1月下旬 放課後 スーパー
さやか「はー今日も一日疲れましたなー」スタスタ
まどか「6時間目に抜き打ちテストだもんねー」スタスタ
さやか「あの教師!義務教育で生徒の裏かいてんじゃねえよ!」プンプン
ほむら「基礎しか出ていないわ。普段の勉強をしっかりしていないのが悪いのよ」
さやか「ぐぬぬ」
まどか「ウェヒヒ…w」
まどか「あ」
ほむさや「え?」
元スレ
まどか「バレンタインにさやかちゃんに告白する」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329304455/
まどか「あれ…」
ほむら「ああ、バレンタインコーナーね…この時期どこも出してるわね」
まどか「うん…もうすぐバレンタインだもんね」
まどか「…」
さやか「」ドヨーン
ほむら「?どうしたの美樹さy」ハッ
さやか「はい…その通りでございます…この美樹さやか、去年見事に初恋を散らせました…」
ほむら(おおふ…)
さやか「今年は気楽ー!何のノルマもねー!」ハハハ!
ほむら(渇いた笑いが心に痛いわ…)
まどか「…」
ほむら「?…まどか?」
さやか「ハハハ!もう何も怖くn…ん?」
まどか「…」
さやか「どうしたーまどかー?怖い顔してー?」
まどか「…え?あ!ううん。なんでも無いよ?」アセッ
さやか「そう?」
まどか「うん!よし、お菓子コーナー行こうよ!」テクテク
さやか「お、おう」
ほむら「?」
---
まどか「うん。これで私はいいかな」
さやか「あたしもーほむらもおっけ?」
ほむら「ええ。会計して出ましょう」
さやか「カプリコうめー!」モリモリ
ほむら「茎わかめ最高ね」コリコリ
さやか「いつも思うけどあんたのチョイス謎だわ…」
ほむら「茎わかめの良さが分からないなんて…」ハァ…
まどか「…」ポリポリポリポリ・・・
ほむら「?」
さやか「まどか?本当大丈夫?さっきから真顔でカリポリかじり続けててちょっと怖いんだけど」
まどか「…あ、大丈夫だよ。ただちょっと疲れたの。今日は早く寝よ…」
さやか「ふーん…まあ金曜なんだしゆっくり休みなよ」
まどか「うん…」
ほむさや「?」
---
まどかの部屋
まどか「はあ…」ボスッ
まどか「…」
まどか「今年は…今年こそは…」
まどか「……」
まどか「さやかちゃん…」ギュゥ
翌日
ほむホーム
ほむら「ほむう…暇ね…」
プルルルルルプルルルルル
ほむら「!誰かしら」
ほむら「この番号、まどか?」
カチャ
ほむら「はい。まどか?どうしたの?」
まどか「あ、ほむらちゃん…ちょっと相談があるから家に行っていいかな?」
ほむら「相談?まあいいわよ。暇だったし」
まどか「そう。ありがとう…じゃ今から行くから」ガチャ
ピンポーン
ほむら「いらっしゃい。入っていいわよ」ガチャ
まどか「あ、うん。おじゃましまーす」
---
ほむら「ふう…で?相談って何かしら?」
まどか「うん…それはね…」
ほむら「……」
まどか「あの…」モジ
ほむら「何か言いづらいことなのかしら?」
まどか「いや…言いづらいというか…なんというか」
まどか「……」モジモジ
ほむら「ただ黙ってられてもこっちは何もアドバイス出来ないわ。言うなら早くしなさい」
まどか「あ、うん…」
ほむら「…」フー
まどか「実はね…さ、さやかちゃんに…」ゴニョゴニョ
ほむら「?ごめんなさい。声が小さくて聞こえないわ」
まどか「さやかちゃんに……ようと思ってるの」
ほむら「何ですって?」
まどか「だから!…ぅ…」
まどか「…」スー…
まどか「さ、さやかちゃんに告白しようと思ってるの…!」
ほむら「…」
ほむら「…ゑ?」ポカン
ほむら「え?告白って…え?告白?あ、愛の?」
まどか「う、うん…愛の…」
ほむら「な、なるほど…愛の告白…なるほど…」
「……」
ほむら「え?女同士…よね?」
まどか「うん…」コクン
ほむら「愛の告白?」
まどか「愛の告白…」
ほむら「なるほど」
「……」
ほむら「…え、本気で?」
まどか「もちろん。本気で…」
ほむら「そ、そう…」(ループの果てに守った子がガチ百合だったでござる…)
ほむら「え…確認するけど…まどかはレズビアンだったの?」
まどか「そういうのはよく分からないけど…気付いたらさやかちゃんが好きだったの…」
ほむら「へ、へえ」
まどか「そもそもこれが初恋だから…。自覚してないだけでレズなのかもしれないし…」
ほむら「…」
まどか「やっぱり、気持ち悪いって思った?」
ほむら「だ、大丈夫よ!それくらい普通よ!」
まどか「!そうか…な…?」
ほむら「ええ!最近は隠さない人が多いし!」(いやかなりショックではあるけれど)
まどか「そう…だよね。ありがとう!ほむらちゃん…」
ほむら「で、告白するといったけど?」
まどか「うん。多分察してると思うけど…バレンタインに、チョコを渡して…」
ほむら「成る程ね。通りでバレンタインコーナーで難しい顔してると思ったわ」
まどか「あはは…隠しきれてなかったね」
ほむら「まどかは考え事が顔に出過ぎだわ」
まどか「そうなの?気をつけなきゃ…」
ほむら「ババ抜きとか、モロ分かり過ぎて最近はやらなくなったじゃない」
まどか「あ、あれ私のせいだったんだ…」
ほむら「でも美樹さやかは「子犬みたいで可愛い」って言ってたわよ」
まどか「ほ、ホント!?それ!?」ダン!
