番外編
ロマサガ2編(時系列はサバンナ編とコムルーン編の間。)
メルーのどこか
クローディア「暑い・・・」
ゲラハ「クローディアさん、一体どこまで歩くのです?」
クローディア「おかしいわね・・・地図では、ジャングルに入るはずなんだけど・・・」
ゲラハ「道を間違えたんじゃないですか?見せてください。」
ゲラハ「・・・クローディアさん、これ逆さまになってますよ。」
クローディア「え?」
ゲラハ「我々は今、東でなく西の方に進んでるのです。」
クローディア「そ、そうだったの。まあ、ちょっと遠回りになるけど、問題はないわ。」
ゲラハ「(地図、読めなかったのか・・・)」
ゲラハ「本格的に迷ってしまったようですね・・・」
クローディア「今日も野宿になりそうね。」
ゲラハ「マルディアスに帰りませんか?その装置を使って帰りましょう。」
クローディア「ダメ。まだ仲間を一人も見つけてないんだから。」
ゲラハ「ハァ・・・おや、向こうに光が?」
クローディア「良かった、町が見えてきたわ。」
マーメイド
ゲラハ「だいぶ、空が暗くなってきましたね・・・」
クローディア「周りが騒がしいわね・・・」
男「踊り子だ!今日も踊り子が来るぞ!」
クローディア「踊り子?」
じじい「夜になると酒場に踊り子がやって来るんじゃ!デヘヘヘ、楽しみ、楽しみ!」
クローディア「踊り子の何が珍しいのかしら?」
ゲラハ「面白そうですね。せっかくだから寄ってみましょう。」
酒場
ゲラハ「随分とにぎやかですね。」
クローディア「ハァ、うるさい・・・」
じじいA「踊り子はまだかー?」
じじいB「待ちくたびれぞ~早うせい。」
店主「お待たせしました。今日も我が店の名物、踊り子ちゃんの登場です!」
じじいA「キタ――――!!」
踊り子「」デンデデッデデレデンデデッデデレデンデデッデデレデンデデッデデレ
ゲラハ「カウンターに乗って踊ってる・・・大胆ですね。」
じじいB「ハァハァ」
店主「は~い、今日はここまでー」パンパン
じじいA「ニヒヒ、今日もよかったの~」
じじいB「わしももうちょっと若ければの~」
海賊みたいな男「ハァ・・・」
クローディア「ねえ、ゲラハ・・・」
ゲラハ「何ですか?」
クローディア「あそこにいるの、海賊?」
ゲラハ「さあ、しかし周りを見ても彼しかいませんが・・・」
クローディア「陸に上がったカッパじゃない?」
ゲラハ「キャプテンじゃあるまいし、この世界にまでそんな・・・」
ゲラハ「・・・でも、ちょっと気になりますね。声をかけてみますか。」
ゲラハ「あの、ちょっとよろしいですか?」
海賊みたいな男「何だお前は、俺に何の用だ・・・トカゲに女?変わったカップルだな・・・」
ゲラハ「何か思いつめてるような顔をしていたもので、もしよければ私達が相談に乗りますが・・・」
海賊みたいな男「お前には関係のないことだ。放っておいてくれないか・・・酒がまずくなる。」
クローディア「その人の言うとおりよ。放っときましょう。」
ゲラハ「何だかキャプテンを重ねて・・・放っておけないのです。」
クローディア「しょうがないわね・・・」
ゲラハ「さっきから、踊り子をずっと見ていたようですが・・・あの踊り子が気になるのですか?」
海賊みたいな男「な、何を言ってるんだ!?俺は毎晩、暇つぶしでここに来て踊りを見ているだけだ!」
クローディア「やっぱり気になってるじゃない・・・」
ゲラハ「私はゲラハ。こちらは私の仲間でクローディアといいます。」
マゼラン「俺はマゼラン。アバロンのこ・・・商船団の船乗りをしている。」
クローディア「でも、あなた以外の船乗りは誰もいないわよ?」
マゼラン「休暇中だ・・・今はここで羽を伸ばしているだけさ。」
マゼラン「用は済んだろう?俺は宿に帰らせてもらう。じゃあな。」
ゲラハ「しかし、まだ話が・・・」
店主「よしなよトカゲの旦那、あの船乗りのあんちゃんはあの子に夢中なのさ。だからこうやって毎晩毎晩、踊り子目当てにやって来るんだ。」
ゲラハ「あの踊り子は毎晩ここに来るのですか?」
店主「ああ、夜になるとこうやって、いつも踊りにやってくるんだ。どこから来たのかは知らんけど、こうやって店も繁盛するからこっちは大助かりさ。」
ゲラハ「・・・・・・」
クローディア「そんなに彼が気になるの?」
クローディア「だったら、今日はここで泊まって、明日また彼に会ってみる?」
ゲラハ「いいのですか?クローディアさんには仲間集めがあるのに・・・」
クローディア「後でいいわ。しばらくここで情報を集めに専念しましょう。」
ゲラハ「クローディアさん・・・ありがとうございます。」
翌日
マゼラン「何だ、またあんた達か・・・」
ゲラハ「今日も踊り子を待っているのですか・・・?」
マゼラン「そんなんじゃねえよ。酒が飲みたいからここへ来てるだけだ。」
じじいA「おっ、来たぞ!踊り子じゃ!」
マゼラン「!」
男「いよっ!待ってました!」
じじいA「ヒュー!ヒュー!」
じじいB「踊り子ちゃーん!結婚してくれー!」
踊り子「ねえ、一緒に踊らない?」
じじいB「え?」
マゼラン「え!?いや、俺は、その・・・」
クローディア「もう、お行きなさい。」ドンッ
マゼラン「わっ!」
踊り子「ウフフ」
男「何と!」
じじいA「ちっ」
じじいB「あの野郎・・・」
ゲラハ「ロマンチックですね。若い船乗りと踊り子が踊っている姿は。」
クローディア「あなたの口からそんな言葉が出るとは思わなかったわ。」
踊り子「いつも来てくれるのね。」
マゼラン「あ、ああ・・・」
店主「さあさあ、お開きですよー」
踊り子「またね。」
マゼラン「・・・・・・」
クローディア「どうしたの?まだ踊り足りないの?」
マゼラン「ま、待ってくれ!」
ゲラハ「マゼラン!」
裏口
マゼラン「!?」
クローディア「人魚!?」
人魚「見て・・・しまったのね・・・」
人魚「あなただけには見られたくなかったわ・・・」
バシャン!
マゼラン「あの子が、人魚だったなんて・・・」
ゲラハ「マゼラン、諦めましょう・・・相手が人魚では、住む所が違います。」
クローディア「夢だと思って諦めなさい。水中に潜れるなら話は別だけど・・・」
マゼラン「そうか、その手があったか!」ピロン!
クローディア「え?」
マゼラン「船乗り仲間から聞いた話なんだが、昔、水中にいられない者が水中で生活出来るように作られた薬があったと聞く。」
マゼラン「『人魚薬』といって、それを使えば人間でも水中に永久的に潜れるようになる。」
マゼラン「幸いなことにこの近くには魔女が住んでいる洞(ほこら)がある。その魔女なら人魚薬を作ってくれるかもしれん!」
マゼラン「お願いだ!薬の材料集めに力を貸してくれ、この通りだ!」
クローディア「何故、知り合ったばかりなのにあなたの人魚探しの手伝いをしなければならないの?」
ゲラハ「いい機会ではありませんか、人魚だって人外なのですから仲間に出来るチャンスですよ?」
クローディア「私、人魚って苦手なの。」
ゲラハ「何故です?」
クローディア「ほら、あのウコムの・・・」
ゲラハ「ああ・・・」
マゼラン「ぶしつけなのは承知だ。しかし、俺一人で探すには危険すぎるんだ。礼ははずむ!」
クローディア「自分で探しなさい。あなたの恋愛事なんて私達には関係のない事だわ。」
マゼラン「頼む、金や装備類ならいくらでも出す!前金だって出そう!10000クラウンだ。」
クローディア「そうね、どうせ行くあてもないし手伝おうかしら。」
ゲラハ「この人は・・・」
マゼラン「本当か!?ありがてー!まずは、ここから東にある魔女のほこらへ行こう!」
マゼランがパーティーメンバーになった!
魔女のほこら
魔女「イーヒッヒッヒッヒ!!イーヒッヒッヒッヒ!!」グツグツ
クローディア「見るからにって感じね。」
マゼラン「あ~その、ちょっといいか?」
魔女「ん?誰だいあんた達、わしに何の用じゃ。」
マゼラン「あんたに頼みたいことがあって来たんだ。」
魔女「おや、そうかい。いい男じゃないか、こんな所まで来て、わしにナンパしにでも来たのかい?」
マゼラン「い、いや、違う。その薬を作って欲しいんだ。」
魔女「何じゃい、薬か。何の薬が欲しいんじゃ?惚れ薬か?ネタが少ないからな、本当に必要なものにせーよ。」
マゼラン「人魚薬を作ってくれないか?」
魔女「そいつはちょいと難しいな。トバの海ツバメの巣とサバンナの卵のからと、アクア湖の水、それから10000クラウン必要じゃ。」
マゼラン「そんなにいるのか・・・」
クローディア「がめついお婆さんね。」
ゲラハ「・・・・・・」
魔女「聞こえてるよ。無理にとは言わんさ。別にあたしゃ止めはせんよ。」
マゼラン「わかった、集めてくる。その代わり、約束は守ってもらうからな。」
魔女「ネタと金さえ持ってくりゃ、約束はちゃんと守るよ。」
マゼラン「トバとアクア湖はともかく、サバンナは少し遠いな・・・」
ゲラハ「手短な所から集めるのが一番いいでしょう。」
マゼラン「そうだな。まず、ここから近いトバへ行くか。」
トバ
ゲラハ「ここは働いている女性が多いですね。」
マゼラン「ここでは男が船を漕ぎ、女が海に潜るという伝統がある。」
マゼラン「ツバメの巣があるのはこの先だ、行ってみよう。」
海女「あなた達、この先はガケになってて危険よ。用がないのなら行かない方が身のためだわ。」
マゼラン「君は?」
ナタリー「私はナタリー、ここトバで海女をやっているの。」
ゲラハ「海女って・・・」
クローディア「こんな子どもが海女をやってるの?」
ナタリー「・・・私、これでも一応大人です。」
マゼラン「失礼した。実はここで海ツバメの巣が取れると聞いて、来たんだが何か知っているか?」
ナタリー「海ツバメの巣?取れる場所は知ってるけど、あそこは道も狭くて足場が悪いし、モンスターもいて危険よ?それでも行くの?」
マゼラン「どうしても取らなきゃいけない理由があるんだ。」
ナタリー「そう、わかりました。私が巣のある所まで案内しましょう。足場が悪い場所なので気をつけて。」
マゼラン「ありがとう、助かるよ。」
ナタリーがパーティメンバーになった!
