美鈴「うん、あのバカヤロウとは離婚しました」
美琴「ちょっとゴメン。混乱してよく分かんない」
美鈴「ごめんね、美琴ちゃん。でもあのハゲとはもう一緒に居られないの。ガマンできないの」
美琴「……」
美鈴「実はずっと黙ってたけど、あいつホモなの」
美琴「え!? ちょっ、え!? 聞こえない! もう一回いってよっ!!」
美鈴「あの野郎、真性のモーホーなのよ。あなたが生まれるずっと前から」
美琴「」
元スレ
美琴「え? 離婚したですって!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1280895394/
美鈴「確かに受け入れがたい真実だと思うの……でも、もう美琴ちゃんは中2よ? 分かって欲しいの」
美琴「……百歩譲って離婚は受け入れられても、父親がホモって事実は受け入れられないわよ」
美鈴「……その話、いつまで引っ張るの?」
美琴「ずっとよ! ちょっと信じられないもん! 何? パパがホモって私誰の子よ!?」
美鈴「DNA鑑定は済んでるわ。ちゃんと私とあのバカヤロウの子だったわ」
美琴「なんで私の出生に確証が持てなかったのよ!!」
美鈴「……聞きたい?」
美琴「聞きたい訳ないでしょ! でも、聞かないとこれから生きていく自信がもてないの!!」
美鈴「アレは……あなたがまだ旅掛の金玉の中にいた頃の話よ――――」
美琴「出だし考えろやっ!!」
美鈴「飲み会で一緒になった私たちは、ひたすら飲んだわ。……だって私、あいつの事何も知らなかったんだもん」
美琴「……」
美鈴「気まずかったしね。お酒以外に頼るものはなかったわ」
美琴「……オチが読めたからもういい」
美鈴「だったら省くわね。朝起きたら美琴ちゃんが私のお腹にシュートされてたのよ」
美琴「もういいって言ったでしょ! ってか何よ、シュートって! 言い方考えろやっ!!」
美鈴「あの日が初めてだったと思うと殺意しか沸かないわ」
美琴「だからアンタたちの性体験とか、聞きたくないって言ってんでしょうが!!」
美琴「やめてよ……百歩譲ってもファミレスでする話題じゃないわよ」
ホールみんな「……」
お客みんな「……」
厨房みんな「……」
美琴(みんな聴いてるし……)グズッ ←ついに泣いた美琴ちゃん
美鈴「美琴ちゃん、心配しないで。美琴ちゃんにいい知らせがあるの」
美琴「?」
美鈴「私……再婚するの」
美琴「」
美鈴「しかも、なんと!」
美琴「……?」
美鈴「私の初恋です!!」
美琴「」
美琴「……初恋がパパでもないってどういう事よ」
美鈴「あれは無いわ~。むしろ敵よ、敵」
美琴「……」
美鈴「その点、あのヒトは素晴らしいわ。私の運命の人だわ」
美琴「……どんな人よ。半端な奴だったらソイツ血祭りよ」 ←マジギレした美琴ちゃん
美鈴「大丈夫。私たちは似たもの親子だもの。きっとあなたも好きになるはず」
美琴「?」
美鈴「いらっしゃ~い! ダーリン!!」
上条「やあ、マイガール」
美琴「」
美琴「……実は何となくそんな気がしてた」
上条「美琴……今日から俺がパパだ」
美琴「私のパパはアンタじゃない!!」
上条「じゃあ、パパ上でいいや」
美琴「呼び方の問題じゃない!!」
美鈴「ダーリン、ちゅーして~」
上条「まったく、美鈴は子供だなぁ」チュッ ←ラブチュッチュした上条さん
美鈴「とうま~」
上条「美鈴」
美琴「……」
上条・美鈴「へへへへへへへへへへへへへへっ」
美琴「もうヤダ、こんな世界」
客A「ヒューヒュー、アツイね~」
コックC「幸せになれよっ!」
ウェイターC「このサラダ、サービスです」
上条「ほら二人共、俺たちの幸せをみんなが祝福してくれているよ」
美鈴「とうま~、私幸せで死んじゃいそうだよ~」
上条「死なせねぇよ、美鈴」
美鈴「とうま」
上条「美鈴」
美琴「……」
美鈴「だーいすき、とうま!」
上条「俺は愛してるぜ、美鈴」
美琴「……ここでやんなよ」グズッ ←涙が止まらない美琴ちゃん
美琴「……私は認めないわ。もう帰る」
上条「門限は6時までだからな。遅れたら携帯没収な」
美琴「父親面すんなやっ!!」
上条「口が悪いぞ、美琴。パパ上悲しいよ。俺そんな風に育てた覚えないもん」
美琴「そもそも、アンタに育てられた覚えすらないわっ!」
美鈴「ダーリン、ドライブしよ」
上条「ああ、美琴が帰るまでラブラブドライブだ!」
美琴「……」
美琴(……コレって夢よね?)