ほむら「え、ええ…本当よ…」
まどか「さやかちゃんが、私のこと…可愛いって…ウェヒヒヒヒヒ///」
ほむら(ガチなのね…)
ほむら「えーと…それで?何か問題が?」
まどか「うん…渡すチョコのことで…手作りにしようと思うんだけど…」
ほむら「残念だけど私は料理のことは分からないわ。サッパリね」
まどか「ああ、そうだっけ」カク
ほむら「…お菓子のことだったら巴マミに相談してみたらどうかしら?」
まどか「あ、そっか!マミさんだ!」
ほむら「電話してみたらどうかしら?暇だろうし」
まどか「うんそうだね!暇だろうし」
プルル…プルルル
マミ「はい、もしもし」
まどか「おるかーー?」
マミ「え…?ど、どちらさまでしょうか…?」
まどか「よーし、おるな!いくわ!」
マミ「え、え!?」
ピンポーン、ガチャ
まどか「ここやで、トントン(マミ家のドアを指で叩きながら)」
ほむら「知ってるわ。何度か来てるもの。お邪魔します」ペコ
マミ「あ、はい。いらっしゃい…」( ま ど か は 神 )
マミ「えーと?何故来たのかしら?そして何故さっきまで関西弁だったのかしら?」
まどか「来た理由はちょっと長く話さなきゃいけません…あ関西弁は別に気にしないでください。思いつきのネタなので」
マミ「何か大事な相談事なのね…」(思いつきのネタって何よ…)
まどか「はい。とても大事な」
マミ「じゃあ関西弁はさておき、ゆっくり聞かせてくれるかしら?紅茶を淹れるから」スック
まどか「あ、ありがとうございます」
ほむら「手伝おうかしら?」
マミ「いいのよ。お客様は座ってて」
マミ「よし、おーけいっと…はい。じゃあ聞かせてくれるかしら?」ズ…
まどか「あ、はい実は今度のバレンタインにさやかちゃんに告白しようと思って」
マミ「ぶふぅっっ!!??」ブバッ!
ほむら「長くと言いながらズバッといったわね」
まどか「なんか思い切りが大事かなって」
マミ「え…?え?ちょ……えぇぇ?」ポタポタ…
ほむら「はいティッシュ」スッ
マミ「あ、ありがとう…」フキフキ
マミ「えー…と・・・告白?」
まどか「告白です」
マミ「あなたが?」
まどか「私が」
マミ「美樹さんに?」
まどか「さやかちゃんに」
マミ「な、なるほど……へー…最近はそういうの普通なのかしら」
まどか「普通とかじゃなく、ただ私がさやかちゃんを好きなんです」
マミ「そ、そうなの…」
ほむら「さっき私がまどかに相談を受けたわ。この子は本気よ」
マミ「…そう。それなら応援しなきゃね。私に出来ることなら任せて頂戴」ニコ
まどか「マミさん…!ありがとうございます!」
マミ「で、私に何が出来るかしら?」
まどか「チョコを渡して告白したいんですけど、マミさんって手作りチョコとか作れないですか?」
マミ「ああ、専門的なものなら調べなきゃだけど基本は分かるわよ。自炊してるし」キリッ
まどか「ホントですか!?よかったーじゃあ教えてください!」
マミ「いいわよ。何を作るか後で考えましょ」
ほむら「これでチョコ問題はまあ解決ね」
まどか「よかった~」キュルルル…
まどか「あ、いやこれは…」
マミ「あらあらw」
まどか「お腹の虫が…ウェヒヒ」
マミ「じゃあうちで食べていったら?」
まどか「え、いいんですか?」
マミ「ええもちろん。食事は大人数の方が楽しいわ」ニコ
まどか「じゃあお言葉に甘えさせてもらおうな。ほむらちゃんも?」
ほむら「そうね。いつもカップラーメンかコンビ二弁当だし、たまには」
マミ「ダメよそんなのばかりじゃ。体壊しやすくなるわよ」
ほむら「魔法少女だもの。関係無いわ」
マミ「いいから!心の健康にも良くないわ!」
ほむら「ほむう…」
まどか「ウェヒヒ。マミさんのご飯美味しいんだよね」
マミ「はーい出来たわよお~」
まどか「わーい!」
ほむら「あら、美味しそうね。本当に」
まどか「ねえ?じゃあいっただきm
ピンポーン!
まどか「へ?」
マミ「誰かしら?」
杏子「おーい!マミー!飯をー!飯をくれー!腹が減ってヤバイ!」ピンポンピンポン!
マミ「あら、佐倉さん…またご飯食べに来たのね。しょうがない…」ヤレヤレ
ほむら「またって…いつも来てるのかしら」ヒソヒソ
まどか「なんかオコボレをねだりに庭に来た近所の犬みたいな扱いだね」ヒソヒソ
マミ「はいはい。開けるから待ってて頂戴」
ガチャ
杏子「マミー!お願いだ!飯を!頼む」パン
さやか「まったくアンタは…計画的に使わないから月末にこうなんのよ」
マミ「あ、あら?み美樹さんまで来たのね…」
さやか「いや~あたしはご飯はもう食べてきたんですけど、そこでマミさんちに向かって疾走する杏子に会って…」
マミ「そ、そう…まあ入って…」(これはバッドタイミングね…)
杏子「うひょー!飯ー!」
杏子「いよーす!」ドスドス
ほむら「まったくあなたは…普通はご飯時に人に家にk
さやか「どうもー!さやかちゃんでーす!」
ほむら「なん…だと…」
まどか「さささささやかちゃん!!」ビク!
さやか「おお?まどかとほむら?なーんであんたらがマミさんちに」
まどか「い、いいいや暇だから遊びに!暇だからね!遊びにね!!」アセアセ
さやか「ええ?遊びに行くんだったらあたしも誘いなさいよ。あたしって本当ハブ」
まどか「い、いや忘れてた!?うん、わわ忘れてたんだよ!いや違う!忙しいって聞いて!ゴメンねさやかちゃん!」
ほむら(キョドりすぎでしょ…)
さやか「いや!騙されんぞあたしは!内緒で他の女の家に行ってるとは許せん!浮気者ぉー!」ダキ!
まどか「うわわさやかちゃん///」
マミ「ふう…靴はちゃんと揃えて脱いでね佐倉さん。じゃあ佐倉さんにもご飯分けてあげるから」スタスタ
さやか「あ、マミさん!玄関でなんか焦った反応してると思ったら!うちの嫁を誑かさないでください!」
マミ「ええ~?」
まどか「///」ギュ…
ほむら(まどか凄く嬉しそうね…)
---
杏子「飯ー!いただきます!」ガツガツ!モッチャモッチャ!
