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一方通行「バカみてェな三下を顔面パンチしたら記憶喪失になった」【番外編】
一方通行「バカみてェな三下を顔面パンチしたら記憶喪失になった」【番外編・後編】
前スレ
一方通行「バカみてェな三下を顔面パンチしたら記憶喪失になった」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1328838816/
スレタイ通り一方さん&あわきん(記憶喪失)コンビがとある高校へ転入する話です
勢いで立てたので、何番煎じかわかったもんじゃないですね
※注意事項
>>1の勝手な想像で物語が進むので、設定改変・キャラ崩壊・ご都合主義がたくさんあります
基本台本形式
誤字・脱字は脳内変換お願いします
勢いで書いてるので矛盾点が多いかも
あとは前スレと大体同じなので、それらを踏まえた上でよろしくおねがいします
では、肩の力を抜いてどうぞご気楽に見て行ってください
元スレ
結標「何でコイツと同じクラスなのよ!?」一方通行「それはコッチのセリフだ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1331555151/
-第八学区・とあるマンション-
「……ふー、今日も働いた働いたー、さっさと風呂に入ってベッドにダイブしたい……」
プルルルルルルプルルルルルル
「……何? こんな時間に電話なんてまったく迷惑なんだけど」ピッ
「……もしもし」
『ずいぶんとお疲れのようだな』
「……ああ、貴様から連絡してくるなんてめずらしいな」
「【案内人】を失って生の人と会えなくて暇なのか? 統括理事長さん?」
『あの程度の人材を失ったところで私には問題のないことだ』
「へー、たしか彼女は唯一貴様のビルに人を飛ばせる能力者だったはずだけど?」
『現在はな。だがあの程度の装置ならいつでも作れるから問題にはしていない』
「人を装置扱いときたか。相変わらず薄気味の悪い妄想ばかり言うなー貴様は」
『事実なのでな』
「……ところで何で私に電話してきたの? 暇潰しなら別に人の所に行って欲しいのだけど」
『いつも働いているお前に労いの言葉でもあげようと思ってな』
「……似合わない事を言うな気味の悪い。まさかあまりにもプランが進まなさ過ぎてついに壊れたか?」
『気にする必要はない。プランは着実に進んできている』
「九月三〇日に最終信号の捕獲を失敗し、一方通行暗部堕ちにも失敗したこの現状でもか?」
『ああ。別に一方通行がいかなる環境で過ごそうが私のプランには影響はない』
「……ふーん、それは本当?」
『本当だ」
「……じゃああの二人を貰ってもいい?」
『どういう意味だ?』
「そのままの意味なんだけど。そろそろ私も刺激が欲しくなる年頃なのでな」
『……そういうことか。別に構わんよ。それはそれで少しの変動はあるが、プランの本質には大した影響はない』
「そう。じゃあそうさせてもらうけど? 本当にいいの?」
『ああ。……ではそろそろ時間もいい頃だろ。貴重な時間だった。ではな」プツン
プープープープープープー。
「……やれやれ。あいつ、本当に暇だったのか?」ピッ
「まあいい。これはこれで面白そうなことになりそうだ」
「……とっとと風呂に入ろうか……いや、面倒臭いからそのままベッドにダイブだな」バッ
ボフン!!
1.準備
November Fourth Sunday 08:30
-黄泉川家・リビング-
打ち止め「おはよー! ってミサカはミサカは元気に朝の挨拶をしてみる」
黄泉川「おお、おはよう打ち止め。朝ごはんはできてるじゃんよ。早く顔洗って来な」
打ち止め「はーい、ってミサカはミサカは洗面所へ足を向けてみたり」テクテク
結標「ふわぁー、おはようございます。今日もいい天気ですね、ふわぁー」
黄泉川「おはよう淡希、ってやけにあくびの回数が多いじゃん? 寝不足?」
結標「すみません。昨日遅くまでレベル上げしてたもんで……」
黄泉川「またゲームじゃん? 程々にしとくじゃんよ?」
結標「はーい」
打ち止め「あー! アワキお姉ちゃんおはよー!! ってミサカはミサカは眠そうなアワキお姉ちゃんに挨拶をしてみたり」
結標「ああおはよう打ち止めちゃん。朝から元気ねえ、ふわぁー」
打ち止め「どうしたの? あくびなんかして?」
結標「もう一人の貴女のレベルアップをしてたらこうなったのよ」
打ち止め「あ、そういえばどれくらいまで強くなった? ってミサカはミサカは途中経過を聞いてみたり」
結標「そうねー、スキルアウト六人組ぐらいなら軽くあしらえる位には強くなったと思うわ」
打ち止め「おおー、すごいねそれ! ってミサカはミサカは思わぬ報告に感激してみたり」
黄泉川「淡希ー、ゲームの話もいいけど早く顔洗ってくるじゃん? 目ヤニすごいぞー」
打ち止め「わー、ほんとだー」
結標「はいはい、洗ってきますねー」テクテク
打ち止め「……そうだ! ヨミカワー、今日の朝ごはんは何? ってミサカはミサカは献立を聞いてみたり」
黄泉川「今日は昨日の夕飯の残りの炊き込みご飯に、味噌汁、納豆じゃんよ!」
打ち止め「わーい、炊き込みご飯って昨日食べた具沢山のご飯だよね? ミサカ大好きー! ってミサカはミサカは椅子に座りながらハシャイでみたり」
打ち止め「いっただっきまーす!! ってミサカはミサカは両手を合わせて食前の礼儀を全うしてみる」
黄泉川「打ち止め、何飲むじゃん?」
打ち止め「ちょっと寒いからホットミルクがいい! ってミサカはミサカは頼み込んでみる」モグモグ
黄泉川「あいよー、ちょっと待つじゃん」カチャカチャ
芳川「……愛穂。私コーヒーね」
黄泉川「おお、桔梗。おはようじゃん!」
打ち止め「ヨシカワおはよー! ってミサカはミサカは振り向きながら挨拶してみる」
芳川「おはよう打ち止め。今日も元気ね」
打ち止め「それさっきも言われたよ。もしかしてミサカってヨミカワ家の元気の源になれる? ってミサカはミサカは勝手に思い込んでみたり」
芳川「打ち止めならきっとなれるわ」
打ち止め「えっ!? ホント!? ってミサカはミサカはちょっと本気になってみたり」
芳川「本当よ。試しにあそこで寝てる彼に元気を分けてみたら?」
打ち止め「……おおー、ソファーにあの人が寝てる」
結標「……ああ、芳川さんおはようございます。今日は早いですね。バイトですか?」テクテク
芳川「おはよう結標さん。そうよ。朝からシフト入っちゃってね、ふふふ」
結標「大変ですねー」
芳川「しかし貴女ちょっと眠そうね。寝不足?」
結標「はい、ちょっと夜更かしを……」
芳川「ダメよー、まだ若いからって夜更かしはお肌の敵よ」
結標「んー、そう言われればそうですねー」
芳川「そういった油断をしていると奴らが攻めてくるのよ」
結標「はーい、以後気を付けまーす」
打ち止め「ねえねえ、起きてー!! ってミサカはミサカはなぜかソファーで寝てるあなたを起こそうと試みてみたり」ユサユサ
一方通行「…………」Zzz
打ち止め「起ーきーてー!!」ユッサユッサ
一方通行「…………あァー、うるせェ……Zzz」ゴロン
打ち止め「ちょっとー、返事をするくらいならそのまま起きてよー、ってミサカはミサカは寝ぼけるあなたに文句を言ってみたり」
一方通行「…………」Zzz
打ち止め「あー! もうっ……ふふふ、こうなったら奥の手を……」テクテク
結標「……何をやっているのかしら? って一方通行、結局あのままソファーで寝たままだったんだ……」
芳川「ん? それってどういうことかしら?」
黄泉川「……はい桔梗、コーヒー」カタ
芳川「あら、ありがとう」
黄泉川「打ち止めー、牛乳置いとくじゃんよ? 冷めないうちに飲んでしまうじゃん?」カチャ
<ワカッターッテミサカハミサカハリョウショウシテミル
黄泉川「淡希は何か飲むじゃん?」
結標「ああ、私もコーヒーでお願いします」
黄泉川「了解じゃん」
芳川「で、結局どういうことなの? あれ?」
結標「ああ、あれですか? 昨日の夜ずっとリビングでゲームしてたんですけど」
芳川「うん」ズズズ
結標「その時もソファーであいつは寝てたんですよね」
芳川「まあ、ありえる話ね」
結標「それでゲームをやめる時一回起こしたんですよね」
芳川「貴女って意外と勇気あるわよね?」
結標「そうですか? ……んーと、まあ彼は一回起きたわけですよ」
結標「それで私は『部屋で寝ろ』って言ってあいつは『わかった』って言ったんですよ」
芳川「でも結局彼はここで寝てたと?」
結標「まあ、たぶんそうですね」
黄泉川「はい淡希。コーヒーじゃん」カタ
結標「あ、ありがとうございます」
打ち止め「……ふふふ。ついに準備が終わったぜ、ってミサカはミサカは手の埃を払いながらうっすらと笑みをこぼしてみたり」
打ち止め「行くぜ!! ミサカとトランポリンの合体攻撃」テクテクピョーン
打ち止め「ダイナミックジャンピング目覚ましダーイブ!!」ビヨーン
ドカン!!
一方通行「…………ゴフッ!?」ガタン
打ち止め「あ、起きたー? ってミサカはミサカは馬乗りになってあなたに確認を取ってみる」
一方通行「………………」ギロッ
打ち止め「あ、あははー、お、おはよー、ってミサカはミサカは少し後退しながら挨拶してみたり」ソォー
一方通行「……あァ、おはよォクソガキ。いやァ、今日は目覚めのイイ朝だなァオイ……」カチ
打ち止め「や、ヤバい、ってミサカはミサカは戦術的撤退を――」ダッ
一方通行「待ちやがれクソガキィ!!」ドォン
<ギャーユルシテーッテミサカハミサカハ<ウルセェベクトルチョップヒャクタタキダァ!!
結標「……いやー仲が良いですねーほんと」ズズズ
芳川「微笑ましくなるわね」ズズズ
黄泉川「打ち止めー、早く飲まないと牛乳冷めちゃうじゃんよ?」
―――
――
―
―
――
―――
一方通行「……ったく、普通に起こせねェのかオマエは?」ズズズ
打ち止め「えー、普通に起こしたのに起きなかったのはあなただよ、ってミサカはミサカは少し痛む頭を押さえながら弁解してみる」ヒリヒリ
一方通行「はァ? いつ起こしたンだよ?」
打ち止め「さっきだよー、ダイブする三分前」
一方通行「記憶にまったく存在しねェな」
打ち止め「えー!?」
芳川「まあ、貴方は寝てたしね」ズズズ
結標「……打ち止めちゃんの言ってることは本当よ?」
一方通行「……っつってもよォ、ダイブはねェだろダイブは。 やられる方の身にもなってみやがれ」
結標「たしかにそうだけど、貴方がさっさと起きればいいことじゃない?」
打ち止め「そうだそうだー! 早く起きろー!! ってミサカはミサカはアワキお姉ちゃんに便乗して文句を言ってみたり!」
一方通行「……チッ、わかったわかった俺が悪ゥございました!」
打ち止め「むー、何か絶対悪く思ってない気がする、ってミサカはミサカは無駄に女の勘を働かせてみたり」
一方通行「ホント無駄だなァオイ……」
芳川「でも図星でしょ?」
一方通行「潰されてェのかクソババァ?」
芳川「冗談よ」ズズズ
黄泉川「……そうだ。一方通行と淡希は朝ごはん食べ終わった後、ちょっとここに残って欲しいじゃんよ」
結標「あ、はい、いいですけど……」
一方通行「あァ? 何で俺が残らなきゃいけねェンだ?」
打ち止め「ミサカも残るー、ってミサカはミサカは挙手をして志願してみたり!」
一方通行「オマエは向こうでゲームでもしてろ」
打ち止め「ぶーぶー!」
黄泉川「別に残っててもいいけど邪魔だけはしないでくれよ?」
打ち止め「わかったー、ってミサカはミサカは了解の返事をしてみる!」
一方通行「……チッ」
一方通行「つゥか俺達に何の用だよ? 大した用じゃねかったら即寝するぞ」
結標「相変わらずどんだけ寝たいのよ貴方……」
黄泉川「ちょっと大事な話があるじゃんよ」
結標「大事な話……ですか?」
黄泉川「そう……お前達の将来に関わる大事な話じゃん」
一方通行「……はァ、今ごろ俺みてェなクズに将来なンて言われてもなァ」
結標「うーん、たしかに将来なんて言われてもピンとは来ないわね」
黄泉川「まあ、その前にさっさと朝ごはんを食べ終わるじゃん」
結標「はーい」
一方通行「ゲッ、また納豆の野郎が居やがる……」
―――
――
―
―
――
―――
芳川「じゃあ私はバイト行ってくるわね」ノシ
結標「あ、いってらっしゃい芳川さん」
打ち止め「いってらっしゃーい! ってミサカはミサカは元気腕を振ってに見送ってみたり!」
一方通行「……オェ……俺しばらく大豆食えねェわ」ガクッ
結標「たかが納豆一パック食べただけで、なぜそこまで廃人っぽくなれるのかしら?」
打ち止め「はい、顔色の悪いあなたにお水をプレゼント、ってミサカはミサカは少し心配してみる」カタ
一方通行「……そンなモンより、缶コーヒー持って来いよ……クソがァ……」ガタン
打ち止め「わ、わ、ちょっと待ってね、今持ってくるから!」テッテッ
結標「……私には納豆とコーヒーなんて絶対合わないと思うのだけど」
一方通行「別に合わせる必要はねェだろ。流し込むンだよ、この口の中の粘々を……」
結標「うがいしろよ! っていうツッコミはなしかしら?」
一方通行「水道水ごときで流れるわけねェだろ、このネバネバ」
黄泉川「じゃあ、歯を磨いてくればいいじゃない?」
一方通行「面倒臭ェ」
結標「なら、能力で反射してしまえばいいんじゃない?」
一方通行「何でそンなどうでもいいことにチカラ使わなきゃいけねェンだ?」
打ち止め「ハイ持ってきたよ! ってミサカはミサカは缶コーヒーをあなたに手渡してみたり」
一方通行「おォォ、アリガテェ。よくやった打ち止め」ワシャワシャ
打ち止め「……えへへ///」
結標「……何だこれ?」
一方通行「…………」ズズズ
一方通行「……あァ、生き返った」
結標「貴方の野菜嫌い、本当にどうにかした方が良いんじゃない?」
一方通行「あァ? 納豆は別次元だろ? アレは食いモンじゃねェ」
結標「ええぇ? アレ美味しいじゃない!」
一方通行「納豆とかアレ確実に腐ってンだろ? 同じ発酵食品でもヨーグルトは利口な方だな」
結標「腐ってないわよ。そもそも腐るって言うのは、細菌とか酵母が機能して有害な物質ができる事を言うのよ!」
一方通行「いやァ、アレ十分有害だろ……臭いとか」
一方通行「……うわ、思い出しただけで……オェ」ゴクゴク
一方通行「……危ねェところだったぜ」フゥ
結標「……ダメだこりゃ」
黄泉川「……ところでそろそろ話しても良いじゃん?」
結標「あ、はい。大丈夫ですよ」
一方通行「あァ? えー、何だっけか?」
結標「たしか、私達の将来に関わる話よ」
一方通行「……ああ、そンな話したなァ……納豆のせいで忘れてたわ」
結標「どんだけ納豆引きずってんのよ!」
黄泉川「ああーごほん。いいじゃん?」
結標「あ、あはは、どうぞ続けてください」
黄泉川「うん、じゃあ話すじゃんよ」
一方通行「おォ……」
黄泉川「えー、いつにしようかと常々悩んでた事があってなー」
一方通行「前置きはいい。さっさと言え」
黄泉川「そう? じゃあ言うじゃん」
結標「…………」
一方通行「…………」
黄泉川「そろそろお前達を学校に通わそうと思うじゃんよ」
結標「…………」
一方通行「…………」
結標「……えっ?」
一方通行「……は?」
打ち止め「えええええええ!! 二人とも学校行くのー!? ってミサカはミサカは驚いてみる」
黄泉川「いやー、やっぱり学生は勉強が本分じゃん。だから学校に通ってないお前達がちょっと心配になってな」
一方通行「お、オイオイふざけンなよ黄泉川ァ。まさかあのクソ学校にまた俺を通わせる気かよ?」
結標「そういえば私、今籍を置いてる学校だったら留学扱いだったっけねー」
黄泉川「ああ、その辺の心配をする必要はないじゃん」
一方通行「ハァ? どォいう事だ?」
黄泉川「お前達二人ともウチの高校に転入させるじゃん」
一方通行「…………えェェ」
結標「よ、黄泉川さんの学校ですか?」
黄泉川「ん? 何じゃん? その嫌そうな顔は?」
一方通行「いやァ、別にィ……なァ?」
結標「うーん、まあ、私はどっちでもいいんだけど……ねえ?」
黄泉川「お前らそんなに学校に通いたくないのか?」
一方通行「つゥか、俺には無理だ」
黄泉川「何でじゃん? 寝るからとか言う理由は却下じゃん」
一方通行「そンなンじゃねェよ!」
黄泉川「じゃあ何じゃん?」
一方通行「俺は……」ポン
打ち止め「ん? 何?」
一方通行「俺はこのガキを守らなきゃいけねェンだよ」
黄泉川「…………」
一方通行「いつ俺たちのことを狙ったクズどもが現れるかわからねェ。だから、俺が付いてなきゃいけねェンだよ!」
打ち止め「あなた……」
黄泉川「でも、これだけ長い間見守ってきたけど、そんな怪しいやつら一人も来なかったじゃん。だから大丈夫だろ」
一方通行「何を言ってやがンだオマエ。そう油断したときにヤツらが襲って来ンだよ」
一方通行「だからこのガキを一人で家に置いとくなンてこと俺には出来ねェ」
結標「そうか、私達が学校に行っちゃったら打ち止めちゃんが一人になっちゃうんだ」
一方通行「……つゥわけで俺は学校には行かねェ」
打ち止め「……行ってきたら? ってミサカはミサカはあなたに学校に通う事を勧めてみたり」
一方通行「は? オマエさっき俺が言ったことちゃンと聞いてたのか?」
打ち止め「うん、ちゃんと聞いてたよ、ってミサカはミサカはあなたの質問に答えてみる」
打ち止め「でも大丈夫だよ。ミサカは一人でもお留守番できるよ、ってミサカはミサカはあなたの心配が無用だってことを伝えてみたり」
一方通行「何馬鹿なこと言ってンだ、いいか? オマエをこの部屋に一人で残すってことはなァ、ライオンの檻の中に兎さン一匹ぶち込むようなモンなンだよ!」
一方通行「オマエなンて一人になった次の瞬間、クズ共に捕まって即行ゲームオーバーだ」
黄泉川「……んー、まあその点は抜かりないじゃん」
一方通行「……はァ? 何だそれ? どォいうことだ?」
黄泉川「ちゃんと手は打ってあるってことじゃん♪」
一方通行「……ンだよそれ? 言ってみろ」
黄泉川「ええと……隣の部屋に木原さん、って言う人が住んでるじゃん?」
一方通行「あァ、木原がどォした?」
黄泉川「あらかじめ木原さんに、私たちがいない間打ち止めの面倒を見てもらえるように頼んであるじゃん」
一方通行「……はァ? 何であンなヤツに……」
黄泉川「聞くところによると木原さんは何でも屋を経営してるらしいじゃん」
黄泉川「それで頼んでみたら快く引き受けてくれたじゃん」
一方通行「ンなはずねェだろ! アイツがそンな面倒臭ェことするわけ――」
黄泉川「いやいや。『へぇー、あのガキが学校にねぇ……よしわかった。引き受けましょうアイツのために!』って言って引き受けてくれたじゃん」
一方通行「……アイツ絶対ェ面白がってるだけだろ……よし、あとで木原はコロス」
黄泉川「と、言うわけで安心して学校にいけるじゃんよ」
一方通行「だけどよォ……」
打ち止め「行ってきなよ? ってミサカはミサカは学校に行くことを再度勧めてみたり」
一方通行「オマエ……」
打ち止め「ミサカのことは大丈夫だって! これもあなたの将来のためなんだよ! ってミサカはミサカは心配性なあなたに言ってみる」
一方通行「…………」
打ち止め「…………」ジー
一方通行「…………はァ」
一方通行「わかったわかった行きゃァイインだろ行きゃァ!?」
黄泉川「おお! やっとわかってくれたじゃん」
