女「男くんってかっこいいよねー」
女友達「わかるわー絶対彼女いるでしょ」
女「いる・・のかな、いるよね!あはは」
女友達「え?もしかして女って男くんのこと好きなんじゃないの~♪」
女「そ、そんなわけないじゃん!」
女「好きだったとしても絶対彼女いるし……彼女さんの方が可愛いだろうし……」
女友達「ほーら、やっぱり好きなんじゃん」
女「だ、誰にも言わないでよ!」
元スレ
女「あ、あの・・ずっと好きでした!」男「ごめんね、俺ゲイなんだ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1393498140/
女友達「じゃあ聞いてみよっか」
女「へ?」
女友達「おーい、男く~ん!」
男「ん?どうしたの」
女友達「男くんってさ、彼女いるの?」
その時の男くんは、明らかに動揺していた。ような気がする
いつもは言っちゃいけないけど、死んだ魚みたいな目をしてて、変に悟った感じが出ているんだけど、その時の男はなんというか、返答するのを凄く迷っているみたいだった。
男「いるわけないじゃん」
女「」ホッ
女友達「へえー意外だね」
男「誰にでも彼女がいるわけじゃないじゃん」
女「そ、そうだよね!誰にでも彼女がいるわけじゃないよね!」
男「?」
男「なんでそんなこと聞いたの?」
女「へ?あの、それは。なんとなくと言うか、聞きたかったというか・・」
男「?」
女友達「」クスクス
男友達「おーい、男~!俺帰るぞー、先帰るからなー」
男「あ、ちょっと待てよ!」
男「」ドタドタ
女「男くん、行っちゃったね」
女友達「男くんって男友達と凄く仲良いよね!」
女「羨ましいよ・・同性っていいなあ。凄く仲良くなれて。」
女友達「」ムホォ…
女「腐女子はあっちに行ってください。」
男「あのさ・・男友達」
男友達「ん?どうした?勉強つまずいたか?いっつもお前はそう言って俺の家来るからなあー」
男「いや、そういうことではなくてな・・」
男友達「どうしたんだ?」
男「俺、お前のことがずっと好きだったんだ」
女「じゃあ私帰るね!」
女友達「うん!バイバーイ!」
女「あ、あんな所に男くんたち!でも話しかけられないしな~今日は帰るか…明日こそ絶対話しかけるぞ!!」
次の日
女「はあー」
女友達「どしたの」
女「男くんかっこいいなーって、さ」
男「」ハァー
男友達「」スタスタ
男「あ!男友達!」
男友達「あ、、おはよう、、スタスタ」
男「ぜってー避けられてんじゃん…」ハァー……
男「俺、お前のことずっと好きだったんだ」
男友達「は?冗談はよせよ笑笑」
男「…」
男友達「…マジなのか?」
男「……うん…」コクリ
男友達「…少し時間をくれ。」
男「……うん………」コクリ…
男友達「俺が男と付き合えるわけねーじゃん…」ブツブツ
男友達「だって俺オスだぜ?無理だろ」ブツブツ…
男友達「それに俺、女のこと…」ブツブツ………
男「」ハァー
男友達B「おい、男。時間あるか?」
男「あ、おう。まあ」
男友達B「いい喫茶店知ってるんだ。ぜってー来いよ」ニカッ スタスタ
男「?まあいいか」
女「男くん…」
女友達「もううるさいってwww」
女友達「コクっちゃえよ!」
女「無理だよ!」
女友達「あのさ・・」
女「どうしたの?」
女友達「いや、純粋にあんたみたいなのが羨ましいなーって、」
女「?」
女友達「だからさ、私は男友達Bが好きなの」
男友達B「おお、来たか」
男「まあな、約束は約束だしな」
男友達B「最近元気ないじゃん」
男「かんけーねーだろ・・」ブスッ
男友達B「はは笑」
一年前
男友達B「俺さ、男のこと好きかもしれん…」
男「(え、無理だよ。だって俺、男友達の事が…)」
男「…」
男「……すまん」
男友達B「そうか……残念だなあ!明日からも友達として接してくれよ!じゃあな!バイバーイ!!」
