滝壺「きぬはたは、お兄さんが大好きなんだよね」
絹旗「はい、超大好きです!」
麦野「ちょ、絹旗お兄さんいるの?」
絹旗「言ってませんでしたっけ?超いますよ」
フレンダ「初耳なんだけど」
麦野「へぇ、お兄さんってどんな人なの?」
絹旗「超カッコいいですよ!」
フレンダ「へぇ、カッコいいんだ」
・キャラ崩壊半端ないです
・絹旗があの人をお兄ちゃんと慕い同居してる設定
・俺の妄想垂れ流しです
・絹旗は俺の嫁
元スレ
滝壺「きぬはたは、お兄さんが大好きなんだよね」絹旗「はい、超大好きです!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1303034433/
麦野「カッコいいだけじゃちょっと想像つかないわね」
絹旗「えー、でも超カッコいいんですよ?」
麦野「それは分かったって……他には?」
絹旗「超強くて超優しいですし超頭良いです」
滝壺「すごいんだね、お兄さん」
フレンダ「結局、身内贔屓にしか思えない訳よ」
麦野「なんだ絹旗はブラコンだったのね妬けるわ」
絹旗「違いますよ、超客観的意見です!」
麦野「まぁいいか……実際会えばどんなやつかわかるし」
絹旗「じゃぁ超オッケーって事でいいですか?」
滝壺「うん、きぬはたのお兄さんに挨拶したい」
麦野「私も大丈夫よ、絹旗がお世話になってるみたいだしね」
フレンダ「どっちが保護者かわからないって話よ……ま、私もOKなんだけどね」
麦野「じゃぁ決まりね、都合が合う日に絹旗のお兄さんに会うって事で」
絹旗「やったぁ!超ありがとうございます!」
フレンダ「結局、みんな絹旗には甘いって訳よ」
絹旗「というわけで今度アイテムの皆を超紹介しますね」
一方「俺の都合は無視ですかァ?」
絹旗「……駄目でしたか?」シュン
一方「ッチ……いいけどよ」
絹旗「やった!超うれしいです!」
一方「ったく……いくつになってもガキなンだからよォ」
絹旗「ガキじゃないですよ!超レディです」
一方「はいはい」
絹旗「じゃぁ、じゃぁ、今度の土曜日でいいですか」
一方「いいけどよォ、俺はどうすりゃいいンだ?」
絹旗「いつも行くファミレスで、お昼に超待ち合わせなので一緒に行きましょう」
一方「あっそォ」
絹旗「お昼ごはんは食べずに行きましょうね、皆で食べたいです」
一方「へィへィ」
絹旗「あとあと!、おそろいの服着て行きませんか」
一方「それは勘弁」
絹旗「えー」シュン
土曜日
一方「おい起きろ」
絹旗「むぅ、超眠いです」
一方「遅刻すンぞ、いいのかァ」
絹旗「頭撫でてくれたら超目が覚めます」
一方「→+弱P……ベクトルチョップ!」
絹旗「あいたーっ」
一方「バカ言ってねェで準備しろォ」
絹旗「楽しみすぎて中々寝付けなかったのが悪いんです」ブツブツ
ファミレス
麦野「ついに土曜日がやってきたわね!」
フレンダ「麦野テンション高くない?」
麦野「絹旗のお兄さんよ?楽しみなんだもん!」
滝壺「むぎの、寝不足?」
麦野「まぁね、気になって中々眠れなかったから」
滝壺「大丈夫、きっと良い人だよ、きぬはたのお兄さんだもん」
麦野「絹旗のブラコンっぷりを見ると前情報は信用できないけどね」
フレンダ「結局、実物を見るまで分からないって訳よ」
麦野「それにしてもまだかよ……遅いわね」
フレンダ「麦野が約束の時間の2時間前に私たちを呼び出したんじゃん……」
滝壺「モーニングおいしかったよ」
フレンダ「滝壺は相変わらずって訳よ」
麦野「それでもそろそろ来ても良い頃だろ」
滝壺「まだ30分前だね」
麦野「そういえばさ、気になったんだけど」
フレンダ「何?」
麦野「絹旗がお兄さんの話した時さ、滝壺驚いてなかったわよね?」
滝壺「うん、知ってたから」
麦野「そうなの?」
滝壺「きぬはたがよく特定の男の人と一緒にいるのが気になったから聞いてみたらお兄さんだった」
麦野「何、お兄さん見た事あんの?」
滝壺「ないよ?」
麦野「え、じゃぁなんで……」
滝壺「私は能力追跡だから」
麦野「あ、そ……そっか」
フレンダ(恐るべしAIMストーカーって訳よ)
絹旗「あ、もういますよ3人とも」
一方「ァ?あの席か……」
麦野「来たわよ!」
フレンダ「あれが絹旗のお兄さん」
滝壺「きぬはたのAIM拡散力場に似てる……」
絹旗「超早めに来たつもりだったんですが……お待たせしちゃいましたかね」
滝壺「大丈夫、全然待ってないから」
フレンダ(うっわー、髪も肌も真っ白!目も赤いし……でも確かにカッコいいわね、バンドマンとか?)
一方「…………」
麦野「え、あれ?」
絹旗「麦野?どうかしましたか」
麦野「私の勘違いじゃなかったらさ、あんたのお兄さんって第一位?」
絹旗「そうですけど、言ってませんでしたっけ」
麦野「聞いてないわよ!?」
一方「一方通行だ、うちのガキが世話になってるみてェだな」
麦野(しかも普通に挨拶してきたし!)
滝壺「滝壺理后です、よろしくね、あくせられーた」
フレンダ「フレンダ=セイヴェルン、よ」
麦野「あ、麦野沈利よ……知ってるかもしれないけど」
一方「あァ、第四位は知ってるぜェ、ま……よろしく頼むわ」
麦野(そうよ、第一位だからって負けちゃだめ、絹旗は私の妹なのよ!)
絹旗「ここにお兄ちゃんがいるって超不思議な気持ちですね」
滝壺「きぬはた、うれしそう」
絹旗「そ、そうですか?」
フレンダ「顔が緩んでるって話よ」
一方「ったく」(やっべ頭撫でる所だったココは外なンだから注意しねェと)
麦野(あぁ、抱きしめたい抱きしめたい絹旗かわいいー!)
フレンダ「それにしても……まさか第一位が絹旗のお兄さんだとは思わなかった訳よ」
絹旗「だから超頭良くて超強いって言ったじゃないですか」
麦野「それでも第一位ってのは想像つかないわよ」
一方「人のいないところでどンな事話してたンだよ……」
滝壺「きぬはたは、よくお兄さんの自慢話をしてくるんだよ」
麦野(え、何それされた事ないんだけど)
一方「ほォ」
絹旗「ちょ、滝壺さん!?超言わない約束だったじゃないですか!」
滝壺「ごめん、言っちゃった」
一方「ふーン」ニヤニヤ
絹旗「お兄ちゃん、超ニヤけてますよ!」
フレンダ「思った以上に仲の良い兄妹みたいね」
麦野(どうにかして絹旗にお姉ちゃんって呼んでもらえないだろうか)
滝壺「きぬはた、いつもよりも楽しそうだね、よかった」
絹旗「え、そそそそんなことないですよ!?」
フレンダ「動揺しすぎな訳よ」
麦野(お姉ちゃん、なんて……っかー!可愛すぎるだろ!っかー!)バシンバシン
フレンダ「たたかないで欲しいんだけど!?」
一方「第四位はどうしちまったンだ」
絹旗「超気にしないで下さい、麦野はたまにああなります」
滝壺「ねぇ、きぬはた」
絹旗「なんですか」
滝壺「ためしに、私のことお姉ちゃんって呼んでみて?」
一方「」
麦野(何言ってんだテメェ!?私が先に狙ってたのにいいいいい)
絹旗「え……恥ずかしいですね………………お姉ちゃん?」ボソッ
滝壺「はぅぅ」キュン
フレンダ「え、滝壺ってこんなキャラだったっけ?」
麦野(可愛ぇえ!私に言ったんじゃないのに可愛いぃ!!)
一方(何ここの空気すっげェ居辛い)
滝壺「きぬはた可愛い」ギュッ
絹旗「え、ちょっと滝壺さん!?」アワワ
一方(あー、女と戯れる最愛も可愛いな、うン)
麦野「おい滝壺ちょっと代われ」
絹旗「え?」
麦野「いや何でもない」
滝壺「きぬはたがわるいんだよ?」
絹旗「へ?」
滝壺「お兄さんと一緒にいるきぬはた、すっごく可愛い」ギュー
麦野(禿同)
一方(最愛はいっつも可愛いに決まってンだろ)
絹旗「え、いや……急にそんな事言われると超照れるんですが」
滝壺「それにお姉ちゃんって…………ッポ」
絹旗「何か私まで恥ずかしくなって来たんですが///」
フレンダ「癒し系二人がいちゃついてると和むわね」
麦野「ずるいずるい!私も絹旗とイチャイチャしたい!」
絹旗「麦野まで超どうしたんですか!?」
一方(そォだ、ドリンクバー行ってこよ)スッ
一方(今日は俺を紹介するってハズだと思ったンだがなァ……)
一方(完全に空気ワロタ)
一方(でもまァ最愛は、愛されてるみたいだし……俺の最愛なら当然だけどォ)
一方(げ、ここのアメリカンうっす!これは第四位の分ってことで俺はブレンドにしよっと……)
一方(最愛にはココアだな、ミルクを追加するのがウチのココアだ)
一方(他のガキ二人には適当にミックスドリンクだな、最強の黄金比を見せてやるか)
一方(やっべコップ持ちきらねェ……)
フレンダ「落ち着いて!麦野には私がいるじゃない!」
麦野「うるさいうるさい!絹旗がいいの!」
フレンダ「取り付く島も無い訳よ……」
滝壺「むぎのは嫉妬しちゃったんだね、ごめんね」
絹旗「え、嫉妬?」
滝壺「大丈夫、私もあくせられーたに嫉妬してるから」
フレンダ「いやそれは大丈夫なの?」
一方「………………」スッ
絹旗「あ、おかえりなさ……あれ?」イッチャッタ
麦野(はっ!頼れるお姉さんキャラで通していたのに……まずい取り乱しすぎた……)
麦野「なぁ~んちゃって、冗談だにゃ~ん、驚いた?」
フレンダ(いやさすがにごまかせる訳……)
絹旗「なんだ、冗談ですか、超騙されましたよ」
滝壺「うん、本当に駄々っ子になっちゃったかと思った」
フレンダ(騙されてるー)
一方「戻った」
絹旗「あ、おかえりなさい!って私たちの分まで……超ありがとうございます!」
麦野「あ、悪いわね」
フレンダ「え、これ青いんだけどえ?何入ってるの?」
滝壺「ありがとう、これも不思議なジュースだね」
一方「青いほうは色々と混ぜた奇跡の一品、半分以上珈琲なのになぜか青になった」
フレンダ「ちょっと結局マジでどうなってるのよ!珈琲の香りなんて全くしない訳よ!?」
一方「もう片方は見た目よりも味を重視し見た目こそ不思議な色だが味はレベル6だ」
滝壺「本当だ、おいしいよ、あくせられーた」ゴクゴク
麦野(躊躇無く飲んだ滝壺がすげぇ)
絹旗「ココア超美味しいです」ズズー
フレンダ「え、私が飲むの?これ」
滝壺「ふれんだ、折角持ってきてくれたんだよ?」
フレンダ「もうこうなったら破れかぶれってわけよ!」ゴクゴクゴクゴク
フレンダ「ダバー!」
麦野「ちょ、汚いわね」
絹旗「超下品ですね」
フレンダ「いやだってこれ珈琲味!見た目と臭いに全く珈琲要素ないのに珈琲の味しかしないわけよ!」
一方「あァ?半分以上珈琲て言ったろ」
滝壺「さすがにそんなフレンダは応援できないかも」
フレンダ「え、結局私が悪いって訳?」
~帰り道~
絹旗「今日は超楽しかったです!」
一方「初対面とは思えないハジけっぷりだったわ」
絹旗「お昼食べてからも超はしゃぎ続けましたからね、もう超日が暮れてます」
一方「だなァ……」
絹旗「皆超良い人だったと思いませんか?」
一方「…………あァ、そォだな」
絹旗「えっへへ~、また皆で集まりましょう!」
一方「機会があったらなァ」
絹旗「むむ、DVDレンタル割引やってますね」ジー
一方「ァ?映画館で見るほうが好きつってなかったか」
絹旗「家でゆっくりお兄ちゃんと一緒に見たいじゃないですか」
一方「……一本だけだぞォ」
絹旗「本当ですか!?超言質とりましたよ!?」
一方「本当本当、どうでも良いからさっさと選ンでこい」
絹旗「待っててください、折角お兄ちゃんと一緒に見れるんですから超厳選してきます」
一方「あっそォ」
一方(いつでも見られるだろォに……)
~数分後~
絹旗「ん~、やっぱり家庭でみるならこっちですかね、劇場とは違う楽しみがありますし」
一方「決まったンなら貸せ、借りてくる」
絹旗「私の超我侭ですし、自分でやりますよ?」
一方「ガキが遠慮してンじゃねェよ」
絹旗「えへへ、ありがとうございます」
絹旗「家に帰ってからの楽しみができました!」ホクホク
一方「落とすンじゃねェぞ」
絹旗「そんなことしません、超心外です」
一方「悪かった悪かった」
絹旗「分かればいいんですよ」
一方「あ、そこのスーパーで夕飯の材料買ってくぞ」
絹旗「今日の晩御飯は何ですか?」
一方「スーパー行ってから決める」
絹旗「なら、オムライスが良いです!」
一方「へいへい、わかったわかった」
絹旗「もちろんソースも超手作りですよ!」
一方「わァってるよ……」
絹旗「でもケチャップで超芸術品に仕上げるのも捨てがたいですね」ムムム
一方「どっちにすンだよ」
絹旗「んー、んー、お兄ちゃんはどっちの気分ですか?」
一方「………………ケチャップ」
絹旗「やったぁ!なら私が超芸術的なケチャップをかけてあげますからね」
一方「期待してますゥ」ヤレヤレ
買い物後
絹旗「まさかちょうど特売の時間だとは超想定外でした」
一方「まァ俺にかかれば特売を制するなンざどうってこともないがな」
絹旗「能力の超無駄遣いですね……私も袋一つ持ちますよ」
一方「落とすなよォ」
絹旗「私の窒素装甲にかかればこれくらい超簡単ですよ」
一方「人のこと言えねェだろ」
上条「お、一方通行に絹旗じゃねぇか」
一方「三下か」
