浜面「……」
麦野「ねぇ、浜面」
浜面「……」
麦野「浜面、好きだよ」
浜面「……」
麦野「浜面、好き。好きだよ」
浜面「……」
麦野「浜面、好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き。好き」
浜面「……」
元スレ
麦野「浜面、好きだよ」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1293644912/
浜面「……」
麦野「ねぇ、浜面。浜面は私の事、好き?」
浜面「……」
麦野「ナイショ、か。浜面、シャイだもんね」
浜面「……」
麦野「え? なに?」
浜面「……」
麦野「やだ……、ありがとう」
浜面「……」
麦野「うん……」
浜面「……」
麦野「そうだね」
浜面「……」
麦野「……うん」
浜面「……」
麦野「もちろん……ずっと一緒だよ、はーまづらぁ」
浜面「……」
麦野「え? そうかな」
浜面「……」
麦野「ありがとう……浜面に見てもらいたくて買ったんだ、このワンピース」
浜面「……」
麦野「ふふ、浜面もその’赤い’服、よく似合ってるよ」
浜面「……」
浜面「……」
麦野「セブンスミストのセールも行きたいし、ファミレスも行きたいし、隣の学区に新しくできたっていうテーマパークにも行ってみたいにゃーん」
浜面「……」
麦野「浜面と一緒に、……なんてね、えへへ」
浜面「……」
麦野「うん」
浜面「……」
麦野「そうだね、浜面も早く歩けるようになったらいいね」
浜面「……」
麦野「私が治してあげるからね、絶対」
浜面「……」
麦野「……だから」
浜面「……」
麦野「悪い虫は掃除しないとなぁ! 出てこいよ隠れてんだろ!」
絹旗「麦野……」
麦野「絹旗ぁ、何よそんなコソコソしちゃってさ。何の為の窒素装甲なのかにゃーん?」
絹旗「麦野、超何やってるんですか……?」
麦野「何って、見ればわかるでしょ?」
浜面「……」
絹旗「ソレ、何ですか……?」
麦野「それって何?」
絹旗「だから、麦野の横にある超グロテスクな死体は何ですか!」
麦野「死体? 何いってるのかにゃーん?」
絹旗「……むぎの」
麦野「私は浜面と喋ってただけなのよ、邪魔しないでくれる?」
絹旗「それ……、浜面なんですか」
麦野「やだ、どこからどうみても浜面じゃない」
絹旗「……」
麦野「あー、もー、ほら。ヨダレたらしちゃってだらしないなぁ、はーまづらぁ。ほら、拭いてあげる」
絹旗「超狂ってますよ……麦野!」
麦野「さっきから一体何なのよ」
絹旗「……麦野、超覚悟してください」
麦野「うん?」
絹旗「今から麦野を、超成敗してやります!」
麦野「はぁ? 何言ってんの、大能力者の分際でさぁ、この超能力者の麦野沈利をどうにかできると思ってるわけ?」
絹旗「浜面の……! 浜面の超カタキ打ちです!」
麦野「何を言ってるのかわからないけど」
絹旗「麦野ォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
麦野「黙って殴られる程人間できてねぇんだよ私は!!!!! てめぇのその×××を×××してそこらの道に飾って天然記念物にでも指定されるようにしてやるよ!!!」
絹旗『そういえば、浜面』
浜面『なんだよ絹旗』
絹旗『この前は、その。超ありがとうございました』
浜面『この前?』
絹旗『映画館の、その、カードのことです』
浜面『あー、なんだそんな事か。いいっていいって、あれくらいこの浜面様にかかれば朝飯前の昼飯後だっつーの』
絹旗『超意味わかりません、やっぱり浜面は超浜面ですね』
浜面『お前なぁ……、人の事ばかにするのも大概にしろよなー』
絹旗『超バニー好きの浜面なんて馬に蹴られて死ねばいいんですよ』
浜面『この現代に馬に蹴られて死ぬほうが難しいわ!』
