当麻「ふん!」
当麻「うーん・・・」
当麻「運動不足だなー・・・」
絹保「お兄様いかがなさいましたの?」
万彬「鏡に向かってポーズをとられておりますけれど」
当麻「あまり運動してないから筋肉がついてないような気がしてさ」
当麻「ちょっと頼りないかなって思ってさ」
絹保「わたくし今のお姿のお兄様が好きですわ」
当麻「そうか?もう少し筋肉とかあったほうがよくないか?」
絹保「筋肉だらけのお兄様なんて想像したくありません・・・」
万彬「ぅ・・・」
当麻「そんなに嫌か」
当麻「二人の考えてるような姿にはならないよ」
当麻「ちょっとつけたいぐらいだから」
絹保「良かったです、何事もほどほどですわ」
万彬「安心です」
当麻「そうだ、少し足を抑えてくれないか?一人だと浮いちゃうからさ」
絹保「こうでよろしいでしょうか?」
万彬「いいでしょうか?」
当麻「いいよ、じゃあまずは20回ぐらい」
当麻「ん!」
当麻「1,2,3,4!」
当麻「5,6,7!」
・・・・
当麻「じゅう・・・よん!」
当麻「はぁ・・・はぁ・・・」
絹保「お兄様、後少しですわ」
当麻「ぐぬぬ・・・」うねうね
当麻「うあ!」
ぶちゅー
当麻「んんー!」
絹保「ぷはぁ、ちょっと顔を近づけすぎてしまいました///」
当麻「ぜえ、はあ、疲労で呼吸しにくくなってるのにチューは追い討ちだ」
万彬「お兄様、わたくしにも」
万彬「ーзー」
当麻「疲労状態の俺に鞭を打つのか!くそー!」
当麻「うぐぐ、っぬりゃー!」
ちゅううう
当麻「ぐはあ・・・」
当麻「もうだめだ・・・」
絹保「やめてしまうのですか?」
万彬「お兄様はやり遂げるまであきらめない方だと思っています」
当麻「へっ、そりゃ、そう言われちゃあきらめる訳にはいかねえな」
当麻「兄貴の力見せてやるぜ!」
当麻「うあっー!」
絹保「す、すごい!」
万彬「すごいですわ!」
当麻「どうだ・・・やりきったぜ・・・」
絹保「はい・・・はい、お見事でした」
万彬「やはりわたくしたちのお兄様でした。感激しました」
当麻「どうだ・・・」
バタッ
絹保「お兄様!お兄様!」
万彬「しっかりなさってください、お兄様!」
・・・・
当麻「張り切りすぎて倒れちまうなんてな・・・」
絹保「最後のあれが原因だそうです」
当麻「上条さんにも分からない力が湧いてきたんだよな・・・」
当麻「その代償が・・・」
当麻「うぅっ!」
絹保「動かれないでください!」
当麻「おなかに力をいれるだけでズキズキ痛む・・・。これじゃ起き上がれねえ」
万彬「わたくし達が介護しますからお兄様は安静にしていてください」
当麻「こんな所で寝てる訳には・・・ううっ!」
絹保「ですから動かないでください!」
当麻「くっそー!」
万彬「絹保さん、あれを」
絹保「はい」
当麻「なんだそのベルトは?」
絹保「お兄様が万が一暴れられた時はこれで縛り付けて動かさないようにとお医者様がおっしゃっていました」
当麻「医者?そんな事を許可する医者・・・あの人か!あの人しかいねえ!」
絹保「動 か な い で く だ さ い ね ?」
絹保「これでもう動けませんね」
万彬「安静にしていればすぐに治るそうですわ」
当麻「こんな情けない姿をさらすなんて恥だ・・・」しくしく
当麻「なあなあ絹保、ちょっといたずらしていい?」
絹保「いたずらですか?程度にもよりますけれど」
当麻「そんな悪質なものではないけど」
絹保「でしたらかまいません」
当麻「じゃあちょっと座ってくれ」
絹保「いいですけれど何をなさるのです?」
当麻「ふっふっふ」
絹保「?}
当麻「くすぐりの刑じゃー!」
絹保「きゃあっ!」バタリ
当麻「こちょこちょこちょこちょー!」
絹保「ひゃあん!だ、だ、だめえええ!お兄様やめ、やめ、きゃああ!」
当麻「ここか!ここかい!ここがいいのかい!」
絹保「ら、らめ、らめれすう!くすぐっ、あひゃあ!」
当麻「ほれほれ!」
絹保「いやーん!や、やめ、やめてくださあい」
当麻「降参するかー?」
絹保「降参しますー!」
絹保「はぁはぁ、もう許してくださぁい・・・」ごろにゃん
当麻「ごふっ!可愛いすぎる・・・」
万彬「おにいさまぁ」
当麻「どったの?」
万彬「わたくしにはしてくださらないのですか?こちょこちょ・・・」
当麻「してほしいのか?」
万彬「べ、別にしてほしいとかかまってほしいとか、そういうわけではありませんよ?」
当麻「してほしいのか?」
万彬「あの・・・はい///」
当麻「はじめから素直に言えば良いのに」
万彬「恥ずかしかったんです///」
当麻「じゃあ肩の力抜いて?」
万彬「はー・・・」
当麻「まあやちゃーん?」
こちょこちょこちょこちょ
万彬「ふにゃああ!」
当麻「お嬢ちゃんくすぐったいかなー?」
万彬「ひゃわあ!」
当麻「参ったするか?」
万彬「きゃう、します、しますぅ!」ばたばた
当麻「参ったって言いな、ほら」
万彬「参りましたぁ!だから、もうやめてください!」
当麻「仕方ないなあ」
万彬「はぁ・・・すごかったです・・・」
当麻「声でかかったな」
万彬「くすぐったかったのですから仕方ないでしょう///」
絹保「こちょこちょ!」
当麻「ぐにゃあ!」
絹保「仕返しです!」
当麻「後ろからなんてひ、ひきょっ、ひぃぎゃ!」
万彬「わたくしも!」
当麻「あっーーー!」
当麻「二人がかりなんて、うっひゃー!」
ガサゴソガサゴソ
絹保「お兄様、何をしていらっしゃるのですか?」
当麻「ちょっと古着の整理をさ」
当麻「この服かなり伸びてきたな」
当麻「ダボダボだからちょっと着心地がよくねえな」
当麻「でも捨てるのは勿体無いよな。まだ着れるし」
当麻「何か有効な活用方法はないかな」
当麻「これだけだぼだぼだとカンガルーみたいに赤ちゃんが入れそうだな」
絹保「カンガルー・・お兄様、それですわ!」
万彬「なんですか?」
当麻「なんかいい考えがあるのか?」
絹保「お兄様、カンガルーですわ」
当麻「カンガルー?カンガルーがどうした?」
絹保「カンガルーってお母さんカンガルーのお腹に赤ちゃんが入っていますよね」
当麻「そうだな」
絹保「お兄様のそのお洋服の中にわたくし達が入るのです!」
万彬「なるほど、名案ですわ」
当麻「二人ともちっちゃい子じゃないんだから入るか怪しいんじゃないか?」
絹保「まずは入ってみましょう」
当麻「そうだな」
当麻「じゃあほら、絹保入ってみな」
絹保「はいお兄様」
絹保「立つと入りませんわ」
当麻「俺に抱きつけばギリギリ入るんじゃないか?」
絹保「そうですわね、んっ!」ピョン
当麻「ぐっ・・・」
絹保「何も考えずに抱きついてしまって・・・」
当麻「たいしたことはないから気にしなくていい」
当麻「それにほら、ちゃんと入ったな」
絹保「本当ですわ」
当麻「さすがに頭は出せないけど少しは外見れるだろ?」
絹保「はい、見れます」
当麻「お母さんカンガルーの気分だな」
絹保「お兄様とても素敵な匂いがします」
当麻「香水は使ってねえぞ?」
絹保「香水よりも素敵ですわ」
当麻「俺の匂いの香水売ったら売れるかな?」
絹保「わたくしなら買いますわ」
当麻「へ、へえ・・・」
万彬「お兄様、私も入りたいです」すりすり
当麻「二人はは入れないぞさすがに。絹保降りてくれるか?」
絹保「ずっと入っていたいですけれど譲りますわ」
万彬「ありがとうございます絹保さん」
当麻「家族愛だな」
ぴょん!
当麻「万彬いらっしゃーい」
万彬「絹保さんの言うとおり素敵です」すぅーはぁー
当麻「二人とも実は体臭フェチだったり?」
絹保 万彬「違います!」
当麻「な訳ねえよな」
当麻「よしよし・・・」
万彬「・・・」うっとり
万彬(今だけお兄様はわたくしの物・・・)
万彬(もっと抱きしめてもいいでしょうか?)
グギギギギ
当麻「つつつ、攣ったぁ!」
万彬「ええっ!」
当麻「つった、つったー!」
当麻「悪いけど降りてくれ」
万彬「は、はいっ!」
当麻「いてえー」ぴくぴく
当麻「ふぅ・・・」
万彬「お兄様、おつらいですか?」
当麻「いやもう平気だ」
当麻「もう時間だから寝ような」
絹保「お兄様、今日はその服でおやすみされるのですか?」
当麻「少ししか着てないからそのつもりだけど?」
絹保「わたくしを服の中で寝かせていただけますでしょうか?」
当麻「息苦しくないか?」
絹保「大丈夫ですわ、鼻から息が吸えますから」
当麻「じゃあいいけど?」
絹保「お兄様、早く寝ましょう!」ぱたぱた
当麻「万彬はどうする?」
万彬「わたくしは・・・わたくしもお兄様のお背中の方で寝かせてください」
当麻「じゃあベッドに入ろうか」
当麻「二人とも入っていいぞ」
絹保「お邪魔いたします」もぞもぞ
万彬「ほかほかします」ゴソゴソ
当麻「ちゃんと呼吸できるか?」
絹保「大丈夫です」
万彬「穴が開いていますから吸えます」
当麻「そうか、じゃあお休み」
絹保「おやすみなさい」
万彬「おやすみなさい」
・・・・
絹保「すー、すー」
万彬「ん・・・」
当麻「むにゃ・・・あつい・・・」ばさっ
絹保「ううん・・・」
万彬「んふ・・・」
当麻「・・・ぐー」
・・・・
当麻「うぁー、よく寝た・・・」
絹保「ふわぁ・・・」
万彬「んうう・・・」
絹保「・・・」ぼけー
万彬「・・・」ぼけー
当麻「ん?」
絹保「はだかあああ!」
万彬「きゃああああ!」
当麻「うぉ、服はどこだ服!」
当麻「あったあった」
絹保 万彬「(///Д///)」
当麻「いや失礼、寝ている間に脱いでしまったみたいだ」
絹保 万彬「おにいさまぁ!///」ドーン!
当麻「ぐえっ!」ばた
絹保 万彬「////」
当麻「わりぃな、びっくりさせちゃって」なでなで」
絹保「いえ、ドキドキしてしまって大きな声を出してしまって申し訳ありませんでした」
万彬「もう少し見たかったです・・・」ぼそっ
当麻(二人の尻が・・・なかなか絶景・・・)
絹保「お兄様?変な顔をしてらっしゃいませんか?」
万彬「なんだか変な視線を感じますわ・・・」
当麻「いやちょっと悪い上条さんが出てきちゃった」てへっ
絹保「・・・だと思いませんか?」
万彬「そういえばないですわね・・・」
絹保「そういうのがあってもよいかと思うのです」
万彬「わたくしもあっていいと思いますわ」
当麻「よっ、何の話をしてんだ?」
絹保「よい所にきてくださいました」
万彬「少しお兄様に聞いてほしいことが」
当麻「なになに?」
絹保「年下のお母様はありますよね?」
当麻「あるけど・・・。っていうか二人で何の話だよ」
絹保「先にお話するべきでしたね」
絹保「わたくし、お兄様のお姉様をやってみたいですわ」
万彬「たまにはお姉さまというのも経験してみたいですわ」
当麻「お姉様?ふたりが?」
ゲラゲラゲラ
絹保「笑わないでくださいお兄様///」
万彬「そういう時があってもよいではありませんか///」
当麻「笑うなってほうが無理だろー」
ゲラゲラゲラ
絹保「それでは試してみませんか?わたくしたちが出来るかどうか」
当麻「二人がどうしてもやりたいんだったらいいけど」
万彬「ではお兄様はわたくし達の事をお姉様と呼んでくださいね?」
当麻「はいはい、お姉様」
万彬「はいは一回ですわお兄様」
当麻「お姉様なんだろ?お兄様ってなあ」
万彬「で、ではなんとお呼びしたら」
当麻「普通に名前で呼べばいいんじゃねえか?」
万彬「お兄様を呼び捨て!?」
絹保「お兄様を呼び捨てなど不敬ですわ!」
当麻「二人ともやっぱ駄目じゃねえか!」
絹保「・・・わかりました。な、名前で呼びます」
万彬「後で怒らないでくださいますか?」
当麻「怒らねえけど」
絹保「と、と、と、当麻さん?」
万彬「とととと当麻さん・・・」
当麻「噛み過ぎだろ」
絹保「と、当麻、こっちにおいでなさい・・・」
万彬「優しくしてあげます」
当麻「従順な弟はお姉さまの言う事聞きますよ~」
当麻「ううん、柔らかいカラダだ」
絹保「当麻さん、ど、どうですか?年下のお姉様は?」
当麻「どうと言われても返事に困るんだけど」
絹保「そうですわね・・・」
万彬「当麻さん、も、もっと甘えてもいいですわよ?」
当麻「甘えろってどう甘えるんだよ?」
万彬「抱きつく、とか///」
当麻「抱きついてほしいのか?」
万彬「構いませんわ、お姉様ですから」
当麻「コホン」
当麻「お、お姉様ー」
万彬「ど、どうでしょうか?」
当麻「胸が平だからちょっと痛い。もう少し膨らみがあれば・・・」
万彬「胸なんてなくてもいいではありませんか///」
当麻「胸で嫌いになったりはしないけど抱きついた時はやっぱあったほうがいいかなーって思う」
万彬「む、胸の話はいいです」
