QB「願い事が決まったってほんとなのかい?」
まどか「うん」
QB「じゃあ、願いを叶えてあげるから僕と契約して魔法少女になってよ!」
まどか「いいよ」
ほむら「だ、ダメよ、まどか!」カクレテル
元スレ
まどか「願い事決まったよ、キュゥべえ」QB「ほんとかい、まどか!」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324046915/
まどか「けど、普通に契約するのもなんか面白くないかな~って」
QB「どういうことだい? 言ってる意味がよくわからないんだけど」
まどか「QB、わたしとゲームをしようよ」
まどか「QBが勝ったら、わたしすぐにでも魔法少女になるよ」
ほむら「ゲーム!? な、何を言っているのまどか…!」マダ
ほむら「魔法少女になるってことは遊びじゃないのよ!」カクレテル
QB「なんだか回りくどいなぁ…」クシクシ
QB「けど、まどかがそうしたいって言うなら僕は別にかまわないよ」
QB(特になにも考えてなさそうだし、ゲームに勝てば問題ないさ)
まどか「けどね、負けたらQBはもう誰も魔法少女にしちゃだめだよ」
QB「えっ!?」ザワッ…
ほむら「ざわ・・・ざわ・・・」ズットカクレテル
まどか「当然だよね、わたしが契約するってそのぐらい価値があることだもんね?」ウェヒヒ
QB「ま、まぁ、そうだね…」ダラダラ
まどか「ゲームは対等じゃないと成り立たないから、このぐらいしょうがないよね」
QB「ちょっといいかい? そのゲームを始める前にゲームの内容を聞いてもいいかな?」
まどか「うん、別にいいよ」
ほむら「……」ジー
まどか「ゲームって言ってもそんなに難しいものじゃないよ」
まどか「それにQBにとっても有利なんだよ?」
QB「へぇ…、それは嬉しいね」
まどか「ゲームの内容は…、『わたしがQBがこれからする行動を当てられるかどうか』、だよ」
ほむら「は…?」
QB「うん? それは僕の行動を予想して、あらかじめ紙に書いておいたりして」
QB「あとで答えあわせをするというものかい?」
まどか「ううん。例えばわたしが『QBが右前足をあげる』って言ったら」
まどか「QBは左前足をあげればQBの勝ち、右前足をあげたらわたしの勝ちだよ」
ほむら「有利なんてものじゃないわよ、まどか! そんなの必ず負けるわ!」
QB「そんなゲームでいいのかい? 正直、僕が負けるとは思えないんだけど」
まどか「うん、それでいいの。だってわたし魔法少女になりたいんだから」
まどか「だから、QBが勝ったら『必ず』わたしを魔法少女にしてね?」
QB「わかったよ」
QB(最近の少女の考えはよくわからないなぁ…)
QB(まぁいいか、こんなことでまどかが契約してくれるなら僕は万々歳だからね)
ほむら「この世界もダメね…、時間を巻き戻しましょう…」ガクリ
まどか「じゃあいくよ?」
QB「うん、いつでもいいよ」
まどか「QBはこれから…、わたしを……」
QB「…」ゴクリ
まどか『魔法少女にしようとする!』ウェヒッ
ほむら「え?」キョトン
QB(ふむ。まどかの予想は僕がまどかを魔法少女にしようとする…)
QB(つまり、それとは関係ない行動を取れば僕の勝ちというわけだね)
まどか「ねぇ、QB。早く何かしてよっ」
まどか「足をあげてもいいし寝転がってもいいよ。そしたらわたしの負けで…」
まどか『QBはわたしを魔法少女にしてくれるんだよね?』
QB(ん?)
QB(まどかの言うとおり、僕がこの場で寝転がれば僕の勝ち……)
QB(そうすれば僕はまどかと契約しようと……あれ!?)
QB(契約しようとしたらまどかの予想が当たることになって…)
QB(僕の負けになるッ!!?)ガクゼン
まどか「うぇひひ、どうしたのかなQB、顔色が悪いよ?」ウェヒヒヒヒヒヒ
ほむら「まどか…、恐ろしい子!」シロメ
QB(こ、こんなのってないよ…、あんまりだよ…!)