女子寮
美琴「黒子~、ただいま~」
上条「おかえり美琴。門限ちゃんと守ったな、えらいぞ」
美琴「……」
美鈴「美琴ちゃん、早く手を洗って来なさいな。ご飯よ」
美琴「……黒子は?」
上条「ああ、あいつは今風呂入ってる」
美琴「……なんでよ」
上条「だってあいつお前の妹分だろ? だったら俺の娘じゃん。次女ってぇの?」
美琴「……私には安らぎの場すらないの?」
美琴「……ここ、女子寮なんだけど。ママはともかくアンタはないわ」
美鈴「パパに向かってアンタは無いでしょ! 私のとうまに謝って!!」
上条「こらこら美鈴。美琴は難しい年頃なんだから」
美鈴「でも、とうま~」
美琴「……寮監はなんて言ってんのよ?」
黒子「団欒を楽しむように言われましたの」
美琴「アンタまで……」
上条「さあ、いい加減始めようぜ! 上条家の食卓って奴をな!!」
美琴「」
朝
美琴「……行ってきます」
黒子「行ってきますの、父上、母上」
上条「行ってらっしゃい、美琴、黒子。門限遅れたら、パパ上のお風呂だぞ~」
黒子「父上はエッチですの!」
美琴「……」
美鈴「もう、とうまったら! 私以外の人とお風呂に入っちゃダメ!!」
上条「へへっ、美鈴はヤキモチ焼きだなぁ。……そこがいいんだけどな!」
美琴「う……わぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああ!!」
黒子「お姉さま!?」
放課後
美琴(え? なんであいつがママと? 何がどうしてこうなったのよ? え、何? もう分かんない)
佐天「御坂さん、どうしたんですか?」
黒子「今朝からこの調子ですの。黒子は心配ですわ」
初春「生理不順でしょうか?」
黒子「それは大丈夫ですの。わたくしがちゃんと管理してますわ」
美琴「アンタの失言すらどうでもいい位、わけわかんない」
橋
美琴(どうして、こうなるまで放っておいたのかな)
御坂美琴は逡巡していた。一体どうすれば絶望から救われるのか。ただそれだけを考えて。
いや、ただ助けが欲しいだけだ。すべてを壊して、助けてくれるヒーローを。
美琴「……だれか助けてよ」
上条「パパ上の出番のようですね」
美琴「空気読んだら、アンタだけは出てきちゃ聞けないって判るでしょうが!!」
上条「……来いよ。全て受け止めてやる!」 ←両手を広げた上条さん
美琴「何このウザッたいデジャヴ!?」
御坂妹「パパ上! とカミジョウは勢い良く抱きつきます」
上条「おう、上条妹! 大きくなったな」
美琴「呼び名だけは変えないで!」
御坂妹「あら、上条美琴じゃないですか? とカミジョウは嘲笑いながらお姉さまを見下します」
美琴「……」
上条「姉妹喧嘩はダメだろ! パパ上は喧嘩が大っ嫌いです」
御坂妹「ごめんなさい。とカミジョウは素直に頭を下げます」
美琴「……この夢はどうすれば覚めるの?」
上条「そうだ、二人共。今日はデナーだからレストランに来いよな」
美琴「……」
御坂妹「ディナーですか?」
上条「おう、今日は奮発してビフテキだ!」
御坂妹「カミジョウは太っ腹なパパ上に感腹します!」
上条「感服はしていいけど満腹しちゃダメだぞ」
上条・御坂妹「wwwwwwwwwwwwwwww」
美琴「……どう反応したらいいのか分からない」
小洒落たレストラン
上条「今日は美鈴を俺、いや違うな。俺たち家族の門出を祝して乾杯!」
美鈴・黒子・御坂妹・シスターズ全員「カンパーーーーーーーーーーーーーーーイイ!!」
美琴「ちょっとはみ出てるから! 妹達レストランからはみ出てるから!!」
上条「みんなー! 今日は旅掛のおごりだ! 好きなだけ食えよ!!」
