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とある魔術の禁書目録SS 幻想魔笛 『帰らず村』

216 : 田中(ドワーフ) ◆7fp32j... - 2013/07/30 06:46:52.31 QBinOacG0 1/53



――幻想魔笛 『“八十枉銀行”前編 ~八十柱銀行~』



元スレ
とある魔術の禁書目録SS 幻想魔笛 『帰らず村』
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373334420/

217 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 06:48:39.99 QBinOacG0 2/53

――学園都市モノレール内 7時22分

上条「……」

上条(今日は夏休み明けの始業式。久しぶりに乗った電車の中は相変わらずの混みようだ)

上条(周りでは夏休みで会えなかった友達同士が明るい声を上げて――は、いない)

上条(そりゃまぁメールやテレビ電話だのコミュニケーションツールが発達してる上)

上条(そもそも仲の良い知り合いなら休みでも遊びに行くしなぁ)

上条「……」

上条(……なんで俺友達と遊ばなかったんだろ?土御門達から誘いのメールは来てた筈だけど……)

上条(あぁそうか、忙しかったもんな。アックアに喧嘩売ったりアウトレットで喧嘩したりロシアで喧嘩買ったり)

上条(どローカルな深夜番組のカメラマンやったり、学園生探しに学外まで行ったり)

上条「……」

上条(……イギリスは?イギリスは何も無かった事になってるの?)

上条(『あたしはっ!?人じゃなくって地名が出るってどういう訳っ!?』って脳内で再生される……)

上条(――なんて事を、俺は吊革に掴まりながら考えていた)

女子生徒「こ、この人っ痴漢ですっ!」

上条(賑わしい車内にその声が上がると、同乗した人間達は一斉にそちらを向く)

上条(奇異……と言うよりも忌諱か。犯罪者を見るような視線が集中している)

上条(痴漢を告発した女の子は、彼女に触れていたであろう腕を掴み、高々と突き上げていた)

上条(そう、その手は――俺の右手だった)

上条「……はい?」

218 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 06:50:11.48 QBinOacG0 3/53

――アンチスキル詰め所

上条「……」

黄泉川「まぁ……何だ、上条?あたしもあんたは良く分かってるじゃんよ」

黄泉川「小萌センセから話は聞いてるし、ライオン女ん時突っ込んでいったのも評価してるじゃん」

黄泉川「だから成績とかは別の分野で、あたしはあんたを評価すべきだとは考えていたじゃん?」

黄泉川「でもなぁ?」

上条「待って!?どうして100%俺がやったみたいに話が進められているのっ!」

上条「っていうかそこまで言うんだったら、最初は庇ってくれる所から話を進めるんじゃっ!?」

黄泉川「分かってるじゃん。私はアンタを信じてるじゃんよ!」 ポンッ

上条「先生!」

黄泉川「どーせ『俺の右手が幻想見て動きました』とか、そーゆー話じゃんね?」

上条「分かってない!先生これっぽっちも分かってないよ!」

黄泉川「え、夢見がちな能力だったんじゃ?」

上条「むしろ逆だよ!壊す方だよ!」

黄泉川「確かにあたしの高評価は幻想みたいだったじゃんし」

上条「現実ですからっ!裏切ってませんし!」

上条(あれから問題無用で電車を引きずり出された後、アンチスキルに連行された)

上条(……取り調べが黄泉川先生だったのは幸運……いや多分、つーかまず間違えなく小萌先生が何かしたんだろう)

上条(始業式の日にアンチスキルの仕事がある訳が無いし)

黄泉川「まー兎に角、これにサインするんじゃん」

上条「嫌だっ!俺は容疑を認めた訳じゃないからなっ!」

黄泉川「カツ丼奢ってやるじゃんよ?」

上条「高々数百円で人生を棒に……振れるかっ!?」

黄泉川「今一瞬迷った感じがしたじゃんが。違う違う。そーじゃなくって、書類の内容きちんと読むじゃん」

上条「……『任意同行同意書』?」

黄泉川「『甲は乙の対処が適切であった事を証明します』――って、任意同行が適切だったって書類じゃんよ」

上条「サインした筆跡をコピーしてハメるつもりだろ!そーゆーの映画で見たモノっ!」

黄泉川「いや別に本気でしようと思ったら、テストとか色々あるじゃん」

黄泉川「(ってか本気でどうこうするんだったら、レベル5、しかも何人かが敵に回るじゃんよ)」 ボソッ

219 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 06:52:16.29 QBinOacG0 4/53

上条「え?どういう事?」

黄泉川「あんたの無実が証明されたからカツ丼食わせて帰しとけ、って話じゃん」

上条「……本当に?いいの?留置所で屈強なホ×と相部屋になったりしないの?」

黄泉川「日本の刑務所はそーゆーの禁止。後、留置所は裁判中に入るトコじゃんね」

上条「え、いやでも痴漢って告発されれば100%有罪になるんじゃなかったの?」

黄泉川「そりゃ間違いじゃん。つか冤罪事件が増えてきたから、証拠を重要視するようになったじゃん」

黄泉川「指紋とか掌紋って聞いた事あるじゃん?」

上条「同じ指紋は無いって」

黄泉川「それじゃんよ」

上条「服とかの布って指紋つかないんじゃ?」

黄泉川「あー、それ勘違いじゃん。人間の手は常に汗をかいているじゃん」

黄泉川「だから触った布には微量の汗の跡がきっちり残るじゃんよ」

上条「へー。凄ぇな学園都市」

黄泉川「学園以外でも採用されているじゃんが……まぁあの子の服から、上条の指紋や掌紋は発見されなかったんじゃん」

上条「って事は別に犯人がいる、か。あれ、でも他に誰か居たっけかな……?」

黄泉川「居なかったじゃんよ、それが」

上条「居ないって。なんで分かるんだよ」

黄泉川「結論から言えば『本人を除く誰の掌紋も指紋も検出されなかった』じゃん」

上条「だったら能力か。念動力か何か使って悪さしてんのかよ!」

黄泉川「監視カメラにはその様子は映ってなかったじゃんね、それも」

上条「……はい?すっごく悪質な相手だって事か?」

黄泉川「その可能性もあるけど。私らは女子生徒が嘘を吐いたって線で調べてるじゃん」

上条「マジでっ!?そんな訳ないだろ!」

黄泉川「やったじゃん?」

上条「俺は違うけども……でも、仮に嘘だったとしても動機は?」

黄泉川「そうじゃんねー。強請り集りだったらもっとカネ持ってそうなオッサンを狙うじゃんし」

上条「悪かったですね!カネ持ってなさそうで!」

黄泉川「んー……何か、ムシャクシャしてやった?反省はしていない?」

上条「何の罰ゲームだそれっ!……罰ゲーム?」

黄泉川「あー……ありそうじゃんね」

上条「あんま考えたくないけど、なぁ?」

黄泉川「んー……あぁ、いい手があるじゃんよ」 ポンッ

上条「……黄泉川センセ、どうして俺の肩へ手を置いているの?」

220 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 06:53:26.14 QBinOacG0 5/53

黄泉川「生徒同士の悩みは学生が解決するのが一番じゃん?」

上条「丸投げじゃねぇかよっ!」

黄泉川「出来れば突っ込みたいんだけど、立場上そうもいかないじゃん?危なくなったらウチの居候貸すじゃんし」

上条「いや、なぁ?」

黄泉川「んじゃ、おっぱい揉み放題で」

上条「お、俺はそんな事じゃ心引かれないよっ!それ以上は言うなよっ!引き受ける訳じ
ゃないけどね!」

黄泉川「ウチのちっこいのの」

上条「あれは色々とダメだよね?外見的には一桁だし、物理的にも保護者さんに魂引き抜かれるよな?」

上条「そもそも一万人弱の姉妹さんに命を狙われる可能性も高いっ」

黄泉川「じゃ小萌せんせで」

上条「同僚ですよね?むしろ親友ポジションを差し出すんかっ」

黄泉川「思ったんだけど、小萌先生を好きになる男って陸ロ×じゃんか?」

上条「意味は分からないけど小萌先生は立派な大人ですからねっ!頑張れステイル!色んな疑惑はあるけどもだっ」

黄泉川「だったらウチの居候その二で手を打つじゃん――つーかなぁ、上条?」

上条「はい?」

黄泉川「あたしがなんて言おうと、もう首突っ込む気満々じゃんか?」

上条「いやー……別に?」

221 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 06:54:57.38 QBinOacG0 6/53

――アンチスキル詰め所前 街路 9時

上条(とは言ったものの、だ)

上条(一瞬だけチラッと見た程度、幾ら腕を掴まれたとはいえ、それだけでさっきの子の身元が分かる訳じゃない)

上条(当然黄泉川先生に聞いても『無理』と一蹴された)

上条(……ってかこの状況で俺にどうしろと?調べようがない以上、解決するしない以前の問題じゃねぇか)

上条(つーか痴漢扱いされたあの車両、どう考えても同じ時間帯には乗れねぇよなぁ……)

上条「……あぁ、不幸だ……」

女生徒 ビクッ

上条「あぁ悪い――ってお前さっきの!?」

女生徒「い、いえ他人です?」

上条「忘れるかっ!?あんな衝撃的な出会い方普通は――あんまり――滅多にしかないっ!」

女生徒「普通とあんまりは無いけど、滅多にはあると?」

上条「家庭の事情でな!」

上条(とまぁ目の前にタイミング良く現われたんだが、偶然な訳無いだろうな)

上条(どっかの中学生みたいだけど制服に見覚えはない)

上条「あー、黄泉川先生から何か言われたの?」

女生徒「え、何にも聞いてないんですかー?うっわー、バックレれば良かったー」

上条「良くねぇよ。つーか俺も言いたい事はあるし」

女生徒「ってかウザいんですけど。脅迫的な感じ?」

上条「いや――そっちは別にどうだっていい。そうじゃなくって、お前平気なのかよ?」

女生徒「はい?」

上条「アンチスキルの人の話だと、服にも監視カメラにも証拠は無かったって」

上条「けどお前が本当に被害に遭ったんだったら、それっぽい能力者だったって訳だろうし」

上条「学園都市には『機械で検出出来ない方法』で悪さしそうな連中も居そうじゃねぇか」

女生徒「……怒ってない、んですか?」

上条「俺?……あぁ痴漢は許せないよな」

女生徒「だって、今不幸だって!」

上条「まぁ確かにあの電車には乗り難くなるよなぁ、やっぱり」

上条「でもそれだけだろ。冤罪だった証拠に俺はお咎め無しだし、別に陰口が言いたい奴は何をしようが言うと思うしな」

女生徒「『不幸』になってないの?」

上条「別に?それより君の話を聞かせてほしい」

上条「信用出来ないかもだけど、少なくともアンチスキルからは無実だって言われてるし」

女生徒「……」

上条「つーかここまで手の込んだ事をしている以上、犯人はヤバい奴だって可能性もある」

上条「俺が信用出来ないんだったら、知り合いの中学生の女の子で、詳しそうな子達が居るから、話を聞くだけでも、な?」

女生徒「……こっち、来て下さい」

上条「うん?」

女生徒「制服姿が二人じゃ目立ちますから、こっちです。こっち」

222 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 06:57:07.94 QBinOacG0 7/53

――駅前のファミレス 9時41分

女生徒「好きなもの頼んでもいーですよ。奢りますから」

上条「それは有り難いんだけど。んじゃまぁコーヒーで」

女生徒「それじゃあたしはアップルティで。すいません」

上条(店員さんにてきぱきと注文を告げる彼女の姿――あ、名前まだ聞いてなかった――は、さっきよりも打ち解けたみたいだ)

上条(朝は痴漢の現行犯の容疑を貰ってたし、まぁ妥当っちゃ妥当かもだけど)

