店員「てっ、店っ長ぉ…セクハラで…う、訴えます、よっぉ…!」
店長「………」
店員「ひゃっ、や、だめ!て、店長ぅぅぅ……!」
店長「………」
店員「ああ、あ、あ、ひぃっ」
店長「……君クビにするよ」
店員「ごめんなさい」
元スレ
店員「てっ、店っ長ぉ…セクハラで…う、訴えます、よっぉ…!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363672206/
店長「あのさぁ……」
店員「……」
店長「なんで男の喘ぎ声が店内に響き渡るんですかねぇ」
店員「……その、暇で……」
店長「君は、暇だったらあえぐのか」
店員「はい」
店長「はいじゃないよ」
店員「……イエス?」
店長「そう意味でもないよ」
店長「まったく……」
店員「……あの」
店長「あ?」
店員「だったら店長が喘げばいいんじゃないですか?」
店員「女だし」
店長「………………………」
店長「セクハラで訴えるよ」
店員「ごめんなさい」
店員「まじすんませんした」
店長「まったく……」
店員「……」
店長「……………………」
店員「…………」
店長「……………………」
店員「…………」
店長「……………………ァン」
店員「あ、店内清掃してきます」
店長「ちょっと待ちなさい」
店員「え?店内清掃しなくていいんですか店長」
店長「いや店内清掃は後にしてください」
店員「はぁ」
店長「こほん」
店員「………」
店長「んーんーんー」
店員「………」
店長「…………あ、ァン」
店員「あ、そろそろシフト終わりなんで」
店長「おい」
店長「あのさ」
店員「はい?」
店長「その、なんというかその……」
店員「はぁ」
店長「わたしがね?せっかくさ……」
店員(仕事終わったし帰りたいんすけど)
店長「あえぐ、あえご……」ワタワタ
店長「その……喘ごうとしたのにさ!!」
店員「店長、セクハラっすかやめてください訴えますよ」
店長「うがぁぁぁ!!」
店長「き、君は…君は!君はなんだ!?」
店員「店員っすけど」
店長「だからなんだぁぁ!」
店員「いや、なんだ、って言われても」
店長「さっきから、喘いだり無視したりなんなんだ!何なんだよっ!」
店員「いや、喘いだりしたのはまじすんませんでした。俺、あまりの暇さに頭がどうかしてたんすよ」
店長「だからって……だからって無視しなくてもいいじゃないの!」
店員「いや、無視なんてしないっすよ」
店長「してたもん!されたんだもん!」
店員「もんって……」
店長「うぐっ、うっうっ……!」ウル
店員「何でこうなったんすかねぇ……」
店長「君がっ、きゅうにあえいだりするからだろっ、うっ!」
店員「あれは若さ故のってやつっすよ」
店長「うっ、わかさゆえの……?」
店員「ええ、だから店長は喘がなくてもいいんすよ」
店長「うぐぅぅぅぅ!!」
店長「若いもん!まだ若いもん!肌年齢だって20代だもん!」
店員「そうですよね、店長肌綺麗ですもんね」
店長「ぐす……ありがと……」
店員「でも28歳なんですよね」
店長「うううーっ!!」
店員「だからあんまり無理して……」
店長「アンアンアンアンアンアンーっ!!!」
店員「うわ、なんすか?イヌ?」
店長「イヌじゃないよ!」
店員「チーズ?」
店長「アンパンマンのあれでもないよ!」
店長「あ・え・ぎ・ご・え──!!」
店員「えー」
店長「なんだよ!文句があるの!?」
店員「いやないっすけど」
店長「ご要望に答えて喘いであげましたけどなにかっ!?」
店員「はい、ありがとうございました」
店長「う、うん。わかってくれればいいんだよ」
店員「でも店長、28歳であの喘ぎ声は売れ残りますよ」
店長「なぁぁぁぁ!!!」
店長「うれ、売れ残るって……!?」
店員「ええ、売れ残ります」
店長「え、やだ……そんな……うっ」
店員「もうちょっとその、熟女のような艶やかさがですね」
店長「だ、誰が熟女だ!まだ28だよ!」
店員「でも、そろそろビンテージっすよね」
店長「び、ビンテージ!?」
店員「ビンテージはビンテージのよさを出さないと、ただの中古」
店長「中古!?」
店員「店長、ここは艶やかな喘ぎ声を身につけておくべきじゃないっすかね」
店長「そ、そ、そうなのかな……」
店員「そうすっよ、だからですね……」
店員「艶やかな喘ぎ声を身につけるために……」
店長「た、ために……?」
店員「やるべきことっていうのは……」
店長「……ゴクリ」
<テレテレテレー、テテテレテー
店員「あ、いらっしゃいませー」
店長「帰れぇぇぇぇ!」
店長「おかえりくださいませぇぇぇ!」
客「!?」
店員「て、店長!?」
店長「うぐ、うっ、うっうっ……帰ってよぉ……売れ残りたくないよぉ」
