関連記事
女騎士「いやだ!死にたくない、仲間の居場所でも何でも話すから!」(第1部、第2部)
女騎士「絶対に死んでたまるか!!絶対にだ!!」(第3部)
女騎士「いやだ!死にたくない、仲間の居場所でも何でも話すから!」 第4部 女騎士決戦編
女騎士「いやだ!死にたくない、仲間の居場所でも何でも話すから!」 第5部 序
女騎士「私が死ぬと思ってるの? バカなの? 死ぬの?」(第5部 破)
女騎士「近くにいたお前が悪い」(第5部 ⑨)
女騎士「近くにいたお前が悪い」(第6部)
女騎士「近くにいたお前が悪い」 (6.5部)
女騎士「私の事を好きにならない人間は邪魔なんだよ」(第7部序)
女騎士「そうなったのは私のせいじゃないから謝らない」(第7部破)
女騎士「そうなったのは私のせいじゃないから謝らない」(第7部急)
女騎士「そうなったのは私のせいじゃないから謝らない」(第8部壱)
女騎士「おばあちゃんが言っていた。世界はこの私を中心に回ってる」(第8部弐)
女騎士「おばあちゃんが言っていた。世界はこの私を中心に回ってる」(第8部惨)
女騎士「おばあちゃんが言っていた。世界はこの私を中心に回ってる」(第8部死)
女騎士「私は最初っから最後までクライマックスだぜえ!!」(第8部誤)
女騎士「私は最初っから最後までクライマックスだぜえ!!」(第8.5部)
女騎士「私は最初っから最後までクライマックスだぜえ!!」(第9部序)
女騎士「ありがたく思え。絶滅タイムだ」(第9部破)
≪あらすじ≫
「童貞くん、君の肉親を私ぁどんどんおみまいしてくぞぉ。実家か? それとも共和国か? スポンジが腐らないうちにいくぞ私ぁ」
元スレ
女騎士「ありがたく思え。絶滅タイムだ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387555249/
pm5:00
エルフ三男「馬鹿者どもォ!! せっかくの降誕祭の日、遊んでいる場合か!! すぐに会場を用意しろ!!」
エルフ近衛兵「待ってください閣下、もう少しで……それロン!! ロンです騎士様!」
秘書「何ですかそれぇー!!」
女騎士「クソゲーやらせやがって、ふざっけんなテメェ!! 九蓮宝燈なんかそうポンポンアガれるわきゃねぇだろ!!」
エルフ騎兵「イカサマだ! しばけしばけ!!」
エルフ三男「生きて復活祭を迎えたかったら直ぐに手伝え!! そこの貴女、ぼくとキッチンに来なさい」
秘書「わ、私ですかあ」
エルフ三男「買い置きの出来合いなんかで聖夜など過ごせますか、ディナーを作ります」
秘書「ふえええ」
騎士ほ「まあ、帰国して早々アグレッシブな大将……」
エルフ三男「お手隙なら手伝って頂きたい。リストにある食材と機材を買ってきてくれませんか」
姉「なになにー、閣下なにするのー?」
エルフ三男「あんたは……向こうで面子に加わってお菓子でも食べてなさい」
姉「はあい……」
息子「……?」
娘「ねえお兄ちゃん……さっきお屋敷に運ばれてきたあれ、モミの木だよね」
息子「うん……もしかして、あれかな。12月だものね、あれかな」
娘「ほんとに降誕祭のパーティなのかな? おうちでやるの初めてだね、お兄ちゃん」
エルフ三男「……」
エルフ三男「50ある、ぼくの方の手伝いはいいから、表でお菓子とおもちゃをありったけ買ってきなさい」
秘書「は、はぇ!?」
エルフ三男「すべてラッピングしろ、モタモタするんじゃないぞ。8時までに用意するんだ、いいな」
秘書「」
pm7:00
秘書「カードに包装紙、金箔にリボンに……あああ、あと食材だあ」
ポニテ「組合から少し拝借しましょう、リンゴ300個の手配はできていますので……」
秘書「(何にそんなリンゴ使うのかしら)」