男「……悪いこと言ったかな…」
男「で?用件は何なんだよ」
男友達B「まあそう急ぐなって笑笑」
男「言っとくけど俺はそういう気持ちは無いからな!」
男友達B「いーんだよ、もう諦めたよ。だからさ、お前も男友達の事はそろそろ諦めないか」
男「・・は?」
女「ふふっ」
女友達「な、なによ」ブスー
女「女友達も腐女子とか言いつつちゃっかり人様のこと好きなのねーって」
女友達「もう、うるさいわね!」
女「そんな怒らなくてもいいじゃん笑笑」
女「じゃあさ、二人で今度の土曜日に告白してみよっか」
女友達「・・は?」
男「な、なんだよ!!俺はホモなんかじゃ」
男友達B「ホモなんかじゃあるだろ?」
男友達B「バレバレだっつーの、そんなお前にも好きな子がいてくれるんだからイケメンはいいよなー笑笑」
男「な、なんの話だよ」
男友達B「お前いい加減にしろよ」
男友達B「お前女がお前のこと好きなの分かってるだろ?なのにどうしてシカトすんだよぶっ飛ばすぞ?」
男「そ、それは…」
男友達B「正直に言えよ、分かったな?」
男「う、うん…」
男友達B「さっきは怒って悪かったな」
男「いいんだよ、けじめ付いたし」
男友達B「お前もうちょっと大人になれよな?男友達はホモじゃないのにホモにコクられたんだぞ?」
男友達B「自分の言いたい事だけ言ってスッキリする奴は最低だ、お前の周りの人間関係が歪むだろ?」
男「わかってるよ・・」
次の日
女「あ!男くん!って傍に男友達Bくん?どうしたのかな?」
男「やっぱ言いづらいよ…女と週末に会おうなんてさ・・」
男友達B「はよ言ってこい」セナカドン!
男「うわっ!」
女「キャッ!」
男「あ、あの、、その」
女「あ、あの、、その」
男「?」
女「?」
男「先に言っていいよ」
女「え、いや、男くんからどうぞ…」
男「あ、その、出来たら週末に会いたいな~なんて伝えに来たりしたんだけど……週末予定空いてる?」
女「え?」
(ウソ!男くんに週末に遊びに誘われた!)
男「・・ダメ?」
女「え?いや全然大丈夫!!(`・ω・´) 絶対だよ!」ドタドタ!!
男「どっか行っちゃった・・」
女友達「あのー」
男友達B「は?」
女友達「感じ悪っ!じゃなくて男友達Bくんって週末空いてる?」
男友達B「…おう、空いてるぞ」
女友達「出来れば一緒に遊びに行ってほしいんだけど・・」
男友達B「おう!遊びいこーぜ!あのさ、俺すげーいい喫茶店知ってんだよ~そこ絶対行こうぜ!」
女友達「うん!絶対だよ!」キャー
男「ふぅー疲れたー」ドサッ
男友達「男!俺さ、お前に話があるんだけど」
男「・・おう」ドキドキ
男友達「スマン!俺やっぱオスの趣味ないわ!」
男「……」
男友達「色々考えたんだけどやっぱ俺、お前は友達としてしか見れないっていうか…」
男「…うん、分かるよ…」
男友達「本当にスマン!」
男「うん。俺もお前のことはもう大丈夫だから」
男友達「俺、やっぱり女のことが好きなんだ」
男「・・は?俺、女と会う約束してるぞ?」
男友達「・・は?」
週末の日を、私たちは精一杯楽しんだ。やっぱりカッコいい男くん、なぜ一緒に居るのかは分からないけど男くんと仲が良くて私に優しい男友達くん、柄悪そうだけど強くて優しい男友達Bくん、そして私の親友の女友達。
みんなとても楽しい時間を過ごせたと、私はそう思った。
男友達B「じゃあさ、俺らは先に帰っとくわ。三人で楽しめよ笑笑」
女友達「そういうことだから、女!頑張ってね!」
女「ちょ、どこいくのー」
女友達「デート♪」
男友達B「それは秘密だなー笑笑」
男友達B「じゃあな!」
女友達「バイバーイ!」
男「二人で行っちゃったね・・」
男友達「幸せそうだな…」
女友達「そうだね・・」
男友達「あ!俺ジュース買ってくる!ちょっと待っててね!」ドタドタ!!
