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1スレ目⇒【 百合子「お兄様…」一方通行「……へ?」 】
2スレ目⇒【 一方通行「百合子、コーヒー淹れてくれ」百合子「はいっお兄様♪」 】
***
温泉
打ち止め「うわぁあああ!すっごーい!!ってミサカはミサカは夜空を見上げてみたり」
黒子「まぁー…最高の景観ですの…、あ、打ち止めさん走っては危ないですのよ?」
打ち止め「はーいってミサカはミサカはお姉ちゃんにくっついてみたり♪」
美琴「あっという間に仲良くなったわねあんたたち」
禁書「短髪…寂しいの?」ニヤッ
元スレ
百合子「お兄様、ただいま戻りました♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1276785441/
百合子「わぁ…、星が綺麗ですねー…」ウットリ
黒子「水平線も見えて…いかにも露天風呂って感じですの」
禁書「まずはかけ湯だよ!」ザバー
打ち止め「ミサカにもかけてかけて!ってミサカはミサカはシスターさんにお願いしてみる」
美琴「よーし!さっそく温泉を堪能しましょう!」ザバー
百合子「はーい!」ザバー
チャプチャプ
打ち止め「ふぃぃーってミサカはミサカはタオルを頭に乗せてみたり」
禁書「私もやるんだよ!」ポスッ
美琴「あはは!似合ってる似合ってる!」
百合子「…………」ジーッ
黒子「………百合子さん、どうしたんですの?」
百合子「あのぉ…御坂さんみたいに胸がおっきくなるには、どうすればいいですかね?」
美琴「!!?………お、大きい、…!?私が!?」
黒子「確かにこのメンバー内で一番胸があるのはお姉様ですけど…」
百合子「わ、私…ぺったんこで…前に水着買った時もほとんどが胸がスカスカで…だ、だから御坂さんみたいにおっきくなりたいんですぅ!」
禁書「ゆりこ…短髪は全然大きくなぁぶあ!」バシャッ
美琴「そ、そそそそそぉかな?えへへー…お、大きいだなんて…えへへへへへへ!」テレテレ
打ち止め「お姉様…嬉しそう…ってミサカはミサカは頬を押さえてるお姉様を見てみたり」
美琴「わ、私はお風呂入りながらマッサージしてるよ?こう、寄せてあげる感じで……って百合子は胸おっきい先生と一緒に住んでるんじゃないの?」
百合子「あ、はい…黄泉川さんと芳川さんにもお伺いしたのですが…」
打ち止め「そういえば、聞いてたね。『気付いたら胸が出来てたじゃん?』とか『これから大きくなるわよ』って言われてなかった?ってミサカはミサカは回想してみる」
百合子「そうなんです…ですから、…御坂さんに…」
美琴「そっかぁ…、まぁ、私も気休めだけどね。とりあえず揉むようにしてみたら?」フニフニ
禁書「…………」フニフニ
黒子「…………」フニフニ
打ち止め「…………」フニフニ
百合子「…………」フニフニ
美琴「…………」フニフニ
美琴「そーいえば、黒子がしょっちゅう私にセクハラで胸揉んでくるけど…もしかしてそれも効いてるのかしら?」
黒子「と、ということは黒子はこれからもお姉様のお胸を成長させるために揉んでも」ゴッ
美琴「息を荒げんな!」
百合子「にゃるほど…」ムムム
禁書「…………」フニフニ
百合子「あのー…黒子さん…私の胸も揉んでください!」
美琴「………んー、その発言はすごいわね…。ま、とりあえずやってみれば?よく彼氏に揉んでもらうといいとか噂聞くし」
黒子「まぁ、わたくしはかまいませんし…お姉様のお胸をよく揉んでいますのでそれなりのテクニックは」ハァハァ ワキワキ
美琴「私の胸を見ながら言うな!」
百合子「お、お願いします!」
黒子「では…」ペタッ
百合子「ん…っ」
黒子「…やはり…失礼ですが胸らしい胸はないですの」ペタペタ フニフニ
百合子「そ、そそそ…そう、ですか…」シュン
美琴「ねーねー、もっとこう、ぐわーっと揉んでみたら?…ちょっと黒子交代♪」
黒子「え?えぇ…」
美琴「こうさー、寄せてあげるようにー」モニュモニュ
百合子「ひゃっ!?…あわ、…みさ…御坂さん…!」
打ち止め「あわわ、なんだかお姉様がすっごく楽しそうなんだけどってミサカはミサカはユリコに覆いかぶさるお姉様を見てみたり…」アワワ
禁書「ちょ、ちょっと…なんだか…まずい雰囲気かも…」アワワ
美琴「本当に百合子の白い肌は綺麗ねー!えへへー!ほらほらもっと揉んじゃえー!」ムニムニ フニフニ
百合子「あっ、…み、みしゃか…さぁん!…はうぅ…!…あぅ、ん…そ、そーっとじゃないと…わ、私も…強い刺激はぁ…!」
黒子「おっ、お姉様お姉様ストップ!ストップですのー!」グイッ
美琴「え?……はっ、わ、…私…一体…!」
禁書(親子はやっぱり似てるもんなんだよ…)
美琴「ゆ、百合子…ご、ごめん!なんだか楽しくなっちゃって…だ、大丈夫?」
百合子「は、…はぁ…あ…ん…、だ、…だい、じょーぶ…、ん……ですぅ…」ハァハァ
美琴(な、なんだかすっごく可愛い…)キュン
打ち止め「ユ、ユリコ…顔真っ赤だよー…ってミサカはミサカは手で少し扇いでみたり…」パタパタ
黒子「一度上がったほうがいいと思いますの…」
***
禁書「ぷはー!」
打ち止め「ぷはー!」
百合子「ぷはー!」
禁書「腰に手を当ててグイって飲むのが大事なんだよ!」グッ
美琴「温泉牛乳ってなんだかおいしく感じるわよね」ゴクゴク
黒子「やっぱりロケーションは大事ですの」ゴクゴク
美琴「……胸……」ボソッ
百合子「!!」
美琴「ホントに牛乳だけであんなに巨乳になれるのかしら…」
黒子「………いえ、でも実例がいるわけですし…」
百合子「じ、実例あり!!」ゴキュゴキュ
禁書「ゆりこ、今急いで飲んでも変わらないと思うんだよ!」アワワ
打ち止め「ユリコはお胸ぺったんなのを気にしてるからねってミサカはミサカは下着売り場で硬直してたユリコを思い出してみる…」
美琴「だ、大丈夫よ!きっとこれから大きくなるだろうし!もしぺったんこのままでもそれはそれで需要はあるはずだから!」
黒子「貧乳はステータスですのよ!」
百合子「あうぅー…」
禁書「あ、とうまたちも上がってきたんだよ」
上条「お、悪いな。待たせちゃってたか?」
一方通行「あー…喉乾いたな…。俺もそれ買ってくっか…」
百合子「お、お兄様ー!」パタパタ
一方通行「あン?どォしたよ?」
百合子「わ、私の胸を揉んでくださいッ!!!」
「「「oh...」」」
一方通行「は、はァァ!?ちょっ、ちょ、おま…大声で何言って…!?」
百合子「わ、私…胸がないから…」
一方通行「……あー……ごめン…?」
百合子「だ、だから揉んで大きくして下さいッ!!」ペコッ
上条「………お前ら、あれ止めなくていいのか?」
美琴「なんか見てて面白くて…」
禁書「あくせられーたをあそこまで慌てさせる人ってあんまりいないと思うんだよ」
打ち止め「なんだか楽しそうだからミサカも参戦してみる!ってミサカはミサカはあの二人に接近してみたり」トテテテ
百合子「人に揉んでもらうと効果があるみたいなんです!彼氏さんがいいと聞きましたが私にはいないので身近な男性であるお兄様に!」
一方通行「いやいやいや、おかしいだろそれは!?」
打ち止め「ミサカも胸おっきくなりたい!ってミサカはミサカはユリコに便乗してあなたにお願いしてみたり!」
一方通行「てめェもか!つーかなンなンだよこのやりとり!変だろ!?なンで身内の胸触らなきゃなンねェンだよ!」
モンデー!!
モンデー!!
ヤメロォォォォ!!!
***
禁書「それじゃーおやすみなさーい」
打ち止め「おやすみーってミサカはミサカはみんなに挨拶してみる!黒子お姉ちゃん行こう♪」
黒子「えぇ、それではおやすみなさいませ」
美琴「おやすみー」
上条「じゃ、俺達も戻るわ」
一方通行「明日何時起きだ?」
百合子「一応、8時半に朝食の予定です…」
一方通行「ン。解った。…じゃーな」ヒラヒラ
上条「おやすみ」
美琴「おやすみー。寝坊しないでねー」
禁書「おやすみー」
百合子「おやすみなさい」
パタン
百合子「……………」フゥ
美琴「髪飾り、明日見つかるといいね」
百合子「あ、…は、はい…!」アワワ
禁書「きっと見つかるんだよ」
百合子「なんだか…みなさんにご心配ばかりかけてしまって…ごめんなさい…」シュン
美琴「気にしなくていいっつの!」ペシッ
百合子「あぅー…」オロオロ
禁書「もしかして、気にしてるの?」
美琴「?」
禁書「あくせられーたに嘘付いちゃったこと」
百合子「ふぇ!?あ、あわわ…、わ、解りましたか!?ひゃうぅ…!」
禁書「ゆりこの嘘は、自分のためじゃなくて、誰かのための嘘だから…許されていいと思うんだよ」
禁書「なんでも素直になればいいってものじゃないから…上手な嘘も必要だと思う」
百合子「…では、…もし…自分のための我がままな嘘をついていたら…?」
禁書「…………、例えばゆりこが一生懸命考えた末の最善策がそれなら、私は納得するはずなんだよ」
百合子「………ありがとうございます、…もう、平気です!私!明日も元気に頑張ります!!」グッ
美琴「うん、たくさん遊んで笑って思い出いっぱい作って帰りましょう」
禁書「今日もいっぱい遊んだから早く寝て体力回復しないとなんだよ♪おやすみなさい~
***
AM6:00
百合子「………………」モソモソ
百合子(早く…髪飾り探さないと…)
百合子(私の不注意が原因なんだから…、やっぱり…自分一人で見つけないと…ダメだよね)コソコソ
カララ(廊下へ)
百合子「はぅ…ふぁわ…、今日もお天気良さそうですねー…」
一方通行「……よォ」
百合子「ひゃうぅ!?…お、お兄様…!?…あわわ、わ…おは、お、おはようございます!」
一方通行「なァにビクビクしてンだよ」
百合子「あわわ…お、お早いですね…?」
一方通行「なンか目ェ冴えちまってな。海沿い散歩してきたンだよ。……あァ、そこで面白い見つけたからお前にやるわ」
百合子「?」
一方通行「ン」チャラッ
百合子「……え?………こ、この髪飾り…!?ど、どうして…!?」
一方通行「海沿いで偶然拾ったンだよ。昨日からずっと付けてなかったし…無くしてたンじゃねーの?」
百合子「あぅ…うぇ…お、おにいしゃまー…あり、が、とぉーございますぅー」グスッ
一方通行「だァから………、…チッ…。…ンなに泣くってこたァ、それなりに気に入ってくれてンだな、それ…」
百合子「私の…っく…宝物…ですぅ。ふぇ…え…良かった…よぅ…」
一方通行「そォかい…あンがとよ」ポンポン
コソコソ
美琴「………ホントに「偶然」見つけたわけ?…私たちが昨日あんなに探したのよ?」
上条「ふぁぁ…、「偶然」なワケないだろ?俺達だってかなり探したんだぜ?」
美琴「…やっぱり…」
上条「回想いっとくか?」
美琴「お願いするわ」
***上条さんの回想***
AM4:00
一方通行「おい、…おい!起きろ三下!」ゴスッ
上条「ウボフッ」
一方通行「さっさと着替えろ」
上条「んあー…?げ、なんだよこんな時間に…」
一方通行「話はあとでじーっくりしてやンから、黙って着替えろってンだ」
海
ザザ・・・ ザザァ・・・ン
上条「で、野郎二人で日の出でも見ようってか?」
一方通行「誰がそンな気色悪い思い出作るかよ。…………」
上条「ん?」
一方通行「百合子がよォ…、髪飾りしてなかっただろ?」
上条「あぁ…?潮風で傷むって…大事にしてるんだなー」
一方通行「俺の予想だけどな…、たぶン…昨日海で遊ンでる時に、ここで無くしたと思うンだよ」
上条「へ?…でもそんなそぶりは…」
一方通行「あの髪飾りは、俺があいつと会った次の日に買ってやったもンなンだよ。恐らく、俺に無くしたことを知られたくねェンだろォな」
上条「ふぅん…、解った。その髪飾りを探せばいいんだな?」
一方通行「頼むぜ…」スタスタ
上条「っておいおい!お前はどこ行くんだ!」ガシッ
一方通行「…?…あぁ、一応お前に教えとくわ」
上条「何を?」
一方通行「俺のこのチョーカーの充電方法」トントン
上条「え?…あ、あぁ…そのチョーカーの充電切れるとお前動けなくなるんだっけ?」
一方通行「俺のカバンの中に充電器入ってるから、この部分とここに接続してくれ」
上条「………動けなくなる前提…ってことは…まさか」
一方通行「リミットは15分だ、絶対見つけろよ」ニタァ
カチッ
パシャン
ザ、ザザザザザザザ・・・!!!
