダーマン(ディケイド)「こういう戦い方がある事も教えてやる!連続攻撃だロープアーム!」

タイホウバッファローⅡ世「ぐぎゃっ!?」

ヨロイ元帥(れんげ)「タイホウバッファローⅡ世の身体をロープで締め上げたん!?」


【カメンライド――X!】


X(ディケイド)「Xライダーだ!ライドルスティック!」


【カメンライド――アマゾン!】


アマゾン(ディケイド)「アマゾンライダー!大切断!」


【カメンライド――ストロンガー!】


ストロンガー(ディケイド)「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪を倒せと俺を呼ぶ!
ストロンガー!エレクトロファイヤー!!」

タイホウバッファローⅡ世「ギャギャギャギャギャ!?」

鳴滝「おのれディケイドめ…
ライダーマンのロープアームで相手の動きを固定しXのライドル、アマゾンの大切断、
それにストロンガーのエレクトロファイヤーと連続技を繰り出すとは…」

「正直このコンボ技はえげつないですね…」


298 : 1 - 2014/04/17 20:16:58.20 2qCNYFnT0 179/223



【カメンライド――スカイライダー!】


スカイ(ディケイド)「まだまだこれからだ!セイリングジャンプ!竹トンボシュート!」

タイホウバッファローⅡ世「ヌッ!?」

「おぉー、スカイライダーになって怪人を空高く持ち上げて飛んだぞ!」

ヨロイ元帥(れんげ)「どうする気なん!」


【カメンライド――スーパー1!】


スーパー1(ディケイド)「スーパーライダー旋風キック!」

タイホウバッファローⅡ世「グギギ!?」


【カメンライド――ZX!】


ZX(ディケイド)「最後はこれだ!俺と同じ昭和ライダー10番目の仮面ライダーZXの必殺技!ZXキック!!」

タイホウバッファローⅡ世「ガハァァァァ!?」

圧倒的な力の差を見せつけるディケイド!
それは同じく戦っているゴーカイジャーたちも同じであった!
(ナレーション:関智一)


299 : 1 - 2014/04/17 20:17:32.58 2qCNYFnT0 180/223



「「ゴーカイチェンジ!ゴレンジャー!」」


ツバサ大僧正(夏海)「えぇぇぇぇ!?ゴレンジャー!?」

「やっぱりゴーカイチェンジしましたね。」

バンドーラ「面白い技を使うようだがそんなこけ脅しには乗らないよ!ゴーレム兵やっておしまい!」

ゴーレム兵「ゴロゴロゴロー!」


300 : 1 - 2014/04/17 20:18:01.55 2qCNYFnT0 181/223

アカレンジャー(ゴーカイレッド)「まずはこの技だ!ゴレンジャーストーム!」

バシッ!

モモレンジャー(ゴーカイピンク)「行きますわ!ルカさん!」

バシッ!

キレンジャー(ゴーカイイエロー)「OK!ハカセ!」

バシッ!

ミドレンジャー(ゴーカイグリーン)「よし!ジョー!」

アオレンジャー(ゴーカイブルー)「頼むぞマーベラス!」

アカレンジャー(ゴーカイレッド)「これでフェニッシュだ!」


バシィィィィッ!


ゴーレム兵「ゴギャァァァ!?」

ツバサ大僧正(夏海)「うわわ!?ゴーレム兵が!?」


301 : 1 - 2014/04/17 20:18:28.05 2qCNYFnT0 182/223



「「ゴーカイチェンジ!ジャッカー電撃隊!」」


「こ…今度はジャッカー電撃隊になった…」

スペードA(ゴーカイレッド)「さあ次だ!」

ダイヤジャック(ゴーカイブルー)「セット1!」

クローバーキング(ゴーカイグリーン)「セット2!」

ハートクイン(ゴーカイピンク)「セット3!」

ビッグワン(ゴーカイイエロー)「行くわよ、コンバイン!」

スペードA(ゴーカイレッド)「ビーッグボンバー!!」


ドッガァァァァン!!