トバの崖
ゲラハ「人がやっと通れるくらいの道ですね。」
ナタリー「ええ、しかも比較的広い所は植物のモンスターがうろついてるわ、油断しないで。」
シュルル
ナタリー「きゃあ!」
ゲラハ「上から!?」
グラスホッパー「」ウネウネ
クローディア「(何あれ、キモ・・・)」
マゼラン「この化け物が!」
【大木断】
グラスホッパー「!」1
ゲラハ「(強い・・・)」
クローディア「(本当にただの船乗りなの?)」
マゼラン「危ないところだったな、大丈夫か?」
ナタリー「ありがとう・・・助かったわ。ここからは先はツルで登らないといけないの、気をつけて。」
クローディア「何だか、厄介なことに巻き込まれちゃったわね・・・」
ナタリー「あそこよ。」
ゲラハ「モンスターが邪魔して通れませんね・・・」
お化けキノコ「・・・・・・」
ラッフルツリー「・・・・・・」
クローディア「気味の悪い植物・・・」
マゼラン「力づくで通るだけだ、行くぞ。」
ナタリー「これで!」
【召雷】
お化けキノコ「!」1
【クリムゾンフレア】
ラッフルツリー「!」1
クローディア「植物は燃やすに限るわね。」
ゲラハ「(森の番人とは思えない台詞・・・)」
マゼラン「(強い・・・俺の見込んだとおり、この二人がいれば案外早く集まるかもしれないぞ・・・)」
海ツバメの巣を手にいれた!
マゼラン「やったぞ、まずは一つ目だ。」
ナタリー「モンスターが減ったから、ここも少し安全になったわ。さあ、戻りましょう。」
トバ 酒場
マゼラン「ありがとう、君のおかげで無事に手に入れることが出来たよ。」
ナタリー「大したことはしてないわ。でも、その海ツバメの巣をどうするの?スープの材料にでも使うの?」
マゼラン「いや、大したことじゃないんだが・・・」
ナタリー「事情があるなら、詮索はしないわ。もし、私の力が必要になったら、ここへ来て。」
マゼラン「とにかく本当に助かったよ。」
ゲラハ「次はどうしますか?」
マゼラン「トバから西に歩けば、ナゼール地方へ行ける。次はアクア湖へ行こう。」
アクア湖
クローディア「きれいな水ね。」
マゼラン「よし、この水を汲んでと・・・」
バシャン!
マゼラン「!?」
ネレイド「やめて!そんな汚い手で触らないで!」
マゼラン「そんなに汚いかな・・・」
マゼラン「この水が必要なのです!」
ネレイド「では、月光のクシを持ってきて!アクア湖の水を清める月光のクシを!」
バシャン!
クローディア「こんな所にも人魚がいるの?」
ゲラハ「似てますけど、彼女はさっきの人魚とは少し違いますね・・・」
マゼラン「月光のクシか・・・誰が作れるんだ?」
トバ
ナタリー「あら、また会ったわね。」
マゼラン「いきなりで、すまない。どうしても君に聞きたいことがあってな・・・」
ナタリー「私でよければ相談に乗るわ。で、聞きたいことって?」
マゼラン「月光のクシが欲しいんだが・・・誰かそれを作れる者は知らないか?」
ナタリー「月光のクシ?水を清めるというアレ?ここら辺でそれを作れる職人なんて、聞いたことないわね・・・」
ナタリー「そうだ、サバンナの地下にいるモール族なら・・・」
クローディア「モール?あのモグラの亜人?」
ナタリー「モール族を知ってるの?それなら話は早いわ。彼らは手先が器用だから、大抵の物は何でも作れるはずよ。」
マゼラン「本当に助かったよ。この礼は必ず・・・」
ナタリー「お礼なんかいらないわ。サバンナは北ロンギットを越えて、ステップに向かえば比較的安全に行けるわ。」
クローディア「そうと知ってたら・・・」
ナタリー「え?」
クローディア「何でもないわ。さあ、サバンナへ行きましょう。」
マゼラン「あっ、ああ。それじゃあ、またな。」
ナタリー「・・・・・・」
サバンナ
マゼラン「そういえばあの婆さん、サバンナに卵のからがあると言ってたな・・・」
クローディア「ここに来たのも久しぶりね。」
マゼラン「サバンナに行ったことがあるのか?」
ゲラハ「前にもここに立ち寄ったことがあるのです。」
クローディア「鳥が巣を作りそうな所なら大体は知ってるわ。私に任せて。」
ゲラハ「クローディアさんは森育ちですからね、こういう時は鼻が利きますよ。」
マゼラン「そうか、よろしく頼むぜ。」
ゲラハ「巣だ!モンスターに襲われてるぞ!」
マゼラン「やめろー!卵をよこせー!!」
クローディア「!?」
パイロヒドラ「ギャース!」
クローディア「何あのヘビ・・・」
マゼラン「パイロヒドラだ。気をつけろ、こいつはかなり強いぞ・・・」
クローディア「アディリスほどじゃないけど、大したことはないわ。私一人で充分・・・」
マゼラン「い、いかん!前に出ては・・・!」
【トリプルアタック】
クローディア「こ、これしきで・・・」
【火炎】
クローディア「」1
ゲラハ「クローディアさん!」
【高級傷薬】
マゼラン「大丈夫か?ヤツは火炎を吐いたり、連続攻撃を得意としてるんだ。」
クローディア「それを先に言って・・・」プスプス・・・
ゲラハ「あのクローディアさんが苦戦するとは・・・」
パイロヒドラ「」1
クローディア「何とか倒せたわね・・・」
ゲラハ「これで卵は我々の物ですね。」
マゼラン「だが、卵を奪っていったらモンスターと同じだ。しかし、卵は欲しい・・・」
クローディア「(さっき、よこせとか言ってたくせに・・・)」
パキパキ パキッ
マゼラン「!?」
鳥「ピー ピー」
クローディア「飛んでいった・・・」
マゼラン「よし、からだけなら・・・」
卵のからを手にいれた。
卵のからを手にいれた。
卵のからを手にいれた。
卵のからを手にいれた。
卵のからを手にいれた。
卵のからを手にいれた。
卵のからを手にいれた。
卵のからを手にいれた。
ゲラハ「もう、それぐらいにしましょう。」
マゼラン「す、すまんつい・・・」
クローディア「モール達は南の集落の穴にいるわ。」
モールの巣
モール「おお、あなた方は!」
クローディア「久しぶりね、元気にしてた?」
モール「ええ、おかげさまで!生き残った仲間達で何とか暮らしていますよ。」
マゼラン「頼みがあるんだが・・・」
モール「おや、あなたのお連れさんですか。何でしょうか?」
クローディア「私の仲間に――」モガッ
マゼラン「君達は手先が器用だと聞いている。月光のクシを作ってほしいんだが、大丈夫か?」
モール「ええ、いいですとも。でも、それには月の光とお金が必要です。」
マゼラン「金はともかく、月の光は・・・」
モール「では、この壷にたくさん光を入れてきてください。」
モールの壷を手にいれた。
クローディア「どこに集めればいいの?」
マゼラン「心当たりがある。しかし、あそこは・・・」
クローディア「え?」
マゼラン「クローディア、君が持っている装備品を少しの間貸してくれないか?」
マゼラン「そうだな、このバンダナを・・・」
クローディア「?」
ゲラハ「?」
アバロン 満月亭
ゲラハ「船乗りというより、ほとんど海賊みたいな格好ですね・・・」
クローディア「あからさまに怪しいわよ?その格好。」
マゼラン「いや、これでいいんだ。」
宿主「満月亭へようこそ!お泊りですか?」
マゼラン「ああ・・・3人分ね。」
宿主「あら?あなた、エンリケ様に似てるわね・・・」
マゼラン「ハハハ、よく間違われるんだ!」
クローディア「?」
マゼラン「さあ、夜に備えて、今日はゆっくり休もう。」
翌日
ゲラハ「壷の中はどうですか?」
マゼラン「この通りさ。」
クローディア「キレイ・・・」
マゼラン「さあ、用は済んだ。は、早くここを出よう。」
クローディア「どうしたの?そんなに焦って。」
マゼラン「何でもない!急いでサバンナへ戻るぞ!」
モールの巣
マゼラン「いっぱい集めてきたぞ。これを見てくれ。」
モール「うん、これだけあれば充分だ。それと金貨の方も・・・」
マゼラン「10000クラウンだ。」
モール「そんなに!では、すぐ作るからちょっと待っててくださいね。」
クローディア「あなた、結構金持ちなのね。」
マゼラン「あ、ああ、まあな。」
モール「はい、出来たよ!」
月光のクシを手にいれた。
マゼラン「助かったよ、これでアクア湖の水が手に入る。」
モール「命の恩人のお仲間の頼みですから、お安い御用です。また必要な時は声をかけてください。」
クローディア「ねえ、仲間――イタタ」グイッ
ゲラハ「行きましょう。」
アクア湖
マゼラン「月光のクシを・・・」
パシャン キラッ
クローディア「湖が光った?」
バシャン
ネレイド「これで水を清めることが出来ます。」
ネレイド「あなたの誠意はよくわかりました。どうぞ、水を持って行ってください。」
アクア湖の水を手にいれた。
マゼラン「やった、これで全部揃ったぞ・・・」
ゲラハ「良かったですね。洞へ行きましょう。」
魔女のほこら
マゼラン「婆さん、いるか!?」
魔女「おや、結構早かったじゃないか。で、約束の品は持ってきたかね?」
マゼラン「ああ、この通り。」
魔女「アクア湖の水、卵のから、海ツバメの巣・・・たしかに、全部あるね。今、作るからちょっと待っておれ。」
魔女「ほれ、出来たよ!」
人魚薬を手にいれた。
魔女「これがあれば水中へ行けるよ。しかし、水中で何をする気じゃ?宝探しかい?」
魔女「まさか、人魚に会いに行こうって言うんじゃなかろうね?へっへっへ!」
マゼラン「!」ドキッ
魔女「じゃがの、3回使うと二度と陸には戻れなくなるよ、気をつけな。」
ゲラハ「制限があるのですか・・・」
マゼラン「・・・・・・」
魔女「まあ、どう使うかはあんたの自由さ。用があったらまたおいで、このおババがいつでもお相手してあげるよ!へっへっへ!」
マーメイド
マゼラン「よし、人魚薬を・・・」
ゲラハ「私達もついて来てもいいですか?水中の世界を見てみたいのです。」
クローディア「(これで二回目だけどね。)」
マゼラン「ああ、いいとも。君らには色々と世話になったからな。じゃあ、行こうか。」
水中
魚人A「おっ!陸人が来たぞ、珍しい~」
魚人B「もしかして、あの男が人魚の言ってたヤツか?」
魚人C「いいな~俺も陸女の恋人が欲しいよ。」
ゲラハ「クローディアさん、チャンスですよ?」
クローディア「冗談はやめて。」
人魚「あ、あなたは・・・」
マゼラン「やあ。また、会えたな・・・」
人魚「来てくれたのね!嬉しい~!!」
キャッキャッ ウフフ
クローディア「ねえ、私戻っていい?」
ゲラハ「そうですね、戻ったほうがよさそうですね。」
宿屋
ゲラハ「・・・・・・」
クローディア「どうしたの?ゲラハ、」
ゲラハ「あの魔女が言ってた言葉が気になるのです。」
クローディア「薬のこと?」
ゲラハ「ええ、『3回使えば二度と陸には戻れなくなる』と言ってましたね。」
ゲラハ「昨日も、マゼランは彼女に会いにいくと言って・・・」
ゲラハ「まさか!」ガタッ
クローディア「ゲラハ!?」
ゲラハ「マゼラン!」
マゼラン「やっぱり気づかれちまったか・・・あの婆さんも余計なこと言ってくれたもんだぜ。」
ゲラハ「やめてください!それ以上使えば、あなたは二度と陸に・・・!」
マゼラン「止めないでくれ、俺はもう、地上に未練はないんだ。」
マゼラン「ありがとう、君らのことは忘れないよ。」
ゲラハ「マゼラン!」
バシャン!
