後輩女(以下、後輩)「ねえ?」
と。
俺に挑発的な態度を取る。
一年下の、後輩。
男「何もして欲しくない」
後輩「嘘ですよね?」
なんだそのニヤニヤは。
元スレ
後輩女「先輩、何して欲しいか言ってくださいよ?」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1289405329/
後輩「こういうときは、素直になったほうがいいんじゃないですか?」
何が素直だ。
後輩「私と、エッチなことがしたいって」
思ったこともない。
男「お前な、先輩を馬鹿にするのもいい加減にしろよ」
こちらも我慢していたが。
今回は格別に、特別に、段違いに、腹が立つ。
後輩「してないですよ」
顔をにんまりとさせて。
近づいてくる。
後輩「先輩が素直にならないからです」
俺は別に。
素直じゃないことは、ないと思う。
後輩「素直じゃない先輩といたら」
顔が間近に迫る。
後輩「私も素直じゃなくなっちゃいますから」
なんでだよ。
男「意味がわからん」
後輩「だから、後輩は先輩の影響を受ける、ってことです」
そんなもんか。
男「なら」
俺は間近に迫ったやつのでこを指で弾く。
後輩「いたっ」
男「生意気言うな、バカ」
顔近いっつーの。
後輩「ぶー……」
でた、でました。
やつの癖。
THE・不機嫌面。
後輩「いつもの先輩じゃないです……」
いつも通りだろう。
全然変わってない。
むしろ。
お前がいつも通りじゃないんだよ。
後輩「先輩はもっとハレンチな人だったじゃないですか」
男「いや、俺はむしろフレンチだ」
破廉恥じゃなく、不廉恥。
後輩「ディープってことですか?」
キスじゃねえよ。
男「いきなりフレンチキスになるかよ」
そんな話じゃなかっただろうが。
後輩「じゃあ、まずは普通のキスから、ってことですか」
男「お前はさっきから誰と話してるんだよ」
お前の世界の、誰と話してるんだよ。
◆だれに はなしているのだ 。
まったく。
後輩「先輩に決まってるじゃないですか」
男「だったら話を合わせろよ」
さっきからずれっぱなしだろうが。
後輩「合わせて欲しいんですか?」
なんだよそれ。
俺がなんか。
頼んでるみたいじゃん。
男「別に」
後輩「合わせて欲しいんですよね?」
男「……」
ああ。
これはもうやつの流れだ。
めんどくさい、流れ。
後輩「しょうがないですねーこほん」
気持ち悪いくらいわかりやすい咳払い。
後輩「ばっちこいです」
男「それじゃあ」
少し思案。
そうだ。
男「じゃあ、帰ってください」
後輩「……」
あ、黙った。
後輩「じゃあ帰りましょう、先輩も」
男「は?」
ここは俺の家です。
後輩「だから、私と一緒に自宅に帰りましょう?」
男「馬鹿なことも休み休み言え」
後輩「話を合わせたのに酷いです」
男「合ってなかったぞ」
かみ合ってない。
というか。
無理やりじゃん。
後輩「ぶー……」
不機嫌面。
後輩「今度は先輩が私の話に合わせる番です」
男「ああ」
そうだな。
まあ、そうなるか。
男「おし、どんとこい」
後輩「私とエッチしましょう」
男「遠慮しときます」
後輩「酷いです!」
そんな話に、付き合ってられん。
後輩「合わせる約束じゃないですか!」
男「それとこれとは話が別だ!」
後輩「あれはないんですか?」
それとこれとあれと。
どれだよ。
男「どうでもいいことを言うんじゃねえ」
後輩「はーい」
やれやれ。
調子狂う。
後輩「あ」
男「あん?」
後輩「この漫画、最新刊出てたんですね」
ああ、それか。
男「おう、昨日の帰りに買った」
後輩「昨日……?」
男「? そうだ」
なんで疑問符を付ける。
後輩「昨日って、一緒に帰りましたよね?」
男「おう」
後輩「いつ買ったんですか?」
男「わかれてから」
後輩「酷いです!」
何がだよ!?
