恭介「バイオリンは・・・再び弾けと言って来た・・・」
恭介「そして僕がさやかを好きだという気持ちに気付いたきっかけ・・・」
恭介「下着のトラップの時と同じように・・・さやかのパンティからも「声」を聞いた・・・」
恭介「「あたしを被って」・・・さやかのパンティは確かにそう囁いたんだ・・・」
恭介「その二つの啓示が意味するもの・・・それは・・・」
恭介「僕は・・・バイオリン仮面に・・・なる!!」
恭介「だからさやか、君のパンティを・・・僕にくれ!」
さやか「きょきょきょきょ・・・恭介!?」
氷室「恭介・・・」
恭介「まさかさやか・・・パンティを渡すぐらいで・・・
今更恥ずかしがってるわけじゃないだろうね?」
恭介「さっきまで・・・僕たちはお互いの身体を許しあう一歩直前まで来てたじゃないか・・・」
さやか「そうじゃなくて!魔法使いっていうのは30歳以上男子じゃないと変身できないんだよ!!」
さやか「恭介の決意はよくわかった!だけど・・・だけど・・・恭介がパンティを被ってもバイオリン仮面には・・・」
氷室「いや・・・変身・・・出来るかもしれない・・・」
さやか「!?」
氷室「僕たち魔法使いと魔法少女の身体はすでに死体だ」
氷室「魔力でもってその死体を操ったり・・・変身したりしている・・・」
氷室「つまり・・・死体を維持したり操ったりしてる魔法と・・・
変身する魔法は別物なんだ」
氷室「恭介が僕のソウルジェムを身につければ・・・」
氷室「変身・・・できるかもしれない・・・何故なら僕のソウルジェムが変身者として認識しているのは・・・」
氷室「元々は同じ時間軸上の・・・「上条恭介」なんだから・・・」
恭介「答えろ!インキュベーター!!僕は変身できるのか!?」
キュゥべえ「前例は無いね」
キュゥべえ「やれるだけやってみるがいいさ。それで変身できなかったとき再び絶望を味わうのも君の自由だ」
恭介「試すしかないのか・・・」
氷室「恭介・・・僕のソウルジェムを・・・お前に託す・・・」
恭介「後はさやかのパンティだ・・・さぁ!早く脱いでくれ!さやか!」
さやか「えっ・・・いや・・その・・・」
さやか「わかったわよ・・・あたしのパンティ・・・恭介に託すよ・・・」
さやか「でも・・・あげるわけじゃないから・・・」
恭介「そ・・・そんなぁ・・・」
さやか「ちゃんと返しに来て!って言う意味だよ!!」
さやか「絶対生きて・・・あたしにパンティを返す!約束できないのなら・・・パンティは渡せないよ・・・」
恭介「・・・」
恭介「わかった・・・絶対返すよ・・・」
さやか「じゃあ・・・あっち・・・向いててくれるかな・・・」
恭介「ああ・・うん・・・」
ゴソゴソ・・・
さやか「はい・・・コレ・・・///」
恭介「こ・・・これは・・・!!」
恭介「青と白の・・・縞パン!!これは・・・これは・・・!!」
さやか「あまり・・・ジロジロ見ないで・・・」
恭介「さやか・・・君は・・・僕の一番好きな縞々の組み合わせの下着を・・・履いてくれてたんだね・・・!!」
さやか「うん・・・」
恭介「いつから・・・」
さやか「恭介と・・・付き合ってからずっと・・・」
さやか「喧嘩してたときもだよ・・・」
さやか「いざとなれば・・・パンティを見せてでも・・・恭介と仲直りしたかったから・・・」
恭介「さやか・・・・!!」
恭介「ありがとう・・・僕・・・すごく嬉しいよ・・」
恭介「もしかしたら・・・もう一度挫折を味わうかもしれない・・・」
恭介「だけど・・・可能性があるのなら・・・賭けるしかない・・・」
恭介「勃ちあがらなければ男じゃない!」
氷室「恭介!」
さやか「恭介・・・」
恭介「被るよ・・・さやか・・・」
さやか「う・・・うん・・・///」
ガバッ
恭介「・・・・」
さやか「恭介・・・?」
氷室「ナニも起きない・・・やはり・・・変身できないのか・・・?」
ドックン・・・ドックン・・・ドックン・・・
恭介「フ・・・」
さやか「フ・・・?」
恭介「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
ピカーッ
ゴゴゴゴ・・・・
恭介(バイオリン仮面)「・・・」
デェン!デェン!デェン!(新たに追加された金色の装飾)
さやか「恭介・・・!!あんたバイオリン仮面に・・・バイオリン仮面に変身してるよ!!」
さやか「でも・・・今までのバイオリン仮面のタキシードじゃない・・・
ところどころに・・・金色の装飾が・・・」
氷室「さやか・・・僕の世界のさやかは・・・僕が縞パン好きだと言う事を知らずに
この世から去ってしまった・・・」
氷室「だけど・・・君は・・・恭介の思いに応えて・・・縞パンを履いてきた・・・」
氷室「加えて・・・この時代の僕はまだ10代・・・さやかの・・・一番好きな女性の・・・
一番好きな柄の下着を身につけたとき・・・そのエクスタシーは計り知れない・・・」
氷室「はっきり言おう・・・今ここにいるバイオリン仮面は・・・僕が変身したものより強い!!」
氷室「僕と違って・・・体が死体であるわけじゃない・・・そして・・・
さやかに・・・絶対生きて帰ると誓ったそれは・・・もはやただのバイオリン仮面じゃない・・・」
氷室「生き残るという意味の・・・サバイブ!名づけよう・・・・!!恭介・・・君は・・・
バイオリン仮面サバイブ!!」
バイオリン仮面(恭介)「バイオリン仮面・・・サバイブ!!」
バイオリン仮面「僕が・・・2代目バイオリン仮面・・・!!」
氷室「ただし・・・生きている体だからこその弱点もある・・・」
氷室「君は・・・痛みを感じればすぐに折れてしまう・・・人間の身体のまま変身しているんだ・・・」
氷室「ワルプルギスの攻撃・・・その余波でも即死クラスの痛みを感じるだろう・・・」
氷室「それでも・・・戦うんだね・・・?」
バイオリン仮面「うん・・・」
氷室「行け!バイオリン仮面!!僕の・・・僕の魂は・・・たしかにお前に預けた!!」
氷室「お前は人間のまま・・・生きている身体のまま・・・上条恭介のまま・・・」
氷室「その魂を輝かせろ!!」
バイオリン仮面「氷室さん・・・いや・・・もう一度だけ・・・」
バイオリン仮面「ありがとう恭介・・・君の魂は・・・僕が・・・僕が引き継ぐ!!」
バイオリン仮面「何故なら僕もまた・・・恭介だから!!」
バッ
氷室「さやか・・・僕を・・・恭介のそばに・・・」
さやか「無茶だよ!危険すぎるよ!」
氷室「違うんだ・・・恭介にジェムを預けてるから、100メートル以上離れてはいけない・・・」
氷室「僕の意思が切れたら・・・恭介の方を変身させろという指示も途切れてしまう・・・」
氷室「僕も恭介から離れてはいけない・・・まったく不便な変身だよ・・・」
さやか「でも・・・もう人間に戻ったあたしの力じゃ氷室さんを運べない・・・」
仁美「さやかさん!」
中沢「美樹!」
さやか「仁美・・・中沢・・・」
中沢「なんだかよくわからないけど・・・その人をバイオリン仮面の近くまで運べばいいんだろ?」
仁美「手伝いますわ・・・そのお方は・・・私たちにとっても大事な友人ですから・・・」
氷室「仁美さん・・・中沢・・・」
中沢「もうお前をヘタレなんて呼ばないよ・・・」
中沢「よく・・・頑張ったな恭介!肩ぐらい・・・貸させろよ・・・」
氷室「ありがとう・・・ありがとう・・・友康・・・」
さやか「友康?」
仁美「中沢君の下の名前ですわ」
仁美「氷室恭介に、友康(ともやす)・・・元ネタはご存知ですか?」
氷室「今時の中学生だから・・・クラシックだけでなく、ロックも聞こう」
中沢「公式設定じゃないから、鵜呑みにするなよ。」
ワルプルギスの使い魔「キャハハハ・・!!」ゾロゾロ・・・
市民「来るな!来るなーっ!!」
バイオリン仮面「氷室さんのソウルジェムから知識が流れてくる・・・!!」
バイオリン仮面「弾ける!!今の僕なら!!どんな困難な曲さえも!!」
バイオリン仮面「いけ!!僕の使い魔!!6曲!!クラリッサ!!」
♪~♪~♪
バイオリン仮面の使い魔「オホホホ・・・!!」ゾロゾロ・・・
使い魔軍団VS使い魔軍団
バキッドカッバキッ
氷室「すごい!!本来結界の中でしか召喚できないクラリッサを・・・!!」
仁美「どことなく私に似てますわね、あの使い魔・・・まさか・・・
恭介さんが私の事を意識して・・・」
さやか「あー悪い仁美、アレ元々あたしの使い魔なんだわ」
屈強な男達「戦える男は前に出て来い!!使い魔くらいは俺たちで倒すんだ!!」
バイオリン仮面「支援するよ!2曲!!イニシャル:SM!!」
バイオリン仮面「ワルプルギスの使い魔にM体質を!!
戦える男達にはS体質を与える!!」
♪~♪~♪
ワルプルギスの使い魔「う・・・ふぅ・・・」ペタン
屈強な男達「使い魔がへたりこんだぞ!!今だ!やれーっ!!」
氷室「!!男相手にしか通用しないSMを・・・
使い魔と一般市民とで効果を使い分けた!?」
自衛隊「射撃命令を!!」
上司「駄目だ・・・!まだ許可がおりていない!」
バイオリン仮面「素直になれ!!3曲!「萌えか?そこが萌えなのか?」」
♪~♪~♪
上司「後の責任は私が全て取る!!魔法少女を支援しろ!撃てーッ!!」
ドドドドド・・・・
氷室「すごい・・・すごいよ恭介・・・」
氷室「ナニがすごいって言うと・・・演奏を止めても効果が持続しているところなんだ・・・」
氷室「音がいつまでも生き残る意味でもサバイブなんだね・・・」
マミ、杏子地点
杏子「な・・・なんだアイツは!?バイオリン仮面!?」
マミ「でも・・氷室さんはあそこにいるわ!!」
杏子「誰なんだアイツは!?」
杏子「って・・・答えはわかってるか・・・」
マミ「氷室さんより小さい・・・いや、若い!」
マミ「あのお方こそ・・・昔私が空想した・・・魔法少年!?」
杏子「くそっ・・・惚れちまうよな・・・根性あるよ・・・恭介!」
バイオリン仮面「うおおおおお!!!」
ドドドドド・・
ワルプルギス地点手前
バイオリン仮面「鹿目さん!暁美さん!!」
ほむら「!?」
まどか「バ・・・バイオリン仮面!?」
バイオリン仮面「今支援する!聞いてくれ!僕の・・・演奏!!」
ワルプルギス「アハ?」チラッ
ワルプルギス「アハハハハ!」
ゴウッ(火炎放射)
バイオリン仮面「!?」
さやか「恭介!!」
バイオリン仮面(・・・目の前に・・・炎のうずが・・・)
バイオリン仮面(終わった・・・よけたとしても・・・余波熱で・・・身体が使い物にならなくなる・・・)
バイオリン仮面(短かったな・・・僕の・・・変身・・・さよなら・・・さやか・・・)
さやか「恭介・・・」
さやか「いやだよ・・・!!」
さやか「恭介ええええええ!!!」
くぱぁん!!
バイオリン仮面「!?」
ギュルルルル・・・
バイオリン仮面「いきなり目の前に次元の裂け目が現れて、炎を飲み込んだ!?」
さやか「その裂け目は・・・まさか・・・」
さやか「あたしの・・・魔女結界!?い、一体どうなってるの!?」
さやか「自分の中の魔女を認識した魔法少女は・・・魔女結界を操作できるようになる・・・
氷室さんが言っていた・・・一つ上の領域の魔法少女の能力・・」
さやか「あたし・・・確かにさっきまで魔女だったから・・・使えてもおかしくないけど・・・」
さやか「それは、魔法少女である事が前提条件なはず・・・あたし、もう普通の人間に戻っちゃったのに・・・」
さやか「キュゥべえも・・・もう二度と契約できないって言ってたのに・・・」
氷室「さやか!?その淡い青い光は!?」
さやか「これは・・・魔法力!?そんな・・・なんで・・・?」
さやか「・・・」
さやか「そういう事か・・・」
氷室「さやか?」
さやか「氷室さんの左手に宿ってたさやかが・・・残してくれた物だよ・・・この魔力は・・・」
さやか「もしかしたら・・・あと何回かだけ・・・変身できるかもしれない・・・」
氷室「まさかさやか!?君は・・・戦場に戻ろうとしているのか!?」
さやか「もちろんだよ・・・だってあたし・・・守られるばかりのお姫様じゃないもん・・・」
さやか「氷室さん・・・氷室さんとあたしの恭介の違いは・・・あたしを人魚姫やお姫様として
扱わないところだよ・・・こっちの世界の恭介は・・・淡い夢さえも見させてくれない無神経なお子様なの」
さやか「だけど・・・しょうがないよね。そんな無神経な恭介が・・・愛しくてたまらないんだ・・・」
さやか「女剣士で構わない・・・
お姫様かどうかが重要なんじゃない・・・恭介と寄り添えてるかどうかが重要なんだ」
さやか「恭介・・・言ってくれたの。あたしが魔法少女なら・・・仮面をつけて一緒に戦うって・・・」
さやか「約束を守って・・・恭介はバイオリン仮面に変身してくれた・・・」
さやか「だからあたしも変身するよ・・・!!」
さやか「恭介がバイオリン仮面ならあたしもまた・・・」
さやか「あたしもまた・・・!!魔法少女・・・だから!!」
シャキィン!!
さやか「今のあたしは・・・おしとやかなお姫様なんかじゃない!!」
さやか「恭介にすごいうるさい奴って言われても構わない!おせっかいだと思われても構わない!!」
さやか「それでもあたしは!恭介に何回でも思いを伝えるんだ!!」
さやか「より強い音、フォルテッシモ!名乗るよ!あたしは、ff(フォルテッシモ)さやか!!」
ジャキィン!(ffアクセ実体化)
さやか「恭介!!演奏に集中して!!恭介への攻撃は・・・全部あたしの魔女結界に吸い込ませてあげるから!!」
バイオリン仮面「さやか!!」
バイオリン仮面「ありがとうさやか!僕・・・弾き続けるよ!」
ワルプルギス「アハハハ!」
ゴウッ(火炎放射)
さやか「させるか!開いて!オクタヴィア!!」
魔女結界「くぱぁ」
魔女結界「炎ごっくん」
バイオリン仮面「魔女の動きを止めるには・・・一曲!!人魚姫の祈り!!」
♪~♪~♪
まどか「悲しい旋律・・・」
ほむら「失恋の曲・・・しまった!私たち魔法少女にも影響が・・・!!」
さやか「でも・・・ワルプルギスだって動きを止めるはず!!」
ワルプルギス「ウフフ・・・」イラッ
ゴゴゴゴ・・・ドカーン
ほむら「キレたぁ!?」
まどか「むしろ強くなってるよ!さやかちゃんと上条くんに嫉妬したときといい・・」
まどか「ワルプルギスは・・・失恋経験者なの!?」
氷室「また、同じ過ちを繰り返す気か!?恭介!!」
バイオリン仮面「!!氷室さん!?」
氷室「何度も言ったはずだ!!恭介!絶対お前は「僕」になるなと!!」
氷室「今までの曲が通用しないなら、九曲目を作ればいい!!氷室じゃなくて、恭介としての曲を弾けばいい!!」
氷室「いいか恭介!!悲しい曲を作り出せる才能なんて・・・本当は無いほうがいいんだ!!」
氷室「僕が何故第九曲目を作れなかったか!君ならわかるはずだ!!」
氷室「忘れるな!恭介、
お前の弾くバイオリンは・・・人魚姫になって・・・消えたさやかに贈るレクイエムじゃない!」
氷室「今ここにいる・・・生きているさやかに贈る決意の曲だ!!
