杏子「ふーさっぱりしたー」
ほむら「・・・・・・」
杏子「風呂上りはやっぱりフルーツ牛乳だな!」ゴクゴクプハー
ほむら「・・・・・・」
杏子「・・・どうした?おなかでも痛いのか?」
ほむら「・・・いい加減にしなさい」
元スレ
杏子「ほむら~お風呂空いたぞ~」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1303346246/
杏子「ほむら~ご飯作ったぞ~」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1303392592/
ほむら「あなたが宿無しだからと言って、この家に上がりこんできたのは何時だったかしら?」
杏子「二週間前ぐらいだったような・・・」
ほむら「その間、あなたは何をしていたのかしら?」
杏子「えっと、魔女狩りとかいろいろ・・・」
ほむら「そうじゃなくて!!!」ドンッ
杏子「」ビクッ
ほむら「家にいる間、家事の一つもせずゴロゴロしていたでしょう」
杏子「・・・・・・」
ほむら「おまけに、私より先にお風呂はいってフルーツ牛乳一気飲みとか、ふざけるのもたいがいにしなさい」
杏子「・・・・・・」
ほむら「ホームレスはさすがに可愛そうだと思って今まで面倒見てきたけど、もう我慢の限界よ」
ほむら「でていきなさい、今すぐに」
杏子「そ、それだけはご勘弁を・・・・・・」
ほむら「くちごたえは許さないわよ」
杏子「・・・・・・・」
ほむら「それとも、この家に滞在した期間の生活費、あなたに払えるっていうの?」
杏子「はらえません・・・」
ほむら「ごく潰しを養っていけるほど、私の家は豊かではないわ」
ほむら「さあ、荷物まとめて出てって頂戴」
杏子「わかった・・・いままで迷惑かけてごめん」
ほむら「わかればいいのよ」
杏子「それじゃあ、私もう出て行くから・・・」
ほむら「ええ、体に気を付けてね」
杏子「ほむら、いままでありがとうな・・・」トボトボ
ほむら「・・・・・・」
ほむら(少し言い過ぎたかしら・・・)
ほむら(まあ、杏子のことだから晩御飯までには帰ってくるに決まってるわ)
ほむら(お詫びもかねて、今日はハンバーグにしてあげましょう)
PM7:30
ほむら(遅い・・・いつもならお腹すかせて帰ってくる頃なのに・・・)
ほむら(まさか!?本気で出てったつもりじゃ・・・!)
PM9:00
ほむら(やっぱり杏子のやつ本気にして・・・)
ほむら「ど、どうしよう・・・」
ほむら(お腹すかして万引きとかしてないかしら・・・こんなことなら、お金渡しとけばよかった)
ほむら「と、とにかく探さないと!」
ほむら「杏子ったらどこまでいったのかしら」
ほむら「杏子の行きそうな所と言えば・・・」
ほむら「ゲームセンターね・・・!」
げーむっせんた
ほむら「ど、どこにもいない」
ほむら「いつもなら、ここに居るはずなのに・・・」
ほむら「どこいっちゃったの?杏子・・・」
ほむら「結局見つからなかった・・・」
ほむら(どうしてあんなことを言ってしまったんだろう・・・・・・・)
ほむら(私はただ、杏子にしっかりして欲しかっただけなのに・・・)
ほむら「また明日探しに行きましょう・・・・・・」
翌日
さやか「杏子が家出した?」
ほむら「ええ・・・あなたなら杏子のいそうな所がわかると思って」
さやか「うーん、杏子の行きそうな場所ねぇ・・・ゲームセンターとかは?」
ほむら「昨日も探したけどいなかったわ・・・」
さやか「とすると・・・あっ!あそこかもしれない!!」
ほむら「!」
寂れた教会
さやか「おーーい!!!杏子出て来ーい!!転校生が心配してるぞーーー!!」
ほむら「・・・・・出てこないわね」
さやか「くっそー!こうなったら強行突破だー!でりゃああ!!」ドンガラガッシャーン
シーン
ほむら「・・・・・・誰もいないわね」