女生徒「じゃ、これで貸し借り無しですね。それでいいですよね?」

上条「朝の事だったら気にして――は、居るけど。間違ったことに関してはもういいよ?」

上条「それよりも悪質な痴漢がいるって方が問題だろうし」

女生徒「あぁ居ませんし。ハナっから」

上条「決めつけるのは良くないし、泣き寝入りするのはもっと良くないぞ?」

女生徒「だって嘘だし」

上条「だからってなぁ――待って?ねぇちょっと待って?」

店員「ご注文お待ちしましたー」

女生徒「どうも」

上条「おいコラスルーするんじゃねぇっ!追加でケーキ頼む前に俺の話を聞け!」

女生徒「え、幻想がどうしたって?」

上条「言ってねぇよ!?つーか俺の個人情報ダダ漏れじゃねぇかよ!」

女生徒「今時の中学生に幻想持ってると、後はホ×かヲ××の二択かなぁ」

上条「その人達は自らそっち行った人だからね?別に幻想砕かれた訳じゃない、と思うし」

上条「え、ごめん。嘘なの!?」

女生徒「さーせん」

上条「……いやまぁ、納得出来ないけど、何で?何でそんな事する必要があったんだよっ」

上条(ここまでは黄泉川先生の読み通りと。当たって欲しくはなかったけど、ストーカーに狙われてるってよりかはマシか)

223 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 06:59:37.37 QBinOacG0 8/53

女生徒「あー……知りたい?」

上条「イジメとか?ほら、万引き強要させられたりみたいなの?」

女生徒「関係無いし。つーか友達は一杯居るし」

上条「だったら『学校行くのだりぃなぁ。ヨシ!痴漢被害出して休もう!』的なの?」

女生徒「バカにしてんの?」

上条「だって嘘だって言うんだったら、嘘吐いた理由があるんだろ?」

女生徒「えっと」 ピッピッピッ

上条「携帯弄る前に話聞こうぜ?――まさかまた警察沙汰かっ!」

女生徒「しないっつの。ほら、見てよ」

上条「携帯用サイト……『八十枉銀行』?」

上条(画面には毛筆っぽい書き文字でトップページが表示されていた)

上条(似たような八十ナントカ銀行ってあったよな?)

上条(立派な感じなんだが、『八十“柱”』と書くべき部分が『八十“枉”』となってる)

上条(頭の点を付け忘れ?)

女生徒「あたし達は『やそはしら』って読んでる、けど」

上条「ふーん。んでこれがどうしたって?」

女生徒「このサイトでは『幸運』を預金出来るんだ」

上条「……」

女生徒「な、何よ」

上条「……お前、頭大丈夫か?」

女生徒「ヒドっ!?」

上条「俺の知り合いの女子中学生も頭イタいのかなって思ってたんだけど、何だアレは普通だったのかよ」

上条「つーかむしろお前の方がより頭イタイわっ!」

女生徒「普通だってば!どーゆー基準なのよっ」

224 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 07:01:52.56 QBinOacG0 9/53

女生徒「それにこのサイトは凄いのっ!ほら、会員数3万人って!」

上条「……いや、いいんだけどさぁ。マルチ商法にハマろうが関係無いけどもだ」

上条「幸せを貯金出来る……いや、この言い方もおかしいけど、預けられるんだったら、嘘吐く必要性がどこに?」

女生徒「えっとね、まず『世界の幸運・不幸の総量は決まってる』し?」

上条「……はい?」

女生徒「だから『他人を不幸にすれば、自分の幸運が舞い込む』ってシステムね」

上条「……すまん。理解出来ない、というか理解したくない」

女生徒「えっとね。今回のもそうだったし。あんたが不幸にならなかった分、でもってタダでお茶を奢って貰ってる分、幸運だった」

女生徒「その代わりにあたしは奢った分だけ不幸になった」

女生徒「本来動く筈がなかった『幸せ・不幸せ』が変動した結果、辻褄が合っちゃったと」

女生徒「わかる?」

上条「……つまり、アレか?お前らはその『八十柱銀行』ってのに、『自分が起こした不幸を報告』して」

上条「――『起きるべきでなかった不幸の分だけ、自分達へ幸運を呼ぶ』って話だと?」

女生徒「ね、すご、い――」

上条「訂正するわ。お前は頭イタイとかそう言うレベルじゃねぇ」

上条「俺の知ってる限り最低の人間だよ」

女生徒「な、なによっ!」

上条「確かに運の善し悪しはあるって思うさ。俺もまぁ、良くない方だからな」

上条「でもお前そんな方法で『幸運』が舞い込む訳ねぇだろうがよ!」

女生徒「んっ。そ、そんなの分からないでしょうが!」

上条「分かるだろうが!もしもお前が少しでも幸運だってんなら、こんなトラブルは起きてねぇよ!」

女生徒「つっ!?」

上条「……てかな。これは、タダの、犯罪だよ」

上条「悪い事は言わない。直ぐに止めろ」

女生徒「け、けどっ!友達もやってるからっ!」

上条「だったら友達も抜けさせろよ。こんな事やったって誰一人、何一つ得をする訳がねぇって」

女生徒「……」

上条「……つーかなぁ、まぁ痴漢冤罪は兎も角として、えっと……あー、ほれ。ここに書いてあるボイントの目安」

上条「『他人の自転車をパンクさせる』とか、『大事にしている物を捨てる』とか、明らかにタチの悪いイジメだろ」

上条「自分がされる身にもなってみろって、なぁ?」

女生徒「で、でもでもっ!」

上条「あー……んじゃな?証明してみようか、『幸運銀行』のシステム自体が間違いだって」

225 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 07:04:00.51 QBinOacG0 10/53

女生徒「どうやって?」

上条「お前の話をまとめりゃ、『俺が不幸にならなかった分、お前が不幸になった』んだよな?」

女生徒「ファミレス一回分だけとね」

上条「ここは俺が奢るよ。そーすりゃお前は失敗したのに、不幸にならなくて済んだ。だろ?」

女生徒「……え、それって結局あんたが不幸になったって話じゃないの?」

上条「そうでもない。始業式をぶっちぎって中学生とお茶飲んでる、なんてのは割と幸運だと思うけど」

女生徒「いいんだ、それで」

上条「欲を言えば美人のおねーさんだったら良かったんだけどなー」

女生徒「関係無いし!ってかリア充だったらやってないからっ」

上条「あー、多分それ本質だと思うんだよ」

上条「幸運だ不幸だって悩んでるのは、結局自分が恵まれてない証拠のような気がする」

女生徒「……この『世界』にはどうしようも無い不幸だって、ある、けど」

女生徒「そんな『世界』に対抗するためにはっ、どうしたら――」

上条「あるよなぁ。事故だったり災害だったり、どうしようも無い話はある」

上条「けどそれを怖がってたって、生きようがねぇだろ」

上条「不幸だと思うんだったら、運とか関係無いように頑張るだけ、じゃねぇのか?」

上条「事故一つ、災害一つにしたって、それをしないように事故原因を追及して改善してくもんだし」

上条「……まぁ俺も不幸だ、って愚痴るけど。拗ねた所で何も変わらないしなぁ」

女生徒「……そーゆー、もん?」

上条「って俺は思ってる」

上条「知り合いから聞いた話なんだけど、昔はある病気の治療にわざと高熱になるウィルスを感染させていたらしい」

女生徒「死ぬんじゃっ?」

上条「勿論、耐えられない人間は死ぬ。でも当時の人間はそこで立ち止まらなかったんだわ」

上条「生き残るのを運不運のせいにしなくて、もっと効果的で効率的な治療法を探し――」

上条「今じゃその病気は末期にならない限り、投薬治療で完治するようになった」

女生徒「運、とはちょっと違うような……?」

上条「まぁ脱線したかも?つーか止めとけ、こんなバカな事は」 ピッ

女生徒「人のケータイ勝手に見ないでよ!」

上条「……ポイント0じゃねぇか。てかどうして最初に俺を遠選んだの?」

女生徒「何か不幸そうだったし?」

上条「外見だろっ!?見た目で人を判断するのイクナイっ!」

女生徒「んー……」

上条「信じられない、か?」

女生徒「まだちょっとね、無理」

上条「……そか」

女生徒「……モンブラン追加注文していいんだったら、多分?」

上条「しっかりしてやがんなっ最近の中学生は!」

226 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 07:05:22.77 QBinOacG0 11/53

――駅前 11時

女生徒「ごちそうさまでしたーセンパイっ」

上条「……マジでタカりやがった、こいつ」

上条「もうちょっと、こう、あの場面では自制する所だよね?ってか俺にお礼言うべき所だよな?」

上条「なのにこっちのサイフの限界まで食うってどんだけなんだ、お前は」

女生徒「だって他人を不幸にすれば、自分へ幸運が舞い込むって?」

上条「反省してなかったのかっ!?あんだけ言った俺の台詞は無駄だった!」

女生徒「いやまぁそれは冗談ですけど。流石によくよく考えれば犯罪だしなー」

上条「よく考えなくても犯罪だからな?」

上条「あと友達もどうかした方が良いと思うぜ。大切だったら特に」

女生徒「うん、まぁ……分かってるし」

上条「ダメだったら手伝う……ってのも意味無いよなぁ」

上条「話聞くと遊び半分でやってる子もいるみたいだし。何か切っ掛けでもあればいいんだけど。うーん」

女生徒「――あ、じゃあ朝の事件を何回も起こせば――」

上条「俺が社会的に死ぬから止めてっ!?てかお前本当に反省してんのかよっ!」

女生徒「むしゃくしゃしてやった(キリッ)」

上条「やっぱしてないじゃん!」

女生徒「あー、でさ。ほら、携帯出して」

上条「何で?」

女生徒「本当に痴漢されたら、呼ぶ、かも?」

上条「本当に突き出しゃいいだろ……まぁいいか」 ピッ

上条「……あぁそういや忘れてたんだけど、お前の名前――」

女生徒「あっ、そうだ!忘れてた!」

上条「うん、本当に忘れてる人はそんなにリアクション激しくないよな?」

女生徒「ごっめーんっ!今日はちょっと用事があるから!」

上条「コアクマ○なの?ワルキュー○でいつも忙しいあの子なの?」

女生徒「じゃねっ」

上条「おー、またなー。今度は捕まるからホントにすんなー」

女生徒「うっさい不幸面っ!」

上条「やかましい幼児体系っ!あんまナメてっと海原に紹介すんぞっ!」

女生徒「……どんな人……?」

上条「一言で言えば『愛の戦士』」

女生徒「ストーカー?」

上条「折角遠回しに言ってんのにな!」

227 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 07:06:52.37 QBinOacG0 12/53

――自宅 夕方

上条「……インデックスさんや、食べて直ぐ寝ると牛になりますよ?」

インデックス「え、ホントにっ?だったらスフィンクスも牛さんになるんだよ!?」

上条「待て!お前猫を牛にしてどうするつもりだっ!」

上条「てか思ったんだけどシスターさんが肉食っていいの?」

インデックス「主はこう仰いました。私の体はパンで血は葡萄酒、これを食せよと」

上条「ふんふん」

インデックス「……人は豚の味がするらしいねっ!」

上条「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?助けてっ、それだけはっ!」

インデックス「じょーくなのにとうまが酷いんだよ、ほんと」

インデックス「でもでもイギリス清教ではローマ正教と違って、あまり食べ物には制限がないんだよね」

上条「あ、そうなんだ」

インデックス「神様の言葉は絶対だけど、絶対じゃないんだよ」

上条「どっち?」

インデックス「右の頬をぶたれても、時には殴り返す時があってもいいと思うんだよ」

上条「それただの人だよね?アガペー的な人はどこ行ったの?立川のアパートでバカンス中?」

インデックス「あ、そういえば聖遺物って言う聖人の遺体やその装飾品が残ってるんだけど。とーまは知ってるかな?」

上条「せいがいふ、とかだっけ?」

インデックス「その殆どが無くなっているのは宗教的な熱狂から、修道士達が食べてたって言う話があってだね」

上条「……あのさ。俺いつも思うんだけど、ヨーロッパって文化が進んでいたイメージがあるけど、所詮は変態紳士なだけだよね?」

上条「時々出る変態やら猟奇殺人者を見るに、どう考えてもおかしいよな?」

インデックス「それは偏見というものなんだよ、とーま」

インデックス「現代でもアフリカ某国では『アルビノの子は縁起がいい』とか言って食べ――」

上条「あーもう俺が悪かったからっ!その話は無しでっ!」

PiPiPi、PiPiPi……

228 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 07:09:03.43 QBinOacG0 13/53

上条「って、もしもし?」 ピッ

黄泉川『上条?上条の携帯じゃん?』

上条「あれ、黄泉川センセ?俺の携帯知ってましたっけ?」

黄泉川『いや、そうじゃないじゃん……まぁいいじゃん上条。あんた今はどこにいるじゃん?』

上条「自宅です。XX学区の」

黄泉川『――それを証明出来る相手は?』

上条「証明って。取り調べじゃないんですから」

黄泉川『答えるじゃん』

上条「……どうしたんですか?」

黄泉川『いいから』

上条「イン――じゃなくって。土御門とその妹さんが隣に住んでて、十分前ぐらいまで一緒にメシ食ってました」

黄泉川『……そっか。それならいいじゃん』

上条「何か、あったんですか?」

黄泉川『……』

上条「先生?さっきから変ですよ?」

黄泉川『……これは、あたしの独断で言うよ。きっと明日になれば、あたし以外の人間があんたに聞きに来る筈だから』

上条(口調が、変わった?)

