後輩「お腹すきましたね」
男 「まぁ、もう昼過ぎだしな」
後輩「近くに美味しい中華のお店ができたんですよ。行きませんか?」
男 「ヤダ。中華嫌い」
後輩「……」
後輩「じゃ、じゃあ和食のお店にしましょうか」
男 「えーあんまり和食好きじゃないしなー」
後輩「…………」
後輩「それじゃあ、みんな大好きカレーライスにします?」
元スレ
後輩「お腹すきましたね」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329904952/
男 「んー。店のカレーは辛いからヤダ」
後輩「好き嫌い激しいですね……」
男 「人間だれでも好き嫌いはあるさ。俺は少し、それが多いだけさ」
後輩「カッコよく言ってもカッコよくないです。むしろ悪いです」
男 「嫌いなものは嫌いなんだよ。小学校とか最悪だった」
後輩「ああ、給食ですからね。残すにしても半分食べなさいとか言われたり」
男 「いいや、俺のとこは給食委員会のキャンペーンで残飯は一切認められてなかった」
後輩「ありましたね、そういうの。私の学校でもやってましたよ」
男 「そのせいで登校拒否に」
後輩「メンタル弱すぎです!」
男 「給食時に腹痛は常識」
後輩「普通は楽しみな時間ですよ……」
男 「でもメニューがいい時は元気」
後輩「都合のいいことで」
男 「デザートと引き換えに嫌いなもの食べてもらったり」
後輩「そんなころから小ズルいことやってたんですか……」
男 「代価を払えば嫌なことから逃げられると知りました」
後輩「嫌な小学生ですね」
男 「物事って、いかに立ち向かうかより、いかにうまく避けるかだよね」
後輩「後ろ向きすぎですよ」
男 「そう言っても、嫌だっただろ?嫌いなモノ食べるの」
後輩「いいえ、そんなことは。食べられるようがんばろう、と」
男 「うわ。マゾだ」
後輩「マゾじゃないです!食べられるようになったとき、褒めてもらえるのがうれしくて」
男 「けっ、いい子ぶりやがってよぉ、チィッ!」
後輩「そんな、やさぐれないでくださいよ……」
男 「うるせー優等生。お前なんか変な男子を好きになって落ちぶれればいいんだよ」
後輩「はいはい。もう落ちぶれてますよ。機嫌治してください」
男 「しかーし!中学では楽だった」
後輩「お弁当になったんですか?私の所は給食でしたけど」
男 「俺の所も給食だった」
後輩「じゃあなんでです?」
男 「それは、一口も食べずに残すことが可能だったからだ」
後輩「……ヨカッタデスネ」
男 「うん、よかったよかった。だがしかし!」
後輩「今度はなんです?」
男「クラス内キャンペーンとして残飯ゼロ案が浮上してきた」
後輩「クラス内キャンペーン……ああ、席チャイムとか、全員挙手とか」
男 「学級会で決をとって決めることになったんだが、その前に討論モドキがあってな」
後輩「討論モドキ……ですか」
男 「所詮中学生、モドキだよ。クラスの全員が賛成側だったよ、一人を除いてな」
後輩「当然その一人は……」
男 「俺だよ!」
後輩「やっぱり……」
男 「当たり前だが猛反論した」
後輩「唐突ですが説明です。席チャイムとは授業開始のチャイム時に、全員が自分の席に座り、
授業の準備を完成させている状態のこと。全員挙手はそのまま、授業中の挙手チャンス
に全員が挙手することです」
後輩「はぁ……どんな意見を言ったんですか?」
男 「せんせー、嫌いなものを無理やり食べても栄養にはならないと思いまーす」
後輩「小学生……いや、園児ですか……」
男 「てゆーか、残されるようなものを出すほうが悪いと思いまーす」
後輩「最低最悪の中学生ですね」
男 「こっちは金払ってんだよ!(親が)食べようが捨てようが勝手だろ!コラッ!」
後輩「急にキレた!?キレる十代!」
男 「ククク…我の口に合うものはコチラの世界では少ないのだ…ククク…」
後輩「中二病ですか……」
男「と、まあこんなことを言ったおかげか」
後輩「取り消しになったんですか?」
男 「俺だけ残していいことになった」
後輩「うわぁ」
男 「毎日残し放題。嫌いなものを涙ながらに食べてる奴を横目に、頑張ってるなと思いつつ」
男 「一口も食べずに残す」
後輩「そこは食べようとする流れのはずです!」
男 「ところがギッチョン、そうはいかん」
後輩「もう、あんまり好き嫌いはだめですよ」
男 「ま、個性だと思ってあきらめてくれ。さて、いい加減メシ食いに行くか」