ゲラハ「そんな・・・」
プカ・・・
クローディア「帽子が・・・」
ナタリー「ここにいたのね!」
ゲラハ「ナタリー!」
ナタリー「マゼランはどこに行ったの!?」
クローディア「水中に入ったわ。多分、もう上がってこないわ・・・」
ナタリー「まさか、人魚薬を・・・?」
ゲラハ「知ってるのですか?」
ナタリー「ええ、海ツバメの巣にアクア湖の水・・・ふと、思い出して資料を見てみたんだけど・・・」
ナタリー「人魚薬は永久的に水中にいられる反面、3回使うと二度と陸には戻れない体になってしまうという副作用があるの。」
クローディア「あの人、最初からそれを知ってて・・・」
ナタリー「何かしら?この騒ぎ・・・」
クローディア「兵隊がいっぱい来てるけど・・・」
重装歩兵「君たち、ここでエンリケ陛下を見なかったか!?」
クローディア「エンリケ陛下?」
重装歩兵「バレンヌ帝国の皇帝だ!帽子を被って、コートを羽織った船乗りのようなお方だ!」
ゲラハ「皇帝!?」
クローディア「まさか・・・」
重装歩兵「知ってるのか?」
クローディア「いえ、全く。」
重装歩兵「そうか・・・もし、陛下らしき人物を見かけたら、我々に連絡してくれ!頼むぞ!」
クローディア「え、ええ・・・」
ゲラハ「まさか、彼が皇帝だったとは・・・」
ナタリー「・・・マゼランは偽名だったのね。」
クローディア「この帽子、どこかに隠さないと・・・」
ナタリー「私が預かるわ。もう、彼には必要のない物だろうから・・・」
ナタリー「馬鹿な人、他に一緒にいられる手段だってあったはずなのに・・・」
ゲラハ「ナタリー・・・」
ナタリー「私はトバへ戻るわ。立ち寄ることがあったらよろしくね。それじゃあ・・・」
クローディア「私達も行きましょう。こんな所、長居は無用だわ。」
ゲラハ「そう・・・ですね。」
水中
人形「今日も楽しかったわ、さようなら。」
マゼラン「もう、戻れないんだ。」
人魚「そんな・・・私のために・・・」
マゼラン「いいんだ、後悔はしてないよ。」
つづく
番外編 ロマサガ3編(時系列はグレート・フェイク・ショー前。)
西の森
ゲラハ「アリ達がどこにいるのか、全くわかりませんね・・・」
クローディア「見つけたら潰せばいいわ。それまでは仲間探しに専念しましょう。」
ゲラハ「(結局はそれしか考えてないな・・・)」
ガサッ ガサッ
ゲラハ「?」
マコ「ウニャ」
ゲラハ「獣タイプのモンスターか?あまり強そうに見えないが・・・」
クローディア「・・・・・・」
マコ「ニャー?」
クローディア「か、可愛い・・・」パァ
ゲラハ「ま~た始まった。」
マコ「ニャ、ニャー!」
ゲラハ「あ、逃げた。」
クローディア「逃がさないわ。」
マコ「ニャ!?」
ゲラハ「は、早ッ!」
マコを捕えた!
マコ「ウニャー!」
クローディア「これで、逃げられる心配はないわ。」
ゲラハ「綱って、これじゃあ犬じゃありませんか。」
クローディア「いいのよ。シルベンやブラウがいなかったから、あの子達の代わりになってくれるわ。」
ゲラハ「可哀想に・・・」
マコ「ニャー!ニャー!」バタバタ
クローディア「大丈夫よ、私がしっかり可愛がってあげるから。」
ゲラハ「かなり怖がってますよ?」
クローディア「じきに慣れるわ。ブラウだって最初は懐かなかったんだから。」
ゲラハ「だと、いいんですけど・・・」
ゲラハ「おや、向こうに館がありますね。」
クローディア「誰かいるかもしれないわ、入ってみましょう。」
教授の館
クローディア「誰かいるの?」
教授「あ~ら、いらっしゃい!お客様なんて珍しいわね。ここがだれの館かご存じ?きょ・う・じゅの館よ。」
クローディア「教授?」
教授「そう、人は教授と呼ぶわ。」
(前奏)
教授「前人未トーの空前絶グォ~~♪ 天下無ソーの針小棒ドゥワ~イ♪ 驚天動地の五リ霧チュウ~~♪」
教授「我デーン引水自画自サ~ン♪ 青はアイより青く花よりだんご♪ とにかく無敵の大大大大大大大大天サ~~~~~イ♪」
クローディア「・・・・・・」
教授「目が回るほど素晴らしいのよ。」グルグル
クローディア「へー、その人はどこに?」
教授「今、あなたの瞳の中にいるわ。そう、私が教授よ。そう、私は天才、私は万才、私は3・・・いえ、私は20才。」
クローディア「帰ろう。」
教授「お待ちになってよ。私、頭がいいだけじゃありませんのよ。最高の美しさ、完全なプロポーションも備えておりますのよ?」
教授「才色兼備って私のことを言うのね。ここまでパーフェクトだと、存在そのものが罪なのかも知れませんわね。」
クローディア「何かものすごく腹が立ってきた、帰ろう。」
ゲラハ「まあまあ。」
教授「待って、あなた後ろにいるの・・・」
クローディア「この子がどうしたの?」
マコ「キューキュー!」
教授「あ~ら、マコちゃん!あなた達が捕まえてくださったの!?」
クローディア「マコちゃん?」
ゲラハ「ええ、森で偶然会って、クローディアさんが捕まえたのですが・・・」
教授「わ~、ありがとう!わざわざ私の所まで届けてくれたのね!」
クローディア「え、いや、それは・・・」
ゲラハ「(クローディアさん、あきらめましょう。)」
教授「お礼に熱いキッスを!」ン~
クローディア「結構です。」
教授「けどすごいわ。マコちゃんって素早い子なのに、捕まえてくれるなんて余程腕の立つお方なのですね。」
教授「そこで、あなた方を見込んでお願いがありますわ。この子の他に私のかわいいペット達が3匹、森に迷いこんでしまいましたの。」
教授「探して連れてきて頂けません?変わった子達ですから、すぐに判りますわ。よろしくね!」
クローディア「他の人を当たってくれる?私達はそんなヒマじゃないわ。」
教授「マコちゃんみたいな可愛いペットなのよ?そんな子達を放っておけませんわ。」
クローディア「放っておけない、行きましょう。」
ゲラハ「でしょうね。」
西の森
ゲラハ「そんな広い森ではないですから、すぐに見つかるはずですが・・・」
バーニィ「キュー!」
クローディア「あら、この子も可愛い・・・」
ゲラハ「教授が言ってたペットですね。」
バーニィ「ニヤッ」
【凝視】
クローディア「!」マヒ
クローディア「あら、私が気になるの?可愛い・・・」
バーニィ「キュギュ!?」
ゲラハ「(マヒなのに動いてる・・・)」
バーニィを捕らえた!
バーニィ「ウソダトイッテヨ・・・」
クローディア「ハァ、こんな可愛いのにお持ち帰り出来ないなんて・・・」
ゲラハ「何でしたら、ツヴァイクで売ってお金にしますか?」
クローディア「冗談はやめて。そういう人間が私、一番嫌いなの。」
ゲラハ「(少なくともあなたと同類だと思うんですが・・・)」
ゲラハ「いました、3匹目です!」
奇面草「」ウネウネ
クローディア「何、あれ?」
ゲラハ「あれも教授のペットです。奇面草と言ってましたから・・・花ですね。」
クローディア「あれが可愛いって、どういう趣味してるのかしら・・・あのオバさん。」
奇面草「ニヤリ」
【凝視】
クローディア「何かしたの?気味の悪い顔で私を見ないで。」ミス
奇面草「!?」
クローディア「ハァ!」
【逆一本】
奇面草「グヘッ」1
ゲラハ「前の二匹よりもあからさまに容赦ないですね。」
奇面草を捕えた!