絹旗「三下さんじゃないですか、超奇遇ですね!」
上条「お前等も特売かぁ、上条さんは不幸にもギリギリ間に合わなかったんですよ」
一方「相変わらずだなァおい」
絹旗「もしかしてこの一組につき2パック限定の超激安卵を狙っていましたか」
上条「そうなんですよ……ってお前等買えたのか!?」
絹旗「超当然です、今日はオムライスですから」フフン
上条「上条家は卵なしのオムライスの予定です」ショボン
一方「ったく、そりゃただのチキンライスだろ……オイ」
絹旗「わかりました」
上条「え?」
絹旗「特売という戦場では幾度も戦った戦友と言うやつですからね」スッ
一方「ウチは1パックあれば事足りる、テメェにくれてやるよ」
上条「いいのか!?ありがとうございます!本当にありがとう!」
絹旗「超マジ泣きじゃないですか……」
一方「どンだけだ、あと財布出すのメンドくせェから察せよ」
上条「え、いやでももらいっ放しだと悪いしな……そうだ、今度飯作るよ!」
上条「腕によりをかけて飯作るからさ!遊びに来てくれよ!」
絹旗「三下さんの料理は何気においしいですから、期待できますね」
一方「おゥ……どうでもいいけど腹空かして待ってンのがいるンじゃねェのか?」
上条「はっ、そうだった!んじゃ俺は行くな!マジでありがとうな!」
絹旗「超苦労してるみたいですね」
一方「まァ人それぞれってヤツだろ」
絹旗「そうですね」
一方「帰るぞ」
絹旗「はい、超了解です!」
絹旗「あの、私右手が超開いてるんですが」
一方「ン」
絹旗「超違います!何で荷物超持たせようとしてるんですか!」
一方「はいはい」ギュッ
絹旗「最初からそうしてください、何のために左手があるんですか」
一方「………………ったくよォ」フッ
絹旗「」フッフーン♪
神裂「あ、おかえりなさい」
ステイル「お邪魔しているよ」
一方「いや毎度の事ながら何で普通にいるンですかァ?」
神裂「インデックスの様子を見に来ていて」
ステイル「ここなら上条当麻の家からも近いからね、寄らせてもらったのさ」
絹旗「超不法侵入ですけどね」
神裂「申し訳ありません、広いから良いかなと思いまして」
一方「全く誠意が伝わらないンですけど……」
絹旗「電子ロックのはずなんですけどね、どうやったんでしょうか」
ステイル「魔術師を舐めない方が良い」キリッ
一方「っち…………どうせ飯まだなンだろ、飯くらいは出してやる」
絹旗「さすがお兄ちゃんですね、超優しいです」
絹旗「二人はテレビでも見てくつろいでいて下さい」
ステイル「君も料理をするのかい?」
絹旗「私良い子ですからね、超お手伝いしますよ!」
一方「ンじゃ料理できるまでリビングでテレビでも見ててくンね?」
絹旗「むきー!何ですかそれ超戦力外通告ですか」
一方「ってオイ、エプロンちゃンと結べてねェじゃねェか……後ろ向け」
絹旗「はーい、あ!あと今日は私も髪結びました!超お揃いです」
一方「……」ズビシッ
絹旗「ちょ、デコピンで私の窒素装甲貫かないで下さい」
一方「悪ィ、良いデコだったもンでつい」
ステイル「僕、今度あれと同じことをインデックスとやりたいんだが」
神裂「上条当麻がいる限り無理ですよ、彼の立ち位置でしょう」
~料理中~
一方「キミをキミを超えてゆくンだこの場所から~」フンフーン
絹旗「ユーネクスチューゴ~」フンフーン
「「イッツタイムトゥゴー!!」」
神裂「相変わらず料理中はノリノリですね」
ステイル「しかも妙に上手いのが癇に障るね」
~料理終了~
絹旗「超美味しいです」
一方「そォかい」
絹旗「この超特製デミグラスソースがまた……」
神裂「こんなに美味しいオムライスは初めてですよ、さすがですね」
ステイル「……僕のオムライス、ケチャップで負け犬って書いてあるんだけど」
絹旗「ごめんなさい、超失敗しちゃいました」
ステイル「どんな失敗すればこうなるんだ!?」
絹旗「ケチャップで炎をイメージして超イノケンティウスを書くつもりだったのに何故かそうなりました」
神裂「」ップ
ステイル「おい君今笑ったろ」
神裂「プフッ……ゲヒウッ……ゴフゥ…………笑ってませんよ」キリッ
ステイル「せめて笑い堪えてくれよ!」
神裂「しかし一方通行のふわとろオムレツはデミグラスソースとの相性が完璧ですね」
絹旗「そうなんですよ、スプーンを刺すとオムレツがとろ~りと」
神裂「その上にシンプルかつ勘所を押さえたデミグラスソース」
ステイル「僕もそっちにすればよかったかな」ジー
一方「俺の分けてやるからそンな目で見てンな」
ステイル「旨いな、火加減が完璧だ」
神裂「もう火といったら一方通行ですね」
ステイル「ちょ」
一方「火を恐れるな、火を支配するのだ……俺に料理を教えた男の言葉だ」
一方「業火のなか鍋を振り続けた俺はついに火を支配し、火の剣を手に入れたンだ」
神裂「なんと……」
絹旗「超感動です……このオムライスにそんな感動秘話が……」ウルウル
ステイル「……………………うまい」モグモグ
絹旗「超ご馳走様です」
神裂「ごちそうまでした」
ステイル「ごちそうさま」
一方「ごちそうさま」
神裂「そういえばステイルもようやく食前食後の挨拶をするようになったんですよ」
一方「そォかそォか」
ステイル「君たちと食事を取るたびに注意されて体罰を受けていたからね……そりゃ覚えるさ」
絹旗「いや、食事の際にはしっかりとやるのが超当然ですから」
神裂「さて……それでは私は洗い物を片してしまいますね」
絹旗「超手伝います!」
ステイル「僕はニコチンとタールを摂取してこよう」
一方「ったく……ガキの癖にタバコなンざ吸いやがって」
ステイル「いいじゃないか、君の言いつけどおりベランダでしか吸わないんだ」
一方「ウチのチビに悪影響だからな、当然だろ」
ステイル「君も……大概、過保護だね」
神裂「最愛、ありがとうございます。あとは私一人で大丈夫ですよ」
絹旗「超了解です、お兄ちゃんに超珈琲入れますけど神裂も何か飲みますか?」
神裂「では日本茶を頂いてもいいでしょうか」
絹旗「そういえばこの間超良いお茶買ったんですよ!それ飲んでみて下さい」
神裂「真ですか!それは楽しみですね」ニコニコ
一方「まだちょっと臭いな、外でベクトルだわ」
ステイル「本当かい?自分では臭いは取れたと思ったんだが……」クンクン
絹旗「珈琲が入りましたよ」
一方「おゥ」
絹旗「お兄ちゃんはブラック、私とマグヌスは超ブラックです」
ステイル「ありがとう、ここのブラックはとても美味いからね」
絹旗「超ブラックですから、当然ですよ」
一方(あれだけ砂糖入れても色はブラックだからなァ……)ボソボソ
神裂(まぁ二人ともまだ厨房ですから)ボソボソ
一方(厨房て)ボソ
絹旗「あと神裂にはお茶です」
神裂「ありがとうございます」
絹旗「どうですか?超美味しいですよね?」
神裂「えぇ、とっても美味しいですよ、最愛のおかげですね」ナデナデ
絹旗「ですよねですよね、私が入れたから超当然ですけどね!」フンス
神裂「ふふ、それもそうですね」ニコ
ステイル「まるで母娘だな、仲睦まじい」
一方(無茶しやがってェ……)
~ステイルさん復活待ちでーす~
神裂「……ハァ…………ハァ……」
絹旗「全く、相変わらず超マグヌスですね」
ステイル「な、仲の良さを表現したかっただけだ」ボロボロ
一方「姉妹とかで良かっただろ」
絹旗「神裂みたいなお姉ちゃんだったら超歓迎ですよ」
神裂「私もですよ」
ステイル「でももしそうだったとすると、神裂と一方通行も兄弟姉妹のどれかに当る訳だが……」
一方(やべェ、これは選択をミスれねェじゃねェか……)
一方(普段こいつは絶対に上に見られている、っていうか未だに18とか信じられン)
一方(という事はあえて妹っぽいと言えば普段言われてない分良い感じなンじゃね?)
一方(キレイとかカッコいいとかは言われなれてるンだろォが可愛いってのは滅多に言われてないはず!)
一方「ま、お前は妹っぽいから妹だろォな、結構可愛いところあるしな」
神裂「かっ……かわっ…………な、何言ってるんですか貴方は!全く……か、か可愛いだなんて///」
ステイル(うわぁ…………年増が照れてる……)
神裂「まぁ、意外と頼りになりますし、最愛への態度をみれば貴方は兄らしいと言うのは分かっていますが……///」
一方(よっしゃァ!満更でもなさそうだぜェ!2択の神様アリガトウ!)
絹旗「ダメです!」バン
絹旗「お兄ちゃんの妹は私だけですよ!」ババン
一方「はァ?」
絹旗「お兄ちゃんの妹は超私だけです!」ウルウル
神裂「さ、最愛、落ち着いてください」
絹旗「神裂は超好きですけどお兄ちゃんだけは取っちゃダメなんです!」エーン
神裂「いや、取りませんよ、一方通行は最愛のお兄さんなんですから」
絹旗「ダメったら超ダメなんですよー!」エーンエーン
一方(恨むぜェェェェ!2択の神様ァ!?)
絹旗「お兄ちゃんがいなくなったら超嫌です……」シュン
一方(今日は無駄に賑やかな日だったしな……情緒不安定になってンのかもな)
一方「大丈夫だ、どンな事があってもテメェは俺の妹なンだ」
絹旗「はい…………」グスッ
一方「一流の兄貴ってのはな、妹を一生守るンだよ」
絹旗「超約束ですよ……」
一方「わかってンよ」
絹旗「なら今回超特別に許してあげましょう」
一方(何を許されたンだ?)
神裂(泣いてる最愛も可愛いですね……)
翌日
絹旗「むぅ……朝ですか……」ムニ
絹旗「ムニ?」ムニムニ
神裂「ん…………///」
絹旗「ぉぉぅ……」ムニムニムニムニ
神裂「ぁっ………………」
絹旗(思わず超揉みしだいてしまいました……)
絹旗(そういえば昨日は一緒に寝てもらったんでしたね)
絹旗「かんざき?」
神裂「……」スースー
絹旗(良かった、超寝てますね)
絹旗「………………」
絹旗(超ナイスバディですね……滝壺さんも隠れボインですが次元が違います)
絹旗「……………………」ペタペタ
絹旗(いや私は超普通ですけどね、総合的なスタイルは良いはずですし、神裂が超別格なだけですよね)
<皿にプリンを~乗せたとき~
絹旗(台所から超良い匂いがしますね)モミモミ
絹旗(超お手伝いしなくては)モミモミ
神裂「んんっ」
絹旗「おはようございます」
一方「ン、起きたか」
絹旗「はい、お目覚めばっちりなので超お手伝いしますよ」
一方「じゃァ外でシャケ焼いてるステイル見てきてくれ」
絹旗「なにやらせてるんですか」
一方「いやアイツから言い出した」
絹旗「何考えてんですかマグヌスは」
一方(多分昨日の件引きずってンだろォな)
絹旗「どうですか、ちゃんとやってますか」ガラガラ
ステイル「ちょうど今焼き終わったところだ!」
絹旗「おぉ、超美味しそうですね」
ステイル「ふふ、僕が作った料理だ……きっと旨いさ!」
絹旗「焼き鮭は手作り料理に入れて良いのか超悩むんですが」
ステイル「焼き加減が違うんだ!皆に火と言えば僕だという事を知らしめてやるさ」
絹旗「まぁ期待せずに待ってますよ」
絹旗「マグヌスは超OKでしたよ」
一方「そうかァ、じゃァもう飯だ!神裂を起こして来てくれ。珍しく良く寝てるみてェだわ」
絹旗「超了解です」
絹旗「神裂~起きてください、超ご飯ですよ」
神裂「ん~……」
絹旗「起きないとご飯抜きですよ~、超美味しいのに勿体無いですよ」
神裂「はっ!」
絹旗「お、一気に起きましたね」
神裂「最愛、朝食の準備をしていません!」
絹旗「もう超準備完了ですが」
神裂「なんたる失態……朝食は私が手伝っていたのに……」
絹旗「たまにはいいじゃないですか、お兄ちゃんは気にしないですよ」
神裂「しかし」
絹旗「超いいんです、それよりも」
神裂「?」
絹旗「おはようございます!」
神裂「……おはようございます、最愛」ニコ
神裂「おはようございます、二人とも」
一方「ン、遅かったなァ」
ステイル「おはよう、君にしては珍しいね、何かあったかい」
神裂「いえ…………絹旗の抱き心地が良かったので熟睡してしまいました」
絹旗「ちょっ恥ずかしい事言わないで下さい!」
神裂「暖かかったですよ」
一方「ガキは体温高いからな」
絹旗「む、ガキじゃないですってば!」
一方「はいはい、飯にすンぞ」
~いただきます~
神裂「ふふ、やはり朝は和食ですよね、素晴らしい」
ステイル「聞いてくれ!このシャケは僕が焼いたんだ!」
神裂「ステイルがですか?珍しいですね」
一方「初めてにしちゃ上出来だな、火を恐れていねェ」
絹旗「マグヌスが火を恐れてたら超写メ撮るレベルですよ……確かに良い焼き加減ですね」
神裂「美味しいですよ、ステイル」
ステイル「そうだろう、やはり僕は天才だ!」
絹旗「むぅ………………」
絹旗「決めました!」
一方「あァ?」
絹旗「今日の晩御飯は私が一人で作ります」
神裂「最愛?」
絹旗「一人で作るったら作るんです!」
一方「別に良いけどよォ……」
絹旗「超期待しててくださいね」
神裂「わかりました、楽しみにしていますからね」
一方「ま、食えるもン出して下さいねェ」
一方(やっべェ!超楽しみ!)
