【前編】の続きです

96 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 21:51:14.45 eMi6Ni+F0 79/139

~見滝原のとある魔女結界~

真司「ったく、使い魔も多いな!」

ほむら「面制圧はこっちでする、倒しきれなかったのを頼むわ」

そう言うとほむらは迫撃砲を発射し、使い魔の群れに命中させる。

真司「うお!?びっくりした…っと、俺は残りの相手だったな」

『STRIKE VENT』

真司「はぁぁ…てりゃあ!」

ドラグクローを装備した龍騎は、ドラグレッダーのタイミングに合わせてドラグクローファイヤーを使い魔に向けて撃ちだす。
これにより使い魔はすべて倒された。

マミ「魔女がそっちに行ったわ、秋山君!」

「ああ!」

『FINAL VENT』

ナイトは高くジャンプしてダークウィングと合体する。
そしてウイングランサーを魔女に向けて構えて、ウイングウォールをドリル状に変形させそのまま魔女に突撃した。
魔女はグリーフシードを残し消滅し、結界も消えた。
その様子を見たマミ達は変身を解除した。

マミ「お疲れ様、3人とも」

マミ「私はもうグリーフシードを使ったから後は自由に使っていいわよ」

真司「いえいえどういたしまして、ほむらちゃんグリーフシード使っていいよ」

ほむら「ただの成り行きよ…私のは浄化したからグリーフシードの残りの分使っていいわよ」

「暁美の言うとおりだな、餌だダークウィング」

さやか「2人とも、そう照れなさるなって」

マミ「でも、まさか頑固そうな暁美さんや秋山君まで手伝ってくれるなんて」

真司「そりゃあこの2人、素直じゃないだけで本当はやs」

その瞬間、蓮は真司の右足をほむらは左足を思い切り踏み付けた。

真司「いったぁ…何するんだよ!」

「しゃべりすぎだ」

ほむら「あなたは思ったことを口に出し過ぎなのよ」

真司「たた…本当に素直じゃないよな…」

まどか「と、ところでマミさんはどうして魔法少女になったのかなって」

マミ「え、私?」

まどか「うん、こんなに頑張っているけど、どうして魔法少女になったのか気になっちゃって」

マミ「そうね…あれは数年前だったわ」

マミ「家族で旅行している最中に、私達の乗っていた車が事故に巻き込まれたの」

マミ「前列に座っていた私の両親は即死だったわ、私自身も死ぬのは時間の問題だった」

マミ「その時現れたのがキュウべぇだった、そして助けてもらう代わりに魔法少女になったの」

まどか「ごめんなさい、そんな理由があったなんて…」



97 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 21:52:46.08 eMi6Ni+F0 80/139

マミ「気にしなくてもいいわよ」

マミ「だけどこれだけは覚えておいてほしいの」

マミ「魔法少女になったら、魔女と戦い続ける宿命を背負わされるわ」

マミ「だからあなた達には生半可な願いで魔法少女になって欲しくないのよ」

「その通りだ、どうでもいい願いで適当な気持ちで俺達の戦いに加わっても迷惑なだけだ」

さやか「そっかぁ…実はあたしちょっと悩み事をかかえているんだけど、聞いて貰えますかね」

さやかは幼なじみの上条恭介が左腕を怪我してしまい、もう動かせなくなっていることを話した。

マミ「なるほどね…」

「今の医学では無理と言うわけか」

さやか「うん…」

真司「俺はさ、怪我を治すために願いを使わなくてもいいと思う」

さやか「え、でもそれじゃもう恭介はバイオリンを」

真司「逆に考えるんだ、いっそのことバイオリンを辞めさせるんだ」

さやか「じゃあ、恭介にどうしろっていうのよ」

真司「例えば…そう!ジャーナリストだ」

さやか「ジャーナリスト?」

真司「そうジャーナリストだ、これなら片腕が動かなくても大丈夫だろ?」

さやか「まぁ、確かにそうかもしれないけど…」

真司「とにかくバイオリンに固執してるのが上条の問題点なんだよな、うん」

真司「だから、ちょっとは新しい風を入れてみる必要があると思うわけよ」

さやか「でも恭介は…」

真司「ジャーナリストが嫌なら他にも候補はあるぞ、弁護士はどうだ?」

真司「人助けも出来るし、安定した生活も送れる…一部の例外はいるけどな」

まどか「えっと…」

真司「占い師はどうだ?これも人助けが出来るし、何より弁護士よりなりやすい」

真司「そんで決めゼリフに『俺の占いは当たる』って言えば完璧」

マミ「あの…」

真司「そうだな、喫茶店のマスターになるなんて手もあるぞ」

真司「あまり動かなくてもいいし、人と触れ合うことができる」

真司「そして常連さんから『マスターもう一杯』って言われて慕わ、い゛ででで!」

「すまないが、俺達はここで失礼する」

「この馬鹿が今言った戯言はすべて忘れろ」

さやか「は、はい…」

「行くぞ、暁美」

ほむら「分かったわ」

真司「ちょ蓮、耳引っ張んなって、痛い痛い!」

98 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 21:56:19.66 eMi6Ni+F0 81/139

~アパートへの帰り道~

「何いい加減なことを言っている」

真司「いや俺はさやかちゃんを魔法少女にさせないように頑張ろうと思ったわけですよ」

ほむら「あれが?私には下手な三文芝居にしか見えなかったわよ」

「余計なお世話だ、少なくとも美樹には魔法少女になるためのちゃんとした理由がある」

真司「だからって、将来さやかちゃんがあんなことになるっていうのに放っておけるかよ」

「要するに魔女にさせなければいいんだろう」

「美樹に関しては俺に任せろ、少なくともお前よりは力になれるかもしれん」

ほむら「そうね、ここは秋山蓮に任せなさい城戸真司」

真司「分かったよ、本当に頼んだぞ蓮」ピリリリ

真司「何だ?…はい城戸です」

北岡《佐倉杏子と協力体制を築いたよ》

真司「おお、サンキュ!」

北岡《城戸の言った通り、俺にそっくりでかなりがめつい奴だったよ》

真司「でしょ!?いやぁ~北岡さんに任せたかいがあった」

北岡《あと城戸、お前佐倉を協力させる理由を電話で話さなかっただろ》

真司「あっ!忘れてた…」

北岡《ったく、一応屋上で聞いたワルプルギスの夜を倒すため、って言っておいたよ》

北岡《報酬はしっかりと頼むからね》ピッ

真司「とのことです」

ほむら「これでワルプルギスの夜との戦いも有利になるわね」

真司「よし、明日も頑張るぞ!」

99 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 21:57:20.25 eMi6Ni+F0 82/139

~次の日の放課後~

真司「さて、今日も魔女退治に行くとしますか!」

さやか「あ~、今日はちょっと恭介のお見舞いに行きたいからパス」

まどか「そういえば、最近お見舞いに行ってなかったね」

北岡「確か、左腕に大怪我してもう動かなくなったんだっけ」

さやか「うん…」

北岡「…悪いけど、おれもちょっと野暮用が出来たからパスさせてもらうよ」

マミ「今日もどこかに行くの?」

北岡「大丈夫、埋め合わせはいつかするからさ」

そう言いながら北岡はどこかに行ってしまった。

真司「う~ん、そうだ折角だから皆で上条のお見舞いに行かないか?」

「この大所帯でか、何を考えている?」

真司「いや、さやかちゃんの幼馴染ならきちんと会っておこうと思ってな」

ほむら「私は別に構わないわ」

さやか「そうだね、そうすれば恭介もきっと喜ぶしそうしよう!」

真司「じゃあ、駅前で飯食ったら病院に行くか!」

100 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 21:59:03.46 eMi6Ni+F0 83/139

~見滝原の病院~

北岡「まさか、俺がロハでこんなことするなんて、城戸の馬鹿が完全に感染したみたいだな」コンコン

上条「はい、誰ですか?」

北岡「失礼、俺は北岡秀一って言うんだけど美樹さやかの友達って言えばわかるかな?」

上条「北岡…確かにさやかから聞いたことがあります」

北岡「そうか、ならよかった」

そう言いながら、北岡はこの病院に行く間に買ってきた花を花瓶に挿した。

北岡「症状はさやかから聞いたよ、左腕が動かなくなったんだって?」

上条「ええ…医者からもう二度と動かないと宣告されました…」

北岡「しかもバイオリンがもう出来ないと」

上条は悔しそうに血が出るほど下唇を噛んだ。

北岡「ま、確かに同情はするよ、俺はクラシックが好きだからね」

北岡「美樹が絶賛するそのバイオリンを聞けなのは勿体ないなぁ」

上条「そうですか…」

北岡「そこで君に一つ聞きたいことがあるんだけど」

上条「何ですか?」

北岡「もしその左腕を治すためなら、お前はお前の全てを差し出せるか?」

上条「何でいきなりそんな質問を」

北岡「唐突だったな、じゃあ俺の話を聞いてから答えてくれ」

上条「…」

北岡「ある所にある男がいた」

北岡「その男は現代の医学では治せない不治の病にかかっていた」

上条「それって…」

北岡「そう今のあんたの状況に似てるってわけ」

北岡「そんな時、その男の前に別の男が現れてこう言ったんだ」

北岡「『これから現れる12人の人間を殺したら永遠の命を与えてやる』ってね」

上条「!…その人はどう答えたんですか」

北岡「その男は既に余命いくばくもなかったからね、藁にも縋る気持ちで話に乗ったよ」

北岡「そしてその男は永遠の命を得るために戦いを始めた」

上条「そんな…」

北岡「仕方なかったのさ、なりふり構っていられなかったし」

北岡「だけどある時、その男はある女と出会った」

北岡「その女は男に対して深い憎悪を抱いていた」

北岡「かつてその男はその女の人生を狂わせる一端を担っていたからね」

北岡「そのことに気が付いた男は、永遠の命を得るための戦いが虚しくなった」

北岡「そしてその男は運命を受け入れ天に召されましたとさ」



101 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:00:48.73 eMi6Ni+F0 84/139

上条「その人は幸せだったんでしょうか…」

北岡「さてねぇ…死人に口なしだし、俺には分からないな」

北岡「だけど俺自身はこんな馬鹿馬鹿しい戦いなんて関わらなければよかったのに、って思うけどな」

上条「永遠の命がかかっていたのに?」

北岡「だとしてもだよ、俺はさ人生は楽しめたもの勝ちだって思ってるんだよ」

北岡「確かに永遠の命を手に入れられたら、もっと人生楽しめただろうけどさ」

北岡「だけどそのせいで一生もののトラウマ植え付けられたら意味ないでしょ?」

上条「…」

北岡「俺から言えるのは、後悔しないように人生を精一杯楽しく生きてくれってこと」

北岡「それじゃお大事に」

北岡は出口に歩いて行ったが、ふと足を止めた

北岡「あと最後に言っておきたいことがある」

上条「何ですか?」

北岡「美樹の友達に城戸真司って奴がいるの知ってる?」

上条「あぁ、はい」

北岡「あんたも馬鹿になりたくなかったら、あいつの半径5Mには入らないことだね」

上条「はぁ…」

北岡「それじゃ今度こそお大事に…」

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102 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:02:20.75 eMi6Ni+F0 85/139

時は少し遡る、食事を終えた真司達は上条のお見舞いに行くために病院に向かっていた。

さやか「恭介驚くだろうな~、なんせこんな大所帯だもん」

まどか「確かにこれはすごいよね」

真司「でもきっと喜んでくれるって!」

「大体これだけの人数が病室に入れるのか?」

ほむら「確かあの個室なら、このくらいは入れたはずよ」

マミ「何だか緊張しちゃうわね」

ほむら「そんなことを言っているうちに見えてきたわよ」

真司「はぇ~でっかい病院だな」

キィィィンキィィィン

真司「こんなところに魔女!?」

マミ「私のソウルジェムにも反応があったわ」

「急ぐぞ!」

全員は反応があった病院の壁のところまで走り出した。

真司「あったぞ、グリーフシード!」

マミ「まずいわね、ただでさえ病院は負の感情がたまりやすいわ」

マミ「そんな所に魔女が出現したら大惨事になるわよ」

真司「それってかなりまずいじゃないか!」

マミ「鹿目さん達はここで待っていて!」

まどか・さやか「「は、はい!」」

ほむら「私達も行くわよ」

ほむらのマミはソウルジェムを使い魔法少女に変身した。
真司と蓮はカードデッキを傍の鏡に掲げた。

真司・蓮「「変身!」」

カードデッキをVバックルに挿入し、龍騎とナイトにそれぞれ変身した。

真司「っしゃあ!」

マミ「私について来て頂戴!」

変身した4人はマミの指示で魔女の結界の中に入って行った。

103 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:06:45.82 eMi6Ni+F0 86/139

~シャルロッテの魔女結界~

真司「ここって…」

ほむら(やはりあの魔女の結界ね)

ほむら(巴マミの様子を警戒しつつ、魔女の相手をする必要があるわね)

真司(念のためにマミちゃんについていた方がいいよな)

真司「マミちゃん、俺と組んで戦おう!」

マミ「あてにするわよ!」

真司「おう!」

『SWORD VENT』

龍騎はドラグセイバーを手に取り使い魔を倒しつつ前に進んだ。
マミも龍騎の後ろに付きながらマスケット銃を撃ちながら道を切り開いていく。

真司「とはいっても使い魔の数が多くて、中々前に進めないな」

「俺が動きを止めるから、その間に先に進むぞ」

『NASTY VENT』

その瞬間ダークウィングがやってきて、超音波を発生させた。
使い魔には耐えきれなかったらしく動きを止めた。

真司「グッジョブ蓮!」

その隙に4人は魔女結界の最深部まで進んだ。
そこには椅子にちょこんと座っている小さい魔女がいた。

真司「って、あれ?あの馬鹿でかい魔女は?」

ほむら「あの小さい魔女が変身すると巨大な魔女になるのよ」

真司「へぇ~不思議なもんだな」

マミ「よく知ってるのね、暁美さん」

ほむら「私も魔法少女歴は長いから、ああいったタイプの魔女とはいくらか戦ったことがあるのよ」

キィィィンキィィィン

真司「この気配は!」

「どうやらこの前言った、魔女が現れたようだな」

真司「こんな時に、マミちゃんも見張っておく必要があるのに!」

ほむら「巴マミは私が監視するわ、もしもの時は時間と止めるから安心して」

真司「分かった、頼んだぞほむらちゃん!」

そして、龍騎とナイトの目の前にリュウガが現れた。



104 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:09:38.90 eMi6Ni+F0 87/139

