一方通行「あァ?上条か
俺ァ家に腹ァ空かせてる居候がいるから長くは遊べネェぞ」
上条「お前も大変だな・・・・
俺と違って貯金ありそうだけど
じゃあ行こうぜ」
一方通行「あっ!んなに急いでンじゃねぇよクソがァ」
元スレ
上条「おい一方通行、帰りにゲーセン寄って行こうぜ!!」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1263746205/
一方通行「ンでなにやろうってンだァ」
上条「いつものヤツでいいだろ」
一方通行「あァ!?テメェまた戦場の絆かよツマンネぇンだよ」
上条「じゃあクレーンゲームでもやるか」
一方通行「俺がそんなもんやる奴に見えンのかァ?」
上条「わかったよ
お前がそこまで言うんなら・・・
ちょっと来い」
一方通行「んだよ面倒くせェなァ・・・・」
上条「これやってみようぜ」
一方通行「・・・・」
上条「どうした?」
一方通行「・・・テメェ俺をおちょくってンのかあァ?!」
上条「なわけないだろ
どうせお前こういうの初めてなんだし
記念にやってみようぜ」
一方通行「んで俺が男のテメェとプリクラやんだよクソがァ!!」
上条「心配すんなって
金なら俺が出してやるから」
一方通行「論点はソコじゃねェぞコラァァァ!」
チャリン チャリン
上条「よし、金は入れたからお前は俺の隣りに立ってくれ」
一方通行「おい!人の話し聞いてンですかァ?馬鹿ですかァ?俺ァやらねェってンだよ
帰るぜ」
上条「待てよ!!」
グイッ
一方通行「・・・っ!」
上条「俺の金を無駄にする気か?
おい。答えろ」
一方通行「あっ・・・き、キレてンじゃねェよ上条・・・
離せって」
上条「答えろってんだよ」
一方通行「ち、ちが・・・」
上条「どうなんだよ
はっきりしろ」
一方通行「・・・わ、ワァったよ!!やりゃいいンだろうがチクショウがァ」
上条「よし。じゃあ早く俺の隣りに立て」
一方通行「んで俺がこんなくたらねェことを・・・・」
上条「フレームはどれがいい?」
一方通行「知るかってンだよ!」
上条「このお花畑いいな」
一方通行「どれでもいいからさっさとしろってンだよ」
上条「いいか一方通行。カウントが始まったら好きなポーズを決めろ」
一方通行「・・・俺ァこのままで構わねェ」
上条「わかった。じゃあ俺もお前と一緒にこのまま写るわ」
一方通行「・・・勝手にしやがれ!」
上条「ほら。もっとくっつかないと仲良く写んねぇだろ」
一方通行「な、なに腰に腕まわしてきてんだテメェ!」
上条「ほらカウント始まんぞ」
一方通行「い、いやだからなンで俺の腰に・・・・」
上条「俺の方じゃなくて前見ろよ」
一方通行「・・・・・」
一方「……ほい、クリアッてなァ」
上条「お、流石一方通行だな。そのガンシューティング新しく入った奴で
結構難易度高いって噂なのにな」
一方「ンなこと言ってるテメェも、いつの間にか景品取り巻くッてンじゃねェか」
上条「ま、普段金欠な上条さんとしては、この手のぬいぐるみとか直接は買えないですからねぇ」
一方「ハッ、情けねェな。テメェはよ」
上条「確かに貧乏根性ではあるけど、実際取れれば楽しいぜ?」
一方「……どンなン取ッたンだよ?」
上条「ん? 見るか? つっても女の子向きのぬいぐるみばっかりだけどな」
一方「……これ」
上条「なんだ、それが欲しいのか? それモロファンシー系だけど大丈夫かよ」
一方「オ、オレが使うわけじゃねェからな! 打ち止めにたまにはこういうのをやってもいいかと思ってよォ」
上条「そうか、ならいいか。ほら、もってけよ」
一方「さ、さんきゅ」
―――
打ち止め「ねー、ミサカもぬいぐるみ欲しーい。ってミサカはミサカは訴えてみる!」
一方「あン? ……じゃあ、また貰ってきてやんよ」
打ち止め「えー! そのぬいぐるみが欲しいかも! ってミサカはミサカはあなたの抱えてる
その不思議な生き物のぬいぐるみを指差して再度訴えてみる!」
一方「こ、これはダメだ!」
打ち止め「ケチー!」
一方「うっせェ!」
上条「おっ、一・方・通・行!」
一方「ンあ? っだよ、テメェかよ」
上条「どうした機嫌わりぃな」
一方「うっせェボケ。忙しいンだよこちとらァ」
上条「忙しい? なんだまた面倒ごと抱えてんのか?」