QB(っていうか、イカサマじゃないかなって思うな、僕…)
QB(…うん、やめさせよう。このゲームはなかったことにするべきだ)
QB「……」スゥ
まどか「もしかして喋るのかな? 喋られたらわたしの負けだなー」ウェヒヒヒ
QB「!?」ング…
QB(喋ったら僕の勝ちだって!? な、ならテレパシーで…)
まどか「それともテレパシーでも送られるのかな? わたし負けちゃうよー」ティヒヒヒ
QB(よ、読まれてる!? どういうことなんだ…、どうしてそこまで僕に勝たせたがる…)
QB(……そういえばあの時、)
~まどか「だから、QBが勝ったら『必ず』わたしを魔法少女にしてね?」~
QB(ハッ!)
QB(どうする…、どうすればいいんだ…!)
QB(僕が何かすればその瞬間、自動的に僕の勝ちになる)
QB(何か…、何か回避する方法は…んん?)
ほむら「」コソコソ
QB(あ、あれは暁美ほむら……そうだ!)
QB(僕が何か行動をとる前に、僕が絶命すればゲームは中断……)
QB(それでどうにかうやむやに出来るはずだ!)
QB(暁美ほむら…気付いてくれ! 今僕は鹿目まどかを魔法少女にしようとしているぞー!)ジー
QB(いいのか!? まどかが魔法少女になってしまっても、かまわないって言うのかッ!!)ジィィー
ほむら「ほむっ!? インキュベーターに見つかったようね…」
ほむら「どういうわけか熱い視線を送られているわ」ファサッ
QB(おーい、暁美ほむらー! 今、目が合っただろう!?)
QB(目を逸らさないで! お願いだから! こっちを見てよぅ!)
QB(今にも君の大切なまどかが凶悪なインキュベーターの毒牙にかかりそうになっているんだぞ!)
QB(君はそれでいいのかッ! 暁美ほむらァァッ!)
ほむら「……なんとなく、殺して欲しそうな顔してるわね…」
ほむら「あぁ…、そういうことね」フフッ
QB(なっ、笑った!? この状況を察して、僕がなにも出来ないことを知って…!)
まどか「…?」チラッ
ほむら「…!」アッ
QB(こ、こうなったら…、ここは運がいいのか悪いのかここは歩道の真ん中……)
まどか「……」チョイチョイ
ほむら「……」コクリ
QB(偶然通りかかった自転車か何かに轢かれて…)
QB(いや、この際、歩行者に踏まれただけでも死んでやるっ!)
まどか「ねぇQB、ここって誰か通りかかったら、踏まれたりして危ないと思うんだ」
QB「!」ビクン
QB(まさか…)
ほむら「私の出番と言うわけね」ファサッ
まどか「ほむらちゃん、QBを危なくない場所に移動してもらってもいいかな?」
ほむら「えぇ、任せて。こんな可愛い生き物が怪我をすることろなんて見たくないもの」ニコォ
QB(あ、おわった……)
――――
――
―
QB(以来、僕は暁美ほむらの家のベランダで置物と化している…)
QB(ワルプルギスの夜が来た時も、まどかに連れられて安全を確保され)
QB(4人の魔法少女たちが結束して魔女を撃破…)グスン
QB(もうこうなったら……)
QB(何億分の一、何兆分の一かはわからないが、隕石が降ってきて僕を直撃する可能性に…)
QB(かけるっ!!)クワッ
QB「……」
QB(……まだかなー)
-OSIMAI-
人食いワニのジレンマ、なんて言われてる自己言及のパラドックスでした
べぇやんをこういう感じで精神的に追い詰めるのって楽しいよね
最後まで読んでくれてありがとう
43 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/12/17 00:52:15.41 60fPqeoi0 20/23いま何かアクションしてまどかに勝ってから改めて契約すればいいんじゃないの?それじゃあだめ?
どういうアクションしても契約迫ったら負け?やべぇ脳みそ動かない
>>43
まどか「わたしはこれから…と言ったが、いつまで…とは言っていない」
まどか「期限を設けていない以上、永遠に続くと考えてもらってかまわない」ククク
ほむら「まどか!? なんだか鼻が尖ってきているわ! それ以上はダメよ!」
68 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/12/17 01:12:28.49 Id41gD5G0 22/23>>60 それなら
1 まどかが「これからQBが右前足をあげる」と予想
2 QBが左前足をあげて勝つ
3 歩行には右前足をあげる必要があるのでその後QBが歩いた時点で負けになる
でもいけるんじゃないの? やばい俺もよく理解できん
最後に一つだけ言っておく
俺もよくわかってない!(キリッ
けどまぁ、>>68みたいのなら右前足を上げる前に契約完了しちまえば、べぇやんの勝ちじゃないかな
目的のすり替えに近い
QBが痛い目見るならなんでもいい