「この前の話は本当だったようだな!」

『SWORD VENT』

リュウガ「…」

『SWORD VENT』

ナイトはウイングランサーを受け取り、リュウガはドラグセイバーを受け取ってそれぞれ装備した。

「はぁっ!」

ナイトはウイングランサーを構えて、リュウガに突進する。
リュウガはウイングランサーをドラグセイバーで切り払う。

真司「こっちもだ!」

リュウガ「…」

龍騎が切りかかるのを確認したリュウガは使い魔を召喚して、龍騎に襲わせた。
その使い魔の姿はミラーモンスターにそっくりだった。

真司「ミラーモンスター!?でも、あれって…!」

幼真司『ねぇねぇ、君は何を書いているの?』

幼優衣『これ?ミラーモンスターっていうの』

幼優衣『あたしとお兄ちゃんを守ってくれる味方だよ!』

幼真司『かっこいい!僕も描いていい?』

幼優衣『うん、いいよ!』

真司「俺が小さい時に優衣ちゃんと一緒に描いたミラーモンスター…なんでこいつが」

真司「でも今は戦うしか…!」

龍騎はリュウガの使い魔に切りかかって一体一体倒していく。
一方ナイトもリュウガとの戦いを続けていた。

「確かに手ごわいな、だが行動パターンが城戸とほぼ同じだから戦いようはある!」

『TRICK VENT』

ナイトは大量の分身を作り出しリュウガに襲い掛かった。

リュウガ「!…!?」

リュウガはすべての攻撃をさばききれずに一方的に攻撃を受けていた。

「数で押せるのはお前だけではないということだ、これで終わりだ」

『FINAL VENT』

ナイトはダークウィングと合体し、飛翔斬をリュウガに向けて放った。
しかしリュウガは使い魔を召喚して、身代わりにして逃げ出した。

「逃げたか…」

真司「とにかくマミちゃんの方が心配だ、様子を見に行こう!」

105 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:10:52.00 eMi6Ni+F0 88/139

~龍騎とナイトがリュウガと戦っている時と同じ頃~

マミ「さて、行くわよ暁美さん」

ほむら「いいわよ」

マミとほむらは銃器を使い、シャルロッテに攻撃した。
しかし、小さい体でシャルロッテはひらりと身をかわす。

マミ「すばしっこいわね」

ほむら「あいつを拘束できるかしら?」

マミ「任せて!」

マミはリボンを使い、シャルロッテを拘束した。

マミ「これで終わりよ、ティロ・フィナーレ!」

マミは大砲でシャルロッテを攻撃した。
すると、シャルロッテの中から巨大な魔女が出現した。

マミ「これが、くっ!」

マミは巨大なシャルロッテの攻撃を交わすために横に転がった。

杏子「でりゃあぁ!」

その次の瞬間杏子の攻撃でシャルロッテは大きく吹き飛ばされた。

マミ「佐倉さん!?何でここに」

北岡「とりあえず、間に合ったようだな」

マミ「北岡君まで、どうして!?」

北岡「ま、少しね…」



106 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:12:34.47 eMi6Ni+F0 89/139


~マミ達が結界に入ったほぼ同じ頃~

北岡「さて上条とも話したし、そろそろ家に帰るか」

キィィィンキィィィン

北岡「全く、いつの間に結界が出来たんだ」

北岡「とりあえず、戦闘能力も見たいからあいつも呼ぶか」ピポパポ

北岡「聞こえてる杏子ちゃん?」

杏子《秀一か、何の用だ》

北岡「しかしまさか、杏子ちゃんが携帯を持っているなんてね」

杏子《誰かの忘れ物をそのまま使ってるだけさ》

北岡「それはいいとして、グリーフシード欲しくない?」

杏子《くれんのか?》

北岡「いや、俺と共闘して魔女と戦ってほしいってこと」

杏子《そういうことかよ、今どこにいる?》

北岡「見滝原の病院だよ」

杏子《近いな…3分位待て》ピッ

北岡「さて、それじゃあグリーフシードを探して待つとするか」

北岡「反応はこの辺だけど…あれは鹿目と美樹?」

北岡「ここで何をしていたんだ?」

まどか「秀一君、どうしてここに?」

北岡「言ったでしょ、野暮用だって」

さやか「あたし達は恭介のお見舞いに来たんだけど」

さやか「見ての通りグリーフシードがあるから、マミさんたちがここで待ってろって」

北岡「成程ね、他にはこの結界に入って行った人はいる?」

まどか「真司君とほむらちゃんと蓮君が入って行きました」

北岡「俺以外フルメンバーってわけね」

杏子「来てやったぞ、秀一」

北岡「意外と早いお付きじゃないの」

杏子「先に入られて、グリーフシードを横取りされるのは御免だから急いで来たのさ」

まどか「あの、あなたは誰…?」

杏子「あたしは佐倉杏子、魔法少女さ」

さやか「魔法少女ってことはマミさんと一緒ってこと?」

杏子「まぁね、続きはこの魔女倒した後でっと」

そう言うと杏子は魔法少女に変身した。

北岡「それじゃ俺も…変身!」

変身した2人はシャルロッテの結界に入って行った。

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107 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:15:43.60 eMi6Ni+F0 90/139

北岡「…というわけ」

マミ「そうだったのね、ありがとう北岡君」

北岡「言ったでしょ、埋め合わせはするって」

北岡「杏子ちゃん、そっちはどう?」

杏子「こいつ、攻撃しても再生ばっかするからこのままじゃジリ貧だぞ」

北岡「成程ね、じゃあ高火力の攻撃をすればいいわけか」

杏子「なんか手でもあんのか秀一?」

北岡「ああ、あるから今すぐそいつから離れて貰える?」

『ADVENT』

ゾルダがカードをベントインすると、目の前の地面からマグナギカが出現した。

『FINAL VENT』

もう一枚のカードがベントインされると、マグナギガの全面が開き、全身の砲塔も前面に向いた。
そしてマグナバイザーをマグナギガの背中に挿し込み、引き金を引いた。
その瞬間、マグナギガから発射された大量のミサイルや銃弾やレーザーがシャルロッテを襲った。
シャルロッテは再生を行いもがいていたが、やがて再生が追い付かなくなりグリーフシードを残し消滅した。

北岡「ざっとこんなものだな」

マミ「す、凄い…」キラキラ

ほむら「途轍もない攻撃ね…」

2人が感心していると、爆炎から杏子が怒り心頭で向かってきた。

杏子「ちょっと待てぇ秀一!」

北岡「どうしたの杏子ちゃん?そんな怖そうな顔してさ」

杏子「さっきの攻撃はどういうことだ!」

北岡「ちゃんと警告したでしょ、今すぐ離れろって」

杏子「てっきりマミの必殺技程度の威力だと思ったら、何だよあれは!」

北岡「俺の必殺技だよ、あれでも使わないと倒せないと思ったからさ」

杏子「…分かったよ、グリーフシードは貰うからな」

ほむら「余ったら私達にも分けてくれると嬉しいわ」

杏子「誰だよあんた…」

108 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:19:06.26 eMi6Ni+F0 91/139

ほむら「全員集まったら説明するわ」

真司「マミちゃん大丈夫、って北岡さんと杏子ちゃん!?」

杏子「その恰好…あんたも秀一と同じ人間か」

杏子「て言うか、何であんたがあたしの名前知ってるんだよ」

真司「あ、まぁ色々とな…」

杏子「何だか引っかかるけど、まぁどうせマミがベラベラしゃべったんだろ」

すると、結界が解除され元の空間に戻ったので全員が変身を解除した。

まどか「みんな!」

さやか「その様子じゃ魔女を倒せたみたいだね」

マミ「ええ、おかげさまでね」

さやか「しかしまぁ、さらに大所帯になったねぇ~」

ほむら「だから、いったん別の場所に移って話し合いを行いたいわ」

まどか「え?でもお見舞いがまだ…」

さやか「いいっていいって、今から行っても遅くなるだろうし」

さやか「それに、恭介には一人で話し合いたいこともあるしさ…」

「…」

マミ「それなら私の家で話しましょう」

マミ「確か、ケーキや紅茶もまだ余っていたはずよ」

真司「マジで!?いや~楽しみだ」

109 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:24:24.93 eMi6Ni+F0 92/139

~マミの家~

北岡は杏子と会って説得した内容を全員に話した。
最も、杏子の過去については杏子本人の希望で黙秘し続けた。

マミ「北岡君と佐倉さんとの間にそんなことが…」

杏子「まぁな、おかげで変に気取る必要もなくなって、あんたとも平気で顔を合わせられるようになったわけさ」モグモグ

北岡「そうそう、人間素直が一番だって」

真司「我儘なあんたが言ったら、ある意味洒落にならないだろ」モグモグ

さやか「でも自分のためにだけ戦う魔法少女ってのも、やっぱりなんか抵抗感が…」モグモグ

「自らの願いを叶えるための魔法少女であり、仮面ライダーだ」

「自分のために戦う奴が多くて当然だ」

マミ「それにしてもまさか城戸君達が別の世界から来たなんて…」

杏子「あたしだってびっくりしたよ」モグモグ

さやか「まぁ、仮面ライダーが魔法少女と全く違うのもそれで納得出来るな」モグモグ

まどか「でも、仮面ライダーって魔法少女とは違ったカッコよさがあるな」モグモグ

ほむら「かと言ってあなたは魔法少女や仮面ライダーになんか絶対になってはいけないわ」

さやか「ほむらってばそればっかり…それにしても女の仮面ライダーっていたの?」モグモグ

真司「…一人だけいたな」

さやか「どしたのさ真司、急にしんみりしちゃって」モグモグ

さやか「もしかして彼女だったとか?」モグモグ

真司「ぶほぁっ!違うって、そもそもあいつ結婚詐欺師だったし!」

さやか「そうやってムキになるのが余計怪しいであるな」キリッ

「人をおちょくるのはやめておけ美樹、見ていて痛々しいぞ」モグモグ

ほむら(そういう性格だから、毎回ループで魔法少女達のアキレス腱になるのよ)モグモグ

さやか「ちぇ、気になるのに…」

「そういうお前は上条のことはどうするつもりだ」

さやか「え゛、それはその…」

ほむら「見事にブーメランで帰ってきたわね」モグモグ

真司「俺はさやかちゃんも魔法少女になるのは反対だからな」モグモグ

北岡「だからそういうのは個人の自由でしょ、何勝手に介入しようとしてるの」モグモグ

北岡(俺が上条に会ったことは秘密にしておくか、また城戸の奴が過剰に突っかかってきそうだし)モグモグ



110 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:25:40.80 eMi6Ni+F0 93/139

杏子「ま、アドバイスとしてはあたしも色々とあったから、願いくらいは自分にとって得することにするんだね」モグモグ

まどか「色々あったって?」

杏子「おっと、聞きたかったらまた別の時にあたしに会いに来な」

杏子「この場をしんみりさせたくないしな」モグモグ

マミ「それじゃあ、そろそろお開きにしましょうか」

さやか「確かに時間もそろそろ遅くなりそうだし、じゃーねー」バタン

まどか「皆、また明日」バタン

杏子「あ、あたしは今日からここに居候するからそのつもりで」

マミ「えぇ!?何で急に…」

杏子「いや、だってホテルを転々とするわけにも行かないだろ」

マミ「でも…」

杏子「両親もいないし、部屋は空いてるだろ?」

杏子「大丈夫大丈夫、家事くらいは手伝ってやるからさ」

マミ「はぁ、まぁ今日の魔女退治で助けてくれたから一応置いてあげるわ」

ほむら「良かったわね2人とも、じゃあ私達も行きましょう」

真司「あ、そうだ」

真司「連と北岡さんとほむらちゃんはまた別の所に集まってくれないかな」

「何を話すつもりだ」

真司「まぁ、ちょっとね」

北岡「しょうがないな、少しだけだぞ」

111 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:27:41.91 eMi6Ni+F0 94/139

~北岡の家~

北岡「で、何で俺の家に集まるわけ?」

真司「だってマミちゃんの家の隣だし」

「それで話とは何だ?」

真司「そうそう、今日戦ったリュウガのことだけどさ」

「あの結界で戦ったあいつか」

真司「あいつミラーモンスターみたいな使い魔を出してきたでしょ」

「確かに出してきたな」

真司「実はさ、あれ俺が昔描いたミラーモンスターなんだよね…」

真司は昔幼かった優衣と出会い、一緒に遊んだことがあることを話した。
ミラーモンスターの正体が幼い神崎兄妹の描いた絵が実体化した怪物だということ。
そして、その時に幼い真司が優衣の真似をしてミラーモンスターを描いたことも。

「成程…」

北岡「ちょっと待ってよ、じゃあ何であいつが城戸の描いたミラーモンスターを使役しているわけ」

真司「そう、そこが不思議なんだよ」

真司「俺自身あいつが召喚してくるまで、優衣ちゃんと一緒にミラーモンスターを描いていたことなんかすっかり忘れていたしさ」

ほむら「確かに不思議ね…」

北岡「だったらさ、いっそのことインキュベーターにでも聞いてみたらどうだ」

真司「はぁ!?何であんな奴に」

北岡「あいつは隠し事はするけど、嘘はつかないんでしょ」

北岡「しかも魔法少女システムと魔女の開発者ときた」

北岡「下手に考えるより、あいつに聞いた方が効率的じゃないの?」

「確かに一理あるな」

ほむら「だけどこっちの情報が流出する可能性もあるわ」

北岡「大丈夫だって、交渉はこっちの方でするから」

112 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:36:20.68 eMi6Ni+F0 95/139

