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姉「好きだよ、妹」
委員長「好きよ、女」
姉「学校祭、ですね」
姉「……春ですね、妹」

2 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 19:55:35.68 kiG1YXOl0 1/39

「夏だね、お姉ちゃん」

「そうですね」

「暑いよね」

「夏ですからね」

「涼しくなりたいよね」

「そうですね、なれるものなら」

「よし」

「へ?」

「海に行くよっ!」ガタッ

「はいぃ!?」

元スレ
姉「夏ですね、妹」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377514500/

3 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 19:56:07.74 kiG1YXOl0 2/39

「ちょっ、ちょっと待ってください」

「なに?」

「いやあの、なぜまた突然」

「だって、暑いでしょ?」

「たしかに暑いですけども」

「夏といったらさ、海じゃん? ほら、せっかくの夏休みだし」

「は、はあ……?」

「だから行こうよ!」

「いやあの」

「ほらほら準備準備!」

4 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 19:56:35.47 kiG1YXOl0 3/39

~海~

ザザーン

「海だーーっ!」

(なぜこんなことに……)

「わはぁ、冷たぁいっ!」パシャパシャッ

「少し早かったのかもしれませんねぇ」

「そうなのかな? 確かに人も少ないけど……」

「この辺に、レンタルしたテントを張りますか」

「はーい」

5 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 19:57:09.45 kiG1YXOl0 4/39

「できたー!」

「お疲れ様です」

「さあさあ! 海に入るよっ!」ヌギッ

「いってらっしゃい」

「何言ってんの! お姉ちゃんも行くよ!」

「私は……」

「ほらほら、下に水着着てるんでしょ? 脱いだ脱いだ!」グイグイ

「あ、あっ、ちょっ、まっ……!」

「えいっ!」スポーン

「!!!」

6 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 19:58:00.51 kiG1YXOl0 5/39

「あうう……っ」

「……」

「せ、せめて何か言ってくださいよ……///」

「……あっ、えっと、えと……にっ、似合ってる……よ……///」

「そ、そうですか……よかった……///」

「……」

「……」

「えっと……海、入る?」

「あ、まだ日焼けどめ塗ってなくて……」

「……塗ってあげよっか?」

「えっ? いえ、一人で塗れますし」

「一人じゃちゃんと背中まで塗れないでしょ? ほらほら、うつ伏せに寝っ転がって!」

「うぅ……」

7 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 19:58:59.73 kiG1YXOl0 6/39

「~♪」ヌリヌリ

「ん……」

「ん?」

「いえ、くすぐったくて……」

「んー、我慢してもらうしか……あっ」ピコーン

「?」

「いいこと思いついた!」

「……? どうして自分に日焼けどめを……?」

「ふふふ……えいっ♪」ヌリュ

「っ!?」

「こうやって、私の全身を使えば……んっ、くすぐったくないでしょ?」ヌリュヌリュ

「た、確かにくすぐったくはないですが……」

「んっ……ふう、んぅっ……」ヌリュヌリュ

(妹の声が……えっちです……)

