??? 「あんた、殺し屋か?」
元スレ
ソーニャ 「キルミーベイベー」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1371306300/
??? 「あんた、殺し屋か?」
逃走の最中、一人の少女が私の行く手を阻む
??? 「持ってんだろ? うちの機密情報」
…………。
??? 「沈黙は肯定。こっちの世界じゃ常識だな」
なんて威圧感だ
殺気……。齢十五、六の少女が何故ここまで冷徹な感情を人へ向けられる!?
「君に私が止められるか?」
「年や身体の事を抜きにしても、君は手負いのはずだ」
「私は単独で乗り込んだわけではないからね」
「ここを占拠するつもりだったんだが……」
「周囲の音や君の様子から察するに、残っているのは私だけのようだな」
「まぁ、ただではやられなかっただけ良かったか」
少女の左腕に目をやる
破れた袖からのぞく純白の肌。それを伝う無慈悲な鮮血の流れ
??? 「まぁ…な。でも私がアンタを始末すればそれで終了だ」
敵地に一人残されてしまったのか
正に、飛んで火に入る夏の虫……
??? 「アンタ、名前は何て言うんだ?」
「私か? ふふっ……」
思わず笑みがこぼれてしまった
??? 「何が可笑しい?」
「いや、済まない」
「名前を聞かれたのなど、何時ぶりかと思ってな」
「君も私と同じ境遇なのだろう。何時だって呼び名はコードネーム」
「その作戦のみ。一度きりの繋がりだ」
「本当の名前などとうの昔に失ってしまったさ」
「君にはあるのかい? 胸を張って友人から呼んでもらえる名前が」
??? 「あぁ? そりゃある。友人かどうかは微妙だが」
「是非聞きたいな、君の名前を」
??? 「……ソーニャだ」
ソーニャ……
これがこの娘の名前
「随分可愛らしいな。私の娘にもそんな名前を付ければ良かったよ」
ソーニャ 「アンタ、娘がいるのか?」
「何、親権を失った娘さ。きっと今は君くらいの歳になるかな」
本当だ。私には娘がいる
木の枠で出来た写真立ての中で成長しないあの子もきっと、彼女のように綺麗なゴールドの長髪が似合う女の子になっているはずだ
ただ一人、私が生涯で愛したあの女性と同じように
…………いけないな
仕事柄、最悪の想定はすれど、希望的観測などしてはいけない
順調に成長しているという保証は何処にある?
実際、彼女からは何年も連絡が無いじゃないか
ソーニャ 「そうか……」
シュッ
ズザッ
!?
彼女は手に持っていたナイフを放り投げる
丁度、私が少し手を伸ばせば届く場所にナイフは垂直に近い状態で刺さった
「……どういうつもりだ」
ソーニャ 「さぁな。ただ少し遊びたくなったんだ」
「……キルミーベイベーか」
ソーニャ 「あぁ、確かそんな名前だったな」
キルミーベイベー……
殺し屋同士のイカれた遊びだ
自分の武器と相手の武器を交換し殺し合う
これは、この世界から離脱するために自殺しようとした一人の殺し屋が、敵に自らの武器を渡したことに起因するという
武人として名の通ったその敵は、殺されることを願った殺し屋と同じように武器を渡した
殺し屋として、我が汝の最期を貰おう
この台詞に対して死ぬはずだった殺し屋は言った
Baby, please kill me.