一方通行「ただし条件がある」
黄泉川「条件?」
一方通行「俺の気にイラねェ学校だったら即行で辞める」
黄泉川「ほほぉ、ならコッチも条件を出すじゃん」
一方通行「ンだよ?」
黄泉川「最低でも進級するまでは辞めさせないじゃん」
一方通行「ハァ? 進級するまでだと?」
黄泉川「そうじゃん。初日でいきなり適当なこと言って辞められてもこっちが困るじゃん」
一方通行「……チッ、わかった。キチンと学校行って進級と同時に辞めてやるよ」
打ち止め「えー、やめちゃーダメだよー!」
黄泉川「ふふふ、了解じゃん」
打ち止め「えっ!? そこは許しちゃうの!? ってミサカはミサカはヨミカワの反応にビックリしてみたり」
黄泉川「……で、淡希はどうするじゃん? こいつと同じように条件付きにするじゃん?」
結標「いえ、別にいいです」
一方通行「あァ? エラくあっさりしてンなァオマエ」
結標「だって私記憶ない上に、今籍を置いている学校は留学扱いだから、別の学校に転校した方が都合がいいもの」
一方通行「……霧ヶ丘女学院だっけか? オマエの籍を置いている学校」
結標「そうらしいわね」
一方通行「つゥか霧ヶ丘って珍しい能力者かき集めてる学校じゃねかったか? だったら、結標をそう簡単に手放すとは思えねェンだが……」
結標「そうなんだ。私の能力ってそんなに珍しかったのね」
一方通行「そりゃァ仮にも次期レベル5とか言われてたくらいだしな」
結標「じゃあ転校することは難しそうね」
黄泉川「……んー、まあその点についても大丈夫じゃん」
一方通行「何が大丈夫なンだ? まさかオマエが直々に向こうに頭下げに行く気か? そォならば絶対ェ無理だな」
結標「何で?」
一方通行「ただの一介の教師に過ぎねェ黄泉川に、向こうが相手をしてもらえると思うか?」
結標「でも一応は私達の保護者じゃないの?」
一方通行「親でもねェのにさすがに無理だろ」
黄泉川「まあ、そんなことする気はサラサラないじゃん」
一方通行「……は? じゃあどォする気だ?」
黄泉川「実の事を言うと、もう二人ともウチの学校に籍を置いているじゃんよ」
一方通行「…………は?」
結標「本当ですか? それ?」
黄泉川「本当じゃんよ!」
一方通行「オマエ、一体どンな手を使いやがった?」
黄泉川「私じゃないじゃん。何か上の方が何かしらしたらしいじゃん」
一方通行「……上の方だと?」
黄泉川「うん。教頭からそう聞いたじゃん。それまで何も聞かされてなかったし」
一方通行「……つゥことはオマエはこの件については全くの無関係ってことか」
黄泉川「そうじゃん。上に言われたからお前達にこのことを伝えただけじゃん」
黄泉川「まあでも、学校に行かせようと思ってたのは本当じゃんけどね」
一方通行「……チッ、上のヤツらは一体何考えてやがンだ?」
結標「……つまり、どういうこと?」
一方通行「この転入の件は上の連中の意思っつゥことだ」
結標「上って校長とか理事長とか?」
一方通行「さァな、もしかしたらもっと上かもな……」
結標「もっと上……」
黄泉川「まあ、そういうことで制服とか鞄とかはもうウチに届いてるじゃん!」
一方通行「もう俺達が行くことは確定してたってことかァ?」
結標「もし、その申し出を私達が断ってたらどうするつもりだったんですか?」
黄泉川「……私は信じてたじゃん!」グッ
一方通行「答えになってねェぞオイ」
黄泉川「ま、まあ、とりあえず明日から学校生活の始まりじゃんよ」
結標「は、はあ……明日ってエラくいきなりですねえ」
一方通行「そォいう事は三日前くらいに言ってくれねェとな」
黄泉川「だから明日の準備とかしておくじゃんよ!」
一方通行「……準備ってアレか? ノートとか筆記用具とかか?」
黄泉川「そうそう」
一方通行「ハァ……面倒臭ェなァ。ちょっとコンビニにでも行って買ってくるわ」カツンカツン
結標「あ、待って私も行くわ!」
打ち止め「ミサカも行くー! ってミサカはミサカはあなたの後を付いて行ってみたり」ドタドタ
一方通行「菓子は買わねェぞ」
打ち止め「それでも行くー! ってミサカはミサカは考えを変えずにいてみたり」
一方通行「チッ……」
―――
――
―
同日 09:00
-第七学区・とあるコンビニ-
御坂妹「――学校……ですか? とミサカは首を傾げつつ聞き返します」
芳川「そう、学校よ」
御坂妹「ふむ。やっとあの引きこもりが新たな一歩を踏み出すと言う事ですね、とミサカは心の中でほくそ笑んでみせます」ヘッ
芳川「しかし、結標さんはともかくとしてあの子は上手くやっていけるのかしらねえ」
御坂妹「転校初日に暴言を乱発して孤立してしまう光景が目に浮かびます、とミサカは顔の緩みを隠せません」ププ
芳川「そういえばあの子たち、そろそろここに来る頃じゃないかしらね」
御坂妹「どうしてですか? とミサカは質問してみます」
芳川「あの子たち、筆記用具とかノートとかみたいな勉強道具を持ってないのよ」
御坂妹「だからここに買いに来ると? それならば普通文房具屋にでも行くのでは? とミサカはもっともな事を言ってみます」
芳川「普通はそうかもしれないけど、彼の性格からしてそれはないんじゃない?」
御坂妹「……そうですね。言われてみればわかります、とミサカはあなたの言葉に納得してみます」
ピンポーン
御坂妹「いらっしゃいませー、とミサカは来客を迎え入れます」
芳川「あら、噂をすればなんとやらね」
一方通行「あァ? 何の話だ?」
打ち止め「イエーイ! 久しぶりのコンビニだー! ってミサカはハシャイでみたり」
御坂妹「チッ、上位個体も一緒か、とミサカは思った事をそのまま呟いてみます」ボソ
結標「ダメよ打ち止めちゃん。店内で騒いじゃあ」
一方通行「別に構わねェだろ。店員がコイツらだからな」
御坂妹「ふざけないでください! はっきり言って迷惑です、とミサカはあなたに文句を言ってみます」
芳川「そうよ。今はいないからいいけど、本当なら他のお客さんがいるのだから」
一方通行「へいへい。ところで芳川」
芳川「なにかしら?」
一方通行「筆記用具ってどの辺りに置いてある?」
芳川「筆記用具ならお菓子売り場の隣よ」
一方通行「おォ、アリガトよ」カツンカツン
御坂妹「……まさか本当に買いに来るとは……」
芳川「わかりやすい子」
打ち止め「わー、このお菓子おいしそー、ってミサカはミサカはさりげなくおねだりしてみたり」
一方通行「オマエの語尾のせいで全然さりげなくなくなってるがな。それに言ったろ、菓子は買わねェって」
打ち止め「チッ、ダメだったか……」
結標「別にお菓子の一つや二つくらいいいんじゃないの?」
打ち止め「おお! さすがアワキお姉ちゃん!! ミサカの味方はお姉ちゃんだけだよ、ってミサカはミサカはアワキお姉ちゃんの手を握りながら言ってみる」
一方通行「あァ? ここでガキを甘やかしたら付け上がるだろォが」
打ち止め「付け上がらないよ!」
一方通行「うるせェ、買い物終わるまでそこで固まってろ」
打ち止め「うえーん! アクセラレータがいじめてくるよー! アワキお寝ちゃーん! ってミサカはミサカは嘘泣きしながら抱きついてみたり」ダキ
結標「あー、よしよし、語尾で全部台無しだけど……」ナデナデ
打ち止め「チッ、バレたか、ってミサカはミサカは自分の口癖を恨んでみたり」
結標「うーんしょうがないわね。私が買ってあげるわ」
打ち止め「えっ? ほんと? やったー! ってミサカはミサカは結構本気で喜んでみたり」
一方通行「オイ」
結標「別にいいじゃない? 私が払うんだから貴方に問題はないでしょ?」
一方通行「チッ、勝手にしろ」カツンカツン
結標「じゃあ、どれか一つだけね?」
打ち止め「あれ? さっき一つや二つって言わなかった? ってミサカはミサカはさっきの会話を思い出してみる」
結標「……じゃあ二つでいいわよ」
打ち止め「わーいありがとー! ってミサカはミサカは商品棚に並んでいるお菓子を一つ一つ吟味してみたり」
結標(この子抜かりないわね……)
―――
――
―
―
――
―――
結標「――ええと、消しゴムとシャーペン、シャー芯……ん?」
一方通行「…………」ジィー
結標「……どうしたの? そんなところでつっ立って」
一方通行「どのノートを買えばいいのか考えてンだ」
結標「普通のノートでいいんじゃない?」
一方通行「普通ってどれだ?」
結標「えっ? いや、普通って言えば……」キョロキョロ
結標「…………」
結標「なっ!? いろいろな色のノートがたくさんある……だと?」
一方通行「だろ。どれを買やァいいのかサッパリだ」
結標「うーん、そもそもノートってどれくらい必要なんだろ?」
一方通行「さァな。ロクな学校に行ってなかったから、どンな教科が存在するのかさえ俺にはわからねェ」
結標「私だって学校に行ってた記憶なんて、綺麗さっぱり消えてるから知らないわよ」
一方通行「……さァて、どォすっかな」
結標「……やっぱり無難に五冊くらい?」
一方通行「たしかに入試とかで使われるのは五教科ぐらいとか聞いたことあるような気がするな」
結標「なら五冊にしとく?」
一方通行「いや、もっといるだろ」
結標「何で?」
一方通行「学校の授業が五教科だけだと思うなよ」
結標「そ、それもそうか! じゃ、じゃあ何冊買うつもりなの?」
一方通行「……決まってンだろ」
―――
――
―
―
――
―――
御坂妹「――即消えクンが一点、大学ノートが……五〇点で合計で九一五〇円になります、とミサカは舌打ちを交えながら代金を要求します」チッ
一方通行「あァ? それが客から金を取る態度かァ? カードで」
芳川「……こんなにノートを買ってどうするつもりなの?」
一方通行「何言ってンだ芳川。学校で使うに決まってンだろォが」
芳川「……普通こんなに使わないわよ」
一方通行「…………は?」
結標「……はぁ、やっぱりね」
御坂妹「ざまあ、とミサカはあなたを小馬鹿にしながら大量のノートを袋に入れる作業を開始します」ガサガサ
同日 10:00
-黄泉川家・リビング-
テレビ<ソシタラカレハコウイッタンデスヨ、ソノゲンソウヲブチコロスッテネ<HAHAHAHAHAHAHAHAHA
黄泉川「わははははははっ!!」
ガチャ
結標「ただ今戻りましたー」
黄泉川「おお、おかえりじゃん」
打ち止め「そげぶマンスナックうまー」バリバリ
黄泉川「打ち止め、何を食べてるじゃん?」
打ち止め「アワキお姉ちゃんが買ってくれたお菓子だよー、ってミサカはミサカは見せびらかしてみたり」
黄泉川「打ち止めー、間食は程々にしとくじゃん?」
打ち止め「はーい!」ボリボリ
黄泉川「……ってあれ? 一方通行は?」
結標「ああ、一方通行なら……」
一方通行「……戻ったぞォ」ヨロヨロ
黄泉川「……何じゃん? その大荷物」
結標「あれ全部ノートです」
黄泉川「ノート? 何であんなに?」
結標「いろいろと事情があったんです……」
黄泉川「ああ、そう」
一方通行「……ノート重過ぎだろこれェ」
結標「今さらだけど能力使えばよかったんじゃないの?」
一方通行「…………」
結標「…………?」
一方通行「そ、そンな無駄なことにチカラ使えるかよ!」
結標「あー、そう(あれは完璧に忘れてたわね……)」
―――
――
―
同日 23:00
-黄泉川家・リビング-
結標「……よし! 明日の準備はこんなものね」
一方通行「教科書っつう物はねェのか?」
黄泉川「全部学校に置いてあるじゃんよ」
一方通行「随分と気が利く学校だな」
黄泉川「ああ、単に送り付けるのが面倒だっただけじゃん」
一方通行「あァ、だろォな……」
結標「そういえば、私達のクラスってもう決まっているんですか? 何組ですか?」
黄泉川「もう決まってるらしいけど、私は知らないじゃん。多分向こうで発表されると思うから」
結標「へー、ちなみに一方通行っていくつなの? 多分私よりは年下だと思うけど」
一方通行「あァ? えェと、いくつだったっけなァ……」
結標「……それって本気で言ってるの?」
一方通行「いちいち年齢なンて気にしねェからな」
結標「貴方っていろいろと変よね」
一方通行「はァ?」
黄泉川「……ああ、あったあった。お前は十六じゃんよ」
一方通行「ヘェー、それは知らなかった」
結標「おい」
一方通行「別にいいじゃねェか。知らなくても不自由はねェよ」
結標「それはいろいろとマズイと思うけど……」
一方通行「そォか?」
結標「……まあいいわ。じゃあ貴方は後輩ってことになるわよね?」
一方通行「そォなるだろォな」
結標「……ふふふ」ニヤ
一方通行「あァ?」
結標「ふふふ、これからは私の事を『結標センパイ』と呼びなさい!」
一方通行「はァ? 何愉快な事ほざいてンだオマエ?」
結標「何? 先輩に逆らうって言うの? さあ呼びなさい!」
一方通行「呼ぶかクソババァが」
結標「もー何よー、ノリが悪いわねえ。こんな時くらい乗ってくれてもいいじゃない」
一方通行「死ね」
結標「くそぅ。何か一方通行がゴミを見る目でこっちを見てくる」
一方通行「……はァ、くっだらねェ」
一方通行「しかし、こンな変な時期に学校に行かされるとは思わなかったなァ……」
結標「そもそも貴方は元から学校なんかに行く気なかったんじゃない?」
一方通行「そりゃそォだろ」
結標「即答しやがったわね……」
黄泉川「まあ、今夜は夜更かしなんてせずに、明日に備えて早めに寝るじゃんよ」
結標「何時ぐらいに起きればいいですか?」
黄泉川「うーん早めに準備したいから七時くらい?」
結標「わかりましたー」
一方通行「遠いのかその学校?」
黄泉川「たしかにここからじゃ遠いかなー、まあとりあえず明日は私の車に乗せて行ってあげるじゃんよ」
一方通行「それ以降は?」
黄泉川「歩くなり、自転車買って乗って行くなり、スクールバスに乗っていくなり、自分たちで考えて行くじゃんよ」
一方通行「電車はダメなのか?」
黄泉川「校則で禁止されてるじゃん」
一方通行「面倒臭ッ……」
結標「大変そうですねー」
黄泉川「まあ、慣れれば何ともないじゃん!」
一方通行「いっつも車で行ってるお前が言う事かよ」
黄泉川「あ、はははー」
一方通行「ハァ……じゃあ今日の将棋は中止っつゥことだよな?」
黄泉川「うん、まあそうなるじゃん、残念だけど」
結標「まだやってたんだあれ」
一方通行「俺はそろそろ飽きた」
黄泉川「ああ、あと制服はそれぞれの部屋に掛けてるから、一回着てみとくじゃん」
結標「はいわかりました。じゃあおやすみなさい」テクテク
一方通行「あァ、面倒臭ェ……」カツンカツン
黄泉川「二人ともおやすみじゃんよー!!」
一方通行「うるせェ……」
―――
――
―
2.手続
November Fourth Monday 07:30
-黄泉川家・リビング-
打ち止め「お、おおー!! 二人ともよく似合ってるよ! ってミサカはミサカは褒め称えてみる」
結標「そう、ありがとね」←制服を着てる
一方通行「……くっだらねェ」←制服を着てる
打ち止め「とくにあなたはいつも着てる変な服じゃないから新鮮かも、ってミサカはミサカはついハシャイでみたり!」ワイワイ
芳川「そうね。初めて会った時からあの変な服を着てたから、制服なんてホント新鮮ね」
一方通行「オマエら本気で叩き潰すぞコラ」プルプル
結標「まあまあ」
黄泉川「二人とも! いろいろと手続きとかがあるから早めに出るじゃんよ」
結標「手続きですか?」
黄泉川「そうじゃん。いろいろ書類書いたりとかしなきゃいけないじゃん」
一方通行「そンなモンオマエらでやっとけよ」
黄泉川「そんなこと言われても困るじゃん。本人の署名が必要なんだから」
一方通行「ったく、学校っつゥのはつくづく面倒臭ェなァ。つゥか、そォいうのはあらかじめ前日とかにやっとくモンじゃねェのかよ?」
黄泉川「あ、あははー、まあそういうのだからしょうがないじゃん!」
一方通行「本当かよ?」ジロ
黄泉川「あははー」
結標「まあ、しょうがないんじゃない? 入学するのとはまた違うし」
黄泉川「よ、よし、じゃあそろそろ行くじゃんよ。打ち止めは桔梗がバイトに行く時間と同時に、隣の木原さんの会社に行ってくれ」
打ち止め「わかったー! ってミサカはミサカは挙手をしながら返事をしてみる」
芳川「で、私が帰った時にお隣さんに寄って、この子を回収して行けばいいのね?」
黄泉川「それで大丈夫じゃん!」
打ち止め「ヨシカワー! 何かそれミサカを物扱いしてるように聞こえるー、ってミサカはミサカは睨みつけながら文句を言ってみる」
芳川「ごめんごめん」
黄泉川「じゃ、二人とも行くじゃんよ。桔梗、あとはよろしくじゃん」
芳川「了解ー」ズズズ
結標「いってきまーす!」
打ち止め「いってらっしゃーい!!」
一方通行「…………」カツンカツン
打ち止め「あなた! いってきますの挨拶は? ってミサカはミサカは無言で出て行こうとするあなたを引き止めてみたり」
一方通行「ンなくだらねェことするかよ」
打ち止め「じゃあ言うまで離さない、ってミサカはミサカはあなたの手を掴みながら長期戦に持ち込もうとしてみたり」
一方通行「クソガキィ……」
結標「それくらい言ってあげなさいよ。別に減る物でもないし」
一方通行「は?」
黄泉川「そうじゃんよ。挨拶って言うのはコミュニケーションを円滑にするために必要な事じゃん」
一方通行「はァ?」
芳川「まあ、コミュ障のキミにはちょっと難しいかな?」
一方通行「はァ!? 何言っちゃってンですかこのクソババァ共はァ!? わかった言ってやるよクソ野郎ォ!」
打ち止め「おおー、ついに!」
一方通行「…………」
打ち止め「…………」ドキドキ
一方通行「……い、いってきまァす」ボソ
打ち止め「…………」
一方通行「……オイ離せよ。ちゃンと言ったじゃねェか」
打ち止め「何か声が小さかったような……」
一方通行「う、うるせェ! 言った事には変わりねェだろォが!」
打ち止め「わかったわかったミサカが大人になろう、ってミサカはミサカはあなたのを手を離してみる」バッ
一方通行「何で俺がわがままばっか言ってるガキみてェになってンだ?」
芳川「現にそうじゃない?」
一方通行「よォし、無事に学校から帰宅できたら真っ先にオマエを叩き潰してやる」
芳川「あら、怖い怖い」
打ち止め「いってらっしゃいアクセラレータ!」
一方通行「ハイハイ……ったく面倒臭ェガキだなァクソッたれ」カツンカツン
結標「面倒臭いのは貴方だけどね……」ボソ
一方通行「あァ!? 何か言ったかなァ結標ェ!?」
結標「何でもないですよー」
一方通行「……チッ」
―――
――
―
―
――
―――
同日 07:40
-ファミリーサイド・駐車場-
一方通行「……あァ、疲れた。何で部屋を出るだけでこンなに疲れなきゃいけねェンだ?」
結標「貴方が普通に『いってきます』って言えば済む話だったんじゃないの?」
一方通行「何で俺がそんな無駄な事をしなきゃいけないンですかァ?」
結標「さっき黄泉川さんが言ってた通りコミュニケーションを円滑にするやらなんやら」
一方通行「コミュニケーションとか面倒臭ェだけじゃねェか」
結標「……貴方、学校で私以外の知り合い作れるの?」
一方通行「あァ? そンなの余裕じゃねぇか。俺を誰だと思ってやがる」
結標「ハイハイ、学園都市第一位のコミュ障の一方通行さんですねわかります」スタスタ
一方通行「結標ェ!!」
黄泉川「お、着いた着いた。早く後ろにでも乗るじゃんよ」ガチャン
結標「はーい」ガチャン
一方通行「…………」ガチャン
チャチャチャチャウィーン!