シスターズ全員「おおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
美琴「パパ破産しちゃう」
美鈴「既に性癖破産してるからいいのよ」
美琴「そういう問題じゃない!!」
上条「いや~、パパ上幸せだな~。こんないい子供達に恵まれていい女房もらって……」 ←ちょっと潤目のパパ上
美鈴「もう、とうまったら。これからもっと幸せにならないと……幸せになろうね?」
上条「当たり前田のクラッカーだぜ!」
美鈴「もうとうまったら古い~」
上条・美鈴「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
黒子「ラブラブですの」
御坂妹「カミジョウも幸せな家庭の一員で有ることを誇りに思います」
シスターズ全員「うんうん」 ←一斉に頷いた妹達
美琴「……私は不快感しか沸かないわ」
夜
上条「ではっ! 宴もたけなわでは御座いますが、そろそろお開きしましょうか!!」
美琴「やっと終わったか」
黒子「楽しかったですわ」
御坂妹「でも、最期のシメがまだだとカミジョウはお知らせします」
美琴「?」
シスターズ全員「キース! キース! キース! キース! キース!」 ←手拍子して煽る娘たち
美琴「ちょっと、やめなさいよ!!」
上条「美鈴」 ←スイッチ入ったパパ上
美鈴「とうま」 ←同じくスイッチ入ったママ上
ブチュゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウ ←濃厚なキス
シスターズ全員「ヒューヒュー! ヒューヒュー!」 ←乱痴気タイムな娘たち
美琴「……」グズッ ←無言で号泣する美琴ちゃん(長女)
次の日
美琴「……たった1日で3キロ痩せちゃった」
佐天「何かあったんですか?」
美琴「実はね……ウチの母親が知り合いと再婚しちゃったの」
佐天「? ちょっと複雑ですけど祝福してあげないとダメだと思いますよ」
美琴(言えない……ソイツが私の好きな人だなんて)
佐天「そういえば私好きな人が出来たんです!」
美琴「え?」
佐天「彼です」 ←上条さんの写メの見せる佐天さん
美琴「……コレはドッキリか何かなの?」
美琴「一ついうわ……ソイツだけはやめなさい」
佐天「でもかっこいいんですよ。妻子持ちなんですけど、カッコよくて……へへっ」
美琴「」
佐天「まだ告白してないですけど、きっとホの字にさせてみせます!」
美琴「……」
佐天「ホントにカッコいいんです! ガテン系の茶髪のおじさんをボコボコにしてましたし!」
美琴「……それってもしかしてパパ?」
佐天「美鈴はは渡さない! って包容力あったな~」
美琴「……たぶんパパだ」
風紀委員支部
牛乳「あら御坂さんいらっしゃい」
美琴「ここに住まわして下さい」
牛乳「あら、薮から棒にどうしたの」
美琴「新手のDVをウケてます」
初春「ハァハァハァハァハァハァハァハァ」
美琴「? 初春さんどうしたの?」 ←そっとPCを除く美琴ちゃん
初春「ハァハァハァハァハァハァハァハァ」 ←上条さんの全裸画像(アイコラ)でテンション上げてる初春さん
美琴「」
初春「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
美琴「……あんたもか」
美琴「……初春さん。そいつだけはやめた方がいいわ」
初春「ハァハァハァハァハァハァハァハァ」カチャカチャカチャ ←上条さんの個人情報クラック中
美琴「ちょっとやめなさい!」
初春「ハァハァハァハァハァハァハァハァ」カチャカチャカチャ ←既に幼少期のフルチン画像ゲット
美琴「だからやめなさい! ってあれ? この画像欲しい!!」