上条「ひぃぃ!こいつ海割ったぞっ!!?」
一方通行「驚いてねェでさっさと探せ。波の動きは刻々と変わるからこれでも演算大変なンだよ。ずっと海に触れてなきゃならねェから俺は動けねェし」
上条「わ、解った!」タタタタタ
一方通行「どォいう髪飾りか覚えてるよな?」
上条「あぁ、いつも付けてたし覚えてる!」
***回想終了***
上条「ってワケですよ」
美琴「うわー…、誰かに見られてたらどうしてたのよ…」
上条「まーまー、何事もなかったわけだしさ」
美琴「でも見つかって良かったわね」
上条「ホントに全然見つからなかったけどな。岩と岩の隙間で朝日で光ってるのを見つけてさ…、一方通行が倒れて波が押し寄せて来て間一髪で拾い上げたんだぜ?」
美琴「ギリギリだったのね。…ふふっ、お疲れ様」ニコッ
上条「お、おぉ…」ドキッ
美琴「……(あっ、ヤバっ)…!///」バッ ドキドキ
上条「で、でさー…今度は倒れた一方通行が波に飲まれて大変だったぜ…!びっしょびしょのままこっそり旅館戻ってさー」アセアセ
美琴「そ、そうなんだ!た、たたた大変だったわねー!」アワアワ
禁書「二人ともなにしてるの?」ジトッ
上条「い、インデックスさんおはようございます!」
美琴「お、起しちゃった!?ごめんね!」
禁書「もー…」プクゥ
禁書「………でも、お疲れ様、とうま。ゆりこ喜んでるね」
上条「あぁ、…ま、内緒にしといてくれって約束だったんだけどな」
美琴「大丈夫よ、私たちも言わないから」
上条「あいつにも労いの言葉はいらないか。…百合子ちゃんがあんなに喜んでるんだからそれだけで十分そうだな」
美琴「そうね。…ふわ…もうひと眠りしよっかな…」ムニャ
禁書「やっぱりゆりこにはあの髪飾りが似合ってるんだよ」
パタン
***
AM6:30 廊下
一方通行「………………」
一方通行(まさか、…あンなに喜んでくれるとはなァ…)
一方通行「………………………良かった…」ボソッ
打ち止め「お疲れ様ってミサカはミサカは労いの言葉をかけてみたり」
一方通行「……いたのか?」
打ち止め「うん。…ユリコの髪飾り見つけてくれてありがとうってミサカはミサカは感謝してみる」
一方通行「「偶然」拾っただけだ」
打ち止め「そうだったね!ってミサカはミサカはワザとらしく笑ってみたり~」ニヘヘー
一方通行「…………ふっ」クスッ
打ち止め「んぉ!?ってミサカはミサカは笑いをこらえてるあなたに心底驚いてみたり!」
一方通行「はははっ…!……俺もよォ…随分平和ボケしちまったなァって思ってたンだよ…。なンなンだろォな…、楽しいンだよ、今が」
打ち止め「ミサカもそうだよ。とっても楽しい。あなたと二人だった頃も素敵だったけれど、こんなにたくさんの人と笑いあえる今が楽しい。
ってミサカはミサカは感慨深げに言ってみる。それに、何より…あなたがとても生き生きしてるもん」
一方通行「俺が「楽しい」とかさ、そォいう感情は…持っちゃいけねェ…って、…今までのことを考えると…、な。
どン底の中を這いつくばって泥まみれになって生きて行かなきゃダメだと思ってたよ…。けどな、ちったァ考えを変えた方が良さそうだな…」
打ち止め「うん。みんなあなたが楽しそうに笑ってるとこを見たいから、こうやって一緒にいるんだよ。だから、あなたはその気持ちに答える義務があると思う
ってミサカはミサカはあなたに新しい償いの道を提示してみたり」
一方通行「………俺のキャラじゃねェな」
打ち止め「そうやって不器用ながら人の気持ちに答えようと必死に走り回ってるあなたが好きだけどなーってミサカはミサカはさりげなく告白してみる」
一方通行「捻くれもンは捻くれもンなりに道を間違えながら目的地まで歩いていくさ」スッ
打ち止め「あなたらしいよってミサカはミサカは一緒に立ちあがってみる。みんなね、あなたのことを「変わった」って言うけどね…
ミサカは「何も変わってない」と思うの。変わったのは周りだよね。あなたはいつでも優しくて不器用だもの…ってミサカはミサカはあなたの手をぎゅっと握ってみたり」
一方通行「………変化が嫌いな臆病者とでも言うのか?」
打ち止め「あなたが臆病なのは否定しないよ。でも、変化が嫌いだとは思わないかなってミサカはミサカは考えてみる。
あなたは今まで強がりな自分で臆病な自分を閉じ込めてただけでしょ?それと同様にあなたは自分が何も出来ないって思ってた。
もしくは何かが大きく変わってしまうのが怖かったんじゃないのかな?でもでも、そんなこと考えてる自分を変えたかった。だからあなたはミサカを救ってくれたし
ユリコの手を取った…ってミサカはミサカは推測してみたり…」
一方通行「………打ち止め」
打ち止め「え?何何?ってミサカはミサカは急に真剣にこっちを見てくるあなたにドキドキしつつ…ひゃぁ!?なんでいきなり髪の毛わしゃわしゃするのー!」ワシャワシャ
一方通行「よく考えたらまだ一時間以上眠れンじゃねーかよ、朝食まで俺はまだ寝させてもらうぜ」スタスタ
打ち止め「あっ!図星なんでしょ!照れてるだけでしょ!真っ赤になってるもん!待って!行かないでー!ってミサカはミサカは杖なのにすごい速さで部屋に
戻るあなたを追いかけてみたり!」トテテテ
一方通行「うっせェな!つーか俺の内面なンざ美化してンじゃねーよ!俺ァそンなに綺麗に出来てねェっつの!」スタスタ
打ち止め「じゃぁどうして逃げるの!ってミサカはミサカは照れ隠ししてるあなたを可愛いと思いつつ本当に追いつかないし!!もー!今のぜーんぶMNWに流したんだから!
ってミサカはミサカは暴露してみる!!」
一方通行「………」ピタッ
打ち止め「わぷっ」ドン
打ち止め「お、怒った?ってミサカはミサカは急に止まったあなたにビクビクしてみたり…」
一方通行「お前も百合子も、どうして……あっという間に俺の心に踏みこんでくるンだろうなァ…?」
打ち止め「………、やだ?ってミサカはミサカは訊ねてみる」
一方通行「いンや。……不思議と、悪くはねェな」
打ち止め「良かった。………あのね?」
一方通行「ン?」
打ち止め「ミサカもユリコもね?……それだけあなたのことが大好きなんだよ。あなたのことをよく見てるんだよ?ってミサカはミサカは教えてみる」
***
AM11:30
百合子「♪~♪」
美琴「今日はいつになくご機嫌ね、百合子」
百合子「はいっ!お兄様が髪留めを見つけてくれたので嬉しくて嬉しくて…えへへー」クルクル
打ち止め「ミサカも!今日はみんなでバーベキューだから嬉しいなってミサカはミサカはユリコと一緒にくるくる回ってみたり」クルクル
上条「そういえばバーベキューのセットは借りれるんだよな?」
黒子「えぇ、それはレンタルをお願いしてますの。あとは…組立、下準備組と買い出し組ですの」
上条「下準備なら、インデックスにバーベキューノウハウ本を読ませたから…教えてくれるよな、インデックス?」
禁書「もちろんなんだよ!任せてほしいかも!」ドンッ
上条「俺はコンロセットとか組み立てたり昨日の魚を捌いたりするよ。…さすがにこの辺は女の子には任せにくいしな」
一方通行「あァ?魚は昨日旅館でやってもらったンじゃねェのか?」
上条「川魚で「え!?」って顔されたけどな。…と、まぁ…一応お願いして捌いてもらったんだけどさ、さっきまた釣りやってみたんだよ。
それは自分で捌いてみようかなーって…。何事も経験って言うだろ?捌き方は教えてもらったし」
打ち止め「それ面白そう!ミサカもやってみたい!ってミサカはミサカは食いついてみたり!あれでしょ?飯ごうっていうのでご飯作ったりもするんだよね?
ってミサカはミサカはMNWからバーベキュー&アウトドア知識を仕入れてみる」
黒子「では、わたくしは打ち止めさんのお手伝いをしますの」
美琴「そう?…それじゃぁ…残りのメンバーで買い出し、ってことでいい?」
百合子「はい、大丈夫ですよ~」
一方通行「あァ?この炎天下で買い出しすンのかよ…」
美琴「頼りにしてるわよ、荷物持ちさん?」
一方通行「お前には俺の右手が握ってるものが見えねェンですかァ?」
百合子「大丈夫ですよ、御坂さん。私がちゃんと持っていきます!いつもお買い物してるので慣れてますから!」グッ
美琴「なんだか百合子の方が体力ありそうよね…」チラッ
一方通行「…ハッ!いいぜェ!俺だっていつもこいつの買い出しに付き合って荷物持ってンだよ!荷物持ちの美学を教えてやらァ超電磁砲!」
美琴「よく言ったわ第一位!じゃー買い出し組しゅっぱーつ!」
百合子「おー!」
上条「んじゃ俺たちもやるか。なんかあったら電話するから、買い物よろしくな」
美琴「えぇ、そっちもお願いね」
***
トコトコ
美琴「えっとねー、あっちに八百屋さんとかお肉屋さんがあるんですって。だからそこで色々買いましょう」
百合子「バーベキューって言ったら…うーん…お野菜とかお肉焼いたりですよね?」
美琴「適当でいいんじゃないかしら?」
百合子「そうですねー…材料とか見てから考えようかなぁ…焼き魚もあるし…、結構豪華になりそうですねー」
美琴「デザートとか何か良さそうなのできないかなー…」
百合子「果物とかですか?」
美琴「あ、焼きバナナとか焼きリンゴはどうかしら?それでチョコとかつけたらおいしそうじゃない?」
百合子「わぁ!それいいですねー!お兄様はどうですか?何か食べたいものありますか?」
一方通行「…あー…?………肉食えりゃいいわ…」ジリジリ
美琴「あのねぇ…そのいかにも「暑くて死にそうです!」って顔でこっち見ないでくれない?暑さが伝染しそう…」パタパタ
百合子「あ、この麦わら帽子被りますか?…少しは日除けになると思いますー…」ポスッ
美琴「あはっ♪似合ってるじゃない…!」クスクス
百合子「か、可愛いですよ、お兄様!」
一方通行「………あー…もうなンでもいいや…」
美琴「あ、八百屋さん発見!」トテテテ
百合子「わー!いつもスーパーだったから八百屋さんって初めて見ますー」トテテテ
美琴「すごいすごい!テレビで見たことある風景!」
娘さん「あ、お母さーん、お客さんっぽいよー」
美琴「こんにちはー」
おばさん「あらお嬢さんたち、見ない顔ね?夏休みで帰省してきたの?」トコトコ
百合子「りょ、旅行で来ました!」
美琴「向こうの旅館に友達と泊まってて、これからバーベキューするんです」
おばさん「あら、楽しそうね。材料を買いに来たの?」
百合子「はい。…オススメとかありますか?」
おばさん「そうだねぇ…カボチャとかどう?おいしいわよ。あとは季節で言うとナスとかとうもろこしもちょうどいいんじゃないかしら」
百合子「お、おおおおっきい!!こ、これ…食べきれますかね…?」
美琴「この大きさは難しいかもねー…、半分でもいいですか?」
おばさん「じゃあ切ってあげるね」
娘さん「あのー、入口にいる人も知り合い?なんか死にそうな顔してるけど…」
百合子「ふぇ?…え?…あっ、お、お兄様!座り込んでますけど、大丈夫ですか?」アワアワ
一方通行「つーかよォ…、なンなンですか…この日差し…学園都市より日差し強くね?」グッタリ
美琴「あんたねぇ…どんだけもやしなのよ…。学園都市一の箱入りは伊達じゃないわねぇ」ニヤニヤ
百合子「熱中症とかになってませんか?大丈夫ですか?」アワワワ
一方通行「あァ…、単純に暑ィだけだ」
娘さん「へぇー!学園都市ってあの学園都市?すっごいハイテクな都会なんでしょ?すごーい」
美琴「え?…あぁ…うん…」
娘さん「いいねー、都会。てゆーかこの辺ってさ、田舎景色だし旅行してもつまんないでしょー?」
百合子「そんなことないですよー。逆にこういうところの方が自然が多くてのんびり出来て気持ちいいと思いますよ」
美琴「結局はないものねだりになっちゃうわよねー」
娘さん「ですよねー」
一方通行「…………おい、買い物はどうした」
百合子「あ、そうでした…えへへー」トコトコ
おばさん「はい、お兄さん。お水どうぞ」
一方通行「へ?…あァ、どォも…」コキュコキュ
美琴「ここ、日陰になってるし…そこで座って待っててよ」
一方通行「言われなくても…」コキュコキュ
娘さん「…………」ジーッ
一方通行「なンだよ?」
娘さん「お兄さんアルビノ?初めて見た…っていうかそこの子と双子?双子アルビノ?すごくね?さすが学園都市」
一方通行「学園都市関係ねェし」
娘さん「そりゃそうね。あ!お母さん、私ベランダのお花に水あげてくる!忘れてた!干乾びちゃうよー」トタタタ
一方通行(………打ち止めがでかくなったらあーいう風になるンかねェ…)
百合子「えっとー、…んーと…これと、当麻さん釣ったお魚をホイルにくるんで焼いたらおいしいかも、どうですかね、御坂さん?」
美琴「いいと思います!」
百合子「あ、これも…トマトとか煮込んで洋風なお鍋を作ってもいいかもですねー。どうでしょうか…御坂さん?」
美琴「いいと思います!…なんて…。さすがね…普段から主婦してるとすぐにレシピが浮かぶのね…」
百合子「そ、そうですか?」アワワ
美琴「私百合子がお嫁さんに欲しいー。っていうか…月並みな褒め言葉だけど絶対いいお嫁さんになると思うの」
百合子「ひゃう!?…そ、そそそんな、わ、私は…お、お嫁さんだなんて…///」カァア
美琴「えー?なにその反応可愛いー…えっ、何?好きな人とかいるの?」ドキドキ
百合子「そ、そそそそうじゃないんですけど…!あうぅ~…わ、私は…お、お兄様においしいって言ってもらえれば…そ、それで…十分なんですぅ///」モジモジ
美琴「ふふっ、やっぱり百合子はお兄様一筋なのね……、…よかった」ボソッ
百合子「あ、…大丈夫ですよぉ、御坂さんの恋路は邪魔しないのでー…」
美琴「えっ、あ!?…ちっ、ちが!そ、そうじゃないのよ!って、私別に…あ、あいつのこと好きとかそんなんじゃ…!」
百合子「えへへー…。私、御坂さんが「誰」を好きなのかって言ってませんよ?」ニコッ
美琴「はにゃ!?///」
百合子「頑張ってくださいね♪」
***
百合子「お兄様、お待たせしましたー」
一方通行「あァ、ほら…持つぞ」
おばさん「また旅行で来たら寄ってね」
美琴「はーい」
娘さん「あ、お兄さんもう大丈夫なの~?」
一方通行「あァ?」(上を見る)
百合子「わー…ベランダにお花がいっぱいで綺麗ですねー」
娘さん「うん。いろんなお花育ててるのよ…あ、そうそうこの花とかねー…あっ」ガッ
一方通行「危ねェ!」
美琴「あっ、鉢が落ちてっ…!」
娘さん「お、お母さん避けて!!」
おばさん「きゃっ!?」
美琴(私の電撃じゃ鉢を壊しても破片がっ…それに能力は…!)