いつまでも一緒にいると・・・支え合うと誓った覚悟の曲だ!!」
氷室「恭介・・・君の手で・・・他の誰でもない君自身の手で!!」
氷室「第九・・・歓喜の曲を・・・弾いてくれ!!」
バイオリン仮面「恭介・・・」
バイオリン仮面「ありがとう・・・何を弾くべきか・・・解ったよ・・・」
♪~♪~♪
さやか「この曲は・・・また人魚姫の祈り・・・?」
さやか「でも・・・氷室さんのように悲しい旋律じゃない・・・」
さやか「病院の屋上で弾いてくれた・・・幼稚園の頃あたしの前で始めて弾いてくれた歓喜の曲・・・」
さやか「恭介自身の・・・人魚姫の祈り!!」
ワルプルギス「・・・」
おめかしの魔女「・・・」
武担の魔女「・・・」
使い魔たち「・・・」
杏子「ワルプルギスと・・・魔女と使い魔の動きが鈍くなった!?」
マミ「そして・・・私たち、わずかに力が漲ってるみたい!」
まどか「今のうちに・・・」
まどか「ほむらちゃん!防御に集中して!!」
ほむら「まどか?何を・・・?」
まどか「わたしの願いは認識させること・・・それなら固有魔法もまた、認識すること!」
まどか「ワルプルギスの弱点・・・本体を・・・核(コア)がどこにあるか・・・スキャンするよ!」
ほむら「わかったわ!防御は任せて、認識することに集中して!!」
まどか「少し覗かせてね・・・ワルプルギス・・・あなたの・・・心を・・・」
カッ
~~~
謎の魔法少女「あははは!うふふふ!!」
女神まどか「こんにちは!!」
謎の魔法少女「わっ!?あなた誰?」
女神まどか「違う世界からやってきた・・・女神様かな・・・」
女神まどか「この時間軸でのわたしの役目はね・・・この時間軸のまどかに・・・
まどかが知りたがっているあなたを伝える事なんだ」
謎の魔法少女「そんなこといっても・・・わたし、自分でも自分の事がわからないんだよ?」
謎の魔法少女「ここはどこなの・・・?わたしは一体・・・何者なの・・・?」
女神まどか「あなたの事は・・・みんなワルプルギスの夜って呼んでるよ」
女神まどか「少しずつ思い出していこう」
女神まどか「まず、あなたは・・・何を願って魔法少女になったの?」
謎の魔法少女「わたしが・・・願った奇跡は・・・」
魔法少女「他人のいい所を、いっぱい吸収したい!だったんだ」
女神まどか「・・・それは・・・自分のために・・・」
魔法少女「ううん・・違うよ。」
魔法少女「わたし・・・その時好きな人がいたの・・・
さやかちゃんと恭介くんみたいに・・・昔からの友達でもあった人だけど・・・
でも・・・自分が地味で・・・自信がもてなかったから・・・」
魔法少女「契約してからは・・・何もかもうまくいったよ!
他人のいい所を真似て、明るい性格に変わってから、友達もいっぱいできた」
魔法少女「それで・・・今なら大丈夫だと思って告白したの・・・」
女神まどか「結果は?」
魔法少女「駄目だった」
魔法少女「好きな人がいるって、その人が戻ってくるのを待ってるって・・・」
魔法少女「その人が・・・変わっちゃう前の私だと知ったのは後になってからだったよ・・・」
女神まどか「それが・・・彼にフラれた事が・・・あなたの絶望?」
魔法少女「違うよ・・・フラれた後しばらくしてからそれは訪れたんだ・・・」
魔法少女「彼・・・舞台を目指してたんだけど・・・自分の演技に苦悩して・・・」
魔法少女「他人の演技が気になって仕方が無いって落ち込んで・・・最後は・・・」
魔法少女「私は・・・新しく出来た友達と一緒で忙しくて・・・彼とは疎遠になって・・・」
魔法少女「言えなかった・・・わたしがそうだったから・・・他人のことは気にするなって、
あなたはあなたのペースでいいのよって言えなかった・・・」
魔法少女「友達としても・・・失格だったんだ・・・わたし・・・」
魔法少女「新しく友達がいっぱいできたはずなのに・・・彼を失って初めて気付いたの」
魔法少女「わたしは・・・彼だけを助けられればそれでよかったのに・・・」
魔法少女「他人のいいところをどんどん吸収して・・・力と呼べるものは全て手に入れたつもりだったのに・・・」
魔法少女「力が無かった頃の・・・ありのままの自分が思い出せない・・・戻れない・・・」
魔法少女「彼が心を許した・・・彼の支えになっていたわたしはもういないって気付いたとき・・・」
魔法少女「ありあまる力を持ってるはずのわたしが・・・無力だったの・・・」
魔法少女「無力が・・・わたしの性質・・・絶望・・・」
女神まどか「その時に魔女になったんだね・・・」
魔法少女「魔女になった後も・・・他者を取り込む力は変わっていなかった・・・
他の魔女を喰らって・・・わたしはどんどん強大になった」
魔法少女「その過程で・・・瞬間移動能力をもつ魔女とほむらちゃんのように
時間軸移動できる魔女を取り込んだの・・・それからのわたしは・・・
どこの時間軸・・・どこの国にでも出現できる能力を身につけたわ」
魔法少女「ほむらちゃんは気付いて無いけど・・・彼女が繰り返した
色々な時間軸のわたしは・・・すべて同一人物・・・わたしなのよ」
女神まどか「色々な世界でさやかちゃんと上条君がすれ違いを起こしていたのも・・・
あなたがもたらした因果なの?」
魔法少女「そうだよ・・・それが・・・ワルプルギスとして目覚めたわたしの・・・
発散方法の一つだった」
ワルプルギス「何も邪魔がなければ・・・あの二人はいつか通じ合って・・・ありのままの自分同士
いつまでも仲良く過ごしていけるの」
ワルプルギス「ありのままの自分を無くしたわたしには・・・
それがねたましくてたまらなかったの」
ワルプルギス「だからちょっと因果を操作して・・・すれ違いが起こるようにしたの
仁美ちゃんがこの町で生まれるように仕組んだのもわたし」
ワルプルギス「あの二人だけじゃなくて・・・この世にある三角関係の
いくつかは・・・わたしがもたらした因果だよ」
女神まどか「三角関係をもたらす力・・・それが魔女になったあなたの姿にも反映されたんだね・・・」
女神まどか「さやかちゃんと上条君が結ばれないように・・・呪いを振りまいてたんだね・・・」
女神まどか「だから、二人がくっついた時間軸では怒りのまま本気で暴れてなにもかもリセットした・・・」
ワルプルギス「そうだよ・・・でも・・・あの二人にはそれ以上の因縁があったの」
女神まどか「それ以上の因縁?」
ワルプルギス「人々が・・・人魚姫と呼んでるあの物語だよ・・・」
ワルプルギス「あの物語の元となった史実では・・・人魚姫っていうのは王子様のために契約した魔法少女だったんだ」
女神まどか「!?そ、そんなことが」
ワルプルギス「女神様なのに何も知らないの?」
女神まどか「あくまでここにいるのはこの時間軸にいるまどかの支援のための精神体だからね・・・」
女神まどか「わたしに女神の力と知識が全て備わってるわけじゃないよ」
ワルプルギス「正確には・・・王子様のお城に仕えてた女剣士が・・・船から王子様が投げ出された日に
王子様を助けるために後に人魚と呼ばれるようになる姿と力を望んだの」
ワルプルギス「その後、王子様が隣国のお姫様と結婚して失恋したっていうところは物語通りだけどね」
ワルプルギス「その女剣士は・・・海に身投げして消えたわけじゃなくて・・・」
ワルプルギス「敵対関係にあった国との戦争に狩りだされて・・・戦争には勝ったけど・・・戦死したの」
ワルプルギス「彼女の魂も取り込もうと、彼女に話しかけたとき・・・なんて言ったと思う?」
ワルプルギス「自分を好きになってくれない薄情な王子様なんて、呪っちゃえって・・・
わたしの一部になろうよって言ったら・・・」
ワルプルギス「その娘は・・・王子様をまた助けられて良かったって・・・そう言ったのよ」
ワルプルギス「生まれ変わるのなら・・・
その時は王子様ほど遠い人じゃなくて・・・身近な誰かを好きになりたいって」
ワルプルギス「その時また・・・わたしは無力を感じたの・・・
その娘を絶望させる事が・・・できなかったから・・・また妬ましさが溜まっていった」
ワルプルギス「だから・・・その娘が生まれ変わる時・・・誰かを好きになるときは全力で邪魔してやろうと
思った・・・絶対他人のために祈ったことを後悔させてやろうと思ったの・・・」
女神まどか「まさかその剣士が・・・さやかちゃんの前世なの!?」
ワルプルギス「確証は持てないよ、ただ・・・似たような事例をすべて潰していきたいだけ」
ワルプルギス「さやかちゃんもその剣士と似ていたから・・・生まれ変わりの可能性が高かったから・・・」
ワルプルギス「恭介君とくっつけないように・・・さやかちゃんが
自分の願いを後悔するように・・・因果を操作したの」
女神まどか「・・・」
ワルプルギス「やっぱり・・・わたしの事・・・怒ってるよね・・・?」
女神まどか「ううん・・・怒ってないよ」
女神まどか「むしろ、仁美ちゃんと友達になれて嬉しかったって
この時間軸のさやかちゃんなら言いそうだけどね」
ワルプルギス「恭介君を取られちゃうかもしれないのに?」
女神まどか「きっと、本当に仲の良い友達になれたから・・・勝者はどっちでもいいと思えて来るんだよ」
女神まどか「上条君が最終的にどちらを選んでも後悔しない。
さやかちゃんと仁美ちゃんがそういう絆で結ばれた世界なんだよ。ここは」
ワルプルギス「いいなぁ・・そういう友達・・・わたしも・・・
ありのままのわたしで・・・飾らないままのわたしなら・・・そういう友達もできたのかな・・・」
ワルプルギス「大好きな彼の・・・支えになれたのかな・・・」
ワルプルギス「それを祈ることすら・・・いけないのかな・・・」
ワルプルギス「命を・・・吸い続けたわたしは・・・今更・・・希望を求めちゃいけないよね・・・」
女神まどか「ううん・・・そんなこと無い!」
女神まどか「それが叶うかどうかじゃなくて・・・望むくらい・・・誰にだって許されるよ・・・」ポロポロ
ワルプルギス「女神様は・・・泣いてくれるの・・・?化け物に・・・魔女になったわたしのために・・・」
ワルプルギス「数え切れない・・・罪の無い人達を殺してきたわたしも・・・願ってもいいの?」
女神まどか「いいんだよ・・・だってほら・・・聞こえるでしょ・・・バイオリンの音が・・・」
女神まどか「これから彼らが掴もうとしてる世界では・・・魔法少女は魔女になる前に元に戻れるの・・・」
女神まどか「どんな願いにも歪みがある・・・悔しいけどキュゥべえの言葉を認めるよ・・・」
女神まどか「もちろんそれだけが全てじゃない・・・綺麗なところもちゃんと残ってる・・・
でも自分の願いの・・・間違ってる部分を認めたとき・・・・大人になれたとき・・・」
女神まどか「願いをかなえることによって得るものと失うものを認めたとき・・・」
女神まどか「魔法少女は・・・魔女にならずに普通の女の子に戻れる・・・そんな素敵な未来が待ってるの・・・」
ワルプルギス「わたしもそこに行きたいって思っちゃ駄目かな?」
女神まどか「思うのは自由だよ・・・だから・・・あなたの本当の願いを教えて・・・」
女神まどか「魔法少女として叶えた願いじゃなくて・・・あなた自身の願いを・・・」
ワルプルギス「わたしの願いは・・・」
ワルプルギス「もしもう一度だけ願いが叶うのなら・・・」
ワルプルギス「願いじゃなくて・・・おまじないでも構わない」
ワルプルギス「大好きな人や・・・友達の前で・・・素直に・・・ありのままの自分でいたいと願うよ・・・」
女神まどか「うん・・・うん・・・叶えようよ・・・きっとあなたも・・・許される・・・
未来へ・・・いけるから・・・」
♪~♪~♪
ワルプルギス「素敵な音色・・・」
ワルプルギス「そうか・・・そうだよね・・・」
ワルプルギス「わたし・・・もう誰も呪わなくていいんだ・・・妬まなくてもいいんだ・・・」
ワルプルギス「こんなわたしでも・・・願ってもいいんだ・・・そう思えるよ・・・」
ワルプルギス「だって魔女になった後も・・・たくさんの命を踏みにじった後も・・・」
ワルプルギス「この暖かい光は・・・いつでも傍にあった・・・いてくれた・・・」
ワルプルギス「知ってるよ・・・この純粋な気持ち・・・その名前は・・・」
~~~
バイオリン仮面「バイオリン仮面九曲・・・」
バイオリン仮面「そして・・・上条恭介にとっての・・・究曲・・・」
バイオリン仮面「さやかは・・・人魚姫じゃない・・・だから・・・この曲も・・・もう人魚姫の祈りじゃない
さやか一人だけの・・・祈りじゃない・・・」
バイオリン仮面「正義も悪も関係ない・・・全ての人々が・・・純粋に持ちえる感情・・・」
ワルプルギス「この暖かい光の名は・・・」
バイオリン仮面「“祈り”」
~現実~
ワルプルギス「ア・ハハハ・・」
ワルプルギス「ウ・・ウウウ・・」
ワルプルギス「ウ・・ウオオン・・ウワアアアン・・・」
ほむら「最強の魔女ワルプルギスが・・・動きを止めた!?」
ほむら「そして・・・泣いているの・・・!?」
まどか「最強・・・なんかじゃない・・・」ポロポロ・・・
ほむら「まどか!?」
まどか「誰よりも無力だよ・・・あの子は・・・」
まどか「願った奇跡も・・・魔女になった理由も・・・」
まどか「誰よりも女の子らしい・・・弱い子なんだよ・・・」
ほむら「まどか・・・あなたはワルプルギスの何を・・・?」
まどか「“認識”終了したよ・・・」
まどか「ワルプルギスの本体は・・・あの歯車・・・」
まどか「人形部分を破壊して・・・歯車を露出させたら、一気にわたしの魔力を放出する」
まどか「それでワルプルギスは・・・完全に倒せる!!」
バイオリン仮面「佐倉さんと巴さんは魔女の相手に手間取ってる・・・
僕が・・・僕が人形部分を破壊する!!」
バイオリン仮面「君たちは魔力を溜めてくれ・・・最高の一撃で、
ワルプルギスを倒すんだ!」
ほむら「!!」
まどか「バイオリン仮面!!」
バイオリン仮面「さやかのパンティ!力を貸してくれ!!」
バイオリン仮面「トレース!スパークエッジ!!」
ズンッ
まどか「さやかちゃんの剣が!」
バイオリン仮面「いくぞワルプルギス!!って・・・重い!!」フラッ
さやか「恭介!」ガシッ
バイオリン仮面「さやか・・・!?」
さやか「恭介の剣・・・あたしと恭介で支えるよ!!」
バイオリン仮面「さやか!来てくれたんだね!そして・・・それがさやかの魔法少女の衣装」
さやか「どう・・・かな?」
バイオリン仮面「予想以上だよ!さやか可愛いよ!完璧だよ、素敵だよ!!」
さやか「ありがとう・・・それじゃあ、行くよ!」バッ
ペラッ
まどか「!!・・・///」
ほむら「さやか・・・あなた・・・!」
バイオリン仮面「セクシーなのはいいけど・・スカート短すぎるよね・・・見えないかい?」
バイオリン仮面「ってか・・・さやかのパンティを被ってるのは僕じゃないか!!」
バイオリン仮面「ということはさやかは今・・・ノーパン!?」
チラッ
バイオリン仮面「フォオオオオオオオオオオオ!!」
さやか「わっ!?ちょっと!?恭介!?」
ズズズズズズズズズ!!
杏子「バイオリン仮面とさやかが握っている剣が・・・!!」
マミ「太く、大きく、たくましくなっていくわ!!」
ほむら「そして・・・黒く!硬く!」
まどか「これなら・・・・ワルプルギスの人形部分を破壊できる!!」
バイオリン仮面「さやか・・・」
さやか「なに?恭介・・・」
バイオリン仮面「10年ほど早い・・・共同作業だけど・・・手伝ってくれるかい?」
さやか「恭介・・・///」
さやか「もちろんだよ!!あたしと恭介はいつでも一緒だよ!10年後もこうして・・・
寄り添って生きていくの!!」
バイオリン仮面「ありがとうさやか・・・それじゃあ・・・振り下ろすよ!!」
さやか「さやかちゃんと・・・恭介の初めての共同作業!!」
バイオリン仮面「入刀!!」
バイオリン仮面さやか「「ウェディング・スパークエッジ!!」」
ズバァアアアン!!