神裂(夕食までに運動をたくさんしておきましょう)
~ごちそうさま~
神裂「朝の汚名を返上するためにも後は私に任せてください」
一方「別に気にする事でもねェだろ」
神裂「いえ、ヤらせて下さい!」
一方「あっそォ……じゃァ頼むわ」
神裂「はい、お任せ下さい」
ステイル「律儀だねぇ」
絹旗「またタバコですか……」
ステイル「食後にタバコが吸えない世界なんて滅びてしまえば良いと思わないかい」
絹旗「超中毒ですね」
絹旗「お兄ちゃん」
一方「あァ?」
絹旗「後でいいですけど、夕食の材料を買いに行きたいです」
一方「はいはい」
絹旗「神裂もマグヌスもリクエストがあったら超言ってくださいね」
神裂「最愛が作ってくれるなら何でもいいですよ」
ステイル「イギリス料理以外なら何でもいいさ」
一方「おいイギリス清教」
神裂「それはで私は少し出てきますね、夕食までには戻ります」
ステイル「僕もインデックスの所へ行ってくるよ」
絹旗「はい、超行ってらっしゃい」
一方「ン」
絹旗「私たちも行きましょう!」
一方「まだ早くね?夕飯まで大分あるぞ」
絹旗「他のお買い物をしたり、街をブラブラしたりすれば時間なんて超あっと言う間ですよ」
一方「わかったから服引っ張るな、伸びる」
~お出かけ中~
絹旗「お兄ちゃんとお出かけとか超テンション上がりますね」
一方「別に珍しい事でもねェだろ」
絹旗「超わかってないですね、こういう事は何度でも楽しめるんですよ」
一方「そォですかァ」
絹旗「夏休みだから他の人たちも超お出かけ中みたいですし」
一方「人多いよなァ、邪魔だからウロチョロしてねェで家かえって寝てろよ」
絹旗「ブーメラン発言ですからねそれ」
絹旗「夏休みで思いついたんですが」
一方「あァ?」
絹旗「今度プール行きたいです!」
一方「行ってらっしゃい」
絹旗「超一緒に行くんですよ!」
一方「へーい」」
絹旗「というわけで今度水着を買いに行きましょう」
一方「そういうのは女と行けよ……」
絹旗「選んでくれないんですか?」
一方「…………あれだ、どンな水着か楽しみに待ってたいから、うン」
絹旗「なるほど、超了解です!超期待してて良いですよ」
「あっれぇ」
黒夜「で?二人は何してた訳?」
絹旗「超水着の話ですよ、プールに行くんですよ」
黒夜「ふーん、プールね…………でも市民プールじゃ混んでて泳ぐ場所ないんじゃん?」
絹旗「だったらプライベートプールに行けばいいだけの話ですし」
黒夜「そ、そうだよなぁ!あ、水着はもう買ったのか?」
絹旗「いえ、後で神裂と買いに行く予定ですよ」
黒夜「ソデスカ」
絹旗「?超どうかしましたか」
黒夜「別に何でもねェよ!」ブォン
一方「危ねェ!」キン
絹旗「ちょ、こんな所で能力使わないで下さい」
一方「っていうか何で俺を狙ったおい」
黒夜「別に何でもない!」
絹旗「相変わらずの情緒不安定ですね」
黒夜「もういいよ帰る!じゃァな!」
絹旗「え、もうですか……って行っちゃいました」
一方「なンだったンだよ」
絹旗「さぁ?」
とある家
黒夜「親父ィィイイイまたダメだったァ!!」ドッカーン
木原「バカ野郎!能力使いながら帰ってくんじゃねぇ!」
黒夜「また素直になれなかったンだよォ!」
木原「またかよ……何回繰り返すんだよ…………おい」
黒夜「だって水着はもう買いに行く人決まってたしさ」
木原「前に予約したプライベートプール誘うって言ってたろ」
黒夜「その話を出そうとしたら向こうも普通に使ってるみたいだったンだよォォオ!」
木原「なぁんで素直じゃないとこばっかり似ちゃうんだかねェ……」
黒夜「絹旗ちゃんと遊びに行きたい!イチャイチャちゅっちゅしたい!水着みたいィ!」
木原「気持ち悪いところも激似だわ」
スーパー
絹旗「さて、お兄ちゃんは何がいいですか!」
一方「イギリス料理食いたい」
絹旗「ちょ」
一方「冗談だよ……何でもいいぞォ」
絹旗「何でもいいって言うのが一番困るんですよ」
一方「じゃァ何が作れるンですかァ」
絹旗「何でも作れますよ、きっと」
一方(半端じゃなく不安なンだが)
一方「ンじゃァカレー」
絹旗「超了解です!チキンカレーにしましょう」
一方「いいねェいいねェ最っ高だね!」
絹旗「作り方や材料はお兄ちゃんの手伝いで超覚えてますし」
一方「おォ」
絹旗「じゃぁさくっと買って帰りますよ!」
一方「わかったからあンまはしゃぐなよ」
黒夜「ひっはは、絹旗ちゃんじゃねぇか!ぐ、偶然だなぁ」
一方(また出たよ)
絹旗「あれ、黒夜じゃないですか、帰ったんじゃないんですか」
黒夜「ちょっと用事があってね、その帰りにたまたま二人を見かけたんだよ」
絹旗「そうでしたか」
黒夜「でよ、これからオヤジと飯食いに行くんだけど……オヤジが二人に会いたがってたからさあたしは別にどうでもいいけど、どうしt」
絹旗「あー、超ごめんなさい、もう夕食の材料買っちゃったんですよ」
黒夜「ちくしょォォォォ!!!」
絹旗「窒素噴射しながら去って行きましたね」
一方「あァ……」(どンだけ素直じゃねェンだよ)
~自宅~
絹旗「じゃァ私は下準備をしたりするので」
一方「手伝うかァ?」
絹旗「超大丈夫です、テレビでも見ててください」
一方「はいよ」
ステイル「あ、おかえり」
一方「ってお前いたのかよ」
ステイル「ふふ、インデックスは上条当麻の担任の家に遊びに行ってしまってね……」
一方「まァなンだ……ドンマイ」
ステイル「よし、恋バナをしよう」
一方「はァ?」
ステイル「いいじゃないか、やったことないんだよ」
一方「俺だってねェよ」
ステイル「ならちょうどいいじゃないか」
一方「つっても俺は話すことなンかねェぞ」
ステイル「君は好きな女性はいないのかい?」
一方「特にいねェ」
ステイル「今までも?」
一方「あァ」
ステイル「つまらない男だ」
一方「うっせェ……テメェは、あごめンなンでもない」
ステイル「そういうのやめてくれないか、傷付くから」
一方「じゃァテメェはどうなンだよ」
ステイル「まだ諦めていないよ」
一方「ふーン……向こうはお前の気持ち知ってンの?」
ステイル「いや、知らないだろうね……」
一方「そうか……ンじゃあいつには好きな奴とかは?」
ステイル「本人が気づいているかはわからないが、上条当麻の事は憎からず思ってるだろうね」
一方「ヒーローか……諦めろ」
ステイル「ちょっと」
一方「いやだってヒーローと不良神父だろ、勝ち目ないわ」
ステイル「いや、まだ奴がインデックスをどう思っているかなんて」
一方「これだからガキは……」
ステイル「なにっ!?」
一方「いいか、例えヒーローがチビシスター以外の相手と付き合うとする」
ステイル「…………ぁぁ」
一方「凹むな、仮の話だ。それでもチビシスターは諦めないかもしれねェぜ」
ステイル「そうかな、自分の思い人が好きな人と結ばれたのであれば祝福すべきだと思うが」
一方「それも一つの愛の形だ、だが全員がそうって訳じゃァねェ」
ステイル「ふむ……」
一方「あくまで邪魔をせずに二人が分かれるのを待つか、積極的に行動するか、すっぱり諦めるかは知らンが……どうするかはあいつ次第だ」
ステイル「恋愛っていうのは厄介なものだ」
一方「まァ、それでもテメェが諦めたくないっつーなら?ヒーローよりいい男になるしかねェだろ」
ステイル「ふっ僕がアイツに負けているのは年齢位だ」
一方「いや他にも色々負けてるだろ、戦闘的な意味でも」
負け犬「それを言うな」
一方「ま、まだ若ェンだ……頑張ってくださァい」
ステイル「何というか、恋バナと言うよりも恋愛相談みたいだったな」
一方「一方通行先生の子供電話相談室、特別版面談編だ」
ステイル「一応、礼を言っておくよ」
神裂「ただいま戻りましたっと……今夜はカレーですか」
絹旗「おかえりなさい、後超少し待ってくださいね」
神裂「最愛の手料理、とても楽しみですよ」
一方「ピザポテトとコーラ、最強だろ」
ステイル「サイダーとうすしおに決まってるだろう」
神裂「あなた方は何をくだらない事を……」
絹旗「超出来ました!」
一方「ヒャッハー!」
神裂「しゃぁ!」
ステイル「いやテンション上げすぎじゃないか」
一方「ご飯の時間だぜェ!食器は任せろォ!」
神裂「炊飯器は私の手の内にあります、何も言わずにその食器を渡して下さい」
絹旗「カレーを超ぶっ掛けてやりますからそのご飯を渡しなさい!」
神裂「良いんですか?そんなにかけてしまって!」
ステイル「おいていかれた……」
「「「「いただきます」」」」
絹旗「どうですか、どうですか?」ワクワク
ステイル「中々美味しいよ」
神裂「とても美味しいですよ、ありがとうございます」
絹旗「やったぁ!超当然ですけどね」
一方「よくできたじゃねェか、旨ェぞ」ナデナデ
絹旗「えへへ、ありがとうございます」テレテレ
神裂「…………」ジー
一方「あ?」
神裂「な、何でもありません」
絹旗「皆に喜んでもらえてよかったですね、作ったかいが超あります」
神裂「良かったですね、最愛」
絹旗「はい!」
一方「……」スッ
ステイル「普段はお替りなんてしない彼が……よほど気に入ったみたいだね」
絹旗「なんだか照れますね」
神裂「あ、あの」
一方「あァ?」
神裂「明日の朝食は私が一人で朝食作ります、いえ作らせてください!」
一方「別にいいけどォ、何かあったか」
神裂「いいいいいえ、特に理由とかは無いですよ」
一方「…………あっそォ」
神裂「何かリクエストとかありましたら言ってくださいね!」
一方「お前の和食旨いし、何でもいいわ」
神裂「…………わ、わかりました」
ステイル「やれやれ」
絹旗「超起きてください!朝ですよ」
一方「ンァ」
絹旗「神裂が朝食作ってくれてますよ!」
一方「あァ……そういやそンな事も言ってたな」
絹旗「もう超準備万端ですから、起きて顔洗ってご飯にしましょう」
一方「おォ」
神裂「おはようございます」
一方「ン」
ステイル「おはよう」
絹旗「今日の朝食は超豪華な気がしますね」
神裂「そ、そうでしょうか?」
絹旗「鯵の開きは最強ですよ」
一方「お、味噌汁が無敵だな、ふと大根じゃねェか」
ステイル「個人的にはなめこが好きだけどね」
一方「いやなめこもいいけど無敵はコレだろ」
神裂「そう言って頂けると嬉しいですね」
絹旗「超美味しそうですよ、早く食べましょう!」
~いただきます~
一方「あー、朝は味噌汁もいいな、珈琲と同じくらい良い」ズズズ
ステイル「納豆も最初は嫌いだったけど……もうこれ無しでは和を語れないね」グネグネ
絹旗「何といっても神崎が作ってくれてますからね、超最高ですよ」
神裂「ふふ、ありがとうございます」
一方「梅干も手作りなンだっけな、そういえば」
神裂「あの…………味の方はどうでしょうか?」
一方「さすがだわ、うめェ」
神裂「それはよかった…………」
神裂「…………」ジー
一方「どうかしたかァ?」
神裂「い、いえ……何でもないです」
神裂(よく考えたら一方通行の隣に座っている最愛はともかく対面の私は撫でて貰えない……)
ステイル「納豆に辛し入れ過ぎたっ!」
絹旗「超馬鹿ですね」
神裂「……」シュン
一方「………………」
ステイル「いやだがこの刺激もたまらない」
絹旗「辛子の味しかしなそうですけど……」
ステイル「いや、うまいよ」
絹旗「本人が満足なら別に良いですけどね」
~ごちそうさま~
一方(やれやれ……)
一方「片付けは俺がする」スッ
絹旗「超手伝います!」
一方「おゥ、じゃァこれ持ってってくれ」
絹旗「超了解です!」トテトテ
一方「神裂ィ」
神裂「は、はい!何でしょうか」
一方「旨かった、ごっそさン」ナデナデ
神裂「…………ぁ」
一方「片付けは俺がすっから休ンでろ」
神裂「…………はい」ニコ
神裂「食後ですからね、お茶をどうぞ」
一方「まァ和食の後くらいお茶でもいいか」
絹旗「いや普段は和食の後でも超珈琲飲んでますよ」
一方「そうだっけェ」
ステイル「完全に中毒者だね」
一方「ニコチン中毒には言われたくねェ」
ステイル「さて、僕たちは今日も今日とてインデックスのところへ行ってくるよ」
神裂「今日は上条当麻は補習ですからね、インデックスと一緒にいられます」
ステイル「さぁ、早く行くぞ!」
神裂「はしゃぎ過ぎです」
絹旗「私もインデックスに会いたかったのですが今日はお兄ちゃんと超映画です!」
一方「B級を映画館まで行って見る感性は未だにわからン」
神裂「楽しんできてくださいね」
~ステイル&神裂組~
上条家
ステイル「インデックス、難しい顔をしてどうかしたのかい」
神裂「何か悩みでもあるんですか」
ステイル「まさか上条当麻に何かされたのかい!?」
インデックス「違うよ!とーまは優しいよ?」
ステイル「じゃぁどうしたんだ」
インデックス「実は…………」
ステイル「何だって……」
神裂「まさかそんなことが……」
ステイル「どうする?」
神裂「決まっています、微力ながら、全力を尽くします」
ステイル「聞くのは野暮だったかな、僕もだ」
インデックス「二人とも……ありがと!」
ステイル「しかし、テレビの録画か」
インデックス「うん、さっきとーまから電話があって……予約するの忘れたって言ってた」
神裂「ふふ、インデックス、安心してもいいですよ」
ステイル「あぁ、実は僕たちはテレビの録画はすでにマスターしていると言っても過言ではない」
インデックス「そうなの!?」
神裂「えぇ……」
ステイル「長かったよ……」
神裂「過去に一度最愛から映画の予約を頼まれた時には」
ステイル「間違って一方通行のデジモンの映画?を消してしまったからね」
神裂「あの時は本気で死を覚悟しました」
ステイル「っていうか最愛がいなかったら死んでたと思うよ」
インデックス「そ、そんなことがあったなんて知らなかったんだよ!」
神裂「ですが、その件については許してもらいましたし」
ステイル「特訓も重ねたからね、もう録画は完璧さ」
神裂「一方通行に同じことを7回聞きに行ったら飽きれられましたけどね」
ステイル「しかしこの魔術師でもわかる家電の使い方マニュアル(一方通行著)があれば怖いものなしさ」
インデックス「すごいよ!それがあれば大丈夫だね!」
ステイル「よし、いざっ!」
神裂「…………………………」
ステイル「………………あれ?」