一方通行(ダメだ、スイッチを押してる時間も…!)
百合子「!!」
キィン
ブワッ!!!
ガシャァアン!!!
おばさん「………あ、…ら?」
百合子「だ、大丈夫ですか!?」トテテテ
娘さん「今、急に…」
百合子「急に突風が吹いてよかったですね!お怪我ないですか?」
おばさん「え、えぇ…」
美琴「今の…あんたが風を…?」
一方通行「………ンなわけねェだろ…」
美琴「そっか…百合子が…風のベクトルを……。…あー、びっくりしたぁ…。おばさーん!大丈夫だったー?」トテテテ
おばさん「えぇ…私は大丈夫よ。ごめんなさいね、驚かせちゃって…」
娘さん「うわぁん…ごめんねお母さん!鉢が足にぶつかっちゃって…今度からちゃんと固定しとかないと…」
百合子「……………」
一方通行「どォした?浮かない顔して」
百合子「……おば様は…大丈夫だったのですが…鉢が割れて…お花が…」シュン
一方通行「………咄嗟に能力使ったンだろ?しょうがねェよ…」
百合子「……お花も上手に助けられたらよかったのですが…」
娘さん「はぁ…はぁ…お母さぁん!大丈夫!?」ドタタタタ
おばさん「まったく…足元には気をつけなさい!」
娘さん「はぁい…。…と、…あちゃー…やっぱお花傷入っちゃったね…」
百合子「ご、ごめんなさい…」
娘さん「え?なんで?」
百合子「えっ、あ…!?…えと、えと…」オロオロ
娘さん「?………でも、ま。このくらいだったらすぐ元気になるかな?」
百合子「げ、元気になりますか!?」
娘さん「うん。花びらに傷が入っちゃってるけど茎も折れてないし。花びらは…この傷の入っちゃった部分は…取らないと傷広がっちゃうけどね。
あとは大丈夫、まだまだ元気になるよ」
百合子「よかったぁ…」
娘さん「心配してくれてありがとうね。優しいんだね」
百合子「…………えへへ…」
***
打ち止め「うん、それでねシスターさんがマシュマロを焼くとおいしいって言ってたからそれも買ってきてほしいなぁ~ってミサカはミサカはあなたにおねだりしてみたり。
って、あわわ!?聞いてるの!?ちゃんとユリコとお姉さまに伝えてよね!?……なにそのやる気のない返事ってミサカはミサカは憤慨してみっ、ってあー!切られた!」
上条「マシュマロはお願い出来たか?」
打ち止め「あの人のことだからなんだかんだ言いながらちゃんと買ってきてくれると思うのってミサカはミサカは少し不貞腐れつつもあの人の信頼度をアピールしてみたり」
黒子「マシュマロを焼く、というのは聞いたことがありますが…実際どういう風になるのでしょうね。検討が付きませんわ…」
禁書「なんかね、表面はカリっとして中はとろ~っとなるって書いてあったんだよ」
上条「へー…マシュマロがなぁ…」
***
美琴「電話、打ち止めからだったんでしょ?どうしたの?」
一方通行「あァ…、なンかよォ…マシュマロ買ってこいだとよ」
百合子「マシュマロ…ってあのほわほわーってしててふわふわーってしてるお菓子ですよね?」
美琴「あんたのその顔からマシュマロなんて言葉が出てくるとはねー…ま、いいわ。スーパーでマシュマロも追加~っと」
百合子「マシュマロって初めて食べます~!楽しみ♪」
一方通行「………マシュマロ…?…ンなに変かァ?…マシュマロ、マシュマロ…」ボソボソ
美琴(あれ?意外と可愛いかも?)
***
美琴「ただいまー。色々買ってきたわよ」
禁書「わーい!ご飯だー!!」
上条「これから作るんだからしっかり手伝ってくれよ、インデックス」
打ち止め「こっちは準備万端だよってミサカはミサカは綺麗に洗って飯ごうに入ってるお米を見せびらかしてみたり!」エッヘン
一方通行「バーベキューセットもちゃンと出来てンな」
黒子「何を作るかは考えておりますの?」
百合子「はい!ま、任せてください!が、頑張りますので!!」
美琴「ではー、百合子主導の元、バーベキュー開始!!」
オー!
百合子「あわわわ!…あの、あの…アイディアとか、希望あったら遠慮しないで言ってくださいねーっ」オロオロ
禁書「私ね、私ね、ユリコの作った料理すっごい楽しみだったんだよ!絶対おいしいに決まってるんだよ!楽しみー!」キラキラ
百合子「はうぅ!?…が、ががががががんばりますぅ!」アワワワ ガクブル
一方通行「………緊張しすぎだろォよ。いつも通りでいいンだよ。お前すっげェ楽しそうに料理してンだろ?それでいいっつの」ナデナデ
打ち止め「そうだよ!楽しく作れば自然とおいしくなるよ!ってミサカはミサカはプレッシャーに負けそうなユリコを応援してみる!」
上条「俺も手伝うよ」
禁書「ゆりこー、私は何をすればいいの?」ワクワク
百合子「…えへへー…」テレッ
ワイワイ
黒子「ピーラーは使ったことがありますか?」
打ち止め「うん!これでお手伝いとかしてるのってミサカはミサカは得意げに人参とピーラーを掲げてみたり」
百合子「包丁は危ないですから気を付けて使ってくださいね。左手はきゅっとまん丸く握って…」
禁書「あ、危ないのはよく解ってるかも…」チラッ
上条 ニッコリ
禁書「て、てててて丁寧に扱わないとダメかも!」ガクブル
上条「インデックスもまじめにやってるし俺も…って御坂、カボチャ切るのは俺がやるぞ?結構重労働だろ?」
美琴「えっ?あ、…ありがとう…結構固くて…」
上条「皮は栄養価高いしこのままでいいから…」ザクザク
美琴「ねっ、ねえ…あんたは…ど、どういう食べ物とか好きなの?」ドキドキ
上条「俺?…んー…結構なんでも好きだけどなぁー…。御坂は?」ザクザク
美琴「えっ、わ、私!?えっと…えっと……私も…なんでも…。あとは…ケーキとか…クッキーとか…///」テレテレ
上条「へー?やっぱ女の子だなぁ。今度作ってやるよ。この旅行のお礼も兼ねてさ」
美琴「作って、…ってあんたが!?」
上条「そうじゃなきゃお礼になんないだろ?さすがにお嬢様が食べてるような高級なケーキとかは出来ないけどさ」
美琴「そ、そそそそんなっ、…わた、わ、私、手作りの方が…///」
上条「じゃー夏休み中に作るな」
美琴(ぃぃぃやぁったぁああああああああ!!!!!!)
上条「~♪」トントン
美琴(…って、あれ?…私があいつの好きなもの作るつもりだったのに…)チラッ
上条「ん?なんだ?」
美琴「なっ、なんでもないわよ!…わ、私は玉ねぎ切るからっ…!///」
美琴(ま、いっか!…えへへっ、えへへ~♪)ニマニマニマ
上条(……そんなにケーキやクッキー好きなんだなー…。じゃぁ今回行けなかった御坂妹にも持っていくか…)
一方通行「………………」ポツン
一方通行(やべェ、ハブられた…)
一方通行(打ち止めはいつのまにかジャッジメントが保護者になってやがる…)キョロ
一方通行(百合子はシスターに料理講習してるし…)キョロ
一方通行(三下と超電磁砲は………、そっとしておこう…)キョロ
一方通行「…………………」
一方通行(…ま、まァ…自分で言うのもなンだけど、こンなことするキャラじゃねェしな…)
一方通行(最近は百合子の手伝いもしてるけどよォ…、アレだよ。俺だって一応、黄泉川ン家に世話になってる居候の身だからよォ…仕方なくだよなァ)
一方通行(…………、……)
テクテクテク
一方通行「ゆ、百合子…な、なンか、…てっ、手伝う…か?」
百合子「えっ?…あ、…今は…あ、大丈夫ですよ」
一方通行「…………そ、そォか…」
一方通行「……………」
一方通行「……打ち止…」チラッ
打ち止め「お姉ちゃん見てみて!人参綺麗に剥けたよってミサカはミサカは喜んでみたり♪」
黒子「打ち止めさんはお姉さまと同じで器用ですのね」ナデナデ
打ち止め「えへへ~♪じゃぁ次はじゃがいもやるね!ってミサカはミサカは難敵に立ち向かってみたり!」
黒子「指を切らないように気を付けてくださいの。あっ、その持ち方ではほら、指に当たってしまいますの。…こういう風に持って…」
一方通行「………」
一方通行「…さ、三下…はっ!?」ビクッ
美琴(邪魔するな邪魔するな邪魔するな邪魔するな邪魔するな邪魔するな)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方通行「……お、おォ、…頑張れよ超電磁砲…」
美琴「うん♪」ニコッ
上条「御坂、そっちの魚も取ってくれないか?こっちの野菜終わったからちょっと捌いてみるよ」
美琴「はーい♪」
禁書「ゆりこ、ゆりこ!見てみて!!上手に出来てるかも!」
百合子「インデックスさんはやっぱり覚えが早いですね~♪花切り完璧にマスターしてます!」
禁書「うん、百合子の教え方がすっごく上手だからね!これで今度からとうまのお手伝いが楽しくなるかも!」
百合子「お料理ってみんなでやるのもとても楽し……?」クイクイ
禁書「あくせられーた?…どうしたの?ゆりこの服の裾引っ張って…」
一方通行「……なンか、手伝わせてくれ…」
百合子「えっ?…えと…」
一方通行「なンもすることねェンだ…。打ち止めとジャッジメントはなンか知らねェ内にすげェ仲良くなってるわ、三下と超電磁砲のとこ行こうにしても
超電磁砲が無言でこっちを睨ンで来るしよォ…」
禁書「……あ、あれ以降包丁の使い方上達…した?」
一方通行「あれ以来触ってない。百合子に危ないって言われてよォ…。で、ピーラーに変えたけどそれでも指切ったンだわ。
だから今はもっぱら百合子に指示されたものを冷蔵庫から探す係になってる」
百合子「お、お兄様の指先全部に絆創膏がぺたぺた貼られてるのが…見るに堪えなくて…」ショボン
禁書「…………」ニヤニヤ
一方通行「おい、なンですかァ?その人を小馬鹿にしたような笑顔はよォ?仕方ねェだろ、なンか力加減のコツが掴めねェンだよ。
どォせお前だって大したこと出来ねェンだろ?包丁で遊んで三下に説教喰らった仲だしよォ?」ニヨニヨ
禁書「ふふふ、それはこれを見てから言ってほしいかも!」バッ シュババババババ!!