後輩「なんで私とわかれてから……」
男「いや、それは……」
後輩「この本と一緒に、エッチな本も買ったんですね!?」
おい。
なんでそうなる。
後輩「あー! この間は確実にそうなんですね」
男「違う!」
呆れて物が言えなかったんだ。
後輩「じゃあ、コレクション見せてください! 増えてなかったら信じます!」
男「おお、見せてやるよ!」
絶対に俺は無実だ!
後輩「……」
男「ほら、これでいいだろ!?」
後輩「先輩……年上好きなんですか?」
男「」
しまった。
俺は口車に乗せられて。
コレクションを見せちまった。
後輩「だから私に振り向いてくれないんですね」
男「あの……だな」
後輩「こんなに胸が大きくてもダメですか!?」
男「胸で決めねえよ!」
……。
いや、すこしは判断基準に入れるけども。
後輩「なら、何で決めるんですか?」
う。
そう言われるとだな。
男「……性格?」
後輩「じゃあ、私は先輩好みになりますから」
私とエッチしてください! と。
大きな声で言う。
下に親がいるんだぞ。
男「お前はさ」
後輩「はい?」
男「そんなにエッチにこだわって、なんかあるのか?」
後輩「特にないですよ」
ないのかよ。
後輩「もしかして、理由によってはエッチしてくれたり?」
しないしない。
男「するかよ」
後輩「もう、どうしたらいいんですか?」
何を怒ってらっしゃるのやら。
後輩「私、性格は良い方ですよ?」
自分で言うなよ。
まあ、でも。
見た目は可愛いし。
スタイルもいいけども。
後輩「な、なんですか? いきなり卑しい目で……」
男「見てない」
この。
なんだろうな。
むかつくところだな。
強いて言うなら。
男「あー、もうそろそろその本読むのやめろ」
後輩「やです」
こっちだって読まれるの、やですし。
男「お前に拒否権はない、あきらめろ」
後輩「うう……」
あれ、結構素直だな。
後輩「ちょっとムラムラしてきました」
言わんでいい。
男「あっそ」
後輩「素っ気無い……」
素っ気無くもなる。
困る。
下には親がいるんだぞ。
既に部屋に入れてるだけで。
母には怪しい目で見られてるんだから。
男「どう反応すればいいんだよ」
後輩「色々あるじゃないですか」
男「たとえば?」
後輩「『俺が慰めてやるよ』とか」
男「却下」
後輩「何も言わずに押し倒すとか」
……やれやれ。
男「もういい、帰っていいぞ」
後輩「下はもうこんなんになってるんですよ?」
男「どうなってるかわからん」
後輩「まあ、何もなってないですけど」
なってないのかよ。
後輩「先輩のこと思うとですね」
いきなり。
スカートを脱ぎ始める。
男「何してやがる!」
後輩「いや、ちょっと暑いんで」
男「上を脱げよ」
そう言って。
上半身、下半身、共に下着になる。
男「なんでそうなる」
後輩「先輩が言ったんですよ?」
いや。
せめてスカート穿けよ。
後輩「今日は可愛い下着じゃないから恥ずかしいです……」
可愛いのだったらよかったのかよ。
後輩「うう、やっぱり見ないでください!」
男「着ろよ!」
後輩「暑いんですもん!」
男「我慢しろ!」
後輩「そうだ! 下着を脱げば……」
アホか。
後輩「下着じゃなかったら見られても平気なんです」
その理屈はおかしい。
男「アホの真髄だな」
後輩「私は骨髄です」
意味わからん。
男「どういうことだよ」
後輩「ついノリで言っちゃったんです。テヘ☆」
最後のいらないだろ。
男「ノリ、か」
後輩「はい、ノリノリで言っちゃいました」
ノリにのってんな。
後輩「それよりも」
ん。
どうした。
後輩「私のこの姿、どう思います?」
男「別に」
スイカだなとか、思ってないけど。
後輩「別に!?」
プルンと。
スイカが揺れる。
メロンか?