北岡「さて…インキュベーター出てきてくれ、お前に聞きたいことがある」

キュゥべえ「何だい?」

真司「出たな、わけが分からない難解スペアいっぱい星人!」

キュゥべえ「君の例えの方がわけが分からないよ」

北岡「落ち着けって、まず今ここでインキュベーターが俺たちに接触したことを内密に出来るか?」

キュゥべえ「うん、出来るよ」

北岡「次にこれから俺たちとインキュベーターが会話する内容すべてを非公開にしてもらえる?」

キュゥべえ「分かった」

北岡「じゃあ本題に入るか、君は黒くて人型の城戸が変身した姿に似ている魔女を知っているか?」

キュゥべえ「うん、知っているよ」

北岡「あいつが生まれた原因は何か心当たりがないの?」

キュゥべえ「そうだね、魔法少女が絶望して魔女になるのは知ってるね?」

北岡「それは知っている、それで?」

キュゥべえ「うん、あれは恐らく城戸真司が絶望して生まれた魔女だろう」

北岡「だけど城戸は魔法少女じゃない、このことに関しての見解は?」

キュゥべえ「仮説にすぎないけど彼が魔法少女なら魔女を生み出す程度に絶望して」

北岡「続けてくれ」

キュゥべえ「その際に彼が魔法を利用したアーティファクトを利用して、その影響で魔女に近いものが発生したんじゃないかな」

北岡「つまり結論は?」

キュゥべえ「やはりあの黒くて人型の魔女は、真司の魔女と言ってもほぼ過言ではないだろうね」

北岡「分かった、ありがとう下がっていい」

そういうとキュゥべえはどこかに行ってしまった。

「成程、城戸の魔女なら使い魔で城戸の描いたミラーモンスターを使役しても不思議ではないな」

ほむら「ええ、魔女は元になった魔法少女の深層心理にあるものがいくらか反映されるから間違いないと思うわ」

真司「それにしても、魔法を利用したアーティファクトって…」

ほむら「恐らく私が作ったタイムベントのカードでしょうね」

ほむら「ごめんなさい、私のせいで厄介ごとを増やしてしまったわ…」

真司「気にすることないって、ほむらちゃんは新しく魔女を生み出すためにこのカードを作ったんじゃないんだろ?」

真司「だからほむらちゃんは全く悪くないよ」

「そうだ、そもそもたかが魔女一体増えたくらいで何を戸惑う必要がある」

北岡「むしろ俺は手に入れられるグリーフシードが増えて喜ばしいくらいだよ」

ほむら「悪いわね三人とも…」

真司「よーし、それじゃあ団結したところで2次会を始めるか!」

「今何時だと思っているんだ、帰るぞ」

ほむら「私達は中学生なのよ、遅くなったら補導されるわ」

北岡「杏子ちゃんならその辺の対応はうまそうだけど、城戸にそんな器用な真似なんて出来そうにないしねぇ」

真司「分かったよ、ノリの悪い奴らだな…」

113 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:38:29.85 eMi6Ni+F0 96/139

~次の日の放課後~

さやか「昨日お見舞いに行けなかったから、今日は行っておくかな」

さやか「真司はマミさんと、秀一さんは杏子と一緒に魔女退治に行っちゃったからなぁ」

さやか「お見舞いに行けるのはあたしだけだけど、まぁいっか…その方が決心もしやすいし」

~見滝原病院~

さやかが病院まで行くと、正門にさやかのよく知った人物が寄りかかっていた。

さやか「あれ、蓮もお見舞いに来たの?」

「いや、お前に言いたいことがあってな」

「お前は上条と話したら、魔法少女になるつもりか?」

さやか「!…あんたも真司と同じように止めるの」

「いや、俺はお前が魔法少女になるのを止めるつもりはない」

さやか「だったら何を」

「ただ、お前は自分から望んで終わることのない魔女との戦いに飛び込むんだ」

「後悔だけはするなと言っておきたくてな」

「俺からはそれだけだ」

そういうと蓮はすれ違いざまにさやかの肩を叩いて病院から去って行った。

さやか「あたしは…」

さやかは少し悩むと病院に向かって歩いて行った。

114 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:40:36.06 eMi6Ni+F0 97/139

~その夜~

真司(確か今日、仁美ちゃんが魔女に操られるんだよな…)

真司「そうだマミちゃん!」

マミ「何かしら」

真司「ちょっと、魔女が出てくるような目星がある場所があるんだけど」

マミ「そんな場所があるの?」

真司「あぁ、実はこの近くの町工場が最近倒産してな」

真司「だから、その工場長が魔女に操られると思うんだけどさ」

マミ「確かに可能性はあるわね…行ってみましょう」

~町工場への道~

マミ「ずいぶんと生気のない人が増えてきたわね…」

真司「やっぱり、この人達魔女に操られているんじゃ」

マミ「急ぎましょう」

真司「あの工場じゃないのか?」

マミ「多くの人があの工場の中に入っている、ビンゴね」

2人が町工場の中に入ると、非常に陰気な気配に包まれていた。

「何だってんだ、あの屑野郎が」ブツブツ

「どいつもこいつも僕を虐めやがって」ブツブツ

「入社初年から残業10時間とかふざけるなよ」ブツブツ

マミ「この様子じゃ早く魔女を倒さないとまずいわね…」

キィィィンキィィィン

真司「あっちの部屋から魔女の気配がするから行くぞ!」

マミ「ええ!!」

真司「この部屋のはずだ」

マミ「ソウルジェムが強く反応している間違いないわね」

真司とマミはデッキとソウルジェムを鏡に掲げた。

真司・マミ「「変身!」」

そして真司とマミは変身ポーズを取り、真司はデッキをVバックルに差し込み、マミはソウルジェムを頭に取り付けて変身した。

真司「あれ、マミちゃん今のって」

マミ「ふふっ、ちょっとやってみたかったの」

真司「まぁいいや、っしゃあ!」

115 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:42:26.55 eMi6Ni+F0 98/139

~エリーの魔女結界~

真司「自分が浮いてるみたいで上下感覚が分からなくなる結界だな…」

マミ「下手に動かない方がいいかもね」

そういうとマミはマスケット銃を召喚して、近寄ってくる人形のような使い魔を打ち抜いていく。

真司「確かに、その方がいいな」

『STRIKE VENT』

龍騎はドラグクローを装備すると、使い魔に向かって火球を打ち出して撃破していく。

マミ「魔女はどこ?」

真司「あ、あいつだ!」

龍騎が指差した先にはテレビのような形の魔女のエリーがいた。
龍騎とマミはエリーに遠距離攻撃を仕掛けるが、すべての攻撃が回避される。

真司「あいつこっちの動きを読むのかよ!」

マミ「接近戦に持ち込むわよ!」

龍騎とマミは階段を駆け上がる感覚でエリーに駆け寄っていく。
接近戦を仕掛けようと気づいたエリーは2人から遠ざかろうとする。

真司「逃がすかよ!」

『ADVENT』

ドラグレッダーは召喚されると、エリーに攻撃を仕掛ける。
それもエリーは回避していくが、その隙にマミがリボンを使って拘束した。

マミ「今よ!」

真司「マミちゃんナイス!」

『FINAL VENT』

龍騎はドラゴンライダーキックをエリーに放った。
エリーはもがくが、拘束を振りほどけずに攻撃が直撃しグリーフシードを残し消滅した。
結界も消滅したため2人は変身を解いた。

真司「いよっし!」

マミ「これであの人たちも大丈夫ね、警察と救急車を呼んでおくわ」

さやか「あれ、魔女の気配がしたけどもう倒しちゃった?」

真司「さやかちゃ…!その恰好」

マミ「魔法少女になったのね…」

さやか「ん、まぁね」

マミ「願いはやっぱりあの男の子絡み?」

さやか「そういうこと」

真司「でも本当に大丈夫かよ、戦いってのは辛いことばっかりだぞ」

さやか「大丈夫だって、あたしは真司やマミさんみたいに人を守るために魔法少女になって戦うんだし」

さやか「それに、もしもの時は蓮が相談に乗ってくれるみたいだしさ」

そう言うとさやかは一枚の紙を真司達に見せた。
そこには蓮の携帯番号とメールアドレスと住所が書かれていた。

さやか「病院で肩を叩かれた時に渡してくれたみたいでさ」

真司「本当に素直じゃない奴…」

マミ「でも同じ魔法少女として歓迎するわ、美樹さん」

マミ「だけどこの場は警察達に任せるから、離れるわよ」

さやか(これから、マミさん達を肩を並べて戦うんだから頑張らないとね私!)

116 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:45:59.42 eMi6Ni+F0 99/139

~マミの家~

マミ「…ということがあったのよ」

杏子「ふぅ~ん、確かさやかって言ったっけ」

杏子「まぁ、あたしはあいつの好きにやらせればいいと思うけどね」

マミ「あなたのことだから突っ掛かってくると思ったけど…」

杏子「あたしをなんだと思っているんだよ」

杏子「確かに昔ならすぐ突っ掛かっただろうが、今は自由にやるようにしてるんでね」

杏子「だから、相手の事情に無理に介入するようなことはしないようにしたのさ」

マミ「聞いた限り自由にやるのなら、前とあんまり変わってないように見えるけど?」

杏子「そうだな、例を挙げると前は使い魔は勝手にのさばらせておいたけど」

杏子「今は使い魔が人間を襲っている場面をあたしが目撃した時限定で、使い魔も倒すように心がけているのさ」

マミ「確かに変わったわね…でももし、あなたが見ていないときに使い魔が人を襲っていた場合は?」

杏子「そういう時のためにマミ達がいるんだろ」

杏子「この町だけで魔法少女と仮面ライダーを合わせたら全部で7人もいるんだしさ」

杏子「それにわざわざしらみつぶしで使い魔と魔女を倒していったら、あたしの身が持たねぇしさ」

マミ「フフッ…そろそろお腹も空いたし夕食にしましょう、下ごしらえ手伝ってくれる?」

杏子「待ってました、もちろんさ!」 

117 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:57:42.51 eMi6Ni+F0 100/139

~数日後~

さやかの魔法少女としての願いにより、腕が完治した恭介はこの日退院した。
医者たちは首をかしげていたが、実際に治っていたので必要以上に口出しはしなかった。

さやか「退院おめでとう恭介」

上条「ありがとう、まだ通院する必要はあるけどね」

さやか「…そうだ!せっかくだから一緒に散歩しようよ」

上条「散歩?」

さやか「うん、だってもう車椅子使わなくても大丈夫なんでしょ」

さやか「だからさ、五体満足になった記念にね」

上条「そうだね、事故にあうまで両手両足が自由に使えることがこんなに尊いものだと思わなかったよ」

さやか「でしょ?さ、さ、行こ行こ」

上条「ちょ、引っ張らないでよさやか」

~見滝原公園~

さやか「ふぅ、ちょっと疲れたから、そこのベンチで休もうか」

上条「そうだね」

さやか「それにしても、恭介の左腕が治って本当によかった…」

上条「うん、だけど不思議だね、医者は絶対に治らないって言っていたのに」

さやか「きっと奇跡が起こったんだよ」

上条「奇跡か…本当にそうかも…!…」

さやか「恭介?」

突然様子がおかしくなった上条を不審に思ったさやかは、上条の体を揺すった。

さやか「大丈夫、恭介?」

さやか「恭…」

さやか(これって魔女の口づけ!?)

さやか(ソウルジェムも反応しているし、間違いなさそうだね)

さやか「さぁ~て、魔法少女さやかちゃんの初舞台だ!」

さやかは変身し、結界の中に入っていった。

118 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 22:59:53.40 eMi6Ni+F0 101/139

~とある魔女結界~

さやか「出たな使い魔め!このさやかちゃんが征伐してやる!」

さやかは大量の剣を召喚して、そのうち一本を持ち使い魔に切り掛かった。
おぼつかない動きではあるが、少しずつ使い魔の数が減っていく。

さやか「っと、こんなもんかな」

さやか「それにしても使い魔しか結界みたいだけど、だったら何で恭介に魔女の口づけが…ん?」

さやかが目を凝らすと、奥の方から人のような物が見えてきた。

さやか「あれは…真司?」

さやか「でもソウルジェムは、あいつに反応してる」

さやか「つまりあいつが恭介を襲おうとしてるってわけだよね」

さやか「てりゃぁぁっ!」

さやかはリュウガに向かって、高速で駆け出した。

リュウガ「…」

『SWORD VENT』

さやかがリュウガに切り掛かった瞬間、リュウガはドラグセイバーを使い受け止めた。
そのまま鍔競り合いが続くが、リュウガがさやかの剣を切り払った。
その勢いでさやかは大きく吹き飛ばされた。

さやか「くっ!強い、でもねぇ!」

さやかは魔法で受けた傷をすべて治癒し、再びリュウガに切りかかる。

さやか「恭介を見殺しになんて出来ないのよ!」

リュウガ「…」

『ADVENT』

すると突進するさやかの目の前にドラグブラッカーが現れた。
さやかはドラグブラッカーに攻撃しようとするが、咄嗟のことで反応出来ずに先に攻撃を受けてしまった。

さやか「ううっ…」

リュウガ「…」

『FINAL VENT』

リュウガは空中に浮きあがり、ドラグブラッカーがその周りを旋回する。
そしてドラグブラッカーの吐いた黒い炎に押し出される形で、リュウガがさやかに向けてドラゴンライダーキックを放った。

さやか(ここでやられるわけには…)

さやか(でも…もう体が動かない…)

さやか(頼むから…動いてよ…)



119 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:02:32.47 eMi6Ni+F0 102/139

『ADVENT』

その瞬間、さやかは何かに掴まれて移動させられた。
そのおかげでさやかはドラゴンライダーキックを受けずに済んだ。

さやか「え?何が起きたの?」

「まさか初戦であいつと戦うとは、お前も運が無いな」

さやか「蓮!?どうしてここに?」

「話は後だ、まずはこいつをどうにかするぞ」

『SWORD VENT』

ナイトはウイングランサーを、さやかは剣を構えた。
そこにリュウガが切りかかってくが、ナイトは受け止め逆に切り払った。

さやか「こっちもだ!」

リュウガはその動きを見てドラグブラッカーをさやかにけしかける。

「動きがワンパターンだな、ダークウィング!」

ダークウィングはドラグブラッカーを攻撃し、敵の目をそらした。
その隙にさやかがリュウガに攻撃を加えた。

さやか「これで!」

さやかは剣に魔力を貯め、一気に振り下ろした。

リュウガ「!」

この攻撃で予想以上のダメージを受けたリュウガは、尻尾を巻いて逃げていった。

さやか「待ちなさいよ!」

「深追いするな、結界が消え始めている」

さやか「でも!」

「奴を探すのは俺の役目だ、お前は上条の様子を見ておけ」

さやか「…そうだね、恭介も心配だし」

「分かったら傍にいてやれ」

ナイトは変身を解くと、リュウガを探すために去っていった。

さやか「っと、あたしも変身解かないと」

結界が失くなり、変身を解いたさやかは恭介に駆け寄った。

さやか「恭介!」

上条「うん…さやか?」

上条「どうしたの?そんなに慌てて」

さやか「具合とか悪くない?」

上条「具合?大丈夫だけど」

さやか「ちょっと失礼」

上条「うわっ!?一体何を」

さやかは魔女の口づけがあった、上条のうなじを覗き見た。

さやか(魔女の口づけは無くなってる、ひとまず大丈夫かな?)