ワルプルギス「ウ・・フフ・・・」ボロボロボロ・・・
まどか「ワルプルギスの人形部分が真っ二つに裂かれた!今だよ!ほむらちゃん!!」
ほむら「これが・・・残された魔力での・・・最後の・・・」
ほむら「時間停止!世界よ!私とまどかの二人きりにして!!」
カチッ
シーン・・・
ほむら「いよいよ・・・終わるのね・・・まどか・・・」
まどか「うん・・・」
ほむら「長かった・・・ただ・・・長かった・・・」
ほむら「あなたと寄り添える・・・未来・・・懐かしい未来へと・・・」
ほむら「さ・・早く魔力を込めてまどか・・・未来を・・・掴みましょう・・・」
まどか「・・・」
まどか「ほむらちゃん・・・ごめんね・・」
パッ
ほむら「まどか!?手を離して何を・・・!?」
ほむら「!?」グググ・・・・ピタッ
ほむら「こ・・れ・・は・・・!?」
ほむら(身体が動かない・・・・時間は・・・止まったまま・・・)
ほむら(私は・・・止まった世界を認識できているのに・・・何故・・・)
まどか「わたしが時を止めたの。ほむらちゃんより強力な魔力で」
ほむら「!?」
まどか「わたしの魔法は“認識”すること・・・
だから・・・ほむらちゃんの手を握ったとき、時間の止め方を認識できたよ・・・」
まどか「魔力のコントロール方法も・・・そして・・・」
ほむら『待ってまどか!なぜ・・・なぜ手を離したの!?』
ほむら『魔力のコントロールなら・・・私も手を握っていたほうが安全で確実なのに・・』
まどか「だからだよ・・・ほむらちゃん・・・」
まどか「ワルプルギスを完全に消滅させるには・・・わたしの魔力の99.99%まで解放しないといけないの」
まどか「0.01%の精度までのコントロールはやっぱり、本人じゃないと出来ないし・・・
魔女化寸前までの力の解放は・・・ほむらちゃんが許さないでしょ?」
ほむら『待って・・・もし精度が少しでもズレたら・・・あなたは・・・』
まどか「そうだよ・・・魔女になる」
まどか「その時はまた・・・「あの時」みたいにソウルジェムを砕いてくれるかな?」
ほむら『嫌・・・そんなの嫌・・・そうなるのなら・・・せめて一緒に死なせて・・・』
ほむら『傍に居て・・・まどか・・・』
ほむら『!?』
ほむら『「あの時」・・・!?』
まどか「ほむらちゃんは・・・さやかちゃんみたいにわたしと昔からの友達になりたいって言ったけど」
まどか「出会ったばかりの友達だからこそ・・・大事にしたい感情も有るよ」
まどか「それが・・・・わたしの、魔法少女としてじゃなくてまどかとして叶えたい願いだったんだ」
まどか「ほむらちゃんと手を繋いだとき、わたしの願い・・・叶ったよ・・・だから・・・怖くないの」
まどか「もしわたしが失敗したらその時は・・・」
まどか「お泊まり会をしてほむらちゃんといっぱいおしゃべりしたことや・・・」
まどか「キスまでしちゃった事とかも・・・」
まどか「ほむらちゃんとわたしだけの・・・二人だけの大切な秘密にしていたいから・・・」
ほむら『待ってまどか!あなた・・・まさか・・・』
まどか「クラスの皆には・・・ナイショだよっ☆」
ほむら『待ってまどか!行かないで!!』
ほむら『私の願い・・・叶ったの!!やっと叶えられたの!!だから・・行かないで!!』
ほむら『せっかく通じ合えたのに・・・これが最初で最後なんて嫌!!』
まどか「わたしの願いは・・・認識させること・・・だから固有魔法も・・・認識すること・・・」
まどか「だからわかったの。ほむらちゃんと手を繋いだとき・・・
ほむらちゃんがいくつもの世界で・・・わたしを助けようと何度も泣いてきた事を・・・」
まどか「ほむらちゃんが出会った全ての『まどか』の思い出が・・・わたしに流れてきた・・・
そして・・・ほむらちゃんの・・・『まどか』への思いも・・・」
まどか「わたしの願い・・・叶ったんだよ・・・」
まどか「だってわたしの・・・鹿目まどかとしての願いは・・・」
まどか『ほむらちゃんの事、もっと知りたいな』
まどか「あなたの魂も、絶対未来へ連れて行く!!」
まどか「だからわたしも・・・覚悟を決める!」
まどか「もう休んでいいよワルプルギス・・・これがわたしの・・・99.99%全力全開!!」
まどか「シューティング☆スターッ!!」
バシュッ
まどか「そして・・・世界(とき)は・・・動き出す」
まどか「絶望は残るけど・・・希望にあふれた・・・懐かしい未来へ・・」
まどか「時間停止解除一秒前・・・」
まどか「・・・ゼロ!」
パキィィイイン
シュバババババババババ
ワルプルギス「ア・・ハ・・・」
しゅわしゅわ~
ほむら「桃色の・・・モーニングシャワー・・・」
さやか「空が・・・晴れていく・・・」
杏子「魔女も使い魔も・・・消えていく・・・」
マミ「消滅というには・・・あまりにも優しい光・・・」
氷室「きっと・・・彼女達が行く先は・・・」
恭介「懐かしい・・・未来・・・」
ワルプルギス「フ・・・」
しゅぅ・・・
キュゥべえ「ワルプルギスが・・・完全に消える・・・」
キュゥべえ「ならボクが取るべき行動は・・・」
ほむら「まどか!!」
まどか「ほ・・・むら・・・ちゃん・・・」フラッ
まどか「できたよ・・・魔力のコントロール・・・魔女になって無いよ・・・」
ソウルジェム侵食率99.99%
ほむら「バカッ!」
パシン!
ほむら「バカ!バカ!!バカ!!バカ!!まどかのバカ!!」
パシンパシンパシン
ほむら「絶対許さない・・・まどかの・・・ばか・・・」
ほむら「もう二度と・・・こんな事しないで・・・手を離さないで・・・」
まどか「これが最初で最後だよ・・・ほむらちゃんと喧嘩するのは・・・」
まどか「お互い分かり合って・・・喧嘩して・・・」
まどか「これで・・・本当の友達になれたね・・・」
ほむら「まどか・・・」ぎゅっ
杏子「安心するのは早い!はやく・・・はやくまどかのジェムの浄化を!!」
杏子「ワルプルギスのグリーフシードを使え!早く!!」
マミ「グリーフシードを落とさない魔女もいる・・・お願い、グリーフシード・・・落ちてきて!」
キラッ
ほむら「!!」
さやか「グリーフシード!落ちてくるよ!!」
ギュルギュルギュル・・・・
キラッ
まどか「一瞬で・・・穢れが・・」
恭介「これが・・・ワルプルギスのグリーフシードの力・・・」
マミ「私たちのソウルジェムも・・・元通りだわ」
杏子「すげぇ・・・」
ドックン・・ドックン・・・
ほむら「!!穢れで・・・満たされたグリーフシードから・・・またワルプルギスが孵化する!?」
杏子「キュゥべえ!はやく処理しろ!!」
恭介「!?インキュベーターが・・・いない!?」
ピキピキ・・・
氷室「再び・・・ワルプルギスが・・・生まれてしまう!!」
氷室「!!」
氷室「僕の手元に!戻れソウルジェム!!」
ギュイーン
恭介(変身解除)「氷室さん!?何を!?」
氷室「部分的変身!タキシードの下!」
キュイン
氷室「そして・・・チャックを下ろせば・・・そこは四次元空間!」
ジーッ↓
氷室「Welcome!(ようこそ)ワルプルギス!!」
キュイーン・・・
ほむら「氷室!?ナニをしているの!?」
氷室「僕の社会の窓で・・・ワルプルギスのグリーフシードを吸引する!!」
一同「!!」
杏子「無茶だ!そんなことすればお前は・・・」
氷室「うおおおおおおお!!!」
スポン!
ジーッ↑
氷室「変身・・・解除・・・!!」フラッ
恭介「氷室さん!?」
さやか「氷室さんの・・・ソウルジェムが・・・!!」
氷室のソウルジェム「真っ黒」
氷室「ワルプルギスのグリーフシードが吸った穢れが・・・僕のソウルジェムに移ったんだ・・・」
氷室「みんな早く!早く僕のソウルジェムを砕いてくれ!!僕は・・・魔導帝になりたいくない!!」
ほむら「氷室!?」
さやか「嫌だ!!氷室さん・・・恭介がいなくなるなんて嫌だ!!」
さやか「氷室さんは・・・恭介とあたしが恋人同士になれたからこそ失ってしまった・・・
親友としての恭介なんだ!!絶対死なせない!!」
さやか「あたしの・・・あたしのブラで浄化するよ!待ってて!」
恭介「僕も・・・さやかの縞パンを氷室さんのために使うよ!!」
氷室「無駄だよ・・・もう・・・一枚や二枚では・・・どうしようもないほど溜まっている・・・」
氷室「さやか・・・ノーパンノーブラ魔法少女なんてはしたないことはやめて・・・
恭介のために・・・平凡な奥さんになってやってくれ・・・」
氷室「これで良かったんだ・・・僕もようやく・・・僕のさやかに会いにいける・・・」
氷室「その時こそ・・・今度こそ二人で寄り添って・・・」
恭介「縞パンが一瞬で真っ黒に!!浄化が・・・浄化が追いつかない!!」
さやか「まって恭介!あたしもブラを・・・」
氷室「もう・・・遅い・・・」
氷室「目を閉じると・・・魔導帝になった自分の姿が・・・見えるんだ・・・」
氷室「ふふっ・・・それが・・・怪物になった僕の名前かい?」
氷室「光栄だな・・・そんな名前をつけてくれるんだ・・・」
氷室「僕に・・魔王の素質が・・あったのかな・・・」
Schubert(シューベルト) デェン!(魔女文字)
~~~
恭介(氷室)「ここは・・・」
恭介「天国的な場所だろうな・・・だってこの世のものとは思えない・・・綺麗な虹が見えるから・・・」
恭介「さやかに会いに行かなきゃ・・・」
さやか(氷室の時間軸)「恭介!」
恭介「さやか!会いに来てくれたんだね!」
恭介「ごめんね・・・ロマンチックな別れ方をしたのに・・こんなに早い再会で・・・」
さやか「・・・」
恭介「さぁ連れて行ってくれさやか・・・これからはずっと一緒だ」
さやか「あたしの心が・・・いつまでも恭介の物だと思った?」
恭介「え!?」
さやか「残念!天国に来てもうすでに何人からか告白されちゃいました!!」
恭介「は!?」
さやか「なんかあたしが成仏する前から狙ってた男子が結構いたみたいなんだ」
さやか「恭介とあたしが恋人同士になれた時間軸が出来たって思うと安心しちゃってさ。
なんか冷めたっていうかー・・・ま、友達としてはまだ好きだけどさー」
さやか「その男子達に恭介の事忘れてあげるって言っちゃった☆」
恭介「なんだって!?ふざけないでよ、さやか!!」
恭介「こっちは変態の真似事までして!守りたくも無い貞操を守り通して!左手をまた失ってでも
さやかを助けたいと思ったのに!!」
恭介「さやかのために仁美さんやほむらさんをフった僕はどうなるんだ!!考え直してよさやか!!」
さやか「そもそも住む世界が違うんだよ恭介・・・あんたまだ死んで無いんだ」
恭介「まさか!?なら・・・この情景は!?この素晴らしい虹はなんなんだ!?」
恭介「なぜさやかは僕に会いに来てくれたんだ!?」
さやか「その虹は現実の情景だよ恭介」
さやか「あたしが声をかけにきたのは好きな人としてじゃなくて・・・親友として色気の無い
普通の日常会話をしにきたんだ」
恭介「普通の・・・会話!?」
さやか「ねぇ恭介・・・」
さやか「そんなところで寝てると・・・風邪ひいちゃうよ?」
カッ
~~~
氷室「・・・生きてる・・・?僕は・・・魔導帝にもならず・・・生きているのか・・・」
氷室「目の前の虹が・・・あの虹が見える・・・」
氷室「・・・!!違う!!これは・・・これは虹じゃない!!」
マミ「アルコバレーノ・レッジセーニ!!」(ブラジャーの虹)
氷室「7色の・・・ブラジャー・・・」
氷室「7つのブラが・・・僕のソウルジェムの穢れを吸ってくれてるのか・・!?」
氷室「青のブラ・・・さやか・・・」
さやか「・・・これで・・ノーパンとノーブラの合わせ技だよ・・」
氷室「赤のブラ・・・杏子・・・」
杏子「・・・見るな見るな、恥ずかしい」
氷室「黄色のブラ・・・巴さん・・・さすがに大きい・・・」
マミ「それでも・・・一枚では穢れを吸いきれなかったわ」
氷室「桃色のブラ・・・鹿目さん・・・」
まどか「これが本当の・・・女神のブラだねっ☆」
氷室「紫の・・・??・・・ほむらさん・・・」
ほむら「ブラよ!これはブラよ!必要ないみたいな疑問の顔をしないで!!」
ほむら「あなたの親友の鹿目ほむらならこうするのでしょう?
だから私もこうするの・・・理由なんてないわ!!」
氷室「緑のブラ・・・仁美さん・・・」
仁美「あなたも恭介さんだというのなら・・・絶対死なせません・・・」
氷室「そして・・・そして・・・」
氷室「オレンジの女性のブラ・・・を」
氷室「何故か持っている・・・中沢・・・」
中沢「呼んだか?親友?」
氷室「君には・・・小一時間ばかり話を聞かせてもらわないとね・・・」
中沢「俺を女性の下着を持ち歩いてる変態だと思ってるのなら訂正してもらう」
中沢「美樹のパンティを被って変身するお前と一緒にするなと言っておく」
氷室「なら・・・!このブラはどこから・・・!?」
中沢「早乙女先生のだよ」
氷室「!!」
中沢「教え子が危ないって言ったら・・・何も聞かずにブラを渡してくれたんだ」
氷室「そうか・・・」
氷室「時間軸を越えて・・・僕はあの人に・・・2度助けられたのか・・・」
氷室「ありがとうみんな・・・僕のためにブラジャーを・・・」
氷室「ありがとう・・・早乙女先生・・・」
しゅうう・・・キラッ
恭介「氷室さん!」
杏子「氷室のソウルジェムは浄化できたが・・・今度はあたし達の下着が!!」
仁美「ま・・・真っ黒ですわ・・・///」
マミ「早く・・・キュゥべえに食べさせないと・・でもさっきは呼んでも来なかったし・・」
キュゥべえ「今度はここにいるよ」ぴょん♪
一同「!?」
杏子「てめぇ!さっきはどこ行ってやがった!?」
ほむら「杏子!今は黒ブラ回収が最優先事項よ!」
キュゥべえ「黒ブラの処理にボクが必要みたいだね、さぁ早くこっちに持ってきなよ」
恭介氷室中沢「・・・」
マミ「男性の前で・・・ノーブラのまま歩くのは・・・ちょっと・・・」
仁美「揺れてしまいますし・・・///擦れてしまいますし・・・先端が・・・」
さやか「あたしは下もガードしなきゃだし・・・」
杏子「実はあたしも・・・最近成長してきて・・・」
まどか「ほむらちゃん!出番だよ!!」
ほむら「ほむっ!?」
まどか「ほむらちゃんがみんなの黒ブラをキュゥべえに持っていくの!
ほむらちゃんにしかできないよ!!」
ほむら「ふざけないで!私だって・・・ノーブラなら揺れてしまうわ!」
まどか「揺るがないよ・・・それがほむらちゃんだから・・・!!」
ほむら「!!」
まどか「わたしも少しずつ揺らいでるの。中学生だから・・・悩み多い年頃だから・・」
まどか「成長期だから・・・」ぼそっ
ほむら「ま・・ど・・か・・・」
まどか「絶対に揺るぎようがない信念を・・・ほむらちゃんから教わったから・・・
ほむらちゃんにしか任せられないから・・・」
まどか「お願い・・・ほむらちゃん・・・揺らいでしまうわたしたちを・・・許して・・・」
ほむら「ぬぐううううううううううううううううううう!!」
バッ(全員のブラをボール状にまとめて走り出す)
ほむら「絶対に・・・未来を変えてみせる!!」
ほむら「今の私と変わってしまうのも・・・それはそれでいい!!」
ほむら「だって揺れやすい年頃なんだもの!中学生なんだもの!成長期なんだもの!」
ほむら「変わってしまってもいい!揺らいでしまう自分を・・・手に入れる!!」
ほむら「だからこれが・・・!!胸が弱かった私への決別の意味の・・・」
ほむら「ホラムダンク!!喰らいなさい!インキュベータアアアアアアアアッ!!」
キュゥべえ「あーん」
ガコォォン!!