つんつん
絹保「なんですか当麻さん?」
当麻「ちょっとつついてみただけ」
つんつん
当麻「なんだ?」
絹保「ちょっとつついてみただけですわ」
当麻「絹保お姉様ー」
スリスリスリ
絹保「ど、どこに顔を押し付けているのですか!」
当麻「万彬お姉様ー、絹保お姉様が怒ったー」
絹保「はぁ・・・」
万彬「なんだか少し・・・」
当麻「疲れた?」
絹保「はい少し・・・」
万彬「肩が疲れてしまいました」
当麻「年上って大変なんだぞ?」
ヨシヨシ
絹保「よくわかりましたわ・・・」
万彬「お兄様はお疲れにならないのですか?」
当麻「そりゃなるよ、でも兄貴だからな」
当麻「またお姉様やりたい?」
万彬「もう結構です・・・」
当麻「ははは」
絹保「わたくしはずっと妹でいいですわ」
万彬「わたくしも」
絹保「お姉様だと甘えられませんから・・・」
万彬「甘えられないのは無理です」
当麻「いつもどおりが一番いいんだよ」
絹保「お兄様、いつも通り甘えさせてください」
万彬「わたくしは甘えられるより甘える方がいいです」
当麻「最初から分かってたよ」
ゲラゲラ
絹保「うー///」
万彬「からかわないでください///」
絹保「お兄様、少しご協力をいただきたい事があるのですが」
万彬「ご協力いただけませんか?」
当麻「俺に協力しろって?変な薬とか俺を的にして能力ぶつけようとかだったらお断りします」
絹保「そのような乱暴な事はいたしません」
万彬「嘘発見器の体験をしていただけますか?」
当麻「嘘発見器だ?」
絹保「はい、ご協力いただけますか?」
当麻「妹の頼みなら仕方ないな」
絹保「ありがとうございます。実はお兄様なら必ずご協力いただけると言ってしまって・・・」
当麻「なおさら断れねえな」
絹保「ではお兄様、人差し指をお出しください」
当麻「なんで?」
絹保「脈を計測するそうです」
当麻「ふうん?」
万彬「リラックスなさった状態で始めます」
当麻「分かった」
絹保「では機械を動かしましょう」
絹保「質問には全ていいえで答えてください」
当麻「はいよ」
絹保「では始めます」
絹保「あなたは下着泥棒をしたことがありますか?」
当麻「いいえ」
絹保「反応しませんね」
万彬「ではあなたは女性に興味がありますか?」
当麻「いいえ」
ピー
当麻「・・・」
絹保「・・・」
万彬「・・・」
万彬「つ、次に参りましょうか」
絹保「そ、そうですわね」
当麻(ぐぬぬ・・・)
万彬「あなたは女性よりも男性が好きですか?」
当麻「いいえ」
しーん
絹保「良かったですわ反応しなくて」
万彬「ピーって言ったらどうしたものかと」
絹保「次です。あなたは女性の部屋にこっそり侵入したことがありますか?」
当麻「いいえ」
しーん
絹保「あなたは女性の下着を持っていった事がありますか?」
当麻「いいえ」
しーん
絹保「・・・白ですわね」
万彬「違うとは思っていましたがやはり安心ですわ」
当麻「もう終わったのか?」
絹保「ええ、終わりです」
当麻「変な事聞かれたけどなんだったんだ?」
絹保「実は寮の生徒の下着がなくなってしまいまして」
万彬「誰かが盗んだのではないかという話になりまして。それでみなさんに」
当麻「そんなことが・・・。でも俺はやっちゃいないぞ?」
絹保「大丈夫です、白ですわ。わたくしたちも信じていました」
万彬「お兄様がそのようなことをするはずがないと」
当麻「信じてくれてたのか、ありがとな」
当麻「終わったんだったらもうはずしていいよな?」
絹保「も、もう少しだけお聞きしたいことが」
当麻「終わったんじゃないの?」
絹保「す、少しだけお聞きしたい事が」
当麻「仕方ないな」
絹保「お兄様はわたくしの事が好きですか?」
当麻「いいえ」
ピー
絹保「うふふ」くねくね
万彬「わたくしは!わたくしの事は好きですか?」
当麻「いいえ」
ピー
万彬「んふ」ポッ
当麻「ちょ」
絹保「お兄様はわたくしの全てが好きですか?///」
当麻「い、いいえ」
ピーーー
絹保「もう、おにいさま・・・///」
万彬「お兄様はわたくしの事を抱きしめたいですか?」
当麻「いいえ!」
ピーーーー
万彬「お兄様///」
当麻「もういいk」
絹保「お兄様はわ、わたくしの事しか考えられない時がありますか?・・・きゃ、わたくしったら///」
当麻「いいえ」
しーん
絹保「・・・」
万彬「あ、あの・・・」
絹保「そう・・・ですか」
万彬「も、もうやめておきましょうか!」
当麻「そ、そうだな!返してきなさい、一刻も早く!」
万彬「はいただちに」
当麻「き、絹保さん?」
絹保「なんでしょうか・・・」
当麻「えっと・・・」
絹保「・・・」
当麻「・・・」
絹保「はぁ・・・」
当麻「ま、まあなんて言うか・・・。そんなに落ち込むな」
絹保「落ち込んでいるのではありません。調子に乗ってあのような事を聞いた事を後悔しているのです・・・」
当麻「悪気があってやったんじゃないんだし自分を責めるなよ?」
絹保「24時間お兄様にわたくしの事を考えてもらえるような女になります」
当麻「え?」
絹保「もっともっとお兄様が夢中になっていただけるように自分を磨きます」
当麻「女は強いねえ」
万彬「聞きましたよ、わたくしだってもっともっともっと頑張りますから」
絹保「まずどこから始めたらよいでしょうか・・・?」
万彬「具体的には思いつきませんね」
当麻「AカップからCカップにするとか!」
絹保「っ!!」万彬「っ!!」
絹保「出て行ってください!」
万彬「破廉恥ですわ!」
ガチャリ
当麻「あ、開けてよ!開けてくださいよ!」
当麻「もう胸がどうとか言いませんからどうかあ!」
当麻「一億×1億は・・・えっとえっと」
絹保「お兄様?」
当麻「えっとえっと」
絹保「お兄様」
当麻「絹保、み、耳元で囁くな!」
絹保「驚かせてしまいましたか?」
当麻「びびったわ!」
絹保「お兄様に声をかけても返事をなさらなかったものですから・・・」
当麻「そりゃ悪かったな、どうした?」
絹保「あのですね?」
絹保「あの・・・」
モジモジ
当麻「言いにくい事か?」
絹保「あ、あの!」
当麻「うん」
絹保「耳を」
当麻「うん」
絹保「甘噛みしてください」
当麻「うん・・・うん?」
絹保「いいのですか?」
当麻「違う違う!そういううんじゃねえよ!」
当麻「ただの相槌だからな?」
当麻「なんでしてほしいんだよ?」
絹保「本を読んでいたら耳を甘噛みするシーンが出てきて・・・」
当麻「どんな本読んでるんだよ・・・」
絹保「それでお兄様にしていただけたら、と」
当麻「審議中」
絹保「していただけませんか?」
ジー
当麻(指くわえて上目遣いなんてどこで覚えてきたんだぁ!)
当麻「し、仕方ないな、妹が困ってるから!困ってるからしてあげようという事だからな?決してしたいとかそういう事じゃないから勘違いするなよ!」
絹保「言ってみるものですね」
ウフフ
当麻「罠だ、これは妹の罠だ!」
絹保「お兄様、早速・・・」
ギュー
当麻「くっつかなくても出来るだろ」
絹保「それらしい雰囲気がないと盛り上がりません」
当麻「盛り上がらなくていい!こっそりだ、こっそり」
絹保「お兄様、ん・・・」
当麻「口を尖らせてどうした?」
絹保「言わなくても分かっていらっしゃいますでしょう///」
当麻「キスしてほしいのか?」
絹保「分かっていらっしゃるなら何も言わずにしていただきたいですわ」
当麻「悪い悪い、気がきかなくて」
絹保「お兄様」
当麻「絹保、可愛いよ」
絹保「お兄様///」
当麻「ん」
絹保「ん・・・」
当麻「げほっ、げほっ!」
絹保「お兄様?」
当麻「息をするのを忘れた・・」
絹保「もうお兄様ったら」
ペロン
絹保「ひゃん!」
当麻「ハハッ」
絹保「噛んでほしいとは言いましたけれど耳を舐めてとは言ってません!」
当麻「だって雰囲気が大事って言ったじゃーん」
絹保「言いましたけれどそのような事をなさるとは///」
当麻「だってしたくなっちゃったからさ」
絹保「耳元で囁かないでください///」
当麻「じゃあ噛むよ」
絹保「やさしくしてくださいね?」
カプッ
絹保「ひにゃあ」
当麻「こ、こら、外に声が漏れちゃう!」
絹保「も、申し訳ありません」
ハミハミハミ
絹保「はぅ///」
ハムッ
当麻「こ、これ!首筋舐めるでない!」
絹保「わざとではありませんわ///」
当麻「分かってるけど言いたくなるじゃんか!」
絹保「お兄様、声!」
当麻「そ、そうだった」
絹保「誰かに聞かれてませんでしょうか?」
当麻「さ、さあどうだろ」
万彬「ちょっと漏れていましたわ」
当麻「ま、万彬、いつからそこに!」
万彬「「キスしてほしいのか?」あたりからです」
当麻「さっきからいたのか!」
万彬「お兄様と絹保さんが自分たちの世界に入っていたようですので空気を読みました」
絹保「お恥ずかしいです///」
当麻「見られちまってたなんて・・・」
万彬「他の方ではなかっただけよかったではありませんか」
当麻「まあそうだけどさ」
万彬「それよりも」
当麻「な、なに?」
万彬「・・・スしてください///」
当麻「なにを!」
万彬「キス・・・してください///」
当麻「いいとも」
当麻「どこにしてほしい?」
万彬「ど、どこ・・・」
万彬「えっと、首に///」
当麻「微妙な所だな、まあいいぞ」
ペロペロ
万彬「くすぐったいです//」
当麻「スベスベしてんな、じゃあ」
チュウウ
万彬「す、吸わないでくださいぃ」
当麻「じゃあもういいかな?」
絹保「お勉強の途中でしたよね。ありがとうございました」
万彬「お勉強がんばってください」
当麻「あいよ」
当麻「あー、なんか腹減ったなあ」
ぐー
当麻「お菓子ないかなあ」
絹保「あっ!」
万彬「どうされました?」
絹保「あのクッキーを部屋に置いてきてしまいました!」
万彬「ええっ!それは大変ですわ!もしお兄様が召し上がったら!」
絹保「急いで戻りましょう!」
当麻「お、クッキーが・・・ちょっともらっちゃおう」
当麻「いっただきまーす」
ポリポリ
絹保「お兄様、クッキー!」
当麻「んぐっ!」
万彬「ああっ!」
ゴックン
当麻「急に大声だすなよ、全くもう」
絹保「ま、間に合いませんでした・・・」
当麻「えっえっ、なんなの?」
絹保「そのクッキーを食べると・・・」
当麻「た、食べると?」
絹保「動物になってしまうのです」
当麻「ど、動物?」
絹保「なので処分しようと思っていたのですが・・・」
絹保「もうすぐ・・・」
ポン!
絹保「お兄様・・・」
万彬「一体どのような動物に・・・」
ウサギ「・・・」
絹保「まぁ、可愛らしいですわ!」
万彬「絹保さん」
絹保「な、なんでもありません!」
ウサギ「二人とも大きくなってるぞ、どうなってるんだ?」
絹保「お兄様」
ウサギ「子供じゃないんだから自分で歩けるよ!」
絹保「お兄様、鏡を見てください」
ウサギ「・・・」
ウサギ「あ、ウサギ・・・これが俺か!」
ウサ条「これからどうすりゃいいんだよ!ずっとウサギなんて嫌だ!」
絹保「ジョークグッズですから少し待てば元に戻ります」
万彬「ですから落ち着いてください」
ウサ条「少しっていつだよ!3分5分?ウワー!」
スタタタタ
絹保「お兄様、お待ちになってください!」
万彬「ウサギが板についているようですわ」
ウサ条「ウワーン!」
ウサ条「わっ!」
ズコー
絹保「捕まえました!
万彬「お兄様、じっとしていてください。絶対に戻れますから」
ウサ条「ん・・・」
絹保「お兄様?」
ウサ条「ん?」
絹保「ニンジン食べますか?」
ウサ条「どこから出した!ドラえもんか!」
ウサ条「ニンジンうめー」
モソモソモソ
万彬「食べてますね」
絹保「はい、とっても可愛いです!」
絹保「それにとてももふもふです!」
モフモフ
ウサ条「・・・」
万彬「毛もしっかり付いているんですね」
ウサ条「触るなー」
絹保「お兄様~」
スリスリ
ウサ条「うっ・・・」
万彬「あはは・・・」
ウサ条「絹保が怖いよー、万彬助けてえ」
絹保「あ・・・」
万彬「お兄様ごゆっくりどうぞ」
ウサ条「ほっ」
絹保「お兄様・・・(´;ω;`)」
ウサ条「泣くなよ・・・」
絹保「なでなで・・・なでなでさせてくださいますか?」
ウサ条「まあ・・・いいけど」
なでなで
ウサ条「ん」
絹保「ふさふさです」ニコ
ウサ条「泣き虫さんが笑顔になったな」
絹保「抱きしめても構いませんか?」
ウサ条「いいよ」
万彬「わたくしもいいでしょうか?」
ウサ条「ああ」
ムギュー
絹保「ふかふかです///」
万彬「ずっとこのままでも・・・」
ウサ条「ずっとはやだよ」
ポン!
