ドラコ「おかえりー」
アルル「……なんでウチにドラコがいるの?」
ドラコ「あたしたち親友だもん、別におかしくないよ」
アルル「不在の時に勝手に上がりこむ人を親友って呼びたくないなぁ」
元スレ
アルル「ただいまー」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338471848/
アルル「もー、鍵が開いてたからって勝手に入らないでよね」
ドラコ「戸締りはちゃんとしてあったよ」
アルル「え? じゃあどうやって?」
ドラコ「合鍵で普通に」
アルル「……合鍵なんて渡した覚えはないよ?」
ドラコ「作った」エッヘン
アルル「もしもし、お巡りさん」
ドラコ「待って」
ドラコ「まーまー、お土産持ってきたから機嫌直してよ」
アルル「あ、ぷよまんだ。これもう手に入らないんだよね」
ドラコ「発売元が解散しちゃったからね」
アルル「そうだね……って、あれ? ちょっと待って。解散したのは10年前だよね?」
ドラコ「うん。あたし達は年取らないけど」
アルル「……ってことはこれ、最低でも10年前の……?」
ドラコ「……」フイ
アルル「腐敗物は持って帰ってね」
ドラコ「嘘々、取っておいたぷよまんの箱に入れただけだよ。中身は普通のお饅頭」
アルル「なーんだ。もうちょっとでドラコの顔に投げつけるところだったよ」
ドラコ「本物だったら開ける前から大惨事だしね」
アルル「言われてみたらそうだね」
ドラコ「じゃあ早速このロシアン饅頭に挑戦してみてよ」
アルル「普通のお饅頭って言ったのに……外れは何が入ってるの?」
ドラコ「惚れ薬」
アルル「ボクいらないから全部ドラコ食べて」
ドラコ「と、まあ冗談はこれくらいにして」
アルル「どこまでが冗談なのかわからなかったけどね」
ドラコ「二人っきりだね、アルル……」
アルル「一言もしゃべってないけどカーくんがそこにいるよ」
カーバンクル「ぐー」
ドラコ「……二人っきりだね、アルル」
アルル「現実を見ようよ、ドラコ」
ドラコ「どうしてあたしの愛を受け入れてくれないの?」
アルル「ドラコが何言ってるかわからないよ」
ドラコ「わからないなら説明してあげる」
アルル「全力でお断りします」
ドラコ「なんでよー」
アルル「なんとなく聞かない方がいい気がするから」
ドラコ「聞いて」
アルル「だが断る」
ドラコ「アルルが冷たい……ま、まさか、好きな男の人ができたとか!?」
アルル「なんでまさかって言われるのかなー」
ドラコ「だってアルルは女の子しか愛せないはずだよね?」
アルル「どっからそんなでたらめな話が……」
ドラコ「そうだったらいいなーって期待と願望を込めて」
アルル「勝手な噂を広めたらおじゃまぷよで窒息死させるからね」
アルル「そういうドラコこそ誰か好きな人いないの?」
ドラコ「あたし? あたしはもちろん……///」ジー
アルル「ま、まさか……!?」
ドラコ「うん///」
アルル「カーくん?」
ドラコ「あたしの熱視線を華麗にかわす貴女が憎い……」
ドラコ「っていうかこれだけ露骨にアプローチしてるのに気づかないとかありえないよね」
アルル「なんのことかボクにはサッパリだよ」
ドラコ「……アルルはあたしじゃダメなの?」
アルル「亜人種の方はちょっと……」
ドラコ「なんで!? 亜人種のどこがいけないのよ!」
アルル「だって……すけとうだらとかさそりまんとかぞう大魔王とか……ねぇ」
ドラコ「え? あたしそいつらと同じカテゴリに分類されてるの?」
ドラコ「いくらアルルでもその扱いは許せないよっ!」
アルル「ふふん、勝負なら受けてたつよ!」
ドラコ「勝負って……まさか美少女コンテスト!?」
アルル「この可憐なボクに勝てるとでも……って、違ーう!」
ドラコ「……この流れも定番だよね」