歌う様であったという
その事件があって以来、度々一対一の決闘としてこの方式が取られた
名前は、キルミーベイベー
俺を殺してくれないか、ベイビー
くだらないと思う
こんなもの、いくらでもイカサマができるからだ
実際、私もこれで何度も敵を嵌めてきた
きっかけとなったあの出来事とは対照的に、騙し合い、陰湿な一面を持ってしまったのだ
それを、今あの少女はやろうとしているのだ
友と笑い、異性に胸を高鳴らせる
将来を杞憂し、勉学に励む
最も無くてはならなら時期に彼女は人を殺めているのだ
よりにもよってこんな遊びで、自分や他人の命を消そうとしている
あって良いわけがないっ
彼女は人を殺してはいけないんだ
殺の報殺の縁……
人へ突き立てるその凶刃は、自分に突き立てているも同じ
自分が誰かを狙うように、誰かから自分が狙われる恐怖
それは人への猜疑心へと変貌を遂げ、やがて誰も信用できなくなる
私がそうであったように
彼女に共に笑いあえる友人がいればいいのだが……
ソーニャ 「なんだ、やらないのか?」
恐らく、彼女はもう武器を持っていないだろう
私の目の前に刺さっているこのナイフは既に刃こぼれをしている
殺し屋
特に彼女のようにナイフ主体で戦うタイプにとって、自らの武器の刃こぼれは致命的な欠点
相当このナイフ一本を酷使したのだろう
敵に位置を知らせてしまう銃を使った方が良い程に
それをしなかった彼女が他に武器を持っているはずが無い
「いいや、君のような子供になめられるのはゴメンだ」
バッ
私も彼女と同じように拳銃を放り投げる
ソーニャ 「子供とか大人とか……、今は関係ないだろう」
「そうか。気分を害したのなら謝ろう」
彼女にとってもこれは賭け
武器を上手く、刃こぼれの無い私のナイフに変えられることを見込んだのだろう
だが残念だったな
私が君に渡したものは、弾のこめられていない拳銃
刃こぼれしたナイフよりも使えない代物だっ
私は極力彼女から視線を外さないように、地に刺さったナイフを抜く
ソーニャ 「私は……」
彼女も同じように拳銃を拾う
ソーニャ 「…………」
沈黙
気付いたのだろう、その拳銃に弾が入っていないことに
微妙な重さと重心でそれを判断する、その鋭敏な感覚は驚嘆に値する
しかし、彼女の顔に焦燥の色は見られない
何故だ?
確かに豊富な経験さえあれば、急場の恐怖を軽減する事は出来る
だが、それは私のような老獪な人間だからこそできる事だ
もしや彼女は、自分の死という可能性から目をそむけているのではないか?
もしそうだとしたら、彼女は幼いながら重大な過ちを犯している
自分の死さえ想像できなくなったら最後、この泥沼のような世界から抜けだす事は二度と叶わない
私が未だ人らしい正気を保っていられるのは、すんでの所で自分が死ぬという恐怖を忘れていないからだ
ソーニャ 「いつまでごちゃごちゃ考えているんだ?」
ソーニャ 「ここは死線。気を緩めた方が死ぬ場所」
「私は君より数十年長く、この仕事をやっているんだ」
「敵地に一人残存したことだって幾度もある」
「キルミーベイベーで敵を騙し打ちしたこともな」
「だからこそ、こうやって思考を巡らせることができる」
ソーニャ 「そうか……」
ソーニャ 「私は早く傷の手当てがしたい」
ソーニャ 「血が固まると、落とすのが面倒だからな」
右手に拳銃を持ち、左手は軽く拳を握る
薄暗くて良く見えないが、恐らく左手には何も持っていない
夏服であるから、武器を隠し持つことは難しいだろう
比較的スタンダードな構えではあるが、彼女が纏う殺気と相まった威圧感が私を圧迫する
スッ
私は彼女とは反対に左手でナイフを持つ
全身の力を抜き、腰を落とし猫のように背筋を曲げる
緊迫する場面でこそ、この身体に染み付いたフォームが効果を発揮するのだ
「君の最期……。私が殺し屋として終止符を打とう」
ソーニャ 「Baby, please kill me」ニッ
ダッ
獣のように低い体勢で地面を駆け、私との距離を詰める
私はそれを、僅かに後ろへ下がりながら迎え撃った
ソーニャ 「っ!!」
ヒュンッ
左足での低空蹴り
私は上体をねじり、その足を左手のナイフで狙う
ガギンッ!!
ナイフと拳銃がぶつかり合い、小気味良い音を響かせる
疾いっ!?
間に合うかっ!?
