1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:33:41.40 /TnFjoBq0 1/47

「どうしたの?何言ってるの?新しい病気?」

「流石に言いすぎじゃないか?」

「そうかな?それより急にどうしたの?頭のネジ全部飛んだの?」

「違う。罵倒を止めてくれ。俺はこの単純な世界に飽き飽きしていると言いたいのだ」

「もしもし病院ですか?」

「病気じゃないって」

「だったらなんなの?革命でも起こすの?」

「いやいやもっと単純なことだ。まずこの手のSSの主人公ってのは奥手が多いだろ?」

「えすえ・・・は?何を言ってんの?え?中二病?」

「いや違うってば!とにかくそんなありきたりな主人公から革新してみようと思いたいわけだ!」

「しゅじん・・・え?何?ゲームの世界から帰ってこれない系?」

「お前とことんひどいな!?」

「お兄ちゃんがファンタジーの世界から帰ってこないから・・・」

「いや俺らの存在自体がファンタジーだぞ!?」

元スレ
兄「たまには常識を覆したい」 妹「は?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1313516021/

2 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:37:00.29 /TnFjoBq0 2/47

「で、結局どうしたいの?」

「いやーなんか意外性のあることしたいなって」

「例えば?」

「全く鈍感じゃないとか」

「よくわかんない」

「ほら!良くあるじゃん!実は妹はお兄ちゃんの事大好きなのに兄は全く気付いてないとか!友達の女の子に嫉妬してるけど全く気付いてないとか。その逆をしたいんだよ」

「ホント死ねばいいよね(迫真)」

「顔こわいんだけど!?」

「じゃあ意外な場合はどうするの?」

「うーん・・・どうしよう」

「考えてなかったの!?」

「いや、とにかく何かをしたい気持ちでいっぱいで」

「お兄ちゃんって絶望的なくらいカスだよね。本当何も考えてないんだから」

「それ以上言うと泣くぞ!?」

4 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:39:17.64 /TnFjoBq0 3/47

「逆とか言うんだったら、肉食系とかはどうなの?」

「肉食系?」

「出会う女の子一人一人みんな口説いて落としていくとか」

「ギャルゲーじゃん!」

「え、駄目なの?」

「いや、悪くないけど・・・意外性はないよなぁって」

「まぁ安価で落とす系もそんなのだしね」

「うん・・・うん・・・?お前わかってて今までトボケてたな!?」

「てへへ」

「まぁいいか・・・うーん、たとえばさ、気づいてて敢えて気づかないふりをする、とかは?」

「ごめん意味わかんない」

「たとえばだ、兄は妹の好意に気が付いている、妹はアプローチもしている。もちろん兄は気づいている、が、気づかないふりをする・・・」

「いや・・・それ結構普通じゃない?」

「普通なの!?」

「普通だよ!兄妹系は割と気づいてて妹のためを思ってスルーするパターンが多いよ!まぁそのあとなし崩しにむすばれちゃうんだけどねぇ~」

6 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:41:03.40 /TnFjoBq0 4/47

「うぬぬ・・・」

「兄から行ってみるとかは?」

「なるほどな!確かに受け身の主人公が最近多いよな。流行ってるのかな?」

「それで妹もお兄ちゃんの事好きで二人は結ばれる・・・」

「なんか2レスで終わりそうなんだけど・・・」

「だから障害とか葛藤とか出すんだねぇ・・・勉強になったよ」


「ごはんよー」

「はーい」
「はーい」

9 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:44:28.53 /TnFjoBq0 5/47

―――――――――――――――――――――――――

「食った食った」ゲープ

「下品だぞ」

「いいじゃん誰か見てるわけでもなし」

「俺が見てるじゃないか」

「お兄ちゃんは別ー」

「ぬう・・・腑に落ちないな・・・」

「まぁ兄妹なんてこんなもんだよねぇ」

「まぁな」

「ノーパンノーブラでも何の問題もないよ」

「流石にそれは問題あるんじゃないか?」

「なんでよ」

「俺が妹を撮影して喜ぶ変態だったらどうする・・・!?『ハァハァノーパンの妹エロいよ~』とか言ってるんだぞ!?」

「いや、お風呂上りとか全裸だし」

「それもそうだな」

