妹「お兄ちゃーん」
妹「はいご飯食べましょうね~」
妹「あ、こぼしちゃ駄目!もう高校生でしょう?」
妹「はい、今度はお着替えお着替え」
妹「うん?寒いの?」
妹「しょうがないなぁ・・・じゃあストーブの温度上げるね?」
妹「ええ?今度は暑い?もう!どうすれば良いのさぁ」
男「お前ぬいぐるみに話かけて何やってんの?」
妹「ん?理想のお兄ちゃんごっこだけど」
男「はぁ?」
元スレ
妹「お兄ちゃーん!ご飯の時間だよーー!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1384643535/
男「・・・」
男「何?」
男「お前は俺をお着替えさたり、ご飯食べさせたりしたいの?」
妹「あははは」
妹「うん。そうだよ」
男「そ、そうなんだ・・・」
妹「うん」
妹「私お兄ちゃんにお着替えさせたりご飯食べさせたりしたいの」
妹「え?もしかして」
妹「させてくれるの?」
男「させないよ。俺たちもう高校生じゃん」
男「いや小学生でもさせないけどな」
妹「ふーん。あっそ」
妹「じゃあもうあっち行っててね」
妹「はいは~い怖い人がきまちたね~」
妹「ああ!泣かないでお兄ちゃんヨシヨシ」
男「・・・」
妹「ん?何?」
妹「ああ、もう眠いのね。わかったわじゃあ寝ましょうか?」
男「・・・・」
妹「お兄ちゃん?」
男「な、何?」
妹「いや、何で突っ立ってんの?」
男「え?」
妹「邪魔だから早くどこか行きなよ」
男「いや冷蔵庫の飲み物をさ」
妹「ふーん。じゃあ飲み物取ったら早くどっかいってね」
男「お、おう」
妹「さぁさぁ!怖い人が居るから私の部屋で寝ましょうねぇ」
男「・・・」
幼馴染み『な、なにそれは』
男「な?おかしいだろ?」
幼『うん・・・ちょっと・・・』
男「でしょ?」
男「ぬいぐるみに何か語りかけるならさ」
男「まだ、わかるけど俺の名前付けるって異常だよな?」
幼『そ、そうかも・・異常って言うのは少し可哀想な気もするけど』
男「いや、異常だって」
幼『う、う~ん』
幼『そんなに心配なら私から言ってあげようか』
男「それはさぁ?」
幼「どうしたの?」
男「まぁ・・それはいいかなぁ」
幼「どうしてか、聞いても良い?」
男「ああ、お前を信用してない訳じゃないんだよ」
男「お前のことは信用してる」
幼「そ、そうなんだ・・・」
幼「・・・へへ」
男「何?」
幼「何でも」
男「そう?」
幼「うん」
男「まぁ・・・その幼の力を借りたくない理由なんだけどさ」
幼「うん」
男「何かわかんないけど怒ると思うんだよ」
幼「家での秘密の私をばらすなってこと?」
男「そうそう」
男「だからなぁ・・他人の力は簡単に借りれないっていうか」
幼「そこは妹ちゃんの顔を立ててあげるんだね?」
男「まぁ・・・かわいそうだし」
幼「うん。わかってるよ」
男「でも本音を言うとさぁ」
男「自然にやらなくなるのが一番嬉しいんだけど」
幼「あはは。頑張れ!男」
男「結局俺が何とかしてあげなくちゃ駄目なのかなぁ?」
幼「うん。それはそうよ!」
幼「お兄ちゃんなんだから」
男「まぁ・・そっか」
幼「うん」
男「んあ、もう遅いから切る」
幼「うん。何かあったら何でも電話してね。」
幼「私男のこと、いつも心配してるんだから」
男「それじゃ俺がまるで心配されてばかりの奴みたいじゃん」
幼「え?違うの?」
男「ち、違う」
幼「あはは。じゃあね。お休み男」
男「うん。お休み」
妹「お兄ちゃん誰と話してたの?」
男「うわ!!びっくりした!」
妹「お兄ちゃん?」
男「お前な、入ってくるならノックとかしろよ」
男「急に入ってきたらびっくりする」
妹「・・・・・・」
男「・・・」
男「いや入っても良いんだけど、断ってからさ」
妹「うん。わかった。ごめんなさい」
男「お、おう」
妹「幼ちゃんと話してたの?」
男「・・・そうだけど」
妹「何話してたの?」
男「別になんだって良いじゃん」
妹「私に言えないこと話してたの?」
男「そういう訳じゃないよ」
妹「・・・・じゃあなんで言わないの」
男「本当に何でもないから!な?」
妹「・・・」
妹「・・・」
妹「お兄ちゃん」
男「な、何?」
妹「お兄ちゃんは幼ちゃんのことが好きなの?」
妹「私より」
男「何意味分からんこと言ってるんだ」
男「とっと寝ろ。もう遅いぞ」
妹「・・・・」
妹「はい」
妹「じゃあお兄ちゃん一緒に寝ましょうね~」
男「・・・」
妹「はいはい、わかったよわかった」
妹「ちゃんとキ゛ュ!ってしながら寝るから!」
妹「最近寒いもんね」
妹「あ!」
妹「枕はひとつでいいよね?」
男「・・・」
男(また始まった・・・)
男「妹ー学校行くぞ」
妹「うん」
妹「あ!ちょっとまって」
男「ん?」
妹「えっと・・・」
男(またぬいぐるみか?)