黄泉川「よし、じゃあ出発じゃんよ!」
一方通行「このタクシーの行き先はァ、地獄となりまァす」
結標「何言ってんのよ貴方?」
ブルルルルブーン!!
同日 08:00
-とある高校・職員室-
黄泉川「おはようございまーす!」
小萌「あっ、黄泉川先生おはようございますー。お、後ろにいるのは例の居候ちゃん達ですねー?」
黄泉川「そうじゃん。書類書かせるために早めに連れてきたじゃん」
結標「あ、一方通行?」ボソ
一方通行「ンだよ?」
結標「な、何で小学生が高校の職員室にいるのよ」ボソ
小萌「先生は小学生じゃないのですよー! 立派な大人なのですよー!」
結標「えっ? えええええっ!?」
一方通行「結標。たしかにオマエの気持ちもよくわかる。こンなところに【二五〇年法】の実態があるとはオマエも思わねェよな」
結標「に、二五〇年法?」
小萌「ち、違いますよー! 先生はそんなのじゃありませんよー!」
黄泉川「はっはっはっ!!」
小萌「黄泉川先生も笑わないでください!」
黄泉川「はいはい、じゃあ二人とも? この書類に一通り名前を書いていって欲しいじゃん」スッ
結標「あ、はい」
小萌「よ、黄泉川先生! こういう書類はあらかじめ前日とかに書かせておくものですよー!」
黄泉川「あ、いやー、ちょっと持って帰るの忘れてて……」
一方通行「オイ。やっぱりあらかじめやっとくモンじゃねぇか」
黄泉川「いやー、あははー」
結標「まあ、今さら文句を言ってもしょうがないじゃない。とっとと書いてしまいましょ」カキカキ
一方通行「まァ、そォだな。こンなマヌケに付き合ってる暇はこちとらねェからな」
一方通行「…………」
黄泉川「……どうしたじゃん?」
一方通行「この署名の所はどっちの名前を書きゃイインだ?」
黄泉川「……どっちって?」
一方通行「いつも通り俺が名乗っている一方通行か、本名の方かだよ」
黄泉川「あ、ああ、そういえば一方通行って本来は能力の名前だっけか?」
結標「えっ? そうだったの? 知らなかった」
一方通行「まァ、オマエには教えてねェしな。つゥか、本名じゃねェと思わねェか普通」
結標「言われてみればそうね。変な名前だわ」
一方通行「オイ」
黄泉川「んー、書類の中にどっちか書かれてない?」
一方通行「ちょっと待て……あった。これは一方通行の方でいいのか?」
黄泉川「どれどれ……おう、それで大丈夫じゃんよ!」
一方通行「わかった……」カキカキ
―――
――
―
―
――
―――
結標「……書けました!」
黄泉川「おう。じゃあ受け取るじゃんよ」スッ
一方通行「コッチもだ」
黄泉川「はいよ」スッ
黄泉川「じゃあ、私は教頭に提出してくるじゃんよ。少し待ってるじゃん」
結標「あ、はい」
一方通行「……はァァ、だっりィ」
小萌「ダメですよー、まだまだ若いのにそんなこと言ってちゃー」
一方通行「傍から見たら、何言ってンだこのガキは? としか思われねェンだろな」
小萌「もー、何回言ったらわかるんですかー!? 先生は先生ですよ!」
一方通行「ヘイヘイ……」
小萌「あー! 今面倒臭いと思ったでしょう!?」
一方通行「別にィ……(うぜェ……)」
結標(……絶対コイツ今『うぜェ……』って思ってる)
<エエッ!?ソレハホントジャン!?
小萌「……どうしたんでしょうかねー? 黄泉川先生」
一方通行「手続きミスって学校に行かなくてもよくなりましたァー、ってなったら嬉しィ限りなンだけどな」
結標「さすがにここまで来て帰れ、って言われたら腹が立つわよ」
一方通行「短気はいけねェなァ。カルシウムとってンのか?」
結標「いや、例え話だけど。それに少なくともカルシウムは貴方より取ってる自信はあるわ」
黄泉川「……ただいまー」テクテク
小萌「どうしたんですか? 黄泉川先生」
黄泉川「ちょっと、何か上の方で手違いと言うか、何と言うか……」
小萌「手違いですか?」
一方通行「手続きミスということで今から帰宅デスねわかりますゥ」
黄泉川「いや、それはないけど」
一方通行「俺の期待を返せコラ!」
結標「勝手に期待してた貴方が悪いんじゃないの?」
小萌「ところでどんな手違いだったんですかー?」
黄泉川「この資料を見てみるじゃん小萌センセ」スッ
小萌「はい……えーと……」
小萌「…………」
小萌「何がおかしいんですか?」
黄泉川「小萌センセ、ここ、ここ」ツンツン
小萌「えっ? あ、えーと……ああっ!!」
一方通行「……何やってンだこの馬鹿二人は?」
結標「さ、さあ?」
小萌「こ、これってもう決定なんですかー?」
黄泉川「そ、そうみたいじゃん。何か初めっからこうなってたらしいし」
小萌「で、でも今まで留学扱いだったからってこれは……」
黄泉川「何でこんなことになってんだかさっぱりじゃん」
一方通行「さっきからオマエらは何コソコソ話してンだよ?」
黄泉川「えっ? あ、ああ、それは……」
結標「ところで私達のクラスはどこなんですか?」
小萌・黄泉川「「!?」」ギク
一方通行「……オイ、何かコイツらリアルにギクってなってなかったか?」
結標「ど、どうしたんですか本当に?」
黄泉川「い、いや、何でもないじゃんよ!」アセ
小萌「そ、そうです、何も心配する必要はありませんですよー!」アセ
黄泉川「じゃ、じゃあ二人のクラスを発表するじゃんよ。よーく、心を落ち着かせて聞いて欲しいじゃん」
結標「は、はあ……」
一方通行「俺は端っから落ち着いてるっつゥの」
黄泉川「ええと、一方通行は一年七組。担任はここにいる小萌センセじゃん」
小萌「よ、よろしくなのですよー!」
一方通行「……チッ、オマエかよ」
小萌「な、何でそんなに露骨に嫌そうな顔を先生の前で堂々とできるんですかー!? 普通そこは嫌でも無理に笑顔を作るものですよー!!」
一方通行「ンな器用な事出来るかよ。……まァ、黄泉川が担任じゃなかっただけマシかもな」
黄泉川「おい! それどういう意味じゃんよ!?」
一方通行「別にィ。そのままの意味だが」
黄泉川「嫌ってか!? 私と居るのがそんなに嫌なのか!?」
一方通行「ハイ」
黄泉川「そ、そこまではっきり言わなくてもいいじゃんよ……」
結標「で、私は二年何組なんですか?」
黄泉川「そ、それは……ねえ」
小萌「あ、あははー」
結標「……? 何二人だけで目で会話しているんですか? 早く教えてくださいよ」
黄泉川「じゃ、じゃあ言うじゃん! これから言う事に驚かないで欲しいじゃんよ」
結標「別にそんな前置きいいですから」
黄泉川「そ、そうか……じゃあ……」
結標「…………」
黄泉川「い、一年七組じゃん」ボソ
結標「…………すみません。何か一年とかいうあきらかに間違った空耳が聞こえたのでもう一度お願いします」
黄泉川「い、一年七組。一方通行と同じクラスじゃん」
結標「…………は?」
黄泉川「じゃん!」
結標「はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!?」
一方通行「うわッ、うっせェ」キィーン
……ざわ……ざわ……ざわ……ざわ……
黄泉川「ちょ、ちょっと職員室の中は静かに頼むじゃん!」
結標「いやいやいやいやいやいやいやいや、そうじゃないでしょ!? ええと、何から質問すればいいやらッ……」
結標「本当に一年七組なんですか!?」
黄泉川「そ、そうじゃんよ。このクラス分け表に書いてる通り」スッ
結標「ほ、本当だ! 何で!?」
一方通行「あはっぎゃはっ! オイオイ、オマエ留年どころかクラス一年下がってンのかよォ!?」
結標「ちょっと貴方は黙っててッ!?」
一方通行「あ、スンマセン」
結標「どうしてこんなことになってんですか? 何かの間違いじゃあないんですか!?」
黄泉川「いやー、この紙に理由が書かれてるじゃんよ」スッ
結標「貸してください!!」バッ
結標「…………」ジロ
『前校での出席日数が足りていない上に、成績に関するデータが不足しているので、結標淡希には一年次からの修学を命じる』
結標「……あれ? 私って留学扱いじゃなかったの?」
一方通行「これはひどい」
結標「じゃあ、この一年七組ってのは間違いじゃなくて……」プルプル
黄泉川「事実じゃん!」ニコ
一方通行「涙拭けよ」
結標「……じゃあ」ジロ
一方通行「……あァ?」
結標「何でコイツと同じクラスなのよ!?」
一方通行「それはコッチのセリフだ」
3.一年七組
November Fourth Monday 08:30
-とある高校・一年次階廊下-
結標「……まったく。また一年からやり直しなんてあんまりだわ」
一方通行「またっつってもオマエ記憶ねェだろォが」
小萌「あれ? 結標ちゃんは記憶喪失なんですかー?」
結標「あ、はい。今年の九月ぐらいから」
小萌「そうなんですか。大変ですねー、何か困った事があったらいつでも先生に言ってくださいね? 力になりますからー」
結標「あははー、ありがとうございます」
一方通行「いやァ、小学生にそンなこと言われてもなァ」
小萌「小学生じゃないです! もー何度言ったらわかるんですかー?」
一方通行「ハイハイわかってますよォ先生」
小萌「ホントですか? 先生信じますよ?」
一方通行「大丈夫ですって。別にガキだなンてもう思ってねェから」
小萌「もー! アクセラちゃん!!」
一方通行「アクセラちゃン? それって俺の事か?」
小萌「あ、はい。アクセラレータちゃんだったらちょっと長いので略させてもらいました。いやですか?」キョトン
一方通行「うっ、いや、別に構わねェけど……」
結標「あれー? もしかして始めてあだ名とか付けられて照れてるの? アクセラちゃん?」
一方通行「ブッ殺すぞ、なぜか年上のクセに同学年の淡希ちゃン!?」
結標「な、それを言わないでよ! 以外と傷つくから」
小萌「そうですよー、人の嫌がることをするのは感心できませんねー」
一方通行「いや、さっきのは向こうから先制攻撃を仕掛けてきただろ?」
小萌「やられたからやり返すじゃあ、争いが絶えない世界になってしまうのですよー、我慢です」
一方通行「はァ? 何綺麗ごとほざいてンだ小学生のクセに」
小萌「だから小学生じゃないですー!!」
一方通行(チッ、何か黄泉川もやりにきィ相手だがコイツもコイツだな、クソったれが)
小萌「あ、着きましたよ。ここがあなたたちが今日から過ごすことになる教室ですよ」
一方通行「ハイハイ見ればわかりますって、ちゃンとプレートに【1-7】って書いてますもン」
結標「……何か貴方のその口調、すっごく気持ち悪いんだけど」ゾク
一方通行「オマエをここから教室に向かって超電磁砲の三倍の速度で投げ込ンで、第一印象ロケットBBAしてやろォか?」
同日 同時刻
-とある高校・一年七組教室-
青ピ「――そういえば、とっておきの情報があるんやけどな」
上条「何だよ? そのとっておきの情報って? まさかまた新作R18ゲーが発売やらなんやらと、どうでもいい情報垂れ流す気か?」
青ピ「いやー、それもたしかにあるんやけどな」
上条「あるのかよ!」
青ピ「今回目玉なのは、なんと主人公が幼稚園の先生で――」
上条「もしもし警備員ですか?」
青ピ「ちょ、カミやん冗談やがな」
上条「いや、お前がそんなこと言うと本気にしか聞こえなくてな」
青ピ「まあ、その設定はホンマなんやけどな……」ボソ
上条「もしもし風紀委員ですか? ここに性癖を暴走させた変質者が……」
青ピ「あれ? さっきの聞こえてたん!? ちょ、カミやんタンマ!」
土御門「で、そのとっておきの情報って結局何なんだ?」
青ピ「ああ、さすが土御門くん! やっと話が進むわ」
上条「一〇〇パーお前のせいだろ」
青ピ「いやー、カミやんがエロゲのことを知りたいとか言うから……」
上条「そんなこと一言も言ってねえだろ!!」
土御門「もうカミやんは黙ってた方がいいんじゃないかにゃー?」
上条「は? 何で俺が悪いみたいな流れになってんの? お前らグルなの?」
土御門「カミやんが一々ツッコむせいで話が止まっているのは事実だぜい」
上条「ぐっ、否定できねえのが悔しい」
青ピ「じゃあそのとっておきの話の続きを言うでー」
上条「続きも何も始まってねえけどな」
土御門「さっそく話が止まる原因を作りだしてるぜいカミやん」
上条「あ、悪い。青髪続けてくれ」
青ピ「ほな、続けるでー」
土御門「どうぞどうぞ」
青ピ「実は朝見たんよー。黄泉川先生が見た事ない生徒を車に乗せて学校に連れてきたところをなぁ」
上条「知らない生徒? 別に知らない生徒ぐらいこの学校の中にもいるんじゃねえの?」
青ピ「いや、あれは絶対に見た事ない二人組だったんよ。なんせ片方の生徒がえらく目立ってたんよ」
土御門「目立ってたって、具体的にはどんな感じにゃー?」
青ピ「ええとな、男なんやけど髪が肩くらいの長さはあってな、しかもその髪が真っ白で杖をついて歩いてたんよ!」
青ピ「さらに皮膚の色とかも真っ白で、遠目でもわかるくらい目が赤いんよ」
上条「何だそれ? 個性の塊じゃねえか」
土御門「もう片方はどんな奴だったんだにゃー?」
青ピ「ああもう片方は女子やったな。赤っぽい色の髪で、髪型はツインテールで、腰に何か変な棒みたいなものぶら下げてたなー」
土御門「棒?」
青ピ「何て言うんやろなー、黒っぽい警棒みたいな」
上条「何でそんなもん腰にぶら下げてんだ?」
青ピ「さあ? でも、その人見た感じ上級生っぽい雰囲気を醸し出してたでー」
上条「へー」
青ピ「まあ、つまり何が言いたいかと言うと、今までそんな生徒見た事も聞いたこともないから、あの二人組は転入生なんやないかなー、と思うわけや」
上条「…………」
土御門「…………」
青髪「…………ん?」
上条「……で、それで終わりか?」
青ピ「? そうやけど」
上条「あーダメだなー、オチがないとかちょっと話として弱いな」
土御門「そうだにゃー、せめてこのクラスに転入生が来るみたいな情報じゃないとにゃー」
青ピ「えっ? 話題を出しただけでこんなに叩かれるもんなん?」
上条「そもそもお前がとっておきの情報とか言って、自分でハードルを上げたのが悪いな」
土御門「そうだぜい。『今からおもしろい事言います』レベルのハードルの高さだにゃー」
青ピ「なんやとー、だったら昨日やったエロゲのとっておきのシーンを――」
ガララララララ
小萌「はーいみなさーん、とっととHR始めちゃいますよー、席についてくださーい」
ガヤガヤガタンガタン
小萌「えー、出席を取る前に皆さんにビッグニュースがあるのですよ!」
上条「おいおい、まさかまた転入生ちゃん追加とかいう話はないですよね先生?」
小萌「あれ? よくわかりましたねー上条ちゃん。中途半端な時期ですけど転入生ちゃん追加でーす!」
<おおー!! ざわざわ……ざわざわ……ざわざわ
青ピ「ほら、ボクの予想バッチシやないか!」
上条「ははー、たまたまだろ」
姫神「ああ。唯一だった転入生属性が……」
上条「……何言ってんだ姫神?」
姫神「何でもない……」ハァ
上条「?」
小萌「はいはーい。ちょっと静かにするですよー」
シーン
小萌「えーおほん。ちなみに転入生は男女合わせて二人います」
<おおおおおおお!!<キャーーーーー!!
青ピ「ほらー、男女ペアで的中やろ」ドヤ
上条「ちくしょう、そのドヤ顔やめろ、本気で腹立つから」
土御門「あーそういえば女子もいるのかにゃー、またカミやんの餌食になったりしないか心配だにゃー」
上条「何言ってんだよ土御門? 上条さんはそんな女子に片っ端から食いかかるような肉食男子じゃないですよ」
土御門「どの口がそんなことを言うのかにゃー?」ツネ
上条「いはいいはいやへろつひみはほ!!(痛い痛いやめろ土御門!!)」ギュー
土御門「じゃあやめるにゃー」パッ
上条「――痛ッゥ、何で俺がこんな仕打ちを受けなければならん!」
青ピ「当然の仕打ちやな」
上条「何で!?」
小萌「はーいじゃあ、転入生ちゃんの登場でーす! 二人ともどうぞ」
ガララララララララ
<おおすっげえ美人! <キャー結構カッコよくない?
青ピ「ほら言った通り白髪赤目の杖付きの少年とツインテ赤髪のお姉さんやろ! なあカミやん! ……カミやん?」
上条「」
青ピ「どしたんやカミやん? そんな幽霊でも見たような顔して」
土御門「ほぉ、これはエライことになりそうだにゃー」
上条(え!? ええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ!!? 何でここで一方通行の登場!? 誰も予想してねえだろこの展開!?)
結標「……しかし、いざ前に立つと緊張するわね」ボソ
一方通行「そォか? しっかし、どいつもこいつも平和ボケしてそォな顔してんじゃねェか……あァ?」ギロ
上条「」
一方通行(オイオイオイオイ、あン時の三下じゃねェか。何ですか何なんですかァ!? この展開はァ!?)
小萌「じゃあ、二人とも自己紹介するです」
結標「あ、はい、じゃあ私から。ええと結標淡希といいます。ちょっとした、とある事情からこのクラスに編入されましたが皆さんよろしくお願いします」ペコ
姫神(結標淡希? ……どこかで聞いたことあるような)
<ピューピューピューピュー
小萌「ちなみに彼女は記憶喪失しちゃってるので、皆さん彼女が困ってたら助けてあげてください!」
結標「あ、別にそこまでしてくれなくても……」
青ピ「記憶喪失属性追加キター!!」
小萌「青髪ちゃんうるさいですよー」
小萌「じゃあ、次はアクセラちゃん……アクセラちゃん?」
一方通行「…………」ジー
上条(やっべ、すっげえコッチ見てる、あ、目があったやべえ)
小萌「アクセラちゃん! おーい! アーク―セーラーレータちゃーん!」
一方通行「……あァ? ンだこのガキはァ?」
小萌「ガキじゃないです先生です! そんなこと言ってないでちゃっちゃと自己紹介してくださーい!」
一方通行「自己紹介だァ? 何でそンなことしなきゃいけねェンだ?」
結標「自己紹介くらい当たり前じゃない! さっさと名前だけでも言いなさい!」ボソ
一方通行「お、おォ……えェと、一方通行と申しまァす」
一方通行「…………」
シーン
一方通行「……あァ?」
結標「よろしくおねがいしますって言わないと!」ボソ
一方通行「さっきオマエ名前だけでもイイっつってたじゃねェか」
結標「たしかにそうだけど……ああぁ、もう! さっさと言いなさい! 小萌先生困ってるじゃない!」
小萌「あ、あ、あのー」オロオロ
一方通行「あ、あァ、よろしくおねがいします」
パチパチパチパチパチ
小萌「じゃ、じゃあ二人共奥に空席が用意されてるので、そこに座ってくださーい」
結標「あ、はい……ほら、行くわよ一方通行」
一方通行「……あァ」ギロ
上条(ひぃぃ、また睨んできたー)
青ピ「おおー、しっかしあのお姉さん風赤髪ツインテちゃんは結構レベル高いなー、なあカミやん……カミやん?」
上条「あ、ああ、何だ青髪?」
青ピ「さっきからどしたん? そんな顔色悪ぅして」
上条「あ、いや、何でもないんだけど……」
一方通行「…………」ギロ
上条(ぎゃー、席に座ってもなお睨んできたー)
青ピ「うん? 何やあの白髪転入生、えっらくカミやんの事睨んでるやん? 何かしたん?」
上条「い、いやーどうかなー? 何かしたっけなー? 心当たりがないなー」
青ピ「そおなん?」
上条(心当たりがあり過ぎてヤバイ!)