12 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:48:25.37 /TnFjoBq0 6/47

「お兄ちゃん何もしてくれないじゃん」

「するわけないだろうが」

「そんなんだから常識を覆せないんだよ」

「何ィ!?・・・はっ、そうか!」

「お、何か気づいた系?」

「信じられないクラスの変態の兄、とかどうだ!?」

「何それキモッ!」

「正常な反応だが何故か傷ついた!」

「変態が兄とか・・・縁切るよ」

「そんなレベル!?」

「まぁ話してみなよ。全部聞いた後で腹パンしてあげるからさ」

「腹パン前提で話さないとならないの!?」

「ご褒美でしょ?」

「違うわ!」

「うそだって」

13 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:51:29.16 /TnFjoBq0 7/47

「なんだ嘘か・・・いや、たとえばさ、妹の匂いを常に嗅いでるとかさ」

「・・・」

「妹の検尿をこっそりもらってるとかさ」

「・・・」

「その検尿をコーラに混ぜて妹に飲ませて観さ」

「ストーーップ!ムリ!もう無理!素で引く!失禁するところだった!」

「なんで失禁!?」

「癖?」

「なんの!?」

「先天的な?」

「大丈夫!?」

「まぁ、本当に出そうになったらお兄ちゃんの部屋に行ってるし」

「お前それ内容如何では本当に怒るぞ!?」

14 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:54:21.52 /TnFjoBq0 8/47

「冗談だよ。願望に決まってるじゃん」

「願望なの!?」

「妹はみんなお兄ちゃんの部屋でおしっこをまき散らしたいものなの」

「いや歴史の偉人を含めた全世界の妹に今すぐ謝れ!」

「冗談だって言ってるじゃん。じゃあさ、せっかくだし、シュミレーションでもしてみたら?」

「シュミレーション?」

「そ。考えたシチュエーションをちょっとやってみて、『これだ!』ってなったのをこれから使うの」

「いいなそれ!」

「じゃあやってみよ!まずは・・・」

15 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:56:51.72 /TnFjoBq0 9/47

―Simulation 1 もしも兄がプレデターだったら―

「ただいまお兄ちゃん!」

「キシャアア・・・・」

「もー、そんなこと言わないでよ///恥ずかしいじゃない!」

「ゴゲァァァァ・・・」

「今ご飯作るから待っててね♪お兄ちゃんはハンバーグ好きだったよね!」

「ブジュウウ・・・」

「もー///お兄ちゃんのエッチ!それは、あ・と・で♪」

「ゴゲグァアァ・・・」

「・・・」

「ちょっと待てやあああああああああああああ!!!」

「ちょ、せっかくいいとこだったのに!何よ!」

「いやおかしい!色々おかしい!全部おかしい!間違いさがしだったら
コンピューターがエラー起こすレベルだわ!」

16 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 02:59:16.03 /TnFjoBq0 10/47

「どこが間違ってるのよ!」

「いやまずプレデターっていう発想はどこから来たんだよ!この流れだったら兄が変態でハァハァするとこだろ!?安易なエロシーンよりも興奮するんだぞ!?」

「お兄ちゃんの需要なんて関係ないの!プレデターは私の個人的な趣味よ!」

「個人的な趣味!?」

「もし『ゲームで負けた方が勝った方の言うことをなんでも聞く』系になったときに、お兄ちゃんにやらせようって小学校のころから思ってたの」

「なんという小学生だよ!」

「プレデター兄・・・ハァ、ハァ・・・」

「俺は妹の育て方をどこで間違ってしまったのだろうか・・・」

「間違ってないわ!これが正常なだけよ!」

「もう一度全国の妹に謝れ!今度はギャルゲの登場人物にも謝れ!」

「うっさいわね。さっさと次のシミュレーションに移ったら?」

「ああ、それもそうだな・・・じゃあ次」

19 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:03:46.61 /TnFjoBq0 11/47

―Simulation 2 もしも兄が爆発したら―

「おに~ちゃんっ♪」

カチッ

「えっ」
1313516021-019


「ストーップ!ストーップ!」

「なに!?いいとこだったのに」

21 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:05:25.13 /TnFjoBq0 12/47