インデックス「どうしたのかな?」
神裂「……………………おかしいですね、スイッチ等が全然違うんですが」
ステイル「一方通行の家で試したときは一緒だったはずだ」
インデックス「ちょっと見せてほしいんだよ!」
インデックス「これ、家電の機種が違うかも」
ステイル「なんだと…………」
神裂「もう無理です」
ステイル「くそっ!」
神裂「まだです!最愛に電話をして遠隔で指示を仰ぎましょう」
ステイル「それだ!」
神裂「電源入ってねぇ!」
ステイル「映画って言ってたね、そう言えば」
神裂「映画つったらマナーモードだろぉ!このド素人がぁ!」ドゴォ
ステイル「僕じゃないだろ!最愛だ!」
神裂「彼女は悪くありません」キリッ
インデックス「最愛はマナーモードの振動すら超許せないって前に言ってたんだよ」
神裂「もう無理です、諦めましょう」
ステイル「君はさっきから諦めが早すぎる」
インデックス「諦めちゃダメだよ!」
インデックス「私は諦めないよ……、このマニュアルだって応用きくかも!」
神裂「インデックス?」
ステイル「早まっちゃダメだ、理解せずに操作するのはまずい!」
神裂「止めましょう、ステイル」
ステイル「神裂!?」
神裂「私たちに、彼女を止められる権利なんてないんですよ!」
ステイル「じゃぁ、君は後悔していないのかい」
神裂「っ」
ステイル「あの時もっとよく調べていたら、誰かに相談していたら、思いとどまっていたら……言い出せばキリがない」
ステイル「消したのは僕たちだ……その業を背負って生きていくんだ」
ステイル「止める権利…………僕たちだからあるんじゃないのかい」
神裂「ステイル…………」
インデックス「ごめん、ちょっとついていけないかも」
神裂「私が間違っていました」
神裂「三人の力を合わせれば、何とかなるかも知れませんね」
ステイル「あぁ」
インデックス「うん、がんばろ!」
その日の夕方
上条「で?何か言うことは?」
神裂「テレビがいけないんですよ、軽く叩いたら壊れたんです」
ステイル「こんなに薄いからね、脆過ぎるんじゃないか?」
インデックス「もっと頑丈にしないとダメなんだよ!」
上条「お前ら一人くらい素直に謝れよ!」
インデックス「わ……たし…………知らなかった」
インデックス「なにも……できなかったっ」
インデックス「ごめんね、とぉまぁ……」グスグス
上条「あ……ごめん、俺も言いすぎたな」
インデックス「ううん、全然良いんだよ!」ケロッ
上条「嘘泣きかよ!?くっそぉ!不幸だぁぁあああ!」
後日談
上条「テレビもHDも全部壊れちまったけどさ」
上条「やっぱ、特撮は神だよな、保存してたの全部消えたけど」
上条「案外、俺……まだ覚えてるのかもしれない」
上条「そんなの、決まってるじゃないか」
上条「―――心に、だよ」
一方「で、俺にどうしろっての?」
上条「お前ん家のテレビ買い換えようぜ、んで古いのを譲ってくれ!頼むお願いします!」
一方「テメェも結構図々しくなったなァ……」
一方「しかたねェから買い換えるか、新しいの欲しかったしな」
上条「さすが一方通行!大好きだぜ!」
一方「うっせェバカ」
ステイル&神裂組 おしまい
~一方通行&窒素装甲組~
絹旗「お兄ちゃんと映画とか超楽しみですね」
一方「俺はもっと見る映画を厳選して欲しいンだが」
絹旗「超厳選した結果ですけど」
一方「厳選する方向性が間違ってンだよ」
絹旗「もっと良いB級を見続ければきっとよさがわかりますよ」
一方「わかりたくない気もするがなァ」
絹旗「ちゃんと映画館に入ったら電源切ってくださいね」
一方「マナーモードでいいだろ」
絹旗「超ダメです、振動がありますから」
一方「じゃァサイレンスゥ」
絹旗「ぐぬぬ……お兄ちゃんは特別にサイレンスで許してあげますよ」
一方「どうもありがとうございますゥ」
一方「大人一枚子供一枚」
絹旗「ちょっと!誰が子供ですか!」
一方「中学生って子供だろ?料金」
絹旗「中学生一枚って言えばいいじゃないですか!」
一方「そンな気遣いはしねェ」
絹旗「うぅ……超鬼畜ですぅ」
一方「ほら、先に席行ってろ……いつもの買っとくから」
絹旗「超了解です、パンフレットだけ買って先に行ってますね」
一方「ン」
絹旗「随分遅かったですね」
一方「いや、ちょっと混ンでてな……ほれ」
絹旗「超ありがとうございます!」
一方(どンなクソ映画かと思ったら)
絹旗(これはミスチョイスでした)
スクリーン<島根にパソコンねぇよ!
一方(やっべェこれ超名作じゃねェか)
絹旗(これはB級ではなく普通に良作ですね)
絹旗「意外と名作でしたね」
一方「俺もパンフレット買って来るわ」
絹旗「え」
一方「あ、あとグッズも買うから」
絹旗「超ハマってしまいました」
絹旗「まさかお兄ちゃんがこの映画にここまでハマるとは……」
絹旗「確かに良作ではありましたが……ここまで?」
絹旗「まぁ気にしても超仕方ありませんしね」
絹旗「携帯の電源入れておきましょう」
絹旗「メールは……黒夜がなんか超空メール送って来てるの以外特に無しですね」
一方「やっべェ、買いすぎた」
絹旗「ちょ、超両手いっぱいじゃないですか」
一方「全部欲しかったンだもン」
絹旗「いやいや、もンじゃないですよ!可愛いじゃないですか」
一方「え」
絹旗「今の無しです!超無しです!」
一方「お兄ちゃンに可愛いってのは無いわ」
絹旗「無しって言ったじゃないですかぁ!」ワーン
絹旗「とにかくそれじゃ手をつなげませんよ!」
一方「あ、袋貰って来るゥ」
絹旗「最初から超そうしてください!」
一方「わりィわりィ」
絹旗「もう……」ギュッ
絹旗「そういえば、携帯の設定は戻していいですよ」
一方「そうだったなァ…………うわァ」
絹旗「どうしました?」
一方「何か着信履歴がステイル神裂ちびシスターで埋め尽くされてる」
絹旗「超異常事態じゃないですか!かけ直さないと!」
一方「やンないとダメ?」
絹旗「超ダメです!」
一方「もしかしたらお出かけ中止かもよ」
絹旗「ぁ……………………一応、電話しましょう」
一方「へいへい」
一方「おい、何か用か」
神裂『一方通行ぁ!ちょうどいいところに!今大変なんです』
一方「どうしたンだよ」
神裂『テレビが映らなくなってしまったンです!』
一方「テレビって三下の家か」
神裂『はい』
一方「何かした後に映らなくなったのか」
神裂『何もしていませんよ!』
一方(壊したやつは皆言う)
一方「よし、とりあえずお前じゃダメだわ。ステイルに代われ、あいつの方が家電強いだろ」
神裂『ぐぬぬ…………わかりました』
ステイル『やべぇっス、マジやばいっスどうしたらいいんスか!』
一方「おい俺はステイルを呼ンだが」
ステイル「僕がステイルだ!」
一方「キャラ変わりすぎだろ」
ステイル『それくらいピンチなんだ!』
一方「で、何で今の状況になった?」
ステイル『いや、ボタンが色々と君の家と違うだろ、だから適当に押してみたら』
一方「映らなくなった、と」
ステイル『うむ』
一方「うむじゃねェよ……入力切替とか試したか?」
ステイル『まだだ、試してくる』
<もういいです、家電は叩いて直すものです
一方「ちょ、何か不吉な声がきこえt」
<ドゴォ!
ステイル『うわぁ…………』
一方「おい何があったおい」
ステイル『何も……何も無かったさ』
一方「嘘付け、あの破壊音はなンだ」
ステイル『テレビが勝手に壊れた』
一方「…………」
ステイル『今日は帰りが遅くなりそうだよ…………』
一方「まァ、三下ならきっとわかってくれる」
ステイル『だと良いんだがね』
絹旗「横から聞いてましたがトンでもないですね」
一方「全くだ、マニュアル新しくしねェとな」
絹旗「さすがに他の家の家電までは超難しいのでは」
一方「まァせめて壊さないようにはしねェとな」
絹旗「三下さんの家の家電が超ピンチですね」
一方「あァ」
絹旗「それではこの後はどうしましょうか」
一方「飯でも食いにいこうぜェ」
絹旗「超賛成です!」
一方「食いたいモンあるかァ?」
絹旗「お兄ちゃんと一緒なら超何でも良いです」
一方「何でも良いが一番厄介らしいぜ?」
絹旗「揚げ足取りはダメですよ!それに女の子が言う場合は超萌えに変わるんです」
一方「そりゃァ便利で羨ましいわ」
絹旗「そうでしょうそうでしょう」フフン
一方「まァ……行くかァ」
絹旗「超了解です!」
一方通行&窒素装甲組 おしまい
上条家のテレビが壊れた日のアイテム
~ファミレス~
麦野「はー、今日は絹旗無しか」
滝壺「しょうがないよ、お兄さんと映画を見るって言ってた」
麦野「え、私聞いてない」
フレンダ「私も初耳って訳よ」
滝壺「私も昨日知ったよ」
麦野「何、連絡とってたの」
滝壺「うん」
フレンダ「いいなぁ、私あんまメールとか電話しないからなぁ」
麦野「私も仕事分くらい……ちなみに、滝壺はどれくらいメールとかするわけ?」
滝壺「ん~アイテムのメンバーとしかしないよ?」
麦野「ちなみに絹旗とはどれくらい?」
滝壺「ん、特に決まってないよ、何かあったら連絡するって感じだし」
麦野「電話とメールだとどっちが多いの?」
滝壺「メールだね、メールは結構来るかも」
麦野「どんなのが!?」
フレンダ(麦野必死すぎなわけよ)
滝壺「これはこの間来た奴だけど」
麦野「ん……お兄ちゃんの貴重なみつあみです……」
麦野「うわ!添付すげぇ!第一位が三つ編みじゃねぇか!しかも可愛いし」
滝壺「かわいいよね、きぬはた」
フレンダ「会話が噛み合ってないし」
フレンダ「でもすごいわね、第一位の三つ編みだなんて」
麦野「いいなぁ、こんな感じで気軽に写メ送られるっていいなぁ!」
麦野「ちなみにフレンダ」
フレンダ「何?」
麦野「あんたも見せなさいよ」
フレンダ「ん~じゃぁこれ?」
麦野「なになにぃ、この間映画に超フレンダにそっくりな人が出てましたよ」
滝壺「見てみたい」
麦野「いいなぁ!何このちょっと思ったこと送っちゃいました、みたいな!」
滝壺「麦野はどんなメールがくるの?」
麦野「……か…………ない」
フレンダ「え?」
麦野「返信しか来ないって言ってんだよぉ!悪いかこら!」
フレンダ「あらぁ……」
滝壺「でも」
麦野「ん?」
滝壺「麦野はあんまりメール好きじゃないって言ってたよね」
麦野「う…………」
フレンダ「そういえば、電話もメンドクサイって言ってたわけよ」
麦野「ぐ………………」
フレンダ「そりゃ絹旗も遠慮するわ」
麦野「くっそぉ!!!」
麦野「よし、じゃぁどうにかしてそれを無かったことにしましょう」
フレンダ「無理でしょ」
滝壺「なかったことには、できないと思う」
麦野「じゃぁどうすんのよ!私も絹旗とメールしたい!電話したい!寝る前に電話して絹旗の声聞いたまま寝たい!」
フレンダ「結構乙女ね……」
滝壺「簡単だよ」
麦野「?」
滝壺「素直に、きぬはたに言えばいいんだよ」
麦野「無理よ、恥ずかしいもん」
滝壺「でも、恥ずかしがってたらメールもらえないよ?」
麦野「うぅ……」
<ゲンカイナンテイラナイイミナイ
滝壺「きぬはたからメールだ」
麦野「うっそ!何て?」
滝壺「映画終わったみたいだね、これからお兄さんとご飯に行くんだって」
フレンダ「いちいち報告するとか超可愛いわけよ」
麦野「お前超禁止」
フレンダ「横暴よ!」
麦野「でも確かに可愛いわね、いいなぁ……そういう雰囲気……」
滝壺「えへへ……きぬはたからのメールは全部保護&バックアップ済」ブイ
フレンダ「思ったんだけど」
麦野「ん?」
フレンダ「麦野は絹旗にどんなメール送ってるの?」
麦野「私?普通だけど」
フレンダ「普通じゃわからないって訳よ!」
麦野「こんなん」
フレンダ「うわ……絵文字一個もないし文体も素っ気無い……」
麦野「絵文字とか苦手なんだもん」
滝壺「これは確かにちょっと素っ気無いかも」
麦野「まじで?」
フレンダ「絹旗もこれは返信し辛いかもね」
滝壺「まぁ、私たちへ送るメールに比べたら随分丁寧だけどね」
フレンダ「麦野から2行以上のメールもらったことない」
麦野「電話のほうが楽だし~」
フレンダ「そんなんだからメールもらえない訳よ……」
麦野「じゃぁどうすればいいのよ」
滝壺「そうだ、今からきぬはたにメールを送ろうよ」
フレンダ「ナイスアイデア!」
麦野「え、まじで?」
フレンダ「それなら私たちもチェックできるし、いい考えって訳よ」
滝壺「これをきっかけに、メールもらえるようになるかもしれないよ」
麦野「なるほど………………ニヘ」
フレンダ「滅茶苦茶だらしない顔してる……」
滝壺「どんな想像してるんだろうね」
麦野「よし、送るわ」
フレンダ「よっしゃぁ、何かテンション上がってきた」
滝壺「フレンダ、むぎののためにやるんだよ」
フレンダ「わかってるってわけよ」
~20分後~
フレンダ「まだ?」
麦野「いや、やっぱ疑問文の方がメール返しやすいかなと思うと……」
滝壺「さすがに時間をかけすぎかも」
麦野「なんだよ、じゃぁこれで送るわよ!」
フレンダ「ちょっ送る前にみせt……あーあ」
麦野「あ……」
滝壺「送っちゃったのはしょうがないよ、一応見せて?」
「今何してますか?」
フレンダ「短っ」
滝壺「むぎのってメールだと敬語使ってるの?」
麦野「あー、絹旗に対してはなんか敬語になっちゃう」
フレンダ「どんだけ意識してるのよ」
麦野「しょ、しょうがないじゃない!」
麦野「あ、帰ってきた……」
「お出かけ中ですが、仕事ですか?」
麦野「仕事のメールだと思われたようね」
フレンダ「普段メールしないならそう思われるかもね」
滝壺「ここ大事だよ、ここで麦野の印象を変えれば今後はメールいっぱいできるかも」
フレンダ「珍しく滝壺が饒舌だけどその通りよ!」
麦野「ふむ…………仕事じゃないよ、って送ればいい?」
フレンダ「もうちょっと文書こうよ」
滝壺「ごめんね、暇だったからメールしちゃった。とかで良いと思うよ」
麦野「よし、それ頂き」
フレンダ「滝壺のイメージがドンドン変わっていくわけよ」
麦野「返信来たわよ!」
麦野「何何、そうでしたか、超珍しいですね、これからお兄ちゃんと食事に行くんですがもしよかったら……」
麦野「きたぁぁああ!しゃぁ!オラ!」
フレンダ「え、何!?どうしたわけ!?
