HR『スクール開校』始業
元スレ
垣根「スクールやるぞスクール」 心理定規「えぇ」 ゴーグル「ハイっス」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1342308421/
垣根「スクールやるぞスクール」
ゴーグル「ハイ? スクールをやる……? あ、仕事が入ったんスか?」
垣根「違ぇ。そのスクールじゃねぇ」
ゴーグル「はぁ……どのスクールっスかね」
垣根「学校だよ学校、schoolだ」
ゴーグル「えっと、学校をやるんスか?」
垣根「うん」
ゴーグル「ど、どういう事っスか?」
垣根「まあ見てろ。ここに学校机(未元物質製)がある」
ゴーグル「ハイ」
垣根「教卓(未元物質製)もある」
ゴーグル「ハイ」
垣根「椅子(未元物質製)もある」
ゴーグル「ハイ」
垣根「オマエ、座れ」
ゴーグル「ハイ」
垣根「そして俺も座る」
ゴーグル「ハイ」
垣根「お前ハイ意外喋れないのか?」
ゴーグル「正直展開についていけてないっス」
垣根「そろそろ心理定規が来るな」
ゴーグル「そうっスね」
垣根「…………あっ。日直、どっちがやるよ」
ゴーグル「…………どっちでも良いっス」
垣根「じゃあ俺」
心理定規「ゴメンなさい、ちょっと遅れ……何これ」
垣根「起立!」
ゴーグル「えっ」
垣根「オイテメェ、日直が起立って言ったんだから立て!」
ゴーグル「あ、は、ハイっス」ガタン
垣根「おはようございます」
ゴーグル「おはようございます」
垣根「着席」
ゴーグル「着席」
垣根「オマエはそこ言わなくていいんだよ! 殺すぞ!」カッ!
ゴーグル「ひぃいい! スイマセン!」
心理定規「何これ」
心理定規「何でアジトが教室風になってるの? この黒板は何?」
垣根「俺の未元物質に常識は通用しねぇ」
心理「一般常識は?」
垣根「通用しない」
ゴーグル(それってただ常識が無いだけなんじゃ……)
垣根「よし。授業を始めてください先生」
心理「私が先生なの? 授業なんか出来ないわよ?」
垣根「何か適当にそれっぽいことしてくれ」
心理「それっぽいこと……? じゃあ……」
垣根「」ワクワク
心理「今日は各自自習」
垣根「はあぁ?!」
心理「えっ」ビクッ
垣根「こっちはもっと学生らしい事期待してたんだよ! 青春期待してんだよ!」
心理定規「そんな事言われたって私も学校の記憶ってあやふやだし……」
ゴーグル「俺もっス」
垣根「あの夕日に向かって走れ! とかでいいんだよ!」
心理定規「まだお昼よ。急にどうしたの?」
ゴーグル「やっぱり、普通の学生生活が恋しいんスか?」
垣根「昨日な……」
心理「えぇ」
垣根「ごくせん見たんだ」
ゴーグル「ハイ」
垣根「学生やりたい」
心理「感化されたのね」
垣根「太陽にほえたい!」
ゴーグル「垣根さんそれ違うっス」
ゴーグル「垣根さんがそんな事考えるなんて意外っスね」
垣根「正直割と普通に青春に憧れてるぞ。俺は」
心理定規「あなたにもそんな所があるのね」
垣根「あぁ、イケメルヘンでクールなだけじゃねぇ」
ゴーグル「メルヘンって自称しちゃってるっスよ垣根さん」
垣根「あ゛ぁ゛!? 誰の翼がメルヘン(笑)だって!!?」
ゴーグル「言って無いっス! 言ってないっス!」
垣根「うーん……生徒、増やすか」
心理定規「ん?」
ゴーグル「えっ?」
垣根「このスクールのアジトを教室風にしたスクールに学生をスカウトしよう」
心理定規「ちょっと意味が解らないわ」
垣根「此処を教室にする」
ゴーグル「一般人巻き込んでいいんスか?」
垣根「危険な事はしねーぞ」
心理定規「暗部のアジトを教室として使うっていう考えがそもそも危険じゃない?」
垣根「大丈夫だ。何か有っても」
心理定規「何とかするの?」
垣根「シラを切る」
心理定規「最低じゃないの」
心理定規「ていうかスカウトって誰を?」
垣根「あぁ……普通に学生生活を送ってる奴がいいな」
心理定規「それは学園都市なんだから沢山いるでしょうけど」
垣根「知り合いに学校通ってる奴いないしなぁ」
ゴーグル(垣根さんってそもそも知り合い……)
心理定規(この人ってそもそも知り合い……)
垣根「ん、いや、待て。一人いたぞ一人」
心理定規「えっいるの!? (知り合いが)」
ゴーグル「えっいるんスか!? (知り合いが)」
垣根「おう。 連れてくるから待ってろ」バサッ
心理定規「…………行ったわね」
ゴーグル「ハイ……あれ、戻ってきてるっスよ」
垣根「」バサバサッ
心理定規「どうしたの? 忘れ物?」
垣根「黒板クリーナー作り忘れた」
心理定規「むしろ黒板消しを叩いてチョークの粉を落とすほうが青春じゃない?」
垣根「そうか」
心理定規「そうよ」
ゴーグル「垣根さんの知り合いで学校に通ってるのってどんな人なんスかね?」
心理定規「全く予想がつかないわ」
ゴーグル「スよねー……ん?」
心理定規「どうかした?」
ゴーグル「垣根さんの机に好きです(はぁと って書いて消した跡があるっス」
心理定規「女の子が書いたけど恥ずかしくて消した……設定?」
ゴーグル「凝ってるっスね」
心理定規「いや……虚しいだけでしょ」
垣根「待たせたな! 先生」
心理定規「私ってまだ先生なの?」
ゴーグル「ところで、ええとその抱えてる人が垣根さんの」
御坂「離せええええええ!」ビリビリ
垣根「知り合いだ」ファサッ
御坂「違うわよ! 何かいきなり飛んできてさらわれたの!」
垣根「ハートを?」
御坂「いきなり攫ってそんな事言うとかふざけてんの!?」イラァ
ゴーグル「そりゃそうなるっスよね」
御坂「本当、ふざけないでよね。 私のハートはもうアイツに盗まれてるんだから……///」
心理定規「え、そういう?」
垣根「ルパンにでも盗まれたのか?」
御坂「そうね、アイツは私の恋泥棒だわ……///」
心理定規「何なのこの子」
垣根「第三位だ」
心理定規「超能力者って皆こんななの?」
ゴーグル「うわ。大物っスね」
御坂「その第三位の堂々誘拐して電撃を防ぐアンタはなんなのかしら」
垣根「レベル6」
御坂「嘘っ!?」
垣根「嘘だ」
御坂「じゃあ何なのよ」イラッ
垣根「第一位」
御坂「嘘でしょ」
垣根「嘘だ」
ゴーグル「ていうか、知り合いじゃないんスか?」
垣根「知り合いだ。 だって俺コイツの事知ってるもん」
ゴーグル「第三位なら俺も知ってるっス」
心理定規「私も」
垣根「じゃあオマエらも知り合いだな!」
御坂「何? 何でそうなるの?」
心理定規「気にしたら負けよ」
御坂「本当になんなの? 通報するわよ」
垣根「ちょっとお前に教えて欲しいことがあってな」
御坂「何?」
垣根「学校教えろ」
御坂「え?」
垣根「学校教えろ」
御坂「常盤台だけど」
垣根「そういう事聞いてるんじゃねぇよ、馬鹿かテメェは」イラッ
御坂「」イラッ
心理定規「悪気は無いのよ」
御坂「つまり、学校生活を体験したいってことなのね」
垣根「そうだ」
御坂「行けばいいじゃない」
垣根「とある事情で学校には行けない」
御坂「とある事情って?」
垣根「学園都市の裏で暗躍する裏の仕事をしている」
御坂(何その厨二設定www)
御坂「ふーん? その仕事って絶対やんなきゃ駄目なの?」
垣根「……そういわれるとそんなに」
心理定規「必要でしょ!」
御坂「学生の本分は勉強なんだからやめちゃえば?」
垣根「…………」チラッ
ゴーグル「駄目っ! 駄目っスよ! 垣根さん!」
心理定規「気の迷いよ!」
垣根「何か面倒くさくなりそうだからやめない」
御坂「さっきと言ってること違うじゃない……」
垣根「いいんだよ。俺が言ってる事は全部正しいから」
御坂「はぁ……解ったわ。 協力してあげる」
垣根「マジか」
御坂「最初攫われた時は何かと思ったけど悪い人じゃなさそうだしね」
御坂「ご都合主義で今日は休日だし、用事も無かったし」
ゴーグル「寛大っスね」
御坂「それに……」チラッ
心理定規「? 何かしら?」
御坂「あぁいいえ。なんでもないのよ」
御坂(同年代の友達増えるかもしれない)グッ
垣根「スクール開校ー」
心理定規「かいこうー」
ゴーグル「開校っス」
御坂「開校……にしては少ないでしょ」
心理定規「そう?」
ゴーグル「そうっスか?」
垣根「そうか? 俺はこのままでも……あ、やっぱ駄目だ。足りない」
垣根「圧倒的に足りない。全然足りない」
垣根「乳が」
心理定規「あ、あるわよ!」ツルーン
御坂「着痩するタイプなのよ!」ペターン
垣根「無いだろ」
御坂「有るわ!」
垣根「じゃあ触らせろ。有るんだから触らせられるよな?」
御坂「いいわよ! 好きなだけ触りなさい! 有るんだから!」
心理定規「そうよ! 好きなだけ触……らせないわよ! 馬鹿!」
垣根「チッ」
ゴーグル(あからさまに舌打ちした……)
垣根「増やすなら教師だな」
垣根「メガネの巨乳英語教師とかいいよなぁ……どう思うよ?」
御坂「死ねば? って思うわ」
垣根「英語教師に罪は無ぇだろ! なんでそうやって何の罪も無い奴を殺すんだよ!」
御坂「アンタに言ってんのよ!」
垣根「このロマンは男にしか解らん。お前はいいと思うよな?」
ゴーグル「俺は……貧乳も良いと思うっス」
垣根「死ね」
ゴーグル「何でっスか!?」
垣根「貧乳好きとかロリコンじゃねぇか」
ゴーグル「いやでもさっき垣根さん無い胸を触ろうと……」
垣根「あ?」
御坂「は?」
心理定規「は?」
ゴーグル「なんでもないっス」
垣根「あー。とりあえず外に出て巨乳見たら捕まえてくるわ」
心理定規「その台詞犯罪者みたいね」
御坂「ていうか犯罪よね」
垣根「行ってくる」バサバサッ
御坂「翼が生えてる……あんなにメルヘンな能力が有るんだ」
ゴーグル「本人に言わないであげて欲しいっス」
御坂「いいなぁ……」
ゴーグル「!?」
心理定規「!?」
垣根「何かこう見ると巨乳多いな学園都市」バサバサッ
垣根「あの牛乳飲んでるジャッジメントの姉ちゃんとかタイプだな」バサッバサッ
垣根「流石にジャッジメントは不味いな」バサッ
垣根「ん、おぉ!? あそこで下着になってる女が居るじゃねーか!」バッサバサ
垣根「露出狂だな」ヤッホイ
垣根「アイツにしよう」バッサバッサ
垣根「うぃーす」バサバサ
心理定規「おかえり」
木山「やあ」
御坂「あれ、木山先生!?」
心理定規「何でこの人下着なの? 襲ったの?」
木山「暑くてな……ところでここはどこだ?」
垣根「スクールだ」