「はふう、背中おわりー」

「……」

「お姉ちゃん、どうしたの? 次は前だよ?」

「えっ、あっ、いっ、いえっ、前は自分でやりますからっ」

「もう、私がやるって言ってるでしょ?」

「うぅ……」

「じゃ、仰向けになってね」

8 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:01:01.95 kiG1YXOl0 7/39

「よいしょ……っ」ムニュ

「ふぁっ……」

「ん……動くね」ヌリュ

「やっ……」

「ふうっ、んっ……」ニュルニュル

「はぁっ、やっ、妹っ……」

「あっ……これ、きもちいっ……!」ヌリュヌリュ

「はぁっ……水着越しに、擦れてっ……」

「んんっ、やぁっ……」ヌリュ

「妹ぉっ……だめぇっ……」

「……お姉ちゃん」

「え……?」

「上、脱がしてもいい?」

「……はい」

「ん、脱がすね……」

「……妹のも、脱がしますね」

9 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:01:55.40 kiG1YXOl0 8/39

「はっ……やぁっ、これっ、すごいっ」ヌチュヌチュ

「ひうぅっ! いもうとぉ、これっ、だめぇっ!」

「んっ、すごいっ、クリームでぬるぬるしてっ……」

「妹、んっ……」

「お姉ちゃん……んちゅ……」


『午後3時になりました。 当海水浴場の遊泳時間は、午後5時までとなっておりますことを、お知らせします』ピンポンパンポーン


姉妹「 「!!!」 」

「やっ、やばいよお姉ちゃん、泳がないと!!」

「そ、そうですねっ」

13 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:52:13.29 kiG1YXOl0 9/39

「やっほーう!」ザプーン

「冷た……」チャプ

「なにもたもたしてるのっ! えいっ!」バシャッ

「うひゃあっ!?」

「ほらほらはやくはやはぶぅっ!?」

「……」ピュー

「けほっけほっ、どこから水鉄砲を……」

「……」ピュッピュー

「はぶぶっ、けほっ、しょっぱいしょっぱい!」

「……」ピュー

「はわあっ、ごめんごめんっ、ごめんってばー!!」バシャバシャ

「あっ、逃げたっ」

14 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:53:26.88 kiG1YXOl0 10/39


───────────────

~帰り道~

「うぐう……ひたすらおいかけっこするだけだった……」

「つまらなかったですか?」

「……楽しかったけど」

「けど?」

「もっと泳ぎたかったなぁ、とか……」

「そうですか」

「……」

「……ふふっ」

「えっ、な、なに?」

「また来年も行けばいいんですよ」

「来年も……」

「はい、私と一緒に」

「……~~~~っ」ギュウッ

「わっ、い、妹?」

「……お姉ちゃん、大好き」

「な、なっ、なななっ!?///」

「来年も一緒に、海に行こうね」

「……はい」

15 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:54:05.85 kiG1YXOl0 11/39

~お風呂~

「うあー、疲れたー」

「……」チャプーン

「どうしたの、お姉ちゃん?」

「……なぜ私は、妹と一緒にお風呂に入っているのでしょうか」

「姉妹だから?」

「そんな歳では」

「恋人だから?」

姉 ザプンッ

「あっ、潜った!」


16 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:55:28.09 kiG1YXOl0 12/39

───────────────

「ふう、さっぱりしましたね」

「そうだねぇ」

「お茶でも淹れましょうか」

「待って、お姉ちゃん」グイッ

「え? きゃあっ!?」ドサッ

「さっきの続き……ね?」

「なっ、今お風呂に入ったばっかりじゃないですか!」

「我慢できなくなっちゃった」

「……しょうがないですね」

17 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:55:58.65 kiG1YXOl0 13/39

「はふ……んんっ、ちゅう……」

「んっ、んむ……」

「はぁっ……ちゅるっ……くちゅ……」

「んっ…………んふぅ、ぷはっ……お姉ちゃん、積極的だね……」

「当たり前です……あんな、中途半端で止められたんですから」

「だって、泳ぎたかったんだもん……んんっ!?」チュウ

「……海よりも、私を見てください」

「……嫉妬かな?」

「別に……いいじゃないですか、独り占めしたいって思っても」

「……恋人、なんですから」

「」

18 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:57:02.78 kiG1YXOl0 14/39

「ここでそのセリフは……ずるくないかな」

「ふふ、仕返しです」

「むう、お姉ちゃんのくせに……」

「言いましたね?」

「えっ? あ、あっ」

「濡れてますね……びしょびしょ」クチュ

「それはその……///」

「はむっ」

「っ!?///」ビクッ

「れる……ちゅるっ、ぢゅるるっ」

「ちょっ、ちょっとおねえちゃっ……ひゃああっ!」

19 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:58:00.52 kiG1YXOl0 15/39

「ちゅぷっ、れろれろ……ぢゅっ」

「あっ、あうぅっ、だめっ……だめぇっ……」

「ちゅるっ……ちゅるるるるっ」

「ひっ……!? ひあああぁぁっ!!」ビクビクッ

「ぷはぁっ」

「はっ、はぁっ、はぁっ、はうう……」

「イっちゃいましたね」

「うぅ……」

「れろ……」

「ひゃうっ!? やっ、いまっ、今イったばっかりだからっ!」

「休ませませんよ?」

「あ……あうう……」

20 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 20:58:51.03 kiG1YXOl0 16/39