キュゥべえ「う、ぐぅ・・・」もしゃもしゃ
ごっくん
キュゥべえ「きゅっぷい!」
ほむら「ところで・・・さっき姿を消していたのは何故かしら・・・?」
キュゥべえ「正真正銘最後の切り札を切るため・・・資料を集めていた」
ほむら「最後の・・・切り札!?」
キュゥべえ「ワルプルギスは倒された・・・そして、ボクや魔法少女のシステムがまどかの
願いによって「世界」に認識された。これから先どうなるかわかるかい?」
ほむら「人類があなた達インキュベーターに接触を試みる。交渉を交わして
まだ平等とはいえなくとも魔法少女が人間に戻れる可能性を持った・・・」
ほむら「氷室がかつていた未来に少し早く近づける、それだけよ」
ほむら「この星だけじゃない。まどかの願いでお前の正体も企みもすべて知れ渡った」
ほむら「きっと宇宙中の魔法少女に・・・希望が見出せるはずだわ」
キュゥべえ「やっぱり・・・そういう認識だと思ってるのか・・・」
まどか「・・・」
キュゥべえ「まどかがもたらした「認識」の範囲・・・「世界」とは「宇宙」のことじゃない・・・
「地球」という人類が存在する幾千もの星のうちの一つに過ぎないんだ」
ほむら「!!」
キュゥべえ「ボクたちと少しでも対等な関係になることが君たちの「救い」というのなら・・・
まどかの願いによって「救われた」のは・・・「地球」だけだ。「宇宙」じゃない」
ほむら「なんですって・・・!?」
杏子「どういう事だよ・・・おい・・・」
キュゥべえ「「世界」というくくり方は「地球」か「宇宙全体」かどちらともとれる言い方だよね?」
キュゥべえ「もちろん、特に追随する条件がなければボクも「宇宙全体」にインキュベーターを認識させる
願いを叶えてあげただろう。事実そこまでに素質はあった・・・しかしまどかにはもう一つの願いがあった。」
キュゥべえ「すなわち・・・「鹿目まどか」という個体を保つこと・・・これが願いの範囲をこの星だけに留めさせた」
キュゥべえ「仮に宇宙全体に認識させる願いを叶えていたのなら・・・まどかは神になっていただろうね」
キュゥべえ「未来永劫・・・ボクたちが宇宙に持ち込んだ物を認識させる概念として、
この宇宙に固定されていただろう」
キュゥべえ「この先誰からも・・・認識される事無くね・・・」
キュゥべえ「もちろん、地球という星全体にボクたちの存在を認識させるだけでも、
すさまじい因果を持っていることになるけど、まどかはそれ以上のことが出来たんだ」
キュゥべえ「女神なんてなれないままわたしは生きる」
キュゥべえ「まどかが掲げたもう一つの命題(テーゼ)がそれだった。ゆえに範囲は絞られた」
キュゥべえ「はっきり言おう。
救えたはずの宇宙全体の魔法少女を犠牲にして・・・地球だけが助かったんだ」
キュゥべえ「君たちに見せてあげるよ。君たちの言うところの
宇宙の中で未だに「騙され」続ける・・・魔法少女達の絶望する姿を・・・」
ほむら「!!」
ピカッ
キュゥべえ「先ほど集めていた資料がコレだ。」
キュゥべえ「君たち人類と同じ姿の者が住む星の・・・システムを知らずに魔女化する魔法少女達の映像だ」
ほむら「まどか!見ては駄目!!アイツの言葉に惑わされないで!」
ほむら「何を考えてるのインキュベーター!このビジョンを・・・止めなさい!!」
異星人魔法少女「嘘よ・・・魔法少女が魔女になるなんて・・・」
異星人魔法少女「なんで・・・誰も教えてくれなかったの・・・」
異星人魔法少女「きゃあああああああ!!!」
ゴゴゴゴゴ・・・
異星人魔法少女「わたしの・・・ソウルジェムが・・・・グリーフシードに・・・」
まどか「・・・」
キュゥべえ「確かに・・・ボクはこの星からいつまでもエネルギーを独占したいと言った。」
キュゥべえ「でもそんなのは、まどかが魔女化すれば解決する問題なんだ」
キュゥべえ「結果、まどかの魔女がこの星を滅ぼしたとしても、まどか一人が
魔女化するエネルギーさえ持ち帰ればノルマは達成できるからね」
キュゥべえ「ワルプルギスによるリセットでも、さやかを魔女化させて足を引っ張らせる事でも無い」
キュゥべえ「ボクの最後の切り札は・・・まどかを魔女化させるために動くことだったんだ」
キュゥべえ「君達もついでに魔女になるのなら歓迎するよ」
キュゥべえ「こういう事に嫌悪を感じるのだろう?君たち少女の年代によくある正義感で」
(異星人魔法少女達の絶望の声)
キュゥべえ「この事実に目をそむけて・・・彼女達を犠牲にして、君たちだけが助かるつもりかい?」
キュゥべえ「そんなのはボクが君たちを家畜扱いしてきた事実となんら変わり無いじゃないか」
キュゥべえ「彼女達が魔女化するエネルギーが無ければ・・・
将来君達が人間に戻るためのエネルギーも生まれないんだよ?」
キュゥべえ「平等に交渉してる星よりも・・・一方的に搾取されている星が多くなければ
人間に戻るためのエネルギーの余裕も生まれない」
キュゥべえ「自分達のためだけに・・・異星の彼女達を搾取しようとしているのは・・・」
キュゥべえ「他の誰でもない・・・君自身じゃないかな?まどか」
まどか「・・・」
アアアアアアア!!(異星人魔法少女の断末魔)
ほむら「そんな事・・・あなた達が作り出したシステムの搾取側の黒い面を
まどかに押し付けようとしているだけじゃない!!」
ほむら「この星だけでも・・・私だけでも救われた!!だから・・・まどかは悪くない!」
ほむら「お願いまどか!自分の願いに自信を持って!仮に宇宙全体を犠牲にして・・・
私たちの傍に一緒に居てくれるというのなら・・・」
ほむら「私もその思いに応える!!まどかを非難する者が相手なら・・・
今度は世界じゃなくて宇宙と戦ってみせる!!」
さやか「まどかを・・・その願いを・・・否定させやしない・・・」
さやか「まどかの願いには・・・氷室さんのさやかの想いも込められてるんだ!」
さやか「ただ知って欲しい!その願いが・・・正義から来るものでも悪から来るものでも・・・」
さやか「それを・・・非難できるヤツなんて誰も居ない!」
さやか「あたしだって・・・恭介とともに生きる未来のためなら・・・宇宙を犠牲にするかもしれない」
さやか「だから・・・まどかの選択は間違っていない!
まどかを悪だというのなら・・・あたしだって悪になってやる!!」
さやか「正義に憧れてた少女時代は・・・もう終わりだよ」
さやか「まどかを・・・ほむら達を・・・そして恭介を守るために・・・」
さやか「あたしは・・・その事実を受け入れた上で・・それでも自分の幸せのために・・・戦い続ける!」
マミ「私も・・・正義の味方じゃなくて良かったと思った・・・
クラスメイトが・・・私が戦い続けてくれたことを知ってくれたとき・・・こんなにも嬉しいことは無いと思った」
マミ「自分の幸せを押し殺して戦うヒーローを・・・もうカッコイイとは思わない!」
マミ「私は生きていくわ・・・あなた達と・・・クラスのみんなと一緒にこれからも・・・」
マミ「地球だけが救われたのだというのなら・・・まずは地球の人達を繋ぎたい・・・絆になりたい・・・」
マミ「宇宙の事を考える前に・・・地球の人達の思いをを一つにしてみせるわ・・・!」
マミ「それが私の・・・新しい願いよ・・・」
杏子「あたしから言わせりゃそんな真実は無い。目をそむけちまえって話だけどな」
杏子「家族で考えた場合、家族の誰かを助けるためなら・・・それより多くの命に
目をつむるかもしれない」
杏子「地球だけが助かった。これから魔法少女と普通の人間が手を取り合う
その絆を家族と呼べるくらい強い物だとしたら・・・」
杏子「他の星を助けられなかったとしても・・・家族さえ無事ならどうでもいい。そう思った」
杏子「地球だけでも助かって・・・みんなが家族になれる未来が待っているのなら・・・
とりあえずはそれでいい」
ほむら「まどか・・・」
さやか「まどか!」
マミ「鹿目さん!」
杏子「まどか!」
さやか「それが正しいかどうかじゃない!まどかは・・・自分の願いを叶えただけだ!」
ほむら「お願い・・・あなたが見ず知らずの他人の不幸に心を痛めてしまうほど優しい人だと知っている・・・
だけど・・・絶望しないで・・・」
杏子「キュゥべえが見せた映像がニセモノって可能性もあるだろ!そもそも人間がいる星が地球だけなのに
キュゥべえが他の星にも文明があるって見せかけてる可能性も!!」
マミ「地球を救うだけでも、誰にも出来ることじゃないわ!!お願い、自分を無力だと思わないで!」
まどか「・・・」
まどか「全部・・・知ってたよ・・・」
4人「!?」
まどか「きっとこういう願い方をすれば・・・救われるのは宇宙じゃなくて地球だけなんだろうなって・・・
はじめから予測できてた・・」
まどか「知った上で・・・わたしは願いを叶えたんだ・・・だから後悔は無いよ」
キュゥべえ「意外だな・・・君の性格なら絶対見ず知らずの他人も放っておかないと思ったんだが・・・」
まどか「一方的に圧倒的な力で救いを与えるのが正しいとは限らないよ」
まどか「どんな願いにも歪みがある。わたしはそれを受け入れたの」
まどか「他の星の人達が・・・わたしが出した結論で救われるとは限らないし」
まどか「だから・・・他人も自分も幸せにできる願い方をした上で・・・
願いを叶えた後に訪れる歪みに立ち向かえるとしたら・・・」
まどか「それは・・・わたしも消えないでみんなの傍にいる未来だと思ったから・・・」
まどか「それにね・・・信じてるの」
まどか「きっと他の星の魔法少女も・・・自分達の力で絶望から立ち上がるって・・・」
まどか「氷室さんは・・・わたし達少女が一生懸命悩んで出した結論は何にも勝る宝物だと言ってくれた」
まどか「それは他の星の人達にも言えることだと思ったの」
まどか「きっと・・・他の星の魔法少女達も・・・答えが出ていないだけ・・・まだ悩んでるだけなんだって」
まどか「彼女達もいつか・・・答えを出すよ・・・」
まどか「だから・・・わたしが干渉するべきじゃないって思った・・・」
まどか「わたしの願いがもたらしたこの星だって・・・幸せになるとは限らない・・・」
まどか「普通の人達にもすごい辛い思いしたりさせたりすると思うから・・・」
まどか「認識する魔法で・・・今のわたしには魔女になった自分も認識できるの」
まどか「全てを救えると思い込んだ迷惑な魔女・・・それを知っていたから・・・」
まどか「女神なんてならない・・・自分の手の届く範囲の人たちだけでも助けたい。そう思ったから」
まどか「わたしが守った人・・・ほむらちゃんが・・・さやかちゃん達が傍に居てくれると
言ってくれるから・・・!!」
ゴゴゴゴ・・・
まどか「だから、わたしは絶対・・・自分の願いに絶望したりしない!!」
バァーン!!(濁り一つ無いソウルジェム)
キュゥべえ「今の話で・・・濁り一つ生みださないなんて・・・」
キュゥべえ「完敗だよ・・・鹿目まどか・・・しばらく君からは手を引こう」
(魔法少女達と恭介と氷室の背中を見ているキュゥべえ)
キュゥべえ「報告するよ・・・母星のボクたち・・」
キュゥべえ「以上が・・・地球という星で起こったイレギュラーな事例であり・・・
そこで戦い続けた魔法少女の真実である」
キュゥべえ「彼女達はもう・・・正義の味方では・・・無い」
キュゥべえ「彼女達を突き動かしたのは・・・純粋な願いである」
~~
杏子「そういえば氷室、あんたなんで戻ってこれたんだ?」
ほむら「時空管理局の尋問というのは・・・そんなに優しいものなの?」
氷室「もちろん、抜け出してきたのさ。無断でね」
さやか「うん。だろうね。さやかが無茶しすぎって言ってたから」
氷室「そして・・・脱走ができたのは・・・鹿目ほむらさんが融通をきかせてくれたからなんだ」
氷室「ほむらさんのおっぱいのおかげで・・・僕は戻ってこられた」
ほむら「は!?」
~~~回想~~~
氷室「ほ・・・ほむらさん!?」
鹿目「なにかしら?」ぼい~ん
氷室「胸に・・・何をつめているんだい?」
鹿目「少女の夢と希望を叶えるものよ」
氷室「確かに女性からすれば巨乳は夢と希望だけど・・・」
鹿目「見すぎよ恭介。いくら親友のあなたでも胸を触らせるわけにはいかないわ」
鹿目「ところで先ほど報告があったわ。あの時間軸で・・・さやかが契約した」
氷室「!!」
鹿目「管理局の見解では十中八九魔女化すると結論が出たわ」
氷室「いけない・・・それだけはいけない・・・」
氷室「ほむらさん!ここから出してくれ!さやかを助けに行かせてくれ!!」
鹿目「残念だけど、私にそんな権限無いわ」
鹿目「あなたが・・・脱走するのなら話は別だけど・・・」
氷室「!!」
鹿目「あなたのソウルジェムはここよ。脱走できたとしても・・・100メートルまでだし、
バイオリン仮面に変身できなければ部下に勝てないわ」
鹿目「さやかのパンティも・・・すべて押収したし」
鹿目「それにしても・・・巨乳だと下乳が蒸れるわね。ハンカチは無いかしら」
鹿目「あ・・・これはハンカチかと思ったらさやかのパンティね」
氷室「ほ・・む・・・らさん・・・?」
鹿目「あ・・・手が滑ったわ。牢屋の中にパンティを落としてしまったわ」
鹿目「でも・・・パンティだけでは変身は出来ないわね。安心だわ。だってソウルジェムはここにあるから」
ぼいーん
鹿目「しまった!巨乳の弾力がソウルジェムをはじいてしまったわ!!」
カランコロン(氷室のそばに転がるジェム)
氷室「!!」
鹿目「パンティとジェムが揃ってしまった!脱獄されてしまう!これも・・・私が巨乳なせいよ!!」
鹿目「さあ、どうかしら氷室恭介!!あなたの親友・・・鹿目ほむらは・・・」
氷室「ああ!昔からの巨乳美人だよ!!」
ガバッ
氷室「フォオオオオオオオオオオ!!!」ピカッ
「脱走だーっ!!」
「上条恭介が脱走したぞーっ!!」
「ソウルジェムが奪取されてる!戦闘力の低い兵は退避!」
部下A「脱走なんてできるものか!鹿目副長がついているんだ!」
部下B「鹿目副長!追いましょう!あんなヤツ、クロックアップさえあれば楽勝・・・」
ボインボイン・・・
鹿目「胸が重くて思うように前に進めないわ」トロトロ・・・
部下「なにやってるんすかああああーッ!?鹿目さん!!」
~~~
氷室「以上だ」
マミ「突然巨乳になった未来の暁美さん・・・彼女に一体なにが!?」
ほむら「わかったわ!きっと過去の私が未来を変えてやると決意したからよ!」
ほむら「私のこれからの積み重ねで・・・未来は変わるんだわ!」
鹿目「時間軸が違うから関係ないわ」
さやか「鹿目ほむら!いつの間に!!」
杏子「そして・・・」
ぼい~ん
杏子「誰だお前は!?」
鹿目「前にあったでしょう?20年後の未来の・・・暁美ほむらよ」
まどか「この前出会ったときと全然違うよ・・・すごく大きい・・」
さやか「別人だろ、お前!」
ほむら「事実よ。受け入れなさい」
ほむら「自分に裏切られないで・・・本当に良かった!ありがとう・・・ありがとう!!」
鹿目「やってくれたわね・・・上条恭介・・・いや・・・氷室と呼んだほうがいいかしら」
鹿目「審問期間中の脱走は重罪よ・・・おまけに・・・今度は管理局のタイムマシンまで奪った」
鹿目「この時間軸も・・・予測も出来ないほどにズレが大きくなっている・・・」
鹿目「重犯罪者として・・・あなたに判決を言い渡しに来たわ」
一同「!!」
さやか「氷室さんが・・・重犯罪者・・・!?」
恭介「い・・・一体どんな判決が下るというんだ・・・」
鹿目「時間犯罪者の中でも・・・かなり重い刑よ」
鹿目「時空管理局というのはね・・・地球の組織では無いの・・・」
鹿目「ありとあらゆる宇宙・・・ありとあらゆる時間軸から・・・時間法の保護のために集まった
警察と裁判所が一体化した精鋭組織」
鹿目「ゆえに・・・氷室に下す処置は・・・」
鹿目「自分が生きてきた時間軸とはまったく異なる世界への追放・・・」
鹿目「数千億と存在する平行世界と数千億と存在する人間が住む星」
鹿目「その組み合わせをコンピューターが無作為に選んだ世界へと永久追放される」
ほむら「な・・んですって・・・」
杏子「ど・・・どういう事かわかりやすく説明しろ・・・」
マミ「氷室さんは・・・自分の事を何もしらないかもしれない人々が住む星・・・
時間軸に飛ばされてしまうのよ・・・!」
まどか「氷室さんは・・・永久に孤独になるって事!?」
さやか「ふざけるな!そんな事・・・許されてたまるか!」
氷室「いいんだみんな・・・僕はどんな刑でも受けるよ・・・」
恭介「嫌だ!氷室さんを・・・一人にさせはしない!!」
まどか「もう一度戦うよみんな・・・氷室さんを守るために・・・
また正義を裏切れる?」
ほむら「もちろんよ・・・」
鹿目「・・・」
キュイン!キュイン!キュイン!
杏子「!?なんだ!?空間の裂け目から、人間が!!」
マミ「武装している!?敵!?」
部下A「アンチマジックフィールドオープン!」
部下B「魔法(インキュベーター製)の発動を制限します!!」
鹿目「ごくろう」
まどか「変身が・・・出来ない・・!!」
ほむら「変身後に出現する盾も無いから・・・武器が出せない!」
鹿目「抵抗すれば叛逆とみなすわ。おとなしくして」
鹿目「といっても・・・魔法を封じられたらあなた達は普通の女子中学生だから、抵抗のしようがないでしょうけど」
杏子「離せ!離せ!!氷室を・・・氷室を連れて行かせやしねーぞ!」
鹿目「氷室・・・あなたの追放先はすでに決定している。これから判決を言い渡すわ」
鹿目「追放先の惑星の名前は・・・地球」
恭介「え!?」
さやか「は!?」
鹿目「時間軸は・・・本来暁美ほむらが相打ちでワルプルギスを倒す世界が・・・
バイオリン仮面と名乗る男によって改変され・・・別の時間軸になってしまった世界」
鹿目「すなわち・・・今のこの場所よ・・・」
マミ「!!」
杏子「鹿目・・・お前・・」
まどか「ほむらちゃん・・・」
ほむら「ほむら・・・」
氷室「ほむらさん・・・?」
部下A「!?」
部下B「えっ?えっ!?」
ざわざわ・・・
鹿目「刑はすでに執行されました。二度と覆りません」
鹿目「数千億×数千億の組み合わせをコンピューターで選びだした・・・ここがあなたの牢獄よ。」
鹿目「せいぜい・・・生き抜いて見せることね」ファサッ
恭介「・・・」
さやか「やった・・・」
恭介さやか「「やったあああああああ!!」」
氷室「僕は・・・」
氷室「僕は・・・ここにいてもいいのか・・・」
氷室「さやかが生きている・・・そして・・・恭介と共に歩むこの世界に・・・」
氷室「僕は・・・僕はまだ・・・彼らを見守っていても・・・いいのか・・・」
部下A「か・・・鹿目副長!?何を・・・」
部下B「ふ・・・不正だ!何千億×何千億分の一で
自分の都合のいい平行世界を引き当てられるはずがない!」
鹿目「でも0%では無いわ」
鹿目「すでに刑は執行されました。二度と覆りません」
部下C「ふ・・・不正の証拠が後から出ればあなたもただでは済みませんぞ!」
鹿目「それでもすでに執行された刑は覆りません」
部下D「鹿目副長・・・あなたを連行する!これは明らかな職権濫用だ」
鹿目「連行されて・・・審問を受けて・・・私はどうなるのかしら」
部下A「それは・・・最悪辞職・・・」
鹿目「ならば今・・・辞めましょう」
部下「!!」
うねうね
ほむら「鹿目の胸が!うごめいてる!?」
すぽっ
キュゥべえ「やあ」
一同「インキュベーター!!」
氷室「少女の夢と希望を叶える存在・・・!」
氷室「ほむらさんの胸に詰まっていたのは本物の乳ではない!インキュベーターだったんだ!」
氷室「しかも・・・この時間軸のではなく・・・僕たちがきた未来の個体!?」
鹿目「インキュベーター!私を・・・「引退」させて肉体を人間に戻しなさい!」
部下達「しまっ・・・」
カッ!