ゴーレム兵「ゴーロロロロロ!!??」



302 : 1 - 2014/04/17 20:19:06.19 2qCNYFnT0 183/223



「「ゴーカイチェンジ!バトルフィーバーJ!」」

バトルジャパン(ゴーカイレッド)「行くぜ!」


「「ペンタフォース!」」


バンドーラ「こりゃどうなってるんだい!?
変な棒切れをブーメランにしてこっちに投げつけてきたよ!?」

「バトルフィーバーJの必殺武器だっけか、懐かしいな…」


「「ゴーカイチェンジ!デンジマン!」」


バンドーラ「また…姿を変えて…アタシャついていけないよ…」

デンジレッド(ゴーカイレッド)「魔女バンドーラ!お前にはこれだ!デンジスティック!」



「「デンジイナズマ落とし!!」」


バンドーラ「うわわわ…!?」



303 : 1 - 2014/04/17 20:20:33.22 2qCNYFnT0 184/223

グリフォーザ「バンドーラ様!?おのれ…こうなれば拙者が相手だ!」

デンジレッド(ゴーカイレッド)「いいぜ相手になってやる!やるぞジョー、ルカ!」


「「ゴーカイチェンジ!サンバルカン!」」


ツバサ大僧正(夏海)「おぉ…今度はサンバルカンに…」

「けどサンバルカンは三人戦隊だからハカセさんとアイムさんが余るんですよね…」

「「太陽キック!」」

グリフォーザ「グゥゥ…!?やるな…だがこの程度ではまだ負けんぞ!」

バルイーグル(ゴーカイレッド)「へっ、お前もやるじゃねえか!だがこれならどうだ?」


「「ゴーカイチェンジ!ゴーグルファイブ!」」


グリフォーザ「また姿を変えおって…だがグリフォカリバーIV世の切れ味をとくと思い知れ!」


304 : 1 - 2014/04/17 20:21:15.73 2qCNYFnT0 185/223

ゴーグルレッド(ゴーカイレッド)「そうはいくか!」


「「ゴーグルビクトリーフラッシュ」」


グリフォーザ「くぅ…だがまだまだ!」


「「ゴーカイチェンジ!ダイナマン!」」


「「行くぞ!スーパーダイナマイト!!」」


ドッカァァァァン!!


グリフォーザ「ぐぉぉぉぉ!?」」

バンドーラ「グリフォーザが…やっておしまいドーラバルジオン!」

ドーラバルジオン「ハカイ!ハカイ!」


305 : 1 - 2014/04/17 20:21:46.89 2qCNYFnT0 186/223

ダイナレッド(ゴーカイレッド)「それじゃお前に相応しい戦隊で戦ってやる!」


「「ゴーカイチェンジ!バイオマン!」」


レッドワン(ゴーカイレッド)「ファイアーソード!」

グリーンツー(ゴーカイグリーン)「ハリケーンソード!」

ブルースリー(ゴーカイブルー)「エレキソード!」

イエローフォー(ゴーカイイエロー)「サンダーソード!」

ピンクファイブ(ゴーカイピンク)「レーザーソード!」


ズバッ!ドシュッ!バシュッ!


ツバサ大僧正(夏海)「あわわ…バイオマンの力でドーラバルジオンを斬りつけまくってるよ!?」

レッドワン(ゴーカイレッド)「仕上げだ!」

「「バイオエレクトロン!!」」

ドーラバルジオン「グギャァァァァ!?」

夏海「あぁー!?タイホウバッファローⅡ世に続いてドーラバルジオンまで倒れた!」

バンドーラ「おのれ、よくもやってくれたね!」

ドーラモンスターたちをそれぞれの特性を持った技で颯爽と倒す2大ヒーローたち。
あとはれんげたちを元に戻す、それだけだったが…
(ナレーション:関智一)


306 : 1 - 2014/04/17 20:22:12.68 2qCNYFnT0 187/223


パラッ、パラッ、

「あれ?あの宮殿の下の廃墟ですけど…なんかボロボロになってませんか?」

「さっきの戦いでダメージ入ったからな…ちょっとやばそうだな…」

「…」ダッ

「あ、お義兄さんが何処かへ行っちゃった。どうする気だろ?」

蛍の言う通り大バンドーラ・デストロン連合の基地であるのんのんドーラパレルの下の廃墟が先ほどの戦闘の影響で脆くなっていたのだ。
(ナレーション:関智一)


307 : 1 - 2014/04/17 20:23:08.11 2qCNYFnT0 188/223

ヨロイ元帥(れんげ)「ディケイドにゴーカイジャー!ウチらの怪人をよくも!許さないんな!」

ツバサ大僧正(夏海)「そうだよ!こうなったら幹部のウチらが相手をしてやる!」

コマチャンダー(小鞠)「あの…だから…私にもっといい役を…」

バンドーラ「まあお待ち、こうなれば22年ぶりにあれをやるよ!
大地に眠る悪霊たちよ。タイホウバッファローⅡ世とドーラバルジオンに、ハァッ!力を、与えよー!!」

グリフォーザ「おお!22年ぶりの巨大化魔法ですな!」

プリプリカン「これでこちらの逆転じゃ…ううん!?」


308 : 1 - 2014/04/17 20:23:35.55 2qCNYFnT0 189/223



タイホウバルジオン「「ガァァァァ!!」」


バンドーラ「なんてこった…失敗してまったよ!?」

プリプリカン「巨大化ではなく二体のドーラモンスターが合体してしまったぞいプリプリ!?
これでは芸術性が失われてしまう…」

グリフォーザ「そんな事を心配している場合か!?」

魔女バンドーラは大地に眠る悪霊たちの力を借りて二体のドーラモンスターを巨大化させようとしていた。
だが、22年ぶりの巨大化魔法であったためにうまくいかず…
なんと二体のドーラモンスターを合体させ、タイホウバルジオンを誕生させてしまったのだ!?
(ナレーション:関智一)


309 : 1 - 2014/04/17 20:24:34.75 2qCNYFnT0 190/223

バンドーラ「あぁ…まずいよこれは…」

鳴滝「これは…ただでさえ強力な二体が合体してしまった事により我らの制御が効かなくなり怪人が暴走状態になってしまったのだ…
おのれディケイド!?」

ディケイド「だから何でもかんでも俺の所為にするなー!!」

最早バンドーラですら手が付けられなくなったタイホウバルジオン!
その時であった!?
(ナレーション:関智一)


ミシッ!ミシッ!