さやか「・・・ここにも居ないとすると、さすがに見当つかないなぁ」
ほむら「そう・・・・・・」シュン
さやか「だ、大丈夫だって~そのうち帰って来るでしょ」
ほむら「で、でも・・・もし杏子の身になにかあったら・・・・・・」
さやか「杏子だって伊達に魔法少女やってないんだから大丈夫だって」
さやか「私も杏子を見つけたら教えてあげるから、そんなに心配しなくてもいいって」
ほむら「・・・わかったわ、ありがとう美樹さやか」
さやか「どーいたしまして」
ほむら「ふりだしに戻る・・・か」
ほむら(・・・杏子に会えたら、謝まらないと)
ほむら(でも・・・許してくれるだろうか・・・)
ほむら(あんなにひどい事を言ってしまったんだもの、もしかしたら・・・)
ほむら「どーしようもないわね、私って・・・」
ほむら(ごめんなさい杏子・・・お願いだから戻ってきて)
prrrr
ほむら「美樹さやか・・・?」
ほむら「もしもし・・・」
さやか「「転校生!?杏子見つけたわよ!!」」
ほむら「本当!?」
さやか「「見失っちゃったから詳しい場所はわからないけど、まだ遠くにはいってないはずよ!」」
さやか「「見つけた場所は・・・・・・」」
ほむら「杏子・・・!いま迎えにいくわよ・・・」
杏子「・・・」
ほむら「見つけた!」
ほむら(あの赤い髪・・・間違いない・・・)
ほむら「きょうk」
杏子「まどか~!!」
ほむら「!?」
まどか「あっ、杏子ちゃんおかえり~」
ほむら(えっ)
杏子「今日の晩御飯はなんだろな~」
まどか「ハンバーグだって、パパが言ってたよ」
杏子「まどかのパパ、料理得意だから期待できそうだな~」
ほむら「・・・・・・」
まどか「あっ、そうだ!今日お買い物に行ってきたとき、杏子ちゃんにポッキー買って来たよ!」
まどか「食うかい?・・・なんちゃって」
杏子「まどか~お前はなんていい子なんだああ!!」ギュー
まどか「杏子ちゃん恥ずかしいよ~」デレデレ
キャッキャ ウフフ
ほむら「・・・・・・・・」
ほむら「どういうことなのこれ・・・」
まどか「あっ、ほむらちゃんだ」
杏子「おう、久しぶり!」
ほむら「・・・いまいち状況が掴めないのだけれど説明してもらえるかしら?」
杏子「いや~ほむらに追い出された後、偶然通りかかったまどかに拾われてな!」
まどか「パパとママも公認で一緒に住んでるんだよ~」
ほむら「・・・・・・・・」
杏子「あっ、でもほむらの時みたいにグーたらして迷惑かけてないからな!」
まどか「そうそう!杏子ちゃん家事とか手伝ってくれるから、ママも喜んでたよ~」
ほむら「そ、そう・・・それはよかったわね・・・・・」
杏子「だからさ、ほむら・・・」
ほむら「?」
杏子「私のことなら、心配しなくていいぜ☆」キラーン
ほむら「」ブチッ

まどか「どうして・・・ほむらちゃん・・・」
ほむら「このスカポンタンは私が引き取るわ・・・口出しはしないで頂戴」
まどか「こんなの・・・絶対おかしいよ」
ほむら「ほら、帰るわよ杏子」ズーリズーリ
マミ「私の出番は?」
完
ほむら「で、この子犬はなんなのかしら?」
杏子「土手で拾った・・・」
ほむら「それはわかったわ、問題はなぜ家の倉庫にいたのかということよ」
杏子「だって、ほむらの事だから飼っちゃだめっていうだろ・・・?」
ほむら「当たり前よ今すぐ元の場所に捨ててらっしゃい」
杏子「そんな可愛そうなことできるかよ!」
ほむら「あなたは動物を飼うという事について何もわかってないわ」
杏子「・・・」
ほむら「いい、動物を飼うことは責任と義務を背負うことなのよ」
ほむら「もし、この子が人を噛んだら、飼い主は犬のせいにしちゃだめなの」
ほむら「二十四時間この子の行動に責任を持って、管理できなきゃこの子を飼う資格はないわ」
ほむら「あなたにそれだけの責任を負う覚悟はあるかしら?」
杏子「あ、あるさ!」