一方「……テメェにそんな目で見られる謂れはねェぞ、テメェのがオレより毎度メンデェじゃねェか」
上条「そっか? まぁ、自分のことは意外とわかんねぇからな」
一方「うぜェ……。特に用がねェなら失せろ、テメェの事だからまた怪我すんぞボケ」
上条「あいよ。本当は見てみぬ振りは上条さんの苦手科目なんですけどね、
お前が相手じゃ仕方ねぇよなぁ?」
一方「チッ、うっせェ……」
上条「じゃあ、手が空いたらまた家に来いよ」
一方「……あぁ」
上条「だぁー、珍しくアルコールなんか摂取して上条さんはクラクラですよ?」
一方「情けねェなテメェはよ。酎杯なんか飲んだ内に入ンねェだろォが」
上条「……いや、上条さんはあくまでも高校生なんですけどね?」
一方「ハッ、オレもテメェも年なんぞ変わらねェだろうが」
上条「そういやそうか。まぁいいや、もう遅いし泊まってくだろ? 風呂も貯まってるけど先に入るか?」
一方「あ? いや、べつにテメェが先にはいりゃいいじゃねェか」
上条「そうか? なら、先に入ってくる……っと、っと!?」
一方「テメッ、あぶねェ!」
ふにっ
一方「――!?」
上条「あっぶねー、危うくすっころぶ所……、なんだこの柔らかいの……?」
一方「い、い、いつまでオレに寄りかかってんだァ!? とっとと離れろボケ!
つーかそんな状態で風呂入ったらぶっ倒れんぞォ! やっぱオレが先に入ってくンからなァ!?」
上条「お、おうっ」
―――
一方「……チクショウが、なンでオレは胸触られたぐれェで動揺してンだよォ?」
一方「ったく、随分と腑抜けになっちまったなァオレもよォ」
一方「……」
一方「オレが本当は女だっつゥのがアイツに知れたら……」
一方「まァ、絶対にいままで通りには行かねぇよなァ……」
一方「……でるか」 ガラッ
ガチャ
上条「いけねぇいけねぇ、バスタオルだすのを忘れ――」
一方「ッ!?」
上条「お、お前。女……、だったのか?」
一方「……」
上条「お、おい一方通行。これは一体……」
一方「……ンだろ」
上条「は?」
一方「見りゃわかンだろォがァ。隠してたンだよ、オレが女だってことをよォ」
上条「な、なんで……」
一方「ずっと、そう生きてきたからなァ。
……わりィな上条、隠し事はしねェって約束、オレは最初からァ守っちゃいなかったンだ」
上条「……そっか」
一方「悪かったなァ上条。オレもこんなハプニングでまさかあっさりバレるとは思っちゃなかったぜ」
上条「でも、まぁ性別がどうあれ俺は一方通行って言う一人の人間と付き合ってきた訳だしな、
そこまでお前が気に病むことねぇよ」
一方「……わりィ」
上条「そ、そんなことより、バスタオル巻いてくれないか? 目のやり場に困る」
一方「……」
上条「一方通行?」
一方「嫌なこった」
上条「はぁっ!?
一方「なんで隠す必要があるよ? 確かにオレは性別的には女でお前はそれを知った。
でもよ上条、テメェ、今自分で言っただろ、テメェが付き合ってきたのは一方通行っていう人間だってよォ。
真っ直ぐオレを見ろよォ! ここに立つ、この姿のオレを真正面から見つめてみろォ!
ダチだってンなら、これからも変わらねェってンなら目を逸らすンじゃねェ!」
上条「……」
一方「それとも、テメェ、……口だけか? その場凌ぎでさっきの言葉言ったのか?」
上条「……それは違う」
一方「なら態度で示してみろやァ!」
上条「いいぜ」
上条「お前が女だったって事実程度で俺達の友情が壊れると思ってんなら」
上条「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す」 スッ
一方「……」
上条「……」
一方「……なんか言えよ」
上条「本当に、女なんだな」
一方「まァ、な」
上条「ごめんな、一方通行」
一方「アァ?」
上条「気づいてやれなくて」
一方「……能力の所為でどっちつかず見てェな外見になってンだ、わかンねェなんて仕方ねェだろ」
上条「でもよ、俺がもっと早く気づいてれば、お前はずっと自分の中で溜め込む必要なんかなかっただろう」
一方「……」
上条「悪かった」 ぎゅっ
一方「お、おい……」
上条「そういや、お前ってこういう風に触れ合うのを極端に嫌がってたよな?