「あぁっ!?のんのんドーラパレスに亀裂が!?」

「おいやばいぞ!?れんげ!それに夏海と小鞠も早くそこから離れろ!!」



310 : 1 - 2014/04/17 20:25:20.99 2qCNYFnT0 191/223

ツバサ大僧正(夏海)「フフフ、駄菓子屋め!ウチらを騙そうとしてもそうはいかないよ。」

ヨロイ元帥(れんげ)「でもなっつん…駄菓子屋はウチに嘘付いた事ないんな。
駄菓子屋の言う事は聞いた方がいいん…」

コマチャンダー(小鞠)「そ…そうだよ…ってあわわ!タイホウバルジオンがこっち向いてるよ!?」


タイホウバルジオン「グゥゥゥ!ガアアアア!!」


ドオオーーーーン!!


タイホウバルジオンは砲塔をれんげたちに向けてそこから先ほどまでとは比べ物にならない威力の砲弾を発射させた!


ガラガラガラガラ


その砲弾を受け、廃墟の上にあったのんのんドーラパレスは崩れ落ちて…
なんとその真下にいたれんげたちに瓦礫が降り注いでしまった!?
(ナレーション:関智一)


311 : 1 - 2014/04/17 20:26:09.26 2qCNYFnT0 192/223

「そんな…こまちゃん先輩ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!??」

「おい…れんげーーーーーーーーーーーーーーー!?」

バンドーラ「なんてこったい…子供たちが…」

グリフォーザ「くっ、拙者がいながら…」

鳴滝「あの子供たちには悪い事をしてしまった。私が悪の道に引き入れなければ…
これもやはりディケイドの所為…」

「「だから……俺の所為にするなと言っているだろ!!」」

「この声は…ディケイド?けどどこから?姿が見えないんですけど…?」

「そういえばゴーカイジャーの連中の姿も見えないな?」

プリプリカン「ムッ!声はあそこからじゃ!あの瓦礫の下から聞こえてきておるぞ!」

その頃、瓦礫の下では…
(ナレーション:関智一)


313 : 1 - 2014/04/17 22:38:41.75 2qCNYFnT0 193/223

ヨロイ元帥(れんげ)「う…うぅ…なっつん!こまちゃん!大丈夫なんか?」

ツバサ大僧正(夏海)「ウチは平気だよ!姉ちゃんは?」

コマチャンダー(小鞠)「私も大丈夫…けど私らあの瓦礫の下敷きになってよく生きてたね。」

ヨロイ元帥(れんげ)「ウチたち運が良かったんな。」

コマチャンダー(小鞠)「でもどうやってここから出ればいいんだろ?」

埋もれた瓦礫の中で意識を取り戻したれんげたち。
どういう訳か三人は怪我一つせずに無事なようでいたがここをどう脱出しようかと周りを見渡してみた。
すると…
(ナレーション:関智一)


314 : 1 - 2014/04/17 22:39:16.65 2qCNYFnT0 194/223

ディケイド「くっ…寝坊助どもめ。ようやく目が覚めたか!」

ゴーカイレッド「まったく、世話焼かすんじゃねえよ!」

ヨロイ元帥(れんげ)「ディケイドにゴーカイレッドなん!?」

ゴーカイブルー「とりあえず全員怪我はしてないようだな。」

ゴーカイグリーン「よかった、キミたちに何かあったら僕たちに大いなる力を授けてくれたレジェンド戦隊に顔見せできないからね…」

ゴーカイイエロー「でも…ちょっとこれはきついかも…」

ゴーカイピンク「あら、私は最近ちょっと鍛えていますから…ほんのちょっと余裕ですわ…」

ツバサ大僧正(夏海)「それに他のゴーカイジャーのみんなまで…」

コマチャンダー(小鞠)「み…みんな…ヒーローたちが私たちを助けてくれるために瓦礫の盾になってくれてたんだ!?」

小鞠の言う通りであった!
ディケイドとゴーカイジャーたちは瓦礫が崩れてれんげたちに落下する直前に己の身体を張って子供たちを命懸けで守っていたのだ!!
(ナレーション:関智一)


315 : 1 - 2014/04/17 22:39:44.19 2qCNYFnT0 195/223

ヨロイ元帥(れんげ)「な…何でなん…?ウチは敵になってみんなを傷つけたのに…何で助けてくれるん…?」

マーベラス「知らねえな…強いて言うなら身体が勝手に動いちまったからかな…」

ディケイド「ま、俺たちはともかく他のヒーローならこう言うんだろう。子供を守るのに理由なんかいらないってな!」

ゴーカイレッド「さあ、さっさとこんな穴倉から出るぞ!お前ら踏ん張れ!!」


「「うおおおお!!」」


ガラガラガラガラ


「あ、瓦礫から誰か出てきましたよ!ディケイドにゴーカイジャー!それに………あれは先輩たちです!?」

「よかった、れんげ無事だったか…」


316 : 1 - 2014/04/17 22:40:16.89 2qCNYFnT0 196/223

鳴滝「だがディケイドとゴーカイジャーたちは先ほど子供たちを助ける際に身を挺していたのでかなりのダメージを負っている。
このままでは負けてしまうぞ!?」

タイホウバルジオン「「ガアアアア!!」」

ドーン! ドドオーン!!