滝壺「ふむ、きぬはたにご飯に誘われてる…………」
フレンダ「え、うらやましい!いいなぁ!」
滝壺「大丈夫、きっとむぎのは私たちと一緒にいる事を伝えてくれるよ」
麦野「え、あぁ…………うん、もちろんよ」
麦野「はい、絹旗もOKだと」
フレンダ「よっしゃぁ!じゃぁまた皆で食事って訳ね!」
滝壺「楽しみだね」
麦野「じゃぁ待ち合わせ場所に行くわよ!」
「「おー」」
絹旗「あ、来ましたよ!」
一方「ン」
麦野「待たせちゃったかな、ごめんね」
絹旗「お兄ちゃんといたので超平気ですよ」
滝壺「こんばんわ、二人とも」
フレンダ「ご相伴に預かりますって訳よ!」
一方「おォ」
絹旗「それじゃぁ行きましょうか!」
フレンダ「それにしても仲良いわねぇ、手なんかつないじゃって」
絹旗「兄妹ならこれくらい超普通ですから」
滝壺「…………」ギュッ
絹旗「た、滝壺さん?」
滝壺「嫌だった?」
絹旗「いや別にそういうわけでは」
滝壺「じゃぁこうしててもいいかな」
絹旗「はい、超大丈夫です」
滝壺「えへへ、ありがとう」
麦野(くっそぉ!出遅れた!!)
フレンダ(普段はボーっとしてるのに素早い……)
一方「お、ここだここ」
絹旗「超和風な店ですね……名前は、美○倶楽部ですか」
麦野「え、ここ?」
滝壺「むぎの、知ってるの?」
麦野「確か、会員制のVIP御用達料亭よ」
絹旗「超豪華そうな雰囲気ですね」
麦野「一見さんお断りなはずだけど……」
一方「大した事じゃねェ、知り合いの海原って奴がこの店やってンだ」
フレンダ「オーナーの知り合いって結構すごいわけよ」
一方「別に俺がすげェ訳じゃねェだろ、そいつがすげェってだけだ」
~店内~
麦野「第一位ってわかった途端に、店員の態度が変わったんだが」ヒソヒソ
絹旗「何か超別室に通されてるんですが」ヒソヒソ
麦野「この部屋広すぎじゃない?5人しかいないのに……」
絹旗「超緊張しますね」
フレンダ「こんなお店で食事する日がくるとは……」
一方(海原の野郎…………こンな部屋に通しやがって……皆萎縮してンじゃねェか)
一方「ちっと席外す、楽にしてろ」
麦野「楽にって言ってもね」
絹旗「超落ち着きませんね」
フレンダ「滝壺は相変わらずだけどね」
滝壺「きぬはたの隣は落ち着くよ」
麦野「あんたちょっと近づきすぎじゃない?」
一方「おい海原ァ!」
海原「どうしたんですか、一方通行」
一方「なンだよあの部屋!」
海原「うちの店で最高の部屋ですよ、奮発してみました」
一方「明らかに場違いだろ!」
海原「あなたも妹を愛する身でしょう、気を使ったつもりなんですがね」
一方「妹は大事だが別に普通の部屋で良かったンだよ」
海原「まぁ、もう通してしまいましたし、今回のところは」
一方「っち……まァいい部屋ってのは確かだからな……悪かったな」
海原「おやおや、妹さんのことになると素直ですね」
一方「放っとけェ、ところで何で料亭なンざやってンだ?」
海原「海原ですからね」
一方「意味わかンね」
海原「まぁまぁ、部屋に戻っていてください、最高のお持て成しを約束しますよ」
一方「期待しねェで待ってるわ」
絹旗「これ超おいしいです!」
フレンダ「うっわぁ、こんなの初めて食べたわけ!」
麦野「お口の中でしゃっきりぽん!」
滝壺「……おいしい」
一方「そりゃァ良かったァ」
滝壺「きぬはた、これおいしいよ、あーん」
絹旗「あ、ありがとうございます、あーん」
滝壺「おいしい?」
絹旗「はい、超おいしいです」
滝壺「よかった」
麦野「私も!これもおいしいわよ、あーん」
絹旗「あ、あーん」
麦野「おいしい!?」
絹旗「は、はい!おいしいです!」
フレンダ(若干気おされてる訳よ)
一方「ガキが困ってンじゃねェか……自分の分は自分で食え」
滝壺「はーい」
麦野「第一位がそういうんじゃ仕方ないわね……」
フレンダ「私まだやってなかったのにぃ!」
滝壺「おいしいね、きぬはた」
絹旗「そうですね」
滝壺「おいしかった」
麦野「うん、本当においしかったわね」
フレンダ「結局、こんなに堪能したのは生まれて初めてって訳よ」
絹旗「おいしかったです!超ご馳走様です!」
一方「ン」
滝壺「今日は二人でお出かけしてた見たいなのに邪魔しちゃってごめんね?」
一方「あァ?」
絹旗「そんな、超気にしないでください!私も楽しかったですし、ね!お兄ちゃん」
一方「あァ、また遊ンでやってくれェ」
滝壺「よかった、ありがとう二人とも」
麦野「ま、今日はありがとね、ごちそうになっちゃって」
一方「気にすンな」
フレンダ「ご馳走様!」
一方「おォ」
滝壺「またね、二人とも」
絹旗「はい、また!」
絹旗「今日は超楽しい一日でした!」
一方「そうかァ、良かったな」
絹旗「お兄ちゃんはどうでしたか?」
一方「俺か…………そォだな、俺も楽しかった」
絹旗「ですよね!明日も楽しいといいですね!」
一方「あァ」
アイテム何してんの? 編 おしまい
とあるカラオケボックス
土御門「全員集まったな」
海原「おやおや、自分が一番最後でしたか」
結標「遅かったじゃない」
一方「ったく……揃ったンならさっさと始めやがれ」
土御門「そうだな、それじゃぁ始めるとしよう」
シスコントリオ「妹達計画を!」
土御門「いやぁ、やっぱ舞夏は最高だぜい」
一方「いや、ウチのガキの方が可愛いから」
海原「いえいえ、ショチトルの可愛らしさは科学では証明できない程です」
結標「わ、私の所の子達だって」
海原「ショタコンはお呼びじゃないので」
結標「…………」
一方「まァ、確かに舞夏もいい子だよな」
海原「ショチトルは家事なんて全くできませんからね、そこは素直に関心しますよ」
一方「伊達にメイドじゃねェって事か」
海原「以前ご馳走になった料理は素晴らしかったですからね」
土御門「いやー、舞夏の料理は最高なんだにゃ~!」
結標「うちの子の中にも料理できる子が」
土御門「節操無しはちょっと黙っててくれませんか」
結標「ぐ……………………」
海原「そういう最愛さんも、お手伝いは良くしているらしいじゃないですか」
土御門「あ、俺も舞夏から聞いたぜい」
一方「まァな、手伝うってよりは俺と同じことしたいって感覚みたいだが」
土御門「いや、それが可愛いんだぜい?」
海原「全くです、兄離れができない所が良いんですよ」
結標「私もあの子達がいないとn」
一方「ちょっと良くわからないです」
結標「ぐぬぬ……」
土御門「ショチトルだってお前に何かしてやりたいって思ってるみたいだけどにゃ~」
一方「あー、何か舞夏に相談してたらしいな」
海原「え、ちょっとそれ初耳ですよ」
土御門「あ、言っちゃダメだったか」
一方「お前は何も聞いちゃいねェ、そうだろ」
海原「もちろんです、自分は何も聞いていません」ニヤニヤ
シスコントリオ「やっぱ義妹はいいな!」
結標(え、私いらなくない?)