一方通行「なっ、オレンジを空中に放り投げて目にも止まらない包丁捌き!?」
コトン
禁書「秘儀!花切り!!」
百合子「すっ、すごいですインデックスさん!!」パチパチパチ
禁書「………ふふん、ざっとこんなもんだよ」
一方通行「くっ…てめェ…いつの間にそンな技を…かっけェじゃねェか…」ゴクッ
禁書「ゆりこに教えてもらったんだよ!!」
百合子「わ、私は普通の切り方を教えただけでっ…!インデックスさんはオリジナル技を編み出しちゃったんですね!」パチパチパチ
一方通行「ゆ、百合子!俺もリベンジだ!包丁使えるようになるぜ!」
百合子「で、でもでも…また指いっぱい怪我してしまったら…!」アワワ
一方通行「怪我なンか今更俺が恐れるわけねェだろ?俺を誰だと思ってンだ?学園都市第一位の一方通行だぜェ?」
禁書「ふふふ、私だって魔道書図書館!10万3000冊の魔道書ととうまの部屋の漫画や雑誌や猫の飼育本やバーベキューのノウハウ本に
本屋で立ち読みした色んな本の知識があるんだから!」
一方通行「百合子ォ!俺はまた包丁練習するぞォ!」
百合子「ひゃ、ひゃい!!」ビクッ
百合子「ほ、包丁はお兄様も知っての通り正しい使い方をしないと怪我の元ですー…、な、なので、正しい姿勢と正しい持ち方が大事なんです」
一方通行「適当に持っちゃダメなンかよ?包丁の持ち方なンてこの部分握りゃいいだけだろォ?」
百合子「ダメですっ!なんのための正しさなんですか!」メッ
一方通行「う……」
百合子「あと、力加減は…色々な材料に触れて実際に感触を覚えていくしかないと思います。お兄様は普段食材に触れることがないから
じゃがいもがゆでる前は結構固いとか、解らないですもんね。あ、と、とりあえずお兄様は座りながらやりましょう」
一方通行「ン」ストン
百合子「では後ろから失礼いたしますー」
百合子「身体を少しまな板に対して斜めにすると、包丁を持ったときにまな板と水平になりますよ。それで持つときは…」グイッ
一方通行「…お前本当に胸ないな…感触が全然背中に伝わらねェわ」ボソッ
百合子「ふぇ!?…い、いいい今は関係ないですよぅ!も、もぉー!ほ、包丁持つときは集中ですっ!」
一方通行「はァい」
百合子「お野菜などは基本押して切るのがいいです。あ、でもトマトとか柔らかいものは押しちゃうと潰れちゃうので軽く引く感じですね」
一方通行「俺、これ。これ、じゃがいも切りたい」
百合子「はい、それでは左手は、お野菜を押さえて指先はこうやって丸めてここに包丁の側面を当てて…力を入れて押して、…切ります」トン
一方通行「結構固ェな。玉ねぎはそンなに固くなかったけど…」
百合子「茹でるとほくほくして柔らかいですもんね。…えっと、では今の力加減を忘れないで、賽の目切りをしてください」
一方通行「賽の目?」
百合子「一センチくらいの正方形です。スープに入れますよー」
一方通行「おゥ」トン、トン
百合子「左手の指先はちゃんと丸めてくださいね?そうじゃないとまた切ってしまいますよ」
禁書「ゆりこゆりこ!花切りしたオレンジをとうまに見せたらすっごい褒めてくれたんだよ!!」トテテ
百合子「わぁ!よかったですね♪」
禁書「うん!他にも色んな切り方あるって聞いたんだけど…教えてほしいかも!」
百合子「そうですねー…あ、ちょうどリンゴがあるからウサギさん作ってみますか?」
禁書「うん!」
一方通行(むっ…)イラッ
一方通行「………百合子ォ、俺も出来たァ」
百合子「あ、はーい!」トテテテ
禁書「あっ…!」
百合子「早いですね!綺麗に切れてるし…!やっぱりお兄様はコツを掴めばなんでもそつなくこなせちゃうんですね!すごいですー!」
一方通行「だァから言ったろ?俺は学園都市第一位だってな」
禁書「ゆりこー!ウサギさんー!」ポスッ
百合子「え、あ、そ、そうでしたね…!」
一方通行「おいおい、こいつは今俺に包丁の使い方教えてンだよ、お前は三下ンとこでも行ってろってンだ」グイッ
百合子「ふぇ、え?」
禁書「とうまは今お魚と格闘中で忙しいんだよ!邪魔出来ないかも!あくせられーたこそ一人で練習してれば?ゆりこは私に上級テクニック指導中なんだから」ギュッ
一方通行「俺は初心者だから初心者優先だろォがよ。上級者さンは一人で黙々とオリジナル技でも編み出してればいいンじゃねェンですかァ?」ギュ
百合子「あのっ、あのあのあの…お二人とも…そんな両方から腕にしがみ付かれると、わた、私動けないので…」
禁書「あくせられーたはいつもゆりこといちゃいちゃしてるからいいじゃん!私だってゆりこと一緒にお喋りしたいんだよ!」
百合子「あのっ、あのー…!」アワワワ
一方通行「いちゃ!?…バッか!?…ンなワケねェだろ!!だ、大体こいつは俺と同遺伝子の身内みたいなもンで…」
禁書「ぷくくー、真っ赤になってるぅ♪図星なのかなぁ、あくせられーた?」ニヨニヨ
一方通行「ンだとコラ!これはお前に対しての怒りで赤くなってンだよ!」
禁書「白いから余計に目立ってるかも!」
一方通行「てめェだって白いじゃねェかよ!いつもの白い修道服脱いでも私服も白ですかァ?己の心がドス黒いから見た目だけでも白くありたいって願望ですかァ?」
禁書「キーッ!!それは聞き捨てならないかも!それにっ!あくせられーたも普段着真っ白じゃん!しかも私より真っ白だから余計浮いて見えるかも!」
一方通行「ハッ!他にも黒い服とかあるからいつも白いワケじゃありませンー残念でっしたー」
禁書「わ、私だって他にも…!」
一方通行「俺だって!」
ギャイギャイギャイ
百合子「も、…もぉー!!離してくださいっ!!」
一方通行「ゆ、ゆり、こ…が…」キョトン
禁書「お、怒った…」ポカーン
百合子「お兄様もインデックスさんも!包丁を使ってるときは危ないって教えたじゃないですか!当麻さんにも言われたのでしょう!?」プンプン
一方通行「は、はい…」ビクッ
百合子「また怪我したらどうするんですか!それに、誰かを怪我させたらどうするんですか!」プンスカ
禁書「あわ、わ…ご、ごめんなさい…」ガクガクブルブル
百合子「それにっ、ケンカはダメです!確かに、ケンカによってお互いの主張が解り、より深い信頼関係を築ける場合もあるのでケンカをするな、とまでは言いません。
でもですよ?今、この場にはケンカは相応しくないです!お二人とも小さな子供じゃないんですから周りに気を配って下さい!」
一方通行「は…はい…っ」ガクブル(正座)
禁書「わ、解りました…」ガクブル(正座)
百合子「お互いに自分のどこが悪かったか、きちんと理解出来ていますか?」
一方通行「はィ…」
禁書「はい…」
百合子「お互いにごめんなさいは言えますか?」
一方通行「はい…」
禁書「はい…」
百合子「では、ちゃんとごめんなさいってしましょう」
一方通行「…………あー…、うー…」ムスッ
禁書「むぅー…」ムゥ
百合子「私に言われたから仕方なく「ごめんなさい」するんじゃダメですよ?」
一方通行「チッ……悪かったよ………」プイッ
百合子「……お兄様?」ニコッ
一方通行「ひェ!?…あ、ご、…ごめンなさい!」ペコッ
禁書「………ご、ごめんなさい…」ペコッ
上条(なんかインデックスと一方通行が百合子ちゃんに正座させられてるんだけど…どうしたんだ、あれ?)ボソボソ
美琴(ケンカでもして怒られたんじゃない?でも、あの二人って結構相性良さそうよねー)ボソボソ
黒子(一方通行さんも随分丸くなりましたのね。素直に謝ってますの)ボソボソ
打ち止め(ほぇー…ユリコも怒ることがあるんだねーってミサカはミサカはそれでも全然怖くないユリコを見ながら小声で喋ってみたり)ボソボソ
美琴(でも一方通行は真っ青な顔してビクビクしてるわよ?)ボソボソ
上条(普段はおとなしくて優しい妹が自分に怒ったらそりゃ相当ダメージあるぞ?たとえ全然怖くなくても精神的ダメージはでかいはずだ…)ボソボソ
トン・・・トン・・・トン・・・
一方通行「…………」ショボン
百合子「お兄様、何か解らないとこはないですか?」ヒョコッ
一方通行「……………」ボーッ
百合子「お兄様ぁ…?おにぃさまぁー…?」
一方通行「えゥ!?」ビクッ
一方通行「…あ、ゆ、ゆり…百合子…」ビクビク
百合子「だ、大丈夫ですか?ぼーっとしたまま包丁を使ってると間違って指を切ってしまいますよ?…あ、も、もしかして日射病ですか!?」アワワ
一方通行「あ、いや…、…そうじゃなくて…、その…さっきは…悪かった…」ボソボソ
百合子「…?…インデックスさんにはちゃんと「ごめんなさい」したじゃないですか?」
一方通行「…あー…違うンだよ…、お前に迷惑かけちまってよォ…。シスターに対抗して思わずお前の腕引っ張っちまったし…痛くなかったか?」
百合子「あ、いえ…!わ、私は全然平気ですから…。そ、そんなことでお兄様に心配かけさせてしまって…わ、私こそごめんなさい…」
一方通行「『そンなこと』じゃねェだろ…。悪いのは全部俺だ…。俺が…」
百合子「?」
一方通行「う………。………と、とにかく、…悪かった………あー…えーっと…ごめ、ン…」ペコッ
百合子「…………」
ペチッ
一方通行「…へ?」
百合子「おでこをペチンってしました。…えへへ、これで許してあげます♪」ナデナデ
一方通行「お…おォ…?」
百合子「それにしても…どうして急にケンカしちゃったんですか?」
一方通行「う…」
百合子「???」キョトン
一方通行(言えるかよ…、ンなガキみたいな理由…)
一方通行「なンでもねェよ…、もう終わった話だってンだ。…それより、もう飯も出来ンだろ?」
百合子「あ、はい!…んーと、お米もそろそろですね…」
一方通行「さっさと食おうぜ…腹減ったわ…。あのシスターもつまみ食いしようと獲物探してるぜ?」
百合子「えっ?…あ!い、インデックスさーん!ダメですー!まだダメー!」トテテテテ
一方通行「…………、なンつーか…俺も随分……いや、ガキっぽいのは昔からか…」
***
美琴「おいしいー!すごいわねーマシュマロがこんなに面白い触感になるなんて…」
打ち止め「はふ…あ、あちゅい…!」ハフハフ
一方通行「お前服汚すンじゃねェぞ…?」
上条「あ、そういえばさっき旅館のスタッフさんに会ったんだけどさ、あっちに森が見えるだろ?」
美琴「うん?」
上条「ちょうど一本道で行って戻ってこれるみたいだから肝試しにちょうどいいからやってみれば?って言われたけど…、やるか?」
禁書「結構広くて肝試ししやすいみたいだよ?あ、でもゴミはちゃんと持ち帰ってね、だって」モグモグモグモグモ
百合子「肝試し!!?…って、あの、わー!って脅かしたりひゃー!ってびっくりしたりするアレですか!?」ワクワク
黒子「あら?百合子さんが意外と食い付いてきましたの…」
打ち止め「ユリコっておばけとか怖くない方?ってミサカはミサカはマシュマロをもぐもぐしながら聞いてみたり」モグモグ
百合子「怖くないことはないのですが、やってみたいですねー」
上条「人が足りないから脅かし役はいないけど…まぁ、真っ暗な森を行って戻ってくるだけでも楽しいんじゃないか?」
美琴「へ、へぇー…、学園都市育ちの私たちが、そ、んな肝試しなんて、ねぇ一方通行?」グイッ
一方通行「別になンか出るわけじゃねェンだからいいンじゃね?」モグモグ
美琴「えっ?今までの流れ的にあんたも怖いの苦手だと思ってたんだけど!?」
一方通行「怖いの苦手だったら夜中に路地裏歩いたりしねェよ」
打ち止め「この人単純にグロいスプラッター映画とかは全然平気だよ?幽霊とか得体のしれないものは苦手だけどってミサカはミサカは教えてみたり」モグモグ
一方通行「得体がしれないと計算出来ねェだろ。つーか幽霊とかいるわけねェし。精神的に不安になってそれっぽい形を錯覚したりとかそういうもンだろォよ」
禁書「日本のゴーストって足がないって本当なのかな?結構興味深いかも…」モグモグ
黒子「まぁ、いるいないにしろ、…肝試し…やりましょうか?百合子さんも楽しみにしているようですし」
美琴「うー…」
黒子(あの殿方と一緒に歩けばいいと思いますの)ボソボソ
美琴(え、でも…)ボソボソ
黒子(合法的に腕を組んだり抱きついたりできますのよ?)ボソボソ
美琴(く、黒子…ありがとぉ~…!私、頑張ってみるわ!)ボソボソ
黒子(………やれやれ…、お姉さまのその笑顔が黒子は一番好きですの…)
打ち止め「肝試し楽しみだねーってミサカはミサカはあなたに同意を求めてみたり」
一方通行「なンもねェのに無意味に森の中歩くだけだろォよ。くっだらねェ」
百合子「でもでも!もしかしたらおばけとか出てくるかもしれませんよ!ねっ!!」
一方通行「………マリオのテレサみたいなファンシーなおばけは出てこないと思うぞ…?」
百合子「えっ…!?」ガーン
打ち止め「ユリコこの間ゲームで遊んでたもんね…ってミサカはミサカは身体も一緒に動いてたユリコを思い出してちょっとニヤニヤしてみる」
百合子「うあああ、それは忘れてくださいぃー!!…だ、だってだって!なんだかすごく力が入っちゃうんですよぅ…」
打ち止め「この間、ジャンプするときに一緒にコントローラー振り上げて腕ぶつけてたよね~ってミサカはミサカはユリコにちょっと意地悪してみたり♪」
百合子「あわわわ///」カァア
打ち止め「そういえば、あなたも最初の頃はレースゲームで一緒に身体が傾いてたよねってミサカはミサカはマシュマロを焼いてるあなたに聞いてみる」
百合子「そ、そうなんですか、お兄様?」ホッ
一方通行「大体、俺、…ゲームなンてしねェし…」モグ・・・モグ・・・
打ち止め「照れてる!今度ヨミカワにお願いしてコントローラーあと2つ買ってもらおうよ!それでみんなでゲーム大会しよー!ってミサカはミサカは
コントローラーを振る動作をしてみたり!」ブンブン!!