さやか「ごめん、もう大丈夫だよ」

上条「う、うん」

さやか「それじゃあ充分休めたから、散歩の続きをしますか!」

さやか「ささ、立って立って」

上条「そ、そんなに急かさないでよさやか」

120 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:06:47.04 eMi6Ni+F0 103/139

~ほむらの家~

ほむら「なるほど、今のところは大丈夫というわけね」

「ああ、だが今のあいつは有頂天になってるだけだ」

「いつ精神が不安定になってもおかしくない」

「暁美の言うとおり、尾行して正解だったな」

ほむら「それでこれからどうするつもり?」

「しばらくは美樹についていくつもりだ」

「ああいったタイプは追いつめられると何をしでかすか分からないからな」

ほむら「ずいぶん詳しいのね、確かに美樹さやかは暴走しやすいけど」

「まあな…」

蓮は元の世界で、恋人である小川恵里を植物状態から回復させるために戦っていた。
だがある時恵里が危篤状態になったことがあった。
その時蓮は早くライダーバトルに決着をつけるために、手段を選ばず片っ端から仮面ライダーに戦いを挑んでいた。
さらに蓮本人が殺生を好まない性格だったのが一種のジレンマとなり、蓮を精神的に追い詰めていった。
最終的に何とか峠は越したものの、恵里自身は植物状態のままであった。

(美樹が俺のように何らかのジレンマを抱かないといいんだがな…)

121 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:08:05.11 eMi6Ni+F0 104/139

~次の日~

さやか「…と、いうわけだよ」

まどか「そっか、それなら上条君もそろそろ復学出来るかも」

さやか「じゃあ、今日も魔女退治頑張ってきちゃいますからね!」

まどか「あ、さやかちゃん…行っちゃった…」

まどか「さやかちゃん、本当に大丈夫なのかな…」

~見滝原のファーストフード店~

さやか「おっまたせ!今日は誰が来たかな?」

杏子「よう」

さやか「ああ、あんたか…」

杏子「何でそんなに嫌そうなんだよ…」

さやか「だってさ…」

「そんなに嫌なら、今日は止めてもいいんだぞ」

さやか「あ、蓮…昨日はありがとね」

杏子「何かあったのか?」

さやか「昨日あたしが魔女に襲われて、ピンチになっていた所を助けてくれたんだよ」

杏子「ふぅ~ん、サバサバしてそうなこいつがねぇ」

「偶然通り掛っただけだ」

さやか「そんなこと言っても、なんだかんだ助けてくれた蓮は正義の味方の鑑ですな」

「それ以上そんなことを言ったら俺はもう帰るぞ」

さやか「わ、分かったから機嫌を直してよ、ね?」

杏子「…頭が痛くなってきた」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


123 : また重複してしまった… ◆SH... - 2013/10/22 23:10:11.24 eMi6Ni+F0 105/139

杏子「でさ、秀一の奴が人使い荒いんだわ」

杏子「あたしとマミは使用人かっての」

「あいつも相変わらずのようだな」

さやか「じゃあ元の世界でもあんなのだったの!?」

「ああ、あいつには秘書兼使用人がいた」

杏子「使用人ねぇ、あたし達貧乏人にとっては遠すぎる世界だよ」

さやか「何でそんな裕福そうな奴が仮面ライダーやってるのよ、願いなんてなさそうなのに」

「あいつは元の世界では不治の病にかかっていて、あと1年も生きられない体だった」

「それで永遠の命を望んだそうだ」

さやか「秀一さんにそんな過去が…」

杏子「そんなのあいつから聞いてねぇぞ」

「北岡は自己顕示欲の固まりだ、他人には滅多に弱い部分を見せようとはしない」

杏子「でもあいつに初めて会ったとき、色々とあったことを話してくれたぞ」

「あいつが心を許すとはな、喜べお前は気に入られてるぞ」

杏子「そうだとしてもあんな扱いされちゃ意味ねぇって…」

キィィィンキィィィン

「おしゃべりはここまでだ、行くぞ」

蓮はデッキを鏡に掲げて、Vバックルを出現させる。

「変身!」

さやか「蓮も変身したし、あたし達も行きますか!」

杏子「ったく、先走んなよ」

さやかと杏子も続けて変身し、3人で結界に入って行った。

124 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:12:33.82 eMi6Ni+F0 106/139

~パトリシアの魔女結界~

その結界は通常の結界と違い、青空が360度を覆っているように見えた。
だが足場は洗濯物がかかっている紐のようなもののみであり、非常に不安定になっている。

さやか「綺麗…」

杏子「確かに普通の結界と比べたら精神衛生上マシだな」

「油断して足を踏み外すなよ、底が全く見えないからな」

3人は足元を気をつけながら結界の先に進む。
そこに女性の下半身のみとしか形容出来ない使い魔と、眼鏡のようなものを装着した女性の人形のような使い魔が立ちふさがった。

杏子「早速お出ましか」

さやか「やってやろうじゃん」

「あまり興奮するな、揚げ足を取られるぞ」

3人はそれぞれ武器を取り、使い魔と戦い始めた。
使い魔と戦いながら前に進んでいくと魔女パトリシアの姿が見えてきた。
パトリシアは頭の無い女性といった風貌だが、何本もの手足が生えている異形の魔女だった。

さやか「うわぁ…」

杏子「なまじ人間に似てる分、気色悪いな」

「そんなに見たくなければさっさと倒すぞ」

『SWORD VENT』

杏子「それもそうだな!」

さやか「確かに怯んでいられないわね」

3人が接近してきたのを確認したパトリシアは椅子や机のようなものを投げてきた。
それを3人は各々の得物を使い切り払っていく。
だがパトリシアは投擲をしながら、後ろに逃げていった。

さやか「逃げてないでさっさとやられなさいよ!」

さやかが突進するとそこに目掛けて、女性の人形型の使い魔が眼鏡をブーメラン状に投げてきた。

杏子「さやか危ねぇ!」

杏子はさやかの前に仁王立ちをする。
すると使い魔の眼鏡ブーメランはさやかに当たらなかった。
しかし杏子のソウルジェムのあたりに命中し、装飾ごと肉体から切り離され落下した。

杏子「っ痛~、さやか大丈b」

その瞬間杏子のソウルジェムが100m以上落下したのか、杏子の体がさやかにもたれかかった。

さやか「杏子!?」

「まずいな…美樹、佐倉を守っておけ」

さやか「え、ええ!?」

『ADVENT』

ナイトはダークウィングを召喚すると、背中に合体させる。
その状態でナイトは落下したソウルジェムを追うために飛び降りた。
暫く下に向かって飛んでいると杏子のソウルジェムが見えてきた。

「あれか!」

ナイトはソウルジェムを傷つけないようにキャッチすると、杏子達の所に向かって飛んでいった。

さやか「蓮!」

「こいつを佐倉に渡せ」

さやかは蓮から杏子のソウルジェムを受け取ると、杏子に渡した。
すると、杏子は何事も無かったかのように意識を取り戻した。

125 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:14:50.43 eMi6Ni+F0 107/139

杏子「…っと、あれ?何が起きたんだ」

さやか「ソウルジェムが飛んで行って、何故だか気を失ってたのよ」

杏子「ソウルジェムが飛んで行って?どういうことさ」

さやか「あたしだって分かんないわよ」

杏子「まぁ、後でキュゥべえにでも聞けばいいか」

杏子「おいさやか、蓮、この魔女はあたしが倒さして貰うぜ」

杏子「あたしを気絶させた貸しは返してもらわないとな!」

「分かった、任せる」

杏子「ありがとよ!」

杏子は足場と言う足場からパトリシアに向けて大量の槍を生やした。
パトリシアはまた逃げようとするが、その逃げ道も杏子が槍で塞いだ。
逃げ道が無くなったパトリシアは杏子が出した大量の槍で串刺しにされた。

さやか「うわ~えっぐい…」

杏子「ま、あたしを怒らせた報いだな」

パトリシアはグリーフシードを残し消滅し、結界も消滅した。
それに合わせて3人は変身を解いた。

杏子「よし、グリーフシードゲット」

さやか「あたしもそれ使うわよ」

杏子「そうがっつくなって、今あたしが浄化してるから終わったら渡すよ…ほれ」

さやか「サンキュ、あたしが終わったら蓮だっけ…はい」

「ああ、ダークウィング!」

蓮はダークウィングを召喚すると、グリーフシードを食べさせた。

127 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:16:50.92 eMi6Ni+F0 108/139

杏子「さて皆グリーフシード使い終わったから、キュゥべえに話聞くか」

杏子「おい、キュゥべえ出てこい!」

キュゥべえ「何だい杏子?」

杏子「今回の魔女退治であたしがソウルジェムを無くした時に、あたしが気絶したんだけど一体どういうことだい?」

キュゥべえ「多分ソウルジェムが肉体から100M離れたからじゃないかな?」

杏子「…どういうことだ」

キュゥべえはソウルジェムの仕組みをすべて話した。
杏子「てめぇ、それじゃあ今のあたしの体は操り人形ってことか!」

キュゥべえ「そうだね、でも普通の操り人形とは違ってきちんと生命活動は行われてるよ」

杏子「そうゆう問題じゃないっての!」

「キュゥべえ一つ聞きたい、何故今まで説明しなかった」

キュゥべえ「理由は二つある、一つは君達に聞かれなかったから」

キュゥべえ「もう一つは説明しない方が契約出来る確率が上がるからね」

杏子「ったりめぇだ、こんなん聞かされて契約する奴はいねぇ!」

キュゥべえ「そうでもないよ、僕がソウルジェムのことをすべて話しても14.3%の確率で契約してくれるよ」

杏子「そうかい、とっとと失せろ!」

そう言われたキュゥべえはどこかに行ってしまった。

杏子「チッ!胸糞悪ぃ」

さやか「あたし、先に帰るね…」

杏子「お、おいさやか」

「止めておけ、今の状態で引き止めても何も意味はない」

「あいつには整理する時間が必要だ」

杏子「そうかい!」

杏子も機嫌を悪くしてマミの家に帰って行った。

「暁美達に話しておくか…」

128 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:19:32.40 eMi6Ni+F0 109/139

~ほむらの家~

ほむら「このパターンはまずいわね…」

真司「て、言うかその場にいたなら止めろよ蓮!」

「もし俺が止めてもいずれあいつらの耳には入る情報だ、だったら早めに聞かせるに越したことはない」

真司「でも、さやかちゃんはこのせいで…」

「明日の朝一番で美樹に会いに行く、あいつには少し情報を整理する時間が必要だ」

真司「…分かったよ」ピリリリ

真司「何だ…はいもしもし」

まどか《真司君?》

真司「まどかちゃん?どうしたの?」

まどか《あのね、さやかちゃんがどこに行ったか分からないかな?》

真司「さやかちゃん?いや、分からないけどどうかしたの?」

まどか《さやかちゃんがね、まだ家に戻っていないみたいなの》

真司「えぇ!?大変じゃないか」

まどか《うん、私もさやかちゃんの両親も知らないから真司君に聞いてみたんだけど…》

真司「分かった、こっちも調べて何か分かったら連絡するから」

まどか《ありがとう、真司君》

真司「気にすんなって、それじゃまた」ピッ

ほむら「美樹さやかに何かあったようね」

真司「ああ、さやかちゃんが家に帰ってないって…」

「…城戸お前は先に帰って寝てろ」

真司「何でだよ、俺はさやかちゃんを探しに行かなきゃいけないんだよ」

「言ったはずだ、美樹は俺がなんとかするとな」

真司「分かったよ…でもさやかちゃんに何かあったらただじゃおかないからな」

ほむら「私からも頼んだわよ」

「心配するな、任せておけ」

129 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:21:53.63 eMi6Ni+F0 110/139

~マミの家~

マミ「ソウルジェムにそんな秘密が…」

杏子「ああ、キュゥべえの奴もとんでもないことしやがる」

マミ「ごめんなさい、少し横になって休んでいいかしら…」

杏子「その方がいい、こんなん聞いて動揺しない奴はいねぇよ」

マミ「北岡君もごめんなさい、せっかくきてくれたのに」

北岡「気にしなくてもいいよ、だけどさ一つだけ言っていい?」

マミ「何?」

北岡「俺はさ肉体や魂がどうこうって言うより、生きていること自体が大切だと思うよ」

マミ「生きていること…」

北岡「そ、マミちゃんだって生きたいからこそ魔法少女になったんでしょ?」

北岡「俺も生きたいからこそ仮面ライダーになっただしね」

杏子「そういやあんた元の世界じゃ不治の病だって…」

マミ「そうなの北岡君?」

北岡「おいおい、誰から聞いたんだよ…」

北岡「ま、俺はさ病気を治して永遠の命を得るためだったら魂くらいは差し出せるよ」

北岡「少なくとも12人の仮面ライダーを皆殺しにするよりは精神衛生上まだマシだしね」

マミ「皆殺しって…どういうこと!?」

北岡「ここは城戸達からも聞いてなかったみたいだな」

北岡「俺達仮面ライダーは殺し合いをして最後に生き残った一人だけが願いを叶えられるのさ」

マミ「…」

北岡「だからさ、マミちゃんや杏子ちゃんは俺達みたいに殺し合いをしない分まだましだと思うよ」

北岡「マミちゃんや杏子ちゃんや他の魔法少女達は今この時を生きている、それでいいじゃないの」

マミ「そうね…ごめんなさい、私の考えすぎだったみたいね」

杏子「あたしもなんだか安心しちまった、ありがとよ」

北岡「ま、俺は天才弁護士だからね」

マミ「もう、それ関係あるの」クスクス

杏子「と言うかそれ単に口がうまいだけだろ」

杏子(マミはもう大丈夫そうだな、あとはさやかの方だな…)