後輩「ずいぶん話しちゃってましたからね」
男 「そうだな……安いステーキ屋があっただろ。割引券持ってるし、そこ行こうぜ」
後輩「私ステーキって嫌いなんです。見るのも嫌なくらいに。だから、絶対に行きません」
男 「……オイ」
後輩「でも、頑張って食べたら、男さんが褒めてくれるって言うなら行きますよ?」
男 「……じゃ、行くか」
後輩「はい!」
No.1 私たちのルール 終
ステーキ屋
後輩「ごちそうさまでした」
男 「ごちそうさま…と。つーか、お前そこまで嫌いじゃないだろ?」
後輩「さて?」
男 「はぁ……騙された」
後輩「約束は守ってくださいね」
男 (褒めるっつったって、どうやればいいのか)
後輩「中々のボリュームでした。男さん、少し休んでから出ましょう」
男 「はいはい。そうだ、昨日、何か面白いテレビ見たか?」
後輩「刑事ドラマを見ましたよ。9時からやってた」
男 「ああ、あのシリーズもののドラマか」
後輩「はい。犯人を追いつめてからの刑事のセリフ、かっこよかったですよ」
男 「ふぅん。でも、注目すべきところはそこじゃない」
後輩「?」
男 「大体、刑事ドラマの犯人はラストで自殺、あるいは本命の殺人をしようとしている」
後輩「それを刑事が止めておしまい、ですから」
男 「それは違うよ!」
後輩「え?」
男 「犯人の自殺にしても、本命殺人にしても犯人の中での重要度は最大だ」
後輩「それは…そうでしょうね。そのために殺人その他罪を犯してるわけですし」
男 「普通刑事が来たら急いで殺すなり死ぬなりするだろうがよ」
後輩「でも、そんなことになったら刑事側の失敗になっちゃうじゃないですか」
男 「いいじゃん、現実でもろくでもないし。テレビでミスってても誰も気にしない」
後輩「せめてテレビの中でだけでもかっこよくさせてあげてくださいよ」
男 「しかし、犯人の死ぬ死ぬ詐欺は見ていてウザい。お前の不幸自慢など知らん」
後輩「見せ場の一つですよ」
男 「へっ、視聴者に同情を誘ってるだけだろうがよ」
後輩「子供を殺された……とか。同情しちゃう理由もありますけど」
男 「殺人、ダメ、ゼッタイ」
後輩「そんなこと言ったらドラマとして成り立ちませんよ」
男 「だったら放送しなければいい」
後輩「またそんな極端な」
男 「大体、犯罪ダメとか、ゲームで人殺しが増長とか言ってるが、刑事ドラマは最悪だろ」
後輩「毎週死んでますからね」
男 「しかも刑事じゃねー奴が捜査してるしよ。そんな権利ねーぞ!警察!民間人に情報流すな!」
後輩「なんか、変なクレーマーみたいになってますよ」
男 「くやしいので私も捜査に加わりたいと思います」
後輩「要は刑事ごっこじゃないですか」
男 「民間人だけど事件現場に入って、遺体とツーショット。いえーい」
後輩「そんな写真どうするんですか」
男 「警察のくれた情報をブログにアップ。男事件簿。毎日更新!ついでにツイッターにも」
後輩「犯人は必見ですね」
男 「犯人を追いつめても、美人ならスルー」
後輩「私情入りすぎです!」
男 「捜査経費で、税金とか払ったり」
後輩「犯罪ですよ?」
男 「ようやく犯人逮捕」
後輩「あ、捕まえられたんですか」
男 「罪状。捜査情報流出。経費横領」
後輩「自分が捕まってる!」
男 「隠し持ってた携帯で、ブログ更新。今留置所でーす」
後輩「案外軽いノリですね」
男 「裁判なう。懲役10年www」
後輩「いつまで持ってるんですか……」
男 「男事件簿は、次回より男刑務所日記に変更されます」
後輩「罰になってませんね」
男 「脱獄なう。壁高すぎワロスwww工事中でよかったwww」
後輩「もう好きにすればいいですよ」
今日から警察官 終
帰り道
後輩「ごちそうさまでした」
男 「はいはい、どういたしまして」
後輩「でも、いいんですか?払いますよ、私」
男 「いいってば。気にするなよ」
後輩「カッコつけると、後から苦労しますよ」
男 「うるさいやい。男はみんなかっこつけ」
後輩「ありがとうございます。あ、手でもつなぎましょうよ」ギュ
男子「わー」
女子「きゃー」
後輩「…」
男 「何見てるの?」
後輩「いえ、ちょっと子供を」
男 「子供ねぇ。俺にもいつかできるのかな」
後輩「私と男さんの子供ですか。男さんに似たら、元気でカッコいい子になりますよ」
男 「え?」
後輩「はい?何か変なこと言いました?」