しゅうう・・・
鹿目「これで・・・元通りだわ」
ほむら「あ・・あ・・・」
スラーッ↓
ほむら「嘘よ・・・元通りだなんて・・嘘よ・・・」
鹿目「いいえ。元通り(人間の身体)よ」
部下A「か・・・鹿目副長!!あなたは・・・何を・・・」
鹿目「武装はとっくに解除している。そして私はもう魔法少女では無くなった」
鹿目「これでも私を拘束するというのなら・・・問題になるのは管理局側だわ」
部下B「そんな・・・あなたという優秀な人材を・・・管理局を本当に辞めるつもりなのか・・・!?」
部下C「なぜ・・・」
鹿目「もうウンザリなのよ!!あなた達の子守は!!」
部下達「!!」
まどか達「!?」
鹿目「まどかを・・・愛する者を失った私は・・・それを忘れるため
戦いのためだけに肉体を結界の中で・・・若いまま維持し続けて・・・」
鹿目「・・・この肉体は・・・24歳のままで・・・」
鹿目「でもまどかの・・・守りたかったものを・・・守るという・・・願いができた・・・」
鹿目「私は・・・今一度まどかが守りたかった・・・彼の元に帰るわ・・・」
鹿目「歳の差が無くなったちょうど今が・・・頃合なの・・・」
鹿目「2年間・・・頑張ってきたけど・・・子宝を授かることは無かった・・」
鹿目「もう・・・正義なんかどうでもいい・・・普通の妻として・・・彼の傍にいるの・・」
鹿目「私が守りたいのは・・・無能な部下じゃないわ・・・これから生まれる・・・新しい命よ・・・」
まどか「!!未来のほむらちゃん!まさか・・・あなたの旦那さんって・・・」
鹿目「・・・あなた達・・・もう下がりなさい・・・これが上司として最後の命令です」
部下達「・・・」
鹿目「私のクビを掛けて全権を行使します。下がりなさいと言っているのです。」
鹿目「彼女達に・・・氷室に触れることは許しません」
鹿目「最後に・・・彼らと話がしたいだけです・・・」
ほむら「ほむら・・・」
鹿目「暁美ほむら・・・氷室恭介・・・美樹さやか・・・上条恭介・・・
巴マミ・・・佐倉杏子・・・おめでとう・・・」
鹿目「誰一人欠ける事無く・・・あなた達は・・・これから寄り添える未来を・・・勝ち取ったのね・・・」
鹿目「そして・・・」
まどか「ほむら・・・ちゃん・・・」
鹿目「ま・・ど・・・か・・・!」ポロポロ・・・
ぎゅっ
鹿目「まどか!!」
鹿目「生きてる・・・まどか・・・あなた・・・生きているのね・・・」
鹿目「暖かい・・・ちゃんと生きているのね・・・まどか!」
鹿目「う・・・うあああ・・・うわああああ・・・」ポロポロ・・・
まどか「ほむらちゃん・・・ずっと・・・ずっと・・・戦い続けてきたんだね・・・」
鹿目「まどか・・・まどか・・・!!」
鹿目「ごめんね・・・本当だったら・・・私が助けに行きたかったのに・・・!!」
鹿目「ごめんね・・・まどか・・・!!私・・・あなたがいなくなった世界で・・・
あなたより大切な人が・・・出来たから・・・」
鹿目「彼を守るために・・・あなたと同じ世界にいることが出来ないから・・・」
鹿目「せめてこの瞬間だけ・・・こうして・・抱きしめさせて・・・」
鹿目「また・・・ほむらちゃんって・・・呼んでくれる?」
まどか「うん・・・うん・・・あなたも・・・紛れも無く・・・ほむらちゃんだよ・・・」
まどか「ありがとう・・・ほむらちゃんは・・・わたしがいなくなった後・・・
ずっとずっと・・・わたしの家族を守り続けてきたんだね・・・」
まどか「これからも・・・わたしの家族を・・・守り続けていくんだね・・・」
鹿目「ええ・・そうよ・・・それが・・・あなたを失った私の・・・新しい決意だったから・・・」
鹿目「ほむら・・・」
ほむら「・・・ほむら・・・?」
鹿目「まどかを・・・絶対離さないで・・・」
鹿目「幸せにしてあげて・・・未来へと・・・連れて行って!!」
ほむら「もちろんよ・・・!」
ほむら「絶対手を離さないわ・・・まどかは・・・まどかはいつまでも傍に居てくれるから・・・」
~~~
鹿目「それじゃあ・・・ここでお別れね」
氷室「僕は手続きがあるんだ。この時間軸で過ごすため、戸籍を作らなきゃいけないし」
氷室「しばらくは管理局やほむらさんと行動しなくちゃいけない」
鹿目「その手配は管理局がなんとかするわ。私の最後の仕事になるかもね」
さやか「いっそ鹿目ほむらの旦那ごとこっちに引っ越せばいいのに」
鹿目「大人の世界には色々ややこしい事情があるのよ」
鹿目「氷室一人をこの時間軸に最初からいた事にするのにも相当裏技を使わなきゃいけないし」
まどか「また・・・会えるよね・・・ほむらちゃん・・・」
鹿目「そうね・・・この世界の住人としてではなく・・・時間旅行者としてなら、
また会えるわ」
鹿目「あと10年もすれば私たちの時間軸でも、タイムマシンが一般家庭に浸透すると思うから」
鹿目「その時はきっと・・・私たちの宝物を・・・見せてあげられるわ」
さやか「じゃあ決まり!ほむら!絶対10年後に再会だよ!」
鹿目「ええ・・・約束しましょう・・・」
氷室「さやか・・・」
さやか「何?氷室さん」
氷室「最後に・・・これだけは言わせて欲しい・・・僕にとってさやかは・・・」
氷室「僕の時代のさやかと・・・この時代のさやかも含めて・・・僕にとってのさやかは・・・」
氷室「・・・」
さやか(そんなところで寝てると、風邪引いちゃうよ)
氷室「さやかは・・・僕の、最高の友達・・・」
氷室「だから・・・進むよ・・・僕も・・・新しい未来へ・・・」
さやか「そうだね・・・」
さやか「頑張って、恭介!!親友としてのさやかなら、いつでも応援してるから!!」
恭介「行っちゃったね・・・」
さやか「氷室さん・・・きっといい人を見つけるよ」
杏子「どうでもいいけど・・・腹減ったな・・・」
マミ「私の家で祝賀パーティといきましょう。実はハッピーエンドを想定して
食材の仕込みは完璧なの」
まどか「じゃあわたし、家族に連絡しなきゃ!
勝手に抜け出してきたのに、勝手にマミさん家に行ったら怒られちゃう!」
さやか「なんだかあたし達・・・普通の女子中学生みたいだね・・・
さっきまであれだけ戦ってたのに・・・」
ほむら「普通の中学生よ・・・今までも・・・そしてこれからも・・・」
マミ「ところで・・・あの時現れた二人目のバイオリン仮面・・・彼は一体何者かしら?」
恭介「!!」
さやか「マ、マミさん!?それマジで言ってるの!?あの状況でバイオリン弾けるやつって
言ったら・・・」
杏子「それは憶測でしかねーよ・・・あたし達はそいつが変身した所を目の前で見たわけじゃないからな」
杏子「二代目バイオリン仮面の正体について、とやかく言えるやつがいるとすれば・・・
それは実際に目の前で変身を見たやつだけだ」
まどか「そうだね・・・本当に・・・」
ほむら「どこの誰かしらね・・・?」ニヤニヤ
恭介「あの・・・その・・・」
さやか「そ、そうなの!?知らないんだー・・・あ、あたし変身するところみたよ!」
さやか「バイオリン仮面の正体はねー」
恭介「さやか!!」がばっ
ちゅっ
さやか「!!」
ほむまど杏マミ「・・・!!///」
恭介「しゃべりすぎだよ・・・さやか・・・」
恭介「僕たち二人だけが知ってる・・・素敵な秘密でいいじゃないか・・・」
さやか「う・・・うん・・・///」
さやか「恭介・・・どんどん大胆になっていくね・・」
さやか「えへへ・・・」
マミ「じゃあ、上条君と美樹さんは・・・私の家に呼ばずに二人きりにしてあげましょうか?」
恭介さやか「「え!?」」
杏子「そんなノロケの空間を持ち込まれたらたまらねーっつーの。
今日は二人で過ごしな」
さやか「いやでも・・・あたし・・・まだ魔女から戻してくれたこと・・・皆に御礼言って無いよ」
恭介「後日・・・改めて妻を挨拶に向かわせます」
さやか「きょきょきょきょ・・・きょうすけぇ!?」
恭介「今日のところは・・・夫婦水入らずで過ごしたいな。いいだろ?さやか?」
まどか「あぅ・・・///」ぷしゅ~
ほむら「すこしは恥らいなさい・・・恭介・・・」
恭介「もちろん・・・来てくれるよね?」
さやか「は・・・はい!!」
~~~
上条邸
恭介「親はいるから・・・安心していいよ、さやか・・・」
さやか「むしろいないほうが良かったかも・・・」
恭介「それだと・・・僕の方が抑制効かなくなっちゃうよ」
恭介「わかったんだ。僕は王子様じゃなくてただの男子中学生だって・・・
二人きりになって・・・一皮剥ければ・・・さやかを傷つけてしまう野獣なんだって」
恭介「だから・・・中学生のうちは親に監視されてるくらいで丁度いい」
さやか「きょうすけ・・・///」
恭介「それじゃあもう一度弾くよ・・・今度はバイオリン仮面としてじゃなくて・・・
上条恭介として・・・さやかだけに贈る“祈り”だ」
♪~♪~♪
さやか「恭介・・・」
さやか「色々な事・・・思い出すよ恭介・・・幼稚園の頃・・・小学生の頃・・・」
さやか「あれ・・・?これは・・・それより前の思い出・・・?」
♪~♪~♪
恭介「さ・・や・・か?」
さやか「涙が・・・止まらない・・!?」
恭介「さやか!何故泣いているんだい?僕・・・また無神経なこと言っちゃったかな?」
さやか「違う・・・違うよ恭介・・・」
さやか「今・・・はっきりわかったんだ・・・」
さやか「恭介は王子様なんかじゃない・・・」
さやか「無神経で鈍感でヘタレで・・・バイオリン馬鹿で・・・最近はえっちな事にも興味を持っちゃった
どうしようもないヤツだけど・・・」
恭介「うぐ・・・」
さやか「あたしね・・・そんな恭介を好きになって良かった・・・
王子様じゃなくて・・・身近な人を好きになってよかった・・・」
さやか「何故だかそう思えてくるの・・・まるで・・・生まれる前から
募らせてきた思いが・・・遂げられたかのように・・・涙が止まらないの・・・」
さやか「あたしの願い・・あたしが生まれる前から抱いてた願いが・・・叶ったような気がして・・・」
さやか「これからも・・・恭介の傍に居ていいかな?」
さやか「人魚姫なんかに・・ならない・・・平凡な奥さんとして・・・恭介の傍にいたい・・・」
恭介「さやか・・・僕のほうから・・・言うつもりだったのに・・・君はつくづく
男心がわかってないね・・・」
さやか「え?」
恭介「これからも・・・僕の・・・一番近い場所で・・・」
恭介「僕のバイオリンを・・・聞いてくれますか?」
さやか「恭介・・・」
恭介「才能に敗れたとしても・・・たとえプロになれなかったとしても・・・
僕は弾き続けるから・・・」
恭介「いつまでも・・・2人寄り添って・・・」
恭介「僕と・・・僕と婚約して・・・///」
恭介「上条さやかになってよ!!」
さやか「・・・!!・・・」
さやか「・・・はい・・・・」
さやか「まどかの叶えた願いで世界はすぐに魔法少女の存在を知り・・・
インキュベーターと交渉を交わすようになりました」
さやか「20歳以上の魔法少女が引退できるシステムは18歳に引き下げられました」
さやか「魔法使いのシステムも一年以内にこの星に実装されるようです」
さやか「ただしまどかの願いによって・・・失うものもありました・・・」
TVニュース「あすなろ市の魔法少女・・・和紗ミチルが昨日未明・・魔女化し、
同じくあすなろ市の魔法少女数名が・・・これの討伐にあたりました」
まどか「悲しいニュース・・・増えたよね・・・」
ほむら「世間に知ってもらえるだけ幸せよ。
普通の人間の行方不明者なら・・・詳細もわからないままなんて事もあるのだから・・」
ほむら「自信を持ちなさいまどか・・・あなたの願いは・・・誰よりも優しい物だから・・・」
さやか「あたしたちがワルプルギスと戦ったあのストーリーは
小説になり・・・映画になりました。」
さやか「小説を書いたのもあたし達と同じ魔法少女だとか。
天才中学生作家御崎海香先生によるノベライズだとか」
さやか「映画!始まるよ!はやくはやく!」
恭介「最初はマナーCMなんだからもう少し遅くても良かったじゃないかな・・・」
参照:http://www.nicovideo.jp/watch/1364622796
マミ「あれ?電波悪いわね・・・もしもし!?もしもし!?」
バイオリン仮面「それは私の、バイオリンだ」
バイオリン仮面「劇場内での携帯電話の使用は禁止だ!」
ほむら「まどか・・・はぁはぁ・・」
ほむら「あれ!?カメラの映像が真っ白に・・・」
バイオリン仮面「それは私の、楽譜だ」
バイオリン仮面「劇場内での録音、録画は禁止だ!」
杏子「よっこらせっと」ドサッ
バイオリン仮面「前の席に足を乗せるのは禁止だ!」
バイオリン仮面「フン!」
ぴとっ
杏子「・・・・」
バイオリン仮面「成敗!!」
バイオリン仮面「劇場内ではルールを守って映画を楽しもう!」
ブブーッ
劇場内でチャックは全開は禁止です
劇場内ではパンティもブルマも被らないでください
劇場内で魔女や使い魔が発生した場合は
周りに魔法少女が居ないかまず問いかけて冷静に対処しましょう
HM 叛逆の物語
10月26日全国ロードショー
さやか「学校でも劇的な変化が有りました」
和子「副担任の吉野家先生が・・・け・っ・こ・ん!!されて寿退社したため!
新しく!副担任になる先生を紹介します!!」
さやか「荒れてるね~和子先生・・・」
まどか「先を越されて悔しいんだってさ」
和子「氷室先生、いらっしゃ~い」
まどかさやかほむら恭介仁美中沢「!?」
女子生徒「えっ・・・なになに男の先生!?」
女子生徒「超かっこいいんですけど・・・」
氷室「氷室杏介(ひむろきょうすけ)です。担当科目は音楽です。どうぞよろしくお願いします」
さやか「氷室さん!」
まどか「きょうすけ・・・同じ名前・・・」
恭介「でも・・・髪の色が赤いよ」
ほむら「同じきょうすけでも・・・杏子の「杏」を使ってる・・・まさか・・・」
和子「それとよろこべ男子!女子の転校生が来てるぞ~!」
男子生徒「そっちが後回しかよ!!」
男子生徒「はやく・・・はやく俺たちに新しい希望を!!」
杏子「佐倉・・・杏子です・・・///よ・・よろしくおねがいします!」
さやか「杏子!!」
男子生徒たち「フォオオオオオオオオオオ!!!」
氷室「僕は杏子の・・・母方の親戚という事で・・・表向きは
養父としての立場にある」
氷室「だから杏子の行方不明も取り消して学校に通わせることも出来た」
氷室「もちろん、杏子本人の希望で僕の家じゃなくて
巴さんと同居させてあげてるけどね」
杏子「マミが一人だと寂しいからそうしただけだ。余計なこと言うな!」
まどか「そうなんだ・・・これから楽しくなりそうだね!」
マミ仁美「「氷室先生!!」」
さやか「仁美?マミさん?」
マミ「私たちあれからずっと考えてました!」
仁美「でも・・・やっぱり恭介さんほど素敵な人はいないって気付いて・・・」
マミ「歳の差なんて関係ありません!」
仁美「わたしたちのどちらか選んで・・・お付き合いしてください!!」
氷室「・・・」
氷室「嬉しいよ・・・ありがとう・・・」
氷室「でも・・・僕には今好きな人が居るから・・・」
仁美「まさか・・・まださやかさんが好きですの!?」
氷室「違うよ、さやかじゃない」
さやか「わかった!元々いた未来の仁美だ!」
氷室「26歳くらいのとき愛想つかされて君達も知ってる意外な人物とくっついたさ」
氷室「二度も助けられた人が居るんだ・・・今度は僕が・・・彼女に何かしてあげたい・・・」
ほむら「誰かしら・・・」
和子「実家からメールが来てる・・・」
和子「縁談か・・・気が進まないな・・・」
和子「どこかにいい男転がってないかな・・・氷室先生は・・・年下だし・・・」
氷室「いえ、同い年ですよ?」
和子「氷室先生!?聞いてたの!?」
和子「同い年!?それは無いわ!わたしも若作りしてるようで・・・30超えてるのよ」
氷室「僕もですよ。なぜか女性には縁が無くて・・・34歳現在まで独身で・・・」
和子「34!?独身!?」
氷室「そして・・・早乙女先生は覚えてないかもしれませんが・・・
僕はあなたに助けられたことがあるんです」
和子「あなたと私・・・どこかであったことがあるの・・・?」
氷室「ええ。とってもよく知ってますよ」
和子(私が学生時代・・・ジュンコと不良を叩きのめした時に助けた子かしら?)