ゴーカイブルー「ぐわっ!?」

ゴーカイグリーン「うわわっ!?」

バンドーラ「おやめ!アタシの言う事を聞きな!ダメだ…もうあいつはアタシの手には負えなくなっちまったよ…」

プリプリカン「プリプリ!これは芸術の破壊ですぞプリプリ!」

瓦礫の中から脱出するのに成功したヒーローとれんげたちであるが、タイホウバルジオンの暴走は依然として止まらなかった。
その狂気の砲弾は傷つきボロボロになっているヒーローたちにまで及んだ!
(ナレーション:関智一)


317 : 1 - 2014/04/17 22:41:36.88 2qCNYFnT0 197/223

ディケイド「うわぁっ!?」

ゴーカイレッド「ぐぅぅ…」

ヨロイ元帥(れんげ)「二人とも!もうやめるん!そんなボロボロの身体じゃ勝てないん!逃げた方がいいんな!?」

ディケイド「た…確かに…いつもなら一旦退散して態勢を立て直すところだが…」

ゴーカイレッド「ちょいとばかしお前らにカッコいいとこを見せてやりたくなっちまってな…」

ヨロイ元帥(れんげ)「一体何言ってるん…?」

ディケイド「れんげ、お前たちの心は一度は絶望に陥ってしまった。
ならば俺はお前たちの心に光を取り戻す!その戦いに背を向けて逃げるわけにはいかない!
お前たちの知るスーパーヒーローたちはいつもそうやって平和を脅かす悪の組織から子供たちを守っていたんじゃないのか!」

ゴーカイレッド「俺も子供の頃に思った事がある、子供の頃に何かに憧れて希望を抱いていた事がな…
お前たちにとってスーパーヒーローってのはたぶんそういうモンなんだろうな…
それを傷つけちまって悪かったな…だが今は違う!今の俺たちは…」


「「子供たちの希望を守るためなら、俺たちは何度でもこの命を懸けて戦う!!」」


傷つき、ボロボロになった2大ヒーローはその言葉を言いながら再び立ち上がろうとした。
その時、れんげはか細い声でこう呟いた!
(ナレーション:関智一)


318 : 1 - 2014/04/17 22:42:18.96 2qCNYFnT0 198/223

ヨロイ元帥(れんげ)「が…ば…れ…」

「れんげ…?」

ヨロイ元帥(れんげ)「頑張れー!ディケイド!ゴーカイジャー!!」

「れんちゃんが…ディケイドとゴーカイジャーを応援してる!?」

コマチャンダー(小鞠)「わ…私も…ディケイドー!ゴーカイジャー!頑張って!!」

ツバサ大僧正(夏海)「れんちょんに…それに姉ちゃんまで応援を…
こ…こうなったらウチも!頑張れー!!ディケイド!ゴーカイジャー!!」

バンドーラ「そうだよ!このままじゃアタシらもやられちまう!今はあのヒーローどもを応援するしかないよ!!」

グリフォーザ「敵に塩を送るのはどうかと思うが…致し方ない!ゴーカイジャー負けるな!」

プリプリカン「ワシらも応援しておるぞ!プリプリ!」

ブックバック、トットバット「「zzz」」

鳴滝「おのれディケイド…子供たちだけでなく悪の組織にまで応援されるとは…頑張れ!おのれディケイドォォォォ!!」

「鳴滝さん、あなたは応援したいのかそれとも悔しいのかどっちなんですか?
それはともかく私も、頑張ってくださーい!!」

「そうだ頑張れ、まだお前らが喰った駄菓子の料金貰ってないからなー!」

ヨロイ元帥(れんげ)「スーパーヒーロー!頑張るん!負けちゃダメなんなー!!!!」

この場にいる正義、悪、問わずにスーパーヒーローたちに送られる声援。
その声援を受けて2大ヒーローの目の前に光り輝くあるモノが出現する!!
(ナレーション:関智一)


319 : 1 - 2014/04/17 22:43:03.05 2qCNYFnT0 199/223



キラッ☆


ゴーカイレッド「こいつは…レンジャーキーだ!」

ゴーカイブルー「これがのんのんびよりの大いなる力か…」

ディケイド「こっちもだ!のんのんびよりのカード手に入れたぜ!」

のんのんびよりの大いなる力を手に入れた2大ヒーローたち。
今こそその力を使い、荒れ狂うタイホウバルジオンを倒すんだ!!
(ナレーション:関智一)


「「ゴーカイチェンジ!の~んのんびより!!」」


ヨロイ元帥(れんげ)「なっ!?」

ツバサ大僧正(夏海)「んっ!?」

コマチャンダー(小鞠)「だっ!?」

「とっ!?」

「嘘…そんなまさか…ゴーカイジャーがレンジャーキーの力を使って私たちにゴーカイチェンジしてるーーー!?」


320 : 1 - 2014/04/17 22:45:49.31 2qCNYFnT0 200/223

れんげ(ゴーカイレッド)「これがのんのんびよりの大いなる力か!」

ヨロイ元帥(れんげ)「う…ウチが二人いるん!?」

小鞠(ゴーカイブルー)「ふむ、どうにも背が小さいのが難点だな…」

コマチャンダー(小鞠)「小さい言うなー!?」

夏海(ゴーカイイエロー)「ま、私はあんまり変わらないと思うけど?」

ツバサ大僧正(夏実)「うわ、今度テストの時とかにゴーカイチェンジして代わりにやってもらえますかね?」

(ゴーカイピンク)「何故でしょうか?今のジョーさんの姿を見ていると何故か胸がキュンキュンしてしまいます…」

(本物)「アイムさん、あまり誤解を招く言い方はしないでください…」

(ゴーカイグリーン)「」(みんな!?僕だけどういうわけか喋れないんだけど!?)



