さやか「この羽子板で羽根を打って」
さやか「落としたら負けね」
さやか「んで負けたら墨を塗りたくられるわけ」
さやか「分かった?」
杏子「ああ」
まどか「あれ? ほむらちゃん髪切った?」
さやか「うへー……ひどい目にあった」
まどか「さやかちゃん!」
元スレ
まどか「さやかちゃん!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364562120/
猫「にゃーにゃー」
まどか「あ、かわいー」
ほむら「……」
まどか「どうしたのほむらちゃん?」
ほむら「これは……」
ほむら「高いところにいる猫を助けようとして」
ほむら「無理してよじ登ってみたけれど」
ほむら「あと少しという距離で猫は悠々と地面に降り」
ほむら「助けようとした人だけが降りられなくなったパターンね」
まどか「助けようとした人?」
さやか「まどかー! 助けてー!」
まどか「さやかちゃん!」
マミ「洗浄の魔女……恐ろしい敵だわ……」
さやか「ここはあたしが!」
QB「気をつけてさやか! あいつの攻撃を喰らうと」
QB「下水道に流されてしまうんだ!」
まどか「あれ? マンホールが勝手に……」
まどか「工事の人かな?」
さやか「ふぅー……雨水で助かった」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「お。 たっくんじゃん」
さやか「浮かない顔してどうしたの?」
タツヤ「ボールが木の上にのっちゃった」
さやか「よーしさやかちゃんが揺らしてあげよう!」
さやか「落ちてくるからちょっと離れててね」
まどか「こらっタツヤ!」
まどか「ここにはミツバチの巣があるから近づいちゃダメって言ったでしょ!」
タツヤ「ごめんなさい」
さやか「たっくんは無事だったよ!」
まどか「ありがとう、さやかちゃ……」
まどか「さやかちゃん!」
マミ「火球の魔女……恐ろしい敵だわ……」
QB「あの魔女は対象を追い続け爆発する!」
QB「まあ、爆発すればそれで消滅するんだけどね」
マミ「それなら……私がターゲットになるわ」
QB「マミがリスクを負う必要はないよ、ここはボクが」
さやか「いや、ここはあたしが!」
QB「そうか! 回復能力のあるさやかなら適任だ!」
マミ「美樹さん、頼んだわよ!」
QB「あの魔女は痛覚遮断を無効化するから気をつけて!」
さやか「うわぁぁああん! やっぱりこわいよー!」
まどか「さやかちゃん?」
さやか「ぬわーーっっ!!」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「メロンパンっておいしいんだけど……」
杏子「あんまりこぼすなよ。 もったいない」
さやか「もうちょっと食べやすかったらいいんだけどねー」
ほむら「今日はやけに鳩が多いのね」
まどか「なんか向こうの方にたくさん集まってるね」
まどか「あ、杏子ちゃんと……」
さやか「うわー! くるなぁー!」
まどか「さやかちゃん!」
マミ「ハチミツの魔女……恐ろしい敵だわ……」
QB「結界と魔女がハチミツでできているだけで恐ろしくはないよ」
さやか「マミさんの出る幕じゃないぜ! ここはあたしが!」
マミ「あ、接近戦はやめたほうが……」
QB「まあ魔女を倒すと同時に変身を解いたりしなければ大丈夫だろう」
まどか「あれ? マミさん、なにかあったんですか?」
まどか「そんなに慌てて」
マミ「か、鹿目さん! 来てはダメよ!」
まどか「隣のモザイクみたいなものはなんですか?」
さやか「動かなければ刺されない、動かなければ……」
まどか「さやかちゃん!」
まどか「ラムネ菓子おいしいね」
さやか「うん、でもなんか喉乾いちゃった」
さやか「あ、杏子がコーラ飲んでる」
杏子「ん?」
さやか「杏子、一口ちょーだい」
杏子「はあ? ……別にいいけど」
まどか「さ、さやかちゃん。 コーラはやめたほうが……」
さやか「大丈夫だって、カロリーゼロのやつだし」
まどか「いやそうじゃなくて……」
さやか「おぼォッ!」
まどか「さやかちゃん!」
マミ「歌の魔女……恐ろしい敵だわ……」
QB「あの魔女を倒すには! このマシンで90点以上を出すしかない!」
さやか「よーし! 1番さやかちゃん歌います!」
マミ「……ちなみに失敗するとどうなるのかしら」
QB「特にペナルティは無いはずだけど」
QB「この状況であまりに低い点数を出してしまうといたたまれないよね」
ほむら「昼間から公園のベンチに座り込んでる人がいるわね」
まどか「え? 知ってる人?」
さやか「」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「あ、たっくんが砂遊びしてる」
さやか「何作ってるのかな?」
タツヤ「おとしあな!」
まどか「さやかちゃん!」
ほむら「落とし穴に頭から突っ込んで足をバタバタさせている人がいるわね」
まどか「さやかちゃん!」
ほむら「足の生えたポリバケツが走ってくるわね」
まどか「さやかちゃん!」
ほむら「さっきの通り雨はすごかったわね」
まどか「さやかちゃん!」
ほむら「今日はパイ投げ大会があったみたいね」
まどか「さやかちゃん!」
マミ「サーフィンの魔女……恐ろしい敵だわ……」
QB「あの魔女を倒すには」
QB「乗るしかない! あのビッグウェーブに!」
さやか「来ちゃいましたね! あたしの出番が!」