その理由も、やっとわかったぜ」
一方「……だからって抱きついてンじゃねェよ。
つか、テメェの服濡れちまうぞ」
上条「そんなもんどうでもいいだろ、というかだな一方通行
俺は抱きつくんじゃなくて抱き合いたいと思うんだが」
一方「……わァったよ」 ぎゅう
上条「しかし、こうすっとわかるけど、お前本当に華奢だな……」
一方「うっせェ」
上条「微妙に柔らかいし、風呂上りだからかなんかいい匂いするし」
一方「テメェ、この状態でおったてやがったら殺すからなァ?」
上条「さ、流石にこの雰囲気でそんなことはしねぇよ!」
一方「ならいいけどなァ?」
上条「お前は俺をなんだと思ってんだよ……」
一方「テメェこそ、いままでの付き合いでオレにテメェの性癖やらなにやら
片っ端から知られてること忘れてンじゃねェのかァ?」
上条「……。確かにそうだったな……、いや結構凹むぞこれ。
そういやお前からはそういった話とか聞かないもんな……」
一方「マジでよォ、むしろ今までよくバレなかったって話だァ」
上条「俺って鈍いのか?」
一方「ま、近くで見てる限りかなり鈍いのは間違いねェなァ」
上条「マジでか……」
―――
上条「さて」
一方「……ンだよ」
上条「なんつーか、その場では勢いとノリとキャラとハートでカバーできるけどよ。
一拍置くと恥ずかしくなると言うかだな……」
一方「う、うっせェ!」
上条「いやいやいや、お前も若干照れてんだろ!?」
一方「照れてねェよ!」
上条「いんや、照れてるって!」
一方「ぜってェ照れてねェ!」
上条「じゃあそっぽ向いてねぇでこっちみろよ!」
一方「……嫌なこった」
上条「やっぱり照れてんじゃん!」
一方「ちげェよ!」
上条「……はぁ、……はぁ」
一方「ぜェ……、ぜェ……」
上条「あー、疲れた」
一方「くだンねェことで体力使わせンな……。風呂入ったのに汗かいただろうがァ……」
上条「ははっ、すまんすまん。つか、そういや俺まだ風呂入ってないんだよな」
一方「だったっけなァ」
上条「よし、ものはついでだ。一緒に入るか」
一方「あァ? なんでそうなるンですかァ? 脳味噌お釈迦になってンのかテメェはよォ」
上条「折角隠し事もなくなったんだぜ? ここは一発裸の付き合いと洒落込もうぜ」
一方「テメェなァ。つか、なんだその適応力はよォ。確かにいままでと変わらねェのは助かるがよォ
流石に変わらなすぎんぜテメェ」
上条「"ここに立つ、この姿のオレを真正面から見つめてみろォ!”」
一方「なっ!?」
上条「なんつーか、もう今更じゃねぇ?」
一方「……チッ、わァったよ」
―――
上条「一方通行、頭流してくれぇ」
一方「あン? テメェでやれやそンなこと」
上条「泡が目に入って桶がどこにあんのかわかんないんだよ」
一方「……ガキかよテメェ」
上条「いやマジで痛いんですって! こういうのって時間経つとマズいって聞いたことあるんですけど!?」
一方「……いっそそのまま失明しやがれボケ」
ダババ
上条「おぉ、サンクス一方通行。おかげでお前の姿がしっかり見えるぜ!」
一方「死ンじまえクソが!」
上条「いてぇ! シャワーノズルで殴るとか、死んだらどうする!」
一方「うっせェこの変態がァ!」
上条「あぁん? なにが変態ですかぁ? なんでお前の裸みた程度で変態ですかぁ?
もしかして一方通行さん俺にはなんだかんだ言っておいて
実は自分の方が女ってこと意識してんじゃねぇの?
いやいやいや、裸見られて恥ずかしがっちゃうとか乙女ですなぁ一方通行さんも、
新しい一面を知れて友達としては嬉しい限りですけど、いや参ったなぁ一方通行自身がそんな態度じゃ
俺も一体これからどうやって接したらいいのかわからないよなぁ?
いままでと同じに扱うと変態で? 女の子として扱うとどうせお前は、ってなるんですか?
はっは、上条さんも流石にお手上げですよ!」
一方「この野郎ォ! 黙って聞いてりゃ好き勝手いいやがってよォ!」
ザバァ
上条「ぬわ!? なんだいきなり……いでぇ!?」
一方「テメェ、マジで一回と言わず死にやがれクソボケ野朗ォ」
上条「ちょ! ま、マジで死ぬ! ストップストップ!」
一方「なンなンですかァ!? テメェはちょっと人の弱み見っけたからって
やたらと弄ってくれちゃってよォ! 流石のオレもぶち切れ寸前だぜェ!?」 ゲシゲシ
上条「寸前どころかとっくに突破してるだろ!? 本気でいてぇ!
