上条「むにゃむにゃ……」
バードウェイ「おい、上条!遅刻するぞ、起きろ!」
上条「えぇ……あと2分……」
バードウェイ「おい、さっさと起きないと10秒ごとに股間を蹴りあげるぞ」
上条「さて、支度するか!」スクッ
上条「いただきまーす」
バードウェイ「いただきます」
上条「なぁバードウェイ、そろそろスプーンを卒業したらどうだ?」モグモグ
バードウェイ「そう簡単にお箸が使えるか馬鹿者」パクパク
元スレ
上条さんちのバードウェイ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1388579272/
上条「仕方ないなぁ、俺が教えてやる。ほら、手ェ貸せ」ギュ
バードウェイ「ばっ/////い、いきなり手を握るんじゃない!」
上条「こうしたほうが教えやすいだろうが」
バードウェイ(こ、こいつはホントに…/////)
上条「いいか?持ち方はだなー」
バードウェイ「う、うん……」
上条「と、いうわけだ。まだ難しいかもしれないけど練習すりゃすぐだぞ」
バードウェイ「ああ。そ、その…ありがとう//////」
上条「いいよ御礼なんて。さてそろそろ学校行ってくるわ。じゃあなー」
バードウェイ「あ、ああ。早く帰ってきてくれよ」フリフリ
バードウェイ「行ったか…」
バードウェイ「それにしても……一向に進展しないな……」
バードウェイ「せっかく禁書目録が都合よくイギリスに帰ったというのに…」
バードウェイ「この家に居座るのにどれだけ私が手を尽くしたか分かっているのかまったく」
スフィンクス「」
バードウェイ「おお猫。まったく、禁書目録ときたらお前までイギリスに連れて行こうとしていたからな。
お前がいなきゃ暇で仕方がない」
スフィンクス「」
バードウェイ「よしよし」ナデナデ
バードウェイ「まだこの家に来て日が浅いし、適当に探索でもするか」
バードウェイ「何か無いものか…」ガサゴソ
スフィンクス「」
バードウェイ「お、猫。お前も一緒に探してくれるのか!エライな!」ナデナデ
スフィンクス「」
バードウェイ「ん~、何もなさそうだなぁ」
スフィンクス「」クワエ
バードウェイ「ん、雑誌?ちょっと貸してくれ」パラパラ
バードウェイ「………!!!!!」
バードウェイ「っ//////」
バードウェイ「アイツ、なんて本を隠してるんだ!こんな卑猥な……////」
バードウェイ「お、お仕置きが必要だなっ」
バードウェイ(しかし……)チラッ
バードウェイ(なんだこの牛女どもは……アイツはもしかしてこういう胸じゃないと、こ、興奮したりしないのかな…)
バードウェイ「」ぺたぺた
バードウェイ(い、いや!待て!諦めるのは早いだろ!私はまだ12歳だぞ!これくらいが普通なんだ!)
バードウェイ(あれ、でも……あのフレメアとかいうガキはブラジャーを付けていると言ってたような…)
バードウェイ「……」
バードウェイ「うーうーうー!!!」ゴロゴロ
スフィンクス「」
上条「ただいまーバードウェイ」
バードウェイ「お、おかえり」
上条「ん?どうかしたのか?」
バードウェイ「ど、どうもしないぞ?」
上条「そうか?ならいいけど」
バードウェイ(聞けない…胸が小さい奴は好きか?なんて絶対に聞けない!!)
上条「よーし、今から飯作るからなー」
バードウェイ「あ、私も手伝うぞ」
上条「いやー毎日バードウェイが手伝ってくれるおかげで前より楽になったなぁ」
バードウェイ「そうなのか?」
上条「ああ、インデックスは何もしないからな」
バードウェイ「ああ……」
バードウェイ(ん?そういえば、禁書目録もつるぺたじゃないか!)
バードウェイ「なぁ上条。お前禁書目録と一緒に住んでた時に欲情しなかったのか?」
上条「ぶふっ!!」
バードウェイ「おわぁ、いきなり吹きだすんじゃないまったく」
上条「お前が変なこと言うからだろうが!」
バードウェイ「で、どうなんだ」
上条「……どうしてもいわなきゃダメか?」
バードウェイ「ああ。私の人生に関わることだからな」
上条「…………まぁ?上条さんも男ですし?欲情しましたけど?」
バードウェイ「そ、それはホントなんだな!?」ガバッ
上条「お、おおう……なんだよお前」
バードウェイ「いや、いいんだ!そうか、欲情したのか!」ニコニコ
上条「おいやめろ恥ずかしいだろうが」
バードウェイ「よし!何してるんだ上条、早く晩ごはん作るぞ!」ニコニコ
上条「テンションたけーなオイ。ま、元気なのはいいことだけどな」
バードウェイ(禁書目録で興奮するのなら心配いらないな!あー悩んで損したなこれ)ニコニコ
バードウェイ「で、今日は何を作るんだ?」
上条「今日はグラタンだな」
バードウェイ「ほほう、それならスプーンで食べられるな」
上条「あ、箸使う料理の方が良かったか?」
バードウェイ「それは明日でいいから!ほら、さっさと作るぞ」
上条「へいへい」
バードウェイ「んしょ」ザクッ
バードウェイ「あ、指切った」
上条「は!?お前、手ぇ貸せ!」
バードウェイ「あ…」
上条「」パクッ
バードウェイ「ちょ、おま/////」ボッ
上条「ふぅ…大丈夫か?」キリッ
バードウェイ「あうう//////」プシュー
上条「はい、絆創膏完了。気を付けろよな、お前すげー綺麗な手なのに」
