テレビ<ソンナーヤサーシークーシナイデー♪
御坂妹「・・・ツンデレの破壊力は素晴らしいですね、とミサカは学習します」
御坂妹「ミサカもツンデレを身につければあの人を落とせますかね、とミサカは試算します」
御坂妹「その為にもツンデレを学ぶ必要があります」
御坂妹「というわけでミサカにツンデレを教えてくださいお姉様もとい師匠」
美琴「誰が師匠だ」
元スレ
上条「御坂妹がこんなに可愛いわけがない」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294136718/
美琴「あんたがどんな意図でそのツンデレとやらを身につけたいのか知らないけど私はツンデレじゃないしそんな暇もないのよ!」
御坂妹「ほうほうそれで?」
美琴「それでじゃないわよ!もう私行くから!」
御坂妹「・・・やれやれ仕方ありませんね」
御坂妹「お姉様の行動パターンは大体把握しています、とミサカは尾行という強行手段に出ます」
御坂妹「この時間帯だと・・・やはりあの人に会いにいくんですね」
御坂妹「ツンデレの極意、しかと見せて頂きます、とミサカは秘技『見稽古』を発動します」
御坂妹「まあそんなものありませんけど」
上条「ふんふふん♪ふんふふん♪ふんふんふ~ん♪」
美琴「見つけたわよ!」
上条「げえっ、ビリビリ!」
美琴「人を最強の伏兵みたいに言うんじゃないわよ!」
上条「ハァ・・・で、なんの用だ?また勝負か?」
美琴「な、なによ・・・勝負以外で話しかけちゃいけないの・・・?」
上条・御坂妹「!?」
上条「(なんだこれビリビリがしおらしい・・・罠か?能力か?魔術師か?)」
御坂妹「(普段ツンとしているお姉様のちょっと気弱な素振り・・・これは・・・)」
美琴「ロシアであんなことがあったからアンタの体を心配して話しかけてみたのに・・・」ウルウル
上条「わかった上条さんが悪かった!とりあえずどっかのファミレスでドリンクでもおごるから泣くな、な?」
美琴「うん・・・(計 画 通 り !)」
御坂妹「ツンデレ+演技まで・・・どうやらミサカはお姉様を侮っていました、とミサカは今後のプランを再考します」
――――TSU〇AYA 学園都市支店
店員「エアロスミス~」
御坂妹「俺の妹(ryを全巻見て勉強しようと思いましたがまだ全巻は出てないことを失念していました、とミサカはうっかり」
店員「アランドロン不在でした~」
御坂妹「こうなりゃyout〇beとニコニ〇動画を漁ってチェックしましょう」
PC<ソンナーヤサーシークーシナイデー
御坂妹「ふむ・・・ふむ・・・」
御坂妹「大方理解したと言っていいでしょう、とミサカは自らの学習能力を自画自賛します」
御坂妹「さて、それでは行きますか」
―――とある路上
上条「ふんふふん♪ふんふふん♪ふんふんふん♪」
〇〇「見つけたわよ!」
上条「ハァ・・・またかビリビ・・・え?」
御坂妹「なにジロジロ見てんの?マジキモいんだけど」
上条「(あのネックレス・・・御坂妹だよな?)」
上条「どうしたんだ御坂妹?いつもの無感情なセリフと語尾はどこいった?」
御坂妹「うっさいわね!いちいちアンタに何かあったら言わなきゃいけないの?」
上条「とにかく家に来い、いろいろ聞きたいことがある」
御坂妹「キモっ!何かやましいこと考えてるんじゃないでしょうね?」
上条「いいから来い!」キリッ
御坂妹「まあ、アンタがそこまで言うなら行ってあげるわよ・・・」
――――上条宅
上条「書き置き・・・?インデックスは小萌先生のとこ行ったっぽいな・・・」
御坂妹「で、話ってなに?(早速ツンデレ修行の成果が・・・///)」
上条「なんのつもりだ?」
御坂妹「は?」
上条「御坂妹にあげたネックレス奪ってなんのつもりだって聞いてんだビリビリ!」
御坂妹「」
上条「おかしいと思ったぜ・・・まさか御坂妹がビリビリみたいな口調使う訳ないしな」
