打ち止め「どの面下げてミサカの隣にいるの?」
打ち止め「気持ち悪いし怖いから二度と近寄らないでってミサカはミサカは完全拒絶」
一方「」
一方「お‥‥おいおいなンだよどォしたいきなり」
打ち止め「チッ」
一方「なンだァ?また菓子かなンかのことで怒ってンのか‥‥‥?」
一方「俺は菓子とか食ってねェぞ‥‥」
打ち止め「違うよ、そんなことじゃない」
一方「じゃあなンで‥‥」
打ち止め「はぁ‥‥そんなこともわからないの?」
打ち止め「あなたがミサカ達にどんなことをしたか‥‥忘れたとは言わせない」
一方「な‥‥‥‥」
打ち止め「なにを今さらって顔だね‥‥まあなんでもいいや」
打ち止め「金輪際ミサカには近寄らないで話しかけないで、ってミサカはミサカは断言してみる」
元スレ
佐天「人の好意や愛情を憎悪や不快感に変換する能力かぁ…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1370426493/
街中
一方「(思わず外に出てきちまった)」カツカツ
一方「(クソッタレが‥‥‥どうなってやがる)」
一方「(一体打ち止めになにが‥‥‥)」
一方「!(あれは‥‥妹達か)」
一方「(あのガキの異常について知ってるかも知れねェ‥‥聞いてみるか)」
14510号「‥‥‥」テクテク
一方「オイ!」
14510号「はいっ?」クルッ
14510号「っ!」ビクッ
14510号「‥‥‥‥‥」タッタッタッ
一方「オイ!待て!なンで逃げやがるっ!‥‥クソッ!」カツカツカツ
──────────────
一方「ゼェ‥‥ゼェ‥‥クソッタレが‥‥‥捕まえたぞォ!」ゼェゼェ
14510号「ヒイイイ!ごめんなさい殺さないでください!とミサカは懇願します」
一方「‥‥‥ハァ?誰が殺すかよ」
14510号「そ、そうですか‥‥とミサカは胸を撫で下ろします‥‥」オドオド
一方「チッ‥‥(どォやらこいつも様子がおかしいな)」
一方「聞きてェことがある、あのガキ‥‥打ち止めがおかしなことになってンだがなにか心当たりはねェか?」
14510号「え?えーと‥‥特にありません、とミサカは否定します」
一方「そォか‥‥ならいい」
一方「じゃァな‥‥‥悪かった」
14510号「は‥‥はい‥‥とミサカは一方通行との別れに内心喜びつつ足早に立ち去ります」タタタ
一方「(ハッ!嫌われたモンだなァ‥‥つっても当たり前か)」
一方「(俺は‥‥アイツらに‥‥‥)」
公園
一方「(自販機でコーヒーでも買って‥‥ちったァ考えてみるか)」
一方「(あのガキとさっきの妹達のおかしな態度とかについてなァ‥‥)」
一方「あン?ありゃァ‥‥また妹達か?」
10033号「‥‥‥‥‥」
10033号「‥‥‥!」ビクッ
一方「(こっちに気付い‥‥)」
10033号「‥‥‥」タッタッタッ
一方「(またかよ‥‥クソッタレ!)待てェ!!」
10033号「っ!」ビクッ
一方「オマエの検体番号は?さっき俺と会った奴か!?」
10033号「い、いえミサカは‥‥10033号です」
10033号「今日はあなたとは会っていませんが‥‥とミサカは返答します」
一方「そォか‥‥ならもう行っていい」
10033号「そ、それでは‥‥とミサカは人殺しから逃げるようにこの場を立ち去ります」タタタタタ
一方「ッ!」
一方「(今のは‥‥結構来たぞ‥‥‥クソッタレが)」ギリ
一方「」ゴクゴク
一方「ハァ‥‥(コーヒーのおかげでなンとか落ち着けたな)」
一方「(打ち止めに‥‥あの二人‥‥‥明らかに俺を嫌ってる様子だったよなァ)」
一方「(どォなってやがる‥‥?まさかあのガキなにかの能力だか魔術だかで‥‥)」
一方「(それで妹達全員にも影響が及んでいるとすればあの二人の反応も頷ける)」
一方「(あのガキがなにかされたとすればまだ無事に家にいるとも限らねェ)」
一方「なンにせよ‥‥気は進まねェがとにかく帰るしかねェか」
黄泉川宅前
一方「チッ‥‥(鍵がかかってやがる)」ガチャガチャ
一方「黄泉川ァ!芳川ァ!いねェのか!開けやがれェ!!」ドンドン
ガチャ
黄泉川「はーいどちら様じゃん?‥‥げっ」
一方「黄泉川!(‥‥チェーンまでかけてやがったのか‥‥‥)」
黄泉川「あー、その、もうこの家に居候するのはいい加減やめるじゃん」
一方「‥‥‥‥‥は?」
黄泉川「あの子‥‥打ち止めも嫌がってるしお前ならホテルでもなんでも泊まればいいじゃんよ」
黄泉川「ほいこれお前の物‥‥それじゃっ」バタン
一方「なっ‥‥‥!」
‥‥ガチャリ
一方「芳川‥‥?」
芳川「‥‥‥‥‥」ポイッ ヒラヒラ
一方「(一万円‥‥‥?)オイこりゃどういう」
芳川「私は甘いから‥‥それだけはあげるわ」
芳川「その代わりそれを持ってすぐに立ち去りなさい」
芳川「そして‥‥もう二度とこの周辺をうろつかないでね」
