マミさんが死んでしまった。
さやかちゃんも、杏子ちゃんも死んでしまった。
私の前から、皆 消えていっちゃう。
最後に残った、ほむらちゃん。
目的が今一分からないけど……
いつも私を助けてくれる。
そんなほむらちゃんだけど、
明日にはワルプルギスの夜と戦うはず。
一人で倒すのは、難しいはずの魔女。
一人で居るのを好むように見えるほむらちゃんが、協力者を探すほどに。
あの子もまた、超弩級の魔女の前に消えていってしまうのかな。
そう考えると、怖くて……怖くて仕方が無い。
遅い時間にも関わらず
私は、ほむらちゃんの居るはずのアパートの一室。
その扉を叩いてしまうのでした。
心配するふりをして、
ほむらちゃんに縋り付くために……
元スレ
まどか「ずっと一緒にいようよ。ほむらちゃん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367234461/
2 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/04/29 20:21:50.98 kPuXoHvZo 2/18
※バッドではないエンド? でも、もやもやするかもしれません。
それでも良ければ、お付き合いください。
20Res弱しかないので、すぐ終わります。
後日、HTML化依頼します
以前書いたSS
都会から来た転校生・暁美ほむら
http://blog.livedoor.jp/ayamevip/archives/24839013.html
ほむら「……まどか?」
まどか「入ってもいいかな……」
ドア越しに、無表情なほむらちゃんが静かに頷く。
こんな時間に図々しいと思いつつ、
私はほむらちゃんの部屋にあがりこむ。
不思議なお部屋。
部屋の中央には円形のソファー、天井からは大きな振り子。
時計をイメージしているのかなぁ。
あちこちにタブレットPCのようなものや、
なにかを計算したような紙の束がある。
馬鹿な私には、分からないけど……。
一つのPCに映し出された、巨大な逆さ吊りの人形のような魔女。
もしかして、これが……
まどか「これが、ワルプルギスの夜? 杏子ちゃんが言っていた」
まどか「一人で倒せないほど強い魔女をやっつけるために、
ほむらちゃんと二人で戦うんだって。ずっとここで準備してたのね」
まどか「街中が危ないの?」
ほむら「ええ、そうね。被害は地震とか竜巻とか、そういった大災害規模のものになる。
人には見えないから、自然災害と誤解されてしまうけど」
まどか「なら……絶対にやっつけなきゃダメ……なんだよね……」
ほむら「そうね」
まどか「でも、杏子ちゃんも、死んじゃって……。
戦える魔法少女は、もうほむらちゃんだけしか残ってない。だったら…!」
ほむら「私は一人で充分」
ほむら「佐倉杏子に協力を求めたのも、彼女の顔を立てただけ。問題ないわ」
……私は、そんな言葉が聞きたかったんじゃないの。
まどか「何でだろ、私、ほむらちゃんのこと信じたいのに、
嘘つきだなんて思いたくないのに」
まどか「全然大丈夫だって気持ちになれない。
ほむらちゃんの言ってることが本当だって思えない」
だから、ね? ほむらちゃん。
もう、魔女と戦うとか、そういうのはいいから。
せめて、私と一緒に逃げて。
危ない事は、もう……
ほむら「本当の気持ちなんて、伝えられるわけないのよ」
まどか「……ほむらちゃん?」
ほむら「だって、私は……私はまどかとは、違う時間を生きてるんだもの!!」
まどか「えっ…?」
急に泣き出して、私に縋り付くほむらちゃん。
ああ、なんだ。
ほむらちゃんも、不安で、不安で、堪らなかったんだ。
……でも、違う時間を生きているって、どういう事?
ほむら「……私ね、未来から来たんだよ。
何度も何度もまどかと出会って、それと同じ回数だけ、
あなたが死ぬところを見てきたの」
まどか「わたしが、しぬ?」
ほむら「うん、数えるのを諦めるくらい繰り返して、
数えるのを諦めるくらい、まどか、死んじゃったの」
ほむら「どうすればあなたが助かるのか、どうすれば運命を変えられるのか、
その答えだけを探して、何度も始めからやり直して」
まどか「……」
ほむら「ごめんね。わけわかんないよね……気持ち悪いよね」
ほむら「まどかにとっての私は、出会ってからまだ1ヶ月も経ってない転校生でしかないものね」
ほむら「だけど私は……私にとってのあなたは……」
ほむら「繰り返せば繰り返すほど、あなたと私が過ごした時間はずれていく。
気持ちもずれて、言葉も通じなくなっていく。
たぶん私は、もうとっくに迷子になっちゃってたんだと思う」
まどか「ほむら……ちゃん……」
ほむら「あなたを救う。それが私の最初の気持ち。
今となっては……たった一つだけ最後に残った、道しるべ」
ほむら「わからなくてもいい。何も伝わらなくてもいい。
それでもどうか、お願いだから、あなたを私に守らせて」
まどか「……」
ほむら「まどか……?」
まどか「……いや……だよ。戦わないでよ」
ほむら「まどか……!」
まどか「ほむらちゃんが言ってることが本当なら、
何度も何度も戦って、負けてきたんでしょ?