初春「ハァハァハァハァハァハァハァハァ」カチャカチャピッ ←黙ってプリントアウトする粋な初春さん
美琴「ありがと……ってあれ? これ微妙に違う!?」
初春「ハァハァハァハァハァハァハァハァ」 ←実は刀夜派だった初春さん
美琴「」
牛乳「まぁ、なんならウチに泊まる?」
美琴「いいんですか!?」
牛乳「ええ、居候がいるけどそれでもいいなら」
美琴「全然構いません! アイツらと離れられるだけで幸せです!」
牛乳「あらよかった。だったらもう上がりだから行きましょうか」
美琴「はい!」
初春「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
美琴「……」
牛乳「行くわよ。御坂さん」
美琴「……はい」
牛乳「どうぞ。汚い部屋だけど」
美琴「いえいえ、。おじゃまします」
旅掛「ん? お客さんか? 俺邪魔じゃないか?」
牛乳「いえ、大丈夫よ。彼女には説明してあるから」
美琴「」
旅掛「な!? 美琴じゃないか!!」
美琴「なぜここにいる……」
旅掛「絶望で前が見えなかったときに助けてくれたのが、この子だ」 ←呑気にテレビを見ながらゴロゴロしてるパパ
美琴「……適応力高いわね」
美琴「なんで捨てられてんのよ……」
旅掛「どうやらホモなのがイケないようだ」
美琴「……」
牛乳「大変ね。ホモだって人間なのに……」
旅掛「ははっ、このご時世だ。ホモに人権なんて与えられないよ」
牛乳「世知辛いわね」
旅掛「ああ……世知辛くて涙が出らぁ」グズッ ←一滴の涙を流す元パパ
美琴「……一番感じてるのは少なくともアンタじゃないわよ」グズッ ←号泣する美琴ちゃん(元娘)
美琴「……やり直そうとは思わないの?」
旅掛「確かにやり直したい……でも問題が2つある」
美琴「? なによ」
旅掛「一つは美鈴の気持ちだ。既にあの女の心は別にある」
美琴「……うん、そうね。あともう一つは?」
旅掛「……それは」
美琴「それは?」
旅掛「美鈴が男じゃないということだ」
美琴「……先輩があんたを泊めた理由がよく解ったわ」
旅掛「まったくもう! 俺があいつと一緒になって得したことってお前が生まれた事だけじゃん!!」
美琴「え? あ……うん。ありがと」
旅掛「男どうしでも子供産めたらなぁ……俺がとうまと一緒になったのに」
美琴「」
旅掛「ハァハァハァハァ、とうまに殴られたホッペ。ハァハァハァハァ」
美琴「」
牛乳「はい、夕食」
美琴「……先輩、夕食でも牛乳飲むんですね」
旅掛「とうまの精液ハァハァハァハァ」
美琴「」
美琴「……先輩、牛乳は金輪際のみません」
牛乳「あら? 牛乳はお肌にもいいのよ?」
美琴「ウップス」 ←吐きそうな美琴ちゃん
旅掛「とうまってどんなプレゼントが喜ぶんだろ?」
美琴「……」
牛乳「やっぱり無難にアクセサリーとかどうですか?」
美琴「普通にアドバイスしないでください」
旅掛「はぁ……とうま」
牛乳「乙女ですね」
美琴「私明日でここ出ます」
旅掛「美琴! ココを出てどうするんだ。たった一人の娘だ! 危険な目には会わせたくない!」キリッ
美琴「パ……パパ」
旅掛「もうしばらくココにいろ」
美琴「う……うん」
美琴(やっぱりパパは、いざとなったら頼りになるな……)
旅掛「あ! 後とうまはこっちに連れてきなさい。やはり家族は一緒に居るべきだ!」
美琴「いい加減にしないと殺すぞ」 ←ついにマジギレした美琴ちゃん
公園
美琴「……ホントどうしよう。頭痛くなってきた」
上条「どうしたんだ美琴」 ←イケメンAA
美琴「ゲッ!?」
上条「美琴……悩み事はパパ上に相談しないと駄目じゃないか」
美琴「世界中の人間全員に相談しても、アンタだにけは相談したくない」
上条「そういう事言ってるとおしりペンペンしちゃうぞ♪」