辛うじて右足を引き、彼女の蹴脚を皮一枚のところでかわした
移動スピードも蹴りの瞬発力も……
全てが少女と形容される器から繰り出されるレベルを遥かに逸脱していた
ソーニャ 「やるなっ……」
行き場を失った左足の運動量を遠心力へと転換し、体勢を一瞬で立て直す
優れたボディバランスを最大限に生かした瞬速の格闘術
ビュンッ
暇無く鋭い左ストレートを私の腹へ繰り出す彼女
ドスッ
私はそれを避け切れなかった
脳が反応することでさえギリギリだったのだ
身体がそれに伴えるはずもなく、容姿とは似ても似つかない彼女の石のような拳をもろに受ける
「カハッ……」
悶絶する
だが私はその状態で攻撃を続行した
私のみ殺傷できる武器を有している以上、長期戦にするメリットは無い
それに、時を開ければ彼女と同じ組織の人間が援軍に来るだろう
早急に致命傷を与えたい
しかし無情にも、腰の入っていないナイフの一振りが彼女に届くはずもなかった
キイィィンッ
拳銃の柄が私の手首にめり込み、その手に持っていたナイフは、遠くへ放物線を描き飛んでいく
ソーニャ 「拳銃は鈍器なんて、阿呆なことを言うつもりは無いが……」
ソーニャ 「私の拳より硬いからな。ナイフ避けぐらいにはなるだろう」
彼女は気付いていた
私がまだナイフを隠し持っていることと、キルミーベイベーのルールを破り、それを使用することを
「悪いな。私とて命が惜しい……」
「どんな汚い手を使っても、君を倒してそこを通るっ」
ソーニャ 「いや、構わない。殺し屋は常にシビアでないといけないからな」
情けない
私は少女相手にも卑劣な手を使うのか
殺し屋とはいえ、彼女は私の娘と同年代の少女
ちっぽけな情とは裏腹に、私の両手は既にナイフを握っていた
そうだ、私は殺し屋
相手が誰であれ、目的のためにはそれを殺すことさえ厭わない
幾度自問しようとも、その根本原理は覆らない
私はもうこの世界から逃れることは出来ないのだな……
ソーニャ 「ふぅ………」
……?
不自然な事に彼女の髪型が変わっていた
ツインテールと呼ばれる髪の結び方だったはずが、その髪はおろされストレートヘアーになっていた
「何故、髪を解いたのだ?」
ソーニャ 「理由なんてない。ただ今は髪を縛りたくなかったんだ」
「理解しかねるな」
ソーニャ 「ポリシーみたいなモンだよ」
その姿は私と関係を持った彼女の若かりし日の映し鏡であった
私がまだ駆け出しで、仕事の度に傷を負っていたあの頃のような……
絶体絶命な状況とは対照的に、私の脳裏ではあの眩しき日々を追憶していた
懐かしく、温かい
そんな日々
そうだ
この仕事が終わったら、今一度彼女に会いに行こう
彼女は私を受け入れてくれるだろうか?