どうでもいいけど。
後輩「先輩、今どこ見てました?」
ニヤニヤと。
こちらの様子を伺っている。
男「お前」
後輩「そうですけど、主にどの部位を?」
そんなこと。
言わなくてもいいだろう。
男「言う必要は無い」
後輩「えー、言ってくださいよー」
黙れ。
後輩「言わなかったら、押し倒しますよ?」
乱暴な後輩を持ったもんだ。
男「恐ろしいことを言うな」
後輩「私は意外と本気だったりします」
男「……」
仕方ない、正直に言うか。
後輩「ささ、どこをみてたのでしょーか!」
男「胸」
後輩「どーん!」
ドーンと。
押し倒された。
男「うおっ!?」
後輩「はーい、罰ゲームです」
男「なんでだよ!?」
正直に答えたぞ!
後輩「拒否する言葉とは裏腹に」
そう言って。
俺のズボンを脱がそうとする。
後輩「こんなんになってますよ?」
……。
否定はできなかった。
男「悪かったな」
後輩「ふふ、わかりますもん」
オスの臭いがしますから。と。
自信満々に答えた。
男「あのな……」
俺は脱がそうとするやつの手を止める。
後輩「あ……」
なんだその声は。
男「んだよ」
後輩「手……触りましたね?」
男「え?」
意味がわからんぞ。
後輩「初めてです」
男「何が」
後輩「手、触られたの初めてです」
へえ。
そうなのか。
後輩「……」
そして、顔を赤くして黙った。
ああああ。
なんか。
すっごく嫌な感情が芽生えた。
俺はこいつに。
後輩「……」
恥らうこいつを見て。
少なからず、可愛いと思っちまった。
後輩「今日は初めて尽くしで頭がいっぱいです……」
男「え?」
そんなにか?
後輩「初めて家に上がらせてもらって、初めて手を触れられて」
確かに、初めてだな。
後輩「こんな姿、見られて……」
……。
まあ、初めてだな。
後輩「そして、初めてを奪われてしまうんです」
おい。
最後のおかしい。
後輩「責任、取ってくださいね?」
顔を真っ赤にして何言ってやがる。
後輩「私は先輩のこと、とっても好きなんです」
先輩がどう思ってるのか、わからないけど。
と、聞こえるか聞こえないかわからない声でつぶやいた。
後輩「先輩?」
俺は。
このとき、どんな顔をしていたんだろうか。
後輩「顔……」
ニンマリと、笑いやがる。
俺はどうやら。
後輩「顔……真っ赤ですよ?」
そうらしい。
後輩「ふふふ」
男「なんだよ」
何がおかしい。
後輩「先輩、もしかして照れてますか?」
……。
そうだな。
めちゃくちゃ照れてる。
恥ずかしいくらいに。
後輩「ああ、そうなんだそうなんだ!」
むかつく。
後輩「すっごく、嬉しいです」
この言葉を言われた時に。
ゆっくりと周りを確認してみた。
よく見ると。
俺の体にやつのメロンが惜しげもなくくっついていた。
スイカか?
んなことはどうでもいい。
後輩「どうしました?」
どうやら気づいていないらしい。
その重量感と柔らかさは。
俺の息子の自立を、促す要素になったのだった。
後輩「むむ」
後輩が少し変な顔をする。
後輩「なんだか、硬いものが……」
……。
どうやら。
俺の息子は、やつのメロンにぶち当たったようだ。
後輩「よいしょっと……うわあ!」
驚いてやがる。
無理もないか。
後輩「先輩……これ、なんですか?」
言わせんなよ、恥ずかしい。
後輩「こんなにビンビンになるんですね」
いやはや。
お恥ずかしい。
おい。
ズボンを脱がそうとするな。
男「やめい」
後輩「実物を! 実物を!」
誰が見せるか。
男「アホか」
頭に軽くチョップ。
後輩「ふにゃ……」
なんだその声は。
チョップと同時に。
やつは俺の息子を。
力強く握った。
ズボンごしだけど。
男「ぬお……」
後輩「ビックリしたじゃないですか!」
俺もビックリしたわ。
俺の息子は震えている。
ビクンビクンと。
痙攣……。
後輩「脈打ってますね……」
やめろ。
変なこと言うな。
後輩「ここまで来て、エッチしないなんて」
言わせませんよ?