木山「学校なのか」
垣根「まぁ、そんな感じ」
ゴーグル「あの、服着てもらえないっスか」
垣根「何お前前屈みになってんだ」
木山「起伏に乏しい私の体を見て、劣情を催す男性はいないだろう。 問題ない」
垣根「そうだな。 だからそのままでいいだろ」
ゴーグル「目の前にいるんスけど……」
御坂「ちゃんと着なさいよ! ほら!」
木山「仕方ないな……」モゾモゾ
垣根「チッ……ゴーグルてめぇ覚えてろ」
ゴーグル「何でいつも俺なんスか!?」
垣根「強いて言えばヘッドギアなのにゴーグルとか意味が解らないからだ」
木山「つまり、君たちは私に教師役をしてほしいというわけか」
垣根「頼む」
木山「しかし……私は小学校しか教師をやった事が無いんだ」
垣根「別にいいぜ。形だけ体験してみてぇんだ」
木山「そうか……じゃあ、何をする?」
垣根「第三位、学校って何すんだ?」
御坂「えーと、最初はHRね。その日の予定とか連絡事項を先生が発表するの」
垣根「じゃあHRを頼む」
木山「あぁ。じゃあ、今日の時間割を決めようか」
垣根「大体決まったな」
心理定規「書道、家庭科、体育に音楽で昼休みを挟んで美術ね」
御坂「見事に勉強が一つも無いわね」
垣根「こういう授業の方が楽しいんだろ?」
御坂「うん」
木山「やっぱり暑いな……」ヌギヌギ
ゴーグル「冷房! 冷房入れるっスから!」
垣根「っつーわけで本当にスクール開校ー!」
心理定規「かいこー」
ゴーグル「開校っス」
御坂「かいこー」
木山「オープンだ(衣服を)」
御坂「だからぁー!」
HR『スクール開校』終業
一時限目『ス』『ク』『一』『ル』始業
木山「最初は書道か。道具が……」
垣根「あるぜ」
御坂「えっ。何時の間に?」
木山「そうだな。小学校でも書道はやったぞ」
垣根「例えばどんな字を書くんだ?」
木山「希望、とか感謝なんかが一般的だが」
木山「書きたいものを書けばいいんじゃないか?」
垣根「成程な」
垣根「じゃあ、お前ら俺を漢字一文字で表せ。これ強制」
心理定規「えー……あなたを表すって言っても急に思いつかないわよ」
垣根「『美』とか『最強』とか書けばいい!」
ゴーグル「2文字じゃないスか」
御坂「美しくも無いし、最強でも無いわよね」
垣根「出来たか?」ワクワク
心理定規(何でちょっとソワソワしてるのよ)
垣根「順番に見せろ」
御坂「正直よく解らないけど。はい」スッ
木山「……これは」
『罪』
垣根「…………」
御坂「犯罪者の罪よ」
垣根「…………」
ゴーグル「…………」
心理定規「…………」
御坂「えっ何この雰囲気」
木山「どう反応すればいいのか解らないな。これは」
ゴーグル「垣根さん傷ついてるんじゃないスか?」ヒソヒソ
心理定規「彼はそんな事でショックを受けるような人じゃないと思うけど……」ヒソヒソ
ゴーグル「でもさっきからだんまりっスよ……」ヒソヒソ
垣根「……第三位」
御坂「な、何よ」
垣根「自販機から窃盗するのは犯罪じゃねぇのか?」
御坂「何で知ってるのよ!?」
御坂「アレはあの自販機が私の一万円を飲み込んだの!」
垣根「もう元取ったろ。自販機蹴るなよ、マジで怒るから。俺が」
御坂「何でアンタが怒るのよ」
垣根「何故か最近自販機を親戚みたいに感じるんだ」
御坂「この人頭大丈夫なの? 何でこんな事になってるの?」
心理定規「レベル5だからかな」
御坂「これだからレベル5は」
御坂「……レベル5なの!?」
御坂「ねぇ、アンタレベル5なの?」
垣根「次心理定規」
心理定規「はい」スッ
『次』
垣根「つぎ?」
心理定規「次席の次よ」
垣根「泣くぞてめぇ。いや、本当割とマジで泣くぞ?」
御坂「ねぇ、レベル5なの!?」
木山「私も書いてみよう」サラサラ
ゴーグル「『暑』ってこの人どんだけ暑がりなんスか……」
御坂「ちょっとぉ!」
垣根「うるせぇな、そうだよ。超能力者だ」
御坂「それで私の電撃を……何位なのよ」
垣根「次。翼とか書いてたらぶっ殺すぞ」
ゴーグル「そんな命に関わりそうな事書けないっス」
『強』
垣根「殺す」
ゴーグル「えっ! 何でっスか!?」
垣根「最もがついてないからだ」
ゴーグル(どんだけ最強にコンプレックスを……)
御坂「ねぇ何位なのよ!」
垣根「第二位だよ糞が」
御坂「なっ……! 第二位!?」
御坂「面白いじゃないっ……! 私と勝負よ!」
垣根「え?」
御坂「私と勝負しなさい!」
木山「校内で暴力沙汰はいけないと思うぞ」
心理定規「校内じゃないけどね」
ゴーグル「一応教師らしい事言うんスね」
御坂「私は強い奴と戦いたいの!」
垣根「何この子戦闘民族なの?」
心理定規「気性の荒いピカチューじゃない?」
ゴーグル「ピカチューの声の人って凄くないっスか?」
木山「あぁ『ピカピー!』がちゃんと『サトシー!』に聞こえるからな」
心理定規「いつから『チャー』って言わなくなったのかしら……悲しいわ」
垣根「無印は泣ける話が多かったよな」
ゴーグル「手持ちとの別れ話とか作りこんでる感じがしたっスよね」
御坂「あぁー……確かに『バイバイバタフリー』は泣いたわ」
心理定規「ニャースが言葉を覚える話とかね」
木山「『ニャースのあいうえお』だな」
垣根「ロケット団が主役の話は外れ回が無かったな」
御坂「なんだかんだで情に厚いのよねアイツら」
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垣根「……で、だから『めざせポケモンマスター』2番の、炎が燃えて風が舞い♪ の所が最高だが全体的には『ライバル!』もいいと思う」
心理定規「『ひゃくごじゅういち』も可愛いと思うわ」
ゴーグル「『OK!』とか『タイプ:ワイルド』も疾走感がすごいっスよね」
木山「『ポケットにファンタジー』を推したいな」
垣根「あー……」
心理定規「あぁ…………」
ゴーグル「あぁ………」
御坂「私は『ぼくのベストフレンドへ』ね……って、いつまでポケモン語ってんのよ!」
御坂「勝負よ勝負!」
垣根「えっ。ちょっと待ってくれゲームボーイ家に置いてあるから」
木山「私も通信ケーブルがどこかわからない」
御坂「ポケモンじゃなくて! 能力でよ! しかも通信ケーブルいらない! ゲームボーイでも無い!」
御坂「勝負しなさい!」
垣根「まぁ、こっちは頼みを聞いて貰ってる身だしな……一つ条件をつけさせてくれ」
御坂「何?」
垣根「勝負はこの後の家庭科が終わってからだ」
御坂「……? それ位なら別に良いけど」
木山「つ、通信ケーブルがいらないだと……? ど、どういうことだ?」
ゴーグル「これが時代に取り残されてるって状態っスね」
心理定規「えっ? 通信ケーブルいらないの!?」
ゴーグル「こっちもっスか!?」
木山「ところで君は何て書いたんだ?」
垣根「俺は」つ『一』
御坂「いち?」
心理定規「……悲しいわね」
垣根「うるせぇ」ペッ
御坂「うわっ! 唾吐かないでよ!」
垣根「俺の唾は綺麗だから問題無い」
木山「それは最早人間じゃないぞ」
垣根「ハッ……どうせ俺は人でなしさ」
ゴーグル「精神的な意味じゃないっスよ」
心理定規「自分が『一』なんて書いてしまった事に追い詰められてるのよ」
御坂「え? 1の何がいけないの?」
木山「それは、アレじゃないか。自分が2番手だからコンプレックスみたいなものが……」
垣根「…………」
ゴーグル「シッ! 駄目っスよそこに触れたら」ヒソヒソ
垣根「…………」
心理定規「そうよ。何気に凄く気にしてるんだから」ヒソヒソ
垣根「…………」
御坂「えっ、悪い事言っちゃったかしら」ヒソヒソ
垣根「……………」
垣根「……………」
垣根「……………」
垣根「……………」
垣根「……………」
垣根「………コホンッ」
垣根「……………」
垣根「…………いや、実はこれ1じゃねぇから」
御坂「無かったことにしようとしてる!」
心理定規「これは見ていられないわ」
垣根「これあれだから伸ばす棒だから」
ゴーグル「垣根さん…………」
垣根「マジだから」
木山「伸ばす棒だったとして何で伸ばす棒だけ書いたんだ?」
垣根「いや、あのほら? 一人一文字ずつ書いて合作! みたいな事を、しようと思ったんだよ?」
心理定規「そういう事にしておいてあげるわ」
御坂「なにこれかなしい」
垣根「お前ら俺の言う通りに書けよ」
御坂「……うん」
垣根「なんでちょっと素直なんだ。泣くぞ」
御坂「アンタの指図なんか受けないわよこの万年第二位が!」
垣根「泣くぞ」
御坂「面倒臭っ!」
木山「じゃあ、書いたのを教室の後ろに貼るぞ」
心理定規「もう教室っていうのに何の違和感も無くなって来たわね」
『罪』『次』『暑』『強』
ゴーグル「こうして見ると意味が解らないっスね」
木山「じゃあ、次はそっちのいち……」
垣根「…………」
木山「長音の方を貼ろうか」
御坂(気を遣った……ですって?)
木山「……と、これで全部だな」
御坂「私のちょっと間離れすぎたかな……」
心理定規「うーん私もカタカナのワみたいになったわ」
ゴーグル「筆だと上手く書けないっスよね」
垣根「最初から1じゃなくて伸ばす棒だったんだからな! 本当だからな!」
一時限目『ス』『ク』『一』『ル』終業
二時限目『来るよ! 不安な転校生』始業
垣根「えー。家庭科の調理実習は俺が食べたいのでプリンアラモードになりました」
御坂「パフェにしない?」
垣根「馬鹿かお前はパフェなんかグラスにコーンフレークとアイスいれたら終わりだろ」
垣根「俺はやるからには本格派だ」
木山「それは楽しみだな。本格とは具体的にどういう事なんだ?」
垣根「俺が本格的な勘で作るプリンだ」
心理定規「えっ。プリンが本格的なんじゃないの?」
垣根「俺の勘が本格的なんだ」
ゴーグル「勘が本格的……っスか?」
御坂「つまりプリンは本格的じゃないの?」
垣根「ん? いや俺が本格的な勘で作る本格的なプリン……ん? アレ?」
木山「つまり君が勘で本格的なプリンを想像し、作るという事か?」
垣根「あーうんうん。そーいう事」
御坂「あー。成程」
木山「それで本格とは具体的にどういう事なんだ?」
垣根「俺が本格的な勘で作るプリンだ」
心理定規「えっ。プリンが本格的なんじゃないの?」
垣根「俺の勘が本格的なんだ」
ゴーグル「勘が本格的……っスか?」
御坂「つまりプリンは本格的じゃないの?」
垣根「ん? …………さっき言わなかったけ?」アレ?