黄泉川『いいか?落ち着いて聞け』

黄泉川『今日の中学生、名前は――って知らないか、あの子が』

黄泉川『今さっき、駅のホームから突き落とされた』

229 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/07/30 07:11:18.84 QBinOacG0 14/53

――10分前 駅のホーム

女生徒「……」

女生徒(……変な人だった)

女生徒(騙されて怒ったのかと思ったら、身も知らない、顔も分からない、『不幸を押しつけられる側』を思って)

女生徒(結果的には凄く怒られたけど……まぁでもおかしな話だよ、うん)

女生徒(エントロピーだっけ?良く分からないけど、人類の人口は増え続けていて、文化水準も上がってる)

女生徒(もしも『幸福』が一定量しかなかったら、100年前と今を比べたらどんだけ少ないんだって話)

女生徒(ちょっと考えれば分かる、かな?)

女生徒 ピッ

女生徒(退会のメールを出して、っと。これで終りかぁ)

女生徒(のめり込んでる友達に昼間の話をしたら、『だっよねー、あたしもヤバいと思ってたんだー』だし)

女生徒(明日っからまた面白そうなサイト探すのもタルいかなー)

女生徒「……」

女生徒(あの人をみんなに紹介して、からかうのも面白そうだし?)

アナウンス『XX番線へ電車が入りまぁす。お客様は白線の後までお下がりくださぁい』

女生徒(そういえばまだ名前知らない。なんて登録しよっ――)

女生徒「……あ、『やそはしら』でいっか」

「違う。それは『やそまが』だ」

女生徒「え」

「『八十枉津日神(やそまがつひのかみ)』を意味している」

トンッ!!!

女生徒「んんっ!?」

キッキィィィィィギィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!


――幻想魔笛 『“八十枉銀行”前編 ~八十柱銀行~』 -終-

262 : 田中(ドワーフ) ◆7fp32j... - 2013/08/08 11:02:27.61 q8CRr7Mk0 15/53



――幻想魔笛 『“八十枉銀行”後編 ~ゴーストフィッシング~』


263 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:04:47.65 q8CRr7Mk0 16/53

――10分前 駅のホーム

女生徒(あの人をみんなに紹介して、からかうのも面白そうだし?)

アナウンス『XX番線へ電車が入りまぁす。お客様は白線の後までお下がりくださぁい』

女生徒(そういえばまだ名前知らない。なんて登録しよっ――)

女生徒「……あ、『やそはしら』でいっか」

「違う。それは『やそまが』だ」

女生徒「え」

「『八十枉津日神(やそまがつひのかみ)』を意味している」

トンッ!!!

女生徒「んんっ!?」

キッキィィィィィギィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

一方通行「『だァかァらァ――違うつってンだろォが!』」

ピタッ

女生徒「――っ!?……?」

一方通行「『醤油をぶっかけンのが肉ジャガだァ!ビーフシチューたァ別もンだって――』」

一方通行「『違ェよ!肉ジャガが!肉ジャガが!』」

一方通行「『ビーフシチューはもうお母さァンの味じゃァねェつってンだろォ!』」

女生徒「……えっと、助かった、の?」

一方通行「『ありゃァお母さンがたまァに奮発して作ってくれンだよォ!』」

一方通行「『肉ジャガが!肉ジャガが!あァもォ面倒臭ェな!』」

女生徒(この白い人、片腕一本で電車止めた、の?)

一方通行「オイ、お前ェ」

女生徒「は、はいっ!?」

一方通行「肉ジャガとビーフシチューつったらァ、どっちがお母さンのメシだと思う?」

女生徒「ビーシチュー」

一方通行「なンだお前ェ欧米かっ!お母さンに肉ジャガが作って貰わなかったのかよっ!?」

女生徒「えっと、お母さんよく作ってたのはシチューかな、って」

一方通行「……もういい。行っていいぞ」

女生徒「あ、あのっ!」

一方通行「あァ?」

女生徒「あたしは好きです、肉ジャガ」

一方通行 グッ

女生徒(何でサムズアップ?どうしてちょっと嬉しそうなの?)

264 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:06:07.39 q8CRr7Mk0 17/53

――アンチスキル詰め所 22時

黄泉川「――って事があったじゃんよ」

上条「良かった……大したケガはなかったのか」

黄泉川「ちょい足首捻ったけど、まぁ3日もありゃ治るじゃん」

上条「いやでも黄泉川先生から電話来た時にはどうしたもんかと」

黄泉川「いやー、悪かったじゃん?あん時は情報が錯綜してて、あたしも混乱してたじゃんよ」

上条「……うん、まぁ仕方がないって。で、結局どうだったんだ?」

黄泉川「間をとってハヤシライスにしたじゃん?」

上条「『肉ジャガが』の話をしてねぇよっ!?つーか一方通行なんで肉ジャガに拘ってたんだっ!?」

黄泉川「『間を取って』の小ボケは拾ってくれないじゃん?」

上条「ウルセェなっ!?俺の周りの女の子こんなんばっかかよっ!」

黄泉川「――上条」 キリッ

上条「な、なんだよ?」

黄泉川「女の子って言うなよっ。て、照れるし」

上条「キャラ崩壊してるからっ!?戻ってきてセンセイっ!」

黄泉川「ご褒美の方は、ちょっと奮発するじゃん」

上条「嫌いじゃない」 キリッ

黄泉川「それより、だ。女の子はウチの方で保護してるじゃんが、あんたと会わす訳には行かないじゃん」

上条「なんでだよっ?まだ俺を疑ってんのか!」

黄泉川「『証人保護プログラム』みたいな感じじゃんよ。一回命襲われてんだから、もっかい狙われる可能性は高いじゃんし」

上条「そりゃそうだけどさぁ」

黄泉川「つー訳でさっさと帰るじゃん」

上条「……ここは俺に捜査情報教えてくれる流れじゃないの?」

黄泉川「学生は勉強するのが本分じゃんよ。帰ってビーフシチューでも作ってやるじゃん」

上条「俺は肉ジャガが派なんですけど」

黄泉川「あたしはむしろカレー粉ぶち込む派じゃんね」

上条「それ、面倒臭いってだけじゃねえか」

黄泉川「早くて美味いメシなら文句はないじゃんね――あぁそうそう、これは世間話じゃんが」

黄泉川「『ヤソマガツ』」

上条「え」

黄泉川「あの子が突き落とされる瞬間、そう聞いたらしいじゃん」

265 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:07:34.49 q8CRr7Mk0 18/53

――自宅 20時20分

インデックス「『八十枉津日神(やそまがつひのかみ)』はこの国の旧い旧い神話に出て来る神様なんだよ」

インデックス「イザナギがイザナミを求め冥府へ下ったのはいいけど、そこで見たのは黄泉の穢れを一身に受け」

インデックス「とても醜く腐り果てた姿だったんだね」

インデックス「……命からがらイザナギが現世へ戻ってきたけど、その身には多くの穢れがついていたんだよ」

インデックス「イザナギは慌てて禊ぎ、身削きをして穢れを憑き落とした」

インデックス「その、落ちた汚れから八十枉津日神が生まれたんだよ」

インデックス「別名『大禍津日神(おおまがつひのかみ)』が」

インデックス「……」

インデックス「そしてマガツヒ神が後年、本居宣長によって悪神だと定義されるんだよ」

インデックス「人生における不合理をもたらし。世界には人の禍福は合理的、平等に訪れず」

インデックス「誠実に生きている人間が必ずしも幸福を享受し得ないのは――」

インデックス「――八十枉津日神の仕業だって」

上条「……難しいな、なんか」

インデックス「分かり易く言えば、『不運の神様』なのかも。だってこの神は『殺されなかった』んだから」

上条「どういう意味だ?」

インデックス「日本の神話でも神が神を殺す事は珍しくないんだよ。イザナミはヒノカグツチ――自分の子に殺され、その子はイザナギに殺された」

インデックス「でもね、『ヤソマガツ』は殺されなかった。どうしてだと思う?」

上条「いや聞かれてもな」

インデックス「『殺さなかった』じゃなくって、『殺せなかった』んじゃないかな?」

上条「死なない神様だったとか?」

インデックス「と言うよりも『概念』に近い存在だったのかも?人の持つ負の感情、嫉妬・怠惰・好色・強欲・暴食・憤怒、そして高慢」

インデックス「私達の間で『七つの大罪』と呼ばれている悪魔達が居るけど、どうして神様は野放しにしたんだろうか、って」

上条「その答えが、殺せない、か」

インデックス「まぁ悪魔の存在意義の問題だから、教会の主流派じゃ認められていないんだけどね」

266 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:08:49.60 q8CRr7Mk0 19/53

上条「そっか……でも名前だけ使って、実体は全然別って可能性もあるよな?」

インデックス「科学の人達だったらそうかも。でも魔術師だったら無理なんだよ」

インデックス「名前は本質、それ自体が大きな意味を持つから。偽ったりする事自体が自分の存在意義の否定になっちゃうし」

上条「うーん……難しいな」

インデックス「そこはそれ、安心なんだよっ!とうまの近くには10万3000冊の魔導書を記憶した女の子が居てくれるかも!」

上条「え、アル=アジ○さん居るのか?」

インデックス「入ってるけど!確かにあの子の魔導書も網羅しているんだけど!」

上条「マジ!?バルザイの円月刀とかすっげー見たい!」

インデックス「だから、うん。無茶振りが過ぎるからヘイトとかアンチとか言われるんだよ?反省はしないの?」

上条「あれはホラ、実は『竜王の殺息』で記憶障害が出ている、って鬱設定があったんだけど」

上条「『バカじゃねーの?誰得?死ねば?』って言われたのがロシア編最中だったんだな、これが」

インデックス「……出来ればやり直しを要求したいかも」

上条「じ、人生の主役は自分以外の何者でもないって事だよね!」

インデックス「逃げた……」

上条「ふと思ったんだけど、どうして魔術結社って悪い人しかいないの?そしてどうして正義はオールウェイズ在庫切れなの?」

インデックス「魔術師は趣味に走った人が多いからかも」

上条「まぁ欲望――願望に忠実つったら、そりゃ法律とか守ってられないよなぁ」

上条「ともかく分かったよ、ありがとうな?」

インデックス「えへへーっ、どういたしまして、なんだよ」

上条「ただ、インデックスの力を借りられれば、とは思うんだけど。今回ははまだどっちなのか分からないだろ?」

インデックス「うん、そうかもっ」

上条「だからお前はもうちょっと待機しててくれないかな?俺の方である程度調べがついたら、適切に処置した上で報告するから」

インデックス「わかったんだよ!……だよ?え、何か言いくるめられたかも?」

上条「よーし今日はビーフシチューと肉ジャガの二択だぞー。どっちがいい?」

インデックス「両方食べればホームランだねっ!」

上条「おっと何か昭和っぽいフレーズですね!今用意するから手ぇ洗って、スフィンクスにカリカリやっといてくれ」

インデックス「はーいっ!……あ、あれ?なんか、騙されている感がするんだよ?」

267 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:10:03.98 q8CRr7Mk0 20/53

――翌日 学校 屋上

上条「――って話なんだが」

土御門「流石は禁書目録、マガツヒ神に関しちゃ大体そんなもんだぜぃ」

土御門(まぁ密教系結社で『クラオミカミ』と並んで崇められているのは知らなかった……いや、言わなかったのか?)