と。
やつはニッコリと笑った。
男「……」
やるしかないのか。
いや、待て。
冷静に考えてみろ。
親がいるんだぞ。
変な物音が聞こえたら、バレるだろうし。
そうなったら、非常に不味い。
……ん?
この状態からすでに。
やつは下着だ。
谷間とかすごいことになってる。
いや、それは関係ない。
親が今の時点できたとしても。
確実に死亡ムード。
男「とりあえず、服を着ろ」
俺は臆病者だった。
不機嫌面になる。
後輩「ひどいです」
そう言って、俺の息子を離した。
後輩「ここまでさせておいて……」
プンプンという擬音が聞こえんばかりの怒りっぷりだ。
男「TPOを弁えろ」
Time
Place
Occasion
時と場所と場合をな。
後輩「T とっても P パイが O 大きい?」
小学生か。
後輩「帰ります」
そうしろそうしろ。
後輩「でも、ひとつ条件があります」
なんだよ。
男「エッチは無理だからな」
後輩「家まで、送ってってくれませんか?」
男「……」
それくらいなら、別にいいけど。
男「いいぞ」
後輩「よかった」
これも断られたら私……。
と。
何か続けようとしていたが、口をつぐんだ。
男「じゃあ、行くか」
後輩「はい」
男「先に言っておく」
後輩「はい?」
男「外では俺に触れるなよ」
後輩「なぜです?」
男「めんどくさいから」
後輩「……だったら、いいです」
男「え?」
後輩「送ってくれなくて、いいです」
こいつは。
いきなり何を言い出す。
それに触れようと。
それだけのためにか。
自分勝手だ。
なんだよそれ。
後輩「さようなら」
ああ、そうかい。
だったら別に俺は送らん。
お前なんか。
ただの、後輩――
男「待てよ」
後輩「?」
男「ちょっとくらいなら……いいぞ」
――だったはずだ。
後輩「嘘です」
男「あん?」
後輩「そんなこと言って、先輩は触れさせてくれないんでしょう?」
なんと。
こっちが決意したというのに。
男「いいから。めちゃくちゃ触ってもいいから」
後輩「本当ですか?」
男「本当だ」
後輩「だったら……」
ギュッと。
腕を抱きしめられる。
まだ家なんだが。
後輩「行きましょう!」
目がキラキラしてる。
そしてまあ。
察しの良い人ならわかると思うが。
俺の腕は今。
サンドウィッチ状態である。
男「へいへい」
階段を降りて。
母親に一言言って。
家を出た。
ずっと、サンドウィッチ状態で。
後輩「ふふふー」
なんか笑ってる。
後輩「先輩っ」
さらに腕を強く抱きしめられる。
顔がくっつくくらいに。
男「なんだよ……」
後輩「私たち、どっからどう見ても」
カップルですよね、と。
満面の笑み。
男「どうだかな」
そう言って、俺は少し足を速めた。
後輩「照れちゃって」
照れてない。
……はず。
後輩「先輩、ちょっといいですか?」
男「あん?」
後輩「さっきの告白のお返事、もらってません」
男「……」
何のことやら。
後輩「私のこと、どう思ってます?」
男「後輩」
後輩「そんなこと、わかってます」
そう言って。
俺の手を取り。
やつは自分の胸に俺の手を触れさせた。
後輩「私、先輩のせいでこんなにドキドキしてます」
これなんてエロゲ。
男「発情期か」
後輩「そうとも言います」
なんだかすごく。
揉みたい気分。
しかし。
それはだめだ。
後輩「先輩を見ていると、発情しちゃいます」
結構声大きくないか?
