1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/10(水) 23:44:46.32 Gg3xdtCsO 1/39

「あーずにゃん」ダキッ

「にゃあ!…も、もう!すぐ抱きつかないでくださいよ!///」

「よいではないか、よいではないか~」ギュー

(ふわぁぁぁ~///…ゆ、唯先輩ぃ…///)

(だ、抱き返したい!抱きしめ合いたい!!)

(だ…だけど…)チラッ

「唯は相変わらずだなー」

「うふふふふ」

(そんなことしたら私のイメージが崩れる…!!) 

元スレ
梓「唯先輩分が足りない…」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1289400286/

4 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/10(水) 23:51:24.44 Gg3xdtCsO 2/39

(あ、悪魔で私は抱きつかれているだけで、抱きついて来てるのは唯先輩…)

(私は毎回、唯先輩に嫌々抱きつかれている…)

(おそらく先輩たちはそう思っているはず…)

(それなのに私が抱き返したりしちゃったら、今まで唯先輩に抱きつかれて喜んでいたことがバレてしまう…)

(それは駄目!何より恥ずかしい…)

(で、でも…)

「あずにゃ~ん」スリスリ

(も、もう我慢できないよー///)

5 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/10(水) 23:54:57.29 Gg3xdtCsO 3/39

「ほら唯、そろそろ練習するぞ」

「はぁーい」パッ

(あっ…)

「あずにゃん分もしっかり補給できたし、今日は張り切って練習するよ!」フンス

(私はまだ足りないよぅ…)シュン

「梓ちゃん…どうかしたの?」

「い、いえ!何でもないです!(やばっ…ガッカリしたの顔に出てたかな…?)」

「よーし、じゃあ行くぞー!1・2・3…」

9 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 00:10:03.42 dwzUKUCXO 4/39

――――――――
―――――

帰り道!

「じゃーねーみんなーまた明日ー」フリフリ

「失礼します」

「ああ、また明日な」

「私もバイトがあるから今日はここで…」

「おーう、また明日ー」

10 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 00:16:33.20 dwzUKUCXO 5/39

――――――――
―――――

「寒いね~あずにゃん」

「そうですね」

(唯先輩と2人きり…)

(い、今なら唯先輩に抱きついちゃってもいいかな…?)

(い、いや駄目駄目!たとえ2人きりだとしてもやっぱり恥ずかしいよ…///)

(唯先輩に私の気持ちバレちゃうかもしれないし…///)

「ねえ、あずにゃん」

「は、はい!?」

11 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 00:31:20.33 dwzUKUCXO 6/39

「こういう寒い日はね、どうしたら暖かくなるか知ってる?」

「えーと、家でコタツに入るとかですか?」

「んーん、もっと簡単なことだよ」

「何ですか?」

「こうするんだよ」ダキッ

「あっ…///」

「こうするとね、体だけじゃなくて心もポカポカになるんだよ」ギュー

「唯先輩…///」

18 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 00:42:31.89 dwzUKUCXO 7/39

(本当だ…暖かい…)

(それに何だか落ち着く…唯先輩の優しさに包まれてる感じ…)

(心の中まで暖かいや…)

(こんなに暖かいんだもん…恥ずかしいことなんかじゃ…ないよね…?)

「…」ギュ

「…ほえ?あずにゃん?」

「唯先輩…暖かいです…」ギュー

「えへへ、暖かいね」

「唯先輩…もっと抱きしめてください…」

「あずにゃん今日は甘えんぼさんだねぇ」エヘヘ

「…甘えんぼな私は嫌いですか?」

「んーん、大好きだよ」ギュー

「唯先輩…唯せんぱぁい…///」ギュー

20 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 00:50:18.48 dwzUKUCXO 8/39

――――――――
―――――

次の日!