ポニテ「大将がパイを作ると仰っていました、それと余剰分は例年通りツリーに吊るして後々食べます」
秘書「そういえばパイ生地も用意しておけって言われましたねえ……」
騎士ほ「鵞鳥ロースト上がりまで180秒ですわっ、ソースのご用意できておりまして!?」
エルフ三男「生クリームを添えれば完成です、ハジに避けておいてください……それとプディング!! プディングの需要は高いはずです!」
騎士ほ「盛り付けは私の子に任せてありますわ、ところでシュトーレンの焼きあがりはいかがですの!?」
エルフ三男「拘っていては間に合いません、今年は外注に回しました!」
エルフ近衛兵「このワインやっべwwwww酢だ酢wwwwwww」
女騎士「はいドボーンwwwwwハズレー、バカ舌ぁーwwwwww」
エルフ騎兵「ヘンな役でアガるからだwwwwww来年は若様相手に一生ツモれないだろうなwwwwwww」
エルフ近衛兵「そういうのスゴイ気にするからやめてくださいよwwwwwwwwwwww」
ほ子「……」
魔子「おいしそうですねー、お料理が次々できていきますよお」
息子「……僕たち、こういうパーティ初めてなんだ」
娘「ずうっと共和国にいたけど、こうやって騒ぐの……はじめて」
ほ子「……それじゃあ、きょうは……おそくまであそびましょう」
息子「う、うん……」
魔子「リーチ!」
ほ子「リーチじゃないわ……!! あなた啼いてるじゃない……!」
ほ子「」
息子「ツモ!!」
ほ子「役ができてませんわ若様……!!」
pm8:00
ダキニ「童が夜更け前からジャラジャラジャラジャラ、何をしとるのだ」
ほ子「……」
ダキニ「……これ、黒髪。何をふさぎ込んでる」
娘「さっきの半荘で三万負けちゃって……」
ほ子「次は本格的にやりますわ……一荘でしっかりたっぷり……」
魔子「いっちばんルールくわしいけど、いっちばん引きが弱いんだよね……」
ダキニ「もっと可愛げのある遊びをせんか、まだ向こうの連中の呑み比べの方が健全よ……終い天神の真似事でもしとるのか?」
息子「降誕祭です、メシアがこの世にお産まれになられた事をお祝いする行事で……」
魔子「あとでプレゼントの交換もするのです! みんなでするのです!」
ダキニ「ふむ……羨ましいなあ、そのめさいあがどこの祭神だか知らんが、こんなにも祭祀に携わってくれる人間がいるとは。
おお、誰ぞ妾の酒の相手になってくれる者はおらんかぁ……できれば男ぉ、男と呑みたいぞ……いい男と一緒に新年をぉ」
娘「お酒なら、あのシュテンさん達と……」
ダキニ「ソコの抜けたオケのような連中と呑んでも楽しくもなんともない。向こうはどれだけカッ食らっても素面なのだぞ」
息子「じゃあ、お母様や近衛の人達は」
ダキニ「もっと逞しい体躯の男がいい。筋骨隆々で、雄の精に溢れた獣と呑み交わしたいものだ。
汝も竜神の加護にあるのだ、女児の格好もぼちぼち卒業してはどうだ? おのこならば褌も健やかで好いぞお」
娘「ふんどし」
ほ子「ふんどし!」
息子「ふんどし?」
ダキニ「顔つきは若干女々しいが……なかなかどうして、この妾を引きつけるものもあるらしい。褌祝は妾が仕切ってやろうか?」
娘「……めぎつねぇ」
魔子「(機嫌が悪い人が二人目ぇ……)」
pm10:00
エルフ近衛兵「ぺにぃ」
女騎士「うわぁぁぁリバースだぁぁぁぁ」
エルフ騎兵「やめろ、ここでリバースはやめろ!! 食べ物粗末にしたらマジで閣下に殺されるぞ!! 飲み込め!!」
エルフ近衛兵「あばばばばばば」
女騎士「しゃっwwwwwwしゃwwwwwしゃwwwwwwwwwwwwエルフの癖に酒が弱いのなあwwwwwwww」
ポニテ「騎士様が異様に強いのです、たぶん」