バードウェイ「う、うん…/////」
上条「にしてもお前、肌きめ細かいなー。人形みたいだ」
バードウェイ「そうか?///」
上条「ああ、髪も綺麗だし……」サワッ
バードウェイ「ひゃっ//////」
上条「お、悪い。ついつい」
バードウェイ「い、いや、別に全然気にして…」
上条「さて、そろそろグラタン作るわ。お前は休んどいていいぞ」
バードウェイ「あ、うん…」
上条「」テキパキ
バードウェイ(さっきは本気で心臓が破裂するかと思った…いきなり指をくわえるとはあの男、全く恐ろしい奴だ…)
バードウェイ(でもやっぱり、私はアイツのことが好きだって改めて分かった)
バードウェイ(だって指をくわえられた時ものすごく嬉しかったから/////)
バードウェイ(せっかく同じ家に住んでるんだから、もっと進展したいものだな…)
上条「おーいバードウェイ、出来上がったぞー」
バードウェイ「分かった、今いくよ」
上条「熱いから気を付けろよ」
バードウェイ「わかってる」フーフー
上条「どうだ?うまいか?」
バードウェイ「ふん、まぁまぁと言ったところだな」
上条「手厳しいなオイ」
バードウェイ「そりゃそうだろ。私がほとんど手伝ってないんだからな。美味さは半減だ」
上条「はは、そうかもな」
上条「よし、食べ終わったし風呂入れよバードウェイ」
バードウェイ「分かった……けど、気になることがあるんだが」
上条「なんだよ?」
バードウェイ「お前、いつも一番風呂は私に譲るけどたまにはお前が入ったらどうなんだ?」
上条「いや、だってさ……」
バードウェイ「なんだ?私が漬かった湯じゃないと満足できない体になってしまったのか?」ニヤ
上条「ば、馬鹿言うんじゃねぇよ/////バードウェイが入ったとか関係ないからな!?俺はいつも風呂で寝るから、水滴を拭
き取らなきゃいけないんだっつの!」
バードウェイ(わ、私は関係ないのか……)ショボン
上条(あれ?こいつなんで落ち込んでんだろ…?)
上条(なんなんだ……?よく分からんがバードウェイは俺に一番風呂に入って欲しいのか?もしそうだとしたら……)
上条「なんていい娘なんだ…!!」ジーン
バードウェイ「ふぇっ!?/////」
上条(俺に気を使ってくれるなんて、インデックスは絶対にしなかったからなぁ…バードウェイと一緒に住み始めてまだ2
週間くらいだけど、ほんとにいい娘だ!!)
バードウェイ「あ、あの、上条…?」
上条「ありがとうな、バードウェイ。お前はなんてやさしい奴なんだ…俺は嬉しいよ」ナデナデ
バードウェイ「お、おう…(風呂譲っただけだぞ……)」
上条「でも、やっぱり最初の風呂はお前が入ってくれ。水滴拭かせるのはやっぱ悪いしさ」
バードウェイ「私は一向に構わないんだがな」
上条「いいからいいから。ゆっくりして来いよ」
バードウェイ「そ、そうか…?」
上条「ああ。気持ちだけで十分さ」
バードウェイ「……分かった」
バードウェイ(コイツの自己犠牲にも困ったものだな……)
ー就寝時間ー
バードウェイ「なぁ上条。ここにきて初日から言っていることだがやっぱりお前が風呂で寝るのはおかしいと思うんだが」
上条「ええー……そう言われてもなぁ…」
バードウェイ「今冬だぞ?どうなんだ、寒さの方は」
上条「…めっちゃ寒いです……」
バードウェイ「やっぱりか…」
上条「でももう慣れてきたし、お前は心配しなくていーの!」
バードウェイ「股間蹴るぞ、ベッドで寝ないと」
上条「!?」
上条「い、いや、それでも俺は風呂で寝る!!蹴りたきゃ蹴れ!!!」
ドムッ
上条「えっ」
バードウェイ「……分からず屋め」プイッ
上条「ぐわああああああああああ!!!!!」ゴロゴロ
バードウェイ(結局アイツは風呂で寝たな……)
バードウェイ(まったく、人の好意を素直に受け取れんとはけしからんやつだな)
バードウェイ(いや、別にアイツと一緒に寝たかったとかじゃなくて)
バードウェイ(……アイツは強がってたけど、絶対に寒いよなあそこ)
バードウェイ(……………)
バードウェイ(仕方ない……風邪でも引かれたら敵わんからな)スクッ
―風呂場―
バードウェイ()コソッ
バードウェイ(ちっ、アイツ鍵なんて掛けてたのか……仕方ない、壊すか。いくらでも金は出してやる)
ドゴン
バードウェイ(さて、アイツはどんな様子なのかな…?)チラッ
上条「ぐー……」ブルブル
バードウェイ(な、なんだよコイツ!すごく震えてるじゃないか!!)
上条「」ブルブル
バードウェイ(コイツ、毎日こんなに体を震わせてたのか……)
バードウェイ(私はなんて大馬鹿者だったんだ……)
バードウェイ(私が温めてやらないと…)
バードウェイ「」ギュッ
バードウェイ(うわ、ホントに冷たいぞコイツ……)
バードウェイ(さ、寒くない!寒くないぞ!一番寒いのはコイツなんだから!)ギュー
上条「」スースー
バードウェイ(おお…段々震えも止まってきたな…)
バードウェイ(これで私も安心して眠れる…)
バードウェイ(おやすみ、上条……)
チュンチュン
上条「………」
バードウェイ「」スヤスヤ
上条「え、何この状況……」
バードウェイ「か……み……じょう」モゾモゾ
バードウェイ「好きだ……」ムニャムニャ
上条「…………え?//////」
おわり