「あ、あずにゃん…そろそろ…」

「何言ってるんですか!まだ全然唯先輩分が足りません!」ギュー

「でも昨日からずっとだし…」

「授業中は我慢してるんですから我が侭言わないでください。それに次の休み時間までの唯先輩分を補給しないといけないんですから…」ギュー

「で、でも…あ、私ちょっとトイレ行って来るから…」

「私は構いません。このまま一緒に行きましょう」ギュー

「ええー!?」

22 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 00:55:48.88 dwzUKUCXO 9/39

「梓がバグった…」

「うふふふふ」

「梓のやつ…一体どうしちまったんだ?」

(梓ちゃん…やっと自分に正直になれたのね)ウフフ

「何笑ってんだームギ?」

「何でもないわ」ウフフ

「唯せんぱーい♪」ギュー



今回はこういう感じでお送りしました。

28 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 01:17:31.45 FpGc27b20 10/39

もっと、もっとちょうだいよ
唯梓分が足りない…

29 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 01:17:55.18 dwzUKUCXO 11/39

いつも書かせてばっかりだからたまには自分で書こうと思ったけど
やっぱり僕には無理でした














という訳で誰か書いて

30 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 01:55:41.21 FpGc27b20 12/39

「あずにゃん、離してよぉ…」

「にへへ♪」ギュー

「漏れちゃうから、ね? 漏らされたら嫌でしょ? 私は嫌だなあ」

「唯先輩にとっては嫌でしょうけど私は別に何とも思いません。自分の考えばかりが正しいと思わないでください」ギュー

「あずにゃんが何かを間違えてるってことは確かだよ……!」そわそわ

「いつもはそっちから抱きついてくるくせに…ひょっとしてツンデレキャラに変更ですか?」

「もう我慢できないっ」どんっ

「にゃんっ」ぽてっ

「おといれおといれー!」だだだだ

「ゆ、唯せんぱぁい…」ぐすっ

32 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 01:58:54.45 FpGc27b20 13/39

放課後!

「あずにゃん、離してよぉ…」

「にへへ♪」ギュー

「珍しいな。唯が離してよーだなんて」

「休み時間の件で抱っこに懲りちゃった」

「一体どうしちまったんだよ梓ー」

「どうしちまったも何も、今まで我慢してた分いっぱい抱きついてるだけです。それくらい察してください」ギュー

「生意気なところは変わらないのな…」

「わっふるわっふる!」

33 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 02:00:43.76 FpGc27b20 14/39

帰り道!

「あずにゃん、離してよぉ。もうすぐ私の家だよ?」

「にへへ♪」ギュー

「お姉ちゃん、梓ちゃんとラブラブだね」

「憂、助けてー!」

「梓ちゃんどけ」どんっ

「にゃんっ」ぽて

「お姉ちゃん~♪」

「おーよしよし。憂は甘えんぼうだなー」なでなで

「えへへ♪」ギュー

「」

35 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 02:02:59.24 FpGc27b20 15/39

平沢家!

「憂、離してよぉ。着替えができないし…」

「えへへ♪」ギュー

「憂、唯先輩が嫌がってるよ。いつまでも無理やり抱きついてるのはどうかと思うな!」

「えっ」

「あうっ、そ、そうだよね…ごめんねお姉ちゃん、私お姉ちゃんのこと何も考えてなかった」

「いいよ。分かってくれたらそれでいいんだよっ」

「まったくもう。これだからお子ちゃま憂は」ギュー

「もうあずにゃんじゃなくてジャイアンだよきみは」

36 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 02:05:07.46 FpGc27b20 16/39

翌朝!

「あずにゃん、離してよぉ」

「にへへ♪」ギュー

「お着替えできない…」

「お姉ちゃーん、ご飯できたよー」

「ごはん!」どんっ

「にゃんっ」ぽて

「いちにっさんしごっはっん♪」

「ゆ、唯せんぱぁい…」ぐすっ

37 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 02:13:36.52 FpGc27b20 17/39

学校!

「あずにゃん、離してよぉ」

「にへへ♪」ギュー

「何やってんの?」

「休み時間ごとに三年生の教室まで行くの不便だからお姉ちゃんの代わりやれって梓ちゃんが」

「憂の方がふわふわかも」

「嬉しいな♪」

「どれどれ、そんなにいいものなら私も…」

「だめーっ」ギュー

「ずるいー!」

「略奪愛ね~♪」

僭越ながら代わってみました
こんなのでよければ午後の夜中にまたお会いしたいな…!