上条「あー、お前そっちの専門家だっけか」

土御門「何を今更――ん?じゃなんで俺を呼び出したんだ?」

上条「『八十枉銀行』に関しての情報が欲しかったんだけど、無理、か?」

土御門「正直めんどくさいにゃー」

上条「そこをなんとか!後生だからっ!」

土御門「知ってるのはカミやんと同じ噂レベル、つーか下手したらそっちの方が詳しいにゃー」

土御門「まぁ学園都市の中での不穏分子、って事だから排除するのは同意出来るぜよ」

上条「だったら他に詳しそうな奴は知らないかな?科学でも魔術でもいいから」

土御門「科学は……あぁ、『学舎の園』って知ってるか?常盤台のお嬢様が暮らす『街』」

上条「敷地内に女の子しかいない、でっかい街みたいなのだっけか?」

土御門「そこで小火騒ぎがあったらしい。ん、だが」

土御門「補導された生徒達は『幸せになりたい』と言ってるみたいだ」

上条「そんな所まで広がってんのかよ……」

土御門「一昨日の話だ。事件は聞いてたが、大した事は無いだろうと調べてなかったぜい」

上条「『八十枉銀行』を知らなきゃ、タダの頭イタイニュースだと思うわな」

土御門「他には……『明け色の日射し』の首領が学園都市内で確認されたんだと」

上条「バードウェイがかっ?よく分かったなー」

土御門「ショッピングセンターの下着売り場で三時間品定めした挙げ句、何も買わずに居なくなった姿が確認されている」

上条「気まずいっ!?つか隠密行動は?俺とは仲直りしたけど、学園都市とはケンカしたままじゃなかったっけ?」

土御門「プロレスじゃねーのって俺は思うが――なぁカミやん、これが『偶然』だと思うか?」

上条「バードウェイがこの事件の首謀者だってか?」

土御門「え、カミやん最初は『上条「今日から明け色の日射しになった上条です!」』だったんでしょ?」

上条「違うよ?ペ×をこじらせてる人へ相談していたら、ヤツが徹夜で企画作って持ってきただけだからね?」

上条「しかもその内容は『俺とバードウェイが下着を買いに行って、更衣室の中で3ラウンド』って言う、魔術と科学は無くてエロしかなかったからなっ!」

土御門「科学と魔術が交差しないのに物語が生まれるんだにゃー」

土御門「あ、でもある意味科学側のカミやんと魔術側のバードウェイは交差するよね?性的な意味で」

上条「ちょっとお前もアレな所あるよな?つーか今真面目な話なんだけど」

土御門「知ってるかい、カミやん?」

上条「……何?」

土御門「『深淵を覗く者はまた、深淵からも覗かれている』」

上条「ギャグじゃなかった!?っていうか心に痛い言葉だよなっ!身に覚えはないけども!」

土御門「――ってまぁそんな感じかにゃー。過去の事件を追うなら常盤台、魔術関連を疑うならバードウェイを頼るのがいいと思うぜい」

上条「常盤台は分からないでもないけど、バードウェイはどうして?忙しいって可能性は?」

土御門「学園内にいる魔術結社は一つだけ。ねーちん達呼びたいんだったら、多分仕事ほっぽり出して来てくれると思うぜい」

上条「流石に頼りっぱも悪い気がするしな。分かった!やってみるよ」

土御門「ねーちんには『年上の痴女系より年下幼女に踏まれたい願望があるっぽい』って言っておくにゃー」

上条「神裂さんメンタル弱いんだから許してあげて!?」

268 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:11:10.25 q8CRr7Mk0 21/53

――科学ルート

上条(さて常盤台……常盤台か)

上条(『学舎の園』って土御門の奴に梱包されて行った所……あれ、そういや今あいつ失踪してなかったっけか?)

上条「……」

上条(ま、いいか。それよりも今は事件の方が大切だよな)

上条(常盤台で調べ物、つったらあいつしか居ないよな)

269 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:12:48.84 q8CRr7Mk0 22/53

――常盤台中学 授業中

教師「――では『愛国心はならず者の最後の避難場所である』と言ったのは誰でしょうか……御坂さん、分かりますか?」

御坂「はい、サミュエル・ジョンソンです」

教師「正解です。ではその意味は?」

御坂「えっと……愛国心は良くない、みたいな話ですか?」

教師「不正解です。誰か他にご存じの方は……居ないようですね」

教師「よく知られるサミュエルの言葉ですが、知名度ほど意味は浸透していないのが現状です」

教師「そもそも彼は大変なスコットランド人嫌いで知られており、例えばですね」

教師「『カラスムギはイングランドでは馬の飼料だが、スコットランドでは人間が食べる』」

教師「そう発言してスコットランド人を激怒させたりもしました。愛国心の話もその延長線にある話です」

教師「そもそもイギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの四つの国で構成されています」

教師「つまり『イングランド人のサミュエルが、スコットランド人のジョン・ステュアート首相へ対し』」

教師「『無能なスコットランド人――ならず者がイングランド人へ愛国心どうこうでごまかしてんじゃねーぞ』」

教師「そう言っただけの台詞ですね」

教師「まぁ典型的な皮肉家、ともすればニヒリストとも取れるイングランド人らしい――」

ブルルルッ、ブルルルルッ

御坂(メール?) パチッ

From――上条当麻

御坂「はああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっいぃっ!?」

教師「……御坂さん?」

御坂「はい?――はいっ、質問ですっ!」

教師「質問でしたら、そんなに元気でなくとも受け付けますよ?」

御坂「すいまっせん!気になっちゃって、もう!」

御坂「そうじゃなくって、えっと――当時のイギリスって東インド会社がありましたよね?アヘン戦争の切っ掛けとなった」

御坂「その整合性はどうなっているのかなー、なんて」

教師「良い質問ですね。御坂さんが不思議に思った通り、イギリスは東インド会社の活動を始められていました」

教師「あ、イギリスの他にもフランス、オランダ、スウェーデン、デンマークも同名の会社を興していますから、混同しないで下さいね?」

教師「特にイギリスはアヘン戦争を引き起こした会社でもありますし、まぁ貿易しながら植民地を広げていた、と思って下さい」

教師「で、そのサミュエルはイギリスの政治方針、本国と植民地での重商主義に関し、『何一つとして非難するような言葉を残していない』と」

教師「つまり『愛国心云々以前に、サミュエル自身が植民地政策について、何ら抵抗を覚えていなかった』証拠となります」

教師「以上の歴史的背景を踏まえず、サミュエル氏の言葉を引用して国家を批判する人間は」

教師「『オレは愚かで言葉の字面しか読めず、歴史も理解していないバカだ』と言っているに等しいので、もし見たら笑ってやって下さいねー」

御坂(……尖りすぎてないかな、この先生)

270 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:15:05.84 q8CRr7Mk0 23/53

――休み時間

御坂(え、何?メールなんて珍しい、つーか初めてじゃなかったっけ?)

御坂 ピッ

『すまん、話がある。割と緊急に』

御坂(……電話、した方がいいのかな?着拒されない、よね?)

御坂 ピッ

トゥル、ガチャッ

御坂(コール一回で取った。余程急いでんのか)

上条『すまん御坂頼みがある!』

御坂「『良いんだけどさ。こういう時だけ頼られるってのも、なんかねぇ?』」

上条『お前にしか頼めないんだよっ!自販機なら何台壊しても見てみないフリするから!』

御坂「『どんな条件よっ!?自販機の所有権はあんたじゃないし!』」

上条『お前だけなんだよ!』

御坂(あ、ヤバ)

上条『俺の知り合いの中でも、お前にしか出来そうにないんだ!だから、だからっ!』

御坂「『……あたしでいいの?他の誰かじゃなくって?』」

上条『当たり前だ!お前以外に頼れるもんかよ!』

御坂(そー言われると、まぁ悪い気はしないわね。うん)

御坂「『ど、どのぐらい必要?』」

上条『えっ?』

御坂「『別にあたしじゃなくたって代役立てればいいんじゃないの?』」

上条『……無理だ、御坂』

上条『お前の替わりなんて居る訳ねぇだろうが!お前じゃないと頼めないんだよ!』

御坂「『……そ、そっか!じゃあしょうがないわよねっ!あたししか居ないんだったらば!』」

御坂(あたしのフラグ来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!)

御坂(長かった!共闘らしい共闘は『妹達』以来、いつもカプセル怪獣状態だったあたしが!)

御坂(神様が『こいつがヒーローになるなんて、誰も思わなかったでしょ?(ドヤァ)』つってから格段に出番の減ったあたしがっ!)」

御坂(あの金髪と微妙にキャラ被ってる気がしないでもないあたしが!ってか一人称と微妙なツン具合だけだけど!)

御坂(これでようやく人生の主役に――)

上条『――って聞いてるか?おーい』

御坂「『ハッ!?き、聞いてないわよ!悪いっ!?』」

上条『……話聞いてなくて逆ギレされるのは初めてだけど』

271 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:16:33.87 q8CRr7Mk0 24/53

御坂「『さぁあたしに言ってみなさいよ!出来ることだったら何だってしてあげるから!』」

上条『――食蜂さんの連絡先教えてくれ!』

御坂「『……あぁ?』」

上条『いやだから常盤台の食蜂さんの連絡先か、紹介して欲しいって頼みなんだけど』

御坂「『……か』」

上条『すまん。ちょっと遠くて聞こえな――』

御坂「『結局は乳かあああぁぁぁぁぁっ!?そんなに大事かおっぱいがっ!!!』」

御坂「『何だかんだ言ってお前も敵だったワケかコラあぁっ!』」

上条『大事か大事じゃないかの二択なら超大事だけどもっ!今はそんな話してねぇぞ!』

御坂「『じゃあ何よっ!何であの性悪女のアドレス欲しいって話になったのよ!』」

上条『待て待てそうじゃねぇ!人助けなんだって――』

272 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:18:14.79 q8CRr7Mk0 25/53

――昼 常盤台近くの路上

上条(事情話したら連絡してくれる、って言ったけど。あそこまでキレなくたっていいと思う)

上条(……まぁ俺みたいな怪しいヤツの胡散臭い話をほいほい聞けない、って気分も分かるが)

上条(そう言った意味で御坂は友達思いの良い奴なんだよ、うん)

食蜂「かっみじょうさーーーんっ☆」 キラッ

上条「おっ、久しぶり」

食蜂「待った?ね、待ったぁ?」

上条「10分ぐらいかな?」

食蜂「もうっ!そこは『い・ま・き・た・さ・ん・ぎょ・う』って言う所なんだゾっ」

上条「食蜂さんちょっと見ない間にネタキャラ入ってないかな?もしかして残念な子と連絡取ってない?」

食蜂「だってえレベル5が集まってから、連絡力くれなかったじゃない?」

食蜂「だからちょっと拗ねてるんだゾっ☆」 キラッ

上条「あーごめんごめん。あの後は色々大変でさ」

食蜂「統括理事が一枚噛んでたしぃ、大変なのは分かるけどぉ」

上条「相変わらす事情通――ってか、その力を借りたいんだけど」

食蜂「んー、じゃあお店に入りましょっかぁ」

273 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:19:34.38 q8CRr7Mk0 26/53