───────────────

「はぁ……はぁ……も……だめぇ……」

「まだ、ですっ……もっと、妹が欲し……ふあぁっ」クチュリ

「ひぅっ!?」ビクッ

「あっ……はぁっ…………くっついちゃった……」

「はっ……ふぁんっ……」

「妹……かわいい……」

「うぅ、お姉ちゃんのくせにぃ……んむ」チュ

「ぷは……余計なことを言う口は、この口かな?」チュ

「んんぅっ!? んっ、んん~~っ!!///」

「んふぅ、んちゅる、ぢゅるるっ」

「んっ、ゃっ、んはぁっ!」

「ぷはぁっ……ふふっ、そろそろ動きますね?」

「……うん」

21 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:00:06.35 kiG1YXOl0 17/39

───────────────

「………………はっ!?」ガバッ

「うわ、真っ暗っ!!」

「…………妹」

「……あ、お姉ちゃん」

「…………ごめんなさい」

「え?」

「なんといいますか、その、さっきのコト、なのですが……」

「あっ、えっと……」

「あの、調子に乗りすぎたというか、その……」

「お姉ちゃんのばかっ」ペシッ

「いたあっ」

「いちいちそんなこと気にしなくていいから!」

「ですが……」

「あのね、逆にこっちが恥ずかしくなるの! だから、気にしなくていいの!」

「すみません……」

「まったく……ところで、晩ご飯はどうするの?」

「あっ……すみませんっ、急いで作りますっ!!」バタバタ

「私も手伝うよ?」

「妹は待っててください~!」

22 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:01:12.87 kiG1YXOl0 18/39

~夕食後~

「ふうっ、ごちそうさまでしたっ!」

「お粗末さまです」

「ん~~っ、ふわああ……」

「疲れてるでしょうし、寝たほうがいいですよ」

「ん~、お姉ちゃんは?」

「お皿を洗ったら寝ます」

「手伝うっ!」ガタッ

「大丈夫ですから、妹は先に寝ててください」

「……むう、じゃあ、おやすみのちゅー」

「はいはい……ん」チュ

「えへへ、じゃ、おやすみなさーい!」

「おやすみなさい」


23 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:02:08.07 kiG1YXOl0 19/39

~翌日~

「むー」ピッピッ

「どうしました?」

「あ、洗濯終わったの?」

「ええ、終わりました。 それで、何かあったのですか?」

「んー、テレビがつまんなくて」

「平日の午後ですからね……隣、いいですか?」

「あ、うん」ピッピッ

「ほんとになにもやってませんね……」ギシ

「むーっ、もういいっ!」ポイッ

「ふふっ」

「むっ、なに笑ってんのさー」

「いえ、まだまだ子供だな、と」

「子供じゃないよ!」

「私から見れば、まだまだ子供です」

「ぐぬっ……子供じゃないもん……」

「そうですか」ナデナデ

「う、うぅ……」ショボーン

24 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:02:44.07 kiG1YXOl0 20/39

「頭撫でられるのは嫌ですか?」

「嫌、じゃない、けど……」

「けど?」

「……なんか、子供扱いされてるみたい」

「みたい、というか、してますね」

「もーっ、お姉ちゃんのばかっ!」

「はいはい」ナデナデ

「やっ……うぅ……」

「これでも、子供じゃないって言えます?」

「う、うぐぐっ、生意気言う口は塞いでやるっ!」グイッ

「へっ!? んむぅっ!?」チュッ

25 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:03:40.39 kiG1YXOl0 21/39

「ちゅぅっ……」

「んぐっ、ぷはぁっ」

「もう、お姉ちゃん……離しちゃだめ」

「えっ、やっ、まってくださっ……んんぅっ」

「んふ……ちゅる……」

「んっ、はっ、ちゅむ……」

「ん……お姉ちゃん……んちゅ、ちゅぷ……」

「んちゅぅ、ちゅくちゅく……」

「んんっ、はっ……れるっ……」

「ちゅっ……んっ、ぷはっ……」

「はぁっ……お姉ちゃん、キス、上手くなったね」

「そうでしょうか」

「うん、すっごく気持ちいいもん」

「それは……なんだか、照れますね」

「ずっとしてたくなっちゃう」

「……いいですよ? ずっとしてあげても」

「えへへ、それは嬉しいけど……でも」

「でも?」

「……夏祭りっ!! 行くよっ!!」

「はいぃ!?」

26 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:04:20.57 kiG1YXOl0 22/39