ほむら「本当に?散歩も餌もキチンとやる?」
杏子「ああ、餌代も自分で稼ぐ!」
ほむら「・・・・・・しょうがないわね」
杏子「!」
ほむら「杏子一人に任せるのは不安だから、私も手伝うわ・・・」
杏子「やったあ!!ありがとう!!ほむら~!!」ギュー
ほむら「暑苦しいわ」
杏子「さ~て犬小屋も作ってやらないと、な~ほむほむ~」
ほむら「!?」
ほむら「ちょっと待って、ほむほむって何?」
杏子「何ってこの子の名前だよ、かわいいだろ?」
ほむら「その名前はやめなさい」
杏子「えっ、何で?」
ほむら「なんでもよ、とにかくその名前以外にしなさい」
杏子「え~かわいいのに~」
ほむら「せっかくだから>>106に決めてもらいましょう」
106 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/21 15:39:27.87 iUU/ppaI0 30/84まどか
ほむら「この子の名前はまどかよ」
杏子「おい、同じ名前の人間が身近にいるじゃねーか」
ほむら「黙りなさい、安価は絶対よ」
杏子(ほもほもとかになってたらどーする気だったんだ・・・)
ほむら「まどか~」
110 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/21 15:45:02.58 pS5seA/D0 32/84まどかに決めてもらうんじゃないのか
ほむら「まどか、かわいいわ・・・」ナデナデ
杏子「おい、まどかが嫌がってるぞ」ヒョイ
ほむら「あ・・・」
杏子「お~よしよし可愛そうに、もう大丈夫だからな~」
ほむら「・・・・・・」
ほむら「ずるいわ・・・」
杏子「?」
ほむら「私だってまどかと遊びたい!!」
杏子「なっ・・・」
杏子「お前がまどかをいじめるから悪いんだろー!!」
ほむら「いじめてなんかいないわ!!少しスキンシップが激しすぎただけよ!!」
ギャーギャー
まどか「ほむらちゃん家騒がしいな・・・どうしたんだろ?」
杏子「まどかは私に懐いてんだ!!」
ほむら「私だってまどかにナデナデしたりチューしたい!!」
杏子「まどかの飼い主は私だぞー!!!」
まどか「・・・・・・・・」
まどか「・・・なにもきかなかったことにしよう」
完
二人の間に張り詰めた空気が漂っていた、片方はマスケット銃を持った金髪の魔法少女巴マミ。
片方は盾を手につけ、流れるような黒髪の暁美ほむら。人呼んで「イレギュラー」
双方とも面識はあるが、交友関係には無い。長い沈黙を先に破ったのは巴マミだった。
マミ「悪いけどあなたに構ってる暇は無いの」
先制したのは巴マミの方だった、地面にできた銃創から黄色いリボンが伸び、ほむらを束縛しようとする。
完全に捕らえた、そうマミが確信した時である。
パァン
乾いた音が虚空に消え、マミの目に一閃が走った
マミ「ま、まさか・・・」
束縛したはずのほむらが、そこには立っていた。
自分は一瞬たりとも目を離さず、獲物が網にかかるのを見ていたはず。
しかし、いつの間にか彼女は束縛呪文を諸共せず、反撃を浴びせて来たのだ。
マミ(彼女の能力かしら・・・)
マミは眼前の魔法少女の能力を分析し始めた。
一番考えうるのは、幻覚を使って五感を惑わせるタイプ
これまで見てきた魔法少女の中でも珍しくないタイプである。
魔法少女どうしでの諍いは日常茶飯事、グリーフシード目当ての争いはどこでも行われている。
実際、マミもはからずともこういった戦いに巻き込まれたことは少なくない。
彼女の経験から、暁美ほむらの能力は幻覚を操る能力だという答えに至った。
マミ(なら、やるべきことは一つ・・・)
マミは息を整えると目を閉じ、ソウルジェムの魔力の消費を抑え、五感の門を閉じた。
マミ(幻覚使いの前には、視覚、聴覚、といった体の機能は無意味。)
マミ(それならば、体以外の物を目にすればいい)