一方通行「…………」ギロ
小萌「じゃあ、授業を始めますよー! 教科書の七九ページを開いてくださーい」
―――
――
―
―
――
―――
同日 09:30 ~一時間目終了時刻~
-とある高校・一年七組教室-
キーンコーンカーンコーン
小萌「――はーい、今教えたところは次の期末考査に出ますから、きちんと復習しておいてくださいねー、では終わります」
<ありがとうございましたー
結標「ふー、やっと一時間目の授業が終わったわ。以外と疲れるものね」
一方通行「…………」ガタン
結標「ん? どうしたの一方通行?」
一方通行「…………」カツンカツン
結標「……何あいつ? トイレかしら?」
女子A「ねえねえ結標さん!」
結標「あ、はい? 何かしら?」
女子A「結標さんはどこの学校から来たの?」
結標「えっ? ああ、それは―――」
ワイワイガヤガヤ
土御門「おお、さっそく女子連中はツインテ転入生の周りに集まっていってるにゃー」
上条「……よくよく考えたら俺あの人知ってるわ」
青ピ「何やてカミやん!? まさかもうすでにフラグをッ!?」
上条「はあ!? そんなことあるわけねえだろ! ただ、大怪我してたから病院に連れて行っただけで――」
土御門・青ピ「「鉄拳制裁!!」」ガコン
上条「ぐへっ!?」
土御門「ふん……」
青ピ「当然の報いやな」
上条「お、俺が何したって言うんだ……」ズキズキ
土御門「自分の胸に手を当てて、よーく考えてみるにゃー」
上条「うーん……」
上条「……何もしてはおりませぬ」キリ
土御門・青ピ「「絶牛雷犂熱刀!!」」ダッ
上条「何で――」
ゴキリッ!!
上条「ごふっ!!」バタ
上条「く、首がぁ、ごほっごほっ! 不幸だ、ごほっごほっ!!」バタバタ
土御門・青ピ「「イエーイ!」」パチン
上条「て、テメェら……ふざけんじゃねえぞ」ヨロ
土御門「おう、立ったか。さすがカミやん丈夫だにゃー」
青ピ「まさかボクと土御門くんの合体攻撃を受けてなお立ち上がるとはなかなかの耐久力やん」
上条「そんなこと褒められても嬉しくねえよ!」
土御門「そもそも結標は記憶喪失らしいし、カミやんのことなんて覚えてなさそうだしにゃー」
青ピ「せやな」
上条「……よおし、今度は上条さんのターンですよお……理不尽な暴力に耐えかねた俺の幻想殺しが火を噴くぜー」ゴキゴキ
青ピ「あははー、カミやん。そない本気にならんでもええやん」
土御門「そうだぜいカミやん。ちなみにその右手は火を噴くというより、打ち消すの方が正しいんじゃないかにゃー」
上条「問答無用! くたばれ変態共ッ!!」ゴウ
青ピ「あ、転入生やん。どうしたん?」
上条「……は?」クル
一方通行「…………」
上条「……ちょっと用事を思い出した、それじゃあ!」スー
一方通行「久しぶりじゃねェか三下ァ!?」
上条「……人違いじゃないでせうか?」
一方通行「ほゥ、じゃあオマエはあン時俺を殴り飛ばした上条クンじゃァねェってことかァ!?」
青ピ「何やて!? まさかカミやん男にまでフラグを……」
上条「だからそんなもん立てた覚えありませんの事ですよ!」
一方通行「ならば確かめてみようぜ三下ァ……」カチ
上条「ちょ、暴力反対!!」ダッ
土御門「あ、カミやんが逃げた」
青ピ「カミやーん、帰るのにはまだ早いでー!」
一方通行「……ぎゃはっ!」トン
ドゥン
上条「ひぃっ!?」
一方通行「弾けろッ!!」バッ
パキン
一方通行「…………」
青ピ「あれ? 転入生、いつの間にそないところに」
一方通行「やっぱりオマエじゃねェか」
上条「あ、あの時の仕返しとかそんなのやめてくれませんかねー? ホント」
一方通行「……チッ、こっちはそンな気サラサラねェよ」カチ
上条「ほ、ホントですか? ありがとうございます一方通行様」ドゲザ
一方通行「……オマエ本当にあの時のヤツかァ!? あの時より全然覇気がねェンだけど」
上条「それはあの時は必死でしたからー、あはは」
青ピ「何や何や? もう二人とも仲良ぉなっとるん?」
土御門「そんなカミやんばっかしズルイぜよ。俺とも仲良くして欲しいぜよアクセラちゃん?」ガシ
一方通行「あァン? ンだオマエら慣れ慣れしくすンじゃねェよ。あとアクセラちゃンとか呼ぶンじゃねェ」
青ピ「えー、ええやんアクセラちゃん、ツレないなー」ポンポン
土御門「かわいいクラスメイトの頼みじゃないかにゃー」ナデナデ
一方通行「アタマ触ってンじゃねェよ!」バッ
上条「お前らあんまりコイツ怒らせるなよ。コイツすっげえ怖えからよ」
青ピ「カミやんはわかってへんなー、こういうツンツンしたキャラに限って、デレた時はすごいんやでー」
一方通行「これ以上ふざけたこと言いやがると、その耳ごとピアス引き抜くぞ」
土御門「またまたー、素直じゃないにゃー、さすがツンデレさんだぜい!」
一方通行「コロス」カチ
上条「わー、お前らこれ以上は危険だ! 一方通行もストップだ!!」アセアセ
一方通行「退け三下ァ! コイツら殺せねェ!!」
上条「退くか! こんな平凡な高校で殺し合いなんてあってたまるか!」
ワイワイガヤガヤ!!
結標「…………」アゼン
吹寄「まったくあの馬鹿共め。馬鹿な事に転入生を巻き込むんじゃないわよ」
結標「……ええと、貴女は?」
吹寄「ああ、あたしは吹寄制理。よろしくね」
結標「こちらこそよろしく」
吹寄「とりあえずあの馬鹿共には近づかない方が良いわ。とくに上条当麻」
結標「何で?」
吹寄「アイツ関わったら何と言うか、駄目になるから」
結標「そうなの? そんな悪いヤツには見えないけど」
吹寄「まあ、一緒に生活していればわかると思うわ。アイツは危険よ! いろいろと!」
結標「は、はあ……」
姫神「……あの」
結標「貴女は?」
姫神「姫神秋沙。あなたのクラスメイト」
結標「うん、よろしくね。で、何?」
姫神「ちょっと質問がある」
結標「いいわよ」
姫神「失礼かもしれないけど。あなたって本当は二年生じゃない?」
結標「えっ!?」ギク
<何ー!? 年上だと!? <たしかに言われてみれば大人っぽいような…… <すげぇー!!
吹寄「……本当なの? 結標さん」
結標「え、ええ、本当よ」
<おおおおおおおおおおおおおおおお!!
結標「何この歓声!?」
吹寄「うるさいぞ馬鹿共!!」
結標「……ところで姫神さんだっけ? よくわかったわね」
姫神「あなた霧ヶ丘女学院から来たのでしょ?」
結標「え? う、うん……まあ(記憶はさっぱりだけどね……)」
姫神「私も前までは。霧ヶ丘女学院にいたの」
結標「えっ!? も、もしかして私達って知り合いだったりする!?」
姫神「ううん。違うけど」
結標「あ、そう。で、何で私が本当は二年生だと?」
姫神「向こうに通ってた時。ある噂があったの」
結標「噂?」
姫神「私達の一個上には。学校には来てないけど結標淡希っていう。すさまじいチカラを持った【空間移動能力者】がいるって」
結標「……ああ、それで私の事を?」
姫神「そういうこと」
吹寄「ところで、じゃあ何で二年生のあなたがここに?」
結標「いろいろ事情があるのよ。あははー」
吹寄「?」
キーンコーンカーンコーン
一方通行「悪りィがこっから先は一方通行だ!!」バキッ
青ピ「あべし!!」
一方通行「元の居場所に引き返しやがれェ!!」ドカッ
土御門「ひでぶ!!」
上条「おいい!! これ以上はやめろ一方通行!!」
ガラララララ
親船「はい、皆さん席についてくださ……ってそこ何してるの!?」
上条「あ、いえ、何でもないです! ……ほら一方通行、授業だ自分の席につけ」
一方通行「……チッ、今日はこれくらいにしてやるよ」カツンカツン
青ピ「病弱アルビノツンデレかわいい!」
土御門「照れ隠しの暴言かわいい!」
上条「これ以上煽るんじゃねえよお前ら!」
一方通行「何コイツらしぶとッ!? オマエら後で絶対ェ殺すッ!!」
上条「あれ? そのお前らってもしかして上条さんも入ってんの?」
親船「あなた達いい加減に黙りなさい! もう授業開始時刻を過ぎてるのよ!」
三バカ「「「はーい」」」
―――
――
―
Monday 12:20 ~昼休み~
-とある高校・一年七組教室-
キーンコーンカーンコーン
<よっしゃー昼休みだー!! <購買に突撃だぜ!! <廊下を走るんじゃないじゃん!!
一方通行「……もう昼休みか」
結標「案外授業ってすぐ終わるものなのね。退屈だけど……」
一方通行「つゥか俺らの昼飯どォすンだ?」
結標「……そういえばそうね。考えてなかったわ」
一方通行「俺は別に抜いても構わねェけどよォ、オマエはどォするつもりだ?」
結標「うーん、どうしようか……」
土御門「おーい、一緒に昼飯食べようぜい! アクセラちゃん♪」スタスタ
一方通行「……またオマエらか……イイ加減にしつけェンだよ」
青ピ「またまたー、本当は構ってくれてうれしいくせにー」
上条「お前らまたそんなこと言って……またブッ飛ばされるぞ?」
土御門「……ってあれ? 転入生組二人は昼飯は持ってきてないのかにゃー?」
一方通行「まァな。ま、俺は別にいらねェンだけどよ」
結標「ところでこの学校には購買とか食堂はないのかしら?」
吹寄「あるわよ。まあ、今ごろは戦場と化してるだろうけど……」
結標「戦場?」
土御門「そうにゃー、数に限りのある昼食を狙った大勢の生徒たちが一堂に群れるから、あそこは一種の戦場なんだぜい」
青ピ「だからー、授業が終わったら即買いに行かなきゃすぐに売り切れてしまうんやでー!」
結標「チャイムが鳴った途端に大勢の生徒が出ていったのにはそういうわけがあったのね……」
吹寄「あなたたちは今日は珍しく自前があるのね」
土御門「舞夏が作ってくれたのにゃー!」
青ピ「このパンのおまけが欲しくて大量購入した中の一個やでー」
上条「あん? 【超機動少女カナミンパン トレーディングシール付き全六〇種類】だぁ? まさかこれ全部集める気かよ?」
青ピ「一種類につき三枚ずつは堅いなー」
上条「マジかよ……」
吹寄「で、上条貴様は珍しく弁当か」
上条「珍しく昨日の夕飯の残りが生き残ったんだよ」
吹寄「……生き残るって何よ?」
上条「あ、あははー、何でしょうねホント」
吹寄「?」
姫神「その弁当箱を見ると。あの忌まわしき記憶が蘇る」
上条「? 何が?」
姫神「別に。何でもない」
上条「?」
一方通行「つゥかどォでもいいけどよォ、早く買いに行かなくてイイのか結標?」
結標「ああ、そうね。ちょっくら行ってくるわね」
上条「……今から行っても多分遅いと思うぞ?」
結標「そうなの?」
吹寄「何でそう貴様はそう消極的なのよ!? おそらく一個くらいあるわよ! ……たぶん」ボソ
一方通行「コイツ今多分って言ったぞ」
吹寄「と、とにかく場所を覚えるという事で一度は行った方が良いわ。あたしが案内してあげる」
結標「そう、ありがとね」
一方通行「いってらっさーい」
結標「何言ってんのよ? 貴方も行くのよ!」
一方通行「は? 何で?」
結標「貴方も場所ぐらい知ってた方がいいでしょ?」
一方通行「わりとどォでもイイ」
結標「……いいから行くわよ」グイグイ
一方通行「ヒーロー、ヘルプミー」ズザザザ
上条「……これって助ける必要ねえよな?」
土御門「そんなことより、とっとと昼メシにありつくしようぜい!」
青ピ「さーて、今日のシールは何やろな? ……これ一六枚目やん」
上条「うわ、一体どんだけ買ってんだよオマエ……」
姫神「……いただきます」ガパッ
上条「またお前はうまそうなもんを……」
姫神「トレードする? 里芋はいらないけど」
上条「?」
―――
――
―
―
――
―――
同日 12:30
-とある高校・購買-
ガヤガヤガヤガヤガヤワイワイワイワイ
<うわー寄越せー!! <コイツは俺のもんだ!! <よっしゃ! もらった!!
一方通行「……おーおー、こりゃァすげェな」
結標「ほ、ホントね……」
吹寄「食券はもうすでに売り切れてたから、食料を買うのだったらここしかないわ」
結標「こ、この中に入るの?」ゴクリ
吹寄「でないと今日の昼食は無しということになるわ」
結標「そ、それは嫌ね」
一方通行「がんばってくださァい」
結標「よ、よし、じゃあ……行ってくるわ」
一方通行(お、自販機がある。コーヒーでも買うか)カツンカツン
吹寄「頑張ってね!」
結標「う、うん! うォおおおおおおおおおおおおおおッ!!」ダッ
ギャアギャアギャアギャドタドタドタドタ
―――
――
―
―
――
―――
同日 12:40
-とある高校・一年七組教室-
上条「……というわけで今日の昼食は買えなかったと?」
結標「……はい」グスン
吹寄「元気出して結標さん。今日は出だしが遅かっただけよ」
姫神「かわいそう」
一方通行「まァ、世の中そンなモンだろ」ズズズ
上条「で、お前は何買って来たんだよ?」
一方通行「自販機が置いてあったからコーヒー買ってきた」ズズズ
上条「へー」
一方通行「紙パックのヤツも悪くねェな」ズズズ
姫神「飲み物だけで足りるの?」
一方通行「あァ? 別に腹減ってねェからな」
青ピ「またまたー、本当は欲しかったけど買えなかっただけのくせにー、強がらんでええよ?」
一方通行「あァ? 俺のどこが強がってるってェ?」
土御門「アクセラちゃんは素直じゃないツンデレちゃんだからにゃー」モグモグ
一方通行「その義妹特製弁当を地平線の彼方まで吹き飛ばすぞコラ」
土御門「やらせるかにゃー、人の愛妹弁当を何だと思っていやがるのかにゃー」
一方通行「何コイツうぜェ! グラサンを叩き割りたくなる衝動がヤベェ!」
上条「まあまあ落ち付け一方通行」
一方通行「つゥか何だよコイツの口調? 今さらだけどすっげェウゼェ!」
土御門「にゃー。俺の存在を全否定された気がするぜい」
吹寄「食事の時間ぐらい静かにしなさい馬鹿共!」
一方通行「あァ? ンだとこのアマァ。誰に向かって馬鹿だとかほざいてンだゴラァ!」
上条「落ち付け! お前煽り耐性低過ぎだろ!?」ガシ
一方通行「離せェ!! 三下ァ!! オマエの右手で能力が使えねェ!!」
上条「使おうとすんな!」
結標「……はぁぁ、お腹空いたー」グー
姫神「……大丈夫? 結標さん」
結標「まあ何とか……お腹空いたー」グゥ
姫神「ダメそうだ……」
結標「はぁぁぁぁ……」グゥゥ
上条「……あのー」
結標「何? ええと上条君だっけ?」
上条「ああ、そうだけど」
結標「で、何かしら?」
上条「その……よかったら、俺の弁当半分食べるか?」
クラスのみんな「!?」ガタッ
上条「はい? なんでせうかこの雰囲気?」
結標「えっ? いいの?」
上条「え、あ、うん」
結標「ホント!? じゃあもらうね!」
上条「あ、はい、どうぞ」
結標「貴方いい人ね……うんおいしいわ!」ガツガツ
上条「あ、どうも」
……ざわ……ざわ……ざわ……ざわ……
上条「何でこんなにざわついてんの!?」
結標「上条くん!」
上条「あ、なんでしょう」
結標「ありがとね!」ニコ
上条「いえ、いいですよ」
<あの野郎…… <またかチクショウ <どんだけフラグ立てりゃー気がすむんだコイツ
上条「あれー? 何で皆さんそんな怖い目で見てくるんでせう?」
青ピ「なあカミやん?」
上条「……はい」
土御門「…………」ニコ
上条「何でしょうか? その無言の笑みは……?」
青ピ・土御門「「ビッグバン!!」」
バゴン!!
上条「がぁああああッ!! 何でぇぇええええ!?」
一方通行「……?」
<オラオラ死ね死ね!! <くたばれくたばれ!! <これでフィニッシュだコラっ!!
バキボコガコドカゴキグシャドカ
上条「……不幸だァあああああああああああああああッ!!」
結標「ごちそうさまー」
姫神「……いいなあ」
結標「?」
4.歓迎会
November Fourth Monday 15:35 ~帰りのHR前休み時間~
-とある高校・一年七組教室-
青ピ「なあなあカミやん」
上条「何だよ青髪?」
青ピ「今日からこのクラスに新しい仲間が増えたやん?」
上条「ああそうだけど、それがどうかしたか?」
青ピ「新しい仲間が増えたってことは、やることは一つやん?」
上条「……何だよそれ?」
青ピ「めでたいでーホンマ」
上条「…………?」
青ピ「カミやーん、ここまで言ってわからんとかホンマにぶちんやねー」
上条「な、何だと!? だから何なんだよそれ!?」
土御門「にゃー、そんなの決まってるにゃー。歓迎会に決まってるにゃー」
上条「ああ、歓迎会か」
青ピ「そうそうさすが土御門くん! これから二人のための歓迎会を開きたいんと思っとるんやけどな」
土御門「ソイツはいい考えにゃー。さっそくみんなで打ち合わせと行こうぜい」
上条「おい待てこら!」
土御門「どうしたんだカミやん?」
上条「こんな感じの集まり一ヶ月前くらいに一回やらなかったか?」
青ピ「ああ、そういえばすき焼きとか食べに行っとったなー」
土御門「それがどうかしたのかにゃー?」
上条「だから、そんなに頻繁に食いに行っても大丈夫なのか? それにみんな忙しいだろ?」
土御門「まあ、そうだにゃー、期末テストも近いし勉強に忙しい人も多いだろしにゃー」
青ピ「たしかにカミやんの言う通りかもしれへんなー、だけど……」
上条「だけど?」
青ピ「それを決めるのはみんななんやでー」
上条「へっ?」
青ピ「ええと、一年七組のみっなさーん!」
ざわ……ざわ……ざわ……
青ピ「放課後は今日我らが一年七組の新しい仲間となった転入生二人の歓迎会をやりたいと思ってまーす!! どーでしょー?」
<歓迎会? <おもしろそうじゃない? <やろうぜやろうぜ! <でもテスト近いんじゃ…… <こまけえこたぁいいんだよ!