マミ「まあそれだけ美味しそうに食べてもらえると嬉しいわ」フフ
杏子「いやーバイトの金が底を尽きちまってな」モチャモチャ
まどか「バイトって…私達の歳で雇ってくれるところなんてあるの?」
ほむら「というよりあなた身寄りいないじゃない」
杏子「ああ。だから殆どのバイトで断れちまって諦めかけてたら拾う神が現れてさ」
まどか「拾う神?」
杏子「そ。なんか古ぼけた倉庫の前で突っ立ってるだけでかなり貰えるんだ」
まどか「」
杏子「たまに黒い服着た連中が中で何か話してたな」
まどか「杏子ちゃん!いのちだいじに!」ガシ
杏子「お、おおう!?どうした!?」
ほむら「魔法少女なんだからちょっとやそっとのことがあっても大丈夫よ」
まどか「いやそういっても倫理的に駄目でしょ!」
マミ「でも根無し草じゃなく働いてくれてるならそれだけで嬉しいわ。内容はさて置き」
杏子「いやさやかがさあ、ちゃんと食い物は買えっていうから…」
さやか「当たり前じゃん。あたしの目が黒くてソウルジェムが黒くない内は盗みなんて許さないよ!」
杏子「カタいなあ…」
さやか「カタくたってなんだって駄目!」
杏子「へいへい…じゃあ今度またお前んちに飯食いに言っていいか?今回はマミんちだったけど」
さやか「それはいいよ。盗むよりは全然」
まどか「え…」
さやか「お?どうしたまどか?」
まどか「杏子ちゃん、いつもさやかちゃんの家でご飯食べてるの?…」
杏子「ああいや金が無いときは晩飯とか食わせてもらってんだよ。まあ大体月末だけど」
まどか「…そ、そうなんだ…」
さやか「コイツが最初の内はバイトの金が尽きたらまた盗みをやりだしたから、じゃあうちで食ってけってことになってさ」
まどか「ふーん…」
杏子「ま、まどか?」
さやか「どうしたまどか?」
まどか「なんでもないよ…杏子ちゃんも大変だなって」フルフル
杏子「そうだよ大変なんだよあたしもー!分かってくれるかまどかー!」
まどか「うん、がんばってね…」
ほむマミ「…」
さやか「そういや杏子昨日の魔女の時、あんた――
杏子「いやだからお前があの時に――
まどか「……」
まどか「…浮気者ぉ…」
---
杏子「ふいー食った食った…」ゲプ
マミ「結局冷蔵庫の中身まで引っ張りだしてしまったわ…」
杏子「いや悪い悪い。洗い物とかするから」
マミ「もう…じゃあお願いね」
杏子「あいよー。よっと」スック
さやか「じゃあ折角だから皆でなんかしようかー」
マミ「そうねえ何があったかしら…ってこの前美樹さんが置いてったゲームがあるじゃない」
さやか「あ、そーだ!持ち帰るのめんどくさいし家で一人でやらないからマミさんちに置くことにしたんだった!」
まどか「え?何それそんなの私知らないよ?」
さやか「ああそっかあの時まどかはいないんだったね」
杏子「あたしとさやかがー、マミんちに遊びに行った時ー、さやかがスマブラ持ってきてー、皆でやったんだよー」ガチャガチャ ジャー
マミ「佐倉さん?水はなるべく節約して!」
杏子「へーい」キュ
さやか「ま、そんなわけでさっきいった通りでマミさんちに置くことにしたんだよー…おあったあった」パカ
まどか「へー…」
まどか「…」ジロッ
マミ(いやいやいや!?これは別にセーフでしょう!?)ブンブンブン!
ほむら(この子結構嫉妬深いわ…)
さやか「よーしセット完了!やろうぜー」
まどか「うん!さやかちゃん、あとでチーム組もう!」
さやか「お?おういいぞ別に」
まどか「えへへ///」
ほむら「まあ私の一人勝ちでしょうけどね」
さやか「ほむらは強すぎる!ソニック禁止!」
ほむら「だが断る」
杏子「おい!あとで4位の奴あたしと交代しろよー!」カチャカチャ
マミ「私練習したんだからね!今回は最下位脱出するわよ!」
………………
king crimson!
………………
まどか「うー…結局私とマミさんで最下位争いだったよー…」
マミ「悔しい…次やるときはリベンジするわ」
さやか「うーし…じゃあ解散の時間っすかー」ノビー
ほむら「そうね。帰って今日のうちに宿題をやっておくわ」
さやか「うわー偉いなほむら!あたしは土曜の夜なんて何にもやらないよ!」
ほむら「だからあなたは抜き打ちテストで爆死するのよ」
さやか「ぐぬぬ」
杏子「マミ…ば、晩飯も…」
マミ「まったくしょうがないわね」
さやか「じゃあお邪魔しましたー」
まどほむ「お邪魔しました」
杏子「おーう」
さやか「お前んちじゃねーだろ!マミさんに迷惑かけんなよ!」
杏子「任せろー」
バタン
さやか「まったくアイツは…行こ、二人とも」
帰り道
さやか「いやー昨日のまどかなんか元気なかったから心配してたけど、元気戻ってたなー」ナデナデ
まどか「な、撫でないでよさやかちゃん///」(心配してくれてたんだ…)
さやか「結局ただの疲れなの?何か悩み事あるなら聞くよ?」
まどか「ううん。何も無いよ」
さやか「そう?」
まどか「うん」
ほむら(まどかが女の目をしている…居た堪れない…)
ほむら(なるほど。言われてから気付いたけれど、確かにまどかは美樹さやかと話す時変にポーとしている時あったわね…)
ほむら「……私、本屋に寄るから、ここで」
さやか「え?そうなの?んじゃ、月曜ね」
ほむら「ええ。二人ともさよなら」
まどか「じゃあねー!」(ほむらちゃん超グッジョブ!)チイサクグッ
ほむら「フッ…」スタスタ
さやか「いやーそれにしても今週は宿題ちょっとキッツいよねー。やっぱりアタシも今日やっとこうかな」
まどか「それがいいよー…いつも月曜の朝さやかちゃん酷い顔して登校してくるもん」
さやか「土曜にサボった分、日曜夜に泣きを見ずには居られない…私達学生ってそういう仕組みだったんだね」
まどか「いや、皆が皆そうじゃないから…」
さやか「まあもう慣れたからいっかー。頑張れ明日のアタシ!任せたぞ!」
まどか(ああ、さやかちゃんのこういうちょっと残念なところも可愛いなあ…)
---
スタスタ…
さやか「うーむ…お腹減った」キュゥゥ…
さやか「ありゃりゃ。こりゃ参った」
まどか「うぇひひひw」(お腹鳴らしちゃうさやかちゃんも可愛い…)
さやか「うおー我慢できん!そこのスーパーでまた何か買ってこうまどか!」
まどか「あ、うん!」(プチデートktkr)
スーパー店内
まどか「あ」(またバレンタインコーナーに…)
さやか「おう…最近スーパーとか入る度に毎回精神攻撃を受けるんだよなーこれに…」
まどか「だ、大丈夫だよ!」(今年は私があげるから!)