上条「最初は御坂妹がおかしくなったと思ったけどネックレスさえつければビリビリでも御坂妹になれるわけだ。だが口調を変えないのはいささか演技がずさんじゃねえか?」
御坂妹「・・・・・・・・・バカあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
上条「え?」
御坂妹「バカですかあなたは?ミサカが命と同じくらい大切にしているミサカ10032号としての唯一の証を、例えお姉様であっても渡すはずがないでしょう!」
上条「え?え!?」
上条「念のため聞くけど、御坂妹と拾った猫の名前h」
御坂妹「いぬです」
上条「即答・・・本物の御坂妹か・・・」
上条「だがしかしなんでこんな真似を・・・」
御坂妹「ツンデレ」
上条「は?」
御坂妹「ミサカはクローンです。最近こそ全個体に各々差が生まれつつありますが基本ベースラインは一緒です」
御坂妹「そして妹達、いえ妹達以外の女性がある男性と懇意になりたいと狙っています」
御坂妹「その競争に勝つ為には、目立たなければなりません。強い印象を与えなければなりません」
上条「その為に自分を変えたってのか・・・」
上条「ふざけんなよ」
御坂妹「は?」
上条「素の自分で勝負できなくてなにが恋愛だ!」
上条「上条さんはうれしいよ、お前にも普通にそんな感情があることが」
上条「でもな!作られた人格で恋愛なんかしたっていずれは化けの皮は剥がれるんだ!」
上条「素の自分を隠して生きて何が自分の人生だ!」
上条「お前が自分の個性を嫌だと言うなら」
上条「俺がその幻想をぶち壊してやる!」
御坂妹「・・・・・・!!!」
上条「よしよし、お前はお前なりに頑張ってんだな」ギュッ
御坂妹「・・・・・・///」
上条「しかし上条さんはそいつが羨ましいな。そんだけ想われてるならきっと伝わるさ」
御坂妹「そうですかね、なにしろ超鈍感野郎ですからきっと気づいてませんよ、とミサカは毒づきます」
上条「おいおい酷い言いぐさだな。でもやっぱりそれが御坂妹の個性だよ」
御坂妹「・・・・・・(いつか、ダイレクトに好きだと言えたら、その時は・・・)」
〇〇「・・・・・・」ギリッ
美琴「・・・(アイツはいつもいつも妹ばっかりあんなことして・・・)」
美琴「・・・!」
美琴「だったら・・・」
美琴「・・・ウフフ」ニヤリ
―――数日後
上条「ふんふふん♪ふんふふん♪ふんふんふん♪」
〇〇「お兄ちゃーん♪」
上条「えっ!?」
美琴「お兄ちゃーん♪」
上条「・・・もしもし土御門か?『御使卸し』が発動してるっぽいんだけど」
美琴「・・・無視すんなやゴルァァァァァァァ!」
上条「不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
fin
――――話は>>24に遡る
美琴「かと言って私・・・妹達と違ってアイツに、あ、甘えるなんて出来ないし・・・」
美琴「そ、そうよ!アイツにゲコ太の良さを教えあげてそれで共通の話題を持てば・・・!」
美琴「フフッ・・・」
上条「ふんふふん♪ふんふふん♪ふんふんふん♪」
美琴「あっアンタ!見つけたわよ!」
上条「ハァ・・・何か用か?」
美琴「その・・・ちょっと話があるんだけどファミレス行かない?」
上条「お、おう・・・(なんだ?また妹達絡みか?)」
上条「で・・・話ってのはなんだ?」
美琴「きょ、今日アンタを呼んだのは・・・その・・・」
美琴「ゲ、ゲコ太の良さをじっくりたっぷりアンタに教えてあげる為よ!」
上条「は?」
美琴「いい?まずはコレ、アンタに貸すから見ること!それで感想を書いて私に会った時でいいから渡しなさい!」ドン!
上条「アニメ版ゲコ太DVDボックス?なんで?」
美琴「い・い・わ・ね・?」ビリビリ
上条「わかった、わかったからビリビリすんな」
――――帰宅後
上条「さて、ビリビリから貰ったDVDを・・・!」ハッ!