アルル「……何回もやってるもんね」
ウィッチ「美少女コンテストと聞いて」
アルル「不法侵入者一名追加……」
ウィッチ「お邪魔しますわ、アルルさん」
ドラコ「ちょっと、鍵を閉めてたのにどうやって入ったのさ!」
アルル「ねえ、なんで鍵閉めてたの……?」
ドラコ「せっかく二人っきりでいい雰囲気だったのに!」
アルル「だからカーくんいるって。あと雰囲気は錯覚だよ」
ウィッチ「もちろん合鍵で入ったのですけど」
アルル「……人の家の合鍵を勝手に作らないでくれるかな?」
ドラコ「そうだぞ! 犯罪だからな!」
アルル「ドラコもだよ」
ドラコ「家主に断りもなく入ってこないでよね!」
アルル「いや、ここボクの家だからね?」
ウィッチ「あら、お邪魔虫は貴女の方ではなくて?」
アルル「あえて言うなら不法侵入してきた二人ともだよ」
ドラコ「邪魔なのはウィッチだよ! あたしはこれからアルルと……えへへ///」
ウィッチ「邪魔なのは貴女の方ですわ! 私はこれからアルルさんと……おほほ///」
アルル(……なんでボクの周りにはこんなのばっかり集まるんだろう……)
アルル「はいはい、ドラコもウィッチも座って」
ドラコ「アルル?」
ウィッチ「アルルさん?」
アルル「今お茶でも淹れるから、お土産のお饅頭でも食べて三人でお話でもしようよ」
ドラコ「……まあ、アルルがそう言うなら」
ウィッチ「……仕方ないですわね」
アルル「じゃ、ボクお茶淹れてくるから……仲良くしててよ」
ドラコ「うん」グニー
ウィッチ「ええ」グニー
アルル(頬っぺた引っ張り合ってるのは見なかったことにしておこう……)
ドラコ「あ、そうだ。このお饅頭惚れ薬入ってるんだけど……」
アルル「……あれ冗談じゃなかったんだ」
ウィッチ「大丈夫ですわ。ドラコさんに売った惚れ薬は偽物ですから」
ドラコ「何っ!? 騙したなー!?」
ウィッチ「敵に塩を送るおバカさんがどこにいると思いますの?」オーッホッホ
ドラコ「くっそー……金返せー!」ガオー
アルル「もうこの二人からの差し入れに手をつけられないよ……」
アルル「で、どうしようか」モグモグ
ドラコ「愛を語りあおうよ、アルル」モグモグ
ウィッチ「貴女は壁とでも話してればいいですわ」モグモグ
アルル「ドラコは一応女の子だよね」
ドラコ「一応、は余計だけどね」
アルル「気になる男の子とかいないの?」
ドラコ「えー……だってこの世界の男って変態とか変態とか変態しかいないじゃん」
ウィッチ「それについては同感ですわ」
アルル「ボクも否定はしないけどさ」
ドラコ「まず変態の筆頭はシェゾだよね」
アルル「顔はいいのにねー」
ウィッチ「アルルさん……まさか……!?」
アルル「その気はないよ」
ウィッチ「そうですわよね。アルルさんは女の子しか愛せない体ですものね」ホッ
アルル「……なんでさりげなく広まってるのかな?」
ドラコ「あたしのせいじゃないよ?」
ウィッチ「そうでしたらいいなと期待と願望を込めて」
アルル「ウィッチ、お前もかー」
アルル「まあ『お前が欲しいっ』ってセリフは無いよね」
ドラコ「おまけに欲しいのは魔力だけとか言ってたしね」
ウィッチ「……それに関しては私も耳が痛いのですけど」
アルル「あー、そういえばぷよぷよSUNでウィッチも言ってたね」
ウィッチ「……あなたが欲しい、ですわ」
アルル「あはは……で、ボクの何が欲しいの?」
ウィッチ「……純潔///」ポッ
ドラコ「それはあたしが貰うんだ!」
アルル(……二人が帰った後でドアと窓に鍵を追加しておこう)
アルル「でもウィッチはシェゾにそのセリフを言ってたんだよね」
ウィッチ「……白い服が欲しかっただけですわ」
ドラコ「シェゾの服が着たかったんだ。ふーん」ニヤニヤ
ウィッチ「あ、あの時は暑さでどうかしてたんです!」