女騎士「……こらこらこらこら、呑兵衛の中にたった一人素面でいるんじゃあないぞお」
ポニテ「は……私でございますか」
女騎士「今のうちに食い溜めておきなさい、6年前にエルフが成金から搾り取ったカネが私たちの血となり肉となってゆくのです。
気に病む事はありません、おカネもこうして表に出て来られてきっと本望です、さあ食べなさい食べなさい」
ポニテ「い、いえ、私はアルコールの類は呑み慣れては……」
女騎士「ほの字よ! レディゴッってやってレディゴッて」
騎士ほ「はいはい……レディ……ゴッ!!」
女騎士「そら食えっ!! 私よりこのバケツババロアを早く食い終わったら、このアルヴライヒはぁぁ、お前のものだ!!」
ポニテ「はっ……ぐぇ、がっふ!! 甘ッ、あっまい!!」
女騎士「ぬはー!! ぬはー!! ぬはは!! 怖かろう!!」
エルフ三男「騎士様の家系の方の食事は、見ていて大変楽しいものですね……調理のし甲斐があるというものです」
秘書「しても、すごい手際が良かったですよね……本職の人かと思いましたよぉ」
エルフ三男「80年も料理長をやっていれば、これくらいはどうとでもなります。あなたがもう少してきぱきと動いてくれれば30分は短縮できた筈なのに」
秘書「あはは、80……80?」
エルフ三男「二世紀くらい前ですかね……外務省に就く前は、帝国の田舎で調理師をしていたもので」
秘書「」
pm11:00
息子「あっ、そのう……ご、ごちそうさまでした。美味しかったです、パイもシチューも……」
騎士ほ「お粗末様です……お口にあったようで何よりですわ」
娘「……」
騎士ほ「何か……?」
娘「なんでも……ないです」
息子「そうだ、僕らもお片付けを手伝います。あんなにたくさん人が集まるパーティだったんです、きっと大変でしょうから」
騎士ほ「ああ若様……お気持ちは嬉しいのですが、会場の撤収は閣下が近衛の方々に手配したと聞いております。故に、私達はこのまま……」
娘「このまま?」
騎士ほ「このままプレゼント交換をして……湯浴みが済んだら寝室へ……ですわ」
息子「しんしつ……?」
娘「(ベッドイン……?)」
騎士ほ「……私、今夜はお酒が入っておりますの。おふた方、今日は介抱してくださらないかしら」
娘「おふた方って……わ、私もですか」
騎士ほ「ええ、もちろん……フクク、フククク……」
pm11:30
エルフ三男「おお、寒い寒い……今夜も冷え込みそうだ」
エルフ三男「明け方は更に気温がぐっと下がる……防寒対策はきちんと備えねば。
この日の為にニコラウスの仮装を揃えたのだ、降誕祭当日までに出国できたのは運命といえよう」
エルフ三男「お嬢様には帝国の……純粋理性批判。若様には……これまた帝国の軍事思想論。きっとお喜びになる筈だ。
残りの二人のチビッ子には……さっき買って来させたオモチャだのお菓子だのがあるな、これでも詰めておこう、はははは」
エルフ三男「ぎいやああああああああああああああああああああああ」
エルフ三男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
エルフ三男「気がまぎれない!! 頭がおかしくなりそうだ!! 何を思い浮かべてもだめだ!!」
エルフ三男「抱きたい……あの女、あのだらしない肉女を抱きたい、抱きたい抱きたい抱きたい……!!
しかし、否……否、否、断じて否!! そんな事を肯定していいはずがない……僕の500年は一体何のためにあったというのだ!!
騎士様ただ一人の為に全てを注ぐと誓ったはずなのに、なのに……!! 僕の深層に刻み込まれているイコンは騎士様のそれの筈だ!
しなやかな肢体、美の最終到達点とも言える筋肉美、脂肪美、賛美されるべき造形美……やめろ、やめろやめろやめろ!!