当麻「・・・戻った?」
絹保「ええ」
万彬「お兄様ウサギが板についていましたよ」
当麻「ははは・・・」
絹保「またウサギさんになってくださいね?」
当麻「妹が喜ぶ顔を見ると絶対嫌とはいえない・・・」
絹保「お兄様?///」
モジモジ
当麻「なあに?」
絹保「あの・・・口にするのが恥ずかしいです///」
当麻「言わなきゃわかんないよ」
万彬「本当は分かっていらっしゃるのでしょう?意地悪なのですから///」
当麻「いやわかんねえって。なんなんだ?」
万彬「本当にお分かりにならないのですか?」
当麻「本当の本当にわかんねえ」
万彬「それなら言います」
万彬「お兄様はまだ認めてくださいませんが事実上の恋人ですよね?」
当麻「そ、そんなことはないんじゃないのか?」
絹保「お兄様とはキスしてますわ。キスとは恋人同士がするものでしょう?つまり恋人同士ではありませんか?」
当麻「二人は乙女だなあ。キスっていうのは恋人同士じゃなくたってするぞ?」
万彬「それはつまり・・・体目当て・・・」
絹保「お兄様ひどいですわ・・・」
当麻「ごめんなさいごめんなさい!体目当てとかそういう考えは一切ございませんことよ?」
当麻「好きだからそういうことをしてるんだ。信じてくれ」
キリッ
絹保「は、はいっ///」
万彬「わたくしも分かっておりました///」
当麻「で、なんだっけ。二人が事実上の恋人同士かどうかだっけ?」
万彬「は、はい、いかがでしょうか?」
絹保「どう思われますか?」
ドキドキドキ
当麻「恋人同士がするような事やっちゃってるんだよなあ・・・」
当麻「でも自分の言った事を曲げたくねえなあ・・・」
当麻「まあ・・・事実上の恋人でいいんじゃないのか?」
絹保「よろしいのですか?」
万彬「否定されるかと思っていたのですが・・・」
当麻「どうせ何年か経ったら付き合ってんだったら別に・・・いいんじゃねえの?」
絹保「恋人が一番ですが事実上の恋人というのも・・・よいと思いませんか?」
当麻「じゃあ絹保はずっと事実上の恋人な」
絹保「お兄様意地悪です!」
当麻「絹保はからかいがあるな」
当麻「話は変わるけど少し頼みがあるんだけど・・・聞いてくれる?」
絹保「なんでもいいですわ」
万彬「何でしょう?」
当麻「二人ともぴったりくっついて横になってくれ」
絹保「こうですか?」
万彬「お兄様、これで何をすればいいのですか?」
当麻「動かないでじっとしてるんだぞ~」
当麻「おんにゃのこ枕~!」
絹保「お、おにいさま///」
万彬「く、く、くすぐったいです!」
当麻「ふにふにしてんな~」
絹保「お兄様、わたくしお嫁に行けなくなります///」
当麻「何言ってんだ。俺の嫁になるんだろ?」
絹保「そ、そうでした///」
当麻「もー絹保ったらー」
ハハハハハ
当麻「まあ今のはただの冗談だ」
絹保「とても冗談とは思えませんでした」
万彬「本気だったように見えましたわ」
当麻「夢で俺の枕が女の子になってたんだよ」
当麻「それでちょっと思いつきというか・・・まあご協力ありがとう!じゃあそういうことで!」
ビューン
絹保「あっ、お兄様!」
万彬「お兄様、逃がしませんわ!」
当麻「はっはっはー、上条さんそうかんたんに捕まりは・・・」
エカテリーナ「シューシュー」
当麻「へ、ヘビだあああ」
当麻「絹保、万彬、ヘビ!ヘビ!」
絹保「お、お兄様?」
当麻「ヘビ!ヘビ!食われる!」
万彬「あれは婚后さんの・・・。婚后さんの所から逃げ出したのかもしれませんね」
当麻「なんだ・・・」
当麻「ま、まあ別にちょっと驚かしてやろうと思っただけだからな!ハハハ」
エカテリーナ「シュー!」
当麻「食われるー!」
絹保「うふふふ!」
万彬「お兄様驚きすぎですわ」
ウフフフフ
当麻「絹保万彬、俺芸術が見たいんだが」
絹保「芸術ですか?絵画でしょうか?」
当麻「いやそっちじゃなくて」
万彬「では彫刻でしょうか?」
当麻「いやそっちでもなくて」
絹保「絵画でも彫刻でもないならどのような芸術がみたいのですか?」
当麻「それはだな」
当麻「女の子同士が抱き合ってるのが見たい」
絹保「は、はい?」
万彬「それは・・・芸術といえるのですか?」
当麻「だって美しいんだから芸術だろ」
万彬「そ、そうですか・・・。でもそのような物を見る事が出来る場所など聞いた事がありませんが」
当麻「そりゃそうだ。展示物じゃないんだから」
当麻「見せてくれないか?」
絹保「えっ?」
万彬「何を言っておられるのですか?」
当麻「もう一回言うけど見せてくれないか?」
ジー
絹保「あの、もしかして・・・わたくし達ですか?」
当麻「もちろん。二人以外に誰がいるんだ」
絹保「冗談・・・ではありませんね」
当麻「本気だ、見せてくれ」
万彬「真剣な目をしていらっしゃいますね。あきらめてくださりそうにありません・・・」
当麻「YesかNoか、それだけでいいんだ」
絹保「少しだけでいいでしょうか?」
万彬「延長はなしですわ」
当麻「二人とも太っ腹!恩に切るぜ」
ヤッタヤッター
絹保「お兄様大喜びですわ」
万彬「お兄様が落ち込まれているよりはいいでしょう・・・」
当麻「ささ、早く早く」
ウキウキ
絹保「えっと・・・これでいいんですか?」
万彬「なんだか気まずいです・・・」
当麻「だいぶ距離感があるな。もっとよってくれ」
絹保「こ、これぐらいでいいでしょうか?」
万彬「なんだか気分が・・・」
当麻「もっと近づいてくれ。相手の体温が分かるぐらい」
万彬「・・・」
絹保「お兄様覚えておいてくださいね・・・」
絹保「こ、これでいいですよね?」
万彬「さすがにもう何も・・・」
当麻「まだだな。もうちょっと顔を近づけて笑顔を見せてくれ」
万彬「こ、これでよろしいでしょう・・・」
絹保「へ、変な気持ちです・・・」
当麻「す、すごい・・・」
絹保「も、もう無理です!」
万彬「わたくしも!」
パッ!
当麻「いいとこだったのにぃ・・・」
絹保「お兄様も同姓の方とされたらわたくし達の気分がわかりますわ」
万彬「お兄様のご友人の方と抱き合っている場面を想像してみてください」
当麻「土御門と?」
・・・・
土御門「カミやん」
当麻「土御門」
ぎゅっ
土御門「カミやん・・・」
当麻「つ、土御門・・・」
・・・・・・
当麻「オエー・・・」
当麻「非常に気分が悪い」
絹保「そうでしょう?」
万彬「でしたらこれに懲りて」
当麻「やっぱり男のはダメだな。やっぱ女の子同士に限るわ」
絹保「どうしてそうなるのですか!」
当麻「怒るな怒るな、ボケてみただけだ」
絹保「そうは見えませんでしたけれど」
当麻「気分を悪くさせてすまないな」
当麻「じゃあお詫びになんかするよ」
絹保「絶対に浮気をしないでください」
万彬「では浮気をなさったら」
コショコショコショ
万彬「してください」
当麻「マ、マジデスカ?」
当麻「上条さんピーンチ!」
絹保「お兄様、高い所にある物を取りたいのですが肩をお貸しくださいませんか?」
当麻「俺でいいならいいよ」
絹保「さすがはお兄様、頼りになります。こちらに来てください」
当麻「何を取ろうとしてるんだ?」
絹保「上にたらいとおたまがあるのですが届かなくて・・・」
当麻「もし落っこちても大丈夫なようにクッションしいておこうか」
・・・
当麻「それじゃ乗って」
絹保「絶対に落とさないでくださいね?」
当麻「大丈夫だって」
当麻「じゃあゆっくり立ってみろ」
絹保「足抑えてくださいね?絶対ですよ?」
当麻「下みるな」
絹保「はい・・・」
絹保「た、立てました・・・」
当麻「・・・今日は白か」
絹保「何ですか?」
当麻「別になんでもない!それより早くとってくれ」
絹保「今取ります」
当麻「・・・今年最初のお花見だな」
当麻(いかんいかん!下を向いていないと)
絹保「お兄様危ないです!」
当麻「あ?」
コツーン
当麻「いたっ!何がぶつかった?」
絹保「お兄様申し訳ありません、手を滑らせてしまっておたまが・・・」
当麻「後で冷やしとこう・・・」
絹保「わたくしの不手際です・・・」
当麻「いいって。いい物みたし」
絹保「いい物とは?」
当麻「花を」
絹保「???」
当麻「絹保、肩が疲れた。もう降りてくれ」
絹保「あ、いま降ります」
絹保「お兄様、ありがとうございました。後で何かお礼をして差し上げたいのですが何かないでしょうか?」
当麻「お礼なんて別にいいけど」
絹保「わたくしがしたいのです。何かありませんか?」
当麻「じゃあ・・・肩もんでもらおうかな」
絹保「かしこまりました。お部屋でお待ちになっていてください」
当麻「楽しみに待ってるよ」
当麻「絹保まだかなー」
当麻「コナイナー」
当麻「ハヤクー」
絹保「ただいま戻りました」
当麻「キター!」
絹保「よ、喜んでいただけて嬉しいです」
当麻「早く早く!」
絹保「はい早速」
もみもみもみ
絹保「お兄様凝っていらっしゃいますね」
当麻「あー・・・キモチイイ」
絹保「ご苦労様ですお兄様」
当麻「ありがとな絹保ー」
当麻「だいぶ楽になったな。ありがとな」
絹保「お兄様のお役に立てて嬉しいですわ」
当麻「なんて兄孝行な妹なんだ・・・」
絹保「お兄様、部の活動がありますのでこれで」
当麻「ああ、頑張って来い」
絹保「お兄様がそういってくださるだけで力が出そうですわ。それでは」
当麻「ガンバレー」
当麻「絹保、万彬ちょっとそこに座ってくれ」
絹保「はいなんでしょう?」
万彬「お兄様、御用はなんでしょう?」
ジーッ
絹保「お兄様?」
ジーッ
万彬「お兄様、なにか仰ってください」
当麻「いいねえ」
万彬「なにがでしょう?」
当麻「妹が」
絹保「どのような意味でしょうか?」
当麻「上の上の可愛さってこと」
絹保「///」
万彬「お兄様いつもそのようなことばかり・・・。でも嬉しいですわ///」
ジーッ
絹保「・・・」
万彬「・・・」
当麻「観賞にぴったりだ」
絹保「お兄様変なことばかり///」
万彬「視線が恥ずかしいです///」
当麻「なあ、二人って将来何したい?」
絹保「将来ですか?まだ考えていませんわ」
万彬「わたくしもまだ・・・。お兄様はあるのですか?」
当麻「俺?うーんそうだなあ」
当麻「将来は・・・サッカーチームか野球チームが二つずつ作れるぐらい子供がほしいかな」
絹保「・・・」
万彬「・・・お兄様?」
当麻「ごめんなさい、悪ふざけです」
当麻「あえていうなら二人と幸せな家庭を作りたい、いや作る。これだな」
絹保「幸せな家庭ですか・・・。いいですわね」
万彬「作りましょうねお兄様」
当麻「ああ」
当麻「朝は絹保と万彬が起こしてくれて二人の裸エプロン・・・」
ツネツネ
当麻「じゃなくて手料理食べさせてもらって」
絹保「お兄様を玄関まで見送り」
万彬「行ってきますのキスを・・・///」
当麻「日課になりそうだな」
当麻「二人ともこっちこいよ」
絹保「はい」
万彬「失礼いたします」
ピタピタ
当麻「今日はずっとこうしていようか」
絹保 万彬「・・・あなた///」
ヒソッ
当麻「何か言った?あなたとかって聞こえたような・・・」
絹保「言ってません言ってません!///」
万彬「わたくしたちまだ結婚してないですし・・・とにかく言ってませんわ!///」
当麻「そう?聞こえた気がしたんだけどなあ」
朝食
モグモグモグ
当麻「ウマウマ」
万彬「モグモグ」
絹保「・・・」
当麻「どうした、あんまり食べてないみたいだけどちゃんと食べないとだめだぞ?」
絹保「食欲があまり・・・」
当麻「何か悩みがあるんだったら聞くぞ?」
絹保「実は・・・」
絹保「体重が・・・その、増えたのが気になって・・・」
当麻「体重が増えたぁ?」
絹保「お兄様、声が大きいです!」
当麻「体重増えたってどれくらい増えたんだよ?」
絹保「1キロぐらいです・・・」
当麻「い、いち?・・・アハハハハ」
絹保「ど、どうして笑うのですか!」
当麻「悪い悪い、体重が増えたって言うからもっと・・・。でも1キロだって言うもんだからつい」
当麻「1キロぐらい少し運動したらやせるんじゃないか?」
絹保「そ、そうでしょうか?」
当麻「あとはお菓子とか少し減らせばさ。だからちゃんと朝ごはんは食べような」
絹保「はい!」
当麻「なあ、後で運動がてら一緒に散歩するか?」
絹保「よろしくお願いします」
当麻「万彬はどうする?一緒に来るか?」
万彬「ご一緒させていただきますわ」
当麻「じゃあ行こうか」
当麻「・・・にしてもたかが体重1キロでなあ」
アハハハ
絹保「真剣に悩んでいましたのに笑うなんてひどいですわ!」
プンプン
当麻「だから悪かったって」
ナデナデ
絹保「撫でればなんでも許すと・・・」
当麻「ごめんな」
ナデナデ
絹保「はい///」
当麻「ん、あれ小萌先生だ」
絹保「どの方でしょうか?」
当麻「あのピンクの小さい人」
万彬「お兄様、ご冗談でしょう?」
当麻「いやマジなんだってば」
当麻「小萌せんせー!」
小萌「あ、上条ちゃんじゃないですか~」
絹保 万彬「「・・・」」
ボーゼン
当麻「先生何してるんですか?」
小萌「夕食のお買い物ですよー。居候さんが消費するからすぐ無くなっちうんです」
当麻「へえー」
小萌「そちらは妹さんですね。初めまして上条ちゃんの担任の月詠小萌です。よろしくなのですよー」
絹保「わたくし湾内絹保と言います」
万彬「わたくしは泡浮万彬です」
小萌「よろしくなのですよー。将来お兄さんと同じ学校に入ってきたら一杯面倒みてあげますからねー」
絹保「その時はよろしくお願いします」
万彬「お兄様と同じ先生に教えていただけたら嬉しいですわ」
小萌「じゃあ上条ちゃん達、先生はお買い物をしないといけないのでさようならなのですー」