130 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:24:20.62 eMi6Ni+F0 111/139

~郊外の廃倉庫~

さやか「…」

「探したぞ、こんな所にいたのか」

さやか「蓮…」

「いいのか、家に戻らないで」

さやか「いいよ、あたしはもう人間じゃないんだから」

「話の脈略が繋がってないな、何故そこまでこだわる」

さやか「だって、こんな体じゃもう恭介に…」

「バイオリンを聞きたいだけなら人間だろうがなかろうが関係ないんじゃないのか?」

さやか「でも…そうだけど…」

「その言いぐさはまるで魔法少女になった理由が別にあると言いたいみたいだな」

さやか「それは…」

「お前本当の願いは上条の全てを手に入れることなんじゃないのか?」

さやか「何を根拠に!」

「その動揺が答えになっているんじゃないのか?」

さやか「だとしても…あんたに何が分かるのよ!」

「俺の仮面ライダーとしての願いは、植物状態になった恵里を助けることだ」

さやか「恵里…?」

「俺にとって1番大切な人だ」

さやか「あんたもそうだってのなら、何であたしの気持ちが分からないのよ!」

「俺はかつて俺はかつて神埼士郎が与えたほんのわずかの可能性を信じ仮面ライダーとして戦っていた」

「そしてそれによって恵理を救うことができる代わりに恵理に嫌われても構わないと考えていた」

「そのくせお前は何だ、上条を助けた上にあいつを自分の物にしようと考えているのか、贅沢にも程があるな」

そう言われた瞬間、さやかは蓮の顔面をぶん殴った。

「…それでお前の気が晴れるなら構わん」

「だが来るなら本気で来い、相手になってやる」

蓮はそう言いながら、カードデッキをさやかに見せた。

さやか「上等よ…」

蓮はそばにあった鏡にデッキをかざし、さやかはソウルジェムを取り出す。

蓮・さやか「「変身!」」

そして蓮はナイトに、さやかは魔法少女に変身した。

131 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:27:41.56 eMi6Ni+F0 112/139


さやかは剣を召喚し、手に取り、ナイトはダークバイザーを構える。

さやか「てりゃぁぁ!!」

「ふんっ!」キィン

さやか「チッ!」

さやかは後ずさるともう一本剣を召喚し、もう一度ナイトに切り掛かる。

『SWORD VENT』

だがナイトは召喚したウィングランサーで二本とも受け止める。

さやか「っりゃあぁ!!」

今度は背後に大量の剣を召喚し、ナイトに向けて射出した。

「くっ!」

『GUARD VENT』

ナイトはウィングウォールを装着しやり過ごした。
だがさやかは流れ弾にいくらか当たり怪我をしてしまった。

さやか「この程度の怪我なんて魔法で!」

「よそ見をしている暇はあるのか!」

その瞬間さやかはウィングランサーで左肩を貫かれた。
だがさやかはまるで何も無かったかのように、両手に持った剣でナイトを×字状に切りつけた。

さやか「一本取ったつもりなんでしょうけど、今のあたしは痛覚をシャットアウトするくらい朝飯前なのよ」

そう言いながらさやかは、痛がる素振りを全く見せずにウイングランサーを引き抜く。
傷口もほぼ一瞬で治癒されていき、ほぼ元通りになった。

「…成程、じゃあこれならどうだ」

『TRICK VENT』

さやか「数が増えた!?」

「隙ありだ!」

ナイトは怯んだ隙を狙ってダークバイザーを使い、さやかを多方向から切りつけた。
だがまたもさやかによって一瞬で回復される。

さやか「…あんた、手加減してるでしょ」

「…」

さやか「さっきから攻撃をずっとあたしの急所から外している事くらい分かっているのよ」

「それがどうした?」

さやか「口先じゃ色々キザなこと言っているくせに、本当は真司と同じただの甘ちゃんじゃないのってこと」

さやか「そんな中途半端に同情されると余計ムカつくのよ!」

さやか「あたしと戦いたいなら本気で殺す気で来なさいよ!」

「…確かに俺はライダーバトルのさなか人の命を奪うことに迷いを感じていた」

「そしてこの世界に来た今でも積極的に人と戦いたいとは思っていない」

さやか「だったら!」

「だが、だからと言って俺は城戸ほど甘くもない」

ナイトがデッキから一枚のカードを引き抜いたその瞬間、周囲にいきなり強い風が吹き始める。
そして構えたダークバイザーが姿を変え、そこの専用スロットにカードを装填する。

『SURVIVE』

132 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:43:12.06 eMi6Ni+F0 113/139

姿を変えたナイトサバイブはダークバイザーツバイからダークブレードを引き抜いた。

さやか「それがあんたの本気ってわけ」

「ああ」

さやか「へぇ、面白くなってきたじゃん!」

さやかは魔法を使い、俊足でナイトサバイブに多方向から切りかかる。

「やるな!」

さやか「防ぎながらよく言うわよ!」

ナイトサバイブは器用に攻撃をさばきながら、新しいカードをベントインした。

『BLAST VENT』

すると、どこからともなくダークレイダーが現れ、両翼にあるホイールから突風を発生させた。

さやか「うっ!くうっ!」

さやかは何とか強風に耐えていたが、その場から動くことは出来なかった。

「はあっ!」ザシュ

さやか「ああっ!」

ナイトサバイブの攻撃で体勢を崩したさやかは突風で倉庫の壁に叩き付けられる。

さやか「けほっ、ずいぶんとセコいマネするのね」

「煽ったのは貴様の方だ」

さやか「あっそう!」

さやかは再び大量の剣を召喚して射出した。

『SHOOT VENT』

カードがベントインされるとダークバイザーツバイの一部が弓のように変形した。
そこから光の矢が絶え間無く発射されさやかの剣を撃ち落としていく。

さやか「まだ終わりじゃない!」

さやかは一直線に走りだし、ナイトサバイブとすれ違う一閃に急所目掛け幾つもの斬撃を与えた。

「ぐっ!」ガクッ



133 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:44:21.12 eMi6Ni+F0 114/139

さやか「ハァハァ、漸く膝をついたわね」

「満足したか?」

さやか「まさか…!」

「だろうな…!」

『FINAL VENT』

「来い!」

ダークレイダー「キィィ!」

ダークレイダーは地面スレスレまで急降下すると、ナイトサバイブが背に飛び乗った。
そのままダークレイダーがバイクモードに変形した。

「これでお前が立ち続けられたらお前の勝ちだ」

さやか「最後の悪あがきってわけ?」

「いや、奥の手だ!」

さやか「上等!」

さやかは迫り来る蓮の前に剣を構え立ち塞がった。
それに対しナイトサバイブは自身のマントをバイクモードのダークレイダーに巻き付ける。
すると今度はまるで形状がジェット機の先端に似た形に変形し突撃していく。
しかしさやかは怖じけづくことなく、鋭い眼光で蓮を睨みつける。

さやか「てりゃぁぁぁぁっ!!!」

疾風断が決まるその瞬間にさやかも全魔力を注いだ一太刀を蓮とダークレイダーに浴びせた。





そして…







134 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:46:48.60 eMi6Ni+F0 115/139

「…今度こそ気は済んだか?」

さやか「…おかげさまでね、ようやくすっきりした気がするわ」

「そうか…」

さやか「それにしてもまっさか相打ちになるとはね」

「もう午前0時だ、お互い1時間は気絶していたらしいな」

さやか「やばっ!もう家に戻らないと」

「だから最初に帰れと言ったんだ」

さやか「ここまで付き合ったのは蓮の方でしょ」

「俺に責任転嫁するつもりか?」

「そもそもお前がウジウジ悩まなければここまで規模が大きくならなかったはずだ」

さやか「う、そりゃあその…」

「まぁいい立て、帰るぞ」

さやか「あ、ちょっとまってよ」

「何だ、まさか腰が抜けて立てないのか?」

さやか「そうじゃなくて、補導されないように気をつけないと」

「佐倉のように魔法でどうにかすればいいだろ、行くぞさやか」

さやか「え?今さやかって…」

「早く来い、置いていくぞ」

さやか「だからちょっと待ってよ」

闇夜の中蓮についていくさやかはもうすでに戦った時の殺気はなくなっていた。

135 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:49:40.99 eMi6Ni+F0 116/139

~次の日~

真司「それでは、これよりさやかちゃんが立ち直った記念パーティを始めます!イエーイ!」パチパチ

「…」パチパチ

北岡「…」パチパチ

ほむら「…」パチパチ

真司「何だよ、もうちょっと喜べよ」

北岡「それが帰り道で無理矢理拉致してきた人間の台詞か?」

ほむら「そもそも何で私の部屋を使うのよ」

真司「いやだって俺達の部屋汚いしさ」

真司「それにほむらちゃんだってさやかちゃんのことはどうにかしたいって思っていたでしょ」ピンポーン

真司「おっと、頼んだメシが届いたみたいだなっと」タッタッタッ

北岡「そもそも秋山、お前あの馬鹿にさやかちゃんのこと伝えたらこうなると思わなかったの?」

「だったらお前は3時間近く根掘り葉掘り質問責めにされて黙秘し続けられるのか?」

ほむら「なるほど…今日の授業中ずっとあなたと城戸真司が居眠りをしていたのはそのせいだったのね」

真司「おっまたせしました!そんじゃあ食おうぜ」

真司「それにしても蓮、本っ当によくやってくれた」

「自分の役目を全うしただけだ」

真司「またまたぁ~さやかちゃんのことを放っておけなかったくせに」モグモグ

「勝手にそう思ってろ」モグモグ

ほむら「でも美樹さやかのことを解決してくれたことは感謝するわ」モグモグ

真司「そうだぞ、お前はえらいっ!」パチパチパチ

北岡「それはそうとしてこれからどうするの?」モグモグ

北岡「今回うまくやったとしても、また振り返すかもしれないでしょ」

真司「何だよいきなり水さして」モグモグ

ほむら「確かに感情の起伏が激しい彼女にはこの程度じゃ不十分かもしれないわね」



136 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:51:38.41 eMi6Ni+F0 117/139

真司「じゃあどうしろって言うんだよ」モグモグ

北岡「上条をどうにかするしかないんじゃない?」

「確かにな」モグモグ

ほむら「悪いけど私は美樹さやかのことだけで精一杯だったから、上条恭介のフォローの仕方までは考えてないわよ」モグモグ

真司「じゃあ明日恭介に会って色々話してみるか」モグモグ

「よせ、お前の場合余計なことを言って話をややこしくしそうだ」

ほむら「否定しきれないわね」モグモグ

真司「何だよ寄ってたかって」

北岡「お前の日頃の行いのせいでしょ」モグモグ

「手塚がこの世界に来ていたら説得しやすかっただろうが…」

北岡「確か死んだ友人が故障したピアニストなんだっけか」

ほむら「成程…彼なら上条恭介と話が出来そうね」

真司「ん?待てよ…」ティン!

真司「そうだよ…手塚だよ!」ガタッ

北岡「いきなりどうしたの?」

真司「よーしこうしちゃいられないな、早速準備しないと」タッタッタッ

北岡「ちょ城戸…行っちゃったよ…」

「放っておけ、あの状態のあいつを引き止めるのは不可能だ」

ほむら「もし城戸真司が失敗したらどうするつもり?」

「その時は俺達がフォローするしかないだろ」

北岡「尻拭いってこと?勘弁してくれよ全く…」

137 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:55:00.68 eMi6Ni+F0 118/139

~数日後の放課後~

上条「さて、今日も帰って練習しないと」

上条「大変だけど折角腕が治ったこのチャンスを活用しな…きゃ…?」

その瞬間あるものを見た上条の目は点になった。
彼の目に入ってきたのは道端に建っているでっかく『占』と書かれている安っぽい紫色のテントであった。
テントは解放されていたので彼は中を見ることが出来たのだがそれがまたカオスとしか言いようがなかった。

真司「そこの別嬪のお兄さん、ちょっと占っていかないかね?」カランカラン

テントの中にいた占い師の風貌が異様すぎたのである。
顔には髭と鼻がセットでついているパーティ用の伊達眼鏡をかけている。
頭にはマ●ックインキで下手くそにたくさんの色で塗りつぶされているコック帽を被っている。
そのコック帽のてっぺんには赤ちゃん用のメリーゴーランドがガムテープで固定されていた。
そのせいで占い師が一挙一動するたびにカラカラ音がして非常に鬱陶しい。
着ているものは外国人向けの極彩色に塗られている浴衣である。
それに分けのわからないシールをべたべた貼っているもんだから見苦しさは倍増である。
腕には様々な宗派の数珠が肘までびっしりはめられており、両手のすべての指にもパチ物の指輪がはめてある。

真司「大丈夫、No problem時間の無駄はさせない」カランカラン

上条「…」

上条はこの(検閲削除)を無視してやり過ごすことにした。

真司「ちょちょっと、お主はそこの曲がり角で赤い竜を見ることになる!」カラカラカラ

上条はその言葉も適当に聞き流して家に戻ろうとした。
すると占い師に言われた曲がり角に差し掛かった時にカーブミラーが突然光だして、何かが飛び出してきた。

ドラグレッダー「グオォォォォ!!」

上条「う、うわ!?赤い竜!?」

驚いた上条はさっきの占い師のいたテントに逃げるように駆け込んだ。

上条「はぁはぁ…」

真司「うむ、吾輩の言った通りであろう」カランカラン

上条「まさか本当に赤い竜が出てくるなんて…」

真司「はっはっはっ、現実は想像を凌駕するでおじゃる」カランカラン

真司「それでは早速お主を占うで候」カランカラン

上条「よ、よろしく…」

真司「チェアー!ポキョラッポイ!ウボボッボオオクァーー!!テイテテイレイイエイレオイガガレイレレイネイオウ!ピョジョオウヨアエウカアアポアアアアーーー!!!!!」グリュンゴリョングルン

上条(やっぱり一直線に逃げればよかったかな…)

