魚「男さんの事を考えたら寝られない」
2 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/03/13 22:44:08.87 ptsYVlON0 2/46人魚じゃねぇのかよ
3 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2013/03/13 22:44:57.84 km+K5Tze0 3/46チャレンジしすぎだろ
元スレ
魚「人間に恋してしまった」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363182204/
魚「あの日私を釣り上げた、あの殿方…たしか名前は…」
海草「男、というらしい」
魚「あ、貴方は情報屋の!」
海草「いやなに、この辺に酔狂な魚類がいるって噂を耳にしてね」
魚「そうですか」
海草「どうやらその様子じゃ、本当に男にホの字らしいですな」
魚「///」
海草「どうします?」
魚「ほぇ?」
海草「私は情報屋。報酬次第では男の情報を教えますが」
魚「お、お願いします!」
海草「あわてんなって!」
魚「私、どうしても知りたいんです!」
海草「あわてんなって!」
海草「私の情報は、前金制でしてね。そうさなァ…まずはあンたの全財産の三割…それで情報を提供しましょう」
魚「ぜ、全財産の三割…!?」
海草「こっちも危ない橋を渡るんだ、決して高い額じゃあない」
魚「…分かりました。一週間以内には
海草「三日だ。それ以上は待てねェ」
魚「!」
海草「あのねぇ魚さん、こっちもガキの使いじゃねぇんですわ。誠意ってやつを、分かりやすい形で見せてくださいよ…!」
魚「…分かりました、三日以内に用意します」
海草「よろしい」
~三日後~
海草「…確かに。いやぁあンた意外に金持ちだな」
魚「そ、そんなことより早く、早く男さんの情報を!」
海草「あわてんなって!」
魚「早くして下さい…も、もうわ、私…キレそうな、なんです…!」
海草(うわこわい)
海草「よござんしょ。ではこれを」
スッ
魚「これは…USBメモリ…2ギガ…?」
海草「情報はそれに。ただしそこには、あンたが喜ぶ情報だけがある訳じゃあない。それをよく理解しておいてくだせぇ」
魚「ゴクリ…」
~魚の自宅~
魚「カタカタカタ…」
魚「名前は男、歳は15、容姿端麗、頭脳明晰。周りの信頼も厚くリーダー的存在…」
魚「完璧(パーフェクト)超人じゃないですか!」
魚「ん、なになに…幼なじみがいて互いに好意を持っている様子…!?」
バキッグシャ!!←パソコン壊れた
魚「おおおお幼なじみ…互いに好意を…ですって!?」
ギリッ
魚「そんな筈は、そんな筈は!」
魚「クソッあの情報屋、デタラメ言いやがって。男さんはフリーなの、フリーじゃなきゃ駄目なの!」
魚「なぜなら私が、私が男さんの妻になるのだから…!」
魚「どうせ幼なじみなんか、カキタレにすぎないわ!!!」
魚「いいわ、不本意だけど、陸に上がる必要があるようね」
―――――――――――――
~陸~
ピチッピチッ
魚「ふぅ、陸は移動が不便だわ」
ピチッピチッ
魚「定期的に水分もとらなくちゃ干からびちゃうし…」
ピチッピチッ
ゴクン←ポカリ飲んだ
魚「はー疲れる。男さんの家はまだかしら…」
ピチッピチッ
~男の家~
魚「着いたわ、ここが男さんの…」
ジュンッ←濡れた
魚「イヤッ///」
ザワッ
魚「っ、人間の気配、隠れなきゃ!」
?「あ~数学教師め、因数分解の課題ばっかり出しやがって!」
魚「あ、あれは…男さん!」
男「俺数学は嫌いじゃないけど、課題っていうか、誰かにやらされるのは嫌いなんだよな」
?「まぁまぁ、勉強は学生の仕事ではないかい、男?」
男「お前は…なんていうか上から言うよな、女」
女「ニヒヒ」
ギロリ
魚(あ、あれが女…悔しいけど可愛い…でも、だからこそ放ってはおけない。なんとしてもあのアバズレを…)
男「でさー」
女「えーほんとー?」
ペチャクチャ
男「…で、でさ、女」
女「はいはい?」
男「今日の課題なんだけど、俺の家で一緒に…やらないか?」
女「…」
男(ち、直球すぎたか…?)