当麻「ちょうどいい運動になったし今日はもう帰ろうか」
絹保「お兄様の先生にもご挨拶出来てよかったですわ」
当麻「帰りに自販機でなんか奢るよ。痩せる飲み物とかな」
絹保「もうその事はいいです!」
カーッ
当麻「ハハハ」
万彬「ウフフ」
絹保「・・ウフフ///」
当麻「二人と出会ってだいぶたったな」
絹保「そうですわね」
万彬「お兄様とはもっと早く出会いたかったですわ」
当麻「そうだな」
ナデナデ
当麻「でもこれから俺たちはずっと一緒だからな」
絹保「はい、いつまでも一緒にいましょうね」
万彬「お兄様、もう少し頭を撫でていただけますか?///」
当麻「はいはい」
ナデナデ
万彬「///」
ウットリ
当麻「あーっ!すっかり忘れてた!」
絹保「どうかされましたか?」
当麻「インデックスに落ち着いたら連絡するって言ったのに忘れてた!」
当麻「今からでも手紙書かないと」
当麻「うーん、なんて書くかな・・・」
当麻「インデックス様お元気ですか?」
当麻「違うな」
当麻「なあ、どうやって書いたらいいんだ?」
絹保「親しい方にお出しするならくだけた表現で書けばよろしいのでは?」
当麻「くだけた表現?」
当麻「インデックス元気にしてるか?俺はそれなりにやってる。周りのみんながよくしてくれるから
とても助かってる」
当麻「急にこういうことになったのは悪かった。そっちではちゃんと食べてるか?あんまりオルソラ達に迷惑かけるなよ?また連絡する」
当麻「こんなもんかな?」
万彬「追伸は入れないのですか?」
当麻「追伸?特に入れるものは・・・」
絹保「ありますでしょう?」ニコニコ
万彬「ぜひ報告して差し上げてください」ニコニコ
当麻「え、何を?」
万彬「わたくし達のことですわ」
絹保「ぜひわたくし達のことも」
当麻「ああ、忘れてた」
当麻「追伸 最近妹が二人できた。絹保と万彬っていうんだがとてもいい子達だからお前にも合わせてやりたい」
絹保「もうお兄様ったら///」
当麻「じゃあ手紙出してくるな」
当麻「あ、いけねえ。自分の名前を書くのわすれてら」
当麻「今度こそ行ってくる」
絹保「行ってらっしゃいませ」
万彬「気をつけてください」
当麻「はいはーい」
数日後・・・
オルソラ「上条さんからお手紙が届いたのでございますよ」
インデックス「とうまから!?」
オルソラ「あなた様宛てでございます」
インデックス「とうま遅いんだよ!すぐ出すって言ってはずなんだよ!」
オルソラ「きっと忙しかったのでございますよ」
インデックス「早速読んでみるんだよ!・・・うんうん。とうま元気でやってるんだね」
インデックス「・・・。オルソラのおいしい料理いっぱい食べてるんだよ。でもたまにはとうまの料理が食べたいんだよ・・・」
インデックス「・・・あれ、これだけなの?とうま、もっといっぱい書くことあったよね?」
オルソラ「下の方に何か・・・」
インデックス「追伸?」
アニェーゼ「誰か上条当麻って言いやがりましたか?」
アンジェレネ「上条さんと聞いてきました」
ルチア「私はシスターアンジェレネがつまみ食いをしないように監督しにきただけです。上条当麻は一切関係ありません」
その他「何かありましたか?」
インデックス「ええええええっ!」
オルソラ「どうしたのでございますか?」
インデックス「とうまに妹が出来たんだよ!しかも二人も!」
みなさん「エーーーーーー!!!」
当麻「お絹たーん?」
絹保「たんはいりません!それに昔みたいな呼び方もあまり・・・」
当麻「いやなら仕方ないなお絹たん」
絹保「またおっしゃいました」
当麻「ごめんお絹たん」
絹保「お兄様わざとでしょう?」
当麻「ごめん」
当麻「そういや万彬どこ行った?」
絹保「わからないですけれど、そのうち戻ってくると思いますわ」
当麻「そうだな、戻ってくるまで抱っこしてやるからこっちおいで」
絹保「うれしいですわ」
当麻「早く戻って来ないかな~」
当麻「絹保の髪の毛っていじくりがいがあるよな」
ワシャワシャ
絹保「せっかく整えましたのに・・・」
当麻「後で直すって」
当麻「ふにふに」
絹保「くすぐったいです///」
万彬「お兄様、インデックスさんからお手紙が届いておりますわ」
当麻「郵便を取りに行ってくれたのか。ありがとな」
当麻「っていうかここの場所教えたっけか?」
万彬「わたくし郵便を取りに行ったわけではありませんわ。外に出たら上から手紙が落ちてきたのですがそれがお兄様宛てだったものですから」
当麻「フクロウが届けてくれたのかな」
万彬「フクロウなんていませんでしたわ」
当麻「変だな」
・・・・・・
神裂「なぜ私が手紙の配達など・・・」
「とうまが元気そうで安心したんだよ。私はいつもオルソラが作った料理を食べてるけどたまにはとうまの料理が食べたくなるんだよ」
当麻「あー、俺もオルソラの手料理が食べたい・・・」
「あと手紙にいっぱい空白があったけどなにか書くことあったはずなんだよ!今度はもう少し頑張ってほしいかも!」
当麻「上条さんなりに頑張ったんです」
「とうまに妹が出来たって聞いて私もみんなもびっくりしたんだよ。でもとうまに新しい家族が出来てよかったね。今度詳しく話してほしいんだよ」
当麻「いくらでも聞かせてやるぜ」
「また手紙書いてほしいかも!」
当麻「あ、もう一枚ある」
「上条さん元気ですか?また会いたいです」
当麻「これはアンジェレネかな」
「私は別にあなたに会いたいわけではありませんがシスターアンジェレネがどうしても会いたいそうなので顔を見せてあげにきてもいいです」
当麻「絶対ルチアだ」
「暇なら遊びにきやがってください。歓迎してやります」
「今度はのんびりした所でお話したいのでございますよ」
当麻「アニェーゼ、オルソラ・・・。涙が止まんなくなってきた」
ウルル
当麻「手紙呼んだらイギリスに行きたくなっちまったよ」
絹保「行ったらよろしいのでは?」
万彬「お会いしに行ってみてはいかがですか?」
当麻「そういうときがきたらな。そのときはみんなに紹介してやるよ」
絹保「お兄様のご友人の方にお会いするの楽しみにしていますわ」
万彬「どのような方達なのですか?」
当麻「いろいろ複雑なんだけど一言で言うと女の子だ」
絹保「女性?」
万彬「女性に会いに行かれるのですか?」
当麻「なんか言っちゃいけないことを言いましたか?」
絹保「いいえ、ただお兄様には女性のご友人が多いのですね」
万彬「わたくし達が知らないお兄様のご友人がどのような方たちなのか尚更興味がありますわ」
当麻「二人と気が合うと思うから仲良くやれると思うな」
当麻「今日は念願のお給料日な訳だから二人をデートに連れてってやるか」
当麻「という事で二人をデートにお誘いしようという訳です」
当麻「二人が行きたい所に連れていきたいからリクエストあるか?」
絹保「せっかくのお兄様とのデートですから豪華なホテルで夜景を見ながらお食事でも」
当麻「女子中学生を夜のホテルに連れ込めだと・・・?」
万彬「不適切な表現はおやめください」
当麻「はーい」
当麻「絹保さん?残念ながらそれは難しいといわざるをえないんですが」
絹保「将来お兄様と恋人同士らしい場所に行きたいと思っていたのでつい・・・」
当麻「二人はまだ中学生だからこれから高校生とかぐらいの年になったら連れて行ってあげるから待っててくれ」
絹保「期待しています」
万彬「早くその時が来てほしいですわ」
当麻「今のうちに貯金しておこう・・・」
万彬「わんちゃんやねこちゃんと触れ合えるテーマパークがあるのですがいかがですか?」
絹保「お兄様、わたくしもそこに行きたいですわ」
当麻「じゃあ決まりだな」
ワンワンニャーニャー
当麻「ワンニャンパラダイスだな」
絹保「可愛い」
万彬「お兄様早く行きましょう」
当麻「引っ張らなくたって逃げやしないって」
当麻「俺はこのネコを触らせてもらおうかな」
ニャーニャー
当麻「こら、じっとしなさい」
ニャーニャー
絹保「お兄様と遊ぶのが楽しいのでしょう」
万彬「女の子だそうですわ」
ペロペロ
当麻「顔舐めたっておいしくねえぞ」
万彬「こちらに可愛いワンちゃんが」
ナデナデ
ワンワン
万彬「お持ち帰りしたいですわ」
当麻「ダーメ」
万彬「わかっておりますわ」
当麻「絹保はなんか見つけた?」
絹保「はい!」
モソモソ
当麻「モルモットかー」
絹保「名前は当麻がいいですわ。ね、当麻?」
当麻「どっちに呼んでんだよ」
万彬「ネコちゃんとワンちゃんとモルモットちゃんかウサギちゃんが一緒に暮らしていそうですわね」
当麻「どこに?」
万彬「わたくし達の家庭に、です」
当麻「どうだろうな」
絹保「当麻と一緒に暮らしたいです!」
当麻「人の名前を動物につけんな!ややこしくなるだろ」
ワンワン
万彬「お願いだから引っ張らないで><」
当麻「どした?」
万彬「ワンちゃんがスカートを引っ張って・・・ダメって言ってますのに!」
当麻「こらこら」
ワンワン
当麻「かまってほしいんだなきっと」
万彬「でも引っ張られたらスカートの中が・・・」
当麻「大丈夫だって。ちゃんと見えてたから」
万彬「覗いたのですかお兄様!」
当麻「違うよ、見えちゃったんだよ」
万彬「一緒ですわ!」
当麻「さてそろそろ帰る時間だぞ?」
絹保「もう少しいたかったです」
万彬「仕方ありません」
当麻「また連れてきてあげるよ」
絹保「当麻、また会いにくるね」
当麻「・・・お前も元気でな」
ニャー
絹保「当麻可愛かったです」
万彬「ワンちゃんもとても可愛かったです」
当麻「二人が楽しかったら俺も楽しいよ」
絹保「お兄様と一緒ですから楽しいのです」
当麻「そうかな」
万彬「大好きな方と一緒だと何倍も楽しいですわ」
当麻「そうかもな」
当麻(そういやスフィンクス元気にしてるかな)
・・・・・
インデックス「スフィンクスまだ食べるの?」
ニャー
インデックス「食べすぎはよくないんだよ?」
ニャー
万彬「お兄様、質問があります」
当麻「今日は気分がいいから上条さんなんでも答えちゃうぞ」
万彬「お兄様はよく甘えてくる妹と甘えてこない妹どちらが好きですか?」
当麻「両方とも好きだな。人間一人一人性格違うからどっちがって言えないな」
万彬「そうですわね。では甘えられるのは好きですか?」
当麻「嫌いじゃないな。疲れているときに甘えられたら少し疲れが取れる感じがする。アニマルセラピーみたいな?」
万彬「わたくしお兄様を癒せていますか?」
当麻「そう思うぞ。たまに暴走?してるような時があるけどそういうときはちょっと疲れるかな」
万彬「暴走?」
当麻「なんて言えばいいかな。イノシシみたいに突っ込んでくる感じ?」
万彬「イノシシのように体当たりしてませんわ」
当麻「表現だってば」
万彬「表現でもイノシシに例えられるのはうれしくありません」
当麻「じゃあ闘牛?」
万彬「闘牛もいやですわ。イノシシとたいして変わりません」
万彬「話が逸れましたがお兄様はわたくしが甘える事に不快な思いをされている訳ではないのですね?」
当麻「そんなこと思うわけないじゃないか。妹が甘えたいんだったら甘えさせてやるのが兄貴ってもんだからな」
万彬「ではわたくしが今とてもお兄様に甘えたい気分と言ったらお兄様は甘えさせてくださいますか?」
当麻「いつでも甘えさせてやるよ。と言っても言わなくたって甘えてるけどな」
万彬「お兄様、甘えさせてください!」
ギュギュ
当麻「骨が折れる折れる!」
万彬「わたくしお兄様に抱きついている時が一番幸せですわ」
当麻「それはよかったな。けど首の骨が折れそうです」
万彬「わたくしったら慎みを失ってしまいました///」
当麻「いつもじゃねえか」
万彬「お兄様、痛みますか?」
当麻「もう痛くないからいいよ」
万彬「お兄様が目の前にいると無意識に抱きついてしまうのです///」
当麻「病気じゃねえの」
万彬「わたくし恋の病にかかってしまったようです」
当麻「治療法は?」
万彬「不治の病ですからありませんわ」
当麻「キスしたら直るかね」
チュッ
万彬「///」
当麻「どうだ、直ったか?」
万彬「重症になってしまいました///」
万彬「わたくし幸せです///」
当麻「おーい万彬さん」
万彬「うふふ///」
当麻「ダメだこりゃ」
絹保「」
ジトー
万彬「今とても幸せすぎて怖いですわ」
当麻「後ろにいる子の方が怖いんだけど」
万彬「え、後ろ?」
絹保「羨ましいです・・・」
当麻「ええと・・・絹保さんもご一緒しますか?」
絹保「はい、それはもう是非とも」
当麻「あー、上条さん何もする気がしない」
万彬「お兄様、お体が悪いのですか?」
当麻「別に悪くないけどなんとなくやる気がでない」
万彬「そうですか」
絹保「お兄様、お兄様のお体の上に乗ってもよろしいですか?」
当麻「構わないけど」
絹保「重たいようでしたらすぐに退きますわ」
絹保「お兄様、重たいですか?」
当麻「背中に座ってるだけだから重たくない」
絹保「万彬さんもいかがですか?」
万彬「わたくしもお邪魔でなければ」
当麻「なんか重くなってきたかも」
絹保「お兄様のお背中は座り心地がいいですわ」
万彬「お兄様が腰痛になられなければいいのですが」
当麻「上条さんそんなヤワじゃないぜ」
絹保「お兄様は頼もしいですわね」
当麻「妹が甘えん坊だと仕方ないだろ」
絹保「お兄様、もう少し上のほうに座ってもよろしいですか?」
当麻「上ってどこだ」
絹保「お兄様の頭にですわ」
当麻「まあ別に」
絹保「それでは遠慮なく座らせていただきますわ」
ムニムニ
当麻(柔らか・・・じゃねえ!やばいよやばいよ!)