321 : 1 - 2014/04/17 22:46:52.00 2qCNYFnT0 201/223

ディケイド「おいれんげ!ちょっとくすぐったいぞ!」

ヨロイ元帥(れんげ)「ほえ?」


【ファイナルフォームライド――レレレれんげ!】


「お…おい!?れんげの身体が変形してるぞ!大丈夫なのかアレ!?」

「大丈夫です、あれはディケイドのファイナルフォームライドで対象者はちょっとくすぐったくなるだけですから。」

コマチャンダー(小鞠)「れんげの身体が変形して…こ…これって!?」

「私たちが以前れんちゃんと一緒に遊んでいる時に使った…ソフトグライダーになっちゃった!?」

※(アニメ第8話Bパート参照)

れんげグライダー「ウチ!ソフトグライダーになったん!!」

「おいディケイド!本当にこれ大丈夫なのか!?れんげ怪我とかしないのか!?」

ディケイド「大丈夫(たぶん)だ、とりあえず死にはしないだろ。」

「今間違いなく小声でたぶんって言った…」

のんのんびよりの大いなる力を授かり、それぞれ力を発揮する2大ヒーローたち!
そしていよいよのんのんびよりの大いなる力で強敵タイホウバルジオンを倒すぞ!!
(ナレーション:関智一)


322 : 1 - 2014/04/17 22:47:36.65 2qCNYFnT0 202/223



「「ゴーカイのんのんガレオンバスター!!」」


ツバサ大僧正(夏海)「うわっ!さっき観た映画のようにでっかい船のバズーカ出した!」

ディケイド「よし!れんげグライダーをガレオンバスターの砲門にセットだ!」

れんげ(ゴーカイレッド)「行くぜれんげ!」

れんげグライダー「ウチ、いつでも準備OKなん!」


れんげディケイド、ゴーカイジャー、「「の~んのん!ストライク!!」」


ドオオオオオオン!!


タイホウバルジオン「オ…オレガ…ハカイサレルゥゥゥゥゥゥゥ!!????」


ドッガァァァァァ!?


「やりました!れんちゃんとスーパーヒーローのみなさんの活躍でタイホウバルジオンを倒しました!」


323 : 1 - 2014/04/17 22:48:15.84 2qCNYFnT0 203/223

「れんげ大丈夫か!怪我はないか?」

れんげ「だ…大丈夫なん…ただちょっと…目が回るん…」

ファイナルフォームライドを解いて元の姿に戻ったれんげ。
それは先ほどのヨロイ元帥の姿ではなく元の普通の子供らしい姿であった。
(ナレーション:関智一)

バンドーラ「おのれスーパーヒーローたち!
今回は手違いがあったけど次こそは必ず!もしも子供たちの心がまた絶望に陥った時、アタシたちは再び現れるよ!!
お前たち、帰るよ!!」

「「憶えてろよ~!」」

マーベラス「知るかバカ!二度と出てくんな!」

「バイバイな~ん!」

「悪役なのになんか随分とフレンドリーな連中だったな。」

ハカセ「けど気になるんだけど…以前鎧から聞いた話だけど魔女バンドーラって子供嫌いらしいんだ。
それなのに何で子供を仲間に引き入れたりしたんだろ?」

ジョー「さあな、22年も封印されている間に何か心変わりでもしたんじゃないのか?」


324 : 1 - 2014/04/17 22:51:56.58 2qCNYFnT0 204/223



~月のドーラパレス~


バンドーラ「ふぅ、帰ったよ。ラミイ、坊やはどうだい?」

ラミイ「お帰りなさいバンドーラさまにあ・な・た・♡」

グリフォーザ「やめぬか!子供の教育に悪いぞ!」

ラミイ「大丈夫よ眠ってるし♪」

坊や「zzz」

バンドーラ「おやおや、可愛らしい寝顔しちゃって。やはり子供の寝顔はいいモノだねぇ♪」

プリプリカン「やれやれ、バンドーラさまもこの22年間の間にすっかり子供嫌いがなくなってしまったのう。」

ブックバック、トットバット「「zzz」」

325 : 1 - 2014/04/17 22:52:25.94 2qCNYFnT0 205/223

※(グリフォーザとラミイの子は人間とは種族が違うので成長が遅いとss独自の解釈をいたします)



326 : 1 - 2014/04/17 22:55:19.11 2qCNYFnT0 206/223



~再び秘密基地~


鳴滝「この世界もディケイドによって破壊された…おのれディケイドォォォォォォ!!!!」

「まったく…鳴滝のヤツもいつものお決まりの台詞を叫んで消えて行ったか。あいつこそ一体何なんだ?」

「それはたぶん東映さんが半永久的に謎のままで放置すると思いますから言及しない方がいいですよ…」

マーベラス「だがこれで全部解決したって事か。」

巨悪の根源は消え去り村に平和が戻った。誰もがそう思った時であった…
(ナレーション:関智一)


327 : 1 - 2014/04/17 22:56:53.88 2qCNYFnT0 207/223

ツバサ大僧正(夏海)「ワーッハハハハ!
鳴滝のおっちゃんも魔女バンドーラもいなくなったけどまだこのウチら、
大デストロンのツバサ大僧正と最強の怪人コマチャンダー(可愛)の越谷家の姉妹が残っているのを忘れたか!!」