美琴「……」
上条「美琴には特別にお小遣いをあげよう。みんなには内緒だぞ?」
美琴「……ありがとうございます」 ←「錯乱して焦点が定まらない美琴ちゃん」
美琴「200円なんて貰ってもしょうがないわよ……」
旅掛「うわぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!」
美琴「パパ!?」
コンビニ店員「おいつ万引き犯だぁぁぁああああああああああ!!」
美琴「」
旅掛「ごめんなさい! どうしても暑くてアイスが食べたかったんです!!」
美琴「……」
コンビニ店員「大の大人が言い訳か!? ちょっとこっち来なさい!!」
旅掛「ゴメンなさ~い」
美琴「……」
美琴(……なんて規模の小さい父親達なの?)
コンビニ
店長「ダメ絶対! ちゃんと罪は償わないと」
旅掛「ごめんなさい! もうしませんから! 娘が食べたがってたんです!!」
店長「それホント?」
美琴「うそです」
店長「なんだ嘘か」
旅掛「……ホントの事言います」
店長「……何だね?」
旅掛「とうまが汗かいてたから」
美琴「……」
店長「そのとうまってのは?」
旅掛「私の想い人です。持ち合わせが無くてどうしようかと思ったけど……気づいたら盗ってました」
美琴「……」
店長「しょうがないなぁ。そのとうまって人と上手くやるんだよ?」
美琴「……いいんだ、許すんだ。いいからそいつ捕まえて下さいよ」 ←目が虚ろな美琴ちゃん
帰路
美琴「まさか、実の父親を引き取りに行く羽目になるとは思わなかったわよ」
旅掛「ごめんなさい。もう二度としません」
美琴「……お金は無いの?」
旅掛「……白髪のヒョロガキにカツアゲされちゃった……テヘッ」 ←キュートにおどける旅掛タン
美琴「……」
旅掛「はぁ、どっかにいい男落ちて無ぇかなぁ……」
美琴「アンタを落としてやろうか?」 ←最近怒りの沸点が低くなった美琴ちゃん
女子寮
上条「まったく美琴の奴何処行ったんだ?」
美鈴「だ・い・じょ・う・ぶ・! 美琴ちゃんは上手くやってるって!!」
上条「でも美琴はまだ中2だぞ? パパ上心配で夜も眠れない」
美鈴「私が寝かさないもん!」
上条・美鈴「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
黒子「あらあら、なら私は空気を読んでお隣で寝ますの」
御坂妹「でしたらカミジョウも空気を読みます」
アッハァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアン ←ガズボズボ
その頃
旅掛「とうま! ハァハァハァハァハァハァハァハァ」 ←一人ガズボズボ
美琴「娘の前でやんなや!!」
次の日・公園
美琴「もうダメだ。我慢出来ない!」 ←ついにヒスった美琴ちゃん
一方通行「一体どォした?」
美琴「何気安く話しかけてんのよ。殺すわよ?」
一方通行「っ!」ビクゥ ←ちょっとチビった一方タン
美琴「ってか、アンタ、ウチの、ホモを、カツアゲしたでしょ!?」
一方通行「ちがっ!? 何かあいつが勝手に財布落としただけで……」
美琴「……」
一方通行「それで、ちゃンと交番に届けましたし、えと……あの……暴力とか振るってませン」
美琴「だったらアンタ証明しなさいよ」
一方通行「はい?」
美琴「……もうやだ。全部終わりにするわ」 ←目がすわってる美琴ちゃん
一方通行「ヨロコンデ」 ←恐怖に支配された一方通行タン
一方通行「それで……一体何すればいいンですかァ? ……姉上」
美琴「」
一方通行「つか、何で一昨日の祝賀披露、呼んでくれなかったンですか?」
美琴「」
一方通行「オレと打ち止めも楽しみにしてたンですよ? 姉上」
