1 : ◆Q9mKomrfWbxO[s... - 2013/09/21 09:44:08.68 9ed4bL5V0 1/292
このスレはPCトラブルによりグダグダになった
さやか「終曲!!バイオリン仮面!」http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376002781/
の14話にあたる内容の仕切り直しです。
カオス注意。
元々の14話のそれとは脚本が変わってたりします。
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元スレ
さやか「休息!!バイオリン仮面」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379724248/
~上条家~
プルルル(家電話)
恭介「はい、上条です」
???「YOU誰?」
恭介「はい?」
ジャニー北側「ミーはジャニー北側」
恭介「え!?あの北米在住のプロバイオリニストジャニーさん!?」
恭介「ぼっ・・・僕は上条恭介です!」
ジャニー北側「YOUに折り入って話があるYO」
~数日後学校~
中沢「胸だろ」
モブ「尻だよ」
モブB「いや、太ももだ」
恭介「朝早くからなんの話をしているんだい?」
中沢「美樹の身体のどこが一番エロイかって話を・・・って、上条!」
恭介「それは・・・胸でも尻でも太ももでもないね」
恭介「答えは腰だ」
恭介「巴さんでさえさやかに勝てない部位という意味で僕は腰のくびれを推すね」
中沢「お・・おぉう・・・」
中沢「というか、お前朝も美樹と一緒に登校するようになったんじゃなかったっけ?」
さやか「き・ょ・お・す・け・えええ!?」
さやか「なんて話に付き合ってんのよ!恭介のえっち!!」
~昼休み~
マミ「上条君の様子がおかしい?」
さやか「そうなんです・・・」
さやか「まぁ男の子だから・・・少しは仕方ないと思うんですけど・・・」
さやか「以前よりも積極的に男子の猥談に絡んだりするようになったんです」
さやか「猥談だけじゃなくて・・・なんだかバカな役回りが増えた気がして・・・
ともだティンコとかいいながら男子同士でじゃれあったりとか・・・」
さやか「男子からの印象だと話しやすくなったとか吹っ切れたとかだけど・・・」
さやか「恭介の中で何かが変わってしまったんじゃないかって心配で・・・」
まどか「そうだね、なんだか最近の上条君さやかちゃんみたいだよ」
ほむら「付き合っていくうちに相手側に似ることはあるんじゃないかしら」
さやか「うぉい!!」
さやか「あたしは男子のティンコを触ったりしない!」
仁美「あらまぁ、恭介さんともまでですの?」
杏子「あくまで、同性での話だろ?あたしもさやかの第一印象は平気で他人の胸を揉むヤツだったし」
ほむら「私も揉みくちゃにされて成長の兆しが・・・」
まどか「それ本当かな、ほむらちゃん?確認させてね」
ゴソゴソ
ほむら「あ・・うんっ・・!?まどか!?」
マミ「私とふたりきりのときの美樹さんはひどかったわ」
マミ「色々な大きさの物をどこまで挟めるか実践させられて・・・」
さやか「マミさん、ストップ!!ストップ!!」
マミ「「これくらいの物を挟めるようになったら恭介も喜んでくれるかな」という話を延々と・・・」
さやか「やめてええええええ!!」
仁美「まぁ・・・大胆///」
杏子「なんだ。似たもの同士か」
ほむら「さやか・・・あなたは一足早くオトナになりそうね」
さやか「ならないよ!!」
番外編:わがままジュリエット
まどか「ワルプルギスの夜のとき、完結させようとしたのに?」
さやか「あれは今にも死ぬかもしれない状況だったからだよ!」
マミ(あの日2人が結ばれていたのなら・・・ワルプルギスの初夜ね・・・)
マミ(この名称は何かに使えるかもしれないわ。とっておきましょう)
杏子「彼氏の欲求不満を叶えてやるのも彼女の務めなんじゃないのか?」
さやか「ちょ・・・杏子!?」
杏子「さやかが行動しないのならあたしが」
さやか「何故そうなる!?」
杏子「恭介は彼女以外とこーいう事するのイヤか?で落としてみせる」
仁美「えっ・・・あっ・・・じゃあ私は・・・」
恭介「ここにいたんだね。さやか」ガチャッ
さやか「恭介!?」
恭介「何の話をしていたんだい?」
杏子「猥談だぜ。恭介も参加するか?」
さやか「するか!!」
恭介「是非同席したいね」
さやか仁美「えっ!?」
杏子「よし、ここ座れ。」
キーンコーンカーンコーン
杏子「なんだ・・・昼休み終わっちまった」
恭介「無念・・・また誘ってくれないか?」
杏子「おう、いいぜ♪」
さやか「恭介!なにあたしの前で杏子とのデートの約束してるのよ!」
恭介「あ、そうだ(唐突)話があって来たんだ。さやか、今日の放課後どこか寄っていかないか?」
さやか「そんなこと、いつもしてるじゃん。わざわざ聞かなくていいよ」
さやか「恭介となら・・・どこだって・・・」
恭介「ふーん・・・どこでも・・か」
仁美杏子「!?」
仁美「恭介さん・・・まさかあなた・・・」
~放課後~
恭介「ここだ」
さやか「ここって・・・ホテッ、ホテッ・・・」
恭介「そうだよ。ホテルだよ」
さやか(ええええええええええええええええええええ)
さやか(やっぱり最近恭介変だよ!な・・・なんでこんなに積極的なのよ!?)
さやか(いや・・・違うオチだ!どっかにオチがあるんだ!!)
さやか(きっと、家のリフォーム中だからここで演奏聴いていってね系だ!)
さやか(あ・・・でもそれなら音楽室借りればすむ問題だよな・・・)
さやか(そもそもバイオリン持ってきてないよ今日!ナニを奏でるの!?あたしが奏でられるの!?)
さやか(落ち着けさやかちゃん・・・FOOLになれ・・・オチだ・・・どこかにオチがあるはず・・・)
恭介「それじゃ脱ごうか」
さやか「・・・フォッ!?」
さやか(・・・!?)
さやか(やってやる!!やってやるわよ!!どうせ違うから!!そういうのじゃないから!)
さやか(「実は僕オイルマッサージにはまってて、やってあげるよ」というオチだと思う!)
さやか(それはそれでイヤらしいけど!恭介に限って恭介の方からそういう事する展開はありえないよ!)
さやか「脱いだ!」
恭介「さやか、シャワーを浴びないと始まらないよ」(恭介シャワー済)
さやか「きょっ!?恭介も裸になってるーッ!?」
~シャワー後~
さやか「お・・・お待たせ・・・」
さやか:タオル巻いてる
恭介:ベッドにスタンバってる。下はシーツで隠してる
さやか(どうするのこれ・・・どう言い訳するの恭介?)
さやか(完全に一択よね、ここからの展開ってそれしかないよね!?)
さやか(逆に楽しみよ!ここからどんなどんでん返しやオチがあるのか楽しみになってきたよ!)
さやか(さあ、恭介見せてみなさい!あんたがそんなヤツじゃないって事はわかってるんだから!
ここまでのフラグをどうアレ以外に結びつけるか・・・)
恭介「さぁさやか、ベッドの中に」
さやか「・・・うん」
恭介「早くタオルを取ってよく見せてよ」
さやか「えええええええ!?」
恭介「綺麗だよさやか・・・」
ちゅっ
さやか「ちょっとストーップ!!恭介、ストーップ!!」
恭介「さやか?」
さやか「恭介、あたし降参!」
さやか「ナニするつもりだったか教えて!どんなオチを考えてたか教えて!」
恭介「オチも何も・・・言わなければわからないのかい?」
恭介「せ-」
さやか「もういい!わかった!恭介がやろうとしてる事がわかった!」
さやか「本気・・・なんだね・・・」
恭介「うん」
恭介「さやかは嫌なのかい?」
さやか「嫌じゃない!」
さやか「むしろ大賛成だけど・・・
あたしたちワルプルギスの夜の時にこういう事は中学生のうちは控えようって約束して・・・」
さやか「もちろんそんな約束反故にして・・・って事はむしろあたしの方からやりそうだったから・・・」
さやか「だから・・・恭介からっていうのは・・・嬉しいけど・・・ちょっと戸惑って・・・」
さやか「多分・・・男の子の本能的にあたしとしたいっていうのは本心だろうけど・・・」
さやか「あまりにも・・・恭介が唐突に変わっちゃったから・・・」
恭介「・・・」
さやか「ねぇ恭介・・・何か変だよ?何かあったの・・・?」
さやか「何かあるというより・・・」
さやか「何を焦っているの?」
恭介「・・・」
恭介「やっぱり見破られちゃうか・・・」
恭介「実は・・・」
さやか「え・・・!?」
さやか「・・・」
恭介「・・・」
さやか「それは・・・喜んでいいのか悲しんでいいのかわからないよ・・・」
さやか「でも・・・とりあえずおめでとう・・・」
恭介「ありがとう・・・」
恭介「だからこそ・・・今のうちに出来ることが無いか考えてみて・・・」
恭介「さやかのラブレターにも書いてあったじゃないか。もっと普通の男の子らしい事もしてみようって」
恭介「本能のおもむくままに行動したら・・・こうなった」
さやか「そりゃ・・・焦るわな・・・解るよ・・・」
さやか「中沢達のバカ行動に付き合ってるのもそれが原因だったんだね・・・」
恭介「ゴメン・・・確かに焦ってた・・・」
恭介「でも・・・焦ってたのが原因じゃなくて・・・
さやかといつかこういう事をしたいっていうのは本心だから・・・」
恭介「・・・」
さやか「・・・」
さやか「今って・・・お互いそういう気分じゃなくなった感じかな・・・」
恭介「そうだね・・・だから伝えたくなかったんだ」
さやか「でもあたし・・・協力はしてあげるよ!」
恭介「協力?」
さやか「今までバイオリンに注いできた恭介が、普通の学生として青春を謳歌できる手伝い」
さやか「とりあえず、まどか達や中沢達男子にも相談してみようよ。きっといいようになるよ!」
恭介「そうだね」
恭介「自分ひとりでなんでも抱え込んじゃいけないね」
恭介「さやかに相談してよかったよ。ありがとう」
さやか「元気出た?」
さやか「じゃあ続き、するっ?」
恭介「・・・えッ!?」
恭介「むむむむ・・・無理しなくていいよ!きょきょきょ・・・今日は僕が悪かったから!」
恭介「ややや・・・約束は守るよ!中学生のうちは・・・さやかを傷つけないって!」
さやか「うん。それが恭介の正しいリアクションだよね」
さやか「でもその約束って、最後までが駄目で過程はOKって意味だよ」
恭介「!!」
さやか「そうだよ!あたし達は中学生!「大人になるまで」の「過程」なんだ!」
さやか「中学生だとしても「過程」ならいくら楽しんでも許されるんだよ!」
さやか「だから、過程を楽しもうよ・・・き・ょ・う・す・け☆」
恭介「ささささ・・・さやか・・・!?」
さやか「「家庭」をつくる「仮定」の約束をしたんだから・・・「過程」の練習は必須「課程」だよ恭介・・・」
恭介「あ・・あわわ・・・///」
さやか「どうする?する?しない?」
さやか「ゆっくり考えていいよ「休憩」じゃなくて「宿泊」でお金払っちゃったから、時間有り余ってるからね」
恭介「ええと、ええと・・・」
恭介「予想外の一転攻勢・・・どうしよう!どうしよう!?」
~朝~
チュンチュン・・・
恭介「・・・」
さやか「・・・」
さやか「結局朝まで一緒だったね」
恭介「言わないでよ。恥ずかしいよ・・・」
さやか「恥ずかしいことしたくせに・・・」
恭介「一線は越えてないからセーフで」
恭介「じゃ、行こうか。学校に遅れちゃうよ」
さやか「そうだね」
~出口~
恭介さやか「「え!?」」
氷室和子「「あ」」
四人「えええええええええ!?」
和子「か、上条君、さやかちゃん!こんなところでナニをしていたのです!?」
さやか「それはこっちのセリフですよ!和子先生と氷室さん付き合ってたの!?」
氷室恭介「「お、お互い見られてはいけないところを・・・」」
和子「きょきょきょ・・・教師としてこれは見逃せません!ふふふふ・・・不順異性交遊ですよこれは!」
さやか「不純じゃないもん!一晩泊まっただけで一線は越えてないもん!」
氷室「それより僕たちが見られたのもマズいよ」
恭介「氷室さん達は大人同士だからいいんじゃないの?」
氷室「行為自体に問題は無い。生徒に見られたのが問題なんだ」
氷室「生徒に悪影響だとかなんとか騒ぐPTA会長がいるからね」
恭介「大人になっても窮屈なことが多いんだね」
恭介「僕が有名なバイオリニストになったら
さやかとホテルから出てくるだけで炎上するのかな?」
氷室「僕も現役時代は若い女性ファンから「彼女つくらないで」的な手紙を貰って・・・」
和子「お、お互い見なかったことにしましょう!」
さやか「そ、そうですね!」
和子「ほ、本当にさやかちゃん・・・一線は越えてないでしょうね!?先生はそれだけが心配ですよ!」
さやか「してない!してないったら!後で調べてよ!ちゃんとまだ処女だよ!」
氷室「4人一緒にいると意味深度が増す!時間差で学校へ向かおう」
和子「そそそ、そうですね。学校側に知られると何かと窮屈ですから・・・」
さやか「今までなら新しい彼氏が出来たらノロケ話ばかりしていたのに」
さやか「まぁ、校内恋愛ならそりゃうかつに彼氏の事言えないわな・・・」
~教室~
氷室「ほほ、ほーむ」アタフタ
ほむら「何かしら」
氷室「いや!ほむらさんの事じゃなくて!ホームルームを始めます!」
生徒「あれ?早乙女先生は?」
生徒「保健室で美樹さんを精密検査だって」
恭介「・・・」
恭介「確かに・・・一線は越えてないんだけど・・・」
恭介「色々恥ずかしいことした気がする・・・頼む・・・バレないでくれ・・・」
氷室「そして、早乙女先生からの言伝で・・・唐突ですが席替えします!」
生徒達「えー!?」
氷室(恭介とさやかが近くの席だとお構い無しにいちゃついてると苦情が来てるからなあ・・・)
氷室(二人の席は最遠距離に八百長させてもらうよ)
~席替え~
氷室「うまいこと恭介の周りの席は違うグループの生徒になったね」
氷室「後ろに鹿目さんがいるけど、これなら問題ないだろう」
さやか「ただいま・・って何よ!?席替え!?」
さやか「恭介は!?あたしの席は!?」
まどか「恭介君はわたしの前だよさやかちゃん。さやかちゃんはほむらちゃんと前後の席でうらやましいな」
さやか「ぐおおおっ!?恭介めっちゃ離れてる!」
さやか「せんせーい、まどかと交換していいですかー?まどかもほむらの近くが良いって言ってますし」
氷室「駄目。さやほむも取り入れなきゃだし」
氷室「最近ますます授業に集中してないってお叱りを受けてるからね。
クラス成績上位5にまで上ったら恭介の隣で良いよ」
生徒達「あ、無理な奴だそれ」
さやか「なんだと!?こら、今言ったやつ誰!?」
氷室「それから、学園祭のお知らせを配ります。後ろの人に回してあげてください」
さやか「学園祭!!よっしゃきたーっ!!」
ほむら「そんなものがあったのね、中学なのに珍しいわ」
ほむら「時間的には2ヶ月しかたってないのだけども、累計的にこの学校の案内を見たのは何年前かしら」
~プリント配り中~
※パソコン使う学校でプリントが必要かは問わないで
恭介(後ろを振り向きながら)「はい、鹿目さん」
まどか「ありがとう」
まどか「あ、手が触れちゃった」
キィン・・・キィン・・・キィン・・・
まどか(いけない、わたし無意識に認識魔法を・・・)
まどか(上条君の思念が・・・流れ込んでくる・・・)
まどか(ウェエエエエエエエ!?)