39 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 02:18:38.92 dwzUKUCXO 18/39

ありがとう
待ってるよ

66 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 21:56:35.07 6SQL/EzZ0 19/39

放課後!

「あずにゃんあずにゃん」

「何ですか。どうでもいい用なら後にしてくださいっ」ギュー

「ケーキが食べづらいんだけど…」

「それはお互い様なんですから我慢してください」ギュー

「あずにゃんが離してくれればお互い美味しくケーキを食べられるんだけどなー」

「ぎゅー」ギュー

「まーいっか!」ぱくもぐぱくもぐ

68 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:00:42.25 6SQL/EzZ0 20/39

帰宅!

「憂、ただいまー」

「おかえりー。あ、梓ちゃん今日もお姉ちゃんとラブラブしてる…」

「にへへ♪」ギュー

「梓ちゃんどけ」どんっ

「ふんぬらばっ」

「そんな、私の張り手をくらって持ち堪えるなんて…!」

69 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:01:53.50 6SQL/EzZ0 21/39

食卓!

「うい~、今日の晩ご飯なぁに?」

「今日は安かったから玉ねぎ料理にしたよ!」

「」びくっ

「猫が食べたら死ぬね!」

70 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:04:03.74 6SQL/EzZ0 22/39

夜中!

「美味しかったけど精神的ダメージを負わされた夜のお食事が終わりまして」

「おふろ~」

「デザートに唯先輩分を補給するです!」がばっ

「梓ちゃんにお姉ちゃん分は渡さない! さあ私に抱きつくがいい!」

「確かに憂に抱きつくのも十分気持ちよかった。だけど私が欲しいのは一にも二にも唯先輩分なんだよおぉー!」どんっ

「ひゃんっ」ぽてっ

「唯先輩ー!」

「この私が…負けるなんて…」

71 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:06:58.23 6SQL/EzZ0 23/39

お風呂場!

「ふんふんふーん♪」

「あの、唯先輩…」

「なぁに、あずにゃん?」

「一緒に、お風呂…」

「もうすぐ終わるから待っててねー」ばしゃーん

「一緒に……」ぐすっ

72 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:10:52.89 6SQL/EzZ0 24/39

居間!

携帯「着信音~♪」

「はい、もしもし」

『もしもし、私よ。突然だけど憂ちゃん、あなたは今何か悩みごとを抱えているんじゃない?』

「…よく分かりますね」

『分かるわよ。唯ちゃんラブなあなたのことだもの、今の状況を快く思ってないだろうということは容易に想像できるわ』

「どんぴしゃです…よろしければこの悩み、聞いてもらえせんか?」

『オッケー牧場よ♪』

「実は――」

73 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:12:17.50 6SQL/EzZ0 25/39

寝る前!

「ギー太~」ギュー

「唯先輩~」ギュー

「じゃんじゃかじゃんじゃかっ」

「ぺろぺろ」

「うひゃあっ気持ち悪い!」ばちんっ

「い、いたい…」ひりひり

74 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:14:00.60 6SQL/EzZ0 26/39

翌朝!

「憂、最近唯先輩が冷たいんだけど」

「倦怠期じゃない?」

「ごはん~」ほげー

「嗚呼、唯先輩の方から抱きついてきてくれてたあの頃が恋しい…」

「じゃあ梓ちゃんがお姉ちゃんから離れればいいと思うよ。倦怠期を抜け出すには距離を置くのが一番!」

「うまうま~」ほげー

「な、なるほど…!」

75 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:16:03.86 6SQL/EzZ0 27/39

学校!

「梓遅いねー」

「ね~。どうしたんだろ…」

「風邪だったらお見舞いに行こう!」

「うんっ」

「………」

76 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:19:53.60 6SQL/EzZ0 28/39

放課後!

「あれ、あずにゃんは?」

「純の話だと今日は風邪で休んでるみたいだ…」

「おかしいなー。朝は元気そうだったんだけど」

「お見舞い行こうぜー」

「風邪に効くケーキ持って来たの~♪」

「よーし、じゃあ出発ーっ」

77 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:22:58.54 6SQL/EzZ0 29/39

中野家前!