土御門「……どうやらみんなその気みたいだぜい」
上条「……そうだな」
<じゃあどこに行く? <今度こそ焼き肉だろjk <は? おでんだろ今寒いし <あえてのラーメンで <お前……安いな
上条「相変わらず収拾がつかなくなるクラスだなぁおい」
吹寄「……仕方がないわね」シャキーン
青ピ「でた! 吹寄さんの吹寄おでこDXだ!」
吹寄「今回もあたしが面倒を見てやるからさっさと清き一票を入れなさい!! タイムリミットはあと五分!!」
ワーワーギャーギャー!!
結標「……私達の歓迎会だって一方通行」
一方通行「……くっだらねェ」
結標「それ必ず言うと思ったわ」
一方通行「なら聞くなよ」
結標「どうするの? 私は行くけど」
一方通行「勝手にしろ」
結標「あら、貴方は行かないの?」
一方通行「ガキを待たせてる」
結標「ホント心配性ねえ、貴方」
一方通行「ほっとけ……」
結標「ふーん……」ピッピッ
吹寄「……ハイ! そこの二人!! あなた達の歓迎会なんだから意見を言いなさい!!」
結標「あ、はい! こっちはどこでもいいわ!」
吹寄「はい、何でもいいが二票……と」カッカッ
一方通行「オイ、どっちでもイイって何だよ? 俺は行かねェぞ」
結標「何言ってんの? 貴方も行くのよ」
一方通行「は? 何言ってンだオマエ?」
結標「ねえ吹寄さん?」
吹寄「何かしら?」
結標「部外者の参加はオーケー? ちょっとウチにいる子も連れて行きたいのだけど……」
吹寄「それなら大丈夫よ。前回も部外者を連れてきた馬鹿が一人居たから」
上条「……スミマセン」
結標「よし、なら大丈夫ね」
一方通行「は? どォいう事だよ? 何の話だよ?」
結標「こういう事よ」スッ
一方通行「あァ?」
From:打ち止めちゃん
Sub :Re:今日の晩御飯だけど……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
わかった!\(>∀<)/!
ミサカも歓迎会行くー(≧ω≦)b
おウチで待ってればいいんだよね( ̄ー ̄?)
じゃあまたあとでね(≧∇≦)ノシ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一方通行「……は?」
結標「貴方が心配してしょうがない打ち止めちゃんは、この歓迎会に出ると申しております」
結標「ならば、必然的に貴方も出ないといけなくなるのでは?」ニヤ
一方通行「こ、この野郎ォ……」プルプル
吹寄「……はい! この投票の結果、今回の転入生歓迎会の会場は【焼き肉店】となりましたー!!」
<うおおおおおおおおおおおッ!! <よっしゃァああああああッ!! <ちくしょうまた負けた…… <ラーメン…… <カップ麺でも食ってろ!
上条「焼き肉かー、アイツ絶対付いてくるよなー」
吹寄「じゃあ土御門。今回は焼き肉の名店よ! よろしく頼むわね!」
土御門「了解だにゃー! この【土御門隠れた名店メモ】があればどんなニーズにも答えられるにゃー!」
青ピ「じゃあじゃあ可愛いウェイトレスさんか、チャイナ服のお姉さんがいる店で! もちろん巨乳で彼氏なし――」
上条「別の店に行け!」
ワーワーワーギャーギャーギャー!!
同日 15:45
-とある高校・一年次階廊下-
黄泉川「――で、あの悪ガキ共はクラスに馴染めてるじゃん?」
小萌「はいー、昼休みにちょっと覗きましたけど仲良さそうに昼食を食べていました!」
黄泉川「そうじゃん、それはよかった」
小萌「もー、黄泉川先生そんなに心配する必要はないですよー」
黄泉川「い、いやー一応アイツらの親代わりだから心配の一つもするじゃんよ」
小萌「わかりますよその気持ち。姫神ちゃんがウチを出て行くときはさびs心配で心配で……」
黄泉川(今絶対寂しいって言いかけてたじゃん……)
黄泉川「まあ、とにかくアイツらが馴染んでくれてよかったじゃん」
小萌「そーですねー、そういえば――」
<イエーーーーーーーーーイ!! <HOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!! <ドンドンパカパカドンドンパカパカ!!
小萌「わっわっわわわ!?」ヨタヨタ
黄泉川「おーおー、相変わらず馬鹿やってんじゃんよ」
小萌「ま、またですかー!? もー!!」
黄泉川「大方、アイツらの歓迎会やらなんやらで騒いでるんだろな……」
小萌「黄泉川先生っ! 申し訳ないですけどちょっと収拾付けてくるのですよっー!!」ガララ
黄泉川「おう、いってらっしゃい!」
<コラー、オマエラー!! <ア、コモエセンセイ! <センセイモモチロンイキマスヨネカンゲイカイ!? <ワー、ミゴトニヨミカワセンセイノヨソウドオリナノデスヨー!
黄泉川「……良いなぁ、相変わらず馬鹿な事ばっかで」
同日 19:00
-第七学区・地下街・とある焼き肉屋前-
上条「……なあ土御門」
土御門「何だカミやん?」
上条「何でお前の隠れた名店メモにはこう、何と言うか……」
土御門「…………」
上条「レトロチックと言うか……歴史を感じると言うか……」
土御門「……ボロ臭い?」
上条「ちょ、そんなストレートに言うなよ!? 必死にオブラートに包もうと頑張った俺の努力を返しやがれ!」
青ピ「つまりカミやんは『何でこんなボロ臭い店ばっか紹介するんだよコンチクショー』って言いたいんやな?」
上条「何でわかんだよ!? お前【読心能力者】だったっけ!?」
青ピ「別に心を読まなくてもその顔と雰囲気で丸わかりやでー」
上条「何だとっ!?」
土御門「わかりやすいなーカミやん」
上条「……そんなことより何でこうボロい店ばっかなんだよ?」
土御門「前にも言ったかもしれないけど、この大人数を一気に受け入れてもらおうとしたらこういう地味な店の方が良いんだぜい!」
上条「まあ、そうだよな……」
土御門「そんなに心配しなくても大丈夫だぜい。ここの出す特製のタレの味は絶品何だにゃー」
上条「絶品なら何でここの店は外から見ても空いてんだよ?」
土御門「…………」
上条「おい目を逸らすんじゃねえ! こっちを見ろ土御門!」
禁書「そんなことどうでもいいんだよ! 早くお肉が食べたいんだよ!」
上条「……頼むから少しは自重して欲しいのですがインデックスさん。いくら割勘とは言ってもみんなには迷惑をかけたくないですが」
禁書「む、それはどういうことかな?」
上条「どうせ食べるんでしょ? 牛三頭分くらいは」
禁書「な、な、何を言ってんのかなとうま!? いくら私でも牛三頭なんてさすがに無理かも!」
上条「まあ、そりゃそうですよね。そもそも人は焼き肉を食べる量の単位で【頭】なんて使わねえもんな……」
禁書「私でも牛一頭が限界かも……」ボソ
上条「インデックスさーん!? 何か不吉な言葉が聞こえたのですがぁ!? 気のせいですよねえ!?」
土御門「お、どうやら主役の登場のようだぜい」
打ち止め「焼き肉なんて楽しみだねー! ってミサカはミサカは期待に胸を膨らませてみたり」ワクワク
結標「そうだねー、私なんて焼き肉とか初めて食べるし」
打ち止め「えっ、そうなの?」
結標「うん。知識としては知ってるんだけど、味までは分かんないわ」
打ち止め「ミサカは一回食べたことあるんだよ! ってミサカはミサカは自慢をしてみる」
結標「そうなの? いいなー」
打ち止め「ヨミカワが一回連れて行ってくれたんだよ! ってミサカはミサカは説明してみる」
結標「そっかー、しかし楽しみねー」
打ち止め「そうだよね!! よーし、今夜は食いまくるぜー、ってミサカはミサカは意気込んでみる」
一方通行「食い過ぎて吐くンじゃねェぞ、面倒臭ェから」
打ち止め「ミサカはそんなお馬鹿さんじゃ――あっ! あの時のヒーローさんだ! おーい!!」
一方通行「あァ? ヒーローさンだァ?」
上条「ら、打ち止め!? だっけか……」
打ち止め「こんなに印象に残りやすい名前なのに、何であなたはそんなうろ覚えなの? ってミサカはミサカは不満を打ち明けてみたり」
上条「い、いや、ごめん。いきなりだったもんで……」
一方通行「……オマエら知り合いだったのか?」
打ち止め「うんそうだよ! 二か月ほど前に遊んでもらったんだよ! ってミサカはミサカは懐かしき過去のことを打ち明けてみたり」
一方通行「〇歳児のガキが何言ってンだか……」
禁書「……とうまー! 誰なのかなー? その女の子はー?」ギラン
上条「ひっ! な、何でそんな犬歯を剥き出しにしておられるのでせうか!?」
打ち止め「ミサカの名前は打ち止めって言うんだよ! ってミサカはミサカは自己紹介してみる。あなたの名前は――」
一方通行「オマエ、インデックスか?」
禁書「あっ! あくせられーたなんだよ!」
打ち止め「あれ? 二人とも知り合いなの? ってミサカはミサカはあなたに他の知り合いがいた事に驚いてみたり」
一方通行「オイ、叩き潰すぞクソガキ。前、メシを奢ってやっただけだ」
上条「何度も何度もコイツの世話をしてくれたようで本当にありがとうございますっ!!」バッ
一方通行「は? 何でオマエがそンなこと言ってンだ?」
一方通行「つゥか、何でオマエがここにいンだよ?」
禁書「何でって言われても、とうまに付いてきたとしか……」
一方通行「とうま……そォいう事か、とうまって上条当麻のことだったのか」
上条「本当にありがとうございます。この大食いの食費すごかったでしょう? いつかお返ししますから」ハハァ
一方通行「あァ? 別に構わねェよ。大した出費じゃねェしな」
上条「大した出費じゃない……だと?」
一方通行「七億円請求してくるどっかのマゾ太クンよりははるかにマシだからな」
上条「」
吹寄「じゃあ全員そろったから、さっさと店の中に入るわよ、寒いから」
土御門「そうだにゃー、かれこれ三〇分もここで待ってるからにゃー」
結標「……本当にすみません」
姫神「別にいい。あなたたちは主役なんだから」
禁書「そうなんだよ! そんなことよりお腹空いたから早く入ろっ!」
上条「お前は自重しろ」
禁書「えええっ!?」
上条「何でそんなに驚くんだよ!?」
吹寄「……じゃあ開けるわよ」ガララ
―――
――
―
―
――
―――
同日 19:15
-第七学区・地下街・とある焼き肉屋-
青ピ「――はい、ではみなさんお手元のグラスを持ってください!」
ワイワイガヤガヤ
小萌「――だから何で土御門ちゃんはこうお酒の種類が豊富なお店を知っているんですか!?」
土御門「いやー、にゃはー、何ででしょうかねー」アセ
打ち止め「未成年の飲酒は駄目なんだよ! ってミサカはミサカは忠告してみる」
土御門「べ、別にたくさん知ってるからって飲んでるわけじゃないぜいお嬢ちゃん」
姫神「じゃあ。この中でおすすめなのは?」
土御門「ああ、個人的にこれが結構おいしかったからおすす……はっ!?」
小萌「つーちーみーかーどーちゃーんっ!?」
土御門「ひ、ひぃ、誤解だにゃー! ハメられただけだにゃー!」
姫神「ふふふ」
上条「策士だな、姫神」
吹寄「ちょっと静かにしなさい! 先生も落ち着いて!」
打ち止め「面白い人たちだねーあなたのクラスメイト達、ってミサカはミサカは率直な感想を述べてみる」
一方通行「くっだらねェ」
青ピ「はいじゃあ見た感じみんな持ってると思うから続けるでー」
青ピ「ええと……えー我らが一年七組に新しい仲間がー」
<そんな堅っ苦しいの挨拶はいらねえよ! <さっさと乾杯して焼き肉にありつこうぜ! <お腹空いたー
青ピ「何やと? 人がせっかくググって考えた挨拶だっていうのに……まあええわ」
青ピ「じゃあ、カンパーーーーーーーーイ!!」
<カンパーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!
-上条・禁書・土御門・青ピのテーブル-
ジューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
禁書「とうまとうま! これ全部食べていいのかな!?」
上条「アホか! これお前の分だけじゃねえよここの席のみんなの分だ!」
土御門「たしかに全部取られたら困るにゃー」
禁書「むー、じゃあ私専用のお肉を注文すればいいんだね?」
上条「ば、バカッ! そんなことをしたら上条さんの財布に核の冬が来るぞッ!?」
青ピ「そんなことを言ってる間に肉いただきっ!」スッスッ
土御門「あっ、ずるいにゃー、ならこっちは俺がいただくぜい!」スッスッ
上条「なっ!? テメェら!! ……ならこれは俺の――」
禁書「あっ? これ全部焼けてるよね? いただくんだよ!」スッスッスッ
上条「…………」
青ピ「やっぱり焼き肉はうまいなー!」
土御門「ここのタレは絶品なんだぜい!」
禁書「うまうまー」
上条「……テメェら肉ばっか食ってんじゃねえよ!! 俺の分はどこに行ったんだよ!?」
青ピ「カミやん、まだ野菜が残ってるやん」
禁書「野菜もいただくんだよ!」シュン
上条「……不幸だ」
-一方通行・結標・打ち止め・小萌・吹寄・姫神のテーブル-
ジューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小萌「あんまりハシャイじゃだめですよー!」
吹寄「先生。あの馬鹿共はほっといた方が方が良いですよ」
姫神「お肉。焼けた」
打ち止め「イエーイ!! このお肉はミサカがいただくぜ! ってミサカはミサカは焼きたてお肉を端でつかんでみたり」バッ
一方通行「肉ばっか食ってねェで野菜も食いやがれ」
結標「それ……貴方が言えた事じゃないわよね?」
一方通行「あァ? 何言ってンだオマエ? 俺は食わなくていいから食わねェンだよ」
結標「ならこの椎茸を食べてみなさい」スッ
一方通行「オイふざけンじゃねェ! 子供の嫌いな野菜のトップ3に入るよォなモン持ってくンな!」
結標「ふーん、じゃあ無難にキャベツでいいわよ?」
一方通行「ふざけンじゃねェ! そンな雑草食えるか!!」
小萌「ダメですよーアクセラちゃん! 好き嫌いなんかしちゃー! 先生のタマネギあげますからちゃんと食べてくださいね」スッ
一方通行「ちょ、オマ、ふざけ――」
吹寄「そうね。好き嫌いは許すわけにはいかないわね。はい、ナスビ」スッ
姫神「流れに乗じて。はいピーマン」スッ
打ち止め「そうだよ。ちゃんと野菜も食べなきゃいけないんだよ! ってミサカはミサカはさりげなくあなたの小皿にカボチャを入れてみる」スッ
結標「どうせだから全部入れちゃえばいいんじゃない?」ドサッ
一方通行の小皿「野菜でパンパンだぜ」
一方通行「」
結標「おおー、見事に傍から見たらベジタリアンと思われるくらいの量の野菜ね」
小萌「……何だかかわいそうになってきましたね」
姫神「お肉。焼けたよ」スッ
打ち止め「ありがとー! ってミサカはミサカはお肉を口に箸で加えながら感謝してみる」
打ち止め「もぐもぐおいひー!」
姫神「……かわいい」
一方通行「……こここかき」
吹寄「? どうした?」
一方通行「くかきけこかかきくけききこかかきくここくけけけこきくかくけけこかくけきかこけききくくくききかきくこくくけくかきくこけくけくきくきくきこきかかか――ッ!!」
小萌・吹寄・姫神「「「!?」」」
結標・打止((またか……))ハァ
一方通行「イイねイイねェ! 最高ッにおもしれェじゃねェか!! 雑草ごときが俺に刃向かうなンてなァ、百年経っても早ェンだよ!」
一方通行「オマエらなンてなァ、俺のチカラを使えば一瞬で――」カチ
打ち止め「はい! もはやお約束の能力ボッシュート! ってミサカはミサカはビビッと電波を送ってみる」ビビッ
一方通行「ゴォオォガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」ドンドン
小萌「な、な、なんなんですかー? これ?」
結標「ああ、気にしない出くださいすぐ直るんで」
青ピ「おうおうどしたんやこれ? 転入生が発狂しとるやん」
小萌「食事中に立ち歩いたらダメなのですよ青髪ちゃん」
青ピ「何を言うてますの先生。ドリンクバーですがなドリンクバー」
土御門「そんなことより、何でアクセラちゃんは発狂してるんだにゃー?」
結標「野菜盛られ過ぎてちょっとね」
青ピ「あれー? もしかしてアクセラちゃん野菜嫌いなん? 好き嫌いは駄目やでー?」
一方通行「うるせェ!! ブッ殺すぞオマエッ!?」
土御門「おー怖い怖い。まあ、そういうときは飲み物と一緒に流し込むのが一番にゃー」
一方通行「何? それはホントか土御門ォ!?」
土御門「そうにゃー。野菜を口に含んで水で一気に流し込めばあら不思議!」
一方通行「……あひゃぎゃはッ、コイツはイイ事を聞いた」カチャ
青ピ「おおっ! 行くかぁ!?」
一方通行「お片付けの時間だァ! 一瞬で終わらせるゥ!!」ガバッ
結標「ちょ、一方通行!? さすがにそれ全部は一気には――」
一方通行「…………」ゴクゴク
結標「――飲み込めない……」
一方通行「…………」
結標「……大丈夫?」
一方通行「……ンーンーンーッ!!?」←飲み込めきれずに口の中に残ってる
打ち止め「わぁー! あなたの真っ白な顔が目で見てわかるほど青くなっていくー!? ってミサカはミサカは緊急事態に焦ってみたり」
結標「ちょっとしっかりしなさい!!」
一方通行「ンンンーンンンーッ!!」←もう吐いても良いよね? とジェスチャーしてる
結標「そ、それだけは駄目っ! ここの雰囲気的が! 飲み込みなさい無理やりにでもっ!!」
一方通行「ンン!! ンン!!」←無理無理と必死に手を振っている
結標「いいから飲み込めっ!! ほら私の水あげるから!!」
一方通行「ンンンンっ!! ンンンンっ!!」←何かを訴えている
結標「えっ、何!? 水じゃないの!?」
一方通行「ンンンンンっ!! ンンンンンっ!!」←必死に何かを訴えているジェスチャー
結標「……そうか! 打ち止めちゃん!!」
打ち止め「えっ、何!? ってミサカはミサカは突然呼ばれたことに驚いてみたり」
結標「今すぐコイツの能力制限を解除してあげて!!」
打ち止め「えっ? 何で?」
結標「いいから!! じゃないとグロテスクな光景がお茶の間にっ!!」
打ち止め「……あっそうか! わかった! ってミサカはミサカは素早く電波を送ってみる」ビビビ
一方通行「――ッ!? オラァああああああああああッ!!」ドッパァァン
土御門「……おおぉ、口の中の野菜が見事に粉々になったにゃー」
吹寄「一体どんなチカラを使ったらそんな風になるのよ?」
一方通行「……ぜェ、ぜェ……ぜェ、土御門くゥゥン!?」
土御門「!? はいっ!?」
一方通行「俺が言いたいことはわかってるよなァ!?」
土御門「……はい」
一方通行「なら死ねェ!!」ゴパァ
土御門「にゃー!! あれはお前が一気に全部飲むからいけないんだにゃー!! 俺は悪くないんだにゃー!!」ドタドタ
一方通行「うるせェ!! スクラップの時間だぜェ、クソ野郎がァ!!」ドパァン
土御門「にゃー!!」
<いいぞ転校生もっとやれ!! <喧嘩か!? おもしれえ!! <上条お前も乱入してこいよ!! <えっ!? 何で俺なんでせうか!?」
土御門「にゃー!! カミやん助けてェええええええええええ!!」
上条「土御門お前ッ!? こっちに来んじゃねえ馬鹿ッ!!」
ドォオオオン!!