周りに人いなくて良かったけど。
後輩「ちょっとヤバイです」
男「ん?」
いきなりどうした?
後輩「ちょっと、体が火照っちゃいました」
おいおい。
本気で発情してるじゃねえか。
男「じゃあ、どうするんだ」
後輩「とりあえず、あそこに入りましょう」
男「あ、ああ」
ちょっと待て待て待て待て。
なんだあのピンクいホテル。
男「却下!」
後輩「うーん、残念です」
というか。
あんなホテル。
この近くにあったんだな。
後輩「最近できたから、行ってみたかったな……」
男「家で十分だ。お前の家、そろそろだろ」
後輩「覚えててくれたんですね」
そんなに記憶力乏しくねえよ。
また、俺の腕に抱きつく。
後輩「私はですね」
いきなりなんだ。
後輩「意外と甘えたがりかつ、甘やかしたがりなんです」
……つまり、ノーマルなんだろ。
後輩「そして今は」
一度切って。
後輩「甘えたいです」
甘えたいらしい。
男「家に帰ってお父さんにでも甘えろ」
相当喜ぶだろう。
後輩「先輩がいいです」
ストレートだな
男「俺は金無いぞ」
後輩「そんなのいらないです!」
なんか、怒ってる。
男「なんだよ」
ほかに、何があるんだ。
後輩「頭とか、ちょーっと……ナデナデしてほしいなーなんて」
……ふうん。
それくらいなら。
してやってもいいかな。
後輩「してくれたら、私も何かします!」
何かってのがなんか怖いけど。
とりあえず。
俺は後輩の頭を撫でた。
髪はとっても綺麗で。
サラサラで。
猫みたいな声を出している。
そんなに嬉しいことなのだろうか。
後輩「濡れる!」
何言ってんだ。
男「ほれ、早く行くぞ」
後輩「すごいですよ、先輩!」
男「あん?」
後輩「本当に濡れちゃいました!」
男「」
こいつの性感帯は。
どうやら頭にあるらしい。
後輩「すごいですよ、すごいですよ先輩!」
男「ええい、近寄るな!」
後輩「やはり私は先輩が大大大、だーいすきみたいです!」
ギュッと。
また腕に抱きつかれる。
男「い、いいから家に行くぞ! 馬鹿!」
好き以前に。
なんで濡れる。
後輩「でも、先輩」
男「なんだ!?」
後輩「ちょっと、脚が動きづらくて……」
男「俺がおぶってやるから!」
あー、さっさとこいつの家へ!
男「はぁはぁ……」
後輩「また初めてを体験しちゃいました」
なんだよ……疲れた。
後輩「好きな人に、おんぶされちゃいました」
……。
男「ほれ、帰れよ」
後輩「先輩、息あがってるでしょう?」
あがってたら、なんだよ?
後輩「あがっていきませんか?」
え?
ああ。
家にか、息は既にあがってるけどな。
男「いや、いい」
後輩「なぜです?」
すっごく不機嫌面。
確実に、帰らせたくないらしい。
男「歩いてれば回復する」
後輩「絶対とは言えませんよ」
いや、大丈夫だろう。
男「俺はそんなに体力無いやつじゃない」
後輩「それでも、心配です」
違うだろ。
お前、ただ家にあげたいだけだろ。
後輩「お願いします! 家にあがってください」
ついには頼みやがった。
……はぁ。
やれやれ。
仕方ない。
男「ちょっとだけな」
後輩「先輩も好きですね~」
古いネタだ。
後輩「ふふふ、また初めてが追加です」
男「あん?」
後輩「好きな人を、家にあげること」
初々しいやつだ。
後輩「鍵、鍵……っと」
男「鍵閉まってるのか?」
後輩「はい」
ふーん。
しっかりしてるな。
後輩「家、誰もいないんで」
それなら、そうか。
……え?