まどか(こ・・・これは・・・上条君が実際目にした光景?それとも・・・妄想!?)
まどか(裸のさやかちゃんが・・・上条君の・・・を・・・ああして・・・)
まどか(さらに上条君が・・・さやかちゃんの・・・を・・・)
まどか(妄想か現実か関係ない!こんなの・・・こんなの・・・)
さやか「まどか?」
恭介「あの・・・鹿目さん?そろそろ手を離してくれると嬉しいんだけど」
まどか「こんなの絶対やらしいよ!!」
恭介「え?」
まどか「上条君のド変態!!えっち!!けだもの!!」
パシーン
恭介「おぶぇっ!?」
ガチャーン
生徒達「えええええええ!?」
まどか「ううっ・・・さやかちゃんが・・さやかちゃんが・・・」
まどか「うわあああああああん!!」
ダダダ・・・
ほむら「まどか!?」
氷室「鹿目さん!?どこ行くの!?」
さやか「まどか!あ、あたし追いかけます!!」
ほむら「私も!」
まど隠れファンA「男子と手が触れるだけでえっち?けだもの?」
まど隠れファンB「良い・・・すごく良いよ!」
まど隠れファンC「純粋すぎるよまどっち、はぁはぁ」
~保健室~
さやか「まどか、ここにいるのね」
ほむら「まってさやか。私が先に話を聞くわ」
~~~
さやか「なんだって?」
ほむら「思わず魔法を使って・・・恭介の考えてることを読み取ってしまったらしいの」
ほむら「あなたと恭介が○○したり××したりあまつさえ△△、□□してるイメージらしいわ」
ほむら「まどかには刺激的過ぎて・・・さやかが恭介に本当にやらしい事されたと思い込んでるらしいわ」
さやか「な、なんだって!?あたしが恭介と○○××△△□□してただって!?」
ガチャッ
さやか「まどか!それは誤解だよ!!」
まどか「さやかちゃん・・・」
さやか「半分は恭介の妄想だよ!あたしは恭介とそこまでしてないよ!」
まどか「そっか・・・良かった・・・」
まどか「半分・・・?」
さやか「あ・・・」
まどか「さささささ、さやかちゃん!?
上条くんがイメージしたいやらしい風景の中に・・・真実が含まれてるの!?」
まどか「さやかちゃんが○○××△△□□してあげたプレイの中に・・・真実が!?」
さやか「えっとその・・・あの・・・ほら、あいつも・・・男の子だし・・・」
さやか「喜ぶことは彼女としてしてあげたいし・・・あはは・・・」
まどか「さやかちゃんのえっち!」
まどか「まだ叶えてない妄想だって・・・じきに現実にしてあげるんだ・・・ふ・・・不潔!」
ほむら「まどか、よく聞きなさい。
恭介みたいに外を取り繕っても男なんてたいていがそんななの物よ」
ほむら「これから男の子に触るたび無意識にえっちな考えを読み取ってしまうのなら・・・」
ほむら「まどかがそれを割り切れないのなら・・・私がまどかのソウルジェムを預かるわ」
さやかまどか「!!」
ほむら「本編杏子のようにちゃんと手元から離しても魔法は発動するわ。
でも、私が持っている限りそれを抑えることができる」
まどか「でも・・・常にわたしのそばに居ないと・・ほむらちゃんと100メートル以上離れられない」
ほむら「それは問題ないわ。私はいつも傍にいるから」
ほむら「あなたが自宅に居るときも100メートル以内から監視してるのよ」
さやか「おい」
ほむら「誤解しないで。私は思い出として映像を残しておきたいだけよ」
ほむら「まどかだけじゃないわ。あなた達の映像もちゃんと常時撮ってあるのよ」
さやか「!!」
ほむら「昨日はおたのしみだったわね。さやか」
さやか「おまわりさあああああああああん!!」
まどか「ほむらちゃん・・・」
まどか「とりあえず・・・預けるよソウルジェム。また男の子の考えてる事読み取ったら・・・
今度こそ気を失いそうだから」
ほむら「信用してくれてありがとう。あなたのソウルジェムは私が穢れを管理するから」
ほむら「一気に魔力を放出するおそれもあるから変身する時はは私の許可の下でおこないなさい」
ほむら「そして・・・男の子が不潔なら女の子同士で・・・」
さやか「そっちが本懐かよ!」
~~~
中沢「そうか・・・上条が・・・」
さやか「いつかこんな日が来るんじゃないかって思ってたけどね」
中沢「よし、俺に任せろ!上条に最高の思い出を残してやろうぜ!」
中沢「他のみんなにも協力してもらおう」
~~~
氷室「恭介・・・おめでとう」
恭介「ありがとう・・・かな・・・」
氷室「僕がその境地に至ったのは高校一年の時だったから・・・君は僕よりもすごいバイオリニストになりそうだ」
恭介「氷室さん・・・」
~~~
あくる日、ホームルーム
和子「学園祭の出し物を決めます。何か案があればどうぞ」
中沢「はい!何でも良いけど上条君を全面的にプロデュースできるモノで!」
恭介「中沢!?」
中沢「みんなもそれでいいよな?」
生徒達「おーっ」
さやか「みんな・・・」
和子「・・・?何がなんだか・・・」
氷室「早乙女先生・・・実は」
ごにゅごにょ
和子「え?上条君が?」
和子「それは・・・仕方ありませんね・・・今年の主役は上条君にしましょう」
恭介「えっ・・・あの・・ちょっと!?」
和子「次は案を出してください。何が良いですか」
女子生徒「はいはーい、いい案がありまーす」
男子生徒「俺も俺も」
早乙女「投票の結果・・・ロミオとジュリエットに決まりました」
生徒達「わー」
パチパチパチ
早乙女「次は配役ですが・・・今回は上条君が主役ということで、ロミオは上条君ですね」
恭介「え、ちょ・・・」
生徒達「意義なーし」
まどか「なら、ジュリエットはさやかちゃんだね!」
さやか「ああああ、あたしがじゅりえっと~!?」
杏子「さやかが・・・ジュリエット・・ぶははは」
さやか「杏子!」
ほむら「だって恭介がロミオやるんだからその配役しか無いわよ」
女子「本当に付き合ってる2人がやるべきだよね。こういうのは」
女子「確かに上条君かっこいいからやってあげてもいいけど・・・
あたし達の誰かってなると・・・気まずいし」
さやか「あ・・・あたしは・・・」
さやか「ジュリエット役、やりません!」
生徒達「え!?」
さやか「だってあたしは・・・あたしは・・・」
さやか「お姫様でもお嬢様でもなくて・・・恭介の平凡な奥さんだからっ☆」ポッ
生徒達「は!?」
恭介「さ、さやか、その話は!
さやか「恭介は言ってくれたの。お姫様じゃなくて良いって。奥さんとして傍に居て欲しいって!」
さやか「平凡なまま、さやかのままのあたしが良いって言ってくれたんですー」
さやか「だからーあたしー、ジュリエットとか柄じゃない気がするんですー。きゃっ」
恭介「さやか!人前でその話はやめてよ!」
女子「ウザッ」
女子「なんだ。ただのノロケか」
女子「早乙女先生怒りそう」
和子「困ったわね・・・さやかちゃんがジュリエットやらないなんて」
女子「え!?」
女子「スルー!?」
女子「新しい彼氏でも出来た!?」
男子「じゃあジュリエットは志筑さんじゃない?」
仁美「えっ」
さやか「えっ」
恭介「えっ」
早乙女「そうね・・・さやかちゃんがやらないって言うのなら・・・
一番イメージどおりですからね・・・」
仁美「私が・・・ジュリエット・・・」
仁美「ロミオの恭介さんと・・・///」
さやか「ストーップ!ストーップ!!」
さやか「それだけは絶対駄目!!仁美がジュリエットは駄目ーッ!」
女子「なんで?」
女子「実際付き合ってるのはさやかでしょ?これは芝居じゃん」
さやか「それでも!仁美は違うの!虎視眈々と獲物を狙うの!おかまいなしに!」
仁美「えっ!?そそそ・・・そんな事しませんわよ!」
仁美「ただ・・・何事にも全力を尽くすのがポリシーですから・・・
恋人同士の役ならば真剣に取り組みますわ」
さやか「それが!諦めてない証拠だってーの!」
早乙女「だったら、さやかちゃんがジュリエットやるの?」
さやか「ええと・・その・・どうしようかな・・・」
さやか「恭介の事抜きにしても・・・そういうの柄じゃないと思うし・・・」
まどか「やりなよさやかちゃん!きっと似合うよ!」
杏子「!!」
杏子「ふふん・・・」ニヤ
杏子「いい事思いついたぜ。恭介さやか、お前ら明日早朝に教室に来い」
恭介さやか「「え!?」」
杏子「衣装係のヤツも一緒にな。」
杏子「ロミオとジュリエットはさやかと恭介がやる。
それを変えないで2人のイメージにピッタリな衣装を試すのさ」
恭介「佐倉さん?」
さやか「あんた一体何を・・?」
杏子「さやか、あんたいつか言ったよな?どんな愛の形になっても恭介を好きになってたって」
さやか「言ったけど・・・」
杏子「その想いがどれほどのものか試してやる」
杏子「恭介!あんたには・・・」
恭介「・・・?」
杏子「あんたには・・・新しい名前を託す。あたしと同じ読みの・・・あたらしい名前を」
恭介「・・・!?ま、まさか・・・」
~朝~
杏子「で・・・出来た!」
杏子「ぎゃははははは!」
女子生徒(衣装係)「ジュリエットの・・・完成・・ぷっ!」
まどか「く・・・くやしいけどわたしより可愛い!?」
ほむら「そ、それは無いわ!だけど・・・」
ほむら「なかなかの物ね・・・」
恭介「もう目を開けていいかな?」
さやか「あたしも・・・教室入っていい?」
仁美「なぜでしょう。胸が高鳴ってしまいます」
さやか「!!」
恭介「これが・・・ジュリエット!?」
恭介「つまり・・・」
恭介「僕・・・なのか!?」
さやか「あ・・・あわわ・・・きょ、きょうすけ・・・」
さやか「可愛い・・・」
仁美「素晴らしいですわ・・・ますます惚れてしまいます!」
杏子「これからお前は、ジュリエット役、上条恭子だ!」
杏子「ぶはははは!恭子可愛すぎい!男にしとくにはもったいねーよ!!」
恭子「笑わないでよ!僕だって恥ずかしいんだから!」
恭子(でもっ・・!鏡の中の・・・銀色長髪のウィッグをつけた僕は・・・紛れも無く女の子そのもの・・・)
恭子(変な趣味に目覚めそう!さやか、止めてくれ!君がジュリエットをやってくれれば・・・)
さやか「恭子は、あたしの嫁になるのだ~!」
ぎゅっ
恭子「ささささ、さやか!?」
さやか「すごく可愛いよ恭子!あの夜よりもすっごく!」
恭子「さやか!」
仁美(あの夜・・・?)
さやか「なんだかすっごくイケない気分なの・・・女装した恭介にときめいちゃって・・・」
さやか「安心してよ恭介!あたし、恭介が女の子だったとしても好きになってたって自信があるんだ!」
さやか「だから大丈夫だよ!女装した恭介も恭介として好きだから・・・」
さやか「むしろ・・・5回に1回くらいは女装した恭介とプレイしたいし・・・」
仁美(プレイ!?)
さやか「お姉さまって呼んでいいかな?」
仁美「わ、私も女の子同士に興味がありましてよ!」
仁美「恭介さんはさやかさんの物ですけど・・・恭子さんは私も是が非でも欲しいですわ!」
恭子「落ち着くんだ2人とも。二人とも同一人物だ!」
さやか「まどかはほむらに任せちゃったからね!恭介が旦那さんで恭子はお嫁さん!」
さやか「いや~あたしって幸せもんだな~」
さやか「ってな訳であたしはロミオやるから!」
恭子「さやかはそれで納得するのかい!?
せっかくお姫様に近い役が出来るチャンスなのに、男役だよ?」
さやか「でもあたしって昔から学芸会の度、王子様的な役やらされてたじゃん」
恭子「それは・・・そうだけど・・・」
さやか「王子様役やるその度に・・・恭介の意識の中でますます自分が女の子から離れていくのがわかったけど・・
こういう解決方法があったんだ」
さやか「あたしが王子様なら恭介がお姫様やれば全部うまくいってたんだね」
恭子「いや・・・色々おかしい気がする」
衣装役「じゃあ次は美樹さんのロミオの番だね!」
さやか「よっしゃ、任せるよ!かっこよくしてね!」
ヌギヌギ ポイッ
まどか「さささ、さやかちゃん!?」
杏子「おい、ここで着替えるつもりか!?」
さやか「え!?女の子しかいないじゃん、今」
恭子「だから、僕は男だ!」
さやか「あ、そっか。別に恭介になら見られても今更って感じだけどね。」
仁美(今更!?)
