女友「え?」
女「息抜きに。ね?」
女友「あのね、宿題終わってないんだよ? せっかくの日曜日に、何のためにアンタの家来たと思ってるの」
女「家からすぐの土手、もう見頃だよ」
女友「宿題分からないから家に来て教えてって言ったのは、どこの誰でしょうね」
女「ちょっと寒いから、マフラーしていったほうがいいかな」
女友「聞けよ」
元スレ
女「.......桜.....みにいこ.....?」クイクイ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364915333/
女「行こうよー」クイクイ
女友「……帰ったらちゃんと宿題やる?」
女「……」コクコク
女友「はぁ、しょーがないなー」
女「よっし」グッ
女友「……本当にやる気あるんだよね?」
女「その時の気分による」キリッ
女友「帰ろうかな」スタスタ
女「ごめん。ごめんってば」グググ
女友「混んでるんじゃないの?」テクテク
女「結構な穴場だよ。地元の人しか知らないもん」テクテク
女友「そっか。にしても寒ぃな」ブルッ
女「……私のマフラーを欲しているのかな?」チョイチョイ
女友「身長が足りんよ」フフ
女「ふん」プイッ
女友「おととい来な。おチビちゃん」ナデナデ
女「これから伸びるからいいの」プクー
女友「いい捨て台詞だ」
女「……コンビニまで競争。負けたほうが全額おごり」ボソ
女友「なっ!?」
女「」ダッ!
女友「ま、待てコラ! フライングだ!!」ダッ!
……コンビニ前……
女「はぁ……はぁ……」グッタリ
女友「ぜっ……はっ……」グッタリ
女「勝ち」ニッ
女友「くっそ……チビめ……」
女友「大体スタートした時からおかしかったんだ。よーいドン形式なら絶対勝ってた」
女「負け犬の遠吠えよ」ビシッ
女友「おのれ……」
女「冗談冗談。さっきのウソだから、何か買おう?」
女友「はいはい」
……コンビニ内……
女「何かいいのないかなぁ」
女友「……」カゴポイッ
女「何入れたの?」
女友「コーヒーゼリー」
女「……」
女友「あ、食べられないのか」
女「どーせお子様ですよーだ」つプリン
女友「……」モドシ
女「……?」
女友「これがいいかな」つロールケーキ
女「コーヒーゼリーやめたの?」カゴポイッ
女友「ん」カゴポイッ
女「なんで?」
女友「半分こできないじゃん。ロールケーキなら食べれるだろ?」
女「……///」カァ
女友「な、何だよ……///」カァァ
女「ばか。ばか///」クルッ
……土手……
女友「こんな所あったのか。綺麗……」テクテク
女「ね、穴場でしょ?」テクテク
女友「やるな。たまには」
女「たまにはって何よたまにはって」
女友「さ、適当な場所に座りましょうか」
女「……ヒョロヒョロ子め」
女友「全部食っちまうぞ」ガサ
女「うっ……」タジ
女友「コンビニで買った者どもは全部私の手中にあるということを忘れるな」
女「すいませんでした女友さん」
女友「分かればよろしい」
女「後で覚えてろー」
女友「はて、聞こえないなぁ」
女友「ここでいっか」
女「あー気持ちいい」ゴロン
女友「……」ガサガサ
女「なんかこう横になって空を見ると、宿題の事とか明日学校がある事とかどうでもよくなってくるねぇ」
女友「よくないだろ」ピト
女「……あったかい」
女友「ほれ」つココア
女「さんきゅ」プシュ
女友「ふぅ……」つミルクティー
女「プリンとってー」ツンツン
女友「はいよ」つプリン
女「ふっふっふ。これで私の買ったものはすべて取り返した……!」
女友「ん?」
女「私だってやるときはやる人間なのだ! いくら私がチビだからってなめおって! 身長もデカければ態度もデカいということだな」
女友「……」つスプーン
女「」
女友「スプーンがなくちゃプリンは食べれないよね」
女「ごめんなさい。まじでごめん」
女友「……あのね、ちょっと耳の痛い話しちゃうかもだけど」
女「ん……?」
女友「あんたはね、普段からだらけすぎよ。宿題はいつも私と一緒だし、ズル休みだって平気でするし」
女「……」
女友「もう私たち、今年から高校2年生なんだから。女もやる時はやるって言うなら、いつでもいいからその時を見せてよ」
女「む……」
女友「はい。スプーン」
女「……」モグモグ
女友(ちょっと言い過ぎたかな。それに桜を楽しもうという時に、こういう話はやっぱりいけなかったか……)
女「……明日から本気出す」キリッ
女友(……だめだこりゃ)ガク
女「うまい」モグモグ
女友「このロールケーキもなかなか」モグモグ
女「はい、半分」つプリン
女友「ん。はい」つロールケーキ
女「……食べさせて」
女友「なっ!?///」
女「お願い」
女友「は、恥ずかしいだろ」
女「私も食べさせてあげるから」
女友「……もう。ほら、あーん」
女「えへへ、あーん」
女友「……///」モグ
女「……///」モグ
女「ああ……そよ風と太ももが最高に気持ちいい……」ヒザマクラ
女友「おい、寝るな」
女「ちょっと横になってるだけだもん」
女友「ったく……///」ポンポン
女「……///」
女友(でも、確かに気持ちいいな)ウトウト
女友(木にちょっともたれかかって……)
女「……」ZZZ
女友「……」ZZZ
……夕方……
女友「ちょっと寝たらこれだ」テクテク
女「暗くなってきちゃったね」テクテク
女友「……明日、早く学校来いよ」
女「え?」
女友「宿題さ、結構な量あるから。今からやっても多分終わらない。明日の朝で終わらせちまおう」
女「……いいよ」
女友「おい、まさか出さないとか……」
女「私だって、やる時はやるもん」
女友「えっ……?」
女「自分の力で、今日の夜に終わらせるよ」
女友「……明日休んだら承知しねーぞ」ニッ
女「ただのチビじゃないって思い知らせてやる」ニッ
……女の自宅前……
女友「じゃ、帰る」
女「気をつけて」
女友「おう」
女「あ、あのさ」
女友「ん?」
女「今度の中間で点数よかったら、海に行こう」
女友「……泳ぐにはちょっと早いだろ」
女「だめ?」
女友「いいよ///」ニコ
女「……///」パァァ
女友「じゃあ、私からも一つ」
女「何?」
女友「目、閉じて」
女「……?」
女友「……///」チュッ
女「!?///」
女友「ん……///」
女「んっ……ふぁっ……///」
女友「……宿題ができるよう。おまじないな」ギュ
女「が、がんばる……///」ギュ
女「また明日ね」
女友「ま、頑張れよ」つ自転車
女「やってやるよ!」グッ
女友「ははは。夏を楽しみにしてるぜー」シャー
女「見てろ! 私だってやるときはやるんだからなー!」
その後女は中間テストで好成績を収め、女友と念願の海に行くことができましたとさ
おわり