上条「・・・上条さんは重大なことを忘れていた」
上条「我が家には・・・」
上条「DVDプレーヤーがない!」
上条「まあこんなアニメ見なくてもな」
上条「ちょろっと見たていで書けばいいのよ」
上条「これが、ああして、こうだった・・・と」
上条「まあこんなもんだろ」
―――数日後
美琴「アンタ!」
上条「ゲッ、ビリビリ!」
美琴「さあ、感想渡して貰うわよ」
上条「お、おう」
美琴「どれどれ・・・」
『感想 なんか爆発して 爆発すればいいと思いました』
美琴「作文!?」
美琴「ふざけんなやゴルァァァァ!アンタ絶対に見てないでしょ!」
上条「仕方ないだろ上条さん家にDVDプレーヤーはないんです!」
美琴「それを早く言いなさいよ!じゃあ今から電器屋行ってDVDプレーヤー買うわよ」
上条「上条さんにそんな贅沢品買う余裕が何処にあると?」
美琴「私がおごってあげるわよそれくらい」
上条「それくらいって・・・」
上条「というわけでポータブルながら我が家にDVDプレーヤー様が降臨なさった」
上条「ま、ここはありがたくビリビリに感謝して見て見ますか」
プレーヤー<ゲコゲコゲッコゲコー♪
上条「うわあ・・・」
上条「つまんねえ・・・」
―――また数日後
上条「あっビリビリ」
美琴「ビリビリじゃねえっつの!で、今度こそ感想書いてきたんでしょうね?」
上条「ああ、今度は間違いなく見た」
美琴「じゃあ感想渡して貰うわよ」
美琴「どれどれ・・・」
『感想 カエルが跳んだり跳ねたりしてました』
美琴「まだ前のほうがマシじゃあ!」バシッ
美琴「なんなのアンタ〇されたいの?」ビリビリ
上条「上条さんには全く次元を越えて理解出来ない話です!」
美琴「・・・しょうがないわね」
上条「・・・(やっと解放されるのか?)」
美琴「アンタん家連れてって。こうなったらその脳にゲコ太の良さを隙間なく詰め込んであげる!」
上条「不幸だ・・・」
――――上条さんの部屋
美琴「ここがアンタの部屋・・・」
上条「さっさと入れよ(そしてさっさと帰ってください)」
美琴「う、うん」
美琴「じゃなかった!アンタにゲコ太の良さを教えてやるから!」
上条「おう・・・」
美琴「いい?まずは形を愛でるとこからゲコ太オタ、略してゲコタの道は始まるの!」
上条「なんすかそのネーミング・・・」
美琴「うっさいわね!で、まず全体のフォルムが・・・」
―――美琴のゲコ太指導は約2時間続いた
上条「」ゲッソリ
美琴「これでちょっとはゲコ太理解出来た?」
上条「はあ・・・」
美琴「じゃ、明日はアニメ版の解説するから」
上条「また来るんすか・・・」
―――帰り道
美琴「いやあアイツをゲコタに洗脳し終わるのも時間の問題ね!」
御坂妹「おやお姉様、とミサカは偶然会ったので声をかけます」
美琴「あらアンタ、どうしたのこんな所で」
御坂妹「病院への帰りです、とミサカは答えます。お姉様はどちらへ?」
美琴「アイツの家にちょっとね」
御坂妹「なんと」
御坂妹「ついに素直になったんですね、とミサカは史上最強のライバルの動きを警戒します」
美琴「そ、そんなんじゃないわよ!私はただゲコ太の良さをアイツに伝えて共通の話題を・・・」
御坂妹「・・・お姉様はあの人の家を今までご存知ありませんでしたよね?」
美琴「そ、それが?」
御坂妹「ましてやファミレスに誘ったこともありませんでしたよね?」
美琴「アンタあれ見てたの?」
御坂妹「ハァ・・・なんでゲコ太が絡むだけでそうも大胆になれるのですか、とミサカは疑問に思います・・・」
美琴「ちょっと待って、それじゃ今までの私の行動って・・・」
御坂妹「デートですね。ゲコ太がなければ」
美琴「そ、そんな・・・ふ、ふに(ry」
御坂妹「おっと、とミサカはエスケープします」
―――常盤台学生寮
美琴「・・・アイツと仲良くなる為にゲコ太布教してたのに、まさか目的と手段が逆だったなんて」
美琴「明日からどんな顔してアイツに会えばいいのよ!」
美琴「うああああああああああ!」バタバタ
黒子「お、お姉様?」
―――数日後
美琴「・・・」
上条「お、ビリビリ!」
美琴「な、なによ・・・」
上条「なんで最近来ないんだ?」
美琴「えっ?」
上条「上条さんもようやくゲコ太とやらの面白さが1%くらいはわかってきたところなんだ」
上条「このまま放置ってのはないだろ?」
美琴「・・・しょうがないわね!アンタの家行くわよ!美琴サマがじっくりゲコ太を教えてあげるんだから」
上条「へいへいお手柔らかにお願いしますよ!(しかしビリビリがここまでゲコ太オタクだったとは)」
美琴「・・・(今はここまで関係が進んだことを喜ぶだけでいいかな、時間はたっぷりあるんだから)」
『ビリビリがこんなにオタクなわけがない』fin