客「泣いたっ!?」
店員「あーすんません、店長いつもこんな感じなんすよ」
客「いつもないてるの!?店長!?」
店長「うっ、うぅー!ひぐっ、い、いらっしゃいませ……」
客「どうも……」
客「えっと」
客(ファミチキください)
客(って言い辛い……)
店長「うぐっ、うっ……君、きみきみ」
店員「はい、なんですか店長」
店長「お客さん、何か頼みたいらしい、うっ、からお願いっ……」
店員「あ、はい」
客「ええと……ファミチキください」
店員「はい、ファミチキ」
客「あの、店長どうしたんですか?」
店員「あーえーと」
店員「……時間って残酷ですよね」
客「はっ?」
店員「ありがとーごさいやっしゃー」
店長「…………」
店員「ふう、それで店長、俺もうシフト上がり──」
店長「……ん!」
店員「?」
店長「ん!んん!」
店員「なんっすか?」
店長「教えて……」
店長「喘ぎ方教えて!」
店員「……………」
店長「…………」ゥー
店員「……………」
店長「…………」ジー
店員「………店長」
店長「…………!」パァッ
店員「セクハラで訴えますよ」
店長「んなあわぁぁ!」
店長「またか!また君か!またなのかっ!」
店員「ほんと、だめですよ店長セクハラは」
店長「もと、元はと言えば君が!」
店長「……………」
店員「……店長?」
店長「………もうお家帰りたい」
店員(俺のセリフ……)
店長「……でもお家帰ったらお母さんが……」
店員「仲悪いんすか?」
店長「ううん、良いよ、良いけど……むしろ良いから……」
店員「良いなら良いじゃないっすか」
店長「お見合いとか、紹介してくるの」
店員「あー。なんかすんません」
店長「……ううん、いいの」フルフル
店長「わたしが悪いんだし……」
店長「うっ、ううーー!」
店長「う──!」
店員「………」ポリポリ
店長「うぅぅ……」
店員「……ハァ」
店長「……すん、ひぐっ」
店員「……」ポン
店長「ふぁっ!?」
店員「………」ナデナデナデナデ
店長「ふぁっ、ふあ、ふぁー!?」
店員「……泣き止んでください店長」
店長「き、きみ………」
店員「………」ナデナデ
店長「そ、そんなことされたら……ほ、惚れちゃうよ」
店員「やめてくださいセクハラで訴えますよ」
店長「………………………」
店員「…………」ナデナデナデナデ
店長「ねぇ、きみ」
店員「…………はい?」ナデナデナデナデ
店長「きみはなにがしたい?」
店員「はやくかえりたいです」ナデナデナデナデ
店長「……………」
店員「……………」ナデナデナデナデ
店長「……ジョダカラカ」
店員「は?」ピタッ
店長「処女だからそんな扱いなのか!?」
店長「わ、わたしが処女だからそんな扱いなのか!?そうなんだな!?」
店員「処女なんですか?」
店長「処女だよ!」
店員「うーん、28歳処女……」
店員「マニア受けですかね」
店長「」
店員「そこまで貞操観念が硬い熟女とかあんまり若い子受けはしないですよね」
店長「」
店員「『なんだよ、やらせてくれないならイラね』とか言われたりして──」
店長「……ウマダヨ」
店員「?」
店長「トラウマだよ!!それ!!」
店長「昔付き合ってたやつに言われたよ!うっ、うっうっ……!」
店員「あー……すんません」
店長「うぐ、うっうっ、ぐすっ……」
店員「……」ポリポリ
店長「うっ、……うぅ………して」
店員「?」
店長「ぐすっ……なでなでして!!!」
店員「は、はぁ……」ナデナデ
店長「すんっ、ぐず……っ」
店員「………」ナデナデナデナデ
店長「うっ、ううー……」
店員「………」ナデナデナデナデ
店長「………きみきみ」
店員「なんすか」ナデナデナデナデ
店長「……店長を撫で回すなんて、これはセクハラだね!訴えるよ!」フフン
店員「………」
店員「………」バシン
店長「あいたっ!」
店員「もう泣き止みましたしやめますよ」
店長「うー痛いよ、叩かなくても良いじゃないか」
店員「アホなことをいうからっす」
店長「君が言うか!?」
店員「……もう帰るから」
店長「えっ……」
店員「時間とっくにすぎてるんで」
店長「あ………」
店員「お疲れ様でした」スタスタ
店長「き、きみ!」
店員「なんすか?」
店長「えっと、その……、あの」
店長「えっと…………」
店員「?」
店長「えっと…………!」
店員「………」
店長「………えい!」ペタ
店員「!?」
店長「と、とりゃぁぁぁ!」コチョコチョコチョ
店員「う、ひゃひゃひゃひゃひゃ!?」
店長「え、えいやぁー!!」コチョコチョコチョ
店員「ひゃぁっ!?ひ、ひぁっひぁっひぁっ!?」
店長「あちょぉぉー!」コチョコチョコチョ
店員「て、店長ひゃっにひゃひゃ!や、やめやめ、やめてください!」