男「頼んだ!」
女「あんまり走るとこけちゃうよー」
女友達「いい雰囲気の喫茶店だねー」
男友達B「だろ?」
女友達「あのさ・・」
男友達B「なんだよ?」
女友達「その、」
女友達「私、男友達Bのこと、好きなんだ」
女(言うなら今しかないよ!ね?)
女「あにさ!」
男「?」
女「ごめん噛んだ…あのさ、」
男「うん、……」
女「あ、あの・・私、あなたのことがずっと好きでした!」
男「ごめんね、俺、ゲイなんだ」
女「・・え?」
男「ずっと隠してきて、女の気持ちとか分かってたけど、俺、どうしていいか分かんなくてさ・・」
男「本当ごめん!」
女「・・」グスッ
何故だろう。目から涙が自然と溢れる。どうせ叶わない恋だと分かってたけど、実際に言われると、すごく、すごく、つらい。
あぁ~どうしよう。男くん凄く困ってるよ。でもどうしようもないよね。止まらないよ、涙が
男友達B「お前が俺を誘うなんてそんなことだろうと思ってたよ、女友達」
女友達「・・え?」
男友達B「あぁ~もう!」
男友達B「だからいいってことだよ!オーケーってこと!!笑笑」
女友達「・・」グスッ
男友達B「……え?なんで泣いてんの?大丈夫か?女友達」
あぁ~もう嬉しくて涙が止まらないよ!!ありがとう!男友達Bくん!そして女!みんなのお蔭だよ!
今日は私の人生の中で一番の日だ!
男友達「じゃあもうだいぶ夜も遅くなったし、帰るか!」
男「おう、」
女「うん…」
男友達「女、夜道は危ないだろ、俺が送るよ」
男友達「・・・」スタスタ…
女「・・・」テクテク…
男友達「元気だせよ、女」
女「うん、心配してくれてありがとう。優しいんだね、男友達くんは」
男友達「……」
男友達「…お前、男にフラれたんだろ?隠すなよ」
女「え?どうして?どうして知ってるの?」
男友達「……俺さ、お前のために男に泣いてもらったんだよ。お前が男に泣いたみたいにな」
男友達「俺さ、女のことがずっと好きだったんだ」
こうして私の、いや、私たちのお話は今へと繋がる。
私はいま、男友達と付き合っている。
なんだかんだで今幸せだから、これで良かったんだと、そう思う。
男友達Bと女友達は仲良しだし、男くんは相変わらず目が死んだ魚みたいだけど、誰よりもイケメンだと私は思ってる。
人は見た目が8割とかいうけど、恋っていうのはそんな簡単な話じゃないんだなと、そう思った私の話。【おわり】
87 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2014/02/27(木) 21:59:23.61 3f1vdePj0 36/38お疲れ様でした。見てくれた人ありがとう
90 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2014/02/27(木) 22:03:29.06 vkWRxppC0 37/38えらく釈然としない結果になったな
92 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2014/02/27(木) 22:06:16.55 uPggYpdb0 38/38ホモじゃ無いのにホモにしかモテない
女にもモテそうだよねとは言われるが「じゃあ付き合って」となると苦笑いで逃げてく