***
PM8:30
森・入口
上条「ここで、あってるよな?」
美琴「なんか、想像より…ずっとおどろおどろしてるんだけど…で、出ないわよね…?」
禁書「そんな話はしてなかったんだよ?」
百合子「な、なんだか…怖くなってきました…」ギュ
打ち止め「ミ、ミサカも…ってミサカはミサカはあなたの服の裾を握ってみたり」ギュッ
一方通行「で、大勢でぞろぞろ行っておしまいか?」
黒子「2人2人3人で別れて行って帰ってくるまでのタイムを競ってみようと思いますの」
美琴「タイム?なんか賞品でも出てくるわけ?」
黒子「賞品は考えてませんでしたが、タイムを計ればそれなりにやる気が出てくるかなぁ、と」
打ち止め「あ、じゃーこういうのはどう?それぞれ妨害OK!っていうの!人気もないし、あんまり派手すぎなければ能力使用もOKみたいな!
ってミサカはミサカは肝試しの演出を考えてみたり」
上条「お、それ面白そうだな?単に夜道歩き回るだけじゃぁ味気ないもんなー。最初のチームから順番に障害物置いていくのはどうだ?」
禁書「面白そうかも!日本流にこんにゃくとか吊るしてみたいんだよ!」
一方通行「こんにゃくなんていまどき誰もやらねェよ…」
百合子「えっ、え…それじゃぁ…あの、一番最後のチームって必然的に全部の障害物に引っかかって、尚且つ自分たちは何も障害物を置けないんじゃ…」
美琴「それは…くじ運が悪かったってことで…」アハハ
百合子「はうあう~…!!」オロオロ
黒子「さすがに見知った土地でもないですし、整備されていない道以外に入るのは危ないですの…」
上条「ま、とりあえずチーム分けしようぜ!上条さんはこのために割り箸くじを作ってきました!」ジャン
打ち止め「わーいわーい!ミサカから!ミサカから引きたいってミサカはミサカはピョコピョコジャンプして自己存在をアピールしてみる!」ピョンピョン
禁書「私も引きたいんだよ!やらせてー!」ピョンピョン
上条「はいはい、どうぞどうぞお引きなさい~」
***
チーム分け
打ち止め「ミサカと…」
上条「俺と…」
黒子「わたくし…ですの?」
百合子「私は、赤色です」
禁書「私もなんだよ!わー、ゆりこと一緒だー!よろしくね!」
美琴「…………」ポカーン
一方通行「…………(居心地悪っ)」
黒子「………。…まったく、冗談じゃありませんの。わたくしがこちらの殿方と一緒に歩くだなんて…!チェンジを希望しますわ」
上条「そ、そんなに上条さんはお嫌いですか…?」ガーン
黒子「せっかくの楽しい肝試しですもの。打ち止めさんがいらっしゃいますがわたくしは交換させていただきますわ。
どうやら、…もう一人納得いってないご様子の方がいらっしゃるようですし…」
打ち止め「そうだね、みんな楽しく納得できる方がいい思い出になりそうだしね!ってミサカはミサカはチェンジを許可してみたり」ニシシ
黒子「と、いうわけですの…お姉さま、申し訳ありませんがわたくしと変わってくれませんか?お姉さまでしたら打ち止めさんもしっかり守れると思いますし」
美琴「く、黒子…」ウルウル
黒子(頑張ってくださいの)ウィンク
一方通行「……お前はおとなしいけど、邪魔しないのかよ?」
禁書「…ちょーっと複雑だけどね。短髪は真剣に恋してるから私はシスターとして邪魔出来ないかも…」
一方通行「ふゥン…女ってめんどくせ…」
上条「打ち止めはいいのか?一方通行との方がよかったんじゃないか?」
打ち止め「ううん。そんなにとっかえひっかえしちゃったらせっかくのくじの意味もなくなっちゃうし、妹達はあなたと一緒で喜んでるよ?
ってミサカはミサカは妹達の存在もアピールしてみたり」
百合子「妹達の皆さんも一緒に参加してるのですね!なんだか素敵ですねー!」
黒子「というわけでわたくしの我がままですが、お姉さまとチェンジさせていただきますの。みなさん、よろしいでしょうか?」
禁書「うん。問題なしなんだよ!えっと…次は順番…かな?」
上条「それは、適当にじゃんけんでいいんじゃないか?」
美琴「い、異議なし!」ドキドキ
打ち止め「じゃんけん?ミサカやってもいいかな?ってミサカはミサカは手をクロスさせて必勝の手を探ってみる!」
黒子「一方通行さん、適当におまかせしますの」
一方通行「えー…」
禁書「それじゃ、じゃんけんはゆりこに任せたんだよ!」
百合子「ま、負けたらごめんなさいぃー…」
打ち止め「よーし!勝負!ってミサカはミサカは手を振り上げてみる!最初はグー!じゃんけんぽん!」
打ち止め グー
一方通行 チョキ
百合子 チョキ
打ち止め「わーい!いっちばーん!やったー!ってミサカはミサカはバンザイしてみる!」
百合子「えっと、じゃ、じゃんけん…ぽん!」パー
一方通行「…またか…」パー
百合子「あいこでー…しょ」チョキ
一方通行「………」チョキ
アイコデショ!
アイコデショ!
アイコデショ!
禁書「こ、これはすごいシンクロ率かも…」
上条「もう20回くらいやってないか…?」
黒子「こんなに重なるものですの…?」
美琴「私、妹達の一人とやったとき3回くらいはあいこ続いたけど…これは…」
打ち止め「いつまで続くか気になるねーってミサカはミサカはだんだんスピードが速くなっていってる二人を見てみる」
百合子「あーいこーで!」グー
一方通行「しょ!!」グー
百合子「はふ…ま、まさかこんなに続いちゃうなんて…」クテッ
一方通行「これァちょっと終わりが見えねェなァ…」
百合子「ど、どうしましょう…」オロオロ
一方通行「あー…まァ…俺の負けでいい」
百合子「えっ、でも…」
一方通行「よく考えりゃ順番なンて俺はどうでもいいしよォ…あまりにもあいこが続くからつい夢中になっちまったけど…。だからお前らが先に行け。いいよな?」
黒子「えぇ、わたくしは構いません」
禁書「そうだね、ビリだと一番驚かされちゃいそうだし…」
百合子「あ、ありがとうございます」ペコッ
美琴「順番決まったみたいね。…じゃ、じゃあさっそく行きましょうか!?」ドキドキ
上条「そうだな。どのくらい時間かかるかもまだ解らないし」
一方通行「あーさっさと行ってこい。ほら、タイム計っててやるから、はい、3ー2ー1ードーン!」
打ち止め「あわわわ、心の準備もなしの突然のスタートにミサカはミサカは思わず駆け出してみたり!」トタタタタタ
上条「おっ、打ち止めは結構怖いものなしだな?」トテトテ
美琴「小さい子はやっぱあれくらい元気な方が可愛いわよねー」トテトテ
百合子「お気をつけてくださいね!」
黒子「お姉さまも(そこの類人猿に)お気をつけてくださいね!」
上条「上条さんは大人なので()の中が聞こえても泣きませんよ?…泣きませんよ?」
美琴「いってきまーす」
禁書「…あれ?あの子戻ってきたかも…」
打ち止め ドタタタタタタタタ
打ち止め「うわぁああああああああああん!!ミサカを一人にしないでってミサカはミサカは予想以上にまっくらで怖かったよぉぉお!!」ガバッ
上条「オブッ」バタッ
美琴「あはははは、ライトもなしで走って行ったもんね…。ほら、あなたがライトも持ちなさい。みんなで行きましょう」
打ち止め「う、うん…!……」
上条「どうした?」
打ち止め「あのね、手繋いでもいいかなってミサカはミサカは提案してみたり。…妹達もその方がうれしいって…」
上条「ん?…まぁ、俺は別にいいけど…」ギュッ
打ち止め「えへへー…。お姉さまもはぐれないように手を繋いだらいいかもってミサカはミサカは黒子お姉ちゃんの意志を継いでみる」
美琴「えっ、わ、私は…えーっと………え?」
スッ
上条「どうせならみんなでこうやって固まって行こうぜ?…なっ?」ニッ
美琴「あ……、………う……うんっ!///」ギュッ
黒子 ギリギリギリギリギリギリギリ
一方通行「お前が提案したンだろォが…。…ハンカチ千切れンぞ?」
黒子「黒子は…黒子は…お姉さまが幸せそうなので…っ、ま、満足ですのよっ…!!」
禁書「血の涙を流しながら言われても…」
百合子「御坂さんはとても愛されているんですね。…すごく幸せそうですよ」
黒子「……ふふ…、悔しいですがわたくしにお姉さまのあの笑顔は引き出せませんの」ガサガサ
禁書「小枝かき集めて何してるの?…キャンプファイヤー!?」パァア
黒子「ちょっとばかり悔しいので仕返しですのよ」
パッ
禁書「手の上にあった小枝が消えたんだよ!」
一方通行「こいつは空間移動使いだからなァ」
百合子「小枝はどこ『きゃああああああああ『のぎゃぁあああああああああああああああああ』ビリビリビリビリビリ
黒子「ふふん」
禁書「す、すごい悲鳴と…電撃の音が…」
一方通行「……あいつらの目の前に移動させて、打ち止めとオリジナルビビらせて放電させたってとこか?……えげつねェな…」
黒子「妨害も、多少なら能力使用もOKというルールですのよ?」ニコッ
百合子「あ、曲がり角に入ったので見えなくなっちゃいましたね」
禁書「妨害って…具体的にどうすればいいかなー…」
百合子「そうですよねー…森の中は危ないから入れないし…」
ギャアアアアアアアアアアアアアアアア
ワアアアアアアアアアアアアア
キャアアアアアア
一方通行「………なんか悲鳴聞こえンぞ?」
黒子「あら、わたくしたちは何もしてませんのに…」
百合子「だ、だだだだだいじょーぶですかね!?な、何かおばけでも出たんですかね!?」ガクブル
禁書「きっととうまが持ち前の不幸っぷりを発揮してるだけなんだよ!何かの影とかにびっくりしてるだけなんだよ…!」
一方通行「次、お前たちだろ?怪我とかすンじゃねェぞ」
百合子「は、はい!」
ウワァアアアアアアフコウダー
百合子「ひぅっ!?」ビクッ
一方通行「別になンも出やしねェよ。夜道をちょっと歩くだけだってェの。心配すンな」ポンポン
百合子「そ、そそそうですよね!インデックスさんも一緒だし…」
禁書「うん!ゆりこは私が守るんだよ!ほら、一緒に手をつなごう♪」ギュッ
百合子「…えへへ」
黒子「それにしても、結構時間かかってません?」
一方通行「罠でも仕掛けてンじゃねーの?」
打ち止め「いっちばーん!ってミサカはミサカはゴールしてみたり!」
美琴「…………」ムスッ
上条「…………」ボロボロ
禁書「おかえりー!…ってとうまとうま、大丈夫…じゃないかも…?」
美琴「大丈夫じゃないの?」ツン
一方通行「………まァ、大体想像出来るけどな…」
打ち止め「お喋りしてたらね、ヒーローさんが転んじゃってお姉さまの胸にダイブしちゃったの!ってミサカはミサカはこっそり教えてみたり」
上条「おーい、聞こえてるぞー…?………はっ、殺気が!?」
黒子「…………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「まぁ、途中でハプニングもあったけど仕掛け作ったからあんたたち、楽しみにしててよね!」ニッ
百合子「こ、こここ怖いのはヤですぅー!」バタバタ
上条「大丈夫大丈夫。あんまり驚かせるとそこで俺をじっと睨んで来る怖い人にこっぴどく怒られそうだしな」
打ち止め「あなたも案外心配性だよねってミサカはミサカはむぐぐっ」ジタバタ
一方通行「だァれが心配性だってェ?こいつがビビってコケて怪我でもしたら気分悪ィだけだってェの!」
禁書「それが心配性なんだと思うなぁー…。とりあえず私たちもスタートするんだよ!」
上条「そういえば俺たちのタイムは?」
黒子「23分36秒ですの。これは打ち止めさんがゴールした時間です」
美琴「結構かかったわね」
打ち止め「ちょっと仕掛け作りに夢中になってたかもねってミサカはミサカは反省点を挙げてみたり」
禁書「よーし!私たちも負けないんだよ!行こう、ゆりこ!」
百合子「は、はい!」
黒子「では、気を付けてくださいまし」
上条「はは、インデックスが百合子ちゃんガンガン引っ張って行ってるなぁ…」
美琴「日本の伝統的な肝試しが楽しみだって言ってたわよ。百合子の方はおばけとか幽霊をなぜかファンシーなものと思ってたからちゃんと説明したんだけど…
予想以上に怖がっちゃったのよね…」
一方通行「あァ、だから飯食った辺りからビクビクしてたのか…」
打ち止め「ご飯前にお部屋戻った時、ちょうどテレビで心霊番組やってたからなぁってミサカはミサカは相乗効果を疑ってみる」
黒子「まぁ、実際は幽霊などは出ないと思いますが…。ビクビクしてたらそれだけで時間がかかってしまいますの…」
上条「あ、そういえば、…あの時のアレ…なんだったんだろうなぁ?」
美琴「あ、そうそう!急にガサガサって…風じゃない、わよねぇ…」
打ち止め「ミサカはなんか光ったものが見えたって主張してるのに二人とも気のせいって言うんだからーってミサカはミサカは怒ってみたり!」プンプン
一方通行「………なンの話だ?」
上条「ん?…あぁ、なんか歩いてる途中で森の中でガサガサって音がして驚いたなぁって話」
美琴「あ、もしかして黒子が何か空間移動させて私たちをびっくりさせた?」
黒子「?…いえ、スタート直後の小枝はわたくしですけれど…さすがに見えなくなってからは危なくて空間移動出来ませんの」
上条「え?じゃぁアレって…?」
一方通行「………オイオイ」
黒子「まぁ、動物という可能性もありますしね。悲鳴を上げればこちらにも聞こえるので大丈夫だと思いますの」
美琴「私たちが仕掛けたトラップもね、通過したら私に解るようになってるのよ。そーいう仕掛けだから」
打ち止め「でも、もう15分くらい経つけど…まだ通過してないのかな?ってミサカはミサカは迷子の心配をしてみる…」
一方通行「……………」ソワソワ
上条「いや、インデックスがいるし迷子にはならないと思うけどな…」
黒子「あぁ、完全記憶、能力…でしたっけ?それなら、迷子の心配は無さそうですの」
美琴「でも私たちが仕掛け作ってる時間も含めて23分でしょ?…15分経ってるのに仕掛けに引っかかった気配もないし…。大丈夫かしら?」
打ち止め「さっきミサカたちがガサガサって聞いたのはおばけだったのかなぁ…。だって光ってたもん…あれってもしや人魂!?
