男「…そもそも男に色仕掛けしてなんの意味があるんだ?」
幼馴染み「そこはあれだよ、いきなり女の子にするのはちょっと抵抗あるし」
男「だからといってちんこ押し付けられる俺の身にもなってくれよ」
幼馴染み「でも僕って自分で言うのもなんだけど見た目女だし、そこまで抵抗ないんじゃない?」
男「いやあるから」
元スレ
幼馴染「色仕掛けの練習するから練習台になってよ」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1321862679/
幼馴染み「そうかなー?」
男「そうだよ、つうかお前自分で女顔って認めてんだな」
幼馴染み「うん、しかもわりと可愛い部類に入る」
男「自分で言うな痛々しい」
幼馴染み「男以外はみんな僕の事可愛いって言うよ?」
男「…まあ、それは知ってるが」
幼馴染み「陥落しないの男だけなんだよね」
男「落ちてたまるか」
幼馴染み「そういえば昨日告白されたんだよね」
男「へー」
幼馴染み「へーって、それだけなの?」
男「他に言う事ないし」
幼馴染み「…むぅ」
男「お前が俺にどんな反応を望んでるのかがさっぱりわからん」
幼馴染み「そうやってまたはぐらかすし」
男「そうか?」
幼馴染み「鈍感なふりしてるってまるわかりだよ?」
男「なんの事だ」
幼馴染み「普通に考えてさ、好意を持ってない人にこんな事しないよ?」
男「あーあー聞こえない聞こえない」
幼馴染み「ひどいなぁもう」
男「そんな事よりゲームでもしようか」
幼馴染み「いいよ、何するの?」
男「二人だしな、無難に格ゲーにしよう」
幼馴染み「わかったよ、でも罰ゲームありにしよ?」
男「…具体的に罰の内容を聞こうか」
幼馴染み「負けた方がほっぺにちゅー、とか」
男「よしやめよう、俺に一切メリットがない」
幼馴染み「僕は得するけど?」
男「やめろ言うな」
男「まったく、お前はなんでそうなんだ」
幼馴染み「え?言って良いの?」
男「ごめん言わないでマジで」
幼馴染み「またそうやってはぐらかすの?」
男「だって俺ノンケだし」
幼馴染み「僕くらい女の子らしい奴なんていないと思うけど」
男「…否定出来ないのが悔しい」
幼馴染み「…♪」
男「機嫌良くなんな、股間に俺と同じもんがついてる時点でアウトなのは変わらんからな?」
幼馴染み「えー」
男「しょんぼりすんな、つうかさっき言ってた感じだとお前普通に女の子も好きだろ? だったらそっちに専念しろよマジで」
幼馴染み「そりゃ女の子も好きだけどさ」
男「けどなによ?」
幼馴染み「やっぱりカッコいい人の方が僕は良いなぁ」
男「両刀って達が悪いぞ」
幼馴染み「ちなみに女の子が好きってのはペットとかぬいぐるみを好きって言うのと同じ感覚だよ?」
男「…あ、そうすか」
幼馴染み「でもさ、男はやっぱり優しいよね」
男「なんだよいきなり?」
幼馴染み「僕の気持ちに気づいたら普通は逃げるよ?いくら僕が可愛いっていってもやっぱり男なんだし」
男「ん、まあ…一緒に居る分には楽しいしな、お前が無理矢理事を運ぼうとするタイプではないのは知ってるし」
幼馴染み「そ…っか、えへへ」
男「なんで笑うんだよ、恥ずかしいだろ」
幼馴染み「男は優しいしカッコいいなぁ」
男「やめろ鳥肌が立つ」
幼馴染み「…だから好きになっちゃったんだよね」
男「おい言うなっていったろ反応に困るから!?」
幼馴染み「あ…っ、ぅ………//////」カァァァ
男「……あーもうめんどくさい」
男「やれやれだホント」
幼馴染み「…/////」
男「まあ…ここまで来たら言うしかない、か」
幼馴染み「……愛の告白を?」
男「…お前のそのポジティブさは見習いたいな、だがまあ…その逆だ」
幼馴染み「………」
男「俺はお前と居るのは楽しい、ぶっちゃけ他の誰と居るより心も休まる」
幼馴染み「…うん、僕もそうだよ」
男「お前が可愛いのも認める、仕草や声までそこらの女を凌駕するのもな」
幼馴染み「うん、ありがと」
男「でも、お前は男なんだよ」
幼馴染み「………」