そんな堕落を体現するようなだらしのない肉だれを見せつけるな……ぶくぶく膨れたそんな身体でえ……
やめろ……僕を、この僕を呪う気だな……妙なまじないで僕を、僕の矜持を腐敗させる気だなあ……くそお……」
男「ちゅっちゅ!! 女ちゃんちゅっちゅ!!」
女「ちゅっちゅ!! 男くんちゅっちゅ!!」
エルフ三男「やあ久しぶり、降誕祭おめでとう! サカってるねえ!!」
男「は、はあ……」
女「ね、ねえ男くん……お知り合い?」
エルフ三男「あっ!! 新しいカノジョかい? この前は猿人の女の子連れてたじゃないか、モテ男くんめぇこのぉー」
男「」
女「」
エルフ三男「んじゃまあ、メシアの御前で性なる6時間を楽しんでくれたまえよ、Schoenen Abend noch!!」
男「ちょ、ちょっとあんた何言って……おい、おい!!」
女「」
am0:00
ジャラジャラジャラジャラ
騎士ほ「あたたかい……あたたかいですわ、若様……」
息子「シャワー、浴びたばかりですから……」
娘「……」
騎士ほ「お嬢様も、白い柔肌が火照って……まるで白桃のようですわ」
娘「や、やあ……」
ジャラジャラジャラジャラ
騎士ほ「湯冷めしないうちに、さあ……こうすれば湯冷めもしますまい」
息子「い、やぁ……」
娘「そこ……くすぐったいぃ……ひぃ!!」
ドンッ ドンッ
騎士ほ「フクク……フククク……」
息子「はぁう……」
娘「こ、怖い事……しないでください……」
女騎士「うるせーーーーぞ隣のバカども!! ギシギシアンアンウサギみてえに鳴きやがって、次で流れたら大負けなんだぞ!!」
エルフ近衛兵「ヘイヘイwwww早く切ってくださいよーwwwww」
エルフ騎兵「騎士様びびってるーwwwww」
秘書「あ……騎士様、それロン……タンヤオです……」
エルフ騎兵「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
女騎士「この壁が薄いのがいけねぇんだこの壁が!! 集中力が削がれる、いっそ蹴破ってやろうか!!」
am2:00
エルフ三男「(ははは……僕も結局は……睾丸に躍らされる一匹の雄でしかなかったのか……)」
エルフ三男「(だが……しかしだ……男にはな、据え膳を蹴飛ばし台無しにせねばならん時があるのだ……)」
エルフ三男「(女子に恥をかかさぬ為の方便に、据え膳食わぬはなんとやらとあるが……
まことバカバカしい! 己が貞操も守れぬ者が女子の羞恥を思いやるなど片腹痛いわ!!
所詮は繁殖欲に脳を焼かれた蛮族の吹聴した悪しき慣習よ、先人というのは何と愚かなのだ……)」
『ああー、気持ちが良いーっ』
『ぬふぅ』『ぬふぅ』
『んほぉぉぉぉ』
エルフ三男「(そう言っても……性欲に忠実で愚かなのは『悪』ではない……国家の繁栄に忠ずる、称えられるべき行為……
我が国民を非難する事などはできん……できんが、もう少し表通りでカップルにちょっかい出してこようかなあ……)」
エルフ三男「(アホくせ……帰ろ……)」
姉「あー、閣下だー!! ほんものの閣下だあ! おかえりなさい!!」
エルフ三男「」
姉「あのね、閣下のおへやで待ってなさいっていわれたの。おとなしくしてたよ?」
エルフ三男「」
姉「だからね、『サンナンボー』と一緒にまってたよ。この子がサンナンボー、さっきのプレゼント交換で出てきたの、閣下のぬいぐるみなの!」
エルフ三男「(据え膳どころかカモがネギしょって誘ってるぜえ)」
姉「閣下、閣下ぁ」
エルフ三男「降誕祭とはですね、本来は家族や親しい友人同士でこのめでたい日を祝う行事であってですね」
姉「うん、わたしは閣下すき。閣下はわたしの事、すき?」