さやか「じゃ、別室で着替えてきますか。恭介はここで待っててね」
恭子「え・・・ちょ!?さやか!?まずいよそろそろみんな登校してくるのに・・・」
恭子「ふぅ・・・」
中沢「さて、今日も早朝猥談といきますか!」
モブA「あれ?今日は衣装合わせするから女子が先に来てるんじゃね?」
モブB「ほんとだ。ガラスにスクリーン投影して中が見えないようにしてるな」
中沢「おーい、女子達ー。入っていいかー?」ドンドン
恭子「中沢!?」
恭子「やばい、どうしよう・・・さやか達もいないのに断るのも不自然だし・・・」
中沢「返事が無いみたいだから入るぞー。着替え中だとしても恨むなよー」
恭子「・・・」
中沢「・・・」
モブA「えっ」
モブB「うっ?」
恭子「ご・・・ごきげんよう・・・」
中沢「おうふっ」
ズキューン
モブA「えっ!?えっ!?」
モブB「美樹・・・じゃないよな?こんな子クラスメイトにいたっけ?」
中沢「めっちゃ可愛い・・・」
恭子「は!?」
中沢「一目ぼれだ!!新しいジュリエット役の君!クラスメイトを覚えてない僕を許しておくれ!」
中沢「改めて、君の名前を教えてくれ!」
恭子「よく見ろ中沢!僕は・・・」
中沢「ボク!?」
恭子「ふぅ・・・気付いたかい?」
中沢「ボクっ子・・・ありだな!!」
恭子「はあああああ!?」
中沢「僕の美しい人!君の名を是非教えてくれ!」
モブA「おい中沢!抜け駆けはやめろよ!」
モブB「俺たちにも権利はある!クラスメイトなんだから!」
恭子「落ち着けお前ら!僕は・・・僕は上条だ!」
中沢「上条・・・!?」
中沢「女子のほうの上条さんか!雰囲気変わるもんだね!」
恭子「おい!」
恭子「女子にも上条がいるってフラグ今までの本文にあったか!?
井上敏樹の脚本じゃないんだからしっかりしてくれ作者!」
中沢「頼む!付き合ってくれ!こんなの初めてなんだ!俺にとって上条さんはリアルジュリエットなんだ!」
恭子「ええい・・・めんどくさい!!」
恭子「じゃあはっきり教えてやる!僕は男子の方の上条だ!」
中沢「またまたご冗談を」
恭子「くそっ!!だったら!喰らえ!男同士の友情の証!!」
恭子「ともだティンコ!!」
がしっ
恭子(恭介)はおもむろに中沢に股間を掴ませた。
中沢「かかか・・上条さん!?///」
モブA「うおっ!?」
モブB「な、なんだこの女子!?積極的すぎるぞ!!」
中沢「これが・・・女の子の・・・感触!?」
中沢「は!?ぶらさがるモノがある・・・これは・・・!?」
中沢「上条さん・・・パンティにナニを詰めているのかな?」
恭子「ナニが詰っている・・・かだって?」
恭子「それは・・・僕のおいなりさんだ!!」
中沢「ええええええええええええ!?」
モブA「うっそおおおおおおお!?」
モブB「おおお、男~!?」
中沢「そそそ・・・そんな・・・女子の上条さんは・・・性別を偽ってた男の娘だったのか・・・!!」
恭子「そっちじゃねえよ!!」
パサッ
中沢「カツラ!?」
恭介「僕は上条恭介だ!」
三人「ええええええええええええええ!?」
中沢「・・・」
恭介「ふぅ・・・やっと事態が飲み込めたようだね・・・」
中沢「そんな・・・俺の初恋が・・・
ジュリエットが・・・上条・・・恭介・・・男・・・」
中沢「・・・」
中沢「アリ・・・だな!」
恭介「うぇ!?」
中沢「さあ恭介、もう一度カツラを」
スポッ
恭子「中沢!?」
中沢「好きになってしまったから最後まで責任を取るぜ!」
中沢「さあ恭子ちゃん、誓いの口付けを」
恭子「こら!やめろ中沢!僕はさやかと付き合ってるんだぞ!」
中沢「それは恭介の方だろ?」
中沢「俺が好きになったのは恭子ちゃんの方だからな!」
中沢「恭介は美樹のものだ。だけど恭子ちゃんは俺のものだ」
恭子「同一人物だ馬鹿!!」
中沢「わかりやすくいえば女の方のらんまは普通に可愛いと思うだろ?ってことだ」
恭子「あれは女体化だ!僕のおいなりさんはどうするつもりだ!」
中沢「頂きましょう」
恭子「いやだ!ふざけるな!!助けて!!さやか!さやかーッ!!」
中沢「恭子ちゃんがいやならキスまでの関係でいいから!」
中沢「それなら必ずしも男女である必要ないだろ?」
さやか(ロミオコス)「お待たせ恭介!どうかな?」
さやか「・・・」
中沢「好きだーっ!恭子ーッ!」
恭子「さやか!中沢を!中沢を引き離してよ!!」
さやか「お・・・お邪魔しました・・・」
恭子「さやか!?」
~~
さやか「中沢に恭介を取られちゃうよ・・・」
仁美「ええええ!?」
恭子「うおりゃあ!」
ズポッ
恭介「はぁ・・・はぁ・・・」
中沢「あれ?恭子ちゃんはどこだ!?」
恭介「恋は盲目過ぎる!!こ・・・このカツラは危険だ!」
~放課後~
さやか「恭介、かえろっ」
恭介「うん」
中沢「まてや恭介・・・たまには男同士でハンバーガー屋でも寄ろうや・・・」
恭介「スケベしようや・・・みたいなニュアンスで言うな」
中沢「頼む、大事な話。真剣な話なんだ!学園祭の相談なんだ」
恭介「目は真剣だけど本当か?恭子ちゃんになってくれとかだったらその幻想をぶち壊すぞ」
中沢「ああ。真剣な話だ。一生を左右する」
恭介「・・・」
恭介「さやかゴメン・・・あの中沢がこんなに真剣になるなんてなにかあるんだ。
今日は中沢と一緒にいるよ」
さやか「えっ!?えっ!?」
さやか(まさか・・・ガチなの!?本当に恭介を男に取られちゃう!?)
杏子「だったらさやか、こっちはこっちで女子会しようや」
杏子「こっちも学園祭の相談があるからさ」
~~~
さやか恭介「バンド参加!?」
ほむら「そうよ。なにもクラスの出し物だけが学園祭じゃないわ」
まどか「軽音部が全員卒業したでしょうちの学校。なんでもいいから出演者を募集してるんだってさ」
マミ「学園祭でバンド演奏・・・夢にまで見た普通の中学生が夢見るシチュエーションがいまここに・・・」
さやか「そういえば、マミさんのクラスはナニをやるんですか?」
マミ「呉(くれ)キリカさんという生徒のクラスと合同の企画よ」
マミ「旧校舎を借り切って「もしも悪の魔法少女が学校を占拠したら?」という仮定の
脱出ゲームをするの」
さやか「それは大掛かりですね・・・マミさんの役割は?」
マミ「私は・・・ラスボス役に選ばれたわ」
さやか「ラスボス?」
マミ「呉さんの友人の魔法少女、美国おりこって人のイメージらしいわ」
マミ「呉さんいわく「君はおりこに負けないモノを持っている」とかなんだとか。」
マミ「一体なんの話でしょうね」
さやか(胸だね)
杏子(胸だな)
まどか(わたしはママの子だもん。まだ可能性はある)
ほむら(ぬううううう)
マミ「正しい脱出口を教える正義の魔法少女役は私たち5人のイメージみたいよ」
マミ「自分を演じるのがどんな人か見てみるのも面白いでしょうから是非遊びに来て欲しいわ」
まどか「はい!是非行きます」
さやか「なんだ・・・バニー喫茶じゃないのか」
さやか「マミさんのクラスの男子生徒達ならそれくらいのセクハラやってのけそうだったのに」
さやか「まてよ・・・バンドのステージ衣装としてマミバニーを成立させれば・・・」
マミ「美樹さん・・・」
仁美「・・・またハブられてる・・・」
さやか「ひとみ!?奇遇だね!いや、違うのよコレは!」
さやか「魔法少女同士の集まりだから、その・・・」
杏子「いいじゃん。参加してもらおうぜ、ピアノ弾けるんだからキーボードをさ」
まどか「他のパート決めよう!」
杏子「まずボーカル・・・バンドの顔だな!」
ほむら「頭とも言い換えられるわね」
まどか「首(ドン)とも言い換えられるよ!」
さやか「ってなわけでマミさんお願いします!」
マミ「えっ!?」
マミ「ちょ・・・ちょっと!不吉なイメージから連想してない!?頭一つ抜けた人気だなんておだてても無駄よ」
マミ「それに・・・一番目立つ役割なんて・・・恥ずかしいし・・・」
さやか「いえ、むしろマミさんにとっては最後の学園祭だから一番前に出て欲しいし」
ほむら「そうね。氷室もあなたにはアイドルの才能があるって言ってたもの」
まどか「学園祭の主役をマミさんが奪っちゃいましょうよ!」
杏子「実はマミのヤツ氷室に言われたこと鵜呑みにして密かにボイストレーニングを受けてるんだよな~」
マミ「ちょっと、杏子!それは言わない約束でしょ!」
仁美(そういえばこの2人同居してましたわね)
仁美(巴さんが唯一下の名前で呼ぶ相手・・・興味深いですわ)
さやか「すっかり家族って感じだね2人とも!」
ほむら「さやかは言うまでも無くバイオリンね」
さやか「は!?」
ほむら「恭介とプライベートレッスンをしてるんでしょ?少しはバイオリン弾けるようになったかしら?」
さやか「ど・・・どうしてそれを!?」
ほむら「思い出を作りたいから・・・まどかを含むあなた達の映像は絶えず録画してると言ったでしょう?」
さやか「おまわりさあああああああん!」
杏子「あんたら見てればわかるんだよなー。なんとなく」
杏子「お互いエロい事考えててもそんなにオトナな関係になるにはまだ先が長そうだから、
せいぜい個人指導くらいかなって」
さやか「それは・・・図星だけど・・・あの夜はちがったもん!恭介だって積極的に・・・」
仁美(あの夜!?二回目ですわよその言葉・・・さやかさんもはや隠す気はありませんのね・・・)
さやか「確かにあたしはそれなりに弾けるようになったわよ。恭介のおかげでね・・・
その分男女としての進展は遅れてるけど・・・」
さやか「わかったよ・・・あたし、バイオリンやるよ!!恭介っていう先生もいるし!」
まどか「ほむらちゃんはベースって感じだね!」
ほむら「左利きの?」
杏子「あのキャラやるには胸が足りねーよ」
さやか「そうだね・・・私たち魔法少女のリーダーはマミさんだけど・・・
裏から支える影のリーダーだもんねほむらは」
さやか「目立たない役割だけど根本からささえるっていみではベースはぴったりだね」
ほむら「わかったわ。やってみせるわ」
ほむら「杏子を撃ち殺してからね」
杏子「気にしてたのかよ!」
杏子「あとはドラムとギターか・・・」
さやか「イメージ的には杏子がドラムじゃない?」
ほむら「ギャップ萌えという言葉もあるわ。かわいらしいまどかが荒々しくドラムを叩く姿も素敵だと思うわ」
仁美「それは面白そうですね」
まどか「うーん・・・やってみようかな?」
杏子「じゃああたしはギターだな。」
まどか「以下のように決まりました!」
バンド名「砲火後ショータイム」
ボーカル:マミ
ギター:杏子
ドラム:まどか
ベース:ほむら
キーボード:仁美
バイオリン:さやか
~中沢、恭介サイド~
中沢「な?いいだろ?思い出作りにやってみようぜ」
恭介「・・・」
恭介「悪くないかもね・・・」
恭介「今年の学園祭が僕にとっての・・・だから・・・」
恭介「他のメンバーは?」
中沢「ナニいってんだよ!デュエットだから意味があるんだろ!」
中沢「俺たちはふたりきり(意味深)でやるんだよ!」
バンド名「チェリーボウイ」
バイオリン&ボーカル:恭介
ギター&コーラス:中沢
さわ子「ひ、氷室先生!教師バンド枠で是非私と・・・」
氷室「山中先生、申し訳ないけど・・・もう早乙女先生とのバイオリン演奏で先約が入ってるんです」
さわ子「そ・・・そうですか・・・」
女子生徒「氷室せんせー!学園祭バンドの指導おねがいしまーす」
さやか「相変わらずモテるね。氷室さん」
氷室「さやか・・・何か用かい?」
さやか「実は・・・学園祭バンドに参加することになったから・・・練習見てもらいたくて・・・」
氷室「残念だけど君たちだけ見るわけにはいかないよ。先約が何組かあるし、自分達の練習もあるから・・・
あまり見てあげられないかもしれないけど・・・」
さやか「構わないよ。それじゃあよろしくね!」
さやか「ところで・・・ちょっとあたしたちのロミジュリも見ていって欲しいんだけど・・・」
~~~
氷室「・・・」
恭子(ジュリエットコス)「・・・」
氷室「ぷっ!」
氷室「ぶはははははっははは!似合いすぎ!なんだそれ!恭介!なんだよそれ!!」
恭子「笑えた義理か!お前は僕だぞ!!」
恭子「僕がジュリエットならお前だってジュリエットになれるんだぞ!さあ着てみろ!きっと似合うから!」
~~~
氷室「脚本もまだできてないんだね」
さやか「あたしはロミジュリ本編を見たことすらないよ」
氷室「恭介、映画版のDVD持ってたよな?さやかと一緒に役作りのため見なさい」
恭介「えっ!?」
恭介「いやでも・・あれは・・・」
~~~
~初夜のシーン~
さやか「あわわ・・・///」
恭介「やっぱりこうなるよね・・・」
さやか「この劇中のジュリエットの設定14歳!?私たちと同じって若すぎでしょ!そして盛りすぎ!