クローディア「ねえ、これ売って金にしてもいい?」
ゲラハ「ダメです。」
ゲラハ「いました、今度は大きいですね。」
ムクチャー「ZZZZZ」
クローディア「話が違うじゃない、何でドラゴンなのよ?」
ゲラハ「名前で判断するな、といういい例ですね。眠ってるようですが・・・」
クローディア「見るからに間抜けそうな顔ね。さっさと、捕まえましょう。」
【瞬速の矢】
ムクチャー「!!」
ムクチャー「#」
【高温ガス】
ゲラハ「クローディアさん!」
クローディア「他の三匹より全然強いじゃない・・・ゲホッ」
ゲラハ「あんなのでも一応ドラゴンなんですから油断してはダメですよ。」
クローディア「今度は手加減はしないわ・・・」
【超次元ペルソナ】
ムクチャー「キュウ」1
ムクチャーを捕らえた!
クローディア「お、重い・・・」ズズズズズ・・・
ゲラハ「教授の館まで、少しです。頑張りましょう。」
教授の館
クローディア「全部、捕まえてきたわ。」
教授「あ~ら!みんな捕まえてくれたのね!ありがと~!お礼に熱いキッス・・・冗談よ。はい、これ報酬ね。」
教授「実はね、また逃げ出したのがいるのよ。『アルジャーノン』っていうねずみよ。でも、それはペットじゃなくてツヴァイク公から頼まれて作った天才ねずみなの。」
教授「あいつは性格悪くて大っ嫌いだから、どっかで野たれ死にしてくれると助かるわ~。もし見つけても、連れてこないでね♪」
クローディア「(何か、ペット達が逃げた理由がわかったような気がするわ・・・)」
教授「私のペット達を捕まえてくれて本当にありがとう!もし困ったことがあったら、この天才に相談してね!」
クローディア「(二度と来るもんですか。)」
キドラント
ゲラハ「久々の町ですね。」
クローディア「今日はここで休みましょう。」
声「今日はいけにえが・・・」ヒソヒソ
声「また、誰かが・・・」ヒソヒソ
ゲラハ「何やら不穏な雰囲気ですね・・・」
クローディア「何かあったのかしら?」
ゲラハ「失礼、ここで何かあったのですか?」
町民「ト、トカゲ!?いや、そんなことよりも・・・これから、この近くの洞窟に住み着いている怪物にいけにえを捧げなければならないんだ。」
ゲラハ「怪物?」
クローディア「何故、いけにえを捧げるの?」
町民「そんなこと、町長に聞いてくれ!とにかく、俺は関係ないからな!」
クローディア「何、あれ?」
ゲラハ「その町長に聞くのが良さそうですね。行って、話を聞いてみますか。」
町長の家
町長「私が町長です。」
ゲラハ「この町で何が起きたのですか?教えてください。」
町長「実は・・・数ヶ月前からこの近くの洞窟に恐ろしい怪物が住み着いていて、その怪物にいけにえを捧げねばならんのです。町を守るためとはいえ・・・」
町長「あなた方、どうか怪物を退治していただけませんか!お礼は十分にさせていただきます。」
クローディア「そう、どれくらい?」
町長「え・・・?そうですね、大体これくらいで・・・」
クローディア「・・・いいわ。受けて立ちましょう。」
ゲラハ「(相談する相手間違えたな・・・)」
いけにえの洞窟前
町長「この中です。お願いします。」
クローディア「この岩は何?」
町長「その岩で穴を塞ごうとしたのです。しかし、怪物を閉じ込めることは出来ませんでした・・・小さな穴からでも出てこれるようなのです。」
ゲラハ「小さな穴から出てくる・・・どんな怪物なのでしょう・・・」
クローディア「入ってみればわかるわ。」
町長「・・・・・・」
いけにえの洞窟
ゴゴゴゴゴゴ・・・
クローディア「!?」
ゲラハ「岩が!」
クローディア「何をするの!?」
町長「怪物を倒してきたら開けてやるよ。」
クローディア「最初から私達をいけにえにするつもりだったの!?」
町長「何か言ったかい?よく聞こえんな~。町のためだ、がんばってくれ。」
クローディア「ここを開けなさい!」
クローディア「んっ・・・!」
ゲラハ「駄目だ!開かない!」
ゲラハ「何かで押さえつけられているようです。」
クローディア「あのク・・・町長、会ったらタダじゃおかないわ・・・」
ゲラハ「抑えてください。とにかくその怪物を倒して開けてもらいましょう。」
最奥部
ゲラハ「だいぶ、奥まで来ましたね。」
クローディア「妙だわ、辺りが急に暗くなって・・・」
ゲラハ「何だ、この気配は・・・」
クローディア「な、何?辺りに光がいっぱい・・・」
ゲラハ「違う、光ではない・・・目だ!何か来る!」
ねずみの群れ「ちゅーちゅーちゅーちゅー」
クローディア「ねずみ!?」
ゲラハ「ものすごい数だ!」
クローディア「くっ!」
【フラッシュアロー】
ねずみの群れ「ちゅー!」
ねずみの群れ「ちゅーちゅーちゅー」
ゲラハ「駄目だ、数が多すぎる!このままではねずみに食べられてしまう!逃げましょう!」
クローディア「一体何なの?このねずみは・・・」
クローディア「ハァ、ハァ・・・」
ゲラハ「怪物の正体はねずみの群れとは・・・」
クローディア「何か方法を考えないと。このままじゃねずみの餌食だわ。」
ゲラハ「しかし、入口は塞がってて出られないし・・・」
クローディア「何としでてもここから出るしかないわ。入口まで戻りましょう。」
クローディア「んっ・・・!」
ゲラハ「ダメだ!やはり開かないっ・・・!」
クローディア「こうなったら、術で・・・」
女の声「誰かそこにいるの?生きてるの?」
ゲラハ「人の声だ!」
クローディア「ええ、生きてるわ。」
女の声「ちょっと待ってて、今開けるから。」
いけにえの洞窟 入口前
クローディア「ありがとう、助かったわ。あなたは?」
ニーナ「ニーナといいます。無事で良かった。」
ゲラハ「どうして、助けてくれたのです?」
ニーナ「私の大好きな人は、冒険者になるんだと言って旅に出たんです。」
ニーナ「彼のことを考えると、いくら町のためでも冒険者の方達を犠牲にするなんて私には・・・」
クローディア「あなたに思われてる男は幸せね。」
ゲラハ「とにかく、助けていただいてありがとうございます。このご恩は忘れません。」
ニーナ「さようなら、お元気で。」
クローディア「ニーナ、あなたも元気で。」
ゲラハ「心が清らかな女性でしたね。」
クローディア「本当ね。人間がみんなあの子みたいだったらいいのに。」
クローディア「さて、あの町長を懲らしめにいきましょう。」
ゲラハ「(人間がみんなクローディアさんだったら、世界は混沌としてたでしょうね・・・)」
ゲラハ「しかし、問題はどうしたらあのねずみ達を倒せるか・・・」
ゲラハ「あれを倒さなければ、また犠牲者が出てしまう・・・」
クローディア「ねずみ・・・」
クローディア「そうだわ、ねずみって言ったら。」
ゲラハ「何か方法があるのですか?」
クローディア「あのオバさんの所よ。」
教授の館
教授「あ~ら、またいらしたのね。」
クローディア「あなたが前、言ってたねずみがキドラントの洞窟にいたわ。」
教授「まあ、アルジャーノンに会ったのね。ひどい目にあわされたでしょう?」
クローディア「ものすごい数のねずみを引き連れてたわ。退治する方法はないの?」
教授「だったら・・・これを使うといいわ。」
クローディア「ねこいらず?こんなものが役に立つの?」
教授「あ~ら当然でしょう?相手はねずみよ。この天才の言うことだから、間違いないわよ~」
ゲラハ「何か心配ですけど、まあ何とかなるでしょう。」
キドラント
クローディア「あの町長、どこに行ったのかしら、家にはいなかったし・・・」
ヒソヒソ
町民A「今度のいけにえはニーナか・・・」
町民B「可哀想に・・・」
クローディア「何ですって?」
クローディア「あなた達、ニーナに何をしたの!?」
町民A「く、苦しい、ニーナはいけにえの洞窟に連れてかれたよ・・・」
クローディア「誰に!?」
町民A「ちょ、町長に!ウゲッ」
ゲラハ「ニーナが危ない!」
クローディア「戻りましょう!」
いけにえの洞窟
クローディア「ニーナ!」
ゲラハ「いない・・・ということはもう、奥の方に!」
最奥部
ゲラハ「ニーナ!」
ねずみの群れ「・・・・・・」カジカジカジ
クローディア「ニーナをどうしたの!・・・あなた達がさっきから、かじってるのは・・・」
ゲラハ「まさか、ニーナの・・・」
ねずみの群れ「ちゅ~!」バタバタバタ
ゲラハ「くそ!」
【ブレードロール】
ねずみの群れ「ちゅう!」
ねずみの群れ「ちゅーちゅー」
ゲラハ「ダメだ、一片に倒してもキリがない!」
クローディア「だったら、これを使うまでよ!」
【ねこいらず】
ねずみの群れ「ちゅ~ちゅ~」ワラワラ
ゲラハ「ねずみ達がねこいらずに群がってる!」
アルジャーノン「チュウ!?」
クローディア「お前がアルジャーノンね?」
【サイドワインダー】
アルジャーノン「チュウ!」
ゲラハ「くそっ、かすったか!」
アルジャーノン「チュウ~!」
【サミング】
クローディア「うっ!?」くらやみ
ゲラハ「クローディアさん!」
クローディア「目が・・・!」
ゲラハ「クローディアさん!今、助けに・・・」
ねずみの群れ「ちゅ~ちゅ~」ワラワラ
ゲラハ「くそっ、邪魔をするな!」
アルジャーノン「チュウ!」
【ラットフィーバー】
ねずみの群れ「ちゅー!」
クローディア「あぁ!」
ゲラハ「うっ!」
ゲラハ「くそ、アルジャーノンはどこに・・・!」
クローディア「(目さえ見えれば・・・でも、このままじゃ本体がどこにいるのかもわからない・・・)」
クローディア「(全体に攻撃すれば本体にも当たるのに・・・)」
クローディア「(全体・・・?そうだわ。」
アルジャーノン「チュウ!」
【ラットフィーバー】
ピロン!