万彬「お兄様?」
当麻「動かない!」
万彬「は、はい!」
当麻(くそー、絹保のおかげで感覚が敏感になっちまったじゃねえか)
当麻「二人とも退いてくれ」
絹保「はい」
万彬「わかりました」
当麻「ふー、ふー、煩悩よ去れ!」
当麻「・・・もう大丈夫だ。今度は背中はダメだ。お腹の上だったらいい」
絹保「お腹の上でも構いませんわ」
万彬「お兄様と触れ合いたいのですからどこでもいいですわ」
絹保「お兄様のお顔が見れて嬉しいですわ」
当麻「そうね、ははは」
万彬「ではわたくしはこちらに座らせていただきます」
当麻「コラ、そこはノー!」
万彬「えっ、では太もものほうがよろしいですか?」
当麻「股間じゃなきゃどこでもいい!」
万彬(もう少しお兄様のお顔が見えるところにいたかったですわ・・・)
絹保「お兄様、お嫌でなければお顔の上に」
当麻「乗せねえよ?」
絹保「・・・そうですよね。わかりました」
当麻(顔の上に乗られたら上条さん死亡するだろうが」
万彬「お兄様と一緒にいると落ち着きますね」
絹保「きっとお兄様のお力でしょう」
当麻(どうしようかな、スカートの中ちょっと見えそうになってるけど教えてあげようか)
当麻(・・・なんか言われそうだからやめておこう)
土御門「カミやーん、一緒に飯食べるぜい」
当麻「今日弁当作り忘れたから購買行ってくるからちょっと待ってろ」
土御門「妹と一緒に寝たから寝坊でもしたかにゃー?」
当麻「なんでしってるんだよ」
土御門「なんとなく言ってみただけにゃー」
ざわざわ
当麻「騒がしいな。まさかもう売り切れちまったか?」
カワイイー ダレカナダレカナ
当麻「誰か女の子でも来たのか?まあ俺には関係ないけど」
当麻「それよりも早く飯を」
ア、オニイサマー
当麻「・・・あ?どっかで聞いた声が」
当麻「いや気のせい気のせい。こんなところにいるはずが。そうだ学校にいるんだからこんな所に」
絹保「お兄様、やっとお会いできました」
万彬「どちらに行ったらよいかわからなくなりまして・・・。でも会えてよかったですわ」
当麻「お二人さんちょっといらっしゃーい!」
当麻「ちょっとここでお話しような」
当麻「失礼しまーす、って誰もいないな」
絹保「お兄様、わたくし達を誰もいない保健室に連れ込んで一体何をなさるおつもりですか?」
当麻「誤解を招く言い方やめなさい!」
当麻「なんでこんな所にいるのかご説明してもらおうか」
万彬「どうしてもお兄様に会いたくて着てしまいました」
当麻「学校の場所教えてたか?」
万彬「お兄様の生徒手帳を頼りにきました」
当麻「生徒手帳なら俺のポッケに・・・あれ、ない!」
万彬「ですからここに」
当麻「今度はちゃんと持ってよう」
当麻「まあとりあえず話はわかった」
当麻「寮まで送ってくから帰ろうね」
絹保「せっかくお兄様と会えましたのにもう帰れと仰るのですか?」
当麻「上条さん昼飯食べてないの!しかも二人ともこっちに来ちゃダメでしょ!さ、お帰りお帰り!」
当麻「あー、二人を送ってたら昼飯抜きかなあ」
絹保「わたくしお兄様ともう少し」
当麻「ダメったらダメです」
土御門「カミやん、ここにいたんだにゃー」
当麻「なんでここにいるってわかったんだ?」
土御門「カミやんが保健室に女の子を連れ込んだのを見たって聞いたんだにゃー」
当麻「今から二人を帰らせるからどいてくれ」
土御門「本当にそんなことをしていいのかにゃー?」
当麻「帰らせなきゃダメに決まってんだろ」
土御門「お兄ちゃんに会いたくて学校まで来た妹を有無を言わさず帰らされたら心の傷として残るかもしれないぜよ。それでも帰らせるのかにゃー?」
当麻「じゃあどうすりゃいいんだ?」
土御門「少しそこで二人と喋ってればいいぜよ」
当麻「それでいいのか?」
絹保「もちろんですわ」
万彬「きちんと帰りますから、いいでしょう?」
当麻「しゃあねえなあもう」
土御門「カミやん、忘れてたぜよ。ほい、パン買っといたにゃー。後で金返してほしいぜよ」
当麻「飯!」
土御門「じゃーにゃー」
当麻「・・・食べる?」
万彬「もう食べてきましたので一口だけで結構ですわ」
当麻「はい、あーん」
万彬「あーん」
ガブッ
当麻「指まで噛むなー!」
当麻「んもう。絹保はいる?」
絹保「いえ、わたくしは結構ですわ」
当麻「遠慮なくいただくか」
万彬「わたくしと間接キスですわね///」
当麻「食事中にそういうのやめなさい!」
当麻「二人はほんとに大バカだぞ?わざわざ学校まできちゃって」
絹保「そうかもしれませんね」
当麻「まあでも学校まで来て会いに来たのに追い返そうとして悪かったな」
万彬「いえ、連絡なしに来たのですから当然ですわ」
絹保「お兄様、そろそろ帰ります」
万彬「お話してくださってありがとうございました」
当麻「礼なら土御門に言ってやれ。あいつがいなかったら二人を追い返してたからな」
絹保「そうですね」
万彬「お兄様、よろしくお伝えください」
当麻「送っていくよ。早退ってことにしておくから」
当麻「もう春だな」
絹保「そうですわね。でもまだ少し寒いです」
万彬「わたくしも少し寒気がします。お兄様、暖めてくださります?」
当麻「俺が着てるの貸してやるよ」
当麻「ほら、これ着てれば寒くないはずだ」
絹保「ありがとうございます・・・」
万彬(お兄様に直接暖めていただきたかったのですがこれはこれで
当麻「二人とも今日は出かける予定あるか?」
絹保「ありませんわ。あえて言うならお兄様と一緒にいる予定がありますけれど」
当麻「それは予定じゃなくて日課じゃないのか?」
絹保「そうともいいますわ」
万彬「お兄様おでかけになるのですか?」
当麻「二人さえよかったら一緒に花見でもどうかなと思ってさ」
絹保「はい、行きます、行きたいです、行かせてください!」
万彬「お兄様、早くお着替えになってください!いえ、わたくしがお着替えをお手伝いしますわ」
当麻「自分でやるから落ち着け」
当麻「というわけで上条さんご一行到着」
絹保「満開ですわ」
万彬「人も多いですね」
当麻「そこら辺にでも座ろうか」
絹保「綺麗ですね」
万彬「本当に綺麗ですわ」
当麻「綺麗だな」
絹保「お兄様、あちらの女性綺麗な方ですね」
当麻「うん・・・じゃなくて!桜綺麗だな!」
絹保「お兄様は桜を見に来たのですか?それとも綺麗な女性を見に来たのですか?」
当麻「桜です・・」
絹保「それなら桜を見ましょう」
当麻(絹保絶対鬼嫁になるぞ)
当麻「桜も綺麗だけど二人も綺麗だよ」
絹保「いつもそのような事しか仰いませんから本気にはしませんわ」
万彬「お兄様は綺麗とだけ言っておけばいいと思っていらっしゃいませんか?」
当麻「だって何言ったらいいかわかんねえんだもん」
絹保「たまには他の言葉を言っていただけたらというだけですわ」
当麻「そうだなあ・・・二人のこと食べちゃいたいな」
絹保「お、お兄様なんていうことを仰るのですか!た、食べたいなどと///」
万彬「お兄様にでしたら食べられても結構です///」
当麻(機嫌直ったみたいだしよかったよかった)
絹保「なんだか眠くなってまいりました」
万彬「わたくしも・・・」
当麻「春だから仕方ないな」
絹保「お兄様、わたくしお兄様の膝枕がほしいです」
万彬「わたくしもお兄様に膝枕してほしいですわ」
当麻「別に減るもんじゃねえからいいぜ」
絹保「お兄様の膝枕大好きです」
万彬「幸せです」
当麻「寝ちゃだめだからな」
ナデナデ
当麻(柔らかそうな唇だよな。柔らかいんだけども)
プニュプニュ
当麻「なんか知らないけど興奮する」
絹保「お兄様先ほどから唇ばかりいじられてますね」
万彬「新しい遊びでも見つけられましたか?」
当麻「唇プニュプニュゲームなんてマニアックすぎないか?」
万彬「お兄様が楽しんでおられるならわたくしはいいのです」
絹保「わたくしの体で楽しんでいただければわたくしはうれしいですわ」
当麻「かなり際どいぞ絹保」
絹保「どのあたりがですか?」
当麻「いやもう全部。聞かれたら勘違いされるレベルだ」
絹保「気をつけないといけませんね」
当麻「ほんと気をつけてください」
当麻「二人ともそろそろ寮に帰ろうか」
絹保「もう少しここにいたいですが仕方ありませんわね」
万彬「お兄様、帰りは手をつないで帰りましょう?」
当麻「いいよ。絹保も手つなぐか?」
絹保「はい、喜んで」
ルンルンルン
当麻「お、あそこのお姉さん綺麗だな」
ギギギギ
当麻「よそ見しないから手を壊さないで!」
絹保「お兄様、お兄様のお誕生日を教えてくださいますか?」
当麻「俺の誕生日?ごめん、覚えてない」
絹保「記憶がないのであれば仕方ありません」
当麻「俺の誕生日がどうかしたか?」
絹保「妹がお兄様の誕生日を知らないなんて変でしょう?」
万彬「そうですわ、お兄様の生徒手帳をお見せいただけますか?」
当麻「生徒手帳?」
万彬「お兄様は覚えていらっしゃらなくても生徒手帳には生年月日が書いてあるはずです」
当麻「万彬頭いいな、はい手帳」
絹保「お誕生日過ぎてしまっていますね」
万彬「残念です」
絹保「もう少し早く聞いていればお祝いできたかもしれませんのに・・・」
当麻「過ぎちゃったものは仕方ねえよ。俺だって忘れちゃってたしさ。気持ちだけもらっておくよ」
絹保「でも・・・」
万彬「絹保さん、お店で小さいケーキを買ってきてそれでお祝いするのはいかがですか?」
絹保「万彬さん名案ですわ。お兄様、そういたしましょう?」
当麻「じゃあ今から買ってくるか」
絹保「お兄様、わたくしモンブランがいいです」
万彬「わたくしはショートケーキで」
当麻「やっぱり自腹なのか・・・」
絹保「お兄様、蝋燭立てますね」
当麻「一本だったら無くてもいいんじゃねえの?」
絹保「こういうのは形式が重要ですから」
当麻「そうかあ?」
絹保「そうなのです」
万彬「お兄様、ロウソクを消してください」
当麻「ふぅー」
絹保「お兄様、おめでとうございます」
万彬「遅くなりましたがおめでとうございます」
当麻「ありがとな。俺だけだったらきっと誕生日祝いなんてしなかったな」
ぱくぱく
絹保「おいしいですね」
万彬「甘いものはいいですね」
当麻「万彬ほっぺにクリームついてるぞ。とってやるからじっとしてろ」
当麻「ん、とれた」ペロリ
万彬「お兄様ったら///」
ぺたぺた
絹保「お兄様、わたくしも付いてませんか?」
当麻「見たぞー、自分でつけたところ」
絹保「お兄様にとって欲しかったものですから///」
当麻「俺にとってほしいなんて物好きだな」
当麻「はい、これでいい?」ぱく
絹保「はい///」
絹保「お兄様、お兄様のケーキが食べたいですわ」
当麻「俺の?食いかけだぞ?」
絹保「構いません。むしろ・・・いえ、なんでもありません。では代わりといってはなんですがわたくしのもお食べになってみてください」
万彬「わたくしもお兄様の画食べたいです。わたくしのもぜひお食べになってください!」
当麻「あ、ああ」
当麻「じゃあ絹保のからもらおうかな」
絹保「お兄様、わたくしのフォークをお使いになってください」
当麻「え、なんで?」
絹保「え、ええとそれは、そうです!お兄様のケーキとわたくしのケーキは種類が違いますから味が混ざってしまうかもしれませんから!」
当麻「なるほどなー。じゃあ借りようか」
絹保「ほっ」
当麻「ん、うまい」
絹保「お兄様、フォークをお貸しください///」
当麻「ああ」
絹保「こ、これがお兄様の・・・」
当麻「どうした?」
絹保「いえなんでもありませんわ!とってもおいしいです」
当麻「次は万彬のもらうな」
万彬「わ、わたくしのフォークをぜひ!」
当麻「あーはいはい」
ずいっ
当麻「万彬、そんなに見つめられると食べづらいんだが」
万彬「どうぞ気になさらずお食べください」
当麻「気にするなって言ったって気になるものは気になるんだよな」
当麻「うん、うまかった。絹保、俺のフォーク貸してくれ」
絹保「どうぞ」
当麻「はい、万彬」
万彬「んぐんぐ、おいしかったですわ」
ぱくぱくぱく
当麻「・・・」
絹保 万彬「///」
チラッ
当麻「何?」
絹保「いえ、なんでもありません」
万彬「なんでもありませんわ」
チラッチラッ
当麻「何?」
絹保「なんでもないです!」
当麻「何かあるから何度もこっちみるんじゃねえの?」
万彬「本当の本当に何にもありません!」
当麻「怪しいなあ」
万彬「お兄様、目を瞑っていただけますか?」
絹保「ちょっとしたいことがありまして。ご協力お願いします」
当麻「何企んでるんだ?」
絹保 万彬「お兄様!」
当麻「んんっ!」
当麻「こら、いきなりキスするなんて反則だ!」
絹保「お兄様としたかったものですから///」
万彬「嫌でしたか?」
当麻「嫌とかじゃなくて二人同時はびっくりするわ」
当麻「ようし、今から二人を可愛がってやる!覚悟しろよ、子猫ちゃんども!」
絹保「ひゃん!」
万彬「お兄様、おやめください!」
当麻「よいではないか、よいではないか」
・・・
当麻「ふぅ、おもしろかった」
絹保「にゃあん・・・」
万彬「んにゃあ・・・」
当麻「ちょっと張り切りすぎたかな」
当麻「絹保万彬、ちょっと聞いてほしい事があるんだ」
絹保「お兄様お悩みになっている事があるのですか?」
当麻「悩みじゃない、俺たちの将来の話。飲み物でも飲みながら話そうか」
万彬「お兄様、何をお話になるのですか?」
当麻「俺たちの子供の話を少々」
絹保「こ、子供ですか?」
万彬「な、なんと申し上げたらよいか」カーッ
当麻「二人の子供の名前を考えてみたんだ、聞いてくれ」
当麻「まず絹保との子供からな」
絹保「まだ子供だなんて早いですわ」
当麻「まぁまぁ、将来名前付けるときに慌てないようにと思ってさ」
当麻「女の子だったら俺と絹保から一文字づつとって麻保にしようと思ってる」
絹保「麻保・・・いい名前だと思いますわ。男の子だったらどんな名前に?」
当麻「男の子だったら絹太かな?」
絹保「絹太君に麻保ちゃん、早く会えるといいですわね」
当麻「次は万彬の番だ」
当麻「もし女の子だったら万麻だな」
万彬「万麻ちゃん、お母様のような名前ですわね。男の子の名前は何ですか?」
当麻「男の子なら当太かな」
万彬「当太君に万麻ちゃんいい名前をつけられたと思いますわ」
当麻「一生懸命授業中勉強する時間を割いて考えた甲斐があるってもんだよな」
絹保「お兄様勉学の時間を勉学に集中しないといけませんわ」
万彬「お兄様、勉強の時間は勉強をなさらないと」
当麻「言わなきゃよかった」
万彬「お兄様、わたくしたちはお兄様の為を思って言っているのです」
当麻「分かってるって」
絹保「一日中お勉強したくはないでしょう?」
当麻「やだやだやだ、勉強きらーい!」
絹保「でしたら授業はしっかり受けてくださいね」
当麻「分かったよ、ちゃんと受けるよ」
万彬「そうされてください、お兄様と触れ合える時間が減るのは嫌ですわ」
当麻「ちゃんと授業受けるから安心しろ。頭よくなるかは別だけどな」
ナデナデ
絹保「お兄様、わたくしにもしてください」
ナデナデ
当麻「ちゃんと授業受ける代わりに何かしてくれる?」
万彬「何かといわれましても分かりませんがお兄様が受けてくださるならどのようなことでも構いませんわ」
当麻「絹保はどうだ?」
絹保「わたくしも絹保さんと同じです。いいですわ」
当麻「じゃあさ、二人の太ももで俺の頭を挟んでくれる?」
絹保「・・・」
万彬「・・・」
当麻「やっぱダメだよな・・・ハハハ」
絹保「・・・いいですわ。して差し上げます」
万彬「何でもすると言ってしまいましたからします」
当麻「イヤッホーイ!」
当麻「じゃあ二人とも横になって股開いてくれ」
絹保「こうですか?・・・うう、恥ずかしいです」
万彬「お兄様でなければ絶対いたしません///」
当麻「二人とも恥ずかしいのか。その恥ずかしさの向こうに素敵な世界があるとかないとかテレビでやってたな」
当麻「それでは妹の太ももに挟まれようか」
当麻「ぁぁー、柔らけえしあったけえなあ」
絹保「お兄様、くすぐったいですから動かないでください」
当麻「感触を味わうのが礼儀ってもんだ」
当麻「じゃあ挟んでいいよ」
当麻「いい圧迫感だぁ・・癒される」
当麻「股の下からこんにちは」
万彬「お兄様お下品ですわ!」
当麻「強すぎ強すぎ!もう少し緩めてくれ!」
当麻「おふざけで死ぬかと思ったぜ」
当麻「太もも、俺の太もも、絹保と万彬の太もも、俺の絹保と万彬の太もも、柔らかくて大好きだ」
絹保「お兄様言わないでください、恥ずかしいです///」
当麻「お嬢様の太もも、お嬢様の絹保と万彬の太ももサイコー!」
万彬「お兄様、それ以上は///」
当麻「ぐーすかぴーすか」
絹保「お兄様、まさか眠ってしまわれました?」
当麻「すやすや」
万彬「ずっとこのままの体制でいなければいけないのでしょうか?」
絹保「さすがにずっとは無理ですわ。ベッドに運んで」
当麻「ううん」
万彬「お兄様嫌と言っているのでしょうか」
絹保「お兄様が起きるまでこのまま頑張りましょう」
その後上条当麻が目覚めたのは日が暮れた時でした
当麻「ガタガタガタ」
当麻「さ、寒い、だがここは我慢だ、我慢あるのみ」
当麻「やっぱり寒い!こういう時は素直に絹保でも万彬でもどっちでもいいから一緒に寝かせてもらうとするか」
当麻「どちらにしようかな、よし万彬たん一緒にねーましょ!」
当麻「うっひゃー、あったかいっす、最高っす」
当麻「シャンプーの香りがたまんねえ、おとなしくしてらんねえ」
万彬「ん」
当麻「おとなしくしまーす」
当麻「万彬の谷間にお世話になろうかな、まだ谷間じゃないけど」
当麻「極楽極楽、桃源郷はこんな所にあったんだな」
当麻「でもまだ桃の膨らみが」
ゲシッ!
当麻「うぐっ、不幸だ・・・」
万彬「逃げちゃだめ・・・」
ギュウ
当麻「俺は逃げも隠れもしないぜ。というか巣にもぐりこんで来たんだけどな」
ゴロン
当麻「そろそろ退散しないと起きちゃうかな」
当麻「そんじゃまお邪魔しました」
当麻「絹保、お待たせーって待ってないか」
万彬「ん・・・」
当麻「まずい!ベッドの下に隠れろ!」
万彬「お兄様・・・?」
当麻「気づかれたか?)