男 「いや、別に…」
後輩「そうですか。できれば、急に止まるのはやめてくださいね。手をつないでいるんですし」
男「ああ、うん。ごめん」
後輩「いいえ。それよりも、私に似たらどんな子になると思います?」
男「うん…ちょっとわからんな…」
後輩「そうですか……」
男「そういえば、最近は面白い名前が増えてるらしいな」
後輩「キラキラネームってやつですね。私としては、あんまりいいことじゃないと思うんですが」
男「だよな。泡姫でアリエルとか。ソープの源氏名かよ」
後輩「下品ですよ。光宙で、ピカチュウとかは有名ですね。どうしてこうなったのやら」
男「向こうの言い分は、簡単に読める名前は愛が足りないらしいよ」
後輩「読めない名前は本末転倒な気がするんですが」
男「そこはそれ。気にしてないんだろ。あとは、世界に一つだけの名前がいいとか。花で我慢しろ」
後輩「そんな歌がありましたね」
男「へっ、ナンバーワンはオンリーワンだし、オンリーワンもナンバーワンだろうが」
後輩「またややこしいこと言わないでください」
男「大体、No1になろうと努力する姿がオンリーワンなんだよ!まず努力!」
後輩「たまにはいいこと言いますね」
男「えへん。だから、名前だけオンリーワンでもな」
後輩「そうですね。中身が伴わないと」
男「そうそう。光宙くんはピカチュウのごとくほっぺたから電撃出したり」
後輩「絶対無理です!」
男「ヒイロなんて名前もあるな。特技欄は自爆と殺人予告で確定だな」
後輩「お前を殺す……ってガンダムWじゃないですか」
男「刹那という名前なのに、仮面ライダーファン」
後輩「俺がガンダムだ!とか言われるよりマシですよ」
男「しかし昔は名前には意味や願いがあったもんじゃがのう」
後輩「急に老けてますよ。なんだか、一時のカッコよさや、親の自己満足がうかがえますね」
男「大人が子供に近づいているとはいうけどな」
後輩「大人って、どういう人のことを言うんでしょう……?」
男「自分の子供に、りあむとか名づけない人」
後輩「……私たちの子供に、そういうこと、言わせたくないですね」
男「そうだな……」
大人な子供 終
後輩の家
男「ヒマだなー」
後輩「洗面所に鏡がありますよ。見てくればいいんじゃないですか?」
男「それは俺の顔が面白いということか!」
後輩「きゃん!もう、髪型が崩れます。せっかく可愛くしたのに」
後輩「仕方ありませんね。謎々でもしますか?」
男「いいけど、なんで謎々?」
後輩「男さんの残念な頭を鍛えようと思いまして」
男「失敬な。まあいいけど」
後輩「全問正解出来たらご褒美を上げますから、頑張ってください」
男「やった」
後輩「制限時間は3分ですよ」
後輩「『しめる』ことはできても、『開ける』ことはできない物、なーんだ」
男「分かった!」
後輩「早いですね」
男「扉だ!」
後輩「開くじゃないですか!なんなんですか、その不良品は!」
男「でも、小学校には開かずの扉があったぜ?」
後輩「そんなこと知りませんよ」
男「カギ無くしただけだったけどな」
後輩「本当に知りませんよそんなこと!」
後輩「もういいです。答えはネジです」
男「ふ、ふーん。分かってたし!」
後輩「へー。じゃあ次。「なおす」ことはできても、「壊す」ことのできないのはなーんだ」
男「えーっと。えぇ……?うーん」
後輩「ふふ、分かりませんか?」
男「ああ、わからない」
後輩「ちょっと、もう少し考えてくださいよぉ……」
男「ねー、答えは?アンサープリーズ」
後輩「うっとーしーですねー。答えは物の配置です」
男「こ、壊せるじゃん!」
後輩「壊すじゃなくて、ずらすです」
男「壊れるさ!その、物の配列という偶然の上に成り立つ芸術が…」
後輩「さて、次の問題です」
男「無視するなよ。興奮するだろ」
後輩「止めてください。まったく、まともに答えられてないじゃないですか」
男「次だ!次でリベンジだ!」
後輩「はいはい。「たてる」ことはできても、「たおす」ことのできないものってなーんだ」
男「ビル!」
後輩「倒れますよ?」
男「ビル・ゲイツ!」
後輩「ビル・ゲイツを立てるってどういうことですか…」
男「ビール!」
後輩「分かりました。いま適当にしゃべっているでしょ?」
男「うーん…分かった!」
後輩「分かりましたか!」
男「分からないという事実が分かった」
後輩「……」ジトー
後輩「答え。功績です」
男「泥はつくな」
後輩「倒れはしません」