いや、言葉なんて交わさなくて良い
ただ遠くから、彼女と私の娘さえ一目見るができればそれで良い
彼女の顔にしわがあるかもしれないな
そうしたら、今の私とおそろいだ
まだ無くしてはいないよ
私と君
互いの写真を忍ばせたこのペンダントをね
熱情的な君の事だ
私と決別した後でも、きっと机の引き出し……その奥に隠してあるのだろう
わざと、自分でも無くしたと思い込むように
いつだったかな
君が私のナイフを全て捨てたと突然言ってきたね
あの時は驚いたよ
何せ、あれは当時貧窮していた私が有り金を全部はたいて買った観賞用のものだったのだから
それを君は仕事に使うものと勘違いして、捨てようとした
捨てようとは少しもしていなかったか
ただ私の身を案じてくれていただけ
それを今となっては痛いほど理解できるよ
何と言っても、今の私は見知らぬ同業者の行く末だって心配出来るのだからね
ああ、私の娘にも会いたい
私の無為な人生で唯一生み出せた希望
彼女が付いているんだ
決してそれが潰えているはずはない
その為に私は彼女の元を離れたのだから
ソーニャ 「……ちっ」
ソーニャ 「突っ立ってる相手を嬲るのは、気分が良くないんだ」
ソーニャ 「早くしろ」
彼女は卒然と、またも本来の殺気を取り戻す
それに反応し、私の肌は逆立ち、心臓はその拍動を小刻みに力強く加速していく
彼女の殺気を再び目の当たりにして思い知る
私はもう半分以上死んでいるという事に
ナイフと弾の無い拳銃
力関係は比類にならない程、私に分がある
しかしそれとは無関係に、冷徹で尖鋭な殺気は、私を生きるしがらみから断ち切ろうといきり立っていた
相手の死のみを見据え、自らの身体を顧みない、超攻撃的な戦闘スタイル
正にそれは彼女の心にすら気付かなかった未熟で盲目な数十年前の私
生への執着など皆無
この仕事に楽しさすら見出していた頃の狂気の私だ
だが、私は死ねないっ
もう決めたのだ。絶対に生きて彼女と私の愛しい娘をこの目に映すと―――
シュッ
私は、丁度ソーニャが私にナイフを投げたように、彼女の前方の地面にナイフを放り投げる
腐っても私は殺し屋
銃砲と刀剣の扱いならば、そうそう負ける事はない
ソーニャ 「何だ?」
それに今の私は、私の人生の中で最も生に執着している
「何、君と同じさ」
ソーニャ 「キルミーベイベーか」
そう
キルミーベイベー
常人ならざる者同士の生死を掛けた遊戯
「ナイフは一本ずつ。公平だろう」
嘘だ
私は懐にもう一丁拳銃を隠している
ソーニャ 「ああ、私は構わないが……」
CQCでは、私に勝ち目はない
総合的な筋肉量で勝っていようと、スピードで負け、さらにナイフを持たれてしまってはお手上げだ
しかし、相手がそう踏んで、油断した一瞬
その一瞬、始点の分からない銃弾をただの一発で仕留める
ソーニャ 「はぁ、少し面倒だ」
「君はこういう逃げ場のない勝負を好むと思っていたんだがね」
ソーニャ 「勝てる可能性で考えてるだけだ」
「なら私も勝てる可能性を考えて、この選択をしたってところかな」
ソーニャ 「……アンタの最期、貰うぞ」
「Baby, please kill me」ニィッ
ああ、人へ凶刃を向けるこの寸暇に笑みを浮かべてしまうなんて、私はもう人の心を無くしているのかも知れないな
肉迫するソーニャ
見据えるその目は鬼眼
私は先刻と同様に、僅かに後退しながらそれを迎え撃つ
鋭いナイフの剣戟
私は機会を窺う
たった一秒
それだけの寸秒の隙さえあれば事足りるのだ
彼女のほどかれた髪は、目に鮮やかで、私を何処か遠い場所へ誘った
劇のような丁々発止の末、終に彼女が隙を見せる
互いに弾きあったナイフ
動ける腕は片方だけ
私は最もスムーズに取り出せる位置に固定してあった拳銃に手を掛けた