役者も当時15歳!?発育良すぎ!」
さやか「きょきょきょ・・・きょうすけ、あたしたちまだ早いって思ってたけど・・・
役作りのために・・・子作りを・・・」
恭介「落ち着こうさやか!今日は親がいるから!」
小林(脚本係女子)「うーん・・・原作そのまんまっていうのも味気ないよね」
さやか「あ、あのさぁ・・・」
さやか「しょ・・・初夜のシーンってどうするつもりなの?」
小林「そのまま演じてもらうよ。半裸で」
恭介「え゛」
小林「進んでる二人なら素で演じられるでしょ?」
さやか「そ、それは無理!なんとか表現をぼかしてよ!」
恭介「観客の前で裸になるのはさすがの僕もコンサートでもやらないよ」
さやか「まるで観客の前で裸になりたいって聞こえるけど」
まどか「わたしも・・・タッくんが見るかもしれないかも知れないから
子供が見ても大丈夫な脚本にしてくれたらとっても嬉しいなって」
小林「そっか・・・」
小林「そこを変えるのならもうオリジナル設定取り入れよう」
小林「上条君はバイオリン弾けるから石垣でロミオの名を呼ぶシーンは演奏したりとか」
キュゥべえ「史実に忠実にしてみるのもいいんじゃないかな?」
さやか「そうだよね・・・色々アレンジができるよね~」
さやか「って、なんでキュゥべえが!」
キュゥべえ「やあ」
キュゥべえ「ロミオとジュリエット、懐かしいから覗いてみたよ」
恭介「懐かしい?・・・そして・・史実に忠実に・・?」
恭介「まさかロミジュリは・・・創作ではなく実際にあった話なのか!?」
恭介「キュゥべえは本人に会ったことがあるのかい?」
キュゥべえ「あるも何も・・・」
キュゥべえ「ジュリエットは僕と契約した魔法少女だったしね」
さやか「え!?」
キュゥべえ「ロミジュリしらない読者にもわかるように説明口調で言わせて貰うよ」
キュゥべえ「今回ベースになってるのはさやかと恭介が見た映画版(1968年)のロミオとジュリエットだ」
キュゥべえ「14歳らしからぬ巨乳ジュリエットが魅力の作品だ」
~大体のあらすじ~
①争いを続けるモンタギュー家とキャピュレット家
②モンタギューの息子ロミオがロザライン(以前好きだった女性)に会おうとキャピュレット主催のパーティに忍び込んだとき一人娘ジュリエットに会い、お互い一目ぼれ。ロミオは完全にロザラインを忘れる
③友人を先に帰らせてジュリエット邸を見守るロミオ。
そこへジュリエットが窓からロミオへの愛を叫ぶ
④お互い両想いだとわかると二人は早速結婚の約束を決めてしまう。
ロレンス修道士は2人の結婚が両家の争いを鎮めるきっかけになればと思い結婚を承諾
⑤ロミオの親友マキューシオとキャピュレット家のティボルトが決闘をしてしまい、ロミオは仲裁するが
マキューシオが刺され、逆上したロミオはティボルトを殺してしまう
⑥領主からロミオの追放が下される。ジュリエットは別の男と結婚させられそうになる
⑦なんとかロミオと一緒になりたいジュリエットはロレンスに頼み
計画を企てる。仮死の毒を飲み父の目を逃れた後ロミオと再び会う予定だった
⑧その計画がロミオに伝わらず、ロミオはジュリエットが死んだと思い服毒自殺をする
⑨目覚めたジュリエットもまたロミオの剣を胸につきたて、後を追う
⑩両家は悲しみを経て争いを止める
ほむら「インキュベーターが介入する余地はどこかしら?」
小林「仮死状態の毒~のくだりじゃない?」
キュゥべえ「その通りさ」
キュゥべえ「医者にも絶対生きてるとバレないためにそう都合のいい毒物は見つからないさ」
キュゥべえ「ジュリエットの願いは「24時間仮死状態になった後再び目覚めたい」だったんだ」
さやか「なんでそんな願いにしたのさ?両家を仲良しにしてって願えばよかったんじゃない?」
杏子「多分それだと・・・洗脳に近い効果になると思う」
まどか「きっと自分の力で両親を仲良しにさせたかったんだよ!」
キュゥべえ「だけどジュリエットが目覚めたときそこにはロミオが横たわっていた」
キュゥべえ「彼女のソウルジェムは濁り、魔女を生み出した」
キュゥべえ「抜け殻になったジュリエットを見て両家はジュリエットが後を追ったと勘違いしたのさ」
キュゥべえ「美樹さやかの一週間よりもはるかに早い魔女化記録・・・24時間。これが史実さ」
さやか「濁るのが早いって言うな!」
さやか「まさか・・・
人魚姫だけじゃなくロミジュリの影にもあんたたちインキュベーターがいたなんて・・・」
小林「さすがにそれが事実だとしても脚本に取り込むのはちょっと・・・」
ほむら「いえ、やりましょう小林さん」
小林「暁美さん!?」
ほむら「観客に安易にキュゥべえと契約しては駄目という教訓にもなるわ」
さやか「だったら、あたらしくキュゥべえの配役も決めないと」
加藤「はいはーい。あたしやりたい!」
さやか「えみりん!」
ほむら「加藤さんの可愛らしい声でドス黒いインキュベーターを演じるの?」
まどか「これもギャップ萌えだとしたらありだよ」
さやか「そういやかわいそうだねジュリエット・・・」
さやか「死後の世界というものがもしもあるとしても・・・魂すらそこに運ばれずに
ロミオと再会する事無く魔女として生きてるなんて」
まどか「きっと・・・当時の魔法少女の誰かによって倒されてると思うけど・・・」
キュゥべえ「いや・・・ジュリエットの魔女はワルプルギスに取り込まれたよ」
ほむら「なら・・・安心ね。
ワルプルギスとそれを構成していた魔女や魔法少女の魂は全てまどかが浄化したから・・・」
キュゥべえ「そうでもないよ」
キュゥべえ「あの時まどかが浄化させたのはワルプルギス本人の人格を含む90パーセントほどの魂だからね」
一同「!!」
キュゥべえ「ワルプルギスから切り離された魔女は今もこの町をさまよってるかもしれない」
キュゥべえ「その中には・・・クレオパトラや卑弥呼クラスの魔女もいるかもしれないし・・・」
キュゥべえ「君たちが言うジュリエットの魔女もいるかもしれない」
キュゥべえ「皮肉にもそれが君たちのグリーフシード不足を解消してるから感謝しないとね」
キュゥべえ「この町一つに魔法少女が役7人・・・普通ならとっくに枯渇してもおかしくない」
キュゥべえ「あの時まどかがしとめ損ねた魔女のおかげで君たちの今の日常はなりたっているのさ」
杏子「・・・相変わらずせっかくの学生気分を台無しにしてくれるな」
ほむら「そうね・・・消えなさい」
キュゥべえ「やれやれ・・・でも忠告はしたからね。君たちはじきに・・・
生き残った魔女達と戦うことになるかもとね・・・」
さやか「恭介、帰ろっ」
恭介「ゴメン。バンドの練習もしなくちゃだから中沢を家に呼ばなくちゃ」
さやか「え゛」
さやか「なら合同練習にしようよ!恭介の家広いからあたしらも入れるでしょ?」
恭介「どうせやるなら真剣に取り組みたいんだ」
恭介「君には新曲を当日まで楽しみに待っていて欲しいんだ」
恭介(改めてさやかに愛を伝えるような歌詞だから恥ずかしいんだよね)
さやか「そ、そっか・・・」
さやか「お、お互い頑張ろう!そんじゃあね!」
中沢「恭介、行くぞー」
がばっ
恭介「最近お前スキンシップ増えたよな」
中沢「いいじゃん恭子・・恭介!」
恭介「いま恭子って言いそうになったのか!?本気で僕を狙ってるのか、お前は?」
さやか(あんたも中沢を受け入れてるじゃん・・・)
さやか(どうしよう・・・学園祭までまだ一ヶ月近くあるよ・・・
恭介の性格だとロミジュリもバンドも学園祭終わるまで真剣に練習するんだろうな・・・)
さやか(もっと一緒にいたいよ恭介・・・これじゃあたしまた欲求不満が・・・)
杏子「さやかー。行くぞー」
さやか「きょうこおおおお!!」
むにゅっ
杏子「わっ!何するやめろ!!バカ!!」
さやか「恭介が構ってくれないよおおお!慰めてえええ!」
むにゅむにゅむにゅ
杏子「わかったよ!今日は泊まっていってやるよ!だから誤解が生まれる前に手を放せ!」
仁美「慰める・・・!?胸を使って!?まぁ!」
~バンド練習~砲火後ショータイムサイド
ほむら「大分合ってきたわね」
まどか「そしてマミさん・・・やっぱり歌すごくうまいです。アイドルの才能がある事納得ですよ!」
マミ「あら・・・ありがとう」
仁美「暁美さん本当にベース向きの綺麗で長い手をしてらっしゃいますわね・・・」
ぎゅっ
ほむら「志筑さん!?」
さやか「ねえ、またお泊り会しようよ!バンドの結束を高めるために!」
ほむら「いい考えね」
さやか「あたしは杏子と泊まるから、あとの4人はそれぞれパートナーを決めてね」
ほむら「まどー」
マミ「せっかくだからワルプルギスの時にあまりやらなかった組み合わせで行きましょう!」
まどか「じゃあわたしは・・・マミさんとかな?」
ほむら「かはッ!?」
仁美「まぁ・・・わたくしは暁美さんとですわね・・・嬉しい・・・」
ほむら(・・・まずい事になってきたわね・・・なぜか志筑仁美に懐かれてる気がする・・・)
ほむら(今夜がナイトメアにならなければいいのだけど・・・)
ほむら「そうよまどか!あなたのソウルジェムは私が管理してるのを忘れたの!?」
ほむら「100メートル以内に私がいなければいけないわ!私はまどかとお泊り-」
マミ「じゃあ私が預かるわ」
ほむら「ほ・・・ほむっ!?」
まどか「ごめんねほむらちゃん。バンド練習を経て改めてマミさんが憧れの先輩だって実感したんだ」
まどか「今日だけは・・・マミさんのそばにいたいなーって」
仁美「心配要りませんわ。きっと暁美さんを満足させてみせますわ」
ほむら「満足!?ナニをするつもりなの!?」
仁美「志筑家にご招待してさしあげますわ。色々なおもてなしがありましてよ」
仁美「きっと気持ちよくなれます。さあ行きましょう」
まどか「じゃあまた明日ね。ほむらちゃん」
ほむら「ま・・・まどか・・・」
~上条家~
中沢「バッチリだな恭介!」
恭介「うん。さやかに聞かせてあげたいから張り切っちゃったよ」
中沢「相変わらず仲良く続いてるみたいだな」
恭介「志筑さんに浮気しそうになった件で、多分一生分すれ違ったと思うからね」
恭介「これからは離れないさ。さやか以外の「女の子」に惑わされたりしない」
中沢(という事は・・・恭子ちゃんは男を好きになる可能性がある!?イエス!!)
中沢「期待の転校生佐倉さんもお前に興味があるみたいだったからなー。
ほんと、うらやましい奴」
恭介「佐倉さんが?あれはネタだと思うよ。」
恭介「さやかが焦る姿を見て楽しんでるだけだと思う」
中沢「・・・」
恭介「かくゆう僕もたまに佐倉さんに話を合わせたりしてさやかがどんな反応するか見てたりするけどね」
恭介「焦ったさやかもまた可愛くて・・・」
中沢「今ハッキリわかった。お前・・・天然のたらしだ」
恭介「中沢は好きな子とかいないのかい?志筑さんがフリーになったし、
前より中沢に心を開いてる気がするんだけど・・・」
中沢「いいや。あれは友達として前より仲良くなれただけだと思うぜ」
中沢「第一俺が志筑さんみたいなお嬢様とって・・・釣り合わないし」
恭介「そうかな?互いの気持ちが通じてたら関係ないと思うけど」
恭介「それに、僕だってさやかの気持ちを確かめるまではさやかに釣り合わないと勝手に思いこんでたしね」
恭介「なんだってやってみる価値はあると思うよ。今の僕だって学園祭に向けて色々試してみてるわけだし」
中沢「さすがリア充は言う事に余裕があるぜ」
中沢「本気で相談に乗ってくれるのなら今俺の好きな人の名前を言ってもいいんだけど」
恭介「誰なんだい?」
中沢「上条恭子ちゃん!」
恭介「却下」
中沢「なあ、今日泊まってもいいか?朝までみっちりバンド練習しようや・・・」
恭介「バンド(結束)の意味がもうアレにしか聞こえないよ」
恭介父「今日はもう遅いから中沢君に泊まっていってもらいなさい」
恭介「父さん!?」
中沢「イエス!!」グッ
中沢「男同士のお泊りといえば一緒の風呂だな」
恭介「女の子同士ならほほえましい感じなんだけど、男同士ってなるととたんに薔薇臭くなるよね」
中沢「おいなりさんの洗いっこしようや」
恭介「さやかにもあまり触らせたこと無いのにそれは無い」
中沢(あまり!?)