上条「ぎゃァあああああああああああああああああッ!!」
小萌「ちょ、ちょっとー!! ここは学校じゃないんですよー!! 静かにするですよー!!」ワタワタ
店員「…………(この人たち正直早く帰ってくれないかな……)」
上条・土御門「「不幸だ(にゃ)ァああああああああああああああッ!!」」
―――
――
―
―
――
―――
小萌「……ふぅ。お腹いっぱいなのですよー」
吹寄「そうですね。そろそろ時間的にも帰った方が良いですね」
土御門「」
姫神「……大丈夫?」ツンツン
一方通行「……くっだらねェ」
結標「貴方、そろそろ本気で野菜嫌いを克服した方が良いと思うわ……」
一方通行「面倒臭ェ」
結標「もし世界の食べ物が野菜だけになったらどうするつもりなのよ?」
一方通行「コーヒーがあれば生きていける」
結標「ダメだコイツ、早くどうにかしないと」
上条「幻想殺しがなければ即死だった……」
禁書「もしゃもしゃもしゃもしゃ」カラン
打ち止め「すごーい、これで二〇皿目突破だね、ってミサカはミサカは現状報告してみたり」
上条「……インデックスさーん、そろそろお腹がいっぱいになって来たのではないでせうか?」
禁書「まだまだ食べられるんだよ!」キラキラ
打ち止め「おおおおおおっ!」パチパチ
上条「ふざけんじゃねえ!! いい加減自重しろコラ!!」
青ピ「カミやん……」ポン
上条「何だよ?」
青ピ「あの子の分、自分で払うてえな」グッ
上条「……はい」グスン
―――
――
―
同日 21:00
-第七学区・地下街・とある焼き肉屋前-
<ありがとうございましたー(もう二度と来んじゃねえ!!)
上条「……今月の生活費が……バイト増やさなきゃだめだな……不幸だ」
禁書「今日は一杯食べれて満足なんだよ!」
打ち止め「あなたって何でそんなにたくさん食べられるの? ってミサカはミサカは素朴な疑問を浮かべてみる」
禁書「うーん、そこに食べ物があるから?(キリ」
打ち止め「おおおおおおおおおおおっ!!」パチパチ
上条「……何が『そこに食べ物があるから』だ。この暴食シスターめが」ボソ
禁書「何か言ったのかなとうま?」
上条「何でもないですよー、と」
小萌「じゃあこの辺で解散なのですよー! もう夜遅いからあんまり寄り道とかしちゃダメですよー!」
<ハァーーイ!!
青ピ「土御門くん! しっかりしてえな土御門くん!?」
土御門「……うーん舞夏ー! やっぱりお前は最強の妹だにゃー」
青ピ「土御門くん!? いないから! ここに舞夏ちゃんいないから!!」
吹寄「おらっ! 起きろ!!」バコン
土御門「ぐほっ!?」
姫神「……起きた?」
土御門「……あれ? ここはどこだにゃー? たしか舞夏と一緒にあんなことやこんなことを――」
吹寄「どうやらまだ目が覚めていないみたいだな」ボキバキ
青ピ「やめてー土御門くんのライフポイントはもうゼロよ!!」
吹寄「問答無用っ!!」ゴカン
土御門「ごはっ!?」ガクン
青ピ「土御門くぅううううううううううううううううん!!?」
上条「……何やってんだアイツら?」
禁書「焼き肉を食べたら無性にアイスが食べたくなってきたんだよ」
上条「じょ、冗談ですよねインデックスさん!?」
一方通行「オイ、インデックス」
禁書「何?」
一方通行「あンま三下に迷惑かけンじゃねェぞ?」
禁書「? うん、わかったんだよ!」
上条「その言葉、ありがたいんだけどとりあえずさっきのこと謝れよ」
一方通行「……行くぞクソガキ」カツンカツン
打ち止め「あ、ちょっと待って!」テクテク
結標「ああ、もう。じゃあ皆さんまた明日! ちょっと待ちなさいよ!」スタスタ
上条「スルーすんじゃねェえええええッ!!」
青ピ「土御門くぅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううん!!」
同日 22:00
-黄泉川家・リビング-
ガララララ
結標「ただいま戻りました!」
芳川「あら、どうやらあの子たちのお帰りのようね」
黄泉川「おおっ! おかえりじゃん!」
一方通行「…………」
打ち止め「ただいまー! 焼き肉すっごくおいしかったよー! ってミサカはミサカは事後報告してみたり」
芳川Γ焼き肉なんて本当うらやましいわね」
打ち止め「ふふん、どうだうらやましだろへへへー、ってミサカはミサカは得意気な表情を浮かべてみる」
芳川「むむっ、今すぐこの夕食がコンビニの焼き肉弁当だった私に謝りなさい。じゃないと泣くわよ。いい歳扱いて」グスン
打ち止め「ご、ごめんヨシカワ! ミサカが悪かったよ、ってミサカはミサカは謝罪してみる」
黄泉川「で、後ろの二人はどうだったじゃん?」
結標「楽しかったですよ! クラスのみんなもいい人ばかりだったし」
黄泉川「そうかー、それはよかったじゃん。で散々帰りたい帰りたいって言ってた一方通行はどうだったじゃん?」
一方通行「あァ? 何がだ?」
黄泉川「何がだって、学校はどうだったかどうかを聞いてるじゃんよ?」
一方通行「……はァ、ンなくっだらねェこと聞いてきてンじゃねェぞ」
打ち止め「じゃあ楽しくなかったってこと? ってミサカはミサカは結構真剣に尋ねてみたり」
一方通行「ハァ? 何言ってンだオマエら? 学校なンかに行って楽しいわけねェだろォが」
芳川「…………」
一方通行「教室を見渡す限りどいつもコイツも平和ボケしたツラしやがって……ふざけてンのかっつゥの」
黄泉川「……そのふざけたことに慣れていくことが、今のお前に必要なことじゃんよ」
一方通行「……くっだらねェ」カツンカツン
黄泉川「待つじゃんよ一方通行」
一方通行「ンだよ? もう話は終わっただろォが」
黄泉川「何言ってんだ、まだオマエは私の質問に答えてないじゃん」
一方通行「ハァ? まだ何かあったか?」
黄泉川「学校はどうだったじゃん?」
一方通行「……またそれかよ。さっき答え──」
黄泉川「どうだったじゃん?」
一方通行「チッ……悪くはねかったよクソ野郎が」カツンカツン
黄泉川「そっか……それはよかったじゃん♪」ニコ
打ち止め「……おおおっ!!」
芳川「彼も相変わらずのようね」
結標「ホントっ、素直じゃないのね。ツンデレのアクセラちゃん」
5.テスト期間
November Fourth Wednesday 15:35 ~帰りHR前休み時間~
-とある高校・一年七組教室-
一方通行「テスト期間だァ?」
吹寄「そう。二学期の期末試験がちょうど一週間後に控えてるから、今日から部活動とかが休みになるの」
一方通行「ヘェー、それは知らなかったなァ」
結標「……貴方、ホント先生の話とか全然聞かないのねえ。私でもそのくらいの情報なら知ってたわよ?」
一方通行「つゥかどォでもイイしよォ」
結標「まあ、そうかもしれないけど……」
吹寄「実を言うとあなた達には結構関係があるのよ?」
結標「えっ? それってどういうことなの?」
吹寄「実はこのテスト期間はただ部活とかを休部にするだけじゃないのよ」
一方通行「……まだ何かあンのか?」
吹寄「そう、この期間は『試験期間中、成績不十分者及び出席日数不足者は放課後に担当教員による補習を命じる』と言うような指示が出てるのよ」
一方通行「……つまり、どォいうことだ?」
結標「聞いただけだと、成績が悪い生徒と出席日数が足りてない生徒がこの期間中放課後補習を受ける、ということよね?」
吹寄「その解釈で間違ってないわ。例えばあそこにいる馬鹿者とか」スッ
上条「だァー!! 今日から補習期間とか不幸だァああああっ!!」ドンドン
土御門「ドンマイだにゃーカミやん! カミやんは補習のメンバーのレギュラーだから選ばれるのは確実だにゃー」
青ピ「えぇやんカミやん、放課後も小萌先生と一諸におられるんやから!」
上条「良くねえよ! 補習なんか受けてたら特売がぁ……食料がぁ……」
青ピ「でもカミやん、最近はそんなに休んでへんからなー」
上条「!? そうか、もしかしたら最近休んでねえから今回は免れることができるかも……!?」
姫神「……この前の。テストの結果がひどかった亅
上条「チクショォおおおおおおおおおッ!!」
吹寄「……まあ一つの例がアレね」
一方通行「アイツそンなに馬鹿だったのか……いや、たしかに頭良さそうには見えねェけどよォ」
結標「貴方も見た目だけだったら頭良さそうには見えないけどね」
一方通行「あァ!? 潰すぞクソババァがッ!」
吹寄「はいはい話を続けるからちょっと黙ってくれる?」
結標「そうよ一方通行!」
吹寄「ちょっと黙――」
一方通行「オマエが煽ってきたンだろォが!」
吹寄「(#^ω^)ピキピキ」
ドンッ!!
吹寄「続けても良いかしらっ!?」
一方・結標「「……ハイ」」
吹寄「……あっ、ごめんなさい! ついカッとなってしまって……」
結標「あ、いえ、こちらの方が悪いし……って、今思ったんだけど、その指示通りなら別に私達には関係ないわよね?」
一方通行「そォいやそォだな。俺たちは転校してきたわけだしな」
吹寄「ところがそういうわけにはいかないのよ」
一方通行「……何?」
吹寄「あなたたちは一昨日転校してきたばかりでしょ? だから、授業にあんまり出てないってことだから、補習に行かせてその分を補うってわけ」
一方通行「うわァ、面倒臭ェ! 理不尽かつ面倒臭ェ!」
結標「たしかにこれは……しかし吹寄さんよくそんなこと知ってたわね?」
吹寄「ああ、それは大覇星祭の実行委員をしてる時にここの先輩から聞いたのよ。転入生の扱いとかを……」
結標「ヘー、大覇星祭のねえ……」
一方通行「……つゥことはその情報は確実じゃねェっつゥことか」
吹寄「まあ、そういうことになるわね。
結標「どういうこと?」
一方通行「あくまで聞いただけでそれが真実かどうかわかンねェってことだよ」
結標「ああ、そういうこと」
吹寄「とりあえず、補習参加メンバーは帰りのホームルームの時に小萌先生の口から発表されると思うから、その時にわかるわ」
結標「そ、そう……なら、メンバーに入ってないことを祈るだけね」
一方通行「まァ、常識的に考えてこの俺が入ってるわけ──」
───
──
─
─
──
───
同日 15:45 ~帰りHR~
-とある高校・一年七組教室-
小萌「──ちゃん、上条ちゃん、アクセラちゃん、結標ちゃん。以上六名がテスト期間中の補習参加メンバーですよー!」
結標「」
一方通行「クソがァァああああああああああッ!!」ドンドン
上条「不幸だァあああああああああああああッ!!」ガシガシ
小萌「二人とも静かにするですよー」
小萌「ちなみに、この補習は強制なので勝手に帰らないでくださいねー」
小萌「昇降口には災誤先生が見張ってるので逃げようとしてもむだですよー」
一方通行「……誰だよ災誤って?」
土御門「生活指導のゴリラだにゃー」
結標「ゴリラ?」
吹寄「崖から落ちてくる岩盤を両手で受け止めたという伝説を持った先生よ」
結標「何だ先生か……って、えっ!?」
一方通行「つゥか、何でこの学校の教育者は小学生とかゴリラとか変人ばっか集まってンだよ?」
小萌「アクセラちゃーん、聞こえてますよー?」ニコニコ
一方通行「あっ、スンマセン」
小萌「と、いうわけで放課後メンバーに入っている生徒達は教室に残っててくださいねー」
一方通行「なァ、ゴリラくれェなら俺のチカラ使やァ潰せるンじゃね?」
結標「やめときなさい」
───
──
─
─
──
───
同日 16:00 ~放課後~
-とある高校・一年七組教室-
小萌「はい皆さん、今日から毎日放課後補習なのですよ! 張り切って行きましょー」
上条「……先生ー!」
小萌「何ですか上条ちゃん?」
上条「この補習何時までやるんですか?」
小萌「あれー? 補習の常連さんの上条ちゃんがそれを聞いてきますか?」
上条「いや、一応確認しておこうと」
小萌「大丈夫ですよ。遅くても六時には帰れますから」
<ぎゃああああああああッ!! <くそ、こんなことならアニメ録画しとくんだった…… <遊べねえええええええ!!
一方通行「六時だとォ? 完全下校時刻ギリギリじゃねェか!?」
上条「特売に間に合わねえッ!! 俺の卵がァあああああッ!!」
結標「何と言うか……ドンマイ」
小萌「まあ、あくまで遅くてもなので頑張ってくれれば早く帰れますよー」
一方通行「つゥか、俺達は何すンだよ? この無様に成績不振でここにいる馬鹿共とは違って俺達は時期的な問題だけだぞ?」
上条「ひでえ言われようだな……」
小萌「ああ、アクセラちゃんと結標ちゃんは今回の試験範囲を一通り勉強してもらいます」
結標「えっ、それってかなりの量なんじゃないの?」
小萌「大丈夫ですよー、二学期の期末考査の範囲はそこまで多くないのでー」
一方通行「っつっても一週間でどうにかできるモンなのかよ?」
小萌「これを全部終わらせればなんとかなるのですよー」ドン
結標「な、何? この分厚い紙の束……」
一方通行「ざっと一〇〇枚はあるな」
小萌「今回の全教科の範囲をプリント化したものなのですよー」
結標「こ、これを一週間でやるんですか?」
小萌「はい! がんばってくださいねー」ニコ
結標「/(^O^)\」
上条「……ご愁傷さま」
小萌「転入生組の子たちは今日はこのプリント集の三〇ページまでがノルマですよー! がんばってくださいねー」
一方通行「……つまり、それを全部終わらせれば帰ってイイってことだよな?」
小萌「はい。まあ、そうですけど……」
結標「む、無理よ……だってこのプリント裏表両面びっしりと問題が――」
一方通行「何バカみてェなこと言ってやがンだこの三下はァ? 俺を誰だと思ってやがる」
結標「あ、一方通行……」
一方通行「この程度のザコ共なンてなァ、俺が本気を出すまでもねェンだよ、あァ!?」
小萌「じゃあがんばってくださいねー。では、次は上条ちゃん達の分ですけど――」
―――
――
―
―
――
―――
~一〇分後~
-現代文-
――太郎は床に転んだ。
周りのクラスメイトはどっと笑った。
太郎は顔を赤くしてその場をあとした――
―――――――――――――――
一方通行「…………」
Q1『下線部の時の太郎の気持ちを五字で答えろ』
一方通行「あァァあああああァあッァああああああああッ!!」ガンガン
結標「ちょ、ちょっと何発狂してるのよ貴方!?」
一方通行(何だよ何ですか何なんですかァ、この愉快で素敵でふざけた問題はァ!?)
一方通行(わ、わかンねェ……学園都市第一位の頭脳を持ってしてもわからねェ問題だと!?)
一方通行(何でこンな高難易度の問題がこンな学校で出題されンだよ? わけわかンねェよクソッたれ)
結標「……あれ? 一方通行まだ一問も解いてないじゃない? どうしたの?」
一方通行「い、いやァあれだよあれ、ちょっとこのザコにハンデでもやろォかなァと思ってな」
結標「ふーん、まあ別にいいんだけど」
一方通行「……ところでオマエはどれくらい終わらせたンだ?」
結標「私? 私はちょうど三ページ分は終わらせたけど……」
一方通行「な、ンだと……?」
結標「何というかこの問題簡単ね。多分この問題集、結構基本的な部分だけで構成されているんだと思うわ」
一方通行「は? 今何つった?」
結標「え? 基本的な問題……かな?」
一方通行「…………」
結標「?」
一方通行(嘘だろォおおおおおおおおおおおおおッ!? 基本的な問題ィィいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッ!?)
結標「どうしたのよ? そんな顔を真っ青にさせて……」
一方通行「い、いやァ、な、何でもねェよ」
結標「そう? ならいいのだけど……」
一方通行(……基本的な問題っつゥことは、よく考えれば余裕でわかるっつゥことだよなァ?」
一方通行「…………」
一方通行(こォいう時は、物語の主人公を自分に当てはめて考えるとイイ、とかどっかで聞いたことあるな……)
一方通行(もし俺がコイツだったら……)
~~~
一方通行「あァ、面倒臭ェ……」カツンカツン
カコン
一方通行「あ?」ガツン
一方通行「痛ってェ!? ンだこのふざけた石ころはァ!?」
クスクス ワハハハ キャハハハ
一方通行「あァ?」
青ピ「ちょwwアクセラちゃんww何でそんなところでこけてんのwww」
土御門「にゃーwwwこれは滑稽だにゃーwww」
上条「ぷげらwwwぷげらwww」
一方通行「…………」ピシ
一方通行「ブチ、コロス」カチ
~~~
一方通行「……よしわかった。この答えは『コロシタイ』だな」カキカキ
一方通行「何だよ簡単じゃねェかオイッ、こンな基本的な問題に俺は手こずってたのか俺はァ?」ブツブツ
一方通行「ったく、このザマじゃァ学園都市第一位は引退だなァこりゃァ……」ハァ
一方通行「でもあのガキの前じゃァ最強を名乗り続けるって決めてンだよクソッたれ」ブツブツ
一方通行「さっさとコイツら片付けてガキのところに帰ってやンねェとなァ」ブツブツ
一方通行「よォし、この調子で問題を片付けるとすっかァ――」ブツブツ
結標(何かブツブツ言ってて怖いんですけど……)
―――
――
―
―
――
―――
――ドンッ!!
強盗の持つ拳銃から放たれた一発の銃弾。
その進路の先には無垢な一人の少年。
少年は死を覚悟し、目を瞑る。
だが、その銃弾は少年の体を貫くことはなかった。
「危ないッ!!」
「!?」
少年の前に一人の青年が立つ。銃弾の進行を阻むかのように。
銃弾を受けた青年の体からはたくさんの血があふれ出てきた。
それを見た強盗は、一目散にその場を立ち去っていった。
「おじちゃん! おじちゃん!」
倒れた青年に涙目になりながらも必死に声を投げかける少年。
「……俺はまだニ〇歳――ごほっ!」
青年の口から大量の血がばら撒かれた。
「おじちゃん! おじちゃん!」
「……少年よ。誰かを守れる強い少年になるん……だぞ……」
そう言って彼は静かに瞳を閉じていく。
「おじちゃん! おじちゃん!」
何度少年が呼びかけても、彼は応じることはなかった。
「……わかったよおじちゃん。僕強くなるよ。誰かを守れるくらいに」
そう彼は決心して、その場を立ち上がった。
青年の顔には、うっすらと頬笑みが見えた。
Q8『少年にとって、青年はどのような存在となったか三五字以内で答えろ』
一方通行「『無様に死ンでいった、ギネスブックに認定でもされそォな、愉快なオブジェ。』と」カキカキ
一方通行「よし、これで今日の分は終了っつゥわけだ」
小萌「はーい! では時間が時間なので、今日の補習は終了なのですよー!」
<よっしゃー!! <終わったー!! <帰れるー!!
