某デパートにて
ベジータ(女の子が俺の好みになってくれるだと…?)
キョロキョロ
ベジータ(ブルマとトランクスは…?よし、いない!)
ベジータ「すみません!」
店員「はーい」
ベジータ「これと、あとこのDSiのホワイトをください!」
店員「はい、少々お待ちください」
ベジータ「あ、あ、あと、プレゼントだ!」
店員「ああ、プレゼント包装ですね」
ベジータ(フフフ、買ってやったぞ!見たかカカロット!)
元スレ
ベジータ「ラブプラスだと?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1252427049/
トランクス「あ、パパこっちにいたんだ。ママが探してたよ」
ベジータ「あ、お、おう!今から行く!」
トランクス「ねぇパパ、それなぁに?」
ベジータ「ああ、こ、これはカカロットへのプレゼントだ!」
トランクス「ふぅーん、パパにしてはおかしなことするんだね」
ベジータ「ふん、ガキのお前にはまだわからん心意気だ」
トランクス「まあいいや、あ、ママー!パパ見つけたよー!」
ブルマ「あら、それなに?」
ベジータ「カカロットへのプレゼントだと言っているだろう!くそったれ!」
ブルマ「な、なによ突然…変な人ねぇ」
晩御飯の後
ベジータ「よし、俺はトレーニングをしてくる!いいか、貴様ら絶対に入ってくるなよ!」
トランクス「じゃあ僕はテレビ見るねー」
ベジータ「ああ、それがいいぞトランクス!」
トランクス「…変なパパ」
ベジータ「よ、よし、鍵はバッチリ閉めたぞ、バッチリとな!」
ピコーン
ベジータ「なんだと、DSの初期設定…?くううう!まどろっこしい!」
カチカチ
ベジータ「くそったれめ、早くラブプラスをやらせろ!」
ピコーン
ベジータ「む、画面が…そうか、縦に使うのか!」
ベジータ「生年月日に血液型に名前か、ふむ、これはこのままで…む?苗字?」
ベジータ「困ったな、俺はベジータ様だ…」
ベジータ「よし、ベジータベジータにしよう」
ベジータ「呼び名、ベジータ ベジ ベー ジー ター…か、これはベジータでいいな」
↑本来はベジータという呼び方は存在しませんが、DBの世界観なのでありってことで
べジータ「ほう、主人公は学生か、ふん、しかし名前がベジータである以上、貴様は俺だ」
ベジータ「和室にしよう。今日からここが俺様の部屋だ!ハーッハッハッハ!」
ベジータ「む、部活…。テ、テニス部だと!?俺はそんなちゃちなスポーツはせんぞ!」
ベジータ「顧問が見つからない?ふふふ、これはラッキーだな顧問がいなければ入部は出来ない…む?」
???「あ、どなたですか?」
ベジータ「俺はベジータだ!」
愛花「私は高嶺愛花です。そうだったんですか、テニス部に!顧問の先生なら屋上にいますよたぶん」
ベジータ「おい、小娘!なんてことを!おい、ベジータ!入部するな!よせ!…入部してしまった」
ベジータ「…む、今度はアルバイトだと?…電話しただけで合格だと、この世界はどうなっている!」
ベジータ「バイト先はファミレスか、ふん、くだらん。む、ここにも女がいるぞ」
???「あなたが新しいアルバイトの人?」
ベジータ「そうだ、俺様はベジータだ」
寧々「私は姉ヶ崎寧々、よろしくねベジータ君」
ベジータ「き、貴様…このベジータ様を君呼ばわりだと…」
ベジータ「む、これは翌日か、ゲームの中は時間の流れが早いな」
ベジータ「何、図書委員だと…俺は本は読まんぞ!おい!貴様!また勝手に…!」
ベジータ「図書委員がいない?ふふ、これならば…待てよ、さっきのパターンだと」
女子A「ああ、小早川なら中庭にいるよ」
ベジータ「やはりか、くそったれー!!!!!!」
???「凛子、小早川…凛子」
ベジータ「俺はベジータ様だ。今日から貴様に手を貸そうと言うのだ。ありがたく思えよ!」
小早川「知らない」
ベジータ「なに?」
小早川「アンタなんか知らない」
ベジータ「貴様…!くぉぉぉぉぉ!!!!」
小早川「やめたいんなら、先生に言っとくから」
ベジータ「ああ、やめてやろう!貴様に言われなくてもな!」
ベジータ「く、このベジータ…俺と全然違うじゃないか…」
ベジータ「こ、こんな…もの…いや、ブルマにもらった小遣いで買ったんだ。忍耐は大事だぞ!」
ベジータ「これはなんだ?靴は体育で本は文系…ふむふむ、なるほどな」