アルル「でも実はウィッチってば、シェゾのことが好きだったり?」
ウィッチ「はぁ? ありえませんわ」
アルル「あ、うん、ごめん。まさかそこまで嫌な顔するとは思わなかったよ」
ウィッチ「まったく、変な勘違いはやめて欲しいですわ」
アルル「ウィッチは誰か好きな人いるの?」
ウィッチ「それはもちろん……///」ジー
アルル「ま、まさかカーくん!?」
カーバンクル「ぐ?」
ウィッチ「……アルルさんの鈍感」
ドラコ(って言うか、さっき思いっきりアルルの純潔が欲しいとか言ってたよね)
ドラコ「美形変態枠といえばサタン様もだよねー」
ウィッチ「サタン様はバ……頭の方も足りてませんし」
アルル「気を遣ったのかもしれないけどあんまり変わってないよ」
ウィッチ「まさに魔力の持ち腐れですわ」
アルル「シェゾもボクなんかじゃなくサタンを狙えばいいのにね」
ドラコ「……アルル、そういう趣味だったんだ」
ウィッチ「……私、そっちの世界はちょっと」
アルル「ボクなんか変なこと言った!?」
ウィッチ「あとはインキュバス、ちょっぷん……」
アルル「改めて考えても変態ばっかりだね」
ドラコ「ちょっぷんには怒りを覚えたね。理由は秘密」
ウィッチ「私もですわ。理由は右に同じ」
アルル「……ボクの服をあそこまで再現されるとちょっと怖いよね」
ドラコ「偽物じゃなくて、あたしはアルルの本物の服がいいな」
ウィッチ「できれば脱ぎたてのが……」
アルル「二人とも変態に足を踏み入れ始めてるよ。帰ってきてよ」
ウィッチ「忘れてましたわ。ラグナスも美形変態枠ですわね」
アルル「あれは性格的にじゃなくて生物的に変態だからちょっと違うけどね」
ドラコ「アルルはあーいうのどう思う?」
アルル「……ぶっちゃけ他の連中が濃すぎてあの程度じゃ……」
ウィッチ「まあ、驚くほどでもありませんわね」
ドラコ「これで美形枠が全滅……一安心だね」
アルル「何が安心なのかわからないけど、ちょっぷんが美形枠に入ってるのはなんでかな?」
ドラコ「あと他の男キャラって言うと、パノッティ、コドモドラゴン……」
アルル「あー、いたね。いまいち影が薄いけど」
ウィッチ「……アルルさん、一応聞きますけどショタの趣味は?」
アルル「無いから。ボクはノーマルだから」
ドラコ「あとはすけとうだら、さそりまん、おおかみおとこ……」
アルル「その辺を男キャラ枠に入れるのはどうかと……」
ウィッチ「のほほ、パキスタ、パララ、ぞう大魔王……」
アルル「せめて亜人種までにしようよ。もう人型じゃなくなってるよ」
ドラコ「……スケルトンT、ゾンビ、ミニゾンビ、マミー……」
ウィッチ「……アルルさん」
アルル「アンデッドにときめくほど人生終わらせてないよ」
ドラコ「……そんなもんかな?」
ウィッチ「いえ、重要な人を忘れてますわ」
アルル「……重要? 誰かいたっけ?」
ウィッチ「マスク・ド……」
アルル「それは忘れてあげようよ」
ウィッチ「この世界にろくな男がいないのがはっきりしましたわね」
アルル「基本が変態ってすごいよね」
ドラコ「そう、まともな男がいないんだよ」
アルル「そうだね」
ウィッチ「……」
ドラコ「……」
アルル「……」
ウィッチ「アルルさん……わかってますわよね?」
ドラコ「わかってるよね、アルル」
アルル「ボクにはさっぱりわからないなぁ」
アルル「大体、何でボクなのさ? ボクより美人な人もいっぱいいるのに」
ドラコ「たとえば?」
アルル「ルルーとか」
ウィッチ「悪いですけど、年上過ぎてNGですわ」
アルル「あ、そういうこと言うと……」
ピンポーン
ウィッチ「……もう、誰かしら。追い返してきますので、アルルさんは座っててくださいな」
アルル「……嫌な予感しかしないよ」
ドラコ「今来たのってたぶん……」
アルル「うん……」
<ハガンショー!