女「プフフー!やらないか?って、やらないか?って!」
男「!?」
女「私ゃゲイかってーの!」
男「!?」
女「あっはっは、はは、うん、いい…よ///」
男(!!!)
魚(!!!)
魚(こいつはいけない展開。いけない展開だと私の脳が信号を発しているッッ!)
ゴクン←ポカリ飲んだ
魚(思春期真っ盛りの男女が一緒になってやる事といったら…もうこれは十中八九せっくしゅに決まっているんだ、間違いない!)
魚(だがどうする?今の私ではあの女をどうこうできない…考えろ、考えるんだ。今までだってそうやって危機を乗りきって生き延びてきた!)
ゴクン←ポカリ飲んだ
魚(通学路…アスファルト…花…の…ように…!)
ピッコーン!
魚(閃いた、圧倒的に、だ、これがな)
魚(チャンスは一瞬…大事なのはタイミングと…ハート!)
ピチッピチッ
男「ん?」
女「あれ、おさかなさん?」
魚(くらえ、私の、受精する事無く消えゆく運命の…卵たちッッ!)
ポポポポンッ
女「ひゃっ、なにこれ魚卵…」
ツルッ
女「きゃ…」
スッテーン
男「お、女!」
ボグッ
女「グェムゥ」
男「女ー!」
魚(やったぜ)
男「女、女、返事しろよ、そ、そうだ救急車…いや近くの病院…あ…ああああっ、あーっ!」
男「血が…血が止まらない…どうすれば…うわぁ…あぁあ…女、女…あぁああ」
ガクガクブルブル
魚(あぁパニックに陥っている男さんの表情…たまんないぃぃぃ!)
ジュンッ←濡れた
男「くそっくそっ、冷静になれ俺!まずは救急車、救急車だよ」
ピポパ
男「救急車一台」
~病院~
女「ZZZ…」
男「ふぅ…脅かしやがって」
コソッ
魚(あの女…アスファルトに頭部を強打した筈なのに…!)
男「いやーしかし焦ったぜ。血だと思ったらイチゴだったとはな」
魚(!?)
男「倒れた時に、襟元に入れていたイチゴが潰れて、それを俺は血と勘違いしちまった」
魚(!?)
男「いちおう検査も受けたが、問題無し。よかった、ぜ…」
魚(チィィッ)
男「さて、俺は一旦帰るか…日課のオ○ニーがあるからな」
――――――――――――
~男の家~
男「ただいまーって、誰もいねー」
カサッ
男「またいつもの書き置きか…なになに、晩御飯は自分で都合して下さい、母より…か」
男「毎日毎日、一万円もくれるのはありがたいけど。なんつーか一人の食事はな…寂しいもんだよな」
ホロリ
男「くそっ、不覚にも涙が…あーもうメシよりまずは日課だ」
男「とにかくオ○ニー!オ○ニーオ○ニーオ○ニーオ○ニーオ○ニーオ○ニー!オ○ニーしなければ!うん、オ○ニーだな!なにはともあれオ○ニーだ!そうだ、それがいい、オ○ニーだ!」
男「最優先事項です!」
男「さて今日は掃除機プレイにするか!」
ガサゴソ
男「よし、掃除機準備OK。まずはフローリング用の弱から…」
ゴウン…
男「おほぅ!」
ゴウンゴウンゴウン
男「だっ、断続的に緩い締め付けが、だらっとやってくるぞい!」
スッ
魚(そーっと覗いてみたら大変な変態がいた)
魚(だがしかし、あのような珍妙なカラクリで自慰行為に夢中な男さんも輝いてるわ…)
ジュンッ←濡れた
魚(わ、私も我慢が…)
スッ
クチュクチュ
魚(はっはッはっ)
クチュクチュ
魚(う、あああ)
魚(ふ、ぁぁぁぁぁ!)