――駅前の喫茶店

上条「――成程なぁ。常盤台でもやらかす子が出て来ちまってんのか」

食蜂「――それはいいとしてぇ、今度お欲しい夏物のお洋服があるんだけどぉ」

上条「――それはともかくだ。さて、どうしたもんかなぁ」

食蜂「――上条さんは巨乳派?それとも犯罪者予備軍?」

上条「聞いて?俺の話をさせてくれないかな?それと巨乳の対義語はもっと穏やかだからね?」

上条「あと隙あらば手を絡めようとするのやめなさい!ちぇー、じゃありません!」

食蜂「もうっ上条さんの、い・け・すっ!」

上条「生け簀じゃなくてイケズな?おかしいな、『学探』とは別の世界の筈だけど」

食蜂「あ、でも私のお友達がぁ、『釣った魚に餌をやらないク×ヤロー』って」

上条「おっとそれ以上はやめて貰おうか!この場で俺に号泣されたくなかったらな!」

食蜂 ゾクゾクゾクッ

上条「しまった!?逆効果かっ!」

食蜂「てか、いいのぉ?冗談ばっかり言うのも、私は楽しいけどぉ」

上条「脱線させたのは君の方だと思うけど……」

食蜂「――まぁ、私も御坂さんもぉ放置力するつもりはないわよぉ」

食蜂「私達の『庭』に踏み込んだ以上、然るべき報いは受けて貰うゾっ☆」

上条(目が冷たくなった……本気になった?)

食蜂「だから上条さん、正直に教えて欲しいんだけどぉ」

上条「おうっ」

食蜂「バストが大きめの娘と断崖絶壁な娘、どっちがお好みかしらぁ?」

上条「錯覚でしたね、はい」

食蜂「冗談はおいといて、このムービーを見て欲しいんだけどぉ」 ピッ

上条「どれどれ――って話進まないから、こっそり手を絡めようとすんなっ」

食蜂「けちー」

上条(駅構内の、学生達が電車待ちをしている動画だ)

上条「――あ、この子は」

食蜂「そおよぉ。昨日狙われた娘でしょお?」

上条「どっから引っ張ってきたのは聞かないけど……まぁそれもそうだよな。監視カメラなんてどこにだってあるんだし」

上条「俺達の出る幕は無いって話か」

食蜂「だったらいいんだけどぉ、ここ集中力っ☆」

上条「何も無いじゃんか……あ、ホームの端っこに一方通行。携帯で何か話してる」

食蜂「そっちじゃなくてぇ。夕方の人混みでぇ、人一人分だけ空いてるなん不自然じゃなぁい?」

上条「姿を消す能力者?」

食蜂「ハズレぇ。姿が見えなくても質量を消せない以上、“そこ”に存在はあるんだしぃ?」

上条「駅のホームに透明な障害物あったら騒ぐわな、そりゃ」

食蜂「だったらもっと単純な考えがあるわよねぇ?」

上条「リアルタイムで防犯カメラをハッキングしている?」

食蜂「ってアンチスキルの人達は考えてるみたいよぉ」

274 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:21:10.53 q8CRr7Mk0 27/53

上条「元の画像へ戻せるんだったらしてるだろうし……あ、だったらモンタージュ!似顔絵作ればいいんじゃないかっ」

食蜂「見れば分かると思うけど、他の子達も殆どがケータイ弄ってたり音楽聞いたり、お友達とお喋りしてるわよねぇ?」

食蜂「だから一応全員から事情聴取を取ったんだけどぉ、誰も突き落とした人間を見た者は居ないんだってぇ」

上条「クソッ!手がかりなしかよ!?」

食蜂「んー、そうでもないわよぉ?」

食蜂「まず『その場に居た他の学生達が気づいていない』のは、『その場に居てもおかしくない』って事だからぁ」

上条「……あの時間帯、あの場所に居てもおかしくない――学生か!」

食蜂「次にハッキング自体誰でも出来る訳じゃないしぃ、どうやっても足が着くもんねぇ?」

食蜂「推測力だと電気系能力者だと思うわぁ」

上条「……食蜂さん」

食蜂「な、何よぉ?」

上条「『意外と使えるって何!?前に助けたの忘却力っ!?』」

食蜂「あ、あれ?そのセリフ私のだしぃ!?」

上条「いやなんかノリで――でもちょっと安心した。捕まるのも時間の問題だっつー話か」

食蜂「でもぉ実行犯はそうなんでしょうけどぉ、根本力からの解決が必要よねぇ」

上条「だなぁ。誰だよこんな悪趣味なサイト始めやがったの。目的さえ分かりゃあな」

食蜂「そっちは御坂さん次第かしらねぇ。んー……あっ」

275 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:22:07.89 q8CRr7Mk0 28/53

食蜂「ごめんなさぁい。手を出して貰えないかしら?」

上条「こう?」

食蜂 ギュッ

上条「ちょ、握る必要性が――」

食蜂「しっ、合わせて」 ピッ

上条「……?」

上条(スマフォに何か書いてる?)

食蜂「――で、なんだけどぉ。次のデートはどこへ行こうかしらぁ?」

上条「はぁ?デートって」

食蜂「もぅっ!上条さんったらいつも忙しいばっかりで、浮気しちゃうんだぞっ☆」 キラッ

スマフォの画面『監視されてる。話を合わせて☆』

上条「明らかに“☆”は要らねぇじゃねぇか!」

食蜂「ゴメンナサイねえ。いつもキラキラしているから☆」(横ピース)

上条「そうなぁ……今から出た方が良いのか?」

食蜂「え、いいの?本当にぃ?」

上条「あぁ、俺で良かったらいつでも付き合うよ」

食蜂「……」 ピッ

上条「食蜂さん?」

スマフォの画面『愛してるって、言って☆』

上条「必然性も脈絡も不明だろーがっ!?逆に不自然すぎるだろっ!」

食蜂「どうしたのぉ上条さん?」

上条「うんごめんな?色々と無茶振りが過ぎると思うし、せめて理由ぐらいは教えて欲しいんだけど」

食蜂「じゃ、ショッピングに行きましょうかぁ」

上条「最初から信頼関係がズタズタなんだけど、レベル5ってみんなそうなの?人の話聞かないの?」

276 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:24:49.63 q8CRr7Mk0 29/53

――XX学区 アウトレット

上条「――って来たのは良いけどさ」

食蜂「ねぇねぇ上条さん、これなんてどうかしらぁ?似合う?ね?」

上条「あーしょくほーさんはなにきてもさいこうだなー」(超棒読み)

食蜂「今は二人っきりなんだから、み・さ・きって呼んでくれないと、拗ねちゃうんだゾっ☆」 キラッ

上条「君絶対俺の事からかってるよね?多分飽きたとか困らせたいとか、そーゆー主旨なんだよな?」

食蜂「わあっ、見て見てぇ!綺麗なウェディングドレスよぉ!」

食蜂「え、『みさきちに着て欲しいんだ』……?」

食蜂「……やだ、もしかして、プロポーズなのぉ?」

上条「お前佐天さんとグルなんだろ、なぁ?小芝居上手くなってるけど、残念な子と連絡とりやがってるよな?」

スマフォ(のカンペ)『ここでボケて』

上条「無理だよっ!?既に舞台の上にはボケがぎっしり載せられている状態だもの!」

スマフォ(カンペ)『16歳になるまで、お・あ・ず・け☆』

上条「口で言えよ!?カンペ使う意味が皆無じゃねぇかっ!?」

食蜂「……当麻さんってばぁ、いつも操折に言わせたがるんだ・が・ら☆」

上条「殴りてー。幻想どうでもいいから顔面に一撃入れてー」

男生徒「……」 ピッ

278 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:26:27.24 q8CRr7Mk0 30/53

――少し離れた場所

男生徒「……」

男生徒(……よし、奴らの居場所を送信、っと)

男生徒(これでポイントげっとー、と。楽っちゃ楽だけど)

男生徒(しっかし幸せポイント?こんなのが本当に換金出来んのかよ)

男生徒(まぁ送られてくるメールの指示に従えば良いだけだから、まぁまぁ――)

ドンッ

男生徒「っと」

「……あぁ?テメどこ見て歩いてんだよコラ?」

男生徒(うっわー見るからに面倒臭っ)

男生徒「すいませんでした。んじゃ」

「オイオイ待てやにーちゃんよぉ。このまま黙って行っちまうってのかよ」

「それじゃ『女王』に申し訳が立たねえだろうがよ!」

男生徒「『女王』?」

「ちぃぃぃっと顔貸して――あ、テメっ!逃げてんじゃねぇぞガキがっ!」

男生徒(えっと……確か、警備員は高級家具売り場に多い……あぁ居た居た)

男生徒「すいませんっ!」

警備員「……どうかしたかね?」

男生徒「な。なんかヤクザっぽい人に因縁つけられちゃって!」

男生徒(これで良しっと。まさか警備員相手にどうこうはしないだろうし――)

男生徒(実際についてきてもない、な)

警備員「……そっかぁ。それは大変だったねぇ」

男生徒「……警備員、さん?」

男生徒(薄ら笑いを浮かべてヘラヘラしている……?何か様子がおかしい)

警備員「じゃ、ちょっと君も来て貰おうかな――『女王』が呼んでいるみたいだしぃ?」

男生徒「また『女王』?女王って誰だよぉっ!?」 ダッ

警備員「あ、待ちなさい!」

男生徒(なんだ!?なんなんだよっ!?警備員とヤクザがグルになって追い掛けてくる?)

男生徒(そんなバカな話があってたまるかっ!あり得る訳がねぇっ!)

店員「きゃっ!?」 ドンッ

男生徒「すいませ――助けて!助けて下さいっ!?」

279 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:27:42.64 q8CRr7Mk0 31/53

店員「どうしたの、君。そんな震えて?」

男生徒「知らねぇんだけど!誰かに追われてんですっ!」

男生徒「俺はっ、俺は何もしてないのにっ!」

店員「……そう、分かったわ。私が助けてあげる」

男生徒「ほ、ホントかっ!?」

店員「そこの――クローゼットの中に隠れて頂戴?追ってきた人達はやり過ごせると思う」

店員「その間にアンチスキルへ通報するから、ね?」

男生徒「あ、りがと」

店員「いいからっ、早く隠れてっ!」

男生徒「うんっ」

店員「じゃ閉めるけど――鍵をかけても慌てないで?」

男生徒「早くっ締めてくれよぉ!」

店員「ごめんね?あ、そうそう一つだけ言い忘れてたんだけどぉ――」

パタンッ、ガチャッ

男生徒「――ぅえ?」

店員「――『女王』の言う事は、絶対なのよねぇ」

280 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:29:33.64 q8CRr7Mk0 32/53

――同時刻 アウトレット内

(なんだぁ……『連中』の足跡を追ってきたと思ったら、あちこちに妙な電波が飛び交ってやがる)

(大規模な能力……最低でもレベル4じゃねぇか)

(だったら逃げちまった方が――)

上条「これは――あの子の分だっ!」

バキィィッ!!!