氷室「お互い年齢的に最後の恋愛結婚のチャンスを賭けてみる気はありませんか?」
氷室「結婚を前提として僕と付き合って欲しい」
和子「ちょ・・・氷室先生!?気持ちは嬉しいんですけど・・・出会ったばかりでそんな・・・」
氷室「あなたは・・・とても生徒思いで思い切りがある素晴らしい先生だと知っているんです」
氷室「きっと暴力事件に生徒が巻き込まれたら・・・自分のクビをかけてでも教え子を守る。
そんな人だと僕は知っているんです」
和子「それは・・・買い被りすぎでは・・・
第一私この仕事に就いてまだ一度もそんな事件に巻き込まれたことは・・・」
氷室「いいえ。勇気のあるすばらしい方ですよ。早乙女先生は」
和子「そ・・・そうですね・・・そこまで言われたのなら・・・悪い気はしませんね・・・」
和子「お付き合い・・・いたしましょう・・・」
放課後デートタイム
恭介さやか「「えへへ・・・」」
ゆま「さやかお姉ちゃん!」
さやか「ゆまちゃん!」
ゆま「ありがとう!わたしのやけどの跡・・・さやかおねえちゃんの魔法ですっかり治ったよ!」
さやか「ゆまちゃんみたいな美人をいつまでも傷物にしたくないだけだよ、あたしは!」
ゆま「わっ・・かっこいい人・・・この人が・・・さやかねえちゃんの王子様?」
さやか「うーん・・・王子様じゃないかなー」
ゆま「えー・・・違うの?そんなに仲良さそうなのに・・・」
さやか「ごく一般的な夫婦だよ!あたし達!恭介はー恭介はあたしの平凡な旦那様!」
ゆま「きゃあっ!かえって大胆になってる気がするよ!」
恭介「さ・・・さやか・・・人が多いところで・・・恥ずかしいよ・・・」
さやか「恭介は・・・王子様じゃない・・・でもあえてそういう言い方をするのなら・・・」
恭介「さやか・・・?」
さやか「そう・・・バイオリン仮面・・・」
さやか「でも・・・そう言っていいのは・・・恭介があの時
たった一度だけ・・・あたしを守るために変身してくれたことを・・・
知っているあたしだけなんだ・・・」
~~~
鹿目「・・・」
鹿目の夫「それはなんだい?ほむら」
鹿目「恭介がくれた・・・まどかのハンカチよ」
夫「!!姉さんの・・・」
鹿目「それもまどかが生きている時間軸の物だから・・・香りが残ってるわ」
鹿目「こうして・・・鼻に近づけると・・・まるであの子が傍に居てくれるような・・・」
鹿目「あれ・・・?鼻に・・・顔に・・・吸い付いて・・・」
夫「ほむら!それハンカチやない!パンティや!!」
ガバッ
鹿目「フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
さやか「あたしは・・・知っている・・・あの日・・・
一度だけ現れた・・・二代目バイオリン仮面の正体を・・・」
さやか「まどかが認識させるようにもたらした世界でも・・・誰も知ることはない。
魔法使いの概念が認識され・・・広まるにはまだ時間がかかるから・・・
あの時点では存在し得ない魔法使いを・・・世界は詳細が解らないまま放棄するだろう」
さやか「あの日現れた魔法使いの正体を・・・世界の中でただ一人・・・あたしだけが知っている」
さやか「それを・・・ずっと恭介とあたしだけの秘密にしていたい・・・」
さやか「だから・・・あたしは・・・いつまでも・・・こう・・・とぼけるんだ・・・」
さやか「バイオリン仮面・・・一体何者なの?」
~さやか達がワルプルギスの夜を倒してから10年後~
さやか「明日、日本に帰るんだね」
恭介「2年ぶりだね」
さやか「そして・・・結婚式か・・・」
恭介「ごめんねさやか・・・色々待たせちゃって・・・」
恭介「本当なら18歳になった時、さやかと一緒になることだけを考えればよかったのに」
恭介「僕が・・・バイオリンよりもさやかを大事にしていれば・・・」
さやか「大切にしてもらってたよ!音楽はあたしが後押ししたかったからしただけなの!気にしないで!」
さやか「その証拠に・・・」
恭介「さやか・・・?」
さやか「ううん!なんでもない!結婚式当日のサプライズにしよう!」
さやか「大学卒業後、恭介は※ジュリアード音楽院の院生として渡米しました」
※実際のものとは設定を変えてます。
大学院みたいな物だと思ってくれれば
さやか「一度恭介が留学したときの寂しさをしってるあたしは無理を言って
着いていきました」
さやか「院での二年間を終え、あたし達は明日、日本に戻ります」
さやか「すでに日本から多数のオファーが来ている恭介は
日本が世界に誇るプロバイオリニストとして活躍するでしょう」
~見滝原空港~
まどか「さやかちゃん!恭介くん!」
ほむら「さやか、恭介・・・」
杏子「おっ、来た来た」
マミ(サングラス)「美樹さん・・ではなくこれからは上条さやかさんと呼んだほうがいいかしらね」
仁美「お待ちしてましたわ」
中沢「上条!」
さやか「10年前のあの時・・・一緒に戦ってくれたクラスメイト達」
さやか「そして・・・」
氷室「恭介、さやか・・・お帰り」
和子「髪・・・伸ばしたのね。とっても素敵よさやかちゃん」
さつき「さやかさん!」
さやか「この子は氷室さんと和子先生との間に生まれた娘・・・さつきちゃん」
さやか「氷室さんと和子先生は出会って一年もしないうちに結婚し、子宝に恵まれた」
さやか「正確にはできちゃった結婚だけど・・・あの時の2人は色々若かった気がする」
さやか「名付け親はまどか。みんなが考えた名前から決めかねた氷室さんは
くじ引きを行い、まどかが考えたこの名前に決まったのだ」
さやか「まどかの意図は・・・ワルプルギスの夜の本来の意味・・・五月祭から
五月=皐=さつき
いつかワルプルギスの魂さえも救われる未来を作りたいという事からこの名前を考えた」
さやか「時々まどかとさつきちゃんはおかしな会話をする。
なんでも・・・さつきちゃんは生まれる前からまどかの事を知っていたらしく、
わたしをお父さんとお母さんの子にしてくれた・・・未来へと命を運んでくれた女神様と言っていた」
さやか「まどかに聞いても「わたしとさつきちゃんだけの素敵な秘密!
わたし達は生まれる前から出会ってた秘密の友達なの!」としか教えてくれなかった」
~~~
さやか「あれ~、この前会ったときは「さやかおねえちゃん」って言ってべったりだったのに・・・
「さやかさん」って・・・オトナになっちゃったのかなさつきちゃん・・・お姉ちゃんは悲しいぞ~」
すりすり
さつき「ちょっと!さやかさん!この前会ったときは7歳でしょ!わたしもう9歳だよ!子ども扱いしないで!」
さやか「プチ反抗期か!可愛いやつめ!このこの~」
タツヤ「さやかさん!そして皆さん、お久しぶりです!」
まどか「タツヤ!」
さやか「おおっタっくん!元気にしてたか!」
タツヤ「さやかさんも恭介さんも・・・ますます美男美女に磨きがかかって・・・」
タツヤ「そして・・・ほむらさんも・・・相変わらず美しい・・・///」
ほむら「あら、ありがとう」
ゆま「タ~ツ~ヤー!!あんた相変わらずほむらさんにデレデレして!」
むぎゅっ
タツヤ「いたっ!乱暴しないでよ、ゆまさん!ちょっと!!」
さやか「みんな出迎えありがとう!」
さやか「結婚式にはもっと人を呼ぶけど、一日目はとりあえず中学時代の知人と過ごすって決めたから」
恭介「そうだね・・・マスコミが来ないうちに実家に行こう」
マミ(サングラス)「お互い・・・有名になるのって辛いわね」
さやか「マミさんはワルプルギスとの戦いの後素性が割れて、芸能プロダクション数社からアイドルとして
スカウトを受けた。元々町で見かけてから狙っていたプロダクションがあったらしい」
さやか「マミさんは今は家族・・・すなわち杏子が大事だからと言ってすべて断ったが・・・
杏子が18歳になり一人立ちする時を機にデビューした。元々裏でレッスンは続けていたらしく、
それから6年経った今、本格的な実力派歌手として日本が誇るトップアーティストの一人になった」
さやか「氷室さんが提供した曲を歌うこともある。かつて氷室さんを好きだったマミさんにとって
それが氷室さんとの絆になったのだろう」
さやか「ファンが騒ぐから彼氏が作れないのが悩みだとか言ってたっけ」
恭介「巴さんには、色々先を越されたって感じがしますね」
マミ「何言ってるのよ・・あなたはこれからの人でしょ?」
マミ「頑張って!舞台は違っても私たちには音楽で人を幸せに出来る力があるのだから!」
鹿目「盛り上がってるところお邪魔するわよ。私も挨拶させてもらえるかしら?」
ほむら「!!鹿目!」
さやか「未来のほむら!!」
タツヤ「え・・・!?あれ・・・!?ほむらさんが・・・2人!?」
鹿目夫「僕は初めましてだね!こっちのほむらの夫で娘のまどか」
ロリまどか「みなさん、初めまして!鹿目まどか、9歳です!」
タツヤ「姉さんと・・・同じ名前?」
鹿目「待たせたわね・・・この娘が・・・あなたを失った世界だからこそ得た・・・
私の宝よ・・・」
まどか「ほむらさん・・・」
鹿目「あなたの名前をつけさせてもらったけど・・・迷惑だったかしら?」
まどか「ううん!すっごく嬉しいよ!」
まどか「わたしもまどかだよ!よろしくね、まどかちゃん!」
ロリまどか「はい、まどかさん!」
さやか「未来ほむらはほむらさんだね。その旦那さんは鹿目さんって呼ぶよ」
タツヤ「僕は・・・どちらも鹿目さんって呼ぶべきかな・・・未来のほむらさんは僕の親戚と結婚したんだね」
鹿目「管理局をやめて・・・私はその経験や知識を活かしてお義母さんの会社を拡大させたわ」
鹿目「夫には家庭に入ってもらったわ。相変わらず忙しいけど・・・管理局をやってた頃よりは
人間らしく生きているの」
氷室「そっか・・・君も落ち着ける場所を見つけたんだね・・・」
鹿目「恭介・・・いや・・・氷室・・・」
鹿目「お互い・・・幸せになれたのかしら・・ね・・・」
和子「杏介?こちらのお方は?」
鹿目「元カノです」
氷室「うぉい!!」
和子「へぇ~・・・それは・・・どういう事かしら・・杏介・・・」
さつき「ママ?」
和子「さつきちゃん・・・ちょっと待っててね・・・ママ・・パパと大事なお話があるから・・・」
氷室「くそ・・・全部否定できるほど間違ってないのがややこしい・・・覚えてろよ!ほむらさん!」
さやか「10年前胸にキュゥべえを詰め込んだときといい・・・あっちのほむらはちょっと
おどけた性格なのかな・・・」
ほむら「同じ人間でも時間軸が違えば違う性格になるのは面白いわ」
ほむら「きっと・・・幸せに見えるこの時間軸にだって・・・失うものがあるかもしれないから・・・」
さやか「失うもの・・か・・・」
~~~
さやか「あの時・・・氷室さんが言ったように・・・あたしの恭介と暁美ほむらは
氷室さんと鹿目ほむらのように特別な友情で結ばれるということは無かった」
さやか「今でも・・・恭介の中での暁美ほむらはさやかの友人程度なのだろう」
さやか「本来の時間軸なら現れるはずのほむらにプロポーズする10歳年下の彼氏もまだ現れていない」
さやか「きっと・・・まどかとほむらの絆がより強いものになった影響だろう」
さやか「それは・・・みんなが生きているこの世界だからこそ失ってしまった友情や絆・・・
少しだけ寂しさと愛しさを感じます・・・」
~~~
さやか「そういえばほむらさん、こっちにはいつまでいれるの?」
鹿目「帰りのタイムマシンの到着時刻を出発してから一分後にセットしてるから法さえなければいつまでも
いいのだけれどね・・・」
鹿目「ビザが一ヶ月でなくなるから、それまでよ」
さやか「じゃあ、結婚式に招待するよ!あたしと恭介、来週結婚するんだ!!」
鹿目「ええ、知ってるわよ。だからこそこのタイミングでこの時代に来たのよ」
園児「あ!きょーこ先生だ!」
園児「きょーこせんせー!」
杏子「悪い、あたしとこの園児だ。ちょっと話して来る」
杏子「しんのすけ、奇遇だな。これから家族旅行か?」
~~~
さやか「杏子は幼稚園の先生になりました」
さやか「10年前のあの日ゆまちゃんとの触れ合いが杏子の夢を決めたんだと思う」
さやか「杏子がお父さんの跡を継ぐことはないだろう。でも・・・きっと
杏子の家族もいつまでも見守っている。」
~~~
さやか「まどかはどう?締め切りに追われてたりしない?」
まどか「ばっちりだよ!今日も2週間分の描きためしてから来たんだから」
~~~
さやか「まどかは・・・漫画家になった」
さやか「絵を良く描く子だったので高校卒業後やまぶき美術大学に入学。
魔法少女時代の「認識する」魔法で得た知識をフル活用して
ストーリーも自分で考えて漫画を描いている」
さやか「印税が目的ではなく、「まだまだこんなにも世界は綺麗なんだよ」と
世間に「認識」してもらうのが一番の喜びだとか」
さやか「まどかの事だ。ありあまる資産はきっと恵まれない人々の下に届けられるだろう」
さやか「ちなみに連載しているのは専用雇用で有名な某少年漫画雑誌だ」
さやか「・・・にも関わらずまどかは同人の場でも活動を広げている」
さやか「自分の作品の男キャラ同士の絡みを描くときまどかの名義は「Y.AOI」になる」
まどか「少年ジャ○プ編集部には、ナイショだよっ☆」
~~~
さやか「あれ?ほむらは?」
まどか「身体検査で麻薬を持ってた乗客がいたらしくて、仕事モードに切り替えだって」
さやか「座薬?」
まどか「まやく」
~~~
さやか「ほむらが選んだ仕事は刑事」
さやか「魔法少女と魔法使いの存在が広く知れ渡った現在、
事件が起こるたび魔法が関係しているものかどうかをまず調査する必要が出来た」
さやか「暴力団の中にもその力を悪用する者もいる」
さやか「そういう意味でほむらの知識と経験は今の警察になくてはならないものになりつつある。
いずれは警視総監まで上り詰めるかもしれない」
さやか「未来ほむらのように途中でブチ切れなきゃいいけど・・・」
さやか「もちろんみんな18歳になったらすぐに魔法少女を引退した。
世界政府直属の魔法少女へのスカウトがあったがみんな断った。
普通の幸せが手に入るのならそれに越したことはないから・・・」
~~~
さやか「どうだった?」
ほむら「魔法は関係してなかったわ。一般の事件よ・・・
あとは現場のものにまかせたわ」
恭介「じゃ、行こうか」
中沢仁美(雑談中)
氷室「こっちはこっちでこの時間軸でも時間がかかりそうだな」
~~~
~上条邸~
恭介「父さん母さん、ただいま」
さやか「ただいま」
恭介父「お帰り」
恭介母「お帰り」
さやか父「お帰り」
さやか母「お帰りなさい」
~~~
恭介「・・・」
♪~♪~♪
氷室「うん・・・もう僕から教えることは何も無いね・・・」
氷室「式当日は僕が君たちに新曲を弾くよ。楽しみにしてくれ」
~結婚式当日~
佐倉杏会
杏子「わざわざこんなボロ教会でやる必要は無いんだけどなー」
さやか「だって氷室さんと和子先生の時もここだったじゃん。身内の結婚式全部ここでするって決めたじゃん?」
恭介「そうだね・・・豪華な式場にも憧れるけど・・・色々な思い出が詰まった場所も大事だと思うから」
仁美「一応それなりに整備してますわ。佐倉さんの意思を尊重して改装することはありませんでしたけど・・・」
杏子「貸し切り料とっとくべきだったかな・・・」
キュゥべえ「あれからもう10年も経つんだね」
さやか「キュゥべえ!あんた来てたの!?」
キュゥべえ「色々懐かしくなってね。」
キュゥべえ「僕も参加させてもらっていいかい?」
恭介「そうだね・・・今の地球の状況からすればもうインキュベーターは敵とはいえなくなったし・・・」
恭介「なにより僕の今があるのはさやかの契約があったからというのも事実だし・・・
いいよ。積もる話もあるだろうから入りなよ」
さやか「まぁ・・・恭介が言うのなら・・・あたしもいいよ」
キュゥべえ「感謝するよ。上条恭介・・・上条さやか・・・」
さやか「上条さやかか・・・」
さやか「えへへ・・・」
~~~
さやか「10年前あたし達と攻防を繰り広げてきたインキュベーターだけど・・・今は積極的に魔法少女や魔法使いを
魔女(魔導帝および魔女の総称)にする様子は無い」
さやか「人類側が積極的にインキュベーターに接触し、絶望以外の感情エネルギーからも代替物を
生成することに成功した。」
さやか「その結果少なくなった魔女の穴を埋めるように
魔獣とよばれる人間の感情から発生する生命体が生まれたけど・・・」
さやか「いずれ・・・魔法少女や魔法使い全てが絶望から救われる道ができれば・・・
あたしたち人類の敵は魔獣のみとなるかも」
~~~
さやか「ってか懐かしい!?あんた感情あるんじゃない!?」
キュゥべえ「無いよ。僕が他者を特別扱いしてるとしたら・・・それは10年前
全力でぶつかりあった君たちだけだ」
さやか「本当の身内だけで行われる結婚式・・・だけどそれでいい」
中沢「進行役は私、一人身24年間、中沢友康!それでは新郎新婦ご入場~」
中沢「演奏はかつての恩師氷室先生!10年前和子先生と結ばれた場所もここ!それではお願いします!」
氷室「和子・・・頼むよ」
和子「ええ・・・」
さやか「和子先生が・・・氷室先生の左手となり寄り添いながら・・これが・・・左手を再び失った氷室先生の
新しい演奏方法」
さやか「氷室さんが・・・左手を再び治すことは無かった。」
さやか「10年前恭介が・・・治らない左手はあたしとの絆だと言ってくれた事・・・
氷室さんは同じ状況になっていたとしてもそういう考え方が出来てたかどうかわからないと言った」
さやか「だから、治さないと決めたのだ。それを・・・さやかとの絆にしたいから・・・」
さやか「恭介には負けたくない・・・それが氷室さんの生き様だから・・・そして・・・」
さやか「きっと・・・今氷室さんと和子さんが寄り添っているその姿は・・・」
さやか「左手を治さないままでも・・・2人より添え合えるその未来は・・・
あたしと恭介との間に訪れたかもしれない未来だったから・・・」
~10年前~
和子「最初はとまどったわ・・・杏介の子を宿して・・・結婚が決まってから
聞いた・・・彼の全てを・・・」
和子「でも・・・なんとなく納得できたの。きっと上条君なら・・・さやかちゃんを
助けるために無茶をするだろうって。さやかちゃんを失ったら、きっと自分が結ばれなくても取り戻すって」
和子「ねぇさやかちゃん・・・上条君に聞いてみたら?」
さやか「恭介・・・」
恭介「なんだい?」
さやか「もしもだよ・・・もしも・・・恭介が・・・今の恭介じゃなくて・・・氷室さんと同じ立場だとしたら・・・」
さやか「それでも、あたしを助けるために・・・過去に戻ってこれる?」
さやか「自分が好きだったさやかとは別人だとしても・・・そのさやかが自分の事を好きにならないとしても」
さやか「それでも・・・左手を差し出して・・・あたしを助けに来てくれる?」
恭介「出来るよ」
恭介「だってそれは・・・氷室さんの世界のさやかが・・・してくれたことだから・・・」
恭介「さやかの気持ちに気付けない僕なんかのために・・・魂を差し出してくれたから・・・」
恭介「僕が上条ではなく氷室の方の恭介だとしても・・・同じ事をする」
まどか「わあ!さやかちゃん綺麗!本当にお姫様みたい!」
ほむら「この日のためだけに髪を伸ばしたのね」
さやか「どうかな?恭介?」
恭介「うん・・・紛れも無くお姫様だよ・・・さやか」
中沢「それでは巴さんに歌っていただきます。「恋のティロ・フィナーレ!」」
マミ「♪~♪~♪」
~外~
一般人「おい・・・あの教会から巴マミの歌声が聞こえてこないか?」
一般人「まさか・・・本人が歌ってるのか?」
一般人「トップアイドルの巴マミが一般の結婚式に参加するわけ無いだろ、CDだよCD」
中沢「それでは・・・ケーキ入刀!」
ズシン!