垣根「隣の部屋を家庭科室風にした」
心理定規「なんでもアリねもう」
垣根「プリンには卵をふんだんに使えばいいんだ」
心理定規「何故か料理の時は沢山じゃなくてふんだんにって言うわよね」
木山「何故だろうな」
御坂「そっちの方が美味しそう……とか?」
垣根「もっと早く手を動かせ! ホイップクリームが固まらねぇだろ!」シャカシャカ
ゴーグル「ってか、なんでこんな量あるんスか!」シャカシャカ
垣根「俺が沢山食べたいからだ!」シャカシャカ
御坂「片手で卵割りまーす」
心理定規「私それ出来ないのよね」
木山「私は同時に両手で握りつぶせるぞ」
心理定規「あら、凄……くないわ。握りつぶすなら私も出来るわよ」
木山「両手でか」
心理定規「うん」
木山「そうか……私の特技だと思っていたんだが」
御坂「逆に何で特技だと思ったのか解らないレベルよ。それ」
垣根「そこの小さいボウル取ってくれ」
ゴーグル「これっスか?」
垣根「おお」
ゴーグル「何でこれだけ小さいんスか?」
垣根「未元物質入れるからだ」
ゴーグル「へぇー。未元物質入れ……えっ!?」
垣根「おーい第三位! これ味見してくれー!」
御坂「えっどれどれ?」
ゴーグル「ああっ……!」←止めたいが後から垣根が怖いので止められない
御坂「何か変な味するわよ。コレ」
心理定規「ていうか作りすぎじゃないのこれ……」
木山「冷蔵庫に入る量を超えているというか、冷蔵庫が無いな」
垣根「冷蔵庫って単語なんかムカつくんだけど何でだ?」
御坂「知らないわよ」
垣根「まぁプリンは未元物質製保冷剤で冷やすから大丈夫だ」
御坂「アンタの能力なんなの?」
垣根「常識が通用しない能力」
御坂「そうなんだ」
心理定規「それで納得しちゃうの?」
垣根「そういえばもうプリン作り終わったけど、勝負するか?」
御坂「勿ろ……ううん。しない」
御坂「私、争い事嫌いだから」
垣根「そうか」
心理定規「どういう事?」
ゴーグル「未元物質の効果……っスかね?」
垣根「あぁ、闘争心が無くなるというか、リラックスする効果の有る物質を作った」
心理定規「未元物質でそんな事できるの?」
垣根「こまけぇこたぁいいんだよ!」
木山「プリンというのは初めて作ったな」
御坂「木山先生は料理とかしなそうよね」
木山「そうだな。あんまり……うん? なんだか……眠く」
木山「……Zzz」パタン
心理定規「倒れたわよ」
ゴーグル「倒れたっスね」
垣根「倒れたな」
御坂「早くプリン固まるといいなぁー♪」
垣根「アレだ。第三位に未元物質入れ過ぎたからアイツの吐息で……」
心理定規「リラックスして寝ちゃったって事?」
ゴーグル「効き目すごすぎじゃないっスか!?」
垣根「あぁー……とりあえずマスクでもつけさせとくか」
心理定規「賛成」
御坂「ねぇ!」←マスク着用
垣根「あぁ?」
御坂「アンタ、翼ばさーってしたじゃん?」
垣根「」ピクッ
ゴーグル(うわ……逆鱗に触れ)
御坂「すごかった!」
垣根「ん?」
御坂「私もあんな能力だったらなぁー」
御坂「こう……翼で飛んでみたいの!」
垣根「…………」
心理定規(お、怒ってる……?)
垣根「超電磁砲……いや、御坂!」
御坂「うん?」
垣根「俺がお前を抱えて飛ぼう!」
御坂「本当? ありがとー!」
垣根「って訳で俺等は空の散歩してくるからな!」
心理定規「え……スクールは?」
垣根「あー。そいつ寝ちまったし」
木山「Zzz」
垣根「次体育だけど体育出来るとも思えねぇ」
垣根「ついでにもう一人教師探してくるわ」
垣根「んじゃ、行って来る!」バッサバッサ
御坂「行ってきまーす」キャッキャッ
心理定規「本当に行ったわ……」
ゴーグル「第三位が微妙に幼児退行してたけど大丈夫っスかね……」
心理定規「……そんなに翼がコンプレックスだったのかしら」
ゴーグル「御坂! の時目すごいキラキラしてたっスからね」
心理定規「もうわざと鳩の絵のマグカップ使ったりさり気なく羽ペン使うのやめるわ」
ゴーグル「わざとだったんスか!?」
心理定規「チラ見するけど『指摘すると気にしてると思われる』みたいな顔が面白くてつい」
ゴーグル「何スか、その好きな子をついイジメちゃう小学生みたいな……」
心理定規「好きよ?」
ゴーグル「えっ。恋愛的な意味で?」
心理定規「えっ。面白い的な意味で」
垣根「ヤッホー!」ヤッホー!
御坂「ヤッホー!」ヤッホー!
垣根「楽しいか?」
御坂「中々ね!」
垣根「やっほー!」
御坂「やっほー!」
上条「…………おい」
御坂「えっ! 何でアンタがいるのよ!?」
上条「いや、こっちのセリフだよ!?」
上条「さっきからバサバサバサバサ!」
上条「何でわざわざ俺の教室の窓のすぐ側でやってんの!?」
――教室
垣根「かくかくしかじか」
御坂「まるまるうまうま」
上条「それで体育教師を探してるという訳か」
垣根「マジかよ。俺かくかくしかじかって言っただけだぞ」
上条「そういうメタなのはやめろ」
御坂「メタって何? 中二だからわかんない」
上条「やめろっ! 怒られるだろ!」
垣根「まぁまぁ。中二だから許してやってくれ」
上条「おいいい! 怒られるって言ってんだろ!」
御坂「ところでアンタ何で学校にいるの?」
垣根「そういえば今日は休日なんだったな」
上条「う……上条さんは頭が悪くてですね……補修というかなんというか」
垣根「つまり、頭が悪くて補修に出てるって事だな」
御坂「違うわよ。頭が悪くて補修に出てるって事よ」
垣根「マジで? 間違っちまった。頭が悪くて補修に出てるって事だったのか」
御坂「そうそう! 頭が悪くて補修に出てるって事!」
上条「何これイジメ?」
黄泉川「上条ー真面目にやってるじゃん?」ガラッ
上条「あっ、いや、今やろうと思っていたというかですね」
黄泉川「もー小萌先生が用事で来られないからってサボるんじゃないじゃんよ」
垣根「本当だよな。俺はこんなに真面目にやってるというのに」
御坂「本当よね。こんなに真面目に紙飛行機折ってるっていうのに」
垣根「飛ーべ飛ーべ♪ とんびーそらたー……誰がとんびだ殺すぞ」イラッ
御坂「まぁまぁ、落ち着いてぽっぽ」
垣根「誰がぽっぽだ! この中二が! どうせその前にレベル5つける気だろ!?」
上条「あぁ! 上条さんのプリントが飛んでく! あと中二ネタまじでやめて!」
黄泉川「楽しげじゃん……っていうか誰じゃんよ」
垣根「いつもアナタの心に垣根帝督です」
御坂「いつもアナタの中に御坂美琴です」
黄泉川「いや、そういう事じゃなくて何でいるじゃん?」
垣根「かくかくしかじか」
御坂「まるまるうまうま」
黄泉川「はぁー……レベル5が学校……」
垣根「おかしいか?」
黄泉川「感心じゃん! 何なら私が教師役を引き受けるじゃんよ」
御坂「本当!?」
黄泉川「本当も本当! それでちょっと頼みたい事が……」
垣根「頼みたい事?」
黄泉川「家にも学校に行ってない奴がいて、出来れば混ぜてやって欲しいじゃんよ」
垣根「それくらいなら別に構わねぇが」
黄泉川「ありがとじゃん。 じゃあちょっと電話してくる……あ、上条はちゃんとやっとくじゃんよ?」
上条「うーす」
上条(これで心おきなくサボれるな)
黄泉川「監視は災誤先生に頼んでおくじゃん」
上条「マジかよ」
黄泉川「もしもし……一方通行じゃん?」
一方通行『何か用か』
黄泉川「いや、おまえ、スクールに入らないじゃん?」
一方通行『(スクール……?)俺には勉強なんか必要無ェ』
黄泉川「友達出来るかもしれないじゃんよ? 私もいるし」
一方通行『(友達……)いらねェっつの』
黄泉川「えぇ……残念じゃんよ……お前と同じレベル5で垣根帝督っていう子がいるじゃん」
一方通行『は?』
黄泉川「その子に誘われたんじゃんよ。多分お前とも気が合うと思ったんだけど……」
黄泉川「そんなに嫌なら仕方が無いじゃん。私一人で行くじゃんよ『スクール』」
一方通行『』
一方通行『…………いや、いや、いや。待てェええええ!』
一方通行『オマエ何でスクールやってンだよォおおお!』
黄泉川「急にどうしたじゃん?」
一方通行『おかしいだろォがァ!』
黄泉川「何がじゃん?」
一方通行『クソッ、洗脳でもされてンのか!?』
黄泉川「何の話してるじゃんよ?」
一方通行『今直ぐ行くから待ってろ黄泉川ァァ!』ブチッ
黄泉川「なんかよく解らないけど来てくれるみたいじゃん」
垣根「そうか。転校生ってやつだな」
御坂「賑やかになるわね」
一方通行「クソッ! 無事でいてくれ黄泉川ァああああ!」
二時限目『来るよ! 不安な転校生』終業
三時限目『みんな仲良く』始業
黄泉川「よし、スクールの場所もメールで(一方通行に)送ったじゃん」
黄泉川「じゃあ準備運動も兼ねてスクールまで走るじゃんよ!」
垣根「俺飛べるんだけど」
黄泉川「能力に頼りっぱなしはよくないじゃんよ。ほら走るじゃん!」
垣根「あの夕日に向かって! って言ってくれ」
黄泉川「あの夕日に向かって走るじゃん! いち、に! にち、に!」タッタッタ
御坂「いっち、にぃ! いっち、にぃ!」タッタッタ
垣根「何かその掛け声腹立つな」タッタッタ
御坂「……ワン、ツー! ワン、ツー!」タッタタ
垣根「気を遣ったのかもしれねぇが何も解決してないからな?」
――スクール
垣根「ただいまー」
心理定規「あら、その人が体育教師かしら?」
垣根「そうだ。名前は……えっと……緑ジャージ」
黄泉川「見たまんまじゃん!」
御坂「そういえば名前聞いてなかったわね」
黄泉川「黄泉川愛穂じゃん。よろしくじゃん」
御坂「うん、よろしくね黄泉川さん」
垣根(黄泉川? どっかで聞いた気が……?)