転瞬――
銃口が彼女に向くより先に、彼女の重い拳が私の心臓に突き刺さる
突き刺さる
言葉通り突き刺さったのだ
血は出ない
ただ鈍い痛みが胸を締め付けた
私は死ぬのだろう
何故死ぬのか、その原因も分からないままに
ソーニャ 「ふぅ、まさか本当に使うことになるとはな」
「何故……何故、私が地に伏しているのだ?」
「君の拳は確かに固いが、内臓にショックを与えられる程ではないし、私の体からは血も出ていない」
ソーニャ 「ん、まぁいいか。どうせ死ぬんだからな」
ソーニャ 「これだよ」
彼女はそう言い、私の胸のあたりに手を伸ばす
グッ ググッ
彼女が手を動かすたびに、えも言わぬ痛みを感じた
魔法では無い、確かに私は何かに刺されたのだ
そう確信した
ソーニャ 「あれ、抜けない……」
ソーニャ 「アンタ、胸に何か仕込んでるのか?」
ソーニャ 「その割にはあっさり刺さったんだけどな」
胸か……
私は装飾品の類いを好まない
ネックレスはおろか、指輪も身に付けはしない
防具を着用していたわけでもない
ただ……、一つだけ心当たりがあった
言葉通り肌身離さず、お守り代わりにと常に持ち歩いていたペンダント
唯一私が失いたくないと願った宝物
「胸にペンダントが忍ばせてある。もしやそれかもしれない」
ソーニャ 「そうか」
ズザッ
彼女はためらうことなく、ナイフで私の衣服を剥いだ
死にゆく人間に礼儀は必要ないということだろう
ソーニャ 「綺麗に貫通してるな」
ソーニャ 「アンタを刺したのはこれだよ」
彼女が指で弄んでいたもの
それは針
金色の光沢を見せるそれは、薄暗いこの場所では視認する事が難しく、また背景に彼女の髪が重なると完全に同化してしまう
ソーニャ 「あぎりの道具が初めて役に立った」
胸が溢れるように出血を始めた
針を抜かれたためだろう
痛みがないわけではないが、既にその痛みに悶える気力はなかった
私が今までに殺めてきた人間もこの様な心境だったなら有難い
だが、私はここまで見事に人を殺せはしない
きっと私の行く先に待ちかまえている彼等は、苦痛と憎悪の板挟みで顔を歪ませていたに違いない
ああ、このような事が気になるなら、一度でも対象が死ぬ瞬間を目に焼き付けておけば良かった
ソーニャ 「アンタは何年子供と会っていないんだ?」
他愛も無い話を始める彼女
「そうだな、15,6年ぐらいだろう」
ソーニャ 「そうか、子供の顔も見られずに残念だったな」
「もう私は死ぬ。最期にこのペンダントを君が持っていってはくれないか?」
ソーニャ 「なんでだ?」
「これは私の宝物。死んでも失いたくないんだ」
ソーニャ 「非道いブラックジョークだ」
ソーニャ 「まぁいいけどさ」
「ありが…とう」
何処からか流れ込む隙間風
彼女の麗しい金髪がそれになびく情景は、私の胸中と近しいものがあった
鉄骨が剥き出しの殺風景なこの建物は、私の人生
そしてソーニャが私の愛した彼女なのだ
黒洞洞とし、怨憎にまみれた私の人生に光輝する綺羅星
それが彼女であり、このペンダントなのだ
「っ……」
あぁ、私は大きな勘違いをしていた
黒髪の私と金髪の彼女との間に、金髪の娘が生まれる事は少ない
つまり、金髪の娘と思い続けた私の偶像は間違っているのかもしれないのだ
ふふっ、こんな死ぬ間際で自分の勘違いに気付くだなんてな
ソーニャ 「あ、死んだか」
いや、まだ死んではいないよ
目は霞んでいるがね
そうだ、最期にこの子を驚かせてあげよう
私はふと蘇った少年期さながらの悪戯心を笑う
閉じ行く瞼はまるで劇の舞台の垂れ幕のようだった
これが閉じ切れば、私の人生は滑稽な戯曲が終わるかのように終着を迎えるのだ
観客の拍手は聞こえない
唯一の観客はどんな表情を見せるのだろう?