~夏祭り~

「えへへ~♪」

「なぜこんなことに……」

「お姉ちゃん、浴衣似合ってるよ♪」

「いつの間に、浴衣レンタルの予約を……」

「だって、着てみたかったんだもん」

「あと、お姉ちゃんの浴衣姿も見たかったの!」

(意外と策士ですね、妹は……)

「ほらほら、せっかく来たんだから、早く楽しもうよ!」グイグイ

「ちょちょっ、まだ始まったばかりですよっ」

「夏祭りなんてあっという間だよ! ほらほら!」グイグイ

「あわわああぁぁぁぁぁ…………」ズルズル

27 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:05:21.47 kiG1YXOl0 23/39

~射的屋~

「あっ、射的屋だって!」

「やりますか?」

「うーん、私苦手だし……あっ、お姉ちゃんがやりなよ!」

「え? いえ、私は……」

「すみませーん!」

「あっ、ちょっと!?」

射的屋「おう、1ゲーム3発だぜ!」カチャ

「どうする?」

「……分かりました、やりますよ」

射的屋「まいどっ、ほら、使いな」

「ありがとうございます。 で、何か取って欲しいものとかありますか?」

「ん~と……じゃあ、あそこの熊のぬいぐるみ!」

「分かりました」スチャ

射的屋「おおっ?」

「……」

「……」ドキドキ

姉 パンッ

28 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:06:01.82 kiG1YXOl0 24/39

射的屋「当たりだ、やるじゃねぇか嬢ちゃん」

「うわあ、お姉ちゃんすごい!」

「あと2発ありますが」

「じゃあ、あそこのお菓子詰め!」

「分かりました」スッ

射的屋(構えがプロだな……)

姉 パンッ

29 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:06:29.91 kiG1YXOl0 25/39

───────────────

射的屋「3発とも狙ったものに命中……すごいな、嬢ちゃん」

「ありがとうございます」

「よしっ! お姉ちゃん、次行くよ!」グイグイ

「あわわっ!? いちいち引っ張らないでくださいいぃぃ!!」ズルズル

30 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:06:58.60 kiG1YXOl0 26/39

~輪投げ屋~

「輪投げだ!」

「懐かしいですね」

「簡単そうにみえて、結構難しいんだよね~」

「そうですね」

「よしっ、お姉ちゃん」

「はい」

「やろう」

「はい!? また私がですか!?」

「すみませ~ん!」

「あっ、ちょっ」

31 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:07:46.97 kiG1YXOl0 27/39

輪投げ屋「真ん中に入れたら、五十点、その周りは二十点、またその周りは五点だよ」

「はい」

輪投げ屋「輪のストックは五個、合計二百点を超えると一等だね」

「分かりました」

「お姉ちゃん、頑張って!」

輪投げ屋「それじゃ、頑張ってね」

32 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:08:33.90 kiG1YXOl0 28/39

───────────────

輪投げ屋「すごいじゃないか、全て真ん中に入れてくるなんて」

「お姉ちゃんの意外な才能が、このお祭りで露呈しつつあるね……」

輪投げ屋「ほら、一等の景品だ。 たこ焼き器だよ」

「ありがとうございます」

輪投げ屋「持ちきれなさそうだね。 あそこにコインロッカーがあるから、使ったらどうだい?」

「そうします」

「よしっ、じゃ、早く行こーう!」グイグイ

「あうっ!? だから、引っ張るなああぁぁぁぁ……」ズルズル

33 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:09:07.96 kiG1YXOl0 29/39

~金魚すくい~

「さてと、荷物も預けたし……って、あら」

「どうしました?」

「お姉ちゃん! 金魚すくいやろう!」

「また唐突な」

「今度は私もやるよ!」

「別に構いませんが……」

「すいませーん!」

34 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:09:57.31 kiG1YXOl0 30/39

「よし、何匹すくえるか、競争ね!」

「のぞむところです」

「よーい……スタートっ!」

「……」パシャッ パシャッ

「え、あ、え、はっ、速っ!?」

「……」パシャッ パシャッ パシャッ

「う、うそ……」

35 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:10:40.24 kiG1YXOl0 31/39