さやか「何が大丈夫なんだよ変な事言うなまどかは…」
まどか「い、いやいや!さやかちゃんカッコいいから誰かから貰えるって!」
さやか「いや…バレンタインは普通女子が男子にあげるものだぞ?」
まどか(しまったあああ!つい頭の中で考えてたことが…)
まどか「い!いやあこ、これは…」アセアセモジモジ
さやか「?まあいいからお菓子コーナー行くよ?」
まどか「あ、う、うん!」(はあー焦った…)
さやか「ふーむ…晩御飯の繋ぎになる奴だなー…ここのチョイスがさやかちゃんのセンスの見せ所だね」
まどか「うぇひひw何言ってるのさやかちゃん」
さやか「いやあたしは長年研究しているのだよ!如何に舌と腹を満足させ、その上ご飯も美味しく頂ける究極のお菓子を…」キリッ
まどか(こういうどうでもいいことに人一倍熱心になっちゃうところも可愛いなあ…)
さやか「ま、結局パプリコ安定ですなー」モリモリマリマリ
まどか「いつも買うねそれー」
さやか「今のところ首位を独走してますね。パプリコ選手」
まどか「へー」
さやか「まどかも食べたい?この美味さを分かち合おうぜ!ほれ」スッ
まどか「ええ!?」ドキッ
さやか「ん?もしかしてお菓子控えてた?」
まどか「い、いや食べるよ!うん!」(間接キスキター!)
まどか(ど、どこを食べよう…やっぱり思いっきり口付けてたここ?いやいや露骨過ぎるよね!?ちょっと引かれちゃうかもしれない…じゃあ反対のここ?いやいやそれじゃこの折角のチャンスを棒に振ることになってしまうし…)モンモン
さやか「ま、まどかどうしたの?そんな真剣な眼差しで?」
まどか「ふえ!?い、いや大丈夫だよ!ただちょっと最近の年金問題について考えてたの!」
さやか「なんで年金問題…」
さやか「ほれ。はよ」
まどか(じゃあ…この口付けエリアとノット口付けエリアのハーフ&ハーフかな!)
パク
さやか「どう?うまいべー?」
まどか「う、うん!おいしいねこれ!今度買お!」(味わえ!味わうんだ!口の中で転がして表面を出来るだけ味わうんだ!)
さやか「ふっふーん!まどかも歩み始めたか…この辛く厳しいお菓子道の道を…」パクッ
まどか「あ…」
さやか「ん?どうした?今度は何問題?」モリモリ
まどか「いやなんでもないよ…」(もう少し意識してもいいのに…)ブスー
さやか「?」
---
まどかの部屋
まどか「ふいー…」ドサッ
まどか「よーし…今日は結構前進したぞー!チョコはおっけー!」
まどか「これでうまくことが運べば…」モンモン…
さやか『こんなおいしいチョコを作れるなんて…感動したよ!』
まどか『さやかちゃん…』
さやか『もうあたし…チョコだけじゃなく、毎日まどかの料理を食べたいな』ニコ
まどか『え?そ、それって』
さやか『結婚しよう。まどか』
まどか『さやかちゃん!』ダキッ
さやか『あんなバイオリンしか能の無い白髪交じりに惚れたのが馬鹿だった!生活力皆無のあの赤髪ももうどうだっていい!まどかしか見えない!一生一緒にいよう!まどか!』ギュゥ
まどか『うん!』
まどか「うぃひひひひひwwwこれはwww来てるwww来てるよwww一生一緒だなんてさやかちゃんったら大胆www」ゴロンゴロン
まどか「そして?そして?…」モンモン
…
……
まどか「てぃひひひひwwwさやかちゃんそんなwまだ早いよw中学生だよwww嬉しいけどwww」ゴロンゴロン
まどか「うぃひひひwwwwwてぃひひひひh ゴンッ!! 痛ったい!!」
月曜
まどか「おはよーさやかちゃん…あははやっぱり月曜朝は酷い顔してるね」
さやか「おーう…そういうあんたはオデコ限定で酷いことになってるね…」
まどか「あ、これはちょっとね…ウェヒヒ」
昼休み
まどか「はあ…腫れは収まったけど…」
ほむら「……」ツン
まどか「み゙ぃぃい!!触られると痛いんだよ!!??」ガタン
ほむら「ごめんなさいwなんかつい…ガイアがもっと触れと囁いたと言うか…w」
まどか「もうやめてよ!本当に痛いんだから!」プンプン
ほむら「ふふふw」
さやか「怒ってるまどか可愛いーw」
まどか「」ピクッ
まどか「…ほ、ほむらちゃん!?本当怒ったからね!?」
ほむら「だ、だからごめんなさいって」
まどか「ご馳走さまー」
さやか「ふいー…あたしトイレ行ってくるねー」
まどか「はーい」
ほむら「…行ったわね」
まどか「行ったね」
ほむら「で?そのオデコはやっぱり?」
まどか「あ、分かっちゃった?妄想膨らませて転がりまくってたらね…壁に」
ほむら「どこまで貴方は愚かなの」ハァ
まどか「そ、そこまで言う!?」
ほむら「いや言うわよ」
まどか「あ、そうだ。チョコ渡すのはいいんだけど…」
ほむら「?何か問題が?」
まどか「よく考えたらね、私さやかちゃんってどういうのが好きなのかよく知らないんだよね…」
ほむら「ああ。美樹さやかは甘すぎるのは嫌うわ。ビターで、でも苦すぎない程を好むわね」
まどか「な、なんでほむらちゃんがそんなの知ってるの?」ズイッ
ほむら「そんな怖い顔しないで。統計よ」
まどか「統計?」
ほむら「ええ統計…忘れない内に巴マミへ連絡しておきましょう」
ほむら「さてと…」《巴マミ?聞こえてるわね?》
マミ《聞こえてるわよー》
ほむら《いやに反応が早いわね…あなた昼休みに友達と話さないの?》
マミ《え゙!?い、いや皆トイレに行ってたのよ今…》
ほむら《…まあいいわ。チョコのことだけれど、ビターということだけは伝えておくわ》
マミ《分かったわ。装飾とかは私が鹿目さんにアドバイスしていけばいいのね?》
まどか《はい。お願いします!》
ほむら《でも正直美樹さやかは味が良ければ全て良しのタイプにも思えるけど…》
まどか《だ、駄目だよ!私が肝心な時に適当な子だと思われちゃうよ!》
マミ《ふふふ…恋する乙女は大変ね》
まどか《えへへ…》
ほむら《まあ、後は巴マミとチョコを作ってあなたが告白の時の台詞を考えておいて…ね》
マミ《なんか先が見えてきたわねー》
ほむら《最初相談受けた時はびっくりしたけど…》
マミ《そうねえ。でもやっぱり鹿目さんの気持ちが伝わってきたもの》
ほむら《普段気弱で自分の気持ちはあまり言葉に出さないのに…》
まどか《うん。ほむらちゃんの言う通り…私は自分に自信は無いし、何か表現したりとか…凄く苦手だと思う…》
ほむマミ《…》
まどか《本当はね、今年のバレンタインも何も言わず過ごそうと思ってたんだ…》
マミ《鹿目さん…》
まどか《失敗したら、もう元の友達の関係にも戻れないかもしれないし…本当は凄く怖いんだ…》
まどか《でも、気持ちも伝えないで後悔するのって、悲しいし、空しいなって》
まどか《だからずっと隠してきたけど、今年こそ踏み出そうって、考えたの》
ほむら《…偉いわまどか。その心意気が大事よ》
マミ《今の聞いたら余計応援したくなったわ。頑張りましょ。鹿目さん!》
まどか《はい!》
マミ《じゃあ今週の土曜に私の家に来てね。私もお菓子作りの本見直したりしてみるわ》
まどか《お願いします!》
さやか「ふいー…」ガラッ
ほむら《あ、美樹さやかが来たわね》
まどか《え!じゃ、じゃあさよならマミさん!土曜日に!》
マミ《はーい》
まどか(…うん。皆応援してくれてるし、今年のバレンタインは…もうやるっきゃない!)