「ぐぅっ!?」

上条「よぉ、突き落とし犯」

「お前はっ!」

食蜂「あれぇ?『どうして分かったんだ』とか言うんじゃないのぉ?」

上条「言わないって……言わないよな?」

「……」

食蜂「うん、もうバレちゃってるのよねぇ」

食蜂「確かにアナタは防犯カメラには映らないけどぉ――逆にぃ、『人の目には見えるけど、防犯カメラに移らない人』ってだけで特定力っ」

「……無理だ、それは!お前らが仕掛けたのはペテンじゃないのか!?」

食蜂「どうしてぇ?」

「『カメラと人の目を同時に確かめるなんて不可能』だろ!?」

「警備室からの映像をケータイに転送したとしても、それだって電波が探知出来る能力者ならサーチに気づいて能力を切る!」

「妙な電波がケータイに流れてりゃ、警戒する筈だからな!」

「お前らはどうやったんだ!?どうせ一人一人殴りつけるとか、汚い手を使ったんだろうが!」

上条「お前が汚い言うなよ」

食蜂「んー、簡単よぉ。『アウトレット全てに居る人間を目視した上で、監視カメラに映るかどうか確かめただけ』だからぁ」

「フザケンなっ!そんなバカな事が出来る訳が無いっ!」

「何人か人を雇ったとしても、全ての人間を一々チェック出来るかっ!」

上条「あー……出来るんだ、それが」

「……え」

281 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:31:19.09 q8CRr7Mk0 33/53

上条「この駄目――じゃなかった子は、百人単位に周囲の人を『観察』させた」

上条「その情報を警備室の人間へ送って監視カメラと照合させる」

上条「すると映ってなかったお前さんが浮かび上がる、と」

「『観察』させる、だと?バカなっ!?そんな大規模な能力聞いた事が――」

食蜂「改めて自己紹介するわねぇ」

食蜂「常盤台の女王、食蜂操折。能力は『心理掌握』――レベル5でぇすっ☆」

「う、うわああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 バチバチバチィッ

食蜂「あらぁ電撃使いは短気な人ばっかりねぇ。それじゃ――」

上条「――っと、悪い」

食蜂「上条さぁん?」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 ダッ

上条「あの子の利子分忘れてた――その幻想以下略っ!」

パキィィイィィィンッ!

282 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:33:01.34 q8CRr7Mk0 34/53

――駅前の喫茶店 一日後、夕方

御坂「――で、さ。結局何だったの?」

御坂「サイトにハッキングさせてあんた達の位置情報流してりしたけど。きちんとした説明が欲しい所よねっ」

食蜂「はい、上条さん。あーん?」

上条「人前で出来るかぁっ!?おい御坂も駄目な同級生に何か言ってヤレって!」

御坂「それはつまり人前じゃなきゃやるってか!」

上条「論点ハズレすぎじゃねぇかっ!?つーか話の焦点そこかよっ!」

上条「いやいや、説明する前に聞きたいんだけど。あのサイトって結局どういう機能があったんだ?」

御坂「まず情報収集?メールを送った時の位置情報やIP、プロバイダ等々、個人情報が嫌んなる程詰まってたわ」

御坂「『幸福ポイント』?みたいなのも自己申告だしねー」

上条「杜撰だなぁ、おい」

御坂「次に『リンク』するのよ」

御坂「脱会するメールを送れば、脱会希望者の個人情報が近くにいる人達へ送られると」

食蜂「実質的に『狙え』って言ってるのと同じよねぇ」

上条「って事はあの男が狙った場所って」

御坂「突き飛ばされた子が『八十枉銀行』へアクセスした場所だって事ね」

食蜂「訳が分からないわねぇ」

御坂「でもぉあのサイトね――最後に管理者がアクセスしてたのって、数年前なのよ」

上条「……はい?どういう事だよ!?」

食蜂「死んでるからよぉ。『幸福銀行』の主催者さんが」

御坂「ちょっ!?やめてよねっ、オカルトとか苦手なんだから!」

食蜂「そうじゃなくって本当によ。自動車事故で、ねぇ」

上条「要は、だ」

上条「サイトを作った人間はとっくの昔に死んでいるけど」

上条「サイト自体は残って今も『八十枉銀行』への預金者を募集しづけている、か?」

食蜂「当の本人が不幸にも亡くなったのに動き続けている、かぁ」

上条「それじゃ何か?俺達はもうとっくに死んじまった奴に振り回されてたって話かよっ」

御坂「そういう事になるわ。と言うかそれ以外の結論は出せないでしょうし」

食蜂「『ゴーストフィッシング』って知ってるかしらぁ?」

283 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:34:45.41 q8CRr7Mk0 35/53

御坂「あぁ!……そうか、アレかぁ」

上条「どういう話?幽霊が釣りすんのか?」

食蜂「そうじゃなくってぇ。ほら、海の中に檻で作った仕掛けを沈めるじゃなぁい?エサを入れて」

食蜂「エサに釣られて魚が入る。それを引き上げれば漁師さんのお金になるわよねぇ」

食蜂「けど、それを忘れてしまったら?」

上条「仕掛けに入った魚は死ぬんじゃないのか?」

食蜂「その死んだ魚を狙って、新しい魚が檻に入るわよねぇ?」

食蜂「そうして仕掛けを引き上げる人が居ないのに、延々とループするのを『ゴーストフィッシング』って言うのよぉ」

上条「誰も得をせず、延々と不幸になり続けていく、か」

御坂「仕掛けられた方が悪いのか、それとも仕掛けた方が悪いのか。少なくとも実践していた連中に効果はなかったみたいだけどね」

食蜂「あの男の人……一部の人達はなんてカルト?ってぐらいにハマっちゃってるみたいだしねぇ」

上条「……ま、何にせよ犯罪は犯罪だよ。つーかあんな頭痛いサイトに騙される方が悪いっての」

食蜂「サイト自体は政府へ要請して閉鎖させる、って話だからぁ。これ以上騙される人は広がらないと思うわねぇ」

御坂「……あんたは、さ。使いたくならないの?」

食蜂「『不幸だぁ』が口癖になっているぐらいだしぃ、ちょっとは考えたとかぁ?」

上条「そうでもない。困った時には頼れるお前らみたいな知り合いもいるし、自分で言う程不幸とは思ってないし」

上条「……そもそもアクセスするだけのカネがないんだな、これが」

御坂「バーカ」

食蜂「……そうよねぇ。中学生を騙しているって評判の人が、不幸な訳が無いわよねぇ?」

御坂「ちょっと!?それ初耳なんだけど!」

上条「人聞き最悪だなそれっ!?」

食蜂「あらぁ?展示されているウェディングドレスの前で、仲睦まじく談笑する二人の写真がここにぃ」 チラッ

上条「昨日のどうやって撮った!?仕込みかっ!仕組んでたんだなっ!?」

284 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:36:21.94 q8CRr7Mk0 36/53

食蜂「あ、ほらぁこっちの女の子、とっても幸せそうに笑ってるわぁ」

上条「どう見ても『次、どんな無茶振りしてやろうか?』ってワクワクしているドSの顔だよね?虐めてやる感たっぷりだからな?」

食蜂「でもぉ、写真があるって事は事実だったってぇ――あ、御坂さんの携帯に送っておくわねぇ?」

御坂「……よーしお前ら。人が!人が必死でサイトにハッキングしかけてた時によ」

上条「落ち着け御坂!前振りじゃないぞ!違うんだからな!」

御坂「何をイチャコラしとんのじゃゴラあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」

上条「待てビリビリっ!店内でビリビリがビリビリするとビリビリするから危険だよっ!?」

御坂「ビリビリビリビリうっさいのよっ!!!」

食蜂「『肉ジャガが』、みたいよねぇ」

上条「見てないで助けてっ!?上条さんが電子レンジでチンされた小動物みたいになっちゃうからねっ!」

食蜂「――と、言う訳でこの事件もぉ――」

上条「オイ待て明後日の方向いてシメようとするんじゃないっ!まだ事件は会議室じゃなくって現場で起きようとしてるんだからっ!」

食蜂「――解決力だゾっ☆」 キラッ(横ピース)

285 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:38:42.28 q8CRr7Mk0 37/53

――翌日 駅のホーム

女生徒「……」 キョロキョロ

上条「おっす」

女生徒「お、おっす」

上条「どったの?待ち合わせ?」

女生徒「ち、違うし!そのっ」

上条「足大丈夫か?」

女生徒「少し痛いけど、平気」

女生徒「その、先輩?」

上条「んー……?」

女生徒「メアド、教えて欲しいんだけど!つーか教えろ!」

上条「いいけど何でケンカ腰?……ほいっと」 ピッ

女生徒「……上条センパイ、げっとー」

上条「あー、すまん。そういやずっと忘れてたんだけど、お前の名前なんつーの?」

女生徒「あれ、言ってませんでしたっけ?」

上条「すまん。聞いたかも知れないけど覚えてない」

女生徒「あたしの名前はですね――」


――幻想魔笛 『“八十枉銀行”後編 ~ゴーストフィッシング~』 -終-

――幻想魔笛 『“八十枉銀行”』 -完-

287 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:43:29.94 q8CRr7Mk0 38/53

――黄泉川先生の『ご褒美』

上条 ピンポーン

黄泉川『おー、よく来たじゃんよー』

上条「ど、どうも」

黄泉川『ちょい待ち。今下行くじゃんから』

上条「は、はいぃっ!」 プツッ

上条「……」

上条(俺は今、黄泉川先生のマンションに来ている。良い所に住んでんなー)

上条(なんか『ご褒美』を貰える事になったんだけど――あぁ勿論断りに来たんだよ?)

上条(で、でもあれじゃないか?直接会って断った方がいいしぃ。べ、別に期待なんかしてないんだからねっ!)

上条「……」

上条(昨今のツンデレ量産どう思う?幾ら好物でも食べ過ぎりゃお腹いっぱいだよなぁ?)

ガチャ

黄泉川「おー、ちーす」

上条「ど、どうも」

黄泉川「あたしらは出かけてるから、まぁゆっくりしていくじゃんよ」

上条「え、出かけるって?」

黄泉川「邪魔するのも良くないだろうし――二人っきりで仲良くするじゃん?」

上条「ちょ、黄泉川先生っ!?」

上条(出かける?二人っきり?――まさか!)

上条(た、確か一方通行はダウナー系のお姉さんがもう一人暮らしてるつってたよなぁ)

上条(って事はだ。つまりそのお姉さんと――)

上条「……」

上条「……ぁ、会うだけだよ?決して乗り気じゃないからね?」

上条(で、でも向こうが乗り気だったら……うん、恥をかかせるのも悪いー的な?)

上条(……上条さんの下条さんも、頑張れっ!もしかしたら打倒1になれるかも!)