まどか「あれ? 砂浜からおしりが生えてる」
まどか「オブジェかな?」
さやか「」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「あ、杏子が缶詰っぽいの食べてる」
杏子「なんか余り物をもらったんだ」
杏子「ひとつやるよ」
さやか「じゃあこの魚のを……」
さやか「というわけでまどか、一緒に食べよう!」
まどか「へー、初めて見るねこれ」
まどか「えっと……しゅーるすと…」
さやか「まあ開けてみれば分かっ」
さやか「エンッ!!」
まどか「ざやかぢゃん!」
マミ「テレポートの魔女……恐ろしい敵だわ……」
さやか「でもあとちょっとで倒せそう!」
QB「あの魔女だけでなく結界も移動を続けている!」
QB「さやか! 止めをさしても油断してはだめだ!」
まどか『マミさん? 今どこなんですか?』
マミ『私は地表だったから大丈夫!』
まどか『???』
マミ『とにかくテレビをつけて!』
TV「次のニュースです」
TV「先ほど東京タワーの頭頂部で中学生1名が保護されました」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「今日はまどかの家でお泊り!」
さやか「さて、歯ぁみがいて寝ますか!」
さやか「えーと……歯磨き粉はどこかな……」
さやか「たっくんアレどこにあるか知らない?」
タツヤ「アレ?」
さやか「チューブでねりねり出すやつ」
タツヤ「もってくる!」
タツヤ「はいこれ! ママが好きなやつ!」
まどか「あれ? チューブ入り練りわさびがない」
「あがーっ!」
まどか「さやかちゃん!」
まどか『さやかちゃん? まだかかりそう?』
さやか『あーうん、ちょっと遅くなるかも』
さやか『雨降ってるしコンビニで待っててよ』
まどか『うん、そうするね』
さやか「まどかー、おまたs」
さやか「アァオッ!!」
まどか(さやかちゃん!)
マミ「お、恐ろしい敵だわ……」
QB「あの魔女を倒すには」
QB「炭酸飲料を一気に飲み干して山手線の駅を10種類言い切るしかない!」
さやか「よし! まずはあたしが」
マミ「美樹さん、もういいのよ」
さやか「え? でも……」
マミ「いいの」
ほむら「昼間から公園のベンチに座り込んでる人がいるわね」
まどか「さやかちゃん!」
マミ「それはもう少し左……そう、その位置よ」
ほむら「文化祭の入口のアーチ……」
ほむら「変なものを取り付けすぎてゴチャゴチャしてないかしら」
マミ「こういうのは見た目が賑やかになればいいのよ」
ほむら「それにしたって……」
ほむら「中心部にタライをもってくるセンスは理解できないわ」
まどか「さやかちゃん!」
杏子「バナナうめぇ」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「あー花粉ほんと嫌」
杏子「マスクしてるじゃん」
さやか「目がシパシパするし髪の毛もパサパサしてる気がする!」
杏子「ふーん」
杏子「帽子とサングラスでもつけりゃいいんじゃないか?」
まどか「あ、お巡りさんと……」
さやか「いやほんと違うんですよ。 これはただの花粉対策で……」
まどか「さやかちゃん!」
まどか「暖かくなってきたねー」
ほむら「そろそろアメリカシロヒトリが出てくるころね」
ほむら「まどか、街路樹の下を歩いてはだめよ」
まどか「あ、さやかちゃんとたっくんだ」
さやか「またボール乗せちゃったの?」
タツヤ「うん……」
さやか「しょうがないなあ」
まどか「さやかちゃん待って!」
まどか「それは待って!」
さやか「ぎゃーっ!」
まどか「さやかちゃん!」
ほむら「友達とちょっとしたおふざけがしたい?」
杏子「い、いや、別にあたしがしたいってわけじゃなくてさ……」
杏子「ただなんとなく……どんなのがあるか気になって」
ほむら「……そうね、私も詳しい方じゃないけれど」
ほむら「有名なところだと――」
まどか「さやかちゃん、そのリボンは予備のだし別にいいよ!」
さやか「だいじょーぶ! この川そんなに深くないし危なくないよ!」
さやか「あ、でもちゃんと支えててね! 押したりしないでよ!」
まどか「そんなことしな……」
杏子「よし、今だなっ!」
さやか「えっ!? どわぁ!」
まどか「さやかちゃん!」
まどか「あ、さやかちゃんが……公園で……」
まどか「寝てる……」
ほむら「考え込んでいるうちに寝てしまったようね」
まどか「えっと、起こしてあげたほうがいいよね」
ほむら「……これを使うわ」
まどか「それは?」
ほむら「火薬で音の出るオモチャよ」
まどか「……」
まどか「かやく?」
さやか「ほぁぁああああ!!?」
まどか「さやかちゃん!」
マミ「ゴムの魔女……恐ろしい敵だわ……」
QB「マミにとっては相性の悪い相手だね。 一度引き返した方がいい」
マミ「皮肉ね、こんなときに美樹さんがいれば……」
さやか「よばれて飛び出てさやかちゃーん!」
マミ「み、美樹さん!? どうしてここに……」
さやか「マミさん! あたしは魔法少女を続けるよ!」
さやか「爆破でびっくりは怖いからね!」
QB「よくわからないけどよく言ったよさやか!」
QB「さあ! このゴムを咥えて引っ張るんだ!」
さやか「えっ?」
QB「10mぴったりで口を離せばあの魔女は消滅する!」
まどか「真っ赤なお鼻の、トナカイさんかな?」
さやか「10回ほど失敗しました……」
まどか「さやかちゃん!」
おわり