【心眼でたらめ矢】
クローディア「もう、お逝きなさい。」
ねずみの群れ「ちゅうー!」
アルジャーノン「ヂュ~!!」1
ゲラハ「やった!」
ねずみの群れ「ちゅーちゅー」バタバタバタ
ゲラハ「残りのねずみ達が逃げていく・・・」
ゲラハ「クローディアさん、大丈夫ですか?今、薬を・・・」
クローディア「ありがとう、ゲラハ。少し目が見えてきたわ。でも・・・」
クローディア「ニーナ、ごめんなさい、私達のためにあなたが犠牲になるなんて・・・」
ゲラハ「!」
ニーナ「あの~」
ゲラハ「クローディアさん・・・」
クローディア「うるさいわね、ほっといて――」
ニーナ「クローディアさん、よかった・・・」
クローディア「ニーナ!てっきりネズミにかじられたと‥‥」
ニーナ「どこもかじられていません。この穴に入れられるとき、懐に骨付き肉を隠してきてそれを投げつけて逃げたんです。」
クローディア「ニーナ、あなたって・・・でも良かった。」
ニーナ「クローディアさん、ゲラハさん、本当にありがとう。もう少し遅かったらきっと私、今頃ネズミのエサになっていたわ。」
ニーナ「これで、もう誰もいけにえを捧げる必要もないわ。」
クローディア「それじゃ、戻りましょう。全ての元凶を片付けるために。」
町長の家
町長「全く、ニーナのヤツがせっかくのいけにえを逃がすような真似をしなければ、あやつをいけにえすることはなかったのに・・・」
町長「まあ、ニーナの恋人にはモンスターに襲われて死んだと言えばいい。」
町長「これでしばらくは、いけにえを捧げなくても大丈夫だろう・・・」
クローディア「お元気そうね、町長さん?」
町長「ひ!あんた達生きてたのか!?」
クローディア「あなた・・・二度も人をいけにえにしてくれたわね・・・」
町長「わ、わしが悪かった!許してくれ!」
クローディア「(黙って親指を下に向ける)」
~しばらくそのままお待ちください~
町人「町長を殺した殺人鬼が逃げたぞ!」
クローディア「良いことをしたから、すっきりしたわ。」
ゲラハ「この状況が果たして良いことと言えるのですか?」
クローディア「町のダニが一匹減ったんだから、当然よ。」
ゲラハ「(どっちが悪人なのかわからない・・・)」
ニーナ「クローディアさん!こっちです!」
クローディア「ニーナ!」
ニーナ「この船に乗ればユーステルムへ向かいます。急いで!」
クローディア「ニーナ、あなたには二度も助けられたわね。」
ニーナ「気にしないでください、あの町長を懲らしめてくれたのですから、これでこの町も少しは平和になりますわ。」
ゲラハ「(やっぱり根に持ってたんだな・・・)」
ニーナ「クローディアさん、あなた達に会えて本当に良かったわ。」
ニーナ「ほとぼりが冷めたら、またいらしてくださいね。」
クローディア「ありがとう、ニーナ。元気でね。」
ニーナ「さようなら、クローディアさん、ゲラハさん。」
教授の館
教授「あ~ら、クローディアからじゃない、私にプレゼントなんて嬉しいわ~」
教授「中身は何かしら?」パカッ
教授「あら、何これ、ねずみ・・・?」
アルジャーノン「」
教授「きゃああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ツヴァイクの住民曰く、西の森から大きな悲鳴が響き渡ったという。
つづく
サガフロ編(時系列はムスペルニブル編前)
クーロン
メイレン「これで、指輪は8つ揃ったわね。最後の一つは・・・」
ゲラハ「ムスペルニブルですね。」
メイレン「そうね、けどあそこは指輪の君が指輪を護ってるから、簡単には手に入りそうにないわ。」
ゲラハ「入念な準備がいりますね。」
メイレン「ええ、そのために今、クーンとクローディアにアイテムの買い出しに行かせてるんだけど・・・」
ゲラハ「クローディアさんがいるなら大丈夫です。モンスターやゴロツキぐらいなら簡単にやられはしません。」
メイレン「だと、いいんだけど・・・」
クーロン 商店街
ガシャーン!
モヒカン「う、腕が!関節がー!」
チンピラ「ごめんなさい!私が悪かったです!だから、もうぶたないで!」
クローディア「子どもがやったことなんだから、それぐらい大目に見たらどう?」
チンピラ「は、はい!それはもう!ぶつかったことなんてもう全然気にしてませんから!」
クローディア「消えなさい。」
チンピラ「ひえー!!」
クーン「ごめん、クローディア。僕が走らなきゃ、こんな事に・・・」
クローディア「いいのよ。さあ、買い物を続けましょう。」
クーン「ねえ、クローディア、これ美味しそうだね!お腹空いたから食べようよ!」
クローディア「ダメよ。メイレンには必要なアイテムだけを買うように言われてるんだから。」
クーン「つまんないの・・・」
クローディア「これが終わったら、私が美味しいものを食べさせてあげる。」
クーン「本当?ワーイ!クローディア、ありがとう!」
クローディア「ふふふ、可愛い・・・」
クーン「あっ、あれ、何だろう?」
クローディア「クーン?どこにいるの?」
クローディア「どうしよう・・・クーンにもしものことがあったら・・・」
クローディア「ああ、そんなのダメ!クーンどこへ行ったの!?」
フリフリ
クローディア「クーンのしっぽだわ。」
クローディア「クーンったら、そんな所に隠れて何を・・・」
パシュン
クローディア「え?」
パタッ
人さらいA「やったか?」
人さらいB「ああ、この麻酔銃なら象だろうと一発で眠っちまうからな。」
人さらいA「チンピラの腕をへし折るぐらいの力だからな・・・目を覚まさないうちに連れてこうぜ。」
人さらいB「へっへっへ、しかしいい女だな。連れて行く前に少し楽しみたいな。」
クーン「ねえ、クローディア見て!まんまるドロップを拾ったよ!」
クーン「あれ、クローディア?どこ行ったの・・・」
シップ内
クローディア「・・・・・・」
シップクルーA「今度のは上玉だな。」
シップクルーB「ああ、人間でもこのレベルならヤルート執政も満足するだろう。」
シップクルーC「最近は妖魔狩りも凝ってるからな。あの人の変態度も上がる一方だぜ。」
トリニティ・ラムダ基地 牢屋内
クローディア「ここは・・・?」
クローディア「頭が、クラクラする・・・」
クローディア「(たしか、私はクーロンにいて・・・)」
クローディア「(クーンを見失ったから、探しててその後に急に眠くなった・・・)」
緑髪の少女「大丈夫?あいつらにひどいことされなかった?」
クローディア「あなたは?」
アセルス「私はアセルス。あなたと同じ、あいつらに捕まったの。隣の子が・・・」
白薔薇「白薔薇です。」
クローディア「(体中薔薇・・・すごい服装ね・・・)」
白薔薇「?」
クローディア「私はクローディア。まだ、状況がよく飲み込めないの・・・」
アセルス「看守の声から聞いたけど、どうやらここはトリニティの基地のようだね。」
クローディア「トリニティ?」
アセルス「リージョン界に君臨する、巨大な軍事組織さ。」
クローディア「その軍事組織がどうして、私達をさらう必要があるの?」
アセルス「わからない。少なくとも何かとんでもないことを企んでいるのは確かだね。」
看守「出ろ。」
アセルス「何をする気だろう・・・」
白薔薇「アセルス様、気をつけて・・・」
ハーレム
看守「ここだ、入れ。」
クローディア「な、何?ここ・・・」
アセルス「うわ~、すごい悪趣味・・・」
看守「ヤルート執政官、お連れしました。」
ヤルート「おやおや、上玉が3人も来るとは嬉しいですね~」
クローディア「(何あれ、人間?)」
アセルス「(違うよ、きっとモンスターだよ。)」
白薔薇「(下級妖魔にだってあんな醜いものはいませんわ。)」
看守「何をごちゃごちゃと喋ってる!早くヤルート様の所へ行かんか!」
ヤルート「いやあ、可愛いお嬢さん方だ、みんなわし好みの妖魔だな。」
ヤルート「ぶひひひ。さて君らにはそこのスペースで踊っていただこうかな?」
ヤルート「大丈夫、逆らいさえしなければ。何もせんよ。もし逆らったら、木馬に水責めの刑だぞ~」
クローディア「(ウハンジがまともに思えてくるぐらいの醜さだわ・・・)」
アセルス「(私、気分が悪くなってきた・・・)」
白薔薇「(アセルス様、しっかり。)」
ヤルート「ふひひひひ、いつ見ても飽きませんね~」
クローディア「(何で踊ってるのかしら私達・・・)」
アセルス「(とにかく、今は適当に踊ろう。)」
若い娘「しくしく」
女妖魔「しくしく」
アセルス「(みんな、あのスケベジジイに捕まったんだね・・・)」
白薔薇「(私達以外にも妖魔がいますわ・・・)」
ピエロのような男「これはこれはヤルート閣下、随分とすごい品揃えですな。」
ヤルート「おお、これはジョーカー殿、あなたもハーレムに興味をお持ちかな?」
クローディア「(あのピエロ・・・)」
アフマド(SFC)→ドマファ(WSC)→ウハンジ(PS2)ですからね。トゥマンもそうですけど。
看守「さあ、入れ。」
クローディア「(また、誰か来たわ。)」
アセルス「(可哀想に・・・あの人もあの化物に・・・)」
金髪の美女「(うわー、悪趣味な所・・・あの怪物がトリニティの執政官?)」
ヤルート「いかがですかな?私のコレクションは?」
ジョーカー「流石はトリニティの第3執政ヤルート閣下。良い物を飼っておいでです。」
ヤルート「それでは今日は特別に一匹お持ち帰りになるとよろしい、ジョーカー殿。」
ヤルート「ちょうど鮮度の良いのが入荷したようですな。おい、何かやってみせろ。」
金髪の美女「(まずい、ジョーカーにばれるわ!)」
ヤルート「どうした?早くしないと生皮を剥いで釜ゆでだぞ。」
クローディア「(あのスケベおやじ、大概にしないと・・・)」
アセルス「(抑えて、クローディア。多分、アイツがそろそろ・・・)」
クローディア「(?)」
金髪の美女「(やっぱり、ヒドイ所だ~ルーファスめ~!)はい、踊らせていただきます。」
ジョーカー「見事な舞い。これを頂きたいですな。」
ヤルート「い、いや。待ってくれ。これはワシも気に入った。なかなか食欲をそそられるぞ。」
ヤルート「代りにそこのファシナトゥールから盗みだしてきた娘でどうだ?妖魔に血を抜かれて体質が変化しているのだ。なかなか興味深いぞ・・・」
クローディア「(妖魔?)」
ドガーン!