男「流石に俺には男に対して欲情する事は出来ない、つか…しない」
幼馴染み「……うん」
男「それはわかって欲しいんだ」
幼馴染み「…そっか」
幼馴染み「わかってたよ、僕の気持ちを聞きたくないってずっと言ってたのも理由もだいたいわかってたし」
男「……」
幼馴染み「恋愛対象には見れないけど、今の関係は崩したくない…そんな感じでしょ?」
男「…ああ」
幼馴染み「優しいけど、ちょっと残酷だね」
男「…そうだな、すまん」
幼馴染み「いいよ、僕も今の距離は居心地が良かったしね」
男「……」
男「……俺は今の関係を崩すつもりはない」
幼馴染み「それも残酷だね、男が良くても僕はそうもいかないもん」
男「……ん…そっか」
幼馴染み「そんな悲しそうな顔したらダメだよ、期待しちゃうから」
男「……すまん」
幼馴染み「少しだけ距離が開くだけでもう会わない訳じゃないし…僕は平気だから」
男「……」
幼馴染み「…あ、でも一つだけお願い聞いて欲しいかも」
男「…お願い、どんな事だ?」
幼馴染み「聞いてくれるの?」
男「ああ、一つくらいなら」
幼馴染み「ありがと、じゃあ…………ん…」
男「……なんで目ぇ瞑って唇を差し出す」
幼馴染み「…言わないと分かんないかな?」
男「………はぁ」
男「本気…だよなもちろん」
幼馴染み「うん、聞いてくれるんでしょ?」
男「拒否権は?」
幼馴染み「あるけど、男はこういう時どうするか僕は知ってるよ?」
男「…抜け目がねぇなまったく」
幼馴染み「………ん…!」
男(……やれやれ、一回だけだからな)
幼馴染み「…ん…」
男(…っ…舌入れて来やがった!?)
幼馴染み「…♪」
男「……ん…っ…!?!!」
幼馴染み「………っ…」
男(…キ…キスってこんな長くするもんなのか!?)
幼馴染み「……っ…」
男「~っ!!~!?///////」
幼馴染み「……ん」
男「~ぶはっ!?////」
幼馴染み「…ご馳走さま♪」
男「っ!! おおお前っ!?」
幼馴染み「気持ち良かったの?」
男「そっそんな事ないぞ?////」
幼馴染み「えへへ///」
男「………くそ////」
幼馴染み(作戦どーり…ふーふふふ♪)ニヤリ
幼馴染み(男が僕の事恋愛対象に見てないなんてとっくに知ってたしね、ちょっとでも僕に気を向けさせるのが大事なんだ)
男「…はぁ、まったく////」
幼馴染み(僕から行ったんじゃかわされちゃうのがオチだし男からさせないとね…って考えたのがこれ)
男(……ヤバい、めちゃくちゃ良かった…男同士なのに…ヤバいしにたい)
幼馴染み(落ちこんでる落ちこんでる、でも最初だけだよね…時間が立ったらまたしてみたくなるよ♪)
幼馴染み「さてと、僕帰るね?」
男「あ、あぁ…」
幼馴染み「…たまには来ても良いよね?」
男「……とーぜんだ、来たい時に来いよ」
幼馴染み「ありがと、じゃあね!」
男「おー」
男「……ぐぬ、息子が」
男「まさかあいつで事に及ぶ事になろうとは…」ゴソゴソ
ー後日ー
男「んー、来たのか」
幼馴染み「うん、暇だったからね」
男「そっか」
幼馴染み「うん」
男「…なんか、結局前と変わらんな、俺とお前」
幼馴染み「そうかな? 僕はともかく男は違うんじゃないの?」
男「…俺が? どこがだよ」
幼馴染み「えーと、例えば…えいっ」ダキッ
男「ちょっ!? いきなり抱きつくな!!////」
幼馴染み「ほらね?」
男「むぐっ」
男「……」
幼馴染み「あれ?怒った?」
男「…違うよ」
幼馴染み「ならどうしたのかな?」
男「…とりあえず離れろ、話はそれからだ」
幼馴染み「あぁ照れてるのか、なっとくなっとく」
男「おい違うぞ断じて違う」
幼馴染み「素直になればいいのに」
男「…あーもう、めんどくさい」
幼馴染み「でも嬉しかったり?」
男「うん」
幼馴染み「…ホントに?」
男「…う、今の発言撤回!!」
幼馴染み「却下します」
男「…ダメ?」
幼馴染み「うん」
男「……はぁ、わかったよちくしょう」
幼馴染み「うん、よろしい♪」
男「…あー、俺ノンケなのに」
幼馴染み「元、でしょ?」
男「……ハイハイ」
おわり