ソウルジェムに流れている魔力を大気中に放出し、それをレーダーの代わりにする。
彼女の愛読している漫画から、教訓を得たワザである。マミはこのレーダーを半径10mに定めた。
どのような、侵入者が先に攻撃を開始しても余裕で反応できる距離である。
マミ(しかし、長い間は持たないわね)
もちろんこのワザにも弱点がある。魔力の消費量が膨大であることだ。
半径10mのレーダーを展開させたとき、マミの魔力では10分もせず尽きてしまうだろう。
おまけにほむらの獲物は拳銃である、遠巻きに撃たれて持久戦に持ち込まれたら勝ち目は無い。
状況はマミに不利なままである。
マミは一つ大きなミスをした。
幻術を打ち破るためにした行動がかえってほむらの警戒心を強くしたことだ。
恐らくほむらはマミの不振な行動を警戒して、近距離戦を持ち込もうとはしないだろう。
マミもそれを理解し、次の行動の思索を張り巡らした。
マミ(このままでは、ジリ貧になるだけ・・・かくなる上は)
マミ「うおりゃああああああああああ!!!!」
ダダダダダダ
マミはメクラめっぽうに撃ちまくった。
フリントが火花をあげ、火薬臭い白煙が辺りを曇らせる。
マスケット銃によるオールレンジ攻撃は絶大なる火力を持ってして、敵を排除せしめたかに思われた。
勝負あったわね・・・・
白煙の中で誰かが呟く
立っていたのはほむらだった。跪き、頭を垂れているのはマミだった。
恐らくマミはもう、魔力を使い果たしてしまったのだろう。
ソウルジェムは濁り、立ち上がる力も残っていないようだ。
ほむら「馬鹿なことを・・・あんな攻撃で私をしとめられるとでも?」
絶対零度の瞳がマミを見下す。
しかし、ここでほむらはマミの様子がおかしいことに気付いた。
マミの瞳は絶望に満ちた敗者の顔ではない、精神の暗闇に呑まれた臆病者の顔ではない。
彼女の顔は笑みを浮かべ、勝利を信ずる英雄の顔だった。
ほむら「なにがおかしいの・・・?」
マミの顔にほむらは一瞬背筋に冷たいものが走ったような感覚にさせられた。
しかし、ほむらの精神はすぐに回復する。
いくら虚勢を張ったところで、マミはもう矢尽き刀折れた状態に変わりは無い。
空弩を張ることもできぬこの女に何を恐れているのか。
マミが弾の切れた、マスケット銃を杖にして立ち上がった
ほむら「あきれたタフさね、まあいいわここで楽にしてあげる・・・」
ほむらが拳銃の標準を向け、トリガーを引く
パァン
それは、マミの生命が絶たれた音ではなかった。
ほむらの拳銃は弾けとんで、弾はあらぬ方向に飛んでいった。
ほむら「い、いったいなにが!?」
ほむらの拳銃を弾き飛ばしたのは、さきほどマミが作った銃創からでてきたリボンだった。
マミ「私の最終奥義・・・見せてあげる」
マミの放った銃弾を種にして、黄色のリボンが恐ろしい勢いで伸びてくる。
それは一つ一つ束になり、ドーム状になって二人を覆い隠してしまった。
マミ「これが私の最終奥義!!マミの結界!!!」
ほむら「!?」
マミ「幻術使いであるあなたを倒すには、私のレーダーが感知できる範囲、半径10mまで誘い込む必要があった」
マミ「しかし、用心深いあなたが私のリーチに入ってくることは期待できなかったわ」
マミ「しかし今!!あなたは私のテリトリーに入っている!!!」バーン
マミ「最初の攻撃で私を倒せなかったことがあなたの最大のミスだったわね」
マミ「そして、私に残された最後の弾丸・・・この範囲で私がこれを外すことは無い・・・」
マミ「しかし、あなたにもまだ獲物は残っている」
ほむら「ええ・・・」ジャキッ
マミ「勝負よ、暁美ほむらどっちが早いか試してみましょう」
ほむら「その勝負・・・受けてたつわ!」
マミ「そうこなくっちゃ、命乞いなんてされちゃ興ざめだもの」
ティロ・フィナーレ
マミ「さあ、最後の射撃を味わいなさい」
パァン!!!