エルフ三男「……」
姉「さっきのごちそう、閣下が作ってくれたんでしょう。おいしかったよお、いっぱい好きになっちゃったよお、幸せだよお」
エルフ三男「……そいつは良かった」
姉「おなかぽんぽん、閣下はいつもおいしいもの食べさせてくれるよねぇ」
エルフ三男「キャミソールでお腹を出してると風邪をひきます、半裸でいるのはやめなさい」
姉「はぇ」
エルフ三男「……」
エルフ三男「もう限界だッ!! 抱くねッ!!」
姉「ひゃー」
エルフ三男「(このもち肌!! 細やかなブロンド!! 騎士様と同じ深い深い碧眼!! 経産婦とは思えぬこのみずみずしい肢体!!)」
姉「く、くしゅぐったいよ、閣下ぁ」
エルフ三男「あばばばばばばばばばば」
女騎士「合意と見てよろしいですねぇー?」
エルフ三男「」
姉「あ、れぇ? 次女ちゃん、そこにいたのお?」
女騎士「いやー、負けこむのにも飽きちゃってさあー。無駄にでけえクローゼットもあるし、いい暇つぶしになるかと思って張ってたのよ」
エルフ三男「」
女騎士「ククク……ようやくナイフとフォークを手に取ってくれたなぁ、三男坊。どういう心変わりだい」
エルフ三男「こ……れは……騎士様、これは……違……け、決して強姦だとかそういうんじゃ」
女騎士「強姦? 何言ってる、夫婦の夜の営みのどこがレイプだ。実際のレイプ被害者を前にしてそういう事言うんじゃないぞ」
エルフ三男「……」
女騎士「いやぁ……降誕祭は家族や親友と過ごす貴き行事……その通りだ、文句の言いようがない」
姉「わたし、こうやって好きな人と過ごすの初めて!!」
女騎士「……可愛い可愛い姪っ子の顔、早く見たいなぁーなんて思いまして。ねぇ、閣下?」
エルフ三男「う……うう……」
女騎士「しっかし、いいなぁー大姉様は。こんなイケメンと(性的な意味で)お肌の触れ合い通信ができるなんて」
エルフ三男「……」
女騎士「何を我慢する事があるよ……いいじゃないか、500年だぞお? 500年も自律してきたんだぞお、ここらで一発決めてやろうや……
この私が抱いてもいいって、大姉様本人もウェルカムって仰ってるんだ。何が不満なんだい」
エルフ三男「……」
女騎士「姪っ子ができりゃあ、夫婦になりゃあ、私と大将は家族さ。何の問題もない、降誕祭には何も背いちゃいない。だろぉ?」
エルフ三男「……」
女騎士「それじゃあこうしよう。私も一緒に横で添い寝してやろう、私と向き合いながら、大姉様を抱くがよい。大サービスだ」
エルフ三男「グッド!! それだッ!! それで行こうッ、いや行くべきだッ!! 行かざるを得まいッ!!」
女騎士「(クソ童貞をおちょくるのはたのしいなあ)」
妹「ごぉぉーきげんよぉぉぉーっ、魔物ども御一行のみンなさぁぁーーん!!」
敵兵「……」
ブラウニー「最……」
ピクシー「悪……」
妹「あらあらー、デスクにチンケなツリーなんか置いちゃって、こんな私でもメシアを信じてますアッピルでございますかぁー?
あー悲惨!! あーカワイソ!! あーキモイッ!! これだから底辺層はフビンで見てられませんわねぇー!!」
敵兵「……夜中に何の用ですか、貴女と遊んでる暇はないんですが」
妹「ごめんあそばせぇー、貧乏ヒマなし死人にクチなしといいましたわよねぇー、これは失敬失敬、申し訳ぇー!!」
ティタニア「みんなぁー、ちょおーっとだけ付き合って頂戴ねぇ……」
ピクシー「(何でこのクソッタレが釈放されたんですか……)」
ブラウニー「(証拠不十分も何も、実行犯はコイツしかいなかったじゃないですか……)」
妹「そうジメジメしないでぇ、チンケな顔つきが更に惨めになりましてよぉ、なりましてよぉ?
