折木「………すまん」
える「グスッ…許しません」ギュッ
折木「今度作ってやるから、プリンくらい」
える「………」グスッ
折木「許してくれるか?」
える「カラメルたっぷりじゃないと許しません……グスッ」ギューッ
元スレ
折木「理想のカップル像……?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361547175/
える「………折木さん」
折木「どうした?」ガサッ
える「新聞って面白いですか?」
折木「……別に面白いから読むものではないだろう」
える「………」
ギュッ
折木「………」バサッ
える「………おじさんみたいですよ、折木さん」
折木「分かった分かった。社会面読んだら遊んでやるから」
える「今かまってください」
折木「…………」
える「………」ジーッ
折木「…………」
える「…………」ジーーーッ
折木「………何だ?」
える「目の保養、です」
える「折木さん、朝ですよ」
折木「………んー?……」
える「起きてください、折木さん」ユサユサ
折木「………んー………」グイッ
える「きゃっ!お、折木さん?」
折木「……あと五分……」ギューッ
える(………一時限目、遅刻です……)
折木「………」ギューッ
える「どうかしましたか?」
折木「別に………」ギューッ
える「そうですか」ナデナデ
折木「………もう少しだけ、いいか」
える「はい」ニコニコ
折木「………何で泣いてるんだ?」
える「何でもないです」グスグス
折木「嘘つけ」
える「本当です!」
折木「何でもないのに泣く奴じゃないだろ、お前は」
える「………グスッ」
折木「言いなさい」
える「……折木さんのあほ」
折木「!?」
える「………おはようございます……」ウトウト
折木「………ん……」ウツラウツラ
える「もう10時ですよ……」
折木「……そう、だな……」
える「……お仕事はよろしいんですか……」
折木「………今日は夜勤だから……問題…ない……」
える「そうですか……ぁ」
折木「それより千反田………」
える「なんですかぁ……?」
折木「………そのスウェット俺のじゃないか……?」
える「え………あ……///」
える「あの、折木さん……」
折木「ん」ピトッ
える「洗濯物が畳みにくいのでもう少し離れて……」
折木「イヤか?」
える「イヤ……ではないですけど…」
折木「じゃあもう少し」ペトーッ
える「あぅぅ……」
折木「……あ、もうこんな時間か」スクッ
える「………」
折木「じゃあ千反田、行ってく…」ガチャコ
える「えい!」ムギュッ
折木「!?」
える「~~~♪」ギューッ
折木「おい、千反田離れ……」
える「~~~~♪」ギューーッ
折木「早く出ないとバイトに遅れるんだが」アタフタ
える「はい!がんばってください!」ニコニコ
える「外はいいお天気ですよ」
折木「みたいだな」
える「お散歩でも行きませんか」
折木「これ読んだらな」パラッ
える「何の雑誌ですか」
折木「そのうち分かる」
える「~~♪」モソモソ
折木「……なぁ」
える「何ですかー?」ルンルン
折木「俺の頭弄って楽しいか?」
える「はい!」ニコニコ
折木(そう言えば昔から開頭したいとか怖ろしいこと言ってたな……)
える「あ、枝毛発見です」モニュッ
折木(………さっきから当たってるんだが……)
折木「なぁ、ストーブ点けた方がよくないか」
える「節約ですよ、節約。灯油だって安くないんですから」
折木「そうか……?」
える「それにこれだけで十分温かいです!」ギュッ
折木「さいで」ゴクッ
える「……ふぅっ、コーヒーって美味しいんですね」コクッ
折木「そうだな」
街中
女A「……今の男の人見た!?」
女B「背の高いくせっ毛の人でしょ、見た見た!かっこよかったねー!」
キャイキャイ……
える「………」
折木「どうかしたか?」
える「いえ……」
……………
「ちーちゃんのことは好きだし、親友だと思ってるけど」
「男の趣味だけは賛同しかねるわ!」
「ちーちゃんならもっといい男いるでしょ?何でアイツなの?」
「そこだけは理解できないわね」
……………
える「複雑な気分です……」
折木「?」
折木「なあ」
える「…………」ハモハモ
折木「なあ」
える「………」ハモハモ
折木「南南東じゃなくてこっち向かないか」
える「上がりました~」ホカホカ
折木「んー」クリクリ
える「お湯がぬるくなる前に折木さんも入ってくださいね」
折木「わかった」クリクリ
える「…………」
折木「………里志のヤツまーた伊原と喧嘩したのか……『アホめ』っと…」フフッ
える「………折木さん」
折木「んー?」クリクリ
える「返事は携帯じゃなくてこっちをみてしてください!」スライドーッ!
…………………
ガチャッ
「ぱぱおかえりー!!」
「おお、ただいま」ナデナデ
「あそぼーあそぼー!」
「おかえりなさい」
「ああ、ただいま」
「今日もお疲れ様でした。ご飯にしますか?それとも、お風呂?」
「夕飯にしてくれ。腹が減って倒れそうだ」
「はい」ニコニコ
「えーっ、遊んでくれないの?」ブーブー
「ごめんな。食べ終わったら一緒に風呂入ろう」
「やったー!」
「じゃあパパがお夕飯終わるまで、いい子にしててくださいね。できるひとー?」
「はーい!」トテトテ
「………」
「どうかしましたか?」
「いや」
「結婚してよかった、と思ってな」
…………………
折木「………………何だこれは」
える「あの、摩耶花さんが持ってきた雑誌で………」
折木「『理想のカップル像』……?……またアイツはしょうもない…
………おおう」
える「あ、あんまりまじまじ読まないでください!」アタフタ
折木「何と言うか……キツイな」
える「そうでしょうか?」
折木「少なくとも、読んでるこっちが恥ずかしくなる」
える「それは……確かに」
折木「だろ」
える「ですね………あっ、それじゃお風呂いただきますね」
折木「ああ」
える「バスタオルは……」
折木「そこの上から二段目だ」
える「二段目……ああ、ここですね」ガラッ
折木「ん」
える「いけませんね、早く慣れないと」
折木「俺も越してきて1週間だからな。無理もない」
える「そうですね」クスッ
折木「………あー……それとだな」ポリポリ
える「?」
折木「今晩、どうする?」
える「!!!」
折木「………泊っていくか?」
える「きかないでください………」///
おしまい