つーか太ももを重心的に狙ってる辺りが性質わりぃ!」
一方「あァ!? なに女に軽く蹴られただけでよがっち待ってンですかァ!?
テメェは真性のマゾ野朗かってンだァ! なンなら男の象徴狙ってもいいンだぜェ!?」
上条「そ、それだけは勘弁してくれぇ! 未使用のまま使用不可能になるなんてまっぴらだ!
ってか言いながら地味に蹴る位置が太ももから上昇してらっしゃる!?」
一方「なンのことだァ?」
上条「なんのこともなにもない――っ!?」
一方「あン?」
上条「ストップストップ、一旦蹴るのストップ! 別方向でヤバイ!」
一方「ハッ、そンなンを正直に聞くと思ってンですかァ?」
上条「いや、マジでやばいのはお前だから! 全裸の見下ろし体勢で蹴りって
いま気づいたけど色々とモロ見えって言う!」
一方「ッ!?」
ドスッ!
上条「ぐはっ……、みぞおち……」
一方「……死にてェ」
―――
上条「……」
一方「……せめェ」
上条「仕方ないだろ、シングルベッドなんだから」
一方「つーか、同じベッドで寝る必要があったンですかァ?
素直に床に布団引けばよかっただろォがよォ」
上条「ま、なんとなくだな。風呂はともかくこうして寝るのは初めてじゃないしな」
一方「ったく、今日はとことンテメェに流されてンぜェ」
上条「はぁ、なんつうか。ちょっと前まで普通に飲んでたのにな俺達」
一方「そういやそうだったなァ」
上条「……けどよ、お前、女っていうかさ」
一方「あァ?」
上条「むしろ子供みてぇだよな。平らだし生えてないし」
一方「よし、殺すか」 ギリギリ
上条「ぐぅっ、タップタップ!」
一方「チッ」
上条「ゲフッ……。いや、いまのは今日で一番やばかった、
明日になったら上条さんの身体は痣だらけですよホント」
一方「自業自得だボケ」
一方「……まぁアレだ。能力の影響でホルモンバランスが崩れてる、みてェのは前話したよなァ?」
上条「あぁ、聞いたな」
一方「所謂普通の人間の男女みたいなのはよォ、両方持ってるンだよ」
上条「ん?」
一方「歌舞伎の女形とか、宝塚の男役とかは男でありつつも女らしさを持ってるとかよォ
女でありながら男らしさを持ってるって連中なンだよ」
上条「……ほう」
一方「つまりは両方の性を共有してる訳なンだが、オレがどっち付かずなのは
両方を持ってるからじゃなくて両方欠如してるからだ。
だからどっちにもなりきれねェし、どちらの振りもできねェ」
上条「一方通行……」
一方「それでもオレが男っぽく振舞ったのは、単にテメェと会った頃のオレのキャラが男向けだったってだけだ」
上条「なるほどな、理解できたとまでは行かないがわかった」
一方「……だからよォ。なんだかんだ言って、
どっちでもねェオレにテメェがそうやって意識してンのを見るのは
実は満更でもなかったンだよなァ」
上条「はぁ、それは、まぁよかったのか?」
一方「さてな。つーかそンな理由でもなけりゃ今日のテメェは本格的に変態屑野朗だぜ?」
上条「うっ、否定できない……」
一方「……だァ! くっだらねェ! くだらねェ!
とっとと電気消して寝るぞボケがァ!」
上条「うわっ、なんだよ急に、狭いんだから暴れんなっての!
というかそういう風に丸まられると上条さんの分の布団がナッシング!」
―――
上条「……ぐー」
一方「……」
上条「すー……」
一方「もう寝たのか、相変わらず早ぇなコイツはよォ」
上条「……うぅん」
一方「……チッ、暢気な顔しやがって」 ゲシ
上条「うっ……」
一方「なぁ上条よォ。実はオレはまた少し嘘をテメェについちまったンだ、っつったらテメェはどうするよ?」
上条「……スー」
一方「確かに、まぁ、性別の事もあったけどよォ。
そんなことよりオレはテメェの台詞のもっと別の所にグッときたンだよ」
上条「……すー」
一方「オレを、"一方通行”って言う記号を指してテメェは人間だって
そう言ったんだ。オレはよォ、そこに、グッと来ちまったんだよ。
人間で、友達で、そんな風に言ってくれるテメェによォ、敵わねェって思っちまったんだよ」
上条「……くー」
一方「だからよ。……一度だけしか言わねェからな、寝てる頭でよく聞けよ」
上条「……すぴー」
一方「ありがとう、嬉しかった」
上条「……」
一方「……」
上条「ぐー……」
一方「……さて、盛大に寝言も言ったし、とっとと寝るかよォ。――おやすみ当麻」
上条「……おやすみ」
おわり