垣根「…………あっ」
垣根(ヤバイどれ位ヤバイかって言うとマジヤバイ)
垣根(いや、落ち着け別人かもしれねぇだろ)
垣根「……なぁ、アンタの言ってた学校に行ってない奴って一方通行か?」
黄泉川「あれ? もしかして知り合いだったじゃん?」
垣根「マジかよ」
御坂「えっ! 一方通行が来るの!?」
心理定規「えっ」
ゴーグル「えっ」
木山「Zzz」
垣根「…………」
心理定規「ちょっと……どうするのよ……」
垣根「…………どうしよう」
心理定規「…………」
ゴーグル「…………」
垣根「……………………俺が」
心理定規「……?」
垣根「スクールを学校風にして遊んでるってばれたら、すっげぇはずかしい」
心理定規「…………」
垣根「やべぇ……」
心理定規「いや、そうじゃなくて」
垣根「えっ?」
心理定規「あなたの目的は第一位を倒して直接交渉権を得ることよね?」
心理定規「ここまでは理解できてる?」
垣根「おう」
心理定規「そして、第一位が今から来るのよ?」
垣根「あぁ」
心理定規「戦うの? 戦わないの?」
垣根「いや、戦わないけど」
心理定規「……第一位が襲って来たらどうするの?」
垣根「説得する」
心理定規「…………私の事は巻き込まないでよね」
垣根「頑張る」
一方通行「黄泉川あああああァァァ!」ガシャーンッ
ゴーグル「うわっ窓が!」
黄泉川「随分ダイナミックな登校じゃん」
心理定規「ほら、起きなさい。怪我するわよ」ユサユサ
木山「ううん……?」ムニャムニャ
一方通行「黄泉川! 無事かァァ!」
黄泉川「何がじゃん?」
一方通行「あ?」
一方通行「ンだァ? ここはァ……教室?」
黄泉川「だから、スクールじゃんよ」
御坂「スクールよ」
心理定規「スクールね」
ゴーグル「スクールっス」
木山「スクールだ……寝起きは暑いな……」ヌギヌギ
ゴーグル「ちょっ! 脱がないで下さいっス!」
一方通行「はァ……?」
垣根「一方通行」
一方通行「垣根帝督……!」
垣根「俺は別にこの黄泉川とかいう女を拉致したわけじゃねぇ」
一方通行「じゃァ、何で黄泉川がここに居ンだ」
垣根「俺の目的に協力して貰ってるだけだ」
垣根「ちゃんと許可はとってる」
一方通行「目的だとォ……?」
垣根「あぁ、俺の目的は……」
一方通行「……」ゴクリ
垣根「体育をする事だ!」
一方通行「」
一方通行「悪ィ。最近耳掃除してねェからよォ……」
一方通行「耳クソ詰まっちまってよく聞こえなかったみてェだ。もっかい言ってくれ」
垣根「耳掃除しろよ。汚ねぇな」
一方通行「まさか体育するのが目的で誤魔化せると思ってンのか?」イラッ
垣根「聞こえてるじゃねぇか!」
一方通行「うォォ! 面倒臭ェ!」
御坂「一方通行、垣根さんの言ってる事は本当よ」
一方通行「オリジナル……!」
御坂「垣根さんは本当に学校気分を味わいたかっただけなの!」
一方通行「悪ィが、信用出来ねェな」
御坂「そんな……」
一方通行「黄泉川とオマエが洗脳されてる可能性も捨てきれねェ」
一方通行「大体そのでけェマスクは何だ?」
一方通行「オマエが偽者でよく見ると超電磁砲との違いが口元にでもあンじゃねェのか?」
御坂「違うわ! ほら!」バッ
御坂「ね? 私の顔でしょ?」
一方通行「…………」
一方通行「……学校気分を味わうことが目的だったとしてよォ」
御坂「うん?」
一方通行「何でオマエがここにいる?」
御坂「垣根さん達は学校に行ってなかったから、学校がどういうのか教えてたのよ」
御坂「一方通行、アンタも学校行ってないのよね?」
一方通行「……あァ」
御坂「なら、一緒にやりましょうよ。スクール」
一方通行(何だ……?)
一方通行(頭がふわっとして気分が落ち着く……)
御坂「ね?」
一方通行(……一日くらい付き合ってやってもいいンじゃねェか?)
黄泉川「そうじゃん一方通行、アンタも折角だから一緒にやるじゃんよ」
垣根「仕方ねぇ。スクールに入れるっちまったしな」
一方通行「……本当に学校気分を味わうだけが目的だな?」
垣根「あぁ」
一方通行「解った……付き合ってやる」
垣根「よし、じゃあドッジボールやろうぜ!」
一方通行「あ?」
垣根「おらあああああああああ!」ビュンッ
一方通行「痛ェ! つーかボールどっから出したンだよ!」
垣根「死ねぇぇ!」
一方通行「あァ゛!? クソッたれがァああああああ!」カチッ
垣根「おらおらぁあああああ! 未元物質製ボールだ!」
一方通行「いいぜェ!? 死にてェならそう言えよォ!」
黄泉川「盛り上がってるじゃんね……青春じゃん!」
木山「お、プリンが固まったみたいだぞ」
御坂「本当? じゃあ、食べてからにしましょう」
御坂「美味しそうね」
木山「そうだな」
心理定規「あら、この子と喋ったのに眠くならないの?」
木山「何のことだ?」
心理定規「んー何でもないわ」
木山「?」
ゴーグル「未元物質の効果が薄れてきてるみたいっスね」
心理定規「もうマスクつけなくてもいいわね」
木山「スプーンを持ってきたぞ」
黄泉川「おぉー、プロ並みじゃん。うちの居候共にも食べさせてやりたいじゃんよ」
心理定規「良かったらもって帰る?」
黄泉川「もらってもいいじゃん?」
心理定規「えぇ。あの人が沢山食べるって作ったけど体に悪いし」
心理定規「多分、暫くは復活しないし」
垣根「」チーン
一方通行「はァ……はァ……疲れた」バタッ
一方通行「」チーン
木山「美味しいな」モグモグ
御坂「本当ね」モグモグ
ゴーグル「垣根さんの分先に取っておくっス」
心理定規「えぇ」
黄泉川「くやしいけど、これは炊飯器プリンの美味しさを超えてるじゃん……!」
心理定規「炊飯器プリンって何?」
黄泉川「炊飯器で作ったプリンじゃん」
御坂「そんなの出来るの?」
黄泉川「炊飯器は何でもできるじゃんよ」
黄泉川「それより食べ終わったらみんなで仲良くドッジボールするじゃん!」
御坂「はーい」
三時限目『みんな仲良く』終業
四時限目『Noisy』始業
木山「では、音楽を始めるか」
垣根「おい。体育は?」
木山「君が寝ている間に終わったぞ」
垣根「何でだよ!」ダンッ
心理定規「そんなに体育したかったの?」
垣根「うん……」
御坂「一方通行とやったじゃない」
垣根「アレは何か違う。アイツがテンション上がってただけ」
一方通行「言っとくけどオマエが挑発してきたンだからな?」チッ
垣根「あ? んだとコラ」
ゴーグル(…………)
一方通行「事実だろォがクソメルヘン」
ゴーグル(…………)
垣根「ムキになって反撃してきたろーが」
ゴーグル(…………)
一方通行「オマエが能力使って来たからだろォ? ボケちまったか?」
ゴーグル(この席嫌っス……)
※席順
『木山』
『一方通行』『ゴーグル』『垣根』『心理定規』『御坂』
一方通行「つーか黄泉川はどこ行ったンだよ」
心理定規「帰ったわよ?」
ゴーグル「正確には仕事に戻ったっス」
垣根「退場すんの早いな」
御坂「そうね。14レスしか出番が無かったわね」
一方通行「そォいうメタなのはやめろ」
御坂「メタって何? 中n一方通行「やめろ」
垣根「ところで音楽って何すんだ?」
木山「小学校では『翼を下さい』なんかを合唱していたが……」
垣根「あ゛あああああああああ゛ああああ!」ガタガタ
ゴーグル「垣根さんがついに翼という単語に拒否反応を起こしてるっス!」
心理定規「ちょ、別に貴方の事を言ってる訳じゃないのよ!?」
木山「『翼を下さい』の何にそんなに反応してるんだ……」
垣根「ああああ」ガクガク
御坂「しっかりして垣根さん!」
一方通行「何なンだコイツらは……」
木山「よく解らないが君は特定のワード(翼)に拒否反応が出るのか?」
垣根「あんまり深く突っ込まないでくれ」
木山「ふむ……なら君が何を歌うか決めればいいんじゃないか?」
垣根「いいのか?」
木山「あぁ、ドッジボールは混ざれなかったみたいだし、それ位構わないだろう」
垣根「みたいって、お前見学してたんじゃねーのかよ」
御坂「木山先生は暑がって外に出なかったのよ」
一方通行(芳川と同じくらい駄目人間……いや芳川の方が駄目人間か)
垣根「じゃあ、この歌で」つ『99.9%Noysi』
一方通行「メタなネタしないって言ったばっかだろォがァああ!」
垣根「静かにしろよ狂気。あとくれるなら最強の座くれよ」
一方通行「……」イラッ
垣根「GAGAGAGA Noysi 耳を塞いだら~♪」
一方通行「オイやめろ」
垣根「GAGAGAGA Crazy 0には出来ねェ~♪ 」
一方通行「やめろっつてンだろォがァァァああああああ!」
垣根「静かにしろ! 狂気(オレ)!」
一方通行「クソッたれがァあああ゛ー!」
垣根「クソッタレのハッピーエンド♪」
垣根「」チーン
心理定規「学習しない人ね、ホント」
木山「あー……結局何を歌うんだ?」
心理定規「えーと、全員が知ってる歌の方がいいと思うのだけど……」
御坂「じゃあ、カエルの合唱にしましょう。知らない人いないわよね?」
ゴーグル「知ってるっス」
心理定規「私も」
垣根「知らねぇ」
一方通行「俺も知らねェ。っつーか俺は歌わねェからな?」
御坂「聞いた事無いの?」
心理定規「かーえるのうーたが、ってやつ」
垣根「……?」
一方通行「…………?」
御坂「いいわ。垣根さんと一方通行にはこれから教えましょう」
――5分後
垣根「何かこの歌歌うのはずかしくね?」
ゴーグル「そうっスか?」
垣根「最後のゲロゲロゲロゲロぐわっぐわっぐわ♪ のとことか」
木山「今歌ったじゃないか」
垣根「あっ、本当だ」
御坂「じゃあ輪唱しましょう」
心理定規「順番は?」
一方通行「いや、だから俺は歌わねェって」
御坂「え……歌わないの……?」ショボーン
一方通行「ぐっ」
御坂「…………」シューン
一方通行「落ち込んでも歌わねェ!」
心理定規「…………」ジー
ゴーグル「…………」ジー
垣根「…………」ジー
木山「…………」ジー
御坂「…………」ジー
一方通行「全員で見つめてきても歌わねェ!」
御坂「……は……」
一方通行「あン?」
御坂「一方通行はミサカのお願い聞いてくれないのってミサカはミサカは落ち込んでみる」
一方通行「!!!?」
御坂「ミサカの頼みなんてどうでもいいんだねってミサカはミサカは」
一方通行「あー! 歌えばいンだろ歌えばァァ!?」
垣根「流石打ち止めコンプレックス。略してラスコン」
一方通行「ちくしょう……」
御坂「ありがと一方通行ってミサカはミサカはお礼を言ってみる」
心理定規「思ったより強かだったわこの子」
ゴーグル「順番はどうするんスか?」
御坂「一方通行が一番最初でいいんじゃない?」
一方通行「嫌に決まってンだろ」
垣根「じゃあ俺は2b……最後でいいぞ」
御坂「じゃあ私が2番目ね」
心理定規「じゃあ、3番目」
ゴーグル「4番目っスか」
一方通行「オイ。俺の話聞けよ」
御坂「お願い一方通行、ってミサカはミサカはおねだりしてみる」
一方通行「…………おう」
木山「何故彼は特徴的な語尾をつけると素直になるんだ?」
垣根「色々あってな」
垣根「ほら、歌えよ」
一方通行「かーえるのうーたが……」ボソボソ
垣根「えっ? 何?」
一方通行「かえるの……」モニョモニョ
御坂「ごめん。もうちょっと大きな声で」
一方通行「……かァ゛えェるゥ゛のォ歌がァ!」
垣根(すげぇデスボイスだな)
御坂「かーえるのうーたが♪」