288 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/08 11:45:13.50 q8CRr7Mk0 39/53

上条「お、お邪魔しまーす……!」

一方通行「……」

上条「……あれ、一方通行?」

一方通行「……よォ」

上条「お前も出かけてる筈じゃ?」

一方通行「……なァヒーローさんよォ。テメェは何のために戦ったンだァ?」

上条「……はい?」

一方通行「俺ァよォ。散々やらかした挙げ句、ワケ分からねェ戦いにガキどもが巻き込まれンの嫌でよォ」

一方通行「……まァ?つっても『暴力と闘争の楽な道に逃げた』って言われりゃァ、その通りなンだが」

一方通行「それでも見返りなンか欲しくは無かったンだよ」

上条「は、はぁ」

一方通行「だがよォ――テメェはなンだ?」

一方通行「人様の幻想壊すとか言っておきながら、俺はお前の幻想もぶっ壊したぜェ」

上条「なぁそろそろ中二語の通訳呼んでいいかな?黒○さんとか、バシー○さんが辺り」

一方通行「まァいいぜ……好きにすりゃいいじゃねぇか!」 ヌギッ

上条「……」

一方通行「お前のその狂った欲望――俺が受け止めてやンよ」

一方通行「だから、だから――あのガキだけには手ェ出すンじゃねェぞ!!!」

上条「違ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁうぅっっ!!!」

上条「お前じゃねぇよ!つーかどんだけ曲解されて伝わってんだっ!?つーか俺超ワルモンだよっ!?」

上条「お前も天才なのにバカじゃねぇのかっ!?100歩譲って俺が断崖絶壁を好きだとしても、どっからお前の胸板が代用品になると思ったっ!?」

上条「男の乳揉んで喜ぶような変態じゃねぇぞ俺はっ!」

一方通行「カップは同じだ」

上条「そりゃあね?取り敢えず落ち着こう?お前も前隠して貰えるかな?」

上条「あと今気づいたんだけどお前も結構乗り気――言うな言うなっ!聞きたくないっ!?」

290 : 田中(ドワーフ) ◆7fp32j... - 2013/08/08 11:49:46.86 q8CRr7Mk0 40/53

上条「……いやまぁ?確かに黄泉川先生に言われてちょっとスケベ根性出したけども!幾ら何でも変化球過ぎるわっ!」

一方通行「ンだァ?黄泉川は出来て俺は無理だっつーンかよ!?」

上条「キレる所がおかしいっ!?……いやホンっっっトごめん。いいから隠し――」

ミサワ「いっえーーーーーーーぃっ!元気だったか野郎ども!なぁに男二人で盛り上がってんだよぉっ!」

ミサワ「このミサカも混ぜやがれ、って、あれ?」

ミサワ「……えっと……?」

上条「違うんだっ!?お前の考えてる関係じゃないっ!」

ミサワ「……ご、ごめんね?お邪魔しちゃったみたい」

上条「悪意のかたまりが素直に謝ったっ!?」

ミサワ「う、うんっ!ミサカも嫌いじゃないよっ、うん!そう言う関係もあったっていいと思うし!」

上条「あ、もしかしてお前ワザとやってんだろ!ネットワーク混乱させようとしてんだろうが!なぁっ!?」

ミサワ「愛があれば、ね!性別なんて些細な事だぜっ!」

上条「ウルセェよっ!?何でちょっと良い事言った、みたいな顔しやがんだっ!」

一方通行「そこに愛はねェンだよ。コイツのどす黒い欲望を、俺がただ為す術もなく受け入れるだけの関係――」

一方通行「――そう!この愛は『一方通行』なンだ!」

上条「誰かっ!?誰か収拾させてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」


――黄泉川先生の『ご褒美』 -終-

307 : 田中(ドワーフ) ◆7fp32j... - 2013/08/26 14:06:33.43 foVAIHv70 41/53



――雑談


※コミケの会場で、客待ちしながら書きました

308 : 田中(ドワーフ) ◆7fp32j... - 2013/08/26 14:09:25.42 foVAIHv70 42/53

――いつもの喫茶店

麦野「……扱い悪くない?つか女の顔に傷つけるのってどうなのよ」

絹旗「まぁ……原作超ぶっちぎるで有名なアニメ版ですし、超仕方がないんじゃないか」

麦野「前半のOPにしてもよ。目立ってたのってフレンダと超電磁砲と妹達とフレンダじゃない?明らかにおかしくない?」

絹旗「フレンダ超二回入っています。気持ちは超理解出来ますけど」

絹旗「いえでも麦野達は超良いと思いますよ。超電磁砲コミックスカバー下の四コマが、アニメ版で超採用されたんですから」

絹旗「出番の無いわたし達は超どうすればいいのかと」

麦野「ねぇ?このままの展開だと、後半のオリジナルでフレンダの出番が増えそうじゃない?」

絹旗「あー、超ありそうですね。販売戦略の関係上、いつの間にか女子中学生が金属バット振って超活躍したように」

麦野「アタシらも第三位と共闘するのかしらね……まぁ、不本意だけども」

麦野「第一さ。アニメから『禁書』へ入ったファンが、あれじゃない?」

絹旗「フレ/ンダされて超凹むでしょうね、はい」

麦野「……そしてあたしのファンが減るわー……」

絹旗「まぁでもフレンダは超アレですし、花火は燃え尽きる瞬間が一番キレイ――フレンダ?」

フレンダ「……」

麦野「燃え尽きてる、わね。何かあったの?アニメじゃ大活躍だったじゃない?」

絹旗「超電磁砲のファンに超嫌われた、とか?」

滝壺「……そんな事無い。そっとしてあげて」

麦野「意味分かんないわ。第二期の前半の中盤じゃ、ぬるぬる動いてたわよね?」

絹旗「むしろ主役を超食いまくる勢いで。超嬉しくないんですか?」

滝壺「うん……ふれんだはまぁ、何だかんだ言って喜んでた……」

滝壺「『薄い本が厚くなるって訳よ!』とか、まぁれーるがんのあの子ばりに活躍したし」

滝壺「『大人気だったら本編でも復活フラグクルー!?』とか、うん……」

絹旗「超ありそうですね。神様が『こんな展開になるとは思わなかったでしょ?(ドヤァ)』とか言って超復活させたり」

麦野「……いやでも、あたしの知り合いに『主人公格になったせいで散々な目に遭っている』のが一人」

絹旗「はまづらにとって超幸せだったんですかねー。滝壺さんと添い遂げるだけで超充分じゃね?とも思いますし」

麦野「神様の性格からして、人気無くなった途端に『こん(以下略)』つってあっさり殺すかも知れないし」

滝壺「あれはあれで一周目の世界だからいいとおもう……それよりふれんだ」

309 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:10:52.40 foVAIHv70 43/53

滝壺「結局、同人誌は人気のぱらめーた?だし、いっぱい出れば悪い気はしない」

滝壺「第一期終了後の主役喰いまくった子みたいに、量産されると思ってたんだって」

麦野「押し強いもんねー、あの子」

絹旗「神様はノータッチの筈なのに、妙にアクが強いですもんね」

滝壺「で、こないだ夏コミ行った人から聞いたんだけど……全然」

フレンダ ビクッ!

麦野「無かったの?え、どうしてよ」

麦野「あの展開じゃふた×った超電磁辺りに酷い事されまくるんじゃ?」

絹旗「麦野、それ超動詞じゃありませんから」

滝壺「……この業界、一番嫌われるのは『キャラ被り』。普通同じ作品で似たきゃらくたー出さないよね?」

麦野「まぁ……個性が無くなるし、誰得でしょうしね。それが?」

滝壺「夏コミ直前、超電磁砲の最新刊の展開は……?」

絹旗「大覇星祭――あぁ!分かりました超分かりました。それで」

麦野「どういう事よ?」

滝壺「禁書目録の最新刊の展開は……?」

麦野「アンドロイドやら勘違いヒーローをレベル5でボコった話だけど。フレンダには関係ないでしょうよ」

滝壺「……表紙は?」

麦野「あのアマチュアと第五位――食蜂よね。だから何?」

滝壺「……キャラが、喰われた……」

麦野「はい?」

滝壺「向こうは『金髪・巨乳・お嬢様・レベル5』。よくもわるくも『ウケ』る。でも」

滝壺「ふれんだは『金髪・ペタ・だうー』だけ……」

麦野「あー……何となく分かったわ。要は」

絹旗「『マンガ・小説・あとアニメにちょい役で出て来た第五位、超濃すぎて』」

麦野「『キャラ的にイマイチ薄い上、外見的にちょい被るフレンダの人気を喰った』って事かぁ?」

310 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:11:53.10 foVAIHv70 44/53

滝壺「……予感は、してた。コミケ前から第五位の同人が急に増えてきたし……」

絹旗「本編に出る前から結構人気超ありましたしねー」

麦野「それが活躍するようになったから……あぁ、そりゃフレンダなんて喰われるわね」

フレンダ「……あたしもね、頑張った訳よ」

フレンダ「だぅー、とか、てへっ、とか、キタキタキタぁー、とかっ!流行ると思った訳!」

フレンダ「割と本気で『あ、レールガンの人気が上がったら復活するかも?』とかねっ!」

麦野「その自信がどこから来るのか分からないんだけど。死んだキャラの人気が上がっても復活させる訳ねーだろ」

絹旗「いやいや禁書の神様って割と超いい加減じゃ?禁書最終刊であれだけイヤンクックさんがメインヒロイン超張っていたのに」

絹旗「新約じゃ感動の再会シーンを超なぁなぁで済ませた挙げ句、まだ一回も活躍らしい活躍をしてない、ってのが。はい」

麦野「個人的には壮大な罰ゲームじゃないか、って時々思うわよね……割とマジで」

絹旗「業界では超よくある事です。ハル○さんやアン○に人気が集まらず、準にゃ○に超人気が出てしまうなんて」

麦野「それ男の娘じゃねぇか。明らかに別口の支持層が雪崩れ込んだだけだろ」

滝壺「……つまり他のヒロインのファンが怖かったり、商業的な理由から確定出来てない」

滝壺「逆に言えば、ふれんだ人気が上がれば本編復活&ヒロイン昇格も……!」

フレンダ「……同人誌、見た?殆どが食蜂食蜂食蜂佐天御坂って訳よ?」

絹旗「全然出てないのに前から超人気でしたからねー。ある意味超当然と言えるかもです」

麦野「本編で主人公とややフラグを立てた挙げ句、『実は記憶喪失前から知ってました』的な伏線出されりゃ、ねぇ?」

フレンダ「主人公と絡むと人気が出るのがこの世界な・の・にっ!」

麦野「まぁね。露出が増えれば、好きになってくれる人は増えるけども」

滝壺「……あれ?」

絹旗「超どうしましたか?」

滝壺「……主人公の一人と付き合っているのに、わたしの人気は上がらないの……?」

滝壺「むしろフリーの時より落ちてる感が……?」

麦野「……」

絹旗「……」

フレンダ「……」

311 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:13:20.01 foVAIHv70 45/53

麦野「――はいっ!という訳でフレンダの話なんだけど!」

絹旗「いやー大変です。超大変ですよねー、フレンダ!」

フレンダ「えっと……うん。いいのかな?いまちょっとスルーしてはいけないような」

フレンダ「すっごく本質的な世界の謎にタッチしちゃった訳なんだけど……?」

滝壺「がんばれ、ふれんだ。わたしはそんなふれんだをヤケクソで応援している……!」

フレンダ「一番のっ!あたしが活躍出来た時期だってのに!」

フレンダ「多分もうこれからはフレ/ンダされるまで出番らしい出番は無いってのに!」

フレンダ「結局人気を喰われまくったって訳よぉぉぉっ!!!」

絹旗「ま、まぁまぁフレンダ?まだ勝負は超決まった訳じゃありませんよ、はい」

滝壺「そう。もしかしたらふれんだ本は落ちただけかも知れない……」

麦野「時期的にコミケ直前だったからね。きっとそうよ、うん」

フレンダ「……そう、かな?冬コミではあたし、活躍出来る、かな……?」

滝壺「だいじょうぶ、ふれんだはやれば出来る子……」

フレンダ「いやあの、やっても人気は上がらなかった、って話をしてるって訳で」

絹旗「輝いてますよー、超輝いてますー」(超棒読み)

フレンダ「普段よりも更にやる気がなさげなんだけと……?」

麦野「ガンバレー、マキ○ー」

フレンダ「違うわよね?それ『犬ハサ』のシャイン!の人って訳だし?」

滝壺「あ、でもま○し本は結構出そう」

麦野「小説は良かったんだけど、アニメのク×みたいなOPとED、原作改変はやめて欲しいわね」

フレンダ「え、あたしの出番取られたって話を掘り下げないの!?もう終り!?」

絹旗「そんな事より『私モテ』が普通に可愛い件について」

麦野「甘いわね。エウレ○の続編がゴミだった事に比べればまだまだ」

フレンダ「ちょっと!おかしくないっ!?ねぇそれおかしくないっ!?」

フレンダ「あれでしょ!あんたらはこれからも本編で出れるから余裕って訳!?ねえぇっ!」

滝壺「だいじょうぶ、ふれんだ」

フレンダ「滝壺っ!そうよねっ、あたしのマイフェイバリットは滝壺しか居ないわよねっ!」

滝壺「ふれめあは、『色々な意味ではまづらが大きくする』から、安心して?」

フレンダ「あたしのっ!結局あたしの味方は居ないってワケかぁぁぁぁっ!?」

312 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:16:35.12 foVAIHv70 46/53