───────────────

「うぐぐ……」

「全部で……52匹ですね」

「3匹……」

「私の勝ちですね」チャポチャポ

「え、あれ、全部戻しちゃうの?」

「ええ、妹の3匹で十分ですから」

「そっか……よし! じゃあ次行くよっ!」グイグイ

「えっ、やっ、きゃああぁぁぁぁ……」ズルズル

36 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:11:15.97 kiG1YXOl0 32/39

~くじ屋~

「あっ、くじ引きだっ!」

「ですね」

「やろうやろう!」

「はいはい……」

「ふむふむ……一等は……ゲームソフトかぁ」

「当たってもあまり嬉しくありませんね……」

「二等はト○ロの白いやつのぬいぐるみだって! よし、やろう!」

「当たるとは限りませんよ?」

「引いてみなきゃわかんないよ! すみませ~ん!」

37 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:11:56.09 kiG1YXOl0 33/39

くじ屋「ほい、この箱の中から一枚引きな」

「んーと…………これっ!」

くじ屋「ほれ、アンタも」

「はい、では、これで」

くじ屋「めくってみな」

「んー……と、はずれ、ですね……」ペリ

くじ屋「はっはっは、まあ、そう当たるもんでもないさ。 ほら、残念賞の飴だ」

「私は…………あっ」ペリ

「?」

「二等だ!」

くじ屋「ほぉ、当たりだ。 ほれ、ぬいぐるみ」

「やったー!!」

「妹にはくじ運がある、と……」メモメモ

38 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:12:58.25 kiG1YXOl0 34/39

───────────────

~河原~

「っあーー、遊んだ遊んだっ!」

「お陰で荷物がすごいことに……」

「二回に分けて家に持ち帰らなきゃね……」

「ここまで大漁になるとは」

「あはは、でも、楽しかったでしょ?」

「そうですね……楽しかったです」

「ならば良し!」

「ならば良し?」

「楽しかったらいいの!」

「はいはい」

「むぅ、なんか馬鹿にされた気がする……って、いつの間にか真っ暗だね」

「八時過ぎてますね……いつの間に、こんなに時間が経ってたんですね」

「早いなぁ」

39 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:13:42.85 kiG1YXOl0 35/39

ヒュルルルルル ドーン

「あ、もう花火始まったんだ」

「そうみたいですね」

ヒュルルルル ドーン

「きれい……」

「綺麗ですね……」

ヒュルルルル ドーン

「なんというか……」

「うん?」

ヒュルルルル ドーン

「夏ですね、妹」

「……あははっ、ちょっと今更すぎるんじゃない?」

「だって、夏って感じしません?」

「ふふっ、まあ、するけどさ」


40 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:14:17.86 kiG1YXOl0 36/39

ヒュルルルル ドーン

「……」

「……」

ヒュルルルル ドーン

「……お姉ちゃんも、綺麗だよ」

「え?」

ヒュルルルル ドーン

「いや、なんか、なんとなく」

「ふふっ、なんですか、それ」

「……むぅ」

ヒュルルルル ヒュルルル ドーンドドーン

「もうフィナーレですね」

「そだね」

41 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:15:06.23 kiG1YXOl0 37/39

ヒュルルル ヒュルルルル ドドーンドドーン

「妹の言う通り、ほんとにあっという間に終わっちゃうんですね……」

「……お姉ちゃん」ギュ

「どうしました?」

「好きだよ、お姉ちゃん」

「……急にどうしたんです」

「ううん、なんでもない……ただ、伝えたかっただけ」

「……」ナデナデ

「ん……お姉ちゃん……?」

「妹は、可愛いですね」

「え?」

「私も、好きです……いえ」

42 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:15:47.68 kiG1YXOl0 38/39

「……大好きだよ、妹」

「……っ///」

「顔、赤いよ?」

「……うううっ、お姉ちゃんのその、急に敬語じゃなくなるやつやめてよーっ! ギャップが、ギャップがもうっ……」

「それはちょっと無理かな……癖になっちゃってるから」

「むううっ、私も好きだもん、お姉ちゃんが大好きだもん!」

「うん、私も好きだよ」

「また、来年も夏祭りに行くからね」

「……うん、また、連れてってね」


おわり

44 : ◆a/kVfvST9o[sag... - 2013/08/26 21:17:16.17 kiG1YXOl0 39/39

おわりです。 ありがとうございました。


このSSは以前書いた、
姉「春ですね、妹」
の一応続きです。
よろしければそちらもどうぞ。

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