マミ「な・・・!?ど・・・うして?」
ほむら「・・・・・・」
マミ「ま・・さか、あなた・・・・」
ほむら「幻術使いだとか、半径10mとか分けわかんないわ」
ほむら「勝手に盛り上がって、人を振り回すのやめてくれないかしら、見てて恥ずかしいから」
マミ「・・・・・・・・」
ティロ・フィナーレ
ほむら「マミの結界(笑)最後の射撃(爆)www」
マミ「ブベラ!!!」
まどか「マミさんが血を吐いた!」
さやか「謝れ!マミさんに謝れ!」
マミ「いいの・・・二人とも・・・」
まどか「マミさん!」
マミ「相手の能力を見抜けなかった私の負けよ・・・」
さやか「そんなことない!!マミさんは負けなかった!!最後まで勝利を信じて闘ってた!!」
マミ「フフ・・・ありがとう、そういってもらえると嬉しいわ・・・」
マミ「暁美さん・・・死ぬ前に言っておきたいことがあるの・・・」
ほむら「何?」
ほむら(っていうか死ぬまで痛めつけた覚えはないのだけど)
マミ「美樹さんと・・・鹿目さんを守って欲しいの、私に代わって・・・」
ほむら「・・・・・・わかったわ」
マミ「最後に・・・美樹さん、鹿目さん・・・」
まどか「ヒッグ・・・何ですか?マミさん・・・」
マミ「あなたちと・・・ともだちになれて・・・よ・・・かった」
まどかさやか「「マミさあああああああん!!!」」
『マミは風になったーーー
三人が無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿であったーーー
涙は流さなかったが
無言の魔法少女の詩(うた)があったーーー
奇妙な友情があったーーー』
第三部完
杏子「zzz」
ほむら「またソファーで寝てる・・・」
ほむら「杏子、起きなさい、風邪引くわよ」ユサユサ
杏子「zzz」
ほむら「・・・・・・」
ほむら「しょうがないわね・・・タオルケットはどこにあったかしら」ヨッコイセ
杏子「・・・・・・まって」
ほむら「・・・?寝言かしら?」
ほむら「大丈夫?杏子、どこか苦しいの?」
杏子「・・・・・・しないで」
ほむら「?」
杏子「・・・ひとりにしないで・・・お父さん」
ほむら「あ・・・・・・」
杏子「・・・・・・」グスッ
ほむら「杏子・・・・・・」
ほむら「・・・・・・」ナデ
杏子「ん・・・ほむら・・・」
ほむら「大丈夫よ杏子、あなたは一人じゃない」
ほむら「だからおやすみ、一緒にいてあげるから・・・ね」
杏子「ほむら・・・」
ほむら「なぁに?杏子」
杏子「大好き」
おわりどす
杏子「ニート同然の生活から一転、ほむら家の家事手伝いをするようになったものの」
杏子「包丁も持ったことの無い私には一度も厨房を任されたことは無い」
杏子「一度でいいからほむらより美味しいもの作ってギャフンと言わせたい!!」
杏子「というわけでパパさん、私に料理の作り方教えてください」
まどかパパ「いきなりだね、杏子ちゃん」
まどか「教えてあげたら~?私も杏子ちゃんの手料理食べたい」
まどかパパ「よ~し、それじゃあ僕が杏子ちゃんのために一肌脱いで上げましょう!」
杏子「さっすがパパさん!伊達に専業主夫やってないな!!」
まどかパパ「あはは、それじゃあ早速やってみようか」
まどかパパ「今回作るのは半熟玉子のとろとろオムライスだよ」
杏子「あーあれなー、最初にしては難易度高くないか?」