妹「じゃあお兄ちゃん!行ってくるね?」
妹「ん」チュ
男「・・・」
男「せめて俺の前ではやめてくれない?」
幼「おっはよー!」
男「あ、おはよう」
妹「・・・・」
幼「妹ちゃんも!おはよう!」
妹「・・・・おはよう」
幼「うん!おはよ」
男「はは、朝から走ってきたのか。ずいぶん元気だな」
幼「うん!そうだよ私はいつでも元気!」
幼「でも走ってきたから髪がボサボサだ・・あはは」
男「本当だ。面白いわ髪型」
幼「そ、そうかな?」
妹「・・・・」
男「あ、昨日のドラマ!見た?」
幼「え?あー・・・見忘れちゃった」
男「えー面白かったのに」
幼「そうだったの?」
幼「何かもったいないことしちゃったなぁ」
男「言って良い?話したい」
妹「・・・」
幼「駄目だよ!dvdでるまで待つから」
男「ああ、そうか・・」
男「何か話したくてうずうずする」
幼「言ったら怒るよー?」
妹「犯人は主人公だったよ」
男「は?」
幼「へ?」
妹「・・・・」
男「あ、おい!なに言っちゃってるんだよ」
妹「・・・・」
妹「私がなに言おうと勝手」
男「でも、お前・・・今幼がさ」
妹「・・・・」
幼「・・・あ、あの!」
幼「私は大丈夫だから!うん!」
幼「だから喧嘩はやめてよ!」
男「本当にいいのか?」
妹「・・・」
幼「うん。全然良いよ」
幼「むしろね、私結末を知っちゃってから見るのも嫌いじゃないんだ」
男「はぁ?そんなの全然面白くないじゃん」
幼「そんなことないよ。面白いよ」
男「そ、そうなの?」
妹「・・・・・」
~学校~
男「それじゃあな妹。ここで」
幼「妹ちゃんは学年違うからね」
男「つか妹が高校生ってのが信じられないわ」
幼「あ!それわかるかも。」
幼「私もまだ小学生くらいの印象だもん」
男「それは言いすぎだって。なぁ妹?」
妹「・・・・」
幼「それくらい可愛かったってこと」
妹「あの、私もう行くから」
男「ん?おう」
幼「じゃあね!今日もがんばろう!」
妹「うん」
幼「ああ、男?今日宿題出たの覚えてる?」
男「ああーそうだった・・やってないどうしよ」
幼「もう・・・また忘れたの?」
男「うん」
幼「うんって」
男「見せてよ」
幼「えー・・でもいっつも見せてるしなぁ・・どうしよっか」
妹「・・・」
~昼休み~
男「幼ー昼飯食べに行こうぜ」
幼「あ、えーっと・・・」
幼「ごめん・・・」
男「は?」
幼「今日の昼は・・その・・・用事あるんだ」
男「用事?委員の仕事とか?」
幼「う、ううん違うの」
幼「これ」
男「ラブレター?」
幼「うん・・・多分昼休みにS教室に来てくれだって」
男「おお!すげぇ」
男「お前相変わらずモテるな」
幼「そ、そんなことない」