真司「ぬおぉぉぉぉーー!!地球の本棚から何かが見えてきたぞぉ!!」ガラガラ

上条「は、はぁ…」

真司「ずばり!汝は最近医者に治せない難病が治っておるな」カランコロン

真司「そしてバイオリンの練習が再開できるようになっているであるな!?」カランカラン

上条「!」

真司「なんと図星であったか!」カランカラン

上条「何で…分かったんですか…」

真司「うむ我は占い師である、そして妾の占いは当たるのじゃ」カランカラン

ただのホットリーディングである。

138 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:56:43.47 eMi6Ni+F0 119/139

上条「他に何か分かりますか…」

真司「良かろう、さらに占ってしんぜよう!」カランカラン

真司「カメブイスー!エックアマスト!スカスパブラアリュェーー!クウアギリュファイブレヒビカブデンキーー!ディダオーフォーウィガイムゥゥゥゥーーー!!!!!」ゴリュボリュボン

上条(やっぱり前言撤回したい…)

真司「フォォォォォォーーーーーー!!!!!ダークネビュラを通ってプレゼンターから何かキタ━━━(´∀`)´・ω・`);゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚皿゚)∵)TΔT)ΦдΦ)#-_-)~ハ~)゚з゚)ё)≧。≦)°.Å)゙・Ω・)^σ^)=゚ω゚)ノ━━━!!」ガラガラガラガラ

上条「はぁ、そうですか…」

真司「そなたの身に起こった奇跡は何者かによって成されたものであるぞ」カランカラン

上条「え?奇跡って…」

真司「ずばり、難病が治ったことでしょう!」カランカラン

上条「確かに医者はあり得ないって言っていたけど…」

真司「むむむ!その治した人間の姿が見えるぞよ!どうやらおなごのようじゃな」カランカラン

上条「女性?」

真司「しかもこれはYOUと同年代でしかも親しいと推察されるのだ」カランカラン

上条「さやか…?」

真司「Yes!off course!名は美樹、字はさやかと出ておるぞ!」カランカラン

上条「でもどうしてさやかが…」

真司「ふむ、そちはこのような話を知っているかね?」カランカラン

上条「?」

真司「『あらゆる困難が科学で解決するこの平成の時代』」カランカラン

真司「『人々の閉ざされた心の闇に蔓延る魑魅魍魎が存在していた』」カランカラン

真司「『科学の力ではどうしようも出来ないその奇怪な輩にたちむかう、神妙不可侵にて胡散臭い男が一人…』」カランカラン

真司「『その名は矢部●麿、そう人は彼を陰陽師と呼ぶ!』」カランカラン

上条「ま、まさか…」

真司「そう美樹さやかはこの世の悪と戦う陰陽師だったんだよ!!」カランカラン

上条「 (; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !! (`・д´・ (`・д´・ ;)」

真司「…か、どうかは分からぬが不可思議な力を使いそなたを助けたのだろう」カランカラン

上条「…ちょっと用事が出来ました、失礼します」タッタッタッ

真司「うむうむ良きに計らえ」カランカラン

真司「…よし、これで後はあいつら次第だな、さて俺もそろそろ撤収」トントン

真司「何だよ一体」カランカラン

警察官「君占い屋さんをやっているようだけど、歩道の占有許可はとったのかな?」

真司「…あ」カラ


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139 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:57:43.21 eMi6Ni+F0 120/139

~見滝原公園~

上条はさやかを探すために街を歩きまわっていた。
正直言ってあのうさん臭い占い師を100%信じる予定はなかったのだが、かつて彼にかけられた言葉が彼を突き動かしていた。

北岡『俺から言えるのは、後悔しないように人生を精一杯楽しく生きてくれってこと』

上条(正直まだ信じきれないけどやらない後悔よりもやる後悔って言うし…)

さやか「あれ?恭介じゃん、どうしたのこんな所で」

上条「うわ!さ、さやか!?」

さやか「な、何よいきなり」

上条「い、いや何でもないよ」

さやか「?」

上条「そうだ、ちょっと話しがしたいから喫茶店にでも寄らない?」

さやか「え?今日は練習があるんじゃ」

上条「帰ったらやるつもりだよ、すぐに聞きたいことがあってね」

さやか「分かった、じゃあ行こう」



140 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/22 23:58:10.62 eMi6Ni+F0 121/139

~近くの喫茶店~

さやか「それで話って何?」

上条「えっと…さやかってさ、ひょっとして陰陽師なの!?」

さやか「ブフーーーー!!!」

さやか「いきなり何言ってるのよ恭介」ゴホゴホ

上条「いや実は…」カクカクシカジカ

さやか「…なるほどね、占い師かぁ」

上条「うん、やっぱりインチキだったのかな…」

さやか「ううん…当たらずとも遠からずだよ」

上条「え?どういうこと」

さやか「信じられないかも知れないけどさ、落ち着いて聞いて…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上条「さ、さやかが魔hもがっ!」

さやか「しーっ!大きな声出さないでよ」

上条「ご、ごめん…」

上条「でもヒーローが好きなさやかが本当にヒーローみたいになってるなんて…」

さやか「あたしも正直こうなったのはまだ信じられないけどね…」

上条「でも実際僕の腕は治っているわけだし、僕は信じるよ」

さやか「ありがと…」

上条「お礼を言うのは僕の方だよ、わざわざ僕の腕を治すなんて」

さやか「そりゃあ、恭介のバイオリンが二度と聞けないままなんて勿体ないことしたくなかったからさ」

上条「はは…それじゃあ期待を裏切らないように頑張ってまた練習しないとね」

さやか「ふふっ、そうだね」

その後も2人の笑い声はしばらく止むことは無かった。

141 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 00:00:45.29 CQMgML970 122/139

~次の日~

真司「いや~身元引き受けに来てくれて本当にありがとう心の友よ!」

「何が心の友だ、お前が奇妙奇天烈な格好をしていた状態で逮捕されたせいで俺まで白い目で見られたぞ」

ほむら「全くだわ…」

北岡「そもそもお前、元の世界の時数か月前に警察に捕まっていなかったっけ?」

「確かにそんなこともあったな」

真司「あれは冤罪だからノーカンだろ」

ほむら「本当に元の世界でどういう生活をしていたのよ…」

真司「そうだ!そんなことよりさやかちゃん達がどうなったのか見てこないと」

ほむら「ここに来る前に少しだけ様子を見てきたわ」

真司「本当か、それでどうだったんだ?」

ほむら「2人とも関係は良好、もう心配はないんじゃない?」

真司「っしゃあ!良かった~」

「それにしても、ずいぶんと滑稽な茶番をしたみたいだな」

真司「まぁ占いってことにしておけば、聞き入れやすいと思ってな」

北岡「それだったらあんな格好する必要もなかっただろ」

真司「あれは身内バレするのを防ぐためだよ、わざわざ口調まで変えたんだからな」

「それはご苦労なことだ」ピリリリ

「…何の用だ?」

さやか《そうゆう言い方はないでしょ》

「お前も落ち着いて、しばらく俺に相談する必要性も無くなったと思うがな」

さやか《いや今回は相談とかじゃなくてお誘いだよ》

「お誘い?」

さやか《そ、恭介の紹介も兼ねて、マミさんの家でお茶会しようと思っているの》

「巴に許可はとったのか?」

さやか《当然じゃん、まどか達にはもう連絡してあるから、蓮は真司達に連絡頼むわよ》

「一応用件だけは伝えておいてやる」ピッ

真司「何だって?」

「さやかが巴の家でパーティをするらしい、お前達も来いと言っていた」

真司「いいじゃん!行こうぜ」

「お前ならそういう反応をすると思ったよ」

真司「ほむらちゃんと北岡さんも来るよな?」

ほむら「一応参加しておくわ」

北岡「俺は家が隣だから帰るついでに寄っていくよ」

真司「そんじゃあ決まりだな!」

142 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 00:02:08.84 CQMgML970 123/139

~マミの家~

さやか「今日は恭介のために集まってくれてありがとー!」

上条「ど、どうも」

マミ「歓迎するわ、上条君」

さやか「マミさんも家を貸してくれてありがとうね」

マミ「ふふ、こういう集まりだったらいつでも大歓迎よ」

杏子「単に寂しいだけだろ」モグモグ

さやか「もう、そういうこと言わないの」

マミ「いいわよ、私は気にしてないから」

真司「そうそう、俺は毎日やっても大歓迎だ」

「何故お前はいつもこういったことに積極的なんだ」

真司「だって皆で集まると楽しいじゃんか」

北岡「本っ当子供だなお前は」

真司「北岡さんだって今は子供だろ」

北岡「お前の場合は大人になっても頭の中身が子供のままだろ」

ほむら「よしなさい、いい加減見苦しいわ」

まどか「えと…みんな仲良くしようね…」

ほむら「まどかもああ言っているから、皆パーティを始めましょう」キリッ

マミ「それじゃあ、皆コップ持って」

さやか「恭介が完治して、色々とあったことを記念して」

全員「「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」」

上条「えっとまず、お礼を言わせてください北岡さん」

真司「え、北岡さん?」

上条「 はい、僕が入院している時に『後悔だけはするな』って言ってくれたんです」

上条「その言葉のおかげで、僕はさやかに向き合えたんだと思います」

真司「何だよなんだかんだ言いながら、やっぱり気に掛けてるじゃん」

北岡「そういうことを言うと思ったからお前にだけは言いたくなかったの、まったく…」

マミ「鹿目さんもごめんね、わざわざ買い出しに行ってもらって」

まどか「ううん気にしなくていいよ」

まどか「私は戦うことが出来ないから、こういった所で頑張らないと」

ほむら「いいえ、まどかはそれでいいのよ、戦いは私達に任せて」



143 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 00:02:50.61 CQMgML970 124/139

真司「そうそう、大船に乗ったつもりでいろよ」

杏子「泥舟の間違いじゃなきゃいいけどな」モグモグ

真司「あっ、水さすなよ」

「佐倉、お前は一つ勘違いをしてる」

「城戸は泥舟というより、転覆しやすい大船だ」

真司「どっちも変わらないだろ」

まどか「ありがとう、私戦い以外のことなら何だって頑張るから!」

ほむら「なんて健気なの…それでこそまどかよ!」

真司「ほむらちゃんって本当まどかちゃんのことになると人が変わるよな…」モグモグ

さやか「うん、あたしもびっくりだ…」モグモグ

「気持ちは分からなくはないがな」

マミ「でも暁美さんにもあんな明るい一面があるなんて何だか嬉しいわ」

杏子「と言ってもあんなに変わっちゃ人によっては引くだろ」モグモグ

北岡「人間ってのは二面性あるのが普通だよ、むしろあのくらいなら愛嬌があるって」

杏子「さすが弁護士様は言うことが違うねぇ」モグモグ

上条(全く話についていけない…来なければよかったかな…)モグモグ

そんな感じで駄弁ったまま、時は過ぎていく。
その様子を見てほむらは少し安堵するのであった。

153 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:03:05.09 CQMgML970 125/139

~ほむらの家~

マミの家でのパーティが終わった後、仮面ライダーと魔法少女達そしてまどかはほむらの家に集められていた。

ほむら「パーティの後なのに集まってもらって悪いわね」

マミ「別に構わないわ」

さやか「まぁ、明日は一応休日だし」

ほむら「あなた達、ワルプルギスの夜は知っているわね」

マミ「ええ、魔法少女の間では有名な話よ」

ほむら「数日後奴がここに現れるわ」

杏子「そういや秀一が前そんなこと言ってたな、何でそんなことが分かったんだよ」

北岡「ほむらちゃん曰く統計だとさ」

杏子「何でもいいよ、あたしは報酬が貰えればいいし」

さやか「あんたは本当にそこ変わってないわね…」

杏子「ほっとけ」

ほむら「言っておくけどこのワルプルギスの夜は大人数で戦っても勝率はあまり高くないわ」

マミ「確かに強力だって言われているけどそんなに強いの?」

ほむら「強いわ…絶望的に」

そう言うほむらの表情は苦虫を噛み潰したような表情であった。

真司「だけどさ、今度は魔法少女だけじゃなくて俺たちもいるから絶対に大丈夫だって!」

マミ「そうね、私達に不可能なんてないわ!」

さやか「そうだって、正義は絶対に勝つってね!」

杏子「ま、このメンバーがいれば勝率は高くなりそうだな」

北岡「むしろ負ける方が問題なんじゃないの」

「油断大敵とは言うが、確かに強気になりたくはなるな」

ほむら「感謝するわ皆」

するとまどかが一人挙手をした。

まどか「えっと…私は何を」

ほむら「あなたはワルプルギスの夜と戦うためにわざわざ魔法少女になる必要はないわ」

まどか「でも!」



154 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:07:57.68 CQMgML970 126/139

真司「まどかちゃんはさ、戦わない人たちを支えていればいいんじゃないかな?」

まどか「え?」

真司「ほら、ワルプルギスの夜と戦っている間他の人達はきっと心配すると思うんだ」

真司「だからその人たちを支えていてほしいんだ」

真司「これはきっとまどかちゃんだけにしか頼めないと思う」

「確かにな、城戸に似たこいつが魔法少女になったとして即戦力になるとは到底思えん」

真司「だからお前は励ましているんだか、けなしているんだか分かりずらいんだよ」

まどか「あはは…分かった、私は他の皆を守っているね」

真司「そうだ、その意気だ!」

さやか「それじゃあ私達がまどか達をきちんと守んないとね!」

ほむら「そういうことよ」

真司「じゃあ、これでお開きにするか」

ほむら「泣いても笑っても決戦は数日後よ、絶対に準備を怠らないようにね」

ほむら(このタイミングで私の正体と魔女の真相を話しても闇雲に混乱するだけか…)

ほむら(だからここでは言わないほうが得策ね)

改めて最後の決意を込めた皆は気合を入れたまま解散することとなった。

155 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:17:57.31 CQMgML970 127/139

~数日後~

ワルプルギスの夜の襲撃が翌日に迫ったこの日、ほむらは決意を胸に秘め自分の家で座っていた。
ワルプルギスの夜が接近しているせいか、窓は強風でカタカタ揺れている。
すると、突然インターフォンが鳴った。