ポポポポンッ←卵排出
魚「あ、やってしまった」
男「!?」
ガタタッ
男「な、なんだこの魚卵は!」
ゴウンゴウン
男「だがしかし今の俺は、掃除機プレイに夢中ッッ!魚卵の事など気にしてはいられぬ故!」
カチ
グオォォォン!
男「はっ、はぁぁぁっ!さすが強!生半可な吸引力じゃあない!!!」
グオォォォン!
男「いっくぅぅぅぅぅ」
ヌポン
男「この快感の残りカスを、部屋中に、ぶちまける!」
ドプンッ←3リットル
男「ふ、わぁぁぁぁぁぁぁ!」
タパパッ
タパパッ
男「…」
タパッ
男「染め上げろ…」
男「雪 景 色 !」
魚(な、なんてワイルドな放出…一瞬この部屋に冬がやって来たのかと錯覚してしまった…それ程の白い液…恐ろしい…一流の画家ならば、女房を質に入れてでも手に入れたい白…それくらいに白い…)
ペロリ
魚(ふむ…苦味の中にわずかながら、本当にごくわずかながら甘味…いや旨味、と言った方が正しいか…それが、ある!)
男「ふぅ…日課も終わったし…なんかよく分からないが、魚卵を片付けるか」
魚「待てぃ!」
男「!」
魚「精子をかけられず、受精せずに儚く干からびていく悲しきさだめの器…魚類、それを卵という…!」
男「貴様は誰だ!」
魚「おまえに名乗る名前はないっ!」
トウッ
魚「ようやく、面と向かって話すことができたね、男さん…!」
ニマァ…
男「魚類が、喋った…?」
魚「驚かないで男さん。翻訳コンニャク的な何かを、私は食べたの。だからよ」
男「へェ…」
魚「それより男さん…酷いんじゃなくって?」
男「ほぇ?」
魚「私の卵を片付けるだなんて!」
男「こいつァ…可笑しな事を言う魚類だ…ゴミを片付けるのが悪いことなのか?」
魚「ご…ゴミですって!?」
男「yes.食えもしない、孵化もしない卵は…ゴミでさぁ」
グチャッ←卵踏み潰した
魚「!」
グチャッグチャッグチャッ
男「あーあ。靴が汚れた」
魚「や、やめなはれ!」
男「俺に…俺に指図するんじゃなかと!!」
バシイッ
魚「やんっ」
男「もうとっくにご存じなんだよ…てめェが…てめェが女を怪我させた張本人なんだろ!?」
魚「ばれたか」
男「魚卵をぶち撒ける奴なんか人間にはいねェ…なら犯人は魚類…つまりてめーだ」
魚「ばれたか」
魚「ばれたからには仕方ない…貴方をころばして私もころぶ!」
男「ま、まじかよこいつくるってる」
魚「魚卵スプラッシュ!」
ポポポポンッ
男「うぉっ、足元に魚卵が…しまった、踏んでしま…」
スッテーン
男「やば…ころんでしま…」
魚「ドゥーイ」
男「なぁんちゃって!」
魚「!?」
男「次にてめーは『どうして転ばない!?』と言う!」
魚「どうして転ばない!?…ハッ!」
男「感覚の目で見てみな」
魚「…!」
男「ブラボー!」
魚「な…まさか貴方…?」
男「そう、こいつは俺のスタンド…!」
男「『ラッドウィンプス』だッッ!」
魚「スタンド使い…だったのね…私と同じ」
男「やっぱりか…なんつーか、雰囲気っていうの?そういう感じが、してたんだよな」
魚「だったら、私も私のスタンドを見せなくちゃね…」
ドギュゥゥン
魚「はじめましてごきげんよう、これが私のスタンド…『サカナクション』よッッ!」
男「魚類のスタンドらしく、魚っぽい外見をしてやがる…」
魚「そういう貴方のスタンドは、オーソドックスな人型ね」