男「だってこんなん何回目だよ?」
幼「・・・」
幼「男はさ」
男「うん?」
幼「わ、私が、こういうの・・・もらってどう思う?」
男「へ?」
幼「あ!」
幼「な、なんでもないよ!」
男「?」
男「おう」
幼「じゃ、じゃあね!」
幼「時間間に合ったら行くからね」
男「おう。じゃな」
幼「本当に待っててよ?行くからね?」
男「わかったわかった」
男「おっす早いな」
妹「うん」
男「じゃあ食うか」
妹「?」
妹「幼ちゃんは?」
男「何かラブレターもらったから返事しに行くんだって」
妹「じゃあ今日は来ない?」
男「さぁ?わからん」
男「でも遅れるんじゃないか?」
男「あいつは適当に返事してちゃっちゃと済ます奴じゃないし」
妹「・・・ふ~ん」
妹「じゃあ食べよっか」
男「おう」
妹「あ・・・・私がお茶入れてあげる」
男「お、どうも」
妹「最近寒いでしょ?」
妹「だからほら・・暖かいお茶なんだ」
男「おーいいじゃん」
妹「・・・お兄ちゃん嬉しい?」
男「は?」
妹「いや・・何でもないよ」
男「それでさー昨日自販機で飲み物買おうと思ったらさぁ」
妹「うん」
男「違う飲み物出てきてさぁ・・・あ」ポロ
妹「お兄ちゃん今ご飯粒こぼした?」
男「あ・・ばれた?」
妹「普通ばれるよ」
妹「お兄ちゃん隠そうとしてたの?」
男「うん・・・だってはずかしいし」
妹「あははおにいちゃん面白い!かわいい」ケタケタ
男「ん?そか」
男(こいつ機嫌いいな)
妹「あ、おかわり欲しくない?お茶の」
男「え、いいの?お前のだろ?」
妹「いいよいいよ」
妹「はいはい、入れてあげるね」
男「おう頼む」
妹「お兄ちゃん冷たいのと、暖かいのどっちが良い?」
男「へ?」
妹「お茶の話」
男「んー・・・今は暖かい方がいいかなぁ」
妹「本当?本当?じゃあ、明日からも入れてきてあげようか?」
男「いいの?」
妹「いいよ!」
妹「あ!あ!それでね!」
男「うん」
妹「その妹友って子がちょっと間抜けでさ~」
妹「今日も一番前の席に座ってんのにね」
妹「ずっと寝てるの!」
妹「それですっごい怒られててさ~ふふ。当たり前じゃんって思った」
男「確かに一番前の席で寝続けるのはすごいな」
妹「そうでしょ?すごいよね!」
妹「うん。あの子は、ある意味すごいよ」
幼「あーごめ~ん送れちゃって」
男「お!戻ってきたか」
妹「あ・・・」
妹「・・・」ムス
幼「おーちゃんと待っててくれたんだ」
幼「二人ともありがとう」
男「別に、普通に食ってただけだよ」
幼「そう?それにしてはペース遅いようなきがするんだけど?」
男「それは妹と話しててさ」
男「あ、こいつ面白いんだぜ?」
幼「そうなの?何話してたのかな?
