結衣「はぁ、ヤンデレってあのヤンデレのこと?」
京子「そうそう、愛するがゆえに独占欲の塊なって……」
京子「鎖に繋いで監禁したり、そのまま愛の現実逃避!」
結衣「私が誰を愛するんだよ、ないない」
京子「……あ、あたち」ポッ
結衣「寝言は寝て言おうな、……有り得ないだろ私がヤンデレとか」
結衣「あ、京子……鎖きつくないかな、ずっと付けっぱなしだけど」ジャラッ
結衣「でも京子が悪いんだよ、ほかの女の子にちょっかい出すんだもん……」
京子「あはは……」
元スレ
京子「結衣がヤンデレなんて有り得ないよね~」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341439913/
京子「きつくないけど一回外してほしいかな……」
結衣「外してもいいけどさ、どこにも行かないって約束して?」
京子「行かないよ、こんなの今さらじゃん」ニコッ
結衣「……確かに遊びに来るたび鎖に繋げてたもんね」
京子「もう慣れっこだよん、……あら」
結衣「首の鎖は外すけど今度は手錠付けるからね」カチャカチャ
京子「も~、ほんと独占欲の塊なんだからん」
京子「……こ、これってヤンデレだよね?」
結衣「えっ?」カチャ
結衣「ヤンデレって私が誰に対して病んじゃうの?」キョトン
結衣「ちなつちゃん、あかり、綾乃、千歳……う~ん?」
京子「いや、自覚がないならそれでいいです……」
結衣「変な京子、熱でもあるのかな?」ピトッ
京子「まぁこんなことされてもやぶさかではないんだけどね……」
結衣「……♪」スリスリ
京子「ふふ、よしよし」
京子「……」カチャカチャ
結衣「絶対に外れないよ、叫んでも誰も来ない」
京子「別にここから逃げようって気はさらさらないけどね、えへへ」
結衣「……嫌じゃないの?」
京子「ううん、それだけ結衣が私のこと大切に想ってくれてるってことだから」
結衣「……す、好きってワケじゃないけどね」
結衣「ただ京子を私だけの京子にしたいってだけで……」ゴニョゴニョ
京子(ずいぶんと可愛いヤンデレさんだなぁ……)
京子「なんか私だけの京子っていい響きだよね、えへへ」
結衣「あの、手錠辛かったら外すけど……」
京子「どうせ外しても次は目隠しとか足かせになるんでしょ?」
結衣「あはは、いつものパターンだもんね……」
京子「でもあれも悪くないんだよ、なんかゾクゾクしちゃう」モジモジ
結衣「うわっ、京子ってもしかしてそういう人?」
京子「ね、ねーよ、束縛されて喜ぶわけなんかないっ!」
京子「ただちょっと結衣にならそういうことされても悪くないかな、って……」
結衣(かわいい、きっとMなんだろうな京子は……)
京子「……落ち着くね」
結衣「京子と二人の時間って割と好きだな、私」
京子「割とって失礼じゃない、素直になっちゃいなよ」ニコッ
結衣「……でも、きっといつか終わりが来ちゃう」ナデナデ
京子「あーちょっと待った、その心中をほのめかす病みはダメ」
結衣「や、病んでなんかないって」
京子「結衣が続けたいって思うなら、私たちの関係はずーっと続くよ」
結衣「……ほんと?」
京子「だから安心して、私はずーっと結衣の側にいるから」ニコッ
結衣「そうだな、……もうこんな鎖も手錠も足かせも必要ないんだ」
京子「あ、それとこれとは話が別」
結衣「えっ、べつに束縛しなくても私の側にいてくれるんでしょ?」カチャカチャ
京子「それはそうだけど……」
結衣「今まで悪かったよ、この拘束具は次の粗大ごみにでも出すから」
京子「あ……」グスッ
結衣「……な、なんで涙ぐんでるの京子」
結衣「なんかゴミ袋が拘束具ばかりで変態さんに思われそうだ……」ゴソゴソ
京子「ちょ、ちょっと本当に捨てちゃうのそれ!?」
結衣「今までがおかしかったんだ、こんなの京子の人権を無視してる最低な行為だもん」
京子「ぐぬぬぬ……」
京子「……やっぱり、鎖で繋いでおかないと私逃げちゃうよ?」
結衣「えっ……」グスッ
京子「私ってば割とモテモテだから、みんな放っておかないだろうな」チラッ
結衣「そ、そんなの嫌だ、京子は私だけの京子なんだ……」
京子「でしょでしょ、だから、それで私を……」モジモジ
結衣「……」カチャカチャ