一方「は‥‥‥‥‥‥‥」
バタン‥‥カチリ
一方「」
一方「アアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
一方「(思わず叫んでいた)」
一方「(マンションを出て‥‥‥気付いたら公園のベンチに座っていた)」
一方「ァ‥‥‥ァァ‥‥‥‥」ポロポロ
一方「グッ‥‥うゥゥ‥‥‥」ポタポタ
一方「く‥‥は‥‥‥こンなとこ木原くン辺りが見たら大笑いすンだろォなァ‥‥‥」ボロボロ
一方「そォか‥‥あいつもういねェンだったァ‥‥‥」
一方「ハ‥‥‥ハハハ‥‥ハ‥‥ハ‥‥‥」
一方「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「あれ?一方通行?」
一方「あァ‥‥?」
一方「なンだ‥‥番外個体か‥‥」
番外個体「なんだとは失礼な物言いだね‥‥ミサカじゃ悪い?」
一方「どォでもいい‥‥‥‥」
番外個体「?あっそ‥‥‥って」
番外個体「‥‥‥‥‥もしかして、泣いてるの?」
一方「‥‥‥あァ、そォだよ‥‥笑いたきゃ好きなだけ笑えよ」
番外個体「‥‥‥」スッ フキフキ
一方「ァ‥‥?オマエ‥‥なにしてンだ‥‥‥?」
番外個体「見てわからないの?‥‥あなたの涙、拭いてるの」
一方「はァ?なンでオマエが‥‥」
番外個体「なんで‥‥って、決まってるでしょ」
番外個体「ミサカはあなたが好きだから」
一方「」
一方「は‥‥‥?なンつっ‥‥!?」
ギュッ
番外個体「ごめんね‥‥少しの間だけ、何も考えないで‥‥‥こうしてて」ギュゥ
一方「」
─────
番外個体「どう?少しは落ち着いた?」
一方「‥‥‥あァ」
番外個体「なにがあったかは聞かないよ‥‥‥ミサカも知ってるから」
一方「そう、か‥‥‥‥」
一方「‥‥‥‥‥」
一方「(‥‥‥‥‥ン?ちょっと待て)」
一方「知ってるっつゥのはミサカネットワーク経由でか?」
番外個体「うん、そうだけど?」
一方「だよな‥‥(あァ?おかしくねェか?)」
一方「(打ち止めに他の合った妹達二人、そして黄泉川に芳川)」
一方「(こいつらは今までとはうって変わって俺に嫌悪を向けてやがる)」
一方「(しかし番外個体だけはなぜか俺を『好き』とか言っている)」
一方「(こいつはミサカネットワークの負の感情を拾いやすくできてるハズ)」
一方「(俺が見た限り、あいつらの反応は本気で嫌がっているものだった)」
一方「(なのになンでこいつだけは俺を『好き』なンて言う方向に変わってやがる?)」
番外個体「‥‥‥‥‥」
一方「オイ‥‥オマエはMNWの負の感情を拾いやすくできてるンだったよなァ?」
番外個体「うん?そうだけど‥‥」
一方「なのになンで‥‥その‥‥俺を好きだ、とか言ってやがる?」
番外個体「えぇっ?それは‥‥‥‥あれ?なんで‥‥」
番外個体「なんでミサカは一方通行がこんなにも好きなんだろう‥‥‥」
番外個体「つい昨日までムカツクもやしとしか思ってなかったのに‥‥」
一方「なるほどなァ‥‥」
一方「俺に向けられた感情が反転してるっつゥことかよ‥‥‥」
番外個体「ええっ!?反転?」
一方「そォいうことだ」
番外個体「へぇ‥‥‥あれ?ならなんであなたは変わってないの?」
一方「あァ‥‥日常生活用のモードでも精神干渉の類いは反射してンだよ」
番外個体「なるほど」
一方「簡単に反射できてるってことは犯人は能力者だろォなァ」
一方「問題はそれが誰かだが‥‥‥」
一方「好き嫌いを反転する‥‥そンな能力聞いたことねェぞ‥‥‥」
一方「単純な精神操作なら第五位あたりかも知れねェが‥‥動機がわからねェ」
一方「俺への嫌がらせ目的なら妹達をもっと使ってくるだろォし‥‥」
一方「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
一方「‥‥バンクか」
一方「番外個体ォ!オマエはもう黄泉川ンとこに帰ってろ!」
番外個体「えっ!?でもあなたは‥‥‥」
一方「俺のことはもういい、多分どォにかできる」
一方「じゃァ‥‥‥またな」
番外個体「‥‥‥わかった、またね」
一方「一般に公開されてりゃいいが‥‥」ピッピッ
一方「なるほどなァ‥‥‥佐天涙子‥‥‥」ニタァ
一方「こいつが‥‥‥こいつのせいで俺は‥‥‥」ギリッ
佐天「うーん‥‥せっかく能力に目覚めたはいいけど‥‥‥」
佐天「さっそく使ってみたら初春にスカートめくろうとした手を弾かれるわ」
佐天「いつもの友達にはハブられるわでさんざんだよ‥‥‥」
佐天「なんか得あるのかなこの能力‥‥‥」
佐天「まぁ‥‥レベルがあがればなにか見つかるかもしれないし」
佐天「今日一日は我慢我慢」
佐天「次の身体測定までにレベルあげるぞー!」オー
ギュオオォ
ズガァーーーーーンッ!!!!!