ほむら「ほむ☆ほーむ!だいじぇすと!」ホムッ☆(※バレンタイン当日までダイジェストでお送りします)
さやか「はっはっはw聞いたまどか?wあそこのカップル今度のバレンタインが~とか言ってやがったよw大声でさw爆発しないかなw」
まどか(大丈夫だよさやかちゃん…今年は私が…)モンモン…
さやか「…?」(なーんかバレンタインの話題になると凍るな…)
マミ「じゃあ、このページのこれでいいのね?」
まどか「はい!もうこれで!これで!」ペコペコ
マミ「じゃあ早速材料を買いに行きましょ」ニコ
さやか「バレンタインの教室のあの空気はホントどうにかならないのかね」モグモグ
まどか「大抵女子が固まって友チョコあげ合って男子は「俺そういうの興味ねーし」スタイルだよねw」
ほむら「もういっそ開き直った方が清々しいわ」
マミ「よし、おっけーね!作っていきましょうか!」
まどか「はい!」
ほむら「暇ね…」
マミ「手伝う?」
ほむら「めんどくさいわ」
まどか「♪~」カチッ
マミ「…!?ちょっと鹿目さん!?なんでチョコ直接火にかけようとしてるの!?」
まどか「ええ!違うんですか!?」
ほむら「これにはさすがの私もドン引きよ…」
マミ「ふんふーん♪」
ほむら「…」
ほむら(…時間停止!)
まどか「ん?あれ?なんかちょっと目減りしたような…?」
ほむら「…」モッチャモッチャ
マミ「暁美さん?何を口モゴモゴさせてるのかしら?」
さやか「うーむ暇だ…皆電話通じないしー!」ゴロゴロ
さやか「…」
さやか「バレンタイン…ね」
さやか「もしやあのまどかの挙動不審…誰かに?」
さやか「…」
さやか「まっさかねー!」ゴロゴロ
マミ「そろそろ冷えたわね。どれどれ?」
まどか「…」
マミ「あら。うまくできたわね。可愛いじゃない」
まどか「わあ…」パア
ほむら「なかなかいいじゃない」
マミ「じゃ、これ使ってバレンタイン、頑張ってきなさい!後はあなた次第よ!」
まどか「はい!」
2月14日
通学路
まどか「おはようほむらちゃん…」ドヨン
ほむら「中々生気に溢れた顔つきをしているわね」
まどか「緊張してあまり…」
ほむら「で?いつ渡すのかは考えているの?」
まどか「うーん…やっぱり放課後?」
ほむら「何で疑問系なのよ」
まどか「いやーハッキリ決まらなくて…」
ほむら「そのへんハッキリさせてもらわないと私も困るのよ」
まどか「じゃ、じゃあ放課後!」
ほむら「決まりね」
さやか「ういーす!ごめーん!遅れた!」タッタッタッ
さやか「ふいー…この時間にここなら間に合うか」
まどか「そうだねー…」フラフラ
さやか「ちょ、ヨタついてるぞまどか!」
まどか「ああうん。ちょっと睡眠不足…」
さやか「へー…。!もしかして!バレンタインの今日告白を考えていたり?」
まどか「な、何言ってるのさやかちゃん!」ドキーン
さやか「恋する乙女かなー?それのせいで眠れなかったんだろ?そうなんだろー?んー?おりゃおりゃ!」グイグイ
まどか「そんなわけないでしょーもう!ゲームに熱中し過ぎただけだよー」アセアセ
ほむら(美樹さやか…あなたって鋭いわ)
教室
ざわ…ざわ…
さやか「はー、やっぱり教室は禍々しい雰囲気ですなー」
男子1(興味ねえスタイル!興味ねえスタイル!)モンモン
男子2(落ち着け!落ち着け俺!)モンモン
男子3(あれ?普段俺どういう感じに息してたっけ?)モンモン
まどか「ウェヒヒw男子意識してるのもろバレだねw」
さやか「馬鹿だねー。もっと堂々としろって」
ほむら「まったくどこまで愚かなの」
――
――――
昼休み
まどか「zzz…」スピー
さやか「まどか!まどか!授業終わったぞ!」
まどか「こんな所で…誰かに見られちゃう……ハッ!?」ガバッ
さやか「なんの夢見てたんだよ…」
まどか「な、なんでもないよ!」(さやかちゃんの名前出してないよね!?)
ほむら「本当に睡眠不足なのね…」
まどか「うん、でも寝て結構スッキリしたよ!」
さやか「まあご飯食べよ。腹減ったし」
男子「///」
女子「///」
さやか「うわーあれ廊下で渡してきたんだなー。雰囲気で分かるわ」
まどか(そっか…もう渡す人は渡してるんだ…)
ほむら「渡すのは放課後でしょう?予定を崩すと上手くいかないものよ」ヒソヒソ
まどか「うん分かってる」ヒソヒソ
さやか「お二人さん内緒話はいけないって小学校で教わっただろー?何話してんの?」ズイ
まどか「な、なーんでもない!」
さやか「怪しいぞー?話しなさい!話さないとこうだー!」コチョコチョ!
まどか「ウェヒwさやかちゃんwちょっとwww」
女子「おーい、三人共!」
さやまどほむ「へ?」
女子「ほれ。チョコあげる!友チョコー」ポン!ポン!