京子「あっ、はぁ……手錠と足かせ付けられちゃった……」
結衣「あれだけ言ったのに、分かってくれない京子が悪いんだ」ギュッ
京子「う、うん、全部私が悪いの、……だからもっと愛して」
結衣「いや京子は悪くないな、嫉妬してる私が悪いどう考えても……」
京子「……」ムスッ
京子「やっぱり結衣は甘ちゃんだなぁ、ほんと優しいというかさ」ガチャガチャ
京子「私がここまでお膳立てしてあげたのに、あと一歩踏み切れないんだもん」
京子「据え膳食わぬは何とやらだよ、……結衣?」
結衣「うっ……」
京子「好きな子がこんな薄着で、手足拘束されて結衣は何も思わない?」ガチャガチャ
結衣「……す、好きな子って」
京子「えへへ、もうバレバレだからさ素直になっちゃいなよ」
結衣「……京子は、私の気持ちを知ってるのに」ギリッ
京子「あら、なんかヤバい雰囲気……」
結衣「……」
京子「た、助けてっ、結衣お願いだから正気に戻って……!」ガチャガチャ
結衣「もう生温い方法じゃ京子はダメなんだね、もう私は戻れないよ……」ギュッ
京子「あっ……えへへ、結衣ぃ」
結衣「京子の匂いが頭に広がっていく……」ギュッ
京子「あの、汗かいちゃったから匂い嗅ぐのはっ!」
結衣「嫌なら大声でも出せばいい、もう嫌われたって構わない」
結衣「逃げたいなら逃げればいいじゃん、……どうせ無理だけど」
京子「……」ゾクッ
結衣「な、なんで惚けた顔してるの京子……」
京子「だ、だって、ちょっとS気味な結衣カッコいいんだもん」モジモジ
結衣「はぁ……なんとなく京子が何を求めるのか分かってきたよ」
結衣「私としてはもう少し普通の恋愛したかったんだけど……」チュッ
京子「んっ、やぁ……首筋、だめっ……」
結衣「いっぱい跡を付けてあげるね、私が京子を愛した証」カプッ
京子「わたしっ、もう結衣のモノになっちゃう、よっ……」
結衣「……なんか楽しんでない、京子」
京子「そんなわけない、だから早く続けて?」ニコッ
結衣「……ちょっと休憩」
京子「なっ……!!」ガチャガチャ
結衣「……」
京子「結衣ー、お願いだからもっとしてよ……」クネクネ
結衣「虫みたいにくねくね動くなよ、ちょっと怖いから……」
京子「だって手足縛られてるんだからしょうがないじゃん!」ガバッ
結衣「うわっ!?……痛いなぁ、急に飛び掛かってくるなよ」
京子「結衣は私の何が不満なの?……どうして続けてくれないの?」
結衣「……不満というか」
結衣「なんか、京子の言い分だと別に相手は私じゃなくてもいいんじゃないかと思って」
結衣「ただ単に縛られるのが好きであって、相手は誰でもいいって感じ」
京子「それはつまり私が尻軽、って言いたいの……?」
結衣「そういうこと、なんか冷めてきちゃった」カチャッ
結衣「……もう帰ってもいいよ、ゴメンね変なことして」
京子「……」ギリッ
京子「ならいい、結衣がしてくれないなら私がするから」ガチャッ
結衣「っ!?」
京子「私が結衣にしてほしかったこと、全部結衣にしてあげる」カチャカチャ
結衣「お、おい、なんの冗談だよ、早くコレ外せって!」
結衣「……まさか自分が手錠かけられるとはね」
京子「ゆ、結衣が悪いんだ、……結衣があんなこと言うから」ギュッ
京子「相手が誰でもいいなんてふざけたこと言わないでよ……!!」
結衣「……」
京子「確かに私はいろいろな子にちょっかい出してるけど、でも……」
京子「その子と仲良くなりたいって、その気持ちがつい先走っちゃって」グスッ
結衣「……私は最低だ、なにも京子のこと理解してあげられなかった」
京子「……ほんと最低だね、これはお仕置きかな」ニコッ
結衣「ふふ、……お手柔らかにね」
京子「あー、なんか結衣の独占したい気持ちが分かった気がする……」ギュッ
京子「縛った状態って私だけの結衣になるから、えへへ」
結衣「……京子が縛られるの好きな理由も分かった気がするよ」
京子「でしょでしょ、なんかいいよね~!」
京子「……結衣は私だけのモノ、だからね」ボソッ
結衣「あっ……」ゾクッ
結衣「なんかモノって言われるの悪くないかも……ふふ」
京子「受けと受けのカップルってなんだかなぁ……」ギュッ