杏子「ケーキでかっ!」
仁美「こういうところにはお金をかけますわ。しかもデザインのモチーフは・・・」
さやか「ワルプルギスの・・・夜だね・・・」
中沢「それでは巴さん、このケーキに名前をつけてやってください」
マミ「えっ!?いきなりそんな事いわれても・・・・」
マミ「ワルプルギスの・・・初夜?」ボソッ
中沢「おっと!彼氏が作りにくい職業で欲求不満なのか、頭の中はピンク色だーッ!!」
さやか「あの時と同じだね」
恭介「うん・・・また必殺技を叫ぼうか?」
恭介さやか「ウェディング・スパークエッジ!!」
サクッ
中沢「続いて、中学時代の文化祭でのフィルムを再生いたします」
さやか「ちょっと!こんなの誰が撮ってたのよ!」
ほむら「私よ」
中沢「これは、新郎新婦が「ロミオとジュリエット」を演じたときの映像ですね」
一同「わははははは」
杏子「ぎゃははは・・いつ見ても腹いたい・・・ジュ・・ジュリエット可愛すぎ・・・」
さやか「ちょっと杏子!」
恭介「・・・若かったね・・・この頃の僕たちは・・」
中沢「このジュリエットが僕にとって本当の初恋だったのかもしれない」
恭介「おいやめろ、中沢」
中沢「続いて・・・これはたった一度だけ新郎が新婦にフラれた瞬間の映像ですね」
パァン(平手打ち)
さやか(過去の映像)「そんな情けない恭介なんて・・・大っ嫌い!」
恭介(過去の映像)「さ・・や・・か・・・?」
さやか「わかる?この瞬間・・・アンタはフラれたんだよ・・・」
さやか「どうしてもあたしを諦めきらないのなら・・・もっといい男になってもう一度告白しなさい・・・」
~~上映終了~~
中沢「この一年後・・・新郎は新婦に再度愛の告白をします」
中沢「結果は・・・今日のこの瞬間を見ていただければお分かりですよね?」
さやか「あわわわ・・・///」
恭介「こんな所まで・・・撮られてたなんて・・・」
中沢「さてと・・しばしご歓談を・・・懐かしい仲間たちと積もる話を」
ざわざわ・・・
まどか「ほむらさん、ちょっと話せる?」
鹿目「まどか・・・」
夫「姉さん・・・」
まどか「あ・・・やっぱりあなたは・・・」
夫「ウソウソ!今のなし!まどかさん!」
まどか「ごまかさなくていいよ、うすうす解ってたことだから。
それじゃあ、ほむらちゃんを借りていくね?」
鹿目「そうね・・・あなた、まどか(娘)を見ていてくれるかしら?」
夫「うん、わかった」
まどか「わたし、大丈夫だよ。さつきちゃんとおしゃべりしてるね!」
夫「あんまり離れないでくれよ」
~~~
まどか「ほむらさんの生きてきた未来を・・・もう少しだけ詳しく聞かせてくれないかなって」
鹿目「そうね・・・10年経った今なら、構わないかもね」
鹿目「あなたを失って・・・しばらくは諦めきれずにこの教会へ遺体を安置したの。
魔力を保存に使いながら・・・」
鹿目「何度もおしゃべりしたわ・・・本当にあなたの返す声が聞こえた気がしたのよ」
鹿目「でも・・・その幻が囁いたの。もういいよって・・・」
~~~
ほむら(鹿目)「まどか・・・」
ほむら「そうね・・・もう・・・あなたは戻らない人・・・」
ほむら「あなたが私のために魔法少女になった時からわかっていた結末だったもの・・・」
ほむら「私も前へ進みましょう・・・あなたが守りたかった人達を、守るために・・・」
鹿目家
ほむら「詢子さん・・・大事なお話があります・・・」
~佐倉杏会~
詢子「まどか・・・」
詢子「そっか・・・そんな事があったんだね・・・」
詢子「魔法少女か・・・」
ほむら「私が・・・もっとしっかりしていれば・・・ごめんなさい・・・」
ほむら「ごめんなさい・・」
詢子「あいつ・・・楽しそうだったよ」
ほむら「え?」
詢子「ほむらちゃんと一緒にいて嬉しいって、いつもそればっかり言ってた」
詢子「辛い事だってたくさんあったのに・・・今はほむらちゃんが傍に居てくれるからくじけないって」
詢子「ありがとな・・・最後の瞬間まで・・・あいつの傍に居てくれて・・・」
ほむら「詢子さん・・・」
詢子「これからは・・・なんでも頼ってくれ・・・」
詢子「ほむらちゃんがまどかの最高の友達なら・・・ほむらちゃんもあたしの娘みたいなもんだからさ!」
鹿目「その後も・・・詢子さん達は本当に良くしてくれたの・・・まどかを助けられなかった私なんかのために
詢子「高校はどこ行くの?」
ほむら「仁美や恭介と同じ、見滝原高校です。」
ほむら「・・・本当だったら・・・まどかや美樹さんも受験するはずだった・・・ですね」
詢子「そっか・・・」
詢子「親御さん・・・まだこっちに来れないのかい?」
ほむら「ええ・・・仕事の都合で・・・都から離れられないんです」
詢子「よし、決めた!」
詢子「ほむらちゃん、うちに来い!」
ほむら「え・・・?」
鹿目「それからあなたの家族との同居が始まったわ」
鹿目「本当に楽しかった・・・」
鹿目「高校卒業間近の18歳のとき・・・私は時空管理局に勤めることに決めたの」
鹿目「それ以来・・・本当に必要な時以外は結界※の中に肉体を保管して若さを保ったわ」
※結界魔法ホムリリー
鹿目ほむら(未来ほむら)の魔女結界。同名の物を暁美ほむら(現代ほむら)も使用するが
性質は真逆。結界内での1時間が外の世界の8時間に相当するので、この結果に長く居る者は
世界が目まぐるしく加速している事になる
鹿目「出来るだけ永く戦い続けること・・・それがあなたを救えなかった私の贖罪だと思っていた」
鹿目「大学卒業後・・・管理局の2年間の研修が終わって私はまた鹿目家に挨拶に行ったの」
詢子「時空管理局・・・就職決まったんだね。おめでとう」
ほむら「ありがとうございます」
タツヤ「・・・」
ほむら(明日・・・恭介にも報告に行きましょう)
ほむら(このまま行けば・・・私は恭介と一緒になるのかしら・・・)
ほむら(それも悪くないかもね・・・彼がさやかの事を忘れられたら、の話だけど・・・)
ほむら(仁美にとっても・・・最後の区切りになるでしょうね・・・
ここで恭介が動かなければ、仁美も新しい道へ進むでしょうし)
タツヤ「ほむらさん・・・」
ほむら「なに?」
タツヤ「ほむらさんは・・・もしかして恭介さんの所に行こうとしてるの?」
ほむら「ええ、恭介にも色々世話になったから・・・報告はしないとね」
タツヤ「そうじゃなくて・・・恭介さんと一緒になろうとしてるでしょ・・・」
ガシッ
ほむら「タツヤ?」
タツヤ「嫌だ!ほむらさんを恭介に渡さない!」
タツヤ「僕は・・・ずっとほむらさんが好きだったんだ!」
タツヤ「今は頼りない子供かもしれない・・・だけどこの気持ちは真剣なんだ!」
タツヤ「ほむらさん、僕と・・・僕と・・・結婚してください!」
ほむら「!!」
ほむら「・・・」
タツヤ「それとも・・・やっぱり僕みたいな子供は・・・駄目ですか・・・?」
ほむら「違うわ・・・」
ほむら「違うのよ・・・タツヤ・・・」
ぎゅっ
タツヤ「ほほほ・・・ほむらさん!?///」
ほむら「私も・・・タツヤが好きよ・・・」
ほむら「でも・・・私は・・・まどかを・・・あなたの姉さんを・・・奪った人でもあるのよ・・・」
ほむら「私は・・・あなたに許されてるの・・・?」
タツヤ「それは違うよ・・・ほむらさん・・・」
タツヤ「姉さんが好きになった人だから・・・きっと素敵な人なんだろうなってずっと思ってて・・・
その通りで・・・」
タツヤ「一緒に暮らしてみて思ったんだ」
タツヤ「・・・この人と家族になれたら・・・それはとっても嬉しいなって・・・素晴らしいことだなって」
タツヤ「姉さんの友達でいてくれて・・・今までもい続けてくれて・・・ありがとうって言いたくて・・・」
タツヤ「ほむらさんに・・・感謝の気持ちを返したくて・・・幸せにしてあげたくて・・・
それを他の誰でもない僕自身がしてあげたいって思ったら」
タツヤ「気付いたら・・・好きになってた」
タツヤ「待っててください・・・僕が大人になるまで・・・」
タツヤ「絶対ほむらさんを・・・迎えに行きますから・・・」
ほむら「わかったわ・・・待っててあげる・・・」
ちゅっ
タツヤ「ほむらさん!?」
ほむら「心配しなくても・・・たまにはここに帰って来るわ」
ほむら「その時は・・・この続きをしましょう・・・」
タツヤ「こここここ・・・この続きって・・・///」しゅう・・・
タツヤ「あぅ・・・」ドサッ
鹿目「そこから先は・・・あなた達に話した通りよ」
鹿目「結婚して2年後、管理局をやめて今に至るわ」
まどか「やっぱり・・・タッくんだったんだね・・・」
鹿目「結婚式の日なのに・・・少し湿っぽい話になっちゃったかしら?」
まどか「ううん!とっても素敵な話だったよ!」
さやか「お金のかからない結婚式で良かったわ~。時間を気にしないでこうやって駄弁れるって最高~」
杏子「教会を無償で貸してくれる知人が必須条件だけどな。それだけで大半の人間は縁がない話だよ」
恭介「さやか・・・せっかく髪を伸ばしてもくつろぎすぎるとおばさんに見えてしまうよ」
さやか「そういえば・・・仁美はいつ恭介を諦めたの?」
仁美「うっ・・・!」
恭介「さやか!何を無神経な質問を・・・!?」
杏子「いや、あんたに似てきたんだろ」
仁美「・・・多分・・・中学二年生の文化祭期間中でしょうか?」
仁美「最後まで諦めないとお2人の前で宣言したつもりでしたけど・・・あの頃は
私よりも積極的なアプローチを杏子さんがされてて・・・」
仁美「さやかさん以前に・・・杏子さんにも勝てないと思ったら自然に身を引きました」
恭介「アプローチ・・・?ってあの時佐倉さん・・・本気だったの!?」
杏子「あ?今更何驚いてるんだよ?ってか本気にされてなかったのかよ!」
恭介「佐倉さんは色々読めない人だと思ってたから・・・本心じゃなくててっきりそういうネタかと・・・」
杏子「芸人か!あたしは!」
さやか「あたしもあの時は3人でいいやって思っちゃってた。杏子が本気でも冗談でも
恭介と杏子2人あたしの傍に居てくれたほうが楽しいって思ってしばらくそのままにしちゃった☆」
杏子「危なっかしいなお前!アタシがもうちょっとズルかったら、取られてたぞ!」
杏子「はぁ・・・苦労しそうだな・・・お前ら・・・いや・・・そんな感じなら、楽観的に乗り越えられるか」
さやか「ところで・・・仁美が今気になってるヤツって誰?あたし達も知ってる人?」
仁美「そちらの方は・・・まだまだ時間がかかりそうですわね・・・」
仁美「色々デートに誘ってみたりもするのですけれども・・・彼にはそういう自覚が無くて・・・」
仁美「友達として誘われてると勘違いしてるらしいですわ」
さやか「多分、今までそんなにモテたことない人なんじゃない?」
さやか「自分が仁美みたいな人と釣り合う分けないとか思い込んでそう。
そういうのはズバッと伝えたほうがハッキリしていいんだけどな~」
恭介「それすらも冗談とか戯れに思われたらどうしようも無いさ。
他人がどうのこうの言わずに本人達のペースに任せてみようよ」
~~
中沢「今だから聞けますけど一時期・・・先生が俺ばかり当てるから
噂されてましたけど、あの時の先生の本心はどうだったんですか?」
和子「どうでしょうね・・・年下に手を出してしまおうという気が・・・全く無かったとは
言いがたいですね・・・」
和子「杏介があのタイミングで現れなければ・・・放課後の教室で2人きりなんて
状況を用意したかもしれません」
和子「あなたと上条君は受け持った生徒の中でも特にお気に入りでしたし・・・」
中沢「たたた・・・助かった!氷室さん、ありがとう!!」
中沢「あれ・・・?でも今までモテ期が来なかった俺からすれば・・・
たとえ一度きりの過ちでも貴重な体験をするチャンスを逃したことにもなるのか・・・?」
中沢「あ~、俺も早く彼女とか欲しいな・・・結婚以前にまずそれだな」
マミ「氷室さん、話せますか?」
氷室「いいよ巴さん、なんだい?」
マミ「10年前、氷室さんを好きだと言った気持ちは、多分・・・」
マミ「私が・・・ずっと孤独で・・・魔法少年のストーリーを書いてきたことがきっかけだったと思います」
マミ「似ていたんです・・・あの時お菓子の魔女から助けてくれたときの状況が・・・
私がずっと思い描いてきたそれに」
マミ「氷室さんが未来の上条君だと知って・・・さやかさんを助けるために
なにもかも投げ出して・・・」
マミ「その気持ちが私に向けられたらどんなに嬉しいだろうって思って・・・」
マミ「今は魔法少女でも・・・孤独でも無くなったけど・・・相変わらず
氷室さんほど素敵な人には会えないでいるの」
マミ「出会えたとしても・・・もう少し年齢的にも人気的にも落ち着いてから
交際することになりそうですけどね」
氷室「焦らなくていいさ・・・きっと出会える。君は今日本で一番注目されてる人だと言っても
過言ではないからね」
氷室「あの時の君の願い・・・世界の人々を結ぶこと」
氷室「君の歌ならそれができる。僕も微力ながら手伝わせてもらうよ」
氷室「また君の新曲のオファーが来たんだ。候補の曲を何十曲も送らせてもらったよ」
ほむら「まどか・・・ほむらと話していたのね」
まどか「ほむらちゃん!」
鹿目「ほむら・・・」
鹿目「ほむら・・・まどかとの同居生活は順調かしら?」
ほむら「ええ。とっても順風満帆よ」
ほむら「お互いに浮いた話が無いのが少し寂しいけどね」
まどか「うそばっかり、ほむらちゃん未だに色々なところから告白されてるのに」
ほむら「あなたが先に嫁ぐまでそんな物は無いも同然よ。だってまどかが心配だもの」
ほむら「まどかの漫画作品のファンでまどかの可愛さに悶えてる人はいるけど・・・
どう考えてもちゃんとした縁談にはなりそうにないし」
ほむら「まどかは原作者萌えというジャンルの第一人者よ。これからメディアの露出を増やして
しっかりした男性がまどかを好きになってくれることを祈るわ」
ほむら「もっとも、私の眼鏡にかなう者じゃなければ認めないけどね」
鹿目「まどかの夫になる人は苦労しそうね・・・」
ほむら「変わってしまったわね、私も・・・その形が友情だとしても愛情だとしても・・・」
ほむら「まどかさえいてくれれば良いって思ってたけど、今は
まどかが男の人と付き合うのも悪くないと思うし」
ほむら「私自身も人並みに男の人と結婚して命を紡ぐのも悪くないと思ってるわ」
鹿目「揺れて当然よ。あの時のあなたはまだ中学生だったのだから」
まどか「そういえば・・・ほむらちゃんは揺れるようになったの?」
ほむら「相変わらずだけど・・・必死に抵抗してきたから・・・」もみもみ
ほむら「少なくとも鹿目ほむらさんよりはあるんじゃないかしら?」ドヤ
鹿目「・・・」
鹿目「上等ね・・・脱ぎなさいほむら」
鹿目「どっちが上かはっきりさせてあげるわ。私も10年間何もしてこなかったわけじゃないのよ」
タツヤ「・・・ふ・・ふたりのほむらさんが・・・おっぱい勝負!?」ゴクリ
ゆま「きゃあああああ!!見ちゃ駄目!!」
さつき「わたしも今気になってる男子がいるんだけど・・・どうにも彼の前で素直になれなくて・・・」
まどか(娘)「そうなんだ・・・ごめんね・・・わたしそういうのまだ解らないから、力になれないかも」
さつき「ううん!聞いてくれるだけでもすっごい心強いよ!」
恭介「色々なところで友情や愛情が芽生えようとしているね」
さやか「これだけでも、無駄に規模を大きくしなくて良かったと思うわ~」
恭介「それじゃさやか、そろそろ・・・」
杏子(シスターコス)「~中略~誓いますか?」
恭介さやか「誓います!」
杏子「それでは・・・誓いの口付けを・・・」
ちゅっ
杏子「むああああ!!祝福していいのか怒り狂えばいいのかわかんねー!!」
杏子「とりあえず、悔しさとか妬みとか全部無しにして言ってやる!絶対、絶対幸せになるんだぞ!!」
杏子「特に恭介、あんたは10年前さやかを泣かせたんだからな。もう一度泣かせたら
絶対ゆるさねーから、誓えよ」
恭介「え?」
杏子「二度とさやかを泣かせませんってあたしに誓うんだよ!ほら、早くしろよ」
恭介「ちっ・・・誓います!」
恭介「さやかを悲しませない!喧嘩しそうになったら絶対僕のほうから謝るから・・・」
恭介「そして・・・」
恭介「世界中の誰もが・・・僕のバイオリンを見放したとしても・・・」
恭介「僕は・・・さやかの傍で弾き続けるから・・・」
さやか「恭介・・・」
恭介「何度でも名前を呼ぶから・・・不確かな未来だとしても・・・」
恭介「誓えるよ」
恭介「僕は・・・僕は・・・さやかの悲しみの涙を二度と見たくない・・・だから・・・人魚姫にさせない!」
恭介「ここにいるから・・・さやかとずっと・・・寄り添って生きていくから・・・」
恭介「帰ろうさやか・・・きっと僕たちが・・・幼い頃から思い描いてきた明日に・・・
懐かしい昨日に・・」
さやか「・・・」
さやか「うん!」
パチパチパチパチパチ!!