ヤルート「何事だ!」
クローディア「(何、この揺れ?)」
金髪の美女「(グラディウスだわ!)」
アセルス「(来たか・・・)」
ジョーカー「トリニティの基地で非常事態とは、世も末ですな。ヤルート閣下の足下も、意外と脆いのかも知れませんな。」
フッ
クローディア「停電?」
アセルス「今の内だ!逃げるよ、白薔薇、クローディア!」
アセルス「みんな逃げたようだね。」
クローディア「ねえ、アセルスあなた一体・・・」
白薔薇「あっ、まだ誰かいましたわ。」
金髪の美女「あなた達も早く逃げて!」
アセルス「あなたは逃げないの?」
金髪の美女「私はこれからお仕事。それじゃ・・・」
バーゲスト「ブギャー!」
アクスビーク「ピキー!」
ゼニスマンティス「キシャー!」
クローディア「モンスター!?」
アセルス「行くよ、白薔薇!」
白薔薇「はい、アセルス様。」
【諸手突き】
【幻夢の一撃】
バーゲスト「プギー!」1
アクスビーク「ピギャー!」1
ゼニスマンティス「キシャー!」
金髪の美女「伏せて!」
【反応射撃】
ゼニスマンティス「ギィ!」1
クローディア「(私の出番ない・・・)」
金髪の美女「何であんなのが基地にいるの!?」
アセルス「ゾズマの仕業だ。あいつ、この基地を大騒ぎにしてやるって言ってたからな。」
クローディア「ゾズマ?」
金髪の美女「ええ~、グラディウスは関係ないの!?もう!ルーファス達、何やってるのかしら!」
アセルス「ヤルートを捕まえるんでしょう?手伝うよ、あんな奴許しておけない!」
クローディア「私も手伝うわ。あの化け物を野放しに出来ないわ。」
エミリア「そうね、仲間がいた方が心強いわ。私はエミリア、よろしくね。」
クローディア「私はクローディア。」
アセルス「私はアセルス。」
白薔薇「白薔薇です。」
エミリア「(白薔薇・・・すごいあだ名ね。)」
アセルス、白薔薇、エミリアがパーティメンバーになった!
クローディア「あのヤルなんとかはどこ行ったのかしら?」
エミリア「逃げるとしたら司令室の方よ!そこへ行きましょう!」
大広間
エミリア「もう、辺り一面モンスターだらけじゃない!」
アセルス「ゾズマのヤツが外にいるモンスターを入れたんだろうね。」
クローディア「広い場所だから、どこが司令室なのかわからないわ・・・」
声「うわっ、化物だ!」
アセルス「人の声だ!」
エミリア「こっちよ!」
拷問部屋
看守「ヒー、お助け!」
エミリア「危ない!」
【精密射撃】
【集中射撃】
魚人「グエ!」1
マンスネーク「ギャアー!」1
看守「(ほお・・・)」
エミリア「あなた、いい射撃センスの持ち主ね。」
クローディア「そうでもないわ。」
看守?「なんでこんなヤツを助けるんだい?君たちも甘いね。」バッ
クローディア「誰?乳首に星印付けてるけど・・・」
エミリア「あなたがゾズマね?」
ゾズマ「そう。よく知ってるね。」
アセルス「少しやり過ぎじゃないか?この人はヤルートを追っているんだ、迷惑だよ。」
ゾズマ「君はいつも怒っているんだな。わかった、僕がモンスターを掃除するよ。」
ゾズマ「人間の手助けをすることになるとはね・・・」
アセルス「本当にいい加減なヤツだよ。」
クローディア「妖魔ってみんな、ああいう格好なの?」
エミリア「さあ?」
ゾズマがパーティメンバーになった!
クローディア「それにしても、この部屋・・・」
エミリア「ええ、今気づいたけどひどい部屋ね・・・」
アセルス「あのヤルオって化け物。ここで女の子達を虐めてたんだね・・・」
ゾズマ「そう。ヤルートはこの拷問部屋で捕らえた女妖魔や少女達を、[ピーーー]したり、[ピーーー]して楽しんでるんだ。」
白薔薇「ひどい・・・」
アセルス「やめろよ!白薔薇が怖がってるじゃないか!」
ゾズマ「そんなつもりじゃなかったんだけどね・・・」
クローディア「ねえ、アセルス。さっきあの豚があなたが妖魔に血を抜かれてとか言ってたけど・・・」
アセルス「・・・・・・」
アセルス「クローディア、黙っててごめん。私達はこの通り、普通の人間じゃないんだ。」
アセルス「本当は、クローディアやエミリアと同じ人間だったんだけど・・・」
ゾズマ「そう、特に彼女は半人半妖で、人間でもあり、妖魔でもあるんだ。」
エミリア「半人半妖って・・・」
クローディア「あの化け物はそれでアセルスや白薔薇を捕まえてたの?」
ゾズマ「そう、だから僕は妖魔をもてあそんだ連中に、火遊びが過ぎるとどうなるか思い知らせてやるのさ。」
白薔薇「アセルス様・・・」
アセルス「大丈夫だよ白薔薇、あんなヤツの言うことなんか気にしなくていいから。」
白薔薇「はい・・・」
クローディア「(あの二人・・・)」
エミリア「(まさか、ね・・・)」
司令室前
ゾズマ「この先が司令室だ。」
クローディア「ドアの前にメカがいるわ・・・」
R&R「侵入者発見、直チニ排除開始・・・」
アセルス「こっちにくるわ!」
エミリア「流石、トリニティ!ガードのロボットには金がかかってるわね!」
【ヘビーレールガン】
アミリア「わあ!」ミス
クローディア「!」ミス
エミリア「気をつけて!そいつはメカの中でも強力なタイプよ!」
クローディア「所詮は機械。動けなくすればいいだけよ。」
【曲射】
ガラガラ!
R&R「!」
エミリア「曲射!考えたわね。」
ゾズマ「それが『銃』か・・・人間は妙な武器を使うもんだね。」
クローディア「妙な格好をした、あなたには言われたくないわ。」
エミリア「さあ、中に入るわよ。」
アセルス「待って!ガレキの中から、何か音が・・・」
バゴン!
【暴走】
R&R「グオオオオオオ!!!」
ゾズマ「いかん!暴走を始めたか!」
エミリア「だから、機械って苦手なのよ!」
R&R「グオオオオオオ!!!」
【突進】
クローディア「白薔薇、あなたの方へ向かうわ!」
白薔薇「きゃあああ!!」
アセルス「白薔薇ー!」
【幻魔】
アセルス「だああああああ!!!」
R&R「!!」1
アセルス「ハァ、ハァ・・・」
エミリア「何?今の攻撃・・・」
クローディア「剣・・・のようだったけど。」
ゾズマ「ゴザルスのヤツ、モンスターやメカ以外なら商売する相手を選ばないからな・・・」
白薔薇「アセルス様!大丈夫ですか!?」
アセルス「うん、大丈夫だよ。白薔薇の方こそ、怪我はないかい?」
白薔薇「はい。ごめんなさい・・・私なんかのために。」
アセルス「いいんだ、白薔薇が無事ならそれで・・・」
白薔薇「アセルス様・・・」
クローディア「ああ、コホン。」
アセルス「あっ、ゴメン、先を急がなきゃダメだね。」
司令室
アセルス「観念しなさい!このスケベジジイ!」
クローディア「姿が見えないわ・・・」
エミリア「いない!ドアの前にいたのは時間稼ぎだったんだ!」
ゾズマ「見た目よりも案外、頭の回るヤツだな・・・」
アセルス「感心してる場合じゃないだろう!追うよ!」
エミリア「ああもう!ホント、ルーファス達は一体何してるの!?」
金獅子姫「アセルス殿!」
アセルス「誰だ!」
白薔薇「金獅子姫様ですね?私、白薔薇と申します。姉姫さまの御噂は耳にしておりました。最も勇敢な寵姫(ちょうき)であったと・・・」
クローディア「誰、あの獅子みたいな女は?」
ゾズマ「金獅子姫・・・オルロワージュ様の44番目の寵姫で、剣の腕はファシナトゥールでは右に出るものはいないと言われている。」
クローディア「・・・何かよくわからないけど、すごいことだけは確かね・・・」
ゾズマ「それほどの実力者を出すとは、オルロワージュ様も本気のようだね。」
エミリア「エラい他人事のように言うわね、あんた。」
金獅子姫「白薔薇姫・・・あなたは最も優しい姫であったと評判ですよ。その優しさで、私の剣が止められますかしら?」
アセルス「戦うのは私だ!」
金獅子姫「ふっ、どちらでも良い。この剣に屈しなかったのはオルロワージュ様ただ一人。参る!」
アセルス「させるか!」
【幻魔】
金獅子姫「中々やる・・・では、この攻撃はいかがかな!?」
【かすみ青眼】
アセルス「うわ!」
金獅子姫「ふふふ、そんなものですか?では、今度はこちらから行かせてもらおう!」
【激痛】
金獅子姫「うぐっ!?」スタン
ゾズマ「金獅子、君の相手はアセルスだけじゃないぞ?」
金獅子姫「ゾズマ、貴様・・・」
金獅子姫「邪魔をするなぁ!」
【払車剣】
ゾズマ「うお!?」
金獅子姫「この程度・・・痛くなどない!」
エミリア「何て執念なの・・・」
金獅子姫「オルロワージュ様のために、お前達の命も頂こう!」
アセルス「みんな、逃げて!」
【影縫い】
金獅子姫「うっ!?」
クローディア「あなたの相手はこっちにもいるわよ?」
アセルス「クローディア、その武器は・・・」
金獅子姫「弓だと?人間の中にそのような武器を使う者がまだいたとは・・・」
金獅子姫「だが、弓矢で私を止めることは出来ぬ!」ダッ
金獅子姫「うっ!?」スネア
アセルス「動きが止まった?」
クローディア「一つ、言い忘れたわ。今の攻撃で走ろうと思わない方がいいわよ。」
金獅子姫「何を小細工したか、知らぬが・・・その程度で怯む私ではない!」
クローディア「!?」
アセルス「クローディア、危ない!」
クローディア「アセルス!?」
【落雷】
アセルス「うわああ!!」1
白薔薇「アセルス様ー!!」
金獅子姫「何!」
金獅子姫「自分が盾になるとは・・・白薔薇姫にはすまないが、ここでトドメをさしていただく!」
白薔薇「ダメー!!」