土御門「メイドでありながら妹……最高だぜい」
海原「普段はあくまで師弟……しかし二人のときは妹、至高ですよ」
一方「はっ!余計は装飾はいらねェ、妹、これだけでいいンだよ」
結標(この流れなら言える、ショタッ子こそが究極)
一方「それはない」
結標「考えを読まないでよ!」
結標「っていうかさ」
土御門「ん?」
結標「アンタ達って妹が好きなわけよね」
一方「あったり前だろォが」
結標「常盤台の超電磁砲は?」
海原「ふぅ………………やれやれ」
結標「腹が立つから哀れむような目はやめなさい」
海原「自分が御坂さんを好きなのは知っていますよね」
結標「えぇ、気持ちが悪いほどに」
海原「これは恋愛感情です、わかりますか」
結標「えぇ」
海原「つまり隙有らばキスしたり間接キスしたり投げキッスしたりしたいと思っています」
結標「わかったから詳細いらない……ってキス系多くない!?」
海原「対してショチトル」
海原「これは家族愛ですよ、兄として妹を愛するのは当然でしょう」
結標「家族愛なの?」
海原「もちろんですよ」
結標「ふーん」
土御門「俺は舞夏に欲情するけどにゃ~」
一方「それも一つの愛の形ってヤツだなァ」
結標「ちょっと待てゴルァ!」
一方「ンだよ」
結標「いや、アンタ達妹に欲情してるの!?」
一方「してねェよ」
結標「土御門の方よ!」
土御門「え、してるけど?」
結標「いやそんなだからなにか?みたいな感じで答えないでよ」
海原「何かおかしいのでしょうか」
結標「兄が妹に欲情しちゃダメでしょ!常識的に考えて!」
海原「ショタコンに常識を問われちゃいましたね」
一方「マジウゼェ」
土御門「っていうか何がいけないのかわからんぜい」
結標「いや、兄と妹はそんな関係になっちゃダメでしょ」
土御門「血は繋がってないから問題ないにゃ~」
結標「そ、そうかもしれないけど……」
一方「っていうかガキ見れば片っ端から欲情してる女には言われたくねェだろ」
結標「してません!片っ端からなんかしてません!」
海原「何人の男の子を囲ってるか知りませんけど……程々にしてくださいね?」
結標「囲ってないから!今は知り合いの教師の家に居候中だから!」
一方「大体よォ……そンなくだらねェ考えで人の感情なンざ縛れねェンだよ」
結標「世間体ってものがあるでしょ」
土御門「世間体と妹のどっちが大事だと思ってるんだ」
海原「比べるまでもありませんね」
結標「でも妹さんだって色々言われるかも知れないわよ」
一方「そンなヤツがいたら」
海原「自分達が始末しますよ」
土御門「お前ら……」
一方「俺達はよォ……生まれた時は違えども」
海原「果てる時は一緒です」
土御門「同志よ、お前達は俺の誇りだ」
結標「ちょっと!何シスコンがいい話で纏まってるのよ!」
一方「なンだ、なンだよ、なンですかァ!?」
海原「いい加減にしてほしいものですね」
土御門「ヒステリーかにゃ~」
結標「違うわよ!……わかった、土御門についてはもう良いわ」
土御門「許可が下りたみたいだぜい」
結標「一方通行は?妹に対してどんな感情を持ってるわけ?」
一方「別に、アイツは妹、それだけだ」
結標「あら……意外と淡白ね……過保護なシスコンの癖に」
一方「兄貴ってのはなァ、妹を守るもン何だよ」
結標「そんな事言って……好きな人とかできたらどうするのよ」
一方「そりゃそいつがフザけたヤツじゃなけりゃ、応援するぜェ」
結標「へぇ…………最低限な条件とかあるの?」
一方「俺より強くて俺より頭良くて俺より金持ち」
結標「無理ゲーじゃないのよ!」
一方「俺以下の男にガキやるわけねェだろォが!」
海原「その気持ちは良くわかります」
土御門「誰にもやるつもりなんてないからわからんぜい」
結標「もうやだ、疲れたぁ」
海原「なら休憩にしましょう、自分が飲み物を取ってきますよ」
結標「気が利くじゃない、頼むわね」
結標「で、何で珈琲が4つなの?」
海原「一方通行の好きなものですし、皆で飲みましょうよ」
土御門「同志の好みを知るのも乙なもんだぜい」
一方「わりィな、気ィ使わせちまってよ」
海原「いえいえ、これくらい何でもありませんよ」
結標「ったく……変な仲間意識を…………って甘っ!何これ!」
海原「お疲れでしたので甘く仕上げましたよ、僕達の分はブラックですのでその分甘いです」
一方「スイーツ(笑)」
土御門「ガムシロップとミルク4つずつか……贅沢だにゃ~」
結標「そんな贅沢いらないわよ!こんなもの飲めるわけ……」
海原「え……」
一方「折角入れてきてくれたのに……」
土御門「残すとか……」
結標「いやだって甘いし!こんなの飲んだら太っちゃうわよ!」
海原「太るのが嫌だから飲みたくないと」
結標「そうよ」
一方「俺に任せろ!」
海原「一方通行、何か考えが?」
一方「珈琲1杯に対してガムシロ&ミルクが4つ……だから太るってンなら」
一方「珈琲4杯飲めば解決だ!後3杯持って来い!」
海原「はっ!さすがは第一位……そこに気がつくとは!」ダッ
土御門「学園都市最高の頭脳は伊達じゃないってことか」
結標「え?あれ?」
海原「お待たせしました」
結標「え、あ……ありがとう」
一方「これで全部飲めばプラマイ0だな」
土御門「いやー一件落着だにゃ~」
海原「良い事をすると清清しいですね!」
一方「ンじゃ、改めて……」
土御門「同志に会えた事と」
海原「妹を持てた事に」
「「「カンパーイ!」」」」
結標「お腹タプタプ…………不幸ね……」
おわり
年増露出狂vsショタコン露出狂編
一方「電話か……おい電話出るから静かにしろ」
絹旗「ちょっとマグヌス!マグファイア連発しすぎです!」
ステイル「僕は魔術師だよ?」
神裂「よし、ステイルは私が倒しましょう」
ステイル「ちょっと!何でそんな簡単に同じますに止まれるんだよ!あーっ!」
一方「はい、皆が静かになるまで5分かかりました」
絹旗「超学年主任みたいなこと言いますね」
ステイル「ふん……」
神裂「申し訳ありません、私とした事が……」
一方「まァドカポン中にケンカをするなとは言わねェけどよ」
一方「もっと仲良くケンカしろや」
絹旗「超無茶振りですね」
ステイル「大体、ケンカといっても2対1だったんだぞ」
神裂「私は最愛の味方です」キリッ
一方「まァいい、明日は三下と腹ペコシスターがウチにくるぞ」
絹旗「あ、さっきの電話はそれですか」
一方「あァ、前に料理作るって言ってたろ」
絹旗「そんな事も言ってましたね」
一方「三下の家は狭ェから俺の家になった」
ステイル「インデックスに会える!明日が楽しみだ!」
一方「というわけで買い物に行くぞ」
絹旗「超了解です!」
ステイル「インデックスの好物は僕が一番詳しいんだ!僕も行こう」
神裂「わ、私も手伝いましょう!インデックスが食べる分となると多いですしね!」
絹旗「皆で超お買い物ですね!」
スーパー
一方「やっべ猛烈に鍋が食いてェ」
神裂「明日は鍋にしますか?」
一方「いや今日鍋にする、明日は別のだ」
神裂「どれだけ食べたいんですか……」
ステイル(お、この肉は良い肉だな……普段肉なんて食べてないだろうし……)
絹旗「マグヌス肉ガン見し過ぎです」
一方「つーかこの店暑くね?」
神裂「ステイル、まさか貴方!」
ステイル「違うから、何もやってないよ」
絹旗「入り口に張り紙ありましたよ、空調が壊れてるって」
一方「マジかよ」
ステイル「君は涼しそうだよね」
神裂「半身は暑いです」
絹旗「この暑さなのに鍋って超反骨精神ですよね」
一方「自宅は空調完備だから良いンだよ」
一方「やっぱ水炊きだな!」
絹旗「豆乳鍋という手もありますよ」
神裂「鯛なんてどうでしょうか」
ステイル「キムチ鍋って美味しいのかい?この色味とかちょっと惹かれるんだが」
一方「ガキがいンのにキムチ鍋なンかやってられっか!」
絹旗「私だってキムチくらい食べられますよ!」
一方「豆乳にすンだろ、持って来い」
絹旗「さすがお兄ちゃんですね、超わかってますね!」トテテ
神裂「では私はちょっと海鮮類を見てきます」
ステイル「僕は肉だ!肉をもっと吟味する」
一方「全員目がマジだったな……」
一方「野菜だってうめェンだがな……もやしとかセロリとか……」
一方「鍋にはネギだな、最高過ぎる」
結標「あ、一方通行!?」
一方「ン……結標か」
結標「アンタこんなところで何やってんのよ」
一方「見りゃわかるだろ、買い物だ」
結標「アンタも買い物なんかするのね……」
一方「人のことを何だと……テメェも買い物か」
結標「えぇ、夕食を買いにね」
一方「ふーン……今日は何にすンだ?」
結標「え?適当に見てから決めるつもりだけど」
一方「おォ……意外と家庭的なンだな」
結標「え、なんで?」
一方「だって特売とか見てから作る料理決めンだろ、慣れてなきゃできねェよ」
結標(え…………普通に惣菜とか弁当とか買う予定だったんだけど……)
結標「あ、当たり前じゃない!女だったらこれくらい普通よ!」
一方「ほー、わりィ……俺テメェの事誤解してたみたいだわ」
結標「え?」
一方「てっきり飯なンて弁当とかジャンクフードか外食で済ましてるとばっかり……」
結標(大当たりぃ!)
一方「そういや居候してンだったな、考えてみれば家事くらいはやるか」
結標(ごめんなさい何もやってなくてごめんなさい)
結標「当たり前じゃない、炊事洗濯位はね」
一方「やっぱお前の事誤解してたンだなぁ……」
結標(ヤっちゃった!つい嘘ついちゃった!)
神裂「一方通行、中々美味しそうな鯛を見つけましたよ」
一方「ン、良くやった」
神裂「いえ、別にこれくらいは…………おや、そちらは?」
神裂(サラシにジャケット…………肌を露出するのが好きなのだろうか)
一方「知り合いだ」
結標「あ、結標淡希と言います」
結標(え、何このニューファッション……露出狂?)
神裂「神裂火織と言います。一方通行の…………一方通行の……ムム」
神裂「私って貴方にとって何なのでしょうか」
一方「え、何その質問」
結標「え、何これ修羅場?」
神裂「いえ、友達と言うのとは違う気もしますし、知り合いで括られてしまうのは嫌です」
一方(えー…………何この聖人メンドくせェ)
結標「え、だったら私だって知り合いって括りは不服よ!」
一方「お前は黙ってろ」
結標「」
神裂「そりゃぁ貴方には沢山の恩がありますよ、返しても返しきれないほどに」
結標(あ、これノロケ聞かされてるんだ)
神裂「ですがその関係をただの恩人としてしまうのは本望ではないと言いますか」
結標(あそこの少年可愛いなぁ……お持ち帰りしたい……)
神裂「最愛は妹の様な存在ですよ、でも貴方は兄とも弟とも違うと言いますか」
一方(とりあえずこの場を凌ぐか……)
一方「うるせェ、家族みてェなもン…………それでいいだろ」
神裂「家族…………ですか」エヘヘ
結標(嫁って事か!嫁って事なんかぁ!)
絹旗「お兄ちゃんの家族と聞いては超黙ってられませんね!」ババーン
ステイル「ババーン」
一方「クソガキは何やってンだ」
ステイル「効果音……らしいよ」
絹旗「登場は派手にするのが超基本ですからね」
神裂「かっこいいですよ、最愛」
結標(やべー、ついていけねぇ)
絹旗「それはそうと、お兄ちゃんの家族ならまず私ですよ!」
結標「え?」
絹旗「何を隠そう私はお兄ちゃんの超妹ですからね」
結標「まぁお兄ちゃんお兄ちゃん言ってたからk」
絹旗「あ、そうですよね…………」シュン
一方「……」ギロッ
神裂「……」ニコッ
結標「えー!貴女って一方通行の妹だったの!?気づかなかったなァ!」
絹旗「驚きました?超驚いてますね!実はそうなんですよ!」フフン
結標(保護者達怖っ!)
一方「ま、そンな訳でウチの妹だ」
絹旗「絹旗最愛です!」
一方「こっちがステイルマ=グヌス」
ステイルマ「ステイル=マグヌスだ」
一方「で、こいつは知り合いの結標…………土御門とも知り合いだ」
絹旗「土御門と知り合いですか…………その格好は趣味ですか?」
結標「趣味よ」
神裂「っ…………グフッ」
結標「いやアンタにだけは笑われたくない」
神裂「プフッ……ブフォ…………ゲフン、笑ってなどいませんよ」キリッ
結標「アンタだっておかしな格好してるじゃないの!」
神裂「私の理由がありますので、趣味(笑)でやっている訳ではありません」
結標「んな!?あんた今(笑)つけたでしょ!?」
神裂「つけてませんよ(笑)」
結標「初対面でこの無礼さ……一方通行の知り合いなだけはあるわね」
ステイル「彼女は露出癖でもあるのかい?」
一方「あー、そンな所だ……あとショタコンでもある」
結標「さも当然かの如く付け足さないでくれる?」
神裂「なんて罪深い…………ステイル、気をつけてくださいね」
絹旗「見た目は超子供じゃない気もしますがね」
結標「え、ちょっと待って」
ステイル「?」
結標「何でこの人に注意を促したの?」
神裂「ステイルは14歳ですよ」
ステイル「うむ」
結標「はぁ!?14歳!?外国人のショタっ子!?」
絹旗「超イギリス人ですからね」
結標「イギリス人のショタっ子とかご馳走じゃないのよ!」
ステイル「………………」
結標「アンタはそんな素材を持ちながら…………どうしてそんなに育ってるのよ!」
ステイル「いや僕にそんな事を言われてもね」
結標「大体髪の毛赤いじゃない!」
ステイル「染めているんだ」
神裂「根元は金です」
ステイル「本当かい?染め直さないと……」
結標「いやそういうのいいから!」
一方「どうでもいいけど、こいつに手を出すなよ」
結標「出す分けないでしょ!実年齢よりも外見の方が重要なのよ!」
一方「うわァ…………」
結標「この不良神父に手を出すくらいなら最愛ちゃんだっけ?に男装させた方がもえr」
一方「ァ?」
結標「なんでもないです」
結標「まぁ、一方通行ならギリギリでショタっ子でもイケるわよ」
一方「いけなくていいです」
結標「考えてみたらアルビノショタ…………ねぇ、お姉ちゃんって言ってみて?」
一方「いや本当に勘弁してください、家族が見てるンで」
結標「ちょっとこう上目遣いにしてさ……ハァハァ」
一方「通報すンぞ!?」
露出狂と脱ぎ女が交差するとき、物語は始まる。
木山「夕食の材料を買いに来たは良いが……こう暑いと食欲も沸かんな……」ヌギヌギ
一方「どちらさンだか知りませンけどいきなり脱がないでくれますゥ!?」
木山「? いや、だって暑いだろう?」シュルシュル
一方「周りの目があンだろ!度を越した露出は慎めェ!」
木山「私は特に気にしないのだが」パサッ
一方「兄貴として教育に悪い行為は許せねェ!」
ステイル(学園都市……露出狂だけでなく脱ぎ女までいるとはっ!)