男「おう、さっきの話、幼にもしてやれよ」
妹「・・・・」
男「?」
男「妹?」
妹「話したくない」
男「はぁ?」
妹「・・・・」ムス
幼「あ、あはは・・・」
幼「まぁ兄妹水入らずだったんだね。うん」
男「何かごめんな」
幼「いいよ!大丈夫!」
妹「・・・」
男「あ・・それでさ」
男「俺が聞いていいことかわからないけど、どだった?」
幼「うん。差出人が書いてなかったけどびっくり。男友君だったよ」
男「ええ?マジで?」
男「俺にはそんなこと一言も言ってなかったのに・・・」
男「あいつ幼のこと好きだったんだ」
幼「私も驚いたよ」
幼「はは・・・断ったんだけど下手に知り合いだと少し嫌だね」
男「そかぁ?何か面白いけど?なぁ妹?」
妹「・・・・ん」
男(こいつ・・急に元気なくなったな・・・)
男「どしたんだよ?」
妹「別になんも」
男(さっきまで機嫌よかったのに本当どうしたんだ)
幼「あ、というかもうお弁当食べる時間ないかな」
男「まだ5分くらいならあるぞ、?き込め!」
幼「え、えー私は一応女の子なんだけどなぁ・・・」
男「でも食べる時間はもうないよ?」
男「なぁ?妹」
妹「・・・・」
妹「うん!」
幼「・・・」
男「お!ほら、妹もこうやって言ってるぞ」
男「女がどうこうなんて関係ない。お腹がすいたら食えよ」
幼「もう!二人して」
幼「それなら私はお昼を我慢します」
男「え、ええー俺なら絶対無理」
幼「女は我慢強いの。へっちゃらだよ」
男「なんだそら」
男「というか幼が飯を?き込む姿を単純に見てみたかった」
幼「ええ!」
妹「・・・」
幼「わ、私したほうがいいのかな?」
~放課後~
男「んあー授業終わった-!」
男友2「お前2組の幼ちゃんにふられたんだって?」
男友「はぁ?うっせ」
女友「あそこは硬いでしょー」
男友「それでもアタックしたかったの!あーくそ」
男友3「大丈夫か?男友?」
男友3「俺が慰めてあげてもいいんだぞ?」
男友「いや・・それは結構」
男友「なぁー男ー」
男「何?」
男友「言いたいこと分かるだろ?頼むよ~」
女友「えーそれはかっこわるいって。やめなー?」
男友「でもさー」
男「そういうの一回やったことあるんだけど」
男「あいつ責任感ある分本当に泣きそうになるからそういうの断ってるんだ。ごめんな」
男友「あーくそ」
男「ん?妹からメール?」
『今日は委員会が入ってるから先に帰ってください』
男「・・・」
~校門~
男「おっす」
幼「あ!帰る準備できたの?」
男「うん」
幼「そっか。今日は早かったね」
男「・・・いつも言うけどさ、いいんだよ?待ってなくて」
男「クラスの友達と帰ったりとかしたくないの」
幼「いいの!私が好きでやってるんだから」
男「好きで?」
幼「あ!あ!そういう意味じゃないから!」
幼「そういう好きじゃないからね!」
男「わかってるから。校門で大きな声だすなって」
幼「あはは・・ごめん」
男「まぁいいよ。帰ろうぜ」
幼「うん・・・ってあれ?」
幼「妹ちゃんは?」
男「何か委員の仕事あるんだって」
幼「へぇ大変だね。妹ちゃんああ見えて真面目だからきっと頑張ってるんだろうなぁ」
男「真面目かなぁ?」
幼「そうよ?妹ちゃんが男のために作ってるお弁当、私女だから分かるけど」
幼「凄い手間がかかる物作ってるもん」
男「そうなの?」
幼「うん」
男「何かあれだな」スタスタ
幼「うん?」スタスタ
男「二人で帰るの。久しぶり」
幼「あ・・・」
幼「そ、そだね・・・うん」モジモジ
幼「あはは・・・」
男「何だ?くねくねして気持ち悪い奴だ」
幼「き、気持ち悪いは失礼でしょー!」
男「あはは。冗談だよ。怒るな怒るな」
幼「もー・・・私が勝手に怒ったみたいな言い方して・・・」
幼「あ!そうだ!」
男「どうした?」
幼「せっかくだからさ、遊んでいかない?」
幼「二人きりでそのまま帰るのも、何かもったいないし」
男「もったいない?」
幼「そ、そうじゃなくて・・・そう!ほら!同い年通しじゃん!私達」
男「なんだそら・・・でも遊びか」
男(うーん・・・まぁ妹のことも話したいし・・・)
男「そうだな。いくか」
幼「うん!行こう!」
男「どこ行くんだ?」
幼「ここ!ここ!」
男「ん?ケーキ屋」
幼「うん!新しくできたところ」