一方通行(すげェ恥ずかしかった)
木山「折角だから撮影しておいたぞ」
一方通行「おいいィィ!」
御坂「急にどうしたのよ?」
一方通行「録画したの消せ! 今直ぐ消せ!」
木山「それは構わないが……」
木山「もう携帯でデータを送ってしまった」
ゴーグル「送ったって誰にっスか?」
木山「黄泉川さんだ」
一方通行「」
御坂「あ、そういえばプリン食べてる時にメルアド交換してたわね」
一方通行「」
一方通行「帰ったら絶対からかわれるじゃねェか……」ボソボソ
御坂「誰も気にしないわよそんな事」
垣根「帰る場所が有るってだけで俺たちは羨ましいけどな」
ゴーグル「そうっスね」
心理定規「そうね。幸せな事だと思うわ」
一方通行「……そォだな」
垣根「あぁ、帰る場所があるっていいな」
一方通行「あァ」
垣根「いやー本当うらやましいな。かえる場所があって」
一方通行「……?」
垣根「本当カエル場所があっていいなぁ俺たちには無いからなカエル場所が」
垣根「カエルといえば蛙って卵から孵る時やっぱグロイのかな卵の時から飼えるんだったら買える分かって帰ることにしたいんだけど」
一方通行「うっぜェェェェ!」
一方通行「オマエ蛙って言いたいだけじゃねーかァ!」
垣根「バレた?」テヘペロ☆
垣根「」チーン
ゴーグル「垣根さんが何回も死んでるんスけど……」
木山「大丈夫だ。ギャグ補正という能力が働いてすぐにまた復活する」
心理定規「メタな話ね」
一方通行「こンなにメタなネタやってたら怒られるンじゃねェのか……」
御坂「そういえばアンタって何でぁぃぅぇぉんが片仮名になるの?」
一方通行「オマエ解っててやってンだろォォオオ!?」
垣根「お前すっかり突っ込み枠に入っちまったな」
一方通行「オマエらのせいだろオマエらの! オマエ復活すンの早ェよ!」
垣根「ギャグ補正で直ぐに生き返るからな」
一方通行「ああああああああああァァァ!」カチッ
垣根「あっ、今のは蛙を意識して言った訳じゃ……ぎゃあああああああああ!」
木山「賑やかだな」ジー
御坂「あ、また撮影してるの?」
木山「あぁ」
御坂「ピース!」
心理定規「ムービーでピースしても意味無いんじゃないの?」
木山「まぁいいんじゃないか? 君も一緒にピースするか?」
心理定規「何でピース限定?」
垣根「負けるかぁあああああああ!」
一方通行「クソッタレがァァああああああああ!」
ゴーグル「何ていうか……騒がしいっスね」
四時限目『Noisy』終業
昼休み『賑やかにゃ食卓』始業
垣根「昼休みだ」
木山「夕方だがな」
垣根「という事で夕飯を食べにいこうと思う」
心理定規「どこに?」
垣根「地下街に学校給食のレストランあったろ。そこにする」
ゴーグル(どんだけ学校に拘ってるんスか)
御坂「でも私そろそろ門限が……」
垣根「あー……なんとかしておく」
御坂「出来るの?」
垣根「俺に常識は通用しないからな」
垣根「じゃあお前ら先に行っててくれ。俺はちょっと常盤台に行ってくる」
御坂「気をつけてねー」
垣根「おう」バサバサッ
一方通行(あンなに翼気にしてたのに結局飛ぶのかよ)
心理定規「あんなに翼気にしてるのに結局飛ぶのよね」
――レストラン
垣根「ただいま」
御坂「あ、どうだった?」
垣根「今日は門限より後に帰ってきてもいいってよ」
御坂「本当に!? すごいわねー……寮監って結構厳しい人なのに」
垣根「未元プリンをパイ投げの要領で口にぶちこめば一発だ」
御坂「未元プリン……?」
垣根「常識が通用しないプリンだ」
御坂「ふぅんよく解らないけど美味しいのかしら? 私も食べてみたいなー」
垣根「……」
ゴーグル「……」
心理定規「……」
御坂「何で黙るの?」
木山「とりあえず注文するか」
垣根「おう。給食給食」ソワソワ
一方通行「そわそわしてンじゃねェよ」ワクワク
御坂「アンタもね」
一方通行「いや、俺は全然楽しみとかじゃねェけどォ?」ソワソワ
御坂「いや落ち着きなくなってるじゃない」
一方通行「はァ?……これアレだから……武者震い?」ソワソワ
心理定規「誰と戦うのよ」
ゴーグル「常盤台の給食高っ!」
木山「学校によって随分差が有るんだな……」
垣根「うーん、どの学校のにするかな」
心理定規「ところでこれって奢り?」
垣根「てめぇで払え」
心理定規「えー」
垣根「じゃなきゃ一方通行にたかれ」
一方通行「何でだよ」
御坂「私が出してもいいわよ?」
心理定規「え、本当?」
御坂「えーと、そっちの何か頭からケーブル垂らしてる人も」
ゴーグル「あ、いいんスか?」
御坂「いいわよ。じゃあ、一方通行支払いお願いね」
一方通行「オマエが出すンじゃねェのかよ!」
御坂「いえ、私が頼んで一方通行が払うということはつまり私の力で支払ってるという事じゃないかしら?」
一方通行「意味が解らねェ……」
木山「ここは私が出すから好きに頼んでくれていいぞ」
一方通行「あン? いや、別にこいつ等に奢るくらいはあンぞ」
木山「まぁいいじゃないか。折角だから年上らしい事でもさせてくれ」
垣根「おぉ、じゃあお言葉に甘えて奢ってもらうか」
心理定規「じゃあ常盤台の給食で」
垣根「おい。ちょっとは遠慮しろ」
心理定規「あら、あなたでもそういう事思うのね」
垣根「先生相手だからな」
御坂「何? 木山先生好きなの?」
垣根「うん」
心理定規「えっ」
木山「それは嬉しいな」
心理定規「あなたって年上が好みだったのね……」
垣根「え? いや、先生として好きって意味なんだが」
心理定規「そう」ホッ
心理定規(……何でホッとしてるんだろ)
御坂「私は常盤台の給食食べなれてるしなぁ」
ゴーグル「うらやましいっスね」
一方通行(どれにすっかなァ)ワクワク
一方通行「うーン……」
垣根「んー……」
ゴーグル「あの、まだ決まらないんスか?」
垣根「うるせぇこっちは真剣なんじゃボケぇ!」
心理定規「いきなりキレないでよ」
垣根「うーん……うーん……どうするかなぁ」
木山「何種類か頼んでもいいが」
垣根「それは悪いだろ」
御坂「じゃあ私と半分交換する?」
垣根「マジ? いいの?」
御坂「別にいいわよ」
垣根「マジか……おかず交換とかしてみたかったんだ」
一方通行「どンだけ青春に飢えてるンだよ」
垣根「は?」
一方通行「あ?」
ゴーグル(うわぁ。端の方に座ればよかったっス……)
※席順
御坂 心理定規 木山
ーーーーーーーーーーーー
テーブル
ーーーーーーーーーーーー
一方通行 ゴーグル 垣根
御坂「はいはい。喧嘩しないでよねー」
心理定規「私も他の食べたいし、ちょっとずつ交換しない?」
垣根「おう」
木山「じゃあそろそろ注文してもいいか?」
垣根「ん」
一方通行「…………」ソワソワ
一方通行(……おかず交換とかすげェ友達っぽくね!?)ワクワク
木山「さて、食べようか」
垣根「待て」
ゴーグル「?」
垣根「いただきますの音頭をとらせろ」
木山「あぁ、確かに小学校でも食べる前はいただきますをしてたな」
垣根「よし、お前ら手を合わせろ」
心理定規「はい」パンッ
御坂「はい」パンッ
垣根「ハイタッチしろって意味じゃねぇ」
心理定規「冗談よ冗談」
一方通行(……やらなくて良かったァ)
垣根「仕切りなおすか。はい、手を合わせろー」
御坂「はい」
心理定規「はぁい」
ゴーグル「はいっス」
一方通行「ン」
木山「あわせたぞ」
垣根「じゃあ、いただきまーす」
御坂木山心理一方ゴーグル「いただきま(ァ)す」
垣根「心理定規、その卵焼きくれ」
心理定規「いいわよ。じゃあちょっとポテトサラダ頂戴」
垣根「ん」
御坂「一方通行、アンタのコールスローと私のコロッケ一個交換しない?」
一方通行「あァ、構わねェぞ」
垣根「一方通行、俺のトンカツの下にしいてあるレタスとお前のハンバーグ交換しねぇ?」
一方通行「あ? 垣根くンのトンカツと俺のハンバーグの下にしいてある葉っぱを交換して欲しいって?」
垣根「あ?」ガッ
一方通行「ン?」ガッ
ゴーグル「ちょっ、肉くらい俺のあげるんでやめて下さいっス!」
木山「何でこの給食にはうどんとパンと二つも主食があるんだ?」モグモグ
御坂「あー。そういう時あるわよねー」
心理定規「栄養のバランスを考えたらそうなるのかしらね」
木山「ふぅ……お腹が一杯になったら暑くなってきたな」
ゴーグル「脱がないで下さいよ?」
木山「……それは振りというやつか?」
ゴーグル「違うっスよ!」
御坂「ふー。私もお腹一杯」
垣根「じゃあそろそろご馳走様でもするか」
御坂「えっ、でも」
一方通行「」モグモグ
心理定規「食べるの遅っ!?」
一方通行「猫舌なンだよ……」モグモグ
御坂「猫舌……」
御坂(さァて問題ですこの俺猫セラレータはにゃにをやっているでしょうか?)
御坂(駄目だよにゃァ、そンなンじゃ全然駄目にゃ)
御坂(打ち止めァ! ホットミルクはフーフーしてから飲まにゃいと火傷するにゃろォが!)
御坂「……クフッ」
一方通行「何笑ってンだ?」
御坂「なんでもにゃん……何でもない」
心理定規「なんでもにゃん?」
御坂「……今のは忘れて」
垣根「なんでもにゃん?」
御坂「忘れてってば!」
垣根「じゃあ、一方通行も食べ終わったしご馳走様するか」
木山「そうだな」
垣根「よーしみんな手を合わせろー」
御坂「はーい」
垣根「せーの、ご馳走様にゃん」
御坂「!?」
心理定規「ご馳走様にゃん」
木山「ご馳走様にゃん」
ゴーグル「ご、ご馳走様……にゃん」
御坂「!!!?」
一方通行「おい、オリジナル」チョンチョン
御坂「な、何?」
一方通行「ご馳走様にゃン」キリッ
御坂「」
御坂「さっきのはちょっと言い間違っただけじゃないの!///」
心理定規「何を?」
御坂「だから……猫の鳴き声みたいな……」
垣根「違うだろ心理定規、何をじゃなくてにゃにを? だ」
心理定規「あら、そうだったわね。ごめんにゃさい」
御坂「もぉおおおおお! 忘れてってばぁああ!」
昼休み『賑やかにゃ食卓』終業
五時限目『十人十色』始業
――スクール
木山「次は美術か……そういえば道具はあるのか?」
垣根「勿論だ」
御坂「美術って言っても色々あると思うんだけど何するの?」
垣根「卒業制作を作る」
ゴーグル「一日で終わっていいんスか?」
垣根「いや、お前らがいいなら一年とかやってもいいんだけど」
心理定規「それは遠慮したいわ」
一方通行「で、何作ンだよ?」
垣根「あー。お前ら何やりたい?」
御坂「刺繍」
ゴーグル「それは家庭科の部類じゃないんスか?」
心理定規「彫刻」
木山「出来るのか?」
心理定規「出来ないわ」
一方通行「じゃあ何で言ったンだよ」
心理定規「なんか彫刻ってお洒落な感じじゃない?」
垣根「それはよく解らん」
木山「布に手形をつけるやつとかどうだ?」
垣根「あぁ、楽しそうだよなアレ」
心理定規「えー、でもそれって手に絵の具つけなきゃいけないんでしょ?」
垣根「大丈夫だ。未元物質製絵の具だからすぐ取れる」
御坂「ならいいんじゃない?」
垣根「すぐ取れるどころか肌を保湿シミを予防という効果までつく」
一方通行「ハンドクリームかよ」
垣根「お前の口からハンドクリームって言葉が出ると何か面白いな」
一方通行「あ?」
垣根「あ?」
ゴーグル「何回目っスか! この流れ!」
垣根「俺は絵の具何色にしようかなー」
一方通行「……俺は黒で」
御坂(意外とノリノリなの?)