結衣「そ、それで、私はどんなお仕置きされるの……?」
京子「あらら、もう完全に期待してるって顔じゃん」
京子「そうだねぇ、私に耳たぶ甘噛みされたり?」カプッ
結衣「っ……!」
京子「耳に息をふーってかけられたり……」
結衣「……んっ……っ!」
結衣「はっ……あ、お仕置きじゃなくてご褒美だなコレだと」
京子「結衣の反応が可愛いからもっとするね、えへへ……」チュッ
結衣「……」グイッ
京子「あっ、はぁ……」
結衣「ふふ、その首輪よく似合ってるよ京子」
京子「うんっ、えへへ、ありがと……」グイッ
結衣「あっ……」
京子「結衣も首輪よーく似合ってるよ、犬そっくり」
結衣「うんっ……私は京子のモノだから……」
京子「最初からお互いに首輪付ければ良かったんだね、ふふ」
結衣「そうだな、これならお互い様だし」ニコッ
京子「……お互い病んでるのかな」
結衣「……かもな」
京子「でも幸せだし、どうでいいよね?」
結衣「そうだな、私はいまとっても幸せだよ」ギュッ
結衣「一緒にお風呂入って、一緒のお布団で寝て、一緒に学校行って……」
京子「……うん」ギュッ
京子「……私だけの結衣」
結衣「……私だけの京子」
尾張
結衣『京子に突然キスしたらどうなるか』
京子「結衣ー、このアイス食べてもいい?」
結衣「……」
京子「えへへ、まぁ返事もらう前に食べちゃうけどね!」モグモグ
京子「んー、ラムレーズンおいひぃ……」
結衣「……」
京子「あ、あれ、結衣怒ってるの……?」
結衣「……」ズイッ
京子「ひえっ、ごめんっ、ごめんなさ――」
結衣「んっ……」チュッ
京子「んっんー……!?」
結衣「んっ……ぷは……」
京子「は……はっ、えっ、え!?」
結衣「あまりご飯の前に食べちゃダメだよ、子供じゃないんだから」
京子「う、うん、あのさっきの、キキキッス……」
結衣「さてと私はナモクエやってるから大人しくしててね」
結衣「……♪」ピコピコ
京子「そっか、そうだよね、アイスが欲しかったんだよね、えへへ」
京子「……じゃなきゃ結衣がキスするワケないもん」
京子「ふふ、もーびっくりさせないでよねお茶目なんだから……」
結衣「……」ピコピコ
京子「はい、ラムレーズン食べさせてあげるからあ~ん」
京子「……あ~ん」スッ
結衣「……」チュッ
京子「ふぁ……んっ……!?」
結衣「あむっ、ちゅ……ん……」ギュッ
京子「ん、んっ……!」
京子「なんへっ、なんでキスするのっ……!?」
結衣「……」ナデナデ
京子「うっ、ナデナデじゃなくて、どうしてキスしたか言ってよ!」
結衣「……」ギュッ
京子「あっ……ゆ、結衣のくせに、いつもはヘタレなのに……」
結衣「……」
京子「ま、またするの……?キスしちゃうの……?」
結衣「さてと、お風呂の準備でもしておこうかな」
京子「こ、今度はしてくれないんだ……」グスッ
結衣「……♪」ジャー
京子「結衣、私もお風呂洗うの手伝うよ……」
結衣「いいよこれくらい、いつも私の仕事でしょ?」
京子「……」フルフル
結衣「ふふ、どんな風の吹き回しか知らないけど分かっ――」
京子「んっ……」チュー
結衣「ん、ふふ……♪」ギュッ
京子「……!!」ジタバタ
結衣「んっ、……ちゅ……」
京子「……もうやだ」ギュッ
結衣「ゴメン、京子可愛いからつい調子に乗っちゃった」
京子「服もびしょびしょだし、どうするんだよ……」
結衣「まぁお風呂に入りながら考えよう」ニコッ
京子「っていうか、あの結衣がいきなりキスするとか有り得ないでしょ!?」
結衣「……」ヌギヌギ
京子「ぶはっ、こ、ここで脱ぐな、結衣のえっち!」
結衣「ん~、よく分からないけどさっきから頭がヒリヒリするんだ」
京子「……あぁ、頭打ったんだね、なるほど」
結衣「ね、だからたくさんチューしようね?」
結衣「いっぱいいやらしいことしようね、ふふ」
京子「……」スッ
結衣「あ、あの京子、その風呂桶でなにするつもり……」
京子「私が好きなのは今のたらしの結衣じゃなくて、昔のヘタレの結衣なんだ」
結衣「こっちが本当の私なんだよ、京子と一線を越えたくてもウジウジしてる私なんて……」
京子「ううん、それでも私はそっちの結衣が大好き」ニコッ
京子「だから、……ミラクるん鈍器!」
ガツン!!
結衣「っ!?」
結衣「……」パタン
京子「別にいいんだよ、結衣になら何されても……」
京子「でもまだ結衣自身にそれをする勇気がないみたいだね」ナデナデ
京子「私はずーっと待ってるからね、臆病な結衣の方が私は好きだから」
京子「……へっぷち、うー、このままお風呂入れてあげるか」
京子「うへへへ、お嬢さんいい体してますな」
結衣「んっ、ぅ……きょ……うこ……・好き」
京子「ぷっ、知ってるよそれくらい、次はシラフの結衣から聞けるのを待ってるからね」ニコッ
京子「……うわっ、結衣ってばこんなところに黒子あるんだ」ポタポタ
京子「は、鼻血出てきた……」
結衣「……?」パチッ
京子「あ、やーっと起きたね結衣、そのまま死んだのかと」ホッ
結衣「勝手に殺すなよ、……いたっ!」
京子「ゴメン、やっぱり頭痛むよね……?」
結衣「どうして京子が謝るの、別になにもしてないのに」
京子「いや、結衣を正気に戻すためとはいえ私ったらとんでもないことを……」
京子「せめて罪滅ぼしにひざ枕させてください!」ペコッ
結衣「あ、あぁうん……」
京子「……♪」ナデナデ
結衣「ふふずいぶんご機嫌だね、でもなんか変な夢見てたなぁ……」
京子「へぇ、たとえばどんな夢?」
結衣「……」ジッ
京子「あらあら、やっぱりあたち関連の夢なのね、んもう」ポッ
結衣「……うっさいな、そんなわけないだろ」
京子「えへへ、もー結衣ってば顔真っ赤じゃん?」プニプニ
結衣「……キスしたとか言えるわけないだろ」
結衣「あ、京子ひざ枕ありがとね……」
京子「ううん、あまり無理しちゃダメだめだよ?」
結衣「平気だよこれくらい、小学校のころにした無茶に比べたら」ニコッ
京子「結衣は昔はやんちゃだったもんねぇ、あはは」
結衣「そうだな、どこかの誰かさんを守るために必死だったから」ジトッ
京子「……いやぁ、誰だろうね~」
結衣「京子、こっちおいで」
京子「……?」
結衣「……ほんと泣かなくなったね、それがちょっと寂しいけど」ナデナデ
京子「あ……」
京子「なんか久々にシラフの結衣になでなでされちゃった……」
結衣「シラフの意味がよく分からないけど、確かにそうかもね」
京子「……たまーに、どうしようもなく泣きたくなる時があるんだ」ギュッ
結衣「……そっか、どんな時?」
京子「……」グスッ
結衣「大丈夫だよ、辛かったら無理しなくてもいいから……」ナデナデ
京子「結衣とこのまま一緒にいられるのかなっ、一緒にいていいのかなって」
京子「そう考えたらっ、きゅ、急に怖くなって……」ギュッ
結衣「……京子」
結衣「……それは私も同じだよ、京子は人気者だから私なんかでいいのかなって」
京子「そ、そんなことないよ……」グスッ
結衣「だからこの場で言うね、……私は京子を誰にも渡したくない」
結衣「ずーっと京子の隣で歩いていたい、……誰よりも京子が好きなんだ」
京子「……うんっ、うん」
結衣「……嫌だったら言って」クイッ
京子「あっ、……えへへ、ずーっと待ったんだからね」
結衣「……ゴメンね、待たせちゃって」チュッ
京子「っ!……ん」ギュッ
京子「っはぁ……はっ……」ギュッ
結衣「……顔真っ赤だね、京子」
京子「ゆ、結衣にだけは言われたくない、って」
京子「えへへ、さっきとは全然違ったな、結衣の優しい気持ちが伝わってきて……」
結衣「……さっき?」
結衣「あれ、そう言えば私ってばなんか湯上りっぽいけど……」
京子「うんっ、結衣がお風呂場で気絶したから私が入れてあげたんだ」ニコッ
結衣「……ま、マジ?」
結衣「ってことは、体の隅々まで見られちゃったの……?」
京子「えへへ、綺麗な体だったから安心してっ!」
結衣「ぁぁぁぁぁぁ……」カァー
京子「でも本当ビックリだったなぁ、結衣が胸のすぐ近くにほく――」
結衣「うわあああああああああああああ!!」バキッ
京子「いったぁ!?」
京子「……」ジワッ
京子「ゆ、結衣に叩かれた、DVだよDV……」シクシク
結衣「う、うるさいバカ!!」
おわり