万彬「ん」
当麻「トラップは回避したぜ、さてさて」
当麻「絹保が起きているかどうか確認しようか」
当麻「絹保?」
絹保「・・・」
当麻「あ、い、し、て、る」
絹保「・・・」
当麻「よかった、我ながら恥ずかしすぎる事を言ったもんだ。もし起きてたら最悪だ」
当麻「さてお次は絹保を堪能しますか」
当麻「絹保からマイナスイオンを感じる」
当麻「ほっぺたすりすり~、お肌すべすべで柔らかくていいなあ」
絹保「お兄様、眠いです・・・」
当麻「あ」
当麻「・・・おはよう?」
絹保「おはようございます」
当麻「まだ夜中です」
絹保「わたくしいつの間にかお兄様のベッドに来てしまったみたいですね」
当麻「いやその」
絹保「自分のベッドに戻ります、おやすみなさい」
当麻「おやすみ!」
当麻(助かった?助かったのか?助かったんだよな?)
当麻(なんかいつの間にか体があったまったみたいだし寝るか)
翌朝
万彬「お兄様、なぜお兄様が絹保さんのベッドで寝ていらっしゃるのですか?」
当麻「そ、それはですね?」
絹保「わたくし夜中に目が覚めたらお兄様のベッドで寝ていて自分のベッドに戻った記憶が・・・」
万彬「でも絹保さんはお兄様のベッドで寝ていましたが?」
当麻「な、なんでだろうな!科学じゃ証明できない奇跡が起きたとか!」
万彬「そうなのでしょうか?」
当麻「うんうん、きっとそうだ、それしかない!」
パッ
当麻「うわ、見えない!」
絹保「誰の手でしょうか?」
当麻「絹保のだろ?」
万彬「残念でした、わたくしですわ」
当麻「万彬かよ、騙された」
万彬「騙してませんわ」
当麻「まあそうだけど絹保だと思ってたからさ」
絹保「お兄様なら誰の手かわかるかと思いまして試してみました」
当麻「分かるかよそんなの」
絹保「きっとお兄様なら、と期待していましたのに・・・」
当麻「誰の手かどうかなんて区別つかないって」
万彬「そこは愛の力でカバーですわ」
当麻「無茶をおっしゃる」
万彬「お兄様、わたくしと絹保さんの手を触ってみて違いを感じてみてください」
当麻「変わらないと思うけどな」
にぎにぎ
絹保「いかがですか?何か違いを感じませんでしょうか?」
当麻「違い、違い、ない!変わんないよ、一緒一緒」
絹保「お兄様、もっとおさわりになってみてください」
にぎにぎ
当麻「うーん、ビンタされたら痛そうだな」
万彬「ビンタは誰が叩いても痛いですわ」
当麻「だよね」
にぎにぎ
絹保「握手をするとあたたかい気持ちになりますわね」
当麻「そうだな」
万彬「お兄様は手が大きくて優しい感じがします」
当麻「二人のは小さくて柔らかいよ」
当麻「いまさらだけど謎の儀式に見えないか?」
絹保「見る人によってはそう見えるかもしれませんわね」
万彬「妙な儀式に見えてもいいですわ、わたくし達が楽しいのですから」
絹保「人は人ですわね」
当麻「そんなもんか」
その後ずっと手を握り続けた上条さん達なのでした
絹保「んんんん!」
万彬「んーーー!」
当麻「二人とも唸って何やってんだ?」
絹保「お兄様にテレパシーを送っているのです」
当麻「テレパシー?」
万彬「お兄様にテレパシーを送ろうとしているのですがなかなかうまくいかないのです」
当麻「テレパシー受信アンテナが立ってないから無理だぞ」
当麻「大体さ、口があるんだからテレパシーなんかいらないだろ」
絹保「テレパシーで会話をするってロマンチックでしょう?」
当麻「目の前に相手がいるのにメールを送るようなもんじゃないの?」
万彬「お兄様分かっていないですわ」
当麻「どうせ上条さんは乙女心なんて分かりませんよ~だ」
当麻「テレパシーもいいかもしれないけどさ、言葉にしなくても意思疎通が出来るっていう方が俺は好きだな」
絹保「わたくし達は意思の疎通は出来てると思いますわ」
当麻「俺もそう思うよ」
万彬「お兄様とわたくし達は相性ぴったりですから当然といえば当然ですわ」
当麻「それは言いすぎじゃねえの?」
万彬「それぐらいお兄様が好きということです」
絹保「せっかくですからお兄様、今わたくしが何を考えているか当ててみてください」
当麻「なんだろうなあ。うーん、自分で言うのも恥ずかしいけど俺の事を考えてる?」
絹保「範囲が広いですけど正解ですわ」
当麻「で具体的には?」
絹保「お兄様に優しくしてもらっている所を考えていました///」
当麻「つまり優しくしてもらいたいんだな?」
絹保「いつも優しくしていただいてますけれど」
当麻「いいぜ。こねくり回してやる」
絹保「はい、こねくり回されますわ」
こねこねこね
絹保「わたくしお兄様に依存してしまいそうですわ」
当麻「じゃあやめとこうか」
絹保「全く依存しませんからお続けになってください!」
万彬「お兄様、わたくしのお願いも聞いてください」
当麻「さてさてどんな難題がくるのかな」
万彬「お兄様、この着ぐるみをぜひ着てくださいませんか?」
当麻「これカンガルーだよな?」
万彬「はい」
当麻「しっかりポッケもあるんだ」
万彬「そこにわたくしが入りますから」
当麻「逆だよな。万彬が着て俺が袋でさ」
当麻「万彬のためだからまあいいけど」
カンガルー条「カンガルーの着ぐるみを着たカンガルー条さんですよ」
万彬「お兄様、袋にはいりますわね」
カンガルー条「なにこの変な図。でもなんか悪くない」
万彬「わたくしもお兄様に守られいるみたいで安心できますわ」
カンガルー条「もう一人分くらい入れそうだな。絹保も入っていいぜ」
絹保「せっかくですから入ります!」
カンガルー条「少し歩いてみようか」
カンガルー条「・・・」
絹保「お兄様?」
カンガルー条「重い。動けない」
当麻「万彬、あれで満足した?」
万彬「はい、とても面白かったですわ」
当麻「着ぐるみなんて初めてきたから着ぐるみでバイトも出来そうだ」
万彬「お兄様ならきっと人気者になれますわ」
当麻「被り物するやつだったら顔なんて関係ないけどな。中がおっさんでも顔さえ見えなければ」
絹保「お兄様、今けっして言ってはいけない事をおっしゃいましたわ」
万彬「それも一生のトラウマになりかねないレベルの事を・・・」
当麻「謝った方がいいパターンだよな。ごめんなさい」
絹保「謝られてもそうそう忘れる事が出来ないと思います・・・」
万彬「記憶を消していただきたいですわ」
当麻「俺の口反省しろ。妹がショックを受けてるだろ」
当麻「なんか頭が疼く・・・」
絹保「お兄様頭が悪いのですか?」
当麻「どっちの意味の頭が悪い?」
絹保「もちろん痛いかどうかの意味ですわ」
当麻「よかった、別のほうの意味だったら傷つくぜ」
万彬「それでお兄様、頭は大丈夫なのですか?」
当麻「よくインデックスに頭を噛まれてたんだけど最近噛まれてないから疼いてきたっぽい」
万彬「お兄様は頭を噛まれたいのですか?」
当麻「そんな訳ないだろ痛いんだから」
絹保「お兄様、本音は?」
当麻「ちょっと寂しい・・・じゃなくて嫌だ!噛むなよ?絶対に噛むなよ?」
絹保「ガブッ」
当麻「ぎゃあああああ」
当麻「噛むなって言うのになんで噛むんだよ!」
絹保「昨日テレビで絶対に押すなと言ったら誰かが押しておりましたのでそういう事なのかと思いまして」
当麻「俺は竜ちゃんじゃねえよ!」
当麻「あれ、頭が疼かなくなったぞ」
万彬「絹保さんが噛まれたからでしょうか?」
当麻「・・・かもな」
絹保「また疼くようでしたら噛んで差し上げましょうか?」
当麻「いいよ、痛かったから」
絹保「お兄様とインデックスさんは頭を噛まれる仲だったのですね」
当麻「どんな仲だよ。頭を噛む関係なんて聞いた事ねえよ」
万彬「お兄様、わたくしもお兄様の頭を噛みたいですわ」
当麻「ダメ。絶対。」
万彬「絹保さんはよくてどうしてわたくしはいけないのですか?」
当麻「分かったよ、噛めよ、噛んでください、噛ませてやればいいんでしょ!」
万彬「お兄様大好きです!」
万彬「ガブッ」
当麻「ああああああ」
絹保「これで万彬さんも仲間ですわ」
万彬「はい!」
当麻「お二人さん嬉しそうにしてるけど上条さんかなり痛いんですが・・・」
キャッキャッ
当麻(二人の嬉しそうな顔を見たら叱るに叱れないな)
絹保「お兄様お兄様!」
当麻「一回言えば分かります」
万彬「お兄様、また噛ませてください」
当麻「誰が噛ませるか!」
絹保「万彬さん、少しよろしいですか?」
万彬「絹保さん、いかがされました?」
絹保「わたくし達がお兄様と結婚したらお兄様の事ははどうお呼びしたらよいのでしょう?」
万彬「これまで通りお兄様でよいのでは?」
絹保「お兄様と夫婦になるのならお兄様とお呼びするのも変ではありませんか?」
万彬「そうですわねえ・・・ここはお兄様にどう呼ばれたいか聞いてみましょう」
万彬「お兄様、ご相談したい事があるのですがお時間いただいてもよろしいでしょうか?」
当麻「どうぞどうぞ」
万彬「お兄様と夫婦になったときの話ですけれど」
当麻「なにい?」
万彬わたくし達はお兄様をどのようにお呼びしたらよいのでしょう?」
当麻「そ、そんなの俺に聞くな、7誰か他の人に聞け!」
絹保「お兄様はわたくし達の夫になられるお方なのですからお兄様以外のどなたにお聞きすると言うのです?」
当麻「まぁそうだよな、仕方ない。俺も一緒に考えてやるよ」
絹保「お兄様、真剣にお考えになってくださいね!」
当麻「あ、うん・・・」
当麻「・・・。あ、言いこと思いついた!」
絹保「お兄様どのように呼べばいいのですか?」
当麻「二人が呼びたいように呼べばいいんだ」キリッ
絹保「お兄様本気でそうおっしゃられているわけではありませんよね?」
万彬「もし本気でおっしゃっているなら・・・」
当麻「冗談、冗談だって!本当に冗談だから!」
当麻「あなたはどうだ?」
絹保「あなた」
当麻「何、絹保?」
絹保「恥ずかしくて呼べませんわお兄様///」
当麻「そうか。なら旦那様は?」
万彬「旦那様・・・何か違うような気がしますわ」
当麻「ふむ・・・」
当麻「じゃあご主人様は?」
絹保「これも違うような・・・」
当麻「これもダメか、じゃあ呼び捨てはどうだ?」
絹保「お兄様を呼び捨てだなどと不敬ですわ!」
当麻「めんどくせえ」
当麻「ダーリンはどうだ?」
絹保「ダーリンは少し・・・」
当麻「・・・もう思いつかないです」
絹保「困りましたわね」
万彬「どういたしたらよいのでしょう?」
当麻「今まで通りでいいんじゃない?」
絹保「そうですわね」
万彬「今焦らずともその時がくればきっとふさわしい呼び方が見つかりますわ」
絹保「今は焦る必要はありませんわね。万彬さんのおかげですっきりしました」
万彬「いえ、これぐらい大したことではありませんわ」
当麻「俺は?」
絹保「お兄様にも当然感謝いたしておりますわ。真剣に向き合ってくださいましてありがとうございます」
当麻「なんかご褒美ない?」
絹保「ご褒美ですか?・・・お兄様、失礼いたしまして」
チュ
当麻「ありがと」
万彬「わたくしもしないといけませんわね」
チュッ
当麻「どもども」
絹保「お兄様、また相談にのってくださいね」
当麻「二人なら寝ているときでも起きてやるからな」
万彬「頼りにしていますわ」
絹保「わたくし達はしばらく外にいますから何かあったら呼んでください」
当麻「ああわかった」
ガチャ
当麻「・・・」
当麻「二人がほっぺにチュウ、ほっぺにチュウ・・・」
当麻「・・・ムフフフ!」
万彬「お兄様、お父様とお母様が一緒に温泉にとお誘いがありましたがお返事は?」
絹保「もちろん行きますでしょう?」
当麻「温泉か。特にすることもないし行っていいけど」
万彬「わかりましたわ」
当麻「それで温泉にはいつ行くんだ?」
絹保「今日ですわお兄様」
当麻「ふうん、今日か・・・今日?」
万彬「はい、今日ですわ」
当麻「何にも聞いてないぞ」
万彬「お伝えしたではありませんか」
当麻「いつそんな話をしたんだ?」
万彬「たった今ですわ」
当麻「・・・」
刀夜「三人とも出かけるぞ」
詩菜「家族水入らずで温泉なんて久しぶりね」
当麻「父さんでも母さんでもどっちでもいいから来る前に連絡してくれよ」
刀夜「ちゃんと連絡したぞ?万彬と絹保に温泉に行くぞって」
当麻「それは連絡って言わない・・・」
刀夜「来ちゃったものは仕方ないだろ?細かいことは気にしないで温泉温泉!」
当麻「ま、いっか」
絹保「お父様、どちらの温泉に行かれるのですか?」
当麻「なんだよ、お前たちは聞いてたんじゃなかったのか?」
万彬「いえ、ただ温泉にとしか聞いておりませんでしたので」
刀夜「少し前に行った所だよ、覚えてないか?」
当麻「ああ、あそこか」
刀夜「あの時は当麻のお友達と母さんで行ったから絹保と万彬は初めてだな」
絹保「どのような所か楽しみですわ」
万彬「きっと素敵な所なのでしょうね」
上条一家ご到着
絹保「きれいな所ですわ」
万彬「空気もおいしいです」
刀夜「気に入ったみたいでよかったよ、さてもうすぐ夕食だし早めに温泉に入ってしまおう」
当麻「父さん、誰も客がいないみたいだけど?」
刀夜「なんでもクラゲが大量発生したらしいから客が誰もいないそうだ」
当麻「クラゲこわい」
主人「いらっしゃいませ、お部屋にご案内いたします」
刀夜「じゃあ父さんたち先に行ってるから」
詩菜「ええ、わかりました」
当麻「父さん、場所間違えてるよ、こっちは混浴だ」
刀夜「何を言ってるんだ当麻?家族で来たんだから混浴に決まってるだろう」
当麻「絹保と万彬がいるからよくないと思うんだけど」
刀夜「二人にどっちに入りたいかって聞いたら当麻と一緒に入りたいから混浴がいいって言ってたぞ?」
当麻「でもさ」
刀夜「よかったな~当麻!大きくなると一緒に入ってくれなくなるから今のうちに楽しんでおけよ?」
当麻「楽しむって何を?」
刀夜「そりゃあ」ヒソヒソ
当麻「///」カーッ
刀夜「さあて、早く脱いで汗を流そうか」
刀夜「温泉はいいな」
当麻「そうだね」
刀夜「女神様たちが来たみたいだな」
詩菜「二人とも待たせたかしら?」
刀夜「いや今来たところだよ」
絹保「お兄様、変な所はありませんでしょうか?」
当麻「俺にはいつも通りに見えるけど」
絹保「そうですか・・・」
万彬「お兄様、タオルちゃんと巻けていますでしょうか?」
当麻「タオルぐらいきにするなよ」
万彬「お兄様、こことか少し変でしょう?」
当麻「そうだな、少し直しておきな」
万彬「はい」
万彬(お兄様に直していただきたかったのに・・・)
詩菜「二人とも大変ねえ」
当麻「何が?」
詩菜「ほら、二人ともさっきの」
絹保「は、はい」
万彬「お兄様あの」
当麻「なんだ?」
万彬「もしよろしかったらなのですが」
絹保「お兄様のお背中お流しいたしましょうか?」
当麻「じゃあしてもらおうかな」
絹保「喜んでお流しいたします!」
万彬「お兄様、早くこちらに!」
当麻「急がなくても逃げないって」
刀夜「母さん、せっかくだし久しぶりに流してもらえるかい?」
詩菜「あらあら、娘をとられて寂しくなったのかしら?」
刀夜「実は少し・・・」
詩菜「いいですよ刀夜さん」
刀夜「女の子に背中を流してもらうってのはいいもんだな、当麻?」
当麻「母さんってもう女の子って年じゃ・・・」
詩菜「当麻さん、何か言ったかしら?」ニコニコ
当麻「いえなんでもありません!母さんはいつも綺麗だなって!」
詩菜「あらあら、お母さん嬉しいわ~」
刀夜「母さんはやらんぞ当麻!」
当麻「そういうのじゃないから!」
絹保「お兄様、力加減はいかがですか?」