幼「入ってみたかったんだ!男と」
男「俺と?」
男「あーそういえばお前ケーキ好きだったよね」
幼「うん!そうだよ!入ろうよ!」
男「お、おう」
幼「楽しみー前から入ってみたかったんだ」
男「へぇ・・中で食事ができるんだ」
幼「す、凄い!どれもおいしそう・・・」
幼「え・・・とぉ・・・どれにしようかな・・」
幼「う、うーん・・・何個まで食べようかな」
幼「2個・・いや3個は」
男「ケーキそんなに食べるの?」
男「食いしん坊だ」
幼「お、お昼食べてなかっただけ!」
幼「いつもは別に・・ちゃんと1個だよ・・・・」
男「はいはい」
幼「は、はいはいって何!」
幼「信じてないの?本当だよ?!」
男「わかったわかった」
幼「信じてないなぁ・・・この」
男「信じてるから。ほら食え食え」
幼「むー・・・・」
幼「・・・・・」
男「じょ、冗談だから泣きそうになるなよ」
幼「な、なってない!」
幼「おいしかったぁ!」
幼「でも・・・」
幼「うう・・・」
幼「少し食べ過ぎたかも・・・」
男「そりゃお前5個も食べたらそうなる」
幼「い、いつもは1個だよ?」
幼「本当だからね?」
男「わかったから」
幼「うう・・・苦しい・・」フラフラ
男「いつもは1個なのに昼飯抜いただけで5個も食えるもんかね」
幼「んー嫌な感じ」
幼「う・・・」フラフラ
男「お前大丈夫か?」ガシ
幼「あ・・・」
男「どうした?」
幼「そ、その・・腕」
男「ん?つかんでるけど何かあった?」
幼「・・・」
幼「・・・なんでもないよ」
男「そうか」
幼「・・・・」
幼「ねぇ・・男?」
男「何?」
幼「何で私が今まで告白を断ってたか・・・」
幼「わかるかな?」
男「へ?」
男「そりゃあ俺が知るかい」
幼「うん・・そうだよね」
幼「私ね・・・私・・・」
男「うん」
幼「す、好きな人が・・・いるんだ」
男「好きな人?」
幼「うん」
男「へぇ初耳だな」
幼「うん・・初めて言ったもん」
男「そうだよな」
男「そんなこと今まで聞いたことなかったし」
幼「・・・」
男「聞いて良いのか?」
男「誰が好きか」
幼「うん・・・」
幼「いいよ・・・」
男「いいの?誰?誰?」
幼「・・・うん」
男「もったいぶるなよ~」
幼「・・・」
幼「私ね」
幼「私」
幼「男が好き」
男「は?」
幼「あ、あはは・・・」
幼「うん・・・その・・・」
幼「ず、ずっと言ってなかったね・・うん」
男「す、好きって?俺?」
幼「・・・」
幼「うん。私、男がずっと好きだったんだ」
幼「だ、だから・・・その・・」
幼「今まで告白を断ってたっていうかさ・・・」
幼「あはは、変だよね・・・」
男「お、おお・・・」
男「そ、そうなんだ」
幼「そうであります」
男「・・・・」
幼「・・・」
男「・・・」
幼「あのさ」
男「うん?」
幼「私・・・想いを伝えたわけでしょ?」
男「う、うん」
幼「だ、だからさ」
幼「どうかな?」
男「ど、どうかな?って?」
幼「うん・・・私一応その・・」
幼「告白されたりとかもしてるしね」
幼「悪くないんじゃない?」
幼「それに一途だよ」
男「自分で言うか」
幼「あはは・・良いでしょ・・・私だってなんて言って良いかわからないの」
男「・・・えっと・・・それはつまり」
幼「うん。わ、私とお付き合いしてみないかな?」
男「お、お付き合いか」
男「そうだなぁ」
男「結局保留にしてしまった」
男「いざとなったら意気地無しな自分が情けない」
男「・・・」
男(幼はかわいいし元気だけど)
男(いきなり彼女っていうのは・・何かなぁ)
男「うん・・・」
男「やっぱ考える時間がほしい」
男「ただいまぁ」ガチャ
妹「・・・・・・・・・・・・・・」
男「た、ただいま」
妹「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
男「妹?」
妹「お帰りなさい」
妹「ねぇお兄ちゃん」
妹「帰り遅かったね」
妹「どこに行ってたの?」
男「幼とちょっとな」
妹「・・・」
妹「ふーん」
妹「・・・・・・・」
男「何だよ?」
妹「私より帰りの早かったのに私より遅いって」
妹「そんなにたくさん遊んでたの?」
妹「私とは全然遊んでくれないのに」
男「はぁ?なに言ってんのさ」
男(帰りが遅かったのを怒ってるのか?)