くされたあなた方にせっかく降誕祭に相応しい提案を雷帝閣下から賜ってきたというのにぃ」
ティタニア「……」
敵兵「提案……連合の側から?」
妹「ま、後日改めてクランの理事には通達しますけどぉ……平たく言えばぁ……
『アジ=ダハーカと仲直りしろ』ってぇのが雷帝閣下からのご意見でぇーす!! バーン!」
ピクシー「は……」
敵兵「何だって……!?」
妹「あるかもどうかもわからねー因縁に付き合うのも、こちらとしては非常にメンドーなんですわー。
あなた方下っ端の三下クズどもにはわからんでしょうが、けっこうな出資をこっちはしてるんですよぉ?
だのにあんたがたは何の成果も出さない、文句はタラタラの上に勇者はやらかす。どーしょもないっすわこりゃwwww」
敵兵「……」
妹「あ? 何ですの? やる気ですの? 聖剣のマスターの私とやる気ですの? お?」
敵兵「(このクソ女……いよいよもってこちらの味方とは言えなくなったな……!!)」
妹「(も、もう小姉様がどうとか言ってる場合じゃございませんわぁ……もお知ーらないっと!!
私ぁ、雷帝閣下や連合から報酬がもらえればもう別に構いやしませぇん!! 魔王軍にはせいぜい頑張ってもらわないと!)」
ティタニア「……氏族合意がどれだけかかるかわからないけど……やるしかないわぁ」
敵兵「そんな……!! あれと、あの女と和解しろって……!!」
妹「デュランダル……盗られちゃいましたわねぇー? それに加えて、アジ=ダハーカは既にガリアを制圧したかも、だなんて推察まで……」
ピクシー「……」
妹「クックク……あなた達、もう王手詰みでしてよぉ? もぉ勝ち目はございゃせんのよぉ?
だぁって考えてもごらんなさいな、教皇領の守銭奴にもいつそっぽ向かれるかわからないってぇのに……ねーえ!?」
ティタニア「正式回答は早急に送るわぁ……良い返事を、期待していてちょうだい」
妹「くかかかwwwwwwwwwwwwwかかかwwwwwwwwwまwww賢明なご判断をどうぞどうぞwwwwwwwwww」
敵兵「(……最悪の降誕祭だぁ)」
ブラウニー「あーチクショウ、やってられっかぁ!! もう呑む、いい加減呑む!!」
ピクシー「呑みましょう呑みましょう!! お酒のチカラでこの陰鬱とした空気を発散しましょう!!」
敵兵「降誕祭、おめでとーございまーす……うう、寒っ!!」
am3:00
エルフ近衛兵「……下着でそのまんまホームバー入りですか、お相手は?」
騎士ほ「フクク……ククク……若様のクールダウン中なので……一服ですわ……」
エルフ近衛兵「ああ、若様……若様?」
騎士ほ「ええ……若様とお嬢様……お二人とも、ほんとうに美しく育って……」
エルフ騎兵「そんな事よりよぉー、お前ちょっとコレ呑んでみろよ。この人スキットルでガブガブ行くんだぜ」
エルフ近衛兵「コレって……ぐぇ、ごほァ!! これ、これロックじゃ呑めねえだろ!? 何じゃこりゃ、ノドが……」
騎士ほ「ニガヨモギのリキュールでしてよ……共和国の薬草酒、平均度数は70前後」
エルフ騎兵「オレ達エルフって本当に酒豪なのか自信なくなってくるぜ」
騎士ほ「若様ったら、ずいぶんませてしまって……酔いに浮かされる私を美しいだとか、口説いて来ますのよ?
フックク、ナマイキ……なんてナマイキで愛らしいの……二人まとめてぇ、食べてしまいたいわぁ……ククク、フククク……」
エルフ近衛兵「(さすがにこの人といえど、結構酒が回ってきてるんだなぁ……)」
エルフ騎兵「(この人の場合は年中酔っぱらってるだろ)」
騎士ほ「お嬢様も……きれいなピンク色……フクク……かわいい……」
エルフ近衛兵「……うげぇ、まーた雪ぃ降ってきやがったぞ」
エルフ騎兵「ウソだろ……あーヤダヤダ、土地柄のせいかすぐこれだよ」
騎士ほ「雪のように……真っ白い二人……フクク……待っていて……すぐ続きをぉ……」
エルフ近衛兵「(第二ラウンド待ったなしか……がんばれ若様)」
第9.5部 クリスマス編〈漸〉