ってミサカはミサカはブルブルと恐怖に震えてみたり…!」ガクブル
一方通行「……………」スッ
上条「こら!無言で行こうとすんなよ!!あの二人のことだからのんびりしてるだけだって!道も広くて解りやすかったしさ!!お前心配しすぎなんだよ」
一方通行「こーいうのは常に最悪の状態を想定して動かなきゃいけねェだろォがよォ!!!平和ボケも大概にしろ三下ァ!」ウガァア
***
その頃ののんびり組
百合子「…………!!!」フルフル
禁書「…………!!!」フルフル
猫「みゃぁ~」
百合子・禁書「「か、可愛いぃぃぃ!!!」」
禁書「急にガサガサって音するからびっくりしたけど猫だったんだよ!」ナデナデ
百合子「何か光ったと思ったら猫ちゃんのおめめだったんですねー!」ナデナデナデ
禁書「そういえば、こもえに預けたスフィンクスは元気かなぁ…」ナデナデ
百合子「インデックスさんは猫飼ってるんですよね」ナデナデ
禁書「うん!すっごく可愛いんだよ!…あ、そうだ!今度うちに遊びにおいでよ!とうまがおいしいご飯作ってくれるかも!」ナデナデ
百合子「いいんですか!?」ナデナデ
禁書「うん!もちろんだよ!」ナデナデ
猫「みゃー」
百合子・禁書「「はぅぅー…かわいぃー!!」」デレデレ
***
上条「じゃ、じゃぁ、こうしよう一方通行!30分経っても戻らなかったら探しに行こう、なっ?だから落ち着け、とりあえず落ち着け、な?」
一方通行「はっ、そンだけ時間あったら誘拐でもなンでも可能だってンだ!」
打ち止め「あなたってすぐそうやって物事を後ろ向きに考えちゃうよね?ってミサカはミサカはこの人の今までの苦労を知りつつも過保護さを心配してみたり」
黒子「あのー…思うのですが…、ケータイで連絡してみてはどうですの?」
美琴「そうよね。その方が手っ取り早いし…」
一方通行「!?…………………///」カァッ
上条「…………………お前って時々すごく馬kグハッ!」バキッ
一方通行「…………///」ピポパ トゥルルトゥルル
打ち止め「ピポパって擬音、今時使わないよねってミサカはミサカは案外古風なこの人に驚いてみたり」
美琴・黒子「「ネットゴースト…」」
上条「中の人ネタは解らないとつまらないだけだぞ」
一方通行「………おゥ、俺だ。お前今どの辺いるンだ?もう20分くらい経ってンぞ?怪我とかしてねェよな?………はァ!?猫だァ!!?」
***
百合子「ひゃ、あわわ!?も、もう20分も経ってたんですか!?あわわわわ、ご、ごごごめんなさい!!す、すぐに進みますので!!」オロオロペコペコ
一方通行『…まァ、無事ならいいンだけどよォ…焦ってコケるじゃねーぞ?…慌てなくていいからちゃんと進んで来い。いいな?』ピッ
百合子「はうぅ…」ショボーン
禁書「ど、どうしたの?あくせられーたに怒られちゃった?」オロオロ
百合子「いえ…、また私のことで心配かけてしまいました…。…お、お兄様に嫌われてしまったら…ど、どうしましょう…」シュン
禁書「……それだけゆりこのことが大好きだから心配なんだよ。だから大丈夫だよ?ゆりこを嫌いになる人なんていないんだよ?ねっ?」ナデナデ
百合子「…………」シュン
禁書「ゆりこはあくせられーたのこと信頼してないの?」
百合子「えっ?そ、そんなことないですよ!!…わ、私には…お兄様の存在が必要不可欠ですし…お兄様は私の中で絶対的な存在です…」
禁書「あのね、あくせられーたはゆりこのことすっごくすっごく大事にしてるし、すっごく大好きだし、すっごく愛してるよね。
あくせられーたの態度を見てれば、周りのみんなは同じこと思ってるよ。「ゆりこはあくせられーたに大事にされてる」って。
それなのに、あくせられーたはあんなにゆりこのことを大事にしてるのに…なんでゆりこはその気持ちを信じられないのかな?」
百合子「!!」
禁書「あくせられーたの気持ちが一番よく解るのってゆりこだと思うんだよ?だって、ゆりこはあくせられーただもん」
百合子「私、…もう少し…自信を持てって…言われるんです…。結局、私はクローンであって人間ではありません。人間の劣化コピーです。しかも、失敗作。
それが、人と一緒にいれるなんて、…ましてや、私のオリジナル、お兄様といれるなんて…それだけで贅沢じゃないですか…?
だから、誰かに愛してもらうなんて…おこがましいです…」
禁書「それはッ…!!」
百合子「…って思ってたんです、私」
禁書「?」
百合子「でも、それを言うとお兄様は怒るんです。私が自分を「劣化コピー」「失敗作」と言うと怒るんです。でも、それはまごうことなき事実です。
だから最初は私…怒るお兄様が不思議で仕方なかったんです。でも、なんとなく解りました。お兄様は私を「クローン」ではなく「百合子」として見てくれてるんですね。
それって…とても素敵なことです…。私が最初に、…お兄様に出会う前に願っていたこと以上の幸せです…」
禁書「あくせられーたがゆりこに与えてる愛情が一番よく解るのは、本人だよね。…ゆりこは、ちゃんと、気付いたよね?」
百合子「はい♪…えへへ…、私…もう少し自分に自信を持つことにします…。だって、私はお兄様ですもん♪…えへへー…」ニパニパ
禁書「この世界に生まれてきたのは、絶対に、この世界にとって必要だったからなんだよ。だからね、ゆりこも必要なんだよ。
少なくとも、今日ここにいるみんなにとっては必要だし、ゆりこのお家の人にも…ね。だから、その人たちのためにも、自分を大事にしてね?」
百合子「…はい。私も必要とされている間はずっと…皆さんのお傍にいたいです。インデックスさん、ありがとうございます」ペコッ
禁書「ううん。ゆりこが笑ってるの好きなんだよ。…えへっ!ほら、早く行こう!みんな待ってるかも!」トテトテ
百合子「はぁい!…そういえば、御坂さんたちの言っていた仕掛けってなんでし」パチン
ズバァ!!!(草陰からズタ袋が勢いよく飛び出す)
***
パチッ
美琴「あ」
一方通行「?」
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
ミギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
美琴「百合子たちが仕掛けに引っかかったわ。ということは半分以上進んだってことね」
打ち止め「ちゃんと仕掛け動いて良かったねー」
黒子「どういう仕掛けでしたの?」
上条「見えないセンサーみたいなものを張っておいてそれに引っかかったら磁力で簡易フックがはずれてズタ袋が草陰から飛び出します」
一方通行「よく短時間で作ったな」
打ち止め「何か仕掛けのアイディアないかなーって草陰を見てたら不法投棄があってね、そこから拝借したのってミサカはミサカは説明しつつも
不法投棄ダメ絶対!って注意喚起してみる!」ビシッ
美琴「あ、一応一回きりの仕掛けね。あとで回収しに行かなきゃ…」
黒子「それでしたらわたくしたちが回るときに一緒に拾ってきますの」
美琴「ホント?ありがとう!」
***
禁書「ただいまー!」
上条「おう、お疲れ様」
百合子「…………」トテトテ
一方通行「………?…どうした?…そンなにあいつらのギミックにビビ…!!?」ギュッ
打ち止め「わぉ!?ってミサカはミサカはあの人に抱き着いたユリコにびっくりしてみたり!」
百合子「えへへ、………た、ただいま!!…ですっ」ギュゥゥゥ
禁書 ニマニマ
上条「な、何があったんですか…?」ボソボソ
禁書「ゆりこなりの「心配してくれてありがとう」って気持ちなんだよ」
百合子「お兄様、…あの、心配させてしまってすみません…、そして、ありがとうございます」
一方通行「お、ォ!?あ、う?うァーっ…えっ…と、お、おォ…?」
打ち止め「動揺しすぎじゃないかなってミサカはミサカは…はぅ!?」ギュ
百合子「打ち止めさんも、ありがとうございますっ」ギュー
打ち止め「えっ、あ…えっと、えっと…ひゃわわわ!?ゆ、ユリコの大胆な抱擁にみ、ミサ、ミサカはびっくりしてみたりしてるミサカはミサカは!」
美琴「きゅ、急にどうしたの百合子って、ばぁ!?」ギューッ
百合子「感謝の気持ちです♪」
黒子「な、なるほど!こうやってハグをすればお姉さまは受け入れてくれるんですのね!?」
百合子「黒子さんも、えへへー…ありがとうございますー!」ギュッ!
黒子「ま、まぁ!?…あぁ、百合子さんを通じてお姉さまのぬくもりが感じられますの!!」ハァハァ
一方通行「い、一体なンなンですかァ…こりゃァ…いきなり抱擁魔になってンじゃねェか…、ビビりすぎて壊れちまったンか…!?」
上条「顔真っ赤だぞ、一方通行?」
禁書「あのね。「大事だから心配してくれる」ってことに気付いたんだよ。ゆりこは、自分にそこまで価値がないって思い込んでたからね。
だから「ゆりこが大事だから、心配するし怒ることもある」って教えたの。それで、心配してくれてありがとうって感謝を表してるんだよ?」
一方通行「…はッ…、…そォかよ…」モゴモゴ
上条「そうだよなぁ…百合子ちゃんってあんなに色々出来るのに自分に自信がない部分があったもんな…インデックス!でかしたぞ!」
禁書「えっへん!」
トテテテテ
百合子「とうまさーん♪」
ギュッ!!