まどかパパ「まあ少しはね、今回は僕がコツを教えるから、それをマネしてくれたらOKだよ」
杏子「了解しました!!じゃあさっそくお願いします!」
まどかパパ「まずはチキンライスをつくろうか」
まどかパパ「フライパンで炒める前にチキンライスの材料を切る」
杏子「今回使う材料は鶏肉、玉ねぎ、マッシュルーム、ピーマンだな」
まどかパパ「よし、材料を切るのは手分けしてやろうか」
杏子「よーしやるぜー」
まどかパパ「・・・」トントン
杏子「うぅ・・・ぐすっ」トントン
まどかパパ「?」
まどかパパ「どうかしたの?杏子ちゃん?」
杏子「いや・・・玉ねぎが目に沁みて・・・」グスン
まどかパパ「あはは、お約束だね」
杏子「仕方ないだろ、生理現象だ」グス
まどかパパ「ティッシュ鼻に詰めると治るらしいよ」
杏子「へー」
杏子「切れたー!」
まどかパパ「さて、さっそく炒めようか」
まどかパパ「炒める順番はわかるかい?」
杏子「えーと・・・鶏肉と玉ねぎを入れた後、マッシュルームとピーマン、最後にご飯・・・かな」
まどかパパ「正解!それじゃあケチャップを入れるタイミングは?」
杏子「ご飯を入れた後・・・かな?」
まどかパパ「ぶぶー!」
杏子「えっ!違うの!?」
まどかパパ「ご飯を入れた後にケチャップを入れるとベトベトになるから・・・」
まどかパパ「先に具材とケチャップだけを炒めて、水分を飛ばすと、さらさらのライスができるんだよ」
杏子「へえ~ためになるなあ~」
まどかパパ「さっそくやってみるかい?」
杏子「おお~!本当にさらさらになってる!」
まどかパパ「最後に塩コショウを少々とお好みでバジルを加えて・・・」
まどかパパ「チキンライスの完成だ!」
杏子「おいしそー!!」
まどかパパ「さて、杏子ちゃん・・・最後の仕上げだ」
杏子「ああ・・・教えてもらえるんだな、玉子を簡単にトロトロにできる裏技を・・・」
まどかパパ「裏技?ねぇよそんなもん」
杏子「え」
まどかパパ「こればっかりは練習するしかないからね~」
杏子「そ、そんな・・・」
まどかパパ「お手本だけは見せてあげるから」
杏子「結局は自分でやるしかないんだな・・・」
まどかパパ「そういうことだね」
まどかパパ「卵を炒める時にはこいつを使います」
杏子「バターか・・・ほむらが作った時はフライパンに引っ付いてボロボロになってたな・・・」
まどかパパ「ふふふ・・・そんなこともあろうかと、澄ましバターを作っておいたのさ!」
杏子「・・・?なんだそれ?」
まどかパパ「簡単に説明すると、純粋な脂肪分だけをとったバターのことだね」
まどかパパ「普通のバターを湯銭で溶かして冷ました後、下に溜まっている水分とアクを取り除くだけでできちゃうんだ」
まどかパパ「焦げ付きもせず、卵の風味も良くなる一石二鳥の優れものだよ!」
まどかパパ「それじゃあ、今から作るからね・・・よーく見とくんだよ」
杏子「は、はい!」
まどかパパ「強火にしたフライパンに卵を流し込むっ!」
ジュウウウウ
まどかパパ「ほどよくかき混ぜたら、形を作ってライスに乗せて・・・」
まどかパパ「切込みをいれたら・・・完成だっ!!」
杏子(すごい・・・あっという間だ・・・)
杏子「よし!わたしも・・・」
杏子「フライパンに卵を流し込んで・・・」
ジュウウウウ