「いいとこもクソもあるか!何で爆発するんだよ!というかこのシミュレーション再現率パねぇな!?」

「半端に再現しても面白くないじゃない」

「それだったら登場人物を増やしたり・・・ゴクリ・・・」

「なるほど・・・おぬしも悪よのう・・・」

「お代官様ほどでは・・・」

ピンポーン

「あれっ!?シミュレーション始まってた!?」

「いやいや、始めてないよ!?」


「はいはい今出ますね~」


「普通に母さんが出た!」

「たまたま家にいない設定とかじゃないんだね」


「おじゃましまーす」

「お、おまえはぁ!」

「まさかあ!」

22 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:09:14.22 /TnFjoBq0 13/47

「どうしたのさ二人とも・・・今日テンション高いね」

「タイミングが良かったものでな。それにしてもどうしてここへ?」

「いや、兄君に静かなるドンの38巻借りてたじゃん。それ返すのとついでに39巻仮に」

「ああそうだったな」

「渋っ!しかもわざわざ一巻ずつ!?10巻くらいまとめて借りればいいのに!」

「それじゃあわざわざ兄君家に行くタイミングが減るじゃん」

「なるほど。いやすごいドストレート!?」

「それよりシミュレーションの続きしようぜ、キャストも増えたし」

「そこで兄これをスルー!?いや、今結構重要な事言ってたよ!?気づいてお兄ちゃん!」

「なになに、なにやってんのー?まぜてまぜてー」

「意外にも乗り気だ!そして先ほどの発言がどんどんどうでもいいかんじに!」

「実はな・・・」

25 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:11:53.74 /TnFjoBq0 14/47

―――――――――――――――――――――――

「というわけなんだ」

「何それおっもしろそー!参加してもいい!?」

「もちろんだ!」

「流石に区切り入れられたら前の話題には触れられぬ・・・」

「せっかく女もいるし三角関係みたいなのやろうぜ!」

「今までにないやつだよね!だったら・・・」

26 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:16:56.49 /TnFjoBq0 15/47

―Simulation 3 もしも妹が父の再婚先の女性の連れ子だが、実は再婚先の女性の本当の子供ではなく、父の不倫相手との間にできた子供で、
本人たちは血のつながりのない兄妹だと思いこんでいて関係を進めてしまうが、後に父の不倫相手のもう一人の隠し子によってそのことが明るみに出されてしまったら―

「ストーップ!ストーップ!」

「何!?これからいいとこなのに!」

「知らねぇよ!まず長いんだよ!なんでこんな面倒な設定でやろうとしたの!?あとお前の役どれだよ!登場人物多すぎでワケわかんないことになってるよ!」

「そしてお父さん手ぇ出し過ぎだよ!兄よりもキャラたっちゃってるじゃん!これじゃあ父SSじゃん!」

「おお・・・これが噂の兄妹デュアルツッコミ・・・」

「噂になってんの!?」

「誰が広めてるの!?」

「妹友ちゃん」

「あいつもうから揚げやらん!!」

「微妙だな!?」

27 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:19:16.88 /TnFjoBq0 16/47

ガチャッ ドタドタドタッ

妹友「ごめんよ妹!!もう二度と広めないからからあげだけは!」

「ちょっと待ってツッコミが追い付かない!!」

「聞いてたの!?どうやって来たの!?鍵は!?ていうか近くにいたの!?
からあげそんなに重要!?」

「流石妹!」

妹友「A:隠しカメラで 走って 空いてた 常にあなたのそばに からあげは命」

「的確な受け答え!でもおかしい!おかしいよ!」

「にぎやかで素敵!」

「お前は黙ってろ!」

32 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:23:42.75 /TnFjoBq0 17/47

―――――――――――――――――――――――

「いい?ちゃんと全部撤去しないと明日からからあげ抜きだからね?」

妹友「誠に申し訳ありませんでした・・・」

「からあげすげぇな・・・」

「一度食べてみたいねぇ」

「せっかくだし、シミュレーション参加していくか?」

妹友「シミュレーション?」

「実はね・・・」

―――――――――――――――――――――――

「と、いうことなの」

妹友「ほー面白そう。でも私なんの役しよう」

「そういえば妹友って兄との絡み少ないよな」

「・・・そう?」

「あれ?違った?」

36 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:27:08.09 /TnFjoBq0 18/47