コマチャンダー(小鞠)「やだ…もう恥ずかしいんだけど…」

「何だあいつら?」

マーベラス「まだやってたのか…もういいからさっさとその変な衣装脱いじまえよ。」

ツバサ大僧正(夏海)「うっさいぞ!
このまま終わったらウチは畑仕事手伝わなかった事を母ちゃんに怒られてしまうのだ!
そうならないためにも悪に魂を売って母ちゃんの怒りから逃げなければいけないんだ!!」

「随分と安い理由で悪に魂売っちゃってますね夏海先輩…」

コマチャンダー(小鞠)「ねえ夏海、空気読もうよ…
もうみんな戦いとか終ってハイこれで解散って雰囲気なんだよ…
社会に出たら空気読むのも大事なんだよ…だから本当にもうやめに…」

ツバサ大僧正(夏海)「こまちゃん大丈夫だって!
あいつらもちょっとスゴいかもしれないけどRXと比べたら大した事ないし!メッチャ余裕じゃん!!」

戦いはまだ終わっていなかった!
大デストロンが誇る悪の幹部ツバサ大僧正(夏海)と最強の怪人コマチャンダー(小鞠)が2大ヒーローたちを襲おうとしていた!

だがその時…
(ナレーション:関智一)


328 : 1 - 2014/04/17 22:58:28.67 2qCNYFnT0 208/223

雪子「コラー!夏海ー!」

「」

「何だこの声は?」

マーベラス「さっきの卓とかいうあいつらの兄ちゃんが誰かを連れて戻ってきたぞ。」

ツバサ大僧正(夏海)「ハッ!?か…か…母ちゃんだ!?
ヤツめ…兄ちゃんを脅してここに連れて来させたんだな!チクショウ!なんてヤツだ!!」

雪子「何馬鹿な事言ってんの!?兄ちゃんからアンタがここにいるって聞いたんよ!
それにしても畑仕事も手伝わずにこんな変な格好して遊んで…しかも姉ちゃんまで一緒になって!?
しかも何だい!この瓦礫は!?まさかアンタがやったんじゃないでしょうね!?
まったくアンタって子はいつもいつも人さまに迷惑を掛けて…ガミガミガミ!!」

ツバサ大僧正(夏海)「お…おのれ…鬼母ちゃんめ!みんなのみてる前でウチらに恥をかかせるとは…
こうなればウチらの力を発揮する時だよこまちゃん!!」

コマチャンダー(小鞠)「もうやめようよ…みんな可哀想な目で私たちの事見てるよ…」

ツバサ大僧正(夏海)「大丈夫!母ちゃんさえ倒せばあとはどうとでもなるんだ!うりゃぁぁぁ!!」

雪子「だ~か~ら~!いい加減にしなさい!!」


ゴツンッ!!


ツバサ大僧正(夏海)&コマチャンダー(小鞠)「「痛ぁぁぁぁぁぁ!!??」」

悪の大デストロンの怪人であるツバサ大僧正(夏海)とコマチャンダー(小鞠)に雪子の必殺技ゲンコツが決まった!
こうして越谷姉妹も元の姿に戻されてお仕置きされる事になった。
(ナレーション:関智一)


329 : 1 - 2014/04/17 22:59:31.05 2qCNYFnT0 209/223

雪子「ガミガミガミガミ!!」

夏海「はい…すんませんでした…これから夏海ちゃんはちゃんとお手伝いしますんで…それともう悪の怪人にもなりません…」

「スリスリスリスリ♡」

小鞠「ねぇ…蛍…もうやめてよ…ほっぺ擦り擦りしないでぇ…」

「いけませんよ先輩!これはお仕置きなんですからね!ハァハァ!」

「どうやらこれで一件落着だな。」

マーベラス「あぁ、大いなる力のお宝も手に入れたしもうここに用はねえ。あばよ!」

戦いを終えた2大ヒーローたちはのんのん村を去って行く。
ありがとう、キミたちの事は忘れないよ!絶対に!!
(ナレーション:関智一)


330 : 1 - 2014/04/17 23:02:12.19 2qCNYFnT0 210/223

「な~んてこのままタダで帰れると思ってないよな!」

マーベラス「「え…?」」

「雪子さん、その畑仕事って確か日当出るんですよね?」

雪子「うん…そうだけど?結構ハードだからねぇ。農協の会長さんが日当出してくれるって…」

「なら…」(ニヤリッ!)

れんげ「駄菓子屋が変な笑いを見せてるん、あれは何かよからぬ事を企んだ顔なん!」

「何する気だろう…?」

それから…
(ナレーション:関智一)


331 : 1 - 2014/04/17 23:03:10.84 2qCNYFnT0 211/223



~畑~


「オラー!夏海腰入れろ!腰!」

夏海「うひぃー、ちゃんとやってるよ!」

「ほら!そこのディケイドとゴーカイレッドも手を休まずにもっと動けー!こんなん怪人倒すより楽勝だろ!」

「何で俺が泥にまみれて畑仕事しなきゃならないんだ…」

マーベラス「まったくな…俺ら…この村の平和守った正義のヒーローだろ…」

ルカ「文句言わないの!アンタたちが食べた駄菓子屋のお金を畑仕事の日当で建て替えるんだから!」

アイム「自分の食べた物は、自分で支払いましょうね♪」

「こうして夏海先輩と士さんにマーベラスさんは腰がガクガクになるまで畑仕事をやらされたそうです。
めでたし、めでたし…なのかな?」


332 : 1 - 2014/04/17 23:05:13.32 2qCNYFnT0 212/223

れんげ「三人とも!ウチが作ったこれを使ってオチをつけるんな!」

「何だこの黒い段ボールの切れ端は?」

マーベラス「しかも真ん中に丸い切り口があんぞ?これ何に使うんだ?」

夏海「あぁ、これはこうやって使うんだよ。この丸い切り口に頭入れてハイみなさんご一緒に…」

「あ、これ文化祭の時にれんちゃんが作った玩具だ。」


【夏海、士、マーベラス】「トホホ…もうスーパーヒーロー大戦は…コリゴリだよ…」


チャンチャン!!