絹旗『あはは、超面白いですね浜面は』
浜面『てめぇ絹旗! 人をおちょくるのもいい加減に──』
浜面『おう、おつかれさん』
絹旗『超疲れてませんよ、瞬殺でしたから』
浜面『おーそうかいそうかい、さすがの窒素装甲様ですね』
絹旗『麦野に連絡お願いします』
浜面『OK、後は俺たちが後処理やっとくから先に戻っててくれ』
絹旗『……浜面』
浜面『あん?』
絹旗『やっぱり超疲れました、送ってってください』
絹旗『浜面は超好きな食べ物とかあるんですか?』
浜面『なんだよ藪から棒に』
絹旗『べ! 別に! ただ単に超普通の会話です』
浜面『ふーん? まぁ大抵のモンなら食えるな』
絹旗『さすが超野生人ですね』
浜面『誰が野生だ!』
絹旗『浜面』
浜面『あん?』
絹旗『映画のチケット、超間違って二枚とっちゃったんですが。捨てるのも超もったいないんで一緒にきやがれです』
浜面『拒否権なし?!』
絹旗『何いってんですか、浜面は超浜面だから人権もありませんよ』
浜面『ひでぇ?!』
浜面『結局、B級映画だった訳よ』
絹旗『うわぁ……やめてくださいよ、そのモノマネ。超似てません』
浜面『お前ストレートに物言いすぎだろ、どんだけ俺が傷ついてると思ってんだよ』
絹旗『私の前で他の女の人の……ゴニョゴニョ……』
浜面『あん?』
絹旗『な! なんでもない! 超なんでもないです!』
浜面『それより喉かわかねぇか? コーヒーか何か買ってくるから、ちょっと待ってろよ』
浜面『ほれ、ブラックでいいよな?』
絹旗『あ、ありがとうございます……』
浜面『お? なんか絹旗に御礼言われるの珍しいな』
絹旗『私だって人並みに感謝くらいしますよ、でも浜面は超浜面ですから滅多に感謝してあげません』
浜面『へいへい、わかったわかった』
浜面『そんじゃ、そろそろ帰るか』
絹旗『あ、あの!』
浜面『あん?』
絹旗『浜面』
浜面『なんだよ、改まって』
絹旗『今日は、その……』
浜面『?』
絹旗『い、一緒に来てくれて超ありがとうございました……』
浜面『おう、俺も楽しかったぞ。また明日な』
絹旗『は、はい。また明日』
絹旗『……』
絹旗『……鈍感、超鈍感です』
絹旗『……バカ、浜面の超バカ……だから浜面は超浜面なんですよ……』
絹旗『はまづら……』
絹旗『はまづら……』
絹旗「はまづらは……浜面は超返してもらいますよ!」
麦野「うるせぇ! さっきからちょこまかちょこまか避けやがって!」
絹旗「ビームが発射される瞬間さえ見れれば超回避できます!」
麦野「……チ」
絹旗「当たらなければ超大丈夫です!」
麦野「あーもう……ウゼェウゼェウゼェなぁ……」
絹旗「麦野!」
麦野「なんだよもうまったくよぉ……浜面とせっかく二人きりの時間をすごしていたのにさぁ……なんで邪魔されなくちゃいけねぇんだよ……あーもうウゼェ、ウゼェなぁ……」
絹旗「麦野! 超覚悟してください!」
麦野「き・ぬ・は・たぁ……」ニヤァ
絹旗「……っ!」ビク
麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」
浜面「……」
麦野「ごめんね? 浜面、ちょっと待っててね」
浜面「……」
麦野「ううん、心配しないで。うるさいハエを落としてくるだけだから」
浜面「……」
麦野「あはは、大丈夫。うん、すぐ戻ってくるから」
浜面「……」
麦野「ごめんね、せっかくデート中だったのにさ」
浜面「……」
絹旗「はぁ……はぁ……、麦野」
麦野「何だぁ? 今更命乞いか小娘!」
絹旗「麦野が浜面を殺したんですか?」
麦野「……?」
絹旗「麦野が、浜面を殺したかって聞いてるんですよ!」
麦野「何を言うかと思ったらそんな事? 浜面ならあんたの後ろでピンピンしてるじゃないの」
絹旗「え?」
麦野「余所見したな、絹旗」
絹旗「しまっ────」
浜面「……」
麦野「ただいま、はーまづらぁ」