中沢「きっと美樹と佐倉さんも今頃胸の触り合いとかしてると思うんだけど」
恭介「その間に挟まれるのならよろこんでおいなりさんを差し出すけどね」
恭介「さやかのおっぱいと佐倉さんのおっぱいが重なり合う瞬間割り込んでいつまでも時を止めていたい」
恭介「僕はおいなりさんよりおっぱいが好きなんだ」
恭介「だから中沢の事はおっぱいの二の次にしか考えられない。ごめんなさい」
中沢「バカ。それは男なら誰だって同じだ」
中沢「だけど本当に惜しかったのは事実なんだ。恭子ちゃんの外見がドストライクで・・・」
中沢「なぁ恭介・・・お前親戚のお姉さんとかいないか?」
恭介「いないなぁ」
中沢「そっか・・・残念だ・・・」
中沢「いや・・・まてよ・・・」
中沢「今から生まれれば・・・14歳差か・・・ありかもしれないな・・・14年後には
俺もそこそこ経済力あるし・・・」
恭介「中沢?」
中沢「恭介、今すぐ美樹のところへ行って女の子を孕ませて来い!」
恭介「まてやこら」
中沢「じゃあやっぱり恭介が恭子ちゃんになるしか無いじゃないか!」
恭介「もっとふざけるな!それならさやかと子作りする方を選ぶよ僕は!」
中沢「ほう・・・」
中沢「実際お前ら・・・そこまで進んだのか?」
恭介「い、いや・・・それは・・・その・・・・」
恭介「って!子作りしたとしてもお前みたいな奴に娘をわたすはずないだろ!」
恭介「さやかと僕の子だよ!?何よりも大切にしたいに決まってるじゃないか!君には任せられないよ!」
中沢「ちぇっ。うまく話題をそらしたな」
~杏子、さやかサイド~
さやか「それがねー!恭介ったら強引にホテルに連れ込んでー」
さやか「真剣な顔して「綺麗だよさやか」って!」
さやか「確かに恭介とならいいけどー♪中学生だからまだ早いって言うかー☆」
さやか「そしたら恭介もー「そうだよね・・・好きだからこそ今はお互いを大事にしよう」って言ってくれてー」
さやか「でもあたしは・・・恭介が迫ってきたら何も抵抗できないだろうなーって。きゃっ♪言っちゃった!」
杏子「うぜええええ。超うぜえええ!!」
杏子(どれくらい進んだんだ?なんて聞かなきゃよかった・・・)
さやか「恭介に触られるより先に胸も成長しちゃってー!」
さやか「恭介がどうしてもっていうのならそれくらい触らせてあげるんだけどー」
杏子(帰りたい・・・)
~マミ、まどかサイド~
まどか「わっ!マミさん相変わらず大きい・・・」
マミ「もう、いちいち言わないで・・・恥ずかしいのよ」
マミ「最近また大きくなってきたみたいだし・・・」ぼそっ
マミ「新しいのを買うとして・・・今のブラどうしようかしら・・・」
まどか「さやかちゃんに着けてみましょうよ!」
マミ「え!?」
まどか「さやかちゃんも最近また成長したって言ってたし」
まどか「それにバニーガールの件・・・さやかちゃんはマミさんほど大きくないからやらないって言ってたけど」
まどか「もしもマミさんくらい成長したらバニーガールを着るって口に出したんです」
まどか「さやかちゃんにはマミさんがさらに成長したと知らせずにマミさんのブラとサイズを合わせて
ぴったりだったらその約束を果たさなきゃいけないんです。」
まどか「マミさん!さやかちゃんに逆セクハラで反撃に出るチャンスですよ!」
マミ「そうね・・・それ、いいかもしれないわね」
マミ「私がさらに成長したとも知らずに私と同じ大きさだと信じ込んでくれれば
きっと視られる恥ずかしさを理解してくれるわ」
~仁美、ほむらサイド~
ほむら「す・・・すごい・・!快感に・・・逆らえない!」
仁美「ふふふ・・・思ったとおり・・・相当溜まってるじゃないですか・・・」
仁美「もう何年ごぶさたなんですか・・・?」
ほむら「そうね・・・数えるのを諦めるほどよ」
ほむら「まさかこの歳で・・・オトナの快楽を知ってしまうなんて・・・!!」
仁美「まどかさんはこういう事はしてくれないのですか?」
ほむら「させられる訳ないじゃない!まどかみたいな・・・か弱い子に・・・うんっ・・・そこっ・・・」
仁美「やっぱり暁美さんは私の目をつけた通りの人でしたわね・・・」
仁美「存分によがってください。これが・・・志筑式のサービスですから・・・」
ほむら「気持ちよすぎるわ・・・何度も同じ時間を繰り返し、閉鎖的だった私が・・・
こんなのを知ってしまえば、もう快楽をむさぼる事しか出来ない!」
ほむら「志筑家専属・・・整体マッサージ!」
コキコキ・・・
ほむら「何年も戦ってれば子供の身体にも疲れが溜まるのね・・・盲点だったわ」
ほむら「今日は志筑さんに甘えて・・・凝り知らずの若い体に戻るまで快楽に溺れていましょう・・・んっ・・・」
さやか「マジでそんな大きいブラ無理だって!」
まどか「着けてみるまでわからないでしょ?」
マミ「ピッタリだったら約束どおりステージ衣装はバニーガールをしてもらうわ」
ほむら「さやかの胸が成長!?」
杏子「ああ。昨日見たときはかつてのマミほど成長していた」
杏子(そのマミがさらに上を行ってるけど、ほむらには言わないほうが良さそうだな)
まどか「ほらさやかちゃん、ピッタリじゃない!」
さやか「う、嘘・・・!?」
さやか「確かに最近ブラきつくなったと思ったけど・・・誤差だと思ってたのに・・・」
さやか「恭介に報告しないと!」
まどか「その前に・・・バニー衣装合わせようよ!」
マミ「約束は守ってもらうわよ美樹さん。今まで散々セクハラしてきたのだから
覚悟なさい」
仁美「やはり・・・さやかさん・・・恭介さんと相当進んだ関係になられたようで・・・」
仁美「平静を装ってるあの恭介さんの男の本能を刺激できるのはさやかさんしかいませんのね・・・」
仁美「毎晩の営みが・・・さやかさんを女として急成長させてしまったのですわね」
さやか「だから!そんなとこまでしてないっつーの!」
まどか「さあさやかちゃん、脱いで脱いで」
マミ「着て着て」
さやか「ちょ・・・2人とも・・やめ・・・」
まどか「出来ましたー!」
さやか(バニー)「あは・・・あはは・・・」
杏子「お・・・おぉう・・・///」
仁美「これはまた・・・なんと・・・」
ほむら「まさしくオトナなボディという奴ね・・・」
マミ「せっかくだから上条君にも感想を伺いましょう!」
さやか「ええええええええええええ!?この格好を見せるの!?」
仁美「あら?恭介さんに見られるのは「今更」なんではなくて?」
さやか「全裸よりエロい気がするんですけど・・・網タイツですよぉ。もう・・・」
氷室のバンド指導:恭介、中沢編
氷室「大分よくなったね恭介」
恭介「最初は自分がボーカルもやるなんて考えてもみなかったけど・・・」
恭介「氷室さんがあらゆるパートに精通していて助かった。ボーカリストとしての訓練も受けていたんだね」
氷室「元々はバイオリン仮面の時の臨時の武器だけどね。歌だけで同じ効果が得られるか試してみたけど、
バイオリンほどの効果は無かった」
氷室「それでも若い世代の人達に教えられる事があるから無駄ではなかったけどね」
杏子「お邪魔しまーす!」
ガチャッ
氷室「杏子!?」
恭介「佐倉さん!?」
杏子「恭介~すごい刺激的なの持ってきてやったぞ。バニーさやかだ」
さやか「や・・・やあ恭介・・・」
恭介「さささ・・・さやか!?」
中沢「ぐほっ」(鼻血)
氷室「ひむっ」(鼻血)
さやか「ど・・・どうかな?ステージ衣装これにするんだけど・・・」
恭介「ステージ衣装!?駄目だよそんなの!不特定多数の男の前でそんなセクシーな格好でいるなんて!!」
さやか「恭介・・?」
恭介「僕以外の男の前でそんな格好しないでくれさやか!」
恭介「さやかのバニーは見たいけど・・・見せたくない・・・そんな複雑な気持ちなんだ・・・」
さやか「恭介がそういうのなら・・・わかったよ・・・恭介の前だけでこの格好するね・・」
杏子「くそっくそっ」
ガンガンッ
仁美「打つべし打つべし!」
シュッシュッ
さやか「恭介・・・今日久しぶりに家に行っていい?」
さやか「今日は帰りたくない気分になっちゃうかも・・・だって今のあたしはうさぎさんだもん・・・
恭介が傍に居ないと寂しくて死んじゃうかも・・・」
マミ(うわぁ・・・///)
氷室(露骨に落としに来たね・・・)
まどか(モジモジする振りして胸元を強調させてる・・・)
ほむら(あざといわ。でも冴えた手よ)
ほむら(ちなみに訂正させてもらえればうさぎさんは寂しいと死ぬんじゃ無くて万年発情期なのよ)
杏子(そこまでするくらいならこっちから恭介に飛び掛るけどな。あたしの場合)
恭介「悪いけど・・・」
恭介「今年の学園祭は絶対に成功させたいんだ。だから中沢をまた家に呼んでいる」
恭介「時間が有るのなら少しでもバンド練習や劇の練習をしなきゃ」
さやか「え゛」
中沢「恭介・・・そこまで俺のことを・・・」
恭介(君のためじゃない。さやかに最高の曲を贈るためさ)
恭介「な?わかるだろ?君だって君のバンド練習があるから・・・今は練習を優先させたい僕の気持ちが」
氷室(アカン)
氷室(恭介ェ・・・我ながらそれ、アカン奴や)
さやか「恭介の・・・」
さやか「恭介の・・・」
さやか「恭介のホモやろおおおおおおおおお!!!!」
バッチーン!!
恭介「ぶべっ!?」
さやか「信じられない!ここまで恥ずかしい格好したのに!女よりも男を取るなんて!」
恭介「ち・・・違う!君のためにも練習の方が大事なんだ今は!」
さやか「そんな言い訳聞きたくない!中沢と一緒にいたいのなら中沢と付き合えばいいでしょ!」
さやか「あんたがその気なら・・・あたしも杏子と付き合うから!」
杏子「は!?」
さやか「というわけで!杏子!あたしと付き合って!」
杏子「茶番にか?」
さやか「違ーう!恋人として!」
仁美「・・・」
まどか「仁美ちゃん?止めなくていいの?」
仁美(たしかに女の子同士は興味ありますけど・・・男の子同士・・・
中沢君と恭介さんはいただけませんわね・・・ 中の人は好きそうですけど・・・)
仁美(いざとなれば・・・私が一肌脱いで恭介さんと中沢君を引き離さないと・・・)
恭介「話を聞くんださやか!男には時として彼女に待ってて欲しいときもあるんだ!」
さやか「あんたと中沢が一線越えるまでって意味で?」
恭介「違ーう!」
さやか「今までだって散々待ってきたじゃん!あんたがあたしの気持ちに気付かないから!」
さやか「あたしは・・・恭介と一緒にいたいのに・・・」
恭介「それももう散々謝ってきたことだろ!今更信頼関係を確認するまでも無いだろ!」
恭介「新曲を聞かせたいんだ!できるだけ完璧な状態で!それがなんでわからないんだよ!?」
さやか「あたしをほったらかしにするくらいなら、そんな新曲いらないよ!!」
恭介「!!」
氷室(アカン)
氷室(さやか、それ一番アカン奴や・・・恭介にそれは禁句や・・・)
恭介「わかったよもう!勝手にしろ!!」
恭介「君はいつもそうじゃないか!僕がバイオリンなんて弾けなくていいって言ったときは否定して!
バイオリンに集中するとすぐこれだ!男心が解ってない!」
さやか「乙女心がわからないあんたに言われたく無いわよ!!」
恭介「さやかはさやかで勝手にするばいいさ!僕はバンドに集中する!」
さやか「演劇も忘れないでよね・・・あたし達いま喧嘩してるけど、クラスの皆を巻き込むわけにはいかないから!」
さやか「ロミジュリだけはちゃんとやり遂げてよね、中沢の彼女の!上条恭子ちゃん!!」
恭介「佐倉さんと付き合おうとしてる君には言われたくないよ」
さやか「あたしが好きなのは杏子よ!恭子じゃない!残念でしたー!」
恭介「この・・・口の減らない・・いいから出て行けよ!僕たちはまだ練習があるんだ!!」
さやか「言われなくても出て行くわよ!もう恭介の頼みなんて聞いてあげないんだから!」
さやか「バニーの格好で出演しよっかな~!他校のイケメンにナンパされちゃうかも~」
恭介「!!」
恭介「勝手にしろって言っただろ?いくらスタイルが良くてもさやかみたいな分からず屋を
好きになる物好きはいないよ!」
さやか「ついさっきまであんたがその物好きだったくせに?」
恭介「えっと・・・それはその・・・」
仁美(あれ・・・?もう仲直りフラグ?)
恭介「ええい!うっとおしいなさやかは!いいから出て行ってよ!」
氷室(アカン)
氷室(自分から仲直りフラグをへし折っていきやがった)
杏子(やれやれ・・・まったく・・・まだまだガキだなこいつら)
杏子(仕方ねーから付き合ってやるか。そういう意味じゃなくて・・・仲直りするまでな)
杏子(世話の焼ける奴・・・でもだらしない結末しか迎えられなかったらその時はあたしが恭介を奪っちまうよ)
杏子「よしわかった。付き合ってやるさやか。今日からお前はあたしのもんだ」
恭介「佐倉さん!?」
マミ「杏子!?」
杏子『心配するなよマミ。さやかがバカな行動したって自覚させるためさ』
杏子『こういうのはマジ入れてやらないとさやかも反省しないからさ』
杏子「本当にいいんだなさやか?あたしはアンタとなら女同士でも構わないって思ってたんだぜ?」
杏子「恭介の事・・・本気で忘れる覚悟があるんだな?」
さやか「それは・・・ええと・・・」
杏子(ほら、もうビビってる)
中沢「ここの歌詞、もうすこし曲に合わせて文字数を減らすべきじゃないかな?」
恭介「そうだね。一人でやってるときは気付けなかったよ。ありがとう中沢」
イチャイチャ(幻聴)
さやか「むっ!」
さやか「むっ!」
さやか「い、いいよ!!あたしの見も心も・・・杏子に捧げるよ!」
恭介「・・・」
さやか「恭介みたいな薄情なヤツなんか知らない!あたしを幸せにして!杏子!!」
杏子「よし、あたしの胸に飛び込んで来い!」
ガバッ
さやか(きょきょきょ・・杏子!?///)
さやか(ななな・・・なんだかとんでもないことを決断してしまった気が・・・)
女子生徒「え!?喧嘩した!?美樹さんと上条君が!?」
女子生徒「こいつらいつも喧嘩してんな」
小林「仲直りさせるように脚本のキスシーン、実際にやらせちゃおっか?」
男子生徒「は!?喧嘩!?」
男子生徒「どうすんだよ上条・・・」
恭介「・・・」
恭介「劇はちゃんとやり遂げるさ」
杏子「恭介、ちょっと面かしな」
仁美「中沢君、ちょっとお話が・・・」
中沢「・・・?」
~~~
仁美「中沢君はその・・・恭介さんと本当にお付き合いしているのですか?」
中沢「はい!?」
中沢「な訳無いでしょ!俺ノンケだよ志筑さん!」
仁美「本当ですの!?恭介さんが狙われてないか心配なのですが・・・」
仁美「で・・では今好きな女性はいるのですか?」
中沢(会話だけなら志筑さんが俺を好きだと勘違いされそう)
中沢「いるよ。恭子ちゃんだ」
仁美「佐倉さん?」
中沢「いんや。上条恭子ちゃん」
仁美「ガチじゃあありませんか!!」
中沢「誤解するな志筑さん。俺は恭介じゃなくて恭子ちゃんに一目ぼれしたんだ」
仁美「意味が解りませんわ!」
仁美「ま・・・まさか恭介さんとデュエットを組んだのも・・・2人きりでよからぬ事を・・・」
中沢「否定はしない」
中沢「でもなかなか俺の前で恭子ちゃんになってくれなくて・・・」
仁美(これは・・・重症ですね・・・)
仁美(いつか私にも恭介さんを落とすチャンスを掴むために・・・)
仁美(中沢君をノンケに戻さなくては!)
仁美(そのために・・・中沢君を・・・落とす?いえいえそれは本末転倒ですわ!)
仁美(かといって・・・佐倉さんほどの積極性が私にないのも事実・・・)
仁美(ここは・・・やはり中沢君を!!)
仁美「ねぇ、中沢君・・」
中沢「!?」ドキーン
中沢(な・・・なんだ!?急に色っぽい話しかたになったぞ!?)
仁美「本当は恭子さんが好きなわけでは無いのでしょう?
わたくしでは恭子さんに劣るのですか?」
中沢(こ・・・これは!?)
中沢(口説かれてるのか!?俺があの志筑さんに口説かれてるのか!?)
中沢(でも・・・)
中沢「志筑さん・・・こんな気持ち初めてだよ」
仁美(よし、落ちた!悪く思わないでください中沢くん!あなたはいずれ恭介さんを落とすための・・・)
中沢「正体が恭介だとわかっていても恭子ちゃんの笑顔が離れられないんだ」
仁美「へ!?」
中沢「ああ・・・この気持ちをどうすればいいんだ・・・!?相手は男なのに・・・はあ・・・」
中沢「一目惚れって辛い・・・」
仁美「・・・」
仁美「だ、大丈夫ですわ!まだ改善の余地はありましてよ!」
仁美「私が女の子の方が良いと教えて差し上げます。恭介さんを本気で好きになったら
お互い傷つくだけですから・・・」
仁美「いずれ彼女が出来たときのシミュレーションとして今度の休み・・・デートしましょう!」
中沢「へ!?」
中沢(なななな!?なんだこれ!?なんだこれ!?)
中沢(あの志筑さんにデートに誘われた!?)