「黒猫に盗聴器をしかける京介とか」

「俺妹の購読やめるわ」

「流石のあたしでもそれは引くわ」

妹友「的確な例だね」

「じゃあ次のシミュレーション行ってみるか」

「そろそろまともなの行こうか」

「お前が言うと何故だか不安に・・・」

37 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:29:31.22 /TnFjoBq0 19/47

―Simulation 4 もしも兄が女性をみるだけで失禁してしまう体質だったら―

「おにいちゃん、おはよー!」

「おぶへうぃぇぇへぇぇへぇ」ジョバー

「兄くん!起きてる?」

「ぶひひぼふぃぇあわぁぁ」ジョバー

妹友「おはようございます。お兄さん」

「ぴんぷるふすすぅぅへぇぃあぁ」ジョバー


「さ、お兄ちゃん、オムツ替えて学校いこ!」

「ぼぼるじょいびばっぷ」ジョバー



「ちょっと待て!ちょっと待て!
ちょっとまてえええええええええええええ!!!」

39 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:32:41.49 /TnFjoBq0 20/47

「シンクロせんでええ!なんだこれ!?なんだこれ!?なんで失禁するんだよ!なんでナチュラルになじんでるんだよおおおおお!!?
まずオムツっておかしいだろ!そもそも失禁しすぎだろ!水分なくなるっつうの!そしてなんで俺は日本語をしゃべらないの!?クリーチャーか何かなの!?あーもうツッコみどころが多すぎるわぁぁぁ!!!」

「おー流石のつっこみだね」

「でしょ!自慢の兄なんだ」

妹友「ヒューヒュー」

「やめてよー///」

「待て!反応がおかしい!あと自慢ってそんなとこ!?ツッコミ褒められても何もうれしくないよ!?面接の際に『特技はツッコミです』とでもいえばいいの!?」

「重ねてきたね」

「これがお兄ちゃんの実力だよ」

妹友「ダイヤの原石とはまさにこのこと・・・」

「なんでそんなスポーツ秀でてるみたいな話し方になってるの!?別にスポーツ漫画の解説とかじゃないからなお前ら!『あの選手・・・!』とかベンチとかで言ってても選手には聞こえてねーんだぞあれ!?そもそ・・・ゲホッ!ゴホッ・・・!」

41 : ついに書き溜めが尽きたか・・・[... - 2011/08/17 03:34:29.34 /TnFjoBq0 21/47

「大変!お兄ちゃんがツッコミすぎてむせた!」

「水かラブジュース!」

妹友「ラブジュースなら・・・///」

「なんでそのにたッ・・・ゲホッ!ゲホッ!」

「おにーーちゃーーーーん!!」

43 : ついに書き溜めが尽きたか・・・[... - 2011/08/17 03:38:16.55 /TnFjoBq0 22/47

―――――――――――――――――――――――

「コヒュー・・・コヒュー・・・ふう、落ち着いたわ」

「こんなところで賢者になるなんて///」

「抜いてねーよゲホッ!」

「あ、流石にやばいっぽいんでそろそろやめましょうか」

「はーい」

「まぁ、日ごろからお兄さんのツッコミには助けてもらってますしね」

「ツッコミのみゲホッゲホッ!!」

「あーもう!ボケない!お兄ちゃんもツッコまない!」

「すまん、つ、つい・・・」

「それにしてもツッコミすぎてむせるってよっぽどだよね」

妹友「命かけてますねぇ」

「一子相伝だよ!」

「受け継ぐものがしょうもないわ!!ゲホッゲホッ!ゲホッ!」

「あ!お兄ちゃん!ごめん!!」

44 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:41:36.44 /TnFjoBq0 23/47

「気を取りなおして次のシミュレーションにまいりましょう」

「おー」
妹友「おー」

「なぁ・・・また俺がツッコむ展開なのは目に見えているんだが・・・」

「じゃあツッコミ要員を増やせばいいじゃない」

「え」

妹友「では!どうぞ!!」

ゴゴゴゴゴ・・・←部屋の洋服ダンスが開く音


後輩「むーっ!むーっ(ちょっ!なんで私縛られてるんですかぁぁ!?)」

「後輩ちゃんです☆」

「後輩ちゃんです☆ じゃねえええええええええええだろおおおおおおおおお!!
なにやってんだおまえらああああああああああああああ!!?」

45 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:44:03.60 /TnFjoBq0 24/47