ほむら「誰かしら?」ガチャ

真司「こんばんは、そんな真剣な顔してどうしたのほむらちゃん?」

ほむら「城戸真司…気にしないでいいわ、ただの考え事よ」

真司「そう言われるとさ、余計気になっちゃうんだよね」

ほむら「明日、ワルプルギスの夜が来ると思っていただけよ」

真司「あ!そうか、もう一ヶ月経つんだな…」

ほむら「私にとっては当たり前の事になってしまったわ」

真司「だからこそ、次で決着をつけないとな!」

ほむら「そうね…それと出来たわよ例の物」

真司「おっサンキュ、そうそうこいつを取りに来たんだった」

ほむら「あなた、こんな短時間で忘れたの?」

真司「いやまぁ…」

ほむら「まあいいわ…一つ聞いてもいいかしら?」

真司「なんだよ」

ほむら「あなたはもちろん魔女の正体を知っているのよね」

真司「…ああ」

ほむら「ずっと気になっていたわ、なんであなたのような甘い人間が平気で魔女を倒せるようになったのかしら」

真司「そういやこのことは蓮だけにしか話していなかったな…」

真司「それにしてもどうして今そんなことを聞くんだよ」

ほむら「少しの迷いがあるとワルプルギスの夜には負けるわ」

ほむら「だから本当に覚悟があるのかを聞きたいのよ」

真司「…蓮達はさ、自分が他の人達を切り捨てる覚悟で自分の願いのために戦っていた」

真司「だけど俺にはそんな願いなんてなかったんだ」

真司「だからさ、俺は考えて考えて、戦うことで皆を守りたいって願いを見つけた」

ほむら「だけどそれはかつての魔法少女を救うことが出来ない矛盾した願いのはずよ」

ほむら「だからこそ、その矛盾に耐えきれなくなった巴マミはループの中で何度も発狂した」

そう言われると真司は一呼吸ついた。
そして、懐からカードデッキを取り出し、それを見つめながら口を開けた。

真司「やっぱりさ、俺も蓮達と同じ仮面ライダーなんだって思う」

真司「他の人の願いを踏みにじってしか自分の願いを叶えられない…そんな人間なんだよ」

そんな真司のか細い声を聞いたほむらは手に持つデッキごと真司の手を優しく両手で包み込んだ。

ほむら「そうだとしても私はあなたを責めない、責めさせなんかしないわ」

真司「ありがとう…」

真司「ちょっと照れくさいけど、元気出た気がする」

ほむら「別に、それほどでもないわ」

真司「それじゃほむらちゃん、また明日」

ほむら「おやすみなさい、また明日…」

156 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:19:19.48 CQMgML970 128/139

~次の日~

その日見滝原全域に避難勧告が出ていた。
それはワルプルギスの夜が出現する前兆であった。
街には人っ子一人いなかったが、7人の少年少女がワルプルギスの夜を待ち構えていた。

さやか「いよいよだね」

杏子「そうだな、ここまで長かったというか短かったというか…」

マミ「だけどここですべて決まるわ」

ほむら「油断しないで…来るわ!」

キィィィンキィィィン

その瞬間、前方に巨大な影が現れた。
周りには大量の使い魔が現れてきている。

真司「来たな、皆!」

全員頷くと魔法少女は変身し、真司達は近くのカーブミラーにデッキをかざした。

真司・蓮・北岡「「「変身!」」」

一息遅れて真司達も変身し、全員ワルプルギスの夜の使い魔たちに向かっていった。

真司「っしゃあ!」

ワルプルギスの夜の使い魔の数は多く、その上一体一体の戦闘能力も高い。
そのため前のループではさばき切るのが難しく押し切られる形になってしまった。
しかし、今回は人数が多いのでなんとか互角に戦えていた。

真司「よし、これなら…っ!」

さやか「どうしたの真司…ってあいつは!」

視線の先にはリュウガがこちらに向かって歩いてきている姿が見えた。

「最近姿を見なかったが、ワルプルギスの夜に惹かれてきたのか?」

さやか「さぁね、でもこの前恭介を襲った借りは返してもらうよ!」

真司「そうだな、蓮達は先に行ってくれ、俺たちはあいつを倒す!」

さやか「おうとも!」

「前座でくたばるなよ」

真司「分かってるって!」

157 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:24:17.46 CQMgML970 129/139

『SWORD VENT』

龍騎はドラグセイバーをさやかは剣を召喚し、キャッチした。
するとリュウガは使い魔を召喚し、龍騎達にけしかけてきた。
その使い魔達を2人は難なく切り伏せた。

『SWORD VENT』

その間に接近したリュウガはドラグセイバーを手に2人に切りかかった。
しかし、2人は難なくヒラリと避ける。

さやか「結界の中をウロウロしてただけのあんたと違って!」

真司「俺達はずっと戦ってきたんだ!」

そう叫ぶと、2人はカウンターをほぼ同時にリュウガにお見舞いした。
この攻撃でリュウガはよろめき、膝をついた。

真司「どんなもんだ!」

だが、リュウガはデッキから新しいカードを抜きだし、そのカードを見た龍騎は驚愕した。

真司「!…そのカードは!」

リュウガが左腕を突き出すと、ブラックドラグバイザーが変形し、辺りを炎が覆い尽くした。
そして、変形したそれの口の部分を開き、そこにカードを装填した。

『SURVIVE』

さやか「なにあいつ…姿が変わった?」

真司「気をつけろ、あいつさっきより強くなってるぞ!」

そう言った瞬間に、リュウガサバイブはブラックドラグバイザーツバイからドラグブレードを展開して切りかかった。
さやかは剣で受け止めようとするが、たたき折られてしまった。

さやか「あぐっ!」

真司「さやかちゃん!」

真司はさやかの傍に駆け寄り、リュウガサバイブの攻撃を受け止める。
しかし、リュウガサバイブは新しいカードをベントインした。

『STRANGE VENT』

すると、アドベントカードが光り、また別のアドベントカードになった。

『ACCEL VENT』

その瞬間、リュウガサバイブは非常に早い動きで龍騎に切りかかった。
龍騎が反撃を行ってもすべて回避してしまい一方的に攻撃を受ける形となり、遠くに弾き飛ばされてしまった。

真司「ぐあっ!」

さやか「真司!」

リュウガサバイブは2人にトドメを刺すためにデッキから新たなカードを取り出した。

『SHOOT VENT』

どこからともなくブラックドラグランザーが召喚され、ブラックドラグバイザーツバイを構えたリュウガサバイブの後ろに構えた。

『FREEZE VENT』

だが、龍騎がそのカードをベントインした瞬間、ブラックドラグランザーは突然時間が止まったかのようにピタリと動きを止めた。

リュウガ「!?」

動揺するリュウガサバイブを横目に、龍騎はよろめきながら立ち上がった。

真司「かかったな…お前がモンスターを召喚するその時をずっと待っていた!」

158 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:28:13.90 CQMgML970 130/139

~1ヵ月前~

真司「あ!そうだついでに頼みごとがしたいんだけどさ…」

ほむら「何かしら?」

真司「前のループのほむらちゃんは俺のカードを参考にして自分でタイムベントのカードを作ったのは言ったよな?」

真司「それと同じ要領で作って欲しいカードがあるんだ」

ほむら「作ってほしいカード?」

真司「アドベントカードの中にモンスターの動きを止めてしまうカードがあるんだ」

真司「それならほむらちゃんが作れると思う」

ほむら「確かに…不可能ではないかもしれないわ」

「だが、何でわざわざそんなカードを作ってもらう必要がある」

「暁美がカードを作る時にお前が一時的にデッキを使えなくなって不利になるんじゃないのか?」

真司「何かあった時のためだよ、備えあれば患いなしって言うしさ」

真司「この世界のライダーは俺だけじゃないから、デッキに関してはまぁ何とかなるんじゃないか?」

ほむら「分かった、ワルプルギスの夜が来るまでには完成させてみせるわ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さやか「ほむらの奴いつの間にそんなものを…」

真司「サバイブはワルプルギスの夜と戦う時に温存しておきたかったからな」

真司「でもこれで形勢逆転だな、いくぞ!」

『FINAL VENT』

真司「はぁぁぁ…てりゃぁぁ!!」

龍騎はドラゴンライダーキックを繰り出し、リュウガサバイブはその場から逃げようとしたが、龍騎はリュウガサバイブの真上を通過していった。
そう、龍騎の狙いはリュウガサバイブではなく、動きの止まっていたブラックドラグランザーであった。
まともに直撃をもらったブラックドラグランザーは粉々に粉砕された。
そして、唖然とするリュウガサバイブの背後をさやかが捉えた。

さやか「スパァァク…エッジ!」

さやかは持てる限りの魔力を込めて、リュウガサバイブを一刀両断した。
真っ二つになったリュウガサバイブは断末魔すら上げることなく、塵となって消滅した。

さやか「仇は取ったわよ、恭介…」

真司「えっと、一応まだ生きているんじゃ」

さやか「こういうのはノリなんだって、空気呼んでよ」

さやか「それよりも皆の所に急がないと!」

真司「そうだな、行くぞ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

159 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:43:41.56 CQMgML970 131/139

龍騎とさやかがリュウガと戦っている時、そこではまさに激闘が繰り広げられていた。

杏子「こっちは数多いし楽勝だと思っていたけど、何なんだよこの物量は!?」

杏子は槍を分解し、鞭状にしてトリッキーな動きで使い魔を貫いていく。

マミ「噂には聞いていたけど、まさかここまでとはね…」

マミはマスケット銃を両手で2丁持ち、使い魔を撃ち貫いた。

北岡「全く…追加報酬を請求したいくらいだよ」

北岡はギガランチャーで一体一体確実に使い魔を倒す。

「泣き言を言う暇があったら、手を動かせ!」

蓮はダークバイザーを手に取り、皆に接近する使い魔を切り払っていく。

杏子「お前は普通に励ますことくらい出来ないのか…」

ほむら「心配ないわ、このくらいなら想定の範囲内よ」

ほむら「巻き添えを喰らわないように少し下がってなさい」カチッ

そういうと、ほむらは周辺に仕掛けた大量のクレイモア地雷を起爆させる。
その瞬間、10万発近くの鉄球が使い魔を襲い、かなりの数の使い魔が倒された。

杏子「おめぇ、いつの間に…」

マミ「ある意味壮観ね…」

北岡「俺も負けてらんないな、こりゃ」

『SHOOT VENT』

そのカードをベントインすると、ゾルダの両肩にギガキャノンが装着される。
ゾルダはギガランチャーとギガキャノンを駆使し、クレイモア地雷で撃ち漏らした使い魔を攻撃していく。
そうしている間に、龍騎とさやかが皆と合流した。

真司「すまん、少し遅くなった」

マミ「気にしなくていいわ、暁美さんのトラップでだいぶ片付いたから」

ほむら「戦況は若干こっちが有利になったけど、消耗戦に持ち込まれたらジリ貧よ、何としてでも本体を叩かないと」

「なら俺と城戸が直接本体に攻撃する、それでいいな」

ほむら「何ですって!?いくらなんでも危険よ」

真司「心配すんなって、この世界に来る直前にもこんな戦いはしてきていたし」



160 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:46:37.48 CQMgML970 132/139

ほむら「分かったわ…でも約束して、必ず勝つって」

真司「おう!」

『SURVIVE』

「そのつもりだ!」

『SURVIVE』

北岡「じゃあ、俺達はお膳立てでもしますかね、準備はいい?マミちゃん、杏子ちゃん」

マミ「分かったわ」

杏子「大口叩いて仕留め損ねんなよ!」

マミ「最初は私がやるわ、パロットラ・マギカ・エドゥ・インフィニータ!」

マミは百丁近くのマスケット銃を召喚し、両手に持つマスケット銃と一緒に使い魔の群れに向けて一斉発射した。

北岡「やるねぇ、そんじゃ俺も!」

ゾルダはデッキからアドベントカードを抜き出すと、マグナバイザーに装填した。

『FINAL VENT』

すると、地面からマグナギガが召喚され、各部が展開した。
その瞬間、さっきのマミの攻撃よりも大量のビーム、ミサイル、銃弾が使い魔の群れに浴びせられた。

杏子「おらぁぁ!!」

運よくそれを回避らの攻撃を回避した使い魔も杏子の手により地面から生えてきた大量の巨大な槍で大量に串刺しにされた。

真司「すっげぇ…」

「関心している場合か、行くぞ!」

『ADVENT』

真司「それもそうだな!」

『ADVENT』

2人はそれぞれドラグランザーとダークレイダーに飛び乗った。
そして、ゾルダ達の手によって切り開かれた道を使いワルプルギスの夜に接近していった。
ワルプルギスの夜も火球を打ち出して抵抗したが、モンスターの攻撃で撃ち落としていった。

161 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:50:42.57 CQMgML970 133/139

真司「今度こそ…ケリをつけてやる!」

「やっきになって冷静さを失うな、慌てずに攻撃するぞ」

真司「よし…てりゃぁ!」

龍騎サバイブはドラグブレードに炎を宿し、炎を纏った衝撃波をワルプルギスの夜に浴びせていった。

真司「まだまだ!」

さらに龍騎サバイブは一撃離脱戦法でワルプルギスの夜に対して、ちょっと危なっかしい様子で次々にバーニングセイバーを直接食らわせていった。

真司「っとぉ、あぶねぇ…」

「慌てずにと言っただろう…」

『TRICK VENT』

ナイトサバイブはダークレイダーごと大量に分身し、ワルプルギスの夜の周囲に展開した。

『SHOOT VENT』

「はっ!」

大量のナイトサバイブは全方向から大量のダークアローを雨あられのごとくワルプルギスの夜に打ち込んでいった。
その集中攻撃にワルプルギスの夜は若干怯んだように見えた。

「城戸、モンスターに火炎弾を使わせろ!」

真司「え?ああ、ドラグランザー!」

ドラグランザー「グガァァ!!」

ドラグランザーの叫びと同時にナイトサバイブはカードをベントインした。

『BLAST VENT』

ドラグランザーが火炎弾を大量に吐き出したところに、ダークレイダーの発した風が混ざり炎の嵐となった。
その炎の嵐はワルプルギスの夜全体を覆い尽くし、大きなダメージを与えた。

真司「やるなぁ蓮、よし今度はこいつだ!」

『STRANGE VENT』

するとカードが光を放ち、別のカードに変化した。

『TRICK VENT』

真司「よっし、ラッキー!蓮のマネになっちゃうけど俺もこいつで!」

『SHOOT VENT』

ナイトサバイブと同じように大量に分身した龍騎サバイブはドラグバイザーツバイのレーザーとドラグランザーの火炎弾を大量にワルプルギスの夜に浴びせた。
さすがのワルプルギスの夜もこの集中攻撃には堪えきれなかったようで、報復のように火球を執拗に打ち込んできた。

真司「うおっと!?あぶねぇ…」

「相当ダメージが入ってイラついているようだ、次で決めるぞ!」

真司「ああ、行くぜ!」

『『FINAL VENT』』

そのカードをベントインした瞬間ドラグランザーとダークレイダーはバイク状に変形した。
龍騎サバイブとナイトサバイブは斜めに倒れていたビルを滑走路代わりにしてワルプルギスの夜に向けて走り出した。
その間もドラグランザーは火炎弾を吐き出し、ワルプルギスの夜の攻撃を相殺しつつダメージも与え続けた。

「あの巨体でよけきれるとは思えないが、念の為の保険だ」

するとダークレイダーの先端から特殊なビームが発射され、命中したワルプルギスの夜が完全に固定された。
そして、今度はナイトサバイブがダークレイダーにマントを巻き付けジェット機の先端のように変形させた。

真司・蓮「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」」

2つのファイナルベントは寸分たがわず同時にワルプルギスの夜に直撃し…貫いた!