浜面「……」
麦野「あーあーもう、せっかくこの服浜面が気に入ってくれたのに、これじゃあもう着れないじゃない」
浜面「……」
麦野「え? これも似合ってるって?」
浜面「……」
麦野「もう……、ありがと」
浜面「……」
麦野「浜面、好き」
浜面「……」
浜面「……」
絹「……」
旗「……」
麦野「ほら、絹旗もうるさくしちゃってごめんなさいって言ってるから、許してあげてね?」
浜面「……」
麦野「ふふ、優しいなぁ浜面は、ちょっと妬いちゃうかも」
絹「……」
旗「……」
浜面「……」
絹「……」
旗「……」
ガタン
麦野「さて」
浜面「……」
絹「……」
旗「……」
麦野「うん、ちょっと待っててね」
浜面「……」
絹「……」
旗「……」
浜面「……」
絹「……」
旗「……」
浜面「……」
絹「……」
旗「……」
浜面「……」
絹「……」
旗「……」
麦野「なぁ」
麦野「そこに居るんだろ、滝壺」
絹旗「カットォォォオオオオーーーーーーーーーーー!! 超オッケーです!!」
麦野「ふぇーい」
浜面「ほれ麦野、タオル」
麦野「ん、さんきゅ」
浜面「いやしかし迫真の演技だったなぁ、なぁ絹旗?」
絹旗「そうですね、これはそこらの映画館で上映されてるB級映画クラスの恐怖感ですよ」
麦野「ちょっと何よー、人を怪物か何かだと思ってない?」
絹旗「いやだな麦野、あくまで映画の話ですよ」
麦野「それならいいけど」
浜面「それより俺の縁起も渋い味だしてるだろ」
麦野「どこがよ、ずっと転がってただけじゃない」
絹旗「一個も台詞ありませんしね、ある意味おいしいポジションですよ浜面」
浜面「ひでぇ……」
滝壺「大丈夫。そんな端役のはまづらも私は応援してる」
浜面「ありがとう、俺の味方はお前だけだぜ滝壺……」
フレンダ「お待たせしたわけよ!」
浜面「あん?」
フレンダ「服決めるの迷ってたら遅れちゃった、撮影やるんでしょ?」
麦野「もう終わったわよ?」
フレンダ「へ?」
絹旗「あぁ、超ごめんなさいフレンダ、すっかり忘れてました」
フレ ンダ「」
フレンダ「結局……私っていったい……」
麦野「あ~も~、ほら、あとで鯖缶おごってあげるから、いじけないいじけない」
フレンダ「む~ぎ~の~」
麦野「ほら、元気でた?」
フレンダ「うん、元気120%な訳よ!」
絹旗「超単純ですね……」
絹旗「じゃあそろそろ荷物纏めて帰りましょう、超忘れ物しないでくださいよー」
麦野「浜面じゃあるまいし、忘れ物なんてしないわよ」
浜面「どういう事だよ!」
麦野「言葉のままよ」
滝壺「だいじょうぶ、忘れっぽいはまづらを私は応援してる」
浜面「励まされて涙が出そう……」
フレンダ「それじゃあ帰る訳よ!」
滝壺「……」
浜面「どうした滝壺?」
滝壺「ううん、なんでも」
浜面「どっか調子わるいのか?」
滝壺「……やさしいね、はまづら」
浜面「……滝壺」
絹旗「なんかあそこだけ超甘い空間ですね」
麦野「ほらほら、もう日も傾いてきたし。帰るわよ」
滝壺「うん」
麦野「で、そのフィルムはいつ完成するのよ。絹旗」
絹旗「予定では2週間くらいですね、所詮超素人の編集なのでどこまで仕上がるかわかりませんけども」
浜面「うるせぇな、どうせ素人だよ」
絹旗「聞いてたんですか、超地獄耳ですね浜面」
フレンダ「結局、盗み聞きの趣味が浜面にはあるわけよ」
浜面「ねぇよ! そんなもん!」
滝壺「はまづらが捕まっちゃったら……ちょっと応援できないかも……」
浜面「おおう滝壺……お前まで……」
浜面「ええい、うるせぇうるせぇ。オマエラとっとと車に乗りやがれ」
フレンダ「後部座席はいただき!」
絹旗「も~、フレンダ。子供じゃないんですから」
麦野「忘れ物ないわね~?」
滝壺「むぎの、先生みたい」
浜面「出発するぞー」
ブロロロロロロロロロロロロ……
「……」
おわり。