「梓帰ってないってさ」

「おかしいね。風邪だったら家で寝てるはずなのに…」

「………」

「ところでさ、朝からそばに居るあの貞子みたいな黒髪ロングストレートの子は誰なのかな」

「誰だろー」

「髪を解いた梓に見えなくもない」

「寝癖が触覚みたいだよー♪」

「………」

78 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:24:56.45 6SQL/EzZ0 30/39

「あ、憂と純ちゃんだー!」

「………」びくっ

「なんかゴキブリみたいなちびっ子も居るぞ」

「………」かちん

「はは。私も前髪増やしたらこんな感じになるな」

「………」にへへ

「あなた、梓ちゃんね?」

「…!?」

80 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:27:44.36 6SQL/EzZ0 31/39

「本当だーっ、今まで全く気づく気配すら感じなかったー!」

「ひっ、私に近づかないでください唯先輩っ」

「え…?」

「何…だと…」

「あの梓が唯を拒否するなんて…」

「他に愛する人ができた証拠ね…!」

「え…う…」うるうる

81 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:29:29.78 6SQL/EzZ0 32/39

「びえーんあずにゃんが着信拒否だーっ!」びーびー

「お姉ちゃんを泣かせた罪は重いよ梓ちゃん」

「そんなつもりじゃ…あの唯先輩、突き放すような言い方してすまなかったです。謝ってあげなくもないから泣き止んでくださいっ」

「どうして私を拒絶するの。そんなあずにゃん嫌だよぉ」

「拒絶したんじゃありません! その、こういう時は少し距離を置いた方がいいって聞いたから…」

「どんな理由があろうと私は悲しい!」

「ごっごめんなさいっ」

「♪」わくわくっ

82 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:33:06.54 6SQL/EzZ0 33/39

「謝り方に誠意が感じられない」

「じゃあ私は一体どうすれば…」

「あずにゃんは髪、結んだ方が可愛いよ」

「…へ? 何ですかいきなり」

「そんでもって甘えんぼうなあずにゃんは猫ちゃんみたいでもっと可愛いんだ」

「えっと、えっと…」

「さあ、私の胸に飛び込んで惨めったらしく泣くんだよ! それがあずにゃんにできる最高の謝り方だよ!」

「!!」

「……!?」

83 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:36:18.84 6SQL/EzZ0 34/39

「二人の間を引き離して唯梓関係の破綻を図っていたのにいつしか仲良しエンドルートに突入していた!」

「さあ、どんとこーい!」

「実は私、唯先輩分が足りなくてゴキブリになるところでしたー!!」ギュー

「おおよしよし♪」

「唯先輩っ、唯先輩っ」ギュギュー

「痛い痛い締め過ぎ締め過ぎ」

84 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:39:57.13 6SQL/EzZ0 35/39

「何はともあれ梓が元気でよかったな」

「まったく余計な心配かけやがって…」

「思い通りの展開だわ~♪」

「何ですって…では昨晩、紬さんが私に二人を引き離させるよう助言をしたのって」ざわ…ざわ…

「全ては来るべき唯梓計画のためよ。うふふ、ご協力感謝するわ♪」

「や、やられた…!」

「私ジャズ研に行ってていい?」

85 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 22:47:02.53 6SQL/EzZ0 36/39

「あれから数日が経ちました」

「唯先輩、離してくださいよぉ…」

「てへへ♪」ギュー

「するいです。今日は私の方からぎゅーってする日なのに…」

「ここのところ二人は毎日いちゃいちゃしています。唯梓分補給しまくりです♪」

「あずにゃん分補給~」

「こっちは唯先輩分が足りないです…」


おわり

89 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 23:04:15.88 3TKdUFJXO 37/39

唯梓分を補給できたよ~乙!

90 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 23:31:24.31 dwzUKUCXO 38/39

素晴らしい!

素晴らしい!

91 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/11(木) 23:32:41.97 BRYjwKXeO 39/39

乙、補給完了!

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