ワルプルギスの夜「ア”ア”ア”ア”ア”ァ”ァ”!!!」

大きな風穴の空いたワルプルギスの夜は崩壊を初め、グリーフシードを残し完全に消滅した。
2人は着地すると同時に変身が解除され、モンスターも鏡の中に戻って行った。

162 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:51:45.87 CQMgML970 134/139

真司「いいぃぃぃぃぃぃよっっしゃぁぁぁぁぁ!!!!!!勝ったぞぉぉぉぉぉ!!!」

「はしゃぎすぎだ…」

真司「良いじゃねぇか、あんな奴に勝ったんだからさ」

キュゥべぇ「本当にあのワルプルギスの夜に勝つなんてね、僕も驚きだよ」

「随分姿を見せてなかったな、何の用だ?」

キュゥべぇ「いや、ワルプルギスの夜を撃破した事例は本当に数少ないからね、素直に関心しているのさ」

真司「言っとくけど、まどかちゃんは魔法少女にはさせないからな」

キュゥべぇ「それは困る…と言いたいけど君たちはワルプルギスの夜を撃破するだけの力量を持っている」

キュゥべぇ「そこまで強力な力を持っているなら僕が介入するのも難しくなるだろうね」

真司「要するにもうまどかちゃんに手を出さないってことか?」

キュゥべぇ「そうじゃない、機会があれば勧誘するつもりだけどリスクが非常に高くなったってことさ」

キュゥべぇ「宇宙が熱的死を迎えるのは最速でも10の18乗年はかかるから彼女一人に執着して焦る必要もないしね」

キュゥべぇ「まぁ、これ以降君達に姿を見せることはほとんどないだろうね、僕だって無駄な労力は使いたくない」

そう言うと、キュゥべぇは姿を消した。

真司「俺だって好きで見たかねぇよ」

「同感だ、それより暁美達の所に戻るぞ」

真司「そうだな、ほむらちゃん達を心配させたくないし」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

杏子「あいつら…とうとうやりやがったぜ!」

マミ「使い魔も全部消えたわ」

北岡「やれやれ、やっと終わりか…」

ほむら「本当に…終わったのね」

そういうとほむらはその場に崩れ落ちた。

マミ「暁美さん!?」

ほむら「ごめんなさい…ちょっと安心して力が抜けただけだから」

そう言うほむらの目には薄らと安堵の涙が浮かんでいた。

杏子「ったく、心配かけさせやがって」

北岡「そうそう、これじゃ城戸達に恰好がつかないだろ?」

ほむら「それもそうね…」

すると、ワルプルギスの夜が倒れた方向から真司達が歩いてきた。
真司はほむら達の姿を見るやいなや駆け寄ってきた。
その姿を見たほむらは自然と微笑んだ。

ほむら「おかえり…」

163 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 21:57:21.14 CQMgML970 135/139

~数日後~

ワルプルギスの夜が襲来してから数日後、真司達が頑張ったとはいえ見滝原の被害はそれなりに大きく見滝原中学校も暫く休校となった。
そんなわけで時間が空いたので、祝賀会と言うことで例によってマミの家でパーティをすることとなった。

まどか「それじゃあ、もうキュゥべぇは私を誘うことはほとんどないってこと?」

真司「まぁ、そういうことだな」モグモグ

ほむら「あいつのことだから完璧に安全と言うわけにはいかないけど、とりあえず峠は越したといったところかしら」モグモグ

「来たら来たで追い返せばいいだろう」モグモグ

北岡「グリーフシードの回収係だけやらせときゃいいのよあいつは」

マミ「そういえば、真司達は別世界から来ていたけど、やっぱり元の世界に戻るのかしら…」

北岡「そうそう、この前インキュベーターを捕まえてとっちめたんだけど」

北岡「『魔法少女の願いでこの世界に来たから、同じように魔法少女の願いを使わない限り元の世界に戻れない』だってさ」

まどか「そんな…」

北岡「一応、あいつが言うには俺達は元の世界の俺達のクローンみたいなものらしい」

北岡「だから元の世界の心配はする必要は無いってさ」

「そうか…なら恵里は大丈夫か」

そう呟く蓮の表情は安堵と寂しさが入り混じったものだった。

さやか「蓮…大丈夫だってあたしが一緒にいるんだからさ」

「俺に同情する前にお前の場合はまず上条のことを気にしろ」

さやか「で、ですよねーあはは…」

真司「じゃあ決まりだな、俺達はこの世界に残るってことで」モグモグ

北岡「俺も第2の人生をエンジョイ出来るし、病気にだけ気をつければ大丈夫でしょ」

北岡「令子にもう会えないのはちょっと寂しいけど、まぁ初恋は実らぬってことで諦めるか…」

口では軽口っぽく言っているものの、その様子はしょんぼりとしている様子だった。

杏子「…ところでさこの世界に残るのは良いとして、これからどうすんだ?」モグモグ

「特に考えてはいなかったが、まぁ何とかなるだろう」

真司「お前接客スキルは無駄に高いんだから、そういう仕事に付けばいいだろ」モグモグ

さやか「こいつがねぇ…まるで想像できないわ」モグモグ

「悪かったな」モグモグ

北岡「俺はこの世界でも弁護士になるつもりだよ、知識だけは蓄えられてるからな」

杏子「そん時はあたしを雇ってくれよ、それなりに年収よさそうだしさ」モグモグ

北岡「断る、お前なんか雇ってもゴローちゃんの足元にも及ばないごくつぶしになるのがオチだろうが」

杏子「チッ」


165 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 22:12:36.04 CQMgML970 136/139

真司「そういや、ほむらちゃん達はこれからどうするんだ?」モグモグ

ほむら「私はこれからも普通に中学生として過ごすわ」

ほむら「それ以降は考えてないけどまぁ何とかなるんじゃないかしら」

真司「本当に蓮とほむらちゃんって考えが似てるよな…」モグモグ

まどか「でも私も正直先のことなんて考えてなかったな」

ほむら「大丈夫よ、ピンチの時は色々とサポートしてあげるわ、勉強は勿論将来の就職先も何とかしてあげるわ」

さやか「本当にまどかに対しては過保護だよねあんた…」モグモグ

ほむら「私にはまどかに対して返しても返しきれない大恩があるのよ、これくらい当然じゃない」ファサァ

杏子「こいつにとっての当然って…」モグモグ

杏子「それに大恩って…一体こいつらの間に何があったんだよ」モグモグ

ほむら「そうね…もうワルプルギスの夜は倒したんだし話してもいいかしら」

ほむらは自分が何度もループを行ってまどかを守ろうとしたことを話した。

さやか「成程…まどかとあんたの間にそんなことがあったんだ」

杏子「それにしても、そこまでして守りたいって…ある意味ものすごい執念だな」モグモグ

マミ「いいじゃない、大切な守りたい人がいるなんて素敵じゃない」

まどか「うん、始まりは別の世界の私だとしても何だか嬉しい」

まどか「…同時にちょっと照れくさくて恥ずかしいけどね」

ほむら「あなたは気にしなくてもいいわ、私の自己満足みたいなものだから…」

「そうだとしても、お前にとってすべてを捧げられる願いなら卑屈になる必要もない、もう少し胸を張れ」

ほむら「すまないわね…」

さやか「まぁ、そんなにしんみりしないで今日は明るくいこうよ、明るくさ」

さやか「あたしはこれから恭介と色々話をして、そしたら音楽業界にでも入ろうかなと思っているんだけど」モグモグ

ほむら「それなら早めに手を打った方がいいわ、後々だと大変なことになるから」

さやか「何よ、そんな真剣に」

ほむら「いいから何ならこのパーティの後に上条恭介に挨拶でもしてきなさい」

ほむら「あなたが後手後手に回った時はどのループでも大抵碌なことにならなかったわ、これは命令よ」

さやか「分かったわよ」モグモグ



166 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 22:15:09.05 CQMgML970 137/139

まどか「杏子ちゃんはどうするの?」

杏子「そうだなぁ…マミのヒモのままでも別にいいんだけど…」モグモグ

杏子「やっぱり色々勉強して秀一の秘書にでもしてもらおうかねぇ」モグモグ

北岡「言っとくけどゴローちゃんは100年に1度現れるか現れないかのパーフェクトな秘書だからそう簡単に追いつけるわけないだろ」

杏子「そんじゃあマミ、お前も秀一の秘書になれ」モグモグ

マミ「えぇ!?」

杏子「1人じゃ無理でも頭数揃えればそれなりに使えると思うんだけどねぇ」モグモグ

北岡「はぁ…もう勝手にしろ」

杏子「よぉし、その言葉覚えとけよ、おいマミ今日から勉強教えろ」モグモグ

マミ「そんなことする暇があったら学校行きなさいよ…予備の制服貸してあげるから」

ほむら「真司、あなたはどうするつもり?」

真司「そうだな…俺はこの世界でもジャーナリストを目指す、そんで仮面ライダーとして魔女から皆を守り続ける」

ほむら「そう言うと思ったわ」

真司「別にいいだろ、それが俺の願いで、俺にとっての戦いなんだから」

ほむら「褒め言葉のつもりだったのだけど」

真司「え!?そうだったの…」

「城戸に深読みするという高等技術が扱えると思っているのか?」

ほむら「それもそうね」

真司「ちょっとまてよ、お前たちの態度の方がよっぽど分かりづらいだろ」

北岡「確かに秋山や暁美はものすごく回りくどいとは思うけど、それを差し引いてもお前は素直すぎだ」

さやか「あぁ~確かに」

真司「さやかちゃんまで!?」

ほむら「だけどこの馬鹿さ加減が個性に昇華されているから、無理に矯正することも出来ないのが悩みものね」

真司「いやぁ~それほどでも」

「…この単純さは一生治らんだろうな」

167 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 22:25:33.79 CQMgML970 138/139

そんな感じで騒いでいる中、まどかがほむらの隣に座った。

まどか「皆楽しそうだね」

ほむら「ええ」

まどか「そういえば私のこれからを話していなかったな」

ほむら「まどかはこれからどうしたいの?」

まどか「私はね、これから願いを叶えるために生きていこうと思っているんだ」

まどか「…私はね、ずっと魔女と戦って皆の役に立ちたいと思っていた」

まどか「でも、それは違うって思ったの」

ほむら「どうして?」

まどか「ワルプルギスの夜が来たあの日、私は避難してきた人達を励まし続けた」

まどか「でもそれはとても大変だったんだ…皆怖がってパニック状態だったし、私自身も自分の中の恐怖に押しつぶされそうになっていた」

まどか「そしてその時気が付いたの、戦うことって魔女と戦うことだけじゃなくて、生きていることそのものなんだって」

まどか「だからね、魔法少女も仮面ライダーもそして、私みたいな普通の人も結局根っこは同じなんじゃないかな?」

まどか「自分の持つそれぞれの願いのためにそれぞれ戦い続けている」

まどか「だから私も1人の人間として願いのために戦い続けようって思ったんだ」

ほむら「まどかの願いは何?」

まどか「ありきたりだけど、皆がずっと幸せでいられることかな」

そう言いながらまどかは微笑んだ。

ほむら「とても…いい願いよ、まどか」

そして、そんなまどかへ応えるかのように、ほむらもまどかに微笑み返した。

ほむら(ようやく手に入れたまどか達との日常)

ほむら(この日常がいつまで続くのかは分からない)

ほむら(魔女達もインキュベーターも健在な以上、いつこの平穏が崩れてもおかしくはない)

ほむら(だけど、今はこの日常を精一杯謳歌しようと思う)

ほむら(魔法少女と仮面ライダー達が願ったこの未来を…)


仮面ライダー龍騎「魔法少女まどか☆マギカ・・・?」

~完~

168 : ◆SHCpof63TI[sag... - 2013/10/23 22:37:05.32 CQMgML970 139/139

~あとがき~

まず最初に、2年以上休載状態が続いてしまったことを深くお浴び申し上げます。
大変申し訳ありませんでした。
魔法少女まどか☆マギカは私が現在仮面ライダーシリーズをリアルタイムで視聴する切っ掛けとなった作品なので、そのクロスSSを長期休載を挟んだとはいえ書ききったことは非常に満足しています。
また、個人的には叛逆の物語が公開されるまでに完結したので安堵しています。
公開された後に新規設定が追加されたらまた加筆する必要が出てくるので…
最後にこの作品を最後まで読んでいただいた皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
そこそこ時間が立ったらHTML化依頼を出しておきます。

p.s.
この作品を再開させる前にリハビリを兼ねてここで書いたSSがあるのでそちらのリンクをおまけで貼っておきます。
暇があったら読んでみてください…こっちは元ネタに忠実にバッドエンドですが
『魔法少女まどか☆マギカスペシャル 8MAGICAS』
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369496584/

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