フレンダ「てーかそれっ!薄い本でのエロフラグにしか聞こえないし!」

麦野「……あぁ、増えるわよね、きっと。フレメアがアニメ出るのは早くても第四期?になると思うけど」

絹旗「って言うかフレンダ、超中途半端じゃないですかね。超突き抜けてロ×って訳でもないですし」

フレンダ「絹旗に言われたくないんだけど、それ」

麦野「というか絹旗が居るからロ×枠に入らない、っていうか。年齢的には充分なんだけどね」

滝壺「くさるほどいる禁書キャラ中じゃ……そんなに珍しくもない」

フレンダ「あたしのダメ出し?慰めてくれるんじゃないの?」

麦野「……いや、やっても良いのよ。別に?」

絹旗「でもここでイジっとかないと、本当に超痛々しい展開になりますけど?」

フレンダ「……ほ、程々で」

滝壺「……でも、さっきも言ったけどたいみんぐ、の問題」

麦野「冬コミでは出るでしょうよ。それまで待ちなさいな」

フレンダ「そうよねっ!たまたま今回は時期が悪かっただけよね!まだ四ヶ月もあるもんねっ!」

麦野「(……無理だよなぁ?フレンダがバトってた8話は六月の頭ぐらいだし)」

絹旗「(本気でフレンダ超好きなら間に合わせますしねー)」

滝壺「(というかれーるがんえす後半には、『ふぇぶり』っていう金髪ロ×が)」

麦野「(あー……また人気喰われるのね。可哀想に)」

絹旗「(麦野がフレンダに超同情するなんてっ!?)」

滝壺「(あしたはきっと血の雨……)」

麦野「(今ここで降らせてやろうか、あぁ?)」

フレンダ「よーしっ!あたしの戦いは――これからよっ!」

滝壺「あ、それ死亡ふらぐ……」

313 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:20:10.65 foVAIHv70 47/53

――隣のテーブル

佐天「いやもうホントに面白かったですねー、映画」

上条「……そうかな?俺ツッコミ所が多すぎて集中出来なかったけど」

上条「ってか、さっきから隣のテーブルへツッコミに行きたくて仕方がないんだけど」

佐天「おんやー?すっっっごく面白かったじゃないですかっ!」

佐天「『劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』!」

上条「ステマだよね?露骨にすると逆効果だっつったよね俺?」

佐天「いやー魔理○さんが出るとは思いもしませんでしたー」

上条「怒られるからな!確かに一瞬見た時『あれ?魔○沙?』って思っちゃったけども!」

佐天「出る必然性の無いキャラがチラホラと――あたしとかねっ!」

上条「言わないであげて?あと君が出なかったら、猛クレームが来ると思うよ?」

佐天「アイドル服着た御坂さん可愛かったですよねー」

上条「話の展開が急角度過ぎてついて行けないんだけど。まぁ、確かに」

上条「佐天さん達もよく似合ってたよ?」

佐天「あざーすっ!初春に伝えときますっ!」

上条「……ちなみに何て?今度はどんなある事無い事吹き込むつもりなの?」

佐天「いっそのこと四人でバンド組んじゃいなよYOU?」

上条「許そうぜ?つーか声優さんも人生楽しんだっていいじゃねぇか!」

上条「あの騒動の後に特定のキャラ本がすっかり減ったけどねっ!」

314 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:21:42.63 foVAIHv70 48/53

佐天「あ、そういえば弟のメル友さんがコミケに出たらしいんですよね」

上条「あぁあの縁切った方がいい人な……出た?本出す方なの?」

佐天「当選はしたけど上司(バカ)が落としたんで、他のサークルさんの委託をやったそうで」

上条「あぁ当選しなかった人らの本を売るのな」

佐天「アトシ○とエクセ○(サモンナイ○5)のコスで。売り物はプリキュ○なのに」

上条「……意味あるの?つーか衣装完成してるのに、どうして本落とすの?」

佐天「いやいやっ!最近のゲームキャラは『日常にありそう』なのが多いんで、自宅から着てったそうです」

上条「勇者だなぁオイ!」

佐天「でもスリーピースの上着無し+手袋+鎖持ちだから、そんなには?」

佐天「なんかあったら『私服です』と言い張るつもりで」

上条「……ってかそれコスプレだと分かるの?ただの勘違いしたおっさんだと間違われるんじゃ?」

佐天「アパート出る時大家さんに見つかって、『お盆なのにお仕事お疲れ様です』って」

上条「あー……何かやるせない気持ちに」

佐天「相方の人がニーソ+プリーツ+ビキニ+フーディ+クラウンだから、まぁまぁセットでいる限りは」

上条「それ絶対私服じゃねぇよなぁ!」

佐天「本落としたんで、余所様のサークルの本を売ってたんですよね、えぇ」

佐天「でも腐る事無く、今こうやって原稿を書いているんですけど!」

上条「投げ遣りじゃねぇかな?明らかにヤケんなってるよね?」

315 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:22:35.87 foVAIHv70 49/53

佐天「ちなみに『こんなんじゃダメだ!』と、自腹で作ったコピー誌100部を机の隅っこに置きました」

上条「へ、へー?まぁまぁやる気はあるみたいでいいんじゃないかな」

佐天「見事に全部余ったそうです、はい」

上条「現実って厳しいよなぁ……」

佐天「ちなみにそのタイトルが……なんでしたっけ?」

上条「知らねぇよ!俺関係ねぇじゃんか!?」

佐天「あ、あーあーあー、思い出しました。バッチリです」

佐天「確か『ふれんだ本』です。他の人が主役でやってたのに、いつの間にか乗っ取ったSSの手直し版を」

上条「どっから突っ込んだらいいのか分かんないから、整理するな」

上条「売り子がサモンナイ○だよね?」

佐天「はい、しかも1~4のシステムをぶっちぎって、『キャラ“だけ”は可愛いのに』という評判の5ですねー」

上条「でも売ってるのがプリキュ○なんだよね?しかも余所様の?」

佐天「ちなみにそっちは結構売れました」

上条「そんな所に禁書のSS置いたってハケる訳ねぇだろうがよおぉぉぉっ!しかも人気喰われまくった金髪の話じゃな!」

佐天「えぇまぁ売れるわきゃ無いですよねー、あっはっはっはー」

上条「……思ったんだけどさ。上司も大概だけど、そのメル友もどっかおかしいよな?」

316 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:23:32.50 foVAIHv70 50/53

佐天「あー、でも人並みに悩んでいる事があるそうですよ」

上条「俺が聞いたって仕方がないけど、何?」

佐天「『禁書』でマジ付き合うなら黄泉川先生、芳川さん、オルソラさんなんですって」

上条「なにその『アイドルと付き合うんだったら誰が良い?』みたいな話」

佐天「まぁまぁ誰だって考えるじゃないですか。あ、ちなみに上条さんは誰が?」 ピッ

上条「取り敢えず今入れたスマートフォンのアプリを止めようか?話はそれからだ」

佐天「まぁ本人の歳も歳ですし、真面目な話それ以外は『年下過ぎて話が合わない』と」

上条「リアルの好みとフィクションの好みは別だよなぁ」

佐天「『主人公に感情移入して』なら御坂さん、神裂さん辺りだそうです」

上条「あー……人気ある順、か?まぁまぁ別に珍しくもなくね?」

佐天「でもSS書いたのはアイテムさん、あたし、インデックスさんですよね?」

上条「それが何?一応五和と円周も加えた方が良いと思うが」

佐天「ぶっちゃけますね?引かないで下さいよ?」

上条「……それもう明らかに前フリ……いいや、うん。引かない引かない。約束する」

佐天「上司から指摘されて、思いっきり凹んだらしいんですけど。って言うか前々から思っていたそうなんですが」

佐天「『お前の小説(含むSS)、年下(中学生以下)に振り回されてる時が一番生き生きとしてね?』と」

上条「あー……」

317 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:25:03.05 foVAIHv70 51/53

佐天「言われてみればローティーン狙い多いですよね?」

上条「せ、世界観じゃないか?うん、きっとそうだよっ!学園都市だから仕方が無くねっ!」

佐天「いやでも麦野さん、絹旗ちゃん、ヌレ何とかさん、滝壺さんのSS、どう考えてもちっちゃい子の方がしっかり書いてあったり?」

上条「テンションとかもあるんじゃないかな?調子悪かったりとか!」

上条「てか基本ラノベってさぁ、ティーンズ向けのお話が多いからであって?当然感情移入しやすいように、同年代じゃんか?」

上条「だからその別にそーゆー意図だか、深層心理があったって訳じゃないと思うけど」

佐天「いえ、でも成人用ゲーム・コミックス・同人誌も、むしろティーンしか出て無くないですか?」

上条「18歳以上だからね!?誰が何と言おうと若く見えようが17歳以下じゃないからセーフですっ!」

佐天「そもそもバカが一番最初に書いた同人SSは『今日の5の○』だそうです」

上条「はい、アウトー。人生ゲームオォォォォルッセェェット!」

佐天「――はい、という訳で!」

佐天「そんなペド疑惑兼インデックス嫌いのヘイト野郎である>>1がっ!何と、なぁんと『SS速報合同で本作らね?』的な企画に参加します!」

上条「宣伝っ!?今までの話って基本貶してたよなぁっ!?読みたくなる要素皆無じゃねぇかなっ!?」

佐天「詳しくは下のフリップをどぞー」

上条「関係なくね?超電磁砲Sの愚痴とコミケの愚痴と……あれ?愚痴しか言ってない?」

318 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:26:26.05 foVAIHv70 52/53

【フリップ】
日時:2013年10月6日(日) 11:00~15:30
場所:池袋サンシャインシティ
イベント:サンシャインクリエイション61
サークル名:SS速報同人部
ジャンル:小説/文芸
発行誌名:別冊SS速報 第1巻

319 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/08/26 14:29:32.51 foVAIHv70 53/53

佐天「尚、基本無料で配布らしいのですが、側に空ティッシュ箱か缶を置くそうなので、現金的なモノを入れて下さると嬉しいとの事です」

佐天「勿論、他の書き手さんの原稿が集まってない状態なので、最悪中止になる事も考えられますが、予めご了承下さいねー」

上条「……いいのかなぁ。こんな宣伝で。ちなみに俺らは何すんの?」

佐天「えっと……『佐天「佐天さんの学園都市七大不思議探訪っ!出張版!」 『藤娘』』だ、そうです」

上条「アレかっ!?『S村伝説』空撃ちして終電逃した後、無理言って泊めて貰った旅館の!?」

佐天「キーワードは『旅館・密室・殺人事件』ですっ!さぁてキミはボクからの挑戦状が解けるかなぁ?んー?」

上条「無かったよね?誰も死ななかったし、別に密室って訳じゃなかったよね?」

佐天「『……ね、兄貴。ここならあたし達――兄妹じゃないよ?』」

上条「そんな話じゃねぇっ!?卑猥さの欠片も無かっ――無かったよ!ごくごく普通のバカ話だっ!」

佐天「いやぁ皆無ではなかったような……?」

上条「基本ボケに走ってるのは君だからな?反省しなよ?」

佐天「あっとはー……あぁちなみに『向日葵』第二話の怪談と同じく、寄稿したお話もほぼ実話だそうです」

上条「……え。マジで?旅館泊った所だけがホントって話じゃなく?」

佐天「泊った人間と会話内容以外はほぼ正確に再現したそうです」

上条「つーか無神論者つってる割には頻繁に怪異現象に出会ってる気が……」

佐天「そんな感じでヨロシクお願いしまーす!」

上条「えっと、はい。宜しくお願いします」


――雑談 -終-


※どうか宜しく……まだ先の話ですが

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