おい。
今、なんて言ったこいつ。
後輩「ふふぅ」
変な声出してらっしゃるぅ。
後輩「どうぞ」
男「お、おう」
俺も男だ。
入ってやろう。
俺が入ったその時。
ガチャン。
なんで鍵を閉めた!?
後輩「?」
きょとんとしている。
別に意図は、無いのか。
後輩「これで、二人きりですね♪」
音符がつきそうなほど、上機嫌だ。
男「お前、大丈夫なのか?」
後輩「はい?」
その……濡れたとか、なんとか。
俺は、やつのスカートの方を指差した。
後輩「ああ、アレですか」
男「そ、そうだ」
ちょっとどもっちまった。
後輩「嘘ですよ」
男「……」
このやろう。
後輩「でも、ドキドキしたのは嘘じゃないです」
今でも、してます、と。
頬を紅に染める。
男「そうかい」
後輩「先輩は、どうなんですか?」
男「何が?」
後輩「ドキドキ、しないんですか?」
ドキドキ、か。
男「俺は――」
――可愛い後輩に言い寄られて。
興奮しないわけ、ないだろうが。
男「――する」
後輩「そうですか」
意外とすんなりと。
言っちまった。
後輩「嬉しいです」
やつの顔は真っ赤で。
俺の顔も。
多分、真っ赤。
後輩「あ」
何かを発見したようだ。
俺に指を指している。
人差し指で指すな。
後輩「耳、真っ赤っかです」
そう言って。
軽く耳に触れる。
なぜか。
俺は。
敏感に、反応する。
後輩「あれぇ? どうしたんですか?」
調子に乗ってるみたいだ。
男「うるさい」
後輩「ねぇ、先輩?」
耳に、息を吹きかけてくる。
男「のわっ」
後輩「もしかして、耳弱いんですか?」
男「……」
そうかもしれない。
意外となんか。
敏感に感じちまう。
後輩「いやだ~すっごく可愛い!」
むかつく。
後輩に可愛いとか、言われたくない。
男「うっさい、離れろ」
後輩「いやですよ~」
ハムっと。
耳を唇で挟まれた。
男「!!!」
思わず、体の力が抜ける。
後輩「いまだ!」
その声と同時に。
やつは。
俺の唇を。
奪った。
後輩「先輩、ゲットだぜ!」
親指を立てて、片目を軽くつぶった。
俺はポケモンか。
奪われちまった。
俺の。
ファーストキス。
後輩「ふふふ、またまた初めてゲットです」
こいつも。
ファーストキスだったらしい。
男「……」
なんか、もう。
どうでもいいや。
男「後輩」
後輩「は、はい?」
いきなり、名前を呼んでみる。
後輩「な、なんですか? 先輩……」
男「好きだ」
正直に。
言ってみた。
後輩「は、はにゃ……」
きょとんとしている。
後輩「あ、ああああ……」
沸騰寸前。
後輩「私も大好きですぅ!」
ぐふぅ!
腹に突っ込んできやがった!!
後輩「もう絶対に触れるなとか言わないでくださいよぉ!」
スリスリスリ。
と。
忙しく動く。
男「いいから、どけ」
さっきの攻撃は。
結構腹に来てるぞ
後輩「先輩?」
男「はぁはぁ……」
腹いてぇ。
後輩「大丈夫ですか!?」
男「ああ……大丈夫」
不意を突かれたぜ。
後輩「とりあえず、私の部屋へ!」
男「おう」
やっと、ゆっくりできる。
後輩「それでは、ちょっと待っててください!」
男「おう」
ふう。
大分痛みはなくなってきた。
後輩「先輩!」
男「おう……」
……。
どうやら、俺は相当誤解していたようだ。
こいつは、俺を看病しようなんざ。
一ミリも考えてなかったようだ。
後輩「エッチしましょう!」
下着姿である。
しかも、きちんと下着着替えてる。
勝負下着か。
む。
俺の息子が。
進化した!?