それなら、もういいよ。また負けちゃうよ!」
ほむら「そんな事ない! 今回は一杯考えて、一杯準備をしてきたの!
今度こそ!」
まどか「だめだよ! 今度こそって、それで負けて死んじゃったら、それっきりなんだよ!?」
まどか「繰り返せるとか、よく分からないけど、死んじゃっても繰り返せるの?
それに、繰り返せるとしても、私の前からは居なくなっちゃうんでしょ!?」
ほむら「……まどか……」
まどか「答えてよ! ほむらちゃん!」
ほむら「……ええ、その通り……よ。死んだら繰り返せないし。
繰り返した場合だって、時間軸自体が変わるから、貴方の前には帰ってこない」
まどか「……」
ほむら「……まどか……」
まどか「ね? ほむらちゃん。一緒に逃げようよ。
魔法少女だとしても、自然災害Lvの化け物なんて、倒せないんだよ」
まどか「可能性がある私だって、もっと悪い強い魔女になるだけ……仕方が無いよ」
ほむら「……ダメなの、まどか」
ほむら「本来の貴方は、そういう事が言える人ではないの」
ほむら「本当は、他人が傷つくのが許せない、優しい人」
ほむら「貴方が私を止めたことで、多くの人が傷つき、死んだら
貴方は自分が許せなくなる」
ほむら「そして、それを償う為に、魔法少女になろうとするわ」
ほむら「色々と、願いを工夫してね」
まどか「そんなこと……」
ほむら「あるのよ」
ほむら「逃げたループだって、過去にはあったのだから……」
ほむら「そして、結局、インキュベーターに魔女に堕とされる……っ!」
まどか「でも……、私の所為で、ほむらちゃんが傷つくのは嫌だよ!」
ほむら「ありがとう、優しいまどか」
ほむら「そう言って貰えるだけで、私は救われるわ」
ほむら「……そして、闘志も湧いてくる」
ほむら「きっと、きっと……、勝つから。帰ってくるから」
ほむら「いい子だから、待ってて頂戴。……ね?」
私、まどかは、どうやら最高の友達だったらしい暁美ほむらちゃんを
止めることが出来なかった。
――圧倒的火力でワルプルギスの夜に立ち向かうほむらちゃん。
それでも、それを嘲笑うかのように、ワルプルギスの夜は耐え抜き、
私の大事なほむらちゃんを傷つける。
ビルを投げつけ、深刻なダメージを負っちゃった。
そして、ついに心が折れたほむらちゃんの前に、
私は姿を見せた。
まどか「もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん」
ほむら「まどか…? 何でここに! 避難所にいるはずじゃ!」
ほむら「まどか…まさか…!?」
まどか「ほむらちゃん、ごめんね」
まどか「私、魔法少女になる」
ほむら「まどかっ……! 馬鹿な真似はやめて頂戴!」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん。馬鹿だって分かってる。でも……」
まどか「来てよ、インキュベーター! いるんでしょ!?」
QB「……僕が説得するまでも無く、魔法少女になろうとしてくれるとは」
QB「本当にありがたいよ。鹿目まどか」
まどか「やっぱり居たのね……。インキュベーター」
QB「さあ、願いは決まっているんだろう?
君ならどんな途方も無い願いも叶えられるよ」
QB「言ってくれ。そして、最悪の魔女になっておくれよ!」
まどか「……いい? きゅうべぇ。私の願いは……」
ほむら「やめてっ! まどかぁーー!!!!」
まどか「ほむらちゃんと同じ時間遡行の能力が欲しい」
まどか「そして、ほむらちゃんが時間遡行を行った都度、
ほむらちゃんの飛んだ同じ時間軸に、
私もこの鹿目まどかとして、ほむらちゃんの傍に居たい」
QB「……えっ?」
ほむら「えっ?」
まどか「……私が独りにしたほむらちゃんを、もうこれ以上独りにしない」
まどか「それが、私の願い」
まどか「繰り返しの時間の中でもいい」
まどか「それが、ただの迷子になっただけだったとしても」
まどか「それでも、独りよりはいい」
まどか「ずっと一緒だよ、ほむらちゃん」
そして、私を独りにしないで、ほむらちゃん。
終わり
18 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/04/29 20:38:45.65 kPuXoHvZo 18/18
ほむらはループの中では諦めない限り、
擬似的な不死だと思い、
そのループを永遠に二人で生きる妄想SSでした。
飛んだ時間軸の先でその都度、
さやかの魔女化を防ぎ、
マミと杏子の死亡回避、
住人の避難を徹底させれば、きっとバッドエンドではないかな?
読んでくださった方いましたら、
お付き合いありがとうございました。