佐天「うううううわああああああっ!!?」
佐天「空からいきなりひひひ人がぁっ!?」
一方「佐ァァァァァァァァ天ちゃァァァァァァァン!!!!!」
一方「オマエかァ!!好き嫌いを反転するなンつゥはた迷惑なクソ能力の持ち主はァ!!」
佐天「ええっ!?そ、そうですけど‥‥‥?」
一方「よくもこの俺にこンなことやってくれたよなァ‥‥‥」
一方「ブチ殺す‥‥‥!」
佐天「ひ‥‥‥ひい‥‥‥?」ジワァ
一方「あン?(‥‥‥地面にシミ?)」
一方「オマエ‥‥‥失禁してんのか‥‥‥」
佐天「うっううぅぅ‥‥うああああ‥‥‥」ポロポロ
一方「(なンだ?こいつ‥‥‥)」
一方「‥‥‥まァいい」
一方「殺す前に一つだけ聞く」
一方「なンでこンなことをしやがった?」
佐天「あっうう‥‥ごめんなさい!他の人に‥‥うぅっ迷惑かけてるなんて思ってなくて!」
佐天「うぅ‥‥わ、わかりました」
佐天「能力は‥‥‥諦めます‥‥‥」
一方「‥‥‥」
佐天「‥‥‥‥」ウルウル
一方「‥‥‥‥‥‥」
佐天「‥‥‥‥‥‥‥‥」ウルウル
一方「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
一方「だァクソ!!わかったよ!!」
佐天「へっ?」
一方「オマエの能力がキッチリ制御できるようになるまで面倒見てやるっつってンだ!」
佐天「えええっ!?いいんですか?っていうかできるんですか!?」
一方「俺を誰だと思っていやがる?学園都市第一位舐めてンじゃねェぞ!」
佐天「えええええええ!?あなたが!?第一位ぃ!?」
佐天「す‥‥‥すごい‥‥‥そんな人に能力を見てもらえるんだ‥‥‥」
佐天「やったー!」
一方「クソッタレが‥‥‥」
終わり
エピローグ
打ち止め「わーい!あなたと一緒にお買い物ーってミサカはミサカはあなたと腕を組んではしゃいでみたり!」ガシッ
佐天「わーいわーいって佐天も佐天もはしゃいでみたりー」ギュッ
一方「ハァ‥‥‥なンでこォなった」
一方「能力が制御できるまでっつったハズなのになァンでオマエはいつまでも付きまとってくンだァ?」
佐天「いやぁ‥‥」
佐天「あんな恥ずかしいところを見られちゃいましたし‥‥‥///(怖くておしっこ漏らしちゃっただけだけど)」
一方「はァ?何を‥‥‥」
打ち止め「ちょっと!?あなたどういうことよ!?ってミサカはミサカはお嫁さん気分!」グイグイ
佐天「この人は私のものよ!なーんて」グイグイ
一方「だァァァァァ!!腕を両側から引っ張ンじゃねェェェェ!!」
番外個体「モヤシの癖にモテモテだね」ケラケラ
佐天「あれ?ミサワさん羨ましいの?」
番外個体「なっ誰がそんなっ!ってミサワってなにっ!?」
打ち止め「むむむっ!ミサカに更なる恋のライバル出現!?ってミサカはミサカはあなたをはなさない!」
番外個体「だっ‥‥‥だからそんなんじゃあないって!」
ガヤガヤ
芳川「平和ねぇ」
黄泉川「平和じゃん」
14510号「番外個体‥‥一方通行の泣き顔をMNWに流してくれてありがとう、とミサカは心から礼をのべます」ウットリ
10033号「泣き顔もイイ‥‥とミサカはSに目覚めかけます」
20000号「ぁぁぁぁぁあっ!!セロリたんの泣き顔おおかわいいよおおおおおお」
20000号「セロリたん!セロリたんうわあぁぁぁぁあ!!!!!」
20000号「うっ‥‥‥ふぅ‥‥‥」
本当に終わり