美琴「」
一方通行「パパ上とママ上……幸せそうだったなぁ」
美琴「」
一方通行「オレ必ず打ち止めを幸せにしてみせます」
美琴「」
美琴「――――無いわよ」
一方通行「あン?」
美琴「ふざけんじゃないわよ!!」
一方通行「!」ビクッ
美琴「どいつもこいつも無茶苦茶なあいてを好きになって……!!」
一方通行「どいつもこいつもって……八つ当たり入ってませンか?」
美琴「なんで皆自分の年齢考えないんじゃい!!」
一方通行「愛に年齢は関係ェ有りませんから」キリッ
美琴「脳内年齢イカレてんじゃないの!? バーカバーカバーカ」 ←幼児退行中の美琴ちゃん
一方通行「全てを包み込む覚悟がありますから」キリッ ←精神的に急成長した一方通行タン
打ち止め「あらアナタ! ってカミジョウはカミジョウは手を振ってみたり!」
一方通行「おう、打ち止め」
打ち止め「あ・な・た」
一方通行「オ・マ・エ」
ブチュゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウ ←濃厚なラブチュッチュ
美琴「……」
打ち止め「フフッ」
一方通行「へへっ」
一方通行・打ち止め「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
美琴「アンタらもか……」
打ち止め「姉上? どうしたの? ってカミジョウはカミジョウは小首を傾げてみたり!!」
美琴「カミジョウって言わないで」
打ち止め「? でもカミジョウはカミジョウだよ?」
美琴「うん。カミジョウはカミジョウかもしれないけど、アンタはカミジョウじゃない」
打ち止め「じゃあ、誰がカミジョウなの? ってカミジョウはカミジョウは頭を悩ませてみる!」
美琴「でもアンタも私もカミジョウじゃない、ってアレ? よく分かんなくなってきた……」
一方通行「ただ一つ言えることがあります」
美琴・打ち止め「?」
一方通行「オレがカミジョウだ」
上条「誰が上条だって?」
一方通行「あっ! パパ上!!」
打ち止め「パパ上~!!」
上条「ははっ、二人共。引っ付くなよ。暑いじゃないかー」
美琴「……」
打ち止め「パパ上! お腹減った!!」
一方通行「オレも減りましたっ!!」
上条「ふふっ、なら昼食は中華だ! 皆には内緒だぞ?」
一方通行「うン!!」
打ち止め「うん!!」
上条「美琴? どうした……元気が無いな」
美琴「……あったら異常よ」
中華料理屋
ウエイター「キムチアンドまんじゅうハムニダ」
上条「どうも」
ウエイター「肉まんアンドあんかけハムニダ」
一方通行「あざッス」
ウエイター「ラーメンアンドマーボーハムニダ」
打ち止め「ありがとう」
ウエイター「牛乳ハムニダ」
美琴「オェェェェェエエエエエエエエエエエエエエエ」 ←吐き気の嵐に苛まれた美琴ちゃん
ウエイター「さらばハムニダ」
一方通行「どォした? まさかツワリかァ? 姉上」
上条「え? ちょっ、マジで? 誰だ相手は! 14年間手塩にかけて育てた娘を~!!」
美琴「……よくそこまでデカイ顔できるわね」
一方通行「打ち止めは必ず幸せにしてみせます!!」
美琴「また言うか」
上条「任せたぞ一方通行くん」
美琴「何様だ」
一方通行「はい、頑張ります!」
美琴「誓う相手間違いすぎ」
打ち止め「へへっ照れるね」
美琴「どうして本気で照れてるの?」
旅掛「おまけでチャーハン追加ハムニダ」
美琴「どこから湧いてきた」
上条「お、サービスいいなぁ。また来ような、皆」
一方通行「うン!」
打ち止め「うん!」
美琴「……」
旅掛「……代わりと言っちゃ何ですが、一つお願いが~」
上条「ん? なんですか? 金がらみ以外なら相談に乗りますよ」