エミリア「アセルスがあぶない!早く助けないと!」
ゾズマ「いや、どうやらこの勝負、勝ったな。」
エミリア「え?」
アセルス「」ガバッ
クローディア「起き上がった!?」
【幻魔相破】
金獅子姫「そ、そんな!」
アセルス「でやあああああああ!!!!」
金獅子姫「うああああああああああ!!!」1
エミリア「何、今の!?どういうことなの?」
ゾズマ「説明しよう。幻魔には、所有者が追い込まれれば追い込まれるほど威力が増す技がある。」
ゾズマ「そして所有者が力尽きた場合、倒れる前に体が無意識に動いて敵に強烈な一撃を喰らわす。」
ゾズマ「それが『幻魔相破』だ。」
エミリア「よくわからないけど、スゴい技ね・・・」
クローディア「アセルス!」
白薔薇「アセルス様!!」
クローディア「アセルス、大丈夫?」
アセルス「大丈夫だよ、このぐらい・・・」
白薔薇「動いちゃダメです!私が今手当てをしますから!」
アセルス「ありがとう、白薔薇・・・」
白薔薇「いいんです。アセルス様・・・本当に良かった・・・」
クローディア「(何か私、すごく邪魔なような気がする・・・)」
金獅子姫「うっ、くっ・・・」
エミリア「まだ生きてたの!?」
ゾズマ「よせ。」
金獅子姫「白薔薇姫・・・あなたの気持ちはよくわかりました。私もかつて、その気持ちを胸に抱いていた日々がありました。」
白薔薇「金獅子姉さま・・・」
金獅子姫「アセルス殿、妹姫を頼みますよ。」
白薔薇「御待ち下さい。それでは、金獅子姉さまが罰を受けます。」
金獅子姫「構いません。あの方に罰していただけるのならば喜んで罰を受けます。」
クローディア「(どういう罰なのかしら・・・)」
金獅子姫「さらば!」
アセルス「金獅子姫・・・気持ちの良い人だったね。」
白薔薇「ええ。アセルス様、ありがとうございます。」
アセルス「え、何が?白薔薇、どういうこと?」
クローディア「?」
ゾズマ「さて、あの豚を逃してしまったことだし、僕はヤツを追うよ。」
アセルス「だからって殺しちゃダメだよ?」
ゾズマ「ふっ、相変わず甘い子だね、君は。」
ゾズマ「さて、おしゃべりにも飽きたし、それじゃまたね。」
エミリア「本当に何だったの?あいつ・・・」
白薔薇「ゾズマは上級妖魔の中でも特に変わったお方なのです。」
クローディア「私達も長居は無用だわ。ここのシップに乗り込みましょう。」
アセルス「でも、この中でシップを操作出来る人いるの?」
クローディア「大丈夫、クルーを脅せばいいだけの話だから。」
エミリア「(海賊みたいなことする女ね・・・)」
シップ内
クローディア「いい?ちゃんと目的地に着かなかったら、どうなるかわかってるわね?」
シップクルーA「は、はい。もちろんであります。」
シップクルーB「しっかりと目的地まで飛んでますよ。はい。」
シップクルーC「(やっぱり悪いことはするもんじゃないなー・・・)」
クローディア「私はクーロンに降りて、仲間達の所へ戻るんだけど・・・あなた達はどうするの?」
アセルス「私はまた、金獅子みたいな追っ手がくるかもしれないから、君達とはここで別れるよ。」
エミリア「私もグラディウスに戻るわ。任務の報告をしなきゃね。」
クローディア「そう、じゃあ、ここでお別れね。」
アセルス「クローディア、またどこかで会おうね。」
クローディア「ええ、あなた達も元気でね。(もう、会うことはないだろうけど・・・)」
クーロン
クローディア「ハァ、疲れた・・・」
クーン「あっ、クローディア!!」
ゲラハ「クローディアさん、一体どこにいたのですか!?」
クローディア「えっと・・・まあ、ちょっと寄り道をね・・・」
メイレン「もう、クーンじゃないんだから、変な所をうろついちゃダメよ!」
メイレン「今日は休んで、明日に備えましょう。」
クローディア「・・・・・・」
クーン「どうしたの、クローディア?早く宿に行こうよ。」
クローディア「え?ええ、そうね。」
クローディア「(トリニティに捕まって、妖魔達と戦ってたなんて信じてもらえないわよね・・・)」
つづく
海賊船
海賊「ウッポア」
スライム「?」
海賊「オエップ」
スライム「」
海賊「ん?何だ、スライムか・・・」
海賊「!!!!!」
海賊「スライム!?わあーー!船長ーー!!」
スライム「?」
海賊「船長!大変でーす!!」
船長「何だキサマは!?勝手に入ってくるな!キサマは3日間メシ抜きだ!!」
海賊「ヒー、そんなー!あっ、船長大変です!倉庫内にスライムがいたんです!」
船長「何~?スライムだとー?モンスターを飼ってるんだから、スライムぐらい、いるのは当たり前だろーが!」
海賊「で、でもほら!今、僕の隣に!」
スライム「?」
船長「ふ~む・・・」
船長「可愛い・・・」
海賊「え?」
船長「気に入った!今からこのスライムちゃんは俺の側室になってもらう!」
海賊「え~~~~~!?」
スライム「?」
サガフロ2編(ルーラー戦後?)
ヴェスティア(クヴェルを求める連中が集まる町)
青い髪の女「全く、あいつったら、一体どこに行ったのかしら・・・」
青い髪の女「あの女を見つけないと、私が元の世界に帰れないし・・・」ブツブツ
青い髪の女「もう!見つけたら絶対にヒドイ目にあわせてやる!」
青い髪の女「それにしても・・・夜とはいえ、ずいぶんと人気のない町ね・・・」
海賊「ヒャッハー!」
青い髪の女「え?」
海賊「女だー!」
青い髪の女「ちょっと何よ?あんた達?」
海賊A「俺たちゃ泣く子も黙る海賊だ!!今からこの町のクヴェルは俺達のものになるのだ!」
青い髪の女「・・・ふーん、だから?」
海賊A「何~?おい、お前自分の置かれている立場がわかってないみたいだな。お前みたいないい女を素通りさせると思ってんのか?」
青い髪の女「私はあんた達を相手をしてる暇はないの。邪魔をするなら容赦はしないわよ。」
海賊A「おい、聞いたかお前ら?この女、俺達とやり合う気だってよ。」
海賊B「ウヒャヒャ」
海賊C「オヒャヒャ」
海賊D「ヒャッハー」
青い髪の女「ごちゃごちゃ言ってないで、早くかかって来なさい。」
海賊B「へへ、3対1でもヤルってさ、嬉しくなっチャうぜ。」
海賊C「デヘヘ」
海賊D「ウヒヒ」
青い髪の女「まったく・・・ハエのようにうるさいヤツらね。クジンシーの方がまだマシだわ。」
海賊B,C,D「ヤっちまえー!!」
【テンプテーション】
海賊B,C,D「」ゆうわく
海賊A「お、おいお前ら、何止まってるんだ?」
青い髪の女「さあ、仲間同士でヤリ合いなさい。」
海賊B,C,D「ハイ、女王様。」
海賊A「お、おい・・・バカ、ヤル相手を間違えてるぞ・・・お、俺じゃなくて・・・」
海賊A「ギャアー!!!」
青い髪の女「とんだ道草を食ったわ。それにしてもこの町、やけにモンスターが多いわね・・・」
モヒカン頭の男「そこの君!」
青い髪の女「?」
モヒカン頭の男「ここは今、海賊がモンスター引き連れて町を襲っている!」
青い髪の女「(変わった頭ね・・・病気?)」
モヒカン頭の男「君は早くどこか安全な場所に隠れるんだ!」
弓使いの青年「(か、可愛い・・・俺好みだ。)」
海賊「ヒャッハー!」
青い髪の女「!?」
ペッグ「ペギャー!」
ドローレム「」
モヒカン頭の男「来たか!」
剣を持った壮年「私に任せろ!」
【残像剣】
海賊「うげっ!」1
ペッグ「ペギャ!」1
ドローレム「」1
弓使いの青年「ヒュー!流石、ギュスターヴ様だぜ!」
青い髪の女「(つ、強い・・・あの男、只者じゃないわ・・・)」
モヒカン頭の男「油断するな、まだ来るぞ!」
海賊「やっちまえー!」
モヒカン頭の男「邪魔をするな!」
【スカルクラッシュ】
海賊「あべし!」1
アンカーヘッド「ピキー!」
フェイトード「ゲコ!」
鎧の青年「あっ、危ない!」
モヒカン頭の男「いかん!逃げるんだ!」
青い髪の女「心配いらないわ。」
【召雷】
アンカーヘッド「ピギャー!」1
フェイトード「ゲコー!!」1
鎧の青年「つ、強い・・・」
ギュスターヴと呼ばれた壮年「(術・・・?)」
青い髪の女「大したモンスターは引き連れてないようね。」
モヒカン頭の男「驚いたな、今のは水術か?しかも、相当なレベルの術だ。君は術士か何かか?」
青い髪の女「ええ、そんなところよ。ところであなた達は・・・」
タイラー「俺はタイラー。そこにいる二人は俺の部下だ。」
レイモン「お、俺レイモンって言うんだ!よろしく!」
パトリック「パトリックです。」
ギュスターヴ「ギュスターヴだ。」
ロックブーケ「私は、ロックブーケ・・・一応、旅人よ。」
ロックブーケ「ねえ、あなた達、緑色の帽子を被った長い髪の女を知らないかしら?」
パトリック「緑色の帽子?」
タイラー「いや、知らんな・・・君の仲間か?」
ロックブーケ「そんなじゃあないんだけど・・・私、その人を探してるの。」
タイラー「・・・すまないが、我々はこれから海賊を討伐しなければならない。旅人の君には無関係だ。どこか安全な所へ避難した方がいい。」
レイモン「(タイラーさん、そりゃあんまりですよ!)」
ロックブーケ「私も人探しでしばらく退屈をしていたところなの、よろしければ手伝いますわ。」
ロックブーケ「(そうじゃないとこの街で情報集めに専念出来ないからね・・・)」
タイラー「そうか、それは助かる。よろしく頼むよ。」
レイモン「(やったー!)」
ギュスターヴ「(あの女・・・本当に旅人か?)」
タイラー、パトリック、レイモン、ギュスターヴがパーティメンバーになった!