木山「私は白にしたいんだが」
御坂「黄色!」
ゴーグル「緑」
心理定規「うーん、ピンクにするわ」
垣根「俺は青でそんでもって手じゃなくて足型やりてぇ」
一方通行「待て。じゃあ俺も足形がやりてェ」
御坂「子供か!」
木山「ふむ、なら私は体中に絵の具を塗って体の形をつけようか」
心理定規「もう露出したいだけよねそれ」
垣根「とりあえずバケツの中に未元物質で絵の具作ったから手つけろ」
御坂「大丈夫なんでしょうね?」ベチャッ
ゴーグル「そう言いながら躊躇い無くつけるんスね」ベチャッ
心理定規「あなたもじゃない」ベチャ
一方通行「足つければいいのか?」ベチャッ
一方通行「……あ?」
御坂「どうかしたの?」
一方通行「足が……抜けねェ!」グググ
御坂「あっ、本当だわ手が取れない!」グググ
木山「両手をつけたから取ろうとすると持ち上がってしまうんだが……」
垣根「ふははははかかったな馬鹿どもめ! 名づけて未元ホイホイだ!」
垣根「その間抜けな姿を写真に収めてやるぜ!」パシャパシャ
御坂「……」イラッ
心理定規「……」イラッ
ゴーグル「……」イラッ
一方通行「……」カチッ
木山「取れない……(´・ω・`)」
垣根「ちゃんとした未元物質作ったぞ」ボロッ
心理定規「ご苦労であった」
垣根「ははー有り難きお言葉……って何で時代劇風なんだよ。乗っちゃっただろうが」
御坂「とりあえずもう一度絵の具つけましょうか」ベチャ
木山「そうだな」ベチャ
ゴーグル「……」
心理定規「……」
御坂「あれ? みんなつけないの?」
一方通行「オマエら何で何も警戒しねェンだよ」
木山「別に普通だが……?」
心理定規「なら私たちもつけましょうか」ベチャ
ゴーグル「そうっスね」ベチャ
一方通行「ったく……」ベチャッ
垣根「……」ニヤッ
一方通行「……あ?」
御坂「どうかしたの?」
一方通行「足が抜けねェ!」
心理定規「ンフッ」
ゴーグル「ングッ」
御坂「何でアンタだけ2回目もそれなのよw!」
木山「天丼というやつだな」
一方通行「ボケてる訳じゃねェよ!」
一方通行「クソッ。ひでェ目にあった……」
御坂「いつまでブツブツ言ってんの」
心理定規「どこらへんに手形つける?」
垣根「俺真ん中ー」
心理定規「私も真ん中がいいわ」
垣根「えー」
御坂「だったら私だって真ん中がいい」
ゴーグル「じゃあ俺も真ん中がいいっス」
木山「じゃあ私も真ん中がいいな」
一方通行「……じゃあ俺も」
垣根「しゃーねぇ全員で重ねるか」
一方通行(『どうぞどうぞ』の流れじゃねェだと……!?)
御坂「本当にみんな真ん中に重ねたわね」
垣根「一方通行の黒で汚くなったな」
一方通行「俺のせいじゃ無ェだろ。全員で重ねたからだろ」
木山「まぁ、この周りにまたつければいいじゃないか」
心理定規「じゃあ私右側ね」
御坂「じゃあ私も右側ね」
ゴーグル「じゃあ俺も右側で」
垣根「んじゃあ俺もそれで」
一方通行「もういいっつゥの!」
御坂「よし、つけたわ」
木山「いい感じにばらけたな」
垣根「よし、これで卒業式に飾れるな!」
心理定規「卒業式に……?」
垣根「学校なんだから卒業式やるだろ?」
ゴーグル「入学式はやらなかったのにっスか?」
垣根「あー、卒業式楽しみだなー」
ゴーグル(シカト!?)
御坂「卒業式って小学校しか経験した事無いわ」
垣根「どんな感じだ?」
御坂「何が?」
垣根「卒業式だよ卒業式!」
御坂(そういえばこの人学校行ってないから卒業式やった事無いのね)
御坂「えっとー、保護者がいて、みんなで合唱して、卒業証書を渡されて……って感じね」
垣根「あっ……やべ。卒業証書、用意すんの忘れてた……」
心理定規「アナタなら作れるんじゃないの?」
垣根「紙以外の卒業証書なんて邪道だろ!」
垣根「どーすっかな。今から買いにいくかな」
ゴーグル「そもそも卒業証書って何書いてるんスか?」
心理定規「さあ?」
木山「……」チョンチョン
垣根「おう、どうした先生」
木山「卒業証書ならここにあるぞ」
垣根「えっ」
木山「私が作った。全員分」
一方通行「何時の間に作ってンだよ」
木山「君達がドッジボールをしてたときに」
ゴーグル「先生……暑がって外に出ないんじゃなかったんスね!」
木山「いや、暑かったから中にいた時に暇になったから作っておいた」
心理定規「暇つぶしに卒業証書作ったの!?」
木山「因みに名前はかきね、あくせられーた、みさかみこと、めじゃーはーと、へっどぎあ。だ」
垣根「何で苗字だけ?」
木山「知らない物は書けないだろう」
ゴーグル(やっぱこれヘッドギアだよなぁ……)
御坂「何でゴーグルの少年って書かれてるのかしらね?」
ゴーグル「心読んでまでメタな発言しにこないで下さいっス!」
垣根「まぁいい。俺はこの下に名前書き足せばいいだけだしな」
木山「ちゃんと卒業証書を入れる筒も作ったぞ」
御坂「へぇー。凝ってるのね」
木山「卒業式の時に胸につける花も作った」
ゴーグル「すげぇ卒業式楽しみにしてるじゃないっスか」
木山「卒業証書を作ってたらノってきてしまってな」
一方通行「そォいや卒業式って体育館でやるンじゃねェの?」
一方通行(黄泉川がそンな事言ってた気がする)
垣根「そうなのか?」
御坂「えぇ、そうね。壇上で一人ずつ呼ばれて証書を受け取るのよ」
垣根「よし、卒業式は体育館でやるぞ」
ゴーグル「すげぇ形にこだわるっスね」
心理定規「ていうか、体育館作るの?」
垣根「そこまで広い部屋が無いから無理だ」
一方通行「あったら作れンのかよ」
垣根「俺に常識は通用しないからな」
御坂「じゃあどこでやるのよ?」
垣根「常盤台」
御坂「へ?」
垣根「常盤台の体育館だ」
御坂「む、無理に決まってるでしょ!?」
垣根「俺の未元プリンと心理定規をなめるんじゃねぇ!」
ゴーグル「能力使う気満々っスね」
心理定規(お、俺の……いえ、『俺の』はプリンにかかってるのであって私の事では無いんだから……)
一方通行「あ? 常盤台まで移動すンのかよ」
御坂「いや無理だって! そもそも男子禁制なのよ!?」
垣根「大丈夫だ。第一位と第二位と第三位がいるんだからな、いざとなれば脅して……」
御坂「やめなさい!」
垣根「やってみなきゃ解んねぇって事で、行くぞお前らー」
心理定規「はーい」
ゴーグル「はいっス」
一方通行「仕方無ェな……」
御坂「何、何でみんな素直に受け入れてんの?」
木山「今日だけだからいいだろう」
御坂「そういう問題じゃないと思うんだけどなぁ……あ」
木山「どうした?」
御坂「手形つけた布忘れてる」
木山「本当だな、私が持っていこうか」
御坂「いいわよ、私が持つわ。木山先生は卒業証書持ってるし」
木山「すまないな」
御坂「にしても本当カラフルよねこれ……真ん中は汚ない感じになってるけど」
木山「個性的でいいんじゃないか」
御坂「この布よりもこの布に手形をつけてる人の方が個性的な気がするけどね」
木山「私は面白くていいと思うぞ」
木山「アレだからな」
御坂「アレって何よ」
木山「人の数だけ個性があるという意味の言葉を言おうとしたんだが……」
御坂「ど忘れしたの?」
木山「そうだ……すまない。ボケてるのだろうか」
御坂「木山先生の歳でボケるって早いでしょ!」
木山「あ、思い出したぞ。確か……」
五時限目『十人十色』終業
卒業式『スクール卒業』開式
――常盤台
垣根「来たな常盤台」
ゴーグル「すげぇでかい学校っスね……」
心理定規「あなたとゴーグルと、男子が2人もいると目立つわね」
一方通行「ン?」
心理定規「え?」
木山「そういえば君の性別はどっちなんだ?」
一方通行「……見て解ンねェのかオマエ」
木山「見て理解出来る事なら聞かないだろう」
一方通行「…………」
御坂「いや、見て解るでしょ」
一方通行「……」パァァ
心理定規(どことなく嬉しそうね)
御坂「女の子でしょ?」
一方通行「えっ?」
御坂「えっ?」
ゴーグル「にしてもさっきはすごかったスね」
御坂「先生一人残らず気絶させるとか、正直大問題よね」
垣根「気絶じゃねーし、眠らせただけだし」
心理定規「結局プリンも私の能力も使わなかったわね」
垣根「あー。それは別に使う」
心理定規「使うの? 何で?」
垣根「卒業生見送りだ」
一方通行「はァ?」
垣根「在校生が卒業生を見送るだろ?」
心理定規「つまり、そのプリンでえーと……誰かの頭をポーンってさせて在校生役にさせる気なのね」
御坂「頭をポーン……?」
白井「Zzz」
垣根「あ? コイツ何で廊下で寝てるんだ?」
ゴーグル「垣根さんが眠くなる物質を撒いたからっス」
垣根「いやいや、だって生徒は殆ど寮だろ?」
御坂「黒子は風紀委員だから、なんとなく異常なのを察知出来たのかも……?」
一方通行「だからって此処と寮結構離れてンだろ」
木山「おや、この手の中にあるのは何だ?」
心理定規「あら、本当何か握ってるわ」
白井「Zzz」
一方通行「紙みてェだな」スッ
垣根「なんて書いてんだよ?」
一方通行「……何も書いてねェ」
御坂「なーんだ」
一方通行「けど、誰かの髪の毛が包まれてやがる」
ゴーグル「ホラー!?」
垣根「つーか、この明るい茶髪って、御坂のじゃねーか?」
木山「生徒が誰もいなくなった頃を見計らって髪の毛を回収に来たという事か?」
ゴーグル「うわぁ……」
御坂「…………何してんだああああああああああああああああああ!」バチバチバチ
白井「あばばばばっばばばっばばばb」
心理定規「眠ってる人にいきなり電撃撃って大丈夫なの?」
白井「なっ、なんですの?! どうかしましたの!?」
御坂「くーろーこー……」
白井「あら、お姉様……と木山先生……どういう事ですの?」
御坂「アンタねぇいくらなんでも髪の毛収集とか気持ち悪いわ!」
白井「な、何故知っておりますの!?」
垣根「……おらああああ喰らえ未元プリン!」
白井「むぐっ!?」
ゴーグル(クリームが垂れてちょっと犯罪的な絵面に……)
白井「な、何なんですの!? ……うわっ。口の中、甘っ!」
垣根「今からお前俺らの後輩な」
白井「はぁ? 何を言ってますのこの殿方は。そもそも何故常盤台に男性が? 許可はお取りに……」
白井「…………」
白井「……まぁ私が年下なのは確かですし後輩という事でよろしいですわ」
垣根「あ。ちょっと垣根先輩って呼んで」
白井「はいですの。垣根先輩」
垣根「……イイ!」
御坂「ど、どうなってんの?」
ゴーグル「未元プリンの効果っスかね……」
御坂「へぇー……絶対食べたくないわね」
心理定規(記憶喪失起こしてる……)
木山「何か眠くなってきたような……?」
心理定規「ここで眠らないでよ?」
木山「うん……Zzz」
一方通行「寝るなっつゥの!」
――体育館
心理定規「広っ!」
ゴーグル「すげー……」
白井「椅子をお持ちいたしましたの」
垣根「おう、適当に置いておいて」
木山「にしても本当に広いな……東京ドームくらいあるんじゃないか?」
御坂「いや、無いでしょ」
木山「そうなのか……東京ドームの大きさ知らないから解らなかった……」
一方通行「じゃあ何で東京ドームに例えたンだよ」
木山「ところで、この布はどこに飾るんだ?」
ゴーグル「……床?」
心理定規「マットじゃないんだから……」
一方通行「壁じゃねェの?」
心理定規「なるほど! 冴えてるわね!」
御坂(いや普通でしょ……)
垣根「……何か寂しくね?」
御坂「何が?」
垣根「在校生一人って……」
心理定規「そんな事言われても困るわよ」
白井「一人だといけませんの?」
垣根「……駄目だ! 在校生合唱ができないだろ!」
御坂「それそんなにこだわる事?」
一方通行「だ、大問題じゃねェか……!」
御坂「えっ」
垣根「っつー訳で増やす!」バサバサ
心理定規「また飛んでった……」
木山「卒業式だけ出てくる在校生というのもどうなんだ?」
ゴーグル「突っ込んだら駄目っスよ」
――10分後
垣根「連れて来た」
上条「えっ、えっ、えっ? 何? 何なの?」
打ち止め「こんにちはってミサカはミサカは挨拶してみたり!」
黄泉川「お、ちゃんとやってるみたいじゃんね」
一方通行「おい……」
黄泉川「お前が歌うのなんて初めて聞いたじゃん」
打ち止め「とっても素敵だったよってミサカはミサカはうっとりしてみたり」
心理定規「あんなデスボイスだったのに!?」
一方通行「……」イラッ
白井「な、な、な……!」
白井「小さいお姉様!?」
御坂「あー……私の妹よ」
白井「妹さんがいらっしゃたんですの? それにしてもそっくりで……ハッ」
白井「こんにちはですの。あなたの未来の義姉の白井黒子です」
打ち止め「ふぇ?」
御坂「外堀を埋めようとすんな!」
上条「っつーかここ何処?」
御坂「アンタ説明されてないの?」
上条「歩いてたらいきなり後ろから車が来て無理矢理乗せられた」
ゴーグル「誘拐じゃないっスか」
木山「ん? 飛んでいってなかったか?」
垣根「最初に黄泉川の方行ったんで、ついでに打ち止めも連れてこうと思って車出してもらった」
打ち止め「ところでミサカは何するの? ってミサカはミサカはいまいち状況が把握できてなかったり」
垣根「在校生役と保護者役だな」
黄泉川「この歳で在校生役はちょっと照れるじゃん」
打ち止め「この人の成長を嬉しくもあり寂しくもありな複雑な気持ちで眺めればいいのねってミサカはミサカは母親気取り!」
一方通行「逆だろ」
木山「えー。では、これより、第一回卒業式を始める」
打ち止め「わー!」パチパチパチ
心理定規「いぇーい」パチパチパチ
垣根「フゥー!」パチパチパチ
御坂「そういうテンションのものじゃないわよ」
木山「えーと……卒業生から、卒業生代表……」
垣根「俺! 俺!」
木山「じゃあ君で」
上条「そんな適当な決め方!?」
垣根「卒業生代表、垣根帝督でーす」
垣根「この一日色々な事があってた訳だが、俺が一番強く思ったのは」
垣根「こいつ等全員協調性無いなって事です!」
一方通行「」
御坂「」
心理定規「」
ゴーグル(一番言われたくない人に言われた!)