<テッケンセイサイ!
<パワーストライク!
<ホウゲキレンキャク!
<レイスカッター!
<ジョオウランブ!
ドラコ「……ご愁傷様」
アルル「……成仏してね、ウィッチ」
ウィッチ「……七連鎖(物理)を食らいましたわ」イタタタ
アルル「思ったより大丈夫そうだね」
ドラコ「あの人に年齢ネタに敏感だから……」
ウィッチ「これだから熟じ……なんでもないですわ」
アルル「……みんな失礼だよ。ルルーは18歳なのに」
ドラコ「ええっ!?」
ウィッチ「ありえませんわ!?」
ピンポーン
アルル「……行ってらっしゃい」
ドラコ「……」フルフル
ウィッチ「……」フルフル
ウィッチ「あの艶女が18歳って何かのギャグですの?」
ドラコ「……あんたそのうち命を落とすよ?」
アルル「公式で18歳なんだってば。はい、公式ガイド(ぷよぷよSUN)」
ドラコ「……本当だ。っていうか、ウィッチが13歳!?」
ウィッチ「ええ、それが何か?」
アルル「衝撃だよね。まさかボクたち(16歳)より若いなんて信じられないよ……」
ドラコ「そうだね……アルルのバスト80の方が嘘っぽいけど」
アルル「うるさいよケンタウロス」
ドラコ「名前で呼んでよナジャ」
ウィッチ「ところで何の話でしたっけ?」
アルル「えーと、なんだっけ?」
ドラコ「テーマも決めずにだらだらしゃべってたからねー」
ウィッチ「一度脱線すると思い出せないものですわね」
アルル「うーん、もうお開きにする?」
ドラコ「え? 今日は泊まってくつもりだったんだけど」
ウィッチ「私もですわ」
アルル「ボクに相談もなく予定を立てられても困るんだけど」
ドラコ「いいでしょー、あたしとアルルの仲じゃん」
アルル「ボクとドラコの仲でどこまで許されると思ってるの?」
ドラコ「……セクハラは許されるよね」
アルル「NGだよ」
ウィッチ「オーッホッホ、所詮貴女はその程度の間柄なんですわ」
アルル「もちろんウィッチもNGだよ」
ウィッチ「……えー」
アルル「というかなんで二人ともOKが出ると思ってるのかな?」
ドラコ「アルルはあたしのこと嫌いなの?」
アルル「極端だよ。極端すぎるよドラコ」
ウィッチ「ええ、アルルさんは貴女の事が嫌いですわ」
アルル「そんなことないよ。ドラコは大切な友達だもん」
ドラコ「友達じゃなくて……もうちょっと……その……」
ウィッチ「ふふん。所詮貴女はお友達止まりなんですわ」
ドラコ「じゃあウィッチはどうなのさ」
アルル「ウィッチも友達だよ」
ドラコ「へっへー」
ウィッチ「……これから、これからですわ……」
ウィッチ「アルルさん」
アルル「なに?」
ウィッチ「親睦を深めるために、今日は是が非でも泊まりますわ」
アルル「むしろ逆効果になりそうな気がしなくもないよ」
ドラコ「ウィッチが泊まるならあたしも泊まるよ」
ウィッチ「……邪魔するつもりですの?」
ドラコ「放っておいたらアルルを襲いそうだからね」
ウィッチ「それは貴女の方でなくて?」
アルル(むしろ二人ともいた方が身の安全のような気がする)
アルル「しょうがないなー。今日は特別だよ?」
ドラコ「今日が特別な日になるんだね///」
ウィッチ「今日を特別な日にしたいなんて///」
アルル「落ち着いて。落ち着かない場合は強制的に外に放り出すよ」
ドラコ「落ち着いた」
ウィッチ「私の心は明鏡止水」
アルル「……泊めるだけだからね。変なこと期待しちゃダメだよ」
ドラコ「先生、変なことって何ですか!」
ウィッチ「アルルさんの口から詳細に教えてください!」
アルル「二人とも表」
アルル「……反省した?」
ドラコ「取り乱してすみませんでした」
ウィッチ「十分反省しましたわ」