335 : 1 - 2014/04/17 23:58:38.92 2qCNYFnT0 213/223



~路地裏~


「腰が痛い…まったく散々な目に合ったぜ…」

海東「まったく無様だね士、まあそうやって三枚目なところもキミらしいが。」

「海東、さっきは俺のカードを届けてくれて…その…」

海東「よしたまえ、お礼なんて柄じゃないだろ。それに僕はちゃんとこの世界のお宝を手に入れた!」

「お前が持ってるの…そ…それは写真…?」

海東が持っていた写真は先ほどれんげたちが士のカメラでバンドーラ一味と一緒に撮った記念写真であった。
どうやらそれをいつの間にか海東が盗んでいたようだ。
(ナレーション:関智一)


336 : 1 - 2014/04/17 23:59:41.58 2qCNYFnT0 214/223

海東「フフ、いい笑顔の子供たちだ。僕たちスーパーヒーローとやらには子供たちの笑顔こそ最高のお宝らしい。」

「まったく…お前らしくない気味が悪い台詞だな。それよりも…そろそろ行くぞ。」

海東「前にも言ったはずだよ。キミはキミだけの道を…」

「その俺の道がお前の道と同じだった、それだけの事だ。
それに…お前みたいなトラブルメーカーは俺がいないと何をするかわからんからな。」

海東「言ってくれるねぇ、それじゃあ次は何処の世界を旅するんだい?」

「さあな、まだ知らない世界をこれからも当てもなく旅するだけだ。」

そして光のオーロラが現れ、二人は潜り抜けて行った。
次に彼らが行く世界が何処なのか、行く手には何が待ち構えているのか、それは誰にもわからない…
(ナレーション:関智一)


337 : 1 - 2014/04/18 00:00:11.08 X05yMjBr0 215/223



~ゴーカイガレオン~


マーベラス「痛たたた!?」

ハカセ「まったく、畑仕事やったくらいで腰痛になるなんて…」

ジョー「普段鍛えてない証拠だな。」

マーベラス「お前ら言っておくがな…あれ意外と重労働なんだぞ…!」

ルカ「ところで…私らまだ何か忘れてない?」

アイム「実は私も、何か…というよりむしろ誰かを忘れているような気がするのですが…」


338 : 1 - 2014/04/18 00:01:34.01 X05yMjBr0 216/223

マーベラス「何だそりゃ?それよりも…これからどうするか…」

ジョー「そういえばザンギャックの本星じゃ残党がまだ残っているらしいな。」

ルカ「つまりそこに行けばお宝の山ってわけね!宇宙で2番目のお宝があるかも♪」

アイム「ではさっそく参りましょう。」

ハカセ「えぇー!?危ない事はやめた方がいいと思うんだけどな…」

マーベラス「面白えじゃねえか!よーし!ガレオンの進路はザンギャック本星だ!!」

ジョー「その前にマーベラス、次に何かする時は…ちゃんと俺たちに相談しろよな…」

マーベラス「わかってらぁ、今度何かする時は全員でやるか!」

そしてゴーカイガレオンの進路はザンギャック本星へ。
そこで彼らを待ち受けているのは宇宙帝国ザンギャックの新司令官バッカス・ギルと行動隊長ワレドナイヤー。
ゴーカイジャーの運命は一体…
特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIEへと続く→
(ナレーション:関智一)


339 : 1 - 2014/04/18 00:02:28.38 X05yMjBr0 217/223



~旭ヶ丘分校~


夏海「いやぁ…ようやく畑仕事が終わった…もうダメ…夏海ちゃん動けな~い…」

れんげ「なっつん!しっかりするん!」

小鞠「どうでもいいけど楓姉一人で学校に残ったまんまなんだよね。私たち悪い事しちゃったかな?」

「その心配は無いと思いますけど、あれ?校舎内から先生の他にも声が…?先生の他にも誰かいるのかな?」


340 : 1 - 2014/04/18 00:03:03.32 X05yMjBr0 218/223



一穂「太陽戦隊!」


ひかげ「サン!」


「バルカン!」


「ダメですよひかげさん!バルパンサーのポーズはもっと手の指を丸めないと!」

ひかげ「え~!子供の頃の記憶だと指伸ばしてると思ってたんだけどな…」

「いやいや!それはバルシャークのポーズの方ですよ!それにバルパンサーは右足の角度も注意しないと!」

一穂「バルイーグルのポーズが一番楽で助かるわ…」


341 : 1 - 2014/04/18 00:05:39.84 X05yMjBr0 219/223

れんげ「ねえねえたち一体何やってるん…?」

夏海「いい齢した教師と高校生が校舎内でサンバルカンのポーズ取るなよ…」

一穂「いやぁ…」

ひかげ「別に好きでこんな事やってるわけじゃねーし!」

小鞠「それにその男の人誰?」

「この無駄に戦隊知識にうるさそうな人は…まさか!?」

「どうも!俺は誰よりもスーパー戦隊を愛する男、伊狩鎧!またの名を、ゴーーーカイ!シルバー!!と言います。
ひかげさんとはさっき駅でマーベラスさんを探していたら戦隊の話で盛り上がって!
それでお姉さんがサンバルカンのビデオ見せてくれるという事で盛り上がったので、
三人でサンバルカンのポーズを取ろうって話になったんです!!」