一方通行「!!?」
美琴「!!?」
上条「のわぁ!?」
百合子「大好きです♪」
一方通行・美琴「「!!!?!!!!??」」
百合子「私、みなさんのこと大好きです!…えへへ、ありがとうございます!」パッ
上条「あ、ああああああああの、えっと、こ、こちらこそありがとうございます!!そしてご馳走様でしたッ!!」ペコペコペコペコ
百合子「…?」
一方通行「なァ…おい、どうだったよ上条くン…?」ニヤリ
上条「…いい香りだった………、…って、あ、一方通行!!?…い、いや、これはセーフだろ!?全員セーフ!俺もセーフ!」
美琴「あ、あ、…あ、…あんたって男はぁあああああああああああ!!!」
上条「な、なんで御坂様までお怒りなんでせうか!?てゆーかなんで上条さんだけ!?」
一方通行・美琴「「問答無用!!」ってなァ!!」
上条「不幸だぁああああああああ!!!!」
バチバチ ベキベキッ
打ち止め「レベル5の共闘ってすごいんだねーってミサカはミサカはちょっと仲良しなあの二人に感動してみる」
百合子「あ、ああああああの、当麻さんはどうしてあんなことに!!?…わ、私がぎゅってしちゃったからですか!!?」
黒子「いえいえ、百合子さんは全然関係ないですのよ。お気になさらず…えっと、タイムは34分48秒ですの」
禁書「あわわ、こんなに時間経ってたんだね…、ごめんなさい…」シュン
打ち止め「ううん。大丈夫だよ!それより、猫がいたんでしょ?どんな猫だったの?ってミサカはミサカはシスターさんの服の裾を引っ張って情報を引き出してみたり」
禁書「普通の野良猫だったんだけど、人懐っこい子だったよ♪すっごく可愛くてもふもふ、もふもふーって!」
百合子「海も近いからお魚食べ放題なのかもしれませんねー…」
美琴「えっと、じゃぁ次あんたら行ってきなさいよ?」スッキリ
一方通行「さっさと終わらせて風呂入って寝ンぞ」テクテク
黒子「では、行ってきます。もはやタイム関係ないですが一応お願いいたしますの」トテトテ
美琴「それにしても、…あの二人の組み合わせって珍しいわね」
打ち止め「律儀で真面目同士だし案外すぐ仲良くなりそうだよねってミサカはミサカは予想してみる」
百合子「………、あの、…」
美琴・打ち止め「「?」」
百合子「当麻さんは…?」キョロキョロ
美琴「あぁ、大丈夫。あいつなら…ほら、そこに」クイッ
上条「上条さんは無罪ですー…」プラーン
百合子「きゃぁあ!?ど、どどどうして木から吊るされているんですか!?と、というか、どうやって!?」アワワオロロ
打ち止め「わー!すっごいね、楽しそう!ミサカも木登りしたいなーってミサカはミサカは簀巻き状態のヒーローさんを見ながら無邪気に笑ってみたり」ウフフ
美琴「ふふふ、打ち止めったら…レディがそんなワイルドな遊びしちゃダメよぉ?」ツンッ アハハ
百合子「と、当麻さん大丈夫ですかー!?」アワアワ
上条「百合子ちゃんだけだよ…俺を心配してくれるのは…ははは、上条さんなら大丈夫…。あ、ほら…天使が目の前に…」
***
黒子「…………」トコトコ
一方通行「…………」テクテク
黒子「…こうして改めて二人きりになると会話が浮かばないものですの」
一方通行「俺と何話そうとしてたンだよ」
黒子「さぁ?」
一方通行「超電磁砲への惚気や愚痴や三下への恨み辛みなンざお断りだからな」
黒子「あら、残念」
一方通行「お前との話題なンかねェだろ」
黒子「それもそうですわね」
一方通行「…………」テクテク
黒子「…………」トテトテ
一方通行「…まァ、礼くらいは言っとくわ」
黒子「はい?」
一方通行「あいつを最初に見つけたンだろ、てめェが」
黒子「あぁ、百合子さんのことですの?…百合子さんにも言いましたが、風紀委員以前に人として当然のことをしたまでです。お礼なんていいんですの」
一方通行「俺の知り合いなンて研究所の腐った連中ばっかだからよ。あとは俺に恨み持ってるスキルアウトくらいだ。
あいつはスキルアウトはうまくかわしてたみたいだけどな…。顔見知りがいて正直助かったぜ?」
黒子「…意外と、あなたにお礼を言われるのも悪くないものですのね?」
一方通行「はッ…、たまにまともなことするとこれだ。…やってらンねェ」
黒子「そんなあなたに一つ教えて差し上げますの」
一方通行「あ?」
黒子「『女の子同士の絆は軽薄で脆そうに見えて案外強い』ものですのよ?」
一方通行「どォいう意味だ?」
黒子「特に深い意味は。…あら、これですわね、お姉様たちの仕掛けの残骸というのは…では回収していきましょう」イソイソ
一方通行「…ワケわかンね」
***
PM10:30
『いっせーの!せっ!!』バッ
美琴「はいはい、印ありの人ー」
打ち止め「はーい!ってミサカはミサカは割り箸くじをお姉様に見せてみる!」
百合子「私もありました!」
黒子「な、なんということですの!?二日連続お姉様と離ればなれだなんて!!」
禁書「いつも短髪と一緒なんじゃないの?」
美琴「部屋割り決定ね!」
禁書「それじゃぁ、荷物移動してくるんだよ!」トテトテ
打ち止め「ミサカも~!」トテトテ
美琴「…………あ、…まくら投げしたい」ボソッ
百合子「まくら、投げ?」キョトン
黒子「そのままの意味ですの。まくらを投げて相手にぶつける、というものです」
美琴「百合子、百合子」
百合子「ふぇ?…あぶっ」ポスッ
美琴「えっへっへ~♪こういうのがまくら投げ♪」
百合子「はうぅ~…、わ、私も!…えいっ!」ポイッ
美琴「遅い!」バッ
百合子「あぁー!ずるいですぅ!」
黒子「では、わたくしも…」ヒュン
美琴「えっ?…きゃ!?」ボスッ
百合子「く、黒子さんすごいです!!」
美琴「や、やったわね!えいっ!」ブンッ
黒子「甘いですわ!」ヒュン
美琴「くっ、自分を空間移動…!黒子相手は骨が折れそうね…!」
打ち止め「あー!お姉様たちだけずるい!ミサカも!ミサカも参加するー!ってミサカはミサカは足元にあったまくらをとりあえず投げてみる!!」ブンッ
ヒュッ
黒子「ふふふ!この能力がある限りわたくしには勝て、きゃん!!?」バスッ
打ち止め「やったぁ!お姉ちゃんに当たったーってミサカはミサカは喜んでみる!!」
禁書「私もやるんだよ!えい!!」ポン
美琴「ふふ、こうなったら味方なし!全員が敵のまくら投げ開始よ!!」
***
ドタンバタン
キャーキャー!!
上条「あぁ、…お隣から女の子たちの楽しそうな声が聞こえる…」ムニャムニャ
一方通行「あァァああ!!うっせェなァ!!」ガバッ
上条「いいじゃないかよ?せっかく楽しそうなんだし…。声聞いてるだけで上条さんは微笑ましいです…」ニャムニャム
一方通行「お前なンでこの状況で眠れンだよ?」
上条「早朝起こされてあんま寝てなかったからだよ。あと、上条さんはお布団の中で眠れるならそれだけで幸せなので文句言いません。
無理、寝ます。あとは任せた一方通行!………ぐーぐー」zzz
一方通行「てェンめェ裏切り者!!…おい!おいっ!!」ユサユサ
上条「…ぐー…ぐー…」
バタバタドタタ
キャッキャ!!アハハ!!キャーキャー!!
一方通行「…………!」イラッ
禁書「よぉし!ここで挟み打ちだよ!」
打ち止め「任せて!ってミサカはミサカはシスターさんとアイコンタクト!」
美琴「くっ!」
打ち止め「って見せかけてミサカはミサカはシスターさんにまくらを投げてみる!!」ブンッ
禁書「みぎゃ!!」ボスッ
美琴「あっはは!やるわね打ち止め!」ブンッ
黒子「こんなに入り組んで投げられては下手に転移出来ませんの…はっ!?」
百合子「え、えーいっ!!」ブンッ
黒子「!!」シャガミガード
ガラッ
一方通行「うっせェェェェ!!!」
百合子「あっ」
一方通行「ぎゃ!!?」バスッ
百合子「や、やったー!やっと当たりましたー!」
打ち止め「おめでとうユリコ!ってミサカはミサカは連戦連敗だったユリコの勝利を喜んでみたり!」
美琴「あら?他人を喜んでる暇はないわよ打ち止め!」ブンッ
禁書「今だよ!!」ブンッ
黒子「負けませんのよ!」
一方通行「……………、ゆゥゥゥ、りィィィィこォ…、ちゃァーン?」ユラリ…
百合子「ぴっ!!?」ビクッ
一方通行「このレベル5第1位の俺にまくらぶつけるたァ、…いい覚悟じゃねェか…、なァァ?」ゴゴゴゴゴゴ
百合子「はわわわわ、ま、まくら、…まくらぁー…あぅあ…ない、ないですぅ!!」オロオロアワアワ
一方通行「うらァ!!」ブンッ
百合子「みゃっ!!」ボスッ
一方通行「ひゃはは!どォだ?」
百合子「はうぅ…、わ、私も!!えいっ!」ブンッ
一方通行「くっははは!俺とやる気か!?その根性だけは認めてやらァ!」パシッ
百合子「あぅー…当たりませんー…」アワワ
一方通行「コントロールが下手なンだよお前は。両手で振りかぶったって、その瞬間目標見てねェじゃねェか」ブンッ
百合子「あわわっ」コケッ
一方通行「んで、体勢を崩したところにもう一発ってなァ?」ブンッ
百合子「あうっ」ポスン
一方通行「ま、他の連中と比べて闘争心がねェもンな。お前は…。…スーパーでタイムセール狙う時くらいじゃねェの?
…つっても、そこがお前のいいとこなンだと思うけどよ」ポンポン
百合子「…えへへ」
一方通行「けどよォ?」ニタリ
百合子「えぅ?」
一方通行「やられっぱなしじゃ、悔しいよなァ?」ニヤーッ
***
美琴「っとぉ!次っ!」ブンッ
打ち止め「みゃん!?」バスッ
禁書「むむぅ、やっぱり短髪は手ごわいかも!!」ブンッ
黒子「圧倒的有利なわたくしの能力にも引けを取らないこの機動力の高さと瞬間的な思考と行動力!さすがですの!!」
美琴「ふふふっ、これでも学園都市の頂点にいるのよ!!さぁて、次はぁ……あれ?」スカスカ
禁書「あれ?なんかまくら少なくなって…わっ?」ボスッ
百合子「えへへー!今がチャンス!…ってやつですよね?お兄様っ♪」
一方通行「地道にまくら集めした甲斐あっただろォよ?」ドッサリ
打ち止め「な、なんか最初にあったまくらよりも数増えてない!?ってミサカはミサカはあなたの後ろで山になってるまくらを見てみたり!!」
百合子「皆さんが戦っている間にお隣から回収してきました!」
美琴「ず、ずるい!!」
百合子「えへっ、そんなルールなかったですよぅ♪」ニパッ
一方通行「ンじゃ、まァ…、愉快な反撃タイムの始まりだぜ。やれ、百合子」ニタリ
百合子「らじゃ!…えへへ、それじゃー、反撃開始ってなぁ♪」ニコッ
美琴「百合子が!百合子が一方通行に染められてる!!純粋だった百合子が!はぅっ!」バスッ
百合子「えいっ!えい!!とりゃぁー」ポイポイポイ
打ち止め「わわわ、いっぱい飛んでくる!ってミサカはミサカは頑張って避け…あぶっ」バスッ
黒子「くっ、数打ちゃ当たる作戦ですの!?…でも!はずれたまくらはこっちのも…きゃ!」ボスッ
一方通行「ぎゃは!甘ェンだよ!俺が支援だけで加勢しないなンて言ってねェぜ?」
禁書「あ、あくせられーた!あんまりゆりこに悪知恵入れないでほしいかも!!…みゃっ!!」ボスッ
百合子「…ミッションコンプリートです!お兄様っ!」ビシッ
一方通行「おォ、やったじゃねェか。お前にしちゃ上出来だな」
百合子「なんだかコツが解ったかもです!」
一方通行「ま、次からは警戒されてまくら集めは出来ないだろうけどよ」
百合子「え?…はぅ!?」ボスッ
美琴「ふふふ、やるじゃない百合子!!」
禁書「まだまだ勝負は終わらないんだよ!」
百合子「あわわ…、お、お兄様どうしましょう…!」オロオロロ
一方通行「まー適当に頑張れや。俺ももう眠いし…!!」バスッボスッ
打ち止め「今夜は寝かせないんだから!ってミサカはミサカはあなたに言ってみたり」
黒子「二人まとめて攻撃して差し上げますのよ?」
美琴「能力を使わないあんたなんて弱点だらけじゃない!真っ先に潰してあげるわ!」
禁書「杖無ければ行動範囲も狭まるからね!」
一方通行「……く、…くっは!はははは!てめェら後悔すンじゃねェぞォォォォォ!!!」
ワー!!キャー!!
ドタンバタバタ
上条「……ZZZ……」ムニャムニャ
***
PM11:30
禁書「それじゃ、おやすみー」
黒子「では、また明日」
美琴「うん。おやすみ」
百合子「おやすみなさい」
美琴「私、お手洗い行ってくるね。先に電気決して寝てていいわよ」
百合子「はい。打ち止めさんももう先にお布団入って寝てますし…いっぱい遊びましたもんね」
美琴「じゃ、行ってくるね」
百合子「はーい」
打ち止め「むにゃ…」
百合子「それじゃ、私もお布団に…………あれ?」
一方通行「…………」スゥスゥ
百合子「お兄様…?…あわわ、お兄様ぁー…そこ、百合子のお布団ですよぅ」ユサユサ
一方通行「…………」スヤスヤ
百合子「ど、どうしよう…、こっちは御坂さんのお布団ですし…お布団はもうないし…」
一方通行「…………」ムニャムニャ
百合子「………どこで寝よう…」
一方通行「…………」ニャム…
百合子「………あ。…お兄様のお布団で寝ればいいんだ」ポン
トテテテ パチン(電気を消した音)
男子部屋
百合子「お邪魔、しまぁす…」コソコソ
上条「…………」スースー
百合子「ふぇ?…なんでこんなにお布団離れてるんでしょう…?私たちはみんなくっつけて寝てるのに…」
百合子「よいしょ、よいしょ…」ズルズル
百合子「…では、おやすみなさぁい…」
***
美琴「………」コソコソ
美琴「百合子もう寝ちゃったんだ?昨日もすぐ寝ちゃったもんね。寝付きいいのかしら?」モソモソ
美琴「…おやすみなさーい…」
一方通行「…………」スヤスヤ
打ち止め「…………」ムニャムニャ
***
翌朝
黒子「ん、んぅ…はふ…」クシクシ
黒子「…7時…15分…、…インデックスさんを起こしますか」
禁書「むにゃー…まだ、食べたりないんだよー…」
黒子「まだ食べてもいませんのよー」ユサユサ
禁書「はう?………あ、おはよー…」
黒子「おはようございますの。そろそろ7時半ですのよ」
禁書「ご飯は昨日と同じで8時半だよね?……まだ時間あるし、荷物まとめた方がいいかも…」
黒子「そうですわね、また時間が経ってからですとバタバタしてしま…」
『キャーーーーーーーーーーーーーーー!!?』
『うわあああああああああああああああ!!?』
黒子「お姉様!?」
禁書「とうま!?」
***
数分前
美琴「………ん…」パチ
美琴(……まだ、あとちょっとだけ寝れる、かも…)ムニャニャ
一方通行「…………」スゥスゥ
美琴「……百合子、気持ちよさそうに寝てるわね…」
美琴「……………」スッ
一方通行「……んゥ…」プニッ
美琴(ほっぺ柔らかい…)プニプニ
一方通行「ン…」フルフル
美琴(いいなぁ、髪の毛もさらさらですっごく綺麗だし…)サラサラ ナデナデ
一方通行「………」スヤスヤ
美琴(肌も綺麗だし、まぁ、さすがに白すぎるけど…まつ毛も長いし…寝顔可愛いし…)フニフニ
一方通行「………んンー…」モソモソ
美琴(おっと、…起こしちゃうとこだったわね…………ん?)