妹「・・・・・・」
妹「別に」
男「怒るなよ」
妹「怒ってないよ」
男「嘘だ、あからさまに機嫌悪い」
妹「怒ってないもん」
男「はは。寂しかったのか?」
男「まぁ最近日が暮れるのが早いからな」
妹「・・・」
妹「わかってるなら早く帰ってきてよ」
男「はは。ごめん」
男「わかったから。もう怒るなよ」
妹「ん」
夜
男「ふわー・・・・眠い」
男「あー・・・もう二時か」
男(幼の奴今頃何してるかな?)
男「なんて・・・何考えてるんだか俺は」
男「はぁ・・・でもまさか」
男「幼が俺のこと好きだったとは」
男「どうするかな」
妹「お兄ちゃんはどうしたいの?」
男「うーん・・・まぁ幼は可愛いし・・・」
男「ん?」
男「お前・・・いつの間に部屋にいたんだな」
妹「うん」
妹「そんなことどうでもいいから」
妹「お兄ちゃん。今日幼ちゃんに告白されたの?」
男「ん?・・・ああ」
男「そうだよ」
妹「ふーん」
妹「それで?お兄ちゃんはどうするの?どうしたいの?」
男「急なことだしさ・・そんなにすぐは決められないよ」
男「幼とどうこう・・・なんて今まで考えたこともなかったし」
妹「ねぇねぇお兄ちゃん」
男「何?」
妹「幼ちゃんと付き合わないでよ」
男「え?なんで?」
妹「・・・・」
妹「ううん。言ってみただけだよ」
男「はぁ?なんだそりゃ?」
妹「さぁさぁ・・・私の部屋に行きましょうねぇ」
妹「ふふ・・・今日はお布団フカフカにしたんだよぉ」
男「・・・・」
男(またぬいぐるみに話しかけてる)
朝
幼「きょ、今日は晴れてるね!」
男「お、おお・・・そうだな」
幼「私は晴れの方が好きだな!」
幼「豪雨より」
男「だれだってそうなんじゃないか?」
幼「あはは・・・・そうかな」
男「そうだよ。豪雨なら農作物だって喜ばないんじゃない?」
幼「あはは・・・そうだね、なに言ってるんだろう」
妹「・・・・」
幼「そ、そ、それでさ」
幼「良いかな?昨日の答え」
男「おう」
男「わかった。付き合ってくれ俺と」
幼「え!」
妹「え・・・」
幼「い、いいの?本当に?」
男「おう」
幼「本当の、本当に?」
男「おう」
幼「あ、あとで後悔しても、もうだめだからね!」
幼「断る期間はもう、終了してるからね?」
男「なんだよそれ」
幼「う、うーー」
幼「や、やったー!!」
幼「じゃ、じゃあ、ほら!!」
幼「付き合った記念のハグしよ」
男「お、おう」
幼「ハグハグー」
幼「嬉しいなぁ嬉しいなぁ」
幼「ねぇねぇ男?」
男「何だ?」
幼「ふふ・・・何でもない!!」
男「何が言いたいのさ」
幼「~♪~♪」
幼「あ、ねぇ?」
男「うん?」
幼「手とか・・・つないじゃう?」
男「馬鹿、学校までそれで行く気か?」
幼「うん!」
男「はぁ・・・」
男「わかったよ。ほら」
幼「うん・・・」ギュ
幼「えへへ・・・」ニヤニヤ
男「ニヤニヤするなよ」
幼「だってぇ・・・」
妹「・・・・・・・・・・・・」
妹「お兄ちゃん」
男「何だ?」
妹「私とも手つなごうよ」
男「お前まで何言ってんだよ」
男「学校の奴らに見られたら恥ずかしいだろ」
妹「でも幼ちゃんとはつなぐの?」
男「いや・・・それはさ」
幼「男!妹ちゃんは寂しいんだよ」
幼「ね、妹ちゃん!」
幼「ほら、3人でつなごうよ?」
男「え、え~!それは・・・」
妹「いや、いいよ別に。言ってみただけだから」
男(幼と付き合ってそろそろ一ヶ月か)
男「今まで気がつかなかったけど・・・」
男「あはは、あいつ結構可愛いところあるんだよな」
男「あ・・メール来た」
男「何何・・・?」
男「何だよケーキ作りしてるって」
男「絶対あいつ一人で一ホール食べるつもりだろ」