中沢(嬉しいけど俺には恭子ちゃんが・・・)
中沢(って・・・相手はシミュレーションとはっきり言ってるじゃないか・・・
男女ってだけで意識してしまうから俺ってモテないのか・・・)
仁美(回りくどい手段ですけども・・・まずは中沢君の中で恭介さんのイメージを
友達に戻すことから始めなければ・・・このままでは色々危険ですから・・・)
仁美(佐倉さんが恭介さんに接触してる以上・・・
私に出来ることは外堀を埋めていくことしか出来ないのですから・・・)
~杏子、恭介サイド~
杏子「本当にこのままでいいのかー?お前ら」
恭介「もちろん駄目だよ」
恭介「さやかはどうかしらないけど、僕は仲直りしたいんだ」
杏子「だったらさっさと謝っちまえよ」
恭介「もちろん、誠意を見せるさ」
恭介「ロミジュリとバンド演奏。二つの新曲でさやかへの気持ちを再びアピールするのさ」
杏子「・・・」
杏子「わざわざバイオリンでする意味は?」
恭介「え?だってそっちのほうがカッコイイじゃないか」
恭介「さやかだって僕が演奏してるときが一番かっこいいって言ってくれたし、
きっと惚れ直してくれるさ」
恭介「僕のほうから謝ってあげたいけど・・・今回は流石にさやかもちょっとキツイ事言ってきたし」
恭介「僕が凛々しいところを見せればさやかの方から謝ってくれるんじゃないかなって」
杏子「恭介・・・ちょっとそこに立ちな」
恭介「?」
ガバッ
杏子「最後の審判!」(チョークスリーパー)
ギシギシ
恭介「佐倉さん!?」
杏子「またテメーらは!!そうやって意地を張り合いやがって!体裁なんか気にしてんじゃねーよ!!」
杏子「謝る気があるなら謝っちまえよさっさと!アイツが魔女になった事を忘れたのか!!」
恭介「佐倉さん!落ち着いて!苦しい!そして・・・当たってる!!」
杏子「!!」
杏子「恭介のスケベ野郎!!」
ばっ
恭介「な・・・なにを・・・押し付けてきたのは佐倉さんじゃないか!」
恭介(成長したのは・・・さやかだけじゃなかったんだ・・・)ドキドキ
杏子「次の休みの日も面貸せよ。まだまだ言いたいことはたくさんあるからな」
恭介「え!?」(それって・・デー・・・)
マミ「えっ!?鹿目さんもブラのサイズが合わなくなったですって!?」
まどか「はい。今度の休みの日お買い物に付き合って欲しいなって」
ほむら「なんの話かしら」
まどか「ほむらちゃんも買おうよ新しいブラ」
ほむら「・・・今ので十分なのよ私は・・・」
ほむら(これが・・・ワルプルギス以降のまどか達の未来だって言うの!?)
ほむら(新しい世界に踏み込むたびに得るものと失うもの・・・)
さやか「まぁまぁせっかくだから見てくだけ見ていけば?」
まどか「さやかちゃんは次の休みにはナニするの?」
さやか「デートだよ」
まどか「あ・・・もう仲直りしたんだね」
さやか「恭介じゃない!誰があんな無神経なヤツと!!」
さやか「杏子とだよ!付き合ってるのならそれくらいいいだろって強引に誘われちゃった」
まどか「じゃあわたしたち3人で新しい下着を見に行きましょう。いいですよね?マミさん」
マミ「もちろんよ。私も新しいのを買わなくちゃ」
ほむら(・・・)
ほむら(まどかと一緒で嬉しいはずなのに・・・気分が浮かない・・・マミも一緒だから?)
ほむら(いいえ!私はまどかほどではないけどちゃんとマミの事だって好きよ。尊敬してるわ・・・)
ほむら(これが・・・取り残された者の・・・絶望なのね・・・)
杏子(これで後は恭介とさやかを会わせるだけだな)
杏子(あたしって優しいじゃん。本人同士は仲直りしたがってるからきっとうまくいくはず)
休日、
~恭介とさやかを呼び出した場所~
杏子(物陰)
恭介「あ」
さやか「え」
恭介「や・・・やあ」
さやか「ぷん」
恭介「き・・・奇遇だね。さやかもお出かけかい?」
さやか「デートよ。あんたみたいな無神経なヤツじゃなくて
もっと優しい子とね!」
恭介「!!」イラッ
恭介「本当に気が合うねえ僕たち・・僕も今日はデートなんだ・・・」
恭介「さやかみたいなわからず屋じゃなくて・・・ちゃんと人の気持ちを考えられる子とね!」
さやか「なんですって!!」
恭介「先に暴言を出してきたのはさやかだろ!」
さやか「杏子はあんたとは違ってちゃんとそばにいてくれるもん!」
恭介「佐倉さんは自分勝手なように見えてちゃんと他人の気持ちを考える子だよ。
さやかは他人の幸せを願ってるようで自分勝手な子だから・・」
さやか恭介「「って・・・」」
さやか「出て来い杏子!」
杏子「やれやれ・・・なんでそこで喧嘩になるかな・・・」
恭介「佐倉さん!?これは・・・!?」
杏子「悪い恭介。良かれと思ってあんた達を同じ場所に呼び出したんだ」
恭介「佐倉さん・・・そこまで僕たちのことを心配してくれて・・・」
さやか「ナニ余計なことしてるのよ杏子!今日はあたしとあんたのデートじゃなかったわけ!?」
恭介「!!」
さやか「恭介がちゃんと謝らない限りあたしから折れる気は無いもん!
ここで恭介が謝ってもそれが杏子の顔を立てるためだったら嬉しくない!」
恭介「さやか!」
ぱしっ
さやか「きょ・・きょうすけ・・!?」
杏子「お・・・おい!?」
恭介「僕のことはどう言われてもいい。散々無神経なことしてきたし・・・
さやかに言われても当然だって思うこともある」
恭介「でも優しさを利かせてくれた佐倉さんに対する暴言だけはやめるんだ。
何故佐倉さんの気持ちをわかってあげられな-」
さやか「女の顔をはたくなんて最低!!」
バチィン!!
恭介「はぼら!!」
杏子「きょ、恭介!!」
さやか「よりにもよって他の女子の方が優しいなんて言うなんて・・・
もう恭介なんかだいっ嫌い!!」
恭介「そういう意味じゃない!それに手加減してはたいただろ!」
さやか「行こうよ杏子。あたしの恋人は後にも先にもあんただけだよ。
連れて行ってくれるよね?どこまでも・・・」
杏子「いや・・その・・・」
恭介「僕だってさやかみたいな乱暴な子は知った事じゃないね!
行こうよ佐倉さん。今日は僕のおごりで楽しんでくれ」
杏子「あのな・・・お前ら・・・」
さやか「杏子!」
恭介「佐倉さん!」
杏子(なななな・・・なんでこじれるんだよコイツら!?
しかもなんであたしを取り合う方向に転ぶんだよ!?)
さやか「行こ杏子、あんたが寄りたいっていってた店に行こうよ」
恭介「いや。北米から来てくれたバイオリニストジャニー北側先生のコンサートを見に行こう」
恭介「僕も例の件で挨拶に行かなきゃと思ってたし・・・佐倉さんもきっと彼の演奏を気に入るから」
さやか「食事に行くの!」ぐいっ
恭介「コンサートだ!」ぐいっ
ぐぬぬぬぬ・・・
ぐぐぐぐ
杏子「おいこら!2人とも離せ!!腕が・・マミっちまう!!」
さやか「杏子が選んでよ!どっちとデートするの!?」
恭介「もちろん僕だよね?女の子同士はデートって言わないからね!!」
杏子(やべえ・・・マジでめんどくさいことになってきたぞ・・・)
杏子「こうなったら・・・」
杏子「必殺!ロッソ・ファンタズマ!!」
恭介「わっ!?」
さやか「杏子が2人になった!!」
2人の杏子「「これで間違いなく佐倉杏子は2人になった。これで問題なく2人とデートできるわけだ」」
2人の杏子「「自分が選んだ杏子が本物か幻影かはそれぞれの信仰だから好きにしろ」」
さやか「あたしが選んだ杏子が本物よ!」
恭介「いいや。僕だね」
さやか「・・・」
恭介「・・・」
さやか恭介「「べーっだ!!」」
杏子(幼稚園児かこいつら・・・)
さやか「行くよ杏子!」
恭介「行こう。佐倉さん」
スタスタ・・・・
~下着売り場~
マミほむまどサイド
まどか「マミさん、これなんかどうですか?」
マミ「あら・・・オトナな下着ね・・・でも見せる相手もいないから
もっと普通なヤツでいいわ」
ほむら「・・・」
ほむら(スイカでも挟むつもりかしら・・・!?本当にあんな大きいのを着けられるつもり!?)
杏子「おっす」
まどか「あれ?杏子ちゃん?さやかちゃんは?」
杏子「分身残してふけた」
杏子「恭介と出会ってややこしいことになってな」
杏子(いつから・・・分身が一体だと錯覚してた!?)
杏子(さやかと恭介に残したのはどちらもニセモノさ。
これ以上こじれる前に作戦を立てなおすしか無いからな・・・)
まどか「特に何も仲直り作戦が思いつかないまま学園祭当日を迎えました」
まどか「上条君とさやかちゃんは割り切っていたらしく、演技は誰もが認めるほどうまくなりました」
まどか「劇を終える頃には仲直りしてほしいんだけど・・・」
~見滝原中学学園祭~
かずみ「うわー!すごーい!!わたし学園祭って初めて!」
海香「この中学にはワルプルギスと対峙した例の5人、「ペンタグラム」がいるみたいね」
カオル「なんにせよかずみが楽しそうで私は嬉しいよ」
タツヤ「うえーん!パパーママーどこー?」
ゆま「すいませーん!この子のお父さんお母さんはどちらですかー?」
キリカ「織莉子!こっちだこっち、早く来てよ!」
織莉子「すごい・・・この校舎全てを使ってのアトラクションなの?」
マミ「まぁ呉さんそちらが美国さん?」
ばいーん
キリカ「そうだよ。マミに通じるものがあるだろ?」
織莉子「あなたが巴マミさんね。紅茶は好きかしら?」
ぼいーん
~~~
まどか「ほむらちゃん!?すごい形相だよ!?どうしたの?」
ほむら「いえ・・・何故だか知らないけど殺意が・・・」
キュゥべえ「・・・」
キュゥべえ「この反応は・・・またやっかいな事になりそうだね・・・」
キュゥべえ「まぁ、一般客を含めて10人程魔法少女がいるのなら
問題は無いと思うけどね・・・」
ナレーション「これより二年△組・・・ロミオとジュリエットを公演します・・・」
さやか「いよいよだね」
中沢「おい上条・・・お前美樹とはちゃんと仲直りしたのか?」
恭介「関係ないよ。こっちはこっちでやり遂げるだけさ」
ブーッ(開演のブザー)
まどか(ナレーション役)「それは・・・とても悲しくて美しい恋の物語」
ほむら(ナレーション役)「あなたは今宵・・・史実に基づいたロミオとジュリエットの目撃者になる・・・」
まどか「イタリアの町ベローナに争い合ってる二つの家系がありました」
ほむら「モンタギューとキャピュレットは出会うたびに決闘を繰り返して町を騒がせてました」
マミ「ヴェローナ・・・いつか行ってみたいわね」
キャピュレット「剣を抜け!やってやる、やってやるぞ!」
モンタギュー「君主のあらそいは家来の争いだ!さあ来い!」
ワーワー
ギャーギャー
領主(氷室)「またやらかしたのかお前らは・・・」
氷室「今度騒ぎを起こしたら両家とも死罪だ。わかったな?」
モンタギュー夫人「ロミオは?ロミオはどこです?一人息子のロミオ!」
ロミオ(さやか)「まいったな・・・まだ日は落ちないなのか・・・」
まどか「モンタギューの一人息子ロミオ・・・彼はロザライン嬢に恋をしていたのです」
ゆま「あれ?ジュリエットじゃないの?」
祖母「あたしらも最初見たときはそこが疑問だったよ。じきにジュリエットがでてくるから待ちな」
ゆま「さやかおねーちゃんジュリエットじゃなくてロミオなんだ」
ゆま「もしかして、キョーコが?キョーコがジュリエットかな?」
杏子(照明)「・・・」
杏子(ある意味正解だぜゆま・・・あっちは恭子だけどな・・・)
他校男子「あれ?女の子だよなロミオ役?」
他校男子「あの腰から尻にかけてのラインは紛れも無く女の子だ」
他校男子「ロミオ役にこんなレベルの高い子使って良いのか?ジュリエット役は一体どれだけ美人なんだ・・・?」
一年女子「美樹先輩・・・やっぱり素敵・・・」
一年女子「きゃああ!こっち見た!こっち見た!」
一年女子「ラブレター渡して良かった!美樹先輩・・・カッコイイ・・・」
マキューシオ(ロミオの友人)「ロミオ。キャピュレットのパーティにもぐりこもうぜ。ロザラインも来るってさ」
パーティ会場(キャピュレット家敷地内)
キャピュレット夫人「お前も14。年頃の娘になったわね。ジュリエット」
恭子(ジュリエット)「は・・・はい。お母様」
観客「!!」
生徒「誰あの子?」
ざわざわ
女子生徒「さやかのクラスにあんな子いたっけ?」
女子生徒「胸は無いけど・・・長身でスラッとしてて・・・」
男子生徒「こ・・・こんな子いたんだ・・・超可愛い・・・」
他校生徒「ん。まあそうだよな・・・学生がやる演技じゃお互いを気遣って恋人同士の役は女の子同士にするよな」
他校生徒「うっわー・・・この中学レベル高いなー・・・」
他校生徒「駄目もとでロミオ役の子とジュリエット役の子にナンパしてみるか」
マミ「上条君・・・!?」
恭介父「!!」ブホォ
恭介母「あらかわいらしい」
ゆま「さやかおねーちゃんの・・・旦那様!?なんでお姫様のカッコしてるの?」
香月(恭介のバイオリンの講師の一人)「ぶっ!ははは・・・恭介君!?なにそれ!?」
一年女子(恭介のファン達)「きゃあああ!きゃああ!!上条先輩の女装よ!」
一年女子「今すぐ撮らなきゃ!永久保存よこれは!!」
ジャニー北側(北米バイオリニスト)「・・・」
ジャニー北側(ゴクリ)
恭介のバイオリン仲間「おい、あれ上条じゃないか?」
仲間「まさか・・・似てるとは思うけど・・・女の子でしょ」
仲間「舞台上で弾いてくれればハッキリするんだけどね」
ほむら「キャピュレットの一人娘ジュリエットはバイオリンの天才少女でもあったのです」
恭子「・・・」
♪~♪~♪
仲間達「・・・」
仲間「何やってんの上条」
キャピュレット夫人「パリス公爵があなたの事をとても気に入ったみたいよ」
恭子「えっ?」
キャピュレット夫人「この場に来られてるらしいわ。ご挨拶を・・・」
キャピュレット夫人「彼はあなたと結婚したがってるのだけども、あなたは彼を好きになれるかしら?」
恭子「努力してみます・・・」
さやか(仮面)「・・・」
マーキューシオ(仮面)「うまくもぐりこめたようだな」
キャピュレット公「仮面の若者達、楽しんでいってくれ。私も若い頃は仮装して女性に甘い言葉をささやいたものさ」
さやか「モンタギューの者ともバレてないようだね」
パリス公爵(中沢)「これはこれは、ジュリエット。相変わらずお目麗しい」
恭子「パリス様・・・」
中沢「会いたかったですよ」
ちゅっ(手の甲へのキス)
男子生徒「!!」
男子生徒「な、中沢のヤツ!!マジで口付けやがった!!」
男子生徒「しかも長い!いつまでその謎の美人生徒に口付けてるつもりだ!?」
他校生徒「うそっ!?ジュリエット役の子彼氏もちかよ!?」
他校生徒「いや、まだ決まったわけじゃないだろ・・・演技にマジメに取り組むタイプかもしれないから・・・」
恭子「なかざわ!長い!長いよ!実際に口をつけるなんて聞いてないし!早く離れてよ!」(小声)
中沢「きょ・・・恭子ちゃんのお手手すべすべ~」ハアハア
恭子「ひっ!?」
まどか「得体の知れない執念のせいでジュリエットはパリス公爵をなかなか好きになれませんでした」
恭子(鹿目さんナイス!!これなら手をどけても不自然だとは思われない!)