一方通行「なっ!? しまった結局最後まで残っちまった」
結標「で、一方通行。今日のノルマは達成できたの?」
一方通行「はっ、俺を誰だと思ってやがンだ。この程度の問題で手こずるわけねェだろォが」
結標「そう。さすが第一位ね。私はまだ五ページぐらい残ってるから、あとは宿題ね」
一方通行「家にまで帰って勉強とはご苦労なこった」
小萌「じゃあ、また明日なのですよー、きちんと復習するのですよー」
<さようならー
―――
――
―
同日 20:00
-黄泉川家・リビング-
結標「…………」カキカキ
打ち止め「あれー? 何やってんのアワキお姉ちゃん? ってミサカはミサカは聞いてみる」
芳川「邪魔したらダメよ打ち止め。淡希は宿題しているのよ」
結標「ああ、別に大丈夫ですよ。もうそろそろ終わるし」
打ち止め「大変そうだねー、ってミサカはミサカはアワキお姉ちゃんの苦労をねぎらってみたり」
結標「あははー、もう学生だしねー」
芳川「……で、キミはしなくてもいいのかしら?」
一方通行「あァ? 何をだ?」
芳川「そろそろ試験があるのでしょ? 勉強しなくてもいいのかしら?」
一方通行「必要ねェよ。あの問題集をざっと見たが、科学とか物理、数学とかは基本中の基本しかねェからな」
芳川「さすがはレベル5ってところね。でも、国語とかはさすがに他の教科とは違うんじゃないの?」
一方通行「余裕だよ余裕。あの程度の問題苦でも何でもねェよ」
芳川「そう。じゃあどんな結果になるか期待しておくわね」
一方通行「勝手にしろ」
こんな風に時は流れてテスト当日を迎えるのだった。
6.期末考査
December first Wednesday 08:20 ~考査初日~
-とある高校・一年七組教室-
上条「……あー、やっと地獄の補習期間から解放されるー」
土御門「お疲れカミやん。まあ、どうせ冬休みも補習に呼ばれるオチが見えてるがにゃー」
青ピ「さすが補習レギュラー! いいなぁ小萌先生と冬休みも会えるなんてー」
上条「うるせえテメェら、まだ冬休みの補習が決まったわけじゃねえ!!」
吹寄「うるさいのは貴様だ上条! まだテストが終わったどころか始まってすらいないのに余裕だな貴様っ!!」
上条「ふふふ、散々補習に行かされ基本をミッチリ教え込まれた上条さんに隙はないのですよ!」
青ピ「何ッ!? まさかカミやんがテスト前にこないなことを豪語するやなんて!」
土御門「今日は大雪が降るにゃー!」
上条「……テメェら」プルプル
姫神「じゃあ。BTB溶液にアルカリ性の液体を混ぜたら何色になる?」
上条「えっ? えっ?」
姫神「液体が気体へ状態変化した時体積はどうなる?」
上条「ちょ、あ、えーと、そ、それはあれだなー、ええと……」
一方通行「青色に変化と体積は膨張するだろ?」カツンカツン
姫神「正解。そして二人ともおはよう」
結標「おはよー! みんな集まって何をやってるの?」
青ピ「結標の姉さんおはよーさん、今はちょっと調子に乗ってるカミやんをフルぼっこにする流れなんやでー」
結標「何それ?」
上条「……昨日はちゃんとできてたんだよチクショウ」
土御門「まあカミやんは所詮カミやんってことだにゃー」
一方通行「何で昨日できてたことが、一晩寝ただけで出来なくなってンだよオマエ」
上条「……不幸だ」
吹寄「さすがにそれは不幸は関係ないぞ貴様。普段から地道に勉強していればこんなことにはならなかったはずだ!」
上条「上条さんにはそんな勉強に使う時間は残されてはいないのでせうよ」
青ピ「あーあ、これはもう冬休み補習確定やね」
上条「ま、まだわからねえぞ! 今から予習すればッ!」つ科学の教科書
結標「……科学? 最初の教科は数学じゃなかったけ?」
上条「あれ? そうでしたっけ?」
一方通行「もう諦めろよ三下ァ」
上条「い、嫌だ。冬休みくらいゆっくりしたい!」
青ピ「ええやん! クリスマスも小萌先生と一緒に過ごせるんやからそれで」
土御門「そういえばもうそんな季節かにゃー」
吹寄「早いわねー、つい最近まで大覇星祭とか頑張ってたと思ってたのだけど」
姫神「たしかに。あっという間に十二月」
青ピ「もちろん終業式終わったら打ち上げとかやるよなー」
土御門「それはいい案にゃー。ボウリングとかどうかにゃー?」
吹寄「いいわねボウリング。ふふふ、ついに通販で買った【ボウリングをするだけで脳が活性化するボウリングシューズ】を使う時が来たのね……」
上条「またそんな胡散臭いものを……」
吹寄「べ、別にいいじゃない! 気付いたら電話してしまっていたのよ」
結標「……ちなみにそのシューズ使った回数は?」
吹寄「…………0回」ボソ
上条「何で買ったんだよ!?」
吹寄「う、うるさいっ!! そんなことより貴様はテスト勉強してろっ!!」
上条「なら、何で俺の席の周りに集まって楽しく談笑してんだよ!? 嫌がらせか!?」
一方通行「つゥか、何で俺達テストの前にこンな会話してンだ?」
結標「ホントよね。勉強しないと」
土御門「大丈夫だと思うぜい。今回は範囲が狭いから遊んでても赤点回避は余裕なんだぜい!」
青ピ「そーそー。赤点を取る人なんて逆にいんの? って思うくらい難易度低いんやでー」
姫神「…………」
上条「……姫神さん、何で無言でこっちを見てくるんですか?」
姫神「何でもない。別に『今回も赤点取るんだろうな』とか思ってない」
上条「チクショウ見てやがれよテメェら!! 見事に赤点回避して楽しいウィンターライフを送ってやるよ!!」
土御門・青ピ「「まあ、無理だろうけどなー(にゃー)」」
上条「こ、この野郎……!」プルプル
ガララララ
小萌「はーい、ホームルームを始めますから席に着いちゃってくださいねー」
―――
――
―
―
――
―――
同日 08:45 ~一時間目前休み時間~
-とある高校・一年七組教室-
時 間 初 日 二日目 最終日
1.08:50~09:35 数 学 社 会 古 文
2.09:45~10:30 化 学 英 語 日本史
3.10:40~11:25 現代文 世界史 物 理
結標「一時間目は数学っと」
一方通行「現代文は一々文章読まねェといけねェから面倒臭ェから、数学はラクだな」
結標「でも、補習の時はすぐに終わらせてたじゃない」
一方通行「見て答えるだけの数学とかの方がラクだ」
結標「へえ、そうなの」
一方通行「つゥか、今思ったンだがオマエ記憶喪失してンのに、よく問題とか解けるよな?」
結標「ああ、何というかこういう知識部分は残ってるらしいのよね」
一方通行「随分と都合のいい記憶喪失だなァオイ」
結標「でも結構怖いのよこれ。習った覚えのない問題なのに、すらすらと解けていくなんて……」
一方通行「まァ、たしかになァ」
結標「漫画とかでよくある『な、何で俺がこんなことできるんだ!?』っていうのをリアルに体現できるのよね」
一方通行「厨二病発症お疲れ様でェす」
結標「ちゅ、厨二病じゃないわよ!」
一方通行「『み、右手が勝手に動く!?』とか思ってンだろ?」
結標「思うかっ!!」
一方通行「ハァ、休み時間長ェ……」
結標「そうだ! 貴方も試しに記憶喪失になってみれば、この恐ろしさが分かるんじゃない?」
一方通行「馬鹿かオマエ? 記憶飛ンじまったら、この会話の内容も覚えてねェし、オマエの事も綺麗サッパリ飛ンじまうっつゥことだぞ」
結標「あ、そうか。それは困るわね」
一方通行「チッ、まあそれを再現すンなら睡眠学習装置なりなンなりを使えば手っ取り早ェしな」
結標「どういうこと?」
一方通行「眠ってる間に知らない知識が脳に植え付けられて、いざ起きてみると覚えのねェ事ができちまうっつゥことだ」
結標「ふーん、そんなものがあるんだ」
一方通行「実際あるかは知らねェよ。昔ロボットアニメでそんなことやってただけだ」
結標「科学の力ってすげー!」
上条「ぎゃァああああああああッ!! 消しゴム忘れたァああああああッ!!」
土御門「これはひどい」ケラケラ
青ピ「さすが安定の不幸体質」ケラケラ
上条「だ、誰か! 消しゴムを貸してくれッ!!」
土御門「そんな都合よく予備なんてないにゃー」
青ピ「同じく!」
上条「チクショウッ!!」
青ピ「ってか、シャーペンの後ろに付いてるヤツ使えばいいやん」
上条「あれ使ったら速攻で折れた!」
青ピ「マジでか!?」ケラケラ
土御門「普通一回使っただけじゃ折れたりしないはずなんだけどにゃー」
上条「ふ、普通そうだよな?」
青ピ「消しゴムは犠牲になったのだ……カミやんの不幸体質。その犠牲にな……」
土御門「幻想殺し働きすぎだにゃー」
上条「不幸だ……」
青ピ「まあ、書くものがあるだけマシやな」
上条「た、たしかに……って本気で誰も消しゴムの予備を持ってないでせうか!?」
姫神「残念ながら」
吹寄「……! これならあったわよ」スッ
上条「…………なんだこれ?」
吹寄「見ての通り練り消しよ」
上条「いや、それは分かるんだけど……何でこんなもん持ってんだ?」
吹寄「い、いや、別にいいじゃない! 練り消し持ってるぐらい!」
上条「……はぁ、どうせ『ねりねりするだけで右脳が活性化されるスーパー練り消し』とかみたいな胡散臭い通販の商品なんだろ?」
吹寄「!? な、なぜ貴様がその名前をっ!?」
上条「適当に言ったら的中しちゃった!?」
姫神「……やわらかい」フニョフニョ
上条「てか、練り消しで文字って消えんのか?」
土御門「無理やり押しつければ消えるんじゃないかにゃー?」
青ピ「しかし練り消しなんて小学生以来やなー、懐かしい」
上条「ってこんなことしてる場合じゃねえ! 早くもテスト開始一分前ッ! 誰か消しゴムを――」
ゴンッ
上条「――って痛ッ!?」
上条「……何だー? いきなり後ろから変なものが――ってこれは消しゴム!!」
上条「一体誰がッ!? とりあえずアリガトウございま―ーす!!」
一方通行「……くっだらねェ」
結標「いいの? 貴方消しゴム二つも持ってないでしょ?」
一方通行「構わねェよ。ベクトル操作すりゃァ、表面に付着してる炭素だけ弾き飛ばして字ぐれェ消せンだろ」
結標「安定のベクトル操作ねえ……」
一方通行「それに俺は字を間違えねェ」
結標(最後に『(キリ』とか付けたらおもしろいくらい似合いそうよね)
キーンコーンカーンコーン
~テスト省略~
―――
――
―
―
――
―――
December first Friday 11:25 ~考査最終日~
-とある高校・一年七組教室-
キーンコーンカーンコーン
小萌「はーい、じゃあ後ろから解答用紙を集めてくださーい。ちゃんと名前があるか確認もしてくださいねー」
<終わったァあああああああああああ!! <帰りにゲーセンでも寄ろうぜ!! <あ・か・て・ん確定ね…… <涙拭けよ
青ピ「よっしゃー!! やっとテストから解放されるでー!!」
土御門「あとは冬休みまで待つだけだにゃー!」
姫神「疲れた……」
上条「や、やばい。さっきのテスト全然わからなかった……」
土御門「お、カミやん、これは冬補習決定だにゃー!!」
上条「い、いや、選択肢が全部合ってればまだ可能性は……」
姫神「その右手のおかげで。その可能性はなくなる」
上条「不幸だァあああああああああああああッ!!」
結標「んー!! 疲れたー!」
一方通行「くっだらねェ」
結標「あら、随分と余裕そうね」
一方通行「当たり前だろ。この程度の問題余裕なンだよ」
結標「そうねー、さっきの物理なんかおもしろいくらい簡単だったしね」
一方通行「つゥか、月詠からもらったプリントとほぼ同じのテスト内容ってどォなンだよ?」
結標「すごいよねー小萌先生。あのプリントのおかげで今回のテスト高得点が期待できそうだわ」
一方通行「おかげで無駄な労力を使わされたがな……」
結標「でもいいんじゃない? それで」
一方通行「あのなァ、あの程度の問題なら何もしなくても俺なら一〇〇点満点余裕なンだよ。だから今までやったモンは全部無駄だったわけだ」
結標「ほー、そこまで言うなら全部一〇〇点なんでしょうね?」
一方通行「当たり前ェだろ」
結標「ふふふ、なら楽しみにしてるわ」
ガララララ
小萌「はーいホームルームの時間ですよー、一部テストの返却がありますのでとっとと座ってくださーい!」
ガタガタンガタンガタガタ
小萌「ええと、今から返すテストは数学と科学と現代文ですよー」
小萌「では、順番に取りに来てくださーい!」
―――
――
―
―
――
―――
~数学のテストの場合~
吹寄「……ふん。まあまあってところね」82点
姫神「吹寄さんすごい」73点
吹寄「いやいや姫神さんも凡ミス無くせばもっといったんじゃない?」
姫神「そうだね。次から気を付ける」
上条「……よっしゃァあああッ! 赤点回避キタァあああああああああああッ!!」31点
青ピ「!? なんやて!?」57点
土御門「そ、そんなバカな……ってギリギリじゃないかにゃー」62点
上条「上条さんにも運が向いてきましたよー、この調子で全教科赤点回避しますよー!」
土御門「ま、世の中そんなに甘くないんだぜい!」
上条「……不吉な事言うなよ」
一方通行「…………」
結標「どうだったのよ一方通行」94点
一方通行「あァ? 決まってンだろ一〇〇点だ」100点
結標「うわぁ、面白くないわー」
一方通行「ミンチにするぞオマエ」
~科学のテストの場合~
吹寄「わァああっ!! 渾身のミスをしてしまったァああっ!!」69点
姫神「ドンマイ。吹寄さん」86点
吹寄「……しかしすごい点ね」
姫神「科学はそれなりに得意」
青ピ「おお、今回は運よく選択肢全問正解やったでー」70点
土御門「まあこんなもんかにゃー」78点
青ピ「さてさて、カミやんはどうやろーなー」
上条「」24点
青ピ「世の中そんなもんやで」ポン
土御門「補習行きのキップ取得おめでとう」ポン
上条「不幸だァあああああああッ!!」
一方通行「…………」
結標「さて、そろそろ空気を読むべきよ一方通行」90点
一方通行「空気を読んだ結果がコレな訳だが……」100点
結標「これはひどい」
一方通行「オマエは一体俺に何を期待してンだ?」ニヤニヤ
結標「何コイツすっごいムカつく!」
~現代文のテストの場合~
吹寄「……やった! 初めての一〇〇点だ!!」100点
姫神「えっ!? すごい。おめでとう!」92点
青ピ「何か今回の現代文の点数みんな高いなー」79点
土御門「まあ、今回は簡単だったしなー」85点
上条「……先生! この点数を科学の方に回せませんか!?」61点
小萌「ダメですよー!」ニコ
上条「……チクショウ」
土御門「大人しく行ってくるにゃー」
上条「不幸だ……」
結標「おお! 何か知らないけど一〇〇点取っちゃった」100点
一方通行「…………」
結標「はぁ……どうせ貴方はまたドヤ顔で一〇〇点とか言い出すんでしょわかってますよ」
一方通行「…………」
結標「さあ、早く出しなさいよ。全ての回答欄に丸が付いてる完全無敵の解答用紙をっ!」
一方通行「…………」
結標「……あれ? どうしたの?」
一方通行「…………」
結標「おーい! アークーセーラーレーター? 聞こえてるー?」
一方通行「…………」ピラ
結標「? テストの用紙落ちたわよ」スッ
一方通行「!? 馬鹿ッ! 見ンじゃねェ!!」バッ
結標「そう言われると見たくなっちゃうのって人の性よねー」ブン
シュン
一方通行「オマエッ!? 能力をッ!?」
結標「さーて、何点なんでしょうかねー?」スッ
一方通行「やめろォおおおおおおおおおッ!!」
『10点』
結標「…………」
一方通行「OH……」
結標「…………」
一方通行「オイ、何か言えよ」
結標「…………」
一方通行「笑えよチクショウッ!!」
結標「…………」
一方通行「馬鹿にでもされねェとコッチが悲しくなンじゃねェかよォおおおッ!」
結標「……ごめんなさい」
一方通行「謝ンじゃねェええええええええええええええええええええええええッ!!」
一方通行は三日間部屋に引きこもった。
7.二人の超能力者
December Second Wednesday 16:00
-黄泉川家・リビングー
ガララララ
結標「ただいま帰りましたー!」
打ち止め「あっ、おかえりー! ってミサカはミサカは二人を出迎えてみる」トテチテ
一方通行「…………」ノソノソ
打ち止め「あ、ちょっと待って! ってミサカはミサカは黙って部屋に行こうとするあなたを呼び止めてみたり」
一方通行「あァ? ンだよ?」
打ち止め「あなたにちょっとお願いしたいことがあるの、ってミサカはミサカは貴方を呼びとめた理由を簡潔に述べてみる」
一方通行「……断る」カツンカツン
打ち止め「ええぇえっ!? まさかの速攻拒否!? ってミサカはミサカは予想外の展開に驚いてみたり」ガーン
一方通行「予想外でも何でもねェだろ。俺の性格考えりゃ普通わかンだろ」
結標「まあ、そうよね」
打ち止め「ど、どうか話だけでも、ってミサカはミサカはあなたを引き留めてみたり」グイ
一方通行「ハァ……わかった言ってみろ」
打ち止め「ホント!? ありがとう! ってミサカはミサカはあなたの優しさに感謝してみたり」
一方通行「チッ、うぜェ、とっとと用件を言え」
打ち止め「うん! ええとねぇ、ここに連れて行って欲しいの! ってミサカはミサカはポケットからチラシを取り出してあなたに見せてみる」
一方通行「……ンだァこりゃァ? 『クレープハウスrablun』……クレープでも食いてェのか?」
結標「ぷぷっ、貴方の口から……『らぶるん』なんて……ぷぷぷ」
一方通行「あァ? 書いてあったことそのまま読ンだのに、何で俺が笑われなきゃいけねェンだ? あァン!?」
結標「いやー、面白かったんでつい……」ププ
一方通行「そンなに死にてェなら早く言ってくれよ、今すぐミンチにしてやっからよォ」ピキピキ
打ち止め「や、やめてよ! それにミサカが欲しいのはクレープじゃないよ、ってミサカはミサカはあなたの間違いを指摘してみたり」
一方通行「はァ? クレープ屋のチラシ見せつけてきたのはオマエだろォが」
打ち止め「それはそうだけど……ってミサカが欲しいのはこっちだよ! ってミサカはミサカは指摘してみる」スッ
一方通行「あァ? 『五〇ポイント貯めた方には【天使のゲコ太ストラップ】をもれなくプレゼント!!』だァ?」
打ち止め「うん! それが欲しいの! ってミサカはミサカはお願いしてみる」
結標「ご……五〇ポイント!?」
一方通行「……オマエ、これ本当に意味が分かって言ってンのか?」
打ち止め「? 何が?」
一方通行「……やっぱりな」
打ち止め「どういうこと? ってミサカはミサカは首を傾げてみる」
結標「あのねえ打ち止めちゃん。これはそう簡単に手に入る物じゃないのよ?」
打ち止め「えっ、でもプレゼントって書いて……」
一方通行「よく見ろ。五〇ポイント貯めた方って書いてンじゃねェか」
打ち止め「あ、ホントだ」
一方通行「つまりコイツは毎日健気にこのクレープを買い続けたヤツだけが手に入るシロモノなンだよ」
打ち止め「そ、そんなー、じゃあ手に入らないってことなのー、ってミサカはミサカは肩を落としてションボリしてみたり……」
一方通行「…………」
打ち止め「…………うう」
一方通行「…………」ピクピク
打ち止め「…………はぁ」
一方通行「あァうっとォしィッ!! わかった連れて行けば良ィンだろクソがァ!!」
打ち止め「わーい! やったー! ってミサカはミサカは跳ねながら喜んでみたり」バタバタ
結標「ホント、貴方って打ち止めちゃんには優しいっていうか甘いというか……」
一方通行「……くっだらねェ」
結標「ハイハイ」
一方通行「……つゥかオマエも付いて来い。理由は聞くな」
結標「へっ!? 何で私が……?」
一方通行「聞くなっつったろ。黙って付いて来い」
結標「……! ふふふ、そういうことね」
一方通行「あァ?」
打ち止め「?」
結標「貴方、甘いもの食べられないから、私に食べさせようって魂胆ね」
一方通行「!? だからどォしたっつゥンだよ?」
結標「そもそもクレープ五〇個を二人で消費するのは辛い……というか不可能だしね。それに加えて貴方は甘いものが食べられない」
打ち止め「ミサカそれぐらい食べられるよー! ってミサカはミサカは主張してみる」
一方通行「オマエが食ってもイイのは一日一個まででェす」
打ち止め「ぶーぶー!」
結標「それに、残念ながら私は今日貴方について行くことは出来ないわ」
一方通行「……どォいうことだ?」
結標「私はこれから吹寄さんたちとショッピングに出掛けることになってるから」
一方通行「…………は?」
結標「つまり貴方の胃袋役にはなれないってこと。ごめんね? まあ、どっちにしろそんな役御免だけど……」
一方通行「…………」
結標「というわけで、頑張ってねー」テクテク
一方通行「(´・ω・`)」
打ち止め「いってらっしゃーい! ってミサカはミサカは手を振ってみる」ノシ
一方通行「(´・ω・)」
一方通行「(´・ω・`)」
───
──
─
─
──
───
同日 16:30
ー第七学区・ファミリーサイド前ー
一方通行「……さァて、思わぬ裏切りにあって絶体絶命なわけだが……」
打ち止め「だからミサカが五○個食べ――」
一方通行「常識的に考えて無理だろ」
打ち止め「ぶーぶー!!」
一方通行「まあ、五〇個買いさえすればストラップは手に入ンだよな」
打ち止め「そうだね、ってミサカはミサカは肯定してみる」
一方通行「でも、さすがに食い切れなかったヤツを全部捨てンのは気が引けるしなァ」
打ち止め「ダメだよ捨てちゃったりしちゃあ! ってミサカはミサカは注意をしてみたり」
一方通行「捨てねェよ! だから困ってンだろォが」
打ち止め「ほ、そうだよね。いくらあなたでもそんな残虐非道なことしないよ、ね?」ジー
一方通行(こ、これは捨てる事が絶対ェできなくなった……)タラ
一方通行「……とりあえず買いに行くかァ」
打ち止め「うんそうだね! ってミサカはミサカはあなたに付いて行ってみる」
一方通行(……クソがァ、起きろよ幻想【ラッキー】……。手柄ならくれてやる)
一方通行(俺を踏みにじって馬鹿笑いしても構わねェ)
一方通行(誰か誰でも良いからあのこれから買うつもりの化物共【クレープ】を……)
「──そこで何してるの?」
一方通行「……あァ? オマエは……」
───
──
─
─
──
───
同日 16:45
ー第七学区・ふれあい広場ー
一方通行「…………」
一方通行(ぎゃはッ、俺はツイてる、ツイてるぞ!)