当麻「もう少し強くてもいいな」
絹保「これぐらいですか?」
当麻「丁度いいよ、それぐらいで頼む」
万彬「お兄様、わたくしは何をしたらいいのでしょう?」
当麻「じゃあ頭洗ってもらおうか」
万彬「かしこまりました!」
刀夜「父さんにももう一人ぐらい女の子が」
詩菜「あらあら刀夜さん」
刀夜「か、母さん、爪が」
万彬「流しますね」
絹保「終わりですわお兄様」
当麻「ふーさっぱりした、お先に入ってるよ」
絹保「あの・・・はい」
万彬(お兄様に洗っていただきたいて言おうと思っていましたのに・・・)
刀夜「じゃあ父さんも入ろうか」
詩菜「あらあら、気の利かない人たちね」
刀夜「えっ?」
当麻「何が?」
絹保「お母様、お背中お流しいたしましょうか?」
詩菜「そうね、仲良く女の子同士で洗いっこしましょうか」
万彬「はいお母様」
キャッキャッ
刀夜「当麻、女の子っていうのはいいもんだな」
当麻「父さん、息子にそういう話を振るのはいかがなものかと」
刀夜「他にお客さんがいないのは残念だな、ぜひ若い子とお話したかったんだがなあ」
当麻「母さんがいるのにそういうこと言っちゃまずいんじゃないの?」
刀夜「若いな当麻、当麻も父さんぐらいの年になったらきっと分かるぞ、若い子とお喋りするのが」
詩菜「あらあら刀夜さん、男同士でどんな話をしているかと思えば息子に浮気を勧めるつもりですか?」ニィィ
刀夜「か、母さん・・・」
絹保「お兄様、浮気は」
万彬「許しませんわ」
当麻「しないしない、父さんが勝手に言ってるだけだから!」
刀夜「当麻、旅は道連れというじゃないか。自分だけ逃げるなんてずるいぞ!」
詩菜「言い訳はゆっくり聞いてあげますから」
詩菜「いいお湯ですねえ」
刀夜「そ、そうだな」
詩菜「刀夜さん緊張してますけど何かありましたか?」
刀夜「何にもないぞ、美女に囲まれて幸せだなあ!」
詩菜「あらあら~」
当麻「・・・二人は母さんみたいに怖い人にはなるなよ?」
絹保「わたくしお母様のようにお優しくていつまでも美しい女性になりたいです」
万彬「お兄様、どのようにしたらお母様のような女性になれるのでしょう?」
当麻「母さんみたいな人はやだって言ってるのに」
詩菜「当麻さん、それはどういう意味なのかしら?」
当麻「口が勝手に動いてるだけでけっして怒らせたら恐ろしい人にはなってほしくはないという意味では」
詩菜「あらあら、じゃあその口を動かせないようにしないと、ね?」
当麻「・・・」
詩菜「当麻さんすっかりおとなしくなっちゃったわね」
当麻(世の中にこんなに怖い人がいるなんて・・・)
刀夜「そろそろ上がろうか」
詩菜「そうですね、出ましょうか」
絹保 万彬「はーい」
女子更衣室
絹保「お母様、どのようにしたらそのような美しい体を手に入れられるのですか?」
詩菜「そうねえ、いっぱい恋するといいんじゃないかしら?」
万彬「お兄様がほかの女性に見惚れているときはどのようにすれば?」
詩菜「そういう時はね、こう・・・」
絹保「参考になりますわ」
万彬「これでお兄様もわたくしをずっと見ていただけますのね」
当麻「」ブルッ
刀夜「どうした当麻?」
当麻「鳥肌が・・・」
刀夜「寒いのか?風邪には気をつけろよ?」
当麻「うん」
絹保「お兄様、浴衣を着てみたのですがいかがでしょうか・・・?」くるくる
当麻「似合ってると思うぞ」
絹保「本当ですか、嬉しいです!」
万彬「お兄様、わたくしは?似合ってますか?」
当麻「万彬も似合ってるぞ、毎日浴衣でもいいと思う」
万彬「お兄様がお気に召したのなら毎日着ても・・・」
当麻「え、なに?」
万彬「何でもありません、独り言ですわ。お兄様、お部屋に行きましょう?」
当麻「ああ」
絹保「万彬さんずるいですわ、わたくしもお兄様と一緒がいいですわ」
刀夜「二人とも楽しんでるな」
詩菜「当麻さんがゴールデンウィークにデートの一つもしてあげなかったそうだからその反動かしら?」
刀夜「ダメだなあ当麻・・・」
お食事中
万彬「あーん」
絹保「あーん」
当麻「なんだ二人とも」
万彬「先ほどからずーっと待っていますのに」
当麻「何をだ?」
絹保「お兄様に食べさせてもらうのをです」
当麻「無理だ、あきらめてくれ」
絹保「なぜですかお兄様?いつもはしてくださるではありませんか?」
当麻「いつもしてあげるとは限らねーぞ」
当麻(二人に食べさせているときにニヤけてる顔を父さん達に見られたくないからな)
万彬「あ、わかりましたわ、お父様達がいらっしゃるからでしょう?」
当麻「ぎくっ!」
刀夜「なんだ、父さんたちが気になるのか。父さんたち見てないから安心しろ」
詩菜「刀夜さん、あーん」
刀夜「あーん、いや~母さんに食べさせてもらうとおいしいなあ!」
詩菜「あらあら刀夜さんったら~」
絹保「お兄様、あーん」
万彬「お兄様、見ていらっしゃらないのですからかまわないでしょう?」
当麻「負けたよ、ほらあーん」
絹保「あーん」ニコニコ
万彬「あーん」ニコニコ
当麻(可愛いなあ)ニヤニヤ
刀夜「どうしたニヤニヤして?」
当麻「みないって言ったじゃねえか!」
絹保「あーん」
ポトッ
当麻「悪い、こぼしちまった。拭かないと、って・・・」
絹保「どうかされましたか?」
当麻「な、なあ絹保、下着はいずこへ?もしかして馬鹿には見えない下着でもお召しに?」
絹保「お母様がつけないほうがよいとおっしゃっていましたので」
当麻「まさか万彬もはいてませんきてません状態じゃないだろうな?」
万彬「はいお兄様、わたくしもです」
当麻「裏切られた、裏切られたよ。親父はともかくお袋は大丈夫だと思ってたのに見事に裏切られた!」
当麻「母さん、二人には今後一切変なことを教えるのは禁止だからな!」
詩菜「せっかくお母さんが三人の仲を深めてあげようとしたのにどこが気に入らないのかしら?」
当麻「どこがじゃなくて全部!俺は二人とは健全なお付き合いをしたいんです!」
詩菜「でもドキドキしたんじゃないかしら?」
当麻「ドキドキしたに決まってるだろ!///」
詩菜「当麻さん、それが普通よ」ヨシヨシ
当麻「慰められてもちっとも嬉しくない」
絹保「お兄様、まだ拭いてくださらないのですか?」
当麻「無理、できない。悪いけど自分でやれ」
食事後
絹保「お兄様、テレビがありますわ」
当麻「あるな」
万彬「付けてみましょうか?」
当麻「有料テレビだからお金入れないと、ほらお金」
万彬「お兄様も一緒に見ませんか?」
当麻「そうするよ」
万彬「付けますね」
当麻(そういえばこのテレビ・・・マズい!)
当麻「ちょっと待て!」
万彬「え?」
Oh, yeah...
絹保「・・・きゃあああ!////」
万彬「消してください!///」
当麻「ストーップ!」
絹保「お兄様、あの、あの、・・・お兄様!///」
当麻「大丈夫だ、もう大丈夫だから」ギュー
万彬「ごめんなさいお兄様、わたくしが押してしまったから・・・」
当麻「万彬は悪くない。俺がもう少し早く思い出していれば防げたんだ。すまなかったな」ポンポン
万彬「お兄様は悪くありませんわ、わたくしが付けようと言わなければ・・・」
絹保「万彬さん、そのような事をおっしゃったらわたくしだってテレビがあると言わなかったら・・・」
当麻「二人はちっとも悪くない。悪いのはあのテレビが悪いんだ。もうこの話は終わり。一緒に布団しこうぜ」
絹保 万彬「はあい」
当麻「あれ、布団が二つしかないぞ」
当麻「父さん、布団が2つしかないんだけど」
刀夜「そうだな」
当麻「そうだなって・・・」
刀夜「父さんは母さんと一緒に寝るから当麻は・・・分かるな?」b
当麻「えー、一緒に寝るのかよ?いつも一緒に寝てるからたまには一人で寝たかったのになあ」
刀夜「ほー、いつも一緒に寝てるのか。聞いたかい母さん?」
当麻「なんてね、嘘だよ嘘。上条さんに限ってそんなことある訳ないよ」
絹保「お兄様、なぜ嘘をつかれるのですか?」
万彬「いつも一緒に寝てくださっているではありませんか」
当麻「あ、こら!」
刀夜「照れるな息子よ」ポンポン
当麻「くっ、何も言い返せない・・・」
当麻「せまい、いや狭いってもんじゃない、俺と絹保と万彬の押し寿司状態だ」
刀夜「結局一緒に寝るんじゃないか」
当麻「別に一緒に寝たいんじゃなくて布団が二つしかないから仕方なく」
刀夜「母さん、今日は仲良くしようじゃないか」
当麻「聞いてくれよ!・・・で、二人は着るつもりはないんだな?」
絹保「涼しいですから」
万彬「お兄様は脱がないのですか?」
当麻「誰が得をするんだ。寝るぞ」
絹保(見たかったなあ)
そして翌朝
当麻「うぅ・・・重い、理性がヤバい」
絹保「おはようございます」
万彬「よく眠れました?」
当麻「寝れたけど重いから早くどいて」
絹保「重くありません!」ピョン
当麻「ぐっ!」
絹保「あ、申し訳ありません///」
詩菜「当麻さん、昨日は一つの布団で仲良くイチャイチャしていたのかしら?」
当麻「してないよ。すぐに寝たから。な?」
絹保「はい、全く何もありませんでした」
万彬「お兄様が先に眠ってしまわれましたから」
刀夜「ダメじゃないか、せっかくベッドを2つにしたのに」
当麻「くそっ、俺は親父達の手の上で踊らされていたのか!」
詩菜「刀夜さん、今度はどこにしましょう?」
刀夜「次はホテルがいいな」
当麻「そこ、勝手に決めんな!」
女子寮前へ
刀夜「じゃあ三人とも、父さん達帰るからな」
詩菜「当麻さん、ちゃんと二人をデートに誘ってあげるのよ?」
当麻「はいはい」
絹保「お父様お母様、誘っていただいてうれしかったですわ」
万彬「またいらしてください」
刀夜「今度は夏にホテルに行こうか」
当麻「もういいよ!ちゃんとデートするからやめてくれ!」
詩菜「絹保さんも万彬さんも苦労すると思うけど頑張って。いざというときは、アレを使ってみてね~」バイバイ
絹保「はい、またご教授お願いします」
当麻「二人とも何かあったのか?」
万彬「知りたいですか?」
当麻「いい。俺の本能が知りたくないと言ってる」
万彬「そうですか、それは残念です」
当麻「この後どこかでデートするか?父さんたちが変な所に連れてこうとしないようにさ?」
絹保「行きます!」
万彬「お兄様とならどんな所にでも行きますわ」
当麻「ようし、俺についてこい!」
絹保「お兄様、プロポーズはする方とされる方とどちらがいいですか?」
当麻「プロポーズ?別にどっちがいいってことはない」
絹保「そうですか。わたくしはぜひ殿方から申し込まれたいですわ」
当麻「なんでだ?」
絹保「お兄様のような方にプロポーズを申し込まれたら幸せですわ」
当麻「俺のようなってどういう意味だ?」
絹保「ぜひご自分でお考えになってください」
当麻「分からないから聞いてるんだが」
当麻「万彬もされたら嬉しい方?」
万彬「わたくしも絹保さんと一緒でお兄様から申し込まれたら絶対に断りませんわ」
当麻「そりゃどうも」
絹保「お兄様、今ここでプロポーズしてみませんか?」
万彬「いいですわね絹保さん」
当麻「俺はやるとはいってないぞ」
絹保「してみないのですか?」
当麻「やってやりますよ。二人が悲しむ顔を見たくないからやってやるよ」
当麻「絹保さん万彬さん」
絹保 万彬「いかがされました?」
当麻「えー、二人の事がずっと好きでした」
絹保 万彬「わたくしもお兄様の事がずっと好きでしたわ」
当麻「二人の事幸せにするからその、け、け、」
絹保「け?」
万彬「何です、お兄様?」
当麻「俺と結婚してくれ!」
絹保「はい、喜んでお受けいたします///」ポッ
万彬「幸せにしてくださいお兄様///」ポッ
当麻「練習なのに緊張したぞ」
絹保「お兄様が全力でプロポーズをなさろうとされたからではありませんか?」
当麻「どうかな」
万彬「わたくしもドキドキしました。きっと本番ではもっとドキドキするのでしょうね」
当麻「やめてくれ万彬。思い出すのが恥ずかしい」
絹保「どなたかに撮影していただけばよかったですわ」
当麻「あんな恥ずかしいの残せるか!誰も撮ってなくてよかったぜ」
土御門「カミやん甘いぜよ。残念ながら撮影済みだにゃー」
土御門「後で編集してDVDに焼いて届けてあげるぜよ」
翌日
当麻「このDVDはなんだ?差出人の名前がないな」
絹保「お兄様、とりあえず再生してみましょう」
当麻「そうするか」
万彬「なんでしょうねお兄様。昨日のプロポーズの映像だったらいいですわね」
当麻「そんな話がある訳が」
「絹保さん万彬さん」
「いかがされました?」
「えー、二人の事がずっと好きでした」
当麻「廃棄だ廃棄!真っ二つにしてやる!」
万彬「お兄様、おやめください!」ベタベタ
当麻「こら、何する!俺はこのDVDをぶち壊すんだ!」
絹保「万彬さん、確保いたしました!」
万彬「絹保さんご苦労様です」
当麻「絹保、悪いことは言わねえ。そのDVDをよこすんだ」
絹保「お兄様、このDVDをわたくし達に頂けませんか?」ウルウル
当麻「い、妹の頼みとはいえ譲らないぞ」
万彬「お兄様、どうしても頂けないのですか?」ぐすっ
当麻「どうぞお納めください。だから泣くなよ?」
万彬「お兄様ご理解いただいて嬉しいです」
当麻「どうも妹に甘いなあ」
当麻「俺と結婚してくれ!」
絹保「えへへ///」
万彬「絹保さん、もう一度再生いたしましょう」
当麻「アー、アー、ナニモキコエナイ」
当麻「・・・」パラパラ
絹保「お兄様が読書されるなんて珍しいですわね」
当麻「ああ、いたのか」
万彬「お兄様、何を読まれているのですか?」
当麻「ん、これか。これはだな」
当麻「じゃーん、旅行雑誌なのです」
絹保「旅行雑誌?お兄様旅行されるのですか?」
万彬「わたくし達を置いていくのですか?」
当麻「お前たちも行くんだよ」
絹保「わたくし達も?」
万彬「突然ですわね。ご説明を願えますか?」
当麻「説明しよう、その名も新婚旅行だ!」
絹保「し、新婚旅行?」
万彬「まだ式も済ませておりませんのに///」
当麻「今すぐ行くわけじゃねえよ。二人は俺と行くのは嫌か?」
絹保「とんでもありません!お兄様と新婚旅行なんて幸せの絶頂です」
万彬「お兄様、もうお決まりなのですか?」
当麻「いや全然。さっき読み始めたばかりだからどこもいいなって」
絹保「今はどこをお調べになっているのですか?」
当麻「ん、イギリス」
絹保「イギリスですか」
当麻「ほら、こことか綺麗だろ?」
万彬「まぁ!素敵ですわ」
当麻「それにこっちも」
絹保「迷いますわねお兄様」
当麻「残念ながら英語力からっきしなのが悩みで」
当麻「あ、思いついた」
万彬「なんですお兄様?」
当麻「インデックスに通訳してもらえば万事解決だ」
万彬「お兄様は新婚旅行に他の女性を連れていかれるおつもりですか?」
当麻「やっぱダメか、ダメだよなあ」
万彬「お兄様?」ぴた
当麻「んー?」
万彬「時間はたくさんあるのですからゆっくり考えましょう?」
当麻「少しせっかちだったか」
絹保「海外ではなくても素敵な所はあるのですから一緒に調べましょう」
当麻「三人が行きたい所に行きたいな」
万彬「ここはいかがですか?」
絹保「ビーチが広いですわ」
当麻「おぉ・・・刺激的な水着を・・・」
万彬「お兄様はどちらを見ていらっしゃるのですか」
当麻「男なら釘付けになるもんなんです」
万彬「わたくしが着てもですか?」ポッ
当麻「え、あー、たぶん」
絹保「お兄様、わたくしは?」
当麻「かもしれないかもしれない」
絹保 万彬(わたくしに似合うのでしょうか?)