まどか「あ、ありがとう!」
ほむら「いただくわ。ありがとう」
女子「そしてさやかも!」
さやか「あ、あざーす!」
まどか「!」
女子「ふふふ、ん゙ん!……『さ、さやか、さん。…私の気持ち、う、受け取ってください!///(裏声)』」
まどか「!!」
さやか「!……『ああ、ありがとう女子さん。君の気持ちは確かに受け取ったよ(イケメンボイス)』」
まどか「!!!」
女子「『う、嬉しい…さやかさん…大好き…』…なーんてねwじゃあねw」スタスタ
さやか「ばーかw……ん?ど、どうしたまどか!?泣いてるの!?」
まどか「い、いや…大丈夫だよ。ゴミが目に…」クスン
ほむら(この子、重い…)
---
まどか(そろそろ…そろそろ放課後だ…)
まどか(どうしよう、すごい緊張してきたよ…)ドキドキ
まどか(でもチョコも持ってきちゃった…マミさんにも手伝ってもらったし、ほむらちゃんにも沢山励ましてもらった…)
まどか(絶対、この際失敗しても…さやかちゃんに、気持ちだけは伝えないと…)
きーんこーんかーんこーん
まどか「!!」
教師「おーし、今日は終わり!お疲れー!皆かいさーん!」
ガタガタ \ヨーシブカツイコー/ ガタガタ \マダダ!マダイチニチハオワッテナイ! アキラメロモウ…/
まどか(き、来ちゃった放課後!どどどどどどどうしよう!!)バクバク
さやか「まーどかー!帰ろー!」
まどか「ささやかちゃん!そ、そうだね!」ビックゥ!
まどか「…ってあれ?ほむらちゃんは?」
さやか「なんか『私の戦場はここじゃない…図書室で勉強して帰るわ』とか言って出てったよ」
まどか「わあ行動素早い!」
さやか「ほれ、さっさと帰ろ」
まどか「う、うん!」
---
通学路
まどか(ど、どうしよう…)
さやか「ねー?馬鹿だと思わない?」
まどか「へ?う、うん!あはは…」
さやか「でさー、そこでまた中沢の奴が…」
まどか(放課後ってだけで全然細かいこと考えてなかったよお…いつ切り出せばいいんだろう…)
さやか「そこでまたずっこけたんだよw本当面白かったあれw」
まどか(……今?今行く?思い切って!行っちゃえ!)
まどか「ぁ、さ、さy…」
さやか「そこで助けに行ったらwまった財布無いってw」
まどか「…」
まどか(駄目だよ…さやかちゃん全然意識してくれないもん…当たり前だけど…)
---
まどか(もう帰り道半分まで来ちゃった…後が無いよ…)
さやか「いやー…腹減っちゃったなーどうしよ?またスーパー寄ってこうかな」
まどか(…言わなきゃ。今年こそ言わなきゃ絶対後悔する…)
さやか「うーむパプリカ食いたくなってきたかも」
まどか(なのに…言えないよ…意気地なし…)ジワ
さやか「…まどかー?顔暗いぞー?」
まどか「え?…大丈夫だよ。ちょっと疲れて…寝てないから…」
さやか「…なーんか最近この話いっつもするなあ。悩みがあるなら本当に聞くよ?」
まどか「うん…でも無いよ。ありがと。心配してくれて…」
さやか「そっか」
さやか「はあーやっぱ我慢しよ!家でご飯食べれなきゃまた親になんか言われるし!」
まどか「……」
さやか「でもねー。やっぱお菓子は生きる上であたしと深ーい関係を築いちゃってるんだよなあ」
まどか「あはは…なにそれ…」
さやか「いや本当だよ?多分お菓子が消えたらあたしの存在も消える」
まどか「うぇひひ…」
――
――――
---
さやか「でさあ?駐車場に猫が居たんだよ。その猫が…」
まどか(もう…別れるとこまで10分無いよ…)
さやか「本当ビックリだったの!凄いでしょ?」
まどか「うん。猫ってたまに凄い動きするもん…」
さやか「そうなの!で…」
まどか(言わなきゃ…言わなきゃ…せっかくここまで…)
まどか「さ、さやか…ちゃん…」ボソ
さやか「いやーあの時はほんt 「さやかちゃん!」
さやか「へ?あ、どうしたまどか?なんか言ってた?ごめん!」
まどか「…」
さやか「?」
まどか「いや、あのね…あ、あのね…」
さやか「……?」
まどか「……」
さやか「どうしたの?」
まどか「……」
まどか「な、なんでもないよ…靴…履き直すから待ってってだけ…」
さやか「?ふーん」
さやか「んでさー猫がね、超猛ダッシュで…」
まどか(駄目だよ…やっぱり、いざとなると言えない…)
まどか(ホントに意気地無しだよ…)
さやか「で、うちのお父さんがカメラ持ってきてさあw」
まどか(やっぱり私駄目な子だ…こういう時に全然上手くできない…)
さやか「で…あ」
まどか「?」
さやか「んしょ…んー?あれ、あったはず…」ゴソゴソ
まどか「何探してるのさやかちゃん?」
さやか「ああ、やっぱあった、はいこれ。あげる。手出して」スッ
まどか「?」
まどか「…!これ…」
さやか「チロルー。結構前に買ってたの忘れてたよ」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「あたしのいつも一緒に居てくれる嫁にバレンタインチョコ!」ドヤ
まどか「そっか…」
さやか「ふふふ、ありがたく貰うが良い!」
まどか「……」
まどか「…あのね、私も持ってきたよ。さやかちゃんにチョコ」ゴソ
さやか「え、本当?あざーす!」
まどか「うん…はい。これ。貰って」ス…
さやか「うわ!結構本格的!へー」
まどか「頑張って作ったんだ」
さやか「すっごいよこれ!気合入ってるねー!」パカ
さやか「さっすがアタシの嫁だなー!こういうところで手を抜かない!」
まどか「えへへ…」
さやか「なんかチロルで済ましたアタシが恥かしいなー。来年はアタシも頑張って手作りしよ!」
まどか「…違うよ」
さやか「え?」
まどか「そのチョコ…義理じゃないの」
さやか「!?」
さやか「え…義理じゃないって…」
まどか「本命だよ…好きなの…さやかちゃんのこと」
さやか「す、好きって…」
まどか「ごめんね。困るよね。迷惑だよね…」
さやか「え?いやそんなことないよ!ただ、いきなりでビックリして…」
まどか「大丈夫、分かってるもん…普通じゃないって。女の子同士なんて」
さやか「…」
まどか「…」ジワ
さやか「…いつから好きだったの?」
まどか「昔からだよ。ずっと昔から…」
さやか「…そうなんだ…」
まどか「小学校の時からね、頼もしくて、かっこよくて、いつも傍に居たさやかちゃんが気付いたら好きで…」グス
さやか(泣いてる…)
まどか「でもねっ…さやかちゃん、はっ…上条君のことっ…すっ、好きで…」ポロ
まどか「だからっ…応援しなきゃいけっ、ないって…好きになっちゃ、いけないって…」ポロポロ…
まどか「ずっと…今までずっと我慢してきたんだ…っ…うぅ」
さやか「まどか…」
まどか「さやかちゃんがね…抱きっつい、たり…「お嫁さん」とか、言ってくれるたびに、凄く、うれっ、しくて…」
まどか「それで、十分なんだって。満足だっ、って…思おうとしたけどっ」