木山「しかし、起伏に乏しい私の肢体を見て劣情を催す男性がいるとは」
一方「こっちには思春期まっさかりの中学生男子がいるンですゥ!厨坊の性欲嘗めンな!」
ステイル「え、何この遠隔羞恥」
一方「何でこンな狭い空間に露出狂が3人も居るンだよ……」
神裂「ちょっと!私も入っていませんかそれ!」
結標「貴女は確実に入るでしょ」
木山「私はそちらの二人と違って暑いから対処しているだけなんだが……」
神裂「私は、とある理由で仕方なくこういった服装にしているだけです」
神裂「本当はスカートとかだって興味ありますよ?でもダメなんですよ……」
一方(やべェ変なスイッチ入った)
木山「となると、君も故意に肌を晒している訳ではないんだな」
神裂「当たり前です!」
木山「ふむ、君はまだ若いし、容姿も綺麗だから所謂ファッション的なものかと思ったよ」
神裂「わかっ……そうですか?///」
一方(なにこれチョロイ)
木山「となると……君のそれはサラシ、かな……それにジャケットを羽織るだけなのも意味が?」
結標「……………………特に意味はないわよ」
神裂「ファッションですか?」
結標「………………そうよ」
一方「あ、コーラが140円じゃン」
絹旗「お買い得ですね、買いましょう」
結標「何よ!言いたい事あるなら言えばいいでしょ!」
神裂「今は何か言われるかも知れませんが、いつか認めてもらえますよ、きっと」
木山「私は若い子達の流行には疎いが、悪くないと思うよ、うん」
結標「優しくしないで!優しさが沁みるから!」
ステイル(何故こうも年増ばかりが脱ぐんだ……)
絹旗「なるほど……やっぱり私も超露出した方がいいんでしょうかね?」
一方「影響されンな!こいつ等は例外だから!」
絹旗「ん~でも」
一方「お前は可愛いお前で居てくれ!」
絹旗「可愛い…………えへへ///」
一方「マジで悪影響じゃねェか…………とりあえず露出婆!」
木山「ば、婆……いや確かにもういい歳だが……幾らなんでも婆はちょっと」
一方「うっせェ!良いから服を着ろ」
木山「わかったよ……下着を着ていてもダメだとは……」
一方「ンで買うもン買ってさっさと帰れ、家で脱げ」
木山「そうさせてもらおうか……、ではね」
一方「続いて露出ショタコン」
結標「不名誉すぎるから止めてくれないかしら」
一方「事実だ」
結標「シスコンに言われたくないわ」
一方「お前ジャケットのボタンしめろ、それで大分違う」
結標「わかったわよ……面倒臭いわね」
一方「ンで神裂ィ……はいいや、どうしようもない」
神裂「ちょっと?」
一方「だってお前のは理由も知ってるし、対処法もないし、ガキだって慣れてるし」
神裂「ふふ、認めて貰えたのに切ないです……何故でしょうね」
絹旗「超ドンマイですよ、神裂」
結標「差別って良くないわよ、普段もそうだけど」
一方「差別じゃねェ、区別だ」
結標「一緒でしょ!?」
一方「いや、お前は他人とは違う、なら対応が違って当然だ」
結標「何よそれ」
一方「お前はお前しかいないンだよ、ならお前にはお前への接し方をする」
結標「…………ふーん」
一方「まァそれがあの有様なンですけどね」
結標「死ね!マジで死ね!」
絹旗「お兄ちゃん超楽しそうですね」
神裂「まぁ彼にも知り合いくらいいますよ」
絹旗「むぅ……」
神裂「……」ナデナデ
絹旗「超子ども扱いですね」
神裂「私がこうしたかっただけですよ」
絹旗「お兄ちゃん」クイクイ
一方「ン?」
絹旗「特売終わっちゃいますよ」ギュッ
一方「そうだったな、行くかァ」ギュッ
結標「あら、邪魔しちゃったかしらね」
一方「別に」
結標「それじゃぁね、また」
一方「ン」
ステイル(二人が手を繋ぐ為に何も言わずにカートをコロコロする僕)コロコロ
神裂(ステイルはカートが似合いませんね)
絹旗「あの人は何の知り合いなんですか?」
一方「何の…………ン……サークル?」
絹旗「超疑問系で返されても……」
一方「土御門の知り合いだから知り合ったみてェなもンだ」
絹旗「なるほど……」
一方「エツァリの知り合いでもある」
絹旗「意外ですね、エツァリもですか」
絹旗「そういえば……」
一方「あァ?」
絹旗「ショチトルが、エツァリに恩返ししたいって言ってたって言いましたよね」
一方「前に聞いた」
絹旗「あくまで参考にですが、超参考までにお兄ちゃんだっだら何してもらいたいですか」
一方「俺だったらァ?」
絹旗「はい、あくまでも一例として、ショチトルに教えますので」
一方「…………変な気を使わずにガキらしくはしゃいでくれればいいけどなァ」
絹旗「超参考にならないので却下です」
一方「うまい珈琲でも淹れてくれれば充分だ」
絹旗「なるほど……超お兄ちゃんらしいですね」
神裂「実に微笑ましいと思いませんか!」バシンバシン
ステイル「いや、確かに微笑ましいけど……痛いんだよさっきから!」
神裂「っくはー!いやだって……っはー!最愛可愛い!」バシン!
ステイル「興奮し過ぎじゃないかい、聖人の力で叩かれると本当にやばいんだが」
神裂「でもでも、あれ絶対一方通行の為に聞いたんですよ、絶対後で練習しますよ!」
ステイル「…………あぁ」
神裂「しかも一方通行も一方通行でわかってて答えてますからね!くはー!」バシンバシン
ステイル「もういいから会計を終えて帰ろう……」コロコロ
会計後
ステイル「すごい量だな」
絹旗「お兄ちゃんは片手空けてますね、超上出来です」
一方「はいはい」
ステイル「仕方ないか、僕達二人で……え」
神裂「私の右手は最愛の手を握るために存在すると言っても過言ではありません」キリッ
ステイル「わかったよ、僕が持てばいいんだろう」
絹旗「私両手繋いじゃったら荷物超持てませんが」
一方「問題ねェ」
神裂「えぇ、全く」
ステイル「不幸だ……」
後日談
一方「おい、その格好なンだ」
絹旗「見えそうで見えない、でもちょっと見えそうな感じです」
一方「はァ!?」
絹旗「今までの私は超露出が足りていませんでした」
一方「いやでもそれは……」
絹旗「見えそうで見えないギリギリの角度で計算しているから問題無いです」
一方「せめてワンピースの下になンか穿くとか」
絹旗「お兄ちゃんになら見えてもいいですし、超問題ありませんよ!」
一方「」
神裂「あの、これって私が悪いんでしょうか……」
一方「知らン」
神裂「怒ってますよね」
一方「別に」
神裂「私も、普通の服にしますから」
一方「勝手にどうぞォ」
神裂「ワンピースとか、着ますから」
一方「…………はァ……別に怒ってねェから楽な格好してろよ」
神裂「もしご希望であれば土御門から貰った服も着ますから!」
一方「それはいい、マジでヤバい気がするからそれはマジでいい」
神裂「だって怒ってるじゃないですか」
一方「怒ってねェよ、ただちょっとアイツの格好が心配なだけだ」
神裂「最愛はしっかりした子ですし、大丈夫ですよ」
一方「でもあいつ体育座り癖じゃン」
神裂「あ…………」
一方「丸見えじゃね?」
神裂「きっと外では自粛するんですよ」
一方「だと良いけどねェ……」
後日談の後日談
滝壺「きぬはた、今日は隣じゃなくて前に座るね」
麦野「じゃぁ私が隣ね!譲らないから!」
フレンダ「滝壺が絹旗の隣じゃないなんて珍しいって訳よ」
滝壺「フレンダ、そういう日もあるよ」
絹旗「席が違うと超新鮮ですね!」
滝壺(おぉ……丸見え……///)
おしまい、おわり略して
おしり
学園都市、某所
上条「アイスかぁ……やっぱガリガリくんってすばらしいよな、財布に優しいし」
一方「ふーん……」ドサドサ
上条「ハーゲンダッツをそんなに惜しげもなくカゴに入れるなよ……」
一方「お前ンとこのシスターが沢山食うだろ」
上条「いや、本当にすみません……ウチの子が」
一方「これくらい構わねェよ」
一方「しっかし……この俺が何でアイスなンざ買いに……」
上条「まぁ罰ゲームだからな、しかたないだろ」
一方「テメェとペア組ンだ時点で負けは決定した様なもンだしな」
上条「ひどくないか!?言い返せないけども!」
一方「ついでにコーヒー買ってくぞ、後菓子も」ガコガコガコ
上条「コーヒー買いすぎじゃね?重いんだけど」
一方「荷物持ちがいる時に買っておかねェとな」
上条「不幸だ……」
上条「はぁ……暑くね?荷物は重いし……」
一方「ベクトル操作すればどうってことはない」
上条「ずるいぞ!お前も暑がれよ!」ガシッ
一方「テメェ!右手でつかむな!能力使えねェじゃねェか!」
上条「俺たちは罰ゲームで買出しに来てるんだ!ちゃんと暑がれ!」ギュッ
一方「俺が能力使って何が悪ィンだよ!離せ!てか能力無しだと荷物がヤバイ!重い!食い込む!」
上条「ダメだ、能力使ったらずるいからな、手をつないでいくぞ」
一方「俺の左手はてめェの右手を掴む為にあるンじゃねェぞォ……」
「やっと見つけたよ」
一方「あァ?」
木山「久しぶりだね」
一方「テメェか……」
木山「会いたかったよ」
一方「何の用だよ」
木山「いやね、やはり初対面の相手を婆というのはいかがな物かと」
一方「はァ?」
木山「いや、確かに私はもう20代n」
一方「いや、それはどうでもいいンだが……」
木山「そうかね」
一方「わざわざそンな事を言うために俺を探してたンですかァ?」
木山「そうだが……変かな」
一方「暇人なンですねェ」
木山「いやね、なぜか君に謝罪してもらわないといけない、そんな気がするんだよ」
一方「そりゃどうもスミマセンデシタァ」
木山「棒読みだな」
一方「そンな事ねェだろ」
木山「ところで……」
一方「あァ?」
木山「そちらの彼は……」
上条「あ、どうも……上条当麻と言います」
木山「人の趣味に口を出すのは失礼だと思うんだが……君たちは恋人同士なのかい?」
上条・一方「」
一方「テメェ!いつまで握ってンだコラ!」バッ
上条「あ、忘れてた」
木山「趣味は人それぞれだが……往来だと目立つんじゃないかい?」
一方「違ェから!勘違いすンじゃねェ!俺らは恋人じゃねェ!」
木山「若者の流行には疎いんだが……最近は恋人でない男同士でも手をつなぐのかな」
一方「それも違ェ!こいつが勝手に握ってきたンだよ!」
上条「違わないけど!それ誤解されるから!」
木山「ふむ、こちらの上条君、だったかな……彼が一方通行な恋をしていると」
上条「不幸だぁああ!」
~言い訳中~
木山「なるほどね、罰ゲームの買出しの途中だったと」
上条「そういうことです、誤解が解けて何よりです」
木山「少し期待もしていたんだがね……残念だよ」
一方「何の期待してやがンだ……」
上条「変な想像しないでくださいよ!?あ、えっと…………」
木山「そういえば、まだ名乗っていなかったね……私は木山春生、大脳生理学の研究をしている」
上条「じゃぁ一応俺も改めて……上条当麻、普通の学生っす」
上条「ほら、お前も自己紹介しろよ!」
一方「っくそ……何で俺まで……木原…………木原数多」
上条(え、何でナチュラルに嘘ついてんのこいつ)
木山「上条君に木原君か、これも何かの縁だ……よろしく頼むよ」
上条「あ、はい!こちらこそ!!」
一方「ン…………」
木山「しかし……今日は暑いな」ヌギヌギ
上条「!?」
一方「だからナチュラルに脱ぐンじゃねェ!」
木山「しかし……暑いじゃないか」
一方「暑くてもダメですゥ!人前で肌を晒してンじゃねェ!自重しろォ!」
木山「むぅ……難しいのだな」
一方「クソ野郎が……さっさと行きやがれ」
木山「そうだな、ここは暑い……失礼させてもらう」
上条「びっくりした……急に脱ぎだすとは……」
一方「ああいうヤツなンだよ」
上条「でも何ていうか美人だったな!少し影のある感じがクールだし!」
一方「何、お前あンなのが好みなのかよ」
上条「いや好みはもっと管理人さん的な感じだけど……お姉さん好きな上条さんとしては全然ありですな」
一方「あいつ変態だぞォさっきみたいに急に脱ぎだすぞ、スーパーでも」
上条「むしろプラスポイントだ!」キリッ
一方「……あっそ」
上条「っていうかお前だって何で偽名使ってんだよ!誰だよ木原って」
一方「いやだって変態に名前とか知られたくねェじゃン」
上条「だからってさも当然の如く嘘つくなよ……」
一方「っせェ、ガキ共が待ってンだ、さっさと帰ェるぞ」
上条「はいはい」ギュッ
一方「手ェ繋ぐンじゃねェ!」バッ
上条「わ、悪い!」
自宅
絹旗「おかえりなさい!」
一方「ン」
イン「おかえりなんだよ!アイス!アイス!」
上条「ただいま~」
神裂「お疲れ様です、二人とも」
ステイル「アイスはまだかい」
一方「ほらよ」
イン「やっぱりアイスはミルク系がおいしいんだよ!」
上条「ガリガリくんをバカにするな!値段以上の美味しさだろ!?」
イン「確かにガリガリくんもおいしいけど……それだけじゃ飽きるんだよ……」
上条「ぐっ悔しいけど言い返せない……」
ステイル「まったく……甲斐性なしだな」
上条「貧乏学生に多くを求めないでくれ……」
一方「そういやァ……この間スーパーで会った変態に会ったぞ」
ステイル「変態?どっちの?」
一方「脱ぐほう」
ステイル「あっちか」
上条「え、何それ、変態が複数いるの?」
一方「最初から露出してるショタコンとその場で露出しだす婆がいるンだよ」
上条「学園都市は広いな……」
絹旗「お兄ちゃん達は何の話をしてるんですかね?」
神裂「き、聞かないほうがいいと思いますよ、ほら!最愛もあっちで一緒にアイスを食べましょう」
イン「さいあい!かおり!これ美味しいよ!」
絹旗「うわ、本当ですね、超美味しいです」
神裂(やばい、この二人に挟まれてるとか……幸せすぎます……)
一方「でだ、うちのガキが最近ワンピース着てるだろォ」
上条「あぁ、可愛いよな」
一方「な!超可愛いよな!でも変な目で視たら潰すぞ」
上条「だっ大丈夫だよ!俺は年上派だから!」
ステイル「年上ね……年増の何がいいんだか……理解に苦しむな」
一方「あのワンピース着るようになった原因が、今日会った変態って訳だ」
上条「どういうことでせうか?」
一方「あー……つまり、露出するようになったってことだな、程度の差はあるが」
ステイル「その変態女だけでなく他にもいたからね」
一方「あァ」
上条「なるほどね、木山さんはすぐに脱ぐからな……影響されたって訳だ」
一方「そういうこった」
上条「可愛いからいいじゃん」
一方「よくねェよ!変な男が寄って来たらどうすンだよ」
上条「過保護だなぁ……」
一方「兄としては普通だろ、多分」
上条「そうかぁ?」
一方「土御門はもっとヒデェし」
上条「確かに……」
一方「とにかくだ、あンな格好してたら男が寄ってきちまいそうじゃねェかよ!」
上条「否定はしないよ」
一方「心配なわけだ、どうしたらいいンだァ?」
上条「心配しなくてもいいんじゃないか?意外としっかりした子だし……」
一方「意外とってなンだよ!ウチのガキは超しっかりしてますゥ!良い子なンですゥ!」
上条「そうか、悪い……それにレベル4だし……そこらのヤツじゃ歯も立たないだろ」
一方「まァな、ウチのガキはすげェかンな!」フフン
ステイル「何で君が得意げなんだ」
上条「だからさ、そこまで心配しなくてもいいんじゃないか」
一方「あァ……」
ステイル「信じるべきだろうね、君の妹を」
一方「そォだな……」
神裂「3人とも、いいですか」
上条「ん?」
神裂「お茶を淹れましたから、こちらで一緒にどうですか」
一方「悪ィな」
上条「ありがとう」
ステイル「すまないね」
神裂「いえいえ」
神裂「二人も、アイスだけじゃなくてお茶も飲んでくださいね」
イン「もちろん!かおりの淹れたお茶はおいしいもん!」
絹旗「超同感ですね!」
神裂「ふふ、ありがとうございます」
上条「あー、平和だ……お茶がうまい」
一方「たまには茶も悪くねェな」
絹旗「超お年寄りみたいな事いいますね」
ステイル「白髪だし、完全に老人だな」
一方「うっせェ」
神裂「そういえば、最愛は午後は予定があるんですよね?」
絹旗「はい!超アイテムの皆と女子会です!」
イン「女子会?なにかなそれ」
絹旗「超簡単に言えば、おしゃべりですね」
一方「簡潔だな……」
神裂「そうですか、インデックスと買い物に行くのでもしよければと思ったのですが」
絹旗「むむむ……超魅力的なお誘いですが先約がありますので……」
イン「残念だけど仕方ないかも!次は一緒に行こうね!さいあい!」
絹旗「はい!超約束です!」
神裂(この二人が仲良くしてると胸が高まる……不思議ですね……)
おしり
その日の午後、一方通行家
上条「うちのインデックスは神裂と出かけた」
一方「うちのガキは女子会だ」
ステイル「男三人……むさ苦しいね」
一方「うるせェ」
上条「インデックスは、さ」
ステイル「?」
上条「ガリガリくんを否定するけど」
一方「別に否定はしてねェだろ……飽きただけなンじゃねェの」
上条「それでも、さ……リッチミルク味とか、リッチチョコ味とか、あるんだぜ!?」
一方「知らねェよ」
上条「ソーダだけじゃないんだよ!色んな味を楽しめば飽きたりなんてしないんだ!」
一方「一つだけいえるのはゴールデンパイナップルが最強」
ステイル「コーラ味を知らないなんて哀れだな」
~1時間後~
上条「アイスの話題で随分話し込んだな……」
一方「アイスっつーかガリガリくンな」
ステイル「実りの無い事だ」
一方「別にンなもン求めちゃいねェよ」
上条「なぁ……恋バナ……してみないか?」
ステイル「……」ピクッ
一方(こいつ……このガキの前で……わざとやってンのかァ?)