アルル「まったくもう……ボクは楽しくおしゃべりしたいだけなんだからね」
ドラコ「あたしはその先も……いや、なんでもないです」
ウィッチ「いずれはその先に……」
アルル「そのつもりはないって……今は、ね」ボソッ
ドラコ「今のもう一回お願いします」
ウィッチ「言質を取りますわ」
アルル「二人とももう一回表」
ドラコ「なんだかんだ言って泊めてくれるアルルは優しいよね」
ウィッチ「アルルさんは女神ですわ」
アルル「そんなんじゃないって。……ボクは話し相手が欲しいだけなんだってば」
ウィッチ「話し相手なら、一応あの黄色い生物がいますけど」
アルル「カーくんとしゃべってると、時々ファービーに話しかけてる錯角に陥るんだよね」
ドラコ「あー、わかる気がする」
ウィッチ「言葉を理解してても、ぐーとしか言わないですものね」
アルル「こうやって普通にしゃべってるのが楽しいんだよ」
アルル「だからこうやっておしゃべりに付き合ってくれる二人は好きなんだ」
ドラコ「え? 今、アルルがあたしに愛の告白を……///」
ウィッチ「い、い、い、今、私に好きだって……アルルさん、私も……///」
アルル「二人って言ったよね。あと愛じゃないと思うよ」
ドラコ「私もアルルが大好きだよ///」
ウィッチ「私もアルルさんが大好きですわ///」
アルル「聞いてないし。……ま、いっか」
アルル「それより、今日はとことんおしゃべりに付き合ってもらうよ」
ドラコ「付き合う付き合う! 明日はどこにデートに行こうか?」
ウィッチ「喜んでお付き合いさせてもらいますわ! ああ、明日から、いえ、今日から楽しみですわ……」
アルル「付き合うって、そういう意味じゃ……」
ドラコ「二人っきりでデートしようね!」
ウィッチ「二人っきりで楽しみましょう!」
アルル「……人の話を聞かない人は嫌いだなー」
ドラコ「うん、今日は夜通しおしゃべりしようね」
ウィッチ「話題ならいくらでもありますわ」
アルル「……聞こえてた上で無視してたんだね」
アルル「じゃ、今日は一晩中語り明かすとしましょー」
ドラコ「おー」
ウィッチ「おー、ですわー」
アルル「まずは何の話から始めようか」
ドラコ「それはもちろん」
ウィッチ「恋話ですわ」
アルル「……さっきさんざんやった気がするよ」
ドラコ「ううん、まだアルルの好きな人を聞いてないもん」
ウィッチ「覚悟して白状してくださいな」
アルル「え? ボクは……遠慮しとくよ」ダッ
ドラコ「あ、逃げた!」
ウィッチ「逃がしませんわー」
ドラコ「捕まえたー!」
アルル「つ、捕まったって言わないもんね」
ウィッチ「……ドラコさん、そのまま捕まえておいてくださいな」ワキワキ
アルル「え? ちょっと……ウィッチ、その手は何かな?」
ウィッチ「話さないなら力づくですわ」コチョコチョ
アルル「そ、そんなのずる……あっひゃっひゃっひゃっひゃ!」
ドラコ「ほれほれー、白状する気になったかー?」
アルル「い、言う! 言うから!」
ウィッチ「で、アルルさんの好きな方は?」ピタ
アルル「……いないよ。てへ」
ウィッチ「続行ですわ」コチョコチョ
アルル「言ったのに! 言ったのに! あっひゃっひゃっひゃ!」
アルル「はぁ……はぁ……もぅ、ダメって言ったのにぃ……」
ドラコ(エロい……)
ウィッチ(エロいですわ……)
アルル「夜は長いんだから、最初から飛ばしすぎだよー」
ドラコ「だって気になるんだもん」
ウィッチ「気になるのは当然ですわ」
アルル「……どっちかなんて選べるわけ無いよ」ボソッ
ドラコ「え? 今なんか言った?」
ウィッチ「も、もう一回言ってくださいます?」
アルル「なんでもないよ。じゃあ次のテーマは――」
カーバンクル「ぐー」
おしまい