杏子「かき混ぜたら、形を・・・」グチャ
まどかパパ杏子「あ・・・」
まどかパパ「スクランブルエッグになっちゃったね・・・」
杏子「・・・」ショボーン
まどかパパ「そんなに落ち込まなくても・・・」
杏子「だって・・・」
まどかパパ「いいかい、料理ってのは味や見た目よりも一生懸命やったかどうかが一番大事なんだよ」
まどかパパ「今回杏子ちゃんは頑張って作ったんだから・・・それでいいじゃないか」
杏子「・・・」
杏子「気持ちが大事か・・・よし!!」
まどかパパ「わかってくれたかい?」
杏子「ああ!私美味しいオムライス作れるようになるよ!!」
まどか「頑張って杏子ちゃん!それに失敗したオムライスもなかなかいけるよ!!」モグモグ
まどかパパ「あはは、まったくまどかは食いしん坊だなぁ」
ほむら家
杏子(特訓の成果もあって、卵もなんとかうまくできるようになったぞ・・・)
杏子「よし・・・!今日の晩御飯は私が作ろう・・・」
杏子「ほむら・・・話がある・・・」
ほむら「深刻そうね・・・今日の最終回の話かしら?」
杏子「いやそうじゃなくて、今日の晩御飯・・・私が作る!」
ほむら「・・・・・・熱でもあるの?」
杏子「だぁー!!なんでそうなるんだよ!!」
ほむら「今までの杏子だったら考えられ無いもの・・・」
ほむら「あのグーたら杏子が自分から仕事を買って出るなんて・・・」
杏子「私はそんなに怠け者のイメージしかないのか!」
ほむら「今夜はお赤飯ね」
杏子「だから私が作るって・・・」
杏子(ちくしょーほむらのやつ今に見てろ、絶対美味しいオムライス作って見返してやる!)
キッチン
ほむら「本当に大丈夫?」
杏子「大丈夫だって、ほむらはテレビでも見て待ってなよ」
ほむら「包丁の扱いには気を付けるのよ・・・」
杏子「わかってるって」
ほむら「火を使う時は充分注意するのよ・・・」
杏子「そんなに心配しなくていいって、ほらいったいった」
杏子「さて、それじゃあ始めるか」
杏子「まず、チキンライスを作るところから・・・」
省略
杏子「よし、チキンライスはうまくできたぞ、ここからが本番だ・・・」
杏子「まず、用意しておいた澄ましバターを溶かす」
杏子「強火にしたフライパンに卵を流し込んで・・・」
ジュウウウウ
杏子「かき混ぜたら、形を・・・」グチャ
ほむら「で、こーなってしまったと」
杏子「うぅ、またスクランブルエッグかよ・・・」
ほむら「確かにオムライスには見えないわね・・・」
ほむら「見た目は悪いかもしれないけど・・・とってもおいしいわ」
杏子「嘘だぁ・・・卵もちょっぴり焦げてるし・・・」
ほむら「嘘じゃないわよ、ほら食べてみなさい」アーン
杏子「パクッモグモグ・・・!!」
杏子「本当だ・・・!自分で言うのもなんだけど、おいしい!」
ほむら「ね、言ったでしょう」
ほむら「まどかから聞いたわよ、今日のためにずっと練習してたんでしょう」
杏子「!?」
ほむら「いままで、一生懸命頑張ってきたんだもの、おいしくないわけがないわ」
杏子「べ、べつにほむらのために作ったわけじゃねえけどな///」
ほむら「でも、とっても嬉しかったわ、ありがとう杏子」
杏子「お、おう///」
こうして杏子ちゃんはほむらちゃんに美味しいオムライスを食べさせてあげることができました。
やったねあんこちゃん!
完