―――――――――――――――――――――――
「で・・・なんでここに?」

後輩「今朝町を歩いていたら・・・何者かに襲われて・・・眠らされて・・・気づいたのがさっきです」

「立派な拉致監禁じゃねーか!!!」

「てへっ☆」

「おまえかああああああああああああ!!」

妹友「私はアイテムを貸しただけにすぎません☆」

後輩「立派に犯罪ですよ!というかなんでそんなもの持ってるんですか!」

「おお、確かに兄君の負担は減ったような・・・」

「そうか・・・?」

47 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:45:34.29 /TnFjoBq0 25/47

「というわけで、れっつ、シミュレーション!」

「後輩に説明したの!?」

「したことにしとこ」

後輩「ちょっ、したことってなんですかしたことって!今から何をするんですか!?」

妹友「ミュージック、スタート!」

「ミュージック!?」
後輩「ミュージック!?」

49 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:48:11.18 /TnFjoBq0 26/47

―Simulation 5 もしも兄が肉食系だったら―

「お兄ちゃんおはよーっ☆」

「ああ・・・おはよう・・・」ガリ・・・ゴリ・・・

「お兄ちゃん・・・?何食べてるの?」

「何かって・・・ふふふ・・・よく見て見ろよ・・・」ゴリ・・・

「こ・・・後輩さん!!」

妹友「きゃーっ」
「きゃーっ」

「ちょっとまてえええええええええええええええええええ!!!」

51 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:51:34.20 /TnFjoBq0 27/47

後輩「肉食系の意味が違いますよね!?なんで私食べられてるんですか!?」

「一番面白そうかなって」

後輩「その程度の理由で!?」

「最近の肉食が甘いんだよ。本来ならこういくべきなんだって」

妹友「だからロールキャベツだかなんだか言われるんですよねぇ~」

「いやいやいやいや!カニバリズムを肉食系男子とは言わん!アン○ンとかキャン○キャンで
そんなのが特集されたら発禁になるわ!!」

後輩「というかこんなえぐいことを今までやってたんですか!?」

「ほら後輩ちゃん誤解しちゃったじゃないかーー!!」

53 : >>52 さんくす[] - 2011/08/17 03:54:00.09 /TnFjoBq0 28/47

「ごめんね後輩さん。誤解を解くために言うと、今までは、お兄ちゃんがプレデターだったり」

「不倫相手の連れ子と関係を持ったり」

妹友「女性をみるだけで失禁したり」

「爆発してたりしてたんだよ」

後輩「ええええええええええええええーーーー!!?」

「誤解を広げてんじゃねええええええええーーーーー!!」

54 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:55:37.55 /TnFjoBq0 29/47

「でも事実だよね?」

「まぁある程度は・・・」

後輩「ある程度は!?」

「違う!誤解だ!」

『ぼくはきみひとすじだー』

妹友『えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』

「黙ってろお前らぁぁぁぁぁああ!!!」

55 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 03:58:21.73 /TnFjoBq0 30/47

―――――――――――――――――――――――――――

後輩「すみません・・・とてつもない誤解をしてしまってたみたいで」

「いや、説明してなかったこっちが悪いよ。というか信じてたの!?」

後輩「ある程度は」

「ある程度信じる要素あった!?」


「おお、後輩ちゃんがボケキャラに?」

「お兄ちゃん過労死しないといいんだけど・・・」

妹友「疲労によく効く薬持ってるよ」

「あとで貸して」

「なんで持ってるの!?」
後輩「なんで持ってるんですか!?」

56 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:01:05.30 /TnFjoBq0 31/47

―――――――――――――――――――――

後輩「つまり、話を要約すると、今までの常識を覆すような
新しいSSを作りたいと・・・」

「そそ。このことを話すためだけにどれだけ時間くってるんだよ・・・」

「>>44からまだ20分しかたってないよ」

「そういう話をするんじゃない!」

「あーリアルでおなかすいたー」

「いうな!本当にすくだろ!!」クー

妹友「お兄さん、おなかの音可愛いですね・・・」

「でしょ?自慢の兄なんだ」


「ええっ!?」

57 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:02:53.49 /TnFjoBq0 32/47