美琴「……チョー、カー…?」
一方通行「………んァ…?」パチッ
美琴「……………ゆり、…こ?」
一方通行「……………らすと、おーだァ?」ボーッ
美琴「んな!?…な、…なん、で…あんたが…こ、ここに!?」
一方通行「…………おまえ、なンか…でかくなってねェ…あれ???」ボケーッ
美琴「ひっ、…嘘…うそ…きゃ、…きゃーーーーーーーーーーー!!!!?」
***
同時刻
上条「………ん、…んんーっ!!朝かー…はぁぁ…よく寝れたなー」ノビッ
上条「今日でこの素敵なお布団ライフともお別れかと思うと少し寂しいなぁ、なんて…ははは」スッ ムニッ
上条「ん?」ムニムニ
百合子「………」スゥスゥ
上条「のぅわ!?あ、あくせられーた!?」ビクッ
上条「…なんで布団密着してるんでせうか…」ビクビク
百合子「……………」スヨスヨ
上条「……しっかし、本当に寝顔は別人なんだなぁ…」マジマジ
上条「普段からこれくらい愛想のいい顔してりゃいいのにな…」
上条「……………」
一方通行『あ、上条くン!おはよう!』ニコッ
上条「いや、ないな。ありえない。そげぶそげぶ」
上条「って…。まぁ…まだ寝かせといてやるか…よいせっ」グイッ
上条「……………」
百合子「んー……」ギュッ
上条(えぇえ、なんでこの人裾握って寝てんの!?なにそれ!そーいうキャラ狙ってたっけ!?似合わねぇ!怖い!上条さん鳥肌立ったよ今!!)
上条「あの、一方通行さん…」ユサユサ
百合子「んゃ…」フルフル
上条(そーいうキャラ狙いですか!?いやだ!上条さんそういうイベントならまだ百合子ちゃんで見たかった!!………って、百合子、ちゃん?)
百合子「………」スースー
上条「いや、まさか…ははは…まさか、目の前にいるのが百合子ちゃんだなんてそんな…」
百合子「………」ムニャムニャ
上条「………あ、あくせら、れーた…さーん?」ユサユサユサ
百合子「………えぅ…?」パチッ
百合子「………あ…、とうま、しゃん…おはよぉ、ございます…」ニヘラ
上条「う………、うわあああああああああああああああああああああああ!!!!?」
ドタタタタタタタ
黒子「お姉様っ!!?」
一方通行「…………~っ!」キーン
美琴「く、黒子ぉぉぉ!!」ガバッ
黒子「役得ッ!」
一方通行「……あァァ…なンなンだよォ…」クラクラフラフラ
打ち止め「ふぇえ…何々どうしたの?ってミサカはミサカは起き上がってみたり…あ、ユリコおはよーってミサカはミサカはユリコの背中に飛びついてみる」ガバッ
一方通行「うォっ」ドテッ
打ち止め「………あれ?……チョーカーしてる…ってことはあなたはユリコじゃなくてあなたなの?ってミサカはミサカはぼんやりさんなあなたに聞いてみる」
美琴「わた、私…!!こ、こいつとこんな密着して一晩一緒に…一緒に!!?」
黒子「落ち着いてくださいですのお姉様!…いえ、落ち着かなくて結構ッ!どうぞそのまま黒子を抱きしめてぇ!!」
一方通行「…………」スウスウ
打ち止め「寝起き弱いんだからってミサカはミサカはあなたを揺さぶってみる」ユサユサユサユサ
一方通行「………眠い。まだ寝る。おやすみ。」クークー
黒子「……一方通行さんがここで寝てたということは……」
禁書「………………」
百合子「……?…??」トローン
上条「………こ、これには、上条さんもワケの解らない深い事情があったようで…」
禁書「どうして、ゆりこが、とうまの隣で、寝てたの、かなぁ!?」
上条「起きたら百合子ちゃんが隣にいたんだよ!俺にも解らないんだよ!!」
百合子「……あ、いんでっくすさん…おはよぉ…ございまぁす…」ペコ
禁書「ゆりこ、離れてて!とうまに近づいちゃダメなんだから!」グイグイ
百合子「ふぇー…?」ズルズル
バタバタ
美琴「や、やっぱりっ!!」
黒子「………見損ないましたのよ」
打ち止め「ほら、あなたもちゃんと起きないと…ってミサカはミサカは壊滅的目覚めの悪さのあなたを支えてみたり」
一方通行「………」コクコク
上条「えっと…皆さん…お揃いで…」
禁書「とうま!」ダンッ
美琴「あんた!」ダンッ
上条「か、上条さんだってこの状況はワケわかんないんですけど!!俺、寝たときはちゃんと横に一方通行いたし!!」
打ち止め「相変わらずの不幸体質だよねってミサカはミサカは他人事ながらもヒーローさんの見事な不幸っぷりに関心してみたり」
上条「朝目が覚めたら隣で百合子ちゃんが密着してたんだよ!寝る前は布団もかなり離してたんだぜ!?なっ、一方通行…」
一方通行「…zzz…」
百合子「…zzz…」
黒子「端っこで寄り添いあって寝てますの…。まぁ、一方通行さんからの制裁は無さそうなので、そこだけはよかったですわね」
打ち止め「この二人ってよくソファでテレビ見ながらこうやって寝落ちしちゃうんだよねってミサカはミサカは日常を教えてみる」
美琴「あんた…百合子に何もしてないわよね…?」
上条「してません!してません!!上条さん紳士ですから!!あぁあ、お願い百合子ちゃん起きて俺を弁護して!!」
禁書「久々に…本気出させてもらうんだよ?」ガチガチ
上条「ひっ!?…い、インデックスさん!!哀れな子羊である俺の弁明総無視ですか!?」
禁書「とうまは前科が多過ぎなんだよ!!ちょっと信用ならない、…かもっ!」カブッ
上条「ぎゃああああああああああああーー!!!」
美琴「この、女の、敵ぃいいいいい!!!」バチッ
一方通行・百合子「…zzz…」スヨスヨ
***
朝食
一方通行「べっつにどこで寝ようが誰と寝ようが関係ねェだろォよ」モグモグ
美琴「関係なくないわよ!!起きたら目の前にあんたがいるのよ!?どんなホラーよ!」モグモグ
百合子「あの、あの…私が一言断りを入れなかったから…ご、ごめんなさい…」ショボン
美琴「大丈夫よ、百合子は気にしなくていいから!…もとはと言えばこいつがいつの間にか百合子の布団で寝てたのが原因だし!」モグモグ
一方通行「さらに原因はお前らがぎゃーぎゃーうるさかったからだけどなァ。そうじゃなきゃ俺がお前らの部屋に乗り込まなくて済ンだンだしィ?」モグモグ
美琴「だからってなんでいつの間にか寝てるのよぉぉ!あぁ、もう!百合子だと思ってうっかり寝顔可愛いとか思っちゃったわよ!」モグモグ
一方通行「ひゃはは、そりゃァ残念でしたねェ?」モグモグ
黒子「そんなこと言ってますが、百合子さんは上条さんと一晩共にし」ガタッ
一方通行「……ナ、ナンノコトデショウカ……サッパリワカラナイナァァ……」ガタガタガタガタ
上条「……ボクハワルクナイボクハワルクナイボクハワルクナイ…………」ガタガタガタガタ
打ち止め「お姉ちゃん、その事実だけはもう忘れさせてあげて…ってミサカはミサカは青ざめてる二人を見ながら黒歴史という言葉を思い出してみたり」モグモグ
美琴「百合子ももっと警戒心持たないとー…、あんまり怪しい男とか付いていっちゃダメだよ?
男なんてね、ろくでもない連中なんだし、何されるか解らないわ」
百合子「えっ?……な、何されるんですか?」キョトン
美琴「えっ?…………えと…、…あぅー…………っと、そ、そういうネタはお兄様の専売特許なんじゃ、ないかなぁー?///」
一方通行「っざけンな!お前百合子に変なこと吹き込ンでンじゃねェよ!!!あと専売特許ってなンだ!?」
打ち止め「でも、あなたのそういうところはユリコに似なくてよかったよね?ってミサカはミサカは安堵してみる」
百合子「えっと、えっと……え?」キョトーン
黒子「百合子さんはそのままの百合子さんでいてくださいの…」
禁書「……!!…………!!」モグモグモグモグモグモグモ
***
美琴「それじゃ、みんな!忘れ物はない?」
打ち止め・百合子・禁書「「「はーい!」」」
黒子「お土産もばっちりですの?」
打ち止め・百合子・禁書「「「はーい!」」」
美琴「では!帰宅開始!」
打ち止め・百合子・禁書「「「はーい!」」」
一方通行「遠足かよ」
***
新幹線
禁書「とうま、とうま!このお土産は誰にあげるものなの?」
上条「ん?…あー、そりゃ父さんと母さんにだな。たまには親孝行しないと」
打ち止め「ミサカもヨミカワとヨシカワと先生にもお土産買ったんだよってミサカはミサカは教えてみたり」
美琴「私も友達と、学園都市にいる妹達に…、全員に渡せなくて申し訳ないんだけどねぇ…」
百合子「大丈夫ですよ!きっと気持ちは妹達の皆さんに伝わりますから!」カッ!!
美琴「………全力で目を開けてるけど…どうしたの百合子…?ちょっと一方通行っぽいわよ…」
百合子「きょ、今日は寝ないように…!ほわぁ!!」カッ!!
黒子「もしかして眠たいんですの?」
百合子「あう…ちょ、ちょっとだけ…」
打ち止め「ねーねーそのまま「こっから先は一方通行だ!」って言ってみて!ってミサカはミサカはユリコにお願いしてみる」
百合子「ふぇ?え?…え、えと…こ、こっから先は、一方通行だぁ…!…こ、これで…いいですか?」オロオロ
禁書「やっぱり本家の凄味は出ないんだよ」モグモグ
一方通行「何が凄味だアホ」バサッ
百合子「あ…毛布…?」
一方通行「お前は俺と同じでよく寝るからな。眠いなら無理しないで寝とけ。…ハッ、その方が胸でかくなるンじゃねェの?」ケラケラ
百合子「ではでは、…本当に本当に眠たくなったら…ちょっとお休みさせていただきますね…!」
美琴「うんうん。無理は良くないわよ。百合子が寝ちゃってもみんなここにいるから心配しないでね」
黒子「また起きてからでもお話は出来ますの」
上条「……………なんで俺が胸のこと言うと怒られるのにあいつが言っても何も言われないんだよ…。顔か?財力か?能力か?」グギギギ
禁書「とうまはとうまだからね…」フッ
上条「なんだよその「お前ってそんなことも解らないの?本当ダメな子ねぇ、フッ」みたいな顔はぁ!」
打ち止め「しょうがないよ、そういうキャラなんだし…ってミサカはミサカはヒーローさんのツンツン頭を撫でてみる。うわ。意外とふわふわかも!」ナデナデ
上条「慰めてない、慰めてないよ打ち止め…」ハァ
美琴「それにしても、2泊3日だったけど、あっという間だったわねぇ…」
黒子「楽しいことはすぐに過ぎ去ってしまうものですのよ」
打ち止め「ミサカね、もっともっとみんなと遊びたいな!ってミサカはミサカは夏休みの計画を立ててみる!」
一方通行「お前毎日が夏休みみたいなもンじゃねェかよ。いいねェガキは気楽でよォ」
打ち止め「あなただって学校サボりまくりじゃない!ってミサカはミサカは将来はこのままニートになりそうなあなたを心配してみる」
一方通行「誰がニートだ!あのニート女と一緒にしてンじゃねェぞ!」
禁書「でも不登校だし、そのままニート街道まっしぐらかも?」
上条「お前が言うな!」
百合子「私も、皆さんともっともーっと遊びたいですー。夏休みで皆さんと一緒にいられる時間が長いので…えへへ…遊園地とか行きたいですー」ホワホワ
打ち止め「行きたい!遊園地行きたい!ってミサカはミサカはあなたの膝の上で全力で駄々をこねてみたり」ダダダダダダダダダダダダ
一方通行「うっぜェェェ!なンなンですかァ!!」
打ち止め「ミサカはミサカはあなたといっぱい遊びたいの!みんなと一緒も楽しいけれどミサカはあなたと一緒が一番大好きなの!
ってミサカはミサカは分からず屋のあなたにストレートに伝えてみたり!」ビシッ
一方通行「…………あぁ、はいはい。そォかい」ポンポン
百合子「お兄様のパートナーは打ち止めさんですもんね」ホワホワ
打ち止め「もちろんユリコも大好きだよ!この人と同じくらい大好き!ってミサカはミサカは毛布にくるまってウトウトしてるユリコに告白♪」
百合子「えへへーやったぁ…☆」ホワホワーン
一方通行「…まァ、気が向いたらどっか連れてってやンよ」フイッ
打ち止め「!!…ぅいやったぁー!ってミサカはミサカは全身で喜びを表すために両手足を伸ばしてみたり!」ドゴォ!
一方通行「ぐっふェ!」
打ち止め「あ…」
一方通行「…………………」ガシッ
打ち止め「ど、どどどどうして無言でミサカの頭を鷲掴みにするのかなってミサカはミサカはガクブルしながらあなたに聞いてみたり」
百合子「………ZZZ……」スゥスゥ
美琴「こぉらー!打ち止めをいじめないでよ!」
黒子「ちなみにお忘れかもしれませんがわたくしは風紀委員ですの。いじめなら見過ごしませんのよ?」
一方通行「いじめじゃねェよ躾だよ!し・つ・け!将来お前みてェな出会い頭に電撃放つ女にならねェよォに躾ンのが保護者様だってェの!」
美琴「なにをぅ!!」
上条「ま、夏休みは始まったばかりだしな!祭りもあるし今から楽しみだ!」
禁書「とうま、宿題は?」モグモグ
上条「」
【後編】に続きます