ベジータ「サイヤ人は戦闘種族だ!毎日トレーニングだ!」
ピコーンピコーンブブーピコーン
ベジータ「ふっふっふ、しかし、他のゲージがゼロなのはこのベジータとして許せん。やはりバランスが大事だな」
ベジータ「む、顔が出ているぞ、そうか、これはこの女に意見できるということだな、行ってやるぞ!オカッパ!」
ベジータ「…なんだこの女」
凛子「…ジロジロ見られると気が散るんだけど」
ベジータ「き、貴様…なんて女だ!」
ピロリロリ~ン♪
ベジータ「おい、女、電話が鳴っているぞ!」
凛子「…」
凛子「もしもし、うん、うん、わかってるよ…!」
ベジータ「む、どっかへ行ったぞ!これは帰るチャンスだな!」
ベジータ「おい、どこへ行くベジータ!こいつまた勝手なことを!」
凛子「うっ…ぐすっ…」
ベジータ「な、泣いているのか…?どうしたんだオカッパよ…」
凛子「…あ」
ベジータ「貴様、なぜ泣いている!訳を話せ!」
凛子「あ、図書室は私が閉めるから…先帰ってていいよ」
ベジータ「貴様…人の話を…」
ベジータ「ふん、今日のところは見逃してやろう、人には話したくないこともあるからな!」
ベジータ「また次の日か、む、次は…あの眉毛か!部活をやめると言いにいくぞ!わかったかベジータ!」
審判「勝者、高嶺!」
ベジータ「ほう、あの女すこしはやるようだな、エースといったところか」
男子生徒「でもさ、近寄りにくいよな」
ベジータ「こいつは何を言っているんだ…?まさか、あの女…強いのか…?」
高嶺「…あ、ベジータ君」
ベジータ「貴様、俺様を誰だと…」
高嶺「…」
ベジータ「あ、どこへ行く!おい、ベジータ!貴様が勝手にべらべらとしゃべるから!」
ベジータ「まったく、どいつもこいつも…お次は…あのホクロか!ファミレスバイトはやめるぞベジータ!」
寧々「じゃ、ここよろしくね」
ベジータ「全く、俺様に押し付けるとはいい度胸をしている…それにしてもどこかで聞いたことのある声だ」
バイトA「寧々さーん、ここ教えてくださーい」
ベジータ「…む、あの女の周りだけあんなに人が…くっ、どういうことだ!」
ベジータ「全く、何故だ。このベジータは俺の意思に反したことばかりしやがる!」
ベジータ「またオカッパの相手か…!」
凛子「…」
ベジータ「貴様、何故先日は泣いていた!」
凛子「児童書でも読んでな」
ベジータ「おい、またゲームの俺が勝手にいろいろ話すから!なになに…」
凛子「…」
ベジータ「待て、何をしている!デートに誘うだと!?聞いてないぞ!」
凛子「…いいよ」
ベジータ「貴様も了承するなくそったれめ!」
ベジータ「デートか、しかも遊園地だギャーギャーとクソガキどもがうるさいあの遊園地だぞ…」
ベジータ「来たかオカッパ!」
凛子「どれに乗るの?」
ベジータ「貴様一人で乗って…なに、コーヒーカップだと!?」
凛子「じゃ、行こう」
ベジータ「ふん!ガキの乗り物で喜ぶなど所詮オカッパのガキということだな!ハハハ!」
ベジータ「こいつはまた勝手に質問を…何?新しい母親と弟?複雑な家庭のようだな」
凛子「私がいるとあの人たちが楽しくできない」
ベジータ「ふん!俺も貴様といて不愉快だ!」
ベジータ「なに、メールが出来るようになっただと?」
凛子「届いてる?たまにメールするから」
ベジータ「ふふふ、ならば宣戦布告だ!メールで図書委員をやめるということを…なに?選択肢がひとつしかない!!」
ベジータ「うん、大丈夫だよ。くそったれー!!!!!!!!!」
ベジータ「む、夜にメールだと?あのオカッパか!」
ベジータ「全く、今度は何だ!」
凛子「鯖缶、プレミアムゴールドだって」
ベジータ「そ、そんなことを伝えるために俺を呼んだのか!?こ、こいつ…相当のお人好しか!」
ベジータ「し、しかも学生服のままだぞ、家には帰っているのか!?」
凛子「いい、送らなくて」
ベジータ「こちらも送るなど一言も、何!送るのかベジータ!」
ベジータ「…どういうことだ。やたらにこのオカッパが登下校で現れている…」
凛子「ポテトチップス!」
ベジータ「ほう、ポテトチップスが好きなのか、ガキらしい趣味だな!」
凛子「うずしおはね~…」
ベジータ「そこまで聞いていない!むしろ最初から聞いていない!」
ベジータ「どういうことだ。好みのタイプやなんかまで聞いてくるようになったぞ」