男「見ての通り近接型のパワー重視だ。懐に入ったらキツイ一撃を食らわせてやるぜ」
魚「あらあら怖い…でも貴方は私に近づけないし、近づけさせない…サカナクションの能力で、ね…!」
男「そうかい…やって…みなッッ!」
ギュンッ
魚「サカナクション!」
ポワン
男「口から泡…叩き割ってやる!」
グォン、バチィッ
男「ただのシャボン玉かよ…おどかしやが…ッッ!?」
魚「…」
ニマァ
魚「Fish!」
ザクリッ
男「な、なんだこいつは―――!」
魚「サカナクションの吐き出す泡に触れたものには…『釣り針』が引っ掛かる…そこから出ている糸で、私はそれを自由に操れる…それが物でも、人間でも…何であっても!!」
魚「そら、右手を上げなさい」
クイッ
男「ぐうっ」
魚「お次は左手で、自身を殴るのよ!」
クイッ
グォン
男「うぉぉぉ!」
グォォッ
ブチィッ
魚「!、糸が、引きちぎれた!?」
男「はーっ、はーっ…危なかったぜぇ…」
魚「サカナクションの釣り糸を引きちぎるなんて…ありえないパワーだわ!」
男「そうさ、そのありえないパワーが出るのさ、こいつは…このラッドウィンプスは!」
ビキッビキッ
男「ラッドウィンプスは、パワーが増すのさ…俺が…ビビればビビるほどにな!」
男「俺がマジスゲーびびり野郎だからな…おあつらえ向きのスタンドなのさ、これがな」
魚「っ…だけど、貴方がビビらなければ…意識の外側から仕掛ければ、そのスタンド能力は無意味でなくて?」
男「…試してみろよ?何か対策をしているかもしれないし、していないかもしれない」
魚「…ハッタリ、と決めつけるのは危険ね」
男「賢明だ。ただの猪武者ではないんだな、あンた」
魚「焦る必要が無いからね。私のスタンド能力なら、チャンスは1回あれば十分だから」
男「だが、そのチャンスを易々と渡す俺ではないぞい」
魚「分かってるわ…だから、策を練る…確実に釣り針を引っ掛かる方法を…このサカナクションの持っている能力すべてを使ってできる方法を…」
男「それが閃く前に、俺のラッドウィンプスがてめーをぶちのめす!」
グォォッ
男「ラッドウィンプス!!!」
ドギュゥゥン
男「俺を!空高くまで、ぶち上げろ!」
バキィィ
男「ぐふぅっ!」
魚「!」
男「じ、自分自身を殴って…空高くまで…飛んで…」
ゾクリ
男「お、俺は高所恐怖症だか…らな…今すっげービビってる…!」
ビキッ
ビキビキッ
男「みなぎってきた、ぜ…ラッドウィンプスのパワーはぎ、ギンギンだぜ…!」
グォォッ
男「くらえ…空中から…やぶれかぶれのフライング・アタック!!!」
魚「ヘブシッ」
男「どうじゃい!」
魚「っ、さすがパワータイプだわ、なかなかのダメージを受けてしまった…が!」
ギャンッ
魚「サカナクションの釣り針は既に、貴方を、捕らえている!」
男「!」
魚「そして、それは背中から、深々と突き刺さっている…いくらパワーがあったところで、抜く事はできまい!」
男「っ…、た、確かに、背中の針には手が届かないッッ!」
魚「そして私が出す貴方への指示は…『自分自身を殴れ』だッッ!」
男「な、にぃ…!?」
~数時間後~
男「はぁはぁ…」
魚「ふぅふぅ…」
魚「やるじゃないの」
男「お前も、な」
二人「ハッハッハ」
こうして互いに力を認めあった魚と男は
なんやかんやで結婚して
末長く暮らしましたとさ…
fin