一方通行(どォやら勝利の女神様は俺に付いてるよォだなァ)
禁書「ねえねえ、くれーぷをたくさんご馳走してくれるってホントかな!?」
一方通行「あァ、四九個くれェは食わせてやるよ」
禁書「やった! 久しぶりにたくさんおいしいものが食べられるんだよ!」
打ち止め「ぶーぶー、ホントはミサカが食べようと思ってたのに……」
一方通行「オマエには無理だろ」
禁書「しかし、こんな豪華な食べ物いつぶりだろうね」
一方通行「……昨日の晩飯何だったンだ?」
禁書「昨日? ええっとね、昨日はごはんにモヤシ炒めモヤシ汁モヤシ餃子だったんだよ!」
打ち止め「すっごい、モヤシフルコースだ!」
一方通行「……ちなみに三下は?」
禁書「とうまはごはんに水かけて食べてたよ。あれおいしいのかな?」
一方通行(三下……苦労ォしてンな)ハァ
禁書「?」
一方通行「とりあえず、俺が適当に買ってくるからオマエらそこら辺のベンチにでも座って待ってろ」
禁書「了解なんだよ!」テクテク
打ち止め「あ、待ってー! ってミサカはミサカはインデックスのあとを追ってみたり」トテチテ
一方通行「さァて、列に並ぶとすっか……」カツンカツン
一方通行「……うわ、人多ッ」
―――
――
―
―
――
―――
ワイワイガヤガヤ
一方通行「……しっかし、すっげェ行列だなァこりゃあ」
一方通行「どンだけあのストラップが欲しいンだよコイツら」
一方通行「……いや、単にここのクレープ屋が人気なだけなのか?」
一方通行「つゥことは一気に五〇ポイント集めるのはもしかしたら無理かもしンねェな」ハァ
一方通行「頼むから五〇個は作れるくれェは材料残しといてくれよ……」
テッテッテッテッテッ、タッ
一方通行(あァ? 誰かが俺の後ろに並ンだな)
???「はあ……はあ……すっごい並んでる……ぜぇ……ぜぇ……」
一方通行(息切らし過ぎだろコイツ。どンだけクレープのために全力疾走してンだよ)
???「はあ……はあ……よし、今日でいよいよエンジェルゲコ太が手に入るわ」フフフ
一方通行(コイツもあのカエルのストラップ狙いのヤツか)
???「毎日ここに通ってきたけど、やっとその苦労が実るのねー」シミジミ
一方通行(もしかしたらコイツ、もし俺が一気に五〇個頼ンで品切れになったら無様に泣き叫ぶンじゃねェか?)
???「いやー、楽しみだわーどんなのかなー? エンジェルゲコ太」
一方通行(あくまで仮定の話だが、コイツがかわいそうになってきたな)
店員「次のお客様どうぞー!」
一方通行「俺の番か……」
店員「いらっしゃいませー、どれになさいますか?」
一方通行「メニューは?」
店員「こちらになります」
一方通行(おっ、ちょうど五〇種類あンじゃねェか。なンて気の利く店だ)
一方通行「じゃあ、全種類一個ずつで」
???「はあッ!!?」
店員「……はい?」
一方通行「(後ろのヤツ絶対ェキレてンな)だから、全種類頼む」
店員「か、かしこまりました。少々お待ちください……」
一方通行「あァ、あと持ち帰りで」
店員「あ、はい!」エイサホイサ
一方通行(……さァて、ここから長期戦になるわけだが)
~一〇分後~
店員「あのー、次のお客様ー」
???「!? はいっ!?」
店員「誠に申し訳ありませんが、本日はこの方で材料を切らしてしまいます」
???「…………はい?」
一方通行(オイオイマジかよ。マジで品切れになったぞオイ)
店員「今日のクレープは終了となります。またのご利用をお願いいたします」
???「はァあああああああああああああああああああああああああああああッ!!?」
一方通行「!?(うるせェ!! すンげェキレてるなァこりゃあ)」キーン
店員「お待たせいたしましたー、クレープ全種類です」ガバ
一方通行「重ッ!?」ゴッ
店員「あと今回でお客様は五〇ポイントとなりますので、特典の『天使ゲコ太』のストラップです」
一方通行「おォ……」スッ
???「…………こ、この野郎……」プルプル
一方通行(やっべ、絡まれる前にとっとと逃げ――)
???「ちょっとアンタッ!!」
一方通行「あァ?(遅かったか……)」
???「いきなり五〇個買うなんてアンタ非常識――って、えっ!?」
一方通行「…………あー、オマエか」
美琴「あ、一方通行ッ!!」ビリッ
一方通行「はァ……(オリジナルかよ面倒臭ェ……)」
美琴「な、何でアンタがこんなところにッ!?」ビリビリ
一方通行「あァ? 別に構わねェだろォが俺がどこにいよォが」
美琴「良くないわよ! アンタみたいなのがこんなところにいたら!」
一方通行「何ですかァ? 軽く俺の人権侵害されてンじゃねェか」
美琴「う、うるさいッ!! アンタが実験でした事をこっちは忘れてないんだから!」
一方通行「あァ、まあそォだろォな。忘れる方がおかしい」
美琴「ぐっ、ムカつく……よくも私のエンジェルゲコ太を……」
一方通行「オマエは実験の事でキレてンのかこのストラップの事でキレてンのかどっちだよ?」
美琴「どっちもよッ!!」
一方通行「……あー、さいですか」
美琴「な、何なのよその態度!!」
一方通行「別に」
美琴「この野郎ッ!!」バリバリ
一方通行「つゥか、もう行っていいか? 俺は忙しいンだよ」
美琴「忙しいって……まさかまたあんな最悪な実験を――ッ!?」
一方通行「あァ? 何言ってンだオマ――」
美琴「やらせない……」ボソ
一方通行「はァ?」
美琴「あんな実験もうやらせない!! もうあの子たちみたいな犠牲はもう生み出させはしないッ!!」ビリビリ
一方通行「……何か勘違いしてねェかオマエ?」
美琴「うるさい!! 私じゃアンタには敵わないかもしれないけど、実験の阻止ぐらいならッ!」バリバリ
一方通行「だから勘違――」
美琴「この人殺しッ!!」
ピクッ
一方通行「…………オイ」ギロ
美琴「!?」ゾク
一方通行「コッチはアイツらのオリジナルだからって出来る限りフレンドリーに接してやってンのによォ……」
一方通行「実験実験実験実験……オマエはどンだけあの忌々しい過去を掘り返しゃァ気がすむンだァ?」
美琴「な、何を――」
一方通行「たしかに俺は一万人以上のクローンどもを殺した。だけどこれ以上は殺す気はねェ……」
一方通行「アイツらには借りを返すつもりなンだよ。つゥのにオマエは……」
美琴「あ、アンタさっきから――」
一方通行「大体よォ、オマエもあの実験に関しては加害者だろォが!? 被害者面してンじゃねェぞ!」
美琴「ッ!?」
一方通行「オマエがクズどもにDNAマップを提供なンざしなけりゃこンな忌々しい実験は起きなかったンだよ!」
美琴「そ、そんなの言われなくてもわかってるわよ! 私だって罪を償うつもりで――」
一方通行「そりゃそォだろな。なのにオマエは……」
美琴「…………」
一方通行「……はァ、もォいいや」
美琴「!?」
一方通行「オマエ……死ねよ――」カチ
美琴「ぐっ――!!」ビリ
一方通行「今すぐ肉塊に――nあほじぇw;jふぁの;gtdじょw」バタン
美琴「……えっ?」
打ち止め「――わー! ストップストップー!! ってミサカはミサカは二人の間に割って入ってみたり」
美琴「あ、アンタはあの時の小さい妹達!?」
一方通行「ほし;djkvんdbげれwjgdfvdf」ビクビク
打ち止め「二人とも喧嘩は駄目だよー、ってミサカはミサカは説教する親の気持ちになってみたり」
美琴「どうなってんのよ……これ?」
打ち止め「これ? これはミサカが一時的にミサカネットワークの接続をカットしてるんだよ、ってミサカはミサカは困惑するお姉様に伝えてみる」
美琴「……やっぱりアンタも妹達なの?」
打ち止め「うん! ミサカは検体番号は20001号で、打ち止めって言うんだよ! ってミサカはミサカはきちんと自己紹介してみたり」
美琴「ラスト……オーダー……?」
打ち止め「そうだよ!」
美琴「……で、コイツは何でこんな風になってんのよ?」
一方通行「いwdsklkjhふぇfdsdf」
打ち止め「うーん話すと長くなりそう……そうだ向こうにあるベンチにでも座って話そうよ、ってミサカはミサカはあの人の持ってた袋を拾いながら提案してみる」ザッ
美琴「それって一方通行が買ってたクレープ……」
打ち止め「ねえお姉様。ちょっとお願いがあるんだけどいい?」
美琴「な、何?」
打ち止め「この人担いでベンチに連れて来てもらえない? ってミサカはミサカは無理を承知で頼み込んでみる」
美琴「え、こ、コイツを……?」チラ
一方通行「ういhdsjdふぇdせあwrdsd」
打ち止め「ミサカじゃ重くて持てそうにないかも。お願い!」
美琴「でも……」
打ち止め「お願い! ってミサカはミサカは再度頼み込んでみたり」
美琴「……はあ、はいはいわかったわかった。コイツを背負えばいいのね?」
打ち止め「うんありがとう! ってミサカはミサカは笑顔でお礼を言ってみたり」ニコ
美琴(か、かわいい……)ズザ
打ち止め「?」
美琴「よいしょ、っと……って軽っ!? コイツちゃんと食ってんの?」
打ち止め「あははー、じゃあ行こ! ってミサカはミサカは前を走ってベンチの方へ案内してみる」トテチテ
一方通行「rhびfsdjzかjdvふぇ」バコバコ
美琴「ちょ、ちょっと殴んないでよ! もう!」
―――
――
―
―
――
―――
禁書「……何で短髪までここにいるの?」
美琴「それはこっちのセリフよチビシスター」
打ち止め「?」
一方通行「yrすfjふえrjsdきわ」バシバシ
美琴「あー、もう叩くな叩くな! わかったから! すぐベンチに置くから!」スッ
禁書「どうしたのあくせられーた? 短髪なんかにおぶられて」
打ち止め「ちょっといろいろ事情があったんだよー、ってミサカはミサカは情報を曖昧にして誤魔化してみたり」アハハー
禁書「?」
打ち止め「それよりはい! クレープだよ」スッ
禁書「おおおっ! おいしそうなくれーぷがたくさんあるー!!」スッスッ
禁書「いっただっきまーす」ガツガツ
美琴「……同時に二個も食べておいしいの?」
禁書「おいしいんだよ!」
美琴「ふ、ふーん」
打ち止め「お姉様もはい! お一つどうぞ、ってミサカはミサカは適当にクレープ一つをお姉様にさし出してみたり」ス
美琴「あ、ありがとう」
打ち止め「…………」モグモグ
美琴「…………」
禁書「…………」ガツガツムシャムシャ
一方通行「ひゃ;おあwhわyさおうぃydhしゃ」
美琴「……ところでさ」
打ち止め「ふぁい!? にゃにおにぇさま?」モグモグ
美琴「何でコイツがこんなになってんのかの説明をそろそろしてもらえる」
打ち止め「!!」ゴクン
打ち止め「うん! わかった! ってミサカはミサカは持ってるクレープを置いて説明する態勢に入ってみる」
―――
――
―
―
――
―――
美琴「……そ、そんな……じゃあコイツはアンタを守って脳にダメージを……」
打ち止め「うん! だからそれを補助するためにミサカ達が代理演算してるんだよ、ってミサカはミサカは説明の一番重要な部分を言ってみる」
一方通行「うおうぇいlkjfんswっうぇあfd」
美琴(コイツは妹達を一万人強殺した極悪人。クローンだからって言って実験動物としか思っていなかった極悪人)
美琴(そんなヤツが、何で自分のチカラを犠牲にしてまでこの子を……?)
打ち止め「結論を言うとミサカとこの人は仲良しってことなんだよ! ってミサカはミサカは胸を張って言ってみたり」
一方通行「なsdgfかあk;lなやおくjねせえ;せ」
美琴「…………」
打ち止め「……わかってもらえたお姉様?」
美琴「……ちょっと待って。いろいろ聞かされ過ぎてまだ頭の中が整理できてない」
一方通行「をgdsじあdsふぇいwsdらせいrn!!」ガンガン
打ち止め「うわっ! そういえばネットワークの接続切ってたままだった!」
一方通行「せwしじぇぜj;いにsねうぇんsみえうぇんせい!!」ドカドカ
打ち止め「うわぁ……すっごい怒ってる……」
美琴「…………」
打ち止め「お姉様。これからこの人元に戻すから、絶対に喧嘩なんかしちゃダメだよ! 絶対だよ!! ってミサカはミサカは念入りに確認を取ってみる」
美琴「……う、うん」
打ち止め「……ではいざ!」ビビビ
一方通行「あfd;おsfljわお;fvクソガキィ!! 放置する時間長ェンだよォ!!」バッ
打ち止め「ひー! ごめんなさーい!! ってミサカはミサカは逃走しながら謝ってみたりー!」トテチテ
禁書「あっ、あくせられーた元に戻ったんだ!」モグモグ
一方通行「あァ? ああ、そォいやオマエの存在忘れてたわ」
禁書「ひどっ!」モグモグ
一方通行「この位置からじゃ視界に入らなかったからな」
美琴「……ね、ねえ、一方通行」
一方通行「……まだこンなところにいやがったのか超電磁砲」
美琴「私……アンタにひどいことを……」
一方通行「俺の気の変わらねェウチにとっとと失せろ」
美琴「知らなかった……アンタがそんな杖を使わなきゃいけないような体になってたなんて……」
一方通行「ッ!? クソガキ! コイツに何吹き込みやがった!?」
打ち止め「いい加減二人仲直りするべきなんだよ! ってミサカはミサカは妹達の総意を伝えてみたり」
一方通行「チッ、ふざけやがって……」
打ち止め「ふざけてないよ! ミサカはいつでも真剣だよ!」
一方通行「…………」
美琴「一方通行」
一方通行「あァ?」
美琴「アンタの気持ちを考えずに無茶苦茶言ったのは謝るわ」
一方通行「…………チッ」
美琴「でも、私はあの実験の事を許した訳じゃない!」
一方通行「……当たり前だ」
美琴「……じゃあ……そろそろ私行くわ」
一方通行「……さっさと消えろ」
美琴「……一方通行」
一方通行「あァ?」
美琴「私の妹を救ってくれてありがとう」
一方通行「……くっだらねェ」
―――
――
―
―
――
―――
禁書「ごちそうさまなんだよ!」
打ち止め「す、すごい。あれだけあったクレープが全滅……ってミサカはミサカは目の前で起きた現象に驚愕してみたり」
禁書「でも甘いものはそろそろ飽きたかも」
一方通行「そりゃあそォだろ。同じよォな甘ェモン五〇個近く食い続けてたら誰でも飽きるわ」
打ち止め「そもそも普通はそんなに食べないよ、ってミサカはミサカは指摘してみる」
禁書「お腹いっぱいじゃないけどありがとね。じゃあ私家に帰って晩ごはん食べないと。じゃあね!」ノシ
打ち止め「こ、これから晩ごはんを……?」
一方通行「……死ぬなよ……上条ォ」
打ち止め「じゃあミサカ達も帰ろ! ってミサカはミサカはあなたの手を引っ張りながら言ってみる」
一方通行「引っ張ンじゃねェよ」
打ち止め「いやー、あなたとお姉様が仲直りして良かったー、ってミサカはミサカはルンルン気分でスキップしてみたり」
一方通行「はァ!? 別に仲直りとかしてねェだろォが! ちゃンと会話聞いてたのかクソガキィ!?」
打ち止め「ハイハイそうですねー、仲直りじゃないですねー、ってミサカはミサカはそんなツンデレなあなたに飽きれてみたり」ハァ
一方通行「オイ。そンな言葉どこで覚えてきやがった?」
打ち止め「えーとねー、アワキお姉ちゃんが言ってたよー、ってミサカはミサカは質問に答えてみる」
一方通行「結標ェえええッ!!」
打ち止め「アクセラちゃんツンデレ可愛い!!」
一方通行「おいクソガキ。このストラップを粉々にされたくねかったら、今すぐその調子に乗るのヤメロ」ミシミシ
打ち止め「わー!! やめてー!! ミサカが悪かったです! ごめんなさい!! もう調子に乗りません!! だからミシミシするのやめてェえええ!!」ワタワタ
―――
――
―
同日 18:00
-常盤台中学学生寮・二〇八号室-
黒子「――ただ今戻りましたの」
美琴「ああ、おかえり黒子」
黒子「……あらお姉様。今日はエンジェルゲコ太が手に入る日とか言ってませんでしたか?」
美琴「えっ、何でアンタがそんなこと聞いてくるのよ」
黒子「今お姉様はエンジェルゲコ太を手に持っていませんの」
美琴「だ、だからそれがどうしたのよ?」
黒子「いえ、いつもお姉様は新しいファンシーグッズを手に入れたら、一日中それにうつつを抜かしておられるので……」
美琴「うっ……」
黒子「まさか……手に入りませんでしたの?」
美琴「しょ、しょうがないじゃない! いきなり目の前でクレープ五〇個頼む馬鹿が現れたんだから」
黒子「随分と大食いな方ですね」
美琴「まったく……あの馬鹿のせいで……」ブツブツ
黒子「……はっ!? まさかまたあの腐れ類人猿ッ!?」クワッ
美琴「えっ!? ああ、違う違う。アイツじゃなくて違う馬鹿」
黒子「何ですってっ!? まさかまた黒子のライバルが増え――」
美琴「だから違うってば! アイツはそんなんじゃない! むしろ大嫌いッ! うん大嫌い……」
黒子「そう……ですか……」
美琴「そうよ」
黒子「…………はぁ」
美琴「……何よ? そのため息は」
黒子「別に何でもないですの」
黒子(そんなこと言っていながらお姉様の顔が嬉しそうに見えるのは、黒子の気のせいであって欲しいですの……)
【中編】に続きます