店員「うひゃ、セクハラでひゃはっう、訴えます、よっぉ…!あっひゃひゃひゃひゃ」
店長「はぁっ、はあー!」
店員「ひっ、ひっ、ひぎい」ビクンビクン
店長「さ、散々……!」
店長「散々、からかったお返しだよ!ふぅ……」
店長「甘んじて受けなさい!」
店員「あ、ありがとうございます……」ビクンビクン
店長「まったく、売れ残りだのビンテージだの貞操観念がたかいだの!」
店長「散々に言ってくれて……」
店長「年輩者をもう少しいたわりなさい!」
店長「………」
店長「年輩者って………」
店員(自分で言っておいて……)
店長「もう!こんど変な事言ったらクビだから!クビ!」
店員「すみませんでした……」ビクンビクン
店長「ほんと、店長に向かって失礼な事ばっかり言って……わたしじゃなかったらほんとにクビだよ!」
店長「売れ残りだのビンテージだの……年輩者だの!」
店員(最後のは違う)ビクンビクン
店長「まったく、そんな事言われて本当に売れ残ったらどう責任取るつもりですか!」
店員「え、いや、責任は」
店長「もし、万が一に、いやありえませんけど、もしも!三十路迎えて、売れ残ってたとき」
店長「そ、そのときは………きみに責任をとってもらいますからぁぁ!!」
店員「………」
店員「店長、ほんとやめてください、冗談でも訴えますよ、セクハラで」
店長「………………」
店長「うなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
店員「いや、ほんと、おれそういうの無理なんすよ」
店長「なんでよぉぉ……頑張ったのに……」
店員「いやほんと、そんな後ろ向きな告白とかまじ勘弁なんで」
店長「ふぇ?」
店員「そんな後ろ向きな理由で結婚とかしたくないんで」
店長「えっ、えっ、えっと…………」
店員「だから────」
店員「ちゃんとするならしてください、告白」
店長「ふ、ふぁ……」
店長「あ、あの……」
店員「はい」
店長「えっとその、えっと」
店長「わたしら、えっと違う、わたし……」
店長「わたし…………」
店長「………」
店長「わたし、店員くんの事が好きです」
店長「だから────」
店長「──────あれ?」
店長「て、店員くん?あれ?」
店長「ちょ、え?どこ?あれ?」
店長「え、ちょっと、ちょっと待って」
店長「に、逃げ?逃げたの?」
店長「…………うそん」
店長「……………………………」
<テレテレテレー、テテテレテー
店長「……………………………あ」
店長「アホぉぉぉぉぉーーーー!!!!」
客「!?」
おわり
~エピローグ的な何か~
店員「はっぴばーすでーとぅーゆーはっぴばーすでーとぅーゆー」
店員「はっぴばーすでーでぃあ」
店員「てーんちょー」
店員「はっぴばーすでー、とぅーゆー」
店員「おめでとー」
店長「………………」
店長「皮肉か?皮肉なんだな?」
店長「三十路女に歌ってはいけない歌を……貴様……歌ったなぁぁぁ!!!」
店員「さんじゅつさいのおたんじょーび、おめでとー」
店長「ぐなぁぁぁぁぁ!!」
店員「彼氏もいないまま三十歳おめでとー」
店長「ぐぐぐぁっ!」
店員「彼氏もいないのに誕生日ケーキを切り分けるよー」
店長「うぐぐぐぐ」
店員「彼氏もいないのにホール買っちゃったんだけど、おれ食べられないから四分の三はあげるよ」
店長「うくっ、食えるわけない!そんな量!」
店員「彼氏もいないのに、薔薇の花束を誕生日プレゼントにあげよう」
店長「うぐぐ……ぐ?あ、ありがとう」
店員「彼氏もいないのに────」
店員「まさか夫になるまで駆け抜けるとは思わなかった」
店長「正直申し訳ないと思ってる」
店員「キレタ女は怖いという事を学んだ」
店長「ごめん」
店員「次の日に婚姻届を突きつけられるとは思わなかった」
店長「ごめんなさい」
店員「一週間も粘られるとは思わなかった」
店長「申し訳ない」
店員「………涙目はずるいと思う」
店長「はい……」
店員「わりとかわいかった」
店長「は、はい?」
店員「後悔はしてない」
店長「うん」
店員「コンビニに永久就職という形になったのはあれだけど」
店長「うん」
店員「……好きです、店長」
店長「ふ、ふぁ!?」
店員「愛しています」
店長「ふぁふぁっ!!?」
店員「これからも一緒にいてください」
店長「えっと、その、あれおかしいな、えっと……」
店長「なんて返したら良いかわかんないよ……」
店長「えっと、えっと」
店長「せ、セクハラで──訴えるよ!?」
店員「………」バシン
店長「あいた!?」
店員「ちゃんと言ってくれなぎゃ別れます」
店長「ご、ごめんなさい言いますぅ!」
店長「すーはー……よしっ」
店長「大好き、です!!」
fin
店長、可愛ゆす