342 : 1 - 2014/04/18 00:07:00.66 X05yMjBr0 220/223

「どうしたらそんな話になるんだろ?
けどゴーカイジャーのみなさんはガレオンで帰ったからこの人置いてけぼりに…
可哀想だからこの事は言わないでおいてあげよう…」

「ところで、みなさんが例のスーパーヒーロー大戦を観てちょっと残念な気分になったと聞いたので用意させて頂きました!
海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIEと…!」

「よかった、それなら安心して観れますね。」

「そして!スーパーヒーロー大戦の続編!
スーパーヒーロー大戦Zでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇすっ!!!!!!!」

れんげ「スーパー?」

小鞠「ヒーロー大戦?」

夏海「Z!?」

「?」

「これもファンの間では色々と言われているんですよね…」

れんげ「スーパーヒーロー大戦Zを観るん!」「…」に続く→(かも?)


343 : 1 - 2014/04/18 00:14:07.30 X05yMjBr0 221/223

これでこのssはお終いなん

次スレは作者が気が向いたらもしかしたらボチボチ始めるん

最後にブックバックとトットバットを寝かせたまんまでゴメンな

ではお休みなん

351 : 1 - 2014/04/18 08:05:24.73 X05yMjBr0 222/223



【戦闘データファイル】


(仮面ライダーディケイド)

れんげグライダー:改心したれんげがディケイドと心が通った時にファイナルフォームライドした姿。
必殺技発動後は本人曰く目を回すらしい。

(海賊戦隊ゴーカイジャー)

れんげ(ゴーカイレッド):ゴーカイレッドがのんのんびよりのレンジャーキーを使用してゴーカイチェンジした姿。
この姿になる事で才能あふれるれんげになる事で突飛な才能を発揮できるが所詮6歳児の姿なので戦闘には不向きである。

小鞠(ゴーカイブルー):ゴーカイブルーがのんのんびよりのレンジャーキーを使用してゴーカイチェンジした姿。
その小っちゃ可愛らしい姿に蛍(本物)と同じくゴーカイチェンジした蛍(ゴーカイピンク)を魅了する力を持っているぞ。

(ゴーカイグリーン):ゴーカイグリーンがのんのんびよりのレンジャーキーを使用してゴーカイチェンジした姿。
この姿になると発声が出来なくなるという欠点があるが手先が異様なまでに器用になり多彩な才能を発揮できるんだ。

夏海(ゴーカイイエロー):ゴーカイイエローがのんのんびよりのレンジャーキーを使用してゴーカイチェンジした姿。
トラブルメーカーになってしまいみんなの足を引っ張ってしまうんだ。
ちなみにこの姿でいると何故か卓(ゴーカイグリーン)に対して淡い気持ちを抱いてしまうぞ。

(ゴーカイピンク):ゴーカイピンクがのんのんびよりのレンジャーキーを使用してゴーカイチェンジした姿。
小学生にあるまじき身体が大きな特徴だ。
しかし長時間この姿でいると小鞠や小鞠(ゴーカイブルー)に対して、
手を出してしまう事もあるのでこのレンジャーキーはある意味一番危険なんだ。

(大デストロン)

ヨロイ元帥(れんげ):悪に堕ちたれんげが変化した姿。実はこれ、ただの着ぐるみなので本当に強くなれた訳ではない。

ツバサ大僧正(夏海):以下同様。

コマチャンダー(小鞠):以下…(略)

(大バンドーラ)

ドーラバルジオン:プリプリカンが壺の中で封印されている間に製作されたドーラモンスター。
超電子バイオマンと戦ったバイオハンター・シルバが操縦していた、
巨大ロボットバルジオンを等身大サイズにした姿。

タイホウバッファローⅡ世:興味を持った卓が製作したドーラモンスター。
かつてのタイホウバッファローのパワーアップした姿。
両肩に付いている大砲は以前とは比べものにならない威力になったぞ。

タイホウバルジオン:魔女バンドーラが巨大化魔法に失敗してドーラバルジオンとタイホウバッファローⅡ世を合体させてしまった姿。
合体前よりも強力なドーラモンスターになったがその反面バンドーラの制御が効かなくなり暴走を引き起こしてしまう。

(越谷家)

雪子:越谷兄妹の母、蛍にとっては将来の義理のお母さんに当る。
その拳から繰り出す必殺技ゲンコツで悪の怪人と化した夏海と小鞠を元の姿に戻したぞ。


352 : 1 - 2014/04/18 08:07:01.37 X05yMjBr0 223/223

最後に今回のssの戦闘データファイルを作ったん

これでこのssは本当にお終いなん、作るのに時間掛かり過ぎてこんな時間になってしまってゴメンな



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