後輩「ではこういうのはどうでしょう。ベッタベタな展開を用意して、その裏を突くのです!」

「おお!それよさそうだな!」

「ちこくちこく~みたいなのがベタでいいんだっけ」

「ベッタベタだねぇ・・・うん。それでいいんじゃないかな」

妹友「じゃあ裏を突くと・・・」



59 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:06:49.81 /TnFjoBq0 33/47

―Simulation 5 もしもベタ展開の裏を突くと―

「早い早い~!!」

俺は兄、高校二年生だ。もちろん転校生じゃないし、今日も転校生は来ない。
むろん俺は早起きなので、30分前には学校につくようにしている。
焦る必要はないので、今日もゆっくりと歩を進める。

タッタッタ・・・

そしてT字路に差し掛かったところで・・・

「きゃー・・・あれ?」

「残像だ」

女性徒とぶつかりそうになったが、ぶつかるわけがない。
何故なら俺は、幼少からT字路で女性とぶつからないための訓練を―


「すとおおおっぷ!!すとぉーーーーーーーーーっぷ!!」


「何よー!今度こそいい展開だったじゃん!」

「いやおかしいだろ!なんだよ最初の語り!いるのか!?
今日も転校生は来ないって何!?待ち望んでるの!?」

60 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:10:06.87 /TnFjoBq0 34/47

後輩「あと早い早い~!!ってなんですか!?なんでそんなことをいちいち言うんですか!?
しかも『残像だ』って何してるんですか!?いちいち女生徒をよけるためだけになんで残像使うんですか!」

「そもそもT字路で女性とぶつからないための訓練ってなんだよ!?将来なんの役に立つの!?
お父さんは何がしたかったの!?」

「不倫相手の隠し子のことをばらされたくなかったらって脅されてたんですよお父さん」

「その設定ここで適用するのか!」

妹友「ちなみにこの女の子は隣の県の学校の子なので二度と会いません」

後輩「じゃあなんで出したんですか!?ていうかなんでここにいるんですか!?」

「おぉ~見事なコンビネーション・・・ちょっと嫉妬・・・」

「なんでだ!!」

62 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:13:08.00 /TnFjoBq0 35/47

「そうだ!妹ものだからって兄が出てくるってことがそもそも間違いだったんだよ!」

「うん!?ちょっとおかしくないか!?」

「なるほど!それは盲点だった!」

妹友「兄無しで送る妹SS・・・!神SSの予感がします!」

後輩「えっ!?えっ!?」

「それではシーン1・・・スタッ!」

「監督か!」
後輩「監督ですか!?」

63 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:16:49.95 /TnFjoBq0 36/47

―Simulation 6 もしも兄がいなかったら―

「おにいちゃ~ん、おっはよー!」 バサッ

「あっ・・・」

「そうだ、お兄ちゃんは・・・」

私のお兄ちゃんは、二年も前に――

「しんみりしてもいられないな。さ、朝ごはん、朝ごはん・・・」


ピンポーン

「えっ?」

「・・・あぁ」

もうここに訪ねてくる人なんていないはず・・・
しかし私は、その人がわかってしまった



64 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:18:51.88 /TnFjoBq0 37/47

ガチャ

「兄くーん!起きてるーっ!?」

「女さん・・・」

「妹ちゃん!おはよう!兄君は?」

「お兄ちゃんは・・・」

お兄ちゃんは・・・もう・・・

「えぐっ・・・ひっく・・・」

「妹ちゃん・・・?」

もしも私が、あの時―――


「ストォーーーーップ!ストップ!ストップ!ストーップ!!」

「重い!重すぎるよ!なんでこんなに重いの!?登場しないとか、出番がないとか、
完全に空気とかじゃないの!?耐えられないよ!きつい!きつい!」

「なによぉ・・・ぐすっ、いいどご、だったのにぃぃ・・・えぐっ」

「マジ泣き!?ちょっ、どうしたの!?」

65 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:22:15.00 /TnFjoBq0 38/47

「びえぇぇん・・・ふぐっ、だっで、あにぐんが、いな、いないから・・・」

「お前一番ひどいな!?ほら鼻水拭いて!」

妹友「ざずがにシミュレーションどいえど・・・ぐずっ」

「妹友まで!?」

後輩「・・・ひっ・・・ぅっ」ポロポロ・・・ポロポロ・・・

「重症!?すごい静かに泣かないで!それ一番心に来るから!」

後輩「先輩ぃ・・・いなくならないでくだざい・・・いなくならないでくだざい・・・」

「いなくならない!いなくならないから!お前ら一旦落ち着けぇぇぇ!!」

69 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:24:36.82 /TnFjoBq0 39/47