当麻の寮
当麻「上条さんがいない間に随分埃が溜まってるだろうしきれいに掃除しないとな」
絹保「わたくしもお兄様のお部屋のお掃除いたしますわ」
万彬「なんなりとお申し付け下さい」
当麻「二人はのんびりしてろよ。雑用なんてお嬢様にはさせられないからな」
絹保「雑用ではありません。家事です」
万彬「お兄様のお部屋をお掃除するのも彼女の役目ですわ」
当麻「そこまでいうなら花嫁修業としてがんばってくれ」
絹保「はい、しっかりこなしてみせますわ」
万彬「お兄様、目に焼き付けてくださいね」
当麻「まずは布団を干そうか」
絹保「かしこまりました」
万彬「絹保さん、わたくしもやります」
絹保「お兄様、わたくしも万彬さんも両手が開いていないので」
万彬「カーテンと窓を開けてくださいますか?」
当麻「足で開ければ、ってそんな行儀の悪いことさせられねえな」
当麻「今日も綺麗な晴天だ・・・」
絹保「お兄様?」
万彬「そこに立っていられては干せませんわ」
当麻「一旦布団は後回しだ」
絹保「わかりましたわ」
万彬「一体どうされたのですか?」
インデックス「とうまぁ・・・おなかがすいたんだよ・・・」
当麻「そんな所で干されてないで上がったらどうだ?」
インデックス「好きでこんな所にいる訳じゃないんだよ・・・。できれば手を貸してほしいんだけど」
当麻「なんだってそんな所に」
インデックス「とうま、助かったんだよ・・・」
当麻「なんでここにいるんだ?」
インデックス「それなんだけど・・・話をする前に食べ物をもらえると嬉しいなぁ」
当麻「ちょっと冷蔵庫に何かあるか探してくる」
インデックス「二人はきぬほとまあやかな?」
絹保「もしかしてインデックスさんでしょうか?」
万彬「あなたが・・・」
インデックス「二人に会ってみたかったんだよ」
当麻「一つだけパンがあったから食べるだろ?」
当麻(賞味期限は・・・腹が減ってるみたいだしいいか)
インデックス「ありがとうとうま!」ムシャムシャ
インデックス「ごちそうさまなんだよ」
当麻「よ、よかったな」
当麻(食料をムダにしなかったという事でよしとしよう、うん)
当麻「で、インデックス、どうしてお前がここにいるんだ?」
インデックス「簡単に説明するととうまに一目会いたいって思ってたらとうまに会えたんだよ」
当麻「簡単にしすぎてさっぱりわからないが・・・」
インデックス「ところでとうま、二人が妹ってほんとうなの?」
当麻「あぁ、正真正銘の俺の妹だ」
当麻「それでもって妹兼彼女なんだ」
インデックス「・・・もう一回言ってくれないかな?耳がおかしくなったみたいなんだけど」
当麻「俺の妹兼彼女です」
インデックス「ど、どっちが彼女なのかな?」
当麻「両方とも上条さんの彼女です。父さん達の次にお前に知らせたかったんだ」
インデックス「そ、そうなんだ・・・。3人が幸せならいいんだよ・・・」
インデックス「仲良しはいいことなんだよ」
インデックス「でも彼女ですって一言教えてくれてもよかったかも!」
当麻「今度会ったときに教えるつもりだったんだ」
インデックス「そういうことなら信じるんだよ」
当麻「スフィンクスは元気にしてるか?」
インデックス「うん、いっぱいごはん食べてるからちょっと体重が増えてダイエットしてるんだよ」
当麻「・・・」
絹保「あ、あのインデックスさん?」
インデックス「どうしたのきぬほ?」
絹保「ぜひお友達になってくださいませんか?」
万彬「わたくしともぜひ」
インデックス「こちらこそなんだよ」
当麻「よかったなインデックス」
インデックス「とうまのおかげでまた友達が出来たんだよ」
当麻「そういえば俺達掃除に来たんだけどな」
絹保「そうでしたわね」
万彬「目的を忘れるところでしたわ」
当麻「インデックス、よかったら手伝ってもらえると非常に助かるのですが」
インデックス「食べ物のお礼はきちんと返すんだよ」
当麻「絹保、浴槽を掃除するときは腰を使わないとダメだぞ」
絹保「こうですか?」
当麻「そうそう、頑張れ絹保」
絹保(お兄様に褒められました!)
万彬「お兄様、ベッドの隙間にありましたこの雑誌は処分いたして構いませんね?」
当麻「・・・」こく
グッ
万彬「では捨てて来ますので」
当麻「ヒモで縛るの上手かったな」
イン「んぐんぐ」
当麻「インデックスサン?あなたは一体何をしていらっしゃるのでせうか?」
イン「しょ、賞味期限が切れそうな食べ物の整理をしてたんだよ」
イン「まだ食べられるものを捨てるのはもったいないからでけっしておなかがすいてるわけじゃ」
ぐーー
当麻「食っていいぞ」
イン「ありがとうとうま!」
当麻(どうせ賞味期限が切れてるんだし俺は腹を壊したくないから丁度いいか)
当麻「みんなのおかげで綺麗になったな。おつかれさん」
絹保「お兄様、腰を使いすぎて痛いですわ」
当麻「よしよし、頑張ったな。帰ったらさすってあげないとな」
万彬「お兄様、わたくし腕が痛いですわ」
当麻「万彬もお疲れさん」すりすり
イン「私も頑張ったかも!」
当麻「頑張ったのはインデックスの胃袋だな。お前にはビオフェルミンをくれてやる」
イン「それはちょっとひどいんじゃないかな!」
この後インデックスさんは護衛の人と一緒に寂しそうに帰っていきました
当麻、絹保、万彬が出会って約2年
当麻「絹保、万彬、ようやくだな」
絹保「えぇ、お兄様」
万彬「長かったようで短かったですわ」
当麻「二人とも、卒業おめでとう」
絹保 万彬「「お兄様!!」」ギュ
当麻「っとと!」
当麻「改めて見ると二人とも成長した気がする」
絹保「いつまでも小さいままではありませんわ」
万彬「少しづつでも成長しているのです。子供扱いはなさらないでくださいね」
当麻「子供扱いねぇ」フッ
万彬「お兄様、笑わないでいただきたいですわ」
絹保「ずっとお傍にいらしたお兄様ならよくお分かりのはずです」
当麻「そうだなぁ。一緒にお風呂に入ってほしいって言ってきたり一緒に寝てほしいとか」
当麻「そういうことを言っても子供扱いはしちゃいけないですよね~」
絹保「そ、それは///」
万彬「弁解の余地はありません・・・///」
当麻「ちょっとからかってみただけだ、二人とも成長したよ」
絹保「お兄様に褒めていただけるとやる気が湧いてきます」
万彬「お兄様のために、と頑張りたくなるのです」
当麻「二人のやる気スイッチはどこだ?首か?それとも太ももか?」さわさわ
絹保「真面目なお話をしていましたのに///」
万彬「くすぐったいです///」
当麻「冗談はおいといて二人とも本当に俺の通ってた学校に通わなくて良かったのか?」
絹保「お兄様の通っていらした学校に通ってみたいという気持ちはありましたけれど・・・」
万彬「でもお兄様と一緒にいる時間の方がわたくしに、わたくし達にとっては大事なのです」
当麻「今さら言う事じゃないか。悪いな蒸し返して」
万彬「お気になさらないでくださいねお兄様」
絹保「お兄様、早く新しい家に行きましょう?」
当麻「そうしようか」
ボローン
当麻「上条さんのお給料で三人を養うにはボロボロのアパートしか借りれなくて申し訳ない」
絹保「そんなことはありません。暖かさを感じるいいお部屋だと思います」
万彬「すこし汚れていますけれどお兄様と一緒に暮らせるなら問題ありません」
当麻「すまないな」
当麻「腹減ってきたな。なんか作ろうか」
万彬「お兄様はごゆっくりなさってください。わたくしが作りますから」
絹保「わたくしも作りますわ」
万彬「仲良く一緒に作りましょう」
カー、カー、カー
当麻「平和だ」
万彬「お待ちどうさまでした」
絹保「いただきましょうお兄様」
当麻「新居での最初の夕食いただきますっと」
当麻「ん、二人の味噌汁なかなかおいしくできてる。毎日食べたいぐらいだ」
万彬「毎日食べたいだなんて///」
絹保「これから毎日ずっと一緒なのですから食べたい時にいつでも作りますわ」
当麻「もう俺が教えることは何もないな。絶対俺より上手になってるぞ」
当麻「食った食った。上条ポイントを10点贈呈しよう」
絹保「なんでしょう、上条ポイントとは?」
当麻「ん、ちょっと言ってみただけだからスルーしてくれ」
絹保「ふふ、食器洗ってきますわね」
当麻「俺も手伝うよ、妹に任せっきりじゃだらしねぇな」
万彬「二人きりはずるいですわ、わたくしも一緒に洗います」
ギュウギュウ
当麻「やっぱり狭い台所に三人はキツくないか?」
万彬「いえ、お兄様を感じられていいと思いますわ」
絹保「お兄様」ペタ
当麻「やっぱり台所は広いほうがいいよなぁ」
当麻「ふぅ・・・。そろそろ寝ようか。明かり消していいか?」
万彬「少しお待ちください、お布団をしくので。はい、どうぞ」
パチッ
当麻「ベッドじゃなくて悪いな。部屋がせまくなるからおけなかった」
絹保「お兄様と暮らせるならベッドでなくても大丈夫です」
絹保「お兄様、お兄様のお布団に入ってもよろしいでしょうか?」
当麻「上条さん的には一人でゆっくり寝たいけどいいぜ」
絹保「これから毎日一緒に寝ましょうね?」
当麻「毎日はなぁ・・・。万彬も来るか?」
万彬「お邪魔いたします。お兄様温かいです・・・」ふぅ
当麻(万彬の息が耳の中に入ってゾワゾワする・・・)
絹保「お兄様、おやすみなさいのキス、いただけますか?」
当麻「あぁ、わかったよ」ちゅっ
絹保「お兄様にも」ちゅっ
当麻「はい、どーも」
万彬「お兄様、わたくしには?」
当麻「ほら」ペロリ
万彬「それはキスではなくて舐めたと・・・これでもいいですわ///」
万彬「お兄様、お返しですわ」ちゅ
当麻「く、首にしたらくすぐったいだろ!」
♪♪♪
当麻「誰だ、これから寝るという時にメールを送ってくる人間は・・・?」
当麻「土御門か・・・」
「カミやんもう寝ちまったか?住み心地はどうぜよ?」
「部屋はちょっと狭いが恋人同士で暮らすなら丁度いいはずだ」
当麻(俺土御門に恋人がいるって話したか?まぁバレてたのかもしれねえけど)
「家賃が安い代わりに防音対策なんてちっともなってないんだにゃー」
「くれぐれも夜は声に気を付けるぜよ。お隣に声が漏れるぞ」
当麻(夜?声?・・・余計なお世話だ!)
当麻「ったく、人のプライバシーをなんだと思ってやがる」
絹保「どなたからでしたの?」
当麻「土御門から」
絹保「そうでしたか」
当麻「あーなんか寝らんなくなってきた。土御門のせいだ」
万彬「お兄様、実はわたくしも寝られないのです。ドキドキして・・・///」
絹保「わたくしもお兄様の事を考えていたら胸のドキドキが止まらないのです///」
絹保 万彬「「お兄様大好きです!!」」ベタベタ
当麻「だぁっ!」
絹保 万彬「きゃっ」
当麻「二人が寝るまで相手してやる!」
翌朝三人そろって腰を痛めカエル先生の治療を受けることに
593 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 17:33:20.73 UFmZQgZOo 1069/1071終わりであり始まりでもあるという事でストーリーとしては完です
595 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 23:28:34.85 uv9cZbdSO 1070/1071お疲れ~♪3人とも幸せそうで良かったわ。
気が向いたら番外ネタでもヨロ~
597 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/01 23:23:13.57 vwnBwlUk0 1071/1071長い間ありがと>>1
なんか気分が乗った時でいいから番外編なんか読みたかったりして
てか上条さん大学行ってないんかい