まどか「無理だったの、やっぱり…さやかちゃん、とっ恋人に、なりたいって…ちゃんと見てもらいたいっ、って…」
さやか「…」
まどか「でね、さやかちゃんが、去年にねっ上条君と…離れていって……ちょっとね、ちょっと…」
まどか「「私にもチャンスが来た」なんて思っちゃったんだ…応援してた、はずなのに…本当に、さっ最低だよね…私」
さやか「…そうなの」
まどか「ごめっん、なさい…ごめんねぇ…」
さやか「そんなにアタシのことが好きだったの?」
まどか「…っ…う、うん。大好き…さやかちゃんのこと、大好き」グス
さやか「そっか」
まどか「でね…っこっ今年に、渡さないと…もう、最後のチャンスかもって…」
まどか「来年には、も、もうさやかちゃんはべ、別の恋、しちゃってるかもしれ、ないって…」
「……」
さやか「…一日、待ってくれる?」
まどか「え?」
さやか「まどかがどれだけ思ってくれてたか、つらい思いで過ごしてきたか、伝わってきたよ…」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「だからアタシも真剣に考えるから。自分がまどかをどう思ってるのか」
まどか「…うん」
さやか「絶対、適当になんてしない。まどかのことは大事に思ってるよ。それは確かだから」
まどか「…!あ、ありがとう…!」ジワ
さやか「あーほらどんだけ泣くの…弱虫」ナデ
まどか「だ、だってぇ…うぅ…うくっ」ポロポロ
さやか「よしよし…」ギュ
――
――――
さやか「じゃあね…また明日」
まどか「うん…また明日」
さやか「明日も赤い目してこないようにね。皆ビックリするよ」
まどか「えへへ…」
夜
さやかの部屋
さやか「……」
さやか「まどか…」
さやか(そうだな…初めて会った時に、ちっちゃくて可愛くて、面白い反応するからついちょっかいかけたくなって…)
さやか(そっか…好きだったんだ…気付かなかったな。自分のこと、手一杯で)
さやか「そうだチョコ…」ゴソ…パク
さやか「…おいしい」
コツ
QB「やあさやか」
さやか「キュウベエ…」
QB「魔女の結界を見つけたから来てほしいそうだよ」
さやか「魔女が!?どこ!?」
---
杏子「よお」
ほむら「…」
マミ「こんばんは美樹さん」
さやか「結界の入り口は!?」
ほむら「あそこよ。行くわよ」
さやか「よし!急ごう!」
マミ「…キュウベエ?」
QB「なんだい?」
マミ「美樹さんは部屋でどんな様子だったの?」
QB「うーん…よく分からないけど、君達のいうとこの「悩んでる」って感じだったね」
マミ「…そう」
結界内
魔女「…」ジシュ!ヒュン!
杏子「あーもう!めんどくせえなコイツ!どんだけ触手あるんだよ!」ズバ!
ほむら「懐に入り込むにも途中で解けることを考えるとまだリスクが大きいわ…」
マミ「こういうタイプの魔女には不利ね。本体に全然当たらないわ」
さやか(まどか…)
マミ「美樹さん!」
さやか「!はい!」
マミ「あなた達接近戦のできる子達にあの触手は任せていいかしら?障害が無くなったら私が止めを刺すわ」
ほむら「私も視界がが開けたら時間停止で十分爆破できる。それまでは援護に回るから」
さやか「分かりました!」
杏子「んじゃ集中していくぞ!」グオ!
杏子「んぬおらあ!!うらあっ!!」ビシュ!ズバ!
さやか「…ふっ!おりゃあ!」ズシッ!ザク!
マミ(中々いいペースね。美樹さんも最近は経験がついてきてる…)
ほむら「銃でちまちまやるしかないのね…つまらないわ」ドン!ドン!
――
――――
さやか「はぁっ…はあっ」
杏子「ああ~疲れるわさすがに…でも!どうだい!?マミ!?」
マミ「十分よ!二人共お疲れ様!」
杏子「はあ~やれやれ…こんな手ごわいとはねえ…」
さやか「…」
杏子「おいどうした?黙り込んじまってお前らしくねー」
さやか「ああいや、ちょっとアタシも悩むんだよ」
杏子「お前がねえ…ふーん」
マミ「さて、私にやらせてくれるかしら?久しぶりに気持ちよくティロフィナーレさせてもらうわ」
ほむら「どうぞ」
マミ「よーし!行くわよ!」
杏子「なんだい悩みってのは?」
さやか「なんだっていいでしょ」
杏子「随分無愛想なもんだな…まあいいや、あたしらはお役御免だ。下がろうぜ」タッタッタッタ
さやか「うん…」
杏子「おーい、危ねえぞ!殆ど切ったけど触手はまだあるぞ!」
さやか「分かってるよ!今そっち行くから…」
さやか「…ふぅ」タッ
ブオ!
杏子「!あぶねえ!さやか!!左!!」
さやか「え」
ドス!!
まどかの部屋
まどか「…」グス
まどか「ああ、もうやっぱり駄目…絶対振られたよこれ…」
まどか「恭介君のこと話した時ちょっとさやかちゃん表情固まってたし…」
まどか「当たり前だよ…失恋して喜んだなんて言う人と付き合うわけないよ」
まどか「うう~どうしよ、もう友達にも戻れないよ…」ジワ
トン
QB「まどか」
まどか「キュウベエ!どうしたの?」
QB「緊急の用事だよ。さやかが魔女の攻撃を喰らって負傷したんだ」
まどか「!!さやかちゃんが!?」
QB「魔女自体はマミがすぐに片付けたけど…今さやかはマミの家で休んでいるよ」
まどか「マミさんの家!?そこにいるんだね!?」
QB「居るさ。何故だかマミに君を呼ぶように言われてね」
まどか「!マミさん…」
まどか「急がなきゃ!マミさんの家に!」ダッ ガチャ
QB「あ…行ってしまった…あ、戻ってきた」<ガチャ
まどか「着替えなきゃ!パジャマで外出るところだった!」
まどか「そーっと…うん。パパは寝てるしママは飲み会…行こう!」タッ
---
マミの家
さやか「あいたた…いやー危なかった…たはは」
杏子「ったく油断っすから…結界の中で余計なこと考えてんじゃねーよ」
さやか「う…その通りです…」
マミ「でも良かったわ。美樹さんの癒しの力があったから大事には至らなかったけど…」
ほむら「結果論で喋るのは良くないわ。美樹さやかはまだまだ未熟…そういうことよ」
さやか「ちょっとは怪我を労ってくれてもよくない!?っていたたたた!!」ズキーン
杏子「むやみに動くんじゃねーよボンクラ」
マミ「ふふふ。でも今日の魔女を倒せたのは二人の力があったからよ。お疲れ様」
さやか「どうも!」
杏子「本当にお疲れ様だよ。全身いてえよ…」
さやか「あたしは今自分で手一杯だからねえ」
杏子「つっかえねえなあ…」
さやか「なんだっておいこら」
ピンポーン!ガチャ!ダダダダダ
まどか「さやかちゃーん!!!」ダダダ
さやか「ま、まどか!?」
杏子「おわ!おいおいいきなり入ってくんなよ。下手すりゃ不法侵入だぞ」
まどか「ご、ごめん…でも…さやかちゃんが、死んじゃうって聞いて…」ゼェゼェ
さやか(話が大きくなってる…)
まどか「さやかちゃん!?大丈夫!?お願い死なないで!まだ返事も貰ってないのにこんなのってないよ!」ユサユサ!