さつき「さやかさん・・・本当に幸せそう・・・」
まどか(娘)「今よりも子供の頃夢見た・・・古の・・・
不思議の国の本の・・・どのお姫様よりも・・・綺麗・・・」
キュゥべえ「!!」
キュゥべえ「こ・・・この気配は!?」
~式場外~
さやか「ブーケ、もう投げちゃおっか?」
恭介「そうだね」
さやか「それっ!」
ぽすっ
さつき「!!」
さやか「ブーケを受け取ったのは・・・さつきちゃんか!」
まどか(娘)「わあ!さつきちゃん、おめでとう!次はさつきちゃんに幸せが訪れるよ!」
氷室「とはいっても・・・さつきはまだ9歳だから・・・
結婚とか考えるのはちょっと早いんじゃないかな(父親並の感想)」
さつき「そうでもないよパパ・・・」
さつき「さやかさん!」
さやか「なぁに?」
さつき「わたしに・・・おまじないをしてくれませんか?」
さつき「わたし・・・目の前にその人がいると・・・何故か素直になれない人がいるんだ・・・」
さつき「でも本当は・・・その人の事が嫌いじゃないのに・・・着飾った態度をとっちゃうんだ・・・」
さつき「だから・・・着飾らないで・・・ありのままで・・・素直なままの自分で・・・
その人に接したいの・・・優しくしてあげたい・・・」
さやか「うんうん、解るよ~その年頃特有のツンモードってやつなんだよね、それ」
さやか「あたしもそれくらいの歳には恭介に「あんたの事なんか好きじゃないんだから!」って言ってたっけ」
恭介「あれはあれですごく可愛かったけどね」
さやか「きょ・・・きょうすけ・・・///」
杏子「あああああ、ウッゼー!!さっさと進めろよ!ノロケるのはこれからいくらでも出来るだろ!」
さやか「そうだね・・・じゃあさつきちゃん、こっちに来な。おまじないしてあげるから」
さつき「うん!」
さやか「う・・ん・・」
ポッ・・・
恭介「!?」
恭介「かすかな光!?まさか・・・」
さやか「おまじないは完了だよ、さつきちゃん!」
さつき「ありがとうさやかさん!」
さつき「わたし・・・ありのままの自分で・・いつかアイツに思いを伝えるから!」
氷室「アイツ!?誰なんださつき!?パパは認めないぞ!!18歳になるまでそういうのは・・・
恋愛なんて認めないぞ!!」
氷室「和子!なにを落ち着いているんだい!?ま、まさか君は知っていたのかい!?
知っていて止めないなんて・・・一体何を考えてるんだ!?」
和子「杏介って、ほんと親バカ・・・」
さつき「まどかさんも・・・女神様もありがとう!!」
まどか「さつきちゃん・・・」
さつき「今のわたしになれたから・・・パパとママの子供に生まれたから・・・
わたしの本当の願い・・・今度こそ叶いそうだよ!」
さつき「本当に・・・本当にありがとう!!」
まどか「うん。おめでとう・・・さつきちゃん!」
まどか(あの頃・・・呪いを振りまいてた彼女の姿は・・・もうどこにもない)
まどか(もともとの自分が誰であったか覚えていなくても・・・その願いだけは強く残り続けたんだ・・・)
まどか(さつきちゃんは・・・これからも願いを叶えていくだろう・・・
奇跡や魔法に頼らない・・・自分自身の祈りの力で・・・)
さやか「さて・・・ここいらが本当に本当の終幕になるね・・・」
恭介「そうだね・・・」
さやか「みんな最後の最後に聞いて!!恭介にも伝えてなかった重大発表があるの!!」
一同「!?」
恭介「さやか!?」
さやか「あたし、あたし実は・・・・」
和子「きゃあああああああああ!?さつき!さつき!!」
鹿目「まどか!!まどか!!」
まどか(娘)「いや・・・いやああああ!!」
さつき「助けて!!助けて!ママ!パパ!!」
使い魔「ウケケケケケケ!!」
ズズズ・・・
さやか恭介「!?」
マミ「使い魔!!」
杏子「さつきとチビまどかが、結界に取り込まれる!!」
ズッポン・・・・
ほむら「完全に・・・取り込まれた!!」
まどか「そんな・・・さつきちゃん・・・まどかちゃん・・・」
和子「誰か!誰か!!」
和子「この中に・・・魔法少女(魔法使い及び魔法少女の略称)の方はいませんか!?誰か!!」
和子「さつきを・・・助けて!!誰かああーッ!!」
鹿目「こんな時に・・・こんな時に・・・魔法少女を引退しているなんて・・・」がくっ
マミ「私達も・・・18とは言わずにもう少し引退が遅くても良かったのに・・・」
恭介「さやか!魔法少女センターに通報しよう!!」
さやか「それじゃ・・・遅いよ恭介・・・使い魔は倒せても・・・二人は助からない」
恭介「それじゃあ、どうすれば!?」
さやか「・・・」
さやか「恭介・・・」
恭介「え・・・?」
さやか「ごめんね・・・」
恭介「さや・・か・・・?」
さやか「やっぱりあたし・・・」
さやか「お姫様になんて、なれないみたい」
ジョキッ
恭介「!!」
さやか「・・・」
パラパラ・・・
まどか「さやか・・・ちゃん・・・!?」
マミ「後ろ髪を・・・バッサリ切り落として・・・」
ほむら「しかも・・・切り落とした獲物は・・・」
杏子「魔法少女時代の・・・剣!?」
恭介「さやか・・・まさか君は・・・!」
さやか「うん、動きやすい!やっぱりこっちの方が性に合ってるね!」
さやか「10年前・・・氷室さんの左手からあたしに宿った別の世界のさやかの魔力は・・・
あたしに何度も奇跡を起こしてくれた」
さやか「一人のさやかが恭介を想う心をf(フォルテ)とするならば・・・
氷室さんの世界のさやかの想いも受け継いだあたしは・・・ff(フォルテシモ)さやかなんだ」
さやか「それは・・・あたしを回数限定の魔法少女へと・・・あの頃の
バイオリン仮面サバイブと同じように・・・生身で魔法少女へと変身できる奇跡を起こしてくれた」
さやか「傷つきやすい身体も・・・あたしの元々の固有魔法「回復」があれば気にならなかったし・・・」
さやか「18歳になってまどか達が引退するまでにも・・・何回か変身して事件を一緒に解決したっけ・・・」
さやか「本当はもっと後にとって置きたかったけど・・・あと一回だけ変身する魔力が残ってたんだ」
恭介「さやか!君は・・・」
シュイン!(変身の光)
さやか「そうだよ・・・あたしは魔法少女・・・そしてこれが正真正銘・・・最後の変身!」
さやか「魔法少女さやか☆マギカ!」
~結界内~
まどか(娘)「いや・・いや・・・」
さつき「誰か・・・誰か助けて!!」
キュゥべえ「第三者の救助が間に合う可能性は非常に低い。君たちが自分自身を守るには・・・」
キュゥべえ「ボクと契約して魔法少女になるしかないね・・・」
さつき「キュゥべえ!?どうしてここに!?」
キュゥべえ「使い魔の気配は前もってわかっていた。どこに結界が発生するかもね」
キュゥべえ「君たちが取り込まれたとき、契約を取るチャンスだと思って一緒に飛び込んだのさ」
キュゥべえ「地球人類がエネルギー開発に協力的になって、無茶してでも魔女化に頼る必要は無くなった」
キュゥべえ「だけど自然放置で魔女になってくれる者達・・・魔法少女を増やすのは別に
僕達に不利にはならないしね」
まどか(娘)「前もってわかっていたのなら・・・何故教えてくれなかったの?」
キュゥべえ「聞かれなかったからさ」
キュゥべえ「さあ、まどか、さつき・・・命には代えられないだろう?願い事を決めるんだ」
キュゥべえ「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
さやか『キュゥべえ!状況は?今どこに居るの!?』
キュゥべえ『こ・・・このテレパシーは・・・さやか!?』
キュゥべえ『君はまだ・・・引退していなかったのかい・・・そういえば僕も覚えがない』
キュゥべえ『まどかとさつきと一緒さ。2人とも無事だ』
さやか『あんたが傍に居るのは・・・契約を取ろうとしたからなんだね・・・
こういう時のあんたのブレなさはむかつくけど・・・時折すっごい役に立つよ』
さやか『中継してあたしのテレパシーを2人に!』
キュゥべえ『やれやれ・・・こういう時に拒否権が無いのもマニュアル星人インキュベーターの悪い所だね・・・』
さやか『まどかちゃん!さつきちゃん!』
2人「さやかさん!?」
さやか『今からすぐ結界に突入するから!ギリギリまで逃げ回って!』
さやか『キュゥべえと安易に契約しちゃ駄目だよ。どうしてもせざるを得ないときは・・・』
さやか『2人が・・・精一杯悩んで本当の・・・自分だけの答えを見つけた時だから!』
さつき『さやかさん・・・』
まどか(娘)『うん!わたし・・・契約しないよ・・・ママが何度もリスクを教えてくれたし・・・』
さやか『いい子ね。待ってて!すぐ助けるから!』
さやか「結界の・・・入り口はここか・・・」
さやか「幼い2人の未来を・・・誰にも壊させはしない!」
さやか「そして・・・そして・・・」
さやか「これから生まれる新しい命を・・・絶対2人に会わせたいから!」
恭介「さやか・・・まさか・・・」
さやか「これからは・・・恭介って呼ぶ事も減っちゃうよね・・・」
さやか「でも・・・新しい幸せに進むとき・・・得るものと失うものはどうしてもあるから・・・」
恭介「今日はなんて・・・なんて素晴らしい日なんだ・・・!!」
さやか「頑張ったね。パパ・・・」
恭介「フォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
氷室「恭介!使え!これで・・・さつきを助けてくれ!」
恭介「氷室さん!これは・・・バイオリンと・・・サングラスとマント!?」
氷室「簡易的な変装さ。僕もとっくに魔法使いを卒業した身だから・・・
あの時みたいにソウルジェムを渡すことも出来ない」
氷室「だけど、君は約束したんだろ?さやかが魔法少女なら・・・君は・・・」
恭介「そうだ・・・約束した・・・」
恭介「さやかが魔法少女なら・・・僕もまた・・・」
恭介「僕もまた・・・バイオリン仮面だから!」
恭介「・・・」(サングラス装備)
(マント装備)
(バイオリン装備)
まどか「バ、バイオリン仮面ー(棒読み)」
マミ「そんな、氷室さんはとっくに魔法使いを卒業したのにー(棒読み)」
杏子「氷室よりも若いぞー(棒読み)」
ほむら「一体何者なのー(棒読み)」
簡易バイオリン仮面「行こうさやか!私が君の補助をする!」
さやか「バ、バイオリン仮面様ー(棒読み)」
~結界内~
使い魔「ウケケケ!!」
まどかさつき「来ないで・・・来ないで・・・」
まどかさつき「いやああああああああ!!!」
メシァッ
使い魔「ぴぎゃああああああ!!」
まどか(娘)「使い魔が・・・吹っ飛ばされて・・・」
さつき「さ・・や・・か・・さん・・・!?」
さやか「長い髪が美しい・・・おしとやかなお姫様かと思った?」
さやか「残念!女剣士さやかちゃんでした!!」
バイオリン仮面「そして、魔法少女を支える者・・・バイオリン仮面参上!」
さつき「さやかさん!」
まどか(娘)「こっちは恭介さんだよね・・・?何やってるの?」
さやか「夢を壊しちゃってゴメンね・・・やっぱあたし、お姫様って柄じゃないみたい」
さやか「・・・幻滅したかな?」
さつき「ううん!すごい、すごいかっこいいよ!」
まどか(娘)「契約はちょっと怖いけど・・・魔法少女に憧れちゃう!」
さやか「憧れるのは最初で最後にしときな!あたしはこれを最後に普通のお母さんになるからね!」
さやか「バイオリン仮面、頼んだよ!あまり激しく動けないから、敵の動きを止める曲を!」
バイオリン仮面「究曲!“祈り”!!」
♪~♪~♪
さやか「フォオオオオオオオ・・・・」
使い魔「ウケケーッ」バアッ
さやか「スパーク・エッジ!!」
ED:オーケストラ「ひかりふる」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19165291?ref=search_key_video
「完」
248 : ◆Q9mKomrfWbxO[s... - 2013/11/04 14:03:07.11 r7AwlK3o0 759/759ここからの続き
「休息!!バイオリン仮面」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379724248/
それでは依頼を出します


素晴らしいの一言に尽きるッ!!!感動をありがとうッ!!!良作でしたッ!!!