旅掛「私も一緒に住まわせて下さい」
美琴「何言ってんのよ。この父親達は」
上条「え!? 今父親って認めた? わーいヤッター!!」
美琴「……不覚にも口が滑ったわ」
上条「いや~、気分かいいですしオッケーですよ^ ^」
美琴「これ以上ドロドロとさせないで」
旅掛「ありがとうございます^ ^ お詫びにおすすめのAV差し上げますよ」
美琴「言いたくないけど言うわよ。アンタら趣味合わないと思うわ」
一方通行「だったらオレ達も一緒に住んでいいですか?」
美琴「無理に決まってるでしょ?」
打ち止め「サザエさん一家を超えようね! ってカミジョウはカミジョウはテンションを上げてみる!!」
美琴「どんなに頑張っても上がらないわよ」 ←既に涙が枯れた美琴ちゃん
道端
上条「ってな訳でマンションを一件旅掛に買わせました」
美琴「デカイわね……」
一方通行「凄いっすね~」
打ち止め「あれ? ココに住んでる人って……」
上条・旅掛「よく気づいたなぁ」
シスターズ「ミサミミサミサミサミミサミサミサミサミミサミサミサミサミサミササミサミ」
上条「全てウチの一族です」
美琴「……ナンテコッタイ」
美鈴「とうま~! 何処行ってたの~? 寂しかったよ~!!」
上条「ごめんな美鈴。子供たちにサービスしてたんだ」
美鈴「もう、私にもサービスしてよぉ!」
美琴「……」
上条「ごめんごめん。次は二人っきりでデートしような?」
美鈴「うん!」
美琴「……」
旅掛「その次ぎオレね!」
美琴「……そこに入れる勇気があれば、私は泣いてなかったのかもね」
マンション内
上条「よし、今日からここは当麻ンションだな! ププッ」
美琴「……いや、凄くつまんな――」
一方通行「ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!」
打ち止め「アハハハハハハハハハハハッ!!」
美鈴「当麻面白い! プハハハハハハハハハハッ!」
旅掛「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
美琴「……笑いの沸点低すぎ。そしてそこのホモ。一人で盛るな」
美鈴「ねぇ当麻~! なんでホモが家にいるの~」
美琴「……ここ張本人が買った家なんだけど」
上条「よく分かんねぇんだけど、なんか付いて来た」
美琴「ひどいわね。アンタ」
一方通行「当麻ンションwwwwwwwwwww」
打ち止め「当麻ンションwwwwwwwwwww」
シスターズみんな「当麻ンションwwwwwwwwwwwww」
美琴「全然話が進まないのはどういうことなの?」
上条「みんなが集まったせいで熱気がでてるせいだ。……コレもある意味熱膨張だぜ!」
美琴「だったらもういい。私が話をすすめるからアンタらは付いて来なさい」
みんな「はい」
美琴「そもそもどうして二人は離婚したのかハッキリしなさい。もう下ネタに動揺しないから」
美鈴「旅掛がホモでどうしようも無いからです」
旅掛「オレの性癖を許容してくれないからです」
美琴「アンタたちはもう少しお互いを大切に出来ないの? ……何時も一緒にいたじゃないの……」
美鈴「でもとうまの方がカッコいいです!」
旅掛「はい。とうまの方がカッコいいです!」
美琴「……話を続けましょうか」
上条「ちょっと待てよ」
みんな「?」
上条「離婚ってそんなにお前が思うほどダメなものなのかよ!!」
美琴(あー嫌な予感が……)
上条「確かに離れ離れになった! でもホントに心はバラバラなのかよ!?」
美琴「バラバラじゃなかったら、アンタと一緒じゃないって理解できる?」
上条「いいぜ、お前らの気持ちまでがバラバラだって言うなら――――」