後輩「あー♪ 先輩、正直になりましたねぇー」
ニヤニヤしてる。
そして息子がビクビクしてる。
後輩「テント張ってますよ~?」
男「ふんっ」
後輩「素直じゃないんですから♪」
上機嫌で。
俺のズボンのチャックを開けて。
息子を外に出す。
後輩「これが……先輩の」
なに唾飲み込んでんだ。
後輩「それじゃあ……」
どうするつもりだ。
後輩「いただきます♪」
そして。
やつは俺の息子を。
咥えた。
勢いよく。
抵抗もなしに。
チュブリ、と。
聞いたことのない音が聞こえる。
後輩「うわぁ……おっきくなりましたよ!」
喜ぶな。
俺の息子は喜んでるけど。
そんなことで、喜ぶなよ。
男「んっ……」
後輩「ここ、良いんですか?」
うるさい。
恥ずかしいことを、言うな。
後輩「どうなんですかぁ?」
亀の頭を舐められる。
来るな、これは。
男「くぅ……」
後輩「屈辱ですか、先輩」
いきなりなんだ。
後輩「後輩に弄ばれるのって」
……別に。
どうせこの後。
俺が弄ぶんだから。
あ。
まずい。
そろそろ出そうだ。
俺の息子は高らかに天を見つめている。
高みへ上ろうとしている。
絶頂へ。
イこうとしている。
後輩「人間って不思議ですね」
男「あん?」
後輩「ここを刺激すると」
赤ちゃんの素が出てくる。
その言い方やめろ。
なんか半端なくエロい。
さらに。
なんか、やだ。
男「あ、でもそろそろ出るぞ」
後輩「本当ですか!?」
目がキラキラしてる。
なんだ?
後輩「私の下手糞なフェラでも、大丈夫だったんですね!?」
……うーん。
俺、感じやすいのかな。
後輩「じゃあ、初めてはお口で」
え?
どういうことだ?
後輩「全部飲みますから」
男「汚いぞ」
後輩「何いってるんですか」
ちょっと声を荒げて言ってくる。
後輩「先輩のが汚いなんて、ありえないです」
……。
まあ、悪い気はしないけど。
さすがに汚くないってのはうそだろ。
男「あっ……」
本気で。
発射直前だ。
男「出る……ぞ」
後輩「どんとこいです」
そして。
俺は勢いよく。
射精した。
後輩「んぷっ……んんんっ」
俺の……を。
本当に。
飲み込んでやがる。
クチャクチャと。
いやらしい音が聞こえて。
俺の息子は、即時に復活した。
後輩「へんはい、へんはい」
男「あん?」
後輩「ひゃひゃーん」
口の中を見せる。
その光景は。
あまり見たくない光景だった。
けど。
興奮しちまうのが、俺のダメなところだ。
後輩「んっ……あーすっごく苦いですね」
ゴクンと。
俺の……を飲み込んだ。
なんでか。
そこからだな。
スイッチ、入っちまった。
後輩「ひゃっ!?」
胸以外は小さな体を。
力強く押し倒す。
押し倒した俺はというと。
勢い余って。
スイカに顔を埋めた。
後輩「あっ……せんぱぁい……」
こんな幸せな時間はない。
後輩「先輩、とってもエッチです」
今頃気づいたか。
男「いまさら遅い」
そう言って。
俺はやつの乳首を。
吸ってみた。
後輩「ひゃっ……」
すこし汗ばんだ体。
高潮した顔。
柔らかい乳房。
後輩「吸いながら触らないでくださいよぉ」
男「おい」
後輩「はい?」
悦んでるとこわるいが。
ちょっと言ってみたいこと言わせてもらうぞ。
男「後輩、何して欲しいか言ってみろよ?」
後輩「うーん……」
なんか、考え始めた。
言ってみたけど。
正直。
恥ずかしい。
すげえ恥ずかしい。
後輩「もう一回、キスしたいです」
そうか。
後輩「今度は、ちゃんと準備して」
そう言って。
覚悟を決めたように。
目を閉じた。
こっぱずかしいシチュエーション。
でも。
悪くない。