妹「お兄ちゃん」
男「ん?って妹か」
男「いい加減ノックくらい・・・まぁいいや」
男「で、何?」
妹「うん」
妹「お兄ちゃんって私のこと好き?」
男「は、はぁ?」
男「ずいぶん恥ずかしい質問するな」
妹「・・・・」
妹「良いから答えてよ」
男「い、いや・・」
妹「うん」
男「・・・」
男「まぁ・・好きだよ」
妹「・・・」
妹「ねぇお兄ちゃん」
男「なんだ?」
妹「お兄ちゃん私と幼ちゃんのどっちが好き?」
男「は?」
男「何だ何だ?変な奴だな。どうした?」
妹「・・・・」
妹「ううん言ってみただけだから気にしないで」
男「って事があったんだけどさ、どういう事だと思う」
幼『うーん・・・そうだなぁ』
幼『もしかしたら妹ちゃん、少し寂しいのかも』
男「寂しい?」
幼『うん』
幼「だって妹ちゃんにとってはたった一人のお兄ちゃんなんだもん」
幼『一人っ子の私が言うのも変だけどね』
幼「でも・・・うん・・・恋人ができちゃって少し寂しいんじゃないかな」
男「そんなもんかなぁ」
幼『うん。きっとそうだよ』
男「そっか・・何かいつも悪いな」
幼『ううん。気にしないで。男のことだもん』
幼『私にとっては自分のことより重要』
男「大げさな」
幼『ふふ。大げさじゃないよ』
幼『あ!そういえば・・・前言ったケーキ屋さんに新しいメニューができたの』
幼『また行こうよ!二人で!』
男「おう。いいよ」
男「お安いご用だ」
妹「はいは~い。暖かくして寝ましょうねぇ」
妹「え?まだ起きてたいの?」
妹「だめよ」
妹「明日も早いんだから。遅くまで起きてると癖になるよ?」
妹「・・・・」
妹「どうして?どうして私の言うこと聞いてくれないの?」
妹「私の中のお兄ちゃんなんだから、あなたは私に優しくしてよ!」バキ
男「・・・・お前ぬいぐるみ殴って何やってんの?」
妹「!!!!」
妹「へ、部屋に入るならノックくらいしてよ・・・・」
男「お前に言われたくはないよ」
妹「・・・・・は?」
妹「何しに来たのさ」
男「いや、お前さ、寂しいのかなって」
男「俺に彼女ができて」
男「さいきんちょっとおかしいし」
男「いやお前はいっつもおかしいけどさ」
妹「お兄ちゃん・・・そんなこと言いに来たの?」
男「おう」
妹「寂しいよ」
妹「寂しくてどうかなっちゃいそう」
妹「私のお兄ちゃんが幼ちゃんに取られちゃってるんだもん」
男「そ、そうなんだ」
妹「なに?幼ちゃんと別れてくれるの?」
男「別れる?」
妹「うん。私ね、お兄ちゃんと幼ちゃんが付き合ってるの嫌なの」
男「ちょ、ちょっとまって頭が混乱して」
妹「そうでしょ?どうせ駄目でしょ?どうせそうなんだ」
男「ど、どうせって」
妹「お兄ちゃんってさ・・・」
妹「いっつも私のことなんて二の次なんだもんね」
妹「だからもう良い」
妹「お兄ちゃんなんて嫌い」
男「・・・」
男「妹」
妹「何?」
男「寂しいんならそうやって始めっから言えよ」
妹「・・・言ったらどうなってたのさ?」
男「ほら、こっちこい」グイ
妹「え!ええ!」
妹「わ、わわ!」
妹「ちょ、ちょっと・・お兄ちゃん?」
男「わかった。ごめんな妹。寂しい思いさせて」ギュ
妹「は、はぁ?何するの?こんな事して・・幼ちゃんにバレたら振られちゃうかもよ」
男「あいつは、こんなことじゃ振ったりはしないよ」
男「それにさ・・・正直幼よりお前の方が大事だ」
男「俺にとってな」
妹「え・・・?」
妹「で、でも・・・」
男「ん?」
妹「でもでも!私のことの方が大事なら・・・なんで今まで」
妹「私が今まであんなにお兄ちゃんの気を引こうとしてたのに、どうして今になって」