ギュスターヴ「まだ、街を襲っている海賊が残っている。一つずつ潰していくぞ!」
大広間
船長「味方のヤツらは何をやってるんだ!?」
ギュスターヴ「こいつがリーダーのようだな?」
船長「な、何だ!お前らは!?」
タイラー「お前の部下やモンスターは片付けさせてもらった。」
船長「くそっ、罠だったのか!ウソつきは泥棒の始まり、海賊をだますとは大悪党だぜ、まったく。」
船長「だが、このままでは済まんぞ!来いっ!」
ワイバーン「グギャー!!」
パトリック「ド、ドラゴン!?」
船長「驚いたか?伊達に海賊やってんじゃねえんだ!」
船長「殺れぇっ! ワイバーン!」
ワイバーン「グギャー!」
【振動波】
パトリック「うっ!」
レイモン「おわっ!」
ロックブーケ「(本当なら、こんなドラゴン一発で仕留められるけど、ワグナス様には目立たないように動けと言われてるからね・・・)」
ギュスターヴ「この程度の敵など!」
【マルチウェイ】
ワイバーン「グェ!」
船長「ワ、ワイバーン!!」
ギュスターヴ「トドメだ!!」
ワイバーン「!」
ギュスターヴ「(・・・フィリップ・・・!)」
ロックブーケ「どうしたの?」
ナルセス「急に止まったぞ!」
ワイバーン「ギャース!」
【毒かみつき】
ギュスターヴ「ぐっ!」
タイラー「ギュスターヴ殿!」
船長「何か知らんが今がチャンスだ!殺っちまえっー!!」
ロックブーケ「もう、仕方ないわね!」
【ウインドカッター】
ワイバーン「グギャー!!」1
船長「お、俺の可愛いワイバーンがぁぁー!」ダッ
レイモン「あっ、逃げた!」
タイラー「ギュスターヴ殿、大丈夫ですか?」
ギュスターヴ「すまないな、君に助けられるとは・・・」
ロックブーケ「何故、あの時トドメをささなかったの?」
ギュスターヴ「弟をな・・・」
ロックブーケ「え?」
ギュスターヴ「いや、何でもない。」
ロックブーケ「(弟・・・?)」
タイラー「指揮官は船へ逃げたか・・・」
タイラー「(・・・ウィル、後は上手くやれよ。)」
船内
バタン!
船長「くそー!あんなヤツらがいたとは!」
船長「俺の、俺の可愛いワイバーンを失っちまうなんて!」
スライム「」
船長「ああ、スライムちゃん、俺の親友はお前だけになってしまった・・・」
船長「部下の大半を失っちまったが、お前達がいるなら寂しくないってもんだ。」
船長「う~んヤワい・・・」ギュ~
バタン
船長「勝手に入ってくるな!キサマは3日間メシ抜きだ!!ってお前、誰だ?」
ウィル「12個入りです。」
船長「ふざけやがって。どうして今日は邪魔ばかり入るんだ!せっかくのスライムちゃんとの甘美な一時が台無しだ!!」
ウィル「スライムちゃん?」
スライム「」
船長「あっ、スライムちゃん!何する気だ!?」
ウィル「な、何だコイツは!?」
ウィル「邪魔をするな!」
【けん制】【集中】【叩く】【叩く】
【からすとうさぎ】
ウィル「ハァ!」
スライム「!?」1
船長「ス、スライムちゃん!!」
船長「ウワーーーーー!!!!!俺のスライムちゃんがーー!!!」
ウィル「スライムじゃなかったな・・・船長でもなさそうだ。嵐が激しくなってきたな。」
ウィル「先を急ごう!」
スライム「・・・・・・」ニュ
船長「うう・・・ワイバーンに続いて、スライムちゃんまで死ぬなんて、俺はどうしたらいいんだ・・・」
女海賊「船長、どうしたんですか?こんな所で。」
船長「あれ?お前見張りはどうした?」
女海賊「え?いや、それはその~」
船長「まったく、これだから人間は信用出来ねえんだ。くそっ、さっきの野郎のせいで俺の親友が・・・」
女海賊「(だから人間の友達が出来ないのね・・・)」
ガターーン!!ゴゴゴゴゴ
船長「な、何だ!?」
女海賊「船が、傾いてきてる!船長、ここは危険です!早く避難しましょう!」
船長「し、しかし俺の船が・・・」
女海賊「沈んでしまえば元も子もありません!早く避難用のボートに!」
甲板
女海賊「船長、早く!こっちです!」
船長「まっ、待ってくれ・・・嵐と揺れがすごくて落ちそう・・・」
船長「うわあ!」
女海賊「船長ー!」
スライム「!」バッ
女海賊「スライム!?」
船長「ス、スライムちゃん!生きてたんだね!!!」
女海賊「驚いたわ。ロープになって助けるなんて・・・」
船長「おお、心の友よー!!やっぱりお前は俺の唯一の親友だー!!!」
スライム「」
船長「あっ、スライムちゃん!どこ行くの!?」
女海賊「船長!早くボートに乗って!」
ウィル「船がだいぶ傾いてきた・・・早くエッグを探さないと・・・」
コトン
ウィル「!」
海賊「おっと、大事な物を落としてしまった。危ない危ない。」
ウィル「お前だったのか。」
オルフェ「まだ君には紹介をしてなかったね。僕はオルフェだ。」
オルフェ「わからなかったのかい、ウィル・ナイツ君?僕はすぐにわかったよ、君がヘンリーさんの息子だとね。」
ウィル「なんだと・・・?なぜ、そんな事を知っている!」
オルフェ「そりゃ当然。それがエッグの力だもの。おっと、船が傾いてる!君、何かしたのかい?」
ウィル「この船は沈む。お前もエッグも海底に消えるんだ。」
オルフェ「それは困るな、泳ぎが苦手だと話したろう?ボートで逃げる事にしよう。」
ウィル「逃がさんぞ、エッグ!」
【構える】【集中】【叩く】
【痛打】
オルフェ「そんなものかい?なら、今度はこっちから行くよ!」
オルフェ「うりゃ!」
【ためる】【払う】
【無頼撃】
ウィル「(くそっ、何て力なんだ・・・)」
オルフェ「流石エッグの力・・・嵐が恐くて、船酔いで、泳ぎが苦手で、卵が嫌いなダメ海賊だった僕をここまで力づけてくれるなんてね・・・」
オルフェ「トドメだ!」
ガタン!
オルフェ「おっと!?」
ウィル「今だ!」
【振り回す】【振り回す】
【回し打ち】
オルフェ「おわ!」ガキン!
オルフェ「し、しまったエッグが!!」
バシャン!
オルフェ「あ~~待て~~!!」
バシャーン!!
ウィル「もう遅い!これでエッグは海の底だ。誰の手に触れる事も無い。」
ウィル「・・・この嵐じゃ、僕も海の底かな。父さん・・・母さん・・・」
スライム「」
ウィル「スライム!僕がさっき倒したはずじゃ・・・」
スライム「」(ボートみたいになった)
ウィル「乗れ、というのか?わかった。このまま黙って沈むはわけにはいかないからな・・・」
ヴェスティア 港
レイモン「戻ってきませんね・・・」
パトリック「まさか、海賊にやられたんじゃ・・・」
タイラー「馬鹿を言うな。あいつは海賊如きにやられるようなヤツではない。」
タイラー「(きっと、戻ってくるはずだ・・・)」
ロックブーケ「ねえ、向こうに浮かんでいるの、何かしら?」
ギュスターヴ「あれは・・・妙な物体に乗ってるが・・・」
タイラー「ウィル!」
ウィル「タイラーさん!みんな!」
タイラー「無事だったんだな!エッグはどうした?」
ウィル「海の底に沈めました。もう、誰の手に渡ることはないでしょう。」
タイラー「そうか・・・」
ギュスターヴ「お前が、タイクーン・ウィルか・・・」
ウィル「お初目にかかります。ギュスターヴ様、私の作戦に手を貸していただいて感謝します。」
ギュスターヴ「フッ、ここの所、戦いがなくて相当退屈していたからな。久しぶりに楽しませてもらったよ。」
ウィル「(結構好戦的な方なんだな・・・)」
ロックブーケ「あの~、水を差すようで悪いけど、あなた緑色の帽子を被った長い髪の女を知らないかしら?」
ウィル「君は・・・?」
タイラー「ロックブーケだ。我々の戦いに協力してもらった女術士だ。若いが、腕はかなり立つよ。」
ウィル「緑色の帽子・・・いや、悪いけど知らないな・・・」
スライム「!」
ロックブーケ「そう、やっぱりここにはいなさそうね・・・ん?何このスライム・・・」
スライム「」(クローディアに変身してる)
ロックブーケ「そう、そいつよ。・・・ってあんた、その女を知ってるの!?」
スライム「」コクコク
ロックブーケ「本当!?やったー!まさかこんなスライムが知ってたなんて!」
タイラー「君が探している人か?」
ロックブーケ「ええ、そうよ!その女がどこに行ってるか知らない?」
スライム「」フルフル
ロックブーケ「そう・・・まあいいわ。手掛かりが掴めてきたお返しに、私の協力してもらおうかしら。」
ロックブーケ「そうとわかればここに用はないわ!タイラーさん、皆様、短い間ですがお世話になりましたわ!」
レイモン「えっ、もう行っちゃうの?」
ロックブーケ「ワグナス様!ノエル兄様!私、もうすぐあの女を捕まえますわ!待っていてください!」シュオン
タイラー「消えた!?」
パトリック「今度はどんな術を・・・!?」
レイモン「ロ、ロックブーケちゃん・・・」
ギュスターヴ「一体何者だったのだ?あの娘は・・・」
ウィル「(僕の知らない、どこか遠い世界から来たのかな・・・)」
海
船長「ハァ~、スライムちゃん、どこへ行ったのかな・・・」
女海賊「船長、ボーッとしてないで漕ぐの手伝ってくださいよ。」
船長「船も部下もなくなって、親友も失った今、どこかでモンスターの仲間でも作ろうかな・・・」
女海賊「(一生、人間の仲間なんて出来そうにないわね・・・)」
つづく
次スレに続きます。