恭子「ごめんなさいパリス様・・・わたし他にも挨拶しなくてはいけない方たちが・・・」
キャピュレット夫人「そうだわジュリエット!あなたのバイオリンを会場の皆様に聞かせてあげなさい」
恭子「は・・・はいお母様・・・」
~~~
マーキューシオ「どうだロミオ、ロザラインはいたか?」
さやか「いや・・・」
♪~♪~♪
さやか「・・・!?この音は?」
マーキューシオ「あの娘が弾いてるみたいだな」
さやか(恭介・・・やっぱりバイオリン弾いてるときはカッコイイ・・・)
さやか(それに・・・女装してるとなんだかいけない感覚が・・・)ドキドキ
ほむら「美しい音色を奏でる美しいジュリエットを一目見たときロミオはロザラインの事等忘れてしまったのです」
ほむら「そう。ロミオはジュリエットの事を愛してしまったのです」
さやか「ハッ!?」
さやか「別に好きじゃ無いわよ!恭介の事なんか!まだ謝ってもらってないし!」
マーキューシオ役「落ち着いて美樹さん!今本番だよ!!」
恭子「ふぅ・・・」
中沢「素晴らしい!素晴らしいよジュリエット!!」
さやか「・・・」
マーキューシオ役「美樹さん!ジュリエットを口説くシーンだよ!」
さやか「はっ」
さやか「・・・」
がしっ
恭子「・・・」
ほむら(テレパシー)(ナニやってるの!掴んだらそのまま手の甲にキスをするのよ!)
さやか(恭介の手・・・綺麗・・・)ドキドキ
さやか(喧嘩しちゃったから・・・恭介・・・あたしにキスされるの嫌なのかな・・・)
恭子(さやかの上目遣い・・・)ドキドキ
恭子(あの夜以来だな・・・喧嘩したせいで僕にキスするの嫌がってるのかな・・・)
ちゅっ
さやか恭介(あれ・・・嫌がってない)
さやか「もしもあなたの手を汚してしまったというのなら・・・」
恭子「償いでしたらこちらで・・・」
ちゅっ(口)
観客「うおおっ!?」
仁美「キマシタワー!」
かずみ「あわわ・・・本当にキスしちゃった!」
カオル「大丈夫。女の子どうしだから。」
海香「だとしても本当に付き合ってるようなキスだったね。次は百合物でも書くかな」
キリカ(私も・・・いつか織莉子と・・・)
織莉子(この2人の未来が見えるわ・・・男女だったのね・・・)
~~~
恭子「今の素敵なお方は?」
乳母(早乙女和子)「モンタギュー家のロミオとおっしゃられてたわ」
和子「ま、まさかジュリエットあなた・・・モンタギューの一人息子を・・・」
クラスメイト「大分調子が戻ってきたね」
クラスメイト「劇が終わる頃には仲直りしてるでしょ」
※パリスとロミオがジュリエットの甲にキスをしたから間接キスなのは本編でも突込みがある行動なので省略
まどか「ロミオとジュリエットは敵同士にも関わらずお互いを愛してしまったのです」
恭子「ロミオ・・・どうしてあなたはロミオなの?」
ほむら「そしておもむろにバイオリンを取り出し切ない気持ちを曲にしたのです」
恭子「えっ!?」
恭子(うそおおお!?聞いてないよ!ナニアドリブ利かせてるの暁美さん!?)
恭子(パーティ会場場面のあの一曲しか新曲作ってないよ!)
恭子(今か!今作れって事か!無茶振りだよ!)
恭子(でももうナレーションしちゃったもんな・・・やるしかないか・・・)
♪~♪~♪
観客「おお・・・いい感じに悲しい曲を」
観客「曲名がわからないわ・・・この劇だけに作った曲なのかしら?」
恭子(できた!即興で!しかも悲しい曲ができたぞ!)
恭子(僕だって成長してるんだ!氷室さんに悲しい曲は才能無いと言われたあの頃とは違うんだ!)
ほむら「そして歌いました」
恭子(おおおおおおおおい!?いきなりなんなんだよ本当に!)
恭子(歌えって!セリフをか!?しかも曲に合わせて!?)
恭子「モンタギューの名を捨てて~♪ありのままのあなたで~♪」
恭子「私もキャピュレットの名を捨てます~バイオリンだって必要ありません~♪」
恭子「2人のただの男女として~♪あなたといつまでも寄り添いたい~♪」
さやか「恭介・・・」
恭子(うわあああああ!!歌っちゃったよ!しかもなんだこの歌詞!?)
恭子(さやかに伝えたいことを直球で言葉にならべちゃったよ!どうするの?まだ喧嘩中なのに!)
恭子(さやかだって迷惑なはず・・・でも終わるまではちゃんと演技して・・・)
さやか「あなたの言うとおりにします!ただの夫婦になりましょう!」
恭子「ロミオ!?いつからそこに!?」
恭子(あれ・・・?機嫌が良いみたい?)
まどか「両思いだった2人は早速結婚の約束を交わすのでした」
恭子「後日使いの者をよこします」
さやか「では私は結婚の準備を・・・」
~~
ロレンス修道士(シスター杏子)「なに?ロザラインとは別の女性を好きになったって?」
さやか「はい!お願いですロレンス様!僕たちを認めてください!」
ほむら「ロレンスはこの2人の結婚がモンタギューとキャピュレットの
長年の争いを治めるきっかけになるかもしれないと考えたのです」
ほむら「後日ジュリエットの使い(和子先生)に返事をよこし、二人はロレンスの下に落ち合いました」
さやか「ジュリエット!」
恭子「ロミオ!」
杏子(台本には何度もキスをして抱き合うって書いてあったけど・・・)
ちゅっちゅっちゅっ
観客「おおう・・・」
杏子(あちゃあ・・・人目もはばからずやりやがった・・・仲直りさせるってのも考えもんだな)
まどか(頼むよさやかちゃん・・・タッくんも見てるからあんまりオトナなキスはしないでね・・・)
杏子「では・・・永遠の誓いを・・・」
???「ちょっとお待ちを!!」
バターン!
さやか恭介「!?」
杏子「仁美!?なんだその格好は!?」
仁美「仁美ではございませんわ!ロザラインでしてよ!!」
仁美「ロミオ様と結ばれる権利は私にもありますわ!」
クラスメイト「!?」
ざわざわ・・・
男子生徒「お・・おい・・・ここロザラインの出番あったか?」
小林「無いわよ!というか原作からして名前しかでてこないキャラよロザラインは!」
小林「しかもロミオが自分を本気で好きじゃないって見抜いててロミオに未練は無い女性っていう設定だったのに!」
小林「台本に無いキャラを当日出してどうするつもりなの、志筑さん!?」
まどか「わわわ!どうしようほむらちゃん!台本に無いことがでてきちゃったよ!」
ほむら「落ち着いてまどか。仁美の様子がおかしいわ」
ほむら「仁美は後でを調べるとして・・・観客を困惑させるわけにはいかないわ。ここは
つじつまを合わせてナレーションするの」
まどか「なんとそこに現れたのはロザライン」
ほむら「彼女もまたロミオを愛してしまった女性の一人なのでした」
小林「暁美さん、鹿目さん、あたらしい脚本速攻で作ったから・・・美樹さんにテレパシーで伝えて!」
さやか「えっと・・・あ・・・新しいセリフがテレパシーで着た」
さやか「ロザライン!何を言ってるんだ!君は僕のアプローチにいままで応えてくれなかったじゃないか!」
さやか「君と違って僕とジュリエットはお互い愛し合ってるんだ!今更君が僕を好きだといっても
応えられないよ!」
仁美「そんなの関係ありません。やっとロミオさまの素晴らしさに気付いたのです・・・
ですから、無理やりにでもあなたを奪いますわ」
がばっ
さやか「ひひひ・・・仁美!?」(小声)
仁美「なんでしょう?」(小声)
さやか「あんたナニやってんのさ!」
仁美「たとえお芝居でも恭介さんとさやかさんが結婚するのがいたたまれなくなったのです」
さやか「だったら!アンタが落とすのは恭介のほうでしょ!あたしを無理やり落としても
恭介は手に入らないわよ!」
仁美「ナニをいってるのですかさやかさん・・・」
仁美「私は恭介さんにさやかさんが取られたくないといいたいのです」
さやか「だからそれなら・・・」
さやか「ってええええええええええええええ!?あたし!?」
さやか「ひ、ひとみあんた恭介の事が好きだったんじゃ・・・」
仁美「あれから色々考えて・・・真実の愛の形を探したのです」
仁美「そして気付いてしまったのです・・・恭介さんと中沢君・・・そして私とさやかさん・・・」
仁美「同性同士で恋愛すれば・・・私もさやかさんも・・・誰も傷つかずに済むって・・・」
さやか「その理屈はおかしい」
仁美「さあロミオ様・・・私を受け入れになって!」
さやか「ジュリエット!違うんだ!僕が一番に愛してるのは君で・・・」
さやか「!?」
さやか「こ・・・これは・・・!?」
さやか「仁美の首筋に・・・魔女の口付け!?」
さやほむまど杏子マミ「!!」ゾクッ
まどか「今・・・感じたよ」
ほむら「かなり強力な魔女の気配・・・!!」
杏子「まさか・・・今・・・この劇場内に結界が!?」
仁美「・・・」フラッ
ドサッ
使い魔「ウケケケ!」
さやか「やばい!」
観客「!?」
ざわざわ・・・
まどか「段上に・・・使い魔が!!そして・・・観客に見られちゃった!?」
ほむら「変身して戦う!?いえ・・・観客がいっせいに逃げ出したら将棋倒しになるわ・・・」
マミ「くっ!」
シャキン!(変身しながら段上にあがるマミ)
さやか「マミさん!?」
マミ(劇場を壊すわけにはいかない・・・ここは・・・)
マミ「レガーレ!」(拘束魔法)
使い魔「ウケ!?」
マミ(そのまま締め上げる!)
使い魔「ウゲエエエエエ!!」
しゅう・・・
まどほむ「・・・!?」
マミ(はやく!適当にナレーション入れて!)
まどか「あっ」
マミのクラスメイト「巴さん!?」
ほむら「ロザラインは魔女から分裂した使い魔に操られていたのです」
まどかのクラスメイト「えっ!?えっ!?暁美さん!?」
まどか「使い魔を追っていた地元の魔法少女によってそれは倒されました」
観客「ん?魔法少女の概念を取り入れた作品なのか?」
観客「そういえばスーパーセルのときワルプルギスと戦ってくれた魔法少女が
ここの生徒なんだっけ?」
観客「レガーレ・・・イタリア語でリボン・・・なるほど!イタリアが舞台だからか」
ほむら「ロミジュリの舞台がイタリア・・・そしてマミがイタリアかぶれのおかげで
登場人物の一人としてすんなり入り込めたわね」
小林「暁美さん!?これは一体・・・」
ほむら「緊急会議よ!みんな集まって!」
~~~
クラスメイト達「え!?本物の魔女がこの劇場内にいるって!?」
ほむら「だけど・・・もちろん観客に知らせるわけにはいかないわ」
ほむら「今現在で口コミで火がついて会場は満席立ち見状態・・・
ここで「魔女が出た」といえば将棋倒しになるほど大騒ぎになるのは目に見えてる」
ほむら「小さい子も来てるこの劇場でのそれは命の危険性をも孕むわ」
ほむら「だから・・・私たち魔法少女でそいつの結界を早急に処理する」
ほむら「もしも魔女や使い魔が劇場内に出てきてしまった場合演出として処理するの」
女子生徒「そ・・・そうよね」
和子「お客さんの混乱を招くわけにはいかないわ・・・そうしましょう」
氷室「・・・」
杏子「氷室?どうした?」
氷室「いや・・・いざという時はまた僕がバイオリン仮面になって・・・」
杏子「お前今左手使えないんだろ?そんな状態で変身してどうやって戦うんだよ?」
氷室「それについてはもう答えが出ている」
マミ「あの・・・」
まどか「はっ!!いけない!壇上のマミさんとさやかちゃんをほったらかしだよ!」
ほむら「小林さん!早く次の展開を考えて!!」
小林「えええええっ!?」
~以下ほむらが新しい脚本をテレパシーで通達~
加藤(キュゥべえ着ぐるみ)「やあ♪僕の名前はキュゥべえ!」
恭子「あ・・・あなた達は?」
加藤「彼女は魔法少女・・・魔女を狩る者さ」
マミ「私の名前はカンデローラ」
恭子「魔法少女って?」
ほむら「この出来事がきっかけでジュリエットは魔法少女とキュゥべえの存在を知ることになります」
加藤「君にも魔法少女の素質があるよジュリエット。
願いを叶えたかったらいつでも僕を呼んでくれ」
マミ「でもそれは死と隣り合わせの戦いに身を投じることになるわ。よく考えてから決めてね」
~~~
恭子「ねぇロミオ・・・」
さやか「なんだい?ジュリエット?」
恭子「私・・・契約しようと思うの」
さやか「なんだって!?」
恭子「もしもあなたのお父様お母様と私の両親を仲良くさせるように願えば・・・」
さやか「そ・・・それは僕だって望んでるけど・・・そのためにジュリエットが危険な目に・・・
魔法少女になるなんて駄目だよ!!」
さやか(あれ・・・?もしかしたらあの時の恭介も同じ気持ちだったのかな・・・?)
さやか(逆の立場になって初めて恭介の気持ちがわかったよ・・・
恭介が女の子であたしが彼氏なら・・・絶対嫌だもん・・・彼女が魔法少女にならざるを得ないのは・・・)
さやか(ごめんね恭介・・・辛い思いしたんだね・・・)
さやか(って!!喧嘩中だよあたし達!!ここで折れたら恭介が調子にのっちゃう!)