木山「うん、ありがとう」
打ち止め「今のでいいの!? ってミサカはミサカは驚愕してみたり」
木山「じゃあ在校生代表、白井黒子」
白井「はいですの!」
白井「先輩方、卒業おめでとうございますの。特にお姉様!」
白井「正直、今日何をしてたのかはよく存じませんが、楽しそうで何よりです。特にお姉様が!」
白井「お姉様は時に厳しく、時には優しく、時にはエロティックに黒子と交わって……」
御坂「記憶を捏造するんじゃないっ!」
上条「お前らそんな関係だったのか……薄々そんな気はしてたが」
御坂「アンタも信じるんじゃ……そんな気はしてたって何!?」
打ち止め「お、大人の世界なのねってミサカはミサカは赤面してみたり」
一方通行「打ち止め、聞くンじゃねェ! 教育に悪ィ!」
黄泉川「お前の方が保護者っぽいじゃん」
木山「じゃあ次……卒業生合唱」
垣根「……カエルの歌?」
一方通行「歌わねェぞ『翼を下さい』にしろ」
垣根「歌わねぇぞ」
御坂「あれにしましょう」
心理定規「どれ?」
御坂「『only my railgun』」
ゴーグル「自分のテーマ曲押してくるって……」
上条「いやそれより『ゼロからの逆襲の方』の方がいいと思うな上条さんは!」
打ち止め「ならミサカは『ネットワークは感動信号』がいい!」
白井「『ひゅん!DESTINATION』で!」
垣根「おお……畳み掛けてくるな……」
黄泉川「……仰げば尊しにするじゃん」
上条「いや、『幻想もしくはそれに等しいもの』で……」
黄泉川「仰 げ ば 尊 し にするじゃん!!」
御坂「な、何で迫力つけて言ったの?」
心理定規「あれじゃないかしら、アニメに出てるのにキャラソンが無いから……」
黄泉川「(´・ω・`)」
木山「(´・ω・`)」
垣根「アニメに出てるだけマシだろ」
ゴーグル「いい加減メタネタやめた方が良いんじゃないっスか?」
御坂「あおげば とうとし、わが師の恩ー♪」
御坂(恩……? 恩とかあったかしら……?)
心理定規「思えばいと疾し、この年月ー♪」
心理定規(一日しかやってないけど……)
ゴーグル「互いに睦みし 日頃の恩ー♪」
ゴーグル(睦むっつーか蹴落とし合ってた気がしなくも……)
一方通行「朝夕馴にし、まなびの窓ー♪」
一方通行(全っ然慣れ親しんでないけどな)
垣根「今こそ 別れめ、いざさらばー♪」
垣根(心理定規と俺とゴーグルはこの後もスクールにいるけどな)
打ち止め「何故か解らないけど、感動しないってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」
白井「お姉様が歌っておりますの!」パシャパシャ
黄泉川「一方通行が一日二回も歌うなんてレアじゃん」パシャパシャ
木山「次、在校生合唱」
白井「はいですの!」
打ち止め「頑張るよってミサカはミサカはあの人に手を振ってみたり!」
上条「何歌えばいいんだよ……」
白井「好きなのでいいと思いますの」
打ち止め「じゃあせーので歌うからね! せーの!」
白井上条打ち止め「「「夢ちっがんばっぽけてあいらでも笑ったってびゅいいあ一人じゃいうぉかんちゅら 手戦えない」」」
黄泉川「…………」
ゴーグル(この人達……)
心理定規(全員キャラソンかい!)
垣根(俺のキャラソンでないかなー。それよりもアニメに出ねぇかなー。映画にチラッと出ねぇかなー)
一方通行(打ち止めの声だけ聞こえるように音の向きを変えて……)カチッ
御坂(何で能力使用モードにしてるのかしら?)
木山「コホン……次、卒業証書授与」
垣根「遂に!」ワクワク
垣根「お前ら呼ばれたら大きな声で返事するんだぞ! いいか!?」ワクワクワク
御坂「テンション上がりすぎじゃないの?」
木山「五十音順だな……一方通行」
一方通行「ひゃいっ」
御坂「えっ」
垣根「ひゃい?」
ゴーグル「ひゃい?」
心理定規「ひゃい……」
黄泉川「ひゃいって……」
上条「ひゃいwwww」
打ち止め「頑張ってアナタ! 噛んだって恥ずかしくないよ! 皆噛むくらいするよ! 人間だもん! 失敗するよ!! ね!?」
白井「流石お姉さまの妹さん、お優しいですの!」
打ち止め「えへへー」
一方通行「優しさが痛ェ……」
木山「垣根帝督」
垣根「はひっ!」
木山「ヘッドギア」
ゴーグル「ふぁいっ!」
ゴーグル(やっぱヘッドギアか……)
木山「御坂美琴」
御坂「はい」
木山「心理定規」
心理定規「ひゃひっ!」
木山「これで、卒業証書授与終了だ」
御坂「私以外噛んだわね」
垣根「人間だから噛むくらいするよな」
心理定規「えぇ」
木山「次に、保護者からの話をお願いしたいんだが……」
黄泉川「任せるじゃんよ!」
黄泉川「この『スクール』について説明された時、自分達から進んで学ぼうという考えに感動したじゃん!」
黄泉川「まぁ、此処にいる子達にも色々訳があるんだろうけれど、そこは追求しないじゃん」
黄泉川「一日しか無かったけど、卒業おめでとう!」
黄泉川「コミュ障の一方通行も……う……ちゃんと……ぐすっ……友達できたみたい……で、ひくっ、良かった……」
一方通行「そンなに泣かれる程コミュ障じゃねェよ!」
上条「こみゅしょうって何だ?」
打ち止め「ノーコメントってミサカはミサカは触らぬ神に祟りなしって言葉を思い浮かべてみたり」
白井「簡単に言えばコミュニケーション能力の低い方ですわ」
上条「へぇー。じゃあビリビリもコミュ障なのか……」
御坂「は?」バチバチ
上条「すいません」
上条(そういうところが……)
木山「では、最後に私から話をしようと思う」
木山「いきなり攫われたり、大量のプリンを作ったり、バケツから手が離れなくなったり、色々有ったが」
白井(碌な事してないですの……)
木山「皆、楽しそうだったし、私も楽しかった」
木山「一日だけだったが、全員可愛い私の生徒だ」
垣根「おう、先生も良い教師だったと思うぜ」
木山「ありがとう」
木山「では、卒業おめでとう」
木山「もう一度みんなも言ってくれ」
白井「卒業おめでとうございますの! 特にお姉様ー!」
黄泉川「卒業おめでとうじゃん!」
打ち止め「おっめでとぉー! ってミサカはミサカは拍手をしてみたり!」パチパチ
上条「おめでとうなー」
上条(知らない人の卒業祝ってるって変な気分だなぁ……)
打ち止め「あなたー!おめでと! 一緒に帰りましょう!」
黄泉川「今日はお祝いに豪華な料理にするじゃん!」
一方通行「どうせ炊飯器だろォが……」
黄泉川「そっちも一緒にどうじゃん? 教師同士、お酒でも」
木山「教師同士、か……じゃあお言葉に甘えて」
白井「お姉様、おめでとうございますの!」
御坂「おめでとうって一日しかしてないけど……」
白井「でもお姉様に対等なご友人が出来たようでしたから、黒子は嬉しくて……」
御坂「そっか、ありがとね」
上条「っつーか、何でお前はスクール? だかに入ってたんだ?」
御坂「そういえば、何でだったかしら……」
垣根「あのさ」
心理定規「ん?」
垣根「今日は、付き合ってくれてありがとな」
心理定規「!?」
ゴーグル「垣根さんがお礼を!!?」
垣根「どんだけ驚いてんだよ! 失礼だろ!」
心理定規「まぁ……私も楽しかったからいいわ」
ゴーグル「俺も楽しかったっスよ」
垣根「……」
心理定規「そろそろ帰りましょう」
垣根「おう」
垣根「じゃあ、これで学校の真似事してたスクールはお終いだ」
心理定規「……」
ゴーグル「……」
垣根「明日からは元の暗部組織のスクールやるぞ」
心理定規「えぇ」
ゴーグル「ハイっス」
卒業式『スクール卒業』閉式
――卒業式から一週間後
垣根「…………」ボーッ
心理定規「ねぇ」
垣根「…………」ボーッ
ゴーグル「垣根さん?」
心理定規「ねぇってば!」
垣根「ん? あ、悪ぃ悪ぃ。それで茄子のコンポートがどうしたって話だっけ?」
心理定規「そんな事一言も言ってないわよ!」
垣根「あー……? じゃあ茄子と豚肉炒めがどうしたって?」
ゴーグル「茄子の話してないっスよ」
垣根「秋茄子美味いよな。嫁にも食わせてやれよ」
ゴーグル「何の話してるんスか」
心理定規「あなた最近気が抜けすぎじゃないの?」
垣根「そーか?」
心理定規「そうよ」
垣根「やっぱ、引き摺ってんのかなー」
心理定規「スクールの事?」
垣根「結構色々馬鹿な事やって楽しかった分な。炭酸の抜けたコーラみたいな気分だ」
心理定規「普通に気が抜けてるでいいでしょ」
垣根「詩的な表現しちまう気分なんだよ。解れよ」
ゴーグル「コーラって詩的なんスかね……?」
垣根「じゃあ炭酸の抜けたソーダみたいな気分だ」
心理定規「同じじゃないの?」
垣根「コーラよりソーダの方が詩的なの。俺的には」
垣根「なんつーかな」
垣根「一週間もたったのに、今でも隣にあいつ等がいる様な気分になるんだよ」
御坂「あー。解る解る。私もつい話しかけちゃうもん」
垣根「だよな。俺もこれじゃいけないって解ってるんだけどよ」
垣根「どっかから沸いて出るんじゃなかって気がすんだよ」
心理定規「えっ」
垣根「あ? 何だよ?」
御坂「虫でも飛んでたんじゃない?」
垣根「虫くらい無視しとけ……あっ、駄洒落じゃねーぞ。偶然そうなっただけだから」
ゴーグル「か、垣根さん。隣……!」
垣根「は? 隣?」
御坂「えっ? 隣?」
垣根「何だよ。御坂がいるだけ……何でいんのお前ええええええええ!?」
御坂「何が?」
心理定規「いつ入ったのよ……」
ゴーグル「全然解らなかったっス……」
御坂「え? 磁力を使って壁を登って窓から入ったけど?」
垣根「窓に鍵かけてたろ!?」
一方通行「俺が能力で開けた」
御坂「すごいわよねー。窓を叩いたらカチッ、って開いちゃうんだから」