男「は?何かお前言ってったっけ?」
妹「い、言ってたよ・・・私・・・必死にお兄ちゃんの気を引こうとしてた・・・」
男「は?何のこと?」
妹「ほ、本当に分かってなかったの?」
男「分かってない?」
妹「こいつ・・・・」
妹「・・・・さすがの私もお兄ちゃんには呆れるよ」
男「?」
妹「はぁ」
妹「まさか本当にぬいぐるみをお兄ちゃんに見立てて遊んでると思ったの?」
男「え・・違ったのか?」
妹「ぬいぐるみに話しかけるなんて頭おかしいじゃん」
妹「お兄ちゃんに少しで見て欲しかったからしてたの」
男「お前・・・そうならちゃんと言えよ」
妹「いや・・・普通分かるでしょ」
男「でもさっき、ぬいぐるみを殴ってたのは?」
妹「あれは・・・」
幼「男!それじゃあまた明日!」
男「おう。じゃあな。また明日な」
幼「あ!待ってよ!」
男「ん?」
幼「ん!」チュ
男「あ・・・おい!誰かに見られたらどうするんだよ・・・」
幼「ふふ・・・見られたら嫌?」
男「そういうわけじゃないけどさ」
幼「じゃあいいでしょ?」
幼「男、大好きだからね」
幼「ばいばーい」
妹「お兄ちゃん・・幼ちゃんとチューしてたでしょ?」
男「あ・・・バレた?」
妹「バレるよ。もう・・・しらない」
男「でもさぁ・・幼は俺の恋人だし」
妹「私はその恋人より大事なんでしょ?」
男「ああ。もちろん」
妹「ふ、ふーん・・・」
妹「じゃ、じゃあさ・・・」
妹「私にも・・その・・チューしてよ」
男「え、ええ?」
妹「い、良いでしょ!大事なんだから!」
男「でも・・それじゃあ浮気になっちゃうんじゃないか?」
男「幼に対して」
妹「・・・違うよ」
男「?」
妹「ほ、ほら・・・兄妹同士はノーカウントなんだよ」
男「そ、そうなの?」
妹「うん・・・その・・だから」
妹「ね?」
男「・・・・わかったよ」
男「ん」チュ
妹「・・・えへへ・・・」
妹「お兄ちゃん愛してる」
幼「ねぇ?男、ケーキ屋さん。いつ行く?」
幼「私はいつでもあいてるんだけど」
幼「え?来週の日曜ならいいの?」
幼「やった!じゃあ来週の日曜!絶対だからね?」
男「お、お前どうしちゃったんだよ・・・ぬいぐるみに話しかけるのやめろよ」
幼「あ、ああ!だめ!私の男を取らないでよぉ!」
妹「・・・お兄ちゃん」
妹「幼ちゃんはおかしくなってないよ。お兄ちゃんの気を引きたいだけ」
男「そうなの?」
妹「だって本当におかしくなってたら」
妹「わざわざお兄ちゃんの部屋来てぬいぐるみと遊んだりしないもん」
幼「だってだってぇ!男は妹ちゃんばっかりで全然私に構ってくれないんだもん!」
男「わかったわかった・・じゃあケーキ屋さんいこう」
男「3人で」
end
182 : ◆PiqUzW26Xw [] - 2013/11/17(日) 13:28:31.40 LlujeMm70 81/84終わり
保守とかしてくれた人どうも
188 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/11/17(日) 13:34:17.36 tDI9+Ynci 82/84幼馴染だけはまともな人間だと思ってた
190 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/11/17(日) 13:35:06.28 ylijfngP0 83/84いや妹も幼馴染もまともじゃない?
おかしのは兄
193 : 【33m】 忍法帖【Lv=31,... - 2013/11/17(日) 13:37:36.97 j4FM8O+Y0 84/84予想の斜め上だった
それはそれで>>1乙