美琴「あ~、アンタが元凶だって分かってないでしょ?」
上条「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」
美琴「そんな一言で解ったら苦労しないわよ」
御坂夫妻「俺が(私が)間違ってたわ~」 ←真の愛に気づいて号泣
美琴「なにこの茶番」
美琴「真の被害者は私だと思う。異論は認められない。絶対に」
旅掛「あ……あなたは一体何者ですか?」
美琴「……もう喋んないで。恥ずかしいから」
上条「私ですか? ……ふふっ、ただのしがない浮世物ですよ」
美琴「……」
一方通行「カッケェェェェエエエエエエエエエエエエエエエ!!」
上条「よせよっ!」
美琴「……」
美鈴「あなた、もしかしてこの事を気づかせるために……!」
上条「幸せになれよ! バァイ!!」シュタシュタ ←帰っていった愛の探求者・上条さん
夫妻「アナタのことは絶対忘れません」 ←涙で前が見えない二人
美琴「じゃあ、なに? 私はただ両親の性癖とトラウマが出来ただけなの?」
一方通行「カッケェェェェエエエエエエエエエエエエエエエ!!」
美琴「うるさい」
1ヶ月後・とある学生寮
土御門「アナタですか? 真の愛を気づかせてくれる愛の伝道師は」
上条「いえ……本物の愛はご自分で見つけるものです」
土御門「アナタに依頼してよかった。ぜひ義妹と恋仲にして頂きたい」
その時、一陣の風が吹いた。
まるで愛の伝道師・上条当麻を背中を押しているようだった。
上条「まあ、任せてください。俺が幻想を本物にしてみせますよ」
アタナが愛に気づかずにいれば、きっと上条当麻が現れる!
そして、きっと気づかせてくれるだろう。
上条「ふぅ、今日も愛で世界を包むかな!」
-完-
インタビューアー「では、第3作目になる『世界のあっちこっちで愛を叫べ』について質問させていただきます」
上条「ああどうぞ、とは言っても報酬の使い道については伏せさせて頂きますがね」
上条・インタビューアー・その他「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!」
インタビューアー「今作のコンセプトをどうぞ」
上条「愛についてです。本気で愛することの出来ない現代人に、本物の愛を教えたかった」
インタビューアー「たしかに、この作品は女子中高生に絶大な支持がありますね」
上条「もちろんですよ。この作品は実際の女子中高生をモチーフにしてますから」
インタビューアー「よろしければお名前をお聞かせ願っても?」
上条「だめだよ。そんなこと言ったら感電死させられてしまうよ」
上条・インタビューアー・その他「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!」
インタビューアー「では最期に、読者の皆様とお茶の間前に一言お願いします」
上条「ただ無心に愛する心を思い出してほしい。ただそれだけを願って筆を走らせた」
インタビューアー「では、期待の新人・上条当麻の『世界のあっちこっちで愛を叫べ』でした!」
上条「Bye!」
上条の寮
テレビ「Bye!」
美琴「……あんた家の両親にどう説明するの?」
上条「……しばらく姿隠すよ」
美琴「……その前に私に殺される可能性は浮かばないの?」
上条「ははっ、一方通行が俺を探しまわってんだぜ? お前まで俺を殺すの?」
美琴「殺されないと思ってんの?」ビリビリ
上条「ははっ、才能って怖いね」
ギャァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! ←上条さんの断末魔
マジでおわり
インデックスのといいこの作者は大馬鹿だ
最高!!