「やすなを頼んだ」
キルミーベイベー
殺し屋同士のイカれた遊び
私を殺してくれないか、ベイビー
48 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/06/16 02:14:12.29 D4DHGq2J0 37/94メフィストフェレス「あのっ!」
>>48
もう後書きは書かないぞ
これで終わり
以降は俺がキルミー画像で寝るまで保守
52 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/06/16 02:24:03.39 w8Jyp7LU0 39/94あとがきくれよおおおおおおお
こんだけ頑張ったんだから
>>52
し…仕方ねぇな
殺し屋とは、名の通り殺す事を生業としている者である
大概の場合においてその対象は人である
何故なら、人以外ならば駆除や殺処分と言い換えられるからだ
私が今回、ソーニャという若年の殺し屋を主眼にSSを書いた理由ですが、
これは単純に彼女には何か、重要な価値観が欠落しているのでは無いか?と考えたからです
本編に「殺の報殺の縁」という言葉が出てきました
これは殺人は、自らに凶刃を向ける事という意味です
殺し屋は人を殺めるばかりで、自らの命を軽視しているのではないでしょうか
例えフィクションだとは言え、考えも無しに人が死ぬのは少し思慮が浅いように思います
私が今回、真に描きたかったモノ
それは殺す立場の人間にも、殺される立場の人間にも愛し愛される関係が存在しているという事です
ソーニャにもやすながいるように、世界に孤独な人間なんていません
例え血の繋がりが無くとも、相手を愛しく思う事は決して至難では無いのです
だから私は声高に叫びます
貴方の振りかざす刃は、正に貴方が最も守りたい人を傷つけようとしています
それに気付かず、失ってから後悔しても遅いのです
世界は常に変化します
諸行無常…万物流転
ならば、私達はこの泡影という今の一瞬に何を思うか
とことん愛する人を愛しましょう
そうすれば他人の愛を奪う事なんてとても出来る事ではありませんから
涙は強い感情を表出した時に流れます
つまりその水滴にはとても強い思いが込められているのです
それを知っているから、私は決して人の涙を軽視しません
絶対に忘れたりはしません
それこそ誰もが持つべきある種の覚悟なのです
平等、平等と誰か声の大きい者が叫んでいます
しかしそれを耳で聞いてはなりません
常に心の叫びは心で受け止めなくては
それができるから、人は自らを人たらしめる事が出来るのです
良いですか
決して忘れてはいけません
心の所在を忘れたら、それはもはや人の形相を有した鬼なのです
以上、声の小さい私が必死に紡いだ戯言です
これが誰かの心に届いている事を願って
今日は雨の音を子守歌に、深い夢へと沈みましょう
http://i.imgur.com/EXU90cW.jpg
http://i.imgur.com/6y9YoRL.jpg
http://i.imgur.com/yOcs22D.jpg
http://i.imgur.com/r1ZIau3.jpg
61 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/06/16 02:47:43.38 aPlvm1I2O 48/94>>58
この良い文章、今即興で書いてるのか
>>61
さっき別のSSスレでハッスルして自分でもビックリするぐらい今賢者モードなんだうん
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http://i.imgur.com/BMdAeI5.jpg
http://i.imgur.com/cEOXZhF.jpg
http://i.imgur.com/NUtcVeJ.jpg
ゴメンよ
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ソーニャ
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やすな
あぎり
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僕の力だけじゃ…
http://i.imgur.com/pwvATY7.jpg
686レスまで…
http://i.imgur.com/R7aCaaE.jpg
伸ばせそうに無い…
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http://i.imgur.com/fFiNEOm.jpg
キルミーベイベーは終わらない
http://i.imgur.com/bkIBdNa.jpg
哀しみの弔鐘は鳴り止んだ
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君のその一歩は謳歌のひと声
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さぁ、輝ける
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君の歌声を聴かせてくれ
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弔慰など投げ捨て
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歌おうぜ
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キルミーベイベーwwww
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どしたのわさわさwwwww
http://i.imgur.com/u8cZAqK.jpg
キルミーベイベーwwww
ついでに俺は今までにvipに立ったキルミー画像スレを漏れなく精査し、画像を完ぺきに収集した
俺と貼り合ったら、686レスまで勝負はつかないぞ?
おぉん?
http://i.imgur.com/8KD9HL4.jpg
なんでもナーミンwwww
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119 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/06/16 04:04:10.48 dzIyMIeh0 93/94SSスレかと思ったら画像スレだったでござる
>>119
ちゃんとSSスレだよ
もう限界だから君がこのスレを686まで伸ばしてくrえ