ベジータ「好きなタイプだと?ふん、そうだな、貴様にも慣れたから貴様だ!」
凛子「今日さ、ゲーセンいっとく?」
ベジータ「ふん、いいだろう!しかし、どこかで見た奴がいるかもしれないぞ、貴様は怖くないのか?」
凛子「あ、あいつがいる…」
ベジータ「ふふん、そうだと思ったぞ、ゲームなんてそんなものだ!さあベジータ様が倒してやろう!」
ベジータ「リアルストリートファイターと言ったところかな、フフフ!」
ベジータ「おい!何してる!貴様、ベジータ様が『俺を一発殴れ』だと、くそったれめ!」
ベジータ「しかも2発!1発と言ったのに2発殴りやがった!これが現実ならぶっ飛ばしているところだ!」
ベジータ「む…?翌日、また図書委員か!」
ベジータ「オカッパからメールだ。屋上で待つだと?果たし状か!!!」
ベジータ「よかろう、受けてたつぞ!」
凛子「ベジータ」
ベジータ「む…急に呼ぶな、驚くだろう!」
凛子「りんこは泣いてないよ」
ベジータ「ふん、どうだかな!」
凛子「夕日、一緒に見ようと思って」
べジータ「そんなものに興味はない!」
凛子「ねぇ、リンコたちが初めて会ったときのこと、覚えてる?」
ベジータ「ああ、あれは忘れもしない!貴様は俺のことを知らないと言ったのだぞ!」
凛子「あのね、あのとき読んでた本がりんこの嫌いな恋愛ストーリーだったの」
ベジータ「ああ、そんなものは俺も嫌いだ!ヘドが出るぜ!」
ベジータ「ふん、貴様、なかなか俺の趣味がわかってきてるじゃないか」
ベジータ「まあしかし、オカッパごときが…と最初は思ったがな」
凛子「ねぇ、あのときさ、りんこのことジッと見てたでしょ」
ベジータ「な、何を言っているんだこいつ…」
凛子「あのときね、りんこも見てたんだよ」
ベジータ「おい…貴様…!」
ベジータ「俺様に何を…!」
凛子「りんこが世界で一番好きな顔」
ベジータ「な、なんだと…お、オカッパ…」
ベジータ(ブルマなんかより全然可愛いじゃないか)
凛子「りんこのさ…彼氏になってほしい」
ベジータ「な、に…」
ベジータ「こ、これは…これは…」
ベジータ「す、好きなのか…俺様が…オカッパを!」
凛子「ねぇ、キス…しよ?」
ベジータ「…なに…?」
凛子「キス…しよ?」
ベジータ「こ、これは…が、画面にか…!?」
凛子「ねぇ、りんことキスしたい?」
ベジータ「う、う…くっ…!!」
ちゅっ
凛子「やさしく、ね?」
ベジータ「何故反応しない!?」
ちゅっちゅっちゅっ
凛子「キス…しよ?」
ベジータ「おい!オカッパ!俺をおちょくっているのか!!!!!」
ちゅっ
ベジータ「くおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
凛子「キスするときは、目閉じてよ?」
ベジータ「ぬああああああああああああああああ!!!!!!」
ベジータ「俺はスーパーベジータ様だぁぁあぁぁああああ!!!!ビックバンアターック!!!!!」
DOKAAAAAAAAAN!!!!!!!
ベジータ「ハーッハッハッハ!」
ベジータ「ハッ…!し、しまった!DSが!!!!」
ベジータ「な、なんてことだ…」
ベジータ「凛子!凛子!好きだああああああ!!!!!」
ベジータ「帰って来てくれえええええええええ!!!!!」
翌日
トランクス「ね、ねぇ、パパ…?」
ベジータ「凛子…凛子…」
ゴクウ「オーッスベジータ!見てくれよこれ!ラブプラスって言うんだけどよぉー!」
ベジータ「なに!?凛子!凛子がいるのか!?」
ゴクウ「おめぇ知ってんのか?いま凛子とデート中なんだけどよぉ、これがなかなか楽しくてよぉ!」
ベジータ「凛子!俺だ!ベジータだ!」
凛子「ゴクウ、好きだよ」
ゴクウ「そんでな、このタッチペンで…おい、ベジータ?」
ベジータ「こ、こともあろうに…カカロットの名を…くそったれー!!!」
ゴクウ「おい!ベジ…」
DOKAAAAAAAAAAN!!!!
ゴクウ「ベジータ…いくらおめぇでもよ、許されることと許されねぇことがあっぞぉぉぉ!!!!!」
DOOOOOOOOOOON!!!!!
ベジータ「あの女は…あの女は俺のものだー!!!!!」
ゴクウ「凛子のことかあああああー!!!!!!!!!!!!!」
終わり
キスして反応しなかったのは俺の実体験です。皆はタッチペンで触れるんだぞ!