男「……」
ゆっくりと近づく。
唇は。
かすかに、震えている。
よく見ると。
柔らかそうな唇。
さっきのキスは。
いきなりだったから。
全然感触を、覚えていなかった。
でも。
後輩「っ……」
このキスは、違う。
やつの舌が入ってくる。
濃厚な、キス。
フレンチ。
ハレンチ。
ディープ。
いやあ。
いやらしい。
ニュルニュルと。
普通のキスでは味わえない。
そんな感覚。
後輩「先輩……」
よだれが垂れてるぞ。
後輩「先輩、私……もう」
わかってる。
そう言って。
やつは俺に向かって。
これまた抵抗なく、股を開く。
後輩「きてください」
すでに、息は絶え絶え。
俺もだけど。
すこしずつ。
後輩「んっ……」
やつの中に、入っていく。
後輩「んあぁ……」
暖かい。
すこし、きつい。
それがまた、いい。
後輩「先輩っっ!」
ギュウッと、抱き寄せられる。
やつの。
後輩の匂いがする。
甘くて、優しい匂い。
後輩「入っちゃいましたね……」
男「大丈夫か?」
涙が出てるみたいだが。
後輩「うれしくて、つい出ちゃいました」
一つになることで。
感動を覚え。
嬉しさを、覚えたのか。
男「俺も、嬉しい」
なんて。
同感してみたり。
後輩「先輩……動いてください」
男「いいのか?」
後輩「はい」
ニッコリと、笑う。
男「それじゃあ――」
少しだけ。
動いてみた。
後輩「あっ……」
過敏に反応する。
男「平気か?」
後輩「は、はい……」
なんだか。
興奮する。
少し、早く動いてみる。
後輩「あっあっ……」
声も、大きくなる。
さらに。
さらに。
さらに!!
おっと。
後輩「はぁはぁ……いいです、先輩……」
トロンとした目。
よだれが垂れている口元。
乳首のたった胸。
そして、俺の絶頂が近づく。
男「そろそろ……まずい」
後輩「ふふ、元気いいですね」
ほっとけ。
後輩「はぁはぁ……」
繋がるこの瞬間が。
幸せではない。
今も。
これからも。
ずっと、幸せなのだ。
後輩「出してください」
男「え?」
後輩「全部」
私の中に、と。
俺は。
その言葉通りに。
中で。
射精した。
後輩「あ……あぁぁ...」
たくさんの……が、出ているのがわかる。
後輩「はぁはぁ……しぇんぱぁ……い」
呂律が回っていない。
男「はぁはぁ……」
とてつもなく、疲れた。
後輩「また初めてです」
男「ん?」
後輩「初めてのエッチ……です」
俺もだ。
脱・童貞。
そしてお前は。
脱・処女。
後輩「これからは、先輩の肉便器です」
何変なこと言ってんだ!
男「誤解が生じるだろうが」
後輩「じゃあ、肉奴隷?」
あんまし変わってないぞ。
後輩「先輩」
男「あん?」
今、疲れてるから。
普通に答えられんぞ。
後輩「私に、何して欲しいか言ってください」
男「……」
して欲しいこと。
男「そうだな」
後輩「なんでもどんとこいです」
男「また、キスでもしようぜ」
END
459 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2010/11/16 01:01:28.86 Oc7YPH21P 132/132たくさんのオチから一番簡単なものにしました。
というか、いつも通りオチが弱いです。
すいません、不調で大したものが書けなくて。
僕っ子でないとどうも調子が狂うというのもあり。
エロ描写に助けてもらっている昨今に私はとても自分に憤慨の念を催しております。
さて、クリスマスには僕っ子と一緒にすごせることを楽しみにしていただけると嬉しいです。
長い間、お付き合いいただきありがとうございました。