垣根「お前も何でいんだよおおおおおお!? いつからいたんだよ!?」
一方通行「お前がボーっとして」
御坂「心理定規さんが『ねぇ』って話しかけたところから」
ゴーグル「最初から!?」
心理定規「何で気がつかなかったのかしら……」
垣根「……まさか。いや、まさかな」
垣根「き、木山先生ー」
木山「呼んだか?」
垣根「いたよ!!」
木山「何をそんなに驚いてるんだ……?」
心理定規「どうしたらそんなに気配消して入って来れるのよ……」
木山「細かい事を気にしたら負けだぞ?」
一方通行「ところで、アレ取っておいてあるか?」
垣根「アレ……?」
御坂「手形つけたやつよ」
垣根「あぁ、一応取って置いてあるけど……」
一方通行「寄越せ」
垣根「いきなり来て意味が解んねぇんだけど!」
木山「スクールの校旗を作ろうという話になってな」
御坂「ウルトラマン柄とかゲコ太柄とか色々出たんだけど、全員が納得出来るのがなくてさ」
一方通行「カエルは無ェわ。あとウルトラマンじゃねェし」
御坂「カエルじゃないし、ゲコ太だし」
心理定規「ちょ、ちょっ、ちょっと? 順序立てて話して頂戴」
御坂「今日って休日じゃない?」
木山「日曜日だからな」
御坂「だからスクールに遊びに行こうと思ってたのよ」
ゴーグル「暗部組織って普通そんな遊びに来られるようなトコじゃないんスけどね」
御坂「人攫って巻き込んどいて今更そんな事言われてもって感じね」
ゴーグル(攫ったのは垣根さんじゃないっスか……)
御坂「そしたら丁度木山先生と一方通行に会ってさ」
木山「全員此処に用事があるみたいだったから少し喋りながら来たんだ」
一方通行「で、校旗の話になったンだよ」
垣根「そこで校旗の話になる意味が解んねぇんだって!」
御坂「えっ? 決まってなかったでしょ?」
垣根「決まってなかってけども! もうスクール卒業しただろお前ら!」
一方通行「えっ!? 卒業したら来ちゃいけねェのかァ!?」
心理定規「ていうかグループのアナタがここにいていいの?」
一方通行「あァ。それなら大丈夫だ」
一方通行「あいつ等に話したら全員面白そうだからスクールに入るらしい」
垣根「暗部どうなってんだ!」
一方通行「正確には土御門が面白そうだからで、海原は超電磁砲がいるから、結標は初等部目当てらしい」
心理定規「動機が不純だわ」
ゴーグル「つーか、初等部って何スか?」
木山「私が提案した。小さくて学校に行けない子もいるからな」
御坂「打ち止めも初等部があれば浮かないしね」
垣根「いや、もうスクール無ぇからな?」
一方通行「はァ? あンだろ? ここに」
垣根「いや、ここスクールのアジトだから」
御坂「? スクールなんでしょ?」
心理定規「そうだけどそうじゃないのよ」
ゴーグル「普段は仕事場っつーか……」
御坂「仕事場だったの!? あ、そういえば教室風の内装じゃない! 何これ!?」
心理定規「確かにアレしか見てないと仕事場だとは思えないわよね」
垣根「つーか今まで内装変わってた事に気がつかなかったのかよ」
御坂「まぁ、そんな些細な事は置いておいて」
木山「そして捨てて」
一方通行「圧縮する」
垣根「置くな捨てるな圧縮するな」
御坂「えー。でももう入学式の準備とかしちゃったのよ?」
垣根「入学式?」
御坂「友達とか知り合いにもチラシ作って配っちゃったし」
心理定規「チラシ?」
御坂「こういうの」ピラッ
ゴーグル「『スクール』生徒募集中! って文字とここの住所……あと垣根さんの写真が載ってるっス」
垣根「何配ってんだああああ! つうかこの写真いつのだ!?」
御坂「黒子が私の写真を撮ってた時に偶然端っこに写った垣根さんを切り抜いたやつよ」
垣根「偶然端っこに写ってたやつとか何かショックなんだけど!」
垣根「ていうか暗部組織をどんだけ公にしてんだよ!?」
木山「よく解らないが、そんなにバレたく無いものなら最初から攫ったりしなければ良かったんじゃないか?」
垣根「正論だけに何も言えねぇ」
心理定規「ていうかこのチラシの日付、今日じゃないの?」
一方通行「おォ。時間もそろそろだな」
垣根「……何でお前らは卒業したくせに帰ってきてんだよ」
一方通行「えっ! 卒業したら来ちゃ垣根「それはもういい」
一方通行「あァー……それ以外の理由で言やァ。楽しかったから……かァ?」
垣根「楽しかったからか……」
御坂「私もそうね」
木山「私もそうだな。それに、もっとちゃんと君たちの先生をしたいと思ってな」
心理定規「どういう事?」
木山「もっと君たちと過ごしたいといえば解りやすいかな」
木山「だからもう一度やらないか? ていとくんと愉快な仲間たち」
ゴーグル「それ違うっス!」
心理定規「そうよ! 検索に引っかかって迷惑になるわよ!」
御坂「垣根さんも謎の島根推しなの? 吉田君並に島根推しなの?」
垣根「俺は別に島根に思い入れは無ぇ。どこにあるのかも知らねぇ」
一方通行「島根は鳥取の左側だぜェ?」フフン
心理定規「何で誇らしげなのよ」
垣根「まぁ確かに……俺もお前らと過ごして楽し結標「ここでいいのかしら?」シュンッ
ゴーグル「うぉお!? ビックリしたっス!」
土御門「にゃー。結構広いぜい」
海原「あ、本当に御坂さんがいらっしゃるんですね!」
垣根「……」
心理定規(今ちょっとデレようとしてたわね)
心理定規「まさか、この調子でこれから沢山来るんじゃないでしょうね」
御坂「大正解!」
一方通行「他には打ち止めとか黄泉川とか……芳川は来るかどォか解ンねェけど、教師になりたかったらしいし来るか?」
白井「お待たせしましたの!」ヒュンッ
初春「ふわぁ! 何か沢山人がいますね!」
佐天「御坂さん以外にレベル5の人がいるって本当ですか!?」
打ち止め「一週間ぶりってミサカはミサカは皆に手を振ってみたり!」
上条「遅刻するとこころでしたとのことよ……」ガチャッ
禁書「おお、これが学校なの?」
上条「ちょっと違うけどな」
青ピ「で、上やんがフラグ立てた女の子はこの中にどれ位いるん?」
上条「いねーよ!」
垣根「普通にドアから入ってきやがったぞ。おい」
心理定規「もう暗部っぽさが欠片も無いわね」
麦野「はいはい、ちょっとどいて」グイッ
上条「おぉっと!?」フラッ モニュ
絹旗「……」
上条「この慎ましくも柔らかな感触は……まさか」
絹旗「超死ねやあああああああ!」ゴッ
禁書「とうまあああああああ!」ガブッ
上条「ぎゃああああああ! 不幸だああああああああ」
青ピ「クソっ、 何でいつも上やんばっかり!」
麦野「何で私らがこんなトコに……」
フレンダ「結局第一位と第三位が一緒になって説得しに来たら従うしか無いって訳」
滝壺「学校楽しみだねはまづら」
浜面「学校とか久しぶりだなー……」
ゴーグル「グループ以外の暗部も来るんスか……」
御坂「説明すると皆来てくれるからね!」
一方通行「入るよなァ? 入らなかったら……解ってンだろ? って具合にな」
心理定規「それって脅しなんじゃないかしら」
御坂「脅しじゃないわよ。穏便な話し合いよ」
ゴーグル「何故か物騒に聞こえるっス」
黄泉川「お、もう集まってるじゃん?」ガチャッ
芳川「あら、結構な人数ね……」
黄泉川「桔梗が中々起きなくて大変だったじゃんよ!」
御坂「ねぇ、垣根さん」
垣根「あ?」
御坂「今度はちゃんと入学式から卒業式までやりましょうね」
垣根「俺はまだやるとは言ってねぇだろ」
一方通行「卒業アルバム」
垣根「は?」
一方通行「卒業証書はもらってもアルバムは貰ってないだろ」
垣根「!」
一方通行「修学旅行、遠足」
木山「オリエンテーリング」
垣根「……」ソワソワ
心理定規「何ソワソワしだしてるのよ」
垣根「で、でももう卒業しただろ?」
一方通行「サザエさん方式って知ってるかァ?」
垣根「ま、まさか」
一方通行「何回卒業式があったていいンじゃねェか?」
垣根「いいのか……? 卒業式が二回あっても三回あっても」
木山「百回有っても二百回有ってもいいぞ」
心理定規「いや、それは多いでしょ」
垣根「百回有っても二百回有っても……!?」ゴクリ
ゴーグル「卒業式好きすぎじゃないっスか!?」
垣根「だって卒業式って言ったら学生の一大イベントじゃねーか!」
御坂「式って言えばそろそろ入学式ね」
一方通行「あァー。そういやそうだな」
垣根「つーかお前ら何で俺に相談しないで勝手に決めてんの?」
木山「まぁまぁ。開式の言葉は創設者でいいのか? スクールを作った君に言って貰おうと思ってるんだが」
垣根「……マジで?」
木山「マジだ」
垣根「……お前らさぁ、一日だけって言ってたんだけど」ソワソワ
ゴーグル心理(絶対またやる気だよこの人)
垣根「また、付き合って貰ってもいいか?」
心理定規「えぇ」
ゴーグル「ハイっス」
垣根「……サンキュー」
ゴーグル(この流れで断れないっスし……楽しそうだからいいか)
心理定規「やっぱり、アナタは生き生きしてる方がいいものね」
垣根「ん? 何の話だ?」
心理定規「なんでも無いわ」
御坂「じゃあ垣根さん、お願いね」
木山「気楽にやってくれて構わないぞ」
一方通行「一発ギャグやれ。そンで滑ろ」
垣根「やんねーよ!」
垣根「あー。静かにしろお前らあああああああ!」
垣根「俺が開式の言葉言ってやるから此処にいる全員耳かっぽじて聞けよおおおお!」
垣根「スクールやるぞ! スクール!」
259 : ◆aSQx.z3IE/pB[s... - 2012/09/28 02:24:50.90 liAREvU+0 192/192このSSはこれで終わりです。
ぐだぐだな部分もありましたが、ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
スクール。
これはこれで良いSSだ。