―――――――――――――――――――――
「落ち着いた?」

「うん」

「ココア飲む?」

妹友「はび」

「ほら、鼻かむ」

「・・・」ブジーッ

「・・・あの、そろそろ離して」

後輩「いやです」

「いやですじゃなくt「いやです」

「・・・わかったよ、もう・・・」

70 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:28:00.88 /TnFjoBq0 40/47

―――――――――――――――――――――
チーム バトォル! 

「あたしヨッシー!」

「電気ネズミは私の使い魔です!」

妹友「愚かな人間どもめ・・・!ピンクの悪魔の恐ろしさを知るがいい!」

後輩「私ランダムでいきます!」

「なぬ!勇者だな!」

「さすがですね!」

ワーワーキャーキャー


「・・・何が楽しくて・・・」

「四人でスマブラやってる横で・・・レポートせにゃならんのだ・・・」

71 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:30:28.25 /TnFjoBq0 41/47

「三人寄ればかしましいっていうが・・・四人だともはや騒音レベルだなこれ・・・」

「・・・いいなぁ」



「メテオーっ!!」

「さーせーるーかーっ!」

妹友「へいへいピッチャービビってるwwwww」

後輩「そこです!!」


「スマブラは・・・五人でも楽しめるようにすべきだ・・・」

「将来は、任天堂に就職しよう・・・」

73 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:32:47.93 /TnFjoBq0 42/47

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「甘いな、いつ俺がAを出したと錯覚していた・・・?」

「なん・・・だと・・・」

「これであがりだー!!」

「ぎゃあああみやこおちいいいいいいい!!」

「お兄ちゃんイキイキしてるねぇ」

妹友「さっきは死人のような表情だったしねぇ」

後輩「やっぱり一緒が楽しいですよ」

ワイワイキャッキャ

74 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:34:58.60 /TnFjoBq0 43/47

―――――――――――――――――――――
「王様ゲーム!!!」

「しないよ!!」

「あれ・・・もうこんな時間ですか・・・」

後輩「あれっ、八時ですか?すみません、私流石に帰らないと・・・」

妹友「そういえば私も中○生でしたから・・・」

「なんで伏せた!?」

「えーつまんなーい!!もっとあそ・・・」ヴーン ヴーン

「お母さんからだ・・・」

「おとなしく帰れ」

「はひぃ・・・」

75 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:36:58.92 /TnFjoBq0 44/47

ジャネー バイバーイ サヨナラデス 

ガチャン

「・・・ふぅ。今日は楽しかったね」

「いつも以上に騒がしかったしな」

「毎日でもいいね」

「流石にそれは胃に悪いわ」

「ふふっ」

「なんだ気味悪いな」

「えー、ひどーい」

「ごめんって」

「ねぇ、お兄ちゃん」

「なんだ?」

77 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:39:31.43 /TnFjoBq0 45/47

「今日もいつも通りでさ、常識なんて覆せなかったけど
それでもよくない?」

「どうしたんだよ急に」

「別に、そんな変なところを狙わなくても、いつものようにわいわい騒いでるだけでも、十分楽しいじゃん」

「・・・まぁな」

「最初は私も、常識覆すなんて、面白そうかなって思ったけど、やっぱりいつもが一番だよ」

「・・・」

「お兄ちゃんがいて・・・みんながいて、それでいいじゃん」

「妹・・・」

78 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:41:25.86 /TnFjoBq0 46/47

「だからさ」

「うん」

「これから、姉スレを全て失くすシミュレーションをしようよ!!
絶対、楽しいよ!!」


「なんでそうなるんだ!?」

「だいじょうぶ!ちょっとだけ!ちょっとだけだから!!」

「意味が解らん!!いいかげんにしろおおおおおおお!!」

ゲシッ

「あふんっ!」

―――――――――――――――――――――

「こうして」

80 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/08/17 04:42:17.44 /TnFjoBq0 47/47

「兄の家もいつも通り、夜が更けていくのでした・・・」

「めでたし、めでたし・・・」


「なんか納得いかねええええええええええ!!!!!」



                         

                             終われ

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