ステイル「君もそんなことに興味があるんだな、意外だよ」
上条「上条さんだって思春期真っ只中の高校生ですよ?興味ありますよ」
一方「お前らが良いなら別に良いけどよォ」
ステイル「言いだしっぺの法則だ、君から言いたまえ」
上条「俺からか…………」
上条「実はさ、好きな人できたんだよ」
一方「マジで?」
ステイル「ほう」
上条「あぁ」
ステイル「誰だい?」
上条「えー、言うの?恥かしぃ~」
ステイル「死にたいのかい?」
一方「…………」
上条「ごめんなさいごめんなさい」
上条「木山さん……なんだけどさ」
ステイル「誰だい?」
一方「脱ぎ女」
ステイル「あぁ……」
上条「その認識やめてくれませんか!?」
一方「つーか……テメェ今日初対面だろ?一目惚れかァ?」
上条「あぁ、そうかもしれない……」
ステイル「君も案外単純なんだね」
上条「っていうか下着姿を見て興奮した」
一方「それはただ興奮しただけだろ」
上条「うん、多分そう」
ステイル「…………怒っていいかな」
上条「すまなかった!ただこの感動を伝えたかった!黒かったんだ!」
一方「…………」
ステイル「やれやれ……」
上条「言っておくがな!普通の中高生男子は大人の女性の下着なんてみたら興奮して当たり前なんだぞ!」
一方「あっそォ」
ステイル「年増に興味なんてないよ」
上条「くそぉ……これが民主主義ってやつか……」
一方「つーか……これ恋バナじゃねェだろ」
上条「確かに……お前らはないの?」
ステイル「…………僕はないよ」
一方「俺もだ」
上条「ちぇ、つまんない奴等だな」
一方「テメェにだけは言われたくねェ」
とあるファミレス
絹旗「お兄ちゃんの日ってあってもよくないですか?」
滝壺「うん、いいと思うよ」
麦野「ありね、無い方がおかしいわ」
フレンダ「ちょっと待った!あんた達全員待った!」
絹旗「なんですか、超空気読めてないですね」
フレンダ「いやいや、話題が急すぎるし、お兄ちゃんの日とか意味がわからないって」
滝壺「そんなフレンダは応援できないな……」
麦野「あんた何か文句でもあるわけ?」
フレンダ「二人は絹旗の言うことを受け入れすぎな訳よ」
絹旗「むぅ、母とか父の日があるんですから兄の日があってもいいじゃないですか」
フレンダ「その理屈で言うと姉とか妹、弟の日が必要になるけど」
滝壺「大丈夫、兄弟姉妹の日にすればいいんだよ」
麦野「それね」
フレンダ「それじゃねぇから!」
滝壺「でもそうなったらフレンダも対象だよ?フレメアがいるよ?」
フレンダ「あー……いるけどさぁ」
麦野「何、可愛くない訳?」
フレンダ「いや可愛いわよ!?私に似て超可愛いんだから!まさにお人形って感じな訳よ!」
絹旗「相変わらずのシスコンっぷりですね、超軽く引きますよ」
フレンダ「ブラコンには言われたくない!」
麦野「下半身とさよならしたくなかったら黙ったほうがいいにゃあ」
フレンダ「…………」
麦野「で、そんだけシスコンなあんたは何が不満なのかにゃあ?」
フレンダ「聞いてよ!フレメアったら最近私に冷たいのよ!」
絹旗「あぁ……」
滝壺「…………」
麦野「しょうがないんじゃない?」
フレンダ「何これ!誰か慰めてくれたって良い訳よ!」
麦野「だってあんたあの子に対してすっごい過保護じゃん」
フレンダ「麦野に過保護とか言われるのは納得いかないけど……」
絹旗「フレンダは超過保護ですよ、束縛し過ぎです」
滝壺「子供扱いされたくない年頃なのにね」
フレンダ「まさかのフルボッコ」
絹旗「そりゃぁ反発もしたくなりますよ」
麦野「ま、反抗期みたいなもんでしょ」
滝壺「大丈夫、そんなフレンダを応援してるよ」
フレンダ「いやぁー!」
絹旗「取り乱してますね」
フレンダ「そりゃ取り乱しもするわよ!」
フレンダ「ただでさせ麦野の口癖真似したりしてるのに……」
麦野「え、マジで?」
フレンダ「あの子最近にゃあにゃあうるさいの」
麦野「え、私ってそんな言ってる?」
滝壺「まさかの無自覚」
絹旗「超言ってますよ」
フレンダ「3人にはすっごい懐いてるのよ」
絹旗「まぁ、私にもお姉さんオーラがあるって事ですね」
滝壺(お姉さんぶるきぬはた可愛い)
麦野「でもあんたには懐いてないと」
フレンダ「懐いてない訳じゃない訳よ!姉妹なんだから!」
絹旗「姉妹っていう絆に超胡坐かいてますね」
フレンダ「え?」
絹旗「姉って立場に甘えてるだけの超クソ野郎が、妹に愛されると思ってンですか」
フレンダ「ちょ」
絹旗「超お可哀そォに」
フレンダ「何でキレてるわけ!?」
滝壺(言葉遣い悪いきぬはたってなんか可愛い)
麦野(抱きしめたい!ぎゅーってしたい!)
絹旗「おっと、超失礼しました…………」
フレンダ「あ、戻った」
絹旗「とにかく、姉って立場で胡坐かいてちゃダメですよ」
フレンダ(マジで怖かった訳よ)
絹旗「家族だからって無条件で愛される訳じゃありませんからね、それだけは超覚悟して下さい」
フレンダ(目がマジなんですけど)
フレンダ「わ、わかったって訳よ」
滝壺「私はきぬはたなら、無条件で愛せるよ」ギュッ
絹旗「ちょ!滝壺さん!?」
麦野「ちょっと!抜け駆けしないでよ!」
フレンダ「私も麦野なら無条件で愛せるって訳よ!」ギュッ
麦野「あー、これが絹旗だったらなぁ」
フレンダ「せめて心の中で思うだけにしてほしいんだけど……」
絹旗「ふと思ったんですが」
滝壺「何?」
絹旗「フレメアは、麦野の口癖を超真似してるんですよね」
フレンダ「そうだけど」
絹旗「やっぱフレンダみたいに麦野のことが超好きなんでしょうか」
フレンダ「あー…………どうなんだろう」
麦野「フレンダじゃあるまいし、そんな感覚じゃないでしょ」
フレンダ「何気に傷付くんだけど……」
滝壺「多分、憧れてるとかそんな感じかな?」
麦野「そうね、まだ子供だしね~」
絹旗「なるほど……確かに麦野は超大人の女性って感じですからね」
麦野「あら、そう?」フフン
フレンダ(老けてるしね)
麦野「死にたいの?」
フレンダ「何も言ってないじゃない!」
滝壺「フレンダとは違うベクトルで、むぎのの事が好きなんだよ」
麦野「同じベクトルだったら困るけどね」
絹旗「まぁ、人それぞれですから何も言いませんけどね」
フレンダ「邪な感情じゃないのよ!純粋な気持ちな訳よ!」
麦野「純粋ってのは絹旗みたいな子を言うんだよ!」
滝壺「きぬはたは、良い子だもんね」ナデナデ
絹旗「超照れますね、良い子なのには自信ありますが」
フレンダ「絹旗が良い子なのは認めるけどさぁ……」
フレンダ「麦野を思う気持ちは負けないって訳よ!」
麦野「え、誰と対抗したの?」
フレンダ「フレメアと」
絹旗「ベクトルが超違うのに対抗してどうすんですか」
滝壺「じゃぁ、私がきぬはたを思う気持ちも負けないよ」
絹旗「急になに言ってるんですか!」
麦野「何この告白合戦、私も絹旗への愛を語ったほうがいいかにゃあ?」
絹旗「いやいや、皆超落ち着いてくださいよ」
麦野「アイテムの存在意義は絹旗を愛でる事にあるのよ」キリッ
絹旗「超初耳ですが」
滝壺「そして正妻は私」ギュッ
絹旗「正直滝壺さんのハグに超慣れつつある自分がいますよ」
麦野「何言ってんのよ!正妻とかないから!皆の絹旗だから!」
フレンダ「っていうか私は仲間として好きなだけで二人のとは違うんだけど……」
麦野「でもあんただって絹旗に甘いじゃない」
フレンダ「何か妹っぽいっていうか……甘やかしちゃうって訳よ」
滝壺「魔性の女、だね」ポッ
絹旗「いやいやいや、超そんなことありませんから」
フレンダ「でもそんなこと言ってさ、絹旗に彼氏とかできたらどうすんの?」
麦野「え、自殺する」
絹旗「ちょ」
滝壺「私は愛人でもいいよ、大丈夫」
絹旗「超大丈夫じゃないですよ!?」
フレンダ「二人ともかなりヤバイわね」
絹旗「二人とも落ち着いてくださいよ」
麦野「え、だって絹旗に彼氏とか……うん、想像しただけで泣けてきた」グスン
滝壺「きぬはたが選んだ人なら大丈夫、信じてるから……でも私を捨てないで?」ウルウル
フレンダ「別方向にダメだコイツラ」
絹旗「どうすんですかこれ」
フレンダ「じゃぁ、逆に……絹旗は好きな男とかいないの?」
滝壺「好きな女の人でも良いよ」
絹旗(なんか今日の滝壺さんはアピールが超すごい……)
絹旗「好きな人ですか……ん~超いませんねぇ」
麦野「気になる人でもいいけど」
絹旗「特には……」
フレンダ「じゃぁこんな人がいい!とか」
絹旗「それは超お兄ちゃんですね!」
麦野「まぁ予想はしてた」
滝壺「きぬはたは、お兄さんが大好きなんだよね」
絹旗「はい、超大好きです!」
おしり
後日談
黒夜「おい、親父ぃ!手紙来てるぞ」
木原「マジで?誰からだ?」
黒夜「ん……木山春生?女からじゃん」
木原「誰だそれ……知らねぇぞ」
黒夜「でも親父宛だよ、木原数多宛」
木原「ふーん……何だって?」
黒夜「んと……君の言い付け通り他人の前では服を脱ぐのをやめた、これからも宜しく頼む…………」
木原「え?」
黒夜「追伸:男同士でも構わないと思うよ、だって…………」
木原「はぁぁぁぁあ!?んだよそれ!?」
黒夜「あー、わりぃ、読んじゃって……まぁ、状況はよくわかんないけど趣味は人それぞれだと思うよ、うん」
木原「違ぇ!違ぇって!そんなやつ知らねぇって!誤解すんなマジで!」
黒夜「今日は絹旗ちゃん家泊まるわ」
木原「誤解だー!」
今度こそおしり
408 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/09 21:44:18.41 XW3Sxm1zo 240/336これにて本日の投下は終了です
見てくださった方ありがとうございます
次回以降は番外編というか、蛇足的な部分を書きたいと思ってます
神裂ステイル組がなんでいるの?とか
見たい人達とかあったら教えてください、ネタになるんで!
それではまた次回も見てください
【 後編 】に続きます。