さやか「いっだだだだ!!痛いってまどか!死んでもらいたくなかったら手を離して!」
まどか「あ、ご、ごめんね!」サッ
ほむら「まどか…別に美樹さやかは命に危機にあるわけではないわ」
まどか「え!?」
マミ「自分でちょっと話を大きくしちゃったのね…ソウルジェムは健在だし、ほぼ傷口は閉じてるわ」
まどか「ええ~?」
さやか「ぷっw」
杏子(返事って何の返事だ?)
マミ「さてと…ちょっとコンビ二に夜食でも買ってこようかしら」アイコンタクト!
ほむら「…!ええそうね。魔女との戦いで消耗したし…」
杏子「?二人共今から行くのか?じゃああたしポッキーと何か適当に甘いもん!」
ほむら「あなたも来るのよ」
杏子「は?何でだよ疲れたからやだ!」
マミ「佐倉さん?いいから来なさい。あなたに荷物持ちになってもらうわ」
杏子「ええ~?だから疲れたからやd…っておい!うわひっぱんなっておい!」ズルズル
マミ「はいはい行くわよー」
杏子「うわあああ何なんだよ一体!?」ズルズル
さやまど(マミさん…)
マミ「じゃ、 二 人 っ き り でちょっと待っててねー?」バタン
まどか「あ…」
さやか「…」
まどさや「…」
さやか「…」
まどか「あ、だ、大丈夫なの?怪我?まだ痛いんでしょ?」
さやか「あ、うん。でも殆ど大丈夫。癒しの力でグングン直ってるから明日には元通りだよ」
まどか「そっか…」
さやか「うん…」
「……」
(き、気まずい…)
さやか(いやいやいやもう明日に会って決着つける感じだったし!もう今日会わない感じだったし!こんな情けない姿見せちゃ駄目じゃん!)
まどか(まずいよこれは!さやかちゃんめっちゃ気を使ってるよ!告白の返事明日のはずなのにおかしいよ!こんなのって無いよ!)
「……」
まどさや「ね、ねえ!」
まどさや「…」(被ったああ!!)
まどか「うぅ…」
さやか「…」
さやか「まどか…目、相変わらず赤いよ。家でも泣いてたの?」
まどか「うん…」
さやか「はは、本当泣き虫」
まどか「だ、だって…」
まどさや「…」
まどか(ど、どうしよう?マミさん早く帰ってきて!)
さやか「…」
さやか「まどか?」
まどか「!?どうしたのさやかちゃん?」
さやか「告白のこと、実はね返事、もう用意したんだ」
まどか「え…ほ、本当!?」
さやか「うん」
まどか「そ、そそそっそおっそおそれでででで返事は!??」ガクガク
さやか「ちょw落ち着いてまどか」
まどか「あ、う、うん」
さやか「…あたしがね一番自然で、楽で癒される時間って何時かなあって考えたんだ」
さやか「答えはね…まどかといる時間」
まどか「!!」
さやか「あんたといるとね、すっごく心が落ち着いてポカポカするっていうのかな」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「さっきね、まどかがもの凄い勢いでこの部屋入ってきたじゃない?」
まどか「あ、うん。あはは。恥ずかしいな///」
さやか「その時にはっきり分かったの。まどかの姿見てホッとした自分に気付いたから」
まどか「…」
まどか「じ、じゃあ…返事は…」
さやか「もちろん。私もまどかのこと大好き。これからずっと一緒に居よう!」ニコ
まどか「!!……さ、さやかちゃあ~ん!!」ガバ!
さやか「あ、いた!痛いってだから!」ズキ!
まどか「あ、ご、ごめん!えへへ」
さやか「もうwあんたって本当バカ」
まどか「ひどいよさやかちゃん!」ガーン
さやか「…でもそういうところも大好き!」
まどか「!…///」
さやか「あはは…目も赤くて顔も赤くて…マッカッカだね」
まどか「だって…///」
さやか「本当可愛い」
まどか「そ、そんな言わないで///」
さやか「いーや可愛い!まどかは可愛い!さすがはあたしの嫁!」
まどか「よ、嫁って…今となってはそれって…」
さやか「そのまーんまの意味だよ」ニコ
まどか「///」
さやか「まどか、ちょっとこっち寄って」
まどか「?」
ちゅ
まどか「!!///」
さやか「にひひ///」
まどか「さささささやかちゃん!///」
さやか「ファーストキス、奪い取ったり!」
まどか「///」
さやか「もうまどかはあたしのものだもん!誰にも渡さない!」ギュ っていてて…」
まどか「私も…どこにもいかないもん!」ギュ!
さやか「あ、痛い痛い!ソフトタッチでお願いします!」
まどか「あ、ごめん!」
終わり
杏子「おいなんで家に真っ直ぐ帰んねえで公園で休むんだよ…さみーんだけど?」ブルブル
マミ「た、たまにはいいじゃないのこういうのも」ブルブル
ほむら「そうね…」ブルブル
読んでくれてありがとう
バレンタインネタ…乗るしかない、このビックウェーブにってことで書いた
もう少しコンパクトにまとめる力が欲しい
杏さやを正義とするならばさやまどはジャスティス
過去作
まどか「やっぱりさやかちゃん、中沢君のこと好きなの?」
まどか「さやかちゃんの体が幼女になっちゃった…」
仁美「あたしも人気欲しーい!」まどさや(またかよ…)
お休みなさい