杏子「その願いだけはやめときな。ジュリエット」
恭子「!?」
恭子「なぜです?ロレンス様!?」
杏子「あたしは知ってるんだ。過去に同じような願いを・・・
父親の話を聞いてほしいと願った魔法少女・・・そのあとに訪れた奇跡がただの洗脳だった事を」
杏子「あたしはあんた達の存在が両家の争いを止めてくれると信じている。
それは奇跡や魔法に頼らず自分の力でつかむ物なのさ」
クラスメイト「なんだかロレンス修道士のキャラが佐倉さん本人に近づいてる気がするけど・・・」
小林「脚本っていうのは時折キャラクターが勝手に人格をもったりする物なのよ」
観客「あれ?ロレンスってシスター設定だっけ?」
観客「いや・・・原作ではただの神父。おっさんだよ」
~マキューシオその他友人とともに町を歩くロミオ~
まどか(ティボルト:ジュリエットの親戚)「ロミオ・・・この前パーティに潜り込んでいたらしいな」
さやか「ティボルト!」
タツヤ「ねーちゃ!ねーちゃが出てきた!」
他校生徒「また女の子・・・しかも可愛らしい」
まどか「剣を抜けロミオー!!決闘だー!」
まどか「お前もモンタギューの者ならばこれに応じろー!」
観客「なんかすっごい可愛らしいんですけど・・・」
クラスメイト「なんだかこの会場に魔女がいるなんて忘れそうだね」
ほむら「だからこそいいのよ。みんなの注意を集中させてるうちに結界を見つけるのよ」
杏子「どうだマミ?見つかったか?」
マミ「ええ・・・見つけたわよ・・・」
マミ「ワルプルギスほどでは無いにしろ・・・これは・・・かなり強力な魔女よ」
杏子「なら、あたしも突入するぜ」
マミ「いいえ。ロレンスの出番はまだあるわ・・・ここは私一人に任せて」
杏子「マミ!?あんた何を!?」
マミ「心配いら無いわ。あなた達の劇は必ず成功させるから」
杏子「な・・・!?」
マミ「今この瞬間の青春だけは・・・二度と訪れないから・・・」
マミ「あなた達の青春を守らせて・・・皆のお姉さんとしてやり遂げたいの」
マミ「二日目はバンド演奏があるでしょ?必ず帰ってくるから・・・」
杏子「おい!フラグをたてるな!!マミ!!マミ!?」
~結界内~
マミ「あれは・・・!?すでに魔法少女が魔女と戦ってる!?」
キュゥべえ「遅かったねマミ」
マミ「彼女たちは?」
キュゥべえ「この町2人・・・あすなろ市から3人計5人の魔法少女が戦ってくれてる」
キリカ「マミ!やっと来たか!」
マミ「呉さん!?あなた魔法少女だったの?」
織莉子「予知で見えていたわ。会場が魔女に取り込まれることは・・・」
マミ「美国さん!」
かずみ「来たよ!この町の魔法少女だ!」
カオル「もー!私達が食い止めてなかったらやばかったんだから!」
海香「はやく仲間を連れてきて!こいつは・・・全員の力をあわせないと勝てない!」
マミ「見知らぬ魔法少女も戦ってくれている・・!」
マミ「!!」
マミ「これは・・・ワルプルギスの夜のように・・・複数の魔女が集合している!?」
集合魔女の核:お仮死の魔女「GOGGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
Alfa Romeo Giulietta デェン!!(魔女文字)
違うな。ここはネタを仕込む場面じゃない。
Alfa Romeo Giulietta
読み:アルファ・ロメオ・ジュリエッタ
女神像の魔女。その性質は仮死
自らの悲劇を知らせるために世界中を旅する劇団。
死後の世界でも愛しの人との再会を果たせなかった結末を我々は知らない。
ワルプルギスのように他の魔女を取り込む能力をもち劇団を拡大させた。
ワルプルギスに力でねじふせられて「劇団」は取り込まれたが、ワルプルギスの死後
切り離された彼女は見滝原にて公演を行う。
この魔女を倒したければ「正しい結末」を世に知らしめるか「死後の世界での再会」を
正しい結末に変えてしまうしかない。
マミ「どうして?どうして魔法少女が5人もいて勝てないの?」
マミ「確かに強力な魔力を感じるけど・・・そこまでとは思えない」
カオル「だったら!やってみるといいさ!それでアイツの性質がわかるはずだから!」
マミ「そうね・・・みんな下がって!!」
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
ドォン!!
女神像の魔女「GAAAAAAA!!」
ドサッ
マミ「倒せた!?」
女神像の魔女「UUU・・・」
マミ「集合魔女のうち・・・一匹の魔力が消えて・・・復活した!?」
マミ「そう・・・いくつもの命をもっているのがあなたの性質なのね?」
キリカ「それだけじゃない!もう一度撃ってみろ!」
マミ「?」
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
ドォン!
女神像の魔女「・・・」
マミ「こ・・・これは!?」
~再び劇中~
さやか「待ってくれティボルト!僕は・・・僕は争わない!」
さやか「今の僕にとっては・・・キャピュレットの名も・・・自分の名と同じほど誇りに思っているんだ!!」
さやか「君の事を愛しているんだ!頼む!!剣を収めてくれ!」
(※原作でもこのような台詞をいいます。言うまでも無く、
ジュリエット=キャピュレット家と結婚したため、キャピュレット家の者を好きになろうと
ロミオの精一杯の努力から出てきた言葉です)
まどか「さ・・・さやかちゃんたら・・・愛してるなんて・・・」ドキドキ
まどか(こうして見ると・・・本当に王子様的なキャラの格好をしたさやかちゃんはカッコいいなあ・・・)
まどか(演劇を装ってちょっとだけ・・・ちょーっとだけさやかちゃんと・・・)
まどか(でも・・・今のわたしも男の子役なんだよね・・・ロミオ役のさやかちゃんと絡んだら・・・)
まどか(・・・男の子同士・・・)
まどか(ティボルト×ロミオ?ロミオ×ティボルト?)
まどか(はっ!わたしったら・・・いけない!これBLとか呼ばれてるやつだよ!)
まどか(Y・AOIだよ!どどどど・・・どうしよう!一度興味を持ったらとまらないよ!)
さやか『おーいまどかー。魔女はマミさんが倒しに行ったから集中して演技してくれー』
まどか「ウェッ!?」
マーキューシオ「どけロミオ・・・お前がやらないなら俺がやるぜ」
さやか「待ってくれマーキューシオ!!」
~争い中ティボルトの剣がマーキューシオへ刺さる~
さやか「マーキューシオ!!」
ティボルトの取り巻き「おい、やばいぞ!!逃げろティボルト!!」
さやか「逃がさない!やってやる!!お前を殺すぞ!!ティボルト!」
まどか「ロミオ・・・」
さやか「うわあああああああ!!」
ガキィン!ガキィン!!ガキィン!!!
観客「おいおい・・・これが学芸会レベルの演技かよ・・・すごい殺陣だぞ・・・」
観客「剣と剣で火花出てないか?コレ」
ほむら(まどかの「認識する」魔法はさやかがワルプルギス打倒のために身に着けたすべての剣の技術を
手を握るだけで習得できたわ)
ほむら(加えて二人はテレパシーを使って互いがよける方向を指示している。剣も本物を使っているわ)
ほむら(これで迫力が出ないはずがないのよ・・・
魔法少女としての特権を活かした最大のアクションシーンを存分に楽しみなさい)
~恭子サイド~
恭子「ふぅ・・・出番がない場面だ・・・一時的にとはいえ女装を解ける」
氷室「恭子・・・ちょっと話がある」
恭子「今度僕をその名で呼んだらホテルの件・・・共倒れになってでもバラすよ?」
氷室「すまん恭介・・・ちょっと頼みたい事があるんだけど・・・」
~舞台裏~
マミ「ふぅ・・・」
杏子「マミ!?」
杏子「無事だったのかよマミ!おい、魔女は!?魔女はどうなった!?」
杏子「まだここ周辺に魔力を感じるぞ!倒せたんじゃないのか?」
マミ「落ち着きなさい杏子。劇もまだ途中でしょ?次のあなたの出番は?」
杏子「ロミオがティボルトをやっちまって、ジュリエットがパリスと結婚させられそうになって・・・」
杏子「それから何か案がないかジュリエットがロレンスの下に訪れるから・・・
まだ少し先かな」
マミ「なら今のうちに結界に来てもらうわよ。皆がいなければ勝てない魔女だから」
杏子「!!そんなに強力な魔女なのか!?だったらさやか達にも協力を・・・」
マミ「いいえ。そういう意味の「勝てない」じゃないのよ」
マミ「さやかさん達はまだ出番があるわ。今はあなた一人でできる事を頼みたいから」
杏子「どういう事だよ・・・」
~魔女結界、女神像の魔女目前~
杏子「!他の魔法少女が食い止めてくれている!?」
杏子「なんでこの数の魔法少女がいてとどめが刺せないんだ!?」
マミ「説明するわ・・・奴の性質は・・・「仮死」」
マミ「自分が取り込んだ他の魔女の命のストックを使って相手の攻撃を受け・・・
「仮死」状態を経て一度受けた魔法少女からの攻撃をすべて無効化してしまう魔女よ」
杏子「えっと・・・もっとわかりやすく・・・」
マミ「一度受けた魔法少女の攻撃を「覚えて」「無効化」する魔女よ」
マミ「奴を倒すには・・・多種多様な攻撃をしかけるしかないわ」
マミ「すでに私と・・・呉さん達5人の攻撃は全て通用しなくなってるわ」
マミ「魔力の波動パターンを読み取って・・・命のストックを消費してその
魔法少女からの攻撃をすべて無効にすると言っていいわね」
杏子「何度か殺さないと殺せないって奴か・・・」
杏子「まだ覚えられてないあたしの攻撃なら通用するけど・・・ヤツの命をひとつ削るだけってか・・・」
マミ「ええ・・・そして次に立ち上がってくる時は・・・また別の魔法少女が攻撃するしかないわ」
杏子「でも・・・あたしたちの手数よりヤツの命のストックが多い場合は・・・」
マミ「全ての攻撃を無効化されて・・・負けるわ」
杏子「・・・」
マミ「でもやるしか無いわ・・・魔力の総数から感じられる
こいつの残りストックは「およそ4」およそだから間違いがあるかもしれない」
マミ「こちらの残り魔法少女は杏子、まどかさん、ほむらさん、さやかさん・・・」
マミ「見極めが間違っていたら・・・劇場内の一般人全てを巻き込んで全滅するけど・・・
試してみなくちゃわからないし・・・」
マミ「そういう意味で・・・全員が変身しないと勝てないと言ったのよ」
杏子「アイツは・・・和紗ミチル!?」
杏子「あとの二人は・・・」
マミ「知っているの?」
杏子「ちょっとな」
マミ「そういえば彼女たちイタリア語で必殺技を名づけてるわね」
マミ「私も会った事があるのかしら」
~劇中~
死闘の末ロミオ(さやか)に刺されるティボルト(まどか)
まどか「ぐ・・・ふっ!」
さやか「あ・・あ・・・」
ロミオの取り巻き「逃げろ!逃げるんだよ!ロミオ!!」
ほむら「死罪は免れましたがロミオは町から追放されました」
~キャピュレット家~
恭子「ロミオ・・・ティボルト・・・なんて不幸の重ね合わせ・・・」
父「ジュリエットはまだ悲しんでるのか・・・」
母「無理もありません。ティボルトはジュリエットに本当に良くしてくれましたし」
父「パリス!」
中沢(パリス公爵)「はい」
父「娘を悲しみから救ってやれるのはお前だけだ」
父「娘と結婚させてやる」
中沢「!!本当ですか!?」(演技を超えた歓喜)
~ジュリエットの部屋~
恭子「絶対いやよ!」(演技を超えた拒絶)
和子(乳母役)「・・・」
コンコン(窓)
さやか「ジュリエット!」
恭子「ロミオ!」
さやか「明日僕たちが離れ離れになったらいつ会えるかわからない」
さやか「だから・・・今日だけは・・・今日だけはジュリエットと二人きりで」
和子「・・・わかったわ・・・」
ぎゅっ
ちゅううう
まどか「悲しみと混乱の中ロミオとジュリエットは儚くも美しい夜を過ごすのでした」
クラスメイト「証明、佐倉さん!落として!」
クラスメイト「佐倉さん・・・いないんだよ!」
クラスメイト「えっ!?」
さやか(うわー・・・やっぱり人前で抱きついたりキスすんの恥ずかしいわー)
さやか(目を開けてられない・・・)
さやか(証明はもう落ちたかな?元々薄暗いからわかんないよ・・・)
がばっ
恭子「さやか!?」
観客「!!」
ざわっ
観客「おい・・・どういう事だよ・・・まさか本当の初夜のシーンを・・・」
タツヤ「ママー、手どけてよーみえないよー」
ジュンコ「なにやってんださやかちゃん!?一般客もいるっていうのに!」
ほむら「まずい!二人とも人前でナニかしてしまうわ!はやく証明を落として!」
まどか「杏子ちゃんは!?杏子ちゃんはどこ!?」
ほむら「仕方ないわね・・・」
ほむら「魔女結界ホムリリー!さやかと恭介を回収して!」
グワッ(結界の入り口)
ぱっくん(恭介とさやかを回収)
ほむら「ふぅ・・・」
杏子「よお」
ほむら「杏子!?なにやってたの!あなたは証明係でもあったのに抜け出して!」
ほむら「ロレンスの出番が近づいてるわ!はやく着替えて!」
杏子「まどかかほむら・・・どっちか結界に来てもらうぜ」
ほむら「え?」
杏子「・・・というわけだ。全員が変身しないとこの魔女は倒せない」
杏子「さやかの出番はまだまだあるから、まどかかほむらどちらかが先に来てくれ」
ほむら「さやか(ロミオ)の次の休憩は?」
小林「ジュリエットがロレンスにロミオと一緒になる策を尋ねて・・・」
小林「周りの目を欺くため仮死状態になるまでの間ね・・・
それからは添い遂げるまでロミオ(さやか)の独壇場になるわ」
まどか「・・・」
まどか「魔女の性質が・・・「仮死」そして・・・ジュリエットも・・・」
まどか「もしかして・・・劇場に現れた魔女は・・・」
ほむら「なら・・・私が先に行くわ」
ほむら「さやか・・・あなたは私の次・・・ジュリエットが走り回るシーンのうちに
魔女に一撃を加えるのよ」
さやか「わかった!」
ほむら「ジュリエットが仮死状態になればさやかは結界に入れない。
そのうちにまどかが魔女を倒す」
ほむら「私→さやか→まどかの順番で魔女に攻撃するわ」
【後編】に続きます