男「次!次!」
後輩「まだやるんですか?」
男「まけっぱじゃ終われん!」
後輩「メガネをかけている人が、全員見ているものってなーんだ」
男「えー?全員?」
後輩「……」
男「えーっと…うーん…」
後輩「発想力が足りませんよ」
男「分かった!」
後輩「期待はしていません。どうぞ」
男「メガネをかけると眼がねー。ってことで、何も見えていない!」
後輩「そんなギャグ回答はいりません!」
謎々遊び 終
後輩「ちなみに答えはレンズです」
別の日
後輩「何やってるんですか?」
男「古文のカンペ作ってる。明日テストなんだ」
後輩「いけませんよカンニングなんて。まじめに勉強してください」
男「何でダメなの?」
後輩「え?……はい?」
男「カンペ使っても俺はいいと思うんだよ」
後輩「でも……カンニングはいけない事です」
男「いいや、カンニングじゃない」
後輩「……どういうことですか?」
男「例えばだ。「oblivious」この単語の意味知ってるか?」
後輩「え…と。ごめんなさい、分かりません。つづりは?」
男「o、b、l、i、v、i、o、u、s。オブリヴィアスだ」
後輩「電子辞書は…と。えーっと、oblivious。忘れる、ですね」
男「正解。ところでだ。今、電子辞書を使ったよな」
後輩「はい、わからない単語だったので……何か?」
男「今のはカンニングじゃないのか?」
後輩「で、でも、テストでもないのに…いきなり言われても、わかりませんよ…」
男「ああ、そうだな。確かにテストじゃない。俺だってよく辞書を使う」
後輩「そうですよね。びっくりした」
男「つまり、だ。現実問題分からないことがあれば辞書なりなんなり使えばいい」
後輩「はい」
男「だったら苦労して覚えることはないんじゃないか?」
後輩「いや、それは、ちょっと…それに、テストのルールとしてカンニングはダメですから」
男「テストの目的はちゃんと知識があるかどうかを調べるためだろ?」
後輩「そうですけど。分かっているなら勉強しましょうよ」
男「でも、その知識を苦労して覚える必要がないとお互いに納得した」
後輩「してませんよ。少なくとも私は」
男「だったらテストで問われること。それはいかに分からないことを調べるかということになる」
後輩「はぁ…」
男「つまり、今俺がしていることはちゃんとしたテストへの準備ということになる」
後輩「男さんの言い分はわかりました。でも、辞書でも知りたいこと全部は載っていませんよね」
男「そりゃそうだが、それが?」
後輩「だからちゃんと勉強して、その教科の力をつけることが大切です。覚えていれば、
すぐにわかって時間短縮にもなりますし」
男「ぐぅ…でも、それには時間も労力もかかるし」
後輩「学問に近道はありませんよ。地道に行うことが大切です」
男「……ま、それもそうか。そうだな。そうだよな」
後輩「分かってくれましたか」
男「ああ…だったらそもそも、勉強しなければいいってことにな!」
後輩「ダメ人間ルートの考えじゃないですか!」
男「あっと、早とちりするな。選別だ。選別が大切なんだ」
後輩「せんべつ?」
男「例えば、日常生きていく限り、古文はいらんし√も使わん。だから勉強しない」
後輩「ええー……」
男「こうして選別すれば、まあ多少の苦労こそ残るが、だいぶ楽になる」
後輩「数学者とかになりたい人はどうするんです?」
男「そういう奴は勉強すればいい。一点特化型の人間を作って相互に助け合えば問題ない」
後輩「それじゃあ、一人欠けたらその分野のことが全く分からなくなったいますよ?」
男「う」
後輩「それにお医者さんとか、技術を盾にひどいことをするかもしれませんし…」
男「ぐぬぬ」
後輩「そうなったら手の打ちようがありませんよ」
男「うぬぬ」
後輩「全く勉強してないから、何一つとしてわからないし」
男「だったら、予防のため、いろいろ勉強した後特化すればいい」
後輩「はぁ」
男「そうすりゃ、特化してないことも少しはわかるし、転換もきくだろ」
後輩「でも、それって…」
男「あ、今の教育制度か……」
後輩「高校まででいろいろ勉強して、大学で特化。男さんの考え通りですね。くすくす」
男「うーむ。一周して戻ってきてしまった」
後輩「ふふ。分かったらこんなものは…はい、捨てました」
男「俺の歪んだ努力の結晶が…」
後輩「まじめに勉強して、良い点取ってくださいね?」
男